(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ネットワークを介して接続される、サーバと、タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置とで構成されるシンクライアントシステムが実行する入力表示制御方法であって、
前記サーバが実行する
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を示す画面情報を前記入力表示制御装置に送信する画面送信ステップと、
前記入力表示制御装置が実行する、
前記サーバから前記画面情報を受信する画像受信ステップと、
前記画面情報に基づいて、前記ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示ステップと、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識ステップと、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示ステップと、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、対応情報記憶手段が記憶する前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行ステップと、
前記イベント発行ステップで生成した前記イベント情報を前記サーバに送信するイベント送信ステップと、
前記サーバが実行する、
前記入力表示制御装置から前記イベント情報を受信するイベント受信ステップと、
処理情報記憶手段が記憶する前記イベントと処理との対応を示す処理情報を参照して、前記イベント情報が示す前記イベントに対応付けられた処理を実行する実行ステップと、
を備え、
前記アイコン表示ステップでは、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする入力表示制御方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
関連する技術のウィンドウ操作ボタンをタッチパネルディスプレイの画面に表示する場合、ユーザは指で直接タッチして操作するか、カーソルでポインティングして操作する。しかしながら、ウィンドウ操作ボタンは一般的にウィンドウの隅にあるため、ウィンドウを最大化した場合などは、タッチパネルディスプレイの隅に表示されることとなり、比較的使用頻度の高いボタンであるにもかかわらず、ユーザが操作しにくいという問題があった。また、タッチパネルディスプレイが小さい場合、ウィンドウ操作ボタンの表示も小さくなり、ユーザが操作しにくいという問題があった。
【0009】
特許文献1〜4の技術は、タッチパネルディスプレイの画面に表示されたウィンドウ操作ボタンを操作しやすくするものではない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、タッチパネルディスプレイの画面に表示されたウィンドウ操作ボタンを操作しやすくする入力表示制御装置、シンクライアントシステム、入力表示制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点に係る入力表示制御装置は、
タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置であって、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段と、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段と、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段と、
を備え
、
前記アイコン表示手段は、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の観点に係るシンクライアントシステムは、
ネットワークを介して接続される、サーバと、タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置とで構成されるシンクライアントシステムであって、
前記サーバは、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を示す画面情報を前記入力表示制御装置に送信する画面送信手段を備え、
前記入力表示制御装置は、
前記サーバから前記画面情報を受信する画像受信手段と、
前記画面情報に基づいて、前記ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段と、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段と、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段と、
前記イベント発行手段が生成した前記イベント情報を前記サーバに送信するイベント送信手段と、
を備え、
前記アイコン表示手段は、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させ、
前記サーバは、
前記イベントと処理との対応を示す処理情報を記憶する処理情報記憶手段と、
前記入力表示制御装置から前記イベント情報を受信するイベント受信手段と、
前記処理情報を参照して、前記イベント情報が示す前記イベントに対応付けられた処理を実行する実行手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の観点に係る入力表示制御方法は、
タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置が実行する入力表示制御方法であって、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示ステップと、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識ステップと、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示ステップと、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、記憶手段が記憶する前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行ステップと、
を備え
、
前記アイコン表示ステップでは、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の観点に係る入力表示制御方法は、
ネットワークを介して接続される、サーバと、タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置とで構成されるシンクライアントシステムが実行する入力表示制御方法であって、
前記サーバが実行する
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を示す画面情報を前記入力表示制御装置に送信する画面送信ステップと、
前記入力表示制御装置が実行する、
前記サーバから前記画面情報を受信する画像受信ステップと、
前記画面情報に基づいて、前記ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示ステップと、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識ステップと、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示ステップと、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、対応情報記憶手段が記憶する前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行ステップと、
前記イベント発行ステップで生成した前記イベント情報を前記サーバに送信するイベント送信ステップと、
前記サーバが実行する、
前記入力表示制御装置から前記イベント情報を受信するイベント受信ステップと、
処理情報記憶手段が記憶する前記イベントと処理との対応を示す処理情報を参照して、前記イベント情報が示す前記イベントに対応付けられた処理を実行する実行ステップと、
を備え
、
前記アイコン表示ステップでは、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする。
【0015】
本発明の第5の観点に係るプログラムは、
タッチパネルディスプレイを備えるコンピュータを、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段、
前記ウィンドウ操作ボタンとは別に、前記ウィンドウ操作ボタンよりも大きい、前記ウィンドウ操作ボタンを模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段、および、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段、
として機能させ
、
前記アイコン表示手段は、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接点座標が変化した場合に、前記変化した接点座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、タッチパネルディスプレイの画面に表示されたウィンドウ操作ボタンを操作しやすくなる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、本発明に係る入力表示制御アプリケーションをスマートウィンドウマネージャと呼ぶ。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスマートウィンドウマネージャのアイコンの表示を説明する図である。実施の形態1に係る入力表示制御装置1は、タッチパネルディスプレイDを備え、ウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウを表示する。
図1の例では、ウィンドウ操作ボタンBは、ウィンドウの最小化ボタンB1、最大化ボタンB2、閉じるボタンB3で構成される。
【0020】
入力表示制御装置1は、ウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウが表示されている状態で、スマートウィンドウマネージャを起動すると、タッチパネルディスプレイD上の所定の位置に、画面に表示されている画像に重畳して、スマートウィンドウマネージャのアイコンIを表示する。マルチウィンドウの場合、スマートウィンドウマネージャは、原則としてアクティブな(最前面に表示されている)ウィンドウに対応づけられる。
【0021】
スマートウィンドウマネージャのアイコンIは、半透明で表示される。半透明で表示するとは、重畳した画像が透過して見えるように画素を演算して表示することをいう。アイコンIは、ウィンドウ操作ボタンBを拡大したアイコンで、ウィンドウ操作ボタンBを模擬する。アイコンIは、最小化ボタンB1に対応するアイコンI1、最大化ボタンB2に対応するアイコンI2、閉じるボタンB3に対応するアイコンI3で構成される。また、アイコンIは、ウィンドウ操作ボタンBと同様に外枠の近くに位置づけられるが、サイズが大きいので押しやすい。
【0022】
入力表示制御装置1は、アイコンIがタップされると、対応するウィンドウ操作ボタンBがタップされた場合と同じ操作を入力する。したがって、ユーザは、操作したいウィンドウ操作ボタンBに対応するアイコンIをタップすることにより、同様の操作を入力することができる。タップとは、ユーザが対象の表示領域に所定の条件を満たすように接触することであり、詳細は後述する。
【0023】
なお、スマートウィンドウマネージャは、ウィンドウの最小化ボタン、最大化ボタンおよび閉じるボタンに限らず、ブラウザの拡大レベル変更ボタンや、戻るボタン、進むボタンなど、その他のウィンドウ操作ボタンと対応付けたアイコンを表示させてもよい。また、アクティブウィンドウを切り替える(例えば、前面から順に選択、または逆順に選択する)アイコンを表示させてもよい。
【0024】
図2は、実施の形態1に係る入力表示制御装置の構成例を示すブロック図である。入力表示制御装置1は、表示部11、入力部12、操作認識部13、記憶部14および表示制御部15、を備える。
【0025】
表示部11は、液晶パネルなどで構成されており、表示制御部15に指示された画面を表示する。入力部12は、表示部11を構成する液晶パネルの表面に設置した、接触を検知するタッチパッドなどの位置入力装置で構成されており、ユーザの接触による入力を受け付ける。表示部11および入力部12は、タッチパネルディスプレイDで実現される。
【0026】
操作認識部13は、入力部12が接触を検知したタッチパネルディスプレイD上の位置を取得し、記憶部14が記憶する画面の座標を示す画面座標情報と照合して、接点座標を認識する。また、操作認識部13は、入力部12が検知した接触について、接触を開始してから終了するまでの連続接触時間を認識する。操作認識部13は、接点座標および連続接触時間を表示制御部15に送る。
【0027】
表示制御部15は、記憶部14からウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウを示す画面情報を読み出し、表示部11に表示させる。
【0028】
スマートウィンドウマネージャが起動すると、表示制御部15は、スマートウィンドウマネージャのアイコンIのデータを記憶部14から読み出し、表示部11の画面の所定の位置に表示させる。アイコンIは、半透明で表示され、アイコンIを透過して背面の画像が見えることにより、操作の邪魔になりにくい。
【0029】
ユーザは、タッチパネルディスプレイD上でスマートウィンドウマネージャのアイコンIをタップすることでウィンドウ操作ボタンBを操作する。
【0030】
表示制御部15は、操作認識部13から受け取った接点座標および連続接触時間に基づいて、ユーザがスマートウィンドウマネージャのアイコンIをタップしたか否かを判定する。
【0031】
本実施の形態では、アイコンIをタップしたか否かの判定は、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内であり、連続接触時間が閾値α以上閾値β以下である場合に、タップしたと判定する。閾値αを設けることにより、ユーザが無意識に触れた場合などの連続接触時間の短いタッチをタップと判定してしまうことを防ぐことができる。また、閾値βを設けることで、ユーザが間違ったアイコンIをタッチしてしまったときに、長く接触し続けることで操作を解除することができる。
【0032】
また、接触開始時の接点座標からの変位に閾値を設けることにより、タッチした位置を移動させることで操作を解除することができるようにしてもよい。さらに、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内であり、連続接触時間が0以上である場合はすべてタップしたと判定してもよい。
【0033】
ユーザがアイコンIをタップしたと判定した場合、表示制御部15は、記憶部14が記憶するアイコンIとウィンドウ操作ボタンBとの対応を示す対応情報を参照して、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定する。表示制御部15は、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成し、イベントを発行する。
【0034】
また、表示制御部15は、記憶部14が記憶するイベントと処理との対応を示す処理情報を参照し、発行されたイベントに対応付けられている処理を実行する。なお、処理情報を参照し、発行されたイベントに対応する処理を実行するのは、表示制御部15でなく、入力表示制御装置1が備える他の機能部が実行してもよい。
【0035】
図3は、実施の形態1に係る入力表示制御装置における操作入力を説明する図である。
図3の例では、ウィンドウ操作ボタンBは、ウィンドウの最小化ボタンB1、最大化ボタンB2、閉じるボタンB3で構成される。ウィンドウ操作ボタンBを模擬するアイコンIは、最小化ボタンB1に対応するアイコンI1、最大化ボタンB2に対応するアイコンI2、閉じるボタンB3に対応するアイコンI3で構成される。
【0036】
図3に示すように、ウィンドウを最大化した場合、閉じるボタンB3は、画面の右上隅に表示される。これを操作したい場合、ユーザは、スマートウィンドウマネージャを起動し、アイコンIを表示させる。そして、ユーザは、アイコンI3をタップすることで、閉じるボタンB3をタップしたときと同様の操作を入力する。アイコンI3は、閉じるボタンB3を拡大したアイコンで、閉じるボタンB3よりも大きいので、外枠に近い位置でもユーザはタップしやすい。
【0037】
図4は、実施の形態1に係る入力表示制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図4のフローチャートに示す処理は、ユーザがスマートウィンドウマネージャを起動させると開始する。表示制御部15は、スマートウィンドウマネージャのアイコンIのデータを記憶部14から読み出し、表示部11の画面に表示されている画像に重畳して、所定の位置にアイコンIを表示させる(ステップS11)。
【0038】
入力部12が接触を検知すると(ステップS12;YES)、操作認識部13は、入力部12が接触を検知したタッチパネルディスプレイD上の位置を取得し、記憶部14が記憶する画面座標情報と照合して、接点座標および連続接触時間を認識する(ステップS13)。操作認識部13は、接点座標および連続接触時間を表示制御部15に送る。入力部12が接触を検知しない場合は(ステップS12;NO)、ステップS12を繰り返す。
【0039】
表示制御部15は、操作認識部13から受け取った接点座標および連続接触時間に基づいて、スマートウィンドウマネージャのアイコンIがタップされたか否かを判定し(ステップS14)、アイコンIがタップされた場合には(ステップS14;YES)、記憶部14が記憶する対応情報と照合して、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定する(ステップS15)。
【0040】
表示制御部15は、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成し、イベントを発行し(ステップS16)、ステップS17に移行する。表示制御部15は、処理情報を参照し、発行されたイベントに対応付けられている処理を実行する。
【0041】
一方、アイコンIがタップされていない場合(ステップS14;NO)、入力部12が接触を検知している間は(ステップS17;NO)、ステップS13〜ステップS17を繰り返す。入力部12が接触を検知しなくなると(ステップS17;YES)、スマートウィンドウマネージャがOFFになったか否かを判定し(ステップS18)、スマートウィンドウマネージャがOFFになっていなければ(ステップS18;NO)、ステップS12〜ステップS18を繰り返す。スマートウィンドウマネージャがOFFになると(ステップS18;YES)、処理を終了する。
【0042】
実施の形態1の入力表示制御装置1によれば、タッチパネルディスプレイの画面に表示されるウィンドウ操作ボタンBを模擬するアイコンIはウィンドウ操作ボタンBを拡大したアイコンであるので、ユーザはサイズが大きいアイコンIを操作することで、ウィンドウ操作ボタンBを容易に操作することができる。
【0043】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る入力表示制御装置1は、実施の形態1に係る入力表示制御装置1と同様の構成である。実施の形態2では、スマートウィンドウマネージャのアイコンIをドラッグすることで自由に移動できるようにする。
【0044】
図5は、本発明の実施の形態2に係る入力表示制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートに示す処理は、ユーザがスマートウィンドウマネージャを起動させると開始する。表示制御部15は、スマートウィンドウマネージャのアイコンIのデータを記憶部14から読み出し、表示部11の画面に表示されている画像に重畳して、所定の位置にアイコンIを表示させる(ステップS21)。
【0045】
入力部12が接触を検知すると(ステップS22;YES)、操作認識部13は、入力部12が接触を検知したタッチパネルディスプレイD上の位置を取得し、記憶部14が記憶する画面座標情報と照合して、接点座標および連続接触時間を認識する(ステップS23)。操作認識部13は、接点座標および連続接触時間を表示制御部15に送る。入力部12が接触を検知しない場合は(ステップS22;NO)、ステップS22を繰り返す。
【0046】
表示制御部15は、操作認識部13から受け取った接点座標がスマートウィンドウマネージャのアイコンIの表示領域に含まれるか否かを判定し(ステップS24)、アイコンIの表示領域に含まれない場合には(ステップS24;NO)、ステップS30に移行する。
【0047】
アイコンIの表示領域に含まれる場合には(ステップS24;YES)、表示制御部15は、操作認識部13から受け取った連続接触時間から、タップされたか否かを判定し(ステップS25)、タップされた場合には(ステップS25;YES)、記憶部14が記憶する対応情報と照合して、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定する(ステップS26)。表示制御部15は、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内であり、接触開始時の接点座標からの変位が閾値γ以下である場合に、タップしたと判定する。
【0048】
表示制御部15は、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成し、イベントを発行し(ステップS27)、ステップS30に移行する。表示制御部15は、処理情報を参照し、発行されたイベントに対応付けられている処理を実行する。
【0049】
一方、タップされていない場合(ステップS25;NO)、表示制御部15は、操作認識部13から受け取った連続接触時間から、ドラッグされたか否かを判定し(ステップS28)、ドラッグされた場合には(ステップS28;YES)、変化した接触座標の位置にアイコンIを移動させ(ステップS29)、ステップS30に移行する。表示制御部15は、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内であり、接触開始時の接点座標からの変位が閾値γより大きい場合に、ドラッグしたと判定する。
【0050】
ドラッグされていない場合(ステップS28;NO)、入力部12が接触を検知している間は(ステップS30;NO)、ステップS23〜ステップS30を繰り返す。入力部12が接触を検知しなくなると(ステップS30;YES)、スマートウィンドウマネージャがOFFになったか否かを判定し(ステップS31)、スマートウィンドウマネージャがOFFになっていなければ(ステップS31;NO)、ステップS22〜ステップS31を繰り返す。スマートウィンドウマネージャがOFFになると(ステップS31;YES)、処理を終了する。
【0051】
実施の形態2の入力表示制御装置1によれば、タッチパネルディスプレイの画面に表示されるウィンドウ操作ボタンBを模擬するアイコンIがウィンドウ操作ボタンBを拡大したアイコンで、かつ、任意の位置に配置することができるので、ユーザは任意の位置にあるサイズが大きいアイコンIを操作することで、ウィンドウ操作ボタンBを容易に操作することができる。
【0052】
本実施の形態では、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内で接触開始時の接点座標からの変位が閾値γ以下である場合にタップしたと判定し、閾値γより大きい場合にドラッグしたと判定する。しかし、これに限らず、タップしたと判定するための閾値とドラッグしたと判定するための閾値とは異なってもよいし、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内である場合にはすべてタップしたと判定してもよい。また、接触開始時の接点座標がアイコンIの表示領域の範囲内で、連続して接触を保った状態で接触座標が変化した場合にはすべてドラッグしたと判定してもよい。
【0053】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係るシンクライアントシステムの構成例を示すブロック図である。シンクライアントシステム100は、入力表示制御装置1とサーバ2とで構成される。入力表示制御装置1は、表示部11、入力部12、操作認識部13、記憶部14、表示制御部15、画面受信部16およびイベント送信部17を備える。サーバ2は、実行部21、記憶部22、画面送信部23およびイベント受信部24を備える。
【0054】
なお、入力表示制御装置1の画面受信部16およイベント送信部17と、サーバ2の画面送信部23およびイベント受信部24との通信について、それぞれ通信を示す記号を図示しているが、実際には同一の通信装置が通信を行う。
【0055】
入力表示制御装置1の表示部11、入力部12、操作認識部13および記憶部14は、実施の形態1と同様の構成である。画面受信部16は、サーバ2の画面送信部23から、ウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウを示す画面情報を受信する。本実施の形態では、表示制御部15は、画面受信部16が受信した画面情報に基づいて、ウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウを表示部11に表示させる。
【0056】
表示制御部15は、操作認識部13から受け取った接点座標および連続接触時間に基づいて、ユーザがスマートウィンドウマネージャのアイコンIをタップしたか否かを判定する。ユーザがアイコンIをタップしたと判定した場合、表示制御部15は、記憶部14が記憶するアイコンIとウィンドウ操作ボタンBとの対応を示す対応情報を参照して、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定する。表示制御部15は、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成し、イベントを発行する。
【0057】
表示制御部15は、生成したイベント情報をイベント送信部17に送る。表示制御部15のその他の構成は、実施の形態1と同様である。イベント送信部17は、表示制御部15から受け取ったイベント情報をサーバ2のイベント受信部24に送信する。
【0058】
サーバ2の実行部21は、記憶部22からウィンドウ操作ボタンBを含むウィンドウを示す画面情報を読み出して画像送信部23に送り、入力表示制御装置1の画面受信部16へ送信させる。
【0059】
イベント受信部24は、入力表示制御装置1のイベント送信部17からイベント情報を受信すると、実行部21に送る。実行部21は、記憶部22が記憶するイベントと処理との対応を示す処理情報を参照し、受信したイベント情報に対応する処理を実行する。実行部21は、実行した処理画面を示す画面情報を記憶部22から読み出して画像送信部23に送り、入力表示制御装置1の画面受信部16へ送信させる。
【0060】
入力表示制御装置1の画面受信部16がサーバ2の画面送信部23から処理画面を示す画面情報を受信すると、表示制御部15は、画面受信部16が受信した画面情報に基づいて、処理画面を表示部11に表示させる。
【0061】
実施の形態1の入力表示制御装置1だけでなく、実施の形態2の入力表示制御装置1もシンクライアントシステムを構成することが可能である。
【0062】
実施の形態3では、入力表示制御装置1が接点座標および連続接触時間に基づいて、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定し、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成してイベントを発行するが、これに限らない。
【0063】
入力表示制御装置1が接点座標および連続接触時間をサーバ2に送信し、サーバ2側で、接点座標および連続接触時間に基づいて、タップされたアイコンIに対応するウィンドウ操作ボタンBを特定し、特定したウィンドウ操作ボタンBが操作されたことを示すイベント情報を生成してイベントを発行してもよい。
【0064】
実施の形態3のシンクライアントシステム100によれば、処理の実行をサーバ2で行うので、入力表示制御装置1の負荷が小さくなる。これにより、入力表示制御装置1のコストの低減や小型化が可能になる。
【0065】
シンクライアントシステム100では、サーバ2がディスプレイを備える場合、サーバ2のディスプレイ用の画面を入力表示制御装置1のタッチパネルディスプレイDに表示させる。入力表示制御装置1のタッチパネルディスプレイDがサーバ2のディスプレイよりも小さい場合、画面が縮小表示されるので、ウィンドウの隅にあるウィンドウ操作ボタンBも小さくなり、さらに操作するのが困難な場合がある。したがって、本発明をシンクライアントシステムに適用すると、より、タッチパネルディスプレイの画面に表示されたウィンドウ操作ボタンを操作しやすいという効果を奏する。
【0066】
なお、上記の実施の形態では、ユーザがスマートウィンドウマネージャのアイコンを指で直接タッチして操作するが、ポインタで指示する構成にしてもよい。また、上記の実施の形態では、アイコンIは半透明で表示されるが、背面の画像を透過しないアイコンでもよい。
【0067】
図7は、実施の形態に係る入力表示制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0068】
制御部31はCPU(Central Processing Unit)等から構成され、外部記憶部33に記憶されている制御プログラム39に従って、操作認識部13および表示制御部15の各処理を実行する。
【0069】
主記憶部32はRAM(Random-Access Memory)等から構成され、外部記憶部33に記憶されている制御プログラム39をロードし、制御部31の作業領域として用いられる。
【0070】
外部記憶部33は、フラッシュメモリ、ハードディスク、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random-Access Memory)、DVD−RW(Digital Versatile Disc ReWritable)等の不揮発性メモリから構成され、入力表示制御装置1の処理を制御部31に行わせるためのプログラムをあらかじめ記憶し、また、制御部31の指示に従って、このプログラムが記憶するデータを制御部31に供給し、制御部31から供給されたデータを記憶する。記憶部14は、外部記憶部33に構成される。
【0071】
操作部34はタッチパッド等の位置入力装置を内部バス30に接続するインタフェース装置から構成されている。ユーザが操作入力すると、操作部34を介して、指示が制御部31に供給される。操作部34は、入力部12として機能する。
【0072】
表示部35は、CRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、アプリケーション画面などを表示する。表示部35は、表示部11として機能する。
【0073】
タイマ36は、内部バス30を介して現在時刻を定期的に制御部31に供給する。制御部31は、タイマ36から供給された現在時刻に基づいて、連続接触時間を認識する。
【0074】
なお、実施の形態3で説明したシンクライアントシステム100における入力表示制御装置1は、さらに、ネットワークに接続する網終端装置または無線通信装置、およびそれらと接続するシリアルインタフェースまたはLAN(Local Area Network)インタフェースなどで構成される通信部を備える。通信部は、ネットワークを介して、サーバ2に接続する。通信部は、画面受信部16およびイベント送信部17として機能する。
【0075】
図1に示す表示部11、入力部12、操作認識部13、記憶部14および表示制御部15の処理は、制御プログラム39が、制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、操作部34、表示部35およびタイマ36を資源として用いて処理することによって実行する。
【0076】
その他、前記のハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更および修正が可能である。
【0077】
制御部31、主記憶部32、外部記憶部33、内部バス30などから構成される制御処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、前記の動作を実行するためのコンピュータプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等)に格納して配布し、該コンピュータプログラムをコンピュータにインストールすることにより、前記の処理を実行する入力表示制御装置1を構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に該コンピュータプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで入力表示制御装置1を構成してもよい。
【0078】
また、入力表示制御装置1の機能を、OSとアプリケーションプログラムの分担、またはOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみを記録媒体や記憶装置に格納してもよい。
【0079】
また、搬送波にコンピュータプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に前記コンピュータプログラムを掲示し、ネットワークを介して前記コンピュータプログラムを配信してもよい。そして、このコンピュータプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成してもよい。
【0080】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0081】
(付記1)
タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置であって、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段と、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段と、
前記ウィンドウ操作ボタンを拡大して模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段と、
を備えることを特徴とする入力表示制御装置。
【0082】
(付記2)
前記アイコン表示手段は、前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、連続して接触を保った状態で前記接触座標が変化した場合に、前記変化した接触座標の位置に前記アイコンの表示位置を移動させることを特徴とする付記1に記載の入力表示制御装置。
【0083】
(付記3)
前記アイコン表示手段は、前記アイコンを半透明で表示することを特徴とする付記1または2に記載の入力表示制御装置。
【0084】
(付記4)
ネットワークを介して接続される、サーバと、タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置とで構成されるシンクライアントシステムであって、
前記サーバは、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を示す画面情報を前記入力表示制御装置に送信する画面送信手段を備え、
前記入力表示制御装置は、
前記サーバから前記画面情報を受信する画像受信手段と、
前記画面情報に基づいて、前記ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段と、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段と、
前記ウィンドウ操作ボタンを拡大して模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段と、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段と、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段と、
前記イベント発行手段が生成した前記イベント情報を前記サーバに送信するイベント送信手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記イベントと処理との対応を示す処理情報を記憶する処理情報記憶手段と、
前記入力表示制御装置から前記イベント情報を受信するイベント受信手段と、
前記処理情報を参照して、前記イベント情報が示す前記イベントに対応付けられた処理を実行する実行手段と、
を備えることを特徴とするシンクライアントシステム。
【0085】
(付記5)
タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置が実行する入力表示制御方法であって、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示ステップと、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識ステップと、
前記ウィンドウ操作ボタンを拡大して模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示ステップと、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、記憶手段が記憶する前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行ステップと、
を備えることを特徴とする入力表示制御方法。
【0086】
(付記6)
ネットワークを介して接続される、サーバと、タッチパネルディスプレイを備える入力表示制御装置とで構成されるシンクライアントシステムが実行する入力表示制御方法であって、
前記サーバが実行する
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を示す画面情報を前記入力表示制御装置に送信する画面送信ステップと、
前記入力表示制御装置が実行する、
前記サーバから前記画面情報を受信する画像受信ステップと、
前記画面情報に基づいて、前記ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示ステップと、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識ステップと、
前記ウィンドウ操作ボタンを拡大して模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示ステップと、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、対応情報記憶手段が記憶する前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行ステップと、
前記イベント発行ステップで生成した前記イベント情報を前記サーバに送信するイベント送信ステップと、
前記サーバが実行する、
前記入力表示制御装置から前記イベント情報を受信するイベント受信ステップと、
処理情報記憶手段が記憶する前記イベントと処理との対応を示す処理情報を参照して、前記イベント情報が示す前記イベントに対応付けられた処理を実行する実行ステップと、
を備えることを特徴とする入力表示制御方法。
【0087】
(付記7)
タッチパネルディスプレイを備えるコンピュータを、
ウィンドウ操作ボタンを含む画像を前記タッチパネルディスプレイの画面に表示する画面表示手段、
ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した位置を示す接点座標と、ユーザが前記タッチパネルディスプレイの画面に接触した連続接触時間とを認識する操作認識手段、
前記ウィンドウ操作ボタンを拡大して模擬するアイコンを、前記画像に重畳して前記タッチパネルディスプレイの画面に表示するアイコン表示手段、
前記アイコンと前記ウィンドウ操作ボタンとの対応を示す対応情報を記憶する対応情報記憶手段、および、
前記接点座標および前記連続接触時間に基づいて、接触開始時の前記接点座標が前記アイコンの表示領域の範囲内であり、前記連続接触時間が所定の条件を満たす場合、前記対応情報を参照して、対応する前記ウィンドウ操作ボタンが操作されたイベントを示すイベント情報を生成するイベント発行手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。