(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記段階の各々は、前記ユーザが前記画面上の前記ビデオストリームをリサイズするための信号を発行した後に実行され、前記第1フォーマットは、前記ビデオストリームの前記フレームのコンテンツ全体が前記画面で見えるように自動的に選択される請求項1から7の何れか一項に記載の方法。
前記ビデオストリームによって搬送される前記情報は、前記ビデオストリームの元のフォーマット、前記ビデオストリームを放送するテレビチャンネル、DVD又はブルーレイディスクのタイトル又は再生されるファイルの名前、テレビ放送局の名前又はID、TVプログラムのタイトル、TVプログラムの種類、TVプログラム放送の日時を含む情報の一群から選択される請求項15又は16に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
先進国では、テレビ、モニタ及びその他の種類のビデオ画面は、4:3のアスペクト比から、ビデオストリーム表示のために"ワイドスクリーン"である16:9のアスペクト比を有する画面へと移行している。
【0003】
"アスペクト比"という言葉は、ビデオストリームにおけるフレーム幅及びフレーム高さの数学的な比を意味する。
【0004】
最近の世代のディスプレイのほとんどは、16:9のビデオコンテンツに対して最適化されているが、依然として、同じ放送局であっても、元のアスペクト比が異なっているテレビ番組が存在する。このため、視聴者が番組を良好に視聴できるようにするために、最も適切な表示フォーマットを選択することが必要になる。例えば、元の(すなわち、記録されている)フォーマットに依存して、あるテレビ局は4:3のフォーマットの番組を放送し、別の放送局は16:9のフォーマットで番組を放送する場合がある。別の例として、放送局は、元の画像の上下に黒色の背景帯(マットと称する)を付加して、元のビデオストリーム(例えば、2.35:1、1.85:1又は1.78:1といった様々なアスペクト比のうちの1つで記録されたフィルム)の画像にフレームを付ける場合がある。
【0005】
(元の画像にフレームを付与するべく1以上の辺に配置される)マットは、放送局により広告を行う又は情報提供を行う目的で使用されることがあり、マット部分に、元のビデオストリームのコンテンツに関係するかしないかに関わらず、テキスト、画像、ロゴ又はその他のアクセサリコンテンツが入力され、多くの場合、メイン画像のフレームの一種として表示される。
【0006】
特に、広告又はその他の補助的な動的コンテンツがマットに表示される場合、このような帯は、テレビ画面上の利用可能な空間の大きな部分を占め、これらの帯の間に挟まれて表示される画像の方に興味がある視聴者にとっては、帯部分の表示は邪魔に感じる場合がある。
【0007】
ビデオコンテンツを画面の大きさに可視化する構成を適用するためには、テレビ信号(例えば、アナログ放送の場合には"Wide Screen Signaling"(WSS)又は"転送ストリーム"テーブル、デジタル放送の場合には"シーケンスヘッダ)に含まれる情報に基づいて放送されるビデオストリームのフォーマットを特定することができるデバイスが知られており、表示モードを画面の大きさに合わせることができる。
【0008】
しかしながら、このようなデバイスは、視覚情報を含まない領域に対してのみ有効であり、ビデオ生成レベルで組み込まれた帯について考慮していない。また、このようなデバイスのオペレーションは、ビデオ信号自体に含まれるビデオストリームのフォーマットについての情報の正確性に主に依存しており、この情報が正しくない場合又は放送局によって更新されていない場合、デバイスは正しく動作できない。
【0009】
また、デバイスの製造者が予め規定した工場での設定に従って、(テレビ放送局によって放送される又は記憶媒体から再生される)ビデオストリームの表示モードを手動で調整することが可能なデバイスが知られている。ユーザは、デバイスで利用可能な予め規定されたフォーマットの中から表示フォーマット(例えば、"4:3"、16:9、"ワイドスクリーン"、"セントラルズーム"、"映画"等)を選択し、デバイスは、ユーザが選択したオプションに従って、受信したビデオストリームに対して画像のリサイズ、切り取り又は変形オペレーションを実行する。
【0010】
しかしながら、視聴者は様々な好みを持っており、工場で設定されるリサイズの選択肢は、全てのユーザの好みを満足していない。この要求に応えるべく、サムソンLE 40A856S1Mテレビは、空間設定プロセスにより、ユーザが規定した"カスタマイズ"された表示モードである"ZOOM(ズーム)"を選択可能であるが、設定プロセスは時間が掛かり複雑であり、利用し易いものではない。実際に、表示モードを規定するには、ユーザは、画像全体の完全な表示なしに、画像を移動させたり拡大させたりと、複数回にわたってテレビとやり取りを行う必要がある。
【0011】
また、デバイスが直接ビデオストリームの動的コンテンツを分析して、コンテンツに基づいて表示モードを自立的に変更して、画像をリサイズする自動リサイズ方法が知られており、この種のデバイスは、例えば、特許文献EP0685139に記載されている。
【0012】
しかしながら、この方法から得られる結果は、必ずしもユーザが満足するものではない。ビデオストリームのアクティブ領域を自動的に検出するアルゴリズムは、ユーザが関心を示す情報が含まれる領域を正しく検出及び特定することができない場合があるが、これは、ビデオストリームの各フレームの画素の輝度閾値に基づいて検出を行っていることによる。ビデオストリームのフレームは、瞬間的に(例えば、コマーシャルの間、又は、表示プログラムが変更された場合)コンテンツを大幅に変化させる場合があることから、デバイスは、無用な一連のリサイズオペレーションを実行することになり、この場合、視覚品質が大幅に低下してしまう。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明に係るビデオストリームを表示する方法の一実施形態に関するフローチャートである。この例では、方法がテレビを参照して説明されるが、同方法は、例えば、セットトップボックス及びディスプレイ、ビデオレコーダ、ビデオプロジェクタ等を含むシステムのような任意のディスプレイシステムに実装されてもよい。
【0026】
ビデオコンテンツを観察するユーザが、現在のビデオストリーム表示フォーマットに満足していない場合、ユーザは、次のように表示フォーマットを変更することができる。
【0027】
ユーザは、特定の表示フォーマット規定プロセスを呼び出し、ユーザの意図するところを、例えば、デバイスのリモートコントローラのボタンを押すことにより入力する(段階101)。
【0028】
この時、テレビの画面は、第1フォーマットに従ってビデオコンテンツを表示しており(段階102)、この初期の状態を、ユーザが望む新規のフォーマットへと変更を行う。第1表示フォーマットは、ユーザが新規表示フォーマットを規定するプロセスを開始する時に採用されているフォーマットであってもよく、又は、例えば、リサイズオペレーションが行われていないビデオストリームの元のフォーマットのように、テレビの設定によって自動的に選択された予め規定されるフォーマットであってもよい。本明細書では、"元のフォーマット"とは、テレビ受信機がビデオストリームを受信するフォーマット、又は、ビデオプレーヤ(例えば、DVD又はブルーレイ)がビデオストリームを読み出したフォーマット、又は、別のソースが取得した(例えば、フラッシュメモリに格納されたファイル又はインターネットからダウンロードされたファイル)ビデオストリームのフォーマットを指す。画面の大きさとビデオストリームフォーマットとの間の違いが存在する場合、ビデオストリームは、ビデオ画像の縁付近に黒色の帯を伴って表示される場合がある。第1フォーマットは、望ましくは、フレームのコンテンツ全体が、テレビの画面内に表示されるように規定されている。
【0029】
次に、ビデオストリームを構成するフレームの対応する部分が表示される画面の領域、例えば、各フレームの画素の30から400行及び5から500列の範囲、を選択することが可能となるように、特定のグラフィック要素を画面上に表示させる(段階103)。このフレーム部分は、ユーザが新規のフォーマットに従ってビデオストリームを表示することを選択した場合に表示される部分となる。グラフィック要素は、例えば、矩形である。ユーザが、ビデオストリームに含まれる動画の動きによって新規フォーマット選択オペレーションを実行しにくくなるのを防ぐため、及び、ディスプレイシステムの複雑性を取り除くために、新規フォーマット選択オペレーションの間は、ディスプレイデバイスは、ビデオストリームのフレームをフリーズさせてもよい。表示フォーマット規定プロセスの終わりには、ユーザが実行するビデオストリーム選択により、フリーズが解除されて動画が再開される。
【0030】
ユーザは、例えば、リモートコントローラの特別なボタンを操作して矩形の辺を平行移動させることにより、グラフィック要素の形状及び/又は位置を修正する(段階104)。このように、ユーザが表示させることを望む部分を選択するべく、現在表示されているフレームの一部分をユーザがインタラクティブに規定する。
【0031】
グラフィック要素の形状及び/又は位置の変更に対するフィードバック、例えば、矩形の辺を平行移動させて矩形のサイズを変更するコマンドに対するフィードバックとして、一実施形態では、画面にユーザの選択が動的に示される。
【0032】
望ましくは、新規の表示フォーマットで表示されるべきビデオストリームの領域を規定するのに使用されるグラフィック要素は、ビデオストリームの再生と同時に流れる画像上に重ね合わせて表示され、ユーザが、画面に再生されるシーンに応じて選択を変更できるようにする。グラフィック要素の画像上への重ね合わせは、半透過の状態(すなわち、下に位置する画素のコンテンツが透けて見える状態)、不透明の状態(すなわち、下に位置する画素のコンテンツが隠される状態)で行われてもよい。ユーザは、グラフィック要素によって選択及び規定される対象のフレーム部分を確定する必要があり(段階105)、例えば、特定の確定ボタンを押すことにより、又は、グラフィック要素の形状及び/又は位置を特定の時間、例えば、15秒以上そのままにすることにより、確定してもよい。
【0033】
そして、ユーザによって選択されたフレーム部分が、画面領域の大部分を占める態様で画面に表示される(段階106)が、これについては以下で詳細に説明する。以上のように、表示フォーマット規定プロセスは、対象のフレーム部分を選択する段階と、選択された部分を画面上でリサイズする段階とを備える。
【0034】
一実施形態では、ユーザは、例えば、リサイズプロセスを完了させることを望まない場合等に、任意の時点で選択プロセスを中断することができる。このようなユーザの意思が信号で通知される(段階107)と、表示フォーマット規定プロセスは中断され、2度目の確定が行われてもよい。中断の後には、ビデオストリームが第3フォーマットに従って画面上に表示される(段階108)。ここで、第3フォーマットとは、例えば、予め規定されたフォーマット又は表示フォーマット規定プロセスを開始する前に使用されていたフォーマットである。デバイスは、例えば、初期状態101に戻り、ボタンが押されるのを待ってもよい。
【0035】
図2には、ビデオストリームのフレームの対象部分を選択するモードの一例が示されている。
【0036】
フレーム201は、規定のフォーマット(
図1の段階102を参照)、例えば、元のフォーマットに従って表示されるビデオストリームを表している。元のフォーマットでフレームが表示される場合、例えば、レターボックスの帯又は辺に沿って設けられた帯によるフレームの空の部分203で囲まれたアクティブ部分202が可視化される。以下の考察は、部分203が存在せず、アクティブ部分202が、ビデオ画面全体と一致していてもよいフレーム全体201を占める場合にも、適用される。アクティブ部分202は、ランドスケープのビデオ情報を含む対象部分202b、ユーザが対象とした選択した部分ではなく画面上で、例えば、最新のニュースのような文字の情報が流される下側部分204、及び、ユーザが対象として選択した部分ではなく、例えば、現在の気象状況のような固定された文字情報が表示される横部分205を含む。文字の情報は、ビデオストリームの製作者によって入力されたものである。
【0037】
フレーム201'は、矩形のグラフィック要素(
図1の段階103参照)が重ね合わせて表示されている状態で画面に表示されるフレーム201を表している。始めに、装置は、デバイス製造者によって予め規定された又はユーザが前もって設定した寸法及び位置を有する選択矩形210を表示する。この例では、選択矩形210は、16:9のアスペクト比を有し、4:3のレターボックス伝送で通常アクティブとなるフレーム部分を占め、画面の中心に配置される。これに替えて、矩形は、フレーム全体、又は、例えば、周知の方法に従って画素の輝度に基づく好適なアルゴリズムに従って算出されたフレーム部分を含んでもよい。
【0038】
例えば、リモートコントローラのボタンのような特別なインターフェース制御により、フレーム201"に表示されるフォーマット210'を取得するべく、ユーザは矩形の寸法を修正する(
図1の段階104参照)。ユーザは、対象のビデオストリームのフレーム部分が矩形210'内に含まれるように、矩形210'の寸法及び位置を変更して、選択を確定する(
図1の段階105参照)。
【0039】
好ましくは、特定の矢印ボタンが押される都度、矩形210の辺が移動して調整されるよう構成され、それにより、特定のフレーム部分を選択するのに必要な個別のオペレーションの数を低減させることができる。例えば、矩形210の辺又は重心を移動させるボタンが一度押される、又は、連続して複数回押されると、矩形が拡大及び平行移動される際の表示に使用される複数の画素の移動速度が漸次、"加速される"。
【0040】
TV放送局又は再生されるその他のビデオソースからの(
図1の段階102参照)、ビデオストリームのフレーム201の第1の規定されたフォーマットは、好ましくは、4:3又は16:9であり、元のフォーマットの比率を変更することなく、ビデオストリームの元のフレームのコンテンツ全体を画面に表示できるような態様で規定されていることが望ましく、比率については、ビデオストリームが搬送する情報又はユーザから受信される情報から取得してもよい。必要であれば、前にアクティブであった自動又は手動フォーマット変更を、無効にしてもよい。これにより、ユーザは、ビデオストリームの元のフォーマットを表示させることができ、前に使用されていた表示フォーマットにおいて、対象のコンテンツの変形又は切り取られた部分が生じていたかを評価することができる。
【0041】
ユーザが、例えば、ボタンを押すことによって、ビデオストリームの対象のフレーム部分の選択を確定した後、ユーザは、リサイズされたビデオストリームフォーマットの選択の結果を評価することができる。ユーザの好みの設定を満たすべく、ユーザによって選択されたフレーム部分に応じてビデオストリーム表示フォーマットを管理するための複数の異なるモードが考えられる。
【0042】
図3aには、第1表示フォーマット規定プロセスの終わりでビデオストリームが表示される3つのモードが例示されている。本発明の第1実施形態によれば、ユーザは、ビデオ画面の2つの寸法のうちの何れか1つと、ビデオストリームフレームの選択された部分の少なくとも1つの寸法を一致させることでき、この場合ユーザは、選択された部分を表示させることに主に興味を有している。
【0043】
この場合、例えば、ユーザの選択した部分、すなわち、
図2の矩形210'内のフレーム部分が、
図3aに例示された3つの拡大モードに従って、前の状態よりも画面の大きな面積を占めるように拡大される。
【0044】
(i)フレーム301に示されるように、フレームからカットされてしまう(はみ出してしまう)部分が存在しないようにフレームの比率を維持する場合には、例えば、選択されたビデオコンテンツに歪み及び切り取られる部分が発生しないように、選択された部分の寸法うちの1つが、画面の2つの寸法のうちの何れか1つと一致するまで、選択した部分を水平方向及び垂直方向に等しく拡大される。このモードでは、画面の一部の領域に非アクティブビデオストリームコンテンツを存在させることができ、その部分は"黒色"のままとなる。フレーム301の例にでは、黒色の帯が両サイドに現れているが、フレームの対象部分の選択が異なる場合には、黒色の帯は、アクティブフレーム部分の上下に現れる場合もある。
【0045】
(ii)フレーム302に示すように、カットされる部分(はみ出す部分)をつくらずに、画面全体の領域を選択部分とする場合には、画面の寸法に選択部分の寸法を合わせることになるため変形が発生する。したがって、選択されたビデオコンテンツの一部がフレームをはみ出すことなく、選択されたフレームを画面の端まで拡大される場合、このモードでは、画素のアスペクト比が元のフォーマットに対して修正されて、"黒色"の領域は現れない。
【0046】
(iii)
図3aのフレーム303のように、選択されたビデオコンテンツの少なくとも一部分で画面全体が満たされるまで、画面の中心に選択された部分を移動させることにより比率を保つ場合には、水平方向又は垂直方向の何れの方向にも選択した部分を変形させることなく、選択された領域の1つの寸法が画面の1つの寸法と一致するまでリサイズし、もう一方の選択部分の寸法は、画面のもう一方の寸法以上となってもよい。このモードでは、周辺領域(この場合、選択部分の上領域及び下領域であるが、左右の横領域の場合も考えられる)は、画面の外側に対称にカットされる(はみ出す)ので、黒色領域は存在せず、フレームは元の比率に対して変形されることがないが、画面の外側へカットされたビデオストリームの領域に含まれる情報は失われてしまう。この拡大モードでは、選択されたフレーム部分の拡大が、画面の外側でカットされてしまう領域を最小限にする態様で行われる、すなわち、画面の寸法と選択された領域の1つの寸法を一致させるのに必要な最低限の拡大を実行する態様で行われる。
【0047】
無論、上記で説明した3つの拡大は、一例に過ぎず、その他のモードを本発明の範囲内で実装してもよい。
【0048】
上記の例において、選択部分が自動的に画面の中央に配置されてもよく、それにより、拡大プロセスの最後における表示を最適化してもよい。
【0049】
1以上の拡大モードが、前もって工場で規定され、ユーザによって使用されてもよい。拡大モードは、特定の設定メニュー内の全てに対して設定されてもよいし、ユーザによってその時々に、望ましくは、フレーム選択を確定する段階と選択部分をリサイズする段階との間に、拡大モードが規定されてもよい。拡大モードがその時々で規定される場合には、様々な拡大モードからユーザが選択可能となるように、文字の情報又は指示が画面上に重なって表示されてもよく、例えば、複数の異なる拡大モードの最終的な結果が画面上に、小さなプレビューボックスで同時に表示されてもよい。
【0050】
特に上記で説明された(
図3aのフレーム303を参照して説明された)第3モードにおいて、例えば、画面の外側にカットされた(はみ出した)周辺領域に興味のある情報が含まれている場合などには、ユーザは、表示されるリサイズされた選択部分の画面上での位置を変更すること可能であってもよい。この場合、制御ユニットの好適なアイテムを動作させることにより、ユーザは更に、画面の外側にカットされた領域を画面の中に戻し、その他の重要でない部分(例えば、聴覚障害者のための字幕の部分)を画面の外側にするように、表示された選択部分を4つの全方向(上、下、右及び左)に平行移動させることが可能である。選択部分を動かすコマンドを入力する結果、画面上に表示される選択部分を平行移動させることができる。対称のフレーム部分の選択段階で既に説明したように、この場合でも、表示させるべき選択部分の移動範囲を動的に変更することを可能とすることにより、プロセスを簡易にすることができる。
【0051】
ユーザが選択を確定しない場合には、
図1の段階107及び段階108で説明したように、画面は初期表示モードに戻る、又は、初期表示モードに戻る。
【0052】
本発明の第2実施形態(
図3b)では、ユーザは、フレームの寸法又はアスペクト比を所望に変更することにより、画面上でフレームの選択した部分の位置を変更したいと考える。
【0053】
位置の変更は、例えば、ディスプレイデバイスが、ユーザによって選択されたビデオストリームを放送するソース以外のソースから来る画面ビデオコンテンツ(画像又はビデオストリーム)の専用領域に表示を行うことができる場合に、有用である。例えば、いわゆるPIP(Picture in Picture)又はPAP(Picture And Picture)システムで生成されるボックスが存在してもよく、このようなシステムでは、異なる複数のビデオストリームを同時に画面上に表示することができ、例えば、異なる複数の放送局の複数のテレビ番組、同じ放送局の複数の文字多重放送のページ、マルチメディアリーダからの又は電子半導体メモリに格納された複数のフィルム等を同時に画面上に表示することができる。
【0054】
最近では、インターネットサイトからの視覚情報(例えば、ニュース、天気予報、為替相場等)を表示させる"ウィジェット"と呼ばれる機能が導入されており、画面の限定された部分、通常は、画面の周辺領域に視覚情報が表示される。本発明によれば、ユーザは、ウィジェットを表示させるための及び不快な重複を回避するためのビデオ画面領域を確保するべく、リサイズプロセスの終わりに、選択されたフレーム部分で占有される領域を自由自在に再規定することができる。
【0055】
このような再規定は、例えば、次のように実行されてもよい。ユーザは、コントロールユニット(501)の対応するボタンを押すことにより、再規定オペレーションを実行する意思を示す。この時、デバイスは、先行する選択段階の間に選択されたフレーム部分(210')を表示しており、前に重ねて表示されていたグラフィック要素がまだ可視状態となっていてもよい。そして、ユーザは、例えば、選択されたフレーム部分の辺の長さを変更することにより、又は、領域の頂点の1つを外側又は内側に向かってドラッグすることにより横方向及び縦方向両方に対称に選択された領域を拡大させて、選択された部分によって占有される画面の領域を再規定することができる。寸法変更又はドラッグオペレーションは、矢印又はカーソルのような補助グラフィック要素を使用して行われてもよく、又は、実行可能なオペレーションを示すべく画面上に既に表示されているグラフィック要素をグラフィック的に変更する(色、厚み、点滅等を変更する)ことにより、行われてもよい。
【0056】
ユーザの入力毎に、所望の調整を実行するために押すボタンは、インタラクティブに及びコンテキストに応じて変更されてもよい。例えば、特定のボタン(例えば、OKボタン)を押すことにより、ユーザは前に選択された領域全体を選択可能であり、押されるリモートコントローラのボタンに応じて、寸法を変更することなく領域全体を水平方向、垂直方向又は斜め方向に移動可能である。例えば、
図3bでは、ユーザは、前に選択されたフレーム210'の選択領域を、フレーム選択部分の高さ(図では参照番号210"で示されている)が、フレーム320'の寸法に一致するまで対象に拡大する、これは、例えば、ビデオストリームで利用可能な画面の寸法を表していてもよい。次に、ユーザは、フレーム320"に示すように、フレーム選択部分210"を平行移動させる、すなわち、選択されたフレーム部分210"の左辺を、フレーム320"の左辺に重ね合わせる。これにより、空白フレーム部分330ができ、この部分に、PIP又はPAP画像、ウィジェット等のその他のビデオコンテンツを配置することが可能になる。
【0057】
特定の確定ボタン(上記と同じOKボタンであってもよい)が押されると、フレーム選択部分の位置及び配置が、画面上で決定される。OKボタンが作動すると、グラフィック要素は必要なくなることから消去されてもよく、デバイスは、リサイズの設定を取得及び保存する。
【0058】
本発明の第2実施形態では、第1実施形態を参照して既に説明したように、表示領域選択段階で説明したのと同様な態様でコントロールユニットを操作することにより選択された領域の移動範囲を変更可能としたことを含め、選択する領域の規定をユーザが簡易に行えるようにしている。
【0059】
選択された領域がリサイズされ表示設定が規定されると、ユーザは、確定ボタンを押すことにより最終的な確定を発行することができる、又は、終了ボタンを押すことによりプロセスを中止させることができる。そして、上記したように、表示フレーム選択段階の終わりに、ユーザは、選択されたフレームを画面に表示させる2つのモード(すなわち、少なくとも1つの寸法を拡大及び一致させるモード、又は、位置及び寸法を再規定するカスタマイズするモード)のうちの何れか1つを選択してもよい。この時、デバイスインターフェースは、ビデオディスプレイデバイスに関連付けられた又は組み込まれたコマンド命令を表示させて、どのオプションを実行すべきかユーザの選択を尋ねてもよい。
【0060】
上記したようなリサイズすべきフレームを選択するプロセスは、リモートコントローラのキーパッド以外に、例えば、タッチ画面に設けられるタッチインターフェースのようなユーザインターフェースを使用して実装されてもよい。このインターフェースを使用して、ユーザは、典型的には、所定のボタン及びグラフィックシンボルが提供される画面の領域又は特定の点をタッチすることにより、コマンド及び調整のためのパラメータを入力することができる。ユーザインターフェースは、ユーザを撮像するビデオを使用してユーザのジェスチャーを解釈する撮像デバイスで構成されていてもよい。
【0061】
上記では、インタラクティブに表示させるべき対象のビデオ部分を選択することにより、ビデオストリームの表示フォーマットを規定する(そして、そのフォーマットで表示を行う)ためのリサイズ方法が説明された。
【0062】
本発明に係る方法を実装するデバイスの一例が、
図4に示されている。デバイスは、ディスプレイ402に接続されたビデオ信号処ユニット401を備える。
図4の例では、処理ユニット401及びディスプレイ402は、1つのビデオディスプレイデバイス403に組み込まれている。ビデオ信号処理ユニットは、表示フォーマットコントローラ404、ビデオプロセッサ405及びメモリ406を有する。ビデオ信号処理ユニット401は、周知の技術に基づいて、複数のオリジナルフォーマットを生成するビデオソース407からの入力ビデオ信号を受信することができ、ディスプレイ402で再生可能なビデオストリームを生成することができる。ユーザは、ユーザインターフェース408を介して、デバイスを制御することができる。
【0063】
ビデオソース407は、例えば、DVD又はブルーレイプレーヤ、DVD又はハードディスクビデオレコーダ、電子メモリ又はUSBメモリ、デジタルビデオ信号(例えば、DVB又はATSC)を受信可能であり、接続ポートに外部接続(例えば、HDMI、ディスプレイ、DVI、RGB又はSCARTポートを使用した有線接続、又は、Wi−Fi又は無線接続)されるセットトップボックスのうちの何れかであってもよい。ビデオソース407は、同じディスプレイデバイス403に構築された、又は、外部接続を介して接続される替わりにディスプレイデバイス403内に直接構築された上記のようなデバイス内に構築された、アナログテレビ(例えば、PAL、SECAM又はNTSC)用のチューナ又は受信モジュール、又は、デジタルテレビ受信ユニット(例えば、DVB又はATSC)であってもよい。
【0064】
図1を参照して説明した方法を実行する場合、ユーザがインターフェース408を操作してプロセッシングユニット401を制御すると同時に、画面には、ビデオストリーム、及び、ユーザが新規のフォーマットで表示されるべきビデオ部分を選択することを可能とするグラフィック要素が表示される。
【0065】
ユーザが上記したよう表示フォーマットを規定し終わると、フォーマットコントローラ404は、現在の設定をメモリ406に保存して、後で設定を読み出せるようにする。設定は、揮発性又は不揮発性の態様、すなわち、デバイスの電源が中断しても保持される態様で格納されてもよい。停電が発生した場合には、ユーザは、カスタマイズされたフォーマット規定プロセスを繰り返す必要がないことから、不揮発性の態様で設定が格納されることが望ましい。
【0066】
保存された現在の設定には、ユーザが選択したフレーム部分の寸法及び位置、望ましい拡大モード又はリサイズモード、並びに、設定を呼び出すのに使用されてもよいその他のパラメータが含まれてもよい。呼び出しプロセスは、手動であれ自動であれ、選択が行われたコンテキストを考慮することを可能にする。これについては、以下に説明する。
【0067】
黒い帯部分、及び、元のビデオストリームのコンテンツの重要でない部分は、ビデオストリームの製作者、テレビ番組放送局、放送される特定のプログラム、及び、テレビ番組の内容又は種類(例えば、白黒の映画、スポーツ番組又はニュース番組)に依存する。したがって、ユーザは、同様な種類の番組については、既に過去に使用したリサイズ設定、すなわち、ユーザの"好みの"設定を使用することを望むことが考えられる。
【0068】
リサイズ設定呼び出しの第1モードは、手動型であってもよい。一実施形態において、周知の技術によって、例えば、インターフェース408を介して入力され、ユーザが選択した特定の名前が付されて保存された、好みの表示フォーマットの設定のリストを生成することができる。例えば、ユーザがプログラムしたカスタマイズされた表示設定は、工場の設定及び既に保存されているカスタマイズされた設定のリストの最後に追加されてもよい。また、ユーザがリストの順番を再決定することができ、より重要でより多くの頻度で使用されると考えられる設定を、素早く選択することが可能となる。また、古くなった項目又はめったに使用されない項目については、リストから削除可能である。削除は、例えば、カスタマイズされた設定についてのみ可能であってもよく、全ての設定について削除可能であってもよい。また、意図しない削除又は許可されていない削除を防ぐために、パスワードの入力を要求してもよい。
【0069】
設定の各々を循環的に見ることができる特定のボタンを使用してリスト内の設定を呼び出してもよい。また、ドロップダウンリストを画面に重ねて(下が透けて見える態様で又は下が見えない不透明な態様で)表示させてもよく、ドロップダウンリストには、メモリに格納されたフォーマットへの参照が含まれ、現在アクティブになっているフォーマットにはポインタ又は別のマークが付与されており、コントロールユニットが動作すると、ユーザは、再生されているビデオストリームに対して適用すべき表示設定を選択することができ、特定のコマンドを使用して選択を確定することができる。表示設定が1つの画面に適切に表示可能な範囲を超えている場合、複数の画面に並べられて表示されているドロップダウンリストから別の利用可能な設定を選択することができるようにしてもよい。
【0070】
これに替えて又はこれに加えて、表示設定は、装置のインタラクティブコントロールメニュー内の特定のオプションから選択されてもよい。コントロールユニットを使用することにより、ユーザは、使用するリサイズ設定を選択するページ又はサブメニューにアクセスする。
【0071】
選択が行われている間は、画面上に表示されるビデオストリームの静止フレームを格納してもよく、静止フレームには、後にユーザが容易に認識できるように、重ね合わせて表示されているグラフィック要素又はその縮小表示が含まれてもよい。
【0072】
表示設定の呼び出しの第2モードは、自動型であってもよい。この場合、
図1の段階105を参照して説明したように、ユーザが好みの表示フォーマットを確定すると、フォーマットコントローラ404は、ユーザが選択した寸法及び位置、並びに、設定を呼び出すのに使用されてもよいその他のパラメータを格納する。設定を呼び出すのに使用可能なパラメータとしては、例えば、ビデオストリームの元のフォーマット、ビデオストリームのコンテンツ又はその一部、TV受信機のアクティブとなっている番組の番号、表示されたビデオコンテンツのビデオ入力(SCART、HDMI1、HDMI2、USB、コンポーネント等)、DVD又はブルーレイのタイトル又は再生されるファイルの名前、テレビ放送局の名前又はID、TV番組のタイトル及び/又は種類(スポーツ、ニュース、天気予報)、及び、TV番組放送の日時が挙げられる。
【0073】
格納されたパラメータは、画面に表示されるビデオコンテンツのソース(TVチューナ、外部ビデオ入力、記憶媒体)及びビデオコンテンツにおける利用可能性に応じて変更されてもよい。例えば、デジタルテレビ放送の場合、放送局は通常、DVB(Digital Video Broadcasting)規格で提供されるメタデータテーブルのフィールドを使用して、放送される番組のタイトルをテレビ信号に含み、それと共に、短い説明(例えば、short_event_descriptorフィールド又はextended_event_descriptorフィールドに含まれる)及びイベント種類(content_descriptorフィールドに)もテレビ信号に含まれる。この情報は、テレビ番組が画面に表示されている時にアクティブとされたリサイズ設定に関する情報と共に、取得及び格納することができる。このプロセスは、アナログ放送の場合と同様であり、アナログ放送では、放送局によって送信されると番組の番号、若しくは、テレビ局の名前又はIDを格納することができ、同様な情報が、文字放送又はアナログ送信のVPS信号を介して取得されてもよい。特定のパラメータを取得するモードは、受信される信号の種類に応じて変更されてもよく、例えば、ビデオストリームの元のフォーマットが、アナログ送信の場合の技術規格ETSI300 294で規定されるWSS(Wide Screen Signalling)信号から、又は、ISO/IEC11172−2規格(パート2:ビデオpar.2.4.3"Semantics for the video bitstream syntax(ビデオビットストリームシンタックスのためのセマンティクス)"によって規定される送信の特定のデータフィールドから取得されてもよく、後者の場合、"シーケンスヘッダ"が"水平方向サイズ"、"垂直方向サイズ"、"画素アスペクト比"についての情報を含む。
【0074】
新しい表示フォーマットについての情報がメモリ406に格納されると、ユーザは必要に応じて後でその情報を呼び出すことができる。
【0075】
一実施形態において、メモリ406に格納されるカスタマイズされたフォーマットが、表示されるべきビデオストリームの特性の関数として自動的に呼び出される。具体的には、入力407に存在するビデオストリームの特性は、メモリ406に格納された参照フォーマットパラメータと比較される。一実施形態では、この比較結果に基づいて、どの設定が受信されたビデオストリームに最も適しているかが判断される。例えば、所与のTV送信が、同じ種類の帯を有する場合、及び、メモリ媒体に格納された特定のビデオトラックが再生時には常にその元のフォーマットで再生される場合には、後に同じ状況が発生すると自動的なリサイズが行われるようにしてもよい。
【0076】
例えば、ユーザが過去に"フラッシュニュース"というタイトルの番組が放送された時に、ユーザが好きでない更新されるテキストが明るいオレンジ色の帯上に表示される部分が番組に含まれており、ユーザが
図1を参照して説明した方法に従って、この部分が表示されないように特定のフレーム部分を選択したとする。表示設定を自動的に呼び出す機能がONとされている場合、フォーマットコントローラ404は、"フラッシュニュース"という番組タイトルを(トランスポートストリームのイベントテーブルから、又は、例えば、上記したような情報のうちの番組を特定するその他の識別子から)検出して、メモリ406にアクセスし、プロセッサ405によって生成されるビデオフォーマットの設定を変更するために必要な情報を取得することにより、適切な表示設定をアクティブにすることができる。その結果、ディスプレイ402は、"フラッシュニュース"というタイトルのプログラムに対して、過去にユーザ自身が選択した所望の設定で、ビデオストリームを再生することができる。
【0077】
自動的に表示設定を呼び出す機能の信頼性を高めるためには、例えば、放送局の名前(実際に、例えば、異なる国に属するが衛星放送を解して受信される場合になどに、異なる放送局により、同じタイトルのTV番組が配信されることがある)のような、比較基準として使用できる幾つかのパラメータを同時に格納及び使用することが考えられる。異なる放送局では、異なる帯を使用してテレビ番組を配信することが考えられ、ある放送局は、元のビデオコンテンツのフォーマットのまま配信し、別の放送局は異なるフォーマットで放送することが考えられる。例えば、1つのスポーツ番組が、異なる放送局によって異なる態様で(衛星、ケーブル又は地上波)で放送及び配信される場合を考える。
【0078】
光学媒体又は電子媒体、若しくは、格納されたビデオストリームの外部読み取り装置のようなその他のソースからのビデオストリームに同様な考え方を適用することができ、ファイル名又はタイトル、及び/又は、DVD又はブルーレイフィルムのタイトル及び/又はチャプターを読み出して、ユーザが入力したカスタマイズされたリサイズ設定に関して、そのビデオコンテンツに対して以前に格納された類似したパラメータと比較を行ってもよい。
【0079】
設定の呼び出しは完全に自動的な態様で行うことが考えられる、すなわち、ビデオストリームの元のフォーマットに関する情報が変更される都度、上記のプロセスがプロセッシングユニット401の制御によって実装されることが考えられる。これに替えて、例えば、特定のボタンが押される又はユーザがチャネルを変える又は異なるビデオ入力ソース間での切り替えを行うといったように、ユーザのコマンドから、ユーザがカスタマイズされた設定を呼び出すことを望んでいることを示しているが分かると、設定が自動的に呼び出されてもよい。
【0080】
このような自動呼び出しモードによれば、自動表示設定を選択するためのオペレーティングパラメータが、製造レベルにおいて製造者によって、又は、ファームウェアが更新される時に確立される。
【0081】
表示設定を呼び出す第3モードは、半自動型であってもよい。このモードは、上記した2つのモードの中間のモードであり、ユーザの好みに表示フォーマットを良好に適応させるべく、両モードの利点を採用する。半自動型の第3モードによれば、ユーザは、現在適用されているフォーマット以外のフォーマットに従ってビデオストリームを表示させたいことを表明する。これは、例えば、コントロールユニットのボタンを押すことによって行うことができる。ユーザの表明が伝えられると、コントローラ404は、上記の自動呼び出しモードを参照して説明されたように、表示されているビデオコンテンツの特徴パラメータを検出する。
【0082】
半自動型モードでは、特徴パラメータは、メモリ406に格納されているカスタマイズされたフォーマットの対応するパラメータと比較されて、優先順位度の高い順番で、格納されている好ましい表示設定のリストが生成される。望ましくは、リスト内の様々なフォーマットは、装置が製造された時又はファームウェアが更新された時に規定された優先順位に従ってソートされ、例えば、一実施形態では、優先順位は、一致するパラメータの数に依存する。これに替えて、優先順位は、一致するパラメータの数及び割り当てられる異なる重みづけに従ってもよい。また、別の実施形態では、リストの順番は、ユーザによって最も頻度高く使用された設定を考慮して決定されてもよい。
【0083】
表示フォーマットのリストが規定されると、コントローラ404は、リスト内の第1フォーマットに従ってビデオストリームを表示し、その結果が、ディスプレイ402に表示される。ユーザが、呼び出されたフォーマットに満足しない場合には、ユーザは、例えば、ユーザインターフェース408を介してフォーマット変更ボタンを再び押すことによって表示フォーマットを変更したい旨を通知し、フォーマットコントローラ404は、リスト内の第2フォーマットを選択して、第2フォーマットに基づいてビデオストリームを表示させる。同様なプロセスが、ユーザが表示フォーマットを承認するまで、又は、リストの終わりに達するまで繰り替えされる。ユーザが満足する表示フォーマットが存在しなかった場合には、一実施形態において、
図1を参照して説明した上記の方法に従って新規のカスタマイズされた表示フォーマットを規定するかを、画面上にプロンプトでユーザに尋ねる。格納されたフォーマットを呼び出す上記の3つのモードは、互いに厳密に代替案であるということではなく、例えば、同じデバイスにおいてユーザがこれらモードを選択可能であってもよい。
【0084】
ユーザの簡便を考えて、ビデオストリームを継続して監視し、現在の表示モードが必要なくなった場合に、例えば、元のビデオストリームからユーザが不快に思っていた項目が消えた場合などに、前にアクティブであった表示モードにデバイスが戻れるように、コントローラ404は、前にアクティブにされたフォーマット及び表示設定を格納してもよい。例えば、ユーザが"フラッシュニュース"というタイトルの番組に対して特定のビデオストリームフレーム210'を選択した場合、コントローラ404は、ビデオストリーム中のそのプログラムに対して格納されたパラメータの持続性(例えば、番組タイトル、放送時間、サービス又は放送名、ビデオストリーム形式及び解像度、等)プログラムタイトルを監視する。これらのパラメータ又はそのパラメータの有意なサブセットが変更されると、ディスプレイデバイスは、番組"フラッシュニュース"が開始する前に、又は、ディスプレイデバイスが番組を受信する前に、自動的にアクティブであった画像フォーマットを適用する、その結果、以前にユーザによって設定されたカスタマイズされた表示設定が適用される。例えば、テレビ放送局が、16:9のフォーマットでクラシック音楽コンサートを放送していた場合であって、その設定に"変形なしフルスクリーン16:9"という名前が使用されていたとする。番組"フラッシュニュース"の終わりに、フォーマットコントローラ404は、プログラムが所定の基準に従って規定された別の表示設定に従っていない限り、ビデオディスプレイデバイスに開始前にアクティブだった表示設定に戻らせる。
【0085】
同様に、ユーザが、画面に再生されるテレビ番組又はビデオソースを変更する場合には、フォーマットコントローラは、ディスプレイのために選択されたビデオストリーム部分に対して前にプログラム及びカスタマイズされた設定を自動的に適用するべく、上記のパラメータの存在をモニタしてもよい。一方、パラメータが存在しない場合には、選択された特定の実施形態に応じて、画像は、ビデオストリームの元のフォーマット、又は、特定の実施形態に応じてユーザ又は製造者によって規定された初期設定フォーマットで表示されてもよい。例えば、ユーザが、"フラッシュニュース"を放送しているテレビ局が格納されているプログラム番号を、例えば、コマーシャルの間に、一時的に変更し、"RAI2"という名前のテレビ局によって放送されている番組が表示されたとする。この場合、フォーマットコントローラ404は、利用可能であれば、RAI2によって放送された番組に対して既に規定されているカスタマイズされた表示設定を適用し、ユーザはその可視化をアクティブにする、又は、RAI2が放送するその特定のテレビ番組に対してユーザが規定した表示設定を適用する、このような表示設定が存在しない場合には、上記で説明したモードの1以上に従って、ユーザ又は製造者によって規定された、RAI2からの一般的なビデオストリームに対して適用可能な基準を採用する。ユーザが、番組"フラッシュニュース"を放送しているテレビ番組に戻ると、デバイスは、ビデオストリームに含まれる又は関連付けられているIDパラメータの間の一致を検出して(例えば、番組番号、番組タイトル、放送時間等)、ユーザがこの番組に対して前にプログラムした表示設定を自動的に適用する。
【0086】
図5には、本発明の実装するデバイスと組み合わせて使用されてもよい、ユーザインターフェース501(
図4のユーザインターフェース408に対応する)の一例が示されている。ユーザインターフェース501は、テレビ又はビデオ装置で一般的に採用されている種類のリモートコントローラを備え、このリモートコントローラは、デバイスの電源のON/OFF及びチャネル又はビデオソースの選択を行うことを可能とする一般的な制御部分502を有する。一般的な制御部分502は、従来技術で周知のように、デバイスの動作に必要なボタンを全て備える(簡略化のために、全てが図面に描かれていない)。
【0087】
このようなボタンに加えて、一般的なリモートコントローラに提供されている共通のボタンを再利用してもよい。本発明によれば、ユーザインターフェース501は、"OK"承諾ボタン503、及び、グラフィック要素210(
図2を参照)を4つの全方向に移動可能又は拡大可能な4つのボタン504(OK承諾ボタン及び矢印ボタンは、市場で入手可能な大半のリモートコントローラに既に備えられている)を備える。
【0088】
更に、ユーザインターフェース501は、表示フォーマット規定プロセスを開始するためのボタン505を備え、設定呼び出しモードが提供されている場合には、手動呼び出し機能のボタン506及び自動/半自動呼び出し機能のボタン507が備えられる。
【0089】
ユーザインターフェース501は更に、例えば、上記したようにメモリ領域に格納される表示フォーマット設定を修正するために、表示フォーマットメニューにアクセスするボタン508を備える。
【0090】
インターフェース501は更に、ユーザが手動でビデオストリームの元の形式(例えば、テレビ放送局によってこの情報が正しく送信されない場合には、16:9又は4:3である)を選択可能とするボタン509を備える。また、ユーザインターフェース501は、
図1の段階107を参照して説明したように、ユーザがいつでも表示フォーマット規定プロセスを中断可能とするボタン510を備える。
【0091】
表示フォーマット規定プロセスの間、ユーザは、画面に順次表示されるオプション及び調整を行うのに押すべきボタンについて教示する簡単な制御命令に従って、操作を行う。このような命令は、例えば、コントロールユニットのヘルプボタン511を押すことによって呼び出されてもよい。
【0092】
表示フォーマット規定プロセスの終わりに、ユーザは、アルファベット及び数値のIDを規定した表示フォーマットに割り当てて、後で呼び出す際に認識しやすくしてもよい。このIDの割り当ては、携帯電話のように数字のキーパッドを使用して文字を入力することにより行われてもよく、また、画面上に表示されるバーチャルキーバッドを使用してもよい。
【0093】
図6には、
図1から3を参照して上記で説明した表示フォーマット規定プロセスで使用される一実施形態のグラフィック要素の例が示されている。ディスプレイ402に表示される上記のグラフィック要素は、通常、選択されてフルスクリーンへと拡大されるフレーム領域を表す。グラフィック要素は、拡大又はリサイズモードについての更なる情報、又は、重ねて表示されるテキスト又はグラフィックシンボル(色つきの矢印、点線の辺を有する矩形等)のようなその他の情報を含んでもよい。
【0094】
グラフィック要素601の第1の例は、好適な色及び厚みを有する点線の矩形であり、画面上でビデオストリームに重ねて表示されて、ユーザが容易に視認できるようになっている。例えば、ユーザが矩形601の一辺の位置を変更したいと希望する場合、ユーザは、ユーザインターフェースを使用して矩形を選択し、例えば、点線を実線にする又は色を替える等、選択された辺の見た目が変更される。この時、ユーザは、グラフィック要素の辺の位置を変更することができ、その結果グラフィック要素全体の形状及び寸法が変更される。グラフィック要素は、選択される領域を規定可能である限り、グラフィックパーツの任意の組み合わせによって構成されてもよい。例えば、矩形の4つの頂点のみが表示されてもよいし、又は、要素607で示されるように、頂点において交わる2つの線分によって表現されてもよい。最低限、同じ対角線上に位置する2つの対向する頂点、又は、その頂点で交わる線分が表示されればよい。
【0095】
グラフィック要素602の第2の例では、上記の例に1つの特徴が付加されている。すなわち、4つの直角三角形603が、直角三角形の斜辺が外側を向くように矩形の頂点に配置されており、拡大の方向を指す一種の矢印のように表されている。これらの三角形を選択することにより、ユーザは、辺の比率を変更することなく寸法を変更可能なフレームとして、矩形602を拡大又は縮小することができる。この構成によれば、各辺の位置を個別に変更する必要がない。無論、対称性を有するリサイズオペレーションを示すべくその他のグラフィック要素を使用してもよく、記号及び/又はアルファベット及び文字によって使用説明が重ねられて表示されてもよい。
【0096】
グラフィック要素604の第3の例は、中央要素605を含み、本例では、十字形である。中央要素がユーザによって選択されると、フレーム部分を選択するべく矩形604の中心を4方向に移動させることができ、画面の中央でない位置にも移動させることができる。上記したグラフィック要素の例は、互いに厳密に排他的ではなく、更なるグラフィック要素及びより複雑なグラフィック要素を形成するべくこれらが組み合わされてもよい。
【0097】
上記に加えて、本発明に組み込まれてもよい幾つかの変形例及び付加例について説明する。
【0098】
前に保存されたカスタマイズ済みの表示フォーマットをユーザが修正可能であってもよく、例えば、ユーザが、装置に格納された設定のリストを呼び出して、数値パラメータを変更することにより又は上記で説明したようなインタラクティブグラフィックプロセスを実行することによりそれらをインタラクティブな態様で修正してもよい。
【0099】
フォーマットは、オフラインで変更可能であってもよい、すなわち、フォーマットを適用するべきビデオストリームが存在しない場合には、ユーザは、所定のサンプルのバックグラウンド上で選択領域を規定し、ユーザがそのフォーマットを適用したいと望むビデオコンテンツの種類に関するパラメータを規定する。上記のオペレーティングパラメータは、画面上で、メニュー又はテーブル内に表示されてもよい(番組名、放送局名、番組番号、ファイル名又はDVD名、ビデオ入力、入力ビデオストリームフォーマット等)。ユーザは、対象のパラメータ(又は、利用可能なパラメータ全てのうちのサブセットのみ)を手動でメニュー又はテーブルに入力してもよく、データ入力が確認された後は、デバイスは、これらのパラメータを設定されたカスタマイズ済み表示フォーマットと関連付けて保存されるので、上記したモードに従って呼び出すことが可能となる。
【0100】
一実施形態において、カスタマイズされた表示フォーマット規定プロセスは、製造者によって設定された特定の条件が発生すると抑制される。例えば、検出された元のフォーマット(16:9)と画面のフォーマット(16:9)とが一致する場合、又は、ビデオコンテンツ製作者によって(例えば、有料のTV放送局、DVD又はブルーレイフィルム製作者)規定された特別な理由が存在する場合には、ユーザは、宣伝情報を削除するべく、ビデオコンテンツのサイズを変更することが許されない。
【0101】
一実施形態では、プログラム番号又はビデオ入力が変更されると、現在アクティブになっているフォーマットの名前が、数秒間、画面上に重ねて表示される。別の実施形態では、ユーザが格納された表示フォーマットの設定を呼び出し修正して、ユーザ又はディスプレイデバイスが、別のフォーマットとして呼び出すことが可能なように保存されてもよい。また、ユーザは、現在の表示フォーマットのパラメータを呼び出して、修正した後、新規のカスタマイズされたフォーマットとして保存してもよい。何れの場合においても、表示フォーマット規定プロセスは、ユーザにとって非常にシンプルなものとなっている。当業者であれば、添付の特許請求の範囲に記載され保護される範囲内において、本発明に様々な変更を加えることが可能であることが明らかである。
【0102】
例えば、フォーマットコントローラ404は、特定の回路又はチップとして実装されてもよい、又は、その機能がビデオプロセッサ又はデバイスのオペレーションを監視するマイクロプログラマブルマイクロプロセッサによって構成されるデバイスの一般的な制御ユニットによって実行されてもよい。また、フォーマットコントローラは、完全に又は部分的に、工場で規定されるソフトウェア又はファームウェアとして実装されてもよく、ソフトウェア又はファームウェアはローカルに又はリモートに更新することができる。
【0103】
これに替えて、機能の一部は、分散された又は組織化された態様で、本発明に係る方法を実装するべく相互作用する及び協同する異なる複数の回路又はモジュールによって実行されてもよい。例えば、マイクロプロセッサは、ユーザインターフェース408からコマンドを受信しコマンドを解釈して、明細書及び添付の図面を参照して説明したフレーム及びグラフィック要素を生成するべくビデオプロセッサ405に命令及びデータを供給してもよい。また、表示領域選択段階の間にインターフェース408を介して、ユーザによって入力されたコマンドに応じて、アスペクト比及び特性を変更してもよい。
【0104】
マイクロプロセッサは、再生されるビデオストリームと関連付けられた又はビデオストリームに含まれたパラメータを、直接又はビデオプロセッサを介して取得してもよい。或いは、例えば、文字放送及び/又はWSSデコーダ、PAL、SECAM又はNTSCチューナ、DVB又はATSC復調器、MPEG2又はMPEG4デコーダ等の上記のようなパラメータを抽出する特別なモジュール(
図4には示されていない)を介して取得してもよい。マイクロプロセッサは、現在再生されているビデオストリームのパラメータとメモリ406に以前に格納されているパラメータとを比較して、メモリ406からその特性(カットされた画素の座標、画面上の所望の部分及び位置、画面上での拡大モード等)を取得することにより、新規のカスタマイズされたフォーマットに関連付けられたパラメータを保存してもよい。本発明を組み込むデバイスは、必ずしも、ビルトインディスプレイでなくてもよい。画面と関連付け可能な信号を搬送する1つのビデオ出力を有するデバイスであれば十分であり、画面のフォーマットは既知であり、本発明の特徴を有する主要な段階を実行可能である。
【0105】
例えば、本発明は、ビデオ録画装置で使用されてもよい。ユーザが、"フラッシュニース"というタイトルの番組をユーザが関連付けた特定のカスタマイズ済み表示フォーマットで録画するようにプログラムした場合、ビデオ録画装置は、可能であれば、録画プロセスの間、自動的にそのようなフォーマットを適用し、また、カスタマイズ済み表示フォーマットを保存して、再生プロセスの間に本発明の教示に従って出力ビデオ信号のフォーマット切り替えを実行してもよい。同様な考え方を、テレビ受信機(セットトップボックス、PCのTVカード)、ビデオレコーダ、又は、自身はディスプレイを備えないがビデオ信号を再生可能なディスプレイを備えるデバイスと関連付けられたビデオ信号を生成可能なデバイスに適用できる。このようなデバイスは、本発明を実装するのに必要なディスプレイデバイス(例えば、プラズマモニタ、LCD、CRT又は背面投影型テレビ、ビデオプロジェクタ)についての情報を取得する手段を備える。例えば、双方向HDMI又は無線インターフェースを介して、又は、制御インターフェース408をユーザが操作することにより手動で、このような情報が取得されてもよい。
【0106】
更に、電子回路の集積化が進むことにより、
図4を参照して説明した機能ユニット(フォーマットコントローラ、メモリ及びビデオプロセッサ)は、将来的には、本発明の特許請求の範囲に記載された範囲内において、全ての機能を実行する1つの集積回路に組み込まれてもよい。
[項目1]
ユーザによって規定されるフォーマットに従って画面に表示されるビデオストリームを表示する方法であって、
第1フォーマットに従って表示される前記ビデオストリーム上に、グラフィック要素を重ねて表示する段階と、
前記ユーザから受信された複数のコマンドに応じて、前記ビデオストリームの複数のフレームの特定部分が表示される画面領域を規定するべく、前記グラフィック要素の寸法及び前記グラフィック要素の位置の少なくとも一方を修正する段階と、
第2フォーマットで前記ビデオストリームを表示する段階と、
を備え、
前記ストリームのフレームの各々について、前記グラフィック要素によって規定された前記フレームの前記特定部分が表示され、
前記フレームの前記特定部分は、変更された寸法及び変更された位置の少なくとも一方で前記画面に表示される方法。
[項目2]
前記フレームの前記特定部分の前記寸法及び前記特定部分の位置の少なくとも一方は、前記ユーザによって規定される項目1に記載の方法。
[項目3]
前記グラフィック要素によって規定される前記フレームの前記特定部分は、前記画面上に拡大されて表示される項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
前記グラフィック要素によって規定される前記フレームの前記特定部分は、前記フレームの前記特定部分の大きな方の寸法が前記画面の寸法に対応すると同時に、前記フレームの前記特定部分のアスペクト比が保存されるような態様で表示される項目1又は3に記載の方法。
[項目5]
前記グラフィック要素によって規定される前記フレームの前記特定部分は、前記フレームの前記特定部分の両方の寸法が前記画面の寸法に対応する態様で表示される項目1又は3に記載の方法。
[項目6]
前記グラフィック要素によって規定される前記フレームの前記特定部分の少なくとも1つの領域がカットされ、残りのカットされなかったフレーム部分が、前記フレームの前記特定部分の小さい方の寸法が前記画面の寸法に対応する態様で表示される項目1又は3に記載の方法。
[項目7]
前記フレームの前記特定部分は、表示される前に、自動的に前記画面の中心に配置される項目4から6の何れか一項に記載の方法。
[項目8]
前記ユーザは、前記画面上で拡大された形式で表示されている前記フレームの前記特定部分の前記画面内での位置を変更可能である項目4から7の何れか一項に記載の方法。
[項目9]
前記段階の各々は、前記ユーザが前記画面上の前記ビデオストリームをリサイズするための信号を発行した後に実行され、前記第1フォーマットは、前記ビデオストリームの前記フレームのコンテンツ全体が前記画面で見えるように自動的に選択される項目1から8の何れか一項に記載の方法。
[項目10]
ユーザのコマンドにより前記段階の各々は中断され、
前記中断の後に、前記ユーザの前記信号の前にアクティブであった同じ表示フォーマットで、前記ビデオストリームが前記画面に表示される項目9に記載の方法。
[項目11]
前記グラフィック要素は、矩形を規定する項目1から9の何れか一項に記載の方法。
[項目12]
前記矩形の辺は、前記ユーザのコマンドにより平行移動可能である項目11に記載の方法。
[項目13]
第2表示フォーマットと関連付けられた表示設定は、メモリに格納され、
前記設定は、特に、表示される前記フレームの前記特定部分の前記寸法に関する情報を含む項目1から12の何れか一項に記載の方法。
[項目14]
前記設定は、リストから名前を選択することにより呼び出すことが可能である項目13に記載の方法。
[項目15]
前記設定は、前記ビデオストリームを構成する任意の画像の静止フレームを選択することにより呼び出すことが可能である項目14に記載の方法。
[項目16]
前記ビデオストリームによって搬送される情報に応じて、前記設定が自動的に呼び出される項目13に記載の方法。
[項目17]
前記ユーザは、複数の表示フォーマットを規定し、
前記複数の表示フォーマットに関する設定は、メモリ領域に格納され、
前記ビデオストリームを表示する前記方法は、
前記ビデオストリームによって搬送される情報に応じて、格納された前記複数の表示フォーマットのうちの1つのフォーマットを呼び出す段階を備える項目13に記載の方法。
[項目18]
前記ビデオストリームによって搬送される前記情報は、前記ビデオストリームの元のフォーマット、前記ビデオストリームを放送するテレビチャンネル、DVD又はブルーレイディスクのタイトル又は再生されるファイルの名前、テレビ放送局の名前又はID、TVプログラムのタイトル、TVプログラムの種類、TVプログラム放送の日時を含む情報の一群から選択される項目16又は17に記載の方法。
[項目19]
ビデオソースに応じて、特に、ビデオ入力に応じて、前記設定が自動的に呼び出されており、前記ビデオストリームは、前記ビデオソースから受信され、表示される前記ビデオストリームは、前記ビデオ入力から来る項目13に記載の方法。
[項目20]
前記ユーザによって規定され、メモリ領域に格納された表示フォーマットを修正する段階を更に備え、
前記表示フォーマットを修正する段階は、
前記ビデオストリームの前記フレームのコンテンツ全体を前記画面に表示させるようなフォーマットで前記ビデオストリームを表示する段階と、
前記格納されたフォーマットに従って表示される前記フレームの前記特定部分に対応する形状及び位置を有する前記グラフィック要素を表示する段階と、
前記ユーザから受信したコマンドに応じて、前記グラフィック要素の前記形状及び前記グラフィック要素の前記位置の少なくとも一方を修正する段階と、
第3フォーマットに従って前記ビデオストリームを表示するのに必要な情報をメモリに格納する段階と、
を有し、
前記ストリームのフレーム各々について、修正された前記グラフィック要素によって規定される前記フレームの前記特定部分が、前記画面上で拡大されて表示される項目1から19の何れか一項に記載の方法。
[項目21]
項目1から20の何れか一項に記載の前記方法を実装する手段を備える、ビデオストリームを表示するデバイス。