(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5781691
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】多重記述コーディングを用いた携帯マルチメディアサービスのためのマルチパス管理アーキテクチャおよびプロトコル
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20150907BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20150907BHJP
【FI】
H04W72/04 130
H04W4/06 150
【請求項の数】81
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2014-513774(P2014-513774)
(86)(22)【出願日】2012年6月1日
(65)【公表番号】特表2014-519287(P2014-519287A)
(43)【公表日】2014年8月7日
(86)【国際出願番号】US2012040606
(87)【国際公開番号】WO2012167197
(87)【国際公開日】20121206
【審査請求日】2014年1月22日
(31)【優先権主張番号】13/150,708
(32)【優先日】2011年6月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】ファン、シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】ラベーンドラン、ビジャラクシュミ・アール.
(72)【発明者】
【氏名】ソリマン、サミア・エス.
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、シュン
(72)【発明者】
【氏名】バミディパティ、ファニクマー・ケー.
(72)【発明者】
【氏名】シェス、ソハム・ブイ.
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−506680(JP,A)
【文献】
国際公開第2010/143894(WO,A2)
【文献】
特表2004−538690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集約装置による通信の無線方法であって、
ソース装置からのマルチメディアサービスを要求することと、
前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信することと、
第1のパス上で前記サービスの第1の記述サブストリームを受信することと、
前記第1のパスを渡って前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、方法。
【請求項2】
集約装置ヘルパーを選択することと、
前記集約装置ヘルパーからの中継サービスを要求することと、
前記集約装置ヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソース装置に、前記集約装置ヘルパーに関する情報を伝達することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ソース装置から前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記少なくとも1つの追加パスを渡って前記第2の記述サブストリームを受信することと、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記集約装置ヘルパーの前記選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補集約装置ヘルパーのセットを発見することと、
前記候補集約装置ヘルパーのリストを維持することと、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記集約装置ヘルパーを前記選択することが基準を備え、前記基準は、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)、受信された信号強度、送信電力、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB)におけるトラフィック負荷、あるいは、サービス提供する、かつ隣接したeNBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルのうちの少なくとも1つを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記ソース装置がソースヘルパーを選択するときに、前記少なくとも1つの追加パスを確立するより前に、ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップするために、前記集約装置ヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記集約装置ヘルパーにおける前記切替表が、
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子(incoming virtual path identifier)と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子(outgoing virtual path identifier)と、
セッションIDと、
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ソース装置による通信の無線方法であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信することと、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記サービスの第1の記述サブストリームを送ることと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、方法。
【請求項11】
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ソースヘルパーを選択することと、
前記ソースヘルパーからの中継サービスを要求することと、
集約装置ヘルパーに関する識別情報を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソースヘルパーに、前記集約装置ヘルパーに関する前記識別情報を伝達することと、
をさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記中継サービスを要求した後に、前記ソースヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ソース装置から前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーを経由して前記ソース装置から前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの前記第2の記述サブストリームを送ることと、
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記ソース装置と前記ソースヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ソースヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補ソースヘルパーのセットを発見することと、
前記候補ソースヘルパーのリストを維持することと、
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
ソースヘルパーを選択するための基準が、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)を決定すること、受信された信号強度を決定すること、送信電力を決定すること、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷を決定すること、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイント(AP)または進化型ノードB(enB)におけるトラフィック負荷を決定すること、サービス提供する、かつ隣接したenBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルを決定することを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記ソース装置が前記ソースヘルパーを選択するときに代替パスを確立するより前に、前記ソースヘルパーに関する情報を受信する前記ソース装置をさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ソースヘルパーに切替表をセットアップするために、前記ソースヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの前記第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソース装置のアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
集約装置ヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、
を備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
集約装置による通信の無線方法であって、
ソース装置からマルチメディアサービスの配信のためのオファーを受信することと、
前記ソース装置からの前記マルチメディアサービスを要求することと、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信することと、
前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないかどうかを決定することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、方法。
【請求項22】
前記ソース装置からの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
集約装置ヘルパーを選択することと、
前記集約装置ヘルパーからの中継サービスを要求することと、
前記中継サービスのために、前記ソース装置に、前記集約装置ヘルパーに関する情報を伝達することと、
をさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記集約装置ヘルパーからの前記中継サービスを要求した後に、前記集約装置ヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ソース装置から前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの前記第2の記述サブストリームを受信することと、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記集約装置ヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補集約装置ヘルパーのセットを発見することと、
前記候補集約装置ヘルパーのリストを維持することと、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記集約装置ヘルパーを前記選択することが基準を備え、前記基準は、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)、受信された信号強度、送信電力、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB)におけるトラフィック負荷、あるいは、サービス提供する、かつ隣接したeNBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルのうちの少なくとも1つを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記ソース装置がソースヘルパーを選択するときに、前記少なくとも1つの追加パスを確立するより前に、ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップするために、前記集約装置ヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記集約装置ヘルパーにおける前記切替表が
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、
を備える、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
ソース装置による通信の無線方法であって、
マルチメディアサービス配信のオファーを集約装置に送ることと、
前記マルチメディアサービスを要求することによって、前記オファーを受諾する前記集約装置からの応答を受信することと、
前記ソース装置が利用可能であるという確認を送ることと、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送ることと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、方法。
【請求項33】
ソースヘルパーを選択することと、
前記ソースヘルパーからの中継サービスを要求することと、
集約装置ヘルパーに関する識別情報を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソースヘルパーに、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達することと、
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ソースヘルパーからの前記中継サービスを要求した後に、前記ソースヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ソース装置から前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーを経由して前記ソース装置から前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの第2の記述の第2のサブストリームを送ることと、
をさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記ソース装置と前記ソースヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ソースヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補ソースヘルパーのセットを発見することと、
前記候補ソースヘルパーのリストを維持することと、
をさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
ソースヘルパーを選択するための基準が、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)を決定すること、受信された信号強度を決定すること、送信電力を決定すること、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷を決定すること、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイント(AP)または進化型ノードB(enB)におけるトラフィック負荷を決定すること、サービス提供する、かつ隣接したenBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルを決定することを備える、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記ソース装置が前記ソースヘルパーを選択するときに代替パスを確立するより前に、前記ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記ソースヘルパーに切替表をセットアップするために、前記ソースヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソース装置のアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
集約装置ヘルパーの出力アドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、
を備える、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
集約装置ヘルパーによる通信の無線方法であって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送ることと、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達すること、
を備える、方法。
【請求項43】
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
ソース装置から直接前記集約装置へのパスに加えて、前記ソース装置から前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記集約装置ヘルパーに関して伝達された前記情報に基づき、ソース装置から前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信することと、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを転送することと、ここにおいて、前記集約装置ヘルパーを含む前記パスは、前記ソース装置から直接前記集約装置への前記パスに加わったパスである、
をさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記少なくとも1つの追加パスを確立することが、前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップすることをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの記述サブストリームは前記集約装置に送られる、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記集約装置ヘルパーの切替表が、
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、
を備える、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
ソースヘルパーによる通信の無線方法であって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、ソース装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信することと、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記ソース装置に、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達することと、
を備える、方法。
【請求項49】
前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記ソース装置から直接集約装置へのパスに加えて、前記ソース装置から前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーに関して伝達された前記情報に基づき、前記ソース装置からマルチメディアサービスの記述サブストリームを受信することと、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを転送することと、ここにおいて、前記ソースヘルパーを含む前記パスは、前記ソース装置から直接前記集約装置への前記パスに加わったパスである、
をさらに備える、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記少なくとも1つの追加パスを確立することが、前記ソースヘルパーに切替表をセットアップすることをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの記述サブストリームは、前記集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに送られる、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソース装置のアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置の出力アドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、
を備える、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
無線通信のための集約装置であって、
第1のパスを渡るソース装置からのマルチメディアサービスを要求するための手段と、
前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信するための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、集約装置。
【請求項55】
前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信するための手段をさらに備える、請求項54に記載の集約装置。
【請求項56】
無線通信のためのソース装置であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信するための手段と、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送るための手段と、
前記第1のパスを渡って送られた前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、ソース装置。
【請求項57】
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、請求項56に記載のソース装置。
【請求項58】
無線通信のための集約装置であって、
ソース装置からマルチメディアサービス配信のオファーを受信するための手段と、
ソース装置からの前記マルチメディアサービスを要求するための手段と、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信するための手段と、
前記第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定するための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを受信するように要求するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、集約装置。
【請求項59】
前記ソース装置からの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信するための手段をさらに備える、請求項58に記載の集約装置。
【請求項60】
無線通信のためのソース装置であって、
集約装置にマルチメディアサービス配信のオファーを送るための手段と、
第1のパスを渡って集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信するための手段と、
前記要求に応答して前記第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送るための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
を備える、ソース装置。
【請求項61】
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記第1のパスが利用可能であるということを確認するための手段をさらに備える、請求項60に記載のソース装置。
【請求項62】
無線通信のための集約装置ヘルパーであって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記集約装置に前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達するための手段と、
を備える、集約装置ヘルパー。
【請求項63】
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、請求項62に記載の集約装置ヘルパー。
【請求項64】
無線通信のためのソースヘルパーであって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、ソース装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信するための手段と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記ソース装置に、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達するための手段と、
を備える、ソースヘルパー。
【請求項65】
前記ソース装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、請求項64に記載のソースヘルパー。
【請求項66】
無線集約装置におけるプログラムであって、
ソース装置からのマルチメディアサービスを要求する手順と、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信する手順と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを受信するように要求する手順と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項67】
前記ソース装置からの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信する手順をさらに備える、請求項66に記載のプログラム。
【請求項68】
無線ソース装置におけるプログラムであって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信する手順と、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送る手順と、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記集約装置に、少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信する手順と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項69】
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を送る手順をさらに備える、請求項68に記載のプログラム。
【請求項70】
無線集約装置ヘルパーにおけるプログラムであって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信する手順と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達する手順と、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信する手順と、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項71】
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送る手順をさらに備える、請求項70に記載のプログラム。
【請求項72】
無線ソースヘルパーデバイスにおけるプログラムであって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、ソース装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信する手順と、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記ソース装置に、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達する手順と、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信する手順と、
集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項73】
前記ソース装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送る手順をさらに備える、請求項72に記載のプログラム。
【請求項74】
無線通信のための集約装置であって、
第1のパスを渡ってソース装置からのマルチメディアサービスを要求し、
前記サービスの第1のサブストリームを受信し、
前記第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定し、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
同じソース装置から少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスを受信するように要求する
ように構成される処理システム
を備える、装置。
【請求項75】
プロセッサが、前記第1のパスを渡って前記ソース装置からの前記マルチメディアサービスの要求の後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を受信するようにさらに構成される、請求項74に記載の装置。
【請求項76】
無線通信のためのソース装置であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信し、
前記要求に応答して第1のパスを渡って第1のサブストリームを送り、
前記第1のパスを渡って送られた第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソース装置から前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信する、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
ように構成される処理システム、
を備える、ソース装置。
【請求項77】
前記処理システムが、前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソース装置が利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、請求項76に記載のソース装置。
【請求項78】
無線通信のための集約装置ヘルパー装置であって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信し、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ように構成される処理システム、
を備える、集約装置ヘルパー装置。
【請求項79】
前記処理システムが、前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、請求項78に記載の集約装置ヘルパー装置。
【請求項80】
無線通信のためのソースヘルパー装置であって、
第1のパスを渡る第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、ソース装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信し、ここにおいて、前記品質は、帯域幅容量から取得される、
前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送り、
前記ソース装置に、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに、前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ように構成される処理システム、
を備える、ソースヘルパー装置。
【請求項81】
前記処理システムが、前記ソース装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、請求項80に記載のソースヘルパー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークに、より具体的には、無線ネットワークにおける携帯マルチメディアサービスに関する。
【背景技術】
【0002】
アクセスリンクは、WWAN(無線広域ネットワーク)の障害に度々なりうる。現在、携帯デバイス上のマルチメディアアプリケーションは、ますますWWANのアクセスリンクに、より高いトラフィック負荷をもたらし、トラフィック輻輳(traffic congestion)を生じさせ、不満足なユーザ経験(user experience)を引き起こす。アクセスリンクの容量は、物理的なチャネル条件、サービス加入に基づいてオペレータによって課せられる最大ビットレート、サービス提供セル(serving cell)におけるトラフィック負荷、およびその他を含む、多くの制約を条件としている。1次ノードのアクセスリンクの容量が一度に限定されうる一方で、1次はそのアクセス容量を強化するのを助けるために、共同ノードを使用することができうる。より明確には、1次ノードと共同ノードとの間の帯域外リンク(out of band link)は、共同ノードのアクセスリンクと接続して、1次ノードのトラフィックに、WWANへの代替パスを提供しうる。そのため、多重パスは、ソースとその宛先との間に確立されることができる。そのような多重パスは、携帯マルチメディアアプリケーションに重要かつ十分な容量強化を提供するために、多重記述コーディング(Multiple Description Coding)によって必然的に利用されることができる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の様態では、宛先デバイスの集約装置(destination device aggregator)による通信の無線方法は、第1のパスを渡ってソースからのマルチメディアサービスを要求することと、そのソースが利用可能であるという確認(confirmation)を受信することと、そのサービスの第1のサブストリームを受信することとを含む。方法は、第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定することと、同じソースから少なくとも1つの追加パスを渡ってマルチメディアサービスを受信するように要求することとを含む。
【0004】
本開示の様態では、ソースデバイスによる通信の無線方法は、第1のパスを渡ってエンドデバイスの集約装置(end device aggregator)からマルチメディアサービスの要求を受信することと、そのソースが利用可能であるという確認を送ることと、その要求に応答して第1のパスを渡って第1のサブストリームを送ることとを含む。方法は、同じソースからエンドデバイスの集約装置への少なくとも1つの追加パスを渡って、マルチメディアサービスを送るための要求を受信することを含む。
【0005】
本開示の様態では、エンドデバイスの集約装置による通信の無線方法は、ソースからマルチメディアサービス配信のオファー(offer)を受信することと、第1のパスを渡ってソースからのマルチメディアサービスを要求することと、第1のパスが利用可能であるという確認を受信することと、サービスの第1のサブストリームを受信することとを含む。方法は、第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定することと、同じソースから少なくとも1つの追加パスを渡ってマルチメディアサービスを受信するように要求することとを含む。
【0006】
本開示の様態では、ソースデバイスによる通信の無線方法は、集約装置にマルチメディアサービス配信のオファーを送ることと、第1のパスを渡って集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信することと、第1のパスが利用可能であるという確認を送ることとを含む。方法は、その要求に応答して第1のパスを渡って第1のサブストリームを送ることと、同じソースから集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡ってマルチメディアサービスを送るための要求を受信することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示に従った一般的なMMS−MDCアーキテクチャを例示する図。
【
図2】MMS−MDCの1つの実例的なケースを例示する図。
【
図3】MMS−MDCの第2の実例的なケースを例示する図。
【
図4】切替表(switching table)の構成の実施形態を例示する図。
【
図5】
図4に例示される切替表を確立するために使用されることができる実例的なプロトコルを例示する図。
【
図6】単独のヘルパーのみがソースヘルパーであるとき、
図4の切替表を確立するために使用されうるデジェネレイトプロトコル(degenerate protocol)を例示する図。
【
図7】単独のヘルパーのみが集約装置ヘルパーであるとき、
図4の切替表を確立するために使用されうるデジェネレイトプロトコルを例示する図。
【
図8】逆MDCプロトコルの実施形態を例示する図。
【
図9】集約装置による集約装置ヘルパーの構成、および集約装置ヘルパーによるソースヘルパーの構成を例示する図。
【
図10】処理システムを用いる装置のためのハードウェアの実施の例を例示するブロック図。
【0008】
添付の図面に関連して以下に述べられる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、ここに説明される概念が実現されうる構成のみを表すように意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で特定の詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの特定の詳細なしに実現されうることは当業者には明らかだろう。いくつかの事例では、そのような概念を曖昧にすることを避けるために、周知の構造およびコンポーネントが、ブロック図の形態で示される。
【0009】
通信システムのいくつかの態様が、次に、様々な装置および方法を参照して提示されることになる。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、添付の図面において、様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム等(集合的に「エレメント」と呼ばれる)によって例示されることになる。これらのエレメントは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはこれらのあらゆる組み合わせを使用して実施されうる。そのようなエレメントがハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは、具体的なアプリケーションおよび全体的なシステムに課せられた設計の制約に依存する。
【0010】
例として、エレメントまたはエレメントのいずれか一部、あるいはエレメントのあらゆる組み合わせは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実施されうる。プロセッサの例は、本開示全体を通して説明される様々な機能を行うように構成された、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、離散ハードウェア回路、および他の適したハードウェアを含む。処理システムにおける1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行しうる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または別の方法で呼ばれるかどうかに関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、手順、関数等を意味すると広く解釈される。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体に存在しうる。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体でありうる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、例として、コンピュータによってアクセスおよび読み取られうるソフトウェアおよび/または命令を記憶するための、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能なPROM(EPROM)、電気的消去可能なPROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、およびあらゆる他の適した媒体を含みうる。コンピュータ可読媒体は、処理システム内に存在、処理システムの外部に存在、または処理システムを含むマルチプルなエンティティにわたって分散されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品において具現化されうる。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージングマテリアル内のコンピュータ可読媒体を含みうる。
【0011】
マルチメディアサービスは、エンドユーザにコンテンツを配信するいかなるサービスでありうる。そのようなコンテンツの例は、ストリーミングビデオ、映像を備えるデータ(data comprising imagery)、データ等を含みうる。基準は、品質のしきい値レベルを満たすと同時に、コンテンツの配信を求めうる(apply for)。開示されるものは、多重記述コーディングを用いた携帯マルチメディアサービス(MMS−MDC)のためのアーキテクチャ、およびマルチメディアストリームのソースと宛先との間の多重パスを確立および管理するためのプロトコルのセットである。そのような多重パスが確立されると、同じマルチメディアストリームの多重記述は、携帯マルチメディアアプリケーションの性能が強化されるように、単一のソースと宛先のペアとの間を別々に異なるパスを通って流れることができる。開示されるアーキテクチャおよびプロトコルから利益を得ることができるいくつかのアプリケーションは、3Gの通じた携帯デバイスによって要求されるビデオオンデマンドサービス、ライブカメラフィード(live camera feed)、ビデオ会議等を含む。
【0012】
開示されるアーキテクチャおよびプロトコルの様態のいくつかは、(1)MDCストリームおよび逆MDCストリームの両方のためのMMS−MDCマルチパスアーキテクチャ、(2)MDCストリームのソースおよび集約装置のためのヘルパーノードの発見の方法、(3)MDCストリームのためのマルチパス確立アーキテクチャおよびプロトコル、(4)マルチパス状態報告およびヘルパーノードの再選択スキーム、(5)MMS−MDCマルチパスアーキテクチャに基づくマルチパス同期スキーム、を含む。
【0013】
MMS−MDCアーキテクチャ
MDCストリーミングセッションでは、関連するノードデバイスは様々な役割を有しうる。例えば、それがストリーミングセッションのトラフィックのソースである場合、ノードはソースでありうる。それがストリーミングセッションのトラフィックの宛先である場合、ノードは集約装置でありうる。それがソースによって選択された共同ノードである場合、ノードはソースヘルパーでありうる。それが集約装置によって選択された共同ノードである場合、ノードは集約装置ヘルパーでありうる。ヘルパーを含む1つまたは複数のパスの使用によって、ソースと集約装置との間の1つまたは複数の中継サービスがパス上に確立されうる。
【0014】
MDCサービスの開始のために、ノードデバイスは様々な役割を有しうる。例えば、それがMDCサービスを要求する場合、ノードはイニシエータでありうる。それがMDCサービスの要求に応答する場合、ノードはターゲットでありうる。
【0015】
MDCセッションの例示的なアプリケーションは、3Gネットワーク上でノード(例えば、携帯デバイス)によって要求されるビデオオンデマンドサービスであり、ここにおいて携帯デバイスはまた、このサービスを受信するのを補助するためのデータカードを持つラップトップのような、別の3Gデバイス(つまり、ヘルパー)を識別する。クラウドにおけるコンテンツサーバは、2つの記述、つまり、D1を直接携帯デバイスに、D2をヘルパーを経由して、ストリームし、要求側携帯デバイスは、より良いQoE(Quality of Experience:体感品質)を取得するために、D1とD2を結合する(集約する)。
【0016】
逆MDCセッションは、ソースがイニシエータであるストリーミングセッションである。逆MDCセッションの例示的なアプリケーションは、ノード(例えば、3G携帯デバイス)が3Gネットワーク上のクラウドにおけるノード(例えば、PC)にライブカメラフィードを提供することを望み、PCがより高いQoEを受信するように第2の記述をアップロードするのを「ヘルプする(help)」ために、近くにある別のノード(例えば、別の3G携帯デバイス)を探すときである。
【0017】
MDCおよび逆MDCの両方が作動しているとき、「会話型」アプリケーションがサポートされうる。MDCセッションおよび逆MDCセッションの両方の組み合わせの例示的なアプリケーションは、3Gネットワークを渡った携帯ノード間のビデオ呼び出しのような、会話型アプリケーションである。
【0018】
MDCストリームのためのマルチパス確立アーキテクチャおよびプロトコル
本開示のいくつかの様態に従ったMMS−MDCアーキテクチャ100の1つの例が
図1に例示される。ソース110は、1次パス101によって集約装置120と通信して連結される。連結することは、インターネットのようなWANを経由して1つまたは複数のアクセスリンク130を通した接続を含みうる。さらに、ヘルパーを経由したソース110と集約装置120との間の1つまたは複数の代替パスが存在しうる。すなわち、ソース110は、MDCの目的のために1つまたは複数のソースヘルパー115のセットを選択することができ、集約装置はMDCの目的のために1つまたは複数の集約装置ヘルパー125のセットを選択することができる。
【0019】
ソース110、集約装置120、およびそれらのそれぞれのヘルパー115、125は、インターネットのようなWANにアクセスするためにアクセスリンク130を使用しうる。アクセスリンク130は、無線または有線でありうる。例えば、アクセスリンク130は、3Gセルラネットワークの一部分としての基地局への無線エアインターフェースでありうる。代わりとして、地上のアクセスリンク130は、ケーブルモデムまたはDSL、あるいはWAN/インターネットクラウドへのあらゆる適したリンクを使用しうる。
【0020】
さらに、ソース110は、1つまたは複数の帯域外リンクによって、そのソースヘルパー115と通信して連結されうる。同様に、集約装置120は、1つまたは複数の帯域外リンクによって、その集約装置ヘルパー125と通信して連結されうる。ソース110とそのソースヘルパー115との間の、または集約装置120とその集約装置ヘルパー125との間の帯域外リンクは、無線または有線でありうる。帯域外リンクの例は、Bluetooth(登録商標)、WLAN、USBケーブル等を含みうる。
【0021】
集約装置120およびその様々な集約装置ヘルパー125は、ソース110とのトランスポートレベルリンク(transport level link)を有しうる。集約装置120およびその様々な集約装置ヘルパー125は、単一の、またはマルチプルなソースヘルパー115とのトランスポートレベルリンクを有しうる。
【0022】
ソース110およびその様々なソースヘルパー115は、集約装置120とのトランスポートレベルリンクを有しうる。ソース110およびその様々なソースヘルパー115は、単一の、またはマルチプルな集約装置ヘルパー125とのトランスポートレベルリンクを有しうる。
【0023】
本開示のある様態に従ったMMS−MDCサービストランザクション(MMS-MDC service transaction)の2つの典型的な例が、
図2および
図3に示される。(
図2に示される)ケース1では、1つのエンドがインターネットにアクセスし、しきい値の品質を超える品質を取得するのに十分な容量を有しうるため、MMS−MDCサービストランザクション200は、単一のヘルパー(例えば、ソースヘルパー115または集約装置ヘルパー125のいずれか)を含む代替パスを含む。(
図3に示される)ケース2では、両方のエンドが、しきい値の品質を超える品質を取得するための余剰の帯域幅容量から利益を得ることができるため、MMS−MDCサービストランザクション300は、ソースヘルパー115および集約装置ヘルパー125の両方を含む代替パスを含む。
【0024】
ヘルパーノード(例えば、ソースヘルパー115または集約装置ヘルパー125)は、必要に応じて、発見および選択されうる。ソース110または集約装置120のようなノードは、それ自身のための候補ヘルパーのリストを発見および維持することを担う。つまり、ソース110はソースヘルパー115のリストを発見および維持し、集約装置120は集約装置ヘルパー125のリストを発見および維持しうる。候補ヘルパーのリストは、サービスに依存して変わり、セッションごとに変わりうる。
【0025】
デバイスは、そのヘルパーになる候補を選択することができる。1つの例では、ソース110はいずれの集約装置ヘルパー125も認識することができず、集約装置120はいずれのソースヘルパー115も認識することができないことがある。ソース110および集約装置120は、(代替パスが両方のヘルパーを要求するとき)代替パスを確立する前に、それらの選択された(1つまたは複数の)ヘルパーを互いに通知しうる。
【0026】
ヘルパーノードの発見
以下の基準は、ヘルパーの発見および選択のために使用されることができる。1)チャネル条件の評価:例えばWi−Fi、および3G・4G送信における、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR);受信された信号強度(Wi−Fi、3G)および送信電力またはMCS(Wi−Fi、3G/4G無線)2)トラフィック条件の評価:例えば、Wi−Fiおよび/または3G/4Gを経由した、ヘルパーノードのトラフィック負荷;例えば、Wi−Fiおよび/または3G/4Gを経由した、アクセスポイント(AP)または進化型ノードB(eNB)のトラフィック負荷;3)(例えば、3G/4Gにあるような)サービス提供する、かつ隣接したeNBからのダウンリンクチャネルにおけるような、干渉の評価。
【0027】
ソース110と集約装置120との間の多重パスは、ソースヘルパー115および集約装置ヘルパー125で切替表をインストールすることによって構成される(つまり、確立される)ことができる。ソース110および集約装置120は、MDCデータパケットがヘルパーによって正しいノードに送られることができるように、切替表をセットアップするためにそれらの対応するヘルパーと通信することができる。ヘルパー間のシグナリングは、そのような切替表をセットアップするために必要とされないこともある。
【0028】
ノードにおける切替表の項目は、入パケット(incoming packet)の以下のパラメータの一般的な組み合わせによって識別されることができる。
【0029】
・ トランスポートソース110アドレス
・ トランスポートソース110ポート、またはこのノードによって発行された、入仮想パス識別子(incoming virtual path identifier)
・ トランスポートの宛先(例えば、集約装置120)アドレス
・ トランスポートの宛先120ポート、またはその宛先によって発行された、出仮想パス識別子(outgoing virtual path identifier)
・ セッションID
ソース110は、例えば、(例えば、サブストリームのような)データのストリームの異なる部分のような、異なる記述を、異なるパスを経由して送ることができる。共通セッション識別子は、多重パス上を流れる多重記述の共通目的を識別するために使用されることができる。集約装置120は、続いて、単一のユーザストリームに多重記述のサブストリームを結合することができる。
【0030】
図4は、ノードにおける切替表の項目が、入力パラメータおよび出力パラメータを用いて構成される、切替表400の実例的な構成の実施を例示する。入力パラメータは、ソースアドレス410、および宛先ポート422またはこのノードによって発行された、入仮想パス識別子を含む。出力パラメータは、宛先アドレス420、および宛先ポート422、またはその宛先によって発行された、出仮想パス識別子を含む。仮想パス識別子は、ATMおよびMPLSの文献では周知の概念である。識別子は、識別子を発行する基礎となるノード(underlying node)によって受信するパケットのグループを一意的に識別するために使用され、このパケットのグループを共通の方法で扱い、このパケットのグループを共通の次のホップノード(hop node)に送ることを請け負っている(contracted)。このパケットのグループが次のホップノードに送られるとき、識別子は次のホップノードによって発行される別の識別子に交換されるべきである。この方法では、異なる記述のデータは、ソース110から集約装置120に異なるパスを渡って、トランスポートされることができる。
【0031】
例えば、(
図4に示されるように)ソース110、ソースヘルパー115、集約装置120、および集約装置ヘルパーを含む、オーバーレイネットワークでセットアップするとき、集約装置120のための切替表は、メディアサービスがそこから始まっているソースアドレスsource.addr 410 と、集約装置ポートaggregator.port1または(リンク1を経由して)第1の記述D1を受信するためのリンク1上の入仮想パス識別子と、(リンク4を経由して)第2の記述D2を中継する集約装置ヘルパー125のアドレスと、第2の入力ポートaggregator.port2 422 または第2の記述D2を受信するために割り当てられるリンク4上の入仮想パス識別子とを含む、入力アドレス指定情報(input addressing information)を維持する。集約装置が、あらゆるデータを転送するためのこのストリーミングセッションを担っていないので、出力アドレスまたはポート指定のための表の項目はない。
【0032】
比較すると、集約装置ヘルパー125は、入力側に、D2がそこから到来しているソースヘルパーを識別するためのソースヘルパーアドレスsourcehelper.addrと、対応する集約装置ヘルパーポートaggregator_helper.portまたはソースヘルパー115からD2を受信するように設定されるリンク3上の入仮想パス識別子とを含む、表を維持する。表の出力側では、集約装置ヘルパーは、D2を中継するための集約装置120のアドレスaggregator.addr 420 と、ポートaggregator.port2またはD2を受信するために集約装置120によって指定されるリンク4 422 上の出仮想パス識別子とを有する。同様の記述は、表の入力側では、D2がそこから始まるソースアドレス410と、ソースヘルパーの入力ポートまたはD2を受信するリンク2上の入仮想パス識別子とを識別し、出力側では、集約装置ヘルパー125のアドレスと、集約装置ヘルパー125のポートまたは中継されたD2サブストリームを受信するためのリンク3上の出仮想パス識別子とを識別するためのソースヘルパー115に関わる。
【0033】
図5は、
図4に例示される切替表400を確立するために使用されることができるプロトコル500の実例的な実施を例示する。プロトコル500では、集約装置120が集約装置ヘルパー125で切替表400を構成する一方で、ソース110はソースヘルパー115で切替表400を構成する。
図5に例示される例では、集約装置120は、ソースアドレス410を有するソース110からマルチメディアサービスの第1の記述D1を受信するための要求を出す。集約装置は、集約装置120がD1のサービス配信を受信するように要求したソース110に、集約装置ポート422を提供する。集約装置は、D1、およびD1を受信するように指定された集約装置ポート422をそこから受信するソースアドレス410を識別する入力情報の切替表をセットアップする。
【0034】
D1記述ストリームの配信を受信すると、集約装置120は、受信されているD1記述ストリームの品質が、品質のしきい値を満たすかどうかを決定する。満たさない場合、集約装置120は、サービスの第2の記述サブストリームD2を要求する。集約装置120は、それがソース110に送る集約装置ヘルパーアドレスおよび集約装置ヘルパーポート2 422 を取得しながら、D2記述サブストリームの中継サービスを提供するために、集約装置ヘルパー125を発見、要求、および選択しようとする。
図5に示されるように、ソース110は、ソースヘルパー115を発見、要求、および選択し、ソースヘルパー125が適切な集約装置ヘルパー125および集約装置に、D2記述サブストリームを中継することを可能にするために、集約装置ヘルパーポートおよび集約装置ヘルパーアドレスについての切替表の項目をソースヘルパー125に提供しうる。これを受けてソースヘルパー115は、ソース115がD2記述サブストリームを導くことになるソースヘルパーポートを用いてソースからの要求に応答する。ソース110は、ソースヘルパーアドレスを集約装置120に転送し、そのソースヘルパーアドレスをその後者は、どこからD2記述サブストリームが予期されるかを集約装置ヘルパー125が見分けるために、集約装置ヘルパー125にある切替表に提供する。一度切替表がセットアップされると、D2記述サブストリームは、ソース110から、ソースヘルパー115へ、集約装置ヘルパー125へ、そして集約装置120へと中継される。
【0035】
ソースヘルパー115のみがあるとき、
図4の切替表400を確立するために使用されることができるデジェネレイトプロトコル600は、
図6に示される例で例示される。プロトコル600では、ソース110がソースヘルパー115で切替表400を構成する一方で、集約装置120は利用可能な集約装置ヘルパー125の不在の際にそのような責任を何も有さない。
図6に例示される呼び出しフロー(call flow)のプロトコルは、
図5のそれよりも簡素であるが、要求、応答、およびサブストリーム配信の同様の行程をたどるため、さらに詳しく論じられない。
【0036】
集約装置ヘルパー125のみがあるとき、
図4の切替表400を確立するために使用されることができるデジェネレイトプロトコル700は、
図7に示される例で例示される。プロトコル700では、集約装置120が集約装置ヘルパー125で切替表400を構成する一方で、ソース110は利用可能なソースヘルパー115の不在の際にそのような責任を何も有さない。
図7に例示される呼び出しフローのプロトコルは、
図5のそれよりも簡素であるが、要求、応答、およびサブストリーム配信の同様の行程をたどるため、さらに詳しく論じられない。
【0037】
本開示の別の様態では、逆MDCセッションは、追加のブートストラッピングステップ(bootstrapping steps)を用いて、MDCマルチパス確立プロトコルを再利用することができ、そこでは、(1)イニシエータはターゲットにサービスをオファーする逆MDCの要求を送り、(2)ターゲットは通常通りMDCマルチパス確立プロトコル500を開始する。
図8は逆MDCプロトコル800の図である。
図8に例示される呼び出しフローのプロトコルは、
図5のそれに類似しているため、さらに詳しく論じられない。
【0038】
本開示の別の様態では、
図4の切替表400を確立するために使用されることができる代替のプロトコル900が
図9に例示され、そこでは、集約装置120が集約装置ヘルパー125で切替表を構成する一方で、集約装置ヘルパー125はソースヘルパー115で切替表を構成する。このようなケースは、例えば、両方のヘルパーが、同じアクセスポイントを有するようなインターネットクラウドの集約装置側にあるときに生じうる。
図9に例示される呼び出しフローのプロトコルは、
図5のそれに類似しているため、さらに詳しく論じられない。
【0039】
サブストリームの削除は、ヘルパーが集約装置120によって要求されたコンテンツをすでに有するとき可能である。集約装置ヘルパー125が集約装置120によって要求されたコンテンツを有するとき、集約装置120はソース110に代替の記述のための要求を送る必要はない。同様に、ソースヘルパー115が集約装置120によって要求されたコンテンツを有するとき、集約装置120はソースヘルパー115の切替表400を構成し、ソースヘルパー115
によって送られるべきサブストリームの記述を識別しうるが、ソースヘルパー115
にいずれの記述も送らないこともある。
【0040】
それぞれのパスの安定性、遅延、および遅延ジッタ(delay jitter)は、MDCストリームの全体的な性能にとって重大である。そのため、必要なときにそれぞれのパスの状態に基づいて、ヘルパーの再選択によってマルチパスを調整することが重要である。以下のステップが、マルチパスを維持するために実施されうる。
【0041】
状態報告
集約装置120は、それぞれのパスの安定性、遅延、および遅延ジッタを監視しうる。集約装置120は、1次パスおよび代替パスの両方におけるトラフィック性能を、ソース110に報告しうる。集約装置120は、QoE(Quality of Experience:体感品質)の適合のために、ソース110に状態および性能の統計を報告し返しうる。ソース110は、ネットワークの状態およびサービスの状態を監視および維持しうる。集約装置120およびソース110は、サービスの全体的な健全性を維持するために、それら自身の間で連係しうる。
【0042】
ヘルパーの再選択
サービスの健全性およびヘルパーの利用可能性に依存して、ソース/集約装置ヘルパー115/125の再選択は、以下のように、時間をかけて必要とされうる。
【0043】
集約装置120は、最初の集約装置ヘルパー125が最初の集約装置ヘルパー125を選択するために使用される基準において働かないとき、集約装置ヘルパー125を再選択しうる。同様に、ソース110は、最初のソースヘルパー115が最初のソースヘルパー115を選択するために使用される基準において働かないとき、ソースヘルパー115を再選択しうる。
【0044】
シームレスパス(seamless path)の切替
シームレスパスの切替を確実にするために、可能な場合、集約装置ヘルパー125は集約装置120がそれを止めるまで機能し続けうる。同様に、可能な場合、ソースヘルパー115は、ソース110がそれを止めるまで機能し続けうる。集約装置ヘルパー125が変更されるとき、ソース110がソースヘルパー115に、サブストリームを導き直すためにその切替表400を更新することを依頼できるように、集約装置120はソース110に通知するためのメッセージを送るべきである。ソースヘルパー115が変更されるとき、集約装置120が集約装置ヘルパー125に、サブストリームを受信するためのリンクを導き直すためにその切替表400を更新することを依頼できるように、ソース110は集約装置120に通知するためのメッセージを送ることができる。
【0045】
同期
集約装置120は、(サブストリームにおける)それぞれの記述の性能を報告し、ソース110にフィードバックを送りうる。ソース110は、多重パス上で記述を直接に同期しうる。異なるパスの間の遅延差異は、異なるパス上の記述を同期するためにパラメータとして使用されうる。以下の事柄は、同期のためのトリガとして、ソース110によって使用されることがある:集約装置120で見られる性能問題(performance issues)、集約装置ヘルパー125の再選択、およびソースヘルパー115の再選択。
【0046】
図10は、処理システム114を用いる装置1000のためのハードウェアの実施の例を例示するブロック図である。装置1000は、ソース110、ソースヘルパー115、集約装置120、集約装置ヘルパー125等のうちのいずれかでありうる。この例では、処理システム1014は、概してバス1002によって表されるバスアーキテクチャを用いて実施されうる。バス1002は、処理システム1014の特定のアプリケーションおよび全体的な設計の制約に依存して、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含みうる。バス1002は、概してプロセッサ1004によって表される1つまたは複数のプロセッサ、および概してコンピュータ可読媒体1006によって表されるコンピュータ可読媒体を含む、様々な回路を互いにリンクさせる。バス1002はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような、様々な他の回路をリンクさせ、このことは、当該技術分野で周知であるため、これ以上説明されない。バスインターフェース1008は、バス1002とトランシーバ1010との間にインターフェースを提供する。トランシーバ1010は、送信媒体上で様々な他の装置と通信するための手段を提供する。装置の性質に依存して、ユーザインターフェース1012(例えば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティック)もまた提供されうる。
【0047】
プロセッサ1004は、バス1002を管理すること、およびコンピュータ可読媒体1006に記憶されるソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担う。ソフトウェアは、プロセッサ1004によって実行されるとき、処理システム1014に、任意の具体的な装置に関して以下で説明される様々な機能を行わせる。コンピュータ可読媒体1006はまた、ソフトウェアを実行するときに、プロセッサ1004によって操作されるデータを記憶するために使用されうる。
【0048】
本開示全体を通して提示される様々な概念は、幅広い種類の電気通信システム、ネットワーク、アーキテクチャ、および通信規格に渡って実施されうる。
【0049】
例として、様々な様態は、TD−SCDMA、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、高速パケットアクセスプラス(HSPA+)、およびTD−CDMAのような、様々なUMTSシステムに拡大されうる。様々な様態は、(FDD、TDD、または両方のモードの)ロングタームエボリューション(LTE)、(FDD、TDD、または両方のモードの)LTEアドバンスト(LTE−A)、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズト(EV−DO)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、超広帯域(UWB)、Bluetooth(登録商標)、および/または他の適したシステムを用いるシステムにもまた拡大されうる。用いられる実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定のアプリケーションおよびシステムに課せられた全体的な設計の制約に依存することになる。
【0050】
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスを例示であると理解されるべきである。設計の選好に基づいて、当該方法におけるステップの特定の順序または階層は再配置されうるということが理解される。添付の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なステップのエレメントを提示しており、ここに明確に記載されていない限り、提示された特定の順序または階層に限定されるように意図されない。
【0051】
先の説明は、当業者がここに説明される様々な態様を実現することを可能にするために提供される。これらの態様への様々な変更は当業者にとって容易に明らかになり、ここに定義される包括的な原理は他の態様に適用されうる。このように、特許請求の範囲は、ここに示される態様に限定されるように意図されず、特許請求の範囲の文言と一貫する最大範囲が与えられるべきであり、ここにおいて、単数形のエレメントへの参照は、そのように明確に述べられていない限りは「1つおよび1つのみ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するように意図される。他の方法で明確に述べられていない限り、「いくつかの」という用語は、1つまたは複数を指す。アイテムのリストのうちの「少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバーを含む、それらのアイテムのあらゆる組み合わせを指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aとb、aとc、bとc、およびaとbとcをカバーするように意図される。当業者にとって既知の、または後に既知となる本開示全体を通して説明される様々な様態のエレメントに対するすべての構成的および機能的な均等物は、ここで参照によって明白に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるように意図される。さらに、ここに開示されたものは、そのような開示が特許請求の範囲で明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に捧げられるように意図されない。いずれの特許請求の範囲のエレメントも、エレメントが「のための手段」というフレーズを使用して明示的に記載されていない限り、または方法の請求項のケースでは、エレメントが「のためのステップ」というフレーズを使用して記載されていない限り、米国特許法第112条6項の規定のもとで解釈されるべきではない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
集約装置による通信の無線方法であって、
ソースからのマルチメディアサービスを要求することと、
前記ソースが利用可能であるという確認を受信することと、
第1のパス上で前記サービスの第1の記述サブストリームを受信することと、
前記第1のパスを渡って前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求することと、を備える、方法。
[C2]
集約装置ヘルパーを選択することと、
前記集約装置ヘルパーからの中継サービスを要求することと、
前記集約装置ヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソースに、前記集約装置ヘルパーに関する情報を伝達することと、をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記ソースから前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記少なくとも1つの追加パスを渡って前記第2の記述サブストリームを受信することと、をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記集約装置ヘルパーの前記選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補集約装置ヘルパーのセットを発見することと、
前記候補集約装置ヘルパーのリストを維持することと、をさらに備える、C2に記載の方法。
[C6]
前記集約装置ヘルパーを前記選択することが基準を備え、前記基準は、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)、受信された信号強度、送信電力、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB)におけるトラフィック負荷、あるいは、サービス提供する、かつ隣接したeNBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルのうちの少なくとも1つを備える、C2に記載の方法。
[C7]
前記ソースがソースヘルパーを選択するときに、前記少なくとも1つの追加パスを確立するより前に、ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、C3に記載の方法。
[C8]
前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップするために、前記集約装置ヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、C7に記載の方法。
[C9]
前記集約装置ヘルパーにおける前記切替表が、
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子(incoming virtual path identifier)と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子(outgoing virtual path identifier)と、
セッションIDと、を備える、C8に記載の方法。
[C10]
ソースによる通信の無線方法であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信することと、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記サービスの第1の記述サブストリームを送ることと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信することと、を備える、方法。
[C11]
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C10に記載の方法。
[C12]
ソースヘルパーを選択することと、
前記ソースヘルパーからの中継サービスを要求することと、
集約装置ヘルパーに関する識別情報を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソースヘルパーに、前記集約装置ヘルパーに関する前記識別情報を伝達することと、をさらに備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記中継サービスを要求した後に、前記ソースヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記ソースから前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーを経由して前記ソースから前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの前記第2の記述サブストリームを送ることと、をさらに備える、C13に記載の方法。
[C15]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記ソースと前記ソースヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C14に記載の方法。
[C16]
前記ソースヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補ソースヘルパーのセットを発見することと、
前記候補ソースヘルパーのリストを維持することと、をさらに備える、C12に記載の方法。
[C17]
ソースヘルパーを選択するための基準が、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)を決定すること、受信された信号強度を決定すること、送信電力を決定すること、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷を決定すること、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイント(AP)または進化型ノードB(enB)におけるトラフィック負荷を決定すること、サービス提供する、かつ隣接したenBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルを決定することを備える、C12に記載の方法。
[C18]
前記ソースが前記ソースヘルパーを選択するときに代替パスを確立するより前に、前記ソースヘルパーに関する情報を受信する前記ソースをさらに備える、C14に記載の方法。
[C19]
前記ソースヘルパーに切替表をセットアップするために、前記ソースヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの前記第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、C18に記載の方法。
[C20]
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソースのアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
集約装置ヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、を備える、C18に記載の方法。
[C21]
集約装置による通信の無線方法であって、
ソースからマルチメディアサービスの配信のためのオファーを受信することと、
前記ソースからの前記マルチメディアサービスを要求することと、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信することと、
前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないかどうかを決定することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求することと、を備える、方法。
[C22]
前記ソースからの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C23]
集約装置ヘルパーを選択することと、
前記集約装置ヘルパーからの中継サービスを要求することと、
前記中継サービスのために、前記ソースに、前記集約装置ヘルパーに関する情報を伝達することと、をさらに備える、C21に記載の方法。
[C24]
前記集約装置ヘルパーからの前記中継サービスを要求した後に、前記集約装置ヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、C23に記載の方法。
[C25]
前記ソースから前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの前記品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの前記第2の記述サブストリームを受信することと、をさらに備える、C23に記載の方法。
[C26]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C25に記載の方法。
[C27]
前記集約装置ヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補集約装置ヘルパーのセットを発見することと、
前記候補集約装置ヘルパーのリストを維持することと、をさらに備える、C23に記載の方法。
[C28]
前記集約装置ヘルパーを前記選択することが基準を備え、前記基準は、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)、受信された信号強度、送信電力、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイントまたは進化型ノードB(eNB)におけるトラフィック負荷、あるいは、サービス提供する、かつ隣接したeNBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルのうちの少なくとも1つを備える、C23に記載の方法。
[C29]
前記ソースがソースヘルパーを選択するときに、前記少なくとも1つの追加パスを確立するより前に、ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、C25に記載の方法。
[C30]
前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップするために、前記集約装置ヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、C29に記載の方法。
[C31]
前記集約装置ヘルパーにおける前記切替表が
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、を備える、C29に記載の方法。
[C32]
ソースによる通信の無線方法であって、
マルチメディアサービス配信のオファーを集約装置に送ることと、
前記マルチメディアサービスを要求することによって、前記オファーを受諾する前記集約装置からの応答を受信することと、
前記ソースが利用可能であるという確認を送ることと、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送ることと、
前記第1のパスを渡る前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信することと、を備える、方法。
[C33]
ソースヘルパーを選択することと、
前記ソースヘルパーからの中継サービスを要求することと、
集約装置ヘルパーに関する識別情報を受信することと、
前記中継サービスのために、前記ソースヘルパーに、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達することと、をさらに備える、C32に記載の方法。
[C34]
前記ソースヘルパーからの前記中継サービスを要求した後に、前記ソースヘルパーが前記中継サービスのために利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、C33に記載の方法。
[C35]
前記ソースから前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、前記少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーを経由して前記ソースから前記少なくとも1つの追加パスを渡って、前記サービスの第2の記述の第2のサブストリームを送ることと、をさらに備える、C33に記載の方法。
[C36]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記ソースと前記ソースヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C35に記載の方法。
[C37]
前記ソースヘルパーを選択することが、
前記選択することがなされる1つまたは複数の候補ソースヘルパーのセットを発見することと、
前記候補ソースヘルパーのリストを維持することと、をさらに備える、C33に記載の方法。
[C38]
ソースヘルパーを選択するための基準が、受信された搬送波レベル対干渉雑音比(CINR)を決定すること、受信された信号強度を決定すること、送信電力を決定すること、前記集約装置ヘルパーにおけるトラフィック負荷を決定すること、前記集約装置ヘルパーに対応したアクセスポイント(AP)または進化型ノードB(enB)におけるトラフィック負荷を決定すること、サービス提供する、かつ隣接したenBからのダウンリンクチャネルにおける干渉のレベルを決定することを備える、C33に記載の方法。
[C39]
前記ソースが前記ソースヘルパーを選択するときに代替パスを確立するより前に、前記ソースヘルパーに関する情報を受信することをさらに備える、C35に記載の方法。
[C40]
前記ソースヘルパーに切替表をセットアップするために、前記ソースヘルパーと通信することをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの第2の記述サブストリームは、前記ソースヘルパーによって、前記集約装置または集約装置ヘルパーのうちの少なくとも1つに送られる、C39に記載の方法。
[C41]
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソースのアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
集約装置ヘルパーの出力アドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、セッションIDと、を備える、C39に記載の方法。
[C42]
集約装置ヘルパーによる通信の無線方法であって、
集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信することと、
前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送ることと、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達すること、を備える、方法。
[C43]
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C42に記載の方法。
[C44]
ソースから直接前記集約装置へのパスに加えて、前記ソースから前記集約装置への、前記集約装置ヘルパーを経由した、少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記集約装置ヘルパーに関して伝達された前記情報に基づき、ソースから前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信することと、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを転送することと、ここにおいて、前記集約装置ヘルパーを含む前記パスは、前記ソースから直接前記集約装置への前記パスに加わったパスである、をさらに備える、C43に記載の方法。
[C45]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と前記集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C44に記載の方法。
[C46]
前記少なくとも1つの追加パスを確立することが、前記集約装置ヘルパーに切替表をセットアップすることをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの記述サブストリームは前記集約装置に送られる、C43に記載の方法。
[C47]
前記集約装置ヘルパーの切替表が、
ソースヘルパーのアドレスパラメータと、
集約装置ヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置のアドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、セッションIDと、を備える、C46に記載の方法。
[C48]
ソースヘルパーによる通信の無線方法であって、
ソースからマルチメディアサービス中継の要求を受信することと、
前記ソースに、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達することと、を備える、方法。
[C49]
前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C48に記載の方法。
[C50]
前記ソースから直接集約装置へのパスに加えて、前記ソースから前記集約装置への、前記ソースヘルパーを経由した、少なくとも1つの追加パスを確立することと、
前記ソースヘルパーに関して伝達された前記情報に基づき、ソースからマルチメディアサービスの記述サブストリームを受信することと、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを転送することと、ここにおいて、前記ソースヘルパーを含む前記パスは、前記ソースから直接前記集約装置への前記パスに加わったパスである、をさらに備える、C49に記載の方法。
[C51]
前記少なくとも1つの追加パスが、前記集約装置と集約装置ヘルパーとの間の帯域外リンクを備える、C50に記載の方法。
[C52]
前記少なくとも1つの追加パスを確立することが、前記ソースヘルパーに切替表をセットアップすることをさらに備え、ここにおいて、前記サービスの記述サブストリームは、前記集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに送られる、C50に記載の方法。
[C53]
前記ソースヘルパーの切替表が、
ソースのアドレスパラメータと、
ソースヘルパーの入力ポートパラメータ、または入仮想パス識別子と、
宛先の集約装置の出力アドレスパラメータと、
宛先の集約装置の出力ポートパラメータ、または出仮想パス識別子と、
セッションIDと、を備える、C52に記載の方法。
[C54]
無線通信のための集約装置であって、
第1のパスを渡るソースからのマルチメディアサービスを要求するための手段と、
前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信するための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを、少なくとも1つの追加パスを渡って受信するように要求するための手段と、を備える、集約装置。
[C55]
前記ソースが利用可能であるという確認を受信した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を受信するための手段をさらに備える、C54に記載の集約装置。
[C56]
無線通信のためのソースであって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信するための手段と、
前記要求に応答して第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送るための手段と、
前記第1のパスを渡って送られた前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信するための手段と、を備える、ソース。
[C57]
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、C56に記載のソース。
[C58]
無線通信のための集約装置であって、
ソースからマルチメディアサービス配信のオファーを受信するための手段と、
ソースからの前記マルチメディアサービスを要求するための手段と、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信するための手段と、
前記第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定するための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを受信するように要求するための手段と、を備える、集約装置。
[C59]
前記ソースからの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を受信するための手段をさらに備える、C58に記載の集約装置。
[C60]
無線通信のためのソースであって、
集約装置にマルチメディアサービス配信のオファーを送るための手段と、
第1のパスを渡って集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信するための手段と、
前記要求に応答して前記第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送るための手段と、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信するための手段と、を備える、ソース。
[C61]
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記第1のパスが利用可能であるということを確認するための手段をさらに備える、C60に記載のソース。
[C62]
無線通信のための集約装置ヘルパーであって、
集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信するための手段と、
前記集約装置に前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達するための手段と、を備える、集約装置ヘルパー。
[C63]
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、C62に記載の集約装置。
[C64]
無線通信のためのソースヘルパーであって、
ソースからマルチメディアサービス中継の要求を受信するための手段と、
前記ソースに、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達するための手段と、を備える、ソースヘルパー。
[C65]
前記ソースから前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送るための手段をさらに備える、C64に記載のソースヘルパー。
[C66]
無線集約装置におけるコンピュータプログラム製品であって、
ソースからのマルチメディアサービスを要求し、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを受信し、
前記第1のパスを渡って受信された前記第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを受信するように要求する
ためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
[C67]
前記ソースからの前記マルチメディアサービスを要求した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を受信することをさらに備える、C66に記載のコンピュータプログラム製品。
[C68]
無線ソースにおけるコンピュータプログラム製品であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信し、
第1のパスを渡って前記マルチメディアサービスの第1の記述サブストリームを送り、
前記ソースから前記集約装置に、少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信する
ためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
[C69]
前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C68に記載のコンピュータプログラム製品。
[C70]
無線集約装置ヘルパーにおけるコンピュータプログラム製品であって、
集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信し、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
[C71]
前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C70に記載のコンピュータプログラム製品。
[C72]
無線ソースヘルパーデバイスにおけるコンピュータプログラム製品であって、
ソースからマルチメディアサービス中継の要求を受信し、
前記ソースに、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ためのコードを備える非一時的なコンピュータ可読媒体、を備える、コンピュータプログラム製品。
[C73]
前記ソースから前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送ることをさらに備える、C72に記載のコンピュータプログラム製品。
[C74]
無線通信のための集約装置であって、
第1のパスを渡ってソースからのマルチメディアサービスを要求し、
前記サービスの第1のサブストリームを受信し、
前記第1のサブストリームの品質が満足できるものかどうかを決定し、
同じソースから少なくとも1つの追加パスを渡って前記マルチメディアサービスを受信するように要求する
ように構成される処理システムを備える、装置。
[C75]
プロセッサが、前記第1のパスを渡って前記ソースからの前記マルチメディアサービスの要求の後に、前記ソースが利用可能であるという確認を受信するようにさらに構成される、C74に記載の装置。
[C76]
無線通信のためのソース装置であって、
集約装置からマルチメディアサービスの要求を受信し、
前記要求に応答して第1のパスを渡って第1のサブストリームを送り、
前記第1のパスを渡って送られた第1の記述サブストリームの品質が品質のしきい値よりも少ないときに、前記ソースから前記集約装置に少なくとも1つの追加パスを渡って、前記マルチメディアサービスの第2の記述サブストリームを送るための要求を受信する
ように構成される処理システム、を備える、ソース装置。
[C77]
前記処理システムが、前記集約装置から前記マルチメディアサービスの要求を受信した後に、前記ソースが利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、C76に記載のソース装置。
[C78]
無線通信のための集約装置ヘルパー装置であって、
集約装置からマルチメディアサービス中継の要求を受信し、
前記集約装置に、前記集約装置ヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
前記集約装置に前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ように構成される処理システム、を備える、集約装置ヘルパー装置。
[C79]
前記処理システムが、前記集約装置から前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記集約装置ヘルパーが利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、C78に記載の集約装置ヘルパー装置。
[C80]
無線通信のためのソースヘルパー装置であって、
ソースからマルチメディアサービス中継の要求を受信し、
前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送り、
前記ソースに、前記ソースヘルパーに関する識別情報を伝達し、
パスを渡って前記マルチメディアサービスの記述サブストリームを受信し、
集約装置ヘルパーまたは集約装置のうちの少なくとも1つに、前記マルチメディアサービスの前記記述サブストリームを中継する
ように構成される処理システム、を備える、ソースヘルパー装置。
[C81]
前記処理システムが、前記ソースから前記マルチメディアサービス中継の要求を受信した後に、前記ソースヘルパーが利用可能であるという確認を送るようにさらに構成される、C80に記載のソースヘルパー装置。