特許第5782179号(P5782179)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5782179
(24)【登録日】2015年7月24日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/08 20060101AFI20150907BHJP
【FI】
   D06F39/08 331
   D06F39/08 321
【請求項の数】22
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2014-505056(P2014-505056)
(86)(22)【出願日】2012年1月16日
(65)【公表番号】特表2014-510605(P2014-510605A)
(43)【公表日】2014年5月1日
(86)【国際出願番号】KR2012000366
(87)【国際公開番号】WO2012141408
(87)【国際公開日】20121018
【審査請求日】2013年12月10日
(31)【優先権主張番号】61/475,653
(32)【優先日】2011年4月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】イム ミョン フン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ウォン ヒュク
(72)【発明者】
【氏名】キム スン フン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジン ウー
(72)【発明者】
【氏名】オー ス ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ボ スン
(72)【発明者】
【氏名】ユ サン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】ソン チャン ウー
(72)【発明者】
【氏名】リュ ボン ゴン
(72)【発明者】
【氏名】キム クァン ヒュン
【審査官】 芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−509139(JP,A)
【文献】 特開2004−057821(JP,A)
【文献】 特開2011−056113(JP,A)
【文献】 特開2008−048805(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0148971(US,A1)
【文献】 特開2001−009188(JP,A)
【文献】 特開平07−068084(JP,A)
【文献】 特開2004−290651(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0025566(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、
前記ケーシング内に配置されるタブと、
前記タブ内に回転可能に備えられ、洗濯物を収容するドラムと、
前記ケーシングとタブとの間に介在し、前記タブ内の水が前記タブとケーシングとの間に漏れることを防止するガスケットと、を含み、
前記ガスケットは、
前記ドラム内に水を噴射する複数のガスケットノズルと、
前記複数のガスケットノズルに対応し、前記各ガスケットノズルに水を供給する複数のコネクターとを含み、
前記ガスケットノズルは、
前記コネクターを介して供給された水の進行方向を屈折させ、前記ドラムの内側に向けて水を噴射する噴射案内面と、
前記噴射案内面に沿って案内された水の分離がなされる前記噴射案内面の終端に形成されて、前記噴射案内面の幅方向に沿って配列された複数の突起とを含む洗濯機。
【請求項2】
前記噴射案内面の幅は、水の進行方向に沿って行くほど漸次広くなる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記ガスケットノズルは、
前記コネクターと連通し、水の流入がなされる流入口が形成された流入口形成面と、
前記流入口から前記噴射案内面に吐出された水の側方向流動を制限し、前記噴射案内面の終端に向けて進行する水の流速を強化させる流路縮小面とを含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記ガスケットノズルは、前記噴射案内面と流入口形成面の両端を仮想で連結する一つの仮想平面から、前記噴射案内面に沿って案内される水流の幅が縮小される方向に突出形成された少なくとも2個の面からなる突出部を含む、請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
ケーシングと、
前記ケーシング内に配置されるタブと、
前記タブ内に回転可能に備えられ、洗濯物を収容するドラムと
前記ケーシングとタブとの間に介在し、前記タブ内の水が前記タブとケーシングとの間に漏れることを防止するガスケットと、を含み
前記ガスケットは、
前記ドラム内に水を噴射する複数のガスケットノズルと、
前記複数のガスケットノズルに対応し、前記各ガスケットノズルに水を供給する複数のコネクターとを含み、
前記ガスケットノズルは
前記コネクターを介して供給された水の進行方向を屈折させ、前記ドラムの内側に向けて水を噴射する噴射案内面と
前記コネクターと連通し、水の流入がなされる流入口が形成された流入口形成面と、
前記流入口から前記噴射案内面に吐出された水の側方向流動を制限し、前記噴射案内面の終端に向けて進行する水の流速を強化させる流路縮小面と
前記噴射案内面と流入口形成面の両端を仮想で連結する一つの仮想平面から、前記噴射案内面に沿って案内される水流の幅が縮小される方向に突出形成された少なくとも2個の面からなる突出部とを含み
前記流路縮小面は、前記突出部を構成する面のうち前記噴射案内面の始端から延長され濯機。
【請求項6】
ケーシングと、
前記ケーシング内に配置されるタブと、
前記タブ内に回転可能に備えられ、洗濯物を収容するドラムと
前記ケーシングとタブとの間に介在し、前記タブ内の水が前記タブとケーシングとの間に漏れることを防止するガスケットと、を含み、
前記ガスケットは、
前記ドラム内に水を噴射する複数のガスケットノズルと、
前記複数のガスケットノズルに対応し、前記各ガスケットノズルに水を供給する複数のコネクターとを含み、
前記ガスケットノズルは、
前記コネクターを介して供給された水の進行方向を屈折させ、前記ドラムの内側に向けて水を噴射する噴射案内面と、
前記コネクターと連通し、水の流入がなされる流入口が形成された流入口形成面と、
前記流入口から前記噴射案内面に吐出された水の側方向流動を制限し、前記噴射案内面の終端に向けて進行する水の流速を強化させる流路縮小面と
前記噴射案内面が前記流入口形成面から離隔するように、前記流入口形成面と前記噴射案内面との間に形成される間隔形成面とを含み、
前記流路縮小面は、前記間隔形成面から前記噴射案内面に沿って延長され濯機。
【請求項7】
前記流路縮小面は、
前記間隔形成面と前記噴射案内面とがなす境界上に前記噴射案内面の始端から延長される、請求項6に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記流路縮小面は、前記噴射案内面の両側にそれぞれ形成され、
前記流入口から吐出された水は、前記噴射案内面と前記流路縮小面によって取り囲まれた流路に沿って案内される、請求項3に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記ガスケットには、前記ガスケットノズルの両側にそれぞれ洗濯物との干渉を減少させるために所定の曲面をなして延長される外側曲面部が形成される、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記タブから排出された水を圧送するポンプと、
前記複数のコネクターにそれぞれ対応するように複数備えられ、前記ポンプによって圧送された水を前記コネクターに案内する複数の循環ホースとを含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記ポンプは、前記複数の循環ホースとそれぞれ独立的に連結されて水を吐出する複数の吐出口を含む、請求項10に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記タブには、前記循環ホースが固定されるホルダーが形成される、請求項10に記載の洗濯機。
【請求項13】
前記ホルダーは、前記タブの前面部から突出し、前記循環ホースが挿入固定されるように互いに離隔した一対の固定リブを含む、請求項12に記載の洗濯機。
【請求項14】
前記タブはボス及び前記ボスに固定されるクランプを備え、
前記クランプは前記循環ホースを外嵌する、請求項13に記載の洗濯機。
【請求項15】
両端がそれぞれ前記コネクターと前記循環ホースに挿入される連結管をさらに含む、請求項10に記載の洗濯機。
【請求項16】
前記連結管は、前記循環ホース及びコネクターに比べて硬質からなる、請求項15に記載の洗濯機。
【請求項17】
前記連結管が分離されないように、前記連結管の一端が挿入された循環ホースの一端を外嵌するクランプと、前記連結管の他端が挿入されたコネクターの一端を外嵌するクランプと、をさらに含む、請求項15に記載の洗濯機。
【請求項18】
前記ガスケットには、前記ガスケットノズルとの間に所定の間隔を形成するノズル回避部が形成された、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項19】
前記それぞれのガスケットノズルを介して噴射された水は、前記ドラムの後壁にまで至る、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項20】
前記それぞれのガスケットノズルを介して噴射された水は、前記ドラムの後壁に接触する前に互いに交差することを特徴とする、請求項19に記載の洗濯機。
【請求項21】
前記ガスケットノズルは
前記噴射案内面に沿って案内された水の分離がなされる前記噴射案内面の終端に形成され、前記噴射案内面の幅方向に沿って配列された複数の突起とをさらに含む、請求項5又は6に記載の洗濯機。
【請求項22】
前記ガスケットは、
前記ガスケットの下部で上方向に水を噴射する、請求項1に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、洗濯機は、水と洗剤の化学的分解作用及び水と洗濯物との間の摩擦などの物理的作用を用いて、衣服、寝具など(以下、「洗濯物」と略称する。)に付いた汚染物質を分離する装置を通称する。このような洗濯機は、洗濯物を収容するドラムが回転可能に設置されることを基本構造とし、これに加えて、最近は、前記ドラム内に水を噴射するノズルを備えた形態のものも発売されている。
【0003】
しかし、従来のノズルを有する洗濯機は、1ヶ所又は一方向から水を噴射することによって、洗濯物を均一に濡らすのに限界を有していた。また、給水水圧の低い場所では、噴射性能が著しく低下するという問題を有していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、第一に、多様な方向からドラム内に水が噴射される洗濯機を提供することにある。
【0005】
第二に、水圧の低い環境でもドラム内に円滑に水を噴射できる洗濯機を提供することにある。
【0006】
第三に、ガスケットノズルの噴射案内面の終端に複数の突起を形成する簡単な構造を通して、ドラム内に噴射される水の形態を改善させ得る洗濯機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の洗濯機は、ケーシングと、前記ケーシング内に配置されるタブと、前記タブ内に回転可能に備えられ、洗濯物を収容するドラムと、前記ケーシングとタブとの間に介在し、前記タブ内の水が前記タブとケーシングとの間に漏れることを防止するガスケットと、を含み、前記ガスケットは、前記ドラム内に水を噴射する複数のガスケットノズルと、前記複数のガスケットノズルに対応して、前記各ガスケットノズルに水を供給する複数のコネクターとを含み、前記ガスケットノズルは、前記コネクターを介して供給された水の進行方向を屈折させ、前記ドラムの内側に向けて水を噴射する噴射案内面と、前記噴射案内面に沿って案内された水が分離される前記噴射案内面の終端と隣接し、前記噴射案内面の幅方向に沿って配列された複数の突起と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明の洗濯機によると、多様な方向からドラム内に水を噴射させることによって、より広い領域に水が噴射されるだけでなく、洗濯物を均一に濡らすことができる。
【0009】
また、本発明の洗濯機によると、水圧の低い環境でもドラム内に円滑に水を噴射させることができる。
【0010】
また、本発明の洗濯機によると、ガスケットノズルの噴射案内面の終端に複数の突起を形成する簡単な構造を通して、ドラム内に噴射される水の形態を改善させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施例に係る洗濯機の斜視図である。
図2図1に示した洗濯機の主要構成を示した図である。
図3図1に示した洗濯機を切開した一部を示した図である。
図4図2を前方から眺めた図である。
図5】ガスケットを示した図である。
図6】循環ホースが固定される構造を示した図である。
図7】ノズルユニットを示した図である。
図8a図7に示した渦流ノズルを部分的に切開して示した図である。
図8b図7のノズルユニットを上から下に眺めた平面図である。
図9】ガスケットノズルを示した図である。
図10図9のD―D線に沿って切開して示した図である。
図11】各ガスケットノズルを介して洗濯水が噴射される形態を概略的に示した図である。
図12】コントロールパネルの一実施例を示した図である。
図13】本発明の一実施例に係る洗濯機のブロック図である。
図14】本発明の一実施例に係る洗濯方法の全体工程を示した図である。
図15図14に示した洗濯方法で複合工程時のドラムの回転速度を示した図である。
図16】本発明の一実施例に係る洗濯方法で水圧測定方法を示したフローチャートである。
図17】本発明の一実施例に係る洗濯方法でポンプ故障判断方法を示したフローチャートである。
図18】本発明の一実施例に係る洗濯方法でポンプ動作方法を示したフローチャートである。
図19】本発明の一実施例に係る洗濯方法で強力(HEAVY DUTY)コースの洗濯方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に説明している各実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示する各実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現することができる。ただし、本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであって、本発明は、請求項の範疇によって定義されるものに過ぎない。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を示す。
【0013】
図1は、本発明の一実施例に係る洗濯機100の斜視図である。図2は、図1に示した洗濯機100の主要構成を示した図である。図3は、図1に示した洗濯機100を切開した一部を示した図である。図4は、図2を前方から眺めた図である。図5は、ガスケット120を示した図である。
【0014】
以下、図1ないし図5を参照して、本発明の一実施例に係る洗濯機100を説明する。
【0015】
ケーシング110は、洗濯機100の外観を形成するものであって、ケーシング110内には水が収容されるタブ132がぶら下げられ、タブ132内には、洗濯物が収容されるドラム134が回転可能に備えられる。タブ132内に収容された水を加熱するためのヒータ143を更に備えることができる。
【0016】
ケーシング110は、洗濯機100の外観を形成し、前面と上面が開放されたキャビネット111と、キャビネット111を支持するベース113(図4参照)と、洗濯物を出し入れするための洗濯物出し入れホールが形成され、キャビネット111の前面に結合されるフロントカバー112と、キャビネット111の上側に備えられるトップカバー116とを含むことができる。フロントカバー112には、洗濯物出し入れホールを開閉するドア118を回動可能に備えることができる。
【0017】
洗濯機100の外部からドラム134の内部の洗濯物を観察するために、ドア118にはガラス118aを備えることができる。ガラス118aは、凸状に形成することができ、ドア118の閉鎖状態では、ガラス118aの先端がドラム134の内側まで突出し得る。
【0018】
洗剤ボックス114は、予備又は本洗濯用洗剤、繊維柔軟剤、漂白剤などの添加剤を収容するものであって、ケーシング110に引き出し可能に備えられる。
【0019】
ドラム134の回転時に発生する振動を緩衝するために、タブ132は、スプリングによってトップカバー116にぶら下げることができ、また、タブ132を下側で支持するダンパを更に備えることができる。
【0020】
タブ132とドラム134との間に水を流動させるために、ドラム134には複数のホールが形成され、ドラム134の回転によって洗濯物が持ち上げられてから落下し得るように、ドラム134の内周面に沿って一つ以上のリフタ134aを備えることができる。
【0021】
ドラム134は、完全に水平に配置するものではなく、ドラム134の後方部が水平より下側に下がるように所定の傾斜を有するように配置することができる。
【0022】
ドラム134を回転させるための駆動力を提供するモータを備えることができる。モータから提供された駆動力をドラム134に伝達する方式に従って、直接駆動方式と間接駆動方式に区分することができる。直接駆動方式によると、モータの回転軸がドラム134と直接締結され、モータの回転軸とドラム134の中心とが同一線上に整列される。本実施例に係る洗濯機100は、このような直接駆動方式に従うものであって、タブ132の後方とキャビネット111との間の空間に備えられたモータ141によってドラム134が回転するが、必ずしもこれに限定される必要はなく、後述する間接駆動方式も可能であることは当然である。
【0023】
間接駆動方式によると、モータから提供された駆動力を伝達するベルト又はプーリなどの動力伝達手段を用いてドラム134を回転させ、モータの回転軸とドラム134の中心とが必ずしも同一線上に整列される必要はない。
【0024】
ケーシング110とタブ132との間にはガスケット120が備えられる。ガスケット120は、タブ132に貯えられた水がタブ132とケーシング110との間に漏れることを防止するものである。ガスケット120の一側はケーシング110と結合され、他側は、タブ132の開口された前面部の周囲に沿って結合される。また、ガスケット120は、タブ132の振動によって弾性的に折り畳まれることによって振動を緩衝させる役割をする。
【0025】
ガスケット120は、多少の弾力性を有する変形可能な又は柔軟な材質からなり、天然ゴム又は合成樹脂を用いて形成することができる。
【0026】
洗濯機100は、温水を供給する温水源(H.W)及び冷水を供給する冷水源(C.W)とそれぞれ温水ホース115a及び冷水ホース115bを介して連結され、温水ホース115a及び冷水ホース115bを介して流入した水は、給水部136の適切な制御を通して洗剤ボックス114、スチーム発生装置139及び/又は渦流ノズル50、60に供給される。
【0027】
特に、冷水ホース115bを介して供給された水は、第1ないし第4の給水バルブ136aないし136dによって洗剤ボックス114、スチーム発生装置139及び/又は渦流ノズル50、60に供給することができる。
【0028】
洗剤ボックスハウジング117の内側には洗剤ボックス114が収容される。洗剤ボックスハウジング117は、給水ベローズ133を介してタブ132と連通する。給水部136によって給水された水は、洗剤ボックス114を経由して添加剤と混合された後、洗剤ボックスハウジング117に連結された給水ベローズ133に沿ってタブ132内に流動する。
【0029】
洗剤ボックス114に収容される添加剤としては、洗濯洗剤、繊維柔軟剤、漂白剤などを例に挙げることができ、洗剤ボックス114には、各添加剤が互いに混合されずに分離収容されるように、複数の区画された収容空間を提供することができる。
【0030】
第1の給水ホース131a、第2の給水ホース131b及び第3の給水ホース131cは、洗剤ボックス114に水を供給するものであって、それぞれの号数は、添加剤を種類別に区分収容するために洗剤ボックス114内に形成された区画された各空間に対応する。第1の給水バルブ136a、第2の給水バルブ136b及び第3の給水バルブ136cは、それぞれ第1の給水ホース131a、第2の給水ホース131b及び第3の給水ホース131cを断続する。
【0031】
スチーム発生装置139は、水を加熱してスチームを生成させる装置である。第4の給水ホース131dを介してスチーム発生装置139への給水が行われる。スチーム発生装置139で生成されたスチームは、スチーム供給ホース137を介してスチームノズル70、80に供給される。
【0032】
温水ホース115aを介して供給された水は、第5の給水ホース131eを介して洗剤ボックス114に流動し、第5の給水ホース131eを断続する温水バルブ136eを備えることができる。
【0033】
一方、第3の給水ホース131cには分配器119を連結することができ、この場合、分配器119を通過した水が、第6の給水ホース131f及び第7の給水ホース131gに分配されるため、渦流ノズル50、60を介した噴射と、洗剤ボックス114を経由した給水が同時に行われる。その結果、ドラム134内の洗濯物を効果的に濡らすことができ、特に、給水が洗剤ボックス114を経由してだけ行われる従来の方式に比べて少量の水でも洗濯物を十分に濡らすことができる。
【0034】
ポンプ148は、排水ベローズ147を介してタブ132から排出された水を排水ホース149を介して外部に排水したり、第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170とそれぞれ連結された一対の循環ホース151、152に圧送したりする。したがって、ポンプ148が作動すると、ガスケットノズル160、170を介した噴射が行われる。本実施例において、ポンプ148は、排水ポンプとしての機能と循環ポンプとしての機能とを兼ねる。しかし、これとは異なり、排水のためのポンプと循環のためのポンプとを別途に備えることも当然可能である。
【0035】
ポンプ148によって圧送された水は、第1の循環ホース151及び第2の循環ホース152に同時に供給される。したがって、水の噴射は、第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170から洗濯物に向けて両側向から同時に行われる。
【0036】
ポンプ148は、モータによって回転するインペラと、インペラが収容されるポンプハウジングとを含むことができ、ポンプハウジングには、インペラの回転によって圧送された水が吐出される第1の吐出口148a及び第2の吐出口148bを形成することができる。第1の吐出口148aには第1の循環ホース151を連結し、第2の吐出口148bには第2の循環ホース152を連結することができる。ポンプ148から互いに独立した2個の吐出口148a、148bを介して水が吐出されるので、それぞれの循環ホース151、152には同一の水圧で水を供給することができる。
【0037】
図11は、各ガスケットノズルを介して洗濯水が噴射される形態を概略的に示した図である。図11を参照すると、ドラム134が回転する間は、洗濯物10がリフタ134aによって持ち上げられてから落下する動作を繰り返し、このとき、第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170は、落下する洗濯物10に向けて同時に水を噴射する。このような方式によると、ドラム134の回転方向とは関係なく、洗濯物10に向けて均一に水を噴射することができる。
【0038】
しかし、これとは異なり、一対のガスケットノズル160、170を介して交互に噴射が行われるように、ポンプ148と循環ホース151、152との間に分配器を備えることも可能である。この場合、水の噴射は、分配器の適切な制御を通して、ドラム134の回転方向に沿って第1のガスケットノズル160又は第2のガスケットノズル170を介して選択的に行うことも可能である。
【0039】
乾燥ダクト138は、タブ132内部の空気が外部に排出された後で再びタブ132の内部に案内されるように、空気の流動を案内する。乾燥ダクト138は、第1の乾燥ダクト138a及び第2の乾燥ダクト138bを含むことができる。
【0040】
第1の乾燥ダクト138aは、タブ132から送風装置142に空気を案内する。第1の乾燥ダクト138aは、空気が流入する側がタブ132と連結され、空気が吐出される側が送風装置142と連結される。
【0041】
第2の乾燥ダクト138bは、送風装置142によって送風された空気をタブ132内に案内する。第2の乾燥ダクト138bは、空気が流入する側が送風装置142と連結され、空気が吐出される側がガスケット120又はタブ132と連結される。本実施例では、ガスケット120に第2の乾燥ダクト138bが連結されるダクト連結部129が形成される。ダクト連結部129は、ドラム134の内部と第2の乾燥ダクト138bとを連通させる。
【0042】
ガスケット120の上部には、後述する噴射ユニット161が結合される噴射ユニット結合部125を形成することができ、噴射ユニット結合部125は、渦流生成管60が挿入結合される第1の挿入ホール125aと、スチーム流入管70が挿入結合される第2の挿入ホール125bとを含むことができる。
【0043】
送風装置142は、乾燥ダクト138に沿って空気が循環されるように送風するものであって、第1の乾燥ダクト138aと第2の乾燥ダクト138bとの配置関係によって適切な形態のファンを含むことができ、本実施例に係る送風装置142は遠心ファンを含む。遠心ファンは、第1の乾燥ダクト138aを介して下側から吸入した空気を側方向に連結された第2の乾燥ダクト138bに吐出するのに適している。
【0044】
一方、乾燥ダクト138に沿って流動する空気から湿気を除去するための乾燥ヒータ(図示せず)を備えることができ、乾燥ヒータは、乾燥ダクト138の内部、特に、送風装置142によって圧送された空気が案内される第2の乾燥ダクト138bの内部に配置することができる。
【0045】
コントロールパネル180は、ユーザからコース選択の入力を受けるコース選択部182と、ユーザから各種制御命令の入力を受けて洗濯機100の作動状態を表示する入出力部184とを含むことができる。コントロールパネル180については、図12を参照してより詳細に後述する。
【0046】
ガスケット120には、ドラム134の回転の影響によって洗濯物がドラム134から離脱してガスケット120とケーシング110、特にフロントカバー112との間に挟まったり、洗濯完了後、ドア118を開放したときに洗濯物が溢れ出たりすることを防止するための離脱防止突起121を形成することができる。離脱防止突起121は、ガスケット120の内周面から洗濯物出し入れホールに向けて突出形成される。
【0047】
離脱防止突起121は複数の位置に形成することができ、特に、ガスケット120の垂直中心線Hを基準にして互いに対称の位置にそれぞれ形成することができる。
【0048】
ガスケット120は、ドラム134内に水を噴射する複数のガスケットノズル160、170と、複数のガスケットノズルに対応して、前記各ガスケットノズルに水を供給する複数のコネクタ123、124とを含むことができる。
【0049】
本実施例では、2個のガスケットノズル160、170によって水が噴射される場合を説明するが、本発明の範囲がこれに限定されることはなく、複数の方向からドラム134内に水を噴射するように2個以上のガスケットノズルを備えることも可能である。
【0050】
ガスケットノズル160、170は、ガスケット120に一体に形成することができる。例えば、合成樹脂の射出成形を通してガスケットノズル160、170とガスケット120とを一体に成形することができる。
【0051】
ガスケットノズル160、170は、ガスケット120の内周面から突出形成することができ、ガスケット120の外周面には、循環ホース151、152と連結されるコネクタ123、124を形成することができる。コネクタ123、124は、第1のガスケットノズル160と第1の循環ホース151とを連結する第1のコネクタ123と、第2のガスケットノズル170と第2の循環ホース152とを連結する第2のコネクタ124とを含むことができる。
【0052】
より詳細に、第1のガスケットノズル160又は第2のガスケットノズル170は、ドラム134の内側に水を噴射し、特に、ガスケットノズル160、170を介して噴射された水は、ドラム134の内周面だけでなく、後壁134bにまで及ぶことが望ましい。特に、ドラム134内に少量の洗濯物が投入された場合、ドラム134の回転又はドラム134の傾きなどの影響によって洗濯物がドラム134の後壁134b付近に集まるようになるが、この場合も、洗濯物をガスケットノズル160、170から噴射された水で濡らすことができる。
【0053】
また、第1のガスケットノズル160から噴射された水と第2のガスケットノズル170から噴射された水とは、ドラム134の後壁134bに接触する前に互いに少なくとも1回は交差することが望ましい。第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170からそれぞれ噴射された水流間に全く交差がなく、ドラム134内に水が接触しない領域がある程度以上生じるよりは、各ガスケットノズルから噴射された水が互いに交差することによって、ある程度の干渉があっても噴射された水がより広い領域にまで及ぶようにする。
【0054】
一方、タブ132にはウェイトを備えることができる。このようなウェイトは、相当な程度の重さを有する重量体であって、ウェイトによって加重される慣性により、ドラム134の回転時にもタブ132の安定性を維持することができる。ウェイトは、タブ132の前面部132bに複数備えることができ、本実施例に係る洗濯機100は、タブ132の水平中心線Cより上側に、垂直中心線Hに対して左右対称に2個の上部ウェイト146が備えられ、タブ132の水平中心線Cより下側中央に下部ウェイト144が備えられた。下部ウェイト144との干渉を避けるために、第1のコネクタ123及び第2のコネクタ124は、下部ウェイト144の両側にそれぞれ配置されることが望ましい。
【0055】
第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170は、洗濯水がドラム134内に均一に噴射されるように、ガスケット120の中心を通過する垂直中心線Hに対して互いに対称に配置することができる。
【0056】
特に、第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170は、ガスケット120の半分高さを超えない範囲でガスケットの下部の両側に備えることができる。この場合、第1のガスケットノズル160は、ガスケット120の左側下部からドラム134の内側に向けて水を上方向に噴射し、第2のガスケットノズル170は、ガスケット120の右側下部からドラム134の内側に向けて上方向に水を噴射する(図11参照)。リフタ134aによって持ち上げられてから落下する洗濯物は、第1のガスケットノズル160及び第2の噴射ノズル170によって形成された噴射領域を通過する。ガスケットノズル160、170が落下する洗濯物に向けて上方向に水を噴射することによって、噴射された水が洗濯物に強い衝撃を加え、その結果、洗濯物の屈伸がなされ、洗濯物の処理性能が向上する。
【0057】
図6は、循環ホース151、152が固定される構造を示した図である。図6を参照すると、タブ132には、循環ホース151、152を固定するためのホルダ135を形成することができる。ホルダ135は、タブの前面部132bから突出した一対の固定リブ135a、135bを含むことができ、一対の固定リブ135a、135b間には循環ホース151、152が挿入固定される。
【0058】
ポンプ148がタブ132の下側に位置し、コネクタ123、124がガスケット120から略水平方向に突出する構造を考慮すると、固定リブ135a、135bは折り曲げられた形態をなすことが望ましい。
【0059】
クランプ154は、循環ホース151、152をタブ132に固定させるためのものであって、循環ホース151、152を外嵌する。タブ132の下部外側には、クランプ154が固定結合されるボス156を形成することができる。
【0060】
このように、循環ホース151、152が固定リブ135a、135b及びクランプ154によってタブ132に固定される構造では、洗濯機100の作動中に振動が発生したとしてもタブ132と一体に循環ホース151、152が動くため、循環ホース151、152に作用する張力を減少させることができ、その結果、断線の恐れも減少する。
【0061】
また、ホルダ135に予備的に循環ホース151、152を挿入した後、クランプ154を締結する簡単な過程を通して循環ホース151、152を固定することができ、組立工程が単純になるという効果もある。
【0062】
一方、循環ホース151、152は、連結管157によってコネクタ123、124と連結することができる。循環ホース151、152は柔軟な材質からなり、コネクタ123も軟質のガスケット120に一体に形成することができる。循環ホース151、152及びコネクタ123に比べて相対的に硬質からなる連結管157を形成し、連結管157の両端をそれぞれ循環ホース151、152及びコネクタ123、124にはめることによって、循環ホース151、152とコネクタ123、124との間の結合をより容易に行うことができる。
【0063】
連結管157による循環ホース151、152とコネクタ123、124との間の連結をより確実にするために、連結管157が挿入された循環ホース151、152の一端を外嵌するクランプ158aと、連結管157が挿入されたコネクタ123、124の一端を外嵌するクランプ158bとを更に備えることができる。
【0064】
図7は、ノズルユニット161を示した図である。図8aは、図7に示した渦流ノズル50、60を部分的に切開して示した図である。図8bは、図7のノズルユニット161を上から下に眺めた平面図である。
【0065】
図7ないし図8a、図8bを参照すると、ガスケット120の上部にはノズルユニット161を備えることができる。ノズルユニット161は、ドラム134内に水を噴射する渦流ノズルと、スチームを噴射するスチームノズルとを含む。渦流ノズルとスチームノズルとは、互いに独立な別個の構成からなり得ることも当然であるが、以下では、渦流生成管60、ノズルキャップ190及びスチーム流入管70の組立体としてノズルユニット161が形成されるものとする。ノズルユニット161の構成のうち渦流を生成させてドラム134内に噴射する構成50、60を渦流ノズルといい、ドラム134内にスチームを噴射する構成70、80をスチームノズルという。
【0066】
渦流ノズル50、60は、給水ホース131c、131fを介して給水された水を渦流に変換してドラム134内に噴射するものである。渦流ノズル50、60は、第6の給水ホース131fと連結される渦流生成管60と、渦流生成管60を介して流入した水をドラム134内に噴射する渦流ノズルキャップ50とを含む。
【0067】
渦流ノズルキャップ50は、渦流生成管60を介して供給された水を吐出する吐出ホール52hと、吐出ホール52hを介して吐出された水が移動する経路上に形成され、水の進行方向に干渉を起こして水流を分散させる反射板55とを含む。
【0068】
吐出ホール52hを介して噴射された水が再び反射板55とぶつかりながら分散されるため、水圧が低い場合も、ドラム134内に円滑に水の噴射を行えるという効果がある。
【0069】
より詳細には、渦流ノズルキャップ50は、内側に水が収容される所定の空間を提供し、所定の空間は、吐出ホール52hを介して外部と連通する。吐出ホール52hを介して吐出された水は、下向きに傾斜をなして延長された吐出路52に沿って流動し、吐出路52の終端に形成された反射板55とぶつかりながら分散される。したがって、反射板55は、吐出路52に沿う水の進行方向と並んで延長されるのではなく、吐出路52に沿って流動する水が反射板55によって分散されるように、吐出路52と所定の角度をなして形成されることが望ましい。
【0070】
渦流生成管60は、第6の給水流路131fと連結され、内側に水の流動経路を形成する流路形成管61と、流路形成管61内で水流が一定の方向に回転して進行するように案内する少なくとも一つのベーンとを含む。ベーンが複数備えられる場合、それぞれのベーンによって流路形成管61内の空間が分割され、各空間は、互いに独立に水を案内する流路を形成する。以下では、同一方向に回転する第1のベーン63と第2のベーン65が形成された場合を例に挙げて説明する。
【0071】
流路形成管61の中心にはベーン軸62が形成され、ベーン63、65は、流路形成管61の内周面とベーン軸62を連結して形成される。ベーン63、65は、ベーン軸62の周囲に沿って回転しながらベーン軸62の長さ方向に進行し、ベーン63、65の内側端とベーン軸62とが出会う境界と、ベーン63、65の外側端と流路形成管61とが出会う境界は、互いに平行な一対の螺旋状曲線をなす。
【0072】
水は、流路形成管61内でベーン63、65に沿って案内されて渦流に変換される。このように渦流に変換された水は、その回転力によってドラム134内に均一に噴射される。
【0073】
ベーン軸62は、流路形成管61の全体長さに対応して延長される必要はないが、ベーン軸62によっては流路形成管61の全体長さよりは短く延長され、流路形成管61内で水流の回転が終決するベーン63、65の終端63b、65bは流路形成管61の端部まで延長されることが望ましい。
【0074】
第1のベーン63及び第2のベーン65は、相互間に重畳される部分がないように形成されることが望ましい。したがって、第1のベーンの始端63aと第2のベーンの終端65bとの間の位置関係、第1のベーンの終端63bと第2のベーンの始端65aとの間の位置関係は相対的である。第1のベーンの始端63aから終端63bまで進行する回転角度と、第2のベーンの始端65aから終端65bまで進行する回転角度とも互いに相対的である。
【0075】
例えば、第1のベーン63が始端63aから終端63bまで延長される間に角度xだけ回転した場合、第2のベーン65の始端65a及び終端65bは、ベーン軸62に沿って眺めた平面上で第1のベーン63が形成された領域以外の領域に形成されなければならず、また、第2のベーン65は、始端65aから終端65bまで延長される間、第1のベーン63の回転角度を除いた角度、すなわち、(360−x)度を最大値にする範囲内で回転する。
【0076】
すなわち、第1のベーン63及び第2のベーン65が互いに重畳されない範囲内で、いずれか一つの構造が決定されると、それによって、他の一つの始端、終端、延長長さ、最大回転角度などの変数が一定の範囲内に制限される。
【0077】
渦流生成管60は射出成形方式で形成することができ、この場合、内部に形成された各ベーン63、65の構造を考慮して、金型から容易に取り出すための愼重な設計が必要である。上述したように、第1のベーン63と第2のベーン65とが互いに重畳されてはならず、ベーン軸62の長さ方向に沿って眺めたとき、第1のベーンの始端63aと第2のベーンの終端65bとの間に所定の間隔が形成され、同様に、第1のベーンの終端63bと第2のベーンの始端65aとの間にも所定の間隔が形成されることが望ましい。
【0078】
一方、第1のベーンの始端63aと第2のベーンの終端65bとの間の間隔又は第1のベーンの終端63bと第2のベーンの始端65aとの間の間隔は、射出成形過程でコアの移動が可能な程度であれば十分であるため、小さい値を有してもよく、このような間隔によって損失される第1のベーン63又は第2のベーン65の延長長さ又は回転角度は、非常に小さいため、無視してもよい水準である。
【0079】
第1のベーン63と第2のベーン65とが互いに重畳されない範囲内で、それぞれのベーンが最大限の延長長さを有するように、第1のベーンは始端63aから終端63bまで進行する間に実質的に180度回転し、第2のベーンも、始端65aから終端65bまで180度回転することができる(厳密に言えば、第1のベーンの始端63aと第2のベーンの終端65bとの間の間隔、又は第1のベーンの終端63bと第2のベーンの始端65aとの間の間隔による損失角度が存在するため、各ベーンの回転角度は180度未満である)。この場合、第1のベーンの始端63aと第2のベーンの始端65aとはベーン軸62を基準にして対称に位置し、第1のベーンの終端63bと第2のベーンの終端65bとも、ベーン軸62を基準にして対称に位置する。
【0080】
各ベーンの終端63b、65bは、ベーン軸62を中心に吐出口52hと所定の角度をなす。一例として、図8bによると、ベーン軸62を中心に渦流ノズルキャップ50の吐出口52hと第1のベーンの始端63aとがなす角度は、A1とA2との間の角度(45度)と表示されている。これは、吐出口52hと第1のベーンの終端63bとがなす角度が135度であることを示す。
【0081】
反射板55は、反射板55とぶつかった水の噴射方向を下方に案内するための曲面部53を含むことができ、曲面部53は、両側にそれぞれ勾配を有して延長される第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bを含むことができる。ここで、第1の下降案内面53aと第2の下降案内面53bとは、互いに異なる勾配を有するように延長することができる。
【0082】
特に、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bの勾配は、ガスケット120上での渦流ノズル50、60の位置を考慮して定めることができる。すなわち、渦流ノズル50、60がガスケット120の垂直中心線H上に位置するのではなく、一側に偏るように位置する場合、ドラム134内に均一に水が噴射されるように、第1の下降案内面53aと第2の下降案内面53bが異なる勾配を有するように設定することができる。特に、垂直中心線Hを基準にして渦流ノズル50、60の属する領域に噴射される水を案内する下降案内面53aは、他の下降案内面53bに比べて大きな勾配を有することが望ましい。図4及び図5を参照した本実施例では、スチームノズル70、80がガスケット120の垂直中心線H上に整列される。したがって、渦流ノズル50、60が垂直中心線Hを基準にして右側領域に配置され、このとき、右側領域に噴射されるほとんどの水が案内される第1の下降案内面53aの勾配が第2の下降案内面53bより大きく形成された。
【0083】
一方、上記のように互いに異なる勾配を有するように第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bを形成することによって、垂直中心線Hから一側に偏った位置に渦流ノズル50、60が配置されたとしても、垂直中心線Hを基準にして両側に対称の位置にそれぞれ形成された離脱防止突起121を回避し、水の噴射を行わせるのに有利になる。渦流ノズル50、60が垂直中心線H上に位置しないため、渦流ノズル50、60といずれか一つの離脱防止突起121との間の位置関係と、渦流ノズル50、60と他の一つの離脱防止突起121との間の位置関係にも差が発生する。したがって、両側の離脱防止突起121をすべて回避しながら水を噴射するためには、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bを通して異なる噴射パターンを誘導する必要があり、このために、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bの勾配を異ならせる方法を考慮してもよい。
【0084】
一方、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうち少なくとも一つには、各案内面に沿って流動する水の側方向流動を制限する隔壁を形成することができる。特に、隔壁は、渦流生成管60内での水流の回転方向を考慮して第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうちいずれか一つに形成することができる。すなわち、渦流生成管60内で水流がベーン63、65によって回転するため、第1の下降案内面53aに沿って案内される水の流速と、第2の下降案内面53bに沿って案内される水の流速とは互いに異なる大きさを有し、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうち相対的に強い流速で水が案内される側では、周辺のガスケット120に水が飛散するという問題が発生し得る。したがって、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうち少なくとも一つに隔壁56を形成し、特に、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうち、ベーン53、55の回転方向を考慮してより大きな流速の水が案内される側に隔壁56を形成することが望ましい。
【0085】
図8aを参照すると、本実施例で渦流生成管60内での水流の回転方向は、時計反対方向(図7を基準にして上側から下側を眺める)であって、それに対応して、第1の下降案内面53aよりは第2の下降案内面53bに沿って相対的に流速の大きい水が案内されるため、第2の下降案内面53bに隔壁56が形成された。
【0086】
以上では、第1の下降案内面53aを第2の下降案内面53bより大きな勾配で形成し、第2の下降案内面53b上に隔壁56を形成したが、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうちいずれの勾配をより大きく形成するか、第1の下降案内面53a及び第2の下降案内面53bのうちいずれに隔壁56を形成するかは、多様な変数を総合的に考慮して決定されることが望ましい。このような各変数としては、ガスケット120上での渦流ノズル50、60の位置、離脱防止突起121の位置、ドラム134内に突出したドアガラス118aを回避できる噴射角度などを挙げることができる。
【0087】
スチームノズル70、80は、スチーム供給ホース137を介して供給されたスチームをドラム134内に噴射するものであって、ガスケット120に固定され、スチーム供給ホース137と連結されるスチーム流入管70と、スチーム流入管70を介して流入したスチームを噴射するスチーム噴射口82hが形成されたスチームノズルキャップ80とを含むことができる。スチームノズルキャップ80は、渦流ノズルキャップ50と一体に形成されてノズルキャップ190を形成することができる。この場合、ノズルユニット161は、それぞれ別個の部材で射出された渦流生成管60、スチーム流入管70及びノズルキャップ190を相互結合した組立体からなり得る。
【0088】
図9は、ガスケットノズルを示した図である。図10は、図9のD―Dに沿って切開して示した図である。図11は、各ガスケットノズルを介して洗濯水が噴射される形態を概略的に示した図である。
【0089】
図9ないし図11を参照すると、ガスケット120は、ケーシング110、特にフロントカバー112と連結されるケーシング連結部128と、タブ132と連結されるタブ連結部126と、タブ132の振動によって折り畳まれる折り畳み部127とを含むことができる。
【0090】
第1のガスケットノズル160及び第2のガスケットノズル170は、ガスケット120上で垂直中心線Hを基準にして対称に配置されるものに過ぎず、その構造は実質的に同一であるため、以下では、第2のガスケットノズル170を基準にして説明する。
【0091】
ガスケットノズル170は、コネクタ124と連通した流入口177aを介して流入した水の進行方向を屈折させ、ドラム134の内側に向けて上方向に水が噴射されるように案内する噴射案内面171と、噴射案内面171上で幅方向に沿って配列された複数の突起172とを含む。
【0092】
噴射案内面171の幅は、水の進行方向に沿って行くほど漸次広くなる。図9において、噴射案内面171の幅は、流入口177aから流入した水が案内され始める始端での幅がD1と表示されており、噴射案内面171に沿って案内された水が分離されながら噴射される終端での幅がD2と表示されている(D1<D2)。
【0093】
各突起172は、噴射案内面171の終端と近接して形成されることが望ましい。前記噴射案内面171の終端での噴射案内面171の幅は最大になり得る。
【0094】
ガスケットノズル170は、コネクタ124と連通し、水の流入がなされる流入口177aが形成された流入口形成面177と、流入口177aから噴射案内面171に吐出された水の側方向流動を制限し、噴射案内面171の終端に向けて進行する水の流速を強化させる流路縮小面174とを含むことができる。流入口177aを通過した水は、噴射案内面171と、噴射案内面171の両側にそれぞれ形成された一対の流路縮小面174とによって取り囲まれた流路に沿って案内される。
【0095】
間隔形成面173は、流入口177aが形成された流入口形成面177から噴射案内面171を離隔させるものである。図9での噴射案内面171の始端は、流入口形成面177のWに該当する高さだけ流入口形成面177から離隔している。噴射案内面171が流入口形成面177と離隔しているため、ガスケットノズル170の射出成形時に、流入口177aの形成のための金型の挿入及び除去が容易である。
【0096】
コネクタ124を介して流入した水が流入口177aから吐出された後は、流路縮小面174によって幅方向への流動が制限される。したがって、噴射案内面171に沿って進行する水流は、より速く且つ圧着した状態になり得る。また、水圧が低い場合にも、ガスケットノズル170を介して水が円滑に噴射され得るという効果がある。
【0097】
より詳細には、噴射案内面171及び流入口形成面177は、それぞれ始端から終端に行くほど幅が漸次広くなる形態で形成され、噴射案内面171及び流入口形成面177の両端を連結する一つの平面からなる仮想連結面を仮定すると、仮想連結面からガスケットノズル170の内側に突出した突出部を形成することができ、この場合、突出部によって縮小されたガスケットノズル170の内側幅長さに対応して幅方向の流動が制限され、その結果、流速が増加する。ここで、突出部を形成するためには、図9ないし図10から分かるように、仮想連結面より内側に突出した少なくとも2個の面174、175を含むことができ、このような各面のうち噴射案内面171の始端から延長される面を流路縮小面174と定義することができる。残りの面175は、流路縮小面174が形成された結果、流路縮小面174と、噴射案内面171又は流入口形成面177との間の連結のために従属的に形成される面である。
【0098】
一方、幾何学的な側面で、流路縮小面174は、間隔形成面173から延長される2個の境界間で定義することができる。第1の境界174aは、間隔形成面173と噴射案内面171とが出会う点から噴射案内面171の幅を限定しながら延長され、第2の境界174bは、間隔形成面173と流入口形成面177とが出会う点から第1の境界174aに漸次収れんしながら延長される。このとき、第1の境界174aは、噴射案内面171の始端から延長することができる。
【0099】
一方、ガスケットノズル170は、ガスケット120の内側から突出する。ドラム134と共に洗濯物が回転し、ガスケットノズル170とぶつかるときの洗濯物の損傷を最小化するために、ガスケットノズル170の両側の外側端には外側曲面部176を形成することができる。外側曲面部176は、ガスケット120の内周面と出会う部分で最も小さい曲率値を有することができる。
【0100】
ガスケット120には、ガスケットノズル170を回避しながらガスケットノズル170との間に所定の間隔tを形成するノズル回避部127aを形成することができる。タブ132の振動時にガスケット120に変形がなされたとしても、ノズル回避部127aとガスケットノズル170との間に形成された間隔tによる緩衝効果によって、ガスケット120とガスケットノズル170との間の圧着による変形と、それによってガスケットノズル170の噴射方向に生じる変化とを防止することができる。
【0101】
一方、流入口177aを介して流入した水は、噴射案内面171とぶつかってその進行方向が屈折されるため、噴射案内面171に所定の正圧(positive pressure)を加えながら圧着する形態で案内され、その結果、ガスケットノズル170を介した噴射形態は、基本的にその幅に比べて著しく薄い厚さを有する水膜の形態をなす。
【0102】
ところが、噴射案内面171に形成された各突起172を超えて水が通過するとき、各突起172間では相対的に水膜の厚さが厚く、突起172を乗り越える部分では水膜の厚さが薄いため、このような水膜の厚さ差によって、最終的な噴射形態は、水流の強さが強い複数のメーン噴射流間が薄い水膜によって連結された形態をなす。このような形態で噴射される水は、メーン噴射流によって洗濯物に付いた汚染物を強い衝撃で処理することができ、洗濯物の屈伸がなされることで洗濯力が向上し、噴射面積は、水膜によって依然として十分に確保できるという利点がある。
【0103】
図12は、本発明の一実施例に係る洗濯機のコントロールパネルを示した図である。
【0104】
コントロールパネル180は、ケーシング110の前面上部に配置される。コントロールパネル180には、ユーザが洗濯コースを選択するコース選択部182と、選択可能な洗濯コースを表示するコース表示部181と、ユーザが各工程別作動時間及び予約などの各種作動命令を入力し、ユーザのコース選択によるコース情報又はその他入力された命令による情報及び洗濯機の作動時の作動状態を表示する入出力部184とを含む。
【0105】
コース選択部182は、ユーザが選択した洗濯コースの入力を受ける。コース選択部182は、ボタン、タッチスクリーンなどの多様な形態の入力装置として形成することができ、本実施例ではノブである。
【0106】
洗濯コースは、洗濯物の種類又は機能に応じて洗濯全般にわたって各工程の各段階を決定するものであって、本実施例では、綿/一般(COTTON/NORMAL)コース、タオル(TOWELS)コース、多量(BULKY/LARGE)コース、白色(BRIGHT WHITE)コース、衛生(SANITARY)コース、アレルギー(ALLERGIENE)コース、タブ洗浄(TUB CLEAN)コース、強力(HEAVY DUTY)コース、パーマネントプレス(PERM.PRESS)コース、手洗い/ウール(HAND WASH/WOOL)コース、繊細(DELICATES)コース、急速洗濯(SPEED WASH)コース、ダウンロード(DOWNLOAD)コースに区分される。
【0107】
各コースは、洗濯工程、濯ぎ工程、脱水工程、複合工程などに区分することができ、各工程では、給水、洗濯、濯ぎ、排水、脱水、乾燥などの段階が行われる。
【0108】
コース表示部181には、ユーザがコース選択部182を通して選択可能な洗濯コースを表示する。コース表示部181は、コース選択部182と一体をなしてタッチスクリーンで具現することができ、本実施例では、ノブ形態のコース選択部182の周辺に印刷されて表示される。
【0109】
本実施例において、コース表示部181には、綿/一般コース、タオルコース、多量コース、白色コース、衛生コース、アレルギーコース、タブ洗浄コース、強力コース、パーマネントプレスコース、手洗い/ウールコース、繊細コース、急速洗濯コース、ダウンロードコースが表示される。
【0110】
入出力部184には、ユーザの各種命令が入力され、多様な情報が表示される。入出力部184は、複数のボタン及び画面で構成したり、タッチスクリーンで具現することができる。入出力部184は、予想洗濯時間を表示する洗濯時間表示部186と、タブ132に収容された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射して洗濯物を洗濯するターボ洗濯及び/又はタブ132に収容された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介して噴射して洗濯物を濯ぐターボ濯ぎを行ったり、水を渦流に変換する渦流ノズル50、60を介してドラム134内に水を噴射して洗濯物を濯ぐろ過濯ぎを行ったりするターボ洗浄を設定するターボ洗浄ボタン185とを含む。
【0111】
洗濯時間表示部186は、洗濯開始前の予想洗濯時間を表示する。コース選択部182を通して、コースが入力される洗濯コースによる予想洗濯時間が表示される。また、ターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定されると、ターボ洗浄による変更された予想洗濯時間が表示される。洗濯時間表示部186は、洗濯中に残った洗濯時間を表示する。
【0112】
ターボ洗浄ボタン185は、ユーザがターボ洗浄を設定するボタンである。ユーザがターボ洗浄ボタン185を押すと、ターボ洗浄が設定され、ターボ洗浄ボタン185を再び押すと、ターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定される。ターボ洗浄が設定されると、ターボ洗浄ボタン185は発光し、ターボ洗浄が設定されたことを表示する。
【0113】
ターボ洗浄が設定されると、洗濯時間表示部186は、変更された予想洗濯時間を表示する。ターボ洗浄が行われると、同一の洗濯コースでの予想洗濯時間が減少する。したがって、ターボ洗浄が設定されると、洗濯時間表示部186に表示される予想洗濯時間が減少するが、ターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定されると、洗濯時間表示部186に表示される予想洗濯時間が増加する。
【0114】
ターボ洗浄は、選択された洗濯コースで、ドラム134を回転させ、洗濯洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射して洗濯物を洗濯するターボ洗濯及び/又はドラム134を回転させ、濯ぎ洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ濯ぎを行う。ターボ洗濯及びターボ濯ぎについての詳細な説明は、図14を参照して後述する。
【0115】
ターボ洗浄は、選択された洗濯コースで、洗濯物がドラム134に付いて回転するようにドラム134を高速で回転させ、渦流ノズル50、60を介して洗剤が混合されていない水を渦流に変換してドラム134内に噴射するろ過濯ぎを行う。ろ過濯ぎについての詳細な説明は、図14を参照して後述する。
【0116】
ターボ洗浄は、すべての洗濯コースで行うことができない。したがって、いくつかの洗濯コースではターボ洗浄を設定することができない。また、特定の洗濯コースではターボ洗浄を基本に設定したり、他の洗濯コースではターボ洗浄を基本に解除することができる。
【0117】
ターボ洗浄ボタン185には、ターボ洗浄を示す渦巻き状のターボ洗浄アイコンが表示される。コース表示部181には、ターボ洗浄を選択可能な洗濯コース名の横にターボ洗浄アイコンが表示される。すなわち、コース表示部181でターボ洗浄アイコンが表示されていない洗濯コースは、ターボ洗浄設定が不可能である。
【0118】
ターボ洗浄の設定可否及び基本設定可否は、下記の表1に示す通りである。
【0119】
【表1】
【0120】
表1を参照すると、手洗い/ウールコース、繊細コースでは、ターボ洗浄の設定が不可能である。したがって、コース選択部182で手洗い/ウールコース、繊細コースが選択された場合、ターボ洗浄ボタン185を押してもターボ洗浄が設定されない。
【0121】
綿/一般コース、パーマネントプレスコースでは、ターボ洗浄設定が可能であり、基本的にターボ洗浄が設定される。したがって、コース選択部182で綿/一般コース、パーマネントプレスコースが選択されると、基本的にターボ洗浄が設定され、ターボ洗浄ボタン185を押すとターボ洗浄が解除される。
【0122】
タオルコース、多量コース、白色コース、衛生コース、アレルギーコース、タブ洗浄コース、強力コース、急速洗濯コースではターボ洗浄設定が可能であり、基本的にターボ洗浄が解除される。したがって、コース選択部182でタオルコース、多量コース、白色コース、衛生コース、アレルギーコース、タブ洗浄コース、強力コース、急速洗濯コースが選択されると、基本的にターボ洗浄が解除され、ターボ洗浄ボタン185を押すとターボ洗浄が設定される。
【0123】
ダウンロードコースでは、ネットワーク又は周辺機器からダウンロードされたコースによってターボ洗浄設定可否及び基本設定可否が決定される。
【0124】
図13は、本発明の一実施例に係る洗濯機のブロック図である。
【0125】
水位センサ145は、タブ132に収容された水の水位を測定する。水位センサ145は、タブ132と連結された水位感知管(図示せず)内の空気圧を測定する圧力感知センサであって、感知された空気圧からタブ132に収容された水の水位を測定する。
【0126】
制御部199は、コース選択部182及び/又は入出力部184が受けた作動命令に従って洗濯機の全体の動作を制御する。制御部199は、コントロールパネル180内に備えられることが望ましい。制御部199は、洗濯機の動作を制御するマイコン及びその他電子部品で構成することができる。制御部199は、コース選択部182を通して選択された洗濯コース及びターボ洗浄ボタン185を通したターボ洗浄の設定可否によって各工程の実行可否又は各工程内での給水、洗濯、濯ぎ、排水、脱水及び乾燥などの動作可否、時間及び反復回数などを決定し、これらを行う。
【0127】
制御部199は、選択された洗濯コース又はターボ洗浄の設定可否によって給水部136、モータ141及びポンプ148を制御する。
【0128】
図14は、本発明の一実施例に係る洗濯方法の全体の工程を示す図で、図15は、図14に示した洗濯方法で複合工程時のドラムの回転速度を示す図である。
【0129】
本発明の一実施例に係る洗濯方法は、ユーザによってコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定された場合に実施することができる。また、実施例によって、一般的な綿/一般コースが後述する洗濯方法になり得る。
【0130】
洗濯工程(210)は、洗濯洗剤が混合された水に洗濯物を濡らした後、ドラム134を回転させ、洗濯物から汚染を除去する工程である。本発明の一実施例に係る洗濯方法において、洗濯工程(210)は、給水(211)、ターボ洗濯(212)及び排水(213)を含む。
【0131】
洗濯工程(210)が開始されると、制御部199は、入出力部184の進行表示部に洗濯アイコンを表示し、洗濯工程(210)が開始されることを示す。
【0132】
給水(211)は、外部水源から水をタブ132内に供給することである。給水(211)は、布量感知(211a)、初期給水(211b)、布濡らし(211c)及び追加給水(211d)を含む。
【0133】
布量感知(211a)は、ドラム134内に収容された洗濯物の量(以下、‘布量'と称する)を感知することである。布量感知(211a)で、布量は多様な方法で測定することができ、本実施例では、モータ141がドラム134を一定の時間にわたって一定の速度で回転させた後、制御部199が減速時間を測定する方法で布量を測定する。
【0134】
ドラム134の減速時間が長いほど布量のレベルが高い。実施例によって、制御部199は、ドラム134を加速するとき、加速時間を測定して布量を算出することもできる。制御部199は、感知された布量によって初期給水(211b)及び追加給水(211d)時にタブ132内に供給される水の量を決定し、後述するろ過濯ぎ(222、228)時にドラム134内に噴射される水の量を決定し、その他の各工程別作動時間を決定する。
【0135】
初期給水(211b)は、タブ132内に洗濯洗剤が混合された水を供給し、洗剤が混合されていない水をドラム134内に噴射することである。初期給水(211b)時に洗濯洗剤が混合されていない水を供給した後、洗濯洗剤が混合された水を供給することができる。制御部199は、給水部136の第1の給水バルブ136aを開放し、水が洗剤ボックス114で洗濯洗剤と混合されず、給水ベローズ133を介してタブ132内に流入した後、給水部136の第2の給水バルブ136bを開放し、水が洗剤ボックス114で洗濯洗剤と混合された後、給水ベローズ133を介してタブ132内に流入し得る。
【0136】
初期給水(211b)時に第1の給水バルブ136aが開放され、水がタブ132内に流入する場合は、間欠給水及び連続給水に区分することができる。間欠給水は、第1の給水バルブ136aが間欠的に開放されて水を供給することであり、連続給水は、第1の給水バルブ136aが連続的に開放されて水を供給することである。
【0137】
連続給水時に目標水位まで到逹する時間に基づいて冷水源(C.W)の水圧を判断し、ターボ洗浄の実行可否を決定することができる。これについての詳細な説明は、図16を参照して後述する。
【0138】
実施例によって、初期給水(211b)時、制御部199は、第3の給水バルブ136cを開放し、洗濯洗剤が混合されていない水を渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射しながら、第2の給水バルブ136bを開放し、水を洗剤ボックス114で洗濯洗剤と混合した後、給水ベローズ133を介してタブ132内に流入させることができる。
【0139】
初期給水(211b)時、給水部136の温水バルブ136eが開放され、タブ132内に温水が流入し得る。
【0140】
初期給水(211b)は、目標水位まで水が充填されるまで進行する。目標水位は、初期給水(211b)前に測定された布量や選択されたコースに応じて制御部199によって決定されるものであって、本実施例では、ドラム134に水が少し上がる程度である。目標水位は、布濡らし(211c)時に水が循環され得る量であれば十分である。
【0141】
初期給水(211b)時、水の水位は、水位センサ145によって測定されることが望ましい。タブ132内に目標水位まで水が流入すると、制御部199は、給水部136のバルブを遮断し、初期給水(211b)を終了する。
【0142】
布濡らし(211c)は、洗濯洗剤が混合された水に洗濯物が均一に濡れ、洗濯洗剤が溶解するように、制御部199がモータ141を駆動してドラム134を回転させることである。実施例によって、布濡らし時、制御部199がポンプ148を作動させ、水が循環ホース151、152に沿って循環し、ガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射され得る。
【0143】
追加給水(211d)は、水に洗濯物が濡れて水位が目標水位より低くなるため、目標水位までタブ132内に水を追加で供給することである。追加給水(211d)時、制御部199が第1の給水バルブ136a、第2の給水バルブ136b又は給水部136の多様なバルブを開放すると、外部水源から水が給水ベローズ133を介して供給され得る。
【0144】
タブ132内に目標水位まで水が流入すると、制御部199は、第1の給水バルブ136a、第2の給水バルブ136b又は給水部136の多様なバルブを遮断し、追加給水(211d)を終了する。
【0145】
初期給水(211b)時に洗濯物が十分に濡れた場合は、布濡らし(211c)時に水位が低くならないため、追加給水(211d)を省略することができる。
【0146】
ターボ洗濯(212)は、洗濯物が収容されたドラム134を回転させ、洗濯洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射して洗濯物の汚染を除去することである。ターボ洗濯(212)時、制御部199は、モータ141を制御し、ドラム134を多様な速度又は方向に回転させ、洗濯物が反復的に上昇してから落下することによって、洗濯物に屈伸力、摩擦力、衝撃力などの機械力を加えながら洗濯物の汚染を除去する。実施例によって、ドラム134に洗濯物が付いて回転する速度である108rpm以上でドラム134が回転する場合、ターボ洗濯(212)前に、後述する布分散を行うことができる。
【0147】
ターボ洗濯(212)時のモータ141の過熱を防止するために、制御部199は、モータ141の駆動を数秒ないし数分間隔で停止させることができる。
【0148】
ターボ洗濯(212)は、ユーザによってコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定された場合に行われる。
【0149】
ターボ洗濯(212)時、制御部199は、ポンプ148を作動させ、タブ132内の洗濯洗剤が混合された水を循環ホース151、152に沿って循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介して噴射する。循環される水の量が過度に多い場合、泡が多く発生し得るので、循環される水の量は循環が可能な程度であることが望ましい。
【0150】
ターボ洗濯(212)時にポンプ148が正常であるかどうかを判断し、ポンプ148が故障している場合、ターボ洗浄を解除し、一般洗濯を行うことができる。これについての詳細な説明は、図17を参照して後述する。
【0151】
また、ターボ洗濯(212)時の布量が基準布量以上であるか、選択された洗濯コースが強力コースである場合、モータ141が停止したときにポンプ148を作動させることによって、過熱を防止し、電力消費最大量を減少させることができる。これについての詳細な説明は、図18及び図19を参照して後述する。
【0152】
ターボ洗濯(212)時、制御部199は、給水部136の第3の給水バルブ136cを開放し、水が分配器119を介して第5の給水ホース131eに流動した後、洗剤ボックス114で漂白剤と混合された後、給水ベローズ133を介してタブ132内に流入し得る。このような漂白剤供給は、目標水位まで水が充填されるまで進行する。タブ132内に目標水位まで漂白剤が混合された水が流入すると、制御部199は、給水部136の第3の給水バルブ136cを遮断する。漂白剤が混合された水の供給は、ターボ洗濯(212)が終了する直前にターボ洗濯(212)の最後の過程として行われることが望ましい。
【0153】
排水(213)は、タブ132内の水を外部に排出することである。排水(213)時、制御部199は、ポンプ148を作動させ、タブ132内の水を排水ホース149に沿って外部に排出させる。排水(213)時、ドラム134は停止できるが、ターボ洗濯(212)時の速度を維持しながら回転することもできる。
【0154】
上述した洗濯工程(210)において、ターボ洗濯(212)は、ターボ洗浄の設定によって一般洗濯として実行することができる。ターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定された場合、ターボ洗濯(212)は一般洗濯として実行される。
【0155】
一般洗濯時、制御部199は、モータ141を制御してドラム134を回転させるが、ポンプ148を作動させないため、水が循環されずにガスケットノズル160、170を介して噴射されない。
【0156】
複合工程(220)は、洗濯物の残留洗剤を除去して洗濯物を脱水する工程であって、一般的な洗濯方法における濯ぎ工程と脱水工程が複合された工程である。複合工程(220)は、布分散(221)、ろ過濯ぎ(222)、簡易脱水(223)、給水(224)、ターボ濯ぎ(225)、排水(226)、布分散(227)、ろ過濯ぎ(228)及び本脱水(229)を含む。複合工程(220)が開始されると、制御部199は、入出力部184の進行表示部に濯ぎ及び/又は脱水アイコンを表示することが望ましい。
【0157】
布分散(221)は、ドラム134が加速後に一定の速度を維持してから減速することを繰り返して洗濯物を分散させることである。ろ過濯ぎ(222)及び/又は簡易脱水(223)時、洗濯物のもつれなどによって洗濯物が一側に偏る現象が発生し、ドラムの中心を基準にして一側が重くなる偏心が誘発され得る。洗濯物の偏心は、ドラム134の高速回転時に騒音と振動を起こす原因になるため、ろ過濯ぎ(222)及び/又は簡易脱水(223)前に洗濯物を均一に分散させる。布分散(221)は、図15のようにドラム134を加速した後、一定の速度を維持してから減速することを繰り返すことによって行われる。
【0158】
実施例によって、布分散(221)時、水がガスケットノズル160、170又は渦流ノズル50、60を介して洗濯物に向けて噴射され得る。
【0159】
ろ過濯ぎ(222)は、ドラム134が回転し、洗濯物がドラムに付いて回転するとき、洗剤が混合されていない水を渦流ノズル50、60を介してドラム内に噴射し、水が洗濯物を透過しながら残留洗剤及び汚染を除去することである。
【0160】
ろ過濯ぎ(222)時、制御部199は、モータ141を制御し、洗濯物がドラム134に付くようにドラムを回転させ、第3の給水バルブ136cを開放し、水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射される。このとき、制御部199は、ポンプ148を作動させ、タブ132内の水を排水ホース149に沿って外部に排出させることが望ましい。
【0161】
ろ過濯ぎ(222)は、ユーザによってコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定された場合に行われる。
【0162】
ろ過濯ぎ(222)時、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する1G速度、すなわち、108rpm以上で回転する。ろ過濯ぎ(222)時、洗濯物は、ドラム134に付いて離れないことが望ましい。このとき、洗濯物がドラム134から離れないことは、例外的な状況として一部の洗濯物がしばらくの間離れることを含み、大多数の時間にわたって大多数の洗濯物がドラム134に付いていることを意味する。
【0163】
ろ過濯ぎ(222)時、ドラム134は、一定の速度に維持することが望ましく、実施例によってドラム134は加速され得る。本実施例において、ろ過濯ぎ(222)時、ドラム134は400rpmから600rpmに加速された後、600rpmに維持される。
【0164】
簡易脱水(223)は、洗濯物を濡らした水が抜け出るようにドラム134を高速で回転させることである。制御部199は、ろ過濯ぎ(222)後、第3の給水バルブ136cを閉鎖して水の噴射を中断し、ドラム134を減速又は停止させず、洗濯物がドラム134に付いて回転する速度以上でドラム134を連続的に回転又は加速させる。
【0165】
以下、"連続的に"という表現は、各段階間でドラム134が停止せずに回転することを意味し、ドラム134が加速又は減速し、ドラム134の速度が変わることを含む。
【0166】
簡易脱水(223)は、洗濯物が乾燥する程度に脱水する必要はないため、ドラム134は約700rpmで回転することが望ましい。簡易脱水(223)時、制御部199は、ポンプ148を間欠的に作動させ、タブ132内の水が排水ホース149に沿って外部に排出されることが望ましい。
【0167】
簡易脱水(223)は、ろ過濯ぎ(222)においてドラム134の停止又は減速なしでドラム134を加速して実行することによって、ろ過濯ぎ(222)と簡易脱水(223)との間に別途に布分散を行わない。すなわち、ろ過濯ぎ(222)と簡易脱水(223)とは、布分散なしで連続的に行われるため、全体の時間が短縮され、布の損傷も減少する。
【0168】
実施例によって、ろ過濯ぎ(222)と簡易脱水(223)との間にドラム134が減速したとしても、布分散が必要でないように、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する速度以上を維持することが望ましい。すなわち、ろ過濯ぎ(222)から簡易脱水(223)まで、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する1G速度、すなわち、108rpm以上で連続的に回転し、洗濯物はドラム134に付いて離れないことが望ましい。
【0169】
上述したろ過濯ぎ(222)は、実質的に簡易脱水(223)内で行われる過程であって、布分散(221)後、簡易脱水(223)が行われるとき、制御部199が第3の給水バルブ136cを開放し、水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射される間にろ過濯ぎ(222)が行われる。したがって、ろ過濯ぎ(222)は、ターボ洗浄が設定された場合、簡易脱水(223)中にドラム134を加速したり、ドラム134の速度を維持したりするときにいつでも行うことができ、何回かに分けて複数回行うことができる。すなわち、ろ過濯ぎ(222)は、布分散(221)後、簡易脱水(223)前のみならず、簡易脱水(223)の中間にいつでも行うことができる。
【0170】
ただし、ろ過濯ぎ(222)は、簡易脱水(223)の終わり部分には行われないことが望ましく、ろ過濯ぎ(222)後には、必ず簡易脱水(223)が再開されることが望ましい。
【0171】
ターボ洗浄が設定されていない場合、簡易脱水(223)中に水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射されないため、ろ過濯ぎ(222)が行われない。
【0172】
給水(224)は、上述した洗濯工程(210)の給水(211)と同様に、外部水源から水をタブ132内に供給することである。給水(224)は、初期給水、布濡らし及び追加給水を含むことができる。
【0173】
給水(224)時、制御部199は、第1の給水バルブ136a及び第2の給水バルブ136bを開放し、水が洗剤ボックス114で濯ぎ洗剤と混合された後、給水ベローズ133を介してタブ132内に流入するようにする。濯ぎ洗剤は、繊維柔軟剤であることが一般的であるが、その他に香を発生する洗剤などの多様な機能性洗剤であり得る。
【0174】
実施例によって、給水(224)時に第3の給水バルブ136cを開放し、洗濯洗剤が混合されていない水を渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射することができる。
【0175】
給水(224)時、ドラム134は停止させることが望ましいが、給水(224)は、ドラム134の簡易脱水(223)後、洗濯物がドラム134に付いて回転する1G速度、すなわち、108rpm以上に減速した後で行うことができる。
【0176】
ターボ濯ぎ(225)は、洗濯物が収容されたドラム134を回転させ、濯ぎ洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射し、洗濯物の残留洗剤及び汚染を除去することである。ターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を制御し、ドラム134を多様な速度又は方向に回転させ、洗濯物が繰り返して上昇してから落下することによって、洗濯物に屈伸力、摩擦力、衝撃力などの機械力を加えながら洗濯物の残留洗剤及び汚染を除去する。実施例によって、ドラム134に洗濯物が付いて回転する速度である108rpm以上でドラム134が回転する場合、ターボ濯ぎ(225)前に後述する布分散を行うことができる。
【0177】
ターボ濯ぎ(225)時、モータ141の過熱を防止するために、制御部199は、モータ141の駆動を数秒ないし数分間隔で停止させることができる。
【0178】
ターボ濯ぎ(225)は、ユーザによってコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定された場合に行われる。ターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定された場合、ターボ濯ぎ(225)は一般濯ぎとして実行される。一般濯ぎ時、制御部199は、モータ141を制御してドラム134を回転させるが、ポンプ148を作動させないため、水が循環されずにガスケットノズル160、170を介して噴射されない。
【0179】
ターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、ポンプ148を作動させ、タブ132内の濯ぎ洗剤が混合された水を循環ホース151、152に沿って循環させ、ガスケットノズル160、170を介して噴射する。循環される水の量が過度に多い場合、泡が多く発生し得るので、循環される水の量は循環が可能な程度であることが望ましい。
【0180】
ターボ濯ぎ(225)時、ポンプ148が正常であるかどうかを判断し、ポンプ148が故障している場合、ターボ洗浄を解除し、一般濯ぎを行うことができる。これについての詳細な説明は、図17を参照して後述する。
【0181】
また、ターボ濯ぎ(225)時、布量が基準布量以上であるか、選択された洗濯コースが強力コースである場合、モータ141が停止したときにポンプ148を作動させることによって、過熱を防止し、電力消費最大量を減少させることができる。これについての詳細な説明は、図18及び図19を参照して後述する。
【0182】
排水(226)は、上述した洗濯工程(210)の排水(213)と同様に、タブ132内の水を外部に排出することである。
【0183】
実施例によって、上述した給水(224)、ターボ濯ぎ(225)及び排水(226)は、他の形態で実施したり省略することができる。給水(224)、ターボ濯ぎ(225)及び排水(226)は、簡易脱水(223)後にドラム134が減速し、ドラム134が停止しない状態で実施することができ、この場合、後述する布分散(227)を省略することができる。
【0184】
布分散(227)は、上述した布分散(221)と同様に、ドラム134が加速後に一定の速度を維持してから減速することを繰り返して洗濯物を分散させることである。布分散(227)は、ろ過濯ぎ(228)及び/又は本脱水(228)前に洗濯物を均一に分散させることであって、図15のように、ドラム134を加速した後、一定の速度を維持してから減速することを繰り返して行う。
【0185】
上述したように、布分散(227)時、水は、ガスケットノズル160、170又は渦流ノズル50、60を介して洗濯物に向けて噴射することができる。
【0186】
ろ過濯ぎ(228)は、上述したろ過濯ぎ(222)と同様に、ドラム134が回転し、洗濯物がドラムに付いて回転するとき、洗剤が混合されていない水をドラム内に噴射し、水が洗濯物を透過しながら残留洗剤及び汚染を除去することである。
【0187】
ろ過濯ぎ(228)時、制御部199は、モータ141を制御し、洗濯物がドラム134に付くようにドラムを回転させ、第3の給水バルブ136cを開放し、水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射される。このとき、制御部199は、ポンプ148を作動させ、タブ132内の水を排水ホース149に沿って外部に排出させることが望ましい。
【0188】
ろ過濯ぎ(228)は、ユーザによってコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄が設定された場合に行われる。
【0189】
ろ過濯ぎ(228)時、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する1G速度、すなわち、布分散速度である108rpm以上で回転する。ろ過濯ぎ(228)時、洗濯物は、ドラム134に付いて離れないことが望ましい。
【0190】
ろ過濯ぎ(228)時、ドラム134は、一定速度に維持することが望ましく、実施例によってドラム134は加速され得る。本実施例において、ろ過濯ぎ(228)時、ドラム134は、1000rpmに維持してから1060rpmに加速された後、その速度を維持する。
【0191】
本脱水(229)は、簡易脱水(223)と同様に、洗濯物を濡らした水が抜け出るようにドラム134を高速で回転させることである。制御部199は、ろ過濯ぎ(228)後、第3の給水バルブ136cを閉鎖して水の噴射を中断し、ドラム134を減速又は停止させず、洗濯物がドラム134に付いて回転する速度以上でドラム134を連続的に回転又は加速させる。
【0192】
本脱水(229)では、洗濯物が最大限乾燥するようにドラム134を1000rpm以上の最高速度まで回転させることが望ましい。本実施例において、ドラム134は、1300rpmまで回転する。本脱水(229)時、制御部199は、ポンプ148を間欠的に作動させ、タブ132内の水が排水ホース149に沿って外部に排出されることが望ましい。
【0193】
本脱水(229)は、ろ過濯ぎ(228)においてドラム134の停止又は減速なしでドラム134を加速して実行することによって、ろ過濯ぎ(228)と本脱水(229)との間に別途に布分散を行わない。ろ過濯ぎ(228)と本脱水(229)とは、布分散なしで連続的に行われるため、全体の時間が短縮され、布の損傷も減少する。
【0194】
実施例によって、ろ過濯ぎ(228)と本脱水(229)との間にドラム134が減速したとしても布分散が必要でないように、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する速度以上に維持することが望ましい。すなわち、ろ過濯ぎ(228)から本脱水(229)まで、ドラム134は、洗濯物がドラム134に付いて回転する1G速度、すなわち、108rpm以上で連続的に回転し、洗濯物は、ドラム134に付いて離れないことが望ましい。
【0195】
上述したろ過濯ぎ(228)は、実質的に本脱水(229)内で行われる過程であって、布分散(227)後、本脱水(229)が行われるとき、制御部199が第3の給水バルブ136cを開放し、水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射される間にろ過濯ぎ(228)が行われる。したがって、ろ過濯ぎ(228)は、ターボ洗浄が設定された場合、本脱水(229)中にドラム134を加速したり、ドラム134の速度を維持したりするときにいつでも行うことができ、何回かに分けて複数回行うことができる。すなわち、ろ過濯ぎ(228)は、布分散(227)後、本脱水(229)前だけでなく、本脱水(229)の中間にいつでも行うことができる。
【0196】
ただし、本脱水(229)の終わり部分には行わないことが望ましく、ろ過濯ぎ(228)後には、必ず本脱水(229)が再開されることが望ましい。
【0197】
ターボ洗浄が設定されていない場合、本脱水(229)中に水が渦流ノズル50、60を介してドラム134内に噴射されないため、ろ過濯ぎ(228)が行われない。
【0198】
本脱水(229)後にドラム134内に熱風を供給し、洗濯物を乾燥させる乾燥を行うことができる。
【0199】
上述した複合工程(220)の各段階は、変形して実施したり省略したりすることができる。
【0200】
図16は、本発明の一実施例に係る洗濯方法において水圧測定方法を示すフローチャートである。
【0201】
ユーザがコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄を設定する(S310)。ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134を回転させ、洗濯洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ洗濯及び/又はドラム134を回転させ、濯ぎ洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ濯ぎを行うことである。
【0202】
また、ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134が回転し、洗濯物がドラム134に付いて回転するとき、渦流ノズル50、60を介して洗剤が混合されていない水をドラム134内に噴射し、洗濯物を濯ぐろ過濯ぎを行うことである。
【0203】
ターボ洗浄が設定された後、洗濯が開始されると、洗濯工程(210)が開始され、給水(211)が行われる。給水(211)が開始されると、布量感知(211a)が行われた後、初期給水(211b)が行われる。
【0204】
初期給水(211b)時、制御部199が第1の給水バルブ136aを間欠的に開放すると、水が給水ベローズ133を介してタブ132内に流入する間欠給水が行われる(S320)。本実施例において、間欠給水は0.3秒間隔で6回行われる。
【0205】
間欠給水後、制御部199は、タイマを作動させて時間を積算し、第1の給水バルブ136aを開放し、水が給水ベローズ133を介してタブ132内に供給される連続給水が開始される(S330)。
【0206】
タイマは、制御部199に含まれる時間積算器であって、連続給水の開始と共に開始される。連続給水が開始されると、タブ132内に水が供給される。
【0207】
制御部199は、水位センサ145によって測定された、タブ132に収容された水の水位が目標水位に到逹したかどうかを判断する(S340)。水の水位が目標水位に到逹していない場合、制御部199は、連続給水を継続して進行し、タイマで時間を継続して積算する。
【0208】
水の水位が目標水位に到逹した場合、制御部199は、連続給水を終了し、タイマを終了する(S350)。水の水位が目標水位に到逹した場合、制御部199は、第1の給水バルブ136aを閉鎖し、タイマを中止し、積算された時間を算出する。
【0209】
制御部199は、タイマに積算された連続給水時間が目標時間より長いかどうかを判断する(S360)。制御部199は、連続給水を通してタブ132内の水の水位が目標水位に到逹するためにかかる時間である連続給水時間を目標時間と比較する。
【0210】
連続給水時間が目標時間より長くない場合、制御部199は、冷水源(C.W)の水圧が正常であると判断し、ターボ洗浄を実行する(S390)。連続給水時間が目標時間より長くない場合、制御部199は、洗濯工程(210)時にターボ洗濯(213)を行い、複合工程(220)時にろ過濯ぎ(222、228)及びターボ濯ぎ(225)を行う。
【0211】
連続給水時間が目標時間より長い場合、制御部199は、冷水源(C.W)の水圧が低いと判断し、ターボ洗浄が解除されることを外部で表示する(S370)。連続給水時間が目標時間より長い場合、制御部199は、ターボ洗浄を解除し、入出力部184にターボ洗浄解除を表示したり、ターボ洗浄ボタン185を複数回点滅したりした後で消灯する。
【0212】
ターボ洗浄が解除された後、制御部199は一般洗浄を行う(S380)。制御部199は、洗濯工程(210)時に一般洗濯を行い、複合工程(220)時にろ過濯ぎ(222、228)を行わずに一般濯ぎを行う。
【0213】
図17は、本発明の一実施例に係る洗濯方法におけるポンプ故障判断方法を示すフローチャートである。
【0214】
ユーザがコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄を設定する(S410)。ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134を回転させ、洗濯洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ洗濯及び/又はドラム134を回転させ、濯ぎ洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ濯ぎを行うことである。
【0215】
また、ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134が回転し、洗濯物がドラム134に付いて回転するとき、渦流ノズル50、60を介して洗剤が混合されていない水をドラム134内に噴射し、洗濯物を濯ぐろ過濯ぎを行うことである。
【0216】
ターボ洗浄が設定された後、洗濯が開始されると、洗濯工程(210)が開始され、制御部199は給水(211)を行う(S420)。給水(211)は、外部水源から水をタブ132内に供給することである。給水(211)時、制御部199は、第1の給水バルブ136a又は第2の給水バルブ136bなどの給水部136の多様なバルブを開放し、外部水源から水が給水ベローズ133を介して供給されるようにする。
【0217】
給水(211)が完了すると、ターボ洗濯(212)が行われ、制御部199は、水を循環させるためにポンプ148を作動させる(S430)。ポンプ148が作動すると、タブ132内の洗濯洗剤が混合された水が循環ホース151、152に沿って循環され、ガスケットノズル160、170を介して噴射される。
【0218】
ポンプ148が作動するとき、制御部199は、水位センサ145によって測定された、タブ132に収容された水の測定水位が設定水位より低いかどうかを判断する(S440)。ポンプ148が作動し、水が循環すると、循環ホース151、152に水が一定量だけ貯蔵されるため、タブ132に収容された水の水位が低くなる。したがって、制御部199は、ポンプ148の作動時、水位センサ145によって測定された、タブ132に収容された水の測定水位を設定水位と比較し、ポンプ148の故障可否を判断する。
【0219】
測定水位が設定水位より低いときは、制御部199は、ポンプ148が正常に作動すると判断し、ターボ洗浄を実行する(S450)。制御部199は、測定水位が設定水位より低いと、ターボ洗濯(213)を行う。また、制御部199は、複合工程(220)時にろ過濯ぎ(222、228)及びターボ濯ぎ(225)を行う。
【0220】
測定水位が設定水位より低くないと、制御部199は、ポンプ148が故障したと判断し、ポンプ148の作動を中断し、ターボ洗浄が解除されることを表示する。制御部199は、測定水位が設定水位より低いときは、ポンプ148の作動を中断する。制御部199は、ターボ洗浄を解除し、入出力部184にターボ洗浄解除を表示したり、ターボ洗浄ボタン185を複数回点滅したりした後で消灯する。
【0221】
制御部199は追加給水を行う(S480)。ターボ洗浄より一般洗浄時に水がより多く必要であるため、制御部199は、第1の給水バルブ136a又は第2の給水バルブ136bなどの給水部136の多様なバルブを開放し、外部水源から水が給水ベローズ133を介して供給されるようにする。
【0222】
追加給水が完了すると、制御部199は一般洗浄を行う(S490)。制御部199は一般洗濯を行う。また、制御部199は、複合工程(220)時にろ過濯ぎ(222、228)を行わず、一般濯ぎを行う。
【0223】
上述した洗濯方法は、洗濯工程(210)の給水(211)及びターボ洗濯(212)を基準にして説明したが、複合工程(220)の給水(224)及びターボ濯ぎ(225)に適用することができる。
【0224】
図18は、本発明の一実施例に係る洗濯方法でポンプ動作方法を示すフローチャートである。
【0225】
ユーザがコース選択部182及び/又はターボ洗浄ボタン185を通してターボ洗浄を設定する(S510)。ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134を回転させ、洗濯洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ洗濯及び/又はドラム134を回転させ、濯ぎ洗剤が混合された水を循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射するターボ濯ぎを行うことである。
【0226】
また、ターボ洗浄は、選択された洗濯コースでドラム134が回転し、洗濯物がドラム134に付いて回転するとき、渦流ノズル50、60を介して洗剤が混合されていない水をドラム134内に噴射し、洗濯物を濯ぐろ過濯ぎを行うことである。
【0227】
ターボ洗浄が設定された後、洗濯が開始されると、洗濯工程(210)が開始され、給水(211)が行われる。給水(211)が開始されると、布量感知(211a)が行われる(S520)。布量感知(211a)は、ドラム134内に収容された洗濯物の量である布量を感知することである。制御部199は、モータ141を制御し、ドラム134を一定の時間にわたって一定の速度で回転させた後で制動し、減速時間を測定することによって布量を測定する。
【0228】
制御部199は、感知された布量が基準布量より多いかどうかを判断する(S530)。制御部199は、布量感知(211a)後、感知された布量を基準布量と比較する。
【0229】
感知された布量が基準布量より多くない場合、ターボ洗濯(212)又はターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を作動させるときにポンプ148を作動させ、水を循環させる(S540)。ターボ洗濯(212)又はターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を作動させ、ドラム134が回転するときにポンプ148を作動させ、タブ132内の水を循環ホース151、152に沿って循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介して噴射する。
【0230】
感知された布量が基準布量より多い場合、ターボ洗濯(212)又はターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を停止させるときにポンプ148を作動させ、水を循環させる(S550)。感知された布量が基準布量より多い場合、モータ141が過熱し、電力消費も増加する。したがって、ターボ洗濯(212)又はターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を停止させ、ポンプ148を作動させ、ドラム134が減速又は停止するとき、タブ132内の水を循環ホース151、152に沿って循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射する。この場合、洗濯又は濯ぎ性能は多少低下するが、過熱を防止し、電力消費最大量を減少させることができる。
【0231】
図19は、本発明の一実施例に係る洗濯方法で強力コースの洗濯方法を示すフローチャートである。
【0232】
ユーザがコース選択部182を通して強力コースを選択すると、強力コースが設定される(S610)。強力コースは、洗濯物の量が多いか、洗濯物の汚染度が激しい場合に選択することができる。
【0233】
強力コースが設定されると、上述したようにターボ洗浄は基本的に解除される。
【0234】
ターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定される(S620)。ユーザが強力コースの基本設定である一般洗浄を維持した状態で洗濯を開始する場合、ターボ洗浄は解除され、一般洗浄が設定される。
【0235】
強力コースでターボ洗浄が解除され、一般洗浄が設定された場合、洗濯又は濯ぎ時、制御部199は、モータ141を停止させるときにポンプ148を作動させ、水を循環させる(S630)。
【0236】
一般洗浄時、他の洗濯コースでは、ターボ洗濯(212)の代わりに一般洗濯が行われ、ターボ濯ぎ(225)の代わりに一般濯ぎが行われるが、強力コースでは、ターボ洗濯(212)及び/又はターボ濯ぎ(225)が行われる。この場合、ろ過濯ぎ(222、228)は行われない。
【0237】
強力コースでは、強力な洗濯及び濯ぎ性能が要求されるため、ユーザが一般洗浄を設定した場合にもターボ洗濯(212)及び/又はターボ濯ぎ(225)を行うことが望ましい。ただし、過熱を防止し、電力消費最大量を減少させるために、ターボ洗濯(212)又はターボ濯ぎ(225)時、制御部199は、モータ141を停止させ、ポンプ148を作動させ、ドラム134が減速又は停止したときにタブ132内の水を循環ホース151、152に沿って循環させ、この水をガスケットノズル160、170を介してドラム134内に噴射する。
【0238】
以上では、本発明の望ましい実施例について図示して説明したが、本発明は、上述した特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱しない限り、当該発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることは当然で、このような変形実施は、本発明の技術的思想や展望から個別的に理解してはならない。
図1
図2
図3
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図6
図7
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図8b
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図10
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図16
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