特許第5783622号(P5783622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5783622
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】冊子および付箋付き冊子
(51)【国際特許分類】
   B42F 21/08 20060101AFI20150907BHJP
   B42D 9/00 20060101ALI20150907BHJP
   B42D 15/00 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   B42F21/08
   B42D9/00 B
   B42D15/00 301C
【請求項の数】11
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-78656(P2015-78656)
(22)【出願日】2015年4月7日
【審査請求日】2015年4月8日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515094914
【氏名又は名称】飯田 真澄
(74)【代理人】
【識別番号】110001623
【氏名又は名称】特許業務法人真菱国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 利男
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−163564(JP,U)
【文献】 実開昭52−090128(JP,U)
【文献】 実開平06−036873(JP,U)
【文献】 特開平08−112982(JP,A)
【文献】 実開昭56−146578(JP,U)
【文献】 特開昭51−088322(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3165705(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 21/00−21/12
B42D 1/00− 1/10
B42D 3/18
B42D 5/00
B42D 9/00
B42D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のシート状部材を備えた冊子であって
複数の前記シート状部材の一の頁に設けられ、前記シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第1付箋貼付位置指標部と、
前記シート状部材に貼付される前記付箋の貼付位置を示す目印となり、前記冊子の小口に、複数の前記第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の小口付箋貼付位置指標部と、
さらに備えたことを特徴とする冊子。
【請求項2】
数の前記第1付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に、複数の前記第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の第1記入欄、をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の冊子。
【請求項3】
複数の前記第1付箋貼付位置指標部とは異なる頁に設けられ、前記シート状部材に貼付される前記付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第2付箋貼付位置指標部と、
複数の前記第2付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に、複数の前記第2付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の第2記入欄と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の冊子。
【請求項4】
複数のシート状部材と、
複数の前記シート状部材の一の頁に設けられ、前記シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第1付箋貼付位置指標部と、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に、複数の前記第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の第1記入欄と、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部とは異なる頁に設けられ、前記シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第2付箋貼付位置指標部と、
複数の前記第2付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に、複数の前記第2付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の第2記入欄と、
を備えたことを特徴とする冊子。
【請求項5】
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、複数種類に種類分けされており、
複数の前記第2付箋貼付位置指標部は、複数種類に種類分けされており、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部と、複数の前記第2付箋貼付位置指標部とは、互いに対応する位置に設けられた、各第1付箋貼付位置指標部の種類と、各第2付箋貼付位置指標部の種類とが、一致しないように設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の冊子。
【請求項6】
複数のシート状部材と、
前記シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第1付箋貼付位置指標部と、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の第1記入欄と、を備え、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、前記シート状部材の一の辺に沿って設けられており、
複数の前記シート状部材は、表表紙および裏表紙を有し、
前記表表紙および前記裏表紙は、複数の前記第1付箋貼付位置指標部が設けられた前記シート状部材の一の辺に対して、はみ出していることを特徴とする冊子。
【請求項7】
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、複数の前記シート状部材の一の頁に設けられており、
複数の前記第1記入欄は、複数の前記第1付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に設けられており、
前記シート状部材に貼付される前記付箋の貼付位置を示す目印となり、前記冊子の小口に、複数の前記第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の小口付箋貼付位置指標部、をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の冊子。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか一項に記載の冊子と、
複数種類に種類分けされた複数の前記付箋を有する付箋セットと、を備え、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、複数種類に種類分けされた複数の前記付箋に対応して、複数種類に種類分けされていることを特徴とする付箋付き冊子。
【請求項9】
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、色によって複数種類に種類分けされた前記付箋に対応して、色によって複数種類に種類分けされていることを特徴とする請求項8に記載の付箋付き冊子。
【請求項10】
前記冊子に設けられ、前記付箋セットが取り付けられる付箋取付部、をさらに備えたことを特徴とする請求項8または9に記載の付箋付き冊子。
【請求項11】
前記冊子が出し入れ可能に収納される冊子収納部材、をさらに備え、
前記付箋は、糊付け部と、非糊付け部と、を有し、
複数の前記第1付箋貼付位置指標部は、前記シート状部材の一の辺に沿って設けられており、
前記冊子収納部材は、複数の前記第1付箋貼付位置指標部が設けられた前記シート状部材の一の辺に直交する方向において、少なくとも前記非糊付け部の長さ分、前記冊子よりも大きいことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の付箋付き冊子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、付箋貼付位置指標部を備えた冊子および付箋付き冊子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、用紙端部に見出し用付箋が整然と貼り付けられるようにすべく、用紙端部に貼付け欄が設けられた用紙と、それを束ねたノート類が知られている。この貼付け欄には、1から10までの数字が付されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭52−090128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は、以下の課題を見出した。
従来のノート類においては、貼付け欄に付された数字からは、ユーザーに対して、付箋が貼付された頁に記載された内容を把握させることは困難である。
また、従来のノート類においては、いずれの頁にも貼付け欄が設けられているが、その分、各頁の記入スペースが狭くなるため、一の頁だけに貼付け欄を設けることが考えられる。しかしながら、そのようにすると、一の頁に設けられた貼付け欄に合わせて他の頁に付箋を貼り付ける作業がやり難くなってしまう。
【0005】
本発明は、付箋が貼付された頁に記載された内容を把握させること、および、付箋の貼付作業の作業性を向上させること、の少なくとも一方を可能とする冊子および付箋付き冊子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の冊子は、複数のシート状部材を備えた冊子であって、複数のシート状部材の一の頁に設けられ、シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第1付箋貼付位置指標部と、シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となり、冊子の小口に、複数の第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられた複数の小口付箋貼付位置指標部と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の付箋付き冊子は、上記の冊子と、複数種類に種類分けされた複数の付箋を有する付箋セットと、を備え、複数の第1付箋貼付位置指標部は、複数種類に種類分けされた複数の付箋に対応して、複数種類に種類分けされていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1の冊子を示す図であって、(a)は表表紙を開いた状態の図、(b)は表表紙を開いた状態で冊子の天側から見た図、(c)は裏表紙を開いた状態の図である。
図2】冊子に用いられる付箋セットを示す図である。
図3】実施例1の冊子の使用例を示す図である。
図4図3と共に、実施例1の冊子の使用例を示す図である。
図5】実施例2の冊子を示す図であって、(a)は表表紙を開いた状態の図、(b)は表表紙を開いた状態で冊子の天側から見た図、(c)は裏表紙を開いた状態の図である。
図6】(a)は実施例2の冊子の使用例を示す図であり、(b)は実施例2の変形例に係る冊子の使用例を示す図である。
図7】実施例3の冊子を示す図であって、(a)は表表紙を開いた状態の図、(b)は表表紙を開いた状態で冊子の天側から見た図、(c)は裏表紙を開いた状態の図である。
図8】実施例3の冊子の使用例を示す図である。
図9】実施例4の冊子を示す図である。
図10】実施例5の冊子を示す図であって、(a)は表表紙を開いた状態の図、(b)は表表紙を開いた状態で冊子の天側から見た図、(c)は裏表紙を開いた状態の図である。
図11】実施例6の付箋付き冊子を示す図である。
図12】実施例7の付箋付き冊子を示す図である。
図13】(a)は実施例8の付箋貼付位置指標シートを示す図、(b)および(c)は付箋貼付位置指標シートの使用例を示す図である。
図14】実施例9の付箋付きシートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<冊子および付箋付き冊子>
本発明の冊子および付箋付き冊子の一実施形態について説明する。
【0013】
本実施形態の冊子は、インデックスとして付箋が貼付されるものである。冊子の形態としては、特に限定されるものではないが、ノートおよび手帳を例示することができる。冊子は、複数のシート状部材と、複数の第1付箋貼付位置指標部と、複数の第1記入欄とを備える。
【0014】
複数のシート状部材には、例えば、表表紙、裏表紙、およびこれらに挟まれた記録用紙が含まれる。シート状部材としては、所定の寸法の略長方形に仕上げられたもの、つまり枚葉紙を好適に用いることができる。シート状部材の寸法および厚さは、特に限定されるものではない。また、シート状部材の材質としては、紙系、フィルム系など、種々のものを利用可能である。シート状部材には、第1付箋貼付位置指標部および第1記入欄などに加え、罫線等が印刷されていてもよく、これら以外には、何も印刷されていなくてもよい。冊子が備えるシート状部材の枚数は、特に限定されるものではない。複数のシート状部材の綴じ方は、特に限定されるものではなく、例えば、中綴じ、平綴じが用いられる。なお、以下では、シート状部材の各頁の四辺のうち、綴じられた側の辺を綴じ辺、冊子の前小口に対応した辺を側辺、冊子の天に対応した辺を上辺、冊子の地に対応した辺を下辺という。
【0015】
表表紙および裏表紙の寸法は、特に限定されるものではないが、複数の第1付箋貼付位置指標部がシート状部材の一の辺に設けられている場合、複数の第1付箋貼付位置指標部が設けられたシート状部材の一の辺に対して、表表紙および裏表紙が、はみ出していてもよい。なお、この場合、少なくとも、付箋の非糊付け部(後述する)の長さ分、表表紙および裏表紙がはみ出していることが好ましい。
【0016】
第1付箋貼付位置指標部は、シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となるものである。第1付箋貼付位置指標部は、冊子のいずれの箇所に設けられてもよく、例えば、シート状部材のいずれかの頁に設けられ、或いは、冊子の小口に設けられる。複数の第1付箋貼付位置指標部は、シート状部材のいずれかの頁に設けられる場合、シート状部材の側辺、上辺および下辺のうちの1以上の辺に沿って設けられてもよく、シート状部材の中央部に設けられてもよい。なお、第1付箋貼付位置指標部の幅は、貼付される付箋の幅と略同じであることが好ましい。複数の第1付箋貼付位置指標部は、いずれの仕方によって互いに区画されていてもよく、例えば、罫線や、隣接する第1付箋貼付位置指標部とは色を異ならせることによって区画される。
【0017】
複数の第1付箋貼付位置指標部は、冊子に用いられる付箋セットの種類に対応して、複数種類に種類分けされていてもよく、種類分けされていなくてもよい。複数の第1付箋貼付位置指標部は、それに付された色や文字・図形等、いずれの仕方によって複数種類に種類分けされてもよいが、複数の付箋が色によって複数種類に種類分けされている場合、複数の第1付箋貼付位置指標部も、色によって複数種類に種類分けされることが好ましい。
【0018】
第1付箋貼付位置指標部の個数は、特に限定されるものではなく、第1付箋貼付位置指標部の種類数と同じであってもよく、第1付箋貼付位置指標部の種類数より多くてもよい。
【0019】
複数の第1記入欄は、複数の第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられる。例えば、複数の第1記入欄と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、第1付箋貼付位置指標部が設けられたシート状部材の一の辺に平行な方向において、各第1記入欄の位置と、各第1付箋貼付位置指標部の位置とが、一致するように設けられる。
【0020】
第1記入欄は、特に、インデックス内容が記入されるための欄である。ここで、インデックス内容とは、付箋が貼付された頁に記載された内容、を意味する。なお、ユーザーは、第1記入欄に、インデックス内容以外の所望の文字列・記号等を記入することも可能である。
【0021】
第1記入欄は、冊子のいずれの箇所に設けられてもよい。第1記入欄は、第1付箋貼付位置指標部がシート状部材のいずれかの頁に設けられる場合、第1付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ頁に設けられてもよく、異なる頁に設けられてもよい。さらに、複数の第1記入欄は、複数の第1付箋貼付位置指標部がシート状部材の側辺、上辺および下辺のうちの1以上の辺に沿って設けられる場合、第1付箋貼付位置指標部が設けられたのと同じ辺に沿って設けられることが好ましい。第1記入欄は、第1付箋貼付位置指標部に対して、外側に設けられていてもよく、内側に設けられていてもよい。複数の第1記入欄は、いずれの仕方によって互いに区画されていてもよく、例えば、罫線や、隣接する第1記入欄とは色を異ならせることによって区画される。第1記入欄は、1個の第1付箋貼付位置指標部に対して、1個設けられていてもよく、2個以上設けられていてもよい。
【0022】
冊子は、第1付箋貼付位置指標部が、シート状部材のいずれかの頁に設けられる場合、複数の小口付箋貼付位置指標部をさらに備えていてもよい。小口付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部と共に、シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となるものである。
【0023】
小口付箋貼付位置指標部は、冊子の前小口、天および地のうちの1以上の小口に設けられる。小口付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部が側辺、上辺および下辺のうちの1以上の辺に沿って設けられる場合、対応する小口に設けられることが好ましい。
【0024】
複数の小口付箋貼付位置指標部は、複数の第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられる。例えば、複数の小口付箋貼付位置指標部と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、第1付箋貼付位置指標部が設けられたシート状部材の一の辺に平行な方向において、各小口付箋貼付位置指標部の位置と、各第1付箋貼付位置指標部の位置とが、一致するように設けられる。
【0025】
複数の小口付箋貼付位置指標部は、いずれの仕方によって互いに区画されていてもよく、例えば、罫線や、隣接する小口付箋貼付位置指標部とは色を異ならせることによって区画される。複数の小口付箋貼付位置指標部は、複数の第1付箋貼付位置指標部と同様に、冊子に用いられる付箋セットの種類に対応して、複数種類に種類分けされていてもよく、種類分けされていなくてもよい。この場合、複数の小口付箋貼付位置指標部と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、互いに対応する位置に設けられた、各小口付箋貼付位置指標部の種類と、各第1付箋貼付位置指標部の種類とが、一致するように設けられることが好ましい。
【0026】
冊子は、第1付箋貼付位置指標部が、シート状部材のいずれかの頁に設けられる場合、複数の頁付箋貼付位置指標部をさらに備えてもよい。複数の頁付箋貼付位置指標部は、各見開き右頁に、或いは、各見開き左頁に設けられる。頁付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部が側辺、上辺および下辺のうちの1以上の辺に沿って設けられる場合、対応する辺に設けられることが好ましい。
【0027】
複数の頁付箋貼付位置指標部は、複数の第1付箋貼付位置指標部に対応して設けられる。例えば、複数の頁付箋貼付位置指標部と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、第1付箋貼付位置指標部が設けられたシート状部材の一の辺に平行な方向において、各頁付箋貼付位置指標部の位置と、各第1付箋貼付位置指標部の位置とが、一致するように設けられる。
【0028】
複数の頁付箋貼付位置指標部は、いずれの仕方によって互いに区画されていてもよく、例えば、罫線や、隣接する頁付箋貼付位置指標部とは色を異ならせることによって区画される。複数の頁付箋貼付位置指標部は、複数の第1付箋貼付位置指標部と同様に、冊子に用いられる付箋セットの種類に対応して、複数種類に種類分けされていてもよく、種類分けされていなくてもよい。この場合、複数の頁付箋貼付位置指標部と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、互いに対応する位置に設けられた、各付箋貼付位置指標部の種類と、各第1付箋貼付位置指標部の種類とが、一致するように設けられることが好ましい。
【0029】
冊子は、第1付箋貼付位置指標部が、シート状部材のいずれかの頁に設けられる場合、複数の第2付箋貼付位置指標部をさらに備えていてもよい。第2付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部とは別に、シート状部材に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となるものである。
【0030】
第2付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部とは異なる頁に設けられる。複数の第2付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部と同様に、シート状部材の側辺、上辺および下辺のうちの1以上の辺に沿って設けられてもよく、シート状部材の中央部に設けられていてもよい。複数の第2付箋貼付位置指標部は、第1付箋貼付位置指標部が設けられた辺と、同じ辺に沿って設けられてもよく、異なる辺に沿って設けられてもよい。なお、第2付箋貼付位置指標部の幅は、第1付箋貼付位置指標部の幅と同様に、貼付される付箋の幅と略同じであることが好ましい。複数の第2付箋貼付位置指標部は、いずれの仕方によって互いに区画されていてもよく、例えば、罫線や、隣接する第2付箋貼付位置指標部とは色を異ならせることによって区画される。
【0031】
複数の小口付箋貼付位置指標部は、複数の第1付箋貼付位置指標部と同様に、冊子に用いられる付箋セットの種類に対応して、複数種類に種類分けされていてもよく、種類分けされていなくてもよい。この場合、複数の第2付箋貼付位置指標部と、複数の第1付箋貼付位置指標部とは、互いに対応する位置に設けられた、各第2付箋貼付位置指標部の種類と、各第1付箋貼付位置指標部の種類とが、一致するように設けられてもよく、一致しないように設けられてもよい。なお、各第2付箋貼付位置指標部の種類と、各第1付箋貼付位置指標部の種類とが、一致しないように設ける仕方としては、特に限定されるものではなく、例えば、複数種類の第2付箋貼付位置指標部が、複数種類の第1付箋貼付位置指標部に対して、並び順は同じだが1つまたは2つ以上ずつずれることにより、両者の種類が一致しないようにしてもよく、並び順を変えることにより、両者の種類が一致しないようにしてもよい。
【0032】
第2付箋貼付位置指標部の個数は、特に限定されるものではなく、第2付箋貼付位置指標部の種類数と同じであってもよく、第2付箋貼付位置指標部の種類数より多くてもよい。第2付箋貼付位置指標部の個数は、第1付箋貼付位置指標部の個数と同じであってもよく、これより多くても少なくてもよい。
【0033】
複数の第2記入欄は、複数の第2付箋貼付位置指標部と同じ頁に設けられ、複数の第2付箋貼付位置指標部に対応している点を除き、第1記入欄と同様に構成される。
【0034】
このように構成された冊子は、付箋セットと共に、付箋付き冊子を構成する。
【0035】
付箋セットは、複数種類に種類分けされた複数の付箋を有する。複数の付箋は、いずれの仕方によって複数種類に種類分けされてもよく、例えば、付箋に付された色、文字や図形等によって、複数種類に種類分けされる。付箋の種類数は、特に限定されるものではない。
【0036】
付箋は、糊付け部と非糊付け部とを備えていてもよい。糊付け部は、簡単に剥がせる程度の、弱粘着性である。また、糊付け部は、透光性であってもよく、非透光性であってもよい。
【0037】
冊子は、上記と同様の構成を備えるが、付箋取付部をさらに備えてもよい。付箋取付部には、付箋セットが取り付けられる。付箋取付部は、冊子のいずれに設けられてもよく、例えば、表表紙の外面若しくは内面または裏表紙の外面若しくは内面に設けられる。付箋取付部の形態は、特に限定されるものではなく、例えば、付箋セットを出し入れ可能に収納するポケット状のものでもよく、付箋セットの一部と嵌合するタイプのものであってもよい。
【0038】
付箋付き冊子は、冊子収納部材をさらに備えていてもよい。冊子収納部材には、冊子が出し入れ可能に収納される。冊子収納部材の材質は、特に限定されるものではなく、例えば、プラスチック製、金属製、木製、革製のいずれであってもよい。冊子収納部材の寸法は、特に限定されるものではないが、冊子において複数の第1付箋貼付位置指標部が設けられたシート状部材の一の辺に直交する方向において、少なくとも非糊付け部の長さ分、冊子よりも大きくてもよい。
【0039】
<付箋貼付位置指標シートおよび付箋付きシート>
次に、本発明の付箋貼付位置指標シートおよび付箋付きシートの一実施形態について説明する。
【0040】
本実施形態の付箋貼付位置指標シートは、シート状部材と、複数の付箋貼付位置指標部と、複数の記入欄とを備える。すなわち、付箋貼付位置指標シートは、上記した冊子において、複数の第1付箋貼付位置指標部および複数の第1記入欄が設けられたシート状部材と同様に構成されている。付箋貼付位置指標シートは、例えば、公知の冊子の一の頁に貼付される。このため、シート状部材には、予め粘着剤が塗布されていてもよい。また、付箋貼付位置指標シートは、他の用紙と共に、バインダーに綴じられて、用いられる。このため、シート状部材には、予め綴じ穴が形成されていてもよい。
【0041】
このように構成された付箋貼付位置指標シートは、付箋セットと共に、付箋付きシートを構成する。
【0042】
以下、図面を参照しつつ、実施例を挙げて、本発明についてより具体的に説明する。
【0043】
<実施例1>
図1を参照して、実施例1に係る冊子Aについて説明する。冊子Aは、複数のシート状部材1と、17個の第1付箋貼付位置指標部2と、34個の第1記入欄3とを備えている。なお、冊子Aは、小口付箋貼付位置指標部4(図5参照)や第2付箋貼付位置指標部5(図7参照)を備えていない。
【0044】
複数のシート状部材1は、表表紙11と、裏表紙12と、それらに挟まれた複数の記録用紙13とを備えている。表表紙11および裏表紙12は、記録用紙13と略同じ寸法に形成されている。
【0045】
17個の第1付箋貼付位置指標部2は、記録用紙13の第1頁において、記録用紙13の上辺132に沿って1列に設けられている。17個の第1付箋貼付位置指標部2は、シート状部材1に貼付される付箋711の、上辺132に平行な方向における貼付位置を示す目印となる。17個の第1付箋貼付位置指標部2は、罫線および隣接する第1付箋貼付位置指標部2と色を異ならせることによって互いに区画されている。
【0046】
17個の第1付箋貼付位置指標部2は、図2に示した6色の付箋セット7に対応して、6色に種類分けされている。より具体的には、記録用紙13の第1頁の上辺132には、冊子Aのノド20側から順に、青色の第1付箋貼付位置指標部2a、紫色の第1付箋貼付位置指標部2b、桃色の第1付箋貼付位置指標部2c、橙色の第1付箋貼付位置指標部2d、黄色の第1付箋貼付位置指標部2e、緑色の第1付箋貼付位置指標部2fが、この順に繰り返し並んでいる。なお、図面では、色の違いを、便宜上、グレースケールによって表している。以下の説明において、n番目の第1付箋貼付位置指標部2とは、冊子Aのノド20側から数えて、n番目の第1付箋貼付位置指標部2を意味する。後述する小口付箋貼付位置指標部4および第2付箋貼付位置指標部5についても、同様である。
【0047】
34個の第1記入欄3は、第1付箋貼付位置指標部2と同様に、記録用紙13の第1頁において、上辺132に沿って設けられている。より具体的には、34個の第1記入欄3は、17個ずつ2列に分けて設けられている。すなわち、1個の第1付箋貼付位置指標部2に対して、2個の第1記入欄3が設けられている。34個の第1記入欄3と、17個の第1付箋貼付位置指標部2とは、上辺132に平行な方向において、各第1記入欄3の位置と、各第1付箋貼付位置指標部2の位置とが、一致するように設けられている。このように、34個の第1記入欄3は、17個の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられている。また、第1記入欄3は、第1付箋貼付位置指標部2に対して、内側に設けられている。34個の第1記入欄3は、罫線によって互いに区画されている。
【0048】
図2を参照して、冊子Aと共に用いられる付箋セット7について説明する。付箋セット7は、青色、紫色、桃色、橙色、黄色および緑色の計6色の付箋束71と、付箋ケース72とを備えている。6色の付箋束71は、6色の付箋711が、色毎に束ねられたものである。付箋711は、細長い長方形(短冊状)に形成されている。付箋711は、長手方向の一方に設けられた糊付け部7111と、長手方向の他方に設けられた非糊付け部7112とを備えている。なお、付箋束71においては、複数の付箋711が、糊付け部7111および非糊付け部7112の向きが互い違いになるようにして、重ねられている。糊付け部7111は、弱粘着性である。これにより、付箋711が糊付け部7111により記録用紙13に貼付された後も、これを簡単に剥がし、別の箇所に貼付することが可能である。また、糊付け部7111は、透光性である。付箋711が記録用紙13に貼付された状態では、糊付け部7111が記録用紙13と重ねられ、非糊付け部7112が記録用紙13からはみ出すことになるが、糊付け部7111が透光性であるため、糊付け部7111を透かして記録用紙13に記録された文字等を読み取ることができる(図4参照)。
【0049】
図3および図4を参照して、冊子Aの使用例について説明する。ここでは、例として、企業の営業担当者であるX氏が、2015年3月2日に、A社、B社およびC社をこの順に訪問し、その2日後(同月4日)に、A社を再訪し、それらの訪問記録を時系列に前の頁から記録、すなわち、A社の訪問記録を記録用紙13の第3頁〜第5頁に、B社の訪問記録を第6頁〜第10頁に、C社の訪問記録を第11頁〜第12頁に、A社の訪問記録を第13頁〜第17頁に、記録した場合について説明する。
【0050】
この場合、X氏は、第3頁に対し、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aを目印として、青色の付箋711を貼付する(図3(a)参照)。なお、この場合、X氏は、付箋711が貼られていないシート状部材1の頁(第5頁)についても、付箋711が貼られた頁(第3頁)からの記述が続いていることが明確になるように、その旨を示す文字・記号等を第4頁の右下欄等に記載してもよい。続いて、X氏は、第7頁に対し、2番目の第1付箋貼付位置指標部2bを目印として、紫色の付箋711を貼付する(図3(b)参照)。なお、ここでは、B社の訪問記録が始まる第6頁に対し、付箋711を貼付するようにしてもよいが、奇数頁および偶数頁のいずれに貼付するか、すなわち見開き右頁および左頁のいずれに貼付するか、統一しておいた方が、後で付箋711を手掛かりとして頁を捲る際に便利である。続いて、X氏は、第11頁に対し、3番目の第1付箋貼付位置指標部2cを目印として、桃色の付箋711を貼付する(図3(c)参照)。続いて、X氏は、第13頁に対し、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aを目印として、青色の付箋711を貼付する(図3(d)参照)。最後に、X氏は、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aの下に設けられた第1記入欄3に対し、インデックス内容として、「A」と記入し、2番目の第1付箋貼付位置指標部2bの下に設けられた第1記入欄3に対し、インデックス内容として、「B」を記入し、3番目の第1付箋貼付位置指標部2cの下に設けられた第1記入欄3に対し、インデックス内容として、「C」を記入する(図3(e)参照)。もちろん、これらの作業の順序は、特に限定されるものではない。また、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aから順に目印としたが、その順序も特に問わない。図3に示したように、付箋711には、顧客への訪問日など、インデックス内容以外の情報を記入してもよい。
【0051】
このようにして、X氏は、付箋711を貼付した後、A社の訪問記録を見たい場合には、A社の訪問記録が記録されている頁に貼られている付箋711は、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aに対応する位置にある付箋711であるから、これを、他の付箋711から容易に見分けることができる。そして、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aに対応する位置にある2つの付箋711を手掛かりとして頁を捲れば、A社の訪問記録が記入されている第3頁(図4(a)参照)や第13頁(図4(b)参照)を即座に開くことができる。すなわち、貼付した付箋711がインデックスとして機能することにより、複数の顧客先の訪問記録のなかから、A社の訪問記録を容易に検索することができる。
【0052】
<実施例2>
図5を参照して、実施例2に係る冊子Bについて説明する。冊子Bは、冊子Aと略同様に構成されているが、さらに、17個の小口付箋貼付位置指標部4を備えている。
【0053】
小口付箋貼付位置指標部4は、第1付箋貼付位置指標部2が設けられた上辺132に対応する小口である、天30に設けられている。17個の小口付箋貼付位置指標部4は、シート状部材1に貼付される付箋711の、上辺132に平行な方向における貼付位置を示す目印となる。17個の小口付箋貼付位置指標部4は、17個の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられている。すなわち、17個の小口付箋貼付位置指標部4と、17個の第1付箋貼付位置指標部2とは、上辺132に平行な方向において、各小口付箋貼付位置指標部4の位置と、各第1付箋貼付位置指標部2の位置とが、一致するように設けられている。17個の小口付箋貼付位置指標部4は、罫線および隣接する小口付箋貼付位置指標部4と色を異ならせることによって互いに区画されている。
【0054】
17個の小口付箋貼付位置指標部4は、図2に示した6色の付箋セット7に対応して、6色に種類分けされている。より具体的には、冊子Bの天30には、冊子Bのノド20側から順に、青色の小口付箋貼付位置指標部4a、紫色の小口付箋貼付位置指標部4b、桃色の小口付箋貼付位置指標部4c、橙色の小口付箋貼付位置指標部4d、黄色の小口付箋貼付位置指標部4e、緑色の小口付箋貼付位置指標部4fが、この順に繰り返し並んでいる。そのため、互いに対応する位置に設けられた、各小口付箋貼付位置指標部4の色と、各第1付箋貼付位置指標部2の色とが、一致するように設けられている。
【0055】
図6を参照して、冊子Bの使用例について説明する。冊子Bにおいては、付箋711が貼付される頁が大きく開かれた状態で、例えば、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aに代えて、1番目の小口付箋貼付位置指標部4aを目印として、青色の付箋711を貼付することができる。
【0056】
なお、図6(b)に示したように、冊子Bは、各見開き右頁に、17個の頁付箋貼付位置指標部10を備えていてもよい。17個の頁付箋貼付位置指標部10は、各見開き右頁において、上辺132に沿って1列に設けられている。17個の頁付箋貼付位置指標部10は、第1付箋貼付位置指標部2や小口付箋貼付位置指標部4と同様に、図2に示した6色の付箋セット7に対応して、6色に種類分けされている。この頁付箋貼付位置指標部10によっても、付箋711を貼りやすくすることができる。
【0057】
<実施例3>
図7を参照して、実施例3に係る冊子Cについて説明する。冊子Cは、冊子Aと略同様に構成されているが、さらに、17個の第2付箋貼付位置指標部5と、34個の第2記入欄6とを備えている。
【0058】
17個の第2付箋貼付位置指標部5は、記録用紙13の最終頁において、17個の第1付箋貼付位置指標部2と同様に、上辺132に沿って1列に設けられている。17個の第2付箋貼付位置指標部5は、シート状部材1に貼付される付箋711の、上辺132に平行な方向における貼付位置を示す目印となる。17個の第2付箋貼付位置指標部5は、罫線および隣接する第2付箋貼付位置指標部5と色を異ならせることによって互いに区画されている。
【0059】
17個の第2付箋貼付位置指標部5は、図2に示した6色の付箋セット7に対応して、6色に種類分けされている。より具体的には、記録用紙13の最終頁の上辺132には、冊子Aのノド20側から順に、緑色の第2付箋貼付位置指標部5f、青色の第2付箋貼付位置指標部5a、紫色の第2付箋貼付位置指標部5b、桃色の第2付箋貼付位置指標部5c、橙色の第2付箋貼付位置指標部5d、黄色の第2付箋貼付位置指標部5eが、この順に繰り返し並んでいる。このように、6色の第2付箋貼付位置指標部5は、6色の第1付箋貼付位置指標部2に対して、並び順は同じだが1つずつずれているため、互いに対応する位置に設けられた、各第2付箋貼付位置指標部5の色と、各第1付箋貼付位置指標部2の色とが、一致していない。例えば、1番目の第2付箋貼付位置指標部5fの色は、緑色であるのに対し、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aの色は、青色である。
【0060】
34個の第2記入欄6は、第2付箋貼付位置指標部5と同様に、記録用紙13の最終頁において、上辺132に沿って設けられている。より具体的には、34個の第2記入欄6は、17個ずつ2列に分けて設けられている。すなわち、1個の第2付箋貼付位置指標部5に対して、2個の第2記入欄6が設けられている。34個の第2記入欄6と、17個の第2付箋貼付位置指標部5とは、上辺132に平行な方向において、各第2記入欄6の位置と、各第2付箋貼付位置指標部5の位置とが、一致するように設けられている。このように、34個の第2記入欄6は、17個の第2付箋貼付位置指標部5に対応して設けられている。
【0061】
図8を参照して、冊子Cの使用例について説明する。図8(a)は、冊子Cにおいて、A社〜Q社の計17社の訪問記録が記録され、17個の第1付箋貼付位置指標部2のそれぞれに対応する位置に付箋711が貼付された状態を示している。X氏が、18社目であるR社の訪問記録について、付箋711を貼付する場合、最終頁を開き、1番目の第2付箋貼付位置指標部5fを目印として、R社の訪問記録が記録された頁に、緑色の付箋711を貼付する(図8(b)参照)。そして、X氏は、1番目の第2付箋貼付位置指標部5fに対応する第2記入欄6には、「R」と記入する。
【0062】
<実施例4>
図9を参照して、実施例4に係る冊子Dについて説明する。冊子Dは、表表紙11および裏表紙12が、記録用紙13の上辺132に対して、はみ出している点を除き、冊子Aと同様に構成されている。
【0063】
<実施例5>
図10を参照して、実施例5に係る冊子Eについて説明する。冊子Eは、34個の第1記入欄3を備えていない点を除き、冊子Bと同様に構成されている。
【0064】
以上のように、冊子A〜Dは、複数のシート状部材1と、17個の第1付箋貼付位置指標部2と、34個の第1記入欄3とを備えている。17個の第1付箋貼付位置指標部2は、シート状部材1に貼付される付箋711の貼付位置を示す目印となる。17個の第1付箋貼付位置指標部2は、17個の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられている。この構成によれば、第1記入欄3に対して、ユーザーがインデックス内容を記入可能であることから、ユーザーに対して、付箋711が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる。例えば、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aに対応する位置にある付箋711が貼付された頁には、1番目の第1付箋貼付位置指標部2aに対応する第1記入欄3に記入されたインデックス内容(A社)を見ることにより、A社の訪問記録が記載されていることがわかる。
【0065】
冊子A〜Dでは、17個の第1付箋貼付位置指標部2は、記録用紙13の第1頁に設けられており、34個の第1記入欄3は、第1付箋貼付位置指標部2と同じ、記録用紙13の第1頁に設けられている。この構成によれば、第1付箋貼付位置指標部2と、第1記入欄3に記入されたインデックス内容等とを、容易に同時に見ることができる。
【0066】
冊子A〜Eによれば、前の頁から時系列で記録しても、貼付された付箋711がインデックスとして機能することにより、目的とする記録を後から容易に検索することができる。そのため、例えば、第1頁から第20頁はA社、第21ページから第30ページはB社、のように、予め訪問先別に頁を区切っておく必要がない。また、付箋711であるから、容易に剥がしたり、貼り直すことができるため、不要となった付箋711については、剥がしてしまえばよく、付箋711を誤って別の位置に貼付した場合にも、簡単に正しい位置に貼り直すことができる。
【0067】
また、冊子B,Eは、17個の小口付箋貼付位置指標部4を備えている。17個の小口付箋貼付位置指標部4は、シート状部材1に貼付される付箋711の貼付位置を示す目印となり、冊子Aの天30に、17個の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられている。この構成によれば、付箋711が貼付される頁が開かれた状態でも、ユーザーが小口付箋貼付位置指標部4を視認可能であるため、ユーザーに対して、付箋711の貼付位置を把握させることができる。これにより、付箋711の貼付作業の作業性を向上させることができる。
【0068】
また、冊子Cは、17個の第2付箋貼付位置指標部5と、34個の第2記入欄6とを備えている。17個の第2付箋貼付位置指標部5は、17個の第1付箋貼付位置指標部2が設けられた第1頁とは異なる頁(最終頁)に設けられ、シート状部材1に貼付される付箋711の貼付位置を示す目印となる。34個の第1記入欄3は、17個の第2付箋貼付位置指標部5が設けられた最終頁と同じ頁(最終頁)に、17個の第2付箋貼付位置指標部5に対応して設けられている。この構成によれば、第1付箋貼付位置指標部2および第1記入欄3に加えて、第2付箋貼付位置指標部5および第2記入欄6を利用することで、インデックスとして機能する付箋711の種類を、17種から34種に増やすことができる。
【0069】
冊子Cでは、17個の第1付箋貼付位置指標部2は、6色に種類分けされており、17個の第2付箋貼付位置指標部5も、6色に種類分けされている。17個の第1付箋貼付位置指標部2と、17個の第2付箋貼付位置指標部5とは、互いに対応する位置に設けられた、各第1付箋貼付位置指標部2の色と、各第2付箋貼付位置指標部5の色とが、一致しないように設けられている。これにより、上辺132に平行な方向において同じ位置に貼付された、第2付箋貼付位置指標部5を目印にして貼付された付箋711と、第1付箋貼付位置指標部2を目印にして貼付された付箋711とで、両者の色が異なることになるため、その付箋711が、第2付箋貼付位置指標部5を目印にして貼付されたのか、第1付箋貼付位置指標部2を目印にして貼付されたのかを、容易に区別することができる。
【0070】
また、冊子Dでは、17個の第1付箋貼付位置指標部2は、記録用紙13の上辺132に沿って設けられている。表表紙11および裏表紙12は、記録用紙13の上辺132に対してはみ出している。上述したように、付箋711は、糊付け部7111が記録用紙13と重ねられ、非糊付け部7112が記録用紙13の上辺132からはみ出すようにして、記録用紙13に貼付されるが、この構成によれば、記録用紙13の上辺132からはみ出した非糊付け部7112が、表表紙11および裏表紙12のうち、記録用紙13の上辺132からはみ出した部分によって保護される。したがって、冊子Dをカバンや引出し等に入れた際に、貼付された付箋711が折れ曲がってしまうことを防ぐことができる。
【0071】
<実施例6>
図11を参照して、実施例6に係る付箋付き冊子Fについて説明する。付箋付き冊子Fは、冊子Aと、付箋セット7と、ポケット状の付箋取付部8とを備えている。付箋取付部8は、表表紙11の内面に設けられている。付箋取付部8に、付箋セット7が出し入れ可能に収納される。
【0072】
<実施例7>
図12を参照して、実施例7に係る付箋付き冊子Gについて説明する。付箋付き冊子Gは、冊子Aと、付箋セット7と、冊子収納部材9とを備えている。冊子収納部材9には、冊子Aが出し入れ可能に収納される。冊子収納部材9は、透光性のプラスチック製であって、一面が開放可能な扁平直方体状の箱型に形成されている。冊子収納部材9は、冊子Aにおいて17個の第1付箋貼付位置指標部2が設けられた記録用紙13の上辺132に直交する方向、すなわち側辺131に平行な方向において、少なくとも非糊付け部7112の長さ分、冊子Aよりも大きい。
【0073】
以上のように、付箋付き冊子F,Gは、冊子Aを備えている。この構成によれば、第1記入欄3に対して、ユーザーがインデックス内容を記入可能であることから、ユーザーに対して、付箋711が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる。
【0074】
付箋付き冊子F,Gでは、付箋セット7が、6色に種類分けされた複数の付箋束71(付箋711)を有している。冊子Aが備える17個の第1付箋貼付位置指標部2は、6色に種類分けされた付箋束71(付箋711)に対応して、6色に種類分けされている。この構成によれば、どの色の付箋711を、どの第1付箋貼付位置指標部2が示す位置に貼ればよいかを、分りやすく示すことができる。
【0075】
また、付箋付き冊子Fは、付箋セット7が取り付けられる付箋取付部8を備えている。この構成によれば、ユーザーが、付箋付き冊子Fを持ち運ぶ際に、冊子Aと付箋セット7とを別々に保持する必要がなく、便利である。
【0076】
また、付箋付き冊子Gは、冊子Aが出し入れ可能に収納される冊子収納部材9を備えている。付箋711は、糊付け部7111と非糊付け部7112とを有している。17個の第1付箋貼付位置指標部2は、記録用紙13の上辺132に沿って設けられている。冊子収納部材9は、記録用紙13の上辺132に直交する方向において、少なくとも非糊付け部7112の長さ分、冊子Aよりも大きい。この構成によれば、冊子Aに貼付された付箋711が折られることなく、冊子Aが冊子収納部材9に収納される。したがって、冊子Aを冊子収納部材9に収納された状態でカバンや引出し等に入れることにより、貼付された付箋711が折れ曲がってしまうことを防ぐことができる。
【0077】
<実施例8>
図13を参照して、実施例8に係る付箋貼付位置指標シートHについて説明する。付箋貼付位置指標シートHは、冊子Aの記録用紙13の第1頁と同様に構成されている。すなわち、付箋貼付位置指標シートHは、シート状部材1と、17個の付箋貼付位置指標部2と、34個の記入欄3とを備えている。17個の付箋貼付位置指標部2は、シート状部材1に設けられ、シート状部材1に貼付される付箋711の貼付位置を示す目印となる。34個の記入欄3は、シート状部材1に、17個の付箋貼付位置指標部2に対応して設けられている。このような構成された付箋貼付位置指標シートHは、公知の冊子aに貼り付けられ(図13(b)参照)、或いは、他の用紙と共にバインダーbに綴じられる(図13(c)参照)。これにより、公知の冊子aやバインダーbを、実施例1の冊子Aと同様に機能させることができる。この構成によれば、第1記入欄3に対して、ユーザーがインデックス内容を記入可能であることから、ユーザーに対して、付箋711が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる。
【0078】
以上のように、付箋貼付位置指標シートHでは、第1記入欄3に対して、ユーザーがインデックス内容を記入可能であることから、ユーザーに対して、付箋711が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる。
【0079】
<実施例9>
図14を参照して、実施例9に係る付箋付きシートIについて説明する。付箋付きシートIは、付箋貼付位置指標シートHと、付箋セット7とを備えている。付箋セット7は、上述したように、6色に種類分けされた複数の付箋束71(付箋711)を有している。付箋貼付位置指標シートHが備える17個の付箋貼付位置指標部2は、6色に種類分けされた複数の付箋束71(付箋711)に対応して、6色に種類分けされている。
【0080】
以上のように、付箋付きシートIは、付箋貼付位置指標シートHを備えている。この構成によれば、第1記入欄3に対して、ユーザーがインデックス内容を記入可能であることから、ユーザーに対して、付箋711が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる。
【0081】
付箋付きシートIでは、付箋セット7が、6色に種類分けされた複数の付箋束71(付箋711)を有している。付箋貼付位置指標シートHが備える17個の第1付箋貼付位置指標部2は、6色に種類分けされた複数の付箋束71(付箋711)に対応して、6色に種類分けされている。この構成によれば、どの色の付箋711を、どの付箋貼付位置指標部2が示す位置に貼ればよいかを、分りやすく示すことができる。
【符号の説明】
【0082】
1 :シート状部材
2 :第1付箋貼付位置指標部
3 :第1記入欄
4 :小口付箋貼付位置指標部
5 :第2付箋貼付位置指標部
6 :第2記入欄
7 :付箋セット
8 :付箋取付部
9 :冊子収納部材
11 :表表紙
12 :裏表紙
13 :記録用紙
20 :ノド
30 :天
71 :付箋束
72 :付箋ケース
131 :側辺
132 :上辺
711 :付箋
7111 :糊付け部
7112 :非糊付け部
A :冊子
F :付箋付き冊子
H :付箋貼付位置指標シート
I :付箋付きシート
a :公知の冊子
b :バインダー
【要約】
【課題】付箋が貼付された頁に記載された内容を把握させることができる冊子を提供する。
【解決手段】複数のシート状部材1と、シート状部材1に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となる複数の第1付箋貼付位置指標部2と、複数の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられた複数の第1記入欄3とを備えた。シート状部材1に貼付される付箋の貼付位置を示す目印となり、冊子の天30に、複数の第1付箋貼付位置指標部2に対応して設けられた複数の小口付箋貼付位置指標部4をさらに備えることが好ましい。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14