(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5783148
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】間仕切り壁
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20150907BHJP
【FI】
E04B2/74 551E
【請求項の数】5
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2012-178886(P2012-178886)
(22)【出願日】2012年8月10日
(65)【公開番号】特開2014-37673(P2014-37673A)
(43)【公開日】2014年2月27日
【審査請求日】2014年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000198787
【氏名又は名称】積水ハウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(74)【代理人】
【識別番号】100142572
【弁理士】
【氏名又は名称】水内 龍介
(74)【代理人】
【識別番号】100084629
【弁理士】
【氏名又は名称】西森 正博
(72)【発明者】
【氏名】上谷 博
(72)【発明者】
【氏名】東 忠雄
(72)【発明者】
【氏名】永松 英夫
(72)【発明者】
【氏名】埴淵 晴男
(72)【発明者】
【氏名】奥村 美紀
【審査官】
湊 和也
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−133414(JP,A)
【文献】
特開2005−105633(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74
E04B 2/82
E04B 1/82 − 1/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の下地ユニット(1A)(1B)を壁面方向に沿って並設して壁下地(2)を構成し、この壁下地(2)の表裏面に複数の壁面材(3)を横並びに張り付けてなる間仕切り壁であって、前記下地ユニット(1A)(1B)は、壁厚方向に隙間をあけて連結した表裏一対の下地枠(10)と、これら下地枠(10)間の隙間に介在した吸音材(11)とを備え、前記下地枠(10)は、上下一対のランナー(12)と、これらランナー(12)間に差し渡した複数のスタッド(13)とを組み付けてなり、前記下地ユニット(1A)(1B)における他の下地ユニット(1A)(1B)に隣接する側端部分では、表面側又は裏面側のいずれか一方の下地枠(10)のスタッド(13)のみを単独で配置するとともに、前記下地ユニット(1A)(1B)における前記側端部分を除く部分では、表面側と裏面側の下地枠(10)のスタッド(13)同士を壁厚方向に対向配置して、互いに隣接する下地ユニット(1A)(1B)の前記側端部分のスタッド(13)同士を壁厚方向に対向配置したことを特徴とする間仕切り壁。
【請求項2】
前記壁下地(2)の表面側に横並びに張り付けた壁面材(3)の境界部分(30)を、前記壁下地(2)の表面側に位置するスタッド(13)によって裏支えするとともに、前記壁下地(2)の裏面側に横並びに張り付けた壁面材(3)の境界部分(31)を、前記壁下地(2)の裏面側に位置するスタッド(13)によって裏支えして、これら表面側と裏面側の境界部分(30)(31)を、前記壁下地(2)を挟んで相対する位置に揃えた請求項1記載の間仕切り壁。
【請求項3】
互いに隣接する下地ユニット(1A)(1B)の前記側端部分のスタッド(13)間に、互いに隣接する下地ユニット(1A)(1B)のいずれか一方又は両方の吸音材(11)の側端部を挟み込むようにした請求項1又は2記載の間仕切り壁。
【請求項4】
前記表裏一対の下地枠(10)を、繋ぎ具(14)を介して連結するとともに、前記下地枠(10)と繋ぎ具(14)との接触部分に、制振材(19)を介在させた請求項1乃至3のいずれかに記載の間仕切り壁。
【請求項5】
前記下地ユニット(1A)(1B)は、一方の側端部分が柱や壁に接続され、他方の側端部分が他の下地ユニット(1A)(1B)に隣接する端部用の下地ユニット(1A)と、両方の側端部分が他の下地ユニット(1A)(1B)に隣接する中間部用の下地ユニット(1B)とを備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の間仕切り壁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、主として住宅の屋内空間を仕切るための間仕切り壁に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の屋内空間を仕切るための間仕切り壁として、
図13示すように、複数の下地ユニット50を壁面方向に沿って並設して壁下地51を構成し、この壁下地51の表裏面に壁面材52を張り付けたものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
具体的に、下地ユニット50は、上下一対の横材53と、これら横材53間に差し渡した複数の柱材54とを組み付けてなり、下地ユニット50を並設してなる壁下地51において、柱や壁に接続される両端部に位置する柱材54を除いて、柱材54が千鳥配置(表面側の壁面材52のみが当接する柱材54と裏面側の壁面材52のみが当接する柱材54とが壁面方向に交互に配置)されている。
【0004】
このような間仕切り壁においては、下地ユニット50を並設するだけで壁下地51が構成されることから、現場での面倒な横材、柱材の組み付け作業をなくして、施工の簡略化を図ることができ、しかも柱材54を千鳥配置していることから、表面側の壁面材52と裏面側の壁面材52との間での柱材54を介しての振動の伝播が規制されて、遮音性能を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4142542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、幅広の間仕切り壁では、壁下地の表裏面に複数の壁面材を横並びに張り付けて、隣接する壁面材の境界部分を柱材によって裏支え(隣接する壁面材の側端部を同じ柱材に固定)していることが多い。この場合、表面側の境界部分と裏面側の境界部分とが壁下地を挟んで相対する位置(表裏同一位置)にあると、表面側と裏面側とで壁面材を同様に張り付けることができる。
【0007】
しかしながら、上記のような柱材を千鳥配置した間仕切り壁においては、壁下地の表裏面に複数の壁面材を横並びに張り付けて、隣接する壁面材の境界部分を柱材によって裏支えする場合、表面側と裏面側とで柱材の位置が異なっていて、表面側の境界部分と裏面側の境界部分が壁下地を挟んで位置ずれした状態となることから、表面側と裏面側とで壁面材の張付状態が異なることになって、壁面材の加工や固定に手間がかかり、施工性が悪くなることがあった。
【0008】
また、間仕切り壁の内部に吸音材を充填して、遮音性能を高めることは一般的に行われており、上記のような複数の下地ユニットを並設して壁下地を構成する間仕切り壁においては、下地ユニットに吸音材を予め取り付けておけば、現場での面倒な吸音材の充填作業をなくして、施工の簡略化を図ることができる。
【0009】
しかしながら、吸音材を取り付けた下地ユニットを並設した場合、隣接する下地ユニットの境界部分において、吸音材がしっかりと充填されずに途切れてしまうことがあり、遮音性能を十分に高めることができないことがあった。
【0010】
この発明は、上記の不具合を解消して、施工性の向上を図ることができ、遮音性能にも優れた間仕切り壁の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、この発明の間仕切り壁は、複数の下地ユニット1A、1Bを壁面方向に沿って並設して壁下地2を構成し、この壁下地2の表裏面に複数の壁面材3を横並びに張り付けてなるものであって、前記下地ユニット1A、1Bは、壁厚方向に隙間をあけて連結した表裏一対の下地枠10と、これら下地枠10間の隙間に介在した吸音材11とを備え、前記下地枠10は、上下一対のランナー12と、これらランナー12間に差し渡した複数のスタッド13とを組み付けてなり、前記下地ユニット1A、1Bにおける他の下地ユニット1A、1Bに隣接する側端部分では、表面側又は裏面側のいずれか一方の下地枠10のスタッド13のみを単独で配置するとともに、前記下地ユニット1A、1Bにおける前記側端部分を除く部分では、表面側と裏面側の下地枠10のスタッド13同士を壁厚方向に対向配置して、互いに隣接する下地ユニット1A、1Bの前記側端部分のスタッド13同士(単独スタッド13同士)を壁厚方向に対向配置したことを特徴とする。
【0012】
具体的には、前記壁下地2の表面側に横並びに張り付けた壁面材3の境界部分30を、前記壁下地2の表面側に位置するスタッド13によって裏支えするとともに、前記壁下地2の裏面側に横並びに張り付けた壁面材3の境界部分31を、前記壁下地2の裏面側に位置するスタッド13によって裏支えして、これら表面側と裏面側の境界部分30、31を、前記壁下地2を挟んで相対する位置(表裏同一位置)に揃えている。
【0013】
また、互いに隣接する下地ユニット1A、1Bの前記側端部分のスタッド13間(対向配置された単独スタッド13間)に、互いに隣接する下地ユニット1A、1Bのいずれか一方又は両方の吸音材11の側端部を挟み込むようにしている。
【0014】
さらに、前記表裏一対の下地枠10を、繋ぎ具14を介して連結するとともに、前記下地枠10と繋ぎ具14との接触部分に、制振材19を介在させている。
【0015】
さらにまた、前記下地ユニット1A、1Bは、一方の側端部分が柱や壁に接続され、他方の側端部分が他の下地ユニット1A、1Bに隣接する端部用の下地ユニット1Aと、両方の側端部分が他の下地ユニット1A、1Bに隣接する中間部用の下地ユニット1Bとを備えている。
【発明の効果】
【0016】
この発明の間仕切り壁においては、複数の下地ユニットを並設して壁下地を構成していることから、現場でのランナー、スタッドの組み付け作業、吸音材の充填作業をなくすことができる。しかも、壁下地全体に亘って、表面側に位置するスタッドと裏面側に位置するスタッドが壁厚方向に対向配置された状態となっていることから、壁下地の表面側に張り付けた壁面材の境界部分を表面側のスタッドによって裏支えするとともに、壁下地の裏面側に張り付けた壁面材の境界部分を裏面側のスタッドによって裏支えしながらも、表面側の境界部分と裏面側の境界部分とを壁下地を挟んで相対する位置(表裏同一位置)に揃えて、表面側と裏面側とで壁面材の張付状態を同じにすることができ、壁面材の張付作業も簡単に済ますことができる。これによって、施工性の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、下地ユニットにおいて、表裏一対の下地枠が壁厚方向に隙間をあけて連結されるとともに、これら下地枠間の隙間に吸音材が介在されていることから、表面側の壁面材と裏面側の壁面材との間での下地ユニットを介しての振動の伝播が規制されて、遮音性能を高めることができる。また、互いに隣接する下地ユニットの側端部分のスタッド間(対向配置された単独スタッド間)に、吸音材の側端部を挟み込むことで、隣接する下地ユニットの境界部分においても吸音材が途切れることなくしっかりと充填された状態となり、遮音性能を十分に高めることができる。さらにまた、表裏一対の下地枠とこれらを連結する繋ぎ具との接触部分に、制振材を介在させることで、遮音性能をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】この発明の一実施形態に係る間仕切り壁の横断面図である。
【
図5】中間部用の下地ユニットの分解斜視図である。
【
図8】下地ユニットの建込状態を示す斜視図である。
【
図9】下地ユニットの建込状態を示す斜視図である。
【
図11】隣接する下地ユニットの境界部分を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る間仕切り壁は、
図1に示すように、複数の下地ユニット1A、1Bを壁面方向に沿って並設して壁下地2を構成し、この壁下地2の表裏面に複数の壁面材3を横並びに張り付けた構造となっている。
【0020】
下地ユニット1A、1Bは、工場等において予め組み立てられた端部用の下地ユニット1A、中間部用の下地ユニット1Bを備えている。端部用の下地ユニット1Aは、一方の側端部分が柱や壁に接続され、他方の側端部分が他の下地ユニット(端部用の下地ユニット1Aや中間部用の下地ユニット1B)に隣接するように設置されるもので、中間部用の下地ユニット1Bは、両方の側端部分が他の下地ユニット(端部用の下地ユニット1Aや中間部用の下地ユニット1B)に隣接するように設置されるものである。
【0021】
なお、
図1においては、2個の端部用の下地ユニット1A間に1個の中間部用の下地ユニット1Bを配置した状態を一例として示しているが、端部用の下地ユニット1A間に2個以上の中間部用の下地ユニット1Bを配置したり、端部用の下地ユニット1A同士を中間部用の下地ユニット1Bを介さずに隣接させるようにしても良い。
【0022】
端部用の下地ユニット1Aは、
図2乃至
図4に示すように、壁厚方向に隙間をあけて連結した表裏一対の下地枠10と、これら下地枠10間の隙間に介在した吸音材11とを備えている。
【0023】
一方の下地枠10は、横材としての上下一対のランナー12と、これらランナー12の両端部間及び中央部間に差し渡した柱材としての3本のスタッド13とを備えている。他方の下地枠10は、横材としての上下一対のランナー12と、これらランナー12の一方の端部間及び中央部間に差し渡した柱材としての2本のスタッド13とを備えている。
【0024】
これら下地枠10において、上側のランナー12は、例えば下向きに開放した溝状の鋼材からなり、下側のランナー12は、例えば上向きに開放した溝状の鋼材からなり、スタッド13は、例えばロ字状の鋼材からなり、スタッド13の上下端部が上下のランナー12の溝部に嵌め込まれた状態で、これらランナー12及びスタッド13が一体的に組み付けられている。
【0025】
そして、これら下地枠10は、複数の繋ぎ具14を介して連結されている。繋ぎ具14は、長方形状の基片15と、この基片15の長手方向に沿った両端部中央から立ち上がった一対の立ち上がり片16とを備えている。基片15には、波形状の補強部17が長手方向に沿って形成され、複数のビス挿通孔18が形成され、さらにゴムやスポンジ等からなる制振材19が取り付けられている。
【0026】
繋ぎ具14を使用した下地枠10の連結に際しては、
図3に示すように、立ち上がり片16を下地枠10のランナー12間にスペーサーとして差し入れるようにして、基片15をランナー12間に跨って被せた状態で、基片15のビス挿通孔18に挿通させたビス20をランナー12にねじ込むようにしている。なお、ビス20の代わりにリベットを使用して、繋ぎ具14をランナー12に止め付けるようにしても良い。この連結状態において、下地枠10と繋ぎ具14との接触部分すなわちランナー12と基片15との間に制振材19が介在することで、下地枠10間での繋ぎ具14を介しての振動の伝播が抑制されるようになっている。
【0027】
吸音材11は、例えばグラスウールをマット状に成形したものであって、その上下端部は圧縮されて帯板状に形成されている。この吸音材11は、表裏一対の下地枠10によって挟持されて、その要所要所が接着テープや固定具によって下地枠10に固定されている。
【0028】
上記の端部用の下地ユニット1Aにおいては、
図4に示すように、他の下地ユニット(端部用の下地ユニット1Aや中間部用の下地ユニット1B)に隣接する他方の側端部分では、一方の下地枠10のスタッド13のみが単独で配置されていて、他方の下地枠10のスタッド13は存在せず、他方の側端部分を除く部分すなわち一方の側端部分及び中央部分では、双方の下地枠10のスタッド13同士が壁厚方向に対向配置された状態となっている。また、吸音材11は、その上下端部がランナー12間に配され、一方の側端部がスタッド13間に配され、他方の側端部が単独で配置されたスタッド13の近傍に配されている。
【0029】
中間部用の下地ユニット1Bは、端部用の下地ユニット1Aと同様に、
図5乃至
図7に示すように、壁厚方向に隙間をあけて連結した表裏一対の下地枠10と、これら下地枠10間の隙間に介在した吸音材11とを備えている。
【0030】
双方の下地枠10は、壁面方向の向きが反転しているだけで同構造となっていて、横材としての上下一対のランナー12と、これらランナー12の一方の端部間及び中央部間に差し渡した柱材としての2本のスタッド13とを備えている。そして、これら下地枠10は、複数の繋ぎ具14を介して連結されている。
【0031】
上記の中間部用の下地ユニット1Bにおいては、
図7に示すように、他の下地ユニット(端部用の下地ユニット1Aや中間部用の下地ユニット1B)に隣接する両方の側端部分では、一方の下地枠10のスタッド13のみが単独で配置されていて、他方の下地枠10のスタッド13は存在せず、両方の側端部分を除く部分すなわち中央部分では、双方の下地枠10のスタッド13同士が壁厚方向に対向配置された状態となっている。また、吸音材11は、その上下端部がランナー12間に配され、両方の側端部が単独で配置されたスタッド13の内側面に覆い被さるようにして配されている。なお、中間部用の下地ユニット1Bのその他の構成は、端部用の下地ユニット1Aと同様になっている。
【0032】
端部用の下地ユニット1A、中間部用の下地ユニット1Bの並設に際しては、
図8及び
図9に示すように、天井側の梁21に取り付けた複数の上側取付具22と、床側の間仕切り基礎23に取り付けた複数の下側取付具24とに跨って、下地ユニット1A、1Bを順次建て込むようにしている。なお、上側取付具22及び下側取付具24は、折曲可能な挟持片25、26をそれぞれ有しており、上側取付具22と下側取付具24との間に下地ユニット1A、1Bを側方から差し入れた後、挟持片25、26を折り曲げてビス27止めすることで、下地ユニット1A、1Bの上端部が上側取付具22に、下地ユニット1A、1Bの下端部が下側取付具24にそれぞれ固定されている。
【0033】
このようにして端部用の下地ユニット1A、中間部用の下地ユニット1Bを並設してなる壁下地2においては、
図10に示すように、互いに隣接する下地ユニット1A、1Bの側端部分に単独で配置されたスタッド13同士が壁厚方向に対向配置され、これにより壁下地2の全体に亘って、表面側に位置するスタッド13と裏面側に位置するスタッド13とが壁厚方向に対向配置された状態となっている。また、
図11に示すように、中間部用の下地ユニット1Bにおける吸音材11の側端部が、上記の対向配置された単独スタッド13間に圧潰状態で挟み込まれて、これにより隣接する下地ユニット1A、1Bの境界部分においても吸音材11が途切れることなく連続した状態となっている。
【0034】
壁面材3は、例えば石膏ボードからなり、
図12に示すように、その両方の側端部及び中央部を壁下地2のスタッド13に適宜ビス止めすることで、壁下地2に張り付けられている。そして、壁下地2の表面側に横並びに張り付けた壁面材3の境界部分30は、壁下地2の表面側に位置するスタッド13によって裏支えされ、壁下地2の裏面側に横並びに張り付けた壁面材3の境界部分31は、壁下地2の裏面側に位置するスタッド13によって裏支えされている。表面側に位置するスタッド13と裏面側に位置するスタッド13は、上述したように壁厚方向に対向配置されていることから、表面側の境界部分30と裏面側の境界部分31とは、壁下地2を挟んで相対する位置すなわち表裏同一位置に揃えられている。これにより、
図1に示すように、壁下地2の表面側と裏面側とで壁面材3の張付状態が同じになっている。
【0035】
上記のようにして構成された間仕切り壁においては、端部用の下地ユニット1A、中間部用の下地ユニット1Bを適宜並設するだけで壁下地2が構成されることから、現場でのランナー、スタッドの組み付け作業、吸音材の充填作業をなくすことができる。しかも、壁面材3の境界部分30、31をスタッド13によってしっかりと裏支えしながらも、表面側の境界部分30と裏面側の境界部分31とを壁下地2を挟んで表裏同一位置に揃えて、表面側と裏面側とで壁面材3の張付状態を同じにすることができ、壁面材3の張付作業も簡単に済ますことができる。これによって、施工性の向上を図ることができる。
【0036】
また、下地ユニット1A、1Bにおいて、表裏一対の下地枠10が壁厚方向に隙間をあけて連結されるとともに、これら隙間に吸音材11が介在され、しかも下地枠10とこれらを連結する繋ぎ具14との接触部分に制振材19が介在されていることから、表面側の壁面材3と裏面側の壁面材3との間での下地ユニット1A、1B(壁下地2)を介しての振動の伝播が規制されて、遮音性能を高めることができる。さらに、互いに隣接する下地ユニット1A、1Bの側端部分のスタッド13間に、中間部用の下地ユニット1Bにおける吸音材11の側端部が挟み込まれていて、隣接する下地ユニット1A、1Bの境界部分においても吸音材11が途切れることなくしっかりと充填されていることから、遮音性能を十分に高めることができる。
【0037】
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1A・・端部用の下地ユニット、1B・・中間部用の下地ユニット、2・・壁下地、3・・壁面材、10・・下地枠、11・・吸音材、12・・ランナー、13・・スタッド、14・・繋ぎ具、19・・制振材、30・・表面側の壁面材の境界部分、31・・裏面側の壁面材の境界部分