(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に基づいた各実施の形態における光学式測定装置について、以下、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、個数および量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数および量などに限定されない。以下の説明において、同一の部品および相当部品に対しては同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。特に制限が無い限り、下記に示す各実施の形態に示す構成を適宜組み合わせて用いることは、当初から予定されている。
【0015】
[実施の形態1]
(光学式測定装置1Aの構成)
図1〜
図5を参照して、本実施の形態における光学式測定装置1Aの構成について説明する。
図1は、光学式測定装置1Aの上方側を示す斜視図である。
図2は、光学式測定装置1Aの下方側を示す斜視図である。
図3は、光学式測定装置1Aの上方側を示す平面図である。
図4は、
図3におけるIV−IV線に関する矢視断面図である。
図5は、光学式測定装置1Aにおける光ファイバ40の先端部42を示す底面図である。
【0016】
図1および
図2を参照して、光学式測定装置1Aは、回転駆動装置10、歯車12,32、歯付ベルト部材20、支持軸31(回転軸)、光ファイバ40、ベルト部材60(
図2参照)、プーリ54(固定体)、プーリ74(回転体)、発振器15、および検出器16を備えている。
【0017】
歯車12は、回転軸11によって支持されている。歯車12は、回転軸11を通して回転駆動装置10から回転動力を受ける。歯車12は、矢印AR12方向およびその反対方向に、回転軸11とともに回転可能となっている。
【0018】
歯付ベルト部材20は、環状に構成され、内周面21に凹凸が形成されている。当該凹凸は、歯車12の歯車状に形成された外周面13の形状、および歯車32の歯車状に形成された外周面33の形状に対応している。歯付ベルト部材20は、外周面13,33を取り囲むように外周面13,33に巻回されている。歯付ベルト部材20は、歯車12から動力を受け、矢印AR20方向およびその反対方向に回転可能となっている。
【0019】
図3および
図4を参照して、支持軸31は所定のフレーム(図示せず)によって固定支持されている。プーリ54は、支持軸31の、長手方向(
図4紙面上下方向)における所定の高さ位置に固定して取り付けられている。プーリ54は、外形が円形状の円形部54a(第1円形部)を有している。歯車32は、プーリ54の上方において、プーリ54と同軸上に配置されている。
【0020】
歯車32と支持軸31との間には、ベアリング50が設けられている。ベアリング50によって、歯車32は支持軸31周りに回転可能に支持されている。歯車32は、歯付ベルト部材20から動力を受け、矢印AR32a方向およびその反対方向(
図1におけるAR32b方向)に回転可能となっている。歯車32が回転するとき、支持軸31およびプーリ54は回転しない。
【0021】
光ファイバ40の一端(
図4紙面上方側)は、発振器15(
図1参照)および検出器16(
図1参照)に接続されている。光ファイバ40の他端側(
図4紙面下方側)は、支持軸31と離間した位置において歯車32の一部を貫通している。歯車32と光ファイバ40との間には、ベアリング70が設けられている。
【0022】
ベアリング70によって、光ファイバ40は歯車32に回転可能に支持されている。ベアリング70によって、光ファイバ40は歯車32に対して矢印AR40方向(
図1参照)およびその反対方向に回転(自転)可能となっている。
【0023】
歯車32の下面側に位置する光ファイバ40の先端側には、プーリ74が光ファイバ40と同軸上に光ファイバ40に取り付けられている。プーリ74と光ファイバ40とは、一体的に回転(自転)可能となっている。さらに、プーリ74と光ファイバ40とは、歯車32が支持軸31周りに回転することによって、支持軸31周りに一体的に回転(公転)可能となっている。
【0024】
図4に示すように、プーリ74は、プーリ54と略同一高さに位置している。プーリ74は、外形が円形状の円形部74a(第2円形部)を有している。プーリ54の円形部54aおよびプーリ74の円形部74aは、直径が同一に構成されている。ベルト部材60は、円形部54aの外周面および円形部74aの外周面を取り囲むように、これらに巻回されている。
【0025】
図5を参照して、光ファイバ40の先端部42には、投光用ファイバ91と、受光用ファイバ92とが複数露出するように設けられている。光学式測定装置1Aにおける光ファイバ40は、12本の投光用ファイバ91が正六角形状に配列され、その内側を埋めるように7本の受光用ファイバ92が配置されている。光学式測定装置1Aにおいては、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92は、点対称に配列されている。
【0026】
図1および
図4を参照して、以上のように構成された光学式測定装置1Aに対して、歯車32の下方に測定対象ユニット100が配置される。測定対象ユニット100の表面には、測定対象物101が円周上に沿うように複数配置されている。各測定対象物101は、回転(公転)する光ファイバ40(の先端部42)に対向するように配置されている。
【0027】
(光学式測定装置1Aの動作)
図6〜
図9を参照して、光学式測定装置1Aの動作について説明する。
図6は、光学式測定装置1Aの第1の回転状態を示す平面図である。
図7は、光学式測定装置1Aの第2の回転状態を示す平面図である。
図8は、光学式測定装置1Aの第3の回転状態を示す平面図である。
図9は、光学式測定装置1Aの第4の回転状態を示す平面図である。
【0028】
図6を参照して、第1の回転状態において、歯車12が矢印AR12方向に回転する。歯付ベルト部材20は矢印AR20方向に回転する。歯車32は矢印AR32a方向に回転する。このとき、歯車32は矢印AR32a方向に、時間Tの間に角度θ(たとえば90°)だけ回転したとする。
【0029】
歯車32の回転に伴って、プーリ74は、プーリ54を中心に角度θだけ公転する。プーリ74は、第1角速度R1(=角度θ/時間T)で矢印AR32a方向に公転する。このとき、歯車32が回転してもプーリ54は回転しない。
【0030】
プーリ74が矢印AR32a方向に公転することに伴って、プーリ74は矢印AR74b方向(矢印AR74a方向とは反対方向)に回転(自転)しようとする。換言すると、プーリ74の回転方向における絶対的な位相が変化しようとする。
【0031】
ベルト部材60は、固定配置されているプーリ54に巻回されている。プーリ74の回転方向における絶対的な位相が変化しようとしていることに対して、ベルト部材60は、プーリ74(の外周面)を矢印AR60方向に回転させるように作用する。その結果、プーリ74は、プーリ74が矢印AR32a方向に公転することに伴って、矢印AR74a方向に第2角速度R2で回転(自転)する。第1角速度R1および第2角速度R2は向きが反対となっている。
【0032】
光学式測定装置1Aにおいては、円形部54aおよび円形部74aは直径が同一に構成されているため、第1角速度R1および第2角速度R2は、大きさ(速度分配)が同一となっている。歯車32が矢印AR32a方向に時間Tの間に角度θだけ回転したとき、プーリ74は歯車32に対して矢印AR74a方向に時間Tの間に角度(−θ)だけ回転する。ベルト部材60は、プーリ74に対して、プーリ74の回転方向における絶対的な位相の変化を相殺するように作用している。
【0033】
図7における第2の回転状態に示すように、基準位置M(説明の便宜上付している)の位置は、
図6における第1の回転状態から変化していない。換言すると、基準位置Mの回転方向における絶対的な位相は、歯車32が角度θだけ回転する前後において変化しておらず、常に紙面最も右側に位置している。
【0034】
歯車32が回転したとしても、プーリ74における絶対的な位相が変化しないため、光ファイバ40は回転(自転)することがない。光学式測定装置1Aによると、光ファイバ40にねじれが生じることが抑制されている。
【0035】
図7における第2の回転状態において、さらに歯車32が角度θ(90°)だけ回転したとする。光ファイバ40は、支持軸31周りに、矢印AR32aに示す方向に角度θだけさらに公転する。
【0036】
図8における第3の回転状態に示すように、基準位置Mの位置は、
図7における第2の回転状態から変化していない。基準位置Mの回転方向における絶対的な位相は、常に紙面最も右側に位置している。歯車32が角度θだけ回転する前後において、光ファイバ40にねじれは生じていない。
【0037】
同様に、
図8における第3の回転状態において、さらに歯車32が角度θ(90°)だけ回転したとする。光ファイバ40は、支持軸31周りに、矢印AR32aに示す方向に角度θだけさらに公転する。
【0038】
図9における第4の回転状態に示すように、基準位置Mの位置は、
図8における第3の回転状態から変化していない。基準位置Mの回転方向における絶対的な位相は、常に紙面最も右側に位置している。歯車32が角度θだけ回転する前後において、光ファイバ40にねじれは生じていない。
【0039】
光学式測定装置1Aによれば、光ファイバ40が支持軸31周りに複数回公転したとしても、光ファイバ40にねじれが生じることはない。
【0040】
光ファイバ40にねじれが生じないため、投光用ファイバ91内を導光する検出光48a(
図4参照)および受光用ファイバ92内を導光する反射光48bへの影響が防止されている。発振器15において生成された所望の設定条件に基づく検出光48aは、当該設定条件を維持した状態で、投光用ファイバ91によって導光され、測定対象物101(
図4参照)に投光される。測定対象物101からの反射光48bは、受光用ファイバ92によって受光され、測定対象物101の特性を示すスペクトル等(光バランス)を維持した状態で、検出器16(
図1参照)にまで導光される。
【0041】
光学式測定装置1Aによれば、円周上に沿うように配置された測定対象物の特性を光ファイバ40を用いて測定する際に、光ファイバ40にねじれが発生することがないため、検出光48aおよび反射光48bの(スペクトル等の)特性が変化しない。光学式測定装置1Aによれば、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となっている。光学式測定装置1Aによれば、光ファイバ40にねじれが生じないため、光ファイバ40の長寿命化をも図ることも可能となっている。
【0042】
なお、光学式測定装置1Aにおいては、歯車12および歯車32がプーリ状に構成され、且つ歯付ベルト部材20が凹凸を有さないゴムベルト状に構成されていてもよい。プーリ54およびプーリ74が歯車状に構成され、且つベルト部材60が歯付ベルト状に構成されていてもよい。
【0043】
[実施の形態1の他の構成]
上述の実施の形態1においては、回転駆動装置10からの回転動力を受けて、光ファイバ40(プーリ74)が支持軸31(プーリ54)周りに矢印AR32a方向に複数回公転するという態様に基づき説明した。
【0044】
図1を参照して、光ファイバ40(プーリ74)は、支持軸31(プーリ54)を中心に1回公転する毎に、その回転方向が逆向きになるように構成されていてもよい。換言すると、光ファイバ40が矢印AR32a方向に1回公転した後、光ファイバ40はその回転方向を反転させ矢印AR32b方向に1回公転する。光ファイバ40は、この回転および反転動作を複数回繰り返すように構成されていてもよい。
【0045】
光ファイバ40が、上記の回転動作および反転動作を複数回繰り返すように構成されている場合ついて、光ファイバ40の回転角度は360°に限られない。光ファイバ40がたとえば矢印AR32a方向に180°だけ回転した後、光ファイバ40はその回転方向を反転させ、再び矢印AR32b方向に180°だけ回転する。光ファイバ40は、このような回転動作および反転動作を複数回繰り返すように構成されていてもよい。
【0046】
回転角度についても、180°に限られず、120°であってもよいし、90°であってもよいし、任意の角度を採用することができる。回転角度については、測定対象ユニット100表面における複数の測定対象物101の配置位置に対応するように決定されるとよい。また、複数の測定対象物101のうち、一部の測定対象物101のみを測定するように、上記の回転角度が決定されてもよい。たとえば、測定対象ユニット100上に10個の測定対象物101が円周上に並んで載置されている場合、10個のうち隣接する3個のみの測定対象物に対して測定するように上記の回転角度が決定されてもよく、離間した3個のみの測定対象物に対して間欠的に測定するように上記の回転角度が決定されてもよい。
【0047】
回転動作および反転動作が実施される回数については、1回(1方向へ)の回転動作(360°、180°、120°等)が1つの測定対象ユニット100に対して実施され、測定対象ユニット100が他の測定対象ユニット100に交換された後、1回(上記1方向とは反対の方向へ)の反転動作(−360°、−180°、−120°等)が当該他の測定対象ユニット100に対して実施されるように構成されてもよい。測定方法に応じて、1つの測定対象ユニット100に対して、回転動作および反転動作の実施される回数が決定されるとよい。
【0048】
[実施の形態1のさらに他の構成]
上述の実施の形態1においては、光ファイバ40の投光用ファイバ91および受光用ファイバ92は、点対称に配列されているという態様に基づき説明した。投光用ファイバ91および受光用ファイバ92は、非点対称に配列されていてもよい。
【0049】
たとえば
図10に示す光ファイバ40Aのように、11本の投光用ファイバ91と、8本の受光用ファイバ92とが線対称に配列されていてもよい。光ファイバ40Aにおいては、投光用ファイバ91が、正六角形の頂点上に6本、その内側に直線状に3本、その直線状の両側に2本配列されている。受光用ファイバ92は、正六角形の辺部上に6本、その内側に2本配列されている。
【0050】
光ファイバ40Aのように、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が線対称に配列されている場合、光ファイバ40Aが回転しない(ねじれが生じない)ことによって、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となる。これは、次述する光ファイバ40B〜40Dについても同様である。なお、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が非対称に配列されている場合であっても、光ファイバ40Aが回転しない(ねじれが生じない)ことによって、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となる。
【0051】
図11に示す光ファイバ40Bのように、8本の投光用ファイバ91と、11本の受光用ファイバ92とが線対称に配列されていてもよい。光ファイバ40Bにおいては、3本の受光用ファイバ92が直線状に配列され、これに隣接して4本の投光用ファイバ91が直線状に配列され、これに隣接して5本の受光用ファイバ92が直線状に配列されている。そして、この5本の受光用ファイバ92を挟んで、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が左右対称に構成されている。
【0052】
図12に示す光ファイバ40Cのように、8本の投光用ファイバ91と、8本の受光用ファイバ92とが線対称に配列されていてもよい。光ファイバ40Cにおいては、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が、四角形状内において千鳥状に配列されている。
【0053】
図13に示す光ファイバ40Dのように、8本の投光用ファイバ91と、8本の受光用ファイバ92とが線対称に配列されていてもよい。光ファイバ40Dにおいては、4本の直線状に配列された投光用ファイバ91と、4本の直線状に配列された受光用ファイバ92とが、4角形状内において交互に並ぶように配列されている。
【0054】
光ファイバ40A〜40Dのように、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が線対称に配列されている場合であっても、光ファイバ40A〜40Dが回転しない(ねじれが生じない)ことによって、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となる。投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が非対称に配列されている場合であっても、光ファイバ40A〜40Dが回転しない(ねじれが生じない)ことによって、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となる。
【0055】
[実施の形態2]
(光学式測定装置1Bの構成)
図14および
図15を参照して、本実施の形態における光学式測定装置1Bについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
図14は、光学式測定装置1Bの上方側を示す平面図である。
図15は、
図14におけるXV−XV線に関する矢視断面図である。
【0056】
光学式測定装置1Bは、上述の実施の形態1の光学式測定装置1Aにおけるプーリ54、プーリ74、およびベルト部材60の代わりに、歯車55(固定体)、歯車75(回転体)、および歯車61を備えている。
【0057】
歯車55は、支持軸31の、長手方向(
図15紙面上下方向)における所定の高さ位置に固定して取り付けられている。歯車55は、歯車状に形成された歯車部55a(第1歯車部)を有している。歯車32は、歯車55の上方において、歯車55と同軸上に配置されている。歯車32が回転するとき、歯車55は回転しない。
【0058】
歯車32の下面側に位置する光ファイバ40の先端側には、歯車75が光ファイバ40と同軸上に光ファイバ40に取り付けられている。歯車75と光ファイバ40とは、一体的に回転(自転)可能となっている。また、歯車75と光ファイバ40とは、歯車32が支持軸31周りに回転することによって、支持軸31周りに一体的に回転(公転)可能となっている。
【0059】
歯車75は、歯車55と略同一高さに位置している。歯車75は、外形が歯車状の歯車部75a(第2歯車部)を有している。歯車55の歯車部55aおよび歯車75の歯車部75aは、直径が同一に構成されている。
【0060】
歯車61は、歯車部55aの外周面および歯車部75aの外周面の形状に対応しており、歯車部55aおよび歯車部75aの間においてこれらによって回転可能に保持されている。
【0061】
(光学式測定装置1Bの動作)
図14を参照して、歯車12が矢印AR12方向に回転する。歯付ベルト部材20は矢印AR20方向に回転する。歯車32は矢印AR32a方向に回転する。
【0062】
歯車32の回転に伴って、歯車75は、歯車55を中心に角度θ(第1角速度R1)だけ矢印AR32a方向に公転する。このとき、歯車32が回転しても歯車55は回転しない。
【0063】
歯車75が矢印AR32a方向に公転することに伴って、歯車75は矢印AR75b方向に回転(自転)しようとする。換言すると、歯車75の回転方向における絶対的な位相が変化しようとする。
【0064】
歯車61は、歯車55および歯車75の間においてこれらによって回転可能に保持されている。歯車75の回転方向における絶対的な位相が変化しようとしていることに対して、歯車61は、矢印AR61方向に自転しつつ、矢印AR32a方向に公転する。歯車61は、歯車75との接触面において歯車75を矢印AR75a方向に回転させるように作用する。その結果、歯車75は、歯車75が矢印AR32a方向に公転することに伴って、矢印AR75a方向に第2角速度R2で回転(自転)する。第1角速度R1および第2角速度R2は向きが反対となっている。
【0065】
光学式測定装置1Bにおいては、歯車部55aおよび歯車部75aは直径が同一に構成されているため、第1角速度R1および第2角速度R2は、大きさ(速度分配)が同一となっている。歯車32が矢印AR32a方向に時間Tの間に角度θだけ回転したとき、歯車75は歯車32に対して矢印AR75a方向に時間Tの間に角度(−θ)だけ回転する。歯車61は、歯車75に対して、歯車75の回転方向における絶対的な位相の変化を相殺するように作用している。
【0066】
歯車32が回転したとしても、歯車75における絶対的な位相が変化しないため、光ファイバ40は回転(自転)することがない。光学式測定装置1Bによっても、光ファイバ40にねじれが生じることが抑制されている。その結果、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aと同様の効果を得ることが可能となっている。
【0067】
上述の実施の形態1の他の構成と同様に、光ファイバ40が矢印AR32a方向に1回公転した後、光ファイバ40はその回転方向を反転させ矢印AR32b方向に1回公転し、これらが繰り返されるように構成されていてもよい。上述の実施の形態1のさらに他の構成と同様に、光ファイバ40は、投光用ファイバ91と受光用ファイバ92とが線対称に配列されていてもよい。
【0068】
[実施の形態2の他の構成]
図16および
図17を参照して、実施の形態2の他の構成における光学式測定装置1Cについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
図16は、光学式測定装置1Cの上方側を示す平面図である。
図17は、
図16におけるXVII−XVII線に関する矢視断面図である。
【0069】
光学式測定装置1Cは、上述の実施の形態1の光学式測定装置1Aにおける歯車12、歯車32、および歯付ベルト部材20の代わりに、連結部材12A、および円盤部材32Aを備えている。円盤部材32Aは、歯車32と略同様に構成される。円盤部材32Aの外周面33は、歯車状に構成されていなくてもよい。なお、図示上の便宜のため、回転駆動装置10および回転軸11については
図17にのみ図示し、
図16には連結部材12A(の下端部側のみ)を模式的に示している。
【0070】
光学式測定装置1Cにおいては、回転駆動装置10が円盤部材32Aの上方に配置される(
図17参照)。回転駆動装置10から垂設された回転軸11は、支持軸31と同軸上に配置される。回転軸11の下部に、連結部材12Aが取り付けられる。連結部材12Aは、回転軸11を通して回転駆動装置10から回転動力を受ける。連結部材12Aは、矢印AR12A方向およびその反対方向に、回転軸11とともに回転可能となっている。
【0071】
連結部材12Aの下端は環状に構成され、円盤部材32Aの上面に連結されている。円盤部材32Aは、連結部材12Aから動力を受け、矢印AR32Aa方向およびその反対方向に回転可能となっている。
【0072】
光学式測定装置1Cのように、光ファイバ40を支持する円盤部材32Aに、回転駆動装置10からの動力が直接伝達されるような構成(ベルト部材60などを介さないで動力が伝達されるような構成)であっても、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aと同様の作用効果を得ることができる。光ファイバ40が支持軸31周りに複数回公転したとしても、光ファイバ40にねじれが生じることはない。また、光学式測定装置1Cによれば、平面方向の省スペース化を図ることも可能となっている。
【0073】
[実施の形態2のさらに他の構成]
図18および
図19を参照して、実施の形態2のさらに他の構成における光学式測定装置1Dについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
図18は、光学式測定装置1Dの上方側を示す平面図である。
図19は、
図18におけるXIX−XIX線に関する矢視断面図である。
【0074】
光学式測定装置1Dは、上述の実施の形態1の光学式測定装置1Aにおける歯車12、歯車32、および歯付ベルト部材20の代わりに、歯車12B、および歯車32Bを備えている。歯車12Bの外周面13に形成された歯車部12Baは、歯車32Bの外周面33に形成された歯車部32Baに対応している。歯車12Bおよび歯車32Bは、歯車部12Baおよび歯車部32Baが相互に噛み合うように配置されている。
【0075】
歯車12Bは、回転軸11を通して回転駆動装置10から回転動力を受ける。歯車12Bは、矢印AR12B方向およびその反対方向に、回転軸11とともに回転可能となっている。歯車32Bは、歯車12Bから動力を受け、矢印AR32Ba方向およびその反対方向に回転可能となっている。
【0076】
光学式測定装置1Dによれば、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aと同様に、光ファイバ40が支持軸31周りに複数回公転したとしても、光ファイバ40にねじれが生じることはない。光学式測定装置1Dによれば、平面方向の省スペース化を図ることも可能となっている。
【0077】
[実施の形態3]
図20を参照して、本実施の形態における光学式測定装置1Eについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
【0078】
光学式測定装置1Eにおいては、プーリ74が、光ファイバ40の先端部42側に向かって(測定対象ユニット100に近づくように)延在している。プーリ74の内部は中空に形成され、プーリ74の下端側には、偏光素子80が設けられている。偏光素子80は、レンズ部81と、筐体82と、偏光フィルタ83(偏光プリズム)とから構成されている。
【0079】
光ファイバ40の投光用ファイバ91から投光された検出光48aは、レンズ部81を通過するとともに、偏光フィルタ83において特定の波長に偏光される。検出光48aは、偏光された状態で測定対象物101に投光される。測定対象物101からの反射光48bは、再び偏光素子80を通過して受光用ファイバ92によって検出器16(
図1参照)まで導光される。
【0080】
光学式測定装置1Eのように、プーリ74と一体的に偏光素子80を設けることによって、光ファイバ40にねじれが生じないことに加え、光ファイバ40と偏光素子80との回転方向における相対的な位置関係も変化しない。光学式測定装置1Eによれば、偏光素子80を用いる場合であっても、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となっている。
【0081】
[実施の形態3の他の構成]
図21を参照して、実施の形態3の他の構成における光学式測定装置1Fについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
【0082】
光学式測定装置1Fにおいては、プーリ74が、光ファイバ40の先端部42側に向かって(測定対象ユニット100に近づくように)延在している。プーリ74の内部は中空に形成され、プーリ74の下端側には、集光レンズ85が設けられている。
【0083】
光ファイバ40の投光用ファイバ91から投光された検出光48aは、集光レンズ85を通過するとともに、集光された状態で測定対象物101に投光される。測定対象物101からの反射光48bは、再び集光レンズ85を通過して受光用ファイバ92によって検出器16(
図1参照)まで導光される。
【0084】
光学式測定装置1Fのように、プーリ74と一体的に集光レンズ85を設けることによって、光ファイバ40にねじれが生じないことに加え、光ファイバ40と集光レンズ85との回転方向における相対的な位置関係も変化しない。光学式測定装置1Fによれば、集光レンズ85を用いる場合であっても、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となっている。
【0085】
[実施の形態3のさらに他の構成]
図22を参照して、実施の形態3のさらに他の構成における光学式測定装置1Gについて説明する。ここでは、上述の実施の形態1における光学式測定装置1Aとの相違点について説明する。
【0086】
光学式測定装置1Gにおいては、光ファイバ40の下端部40aが中空径大に構成され、下端部40aの内部に投光用ファイバ91および受光用ファイバ92が配設されている。投光用ファイバ91および受光用ファイバ92は、下端部40aに設けられた開口部79からそれぞれ露出している。投光用ファイバ91および受光用ファイバ92は、測定対象物101の近傍まで延びている。
【0087】
光ファイバ40の投光用ファイバ91から投光された検出光48aは、下端部40aの内部を通過するとともに、測定対象物101の近傍から測定対象物101に投光される。測定対象物101からの反射光48bは、再び下端部40aを通過して受光用ファイバ92によって検出器16(
図1参照)まで導光される。
【0088】
光学式測定装置1Gのように、光ファイバ40を測定対象物101の近傍にまで延在させるという構成であっても、光ファイバ40にねじれが生じない。光学式測定装置1Gによれば、投光用ファイバ91および受光用ファイバ92を測定対象物101に近接配置させる場合であっても、より高い精度で測定対象物の特性(測光データ)を測定することが可能となっている。
【0089】
以上、本発明の発明を実施するための各実施の形態について説明したが、今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。