【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に開示されているシステムでは、コミュニケーションサービスシステムに登録している登録ユーザにのみ情報発信しているので、広く情報発信することができない。すなわち、登録ユーザのみという制約があるので、例えば近所に住んでいて即時性のある情報を必要としている未登録ユーザに、登録しようとする動機を付与することができないという問題点があった。
【0007】
また、ツイッター(登録商標)で投稿される情報は即時性が高い反面、すぐに他の投稿が表示されやすく、第三者の目に確実に触れるようにするためには何らかの工夫が必要である。斯かる問題を解決するために、ツイッター(登録商標)ではハッシュタグという機能を設けてあり、ハッシュタグを付与した投稿を一覧することができるようになっている。
【0008】
しかし、ハッシュタグを誤って入力した場合、たとえ興味の対象である投稿された情報であっても閲覧されることはない。しかも、自由にハッシュタグを付与することができるので、同じ情報が無数のハッシュタグにより整理され、結局はどのハッシュタグをキー情報として抽出した情報を見れば欲しい情報を閲覧することができるのか、正確に判断することが困難になるという問題点もあった。
【0009】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、登録ユーザ以外の第三者にも広く情報発信することができ、しかも即時性のある情報を必要とする第三者が確実に情報を閲覧することができる投稿システム及び投稿方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために第1発明に係る投稿システムは、店舗に関する情報の投稿を受け付ける
一のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、
前記一のクライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して
他のクライアントで閲覧することが可能な投稿システムにおいて、
前記一のクライアントは、前記店舗に関する情報の投稿を受け付ける投稿手段と、受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信する送信手段とを備え、前記サーバは、前記店舗に関する情報を受信する受信手段と、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与するキーワード付与手段と、前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報
を前記他のクライアントへ閲覧可能に送信する閲覧可能化手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、第2発明に係る投稿システムは、第1発明において、前記サーバは、前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶してあり、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出するキーワード抽出手段を備え、前記キーワード付与手段は、抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与するようにしてあることを特徴とする。
【0012】
また、第3発明に係る投稿システムは、第1又は第2発明において、前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記
一のクライアントに事前に記憶するようにしてあることを特徴とする。
【0013】
また、第4発明に係る投稿システムは、第1又は第2発明において、前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記
一のクライアントに前記サーバから送信するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
次に、上記目的を達成するために第5発明に係る投稿方法は、店舗に関する情報の投稿を受け付ける
一のクライアントと、投稿を受け付けた店舗に関する情報を記憶するサーバとがデータ通信することが可能に接続されており、
前記一のクライアントで投稿を受け付けた店舗に関する情報を、前記サーバを介して
他のクライアントで閲覧することが可能な投稿方法において、
前記一のクライアントは、前記店舗に関する情報の投稿を受け付け、受け付けた店舗に関する情報を、前記店舗を識別する識別情報とともに前記サーバへ送信し、前記サーバは、前記店舗に関する情報を受信し、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に対応するキーワードを、前記店舗に関する情報に付与し、前記キーワードを付与した前記店舗に関する情報
を前記他のクライアントへ閲覧可能に送信することを特徴とする。
【0015】
また、第6発明に係る投稿方法は、第5発明において、前記サーバは、前記識別情報に対応付けて前記キーワードを記憶し、受信した店舗に関する情報とともに受信した前記識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出し、抽出した前記キーワードを前記店舗に関する情報に付与することを特徴とする。
【0016】
また、第7発明に係る投稿方法は、第5又は第6発明において、前記識別情報は、前記店舗に設置してある前記
一のクライアントに事前に記憶することを特徴とする。
【0017】
また、第8発明に係る投稿方法は、第5又は第6発明において、前記識別情報は、前記店舗において決済を実行する場合に、該決済を実行する前記
一のクライアントに前記サーバから送信することを特徴とする。
【0018】
第1発明及び第5発明では、一のクライアントは、店舗に関する情報の投稿を受け付け、受け付けた店舗に関する情報を、店舗を識別する識別情報とともにサーバへ送信する。サーバは、店舗に関する情報を受信し、受信した店舗に関する情報とともに受信した識別情報に対応するキーワードを、店舗に関する情報に付与する。キーワードを付与した店舗に関する情報を
他のクライアントへ閲覧可能に送信する。これにより、サーバにより付与されたキーワードとともに投稿された店舗に関する情報が閲覧可能となるので、キーワードをキー情報として閲覧可能となっている店舗に関する情報を整理することができるとともに、誤ったキーワードが付与されることがなく、欲しい情報である店舗に関する情報のみを確実に閲覧することが可能となる。
【0019】
第2発明及び第6発明では、サーバは、識別情報に対応付けてキーワードを記憶し、受信した店舗に関する情報とともに受信した識別情報に基づいて、記憶してあるキーワードを抽出し、抽出したキーワードを店舗に関する情報に付与する。これにより、店舗ごとに対応するキーワードを確実に店舗に関する情報に付与するので、店舗に関する情報をキーワードをキー情報として漏らすことなく閲覧することが可能となる。
【0020】
第3発明及び第7発明では、識別情報は、店舗に設置してある
一のクライアントに事前に記憶することにより、店舗に設置してある
一のクライアントから店舗を識別する識別情報を投稿時に容易に付与することができ、投稿時に意識的に付与する必要がない。
【0021】
第4発明及び第8発明では、識別情報は、店舗において決済を実行する場合に、決済を実行する
一のクライアントにサーバから送信することにより、識別情報を
一のクライアントに記憶させておく必要がなく、セキュリティを高めることができる。また、実際に店舗で買い物をした人による投稿を集めることができ、情報の信頼性を高め、欲しい情報を確実に閲覧することも可能となる。