特許第5782011号(P5782011)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5782011
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】指針式計測機器
(51)【国際特許分類】
   G01D 7/00 20060101AFI20150907BHJP
   G01D 13/22 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   G01D7/00 R
   G01D13/22 A
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-249825(P2012-249825)
(22)【出願日】2012年11月14日
(65)【公開番号】特開2014-98600(P2014-98600A)
(43)【公開日】2014年5月29日
【審査請求日】2013年12月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】511062265
【氏名又は名称】陳力禎
(74)【代理人】
【識別番号】100080252
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 征四郎
(72)【発明者】
【氏名】陳力禎
【審査官】 藤田 憲二
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3167996(JP,U)
【文献】 実公昭58−047366(JP,Y2)
【文献】 登録実用新案第3120394(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01D 7/00,13/22
G01L 19/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
短円筒状のメーターと、前記メーターの短円筒の一面側に設置される円形状のプレートと、前記プレートの外周に沿って移動可能かつ任意の位置で固定可能に設けられた警告指示部材と、前記メーターと螺合する螺合本体と、を備える指針式計測機器であって、
前記メーターは、
測定対象流体を流入させる少なくとも一つの入口と、
短円筒の一面に設けられた目盛板と、
前記目盛板上で弧状運動を行うとともに、前記測定対象流体の流入に応じて回動する指標としての指針と、を有し、
前記メーターには、短円筒の軸心からずれた位置において短円筒の軸線と平行方向に延在し、かつ、その先端が短円筒の縁よりも高くなっている部材を有しており、
前記プレートは、
前記メーターの短円筒の一面側に設置されたときに前記目盛板と平面視で重なる円形の中央領域部分が透明であり、
前記中央領域部分をリング状に囲む円環部の一部には、前記メーターの短円筒の軸線と平行な方向に深さを有し且つ前記目盛板とは反対の方向に開口した溝部を有し、
らに、前記部材を挿通させるための挿通孔を有し、
前記警告指示部材は、
前記溝部内を摺動できるようにこの溝部内に嵌まり、断面がU字形である嵌合ユニットと、
前記嵌合ユニットに一体的に繋がっており、前記目盛板と平行になるように前記嵌合ユニットに対して屈曲した指示端と、を有し、
前記螺合本体は、
環状形をなし、中央はくり貫き部であり、該螺合本体は前記プレートに被嵌することを通して前記メーターと螺着する
ことを特徴とする指針式計測機器。
【請求項2】
請求項1に記載の指針式計測機器において、
前記螺合本体の側面内側環状部分には第二螺合部を設け、
該第二螺合部は、めねじ構造であり、また、前記メーターの上部エッジには第一螺合部を備え、
該第一螺合部はおねじ構造であり、前記第二螺合部は前記第一螺合部に相対して螺着する
ことを特徴とする指針式計測機器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の指針式計測機器において、
前記プレートの外周部と前記螺合本体との間にリング状のオイルシールが挟持されている
ことを特徴とする指針式計測機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、指標式計測機器の安全指示用警告指示部材の設置技術に関し、特に、スライド移動が可能で脱落を防ぐ等の機能を有する警告指示部材を備えた表面螺合構造に係る。
【背景技術】
【0002】
現有の計測機器の、例えば微差圧計や圧力計は、その計器内に指示針を設け、指示針が圧力に応じて回転し、計器内のデジタル目盛板に対応するため、作業員は即刻、数値を目視し読み取ることができる。実務的に計測機器には安全基準値が設定されており、指示針が安全範囲内にあるか否かを作業員が確認する利便を図るため、計測機器上に安全標記が付加されている。例えば、特許文献1の「固定機能を備えた計測機器の安全指標構造」はその一例である。
【0003】
現在、安全警告指示部材を付加する現有の計測機器において、安全警告指示部材にはスライド移動調整機能を備えているものの、依然としてある欠点が残る。即ち、安全警告指示部材が脱落する可能性があることである。計測機器の安全警告指示部材が脱落して遺失した場合、完全に警告指示機能を失うため、基準値を超えたか否かの判断が実に不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中華民国特許公告第I232927号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記問題点を解決するために、発明人は本発明を研究開発し、スライド移動と非脱落機能を兼ね備えた警告指示構造を提供し、ニーズに応える。
【0006】
本発明の警告指示部材を備えた表面螺合構造は、計測機器に安全警告指示部材を付加した表面螺合構造を提供することを主な目的とし、該警告指示部材は、スライド移動機能を備えることを前提に、特殊な挟み込み構造を用いることにより、警告指示部材の任意の脱落を防ぐ。これにより、警告指示部材を遺失することなく、永久的作用を維持する目的を達成する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は具体的に、数値を表示する指標式計測機器に用いられ、それは、メーター、プレート、少なくとも一つの警告指示部材、オイルシール、螺合本体によりなる。
【0008】
そのうち、メーターには少なくとも一つの入口を備え、該メーターには目盛板を設け、目盛板中には指標を設置する。プレートは、メーター上に被覆し、該プレート上には溝部を設け、警告指示部材は、溝内に組み合わせる。螺合本体は、環状形をなし、中央はくり貫き部であり、該螺合本体はプレートに被嵌することを通してメーターと螺着させる。
【0009】
或いは、螺合本体は、環状形をなし、中央はくり貫き部とし、螺合本体の内側上面縁には溝部を設ける。警告指示部材は溝部内に配置し、プレートを螺合本体を覆う状態で螺合本体内に組み合わせる。メーターには少なくとも一つの入口を備え、該メーターには目盛板を設置し、目盛板中には指標を設置する。メーターと螺合本体とは螺着関係をなす。
【0010】
好ましくは、メーターに備えた少なくとも一つの入口は、測定対象流体を流入させるのに用いる。また、該メーターの上面には目盛板を設け、目盛板には指標を設置する。流体を入口から流入すると、指標は目盛板上を移動し、数値を表示する。尚、メーターの上部エッジには第一螺合部を設ける。
【0011】
好ましくは、第一螺合部はおねじ構造である。
【0012】
好ましくは、プレートは、メーター上を被覆するのに用い、透明状である。
【0013】
好ましくは、警告指示部材は、嵌合ユニットと指示端を含み、尚且つ嵌合ユニットと指示端はほぼ一体式の屈曲関係をなす。嵌合ユニットは断面がU字形である二層連接板によりなる。
【0014】
好ましくは、螺合本体は、ほぼ環状形をなし、中央はくり貫き部であり、側面内側環状部分には第二螺合部を設ける。
【0015】
好ましくは、第二螺合部はめねじ構造とする。
【0016】
好ましくは、螺合本体とプレート間には溝部を設ける。
【0017】
好ましくは、前記の内の一つの実施例において、溝部をプレート上に設ける。
【0018】
好ましくは、前記の内の一つの実施例において、溝部を螺合本体の内側エッジに設ける。
【0019】
好ましくは、警告指示部材の嵌合ユニットは、溝部内に配置する。
【0020】
好ましくは、螺合本体とプレート間に警告指示部材を挟みこむとともに、さらにオイルシールを挟み込む。
【0021】
好ましくは、溝部は、指標末端の扇形移動方向に合わせて、ほぼ弧形をなす。
【0022】
本発明は、警告指示部材がプレートと螺合本体間に挟み込まれているため、警告指示部材は溝部内をスライド移動し、尚且つプレートと螺合本体に挟持されて制限されて、定位及び脱落防止等の効果を奏する。
【0023】
前記警告指示部材は、例えば赤色等のカラーを備え、警告指示作用を顕著に示すことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の警告指示部材を備えた表面螺合構造は、警告指示部材がスライド移動機能を備えており、特殊な挟み込み構造により、警告指示部材の脱落を防ぐことができるため、警告指示部材を遺失することなく、永久的作用を維持する効果を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の立体分解図である。
図2】本発明の立体外観図である。
図3】本発明の局部断面構造図である。
図4】本発明の警告指示部材の立体調整示意図。
図5】本発明のもう一つの実施例の立体分解図である。
図6】本発明のもう一つの実施例の局部断面構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0027】
図1図2図3は、本発明の警告指示部材を備えた表面螺合構造の第一実施例であり、それは、メーター1、プレート2、少なくとも一つの警告指示部材3、オイルシール4、螺合本体5によりなる。
【0028】
そのうち、メーター1に備える少なくとも一つの入口11は、測定対象流体を流入させるのに用いる。メーター1の上面には目盛板12を設け、目盛板12には指標13を設置する。流体を入口11から流入させると、指標13が目盛板21を移動して数値を表示する。また、メーター1の上部エッジには第一螺合部14を設け、該第一螺合部14はおねじ構造である。
【0029】
プレート2は、メーター1上に被覆するのに用い、透明状である。該プレート2上には溝部21を設け、該溝部21はほぼ弧形をなす。
【0030】
警告指示部材3は、嵌合ユニット31と指示端32を含み、嵌合ユニット31と指示端32はほぼ一体式の屈曲関係をなす。嵌合ユニット31は断面がU字形である二層連接板によりなる。
【0031】
オイルシール4はO形リングであり、プレート2のエッジに密着させる。
【0032】
螺合本体5は、ほぼ環状形をなし、中央はくり貫き部51であり、側面内側環状部分には第二螺合部52を設け、該第二螺合部52はめねじ構造とし、該第二螺合部52は第一螺合部14に対応し螺着する。
【0033】
前記構造を組み立てる場合は、先ずメーター1とプレート2を結合させた後、警告指示部材3の嵌合ユニット31を溝部21内に配置し、警告指示部材3の指示端32をプレート2表面に突出させて密着し、続いてオイルシール4をプレート2の周囲エッジに組み合わせ、さらに螺合本体5の第二螺合部52を第一螺合部14に対応させて螺着すると、螺合本体5とメーター1の組立てが完成する。
【0034】
本発明の実施時に、溝部21内にある警告指示部材3を調整する場合、最初に螺合本体5を若干回転させ、警告指示部材3の上面に対応する螺合本体5の密着力を弛め、続いて指で警告指示部材3の指示端32を動かす。図4に示すとおり、警告指示部材3が適当な位置にスライド移動した時、さらに螺合本体5をメーター1に相対させて締着する。このようにして、螺合本体5は警告指示部材3の上面に相対して緊密に締着させる圧力を生じさせるため、警告指示部材3を溝部21内に定位させ、尚且つ任意な移動を不可能にし、脱落や遺失を防ぐ。
【0035】
図5及び図6は本発明の第二実施例である。前記実施例との相違点は、該プレート2には溝部を設けず、該溝部53は螺合本体5の内側上部エッジ箇所に設けないことにある。尚且つ警告指示部材3は逆方向に設置し、警告指示部材3の嵌合ユニット31を溝部53内に配置することにより、前記実施例と同様の作用及び効果を得る。
【0036】
前述した通り、本発明の警告指示部材を備えた表面螺合構造は、警告指示部材を溝部内でスライド移動させる他、特にプレートと螺合本体間に挟み込むため、脱落を起こすことがない。
【符号の説明】
【0037】
1 メーター
11 入口
12 目盛板
13 指針
14 第一螺合部
2 プレート
21 溝部
3 警告指示部材
31 嵌合ユニット
32 指示端
4 オイルシール
5 螺合本体
51 くり貫き部
52 第二螺合部
53 溝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6