特許第5782654号(P5782654)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オリンピアの特許一覧
<>
  • 特許5782654-遊技機 図000002
  • 特許5782654-遊技機 図000003
  • 特許5782654-遊技機 図000004
  • 特許5782654-遊技機 図000005
  • 特許5782654-遊技機 図000006
  • 特許5782654-遊技機 図000007
  • 特許5782654-遊技機 図000008
  • 特許5782654-遊技機 図000009
  • 特許5782654-遊技機 図000010
  • 特許5782654-遊技機 図000011
  • 特許5782654-遊技機 図000012
  • 特許5782654-遊技機 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5782654
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20150907BHJP
   A63F 7/02 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   A63F5/04 512D
   A63F5/04 512Z
   A63F7/02 304D
   A63F7/02 334
【請求項の数】2
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2011-74957(P2011-74957)
(22)【出願日】2011年3月30日
(65)【公開番号】特開2012-205823(P2012-205823A)
(43)【公開日】2012年10月25日
【審査請求日】2013年12月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031772
【氏名又は名称】株式会社オリンピア
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】特許業務法人青海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田澤 正和
(72)【発明者】
【氏名】八尋 俊幸
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬司
(72)【発明者】
【氏名】江森 隆雄
【審査官】 鶴岡 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−105324(JP,A)
【文献】 特開2005−131004(JP,A)
【文献】 特開2008−126008(JP,A)
【文献】 特開2010−162387(JP,A)
【文献】 特開2009−172046(JP,A)
【文献】 特開2006−230545(JP,A)
【文献】 特開2004−97288(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に関する演出に用いる遊技音が記憶された遊技音データ、および、エラーの報知に用いるエラー音が記憶されたエラー音データが保持される音声データ保持部と、
所定の契機に基づいて、前記遊技音データおよび前記エラー音データの少なくともいずれか一方を音声出力手段に設定する音声データ設定手段と、
着脱可能な外部音声出力手段が接続されているか否かを検出する接続検出手段と、
を備え、
前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している間、前記音声データ設定手段によって設定された前記遊技音データに基づく遊技音を前記外部音声出力手段に出力させ、検出していない間、該音声データ設定手段によって設定された該遊技音データに基づく遊技音をスピーカ装置に出力させる遊技機であって、
前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している場合であっても、前記音声出力手段にエラー音データが設定された場合、前記エラー音データに基づくエラー音を前記スピーカ装置に出力させ、かつ、該外部音声出力手段に出力させないことを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記エラー音には、遊技の進行に伴って生じ得るエラーの報知に用いるエラー音である遊技エラー音と、不正行為が行われている可能性のあるエラーの報知に用いるエラー音である不正エラー音とが含まれ、
前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している場合に、
前記音声出力手段に、前記遊技エラー音が記憶されたエラー音データが設定されていると、該遊技エラー音を、前記外部音声出力手段に出力させ、かつ、前記スピーカ装置に出力させないようにし、
前記音声出力手段に、前記不正エラー音が記憶されたエラー音データが設定されていると、該不正エラー音を、前記スピーカ装置に出力させ、かつ、前記外部音声出力手段に出力させないことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技に関する音声を、イヤホンを通じて聞くことが可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技者によるメダル(遊技媒体)の投入およびスタートスイッチの操作に応じて、当選役の抽選を行うとともに、種々の図柄が記された複数の回転リールが回転する。そして、抽選結果と遊技者によるストップスイッチの操作に応じて回転リールを順次停止するとともに、当選役に対応する図柄組み合わせが、払い出しの対象となるラインである有効ライン上に表示された場合に、所定枚数のメダルが払い出されるなど、当選役に応じた遊技上の利益が遊技者に付与されることとなる。
【0003】
このようなスロットマシンでは、遊技性を高める目的から、液晶表示部等を通じた映像による種々の演出が行われるのが主流となっている。また、映像による演出に合わせて、スピーカから種々の効果音を出力させ、演出効果をより高めることが行われている。しかし、自己が遊技しているスロットマシンの近くに他のスロットマシンが位置していると、自己が遊技しているスロットマシンの遊技音のみならず、他のスロットマシンの遊技音も聞こえてしまい、自己が遊技しているスロットマシンの音が聞き取り難かったり、他のスロットマシンの音が気になって遊技に集中できず、遊技の興趣が削がれるおそれがあった。
【0004】
そこで、スロットマシンにヘッドホンを接続することで、自己が遊技しているスロットマシンの音のみを集中して聞くことが可能な技術が開示されている(例えば、特許文献1)。かかる特許文献1の技術では、音の出力を、ヘッドホンのみからとするか、またはヘッドホンとスピーカの両方からとするか選択することができる。また、イヤホンとスピーカのいずれからも音声を聞くことができる状況下において、遊技機の遊技方法に関する説明をイヤホンのみから個別に聞くことが可能な技術も知られている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004− 97288号公報
【特許文献2】特開2006−230545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のスロットマシンにおいては、遊技者がイヤホンを通じて遊技音を聞いている間、周囲に迷惑を掛けないために、また、本人がイヤホンを通じて聞いている音声をスピーカから無駄に出力するのを回避するために、スピーカからの音声は切るか、音量を下げるのが好ましい。
【0007】
しかし、イヤホンが接続されている間、全ての音をイヤホンにのみ出力するとした場合、スロットマシンに内部エラーが発生したとしても、周囲にその内部エラーの発生が報知されず、管理者側で、各スロットマシンの内部エラーの発生を把握し難くなるといった問題が生じ得る。このとき、スロットマシンの内部エラーの発生に応じて、その内容を液晶表示部に表示するといった手段も考えられるが、この場合、管理者は、各スロットマシンに正対する位置に移動しなくては内部エラーを把握することはできず、また、液晶表示部が搭載されていない場合、その内部エラー発生の察知が遅れる可能性もあった。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、イヤホン等の外部音声出力手段を採用した場合においても、遊技機の内部エラーを容易に把握することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技に関する演出に用いる遊技音が記憶された遊技音データ、および、エラーの報知に用いるエラー音が記憶されたエラー音データが保持される音声データ保持部と、所定の契機に基づいて、前記遊技音データおよび前記エラー音データの少なくともいずれか一方を音声出力手段に設定する音声データ設定手段と、着脱可能な外部音声出力手段が接続されているか否かを検出する接続検出手段と、を備え、前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している間、前記音声データ設定手段によって設定された前記遊技音データに基づく遊技音を前記外部音声出力手段に出力させ、検出していない間、該音声データ設定手段によって設定された該遊技音データに基づく遊技音をスピーカ装置に出力させる遊技機であって、前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している場合であっても、前記音声出力手段にエラー音データが設定された場合、前記エラー音データに基づくエラー音を前記スピーカ装置に出力させ、かつ、該外部音声出力手段に出力させないことを特徴とする。
【0010】
前記エラー音には、遊技の進行に伴って生じ得るエラーの報知に用いるエラー音である遊技エラー音と、不正行為が行われている可能性のあるエラーの報知に用いるエラー音である不正エラー音とが含まれ、前記音声出力手段は、前記接続検出手段が前記外部音声出力手段の接続を検出している場合に、前記音声出力手段に、前記遊技エラー音が記憶されたエラー音データが設定されていると、該遊技エラー音を、前記外部音声出力手段に出力させ、かつ、前記スピーカ装置に出力させないようにし、前記音声出力手段に、前記不正エラー音が記憶されたエラー音データが設定されていると、該不正エラー音を、前記スピーカ装置に出力させ、かつ、前記外部音声出力手段に出力させないとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、イヤホン等の外部音声出力手段を採用した場合においても、遊技機の内部エラーを容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。
図2】スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。
図3】リールの図柄配列を示す図である。
図4】スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。
図5】副制御基板における音声信号の出力系統を示したブロック図である。
図6】主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。
図7】主制御基板の割込処理を示したフローチャートである。
図8】副制御基板のリセット割込処理を示したフローチャートである。
図9】コマンド受信処理を示したフローチャートである。
図10】パチンコ機の概略的な機械的構成を説明するための外観斜視図である。
図11】パチンコ機のガラス扉を開けた状態の外観斜視図である。
図12】パチンコ機の概略的な電気的構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0014】
本発明の実施形態の理解を容易にするため、まず、遊技者が遊技可能なスロットマシン(遊技機)の機械的構成および電気的構成を簡単に説明し、その後、スロットマシンの各基板における具体的な処理を説明する。
【0015】
(スロットマシン100の機械的構成)
図1は、スロットマシン100の概略的な機械的構成を説明するための外観図であり、図2は、スロットマシン100の概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。本実施形態において、前後左右上下の表現は、遊技者がスロットマシン100と正対し(スロットマシン100の正面に位置し)、スロットマシン100を目視する場合における遊技者目線を基準としている。スロットマシン100は、略矩形状の箱体である筐体102と、筐体102の前面開口部に対して回動可能な連結部材により開閉可能に取り付けられた前面上扉104と、前面上扉104の下方で、前面上扉104同様、筐体102の前面開口部に対して開閉可能に取り付けられた前面下扉106と、前面下扉106の下方でメダル排出口108aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部108とを備えている。
【0016】
前面下扉106の上部には前方に突出した操作部設置台122が形成され、操作部設置台122には、メダル投入部124、ベットボタン126、スタートスイッチ128、ストップスイッチ130、イヤホン端子132a等が配設されている。
【0017】
操作部設置台122の右側に位置するメダル投入部124は、メダル投入口(投入口)124aからの遊技媒体としてのメダルの投入を受け付ける。メダル投入部124は、投入メダル検出部124bを備え、投入メダル検出部124bは、メダル投入口124aを通過した後、前面下扉106の背面に設けられたメダルセレクタ(図示せず)によって規格内と判定されたメダルを検出する。このとき、メダル投入口124aを通過した規格外のメダルはメダルセレクタによってメダル排出口108aから受け皿部108に排出される。遊技者により、1遊技を開始するために必要なメダルの投入枚数である規定数を超えてメダルが投入されると、その規定数を超えた分のメダルが、所定枚数(例えば50枚)を上限としてスロットマシン100の内部に電子的に貯留(以下、単に「クレジット」という。)される。ここで、1遊技は、メダルの投入を契機として1度の払い出しを受け得る一連の遊技をいう。また、本実施形態においては、規定数は「3」に設定されている。
【0018】
ベットボタン126は、クレジットされているメダルのうち規定数のメダルを投入(ベット)する、押圧式のボタンスイッチである。操作部設置台122の左側に位置するスタートスイッチ128は、傾倒操作を検出可能なスタートレバーまたは押圧操作を検出可能なボタンスイッチで形成され、遊技者による1遊技の開始操作を検出する。
【0019】
前面上扉104の下部略中央位置に位置するリールユニット134には、図3に示すように、21に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列された回転リール134a、134b、134c(以下、回転リール134aを左リールとよび、回転リール134bを中リールとよび、回転リール134cを右リールとよぶ場合がある。)が、それぞれ独立して回動可能に設けられ、遊技者は、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓136を通じて、回転リール134a、134b、134cを視認することができる。リールユニット134は、スタートスイッチ128の操作を契機として、回転リール134a、134b、134cの回転を開始する。
【0020】
操作部設置台122の中央に位置するストップスイッチ130は、複数の回転リール134a、134b、134cそれぞれに対応して設けられた、遊技者の押圧操作を検出可能なボタンスイッチ(ストップスイッチ130に係るボタンスイッチを特にストップボタンスイッチ130a、130b、130cという。)であり、回転リール134a、134b、134cを停止させようとする遊技者の停止操作を検出する。
【0021】
前面上扉104の上部略中央位置には、演出に伴う様々な映像を表示する液晶表示部138が設けられている。また、前面上扉104の裏面における液晶表示部138の左右位置や前面下扉106の裏面における受け皿部108の内面左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うためのスピーカ出力部140aが設けられている。また、操作部設置台122の右側には、イヤホンやヘッドホン等の外部音声出力手段150を接続することで、効果音や楽音等の音声による聴覚的な演出を受け得るイヤホン端子(イヤホンジャック:例えば、3.5mm径のミニジャック)132aが設けられている。当該イヤホン端子132aを通じて外部音声出力手段150から出力される音声は、例えば演出に関して、スピーカ出力部140aから出力される音声と等しくなるが、両音声をそれぞれ独立して設定することもできる。本実施形態における音声は、人間が音声器官を通じて発する音に限らず、音源から出力されるあらゆる音を示し、人が発する音声の疑似音や楽曲等のBGMも含む概念である。前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ142が設けられる。
【0022】
また、図2に示すように、筐体102内におけるリールユニット134の下方には、メダル排出口108aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)264が設けられている。メダル払出装置264は、メダルを貯留するメダル貯留部264aと、メダル貯留部264aに貯留されたメダルをメダル排出口108aから排出するための払出制御部264bと、メダル排出口108aから排出されるメダルを検出するメダル検出部264cとを備えている。具体的に払出制御部264bは、当該払出制御部264bに回転可能に支持され、メダル貯留部264aから落下したメダルが上方より1枚ずつ嵌入するメダル嵌入孔を円周方向に複数配してなるディスク(図示せず)と、かかるディスクを回転するディスクモータ(図示せず)とを備え、このディスクを回転させて、メダル嵌入孔に嵌入したメダルを、押出機構を通じて1枚ずつ外部に排出するとともに、排出により空いたメダル嵌入孔に次のメダルを順次嵌入させることで、メダルを1枚ずつ連続排出する。
【0023】
また、図1図2では図示していないが、リールユニット134の背面側には、回転リール134a、134b、134cに施された図柄のうち、図柄表示窓136に対応する(有効ラインの対象となり得る)各回転リールの上段、中段、下段の図柄を背面から個々に独立して照射するリールバックライト144(図4参照)が設けられている。また、図柄表示窓136の裏面上部にも回転リール134a、134b、134c全ての正面を直接照射するリール上方ライト146が設けられている。
【0024】
また、図1に示すように、操作部設置台122において、回転リール134a、134b、134cとストップスイッチ130との間に設けられた略水平面を成す段部122aには、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が設けられている。また、図柄表示窓136と操作部設置台122との間には、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158が設けられている。これらメインクレジット表示部152およびサブクレジット表示部156にはクレジット枚数が表示され、メイン払出表示部154およびサブ払出表示部158にはメダルの払出枚数が表示される。また、サブクレジット表示部156およびサブ払出表示部158には、演出に伴う様々な数値を表示することもできる。
【0025】
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、主として、主制御基板200と、副制御基板202とによって制御されている。ここでは、遊技の進行に関わるプログラムやデータのうち、特に重要な処理を主制御基板200で実行し、それ以外の例えば演出に関する処理を副制御基板202で実行している。また、指令信号を、主制御基板200から副制御基板202への一方向に制限することで、主制御基板200に対する不正処理を防止する。
【0026】
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む各種半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。
【0027】
主制御基板200では、投入メダル検出部124b、ベットボタン126、スタートスイッチ128およびストップスイッチ130から各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、メインCPU200aが種々の処理を実行する。また、主制御基板200には、メインクレジット表示部152およびメイン払出表示部154が接続されており、メインCPU200aが両表示部152、154に対してメダルのクレジット枚数や払出枚数の表示を制御する。
【0028】
また、主制御基板200には、リール駆動制御部258が接続されている。このリール駆動制御部258は、スタートスイッチ128の操作信号に基づき主制御基板200から送信される回転リール134a、134b、134cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ262を駆動するとともに、ストップスイッチ130の操作信号に基づき主制御基板200から送信される回転リール134a、134b、134cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路260の検出信号に基づいてステッピングモータ262の駆動を停止するものである。
【0029】
また、主制御基板200には、メダル払出装置264が接続されている。主制御基板200には払出メダル検出部264cの検出信号が入力されるようになっており、メインCPU200aは、その検出信号に応じてメダルの払出枚数をカウントしながら払出制御部264bからのメダルの排出を制御する。
【0030】
さらに主制御基板200には、エラーを検出するエラー検出センサとして機能する様々なセンサが接続され、メインCPU200aは、これらのセンサからのエラー検出信号を受けて種々のエラー処理を実行する。このようなセンサは、エラーを検出すべき複数の箇所に設けられており、エラー検出信号それぞれのエラー内容が識別できるようになっている。
【0031】
例えば、メダル払出装置264には、メダル貯留部264aから溢れたメダルを貯留するサブタンクが隣接して設けられており、そのサブタンクには、エラー検出センサとして機能する満杯検出センサ(図示せず)が設けられている。満杯検出センサは、サブタンクにメダルが蓄積され、メダルでサブタンクが満杯になると、主制御基板200にエラー検出信号を出力する。また、上記投入メダル検出部(投入メダルセンサ)124bは、エラー検出センサとして機能し、メダルの滞留やメダルの逆流を検出して、主制御基板200にエラー検出信号を出力する。さらに、前面下扉106には、扉開放検出センサ148が設けられ、扉開放検出センサ148は、筐体102に対して前面下扉106が開放されたことを検出し、主制御基板200にエラー検出信号を出力する。スロットマシン100には、他にも、エラー検出センサとして機能する様々なセンサが設けられているが、ここではその説明を省略する。
【0032】
ここで、エラー内容は、遊技の進行に伴って生じ得るエラーと、不正行為が行われている可能性のあるエラーとがある。例えば、上記満杯検出センサによるサブタンクの満杯検出等が、遊技の進行に伴って生じ得るエラーに相当する。また、上記投入メダル検出部124bによるメダルの滞留や逆流の検出、扉開放検出センサ148による扉開放の検出等が、不正行為が行われている可能性のあるエラーに相当する。
【0033】
(副制御基板202)
副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からの指令信号に基づき、特に演出を制御する。また、副制御基板202には、液晶制御基板204が接続されている。液晶制御基板204は、中央処理装置である液晶CPU204a、プログラムや画像データ等が格納された液晶ROM204b、ワークエリアとして機能する液晶RAM204c、画像制御を行う際のワークエリアとして機能するVRAM204d等を含む各種半導体集積回路を有し、副制御基板202と双方向通信することにより液晶表示部138を制御する。
【0034】
ここで、演出とは、遊技の進行に伴い、液晶表示部138、スピーカ装置140、イヤホン装置132、演出用ランプ142、リールバックライト144、リール上方ライト146、サブクレジット表示部156、サブ払出表示部158等を通じて提供される視覚的および聴覚的な表現手段であり、当該遊技にストーリー性を与えたり、当選役の抽選結果をよりダイナミックな画像で示唆したりすることができる。また、たとえ、いずれの当選役も当選していなかったとしても、恰も当選しているかのような演出を通じて遊技者に高配当の期待感を持たせ、遊技者を飽きさせないようにすることが可能となる。
【0035】
また、スロットマシン100で内部エラーが生じた場合、液晶表示部138、スピーカ装置140を通じて、その旨外部に報知される。
【0036】
上記のように、スロットマシン100では視覚的または聴覚的に演出やエラー報知が実行される。ここでは、特に、聴覚的な音声データに着目して演出やエラー報知を説明する。
【0037】
図5は、副制御基板202における音声信号の出力系統を示したブロック図である。副制御基板202のサブCPU202aは、主制御基板200からの指令信号に基づき、演出等を遂行するための音声コマンドを音源IC206(206a、206b)に設定する。音源IC206は、かかる音声コマンドに応じて音声ROM208から音声データを参照し音声信号をアンプに出力する。ここで、音声ROM208には、遊技に関する演出に用いる遊技音が記憶された遊技音データ、および、エラーの報知に用いるエラー音が記憶されたエラー音データが保持されている。本実施形態において音源IC206は、2つ設けられており、一方の音源IC206aは、スピーカアンプ140bに、他方の音源IC206bは、イヤホンアンプ132bに接続されている。例えば、スピーカアンプ140bは、音源IC206aから出力された音声信号を増幅してスピーカ出力部140aから音声を出力させる。
【0038】
また、イヤホンアンプ132bは、音源IC206bから出力された音声信号を増幅して、イヤホン端子132aに接続された外部音声出力手段(イヤホンやヘッドホン等)150から音声を出力させる。ただし、イヤホン端子132aには、イヤホンやヘッドホン等の外部音声出力手段150の接続を検出するイヤホン接続検出部132cが設けられており、サブCPU202aは、イヤホン接続検出部132cが外部音声出力手段150の接続を検出している間のみ、音源IC206bに音声コマンドを設定する。
【0039】
イヤホン接続検出部132cは、既存の様々な手段を通じて外部音声出力手段150の接続を検出することができる。例えば、外部音声出力手段150のイヤホン端子132aへの挿入を押圧式スイッチで検出したり、イヤホン端子132aの複数の金属端子間の抵抗の変化によって検出したり、外部音声出力手段150の挿入経路に発光素子と受光素子を設け、発光素子からの光を外部音声出力手段150が遮ることでその挿入を検出したりする。
【0040】
なお、主制御基板200および副制御基板202の双方には、乱数発生器256が設けられている。乱数発生器256によって生成される乱数は、主制御基板200においては、遊技者に付与する遊技上の利益を決定するために用いられ(第1内部抽選乱数)、副制御基板202においては、主に演出の態様を決定するために用いられる(第2内部抽選乱数)。
【0041】
(主制御基板200のメイン処理)
図6は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、1遊技の概略を説明する。
【0042】
(ステップS100)
まず、メインCPU200aは、遊技開始に備え、必要に応じて、メインRAM200cのクリア(RAMクリア)、投入枚数に対する払出枚数の比率の期待値を示す設定値(例えば、1〜6の6段階)の設定処理等、初期化処理を実行する。この初期化処理は電源投入時、設定値変更時、RAMクリア時等にのみ行われるものであり、リールユニット134をはじめとする各種装置の接続状況や作動状況を確認する。また、メインCPU200aは、電源が投入されている間バックアップデータを生成、メインRAM200cに保持し、不意の電源断が生じた場合、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電源断前の状態に復帰させる処理を実行する。
【0043】
(ステップS200)
次に、メインCPU200aは、メダル投入部124から規定数のメダルが投入されるか、あるいは規定数以上のクレジットが貯留されている状況でベットボタン126が操作されることにより、メダルのベットがなされ、スタートスイッチ128の操作待ち状態となる。そして、スタートスイッチ128の操作が検知されると、次のステップS300に処理が移される。
【0044】
(ステップS300)
次に、メインCPU200aは、スタートスイッチ128の操作に応じ、乱数発生器256で生成された第1内部抽選乱数に基づいて、複数設けられた当選役およびハズレのうちのいずれかを決定する内部抽選を行う。また、メインCPU200aは、スタートスイッチ128の操作に応じて、その操作が為されたことを示すスタートコマンドを副制御基板202に送信する。
【0045】
スロットマシン100においては、遊技の進行に際して複数の遊技状態が設けられており、これら遊技状態および設定値に対応する複数の抽選テーブルがメインROM200bに格納されている。メインCPU200aは、メインRAM200cに記憶された現在の遊技状態と設定値とに応じて、対応する抽選テーブルを選択するとともに、選択した抽選テーブルに基づいて乱数が抽選テーブル内のいずれの当選役に対応するか判定する。
【0046】
ここで、各抽選テーブルで抽出される当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役がある。このような当選役に対応する図柄組み合わせが、有効ライン上に揃った状態を表示(入賞)といい、当選役に当選し、その当選役に対応する図柄組み合わせが表示されるまでの状態を内部当選という。当選役のうちのリプレイ役は、そのリプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されると、次回の1遊技に際してメダルのベットが不要になる役であり、小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効イン上に表示されることにより所定枚数のメダルの払い出しを受けることができるものである。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されることにより、遊技状態を、通常遊技状態からBB(ビッグボーナス)遊技状態に移行させることができる当選役である。ここで、通常遊技状態は、当選役の判定にあたり、遊技の進行にともなってメダルが減少するように小役の当選確率が設定された抽選テーブル(通常遊技状態用抽選テーブル)を用いる遊技状態である。これに対して、BB遊技状態は、当選役の判定にあたり、メダルが増加するように小役の当選確率が設定された抽選テーブル(BB遊技状態用抽選テーブル)を用いる遊技状態である。
【0047】
(ステップS400)
上記のようにして抽選処理が終了すると、次に、メインCPU200aは、ステッピングモータ262を駆動して回転リール134a、134b、134cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における回転リール134a、134b、134cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過していれば直ちに、一方、所定の時間経過していなければ所定の時間が経過するのを待って、当該遊技における回転リール134a、134b、134cの回転を開始し、回転リール134a、134b、134cの全てが定速回転となったところで、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を有効化する。
【0048】
(ステップS500)
続いて、メインCPU200aは、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが有効化されている状態で、遊技者によるストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作を受け付けると、その操作に対応する回転リール134a、134b、134cを所定の停止制御に従ってそれぞれ停止させる。また、メインCPU200aは、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cの操作に応じて、その操作が為されたことを示すストップコマンドを副制御基板202に送信する。
【0049】
(ステップS600)
次に、メインCPU200aは、有効ライン上に表示された図柄組み合わせを判定するとともに、判定結果に基づいて、各フラグのON/OFF、遊技状態の変更や再遊技に際して要求される種々の処理を実行し、次遊技に備えることとなる。また、メインCPU200aは、小役に対応する図柄組み合わせが有効ライン上に表示されていると判定した場合、当該小役に対応するメダルを払い出す払出処理を実行する。
【0050】
(主制御基板200の割込処理)
また、図6を用いて説明した1遊技が遂行されている途中であっても、割込信号が発生した場合、主制御基板200は、その割込信号に応じて、割込処理を遂行する。
【0051】
図7は、主制御基板200の割込処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理(エラー処理)について説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
【0052】
(ステップS800)
各種センサからのエラー検出信号の入力により、エラーと判定されると、メインCPU200aは、その判定結果が示すエラー内容と、そのエラーに付随する各種情報を合わせて管理者のコンピュータ(ホールコンピュータ)に送信する。
【0053】
(ステップS802)
続いて、メインCPU200aは、主制御基板200に接続された入力デバイスの入力を禁止し、遊技を進行させないようにする。
【0054】
(ステップS804)
次にメインCPU200aは、上記エラー内容と、そのエラーに付随する各種情報を含んだエラーコマンドを副制御基板202に送信し、当該割込処理を終了する。
【0055】
(副制御基板202の処理)
以下に、副制御基板202の処理について説明するが、ここでは本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
【0056】
図8は、副制御基板202のリセット割込処理を示したフローチャートである。
【0057】
(ステップS1000)
まず、サブCPU202aは、電源が投入されると、サブRAM202c等を初期化し、割込を許可する初期化処理を実行する。
【0058】
(ステップS1001)
次に、サブCPU202aは、主制御基板200からのコマンドの入力を監視する。
【0059】
(ステップS1002)
次に、サブCPU202aは、主制御基板200から受信したコマンドを解析し、当該受信コマンドに基づいて種々の処理を実行する。以下、当該コマンド受信処理S1002を詳述する。
【0060】
図9は、上記コマンド受信処理S1002を示したフローチャートである。コマンド受信処理S1002では、例えば、抽選処理S300で決定された当選役に基づく演出やメイン割込処理で検出されたエラーに基づくエラー報知が実行される。ここで受信されるコマンドは、遊技状態コマンド等複数設けられているが、ここでは説明の便宜上、スタートコマンド、ストップコマンド、エラーコマンドに着目して説明する。
【0061】
(ステップS1101)
まず、サブCPU202aは、コマンドが受信されたか判定する。その結果、コマンドが受信されていなければ、当該コマンド受信処理を終了し、コマンドが受信されていれば、ステップS1102に処理を移す。
【0062】
(ステップS1102)
コマンドが受信されていれば、サブCPU202aは、受信されたコマンドがスタートコマンドであるか判定する。その結果、コマンドがスタートコマンドであれば、ステップS1103に処理を移し、コマンドがスタートコマンドでなければ、ステップS1110に処理を移す。
【0063】
(ステップS1103)
コマンドがスタートコマンドであれば、サブCPU202aは、当該1遊技で実行される演出を決定するための演出抽選テーブルをセットする。かかる演出抽選テーブルでは、第2内部抽選乱数の総数が複数の当選領域に分割され、その当選領域毎に種々の演出種別が対応付けられている。ここで、演出種別は、スタートコマンドに応じて開始される演出の種別であり、その演出種別の中にはスタートコマンドに続くストップコマンドに応じてその演出態様が変化するものもある。
【0064】
(ステップS1104)
次に、サブCPU202aは、乱数発生器256によって更新された第2内部抽選乱数を抽出し、サブRAM202cの処理領域に記憶し、ステップS1105に処理を移す。
【0065】
(ステップS1105)
上記ステップS1103でセットされた演出抽選テーブルのうち、上記ステップS1104において抽出された第2内部抽選乱数が対応している当選領域の演出種別を抽選結果として決定する。
【0066】
(ステップS1106)
次に、サブCPU202aは、上記ステップS1105で決定された演出種別に従って、映像コマンドを液晶制御基板204に送信する。かかる映像コマンドに応じて、液晶表示基板204の液晶CPU204aは、液晶ROM204bから映像データを抽出し液晶表示部138に表示する。
【0067】
(ステップS1107)
続いて、サブCPU202aは、イヤホン接続検出部132cが外部音声出力手段150の接続を検出しているか判定する。その結果、外部音声出力手段150の接続を検出していると判定すると、ステップS1108に処理を移し、外部音声出力手段150の接続を検出していなければ、ステップS1109に処理を移す。
【0068】
(ステップS1108)
外部音声出力手段150の接続を検出していると判定すると、サブCPU202aは、外部音声出力手段150から遊技音を出力すべく、上記ステップS1105で決定された演出種別に従った音声コマンドを音源IC206bに設定し、当該コマンド受信処理を終了する。音源IC206bでは、設定された音声コマンドに応じて音声ROM208から遊技音に関する、例えば、効果音、告知音やBGMといった遊技音データを参照し、音声信号をイヤホンアンプ132bに出力する。
【0069】
(ステップS1109)
一方、外部音声出力手段150の接続を検出していないと判定すると、サブCPU202aは、スピーカ装置140から遊技音を出力すべく、上記ステップS1105で決定された演出種別に従った音声コマンドを音源IC206aに設定し、当該コマンド受信処理を終了する。音源IC206aでは、設定された音声コマンドに応じて音声ROM208から遊技音に関する、例えば、効果音、告知音やBGMといった遊技音データを参照し音声信号をスピーカアンプ140bに出力する。
【0070】
(ステップS1110)
上記ステップ1102においてコマンドがスタートコマンドではないと判定されれば、サブCPU202aは、受信されたコマンドがストップコマンドであるか判定する。その結果、コマンドがストップコマンドであれば、ステップS1111に処理を移し、コマンドがストップコマンドでなければ、ステップS1113に処理を移す。
【0071】
(ステップS1111)
コマンドがストップコマンドであれば、即ち、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cが有効化されている状態で、ストップボタンスイッチ130a、130b、130cのいずれかの操作が受け付けられると、サブCPU202aは、上記ステップS1105で決定された演出種別がストップコマンドに応じて演出態様が変化する演出種別であるか判定する。その結果、演出種別がストップコマンドに応じて演出態様が変化する演出種別であれば、ステップS1112に処理を移し、演出種別がストップコマンドに応じて演出態様が変化する演出種別でなければ、当該コマンド受信処理を終了する。
【0072】
(ステップS1112)
上記ステップS1111において演出種別がストップコマンドに応じて演出態様が変化する演出種別であると判定すると、サブCPU202aは、演出態様を変更し、ステップS1106に処理を移して、以降、映像コマンドと音声コマンドを設定する。
【0073】
(ステップS1113)
上記ステップ1110においてコマンドがストップコマンドではないと判定されれば、サブCPU202aは、受信されたコマンドがエラーコマンドであるか判定する。その結果、コマンドがエラーコマンドであれば、ステップS1114に処理を移し、コマンドがエラーコマンドでなければ、当該コマンド受信処理を終了する。
【0074】
(ステップS1114)
上記ステップS1113において受信されたコマンドがエラーコマンドであると判定すると、サブCPU202aは、エラーコマンドの内容に基づいて、映像コマンドを液晶制御基板204に送信する。かかる映像コマンドに応じて、液晶表示基板204の液晶CPU204aは、液晶ROM204bからエラーを報知する映像データを抽出し液晶表示部138に表示する。
【0075】
(ステップS1115)
次に、サブCPU202aは、スピーカ装置140からエラー音を出力すべく、エラーコマンドの内容に従った音声コマンドを音源IC206aに設定し、当該コマンド受信処理を終了する。音源IC206aでは、設定された音声コマンドに応じて音声ROM208からエラー音に関する、例えば、前面上扉104や前面下扉106が開いている場合における「扉が開いています。」といったエラー音データを参照し、音声信号をスピーカアンプ140bに出力する。このように、本実施形態において、エラーコマンドに対しては、強制的にスピーカ装置140からのみエラー音データに基づくエラー音を出力することとする。
【0076】
以上、説明したように、本実施形態のスロットマシン100によれば、外部音声出力手段150の接続によって、スピーカ装置140からの遊技に関する音声の出力を切ることができるので、自己のスロットマシン100の遊技音データに基づく遊技音を周囲に出力することなく、遊技者それぞれが自己のスロットマシン100の音声のみを聞き取り易くなり、遊技に集中することが可能となる。また、自己のスロットマシン100の遊技音データに基づく遊技音が周囲に出力されないので、自己が遊技しているスロットマシン100の液晶等による演出を他の遊技者に覗かれることで不快な思いをすることが少なくなる。
【0077】
また、不正行為が行われている可能性のあるエラーが生じた場合、外部音声出力手段150の接続の有無に拘わらず、その旨、スピーカ装置140から外部に報知されるので、管理者は、スロットマシン100の内部エラーの発生を把握し易くなる。一方で、外部音声出力手段150からの音声を聞いている不正者は、遊技音と同様にエラー音に関しても外部音声出力手段150から出力されていると考え、また、外部音声出力手段150を通じて遊技音データに基づく遊技音を聞いているので、周囲にエラー音が出力されていることを察知しにくく、逃走する等の対応が遅れがちになるため、管理者は不正者を特定し易くなる。ここで、エラー報知を、液晶表示部138や演出用ランプ142等の他の演出装置で行わず、さらに、エラーが発生しても上記ステップS802の如く遊技の進行を止めるとしないようにすると、不正者は、周囲にエラー音が出力されていることをより察知しにくくなり、その効果がより一層高まる。
【0078】
さらに、遊技の進行に伴ってエラーが生じた場合であっても、その旨、スピーカ装置140から外部に報知されるので、例えば、メダル払出装置264のメダル貯留部264aにおいてメダルが払出困難な所定枚数以下になり、メダルの補充が必要となっても、管理者はその事態をスピーカ装置140からのエラー音を通じて迅速に把握することが可能となり、サービスを向上することができる。
【0079】
また、上記実施形態において、エラーコマンドを受信した場合、サブCPU202aは、イヤホン接続検出部132cが外部音声出力手段150の接続を検出しているか否かに拘わらず、エラー音データに基づくエラー音をスピーカ装置140にのみ出力し、外部音声出力手段150に出力しないとしたが、かかる場合に限られず、外部音声出力手段150にも並行して出力してもよい。このような構成においても、エラー音データに基づくエラー音をスピーカ装置140から出力できるので、本実施形態の内部エラーの把握といった目的を達成することができる。
【0080】
また、上記実施形態においては、スピーカ装置140とイヤホン装置132との音声出力の切り換えをサブCPU202aによるソフトウェアで実現したが、かかる場合に限られず、共通の音源IC206の後段においてハードウェアで実現することもできる。この場合、サブCPU202aは、イヤホン接続検出部132cの検出結果に応じスピーカ装置140とイヤホン装置132との間で音声出力を切り換えるとともに、エラーコマンドを受信すると、音声出力を強制的にスピーカ装置140に切り換えることとする。このような構成は、アナログスイッチIC等を用いて容易に実現することが可能なので、処理負荷やコストの軽減を図ることができる。
【0081】
また、上記実施形態においては、遊技の進行に伴って生じ得るエラーと、不正行為が行われている可能性のあるエラーとを特段区別せず、いずれもスピーカ装置140からのみ報知するとしたが、両者を明確に区別してもよく、その場合、少なくとも、不正行為が行われている可能性のあるエラーに関しては、スピーカ装置140からエラー音を報知することとする。こうすることで、管理者は、遊技の進行に伴って生じ得るエラーであるか、不正行為が行われている可能性のあるエラーであるかを容易に把握することができ、適切に対応することができようになる。また、遊技の進行に伴って生じ得るエラーによってはスピーカ装置140からエラー音が出力されなかった場合、不正者は、エラー音は全て外部に出力されないと思いこみ、不正行為が行われている可能性のあるエラーによって周囲にエラー音が出力されていることの察知が遅れ、管理者は不正者をより特定し易くなる。
【0082】
また、スピーカアンプ140bおよびイヤホンアンプ132bのいずれか一方を利用していない間、利用していない方の電源を切断し、消費電力の削減を図ってもよい。
【0083】
また、上記実施形態においては、イヤホン端子132aとして、3.5mm径のミニジャックを有するイヤホンやヘッドホンを接続できる構成を示したが、対象とする外部音声出力手段150はこれに限定されず、例えば、6.3mm径の標準プラグや2.5mm径のマイクロプラグ等を採用することもできる。また、USB端子等、他の規格の接続端子を通じて外部音声出力手段150を接続してもよい。また、スロットマシン100に設けられた何らかの操作手段を通じて外部音声出力手段150の音量を調整できるとしてもよい。
【0084】
また、上記実施形態ではスロットマシン100を挙げて説明したが、本実施形態は、パチンコ機1500にも適用することが可能である。
【0085】
(パチンコ機1500の機械的構成)
図10は、パチンコ機1500の概略的な機械的構成を説明するための外観斜視図であり、図11は、パチンコ機1500のガラス扉を開けた状態の外観斜視図であり、図12は、パチンコ機1500の概略的な電気的構成を示したブロック図である。本実施形態におけるパチンコ機1500は、遊技場の島設備に設置される縦長矩形状の機枠1502と、機枠1502の前面開口部に対して扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技盤1503や、遊技盤1503内の遊技領域1504に向かって遊技球を発射する発射装置1505を収容する前面枠1506と、前面枠1506に扉形式で開閉可能に取り付けられ、中央開口部に遊技領域1504を遊技者に観察させるための透明なガラス板1507を嵌設したガラス扉1508と、ガラス扉1508の下方において前面枠1506に扉形式で開閉可能に取り付けられ、遊技球を収容する受皿1509や、発射装置1505における遊技球の発射強度を調整するためのハンドル1510が設けられた受皿ユニット1511とを備えている。また、ガラス扉1508の上部や側部には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ装置1512および様々な発光を伴う視覚的な演出を行う演出用ランプ1513が設けられる。また、受皿1509の正面右側には、イヤホンやヘッドホン等の外部音声出力手段150を接続することで、効果音や楽音等による聴覚的な演出を受け得るイヤホン端子(イヤホンジャック:例えば、3.5mm径のミニジャック)1514aが設けられている。
【0086】
ガラス板1507を通じて観察可能な遊技領域1504は、遊技球を滑走させるガイドレール1520と遊技球規制レール1521とによって略円形状となるように区画形成され、遊技者によるハンドル1510の操作により発射装置1505から発射された遊技球はこの遊技領域1504内を流下する。また、遊技領域1504内には、その流下方向を変化させるための遊技釘(図示せず)、風車(図示せず)、遊技の契機となる始動入賞口(始動口)1523(図中1523a、1523bで示す。)、一般入賞口1524、スルーチャッカ1525、電動チューリップ1526、アタッカー装置1527、遊技の結果を報知する特別図柄表示装置1528、液晶表示部1529、入賞を果たせなかった遊技球を回収する回収口1530等が設けられている。始動入賞口1523、一般入賞口1524、スルーチャッカ1525、アタッカー装置1527には、それぞれ遊技球の通過を検知する磁気センサタイプの始動入賞口検知センサ1523a、一般入賞口検知センサ1524a、スルーチャッカ検知センサ1525a、大入賞口検知センサ1527aが設けられている(図12参照)。
【0087】
特別図柄表示装置1528は、例えば、7セグメント表示器等で構成され、特別図柄(数字や絵柄)を変動表示し、遊技球が始動入賞口1523に入賞したことを契機に行われる電子抽選の結果に基づく特別図柄を停止表示する。遊技盤1503の略中央に位置する液晶表示部1529は、例えば、特別図柄表示装置1528による特別図柄の変動に連動して、抽選により決定された、大当たりの期待度の異なる様々な演出態様を表示する。遊技者は、主として、このような液晶表示部1529における演出表示に一喜一憂しながら遊技を楽しむこととなる。また、受皿1509の棚部には、押圧式のボタンスイッチで構成されるチャンスボタン1532が設けられている。
【0088】
スルーチャッカ1525は、遊技球が通過可能なゲート構造を成している。スルーチャッカ1525を遊技球が通過したことを契機に普通図柄に係る電子抽選が実行され、その抽選結果は普通図柄表示装置1534を通じて遊技者に報知される。普通図柄表示装置1534は、本実施形態において、特別図柄表示装置1528に隣接して設けられた2つのLEDランプで構成されており、普通図柄の抽選結果が当たりのときに一方のLEDランプが点灯し、ハズレのときには他方のLEDランプが点灯するようになっている。
【0089】
電動チューリップ1526は、始動入賞口1523bに設けられ、遊技盤1503の面に直交する軸を中心に回動する一対の羽根部材を備えている。スルーチャッカ1525を遊技球が通過したことを契機に行われる普通図柄に係る電子抽選に当選すると、電動チューリップ1526のソレノイドに通電がなされ、その一対の羽根部材が互いに離れる方向に回動して、所定期間、始動入賞口1523bへの入賞が容易になる。こうして、遊技者は、多くの抽選機会を得ることができる。
【0090】
アタッカー装置1527は、始動入賞口1523に遊技球が入賞することを契機に行われる特別図柄に係る電子抽選の結果が、大当たりとなり、通常の遊技に比べて遊技者に有利な大当たり遊技に移行した場合に、大入賞口1535への入賞経路を開放する装置である。大当たり遊技では、アタッカー装置1527を通じて大入賞口1535への入賞が容易となるので、多くの賞球が遊技者に払い出される。また、一般入賞口1524に遊技球が入賞すると、所定個数の遊技球が賞球として賞球払出装置1531(図12参照)から遊技者に払い出される。このようにして払い出された賞球(遊技球)は、一旦受皿1509に収容され、遊技者は、必要に応じて外部に排出することができる。遊技者が投入し、または、払い出されて受皿1509に収容された遊技球は、1個ずつ発射装置1505に流動し、遊技者によるハンドル1510への回動量に応じた発射強度で遊技領域1504に発射される。
【0091】
このようなパチンコ機1500においても、図12に示すように、スロットマシン100同様、主制御基板1600と副制御基板1602とが設けられており、主制御基板1600は、始動入賞口1523に遊技球が入賞したことを契機に乱数発生部(図示せず)によって生成された乱数に基づいて特別図柄に係る内部抽選を行ったり、スルーチャッカ1525を遊技球が通過したことを契機に乱数発生部によって生成された乱数に基づいて普通図柄に係る内部抽選を行い、遊技の制御を実行する。また、副制御基板1602は、主制御基板1600からのコマンドを受け、液晶制御基板1604を通じて液晶表示部1529に表示する演出等を抽選により決定する。
【0092】
また、パチンコ機1500では、外部音声出力手段150の接続を検出している間、遊技音データに基づく遊技音を外部音声出力手段150に出力させ、検出していない間、遊技音データに基づく遊技音をスピーカ装置1512に出力させ、さらに、エラー検出センサとして機能する様々なセンサでエラーが検出された場合、エラー音データに基づくエラー音をスピーカ装置1512に出力させる。こうして、イヤホン等の外部音声出力手段150を採用した場合においても、パチンコ機1500の内部エラーを容易に把握することが可能となる。
【0093】
例えば、下皿に連通する払出通路にはエラー検出センサとして機能する満杯検出センサ(図示せず)が設けられ、満杯検出センサは、下皿が満杯になると、主制御基板1600にエラー検出信号を出力する。また、前面枠1506には、扉開放検出センサ(図示せず)が設けられ、扉開放検出センサは、前面枠1506が開放されたことを検出し、主制御基板1600にエラー検出信号を出力する。このとき、扉開放検出センサは、ガラス扉1508の開放を検出してもよい。さらに、遊技盤1503の裏側には磁気検出センサ1533が設けられ、磁気検出センサ1533は、磁気を検知すると、主制御基板1600にエラー検出信号を出力する。パチンコ機1500には、他にも、エラー検出センサとして機能する様々なセンサが設けられているが、ここではその説明を省略する。
【0094】
ここで、上記満杯検出センサによる下皿の満杯検出等が、遊技の進行に伴って生じ得るエラーに相当し、また、上記扉開放検出センサによる扉開放の検出、磁気検出センサ1533による磁気の検出等が、不正行為が行われている可能性のあるエラーに相当する。
【0095】
このような様々な変形例においても図1図9を用いて説明した実施形態同様の作用および効果を得ることができる。
【0096】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0097】
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
【0098】
なお、上記実施形態において、音声ROM208が本発明の音声データ保持部に相当し、図9に示すコマンド受信処理を実行するサブCPU202aが本発明の音声データ設定手段に相当し、イヤホン接続検出部132cが本発明の接続検出手段に相当し、音源IC206a、206b、スピーカアンプ140bおよびイヤホンアンプ132bが本発明の音声出力手段に相当する。
【符号の説明】
【0099】
100 …スロットマシン(遊技機)
128 …スタートスイッチ
130 …ストップスイッチ
130a、130b、130c …ストップボタンスイッチ
132 …イヤホン装置
132a …イヤホン端子
132b …イヤホンアンプ
132c …イヤホン接続検出部
134 …リールユニット
134a、134b、134c …回転リール
140 …スピーカ装置
140a …スピーカ出力部
140b …スピーカアンプ
200 …主制御基板
200a …メインCPU
200b …メインROM
200c …メインRAM
202 …副制御基板
202a …サブCPU
202b …サブROM
202c …サブRAM
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12