特許第5783409号(P5783409)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5783409光源装置及びプロジェクタ並びに光源装置の組込み方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5783409
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】光源装置及びプロジェクタ並びに光源装置の組込み方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20060101AFI20150907BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20150907BHJP
   F21Y 101/02 20060101ALN20150907BHJP
【FI】
   F21S2/00 312
   G03B21/14 B
   F21Y101:02
【請求項の数】14
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2011-111418(P2011-111418)
(22)【出願日】2011年5月18日
(65)【公開番号】特開2012-243508(P2012-243508A)
(43)【公開日】2012年12月10日
【審査請求日】2014年5月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092646
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 清
(74)【代理人】
【識別番号】100083769
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100083002
【弁理士】
【氏名又は名称】伊丹 辰男
(72)【発明者】
【氏名】加瀬 智史
【審査官】 柿崎 拓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−075899(JP,A)
【文献】 特開2001−267670(JP,A)
【文献】 実開昭57−188542(JP,U)
【文献】 実開昭53−003364(JP,U)
【文献】 実開平02−125267(JP,U)
【文献】 実開昭58−080608(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
G03B 21/14
F21Y 101/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持する光源装置であって、
前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、
前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有し、
前記第1のネジ部材が前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合した状態で前記第2のネジ部材を螺合させた場合に、前記第2のネジ部材がその先端部により、前記第1のネジ部材の本体部のネジ山部を押圧し取り外しが困難となる状態まで塑性変形させていることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記第1のネジ部材が前記貫通孔に遊嵌していることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記第1の保持体が前記光源用素子から射出される光を集光するコリメータレンズを保持することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光源装置。
【請求項5】
前記光源用素子は、レーザーダイオードであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の光源装置。
【請求項6】
前記第2のネジ部材は、その頭部が封止剤により埋設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の光源装置。
【請求項7】
前記第2の保持体の表面は、前記第2のネジ部材の頭部を収容する凹穴部をさらに有し、
前記第2のネジ部材の頭部が、前記凹穴部に収容された状態で、前記封止剤により埋設されていることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
【請求項8】
光源装置と、前記光源装置の発する光で光学像を形成する表示素子と、前記表示素子により形成される光学像をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記光源装置及び前記表示素子を制御するプロジェクタ制御手段と、を備え、
前記光源装置が請求項1乃至請求項7の何れかの光源装置であることを特徴とするプロジェクタ。
【請求項9】
前記光源装置における前記第2の保持体の前記第2の螺合孔と、前記第2の螺合孔に配置された第2のネジ部材とは、前記光源装置の底面側に備えられており、
該光源装置はプロジェクタ底面に設けられている開口部の内側に配設されていることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
【請求項10】
第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持し、前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有する光源装置を備えたプロジェクタにおける前記光源装置の組込み方法であって、
前記第1のネジ部材を前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合する螺合工程と、
前記第2のネジ部材を、前記第2の保持体の前記第2の螺合孔に螺合し且つその先端が前記第1のネジ部材の前記ネジ山部を押圧し取り外しが困難となる状態まで塑性変形させるようにねじ込む塑性変形工程と、
を有することを特徴とするプロジェクタにおける光源装置の組込み方法。
【請求項11】
前記光源装置は、前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定部材をさらに備え、
前記光源装置の組込み方法は、前記螺合工程の前に、前記固定部材により前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定工程をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の光源装置の組込み方法。
【請求項12】
前記第2の保持体は、前記光源用素子から射出される光を集光するコリメータレンズを保持し、
前記光源装置の組込み方法は、前記コリメータレンズと前記光源用素子の光軸調整を行う光軸調整工程をさらに含み、
前記光軸調整工程は、前記固定工程の前、又は、前記固定工程の後に行われることを特徴とする請求項11に記載の光源装置の組込み方法。
【請求項13】
前記光源装置をプロジェクタの筐体内に組み込んで、前記プロジェクタの光学特性の調整を行う光学特性調整工程をさらに含み、
前記光学特性調整工程は、前記螺合工程の後、且つ、前記塑性変形工程の前に行われることを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の光源装置の組込み方法。
【請求項14】
前記塑性変形工程の後に、前記第2のネジ部材の頭部を封止剤により埋設する封止工程をさらに含むことを特徴とする請求項10乃至請求項13の何れかに記載の光源装置の組込み方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置及びプロジェクタ並びに光源装置の組込み方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、パーソナルコンピュータの画面やビデオ画像、さらにメモリカード等に記憶されている画像データによる画像等をスクリーンに投影する画像投影装置としてのデータプロジェクタが多用されている。このプロジェクタは、光源から射出された光をDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子、又は、液晶板に集光させ、スクリーン上にカラー画像を表示させるものである。
【0003】
このようなプロジェクタにおいて、従来は高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であったが、近年、光源として発光ダイオードやレーザーダイオード、あるいは、有機EL、蛍光体等の光源用素子を用いる種々のプロジェクタの開発が多々なされている。
【0004】
ところで、プロジェクタ内からレーザーダイオード等の光源用素子が故意に取り出され、他の用途に転用される、レーザー光に誤って被曝する、等の不具合が生じる虞がある。例えば、特許文献1には、レーザー装置からレーザー共振器を故意に取り外し、レーザー共振器を他の用途に転用するのを防止するレーザー装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−267670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1は、レーザー共振器が取り外された場合にそのレーザー共振器の一部が破壊される技術を示すレーザー装置であり、レーザー装置から光源用素子を取り外し困難な構造を示すものではない。
【0007】
本発明は上述したような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構造で、プロジェクタ筐体内の光源装置の光源用素子を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能な光源装置及びプロジェクタ並びに光源装置の組込み方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光源装置は、第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持する光源装置であって、前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有し、前記第1のネジ部材が前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合した状態で前記第2のネジ部材を螺合させた場合に、前記第2のネジ部材がその先端部により、前記第1のネジ部材の本体部のネジ山部を押圧し取り外しが困難となる状態まで塑性変形させていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るプロジェクタは、上記光源装置と、前記光源装置の発する光で光学像を形成する表示素子と、前記表示素子により形成される光学像をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記光源装置及び前記表示素子を制御するプロジェクタ制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る光源装置の組込み方法は、第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持し、前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有する光源装置を備えたプロジェクタにおける前記光源装置の組込み方法であって、前記第1のネジ部材を前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合する螺合工程と、前記第2のネジ部材を、前記第2の保持体の前記第2の螺合孔に螺合し且つその先端が前記第1のネジ部材の前記ネジ山部を押圧し取り外しが困難となる状態まで塑性変形させるようにねじ込む塑性変形工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構造で、プロジェクタ筐体内の光源装置の光源用素子を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能な光源装置及びプロジェクタ並びに光源装置の組込み方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタを示す外観斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るプロジェクタの機能回路ブロックを示す図である。
図3】本発明の実施形態に係るプロジェクタの内部構造を示す平面模式図である。
図4】本発明の実施形態に係るプロジェクタの底パネル蓋が取り付けられた状態を示す底面図である。
図5】本発明の実施形態に係るプロジェクタの底パネル蓋が取り外された光源装置の露出した状態を示す底面図である。
図6】本発明の実施形態に係る光源装置の斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係る光源装置の底面図である。
図8】本発明の実施形態に係る光源装置の励起光源及びコリメータレンズを通る断面図である。
図9】本発明の実施形態に係る光源装置の第1のネジ部材及び第2のネジ部材を通る断面図である。
図10】本発明の実施形態に係るプロジェクタの光源装置の組み立て順を示す図である。
図11】本発明の実施形態に係るプロジェクタの製造方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について述べる。図1は、プロジェクタ10の外観斜視図である。尚、本実施形態において、プロジェクタ10における左右とは投影方向に対しての左右方向を示し、前後とはプロジェクタ10のスクリーン側方向及び光線束の進行方向に対しての前後方向を示す。
【0014】
プロジェクタ10は、図1に示すように、略直方体形状であって、プロジェクタ筐体の前方の側板とされる正面パネル12の側方に投影口を覆うレンズカバー19を有するとともに、この正面パネル12には複数の吸気孔18や排気孔17を設けている。さらに、図示しないがリモートコントローラからの制御信号を受信するIr受信部を備えている。
【0015】
また、筐体の上面パネル11にはキー/インジケータ部37が設けられ、このキー/インジケータ部37には、電源スイッチキーや電源のオン又はオフを報知するパワーインジケータ、投影のオン、オフを切りかえる投影スイッチキー、光源ユニットや表示素子又は制御回路等が過熱したときに報知をする過熱インジケータ等のキーやインジケータが配置されている。
【0016】
さらに、筐体の背面には、背面パネルにUSB端子や画像信号入力用のD−SUB端子、S端子、RCA端子等を設ける入出力コネクタ部及び電源アダプタプラグ等の各種端子20が設けられている。また、背面パネルには、複数の吸気孔が形成されている。尚、図示しない筐体の側板である右側パネル、及び、図1に示した側板である左側パネル15には、各々複数の排気孔17が形成されている。また、左側パネル15の背面パネル近傍の隅部には、吸気孔18も形成されている。
【0017】
次に、プロジェクタ10のプロジェクタ制御手段について図2のブロック図を用いて述べる。プロジェクタ制御手段は、制御部38、入出力インターフェース22、画像変換部23、表示エンコーダ24、表示駆動部26等から構成され、入出力コネクタ部21から入力された各種規格の画像信号は、入出力インターフェース22、システムバス(SB)を介して画像変換部23で表示に適した所定のフォーマットの画像信号に統一するように変換された後、表示エンコーダ24に出力される。
【0018】
また、表示エンコーダ24は、入力された画像信号をビデオRAM25に展開記憶させた上でこのビデオRAM25の記憶内容からビデオ信号を生成して表示駆動部26に出力する。
【0019】
表示駆動部26は、表示素子制御手段として機能するものであり、表示エンコーダ24から出力された画像信号に対応して適宜フレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子51を駆動するものであり、光源ユニット60から射出された光線束を、導光光学系を介して表示素子51に照射することにより、表示素子51の反射光で光学像を形成し、後述する投影側光学系を介して図示しないスクリーンに画像を投影表示する。尚、この投影側光学系の可動レンズ群235は、レンズモータ45によりズーム調整やフォーカス調整のための駆動が行われる。
【0020】
また、画像圧縮伸長部31は、画像信号の輝度信号及び色差信号をADCT及びハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮して着脱自在な記録媒体とされるメモリカード32に順次書き込む記録処理を行う。さらに、画像圧縮伸長部31は、再生モード時にメモリカード32に記録された画像データを読み出し、一連の動画を構成する個々の画像データを1フレーム単位で伸長し、この画像データを、画像変換部23を介して表示エンコーダ24に出力し、メモリカード32に記憶された画像データに基づいて動画等の表示を可能とする処理を行う。
【0021】
制御部38は、プロジェクタ10内の各回路の動作制御を司るものであって、CPUや各種セッティング等の動作プログラムを固定的に記憶したROM及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。
【0022】
筐体の上面パネル11に設けられるメインキー及びインジケータ等により構成されるキー/インジケータ部37の操作信号は、直接に制御部38に送出され、リモートコントローラからのキー操作信号は、Ir受信部35で受信され、Ir処理部36で復調されたコード信号が制御部38に出力される。
【0023】
尚、制御部38にはシステムバス(SB)を介して音声処理部47が接続されている。この音声処理部47は、PCM音源等の音源回路を備えており、投影モード及び再生モード時には音声データをアナログ化し、スピーカ48を駆動して拡声放音させる。
【0024】
また、制御部38は、光源制御手段としての光源制御回路41を制御しており、この光源制御回路41は、画像生成時に要求される所定波長帯域の光が光源ユニット60から射出されるように、光源ユニット60の励起光照射装置、赤色光源装置、及び青色光源装置の発光を個別に制御する。
【0025】
さらに、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43に光源ユニット60等に設けた複数の温度センサによる温度検出を行わせ、この温度検出の結果から冷却ファンの回転速度を制御させている。また、制御部38は、冷却ファン駆動制御回路43にタイマー等によりプロジェクタ本体の電源OFF後も冷却ファンの回転を持続させる、あるいは、温度センサによる温度検出の結果によってはプロジェクタ本体の電源をOFFにする等の制御も行う。
【0026】
次に、このプロジェクタ10の内部構造について述べる。図3は、プロジェクタ10の内部構造を示す平面模式図である。プロジェクタ10は、図3に示すように、右側パネル14の近傍に制御回路基板241を備えている。この制御回路基板241は、電源回路ブロックや光源制御ブロック等を備えてなる。また、プロジェクタ10は、制御回路基板241の側方、つまり、プロジェクタ筐体の略中央部分に光源ユニット60を備えている。さらに、プロジェクタ10は、光源ユニット60と左側パネル15との間に光学系ユニット160を備えている。
【0027】
光源ユニット60は、プロジェクタ筐体の左右方向における略中央部分であって背面パネル13近傍に配置される励起光照射装置70と、この励起光照射装置70から射出される光線束の光軸上であって正面パネル12の近傍に配置される蛍光発光装置100と、この蛍光発光装置100から射出される光線束と平行となるように正面パネル12の近傍に配置される青色光源装置300と、励起光照射装置70と蛍光発光装置100との間に配置される赤色光源装置120と、蛍光発光装置100からの射出光や赤色光源装置120からの射出光、青色光源装置300からの射出光の光軸が夫々同一の光軸となるように変換して各色光を所定の一面であるライトトンネル175の入射口に導光する導光光学系140と、を備える。
【0028】
励起光照射装置70は、背面パネル13と光軸が直交するように配置された光源用素子としての励起光源71と、励起光源71からの射出光を集光する集光レンズ78と、励起光源71と背面パネル13との間に配置されたヒートシンク81と、を備える。
【0029】
光源装置における励起光源71は、3行8列の計24個の青色レーザーダイオードがマトリクス状に配列されており、各青色レーザーダイオードの光軸上には、各青色レーザーダイオードからの射出光を平行光に変換する集光レンズであるコリメータレンズ73が夫々配置されている。本実施形態に係る複数のコリメータレンズ73は、光源用素子としての各励起光源71それぞれから射出される光線を集光レンズ78に射出する。
【0030】
ヒートシンク81の近傍には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261とヒートシンク81とによって励起光源71が冷却される。
【0031】
蛍光発光装置100は、正面パネル12と平行となるように、つまり、励起光照射装置70から凹レンズ76を介して射出した光線束の光軸と直交するように配置された蛍光板としての蛍光ホイール101と、この蛍光ホイール101を回転駆動するホイールモータ110と、蛍光ホイール101から背面パネル13方向に射出される光線束を集光する集光レンズ群111と、を備える。集光レンズ群111は、大径の凸レンズ112と小径の凸レンズ113とを有し、それぞれの光軸と集光レンズ78の光軸とが一致するように直線状に配置されている。
【0032】
蛍光ホイール101は、円板状の金属基材であって、励起光源71からの射出光を励起光として緑色波長帯域の蛍光発光光を射出する環状の蛍光発光領域が凹部として形成され、励起光を受けて蛍光発光する蛍光板として機能する。また、蛍光発光領域を含む蛍光ホイール101の励起光源71側の表面は、銀蒸着等によってミラー加工されることで光を反射する反射面が形成され、この反射面上に緑色蛍光体の層が敷設されている。
【0033】
そして、励起光源71からコリメータレンズ73、集光レンズ78、凹レンズ76、及び第一ダイクロイックミラー141を介して蛍光ホイール101の緑色の蛍光体層に照射された光は、緑色の蛍光体層における緑色蛍光体を励起し、緑色蛍光体から全方位に蛍光発光された光線束は、直接励起光源71側へ、あるいは、蛍光ホイール101の反射面で反射した後に励起光源71側へ射出される。また、蛍光体層の蛍光体に吸収されることなく、金属基材に照射された励起光は、反射面により反射されて再び蛍光体層に入射し、蛍光体を励起することとなる。よって、蛍光ホイール101の凹部の表面を反射面とすることにより、励起光源71から射出される励起光の利用効率を上げることができ、より明るく発光させることができる。上記凹レンズ76は、励起光源71からの励起光を略平行光に変換する。
【0034】
尚、蛍光ホイール101の反射面で蛍光体層側に反射された励起光において蛍光体に吸収されることなく励起光源71側に射出された励起光は、後述する第一ダイクロイックミラー141を透過し、蛍光光は第一ダイクロイックミラー141により反射されるため、励起光が外部に射出されることはない。そして、ホイールモータ110と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって蛍光ホイール101が冷却される。
【0035】
赤色光源装置120は、励起光源71と光軸が直交するように配置された赤色光源121と、赤色光源121からの射出光を集光する集光レンズ群125と、を備える。そして、この赤色光源装置120は、励起光照射装置70からの射出光及び蛍光ホイール101から射出される緑色波長帯域光と光軸が交差するように配置されている。また、赤色光源121は、赤色の波長帯域光を発する半導体発光素子としての赤色発光ダイオードである。さらに、赤色光源装置120は、赤色光源121の右側パネル14側に配置されるヒートシンク130を備える。そして、ヒートシンク130と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって赤色光源121が冷却される。
【0036】
青色光源装置300は、蛍光発光装置100からの射出光の光軸と平行となるように配置された青色光源301と、青色光源301からの射出光を集光する集光レンズ群305と、を備える。そして、この青色光源装置300は、赤色光源装置120からの射出光と光軸が交差するように配置されている。また、青色光源301は、青色の波長帯域光を発する半導体発光素子としての青色発光ダイオードである。さらに、青色光源装置300は、青色光源301の正面パネル12側に配置されるヒートシンク310を備える。そして、ヒートシンク310と正面パネル12との間には冷却ファン261が配置されており、この冷却ファン261によって青色光源301が冷却される。
【0037】
そして、導光光学系140は、赤色、緑色、青色波長帯域の光線束を集光させる集光レンズや、各色波長帯域の光線束の光軸を変換して同一の光軸とさせるダイクロイックミラー等からなる。具体的には、励起光照射装置70から射出される青色波長帯域光及び蛍光ホイール101から射出される緑色波長帯域光の光軸と、赤色光源装置120から射出される赤色波長帯域光の光軸と、が交差する位置に、青色及び赤色波長帯域光を透過し、緑色波長帯域光を反射してこの緑色光の光軸を左側パネル15方向に90度変換する第一ダイクロイックミラー141が配置されている。
【0038】
また、青色光源装置300から射出される青色波長帯域光の光軸と、赤色光源装置120から射出される赤色波長帯域光の光軸と、が交差する位置に、青色波長帯域光を透過し、緑色及び赤色波長帯域光を反射してこの緑色及び赤色光の光軸を背面パネル13方向に90度変換する第二ダイクロイックミラー148が配置されている。そして、第一ダイクロイックミラー141と第二ダイクロイックミラー148との間には、集光レンズ77が配置されている。さらに、ライトトンネル175の近傍には、ライトトンネル175の入射口に光源光を集光する集光レンズ173が配置されている。
【0039】
光学系ユニット160は、励起光照射装置70の左側方に位置する照明側ブロック161と、背面パネル13と左側パネル15とが交差する位置の近傍に位置する画像生成ブロック165と、導光光学系140と左側パネル15との間に位置する投影側ブロック168と、の3つのブロックによって略コの字状に構成されている。
【0040】
この照明側ブロック161は、光源ユニット60から射出された光源光を画像生成ブロック165が備える表示素子51に導光する光源側光学系170の一部を備えている。この照明側ブロック161が有する光源側光学系170としては、光源ユニット60から射出された光線束を均一な強度分布の光束とするライトトンネル175、ライトトンネル175から射出された光を集光する集光レンズ178、ライトトンネル175から射出された光線束の光軸を画像生成ブロック165方向に変換する光軸変換ミラー181等がある。
【0041】
画像生成ブロック165は、光源側光学系170として、光軸変換ミラー181で反射した光源光を表示素子51に集光させる集光レンズ183と、この集光レンズ183を透過した光線束を表示素子51に所定の角度で照射する照射ミラー185と、を有している。さらに、画像生成ブロック165は、表示素子51とするDMDを備え、この表示素子51と背面パネル13との間には表示素子51を冷却するためのヒートシンク190が配置されて、このヒートシンク190によって表示素子51が冷却される。また、表示素子51の正面近傍には、投影側光学系220としての集光レンズ195が配置されている。
【0042】
投影側ブロック168は、表示素子51で反射されたオン光をスクリーンに放出する投影側光学系220のレンズ群を有している。この投影側光学系220としては、固定鏡筒に内蔵する固定レンズ群225と可動鏡筒に内蔵する可動レンズ群235とを備えてズーム機能を備えた可変焦点型レンズとされ、レンズモータにより可動レンズ群235を移動させることによりズーム調整やフォーカス調整を可能としている。
【0043】
次に、プロジェクタ10の底面側の構造について説明する。図4は、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の底パネル蓋16aが取り付けられた状態を示す底面図である。図5は、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の底パネル蓋16aが取り外された光源装置である励起光照射装置70の露出した状態を示す底面図である。
【0044】
図4図5に示すように、プロジェクタ10の筐体の底面パネル16の中央近傍に、励起光照射装置70の位置に合わせて開口部16b、及び底パネル蓋16aが設けられている。詳細には、底面パネル16の開口部16bには、開口部16bに取り付け可能な蓋部である底パネル蓋16aが、ネジ16c、16dにより固定される。この開口部16b及び底パネル蓋16aは、励起光照射装置70の保守を可能とするものである。
【0045】
次に、プロジェクタ10の光源装置である励起光照射装置70を説明する。図6は本発明の実施形態に係る励起光照射装置70の斜視図である。図7は励起光照射装置70の底面図である。図8は励起光照射装置70の励起光源71及びコリメータレンズ73を通る断面図である。図9は励起光照射装置70の第1のネジ部材84と第2のネジ部材85を通る断面図である。
【0046】
励起光照射装置70は、図6に示すように、第1の保持体であるレンズ保持体79と第2の保持体である光源保持体80とを有し、レンズ保持体79と光源保持体80との間で励起光源71としての光源用素子であるレーザーダイオードが保持される構造を有する。光源保持体80は、板状本体部80aと突出部80bとを有し、断面形状がL字形状に形成されている。光源保持体80とレンズ保持体79とは、固定部材である複数の固定ネジ87により固定されている。詳細には、レンズ保持体79の前面側には、押え板89が配置されており、コリメータレンズ73に対応する複数の大径の孔89aが配置され、ネジ82によりレンズ保持体79に固定されるように構成されている。この複数の大径の孔89aの間には、固定ネジ87が挿入される複数の小径の孔89bが形成されている。固定ネジ87は、押え板89の小径の孔89bに挿入され、レンズ保持体79の凹穴部79d、後述する孔部79c及び光源保持体80のネジ孔80gに螺合することで、レンズ保持体79と光源保持体80が固定される。光源保持体80の後方にはヒートシンク81がネジ(不図示)により取り付けられている。
【0047】
押え板89の前面側下端には、略半円形状の複数の孔89cが形成されており、これらの孔89cはレンズ保持体79の凹部79gに連通するように構成されている。レンズ保持体79の凹部79gには、後述する第1のネジ部材84が挿入される。また、図7に示すように、励起光照射装置70の底面側には、第2のネジ部材85が挿入される複数の凹穴部80mが形成されている。これらの凹穴部80mには、第2のネジ部材85が挿入された状態で封止剤86が充填される。また、励起光照射装置70の底面側には、励起光源71に電気的に接続されるフレキシブル基板90が設けられている。
【0048】
以下、励起光照射装置70の各構成要素について説明する。コリメータレンズ73は、励起光源71である青色レーザーダイオードからの射出光を集光させる集光レンズである。レンズ取付枠74は、予めコリメータレンズ73と一体とされるものであり、図8に示すように、コリメータレンズ73の周縁に接着剤等で固着される取付枠である。コリメータレンズ73の光軸調整としての位置調整は、コリメータレンズ73の周縁を接着剤等で固着されて一体とされるレンズ取付枠74の周縁を押圧して移動させて行うことにより、レンズ自体を傷つけることを防止できる。
【0049】
レンズ保持体79は、耐熱樹脂性の保持部材であり、図8に示すように、励起光源71からコリメータレンズ73へ放射される光の光路として複数の孔部79aが形成されており、孔部79aの前方側には孔部79aより小径のレンズ取付穴79bが形成され、レンズ取付穴79bにレンズ取付枠74とコリメータレンズ73が配置されて、コリメータレンズ73を保持する。レンズ保持体79の孔部79aそれぞれの後方側には、励起光源71が配置される。また、レンズ保持体79の前方側には、コリメータレンズ73に対応した位置に開口部を備えるとともに、コリメータレンズ73の前後方向への移動を抑える押え板89が配置されており、この押え板89はネジ82により光源保持体80に固定される。
【0050】
レンズ保持体79は、図9に示すように、固定ネジ87用の孔部79cが形成されており、孔部79cの内側には雌ネジが形成されている。この孔部79cの雌ネジには、固定ネジ87の本体部87aに形成された雄ネジが係合するように構成されている。孔部79cの前方側には、孔部79cより直径が大きく、且つ、固定ネジ87の頭部87bを配置する凹穴部79dが形成され、段部79eに固定ネジ87の頭部87bが係合するように構成されている。
【0051】
例えば、押え板89用のネジ82が緩んだ状態で、コリメータレンズ73と励起光源71の光軸調整を行った後、ネジ82を締め付けることにより、高精度に光軸調整が可能である。
【0052】
また、レンズ保持体79は、第2の保持体である光源保持体80に向かって形成された貫通孔79fを有し、この貫通孔79fには第1のネジ部材84が挿入される。この貫通孔79fは、レンズ保持体79と光源保持体80の嵌合方向に沿って形成されている。また、貫通孔79fは、第1のネジ部材84の本体部84aよりも僅かに大きな直径に形成され、その内側には雌ネジが形成されていない。このため、貫通孔79fに第1のネジ部材84が挿入された状態では、第1のネジ部材84を遊嵌することができるように、第1のネジ部材84の本体部84aと貫通孔79fとの間に隙間が形成される。
【0053】
レンズ保持体79の貫通孔79fの前方側には、貫通孔79fよりも大きい凹部79gが形成され、凹部79gには、第1のネジ部材84の頭部84bが配置され、段部79hに第1のネジ部材84の頭部84bが係合可能に構成されている。
【0054】
光源保持体80は、アルミニウムや銅等の材料からなる放熱部材であり、図7図9に示すように、断面形状が略L字形状に形成されている。詳細には、光源保持体80は、板状本体部80aと、この板状本体部80aの下端から前方に突出するとともに、中央部が両端よりも突出した略5角形状の突出部80bとを有し、板状本体部80aと突出部80bとが同一材料により一体に形成されている。板状本体部80aは、レンズ保持体79とヒートシンク81との間に配置されている。光源保持体80の板状本体部80aとレンズ保持体79とは、励起光源71を間に保持した状態で固定ネジ87にて固定される。
【0055】
また、板状本体部80aには、図8に示すように、マトリクス状に複数の取付孔80cが形成され、各取付孔80cには励起光源71が取り付けられる。この取付孔80cは、レンズ保持体79の孔部79aに対応する位置に形成されている。取付孔80cに配置された励起光源71は後方側にリード線端子部(不図示)が取り付けられ、リード線端子部を介してフレキシブル基板90に電気的に接続されており、フレキシブル基板90は光源制御回路41や制御部38等に電気的に接続されている。
【0056】
また、板状本体部80aは、図9に示すように、レンズ保持体79の各孔部79cに連通するように、複数のネジ孔80gがマトリクス状に形成されており、この複数のネジ孔80gの内側には雌ネジが形成され、固定ネジ87が嵌合するように構成されている。
【0057】
また、板状本体部80aは、レンズ保持体79と対向する面に、レンズ保持体79の貫通孔79fと連通する第1の螺合孔であるネジ孔80hが、ヒートシンク81側に向かって形成され、ネジ孔80hの内側には雌ネジが形成されている。ネジ孔80hは、レンズ保持体79の貫通孔79fよりも小さい直径に形成されており、第1のネジ部材84の本体部84aが係合するように構成されている。本実施形態に係る励起光照射装置70では、レンズ保持体79の貫通孔79fと光源保持体80のネジ孔80hとが、突出部80bの近傍に設けられている。
【0058】
また、光源保持体80は、図9に示すように、レンズ保持体79と対向する面と略直交する面である底面80fには、第2の螺合孔であるネジ孔80kが形成されている。ネジ孔80kは、第1の螺合孔であるネジ孔80hと略直交するように、光源保持体80の底面80fから上方に向けて形成されるとともに、ネジ孔80hと連通するように形成されている。つまり、ネジ孔80kは、レンズ保持体79と光源保持体80との嵌合方向と直交する方向に沿って形成されている。このネジ孔80kの内側には雌ネジが形成されており、第2のネジ部材85の本体部85aの雄ネジが係合する。
【0059】
また、光源保持体80の底面80f側の表面には、図9図7に示すように、第2のネジ部材85の頭部85bを収納する凹穴部80mが形成されている。この凹穴部80mは、ネジ孔80kよりも大きな直径であり、ネジ孔80kと同心状に形成されている。この凹穴部80mには、第2のネジ部材85の頭部85bが配置され、段部80nには第2のネジ部材85の頭部85bが係合するように構成されている。
【0060】
固定ネジ87は、図9に示すように、本体部87aと頭部87bとを有する。本体部87aに形成された雄ネジが、レンズ保持体79の孔部79cと光源保持体80のネジ孔80gに挿入されて係合することで、レンズ保持体79と光源保持体80とが締結されて一体となる。固定ネジ87の頭部87bは、レンズ保持体79の孔部79cと光源保持体80のネジ孔80gの直径よりも大きく、レンズ保持体79の凹穴部79dの直径よりも僅かに小さく形成され、レンズ保持体79の段部79eに係合している。
【0061】
第1のネジ部材84は、本体部84aと頭部84bとを有する。第1のネジ部材84の本体部84aには、ネジ山部として雄ネジが形成されている。本体部84aは、レンズ保持体79の貫通孔79fよりも僅かに小さい径に形成され、光源保持体80のネジ孔80hと略同径に形成されている。第1のネジ部材84は、組立時、レンズ保持体79の貫通孔79fに挿入されて、本体部84aが貫通孔79fに遊嵌するとともに、光源保持体80のネジ孔80hに係合する。第1のネジ部材84は、その頭部84bが貫通孔79fよりも大きな直径に形成され、レンズ保持体79の凹部79gよりも小さく形成されている。このため、第1のネジ部材84は、レンズ保持体79と光源保持体80との離間を阻止する機能を有する。この際、第1のネジ部材84の頭部84bが、段部79hに光源保持体80のネジ孔80hに係合可能に配置されていてもよいし、段部79hとの間に隙間を形成するように配置してもよい。
【0062】
後述するように、第1のネジ部材84の本体部84aのネジ山部は、所定の大きさの外力により塑性変形可能に形成されている。第1のネジ部材84の頭部84bは、レンズ保持体79の貫通孔79fよりも大きな直径に形成されており、レンズ保持体79の凹穴部79d内に配置される。
【0063】
第2のネジ部材85は、本体部85aと頭部85bを有し、本体部85aが光源保持体80の第2の螺合孔であるネジ孔80kに螺合するとともに、本体部85aの先端が、第1のネジ部材84の本体部84aのネジ山部を、第1のネジ部材84の本体部84aの軸方向に対して直交する方向に押圧し、そのネジ山部を塑性変形させる。こうすることで、第2のネジ部材85は、光源保持体80に取り付けられた第1のネジ部材84の取り外しを阻止する。また、第2のネジ部材85の頭部85bは、光源保持体80の底面80fに形成された凹穴部80m内に収容される。
【0064】
封止剤86は、第2のネジ部材85の頭部85bが、第2の保持体である光源保持体80の凹穴部80m内に収容された状態で、凹穴部80mに充填される。このため、第2のネジ部材85の頭部85bは、凹穴部80m内に収容された状態で封止剤86により埋設される。封止剤86としては、例えば接着剤、熱硬化樹脂、UV照射硬化樹脂、等を挙げることができる。
【0065】
次に、本発明の実施形態に係る光源装置である励起光照射装置70のプロジェクタ10への組込み方法を説明する。図10は、励起光照射装置70の組み立て順を示す図である。図11は、本発明の実施形態に係るプロジェクタ10の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【0066】
ステップS101において、光源装置である励起光照射装置70を組み立てる工程を行う。詳細には、コリメータレンズ73をレンズ保持体79に取り付け、励起光源71を光源保持体80に取り付け、図10(a)に示すように、レンズ保持体79、光源保持体80それぞれを、嵌合方向P1、P2に沿って移動させて、レンズ保持体79と光源保持体80とを嵌合させ、固定ネジ87をレンズ保持体79の孔部79c及び光源保持体80のネジ孔80gに挿入して螺合させる。これにより、光源保持体80とレンズ保持体79とが一体となる。
【0067】
ステップS105において、光源装置である励起光照射装置70の調整工程を行う。詳細には、レンズ保持体79に保持されたコリメータレンズ73と励起光源71との光軸調整を行い、コリメータレンズ73を押え板89によりレンズ保持体79に固定させる。
【0068】
そして、図10(b)に示すように、第1のネジ部材84の本体部84aを、レンズ保持体79の貫通孔79fに挿入して、本体部84aが貫通孔79fに遊嵌するとともに、光源保持体80のネジ孔80hに係合させる。この第1のネジ部材84の取り付けは、励起光源71とコリメータレンズ73との光軸調整前であってもよいし、光軸調整後であってもよい。
【0069】
尚、上記実施形態では、固定ネジ87によりレンズ保持体79と光源保持体80とを固定した後、コリメータレンズ73と励起光源71の光軸調整を行ったが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、コリメータレンズ73と励起光源71との光軸調整を行った後、固定ネジ87によりレンズ保持体79と光源保持体80とを固定してもよい。
【0070】
ステップS110において、光源保持体80とレンズ保持体79とを固定ネジ87により固定した励起光照射装置70を、プロジェクタ10の筐体に実装する工程を行う。詳細には、励起光照射装置70をプロジェクタ10の筐体内の所定位置に組み込んで筐体に固定する。
【0071】
ステップS115において、プロジェクタ10の光学特性の調整工程を行う。詳細には、プロジェクタ10の光学特性の調整として、例えば、導光光学系140と光源側光学系170と投影側光学系220等の光学系ユニット160、表示素子51、励起光照射装置70等の光学特性に関する調整を行う。
【0072】
ステップS120において、励起光照射装置70を組み込んだプロジェクタ10に対して全体的な動作に関する総合検査及び最終調整を行う。詳細には、例えば、プロジェクタ10による照度等が基準レベルを満たすか否かの動作チェックを行う。
【0073】
ステップS125において、総合検査の結果、規定された基準レベルを満たした合格品か否かを判別する。総合検査の結果、規定された基準レベルを満たす場合には、ステップS130の処理に進む。
【0074】
ステップS130において、プロジェクタ10内の励起光照射装置70に対して、第2のネジ部材85を取り付ける工程を行う。詳細には、図5に示すように、プロジェクタ10の筐体の底パネル蓋16aが取り外された状態で、開口部16bに励起光照射装置70の光源保持体80の底面80fに形成されている、第2のネジ部材が取り付けられるネジ孔80kを露出させ、第2のネジ部材85の本体部85aをネジ孔80kに螺合させる。この際、図10(c)に示すように、第2のネジ部材85の本体部85aの先端部が、第1のネジ部材84の本体部84aに形成されたネジ山部を押圧して、本体部84aのネジ山部を塑性変形させるように強くねじ込む。このため、本体部84aのネジ山部が塑性変形した第1のネジ部材84は、レンズ保持体79からの取り外しが困難となる。
【0075】
ステップS135において、図5図10(d)に示すように、プロジェクタ10の筐体の底パネル蓋16aが取り外された状態で、開口部16bに、励起光照射装置70の光源保持体80に取り付けられた第2のネジ部材85の頭部85bを露出させ、その頭部85bが光源保持体80の凹穴部80mに収容された状態で、凹穴部80mに封止剤86を充填することで、第2のネジ部材85の頭部85bを凹穴部80mに埋設させる。所定時間後、封止剤86が硬化することで、第2のネジ部材85の取り外しが困難となる。その後、開口部16bに底パネル蓋16aをネジ16c、16dにより固定する。
【0076】
また、ステップS125の動作検査の結果、基準レベルを満たさない場合は、所定の配装処理が行われる。
【0077】
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、第1の保持体であるレンズ保持体79と第2の保持体である光源保持体80との間で光源用素子としての励起光源71を保持する励起光照射装置70であって、レンズ保持体79は、光源保持体80に向かって形成され、第1のネジ部材84が貫通する貫通孔79fを有し、光源保持体80は、レンズ保持体79の貫通孔79fに連通し且つ第1のネジ部材84の棒状の本体部84aが螺合する第1の螺合孔であるネジ孔80hと、ネジ孔80hに略直交して連通し且つ第2のネジ部材85が螺合する第2の螺合孔であるネジ孔80kと、を有し、第1のネジ部材84がレンズ保持体79の貫通孔79fを貫通し且つ光源保持体80の第1の螺合孔であるネジ孔80hに螺合した状態で、第2のネジ部材85がその本体部85aの先端部により、第1のネジ部材84の本体部84aのネジ山部を押圧し塑性変形させている。このため、第1のネジ部材84の本体部84aのネジ山部が、第2のネジ部材85の先端部により押圧されて塑性変形しているので、第1のネジ部材84の取り外しが困難となる。すなわち、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構造で、光源装置である励起光照射装置70の光源用素子である励起光源71を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能な光源装置及びプロジェクタ10並びに光源装置のプロジェクタ10への組込み方法を提供することができる。
【0078】
さらに、本発明の実施形態によれば、第1のネジ部材84をレンズ保持体79の貫通孔79fに挿入して、光源保持体80のネジ孔80hに係合する際、第1のネジ部材84がレンズ保持体79の貫通孔79fに遊嵌しているので、レンズ保持体79と光源保持体80との相対的な位置関係のずれを防止することができる。また、第1のネジ部材84が光源保持体80のネジ孔80hに係合した状態で、第1のネジ部材84に軸方向に略直交する方向に外力が加わった場合であっても、第1のネジ部材84がレンズ保持体79の貫通孔79fに遊嵌しているので、レンズ保持体79と光源保持体80との相対的な位置関係のずれを防止することができる。
【0079】
また、本発明の実施形態によれば、レンズ保持体79と光源保持体80とを固定部材である固定ネジ87により一体にしているので、レンズ保持体79と光源保持体80とをより確実に固定することができる。
【0080】
また、本発明の実施形態によれば、レンズ保持体79が励起光源71から射出される光を集光するコリメータレンズ73を保持する構成となっているので、励起光源71とコリメータレンズ73との組み付け、光軸調整等が容易となる。
【0081】
また、本発明の実施形態によれば、光源用素子である励起光源71は、高出力の発光素子であるレーザーダイオードである。このため、励起光源71として、例えば高輝度のレーザーダイオードを採用した場合であっても、励起光照射装置70がレンズ保持体79と光源保持体80とを離間することが困難な構造であるので、高輝度の励起光照射装置70から高輝度のレーザーダイオードを取り外すことを防止可能である。
【0082】
また、本発明の実施形態によれば、第2のネジ部材85は、その頭部85bが封止剤86により埋設されているので、第2のネジ部材84を光源保持体80から取り外すことが更に困難となる。このため、第1のネジ部材84の取り外しが更に困難となり、励起光照射装置70から励起光源71を取り外すことを防止することができる。
【0083】
さらに、本発明の実施形態によれば、第2の保持体である光源保持体80の底面80f側の表面には、第2のネジ部材85の頭部85bを収容する凹穴部80mを有する。第2のネジ部材85の頭部85bが光源保持体80の凹穴部80mに収容された状態で、封止剤86により埋設されている。このため、第2のネジ部材を光源保持体80から取り外すことが更に困難となる。つまり、励起光照射装置70から励起光源71を取り外すことを防止することができる。
【0084】
また、本発明の実施形態によれば、プロジェクタ10は、光源装置である励起光照射装置70と、励起光照射装置70の発する光で光学像を形成する表示素子51と、表示素子51により形成される光学像をスクリーンに投影する投影側光学系220等を備える。このため、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構成で、励起光源71を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能なプロジェクタ10を提供することができる。
【0085】
さらに、本発明の実施形態によれば、光源装置である励起光照射装置70における光源保持体80の第2の螺合孔であるネジ孔80kと、このネジ孔80kに配置された第2のネジ部材85とは、励起光照射装置70の底面側に備えている。この励起光照射装置70は、プロジェクタ10の底面に設けられている開口部16bの内側に配設されている。このため、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構造で、動作検査に合格したプロジェクタ筐体内の光源装置の光源用素子を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能な光源装置及びプロジェクタ10を提供することができる。
【0086】
また、本発明の実施形態によれば、上記構成の励起光照射装置70を備えたプロジェクタ10における励起光照射装置70の組込み方法であって、コリメータレンズ73と光源用素子である励起光源71との光軸調整を行ったのち固定部材である固定ネジ87により第1の保持体であるレンズ保持体79及び第2の保持体である光源保持体80とを固定し、又は、固定ネジ87によりレンズ保持体79及び光源保持体80とを固定したのちコリメータレンズ73と励起光源71の光軸調整を行い、第1のネジ部材84がレンズ保持体79の貫通孔79fを貫通し且つ光源保持体80の第1の螺合孔であるネジ孔80hに螺合し、レンズ保持体79と光源保持体80とを固定した励起光照射装置70をプロジェクタ10の筐体内に組み込んで、プロジェクタ10の光学特性の調整を行った後、第2のネジ部材85を、光源保持体80の第2の螺合孔であるネジ孔80kに螺合し且つ第2のネジ部材85の本体部85aの先端が第1のネジ部材84の本体部84aのネジ山部を押圧し塑性変形させるように強くねじ込む(S130)。このため、製造時に煩雑な工程を行うことなく、簡単な構造で、動作検査に合格したプロジェクタ筐体内の光源装置の光源用素子を他の用途に用いるために取り外すことを防止可能な光源装置の組込み方法を提供することができる。
【0087】
また、比較例に係るプロジェクタとして、上記第1のネジ部材84、第2のネジ部材85を用いることなく、レンズ保持体79と光源保持体80との間の隙間に嫌気性接着剤を塗布して、レンズ保持体79と光源保持体80とを固着させることで、励起光源71の取り外しを防止させる構造を有するものでは、例えば予め複数の厚みのスペーサを準備しておき、レンズ保持体79と光源保持体80の隙間に対応したスペーサを配置した後、嫌気性接着剤を塗布して固着するという、煩雑な製造工程を行うことを要する。一方、本発明に係る装置の組込み方法では、そのような煩雑な工程を行うことなく、簡単な製造工程で、上記効果を有する光源装置及び光源装置を組み込んだプロジェクタ10を作製することができる。
【0088】
本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で自由に変更、改良が可能である。本発明の実施形態に係るプロジェクタ10では、第2のネジ部材85に封止剤86を塗布して、第2のネジ部材85を取り外し困難に構成されていたが、この形態に限られるものではない。例えば第2のネジ部材85の頭部85bの溝の形状を変形させることで、取り外し困難に構成してもよい。また、第2のネジ部材85の代わりに、取り外し困難な形状のリベットを用いてもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、光源保持体80の底面80f側の表面には、第2のネジ部材85の頭部85bを収納する凹穴部80mを有する例で説明したが、凹穴部80mは必ずしも必要ではなく、なくてもよい。凹穴部80mがあると、封止剤86を充填しやすく、封止しやすいといった利点がある。
【0090】
また、上記実施形態では、固定ネジ87をレンズ保持体79の孔部79c及び光源保持体80のネジ孔80gに挿入して螺合させることにより、光源保持体80とレンズ保持体79とが一体化させる例で説明したが、固定ネジ87を用いずに、レンズ保持体79と光源保持体80を治具で圧着させて、接着剤により、一体化させるようにしてもよい。
【0091】
また、光軸調整は、図11におけるステップS105において行うように説明したが、上記のように固定ネジ87を用いずに接着剤を用いる場合、接着剤の硬化の前に行わせるようにすればよい。
【0092】
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持する光源装置であって、
前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、
前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有し、
前記第1のネジ部材が前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合した状態で、前記第2のネジ部材がその先端部により、前記第1のネジ部材の本体部のネジ山部を押圧し塑性変形させていることを特徴とする光源装置。
[2] 前記第1のネジ部材が前記貫通孔に遊嵌していることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
[3] 前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定部材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光源装置。
[4] 前記第1の保持体が前記光源用素子から射出される光を集光するコリメータレンズを保持することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の光源装置。
[5] 前記光源用素子は、レーザーダイオードであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の光源装置。
[6] 前記第2のネジ部材は、その頭部が封止剤により埋設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の光源装置。
[7] 前記第2の保持体の表面は、前記第2のネジ部材の頭部を収容する凹穴部をさらに有し、
前記第2のネジ部材の頭部が、前記凹穴部に収容された状態で、前記封止剤により埋設されていることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
[8] 光源装置と、前記光源装置の発する光で光学像を形成する表示素子と、前記表示素子により形成される光学像をスクリーンに投影する投影側光学系と、前記光源装置及び前記表示素子を制御するプロジェクタ制御手段と、を備え、
前記光源装置が請求項1乃至請求項7の何れかの光源装置であることを特徴とするプロジェクタ。
[9] 前記光源装置における前記第2の保持体の前記第2の螺合孔と、前記第2の螺合孔に配置された第2のネジ部材とは、前記光源装置の底面側に備えられており、
該光源装置はプロジェクタ底面に設けられている開口部の内側に配設されていることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
[10] 第1の保持体と第2の保持体との間で光源用素子を保持し、前記第1の保持体は、前記第2の保持体に向かって形成され、第1のネジ部材が貫通する貫通孔を有し、前記第2の保持体は、前記貫通孔に連通し且つ前記第1のネジ部材の棒状の本体部が螺合する第1の螺合孔と、前記第1の螺合孔に略直交して連通し且つ第2のネジ部材が螺合する第2の螺合孔と、を有する光源装置を備えたプロジェクタにおける前記光源装置の組込み方法であって、
前記第1のネジ部材を前記第1の保持体の前記貫通孔を貫通し且つ前記第2の保持体の前記第1の螺合孔に螺合する螺合工程と、
前記第2のネジ部材を、前記第2の保持体の前記第2の螺合孔に螺合し且つその先端が前記第1のネジ部材の前記ネジ山部を押圧し塑性変形させるようにねじ込む塑性変形工程と、
を有することを特徴とするプロジェクタにおける光源装置の組込み方法。
[11] 前記光源装置は、前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定部材をさらに備え、
前記光源装置の組込み方法は、前記螺合工程の前に、前記固定部材により前記第1の保持体と前記第2の保持体とを一体とする固定工程をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の光源装置の組込み方法。
[12] 前記第2の保持体は、前記光源用素子から射出される光を集光するコリメータレンズを保持し、
前記光源装置の組込み方法は、前記コリメータレンズと前記光源用素子の光軸調整を行う光軸調整工程をさらに含み、
前記光軸調整工程は、前記固定工程の前、又は、前記固定工程の後に行われることを特徴とする請求項11に記載の光源装置の組込み方法。
[13] 前記光源装置をプロジェクタの筐体内に組み込んで、前記プロジェクタの光学特性の調整を行う光学特性調整工程をさらに含み、
前記光学特性調整工程は、前記螺合工程の後、且つ、前記塑性変形工程の前に行われることを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れかに記載の光源装置の組込み方法。
[14] 前記塑性変形工程の後に、前記第2のネジ部材の頭部を封止剤により埋設する封止工程をさらに含むことを特徴とする請求項10乃至請求項13の何れかに記載の光源装置の組込み方法。
【符号の説明】
【0093】
10 プロジェクタ
11 上面パネル 12 正面パネル
13 背面パネル 14 右側パネル
15 左側パネル 16 底面パネル
16a 底パネル蓋 16b 開口部
16c、16d ネジ 17 排気孔
18 吸気孔 19 レンズカバー
20 各種端子 21 入出力コネクタ部
22 入出力インターフェース 23 画像変換部
24 表示エンコーダ 25 ビデオRAM
26 表示駆動部 31 画像圧縮伸長部
32 メモリカード 35 Ir受信部
36 Ir処理部 37 キー/インジケータ部
38 制御部 41 光源制御回路
43 冷却ファン駆動制御回路 45 レンズモータ
47 音声処理部 48 スピーカ
51 表示素子 60 光源ユニット
70 励起光照射装置(光源装置) 71 励起光源(光源用素子)
73 コリメータレンズ 74 レンズ取付枠
76 凹レンズ 77 集光レンズ
78 集光レンズ 79 レンズ保持体(第1の保持体)
79a 孔部 79b レンズ取付穴
79c 孔部 79d 凹穴部
79e 段部 79f 貫通孔
79g 凹部 79h 段部
80 光源保持体(第2の保持体) 80a 板状本体部
80b 突出部 80c 取付孔
80f 底面 80g ネジ孔(固定部材用ネジ孔)
80h ネジ孔(第1の螺合孔) 80k ネジ孔(第2の螺合孔)
80m 凹穴部 80n 段部
81 ヒートシンク 82 ネジ
84 第1のネジ部材 84a 本体部
84b 頭部 85 第2のネジ部材
85a 本体部 85b 頭部
86 封止剤 87 固定ネジ(固定部材)
87a 本体部 87b 頭部
89 押え板 89a 孔
89b 孔 89c 孔
90 フレキシブル基板
100 蛍光発光装置 101 蛍光ホイール
110 ホイールモータ 111 集光レンズ群
112 凸レンズ 113 凸レンズ
120 赤色光源装置 121 赤色光源
125 集光レンズ群 130 ヒートシンク
140 導光光学系 141 第一ダイクロイックミラー
148 第二ダイクロイックミラー 160 光学系ユニット
161 照明側ブロック 165 画像生成ブロック
168 投影側ブロック 170 光源側光学系
173 集光レンズ 175 ライトトンネル
178 集光レンズ 181 光軸変換ミラー
183 集光レンズ 185 照射ミラー
190 ヒートシンク 195 集光レンズ
220 投影側光学系 225 固定レンズ群
235 可動レンズ群 241 制御回路基板
261 冷却ファン 300 青色光源装置
301 青色光源 305 集光レンズ群
310 ヒートシンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11