(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5782104
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】マルチコアファイバへの低損失でモードフィールドが整合された結合のための方法、および装置
(51)【国際特許分類】
G02B 6/04 20060101AFI20150907BHJP
G02B 6/02 20060101ALI20150907BHJP
G02B 6/036 20060101ALI20150907BHJP
G02B 6/255 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
G02B6/04 B
G02B6/02 421
G02B6/036
G02B6/255
G02B6/02 461
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-500185(P2013-500185)
(86)(22)【出願日】2011年3月16日
(65)【公表番号】特表2013-522677(P2013-522677A)
(43)【公表日】2013年6月13日
(86)【国際出願番号】US2011028692
(87)【国際公開番号】WO2011116109
(87)【国際公開日】20110922
【審査請求日】2013年1月28日
(31)【優先権主張番号】61/314,182
(32)【優先日】2010年3月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509094034
【氏名又は名称】オーエフエス ファイテル,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100128657
【弁理士】
【氏名又は名称】三山 勝巳
(74)【代理人】
【識別番号】100160967
【弁理士】
【氏名又は名称】▲濱▼口 岳久
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】フィニ,ジョン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】タウネイ,シーリー,フランク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,マン,エフ.
(72)【発明者】
【氏名】ヅー,ベンユアン
【審査官】
吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−145888(JP,A)
【文献】
国際公開第2007/045082(WO,A1)
【文献】
特表2008−511871(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0257083(US,A1)
【文献】
特開昭62−047604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/02−6/08
G02B 6/24−6/255
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシングルコア光ファイバの終端部のそれぞれを、シングルコアファイバの外径に実質的に等しい外径を有するマルチコアファイバの対応する別個のコアに接続する方法であって、
(a)前記複数のシングルコア光ファイバに、末端とリード端とをそれぞれが有する複数のシングルコアファイバを接続するステップであって、前記複数のシングルコアファイバの前記末端のそれぞれが、前記複数のシングルコア光ファイバの前記終端部のそれぞれに対応しており、前記複数のシングルコアファイバのそれぞれは、所与の先細率において実質的に一定のモードフィールド直径を保持するように構成されている、ステップと、
(b)前記複数のシングルコアファイバの前記リード端を、後端部、前端部、およびそれらの間に延びる複数の孔を備えた胴体を含むマルチホールファイバカプラの前記複数の孔に前記後端部側からそれぞれ挿入し、前記複数のシングルコアファイバを組立体に組み立てるステップと、
(c)前記マルチコアファイバの外径に相当する外径を有する前端面を形成するように、前記複数のシングルコアファイバを挿入した前記胴体の前記前端部を先細にするステップであって、前記複数のシングルコアファイバのコアは、前記マルチコアファイバのコアの構成に整合する構成に配列されている、ステップとを含み、
それによって、前記マルチコアファイバの前記コアと前記シングルコアファイバの前記コアとの間を搬送される光のモードフィールド直径を保持しつつ、前記マルチコアファイバを前記組立体の前記前端面に接続可能にする、方法。
【請求項2】
前記複数の孔は、前記胴体の前記後端部において前記シングルコアファイバを密接して受け入れる寸法とされ、前記複数の孔は、前記マルチコアファイバの前記コアの構成に整合する構成を有しており、
前記方法は、
前記胴体の前記後端部の前記複数の孔のそれぞれに前記シングルコアファイバの前記リード端を挿入するステップと、
前記組立体を形成するために、挿入された前記シングルコアファイバの周りの前記胴体を縮径するステップと、
前記複数のシングルコアファイバを挿入した前記胴体の前記前端部を先細にし、前記前端面を形成するステップであって、前記複数のシングルコアファイバの前記コアが、前記マルチコアファイバの前記コアの構成に整合する構成に配列される、ステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の孔のそれぞれを前記シングルコアファイバの直径よりも小さい直径にまで先細にして、前記シングルコアファイバが前記胴体の前記後端部の前記複数の孔にそれぞれ挿入されるとき、前記複数の孔内への進行が途中で止められるように、前記カプラの前記胴体の前記前端部をあらかじめ先細にするステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シングルコアファイバは、前記コア、前記コアを取り囲む台座、および前記台座を取り囲むクラッドを含むそれぞれの屈折率によって規定された複数の同心領域を備え、
前記コア、前記台座、および前記クラッドのそれぞれが、前記コアと前記台座との間の内側導波路、および前記台座と前記クラッドの間の外側導波路を生成するように構成される屈折率を有し、
前記コア、前記台座、および前記クラッドは、前記前端部および前記後端部において前記モードフィールド直径が実質的に同じになるように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記シングルコアファイバの前記コアは、多重横断光学モードの光信号の搬送をサポートする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
複数のシングルコア光ファイバの終端部のそれぞれを、シングルコアファイバの外径に実質的に等しい外径を有するマルチコアファイバの対応する別個のコアに接続する結合組立体であって、
末端とリード端とをそれぞれが有する複数のシングルコアファイバを備え、前記複数のシングルコアファイバの前記末端のそれぞれが、前記複数のシングルコア光ファイバの前記終端部のそれぞれに対応しており、前記複数のシングルコアファイバのそれぞれは、所与の先細率において実質的に一定のモードフィールド直径を保持するように構成され、
後端部および前端部を有する胴体を備えるカプラを備え、前記カプラは、前記マルチコアファイバの外径に相当する外径を有する前端面を形成するように先細りにされ、組立体を形成するために前記複数のシングルコアファイバの前記リード端が挿入される複数の孔が設けられたマルチホールファイバカプラであり、前記シングルコアファイバのコアが前記マルチコアファイバの前記コアの構成と整合する構成に配列されており、
それによって、前記マルチコアファイバの前記コアと前記シングルコアファイバの前記コアとの間を搬送される光のモードフィールド直径を保持しつつ、前記マルチコアファイバを前記組立体の前記前端面に接続可能にする、結合組立体。
【請求項7】
前記複数のシングルコアファイバは、前記カプラの前記後端部と前記前端部との間に延びる前記複数の孔に結合され、前記複数の孔は、前記マルチコアファイバの前記コアの構成に整合する構成を有し、
前記カプラおよびその中に結合された前記複数のシングルコアファイバは、先細にされており、前記複数のシングルコアファイバの前記コアと前記マルチコアファイバの前記コアとが一直線をなす端面で終端されている、請求項6に記載の結合組立体。
【請求項8】
前記シングルコアファイバは、前記コア、前記コアを取り囲む台座、および前記台座を取り囲むクラッドを含む複数の同心領域からなり、
前記コア、前記台座、および前記クラッドのそれぞれが、前記コアと前記台座との間の内側導波路および前記台座と前記クラッドの間の外側導波路を生成するように構成された屈折率を有し、
前記シングルコアファイバが先細にされて前記内側導波路および前記外側導波路の直径のそれぞれが変化したときに実質的に一定のモードフィールド直径が保持されるように前記コア、前記台座、および前記クラッドが構成されている、請求項6に記載の結合組立体。
【請求項9】
前記シングルコアファイバは、前記コア、前記コアを取り囲む台座、および前記台座を取り囲むクラッドを含む複数の同心領域からなり、
前記コア、前記台座、および前記クラッドのそれぞれが、前記コアと前記台座との間の内側導波路および前記台座と前記クラッドの間の外側導波路を生成するように構成された屈折率を有し、
前記シングルコアファイバが先細にされて前記内側導波路および前記外側導波路の直径のそれぞれが変化したときに、前記マルチコアファイバのモードフィールド直径と実質的に整合するモードフィールド直径となるように前記コア、前記台座、および前記クラッドが構成されている、請求項8に記載の結合組立体。
【請求項10】
前記シングルコアファイバの前記クラッドは、内側クラッド領域および外側クラッド領域を備え、
前記シングルコアファイバの前記コア間のクロストークを防止するために、前記外側クラッド領域が前記内側クラッド領域の屈折率よりも低い屈折率を備えるように構成されている、請求項9に記載の結合組立体。
【請求項11】
カプラであって、
後端部、前端部、およびそれらの間に延びる複数の孔を備える胴体を備え、前記複数の孔が対応するシングルコアファイバを密接して受け入れる寸法とされ、前記複数の孔は、ファイバの中心に位置する第1のコアと、前記第1のコアを取り囲む六角形として配置された6つのコアとを有する7コアマルチコアファイバの個々のコアの構成に相似的に整合する構成を有し、
前記カプラの前記胴体の前記前端部は、あらかじめ先細にされ、前記複数の孔は、前記シングルコアファイバの直径よりも小さい直径にまで先細にされており、前記シングルコアファイバが前記カプラの前記胴体の前記後端部にある前記複数の孔に挿入されたとき、前記複数の孔を通るその進行が途中で止められるように構成されている、カプラ。
【請求項12】
シングルコアファイバであって、
コア、前記コアを取り囲む台座、前記台座を取り囲む内側クラッド領域、および前記内側クラッド領域を取り囲む外側クラッドを含む、それぞれの屈折率を有する複数の同心領域を備え、
前記複数の同心領域は、前記コアと前記台座との間の第一の導波路、および前記台座と前記内側クラッドの間の第二の導波路を生成するように構成され、
前記シングルコアファイバが先細にされて前記内側導波路および前記外側導波路の直径のそれぞれが変化したときに実質的に一定のモードフィールド直径が保持されるように前記コア、前記台座、および前記クラッドが構成されており、
クロストークが複数の同様のファイバを備える先細にされた組立体の中で低減されるように、前記外側のクラッドが落ち込んだ屈折率を有する、シングルコアファイバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基本的にマルチコアファイバへの低損失でモードフィールドが整合された結合のための方法、および装置に関する。
本出願は以下の米国仮出願特許の優先権の利益を請求し、その仮出願特許は本発明の出願の譲受人によって保有され、かつそのすべてが参照のためにここに引用される。
2010年3月16日に出願され、”低損失で、モードフィールドが整合されたマルチコアファイバカプラー”と題される米国仮出願特許番号No.61/314,182.
【背景技術】
【0002】
大容量の光ネットワークに対して拡大し続ける要求のために、ネットワークの容量を拡大するための方法として、マルチコアファイバ(MCF)を採用するシステムの設計、および構築に対する関心が高まっている。さらに、低コストで、ファイバ数の多い、高密度ケーブルが実用的な光加入者基線を建設するために必要である。同様に、ケーブルの直径、および/あるいは長さによってもたらされる制約を克服するための方法としてMCFが調査されつつある。
【0003】
性能、および最終的にMCFベースのシステムの実用性に重大な影響を与えると思われるひとつの問題は、MCFコアの中を伝播する個々の信号を多重化し、分波するためのこれらのシステムの能力である。いくつかの方式が提案されてきているが、これらの方式は複雑で、かつ多数の構成要素を必要とする。
【0004】
さらに、一般的に言えば、通常ほぼ125μm程度の外径を備える従来型のシングルコア(single−core)ファイバの外径と同程度の外径を備えることがMCFに対して好都合である。一般的なMCFにおいては、適当な外径を達成するために、コアとコアとの間隔はほぼ40μm程度である。複数のシングルコアファイバを同程度の外径を備える単一のMCFのコアに結合し、適切なコアの整列を達成するためにはシングルコアファイバのリード端部の外径の低減を必要とする。低減の技術は、例えば、機械的な方法(例えば研磨すること)、および化学的な方法(例えばエッチング)を含んでよい。
【0005】
一組のシングルコアファイバをツインコア(twin−core)MCFに結合するための技術が提案されている。ツインコアMCFのコア間隔に整合するように先細にされる組立体を形成するために、二本のシングルコアファイバが二穴の毛細管に挿入される。しかし、MCFの潜在能力を全面的に利用するためには多数のコア、例えば7本、あるいはそれ以上を備えるMCFの利用を必要とする。コアはシングルモードであるかもしれない、あるいはいくつか、あるいは多数のモードを有するかもしれない。必要とされる先細率、および大容量信号搬送に重要である光クロストークなどの光学的な特性が考慮されていなかったために、上に述べられた方法はこのようなMCFの利用に適していない。ある設計形態においては、ステップインデックス(step−index)ファイバを先細にすることはモードフィールド径を増加させ、それは結合損失の増加をもたらすことが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許5,864,644号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
米国特許第5,864,644号明細書に示されるような先細にしたファイバ束(TFB)
は、ポンプ光を結合するため
だけでなく、増幅段
間におけるLP
01信号モード
への遷移を提供するために使用されている。この技術は
、複数の信号コアをMCF
へ結合
することに対しては満足できる
ほどに拡張されてはいない。一つの理由は
、束
を先細に
する際の表面張力
によって、束の外側表面
がほぼ円形になるように滑らかに
なる傾向があることである。
そのため、先細にされたコアのモードフィールド径
を対応するMFCコアのモードフィールド径に整合
させることはできるが
、表面張力の
影響によって束の外側
のコア
に顕著な変形
がもた
らされる。これらの変形が
、コア
及びモードフィールド形状を変化させ、その結果、過度の結合損失をもたらし、
また、隣接するコアの間のクロストーク源となる
ことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様は、複数の終端部のそれぞれをマルチコアファイバの対応する個々のコアに接続するための装置、および方法に関する。複数の終端部のそれぞれに対応する長さのシングルコアファイバが与えられ、その場合において、シングルコアファイバが先細にされるときに、許容範囲内で一定のモードフィールド径、およびモードコンテント(modal content)などのモード特性を保持するようにシングルコアファイバが構成される。さらに、後端、前端、およびその間に延びる複数の孔のある胴体を備えるカプラが与えられ、その場合において、対応する孔はカプラ胴体の後端部で対応する長さのシングルコアファイバを密接して受ける寸法とされ、かつその場合において、複数の孔はマルチコアファイバのコアの構成に整合する構成を備える。所定長さのシングルコアファイバのそれぞれのリード端部がカプラ胴体の後端の対応する孔に挿入され、組立体を形成するために、挿入された所定長さのシングルコアファイバの周囲にカプラ胴体が縮径される。組立体の前端が先細にされ、シングルコアファイバのコアが、マルチコアファイバのコアの構成と整合する構成に配列されるように前端面が形成される。所定長さのシングルコアファイバのそれぞれの末端が対応する終端部に接続され、シングルコアファイバの対応するコアがマルチコアファイバの個々のコアと一直線になるように、組立体の前端面がマルチコアファイバの端面に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】
図1A、および1Bは、本発明の態様を説明するために使われる例示的な7コアマルチコアファイバの断面、および等角投影図をそれぞれ示す。
【
図1B】
図1A、および1Bは、本発明の態様を説明するために使われる例示的な7コアマルチコアファイバの断面、および等角投影図をそれぞれ示す。
【
図2】結合状況の図であって、寸法通りには描かれていないが、本発明のいろいろな態様の説明のための骨組みとして与えられる。
【
図3】本発明の態様によるマルチホール(multi−hole)ファイバカプラの第一の例の断面を示す。
【
図4】本発明の態様によるマルチホール(multi−hole)ファイバカプラの第二の例の断面を示す。
【
図5】本発明のさらに別の態様によるマルチホールファイバカプラの等角投影図を示す。
【
図6A】
図6A、および6Bは、先細にする前後のモード特性保持シングルコアファイバの断面を示す。
【
図6B】
図6A、および6Bは、先細にする前後のモード特性保持シングルコアファイバの断面を示す。
【
図7】
図7Aおよび7Bは、
図6A、および6Bに示される非先細、および先細ファイバのそれぞれの屈折率プロファイル、およびLP
01パワー分布関数を示すグラフである。
【
図8】
図6A−6B、および7A−7Bに対するモードフィールド径と先細率との間の関係を示すグラフである。
【
図9】
図6A−6B、および7A−7Bの外側クラッド領域の外側のLP
01パワー部分を示すグラフである。
【
図10】複数の終端部のそれぞれをマルチコアファイバの対応する個々のコアに結合するために本発明の実行による一般的な方法200のフローチャートである。
【
図11】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図12】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図13】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図14】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図15】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図16】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【
図17】
図10のフローチャートに示される方法のステップを説明する一連の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の態様は、複数のシングルコアファイバ(SCF)をマルチコアファイバ(MCF)に結合するための構造、および方法に関し、その場合においてそれぞれのSCFコアは対応する別個のMCFコアに結合される。
【0011】
本発明の例示的な実行例が、2010年3月16日に出願され、本発明の出願の譲受人に保有され、参照のためにそのすべてがここに引用される、米国仮特許出願第61/314,184号明細書に記載される形式の7コアMCF設計の個々のコアへの結合を提供することに関連して以下に述べられる。しかしながら、記載される方法は、異なる数のコア、異なるコア、およびクラッド構造、異なるコア構成、および類似のものを備える他の形式のマルチコアファイバである他の状況において適用できるということが評価されるであろう。
【0012】
図1A、および1Bは、共通のクラッド領域24内の7つのコア領域22a−gの配列からなる、米国仮特許出願第61/314,184号明細書に記載される形式の例示的な7コアMCF20の断面、および等角投影図をそれぞれ示す。第一のコア領域22aはファイバの中心部に配される。6つのコア領域22b−gは中心部のコア22aを取り囲む六角形26として配置される。7つのコア領域22a−gは、それらの長軸28に沿って所定の長さのMCF20の下流にそれぞれの光通信を搬送するように構成される。
【0013】
図2は、結合状況40の図であって、寸法通りには描かれていないが、本発明のいろいろな態様の説明のための骨組みとして与えられる。状況40において、結合は、四角T1−T7、および7コアのマルチコアファイバMCF1の対応する個々のコアによって表される7つの終端部のそれぞれの間に与えられるべきものである。目下の議論の目的のために、用語「終端部(terminal)」は光信号を搬送する何らかの装置の接続点を意味し、例えば、ファイバ、および非ファイバ装置はもちろん、表面実装光放射ダイオード、あるいは類似のもののようなファイバベースの装置を含むことができる。
【0014】
目下の議論のために、MCF1の個々のコアは、挿入
図51aに示されるように、識別文字A−Gが任意に割り当てられ、対応する終端部T1−T7に接続される。シングルコアファイバSCF1−SCF7は、断面に示されるように、ピッグテールコネクタとして与えられる。ピッグテールファイバSCF1−SCF7のそれぞれは終端部T1−T7に接続するための末端、およびマルチコアファイバMCF1への接続のためのリード端を備える。現在の例において、シングルコアファイバSCF1−SCF7とマルチコアファイバMCF1は実質的に等しい外径を備えると仮定される。しかし、一つ以上のシングルコアファイバがマルチコアファイバの外径よりも異なる外径を備える用途において、必要に応じて適宜修正されて本発明の態様を実行することも可能であろう。さらに、シングルコアファイバSCF1−SCF7の対応する長さがゼロ、あるいはほぼゼロである用途において、必要に応じて適宜修正されて本発明の態様を実行することが可能であろう。(したがって、ここで使われるように、用語シングルコアファイバの「対応する長さ」はシングルコアファイバの長さがゼロ、あるいはほぼゼロを含む。)
【0015】
例示の目的で、さらに
図2はそれぞれのなされるべき接続を点線で示して、シングルコアファイバの端面41−47、およびマルチコアファイバの端面51の図を与える。以下に述べられるように、本発明の態様はそれぞれのSCFコア1−7を個々のMCFコアA−Gに接続するための構造、および方法を提供する。
【0016】
目下の例において、MCFの個々のコアは同じ特性を備えるということが注目されるべきである。しかし、記述されている構造、および方法は、一つ以上の個々のコアが他のコアの特性と異なる特性を備えるMCFを用いて、必要に応じて適宜修正されて実行されてもよいことが評価されるであろう。そのような場合には、異なる特性を備える個々のコアと適切な整合を提供するために対応するSCFを修正することが必要かもしれない。
【0017】
許容範囲内の低い接合損失、および信号がカプラを通過するときに(必要に応じて)誘起されるクロストークがほとんど、あるいは全くないこと、あるいはそれぞれのSCFコアを対応するMCFコアへ接続する上ででモードコンテント(mode content)の変化がほとんど、あるいは全くないことなど、乱れのないモード特性を達成するために、以下の基準:モードフィールドの整合、個々のコアの正確な配列、および正確に構成されたコアの幾何学的形状を満たすことが最も重要である。以下に述べられるように、これらの基準、およびその他のものが本発明の態様によって対処され、それは(1)マルチホールファイバカプラ(MHFC)としてここに参照される結合装置;(2)所与の先細率で許容範囲内において、選択されたモード特性を保持するように設計されているSCF;および(3)記述されたMHFCとモードフィールド保持ファイバを用いる結合方法を含む。
【0018】
目下の議論は以下のように構成されている。
1.マルチホールファイバカプラ
2.モードフィールド保持ファイバ
3.結合方法
4.結論
【0019】
1.マルチホールファイバカプラ
本発明の態様は、記述される結合方法において、コア対コアの配列はもちろん、モード内容、モード形状、およびモードフィールド径の整合を提供するモード保持、先細マルチホールファイバカプラ(MHFC)に関する。
【0020】
図3は、本発明の態様によるMHFC60の第一の例の断面を示す。MHFC60は、複数の孔64a−gを備える大径のファイバ62、あるいは類似の物体、からなる。ファイバ62、および孔64a−gの寸法、および構成は、SCF、およびMCFの寸法、個々のMCFコアの構成、および終端部の構成を含む数多くの要因によって決定される。
【0021】
以下に記述されるように、ピッグテールSCFのリード端部がMHFC60の後端面の孔64a−gの中にそれらを挿入することによってMHFC60の中に装着される。したがって、孔64ピッグテールSCFの直径よりもわずかに大きい直径を備える寸法とされる。目下の例においては、SCFそれぞれは直径125μmであり、対応する孔は直径150μmである。特定の用途によっては、異なる直径を備えるひとつ以上のファイバを用いることも可能であるということが注目されるべきである。それに応じて対応する孔の直径は修正されるであろう。さらに、コアの間の間隔は相対的に一定であり、規則的であり得るが、あるいは変わることが出来る。例えば、コア間のクロストークを制御するために孔間隔が可変であってよいが、当然ながらMCFのコアの幾何学的形状が整合していなければならない。
【0022】
以下にさらに議論されるように、MHFC胴体は、組立体を形成するために孔64に挿入されたSCFの周りに縮径され、それから先細にされ、マルチコアファイバに接合される。それに応じてMHFCを作るために使われる材料が選択される。目下の例においては、MHFCはドープされていないシリカ(SiO
2)から作られ、それは以下に記述されるSCFのクラッド領域を作るするために使われる同じ材料である。さらに、所与の状況によってMHFCを作るために使われる材料を修正する、あるいは異なる材料、あるいは材料の組み合わせを用いることも可能であろう。そのような他の材料は、例えば、カルコゲナイドガラスのような無酸素ガラス;ドープされた、およびドープされないシリカファイバ;および類似のものを含む。
【0023】
孔64a−gの構成は、SCFが結合されるべきMCFの個々のコアの構成によって決定される。特に、孔の構成はMCFコアの構成に相似であるように選択される。したがって、SCF−MHFC組立体がMCFへの接合のために先細にされ、割られるときに、組立体の前端面のSCFコアの幾何学的配置がMCFのそれと整合する。
【0024】
図3に示されるMHFC60は、
図1、および
図2に示されるMCFのような、7コアMCFに対応し、個々のコアはMHFC60の孔64の幾何学的形状に整合するようにに準じて構成される。
【0025】
図4は、本発明のさらなる態様によるMHFC80の第二の例の断面を示す。MHFC80は長方形状に配置された孔84を含む大径ファイバ82からなる。
図4は、記述される方法の一つの特別な長所が、例えば正方形、長方形、およびその他、幾何学的形状、および孔のパターンに対する柔軟性であることを示している。MCFの外側の形状は円形でなくてもよい。このことがいくつかの利点を生み出す:(a)非円形のファイバは曲げに対して好ましい方向性を備え、コア中に導かれるモード有効屈折率(modal effective index)の曲げに起因する歪みのような任意の曲げに起因する影響を制御することが出来る;(b)例えば、ファイバの非円形の外側形状は表面実装装置に直接的に結合するために、より容易に位置合わせが出来る;(c)非円形の外側幾何学的形状は、個々のコアの同一性を識別するためのマーカーとしての役目を果たす外側の特性によって、回転の方向付けを容易にすることが出来る。
【0026】
図5は、MHFC60(
図3)の等角投影図を示し、本発明のさらなる態様を図解する。
図5に示されるように、MHFCは後端部72、および前端部74を備える胴体70からなる。孔76がMHFC胴体の後端部72と前端部74との間に延びる。
【0027】
図5に示される本発明の態様により、MHFCの前端部74はピッグテールSCFとの組立体に先立ち、”あらかじめ先細にされる”。特に、MHFC60の前端部74は、孔76の直径がピッグテールSCFの直径よりもわずかに小さいようにより細く先細に(down−tapered)されている。したがって、ピッグテールSCFがその対応する孔に差し込まれるときに、孔の長さ方向へのそのピッグテールの進行は途中で止められる。
【0028】
MHFCをあらかじめ先細にすることには多くの理由がある。あらかじめ先細にすることは、MHFCの中のSMTファイバの正確な屈折率の設定(indexing)を可能にする。加えて、MHFC内のすべてのファイバの良好な同心性を保持することを助ける。
【0029】
図5に示される例において、MHFCは直径750μmを備えるファイバから作られ、MHFCの前端部は直径575μmまであらかじめ先細にされる。孔76は後部の直径150μm、および前部の直径115μmを備える。
【0030】
2.MFD保持ファイバ
装置の第二の要素は、許容範囲内で大きな先細比のすべてにわたって少なくとも先細、および先細でない端部で同じモードフィールド径(MFD)を実質的に保持可能であり、かつほとんど、あるいはまったく誘起されたクロストークを見せない、特別に設計されたシングルコアファイバからなる。
【0031】
図6Aは、本発明によるMFD保持シングルモードファイバ100の断面を示し、
図6Bは以下に記述されるようにMHFCと溶着され、4:1の比率まで先細にされた後のファイバ100’の断面を示す。
図7A、および7Bは、
図6A、および6Bに示される非先細、および先細ファイバそれぞれの屈折率プロファイル120/120’、およびLP
01パワー分布関数140/140’を示す。
【0032】
図6A、および7Aに示されるように、ファイバは以下の領域を備える修正されたステップインデックスプロファイルを備える:中心部コア領域102/122、台座領域104/124、内側クラッド領域106/126、および落ち込んだ(depressed)外側クラッド領域108/128。特別の用途によっては、落ち込んだ外側クラッド領域108/128無しに本発明の態様を実行することが可能であってよいことが注目されるべきである。以下に記述されるように、コア、台座、および内側クラッドは所与の先細率のすべてにわたって実質的に一定のままであるモードフィールド径を生成するように結合する。落ち込んだ外側のクラッド領域108/128は光学的なモードフィールド分布の半径方向の広がりを抑制することによってクロストークを低減するために与えられる。
【0033】
図7Aの屈折率プロファイル120は非先細領域に対してそれぞれの半径、および屈折率を示す。目下の議論の目的のために、領域の屈折率はそれぞれのファイバ領域に対する屈折率の差Δn、つまりファイバ領域の屈折率マイナス内側クラッドの屈折率として表される。
【0034】
図6A、および7Aから、約8μmの半径を備える第一の導波路103/123はコア102/122と台座104/124との間の境界によって作られるということが見られよう。約32μmの半径を備える第二の導波路105/125は台座104/124と内側クラッド106/126との間の境界によって作られる。非先細ファイバにおいては、1310nm/1550nmの範囲の波長におけるLP
01モードは、導波路からいくらかの光の漏れを伴って第一の導波路によって閉じ込められる。ベストフィッテングガウス型アプローチ(best−fitting Gaussian approach)を用いて、モードフィールド直径が約10.25μmであると決定される。したがって、非先細ファイバにおいて、直径が32μmである第二の導波路はモードフィールド径に重大な影響を及ぼさないということが理解されよう。
【0035】
以下に記述されるように、シングルコアファイバはMHFCの中に挿入され、それから組立体を形成するためにMHFCはシングルコアファイバの周囲に縮径される。それから組立体はマルチコアファイバの端面の直径に整合するように先細にされる。したがって、
図6Bの断面、および
図7Bの屈折率プロファイルは、MHFCの胴体110’/130’の一部により取り囲まれる先細にされたファイバ領域102’/130’、104’/124’、106’/126’、108’/128’を示す。
【0036】
台座領域104、ファイバが先細にされるときにファイバのモードフィールド直径を保持する。第一の導波路103/123が8μmより小さい直径に先細にされるとき、信号は第一の導波路103/123によってあまり強くなく導かれ、そのためにモードフィールド直径を増加させる傾向になる。しかし、第二の導波路105/125も減少する。最初に、第二の導波路105/125の直径は約32μmであり、したがってモードフィールド直径に著しい影響を与えるにはあまりにも大きい。外側の導波路が先細にされて直径が8μmに近づくにしたがい、ますますモードフィールド特性に影響を及ぼす。正味の結果は、ファイバのモードフィールドは選択された先細率全体にわたって、前端部と後端部との間で許容される範囲内で実質的に同一なままである。したがって、4:1の比率に先細にされたファイバのモードフィールド直径は約9.84μmである。
【0037】
図8は、ファイバ100に対するモードフィールド直径と先細率との間の関係を示すグラフ160である。プロット162に表されるように、モードフィールド直径は、0.6から4.2の範囲の先細率全体にわたって約11.25μmの最大値から約9.40μmの最小値まで変化する。したがって、ファイバが先細にされるときに、そのモードフィールド直径は、許容範囲内で実質的に一定である。この例において、変化は十分に小さく、モードフィールド直径の不整合に起因する結合損失は小さい(すなわち、0.5dBよりも小さい)ということが注目されるべきである。[0.02は達成が困難であろう]
【0038】
もし特定の用途がより小さい許容範囲を必要とするのであれば、それにしたがってファイバの構成が修正されてもよい。例えば、第二の台座が加えられてもよい。
【0039】
本発明の更なる態様はクロストークの問題に関する。いくつかの設計において、MCFのクロストークは性能を引き下げる潜在的要因のひとつである。そのために、これらの設計は、MHFCを先細にする間にひとつのコアからその隣への任意の漏れを最小にする必要がある。したがって、フッ素がドープされたドープシリカのような低屈折率材料で作られる外側のクラッド領域108/128が与えられる。
図9のグラフ180に示されるように、ダウンドープされた(down−doped外側クラッド領域108/128の外側のLP
01パワーの部分は本質的にゼロに等しい。
【0040】
他の方法、および材料がダウンドープされた外側クラッド領域108/128を構成するために使われてもよい。例えば、それは環状の空孔、あるいは気泡、あるいは他の適当な低屈折率構造によって同程度の結果を達成することが可能である。孔、あるいはくぼみを含む領域は、台座を越えてたまたま侵入する任意の光を散乱させ、さらにクロストークを低減するという付加的な利点を提供する。
【0041】
MCFのコアは多数のモードをサポートすることができるので、シングルコアファイバ、およびMHFCのコアもまた多数のモードをサポートするべきである。それぞれのモードが異なる光信号を搬送する場合には、シングルコア、およびマルチコアファイバのモードコンテンツはまったく同じはずである。いくつかの場合においては、所与のコア内でのモードに共通するクロストークは最小になるべきであるが、他の場合には、このことは重要ではないかもしれない。先細化の前後で同程度のモードコンテンツを達成するために、”モードコンテンツ”を整合させるよく知られた方法が使われてもよく、その場合、モードの容量は屈折率とコア導波路の直径の積の計量である。台座という概念を用いることにより、モードフィールド直径が、ファイバの直径の物理的な先細化にもかかわらずほぼ一定に保持されることとまったく同じように、モードコンテンツもそのように保持が可能である。
【0042】
3.方法
図10は、複数の終端部のそれぞれをマルチコアファイバの対応する個別のコアに結合するための本発明の実行による一般的な方法200のフローチャートである。方法200は以下のステップからなる:
ステップ201:
図3−5に示され、かつ上に述べられているMHFCのようなマルチホールファイバカプラ(MHFC)を与える。
ステップ202:MHFCの前端部をあらかじめ先細にする。
ステップ203:それぞれのシングルコアファイバのリード端をMHFCの後部の対応する孔に挿入する。
ステップ204:組立体を形成するために、装着されたファイバのまわりにMHFCを縮径する。
ステップ205:マルチコアファイバの端面の直径、およびコア構成に整合する直径、およびコア構成を備える端面を生成するために組立体を先細にする。
ステップ206:それぞれのシングルコアファイバの後部端を対応する終端部に接続する;先細にした組立体の端面をマルチコアファイバの端面に接続する。
【0043】
これらのステップのそれぞれの例示的な実施が、寸法どおりではないが、
図11−17に示され、かつ以下に議論される。
【0044】
図11に図解されるように、ステップ201において、上に議論され、
図3−5に示される形式の、寸法どおりではないが、断面で示されるマルチホールファイバカプラ(MHFC)220が与えられる。上に議論されたように、MHFCは後端部224、前端部226、およびそれらの間に延びる数多くの孔228を備える大直径のファイバ222、あるいは類似のもの、からなる。それぞれの孔228は、MHFCの後端部に挿入されるシングルコアファイバ230のリード端を密接して受け入れる寸法とされる。孔228は、結合されるマルチコアファイバの個々のコアの構成に整合するように相似形に構成される。
【0045】
図12に図解されるように、ステップ202において、MHFC220の前端部226は、それぞれの孔の前端部が、対応するシングルコアファイバの直径よりもわずかに小さい直径までより細く先細(down−tapered)にされるように、あらかじめ先細にされる。この先細化の結果として、それぞれのシングルコアファイバがその対応する孔に挿入されるとき、それが孔の内側表面に突き当たりファイバの長さ方向への進行は途中で止められる。
【0046】
記述されたあらかじめの先細化を遂行するひとつの方法は、先細部の前端部を加熱し、所望の先細率までそれを引き伸ばすことによる。さらに、MHFCの前端部は所望の全長、および端面直径を達成するために切り取られてもよい。
【0047】
上に言及されたように、ある用途においては、あらかじめ先細にすることなく、記述された方法を実行することが可能であってもよい。
【0048】
図13に図解されるように、ステップ203において、複数のシングルコアファイバ230のそれぞれのリード端がMHFCの後端部の対応する孔に装着される。上に述べられたように、ファイバはそれら対応する孔を通して全経路を通過はせず、MHFCのあらかじめ先細にされた部分の内側周辺に突き当たるので、通過する途中で止められる。
【0049】
図14に図解されるように、ステップ204において、MHFCは組立体240を形成するために、その前端部に始まってシングルコアファイバのまわりに縮径される。
【0050】
図15に図解されるように、ステップ205において、MHFC組立体240は、マルチコアファイバの端面に整合する直径の端面を生成するために適している先細率まで先細にされる。これを遂行するひとつの方法は、組立体の端部を加熱し、所望の先細率までそれを引き伸ばすことである。それから、先細にされた組立体の端部は、シングルコアファイバの端面を露出させ、所望の外径を達成するために、破線242で割られる。
【0051】
図16、および17に図解されるように、ステップ206において、溶融され、先細にされたSCFのコアがMCFの個々のコアと一直線にされて、シングルコアファイバの後端が対応する終端部に接続され、かつMHFCの前端面がMCFの端面に接続される。
【0052】
4.結論
上述の説明は、当業者が本発明を実施することを可能にする詳細を含むものであるが、説明は事実上例示的なものであって、それらの多くの修正、および変形が、これらの教えの利益を得る当業者には明らかであろうことが認識されるべきである。したがって、この点で本発明はここに付属する請求の範囲によってのみ規定され、かつ請求の範囲は優先する技術によって許される限り広く解釈されるものであると意図されている。
【符号の説明】
【0053】
20、60、80 マルチコアファイバ(MCF)
22a−g コア
24 クラッド
26 六角形
28 長軸
40 結合状況
41−47 シングルコアファイバの端面
51 マルチコアファイバの端面
62、82、222 大径のファイバ
64a−g 複数の孔
84 長方形構成の孔
70 胴体
72 MHFCの後端部
74 MHFCの前端部
76、228 孔
100 MFD保持シングルモードファイバ
100’ MHFCと溶着された先細ファイバ
102/122 非先細ファイバのコア
103/123 非先細ファイバの第一の導波路
104/124 非先細ファイバの台座
105/125 非先細ファイバの第二の導波路
106/126 非先細ファイバの内側クラッド
108/128 非先細ファイバの外側クラッド
110’、130’ MHFCの胴体
120、120’ 非先細、先細ファイバの屈折率プロファイル
140 台座
102’/122’、104’/124’、106’/126’、108’/128’
先細ファイバのコア、台座、内側クラッド、外側クラッド
220 マルチホールファイバカプラ(MHFC)
224 後端部
226 前端部
230 シングルコアファイバ
240 組立体
242 破線