(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
内容物たる実体データと、当該実体データに関するコメントを示す属性データとを含む一群のデータが記憶装置に新たに記憶された場合に、前記属性データを、ユーザによる取得指示を待たずに前記記憶装置から取得する一方で、前記実体データを、前記ユーザによる取得指示後に前記記憶装置から取得する取得部と、
前記取得部により取得された属性データにより示されるコメントを表示するアイコン画像を通知部を制御して前記ユーザに通知させる通知制御部と
を備え、
前記通知制御部は、前記取得部により取得された属性データが予め定められた属性を示す場合に、当該属性データにより示されるコメントを表示するアイコン画像を前記通知部を制御して前記ユーザに通知させる一方で、前記取得部により取得された属性データが予め定められた属性を示さない場合には、当該属性データにより示されるコメントを表示しないアイコン画像を前記通知部を制御して前記ユーザに通知させることを特徴とする通信端末。
内容物たる実体データと、当該実体データに関するコメントを示す属性データとを含む一群のデータを記憶する記憶装置において前記属性データが更新された場合にはユーザによる取得指示を待たずに前記記憶装置から前記更新された属性データを取得する一方で、前記実体データが更新された場合には前記ユーザによる取得指示を待たずに前記記憶装置から当該更新を示す更新データを取得し、かつ前記更新された実体データについては前記ユーザによる取得指示後に前記記憶装置から取得する取得部と、
前記取得部により取得された更新された属性データにより示されるコメントを通知部を制御して前記ユーザに通知させる通知制御部と
を備え、
前記通知制御部は、前記取得部により取得された属性データが予め定められた属性を示す場合に、当該属性データにより示されるコメントを表示するアイコン画像を前記通知部を制御して前記ユーザに通知させる一方で、前記取得部により取得された属性データが予め定められた属性を示さない場合には、当該属性データにより示されるコメントを表示しないアイコン画像を前記通知部を制御して前記ユーザに通知させることを特徴とする通信端末。
前記制御部は、前記属性データの内容を示したアイコン画像を、前記実体データを示したアイコン画像の輪郭内に収まるように表示するように制御することを特徴とする請求項7に記載の制御端末。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
1.実施形態
1−1.構成
1−1−1.通信システム100の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム100の構成の一例を示す図である。通信システム100は、
図1に示されるように、複数のクライアント端末1a、1b、…1n(以下、「クライアント端末1」と総称する。)と、サーバ2とを有する。各クライアント端末1とサーバ2とは通信回線3により接続される。通信回線3は、例えば、移動体通信網、インターネット又はこれらの組み合わせにより構成される。この通信システム100では、サーバ2を介して各クライアント端末1間でファイル同期が行われる。
【0016】
1−1−2.クライアント端末1の構成
図2は、クライアント端末1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。クライアント端末1は、例えばパーソナルコンピュータである。より具体的には、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末や、据え置き型のコンピュータである。このクライアント端末1は、本発明に係る「通信端末」及び「制御端末」の一例である。
【0017】
クライアント端末1は、
図2に示されるように、制御部11と、記憶部12と、操作部13と、表示部14と、通信部15とを備える。
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、ROM又は記憶部12からRAM上にプログラムをロードして実行する。
【0018】
記憶部12は、例えばフラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置である。記憶部12は、メモリカードのようにクライアント端末1から着脱可能な記憶装置であってもよい。この記憶部12は、各種ファイルを記憶する。記憶部12には、他のクライアント端末1とサーバ2との間で共有されるファイルが格納される同期用のフォルダ(又は、ディレクトリ)が設定される。
【0019】
ここで、ファイルとは、例えば、文書ファイルや、画像ファイルや、音声ファイルや、動画ファイル等である。各ファイルは、その内容物(又は、コンテンツ)たる実体データと、その実体データの属性を示す属性データとが関連づけられて構成される。ここで、実体データとは、例えば文書ファイルであれば文書データそのものであり、画像ファイルであれば画像データそのものである。本実施形態に係るファイルは、本発明に係る「一群のデータ」の一例である。
【0020】
記憶部12はまた、各ファイルの属性データを格納する属性テーブルを記憶する。具体的には、記憶部12は、基本属性テーブル121と、詳細属性テーブル122とを記憶する。
【0021】
図3は、基本属性テーブル121のデータ構成の一例を示す図である。基本属性テーブル121は、同期用フォルダに格納される各ファイルについて、ファイル名と基本属性データとを対応づけて格納するテーブルである。この基本属性テーブル121を構成する各レコードは、ファイル名と、格納場所と、サイズと、作成日時と、更新日時の各フィールドにより構成される。
【0022】
ここで、ファイル名はファイルの識別情報である。格納場所は、クライアント端末1において当該ファイルの実体データ(以下、「実ファイル」という。)が格納されている場所である。サイズは当該実ファイルのサイズである。作成日時は当該実ファイルが作成された日時である。更新日時は当該実ファイルが更新された最新の日時である。
なお、実ファイルには、ファイルのサムネイル画像データが含まれてもよい。
【0023】
図4は、詳細属性テーブル122のデータ構成の一例を示す図である。詳細属性テーブル122は、同期用フォルダに格納される各ファイルについて、ファイル名と詳細属性データとを対応づけて格納するテーブルである。この詳細属性テーブル122を構成する各レコードは、ファイル名と、タイトルと、作成者と、コメントと、キーワードの各フィールドにより構成される。
【0024】
ここで、ファイル名はファイルの識別情報である。タイトルは、実ファイルにより表されるコンテンツの表題又は概要である。作成者は当該実ファイルを作成した者である。コメントは、当該実ファイルにより表されるコンテンツに関する解説である。キーワードは、当該ファイルを検索するために使用される条件である。
【0025】
記憶部12はまた、フラグ管理テーブル123を記憶する。
図5は、フラグ管理テーブル123のデータ構成の一例を示す図である。フラグ管理テーブル123は、同期用フォルダに格納される各ファイルについて、更新の状況等を管理するためのテーブルである。このフラグ管理テーブル123を構成する各レコードは、ファイル名と、ファイル追加フラグと、実ファイル更新フラグと、属性データ更新フラグの各フィールドにより構成される。
【0026】
ファイル追加フラグは、ファイルがサーバ2に新たに追加されたものであるか否かを示す。実ファイル更新フラグは、ファイルの実ファイルがサーバ2において更新されたか否かを示す。属性データ更新フラグは、ファイルの属性データがサーバ2において更新されたか否かを示す。
【0027】
このフラグ管理テーブル123において「1」に設定されたフラグは、例えば、対応するファイルのアイコン画像が表示部14に表示されることにより「0」にリセットされる。または、予め定められた期間の経過後に「0」にリセットされる。
【0028】
操作部13は、例えばタッチセンサ、キーボード、マウス等の装置である。操作部13は、例えば、同期用フォルダに格納されているファイルの一覧の表示を指示するユーザによる操作を受け付ける。または、表示部14に表示されるファイルのアイコン画像を選択する操作や、当該ファイル(具体的には実ファイル)の取得を指示する操作を受け付ける。または、同期用フォルダに格納されるファイルの属性データを更新するための操作を受け付ける。操作部13は、本発明に係る「受付部」の一例である。
【0029】
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部14は、例えば、記憶部12に記憶されるファイルのアイコン画像を表示する。この表示部14は、本発明に係る「通知部」の一例である。なお、表示部14は、クライアント端末1と一体として構成されていなくともよい。
通信部15は、例えばデータ通信カード等の通信インタフェースである。通信部15は、通信回線3を介して外部装置との間でデータ通信を行う。
【0030】
図6は、制御部11により実現される機能群の構成の一例を示すブロック図である。制御部11は、ROM又は記憶部12に記憶されるプログラムを実行することにより、取得部111と、フラグ設定部112と、更新部113と、アイコン画像生成部114と、表示制御部115と、更新通知部116という機能群を実現する。
【0031】
取得部111は、実ファイルを記憶する記憶部から当該実ファイルを取得せずに当該実ファイルの属性を示す属性データを取得すると共に、操作部13が実ファイルの取得の指示を受け付けることで当該実ファイルを取得する。ここで、記憶部とは、例えばサーバ2の後述する記憶部22のことである。
【0032】
より具体的には、取得部111は、ファイルがサーバ2に新たに記憶された場合に、当該ファイルの属性データについてはユーザによる取得指示を待たずに取得する一方で、当該ファイルの実ファイルについてはユーザによる取得指示がなされてから取得する。
【0033】
また、取得部111は、ファイルを記憶するサーバ2において当該ファイルの属性データが更新された場合に、ユーザによる取得指示を待たずに更新された属性データを取得する。一方、取得部111は、当該ファイルの実ファイルが更新された場合には、ユーザによる取得指示を待たずに当該更新を示す更新データを取得し、かつ更新された実体データについてはユーザによる取得指示がなされてから取得する。
【0034】
フラグ設定部112は、後述するフラグ設定処理を実行する。具体的には、フラグ設定部112は、取得部111によりその属性データが取得された各ファイルについて、その属性データに基づいてフラグ管理テーブル123においてフラグを設定する。
【0035】
更新部113は、取得部111により取得された属性データに基づいて、基本属性テーブル121及び詳細属性テーブル122に格納されるデータ(ただし、格納場所データを除く。)を更新する。
【0036】
アイコン画像生成部114は、後述するアイコン画像生成処理を実行する。具体的には、アイコン画像生成部114は、取得部111によりその属性データ又は実ファイルが取得されたファイルについて、アイコン画像を生成する。より具体的には、アイコン画像生成部114は、基本属性テーブル121及び詳細属性テーブル122にその属性データが格納されている各ファイルについて、フラグ管理テーブル123を参照してアイコン画像を生成する。
【0037】
アイコン画像を生成する際、アイコン画像生成部114は、例えば、属性データの詳細属性を示すテキストデータからフォントの画像を生成し、これをアイコン画像とする。アイコン画像生成部114は、この生成したアイコン画像を、実ファイルの表紙を示すアイコン画像に合成してもよい。または、アイコン画像生成部114は、この生成したアイコン画像を、実ファイルがクライアント端末1においてまだ同期されていないことを示すアイコン画像に合成してもよい。
【0038】
アイコン画像生成部114により生成されるフォントの画像は、予め決められたフォントの大きさ以上の大きさになるように生成されてもよい。また、フォントの画像が合成されるアイコン画像において、当該フォントの画像が表示される領域(具体的には、位置及び大きさ)は予め決められていてもよい。仮に、その予め決められた領域内にフォントの画像が収まらない場合には、当該逸脱する部分については削除されてもよい。
【0039】
表示制御部115は、取得部111により取得された属性データにより示される属性を表示部14を制御して表示させる。具体的には、表示制御部115は、アイコン画像生成部114により生成されたアイコン画像を表示部14に表示させる。表示制御部115は、操作部13が取得部111により取得された属性データに対応する実ファイルの取得の指示を受け付けるために、その取得された属性データの内容を示したアイコン画像を表示するように制御する。また、表示制御部115は、そのアイコン画像を表示した後に、記憶部に記憶された属性データであって、そのアイコン画像に対応した属性データが変更された場合に、その変更された属性データに対応する新たなアイコン画像を表示するように制御する。ここで、記憶部とは、例えばサーバ2の後述する記憶部22のことである。
【0040】
また、表示制御部115は、取得部111により取得された更新データにより示される更新の通知を表示部14を制御して表示させる。具体的には、表示制御部115は、実ファイルの更新を通知するアイコン画像を表示部14に表示させる。
この表示制御部115は、本発明に係る「通知制御部」及び「制御部」の一例である。
【0041】
更新通知部116は、取得部111によりその属性データ又は実ファイルが取得されたファイルについて、クライアント端末1のユーザにより属性データが更新されると、当該更新の内容をサーバ2に通知する。
【0042】
1−1−3.サーバ2の構成
図7は、サーバ2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。このサーバ2は、本発明に係る「データ記憶装置」及び「データ送信装置」の一例である。サーバ2は、
図7に示されるように、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0043】
制御部21は、例えば、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、ROM又は記憶部22からRAM上にプログラムをロードして実行する。記憶部22は、例えばHDD等の記憶装置である。記憶部22はサーバ2の外部に設けられ、通信回線3によりサーバ2と接続されてもよい。この記憶部22は、各種ファイルを記憶する。この記憶部22には、クライアント端末1との間で共有されるファイルが格納される同期用のフォルダ(又は、ディレクトリ)が設定される。
【0044】
また記憶部22は、各ファイルの属性データを格納する属性テーブルを記憶する。具体的には、記憶部22は、基本属性テーブル221と、詳細属性テーブル222とを記憶する。基本属性テーブル221は、同期用フォルダに格納される各ファイルについて、ファイル名と基本属性データとを対応づけて格納するテーブルである。詳細属性テーブル122は、同期用フォルダに格納される各ファイルについて、ファイル名と詳細属性データとを対応づけて格納するテーブルである。基本属性テーブル221と詳細属性テーブル222のデータ構成は、それぞれクライアント端末1の記憶部12に記憶される基本属性テーブル121と詳細属性テーブル122のデータ構成と共通するため、その説明を省略する。なお、基本属性テーブル221に格納される格納場所データについては、基本属性テーブル121とは異なり、サーバ2において実ファイルが格納されている場所を示すデータとなる。
【0045】
図8は、制御部21により実現される機能群の構成の一例を示すブロック図である。制御部21は、ROM又は記憶部22に記憶されるプログラムを実行することにより、受信部211と、送信部212と、更新部113という機能群を実現する。
【0046】
受信部211は、ファイルの属性データ又は実ファイルの要求をクライアント端末1から受信する。また、受信部211は、ファイルの属性データの更新を通知する更新通知をクライアント端末1から受信する。
【0047】
送信部212は、受信部211によりファイルの属性データの要求が受信されると、当該属性データをクライアント端末1に送信する。また、送信部212は、受信部211によりファイルの実ファイルの要求が受信されると、当該実ファイルをクライアント端末1に送信する。
【0048】
更新部213は、受信部211により更新通知が受信されると、詳細属性テーブル122に格納される属性データを更新する。また、更新部213は、受信部211により新たなファイルが受信されると、基本属性テーブル121と詳細属性テーブル122とに格納される属性データを更新する。
【0049】
1−2.動作
次に、通信システム100の動作について説明する。具体的には以下の動作について説明する。
(1)クライアント端末1がサーバ2との間でファイルの属性データを同期させる属性データ同期処理
(2)クライアント端末1が同期用フォルダに格納されるファイルのアイコン画像を表示するアイコン表示処理
(3)クライアント端末1がサーバ2との間でファイルの実ファイルを同期させる実ファイル同期処理
(4)クライアント端末1においてファイルの属性データが更新された場合にサーバ2を介して他のクライアント端末1の属性データが同期される属性データ更新及び同期処理
【0050】
1−2−1.属性データ同期処理
図9は、属性データ同期処理の一例を示すシーケンス図である。同図に示される属性データ同期処理は、クライアント端末1により、例えば周期的に実行される。
この属性データ同期処理においてクライアント端末1の取得部111は、サーバ2に対してポーリングを行う(ステップSa1)。具体的には、取得部111は、サーバ2の同期用フォルダに格納されている各ファイルの属性データ、すなわち、基本属性テーブル221と詳細属性テーブル222とに格納されている各ファイルの属性データの提供を要求する。サーバ2の受信部211が、クライアント端末1からのポーリング信号を受信すると、サーバ2の送信部212は、基本属性テーブル221と詳細属性テーブル222とに格納されている各ファイルの属性データ(ただし、格納場所データを除く。)をクライアント端末1に対して送信する(ステップSa2)。
【0051】
クライアント端末1の取得部111がサーバ2から属性データを受信すると、クライアント端末1のフラグ設定部112は、当該属性データに基づいてフラグの設定を行う(ステップSa3)。
図10は、このフラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。フラグ設定部112は、サーバ2からその属性データが受信された各ファイルについて、このフラグ設定処理を実行する。
【0052】
このフラグ設定処理においてフラグ設定部112はまず、処理対象となるファイルのファイル名が基本属性テーブル121にすでに記述されているか否かについて判断する(ステップSb1)。この判断の結果、そのファイル名が基本属性テーブル121に記述されていない場合には(ステップSb1:NO)、フラグ設定部112は、フラグ管理テーブル123において、当該ファイル名に対応づけてファイル追加フラグを「1」に設定する(ステップSb2)。
【0053】
一方、この判断の結果、そのファイル名が基本属性テーブル121にすでに記述されている場合には(ステップSb1:YES)、フラグ設定部112は、処理対象となるファイルの実ファイルが更新されているか否かについて判断する(ステップSb3)。具体的には、フラグ設定部112は、当該ファイルについて、サーバ2から受信した更新日時のデータと、基本属性テーブル121に格納されている更新日時のデータとを比較して、両者が異なっているか否かについて判断する。この判断の結果、そのファイルの実ファイルが更新されている場合には(ステップSb3:YES)、フラグ設定部112は、ステップSb4に進む。一方、この判断の結果、そのファイルの実ファイルが更新されていない場合には(ステップSb3:NO)、フラグ設定部112は、ステップSb7に進む。
【0054】
ステップSb4においてフラグ設定部112は、処理対象となるファイルの詳細属性データが更新されているか否かについて判断する(ステップSb4)。具体的には、フラグ設定部112は、当該ファイルについて、サーバ2から受信した詳細属性データと、詳細属性テーブル222に格納されている詳細属性データとを比較して、両者が異なっているか否かについて判断する。この判断の結果、そのファイルの詳細属性データが更新されている場合には(ステップSb4:YES)、フラグ設定部112は、当該ファイルのファイル名に対応づけて、実ファイル更新フラグと属性データ更新フラグとを「1」に設定する(ステップSb5)。
【0055】
一方、この判断の結果、そのファイルの詳細属性データが更新されていない場合には(ステップSb4:NO)、フラグ設定部112は、当該ファイルのファイル名に対応づけて、実ファイル更新フラグを「1」に設定する(ステップSb6)。
【0056】
ステップSb7においてフラグ設定部112は、処理対象のファイルの詳細属性データが更新されているか否かについて判断する。具体的には、フラグ設定部112は、当該ファイルについて、サーバ2から受信した詳細属性データと、詳細属性テーブル222に格納されている詳細属性データとを比較して、両者が異なっているか否かについて判断する。この判断の結果、そのファイルの詳細属性データが更新されている場合には(ステップSb7:YES)、フラグ設定部112は、当該ファイルのファイル名に対応づけて、属性データ更新フラグを「1」に設定する(ステップSb8)。
【0057】
一方、この判断の結果、そのファイルの詳細属性データが更新されていない場合には(ステップSb7:NO)、フラグ設定部112は、当該ファイルのファイル名に対応づけて、いずれのフラグも「1」に設定しない。
フラグ設定処理が終了すると、クライアント端末1の更新部113は、サーバ2から受信された属性データに基づいて、基本属性テーブル121及び詳細属性テーブル122に格納されるデータ(ただし、格納場所データを除く。)を更新する(ステップSa4)。
以上が属性データ同期処理の説明である。
【0058】
1−2−2.アイコン表示処理
図11は、アイコン表示処理の一例を示すフローチャートである。同図に示されるアイコン表示処理は、例えば、クライアント端末1に記憶される同期用フォルダに格納されているファイルの一覧の表示がユーザにより指示されると実行される。
このアイコン表示処理のステップSc1においてクライアント端末1のアイコン画像生成部114は、同期用フォルダに格納される各ファイルのアイコン画像を生成する。
【0059】
図12及び13は、アイコン画像生成処理の一例を示すフローチャートである。
図14は、アイコン画像生成処理により生成されるアイコン画像の表示例を示す図である。
アイコン画像生成部114は、基本属性テーブル121及び詳細属性テーブル122にその属性データが格納されている各ファイルについて、フラグ管理テーブル123を参照して、このアイコン画像生成処理を実行する。
【0060】
このアイコン画像生成処理のステップSd1においてアイコン画像生成部114は、処理対象となるファイルについて、ファイル追加フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、ファイル追加フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd1:YES)、アイコン画像生成部114は、
図14(a)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd2)。
【0061】
図14(a)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ破線の輪郭を有する。ここで、破線の輪郭を有することは、当該アイコンに対応する実ファイルがクライアント端末1においてまだ同期されていないことを示している。また、当該アイコンは、その輪郭内に星印を有する。この星印は、当該アイコンに対応する実ファイルが、サーバ2に新たに追加されたものであることを示している。また、当該アイコンは、その輪郭内に、対応する実ファイルの属性データを表示する、矩形の属性表示領域を有する。これは、
図14に示される他の形態のアイコンについても同様である。
【0062】
次に、ステップSd1の判断の結果、ファイル追加フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd1:NO)、アイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、実ファイルが記憶部12に記憶されているか否かについて判断する(ステップSd3)。具体的には、アイコン画像生成部114は、当該ファイルについて、基本属性テーブル121において格納場所が記述されているか否かについて判断する。この判断の結果、実ファイルが記憶されている場合には(ステップSd3:YES)、アイコン画像生成部114は、ステップSd4に進む。一方、この判断の結果、実ファイルが記憶されていない場合には(ステップSd3:NO)、アイコン画像生成部114は、ステップSd11に進む。
【0063】
ステップSd4においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、実ファイル更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、実ファイル更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd4:YES)、アイコン画像生成部114は、ステップSd5に進む。一方、この判断の結果、実ファイル更新フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd4:NO)、アイコン画像生成部114は、ステップSd8に進む。
【0064】
ステップSd5においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、属性データ更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、属性データ更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd5:YES)、アイコン画像生成部114は、
図14(b)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd6)。
【0065】
図14(b)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ実線の輪郭を有する。ここで、実線の輪郭を有することは、当該アイコンに対応する実ファイルがすでにクライアント端末1において同期されていることを示している。また、当該アイコンは、その輪郭内に矩形の印を有する。この矩形の印は、当該アイコンに対応する実ファイルが、サーバ2において更新されたことを示している。また、当該アイコンは、その属性表示領域内に矩形の印を有する。この矩形の印は、当該アイコンに対応するファイルの属性データが、サーバ2において更新されたことを示している。
【0066】
次に、ステップSd5の判断の結果、属性追加フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd5:NO)、アイコン画像生成部114は、
図14(c)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd7)。
図14(c)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ実線の輪郭を有するとともに、その輪郭内に矩形の印を有する。
【0067】
ステップSd8においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、属性データ更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、属性データ更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd8:YES)、アイコン画像生成部114は、
図14(d)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd9)。
図14(d)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ実線の輪郭を有するとともに、その属性表示領域内に矩形の印を有する。
【0068】
一方、この判断の結果、属性追加フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd8:NO)、アイコン画像生成部114は、
図14(e)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd10)。
図14(e)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ実線の輪郭を有する。
【0069】
ステップSd11においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、実ファイル更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、実ファイル更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd11:YES)、アイコン画像生成部114は、ステップSd12に進む。一方、この判断の結果、実ファイル更新フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd11:NO)、アイコン画像生成部114は、ステップSd15に進む。
【0070】
ステップSd12においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、属性データ更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、属性データ更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd12:YES)、アイコン画像生成部114は、
図14(f)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd13)。
図14(f)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ破線の輪郭を有するとともに、その輪郭内と属性表示領域内とに矩形の印を有する。
【0071】
一方、この判断の結果、属性追加フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd12:NO)、アイコン画像生成部114は、
図14(g)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd14)。
図14(g)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ破線の輪郭を有するとともに、その輪郭内に矩形の印を有する。
【0072】
ステップSd15においてアイコン画像生成部114は、処理対象のファイルについて、属性データ更新フラグが「1」に設定されているか否かについて判断する。この判断の結果、属性データ更新フラグが「1」に設定されている場合には(ステップSd15:YES)、アイコン画像生成部114は、
図14(h)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd16)。
図14(h)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ破線の輪郭を有するとともに、その属性表示領域内に矩形の印を有する。
【0073】
一方、この判断の結果、属性追加フラグが「1」に設定されていない場合には(ステップSd15:NO)、アイコン画像生成部114は、
図14(i)に示される形態のアイコンの画像を生成する(ステップSd17)。
図14(i)に示される形態のアイコンは、実際のアイコンを模した矩形かつ破線の輪郭を有する。
【0074】
すべてのファイルについてアイコン画像生成処理が終了すると、クライアント端末1の表示制御部115は、ステップSc1において生成されたアイコン画像を表示部14に表示させる(ステップSc2)。
以上がアイコン表示処理の説明である。
【0075】
図15乃至17は、本アイコン表示処理の結果、表示部14に表示されるアイコン画像の一例を示す図である。
図15(a)に示されるように、クライアント端末1とサーバ2とにおいてfile1のみが記憶されている状態において、
図15(b)に示されるように、サーバ2に新たにfile2が記憶されると、上記の属性データ同期処理の結果、このfile2の属性データがクライアント端末1により取得され、アイコン画像I1が表示される。すなわち、破線の輪郭を有し、その輪郭内に星印を有するアイコンの画像が表示される。このアイコンは、コメント「至急」を表示している。
【0076】
別の例として、
図16(a)に示されるように、クライアント端末1とサーバ2とにおいてfile1とfile2とが記憶されている状態において、
図16(b)に示されるように、サーバ2においてfile2の実ファイルが更新されると、上記の属性データ同期処理の結果、このfile2の更新がクライアント端末1により認識され、アイコン画像I3が表示される。すなわち、その輪郭内に矩形の印を有するアイコンの画像が表示される。
【0077】
さらに別の例として、
図17(a)に示されるように、クライアント端末1とサーバ2とにおいてfile1とfile2とが記憶されている状態において、
図17(b)に示されるように、サーバ2においてfile2の属性データ(より具体的には、コメント)が更新されると、上記の属性データ同期処理の結果、この更新がクライアント端末1により認識され、アイコン画像I5が表示される。すなわち、コメント「承認版」を表示し、その属性表示領域内に矩形の印を有するアイコンの画像が表示される。
【0078】
1−2−3.実ファイル同期処理
図18は、実ファイル同期処理の一例を示すシーケンス図である。同図に示される実ファイル同期処理は、例えば、上記のアイコン表示処理が実行されて表示部14に各ファイルのアイコン画像が表示されている状態において、まだ実ファイルが取得されていないファイル又は未更新のファイルのアイコン画像がユーザにより選択されて、その実ファイルの取得が指示されると実行される。
【0079】
この実ファイル同期処理のステップSe1においてクライアント端末1の取得部111は、ユーザにより選択されたアイコン画像に対応するファイルの実ファイルの提供をサーバ2に対して要求する。サーバ2の受信部211がクライアント端末1からの当該要求を受信すると、サーバ2の送信部212は、その実ファイルを記憶部22から読み出してクライアント端末1に対して送信する(ステップSe2)。
【0080】
クライアント端末1の取得部111がサーバ2から実ファイルを受信すると、クライアント端末1の取得部111は、当該実ファイルを記憶部12に記憶する(ステップSe3)。また、取得部111は、基本属性テーブル121に格納される属性データ(具体的には、格納場所データ又は更新日時データ)を更新する。
【0081】
次に、クライアント端末1の表示制御部115は、表示部14に表示されるファイルのアイコン画像を表示部14を制御して変更する(ステップSe4)。例えば、上記の
図15(b)に示されるように、file2のアイコン画像I1が表示されている状態において、ステップSe2の結果、file2の実ファイルが取得された場合には、
図15(c)に示されるように、アイコン画像I2が新たに表示される。すなわち、実線の輪郭を有するアイコンの画像が表示される。
【0082】
別の例として、
図16(b)に示されるように、file2のアイコン画像I3が表示されている状態において、ステップSe2の結果、file2の実ファイルが取得された場合には、
図16(c)に示されるように、アイコン画像I4が新たに表示される。すなわち、その輪郭内に矩形の印を有しないアイコンの画像が表示される。
以上が実ファイル同期処理の説明である。
【0083】
1−2−4.属性データ更新及び同期処理
図19は、属性データ更新及び同期処理の一例を示すシーケンス図である。同図に示される属性データ更新及び同期処理は、クライアント端末1aのユーザにより、同期用フォルダに格納されるファイルの属性データが更新されると実行される。
【0084】
この属性データ更新及び同期処理のステップSf1においてクライアント端末1の更新通知部116は、更新内容を通知する更新通知をサーバ2に送信する。サーバ2の受信部211がクライアント端末1aからの更新通知を受信すると、サーバ2の更新部213は、詳細属性テーブル122の属性データを更新する(ステップSf2)。
【0085】
その後、クライアント端末1bにおいて上記の属性データ同期処理が実行されると、上記の更新内容はクライアント端末1bに記憶される詳細属性テーブル122の属性データに反映される。
以上が属性データ変更及び同期処理の説明である。
【0086】
図20は、本属性データ変更及び同期処理の一例について説明する図である。
図20(a)は、サーバ2に新たにfile2が記憶され、その後、属性データ同期処理の結果、クライアント端末1a及び1bにfile2の属性データが取得された状態を示している。
【0087】
図20(b)は、クライアント端末1aにおいては実ファイル同期処理の結果、file2の実ファイルが取得され、その後、file2の属性データ(この例では、コメント)がクライアント端末1aにおいて更新された状態を示している。この更新は、上記の属性データ変更及び同期処理の結果、
図20(b)に示されるように、サーバ2及びクライアント端末1bに記憶されるfile2の属性データに反映される。具体的には、コメント「至急」が「対応中」に更新される。更新されたfile2のコメント「対応中」を見たクライアント端末1bのユーザは、別のユーザがfile2の内容について検討していることを考慮して、その結果を待つべくfile2の実ファイルの同期を保留することが考えられる。
【0088】
図20(c)は、クライアント端末1aにおいてfile2の属性データがさらに更新された状態を示している。この更新は、上記の属性データ変更及び同期処理の結果、
図20(c)に示されるように、サーバ2及びクライアント端末1bに記憶されるfile2の属性データに反映される。具体的には、コメント「対応中」が「済み」に更新される。更新されたfile2のコメント「済み」を見たクライアント端末1bのユーザは、file2がすでに対応済みとなっていることを考慮して、file2の実ファイルの同期を不要と判断することが考えられる。
【0089】
以上説明した本実施形態に係る通信システム100では、サーバ2において新たにファイルが追加された場合又はファイルが更新された場合に、属性データについてはユーザによる指示を待たずにクライアント端末1において同期が行われるのに対し、実ファイルについてはユーザによる指示を待ってからクライアント端末1において同期が行われる。
【0090】
この通信システム100によれば、ファイルの実ファイルについて、ユーザの取得指示を待たずに取得してしまう場合と比較して、クライアント端末1の記憶容量の圧迫が抑制される。また、記憶容量の超過を原因とする同期処理の失敗が抑制される。また、サーバ2との間の通信量が抑制されることに伴い、クライアント端末1内において通信処理のためのリソースの消費が抑制される。また、特にクライアント端末1がモバイル端末である場合には、取得される実ファイル数が抑制されることに伴い、ユーザが所望のファイルにアクセスすることが容易となる。
【0091】
2.変形例
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
【0092】
2−1.変形例1
上記の実施形態に係るアイコン表示処理において、表示制御部115は、取得部111により取得されたファイルの属性データが予め定められた条件に合致する場合に、当該属性データにより示される属性を表示部14を制御して表示させてもよい。具体的には、表示制御部115は、当該属性データにより示される属性が予め定められた属性に該当する場合に、当該ファイルのアイコン画像を表示部14を制御して表示させてもよい。すなわち、表示制御部115により表示されるアイコン画像は、対応するファイルの属性データに基づいてフィルタリングされてもよい。例えば、作成者「A」により作成されたファイルのアイコン画像のみを表示させたり、コメント「至急」を属性データとして有するファイルのアイコン画像のみを表示させるようにしてもよい。
【0093】
または、表示制御部115は、当該属性データにより示される属性が予め定められた属性に該当する場合には、当該ファイルのアイコン画像であって、当該属性データにより示される属性を示すアイコン画像を表示部14を制御して表示させる一方で、当該属性データにより示される属性が予め定められた属性に該当しない場合には、当該ファイルのアイコン画像であって、当該属性データにより示される属性を示さないアイコン画像を表示部14を制御して表示させてもよい。すなわち、表示制御部115により表示されるアイコン画像に示される属性は、対応するファイルの属性データの内容又はその数に基づいて決定されてもよい。例えば、コメントについてはアイコン画像上において非表示とする一方で、タイトルについてはアイコン画像上において表示させるようにしてもよい。また、アイコン画像上に表示させる属性の数を予め定められた数に限定するようにしてもよい。この予め定められた数は、ファイルの種類(具体的には、拡張子)ごとに用意されてもよい。
【0094】
2−2.変形例2
上記の実施形態に係る属性データ同期処理において、取得部111は、取得されたファイルの属性データが予め定められた条件に合致する場合には、ユーザによる取得指示を待たずに当該ファイルの実ファイルを取得してもよい。例えば、取得されたファイルの拡張子データが「jpeg」等の画像ファイルを示すものである場合には、取得部111は、ユーザによる取得指示を待たずに当該画像ファイルの実ファイルを取得してもよい。
【0095】
2−3.変形例3
上記の実施形態又は上記の変形例においてクライアント端末1の制御部11又はサーバ2の制御部21により実行されるプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリ等の記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされてもよい。
【0096】
2−4.他の変形例
上記の実施形態に係る属性データ同期処理では、クライアント端末1の側からサーバ2に対してポーリングが行われているが、サーバ2の方でファイルの追加又は更新もしくは属性データの更新を検知次第、クライアント端末1に通知するようにしてもよい。
【0097】
上記の実施形態では、ファイルの実ファイルの同期についてはサーバ2からクライアント端末1への片方向となっているが、これを双方向としてもよい。
【0098】
上記の実施形態に係るアイコン画像の形態はあくまで一例であり、ファイルの存在をユーザに通知するものであって当該ファイルの属性を通知するものであれば他の形態でもよい。ファイルの追加を示す星印や、実ファイルや属性データの更新を示す矩形の印も他の形状としてもよい。また、ファイルの存在をユーザに通知するための手段はアイコン(すなわち、絵文字)に限られず、単なる文字等の記号であってもよい。
【0099】
上記の実施形態において、取得部111により取得された属性データにより示される属性又は更新データにより示される更新は、スピーカや振動装置を制御することによりユーザに通知されてもよい。ここで、スピーカや振動装置は、本発明に係る「通知部」の一例である。
【解決手段】通信端末は、内容物たる実体データと、当該実体データの属性を示す属性データとを含む一群のデータがデータ記憶装置に新たに記憶された場合に、前記属性データについては、ユーザによる取得指示を待たずに取得する一方で、前記実体データについては、前記ユーザによる取得指示がなされてから取得する取得部と、前記取得部により取得された属性データにより示される属性を表示部を制御して前記ユーザに通知させる表示制御部とを備える。