特許第5784152号(P5784152)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5784152拡張された制御チャネルのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784152
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】拡張された制御チャネルのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20150907BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20150907BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W72/04 133
   H04W72/04 131
   H04J15/00
【請求項の数】25
【全頁数】72
(21)【出願番号】特願2013-553590(P2013-553590)
(86)(22)【出願日】2012年2月10日
(65)【公表番号】特表2014-508471(P2014-508471A)
(43)【公表日】2014年4月3日
(86)【国際出願番号】US2012024657
(87)【国際公開番号】WO2012109542
(87)【国際公開日】20120816
【審査請求日】2013年10月15日
(31)【優先権主張番号】61/541,188
(32)【優先日】2011年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/556,088
(32)【優先日】2011年11月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/591,531
(32)【優先日】2012年1月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/441,846
(32)【優先日】2011年2月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/523,043
(32)【優先日】2011年8月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポール マリニエール
(72)【発明者】
【氏名】イ ムン−イル
(72)【発明者】
【氏名】アフシン ハギガート
(72)【発明者】
【氏名】シャーロック ナイェブ ナザール
(72)【発明者】
【氏名】ジャン グオドン
(72)【発明者】
【氏名】マリアン ルドルフ
【審査官】 長谷川 篤男
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/019962(WO,A2)
【文献】 国際公開第2010/070197(WO,A1)
【文献】 CATT,Design of Relay Reference Signal on Backhaul in LTE-A,3GPP TSG-RAN WG1#61, R1-102667,2010年 5月14日
【文献】 Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Design details for enhanced PDCCH, 3GPP TSG-RAN WG1#66b R1-113322,2011年10月 6日
【文献】 NTT DOCOMO,DL Control Channel Enhancement for DL MIMO in Rel-11, 3GPP TSG-RAN WG1#65 R1-111636,2011年 5月 3日
【文献】 InterDigital Communications, LLC,Performance Evaluation of Enhanced PDCCH, 3GPP TSG-RAN WG1♯67 R1-113931,2011年11月 9日
【文献】 Ericsson, ST-Ericsson,Reference signals for enhanced control channels, 3GPP TSG-RAN WG1♯67 R1-113678,2011年11月 8日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 72/04
H04J 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
E−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)のE−CCE(enhanced control channel element)のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて前記E−PDCCHを送信するために使用されるアンテナポートを判定するステップと、
前記アンテナポートを介して前記E−PDCCHを復号するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記E−PDCCH送信は、局所化された送信であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記E−PDCCH送信は、分散された送信であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記E−CCEは、複数のRE(resource element)を含み、前記アンテナポートは、前記E−CCEのREのアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて判定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記REの前記アイデンティティは、前記E−PDCCH内の前記REの時間における位置であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記REの時間における前記位置は、前記E−PDCCHのタイムスロットであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記REは、前記アンテナポートを介して送信されるシンボルにマッピングされることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記REと前記アンテナポートとの間の関係は、事前に構成されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記E−CCEは、複数のE−REG(enhanced resource element group)を含み、前記アンテナポートは、前記E−CCEのE−REGのアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて判定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記E−REGは、前記E−CCEにマッピングされ、前記E−CCEへの前記E−REGの前記マッピングは、事前に構成されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記E−PDCCH送信の動作のモードは、より上位の層のシグナリングに基づいて判定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
E−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)のE−CCE(enhanced control channel element)のアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて前記E−PDCCHを送信するために使用されるアンテナポートを判定し、
前記アンテナポートを介して前記E−PDCCHを復号する
ように適合されたプロセッサ
を備えることを特徴とするWTRU(無線送信/受信ユニット)。
【請求項13】
前記E−PDCCH送信は、局所化された送信であることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項14】
前記E−PDCCH送信は、分散された送信であることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項15】
前記E−CCEは、複数のRE(resource element)を含み、前記プロセッサは、前記E−CCEのREのアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて前記アンテナポートを判定するように適合されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項16】
前記REの前記アイデンティティは、前記E−PDCCH内の前記REの時間における位置であることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記REの時間における前記位置は、前記E−PDCCHのタイムスロットであることを特徴とする請求項16に記載のWTRU。
【請求項18】
前記REは、前記アンテナポートを介して送信されるシンボルにマッピングされることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項19】
前記REと前記アンテナポートとの間の関係は、事前に構成されることを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項20】
前記E−CCEは、複数のE−REG(enhanced resource element group)を含み、前記プロセッサは、前記E−CCEのE−REGのアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて前記アンテナポートを判定するように適合されたことを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項21】
前記E−REGは、前記E−CCEにマッピングされ、前記E−CCEへの前記E−REGの前記マッピングは、事前に構成されることを特徴とする請求項20に記載のWTRU。
【請求項22】
前記E−PDCCH送信の動作のモードは、より上位の層のシグナリングに基づいて判定されることを特徴とする請求項12に記載のWTRU。
【請求項23】
E−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を送信するのに使用されるアンテナポートを判定するステップであって、前記E−PDCCHのE−CCE(enhanced control channel element)のアイデンティティに従って判定するステップを含む、ステップと、
前記アンテナポートを介して前記E−PDCCHを復号するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記E−PDCCH送信は、局所化された送信であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記E−PDCCH送信は、分散された送信であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術に関する。
関連出願の相互参照
本願は、その内容がこれによって参照によって本明細書に組み込まれる、2011年2月11日に出願した米国特許仮出願第61/441,846号、2011年8月12日に出願した米国特許仮出願第61/523,043号、2011年9月30日に出願した米国特許仮出願第61/541,188号、2011年11月4日に出願した米国特許仮出願第61/556,088号、および2012年1月27日に出願した米国特許仮出願第61/591,531号の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership)LTE(Long Term Evolution)Advancedプロトコルは、第4世代(4G)無線通信標準規格である。無線通信ユーザの数が増え続けているため、LTE Advanced標準規格は、拡張された(enhanced)サービスおよび能力をユーザに提供することを試みて常に進化しつつある。たとえば、世界中の機能性およびローミング、サービスの互換性、他の無線アクセスシステムとのインターワーキング、高度なサービスおよびアプリケーションをサポートするための高められたピークデータレート(たとえば、高モビリティについて100Mビット/s、低モビリティについて1Gビット/s)などの特徴は、LTE Advancedを実施するネットワークの目標である。したがって、そのような機能性を可能にするためのモビリティおよび無線制御の詳細が、設計され、指定されなければならない。
【発明の概要】
【0003】
WTRU(無線送信/受信ユニット)がE−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)を受信する方法を開示する。WTRUは、識別されたコンポーネントキャリア上の識別されたサブフレーム内でE−PDCCHを復号することを試みるかどうかを判定することができる。WTRUは、識別されたサブフレームのE−PDCCH領域に関連する識別されたコンポーネントキャリア上の識別されたサブフレーム内の複数のRE(resource element)を判定する。WTRUは、さらに、識別されたコンポーネントキャリアのE−PDCCH領域内の少なくとも1つのE−PDCCH候補を判定することができる。少なくとも1つのE−PDCCH候補は、E−PDCCH領域内の複数のREのサブセットを含むことができる。WTRUは、E−PDCCH候補を処理することを試みることができる。
【0004】
E−PDCCH候補を処理することを試みるステップは、WTRUがE−PDCCH候補をそこから復号することを試みる少なくとも1つのアンテナポートを判定することによって空間多重分離を実行するステップを含むことができる。空間多重分離は、少なくとも1つの受信されたUE(ユーザ機器)固有基準信号に基づいて実行され得る。WTRUは、E−PDCCH領域内の少なくとも1つのE−PDCCH候補が、E−PDCCH領域内の少なくとも1つのE−CCE(enhanced control channel element)の位置に基づくことを判定することができる。E−PDCCH候補を処理するステップは、E−PDCCHとE−PDCCH候補に対応するアンテナポートの少なくとも1つの受信されたUE固有基準信号との間の仮定される電力比に基づいてE−PDCCH候補からの複数の変調シンボルを復調するステップを含むことができる。WTRUは、E−PDCCHパラメータに基づいて、識別されたコンポーネントキャリアのE−PDCCH領域内の少なくとも1つのE−PDCCH候補を判定することができる。E−PDCCHパラメータは、E−PDCCHの判定された送信特性とすることができる。E−PDCCHパラメータは、E−PDCCHがそれを介して受信される少なくとも1つのアンテナポートのアイデンティティ、E−PDCCHがそれを介して受信される少なくとも1つのアンテナポートの特性、またはE−PDCCHがそれを介して受信されるアンテナポートの総数のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0005】
E−PDCCH候補は、複数のE−CCEを含むことができる。複数のE−CCEは、複数のアンテナポートを介して受信され得る。WTRUは、サポートするPDCCH(physical downlink control channel)内で受信された情報に基づいてE−PDCCH候補を処理することを試みることができる。WTRUは、E−PDCCHからの情報に基づいてPDSCH(physical downlink shared channel)を受信することができる。WTRUは、E−PDCCHの送信特性に基づいてPDSCHの送信特性を暗黙のうちに判定することができる。
【0006】
WTRUは、E−PDCCH領域に関連する少なくとも1つのアンテナポートを判定することによって、E−PDCCHを受信することができる。WTRUは、少なくとも1つのアンテナポートに基づいて、E−PDCCH領域内に配置されたE−PDCCH候補を判定することができる。WTRUは、少なくとも1つのアンテナポートに関連する少なくとも1つの受信されたプリコーディングされた基準信号に基づいてE−PDCCH候補を処理することを試みることができる。少なくとも1つの受信されたプリコーディングされた基準信号は、E−PDCCH候補に使用されるものと同一のプリコーディング重みを用いてプリコーディングされ得る。
【0007】
E−PDCCHは、複数のアンテナポートに関連することができ、WTRUは、複数のアンテナポートの間のプリコーディング関係に基づいて、E−PDCCH候補を処理することを試みることができる。E−PDCCH領域は、レガシPDCCH(physical downlink control channel)のレガシ制御領域の外部に配置され得る。E−PDCCHは、複数のアンテナポートに関連することができ、WTRUは、第1のアンテナポートに関連する第1のプリコーディングされた基準信号を使用して、E−PDCCH候補の第1の部分を処理し、第2のアンテナポートに関連する第2のプリコーディングされた基準信号を使用してE−PDCCH候補の第2の部分を処理することによって、E−PDCCHを処理することを試みることができる。第1のプリコーディングされた基準信号は、E−PDCCH領域内のRE(resource element)の第1のサブセットに関連することができ、第2のプリコーディングされた基準信号は、E−PDCCH領域内のREの第2のサブセットに関連することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
開示される実施形態の次の詳細な説明は、添付図面に関連して読まれる時によりよく理解される。例示のために、図面には例示的実施形態が示されているが、本主題は、開示される特定の要素および手段に限定されない。
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる通信システムの一例を示すシステム図である。
図1B図1Aに示された通信システム内で使用できるWTRU(無線送信/受信ユニット)の一例を示すシステム図である。
図1C図1Aに示された通信システム内で使用できる無線アクセスネットワークの一例およびコアネットワークの一例を示すシステム図である。
図2】拡張された制御チャネルを送信するプロセスの一例を示す流れ図である。
図3】拡張された制御チャネルを受信するプロセスの一例を示す流れ図である。
図4】拡張された制御チャネル領域の一例を有するサブフレームを示す図である。
図5】E−PDCCH上で利用でき、1つまたは複数のアンテナポート上で送信できるE−CCE(enhanced control channel element)の一例を示す図である。
図6】PCI(physical cell identification)に従うE−PDCCHリソース割当の一例を示す図である。
図7】CRSとDM−RSとの両方を含むサブフレーム内のenhanced control channel elementの一例を示す図である。
図8】DM−RSを含むサブフレーム内のenhanced control channel elementの一例を示す図である。
図9】ブロックインターリーバを用いるE−CCEアグリゲーションの例を示す図である。
図10】E−CCE番号付けのための時間優先マッピング(time first mapping)の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態を実施できる通信システム100の一例の図である。通信システム100を、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送、その他などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を介してそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。たとえば、通信システム100は、CDMA(符号分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、FDMA(周波数分割多元接続)、OFDMA(直交FDMA)、SC−FDMA(single−carrier FDMA)、および類似物などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することができる。
【0010】
図1Aに示されているように、通信システム100は、WTRU(無線送信/受信ユニット)102a、102b、102c、102d、RAN(無線アクセスネットワーク)104、コアネットワーク106、PSTN(公衆交換電話網)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態が、任意の個数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することを了解されたい。WTRU 102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境で動作し、かつ/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。たとえば、WTRU 102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信し、かつ/または受信するように構成され得、UE(ユーザ機器)、移動局、固定のまたはモバイルの加入者ユニット、ページャ、セル電話機、携帯情報端末(PDA)、スマートホン、ラップトップ機、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、消費者エレクトロニクス、および類似物を含むことができる。
【0011】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むこともできる。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU 102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースするように構成された任意のタイプのデバイスとし、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にすることができる。たとえば、基地局114a、114bは、BTS(無線基地局)、Node−B、eNode B、Home Node B、Home eNode B、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント)、無線ルータ、および類似物とすることができる。基地局114a、114bは、それぞれ単一の要素として図示されているが、基地局114a、114bが、任意の個数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることを了解されたい。
【0012】
基地局114aは、RAN 104の一部とすることができ、RAN 104は、BSC(基地局制御装置)、RNC(無線ネットワークコントローラ)、中継ノード、その他など、他の基地局および/またはネットワーク要素(図示せず)をも含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bを、セル(図示せず)と称する場合がある特定の地理的領域内で無線信号を送信し、かつ/または受信するように構成することができる。セルを、さらに、セルセクタに分割することができる。たとえば、基地局114aに関連するセルを、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含むことができる。もう1つの実施形態では、基地局114aは、MIMO(multiple−input multiple output)技術を使用することができ、したがって、セルのセクタごとに複数のトランシーバを使用することができる。
【0013】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介してWTRU 102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(たとえば、RF(ラジオ周波数)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、その他)とすることができる。エアインターフェース116を、任意の適切なRAT(無線アクセス技術)を使用して確立することができる。
【0014】
より具体的には、本明細書で注記するように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、および類似物などの1つまたは複数のチャネルアクセス方式を使用することができる。たとえば、RAN 104内の基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102cは、UTRA(UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実施することができ、UTRAは、WCDMA(登録商標)(wideband CDMA)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。WCDMA(登録商標)は、HSPA(High−Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、HSDPA(High−Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High−Speed Uplink Packet Access)を含むことができる。
【0015】
もう1つの実施形態では、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102cは、E−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実施することができ、E−UTRAは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTE−A(LTE−Advanced)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0016】
他の実施形態では、基地局114aおよびWTRU 102a、102b、102cは、IEEE 802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)、および類似物などの無線技術を実施することができる。
【0017】
図1Aの基地局114bは、たとえば、無線ルータ、Home Node B、Home eNode B、またはアクセスポイントとすることができ、仕事場、家庭、車両、キャンパス、および類似物など、局所化された区域内での無線接続性を容易にする任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)を確立するためにIEEE 802.11などの無線技術を実施することができる。もう1つの実施形態では、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、WPAN(無線パーソナルエリアネットワーク)を確立するためにIEEE 802.15などの無線技術を実施することができる。もう1つの実施形態では、基地局114bおよびWTRU 102c、102dは、ピコセルまたはフェムトセルを確立するためにセルラベースのRAT(たとえば、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、GSM(登録商標)、LTE、LTE−A、その他)を利用することができる。図1Aに示されているように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有することができる。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを要求されないものとすることができる。
【0018】
RAN 104を、コアネットワーク106と通信しているものとすることができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスをWTRU 102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された任意のタイプのネットワークとすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイル位置ベースのサービス、前払い呼、インターネット接続性、ビデオ配布などを提供し、かつ/またはユーザ認証などの高水準セキュリティ機能を実行することができる。図1Aには図示されていないが、RAN 104および/またはコアネットワーク106を、RAN 104と同一のRATまたは異なるRATを使用する他のRANと直接にまたは間接に通信しているものとすることができることを了解されたい。たとえば、E−UTRA無線技術を利用していることができるRAN 104に接続されることに加えて、コアネットワーク106を、GSM(登録商標)無線技術を使用する別のRAN(図示せず)と通信しているものとすることもできる。
【0019】
コアネットワーク106は、WTRU 102a、102b、102c、102dがPSTN 108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして働くこともできる。PSTN 108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP(伝送制御プロトコル)/IP(インターネットプロトコル)インターネットプロトコルスイート内のTCP、UDP(ユーザデータグラムプロトコル)、およびIPなどの一般的な通信プロトコルを使用する相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの全世界のシステムを含む。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または運営される有線のまたは無線の通信ネットワークを含むことができる。たとえば、ネットワーク112は、1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含むことができ、この1つまたは複数のRANは、RAN 104と同一のRATまたは異なるRATを使用することができる。
【0020】
通信システム100内のWTRU 102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード能力を含むことができる、すなわち、WTRU 102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するために複数のトランシーバを含むことができる。たとえば、図1Aに示されたWTRU 102cを、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114aおよびIEEE 802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
【0021】
図1Bは、一例であるWTRU 102のシステム図である。図1Bに示されているように、WTRU 102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、ノンリムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPS(全地球測位システム)チップセット136、および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU 102が、実施形態と一貫したままでありながら前述の要素の任意の副組合せを含むことができることを了解されたい。
【0022】
プロセッサ118を、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(ディジタル信号プロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、任意の他のタイプのIC(集積回路)、状態機械、および類似物とすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU 102が無線環境内で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行することができる。プロセッサ118を、トランシーバ120に結合することができ、トランシーバ120を、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、別々のコンポーネントとしてプロセッサ118およびトランシーバ120を示すが、プロセッサ118およびトランシーバ120を、電子パッケージまたはチップ内に一緒に一体化することができることを了解されたい。
【0023】
エアインターフェース116を介して基地局(たとえば、基地局114a)へ信号を送信しまたはこれから信号を受信するように、送信/受信要素122を構成することができる。たとえば、一実施形態では、送信/受信要素122を、RF信号を送信し、かつ/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122を、たとえばIR、UV、または可視光信号を送信し、かつ/または受信するように構成されたエミッタ/検出器とすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122を、RF信号と光信号との両方を送信し、受信するように構成することができる。送信/受信要素122を、無線信号の任意の組合せを送信し、かつ/または受信するように構成することができることを了解されたい。
【0024】
さらに、送信/受信要素122は、図1Bでは単一の要素として図示されているが、WTRU 102は、任意の個数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU 102は、MIMO技術を使用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU 102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信し、受信する複数の送信/受信要素122(たとえば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0025】
送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように、トランシーバ120を構成することができる。本明細書で注記するように、WTRU 102は、マルチモード能力を有することができる。したがって、トランシーバ120は、WTRU 102がたとえばUTRAおよびIEEE 802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にする複数のトランシーバを含むことができる。
【0026】
WTRU 102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(たとえば、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニットまたはOLED(有機発光ダイオード)表示ユニット)に結合され、またはこれらからユーザ入力データを受け取ることができる。プロセッサ118は、ユーザデータをスピーカ/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128に出力することもできる。さらに、プロセッサ118は、ノンリムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの適切なメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを格納することができる。ノンリムーバブルメモリ130は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読取り専用メモリ)、ハードディスク、または任意の他のタイプのメモリストレージデバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティック、SD(secure digital)メモリカード、および類似物を含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ上またはホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU 102上に物理的に配置されていないメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを格納することができる。
【0027】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU 102内の他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/または制御するように構成することができる。電源134は、WTRU 102に電力を供給する任意の適切なデバイスとすることができる。たとえば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(たとえば、NiCd(ニッケル−カドミウム)、NiZn(ニッケル−亜鉛)、NiMH(ニッケル水素)、リチウムイオン(Li−ion)、その他)、太陽電池、燃料電池、および類似物を含むことができる。
【0028】
プロセッサ118を、GPSチップセット136に結合することもでき、GPSチップセット136を、WTRU 102の現在位置に関する位置情報(たとえば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えてまたはその代わりに、WTRU 102は、基地局(たとえば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信し、かつ/または複数の近くの基地局から受信されつつある信号のタイミングに基づいてその位置を判定することができる。WTRU 102が、実施形態と一貫したままでありながら任意の適切な位置判定方法によって位置情報を獲得できることを了解されたい。
【0029】
プロセッサ118を、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加の特徴、機能性、および/または有線もしくは無線の接続性を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。たとえば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星トランシーバ、ディジタルカメラ(写真またはビデオ用)、USB(universal serial bus)ポート、振動デバイス、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、ディジタル音楽プレイヤ、メディアプレイヤ、ビデオゲームプレイヤモジュール、インターネットブラウザ、および類似物を含むことができる。
【0030】
図1Cは、一実施形態によるRAN 104およびコアネットワーク106のシステム図である。本明細書で注記するように、RAN 104は、エアインターフェース116を介してWTRU 102a、102b、102cと通信するのにE−UTRA無線技術を使用することができる。RAN 104を、コアネットワーク106と通信しているものとすることもできる。
【0031】
RAN 104は、eNode−B 140a、140b、140cを含むことができるが、RAN 104が、実施形態と一貫したままでありながら任意の個数のeNode−Bを含むことができることを了解されたい。eNode−B 140a、140b、140cは、それぞれ、エアインターフェース116を介してWTRU 102a、102b、102cと通信する1つまたは複数のトランシーバを含むことができる。一実施形態では、eNode−B 140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eNode−B 140aは、たとえば、複数のアンテナを使用して、WTRU 102aに無線信号を送信し、WTRU 102aから無線信号を受信することができる。
【0032】
eNode−B 140a、140b、140cのそれぞれを、特定のセル(図示せず)に関連付けることができ、無線リソース管理判断、ハンドオーバ判断、アップリンクおよび/またはダウンリンクでのユーザのスケジューリング、ならびに類似物を処理するように構成することができる。図1Cに示されているように、eNode−B 140a、140b、140cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
【0033】
図1Cに示されたコアネットワーク106は、MME(mobility management gateway)142、サービングゲートウェイ144、およびPDN(パケットデータネットワーク)ゲートウェイ146を含むことができる。前述の要素のそれぞれが、コアネットワーク106の一部として図示されているが、これらの要素の任意の1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、かつ/または運営される場合があることを了解されたい。
【0034】
MME 142は、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNode−B 14a、14b、14cのそれぞれに接続することができ、制御ノードとして働くことができる。たとえば、MME 142は、WTRU 102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU 102a、102b、102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択、および類似物の責任を負うことができる。MME 142は、RAN 104とGSM(登録商標)またはWCDMA(登録商標)などの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)との間の切替のための制御プレーン機能を提供することもできる。
【0035】
サービングゲートウェイ144を、S1インターフェースを介してRAN 104内のeNode B 140a、140b、140cのそれぞれに接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、WTRU 102a、102b、102cへ/からユーザデータパケットをルーティングし、転送することができる。サービングゲートウェイ144は、eNode B間ハンドオーバ中のユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU 102a、102b、102cのために使用可能である時のページングのトリガ、WTRU 102a、102b、102cのコンテンツの管理および格納、ならびに類似物など、他の機能を実行することもできる。
【0036】
サービングゲートウェイ144を、PDNゲートウェイ146に接続することもでき、PDNゲートウェイ146は、WTRU 102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに与えることができる。
【0037】
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。たとえば、コアネットワーク106は、WTRU 102a、102b、102cと伝統的な陸線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN 108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに与えることができる。たとえば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN 108との間のインターフェースとして働くIPゲートウェイ(たとえば、IMS(IP multimedia subsystem)サーバ)を含むことができ、またはこれと通信することができる。さらに、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU 102a、102b、102cに与えることができ、このネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または運営される他の有線のまたは無線のネットワークを含むことができる。
【0038】
より高いデータ速度をサポートし、スペクトル効率を促進するために、3GPP(Third Generation Partnership Project)LTEシステムが、3GPPリリース8(R8)に導入された(LTEリリース8は、本明細書ではLTE R8またはR8−LTEと呼ばれる)。LTEでは、アップリンクでの送信は、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)を使用して実行され得る。たとえば、LTEアップリンクで使用されるSC−FDMAは、DFT−S−OFDM(Discrete Fourier Transform Spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術に基づく。以下で使用される時に、用語SC−FDMAおよびDFT−S−OFDMは、交換可能に使用され得る。
【0039】
LTEでは、あるいはUE(ユーザ機器)と呼ばれるWTRU(無線送信/受信ユニット)は、FDMA(周波数分割多元接続)配置で割り当てられた副搬送波の制限された連続的なセットを使用して、アップリンク上で送信することができる。たとえば、全体的なOFDM(直交周波数分割多重)信号またはアップリンクのシステム帯域幅が、周波数領域で1から100までの番号を付けられた副搬送波からなる場合には、第1のWTRUを、副搬送波1〜12上で送信するように割り当てることができ、第2のWTRUを、副搬送波13〜24上で送信するように割り当てることができ、以下同様である。異なるWTRUは、それぞれ、使用可能な送信帯域幅のサブセット内で送信することができ、WTRUのために働くeNodeB(evolved Node−B)は、送信帯域幅全体にまたがってコンポジットアップリンク信号を受信することができる。
【0040】
LTE Advanced(LTEリリース10(R10)を含み、リリース11などの将来のリリースを含み、本明細書ではLTE−A、LTE R10、またはR10−LTEと呼ばれる)は、LTEネットワークおよび3Gネットワークの完全準拠4Gアップグレードパスを提供するLTE標準規格の拡張(enhancement)である。LTE−Aでは、キャリアアグリゲーションがサポートされ、LTEとは異なって、複数の搬送波が、アップリンク、ダウンリンク、またはその両方に割り当てられる。キャリアアグリゲーションに使用される搬送波を、コンポーネントキャリアまたはセルと称する場合がある(たとえば、主セル/Pcell、副セル/Scellなど)。
【0041】
UE固有基準信号またはDM−RS(demodulation reference signal)を、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)復調に使用することができる。本明細書で使用される時に、DM−RSまたはUE固有基準信号を、交換可能に参照することができる。DM−RSを、特定のWTRUのために送信されたデータ内に埋め込むことができる。たとえば、DM−RSを、PDSCHを含む時間周波数グリッドの一部(たとえば、レガシ(legacy)PDCCH(Physical Downlink Control Channel)のレガシ制御領域の外部)に含めることができる。DM−RS信号を、データを含むRB(リソースブロック)内で送信することができるので、DM−RS信号は、MIMO(multiple input multiple output)送信技法が利用される場合に、データと同一のプリコーディングを受ける可能性がある。たとえば、PDSCHを介して受信される、WTRUに関するユーザデータに適用されるものと同一のプリコーディング重みを、DM−RSに適用することができる。
【0042】
WTRUは、そのダウンリンクPDSCHデータ(すなわち、送信モード7)を受信するために、受信されたDMーRSを利用することができる。たとえば、UE固有基準信号が、そのWTRUに関するPDSCHと同一の形で送信され、プリコーディングされる場合に、WTRUは、対応するPDSCH RB内のデータを復調するためのチャネル推定を導出するために、受信されたUE固有基準信号を使用することができる。WTRUは、特定のアンテナポート上、たとえばアンテナポート5上で、UE固有基準信号を受信することができる。
【0043】
単一層送信(single layer transmission)に加えて、UE固有基準信号を使用して、複数層の送信および受信を容易にすることができる。たとえば、UE固有基準信号/DM−RSを使用して、特定のWTRUへの複数空間層での送信を容易にすることができる。一例では、UE固有基準信号は、MU−MIMO(multi−user multiple input multiple output)送信の形での複数のWTRUのそれぞれへの単一層送信を容易にすることができる。UE固有基準信号の使用は、ビームフォーミングなどの複数アンテナ動作をサポートし、したがって、eNBがビームフォーミングし、WTRUに送信したデータによって経験されるチャネルをWTRUが正しく推定することを可能にすることができる。一例では、RE(Resource Element)の対を使用することができ、その結果、UE固有基準信号を、複数(たとえば2つまたは3つ)の層について符号多重化できるようになる。たとえば、2層送信(two layer transmission)に関するUE固有RSを、アンテナポート7および/または8上で送信することができる。二重層(dual−layer)UE固有基準信号を使用するように構成されたWTRUを、PDSCH送信モード8で構成することができる。
【0044】
一例では、8つまでの送信層(transmission layer)を送信するために、複数のDM−RSを利用することができる。(8つを超える層をサポートすることもでき、本開示は、アンテナポートの個数に限定されないが)。したがって、送信されるDM−RS(1つまたは複数)を対応するポート(たとえば、送信ポート、アンテナポートなど)に関係付けまたはマッピングするために、マッピングを利用することができる。DM−RS(1つまたは複数)が、eNBとWTRUとの間で経験されるチャネル条件に基づいてプリコーディングされる(たとえば、ビームフォーミングされる)場合があるので、DM−RS(1つまたは複数)を使用して、チャネル推定および復調に関してより高い性能をサポートし、PDSCHチャネルに関するより高い総合性能をもたらすことができる。R−8/9/10では、CRS(common reference signal)(セル固有基準信号とも称する)を、たとえば正しいPDCCH検出のためのチャネル推定に使用される主基準信号とすることができる。R−10では、PDSCHの性能を、DM−RSを使用することによって改善することができる。しかし、PDSCHチャネルの性能強化は、PDSCH受信をサポートする制御チャネルが、より高い性能の機能性をサポートするために変更されない場合に、制限される可能性がある。したがって、たとえば、制御チャネル性能を、PDSCHチャネル内の改善と一緒に維持することができるように、制御チャネル性能を強化する技法を開示する。
【0045】
LTE−A送信方式は、ダウンリンクでDM−RSに頼り、ダウンリンク制御チャネルを、DM−RSに基づいて質を高めることができるので、CRS(common reference signal)使用は、システム内でより重要でなくなる可能性がある。たとえば、新しいタイプのサブフレームを、リソース利用を増やすためにCRSなしで定義することができる。レガシWTRU(R−8/9/10)を、新しいタイプのサブフレーム(たとえば、非後方互換サブフレーム)内でサポートすることはできない。したがって、拡張された制御チャネルの設計を、新しい非後方互換サブフレームについて最適化することができる。
【0046】
本開示の実施形態は、拡張された制御チャネルがPDSCHの拡張をサポートするための技法を提供する。処理技法の一例は、拡張された制御チャネルの存在および位置を検出すること、拡張された制御チャネルの送信リソースを定義すること、PHICH(HARQ(物理ハイブリッド自動再送要求)インジケータチャネル)拡張、PUCCH(physical uplink control channel)リソースマッピングを定義すること、RLF(radio link failure)測定、および/またはその任意の組合せのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0047】
本明細書で開示されるシステムおよび方法は、新しい拡張された制御チャネルを使用する制御チャネル情報の送信への言及を行う。本明細書で使用される時に、用語E−PDCCH(enhanced physical downlink control channel)は、LTEおよびLTE−Aの拡張された技法を使用して通信を最適化するのに使用できる制御チャネルを説明するのに使用される場合があるが、本明細書で説明される技法は、LTEおよびLTE−Aに限定されず、任意の無線通信システムで使用することができる。
【0048】
図2は、拡張された制御チャネルを送信するプロセスの一例を示す流れ図である。図2は、E−PDCCHを送信する処理ステップの一例を全般的に説明することを意図され、ステップのそれぞれは、本明細書でより詳細に説明される。したがって、図2は、この詳細な説明に含まれる他の開示に関連し、これと組み合わせて読まれることを意図されている。了解できるように、いくつかの状況および実施形態では、送信器および/またはeNBは、図2に示されたすべての処理ステップより少数を実行することができる。たとえば、E−PDCCHが、単一層送信に含まれる場合には、送信器/eNBは、層マッピングおよび/またはプリコーディングの実行を控えることができる。一例では、eNBは、1つまたは複数のWTRUに1つまたは複数のE−PDCCHを送信することができる。eNB(および/またはネットワーク)は、その上でE−PDCCHを送信すべきサブフレームのサブセットを判定することができる。一例では、E−PDCCHをすべてのサブフレーム内で送信することができる。もう1つの例では、E−PDCCHを、すべて未満のサブフレーム内で送信することができる。一例では、E−PDCCHを、すべてのサブフレーム内で、たとえばアンテナポートのあるサブセット(単一を含む)上で送信することができる。もう1つの例では、E−PDCCHを、サブフレームのサブセット上で、およびアンテナポート(1つまたは複数)のサブセット(単一を含む)上で送信することができる。本明細書で使用される時に、用語サブセットは、グループ全体ではなく、グループの1つまたは複数のメンバを指すことができる。
【0049】
一例として、図2に示されているように、eNBは、所与のサブフレーム内で送信すべき拡張された制御チャネルデータがあると判定することができる。202では、eNBは、1つまたは複数のWTRUに関する1つまたは複数のE−PDCCH送信のチャネル符号化を実行することができる。チャネル符号化動作の出力を、1つまたは複数のE−PDCCH送信の第i E−PDCCH送信に関するMbit(i)個の符号化されたビットのシーケンスとすることができる。チャネル符号化方式の一例は、誤り検出、誤り訂正、レートマッチング、インターリービング、および/または物理チャネルへの制御情報マッピング/物理チャネルからの制御情報分割のうちの1つまたは複数(任意の組合せおよび/または順序での)を実行することができる。204では、eNBは、1つまたは複数のチャネル符号化されたE−PDCCH送信を多重化することができる。206では、eNBは、1つまたは複数の符号化されたE−PDCCH送信をスクランブルすることができる。スクランブルする動作の出力を、Mtot個のスクランブルされたビットのシーケンスとすることができる。
【0050】
208では、eNBが、スクランブルされたビットのシーケンスを変調することができる。変調の結果は、Msymb個の複素数値の変調されたシンボルのシーケンスとすることができる。変調技法の一例は、QPSK(Quadrature Phase−Shift Keying)、16−QAM(16−Quadrature Amplitude Modulation)、および/または64−QAM(64−Quadrature Amplitude Modulation)を含むことができる。210では、eNBが、層マッピングおよび/またはプリコーディングを実行することができる。層マッピングおよび/またはプリコーディングは、無線チャネルを介する送信のために、送信されるE−PDCCHデータを1つまたは複数のアンテナポート(たとえば、送信層)にマッピングすることを指すことができる。たとえば、層マッピングおよび/またはプリコーディング動作は、Msymb個のベクトルのブロックをもたらすことができる。このベクトルの第p要素は、アンテナポートpを介して送信される信号(またはシンボル(1つまたは複数))に対応することができる。
【0051】
212では、eNBは、結果のプリコーディングされたベクトルを時間周波数グリッド内のリソース要素にマッピングする。たとえば、各アンテナポートは、関連する時間周波数グリッドを有することができ、特定のアンテナポートに対応するデータを、特定のアンテナポートに関連する時間周波数グリッドにマッピングすることができる。eNBは、各アンテナポート(たとえば、各プリコーディングされたベクトル)の各変調されたシンボルを、OFDM時間/周波数グリッドの特定のリソース要素にマッピングすることができる。リソース要素を、インデックスの対(k,l)によって定義することができ、ここで、kは、副搬送波インデックスであり、lは、時間インデックスである。214では、eNBは、アンテナポートごとにOFDM信号を生成することができる。所与のアンテナポート上の送信は、1つまたは複数の技法を使用して、たとえば、単一の物理アンテナ要素を介する送信、複数の重み付きアンテナ要素を介する送信、および/または他の複数アンテナ送信技法を使用して、実現することができる。送信器は、同一のアンテナポートを介して送信される2つの信号が、伝搬チャネルが比較的一定であるならば、同一のまたは類似する送信チャネルを経験することを保証することができる。
【0052】
図3は、拡張された制御チャネルを受信するプロセスの一例の流れ図である。たとえば、WTRUは、1つまたは複数のeNBから1つまたは複数のE−PDCCHを受信することができる。図3は、E−PDCCHを受信する処理ステップの一例を全般的に説明することを意図され、ステップのそれぞれは、本明細書でより詳細に説明される。したがって、図3は、この詳細な説明に含まれる他の開示に関連し、これと組み合わせて読まれることを意図されている。了解できるように、いくつかの状況および実施形態では、受信器および/またはWTRUは、図3に示された処理ステップより少数を実行することができる。たとえば、E−PDCCHが、単一層送信に含まれる場合には、受信器/WTRUは、層マッピングおよび/または空間多重分離の実行を控えることができる。WTRU(および/または別の受信器)は、その上でE−PDCCHを監視すべきサブフレームのサブセットを判定することができる。一例では、E−PDCCHを、すべてのサブフレーム内で送信することができる。別の例では、E−PDCCHを、すべてより少数のサブフレーム内で送信することができる。一例では、E−PDCCHを、すべてのサブフレーム内で、たとえばアンテナポートのあるサブセット上で送信することができる。もう1つの例では、E−PDCCHを、サブフレームのサブセット上で、およびアンテナポートのサブセット上で送信することができる。
【0053】
たとえば、図3に示されているように、302で、WTRUは、所与のサブフレーム内および/または所与のコンポーネントキャリア上でE−PDCCHについて監視すると決定することができる。たとえば、WTRUは、サブフレームのプロパティ(たとえば、E−PDCCHパラメータ)に基づいて、または事前定義のスケジューリングルールに基づいて、所与のサブフレーム内でE−PDCCHについて監視すると決定することができる。WTRUが、あるサブフレームおよびコンポーネントキャリア(またはサービングセル)内でE−PDCCHを監視しなければならないと決定する時には、受信器(たとえば、WTRU)は、送信器での処理ステップの知識を利用することによってE−PDCCHの復号を試みることができる。たとえば、WTRUは、各処理ステップが送信器側での対応する処理ステップの逆の動作を実行できる、1つまたは複数の処理ステップを実施することができる。
【0054】
たとえば、304では、WTRUは、複数のアンテナポートに対応する複数のOFDM信号を含むことができるOFDM送信信号を受信することができる。この動作を実行するために、WTRUは、このアンテナポートを介して送信される基準信号(たとえば、DM−RS)の知識を使用して各アンテナポートに対応するチャネルを推定することができる。アンテナポートの基準信号は、そのアンテナポート上でユーザデータおよび制御データを送信するのに使用されるものと同一のプリコーディング重みを用いてプリコーディングされる可能性がある。所与のアンテナポート(1つまたは複数)のOFDM信号を判定した時に、306で、WTRUは、リソース要素デマッピングを実行することができる。たとえば、アンテナポートごとに、受信器/WTRUは、送信器で使用されたマッピングに従ってリソース要素からのシンボルをデマッピングすることができる。デマッピング動作の出力は、Msymb個のベクトルのブロックとすることができ、ここで、ベクトルの第p要素は、アンテナポートpに対応する信号(またはシンボル)に対応する。
【0055】
308では、WTRUが、層デマッピング/空間多重分離を実行することができる。たとえば、WTRUは、複数の送信層/アンテナポートの変調された送信を識別することに基づいて、eNBからの完全な変調された送信を判定することができる。層デマッピングの結果は、複数の空間層/アンテナポートにまたがる全体的な送信に対応するMsymb個の複素数値の変調シンボルのシーケンスとすることができる。
【0056】
310では、WTRUは、複素数値の変調シンボルを復調することができる。変調の一例は、QPSK、16−QAM、および/または64−QAMを含むことができる。復調動作の結果は、Mtot個のスクランブルされたビットのシーケンスとすることができる。312では、WTRUは、復調されたシンボル(たとえば、スクランブルされたビット)に対してデスクランブリングを実行することができる。デスクランブリング動作の出力を、Mtot個の符号化されたビットのシーケンスとすることができ、これは、潜在的に、少なくとも1つのE−PDCCHに対応することができる。314では、WTRUは、符号化されたビットに対して多重分離を実行することができる。316では、WTRUは、符号化されたビットの復号を試みることができる。受信器(たとえば、WTRU)は、Mtot個の符号化されたビットの少なくとも1つのサブセットを復号することを試みることができ、CRC(巡回冗長検査)に対応する情報ビットを少なくとも1つのRNTIを用いてマスクすることによって、復号が成功であったかどうかをチェックすることができる。WTRUは、符号化されたビットのシーケンス内のE−PDCCH送信の実際の回数、アグリゲーションレベル、および/またはE−PDCCH送信の位置を知らない可能性がある。したがって、WTRUは、少なくとも1つの検索空間に従って、復号の試みに関する符号化されたビットのサブセットを判定することができる。
【0057】
一例では、拡張された制御チャネルがPDSCHデータに通常利用されるサブフレームの領域内に含まれるように、サブフレームを定義することができる。図4に、拡張された制御チャネルの一例を有するサブフレームを示す。図4を参照すると、PDCCHチャネルの性能改善は、伝統的にPDSCH領域に関連するリソース要素を使用してWTRUに制御チャネル情報の一部またはすべてを送信することによって、達成することができる。したがって、DM−RSに頼ることによって、受信するWTRUは、より高いレベルの信頼を伴って、PDSCHおよび/または拡張された制御チャネル情報を復調し、復号することができる。
【0058】
E−PDCCHを、eNBから送信し、WTRUによって受信することができる。E−PDCCHは、図4に示された例のように、サブフレームのレガシ「制御領域」(存在する場合に)の外部のリソース要素を占めることができる。E−PDCCHの送信を、UE固有基準信号および/またはDM−RSなどであるがこれに限定されない事前に符号化された基準信号を使用して実行することができる。E−PDCCHは、レガシ制御領域内のリソース要素を占めることもできる。
【0059】
たとえば、図4に示されているように、方式の一例では、E−PDCCHを、サブフレームのPDSCH領域内に含めることができる。たとえば、E−PDCCHは、時間領域内の指定された個数のOFDMシンボルについて有効とすることができる周波数領域内のRB割当によって定義される(RE、副搬送波、周波数、RB(リソースブロック)、PRB(物理リソースブロック)、VRB(仮想リソースブロック)その他に関して/の単位であるものとすることができる)リソース要素のセットを占めることができる。たとえば、図4に示されたFDM(周波数分割多重)の例は、サブフレームのPDSCH領域内のOFDMシンボルのそれぞれについて存在するE−PDCCH領域を含む。レガシPDCCH領域は、サブフレームの始め(たとえば、サブフレームの最初の1〜3OFDMシンボル内)に存在することができる。E−PDCCHは、図4のサブフレームのPDSCH領域内のリソース要素を占めるものとして図示されているが、E−PDCCH領域は、レガシPDCCH領域の一部を占めることもできる。図4に示されたFDM/TDM(時分割多重)の例では、E−PDCCHは、周波数領域内で指定されたE−PDCCH帯域幅(BW)割当を占めることができる。同様に、E−PDCCH領域は、時間領域内でNStartとNEndとの間の時間にまたがることができる。NStartおよびNEndは、時間、リソース要素、OFDMシンボル、スロット、および/または類似物に関して表すことができる。
【0060】
拡張された制御チャネル内で搬送される情報は、レガシPDCCHチャネルを用いて搬送できるすべての情報を含むことができる。たとえば、E−PDCCHを使用して、アップリンク(UL)グラントおよび関連するULパラメータ、ダウンリンク(DL)割当および関連するDLパラメータ、TPCコマンド、非周期的CSI(channel state information)、SRS(sounding reference signal)要求、ランダムアクセス応答、SPS(semi−persistent scheduling)アクティブ化および/または解放、BCH(broadcast channel)リソース表示、任意の他の関連するパラメータ、ならびに/または上で言及されたパラメータの任意の組合せのうちの1つまたは複数を送信することができる。一例では、E−PDCCHを使用して、レガシPHICHチャネル上で搬送されるすべての情報(たとえば、AckまたはNack)、レガシPCFICH(physical control format indicator channel)上に含まれるすべての情報、および/または任意の他のタイプの新しい制御情報を送信することもできる。本明細書で説明される情報は、レガシPDCCH内で使用される既存のDCIフォーマットに従ってまたは新たに定義されるDCIフォーマットに従って、構造化することができる。
【0061】
たとえば、E−PDCCHを、より古いレガシ制御チャネル(たとえば、レガシPDCCH、PHICH、および/またはPCFICH)を除去するために定義することができる。もう1つの例では、E−PDCCHを使用して、レガシ制御チャネルを補足しまたは補完することができる。この例では、WTRUは、所与のサブフレーム内のE−PDCCHだけを復号することができ、または、レガシPDCCH、PHICH、および/もしくはPCFICH(またはその任意の組合せ)のうちの1つもしくは複数と一緒にE−PDCCHを復号することができる。
【0062】
E−PDCCHデータを受信し、処理する前に、WTRUは、まず、E−PDCCHの存在を検出し、かつ/またはこれを復号することができる。たとえば、E−PDCCHが、各すべてのサブフレームに(または、複数の層を含むサブフレームのすべての層に)含まれない場合があり、したがって、WTRUは、まず、E−PDCCHが所与のサブフレームに含まれるかどうかの判定を行うことができる。たとえば、WTRUが、所与のサブフレームが潜在的なE−PDCCH候補を含まないと判定する場合に、WTRUは、処理リソースおよび/または電力を節約するために、そのサブフレーム内でE−PDCCHを復号する試みを控えることを選択することができる。したがって、WTRUは、どのサブフレーム内でE−PDCCHの復号および受信を試みることができるのかを選択的に決定することができる。
【0063】
たとえば、所与のサブフレームを受信する時に、WTRUは、そのサブフレーム内でE−PDCCHについて監視するかどうかを判定することができる。復号の複雑さを穏当な度合に維持するために、E−PDCCH復号をすべてのサブフレーム内で試みるべきかどうかをWTRUが判定することを可能にする方法を、使用することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCHが期待されないサブフレームを識別することができ、したがって、WTRUは、その識別されたサブフレーム内でE−PDCCHを復号することを試みる必要がないことを判定することができる。所与のサブフレーム内でE−PDCCHについて監視すべきかどうかの判定は、WTRUについて構成された送信モードに基づくものとすることができる。たとえば、WTRUは、DM−RSまたはUE固有基準信号の使用を伴う送信モードで構成された場合に、E−PDCCHについて監視することができる。たとえば、WTRUの現在の構成が、DM−RSを利用しない場合には、そのWTRUは、E−PDCCHの監視を試みることを控えると判定することができる。一例では、WTRUは、DM−RSまたはUE固有基準信号の使用を伴う送信モードを用いて構成される場合に限ってE−PDCCHについて監視することができ、DM−RSまたはUE固有基準信号の使用を伴う送信モードを用いて構成されないWTRUは、E−PDCCHを監視しないと判定することができる。
【0064】
E−PDCCHについて監視するかどうかの判定を、サブフレームのプロパティに基づくものとすることができる。たとえば、この判定を、サブフレームが通常のサブフレーム、MBSFN(multi−media broadcast over a single frequency network)、ABS(almost blank subframe)、および/または類似物であるかどうかなど、サブフレームのタイプに基づくものとすることができる。この判定を、サブフレームが、フレーム番号および/またはサブフレーム番号に関して指定できる、より上位の層によってシグナリングされるサブフレームのサブセットに属するかどうかに基づくものとすることができる。本明細書で使用される時に、用語、より上位の層は、物理層より上の通信プロトコル層を指すことができ(たとえば、より上位の層−MAC(媒体アクセス制御)層、RRC(radio resource control)層、PDCP(packet data convergence protocol)層など)、E−PDCCHについて監視すべきサブフレームのアイデンティティを物理層に示すことができる。
【0065】
一例では、E−PDCCHについて監視すべきかどうかの判定を、PDCCHがサブフレームのレガシ制御領域内で成功して受信されたかどうかに基づくものとすることができる。たとえば、PDCCHが、WTRUによって(おそらくはある指定された検索空間(1つまたは複数)内で)成功して復号される場合に、WTRUは、たとえばPDCCHが成功して受信されたサブフレームの非制御領域内で、E−PDCCHについて監視しないと判定することができる。一例では、WTRUは、PDCCHが、あるRNTI(radio network temporary identifier)値を使用してWTRUによって成功して復号される場合に、E−PDCCHを監視しないと判定することができる。たとえば、PDCCH送信のCRC(巡回冗長検査)が受信され、CRCが、特定のRNTI値(1つまたは複数)によってマスクされる場合に、WTRUは、E−PDCCHを監視しないと判定することができる。一例では、WTRUが、そのセルRNTI(C−RNTI)を使用してマスクされたPDCCHを受信する場合に、WTRUは、サブフレーム内でE−PDCCHについて監視しないと判定することができる。C−RNTIが、本明細書で例示のために使用され、WTRUが、そのC−RNTIを用いてマスクされたPDCCHを受信し、それでもサブフレーム内のE−PDCCHの復号を試みるシナリオがあり得ることに留意されたい。一例では、WTRUのC−RNTIを用いてマスクされたレガシPDCCH送信を成功して復号することが、所与のサブフレーム(たとえば、レガシPDCCHが受信されたのと同一のサブフレームおよび/または将来の4つのサブフレームなどの近い将来のいくつかのサブフレーム)内のE−PDCCHについて監視し、かつ/またはこれを復号することを試みるためにWTRUをトリガすることができる。一例では、受信されたPDCCH送信が、指定されたRNTI、たとえば、E−PDCCHの存在を示すRNTIを用いてマスクされる場合に、WTRUは、そのサブフレーム内のE−PDCCHについて監視し、および/またはこれを復号することを試みると判定することができる。一例では、WTRUは、所与のサブフレーム内でPDCCHを成功して復号しない場合に、E−PDCCHを監視しなければならないと判定することができる。
【0066】
本開示は、サポートするPDCCHに言及する場合がある。サポートするPDCCHを、E−PDCCHの検出、復号、復調などをサポートするのに使用することができる。たとえば、サポートするPDCCHを、受信されるE−PDCCHと同一のサブフレーム内に含まれるレガシ/R−8 PDCCHとすることができる。サポートするPDCCHを、たとえばE−PDCCHの存在および/または位置をシグナリングするための拡張を有するレガシ/R−8 PDCCHの変更されたバージョンとすることができる。E−PDCCHに関係するパラメータをシグナリングするのにサポートするPDCCHを使用することは、サブフレームごとの基礎でのE−PDCCHパラメータの動的変更を可能にすることができる。たとえば、eNBは、同一のサブフレーム内でE−PDCCHを同時にスケジューリングしながら、PDSCHを動的にスケジューリングできるものとすることができる。それを行うことによって、E−PDCCHは、異なるサブフレームについて異なる位置(たとえば、そのサブフレームのPDSCH領域の異なる部分/RE内)に存在することができる。E−PDCCHが、異なる時にサブフレームの異なる位置に存在することを可能にすることは、すべてのサブフレーム(またはサブフレームのサブセット)内の特定の事前に定義された位置に配置されるE−PDCCHと比較した追加のスケジューリング柔軟性を提供する。さらに、サポートするPDCCH内でのE−PDCCHの位置のシグナリングは、WTRUでの減らされたブラインド復号複雑さにつながる可能性がある。
【0067】
一例では、WTRUは、サポートするPDCCHが復号される場合に、E−PDCCHを監視しなければならないと判定することができる。一例では、WTRUは、サポートするPDCCHが復号される場合に限って、E−PDCCHを監視しなければならないと判定することができる。もう1つの例では、サポートするPDCCH内の表示に、特定の値がセットされる場合に、WTRUは、その値に基づいてE−PDCCHを監視すべきか否かを判定することができる。たとえば、サポートするPDCCH内のフィールドは、E−PDCCH送信がサポートするPDCCHを含むサブフレームまたはある他のサブフレーム内に含まれるかどうかを示すことができる。送信が、複数の送信層および/または複数のコンポーネントキャリア上で発生している場合に、サポートするPDCCHは、E−PDCCHを含む送信層および/またはコンポーネントキャリアのアイデンティティを示すことができる。
【0068】
複数の技法および手順を実施し、その結果、WTRUが、E−PDCCHを成功して復号できるようにすることができる。E−PDCCHを所与のサブフレーム内および/または所与のコンポーネントキャリア上で監視しなければならないと判定する際に、WTRUは、そのサブフレーム内および/またはコンポーネントキャリア上のE−PDCCHを処理し、復号することを試みることができる。WTRUは、E−PDCCHが潜在的に受信される可能性がある、少なくとも1つのE−PDCCH領域を識別することができる。本明細書で言及する時に、用語E−PDCCH領域は、E−PDCCH送信に使用することができる所与のサブフレーム内のリソース要素またはリソース要素のグループを指すことができる。たとえば、WTRUは、サブフレームのPDSCH領域内に含まれるREのサブセットなど、サブフレームのリソース要素のサブセットとしてE−PDCCH領域を識別することができる。複数の送信層が使用される(たとえば、MIMO技法が利用される)場合には、E−PDCCH領域が、単一の送信層または複数の送信層に含まれる場合がある。
【0069】
たとえば、E−PDCCH領域は、サブフレーム内の所与のコンポーネントキャリアに関するリソース要素の少なくとも1つのセットを含むことができる。E−PDCCH領域内で、WTRUは、少なくとも1つの検索空間内のE−PDCCH候補の少なくとも1つのセットを復号することを試みることができる。E−PDCCH候補は、潜在的にE−PDCCH送信を含むことができるE−PDCCH領域内のREのセットとすることができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCH領域内の所与のE−PDCCH候補についてE−PDCCHを復号することを試みるために、送信特性のある種のセットを仮定することができる。E−PDCCHの受信を試みることは、1つまたは複数の処理ステップを含むことができる。たとえば、E−PDCCHを受信するために、WTRUは、周波数/時間多重分離(たとえば、時間/周波数領域でE−PDCCHに使用されるリソース要素のサブセットを入手すること)、空間多重分離/層デマッピング(たとえば、E−PDCCHに使用される各アンテナポートから信号を入手すること)、復調、デスクランブリング、復号(たとえばCRCを使用する)、および/またはその任意の組合せのうちの1つまたは複数を実行することを試みることができる。本明細書で使用される時に、空間多重分離を、層デマッピングと称する場合もある。
【0070】
E−PDCCHを、指定されたアンテナポート上で送信し、受信することができる。たとえば、E−PDCCHを受信する時に、WTRUは、そこから対応するリソース要素内のE−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットを復号すべき1つまたは複数のアンテナポートを判定することができる。WTRUは、E−PDCCH送信について判定されたアンテナポートに対応する変調されたシンボルを、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットに対応するデータに関連付けることができる。WTRUは、判定されたアンテナポート上で送信される潜在的なE−PDCCH候補に対応するMsymb個の変調シンボルのブロックを判定することができる。
【0071】
ネットワークの送信器(たとえばeNB)は、1つまたは複数のE−PDCCHの送信に、1つまたは複数のアンテナポート、たとえばアンテナポートpを利用することができる。1つまたは複数のアンテナポートは、既に定義された基準信号がその上で送信されるアンテナポートに対応することができる。たとえば、E−PDCCHを、CRS(cell−specific reference signal)を含むことができるアンテナポート0から3までで送信し、受信することができる。一例では、E−PDCCHを、MBSFN基準信号を含むことができるアンテナポート4上で送信し、受信することができる。一例では、E−PDCCHを、UE固有基準信号またはDM−RS(demodulation reference signal)を含むことができるアンテナポート5または7から16上で送信し、受信することができる。
【0072】
E−PDCCHを送信するのに使用される1つまたは複数のアンテナポートは、1つまたは複数の新しいアンテナポートを含むこともできる。新たに定義されるアンテナポートを利用して、新たに定義される基準信号を送信することができる。アンテナポートおよび/または基準信号の新たに定義されるセット/サブセットが使用されるのか、既存のセット/サブセットが使用されるのかは、サブフレームのタイプ(たとえば、サブフレームがMBSFNサブフレームまたは通常のサブフレームのどちらであるのか)に依存することができる。アンテナポートおよび/または基準信号の新たに定義されるセット/サブセットが使用されるのか、既存のセット/サブセットが使用されるのかは、E−PDCCHが復号される搬送波のタイプ(搬送波が、通常/主搬送波または拡張/副搬送波のどちらであるのかなど)に依存することができる。E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートのアイデンティティを、サポートするPDCCH内でWTRUに動的に示すこともできる。
【0073】
WTRUの受信器は、そこから1つまたは複数のE−PDCCHの復号を試みるべき1つまたは複数のアンテナポートのアイデンティティを判定することができる。WTRUが、E−PDCCH受信に利用される1つまたは複数のアンテナポートを判定した後に、WTRUは、このアンテナポートを介して送信される対応する基準信号を測定することによって、各アンテナポートに対応するチャネルを推定することができる。
【0074】
ある種のアンテナポートのチャネルを推定する時に、WTRUは、時間および/または周波数において隣接する異なるリソースブロック(またはリソースブロックの部分)内の対応する基準信号を同一のE−PDCCH送信についてプリコーディングできると判定することができる。たとえば、UE固有基準信号がE−PDCCH受信を容易にするのに利用される場合に、WTRUは、E−PDCCH領域内でE−PDCCH候補に近接する(および/またはこれにオーバーラップする)基準信号を含むリソース要素をE−PDCCH候補と同一の形でプリコーディングできると判定することができる。
【0075】
一例では、隣接する基準信号を同一のE−PDCCH送信についてプリコーディングできることの判定は、基準信号が同一の制御チャネル要素(1つまたは複数)がマッピングされるリソースブロック(1つまたは複数)の部分に含まれるかどうかに基づくものとすることができる。同一のE−PDCCH送信が隣接するリソースブロック内で発生することの判定は、本明細書で説明する、E−PDCCH候補の識別および/または送信特性を判定する方法のうちの1つまたは複数に基づいて判定することもできる。たとえば、プリコーディングされた基準信号とE−PDCCH送信に関するアンテナポートとの間の関係を、明示的なより上位の層のシグナリングを使用して指定することができる。一例では、プリコーディングされた基準信号とE−PDCCH送信に関するアンテナポートとの間の関係を、動作のE−PDCCHモードから暗黙のうちに判定することができる。たとえば、プリコーディングされた基準信号とE−PDCCH送信に関するアンテナポートとの間の関係を、本明細書で説明できるように、WTRUが「周波数局所化された(frequency−localized)」モードまたは「周波数分散された(frequency−distributed)」モードのどちらで動作しつつあるのかに基づいて暗黙のうちに判定することができる。一例では、プリコーディングされた基準信号とE−PDCCH送信に関するアンテナポートとの間の関係を、サポートするPDCCHを使用して、たとえばサブフレームごとの基礎で、動的にシグナリングすることができる。
【0076】
いくつかの例では、通常はチャネル推定に使用できる基準信号を搬送できるリソース要素が、復調のために使用されない他のタイプの信号を搬送する場合がある。たとえば、E−PDCCHの受信(および他の目的)のためにチャネルを推定するために、WTRUは、たとえば、異なる信号が存在することを示される(たとえば、より上位の層によってシグナリングされる時、式がそうであることを示す時、ネットワークによって構成される時など)場合に、そうでなければE−PDCCHに使用されるアンテナポート上で基準信号(たとえば、DM−RS)を搬送するリソース要素が、その代わりにそのような別のタイプの信号に使用されると仮定することができる。そうである場合に、WTRUは、チャネル推定のためにリソース要素を使用しないと判定することができる。この方法を、次の信号すなわち、CSI−RS(たとえば、「ゼロ電力」CSI−RSではない場合)および/またはPRS(positioning reference signal)のうちの少なくとも1つとの衝突の場合に利用することができる。
【0077】
上で注記したように、WTRUは、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数およびアイデンティティを判定することができる。次の段落では、E−PDCCHの送信または受信に関するアンテナポートのセットまたはサブセットならびにセット/サブセット内のアンテナポートの個数を判定するために送信器(たとえば、eNB)および受信器(たとえば、WTRU)によって使用できる方法の一例を説明する。
【0078】
たとえば、送信器/eNBは、単一のE−PDCCH送信に対応するすべてのシンボルについて、アンテナポートの同一のセットを利用することができる。eNBは、E−PDCCHの受信についてターゲットにされるWTRUのアイデンティティに基づいて、どのアンテナポートを使用すべきかを判定することができる。一例では、単一のアンテナポート(たとえば、ポートp=7)を、所与のE−PDCCH送信に関連するシンボルの送信に利用することができる。もう1つの例では、3つ以上のアンテナポートを、所与のE−PDCCH送信に関連するシンボルの送信に利用することができる。
【0079】
WTRUは、所与のE−PDCCH送信に関連するアンテナポートの個数および/またはアンテナポートのセットを、より上位の層のシグナリングに基づいて判定することができる。WTRUは、暗黙のうちにおよび/または明示的にのいずれかで、所与のE−PDCCH送信に関連するアンテナポートの個数および/またはアンテナポートのセットを動的に判定することができる。たとえば、WTRUは、サブフレームのプロパティまたは構成された送信モードに基づいて、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアンテナポートのセットを暗黙のうちに動的に判定することができる。WTRUは、たとえばサポートするPDCCHを使用する、eNBからの明示的シグナリングに基づいて、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアンテナポートのセットを動的に判定することができる。E−PDCCHの受信についてWTRUを構成するのに使用できるより上位の層のシグナリングの例は、RRCシグナリングを含むことができる。たとえば、WTRUは、RRCシグナリングに基づいて、E−PDCCH受信が、アンテナポートp=7を使用して試みられなければならないと判定することができる。一例では、E−PDCCHの送信に使用されるアンテナポートのセットを事前に決定することができる。一例では、E−PDCCHの送信に使用されるアンテナポートのセットを、セルアイデンティティなどの別のパラメータの関数とすることができる。WTRUは、候補アンテナポートのセットについて複数のE−PDCCH受信の試みを実行することができる。たとえば、E−PDCCH受信を開始する前にE−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数およびアイデンティティを明示的に判定するのではなく、WTRUは、すべてのアンテナポートまたはアンテナポートのサブセットにわたってE−PDCCHを処理することを試みることができる。WTRUは、アンテナポートのサブセットを処理し始める前に、E−PDCCH送信に使用される実際のアンテナポートを知らない場合がある。一例では、アンテナポートのセットを、当初に、潜在的なアンテナポートのサブセットに狭めることができ、E−PDCCH送信は、潜在的なアンテナポートのサブセットのうちの1つまたは複数の上に含まれる可能性がある。WTRUは、E−PDCCH送信を含む潜在的なポートのサブセットを判定するために、潜在的なポートのそれぞれを処理することを試みることができる。
【0080】
一例では、送信器/eNBは、E−PDCCH送信に関連する1つまたは複数のアンテナポートのセットを利用することができ、受信器/WTRUは、これを判定することができる。E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、1つまたは複数のパラメータに依存することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、アンテナポート(1つまたは複数)を介して送信されるシンボルのCCE(1つまたは複数)および/またはE−CCE(1つまたは複数)のアイデンティティに依存することができる。一例では、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、アンテナポート(1つまたは複数)を介して送信されるシンボルがマッピングされるRE(resource element)のアイデンティティに依存することができる。たとえば、アンテナポート(1つまたは複数)を介して送信されるシンボルがマッピングされるREを、アンテナポート(1つまたは複数)を使用する送信に関連するPRB(物理リソースブロック)(1つまたは複数)またはVRB(仮想リソースブロック)(1つまたは複数)のアイデンティティ(たとえば、PRBインデックスまたはVRBインデックス)によって定義することができる。一例では、アンテナポート(1つまたは複数)を介して送信されるシンボルがマッピングされるREを、送信に関連するタイムスロットなど、送信の時間における位置によって定義することができる。
【0081】
一例では、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、シンボルがマッピングされるREG(resource element group)(1つまたは複数)またはE−REG(enhanced resource element group)(1つまたは複数)に依存することができる。REGおよびE−REGに関するさらなる情報は、下に含まれる。
【0082】
一例では、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、E−PDCCHが受信されるサブフレームのタイミングおよび/またはタイプに依存することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、サブフレーム番号、サブフレームがMBSFNまたは通常のサブフレームのどちらであるのか、および/またはCRSがサブフレーム内で送信されるのかどうかに依存することができる。一例では、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートの個数および/またはアイデンティティは、WTRUに供給されるセルアイデンティティまたは別のパラメータなどのパラメータに依存することができる。E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートを別のパラメータに関連付けることは、複数の可能なセットの中でのアンテナポートの割当を可能にし、これによって、異なるE−PDCCHを送信するポイントの間の干渉低減を可能にすることができる。たとえば、複数の送信に関連するすべての悪影響を軽減するために、異なるアンテナポートを、潜在的な送信器のそれぞれに割り当てることができる。異なるE−PDCCH受信器(たとえば、WTRU)の間でのアンテナポートの複数のセットまたはサブセットの使用は、複数のE−PDCCH送信を単一のRBおよび/またはRBの対に多重化することを容易にするのに有益である可能性がある。
【0083】
一例では、特定のWTRUへのE−PDCCHの送信に使用されるアンテナポート(1つまたは複数)を、E−REGインデックスrおよびパラメータNIDの関数とすることができる。たとえば、E−PDCCHの送信に使用されるポートpを、
p=7+(r+NID) mod 4 式(1)
と定義することができる。式(1)の利用は、4つの可能なアンテナポートの間でのサイクルをもたらすことができる。一例では、NIDは、セルアイデンティティまたは別のパラメータに対応することができる。たとえば、NIDは、専用の形で提供できる送信ポイントアイデンティティに対応することができる。一例では、PRB対が、4つの異なるCCE/E−CCEに対応するシンボルを含み、各E−CCEが、PRB対のREの1/4を占める場合に、4つまでの異なるアンテナポートを使用して、4つのCCE/E−CCEのそれぞれに対応するシンボルを復号することができる。
【0084】
一例では、E−PDCCHの送信に使用されるアンテナポート(1つまたは複数)を、同一のPRB対内のタイムスロットの関数とすることができる。たとえば、第1のタイムスロットについて、式(2)を利用することができ、第2のタイムスロットについて、式(3)を利用することができる。
p=7+NID mod 2 式(2)
p=8−NID mod 2 式(3)
式(2)および(3)は、例示のために含まれ、送信のタイムスロットに基づいて適当なアンテナポートを判定するのに使用できる実際の関数は、変化する可能性がある。
【0085】
一例では、周波数において最高の6つの副搬送波のRE(おそらくは第1のCCE/E−CCEに対応する)を、第1のアンテナポート(たとえば、アンテナポート#7)を使用して復号することができ、周波数において最低の6つの副搬送波のRE(おそらくは第2のCCE/E−CCEに対応する)を、第2のアンテナポート(たとえば、アンテナポート#8)を使用して復号することができる。
【0086】
一例では、指定されたE−REG、PRB、VRB、タイムスロット、および/またはサブフレーム内での所与のE−CCEまたはE−PDCCH送信に使用されるアンテナポートのセット/サブセットを、擬似乱数パターンに従って判定することができる。たとえば、擬似乱数パターンを、ゴールド符号によって生成することができる。そのような擬似乱数パターンの使用は、調整されないスケジューラによって制御されるセルまたは送信ポイントから発生するE−PDCCH送信の間の干渉をランダム化するのに有益である可能性がある。たとえば、このパターンは、E−PDCCH送信に、アンテナポートの第1のセット/サブセットが使用されるべき(たとえば、アンテナポートセット{7,8})かどうか、またはアンテナポートの第2のセット/サブセットが使用されるべき(たとえば、アンテナポートセット{9,10})かどうかを判定しうる。擬似乱数コードジェネレータの使用は、異なるスケジューラによって制御される隣接するポイントが所与のRBに関してアンテナポートの同一のセットを使用する場合の数を最小にするのを容易にすることができる。たとえば、ポートが、選択の等しい確率を有するアンテナポート(1つまたは複数)のグループ化の間でランダムに選択される場合に、2つのスケジューラが所与の送信について同一のアンテナポートを選択する可能性を軽減することができる。WTRUは、より上位の層によって提供されるパラメータから擬似乱数ジェネレータの初期値を入手することができる。擬似乱数シーケンスの初期値を、1つまたは複数のE−PDCCHパラメータに基づいて判定することができる。WTRUは、サポートするPDCCHを使用するシグナリングなど、E−PDCCHパラメータを判定する他の技法から擬似乱数ジェネレータの初期値を入手することができる。擬似乱数ジェネレータの初期値を、時間領域でのランダム化を達成するためにフレーム内のサブフレーム番号またはスロット番号の関数とすることができる。たとえば、擬似乱数ジェネレータの初期値を、式(4)から入手することができる。
【0087】
【数1】
【0088】
式(4)では、nを、スロット番号とすることができ、NIDは、物理セルアイデンティティまたはある他のパラメータなどのアイデンティティに対応することができる。たとえば、NIDは、WTRUが明示的にまたは暗黙のうちのいずれかで判定できる送信ポイントアイデンティティおよび/または異なるパラメータ(たとえば、1つまたは複数のE−PDCCHパラメータ)に対応することができる。
【0089】
一例では、WTRUは、E−PDCCH検出を複数のアンテナポート上で試みることができると判定する場合がある。たとえば、WTRUは、E−PDCCHが単一のアンテナポート上で送信される(単一のアンテナポートは、例示のために使用され、次の原理は、E−PDCCHが複数のアンテナポート上に含まれる場合にもあてはまる)が、E−PDCCH候補を含むサブフレームに関するダウンリンク処理を開始する前にアンテナポートのアイデンティティを明示的に判定できない可能性があると判定する場合がある。その代わりに、WTRUは、E−PDCCH送信を含む可能性がある1つまたは複数の潜在的なアンテナポートを識別し、潜在的なアンテナポートのそれぞれで別々に復号を試みることができる。E−PDCCH受信に関するアンテナポートのサブセットのブラインド復号は、アンテナポートの利用における送信器に関するより高い柔軟性を可能にすることができる。WTRUは、潜在的なアンテナポートを判定し、潜在的なアンテナポートのそれぞれについて、同一のRE(1つまたは複数)、E−REG(1つまたは複数)、CCE(1つまたは複数)/E−CCE(1つまたは複数)、および/またはE−PDCCH領域全体内の潜在的なE−PDCCH候補を復号することができる。この場合に、WTRUは、層マッピング/デマッピング処理セクションとして説明されるように、各ポート上でREごとに1つまたは複数のシンボルを入手することができる。マッピングルールを、より上位の層のシグナリングから、サポートするPDCCHから動的に、および/または観察されもしくはシグナリングされたE−PDCCHパラメータに基づいて動的/半動的に判定することもできる。
【0090】
E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートのセット/サブセットの判定に使用される方法は、より上位の層によって提供されるパラメータに依存する可能性があり、かつ/またはより上の相違によって構成された動作のE−PDCCHモードに基づいて暗黙である可能性がある。たとえば、動作の周波数局所化されたモードでは、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートが、一定または固定である場合がある。一例では、動作の周波数局所化されたモードでは、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートが、チャネル推定の質を高めるために、少なくとも1つのPRB上で固定される場合がある。動作の周波数分散されたモードを使用する例では、より微細な粒度を定義することおよび/またはE−PDCCH送信に使用されるアンテナポートを動的にシグナリングすることが有益である場合がある。たとえば、E−PDCCHの送信に関するアンテナポート選択におけるより多くのオプションを可能にすることまたは使用すべきアンテナポートを動的にシグナリングすることが、eNBでのより高いスケジューリング柔軟性を可能にする場合がある。
【0091】
E−PDCCHの送信/受信および処理を容易にするために、基準信号を利用することができる。たとえば、送信器は、受信器でのチャネル推定を容易にするために基準信号を生成することができる。E−PDCCHが、1つまたは複数の特定のアンテナポート上で送信される場合に、1つまたは複数の特定のアンテナポート上の有効チャネル条件を推定するために、プリコーディングされた基準信号を利用することができる。たとえば、基準信号を、対応するアンテナポート(1つまたは複数)上で送信されるE−PDCCHデータに使用されるものと同一のプリコーディング重みを用いてプリコーディングすることができる。
【0092】
DM−RSなどの基準信号を、擬似乱数シーケンスから導出することができる。送信器および/または受信器の擬似乱数シーケンスジェネレータを、各サブフレームの始めに値cinitを用いて初期化することができる。各サブフレームの始めに新しい値を用いて擬似乱数シーケンスジェネレータを初期化する時に、cinitの異なる値を使用して生成されるDM−RS(1つまたは複数)を、低い相互相関を有するように生成することができ、cinitの同一の値を使用して生成されるが異なるアンテナポートを介して送信されるDM−RS(1つまたは複数)を、直交にすることができる。cinitの値は、たとえば式(5)に示されているように、スロット番号および異なるパラメータの関数とすることができる。
【0093】
【数2】
【0094】
擬似乱数ジェネレータの初期値を導出するのに式(5)を使用することによって、cinitの2つの値を、
【0095】
【数3】
【0096】
の値およびnSCIDの値のうちの少なくとも1つが異なる場合に別個または異なるものとすることができる。一例として、項
【0097】
【数4】
【0098】
またはnSCIDのうちの少なくとも一方に、事前に決定された値をセットすることができ、他方のパラメータを変更することができる。一例では、両方の項を、たとえば半静的にまたは動的に変更することができる。一例では、項
【0099】
【数5】
【0100】
またはnSCIDのうちの少なくとも1つにゼロをセットすることができる。一例では、パラメータ
【0101】
【数6】
【0102】
および/またはnSCIDは、WTRUに固有の値(たとえば、セルアイデンティティ)を表し、またはこれに対応することができる。一例では、パラメータ
【0103】
【数7】
【0104】
および/またはnSCIDの値を、たとえばこれらが事前に決定される場合に、WTRUの現在の状態または状況に関わりなく選択することができる。
【0105】
送信器/eNBは、
【0106】
【数8】
【0107】
および/またはnSCIDの値に、どのWTRUがE−PDCCHの所期の受信側であるのかに関わりなく、すべてのE−PDCCH送信について同一の値をセットすることができる。たとえば、
【0108】
【数9】
【0109】
の値に、セルの物理アイデンティティをセットすることができ、nSCIDの値に、任意の値(0など)をセットすることができる。受信器/WTRUは、ジェネレータが上の式を用いて初期化され、
【0110】
【数10】
【0111】
にサービングセルの物理セルアイデンティティがセットされ、nSCIDに任意の値がセットされると仮定することができる。
【0112】
一例では、送信器/eNBは、
【0113】
【数11】
【0114】
および/またはnSCIDの値に、E−PDCCH送信に依存する異なる値をセットすることができる。
【0115】
【数12】
【0116】
および/またはnSCIDのうちの1つまたは複数に、対応するE−PDCCH送信に依存する異なる値をセットすることは、同一セル内の異なる送信ポイントからの非直交DM−RS(1つまたは複数)の使用を容易にすることができる。たとえば、送信器/eNBは、
【0117】
【数13】
【0118】
および/またはnSCIDに、E−PDCCH送信がそこから行われる送信ポイントに固有の値をセットすることができる。受信器/WTRUは、より上位の層のシグナリングから
【0119】
【数14】
【0120】
および/またはnSCIDの値を判定することができる。受信器/WTRUは、CSI−RS構成にリンクされ、かつ/またはこれに対応することができるパラメータ(1つまたは複数)に基づいて、
【0121】
【数15】
【0122】
および/またはnSCIDの値を判定することができる。WTRUに、
【0123】
【数16】
【0124】
の単一の値(および/またはnSCIDの単一の値)を与えることができ、または、
【0125】
【数17】
【0126】
および/もしくはnSCIDの複数の値を与えることができる。たとえば、WTRUが、
【0127】
【数18】
【0128】
および/またはnSCIDについて複数の値(または値の対)を与えられる場合に、WTRUは、DM−RSが受信されるリソースブロックのアイデンティティに少なくとも部分的に基づいて、使用すべき値または値の対を判定することができる。WTRUは、値または値の対が、DM−RSが受信されるリソースブロックの関数であると仮定することができる。WTRUは、各値(または値の対)を使用して受信を試みることもできる。
【0129】
一例では、WTRUは、
【0130】
【数19】
【0131】
および/またはnSCIDの値を、サポートするPDCCHから動的に判定することができる。WTRUは、ある他の形の動的シグナリングおよび/または処理を使用して、
【0132】
【数20】
【0133】
および/またはnSCIDの値を動的に判定することができる。擬似乱数シーケンスを、サブフレームを基礎とするのではなくスロットを基礎として再初期化することができる。擬似乱数シーケンスが、スロットごとの基礎で再初期化される場合に、cinitの異なる値を、同一のサブフレームの2つのスロットのそれぞれについて使用することができる。たとえば、cinitの値を、式(6)および/または式(7)に基づいて判定することができる。
【0134】
【数21】
【0135】
【数22】
【0136】
式(6)および(7)では、sは、スロット番号を表すことができ、次の関係を満足することができる。
s=n mod 2 式(8)
【0137】
【数23】
【0138】
は、あるサブフレームのスロット0(たとえば、そのサブフレームの第1のスロット)のnSCID値を表すことができる。値
【0139】
【数24】
【0140】
は、あるサブフレームのスロット1(たとえば、そのサブフレームの第2のスロット)のnSCID値を表すことができる。言い替えると、nSCIDの値は、サブフレームのスロット値に依存することができる。
【0141】
【数25】
【0142】
および/または
【0143】
【数26】
【0144】
の値は、本明細書で説明するように、nSCIDの値に似た形でWTRUによって判定することができる。一例では、差
【0145】
【数27】
【0146】
に、所定の値をセットすることができる。
【0147】
一例では、擬似乱数ジェネレータの初期値(cinit)を、式9に示されているように表すことができる。
【0148】
【数28】
【0149】
この例では、
【0150】
【数29】
【0151】
に関する2つのスロット依存値を定義することができる。一例では、
【0152】
【数30】
【0153】
とnSCIDとの両方をスロット依存値とすることができる。
【0154】
一例では、送信器/eNBは、異なる物理リソースブロックについて、異なる仮想リソースブロックについて、および/またはリソースブロック対内の2つのリソースブロックの間で、擬似乱数ジェネレータの異なる初期化値(たとえば、cinit)を利用することができる。それを行うことは、より高いスケジューリング柔軟性を可能にすることができる。たとえば、初期値を、第1のRBのnSCID=0からおよび第2のRBのnSCID=1から導出することができる。WTRUは、初期化値cinitが、たとえば事前に決定されまたはより上位の層によっておよび/もしくは動的に(たとえば、サポートするPDCCHを使用して)シグナリングされるマッピングに従う、物理リソースブロックおよび/または仮想リソースブロックの関数であると仮定することができる。
【0155】
E−PDCCHの正しい受信および処理を容易にするために、アンテナポートおよび/または基準信号の新しいセットを定義することができる。たとえば、新しい基準信号は、既存の基準信号に使用されるものとは異なるREのセットを占めることができる。一例では、E−PDCCH送信に関するDM−RSポートを、ポート{23,24}と定義することができる。図5に、E−PDCCHに関するDM−RSポート{23,24}の例を示す。図5に示された例では、水平軸は、周波数領域を表すことができ、垂直軸は、時間領域を表すことができる。
【0156】
たとえば、RB対500は、複数のE−CCE(たとえば、E−CCE #n 502、E−CCE #n+1 504、E−CCE #n+2 506、およびE−CCE #n+3 508)を含むことができる。図5に示された例では、CRSを使用されないものとすることができるが、CRSを、指定されたリソース要素内に含めることもできる。例示のために、E−CCE #n+2 506は、2つのアンテナ/DM−RSポート(たとえば、DM−RSポート#23 510およびDM−RSポート#24 520)を含むが、E−CCE #n+2 506を介して空間的に多重化される他のアンテナポートがあってもよい。DM−RSポート#23 510およびDM−RSポート#24 520は、所与のサブフレーム内で同一の時間周波数リソースを占めることができる。特定のアンテナポートに固有のDM−RS基準信号を、DM−RSポート#23 510およびDM−RSポート#24 520の陰付きのリソース要素内に含めることができる。DM−RSを使用して、アンテナポートごとにチャネルを正しく推定することができる。
【0157】
DM−RSポートを、時間領域OCC(orthogonal cover code)を用いて多重化することができる。DM−RSポートを、CDM多重化に加えて動作に使用することができる(たとえば、CDM多重化に制限されない)。
【0158】
図2および図3を参照して説明したように、RE(Resource Element)マッピング動作の一部として、送信器/eNBは、所与のサブフレームおよび所与のコンポーネントキャリアに関するOFDM時間/周波数グリッドの特定のREに、各アンテナポートpの各E−PDCCHシンボルy(p)(i)をマッピングすることができる。1つまたは複数のE−PDCCH送信に関するものとすることができるサブフレーム内でE−PDCCHシンボルが潜在的にそれを介してマッピングされるREのセットを、E−PDCCH領域と称する場合がある。一例では、E−PDCCH領域を、ある搬送波に関するサブフレーム内のリソース要素の完全なセットとすることができる。もう1つの例では、E−PDCCH領域を、ある搬送波に関するサブフレーム内のリソース要素のセットのサブセットとすることができる。E−PDCCH領域は、サブフレームのレガシPDSCH領域内にあるREを含むことができる。WTRUは、本明細書で説明されるように、暗黙のうちにまたは明示的に、E−PDCCH領域のアイデンティティおよび/または位置を判定することができる。
【0159】
WTRUの受信器は、各アンテナポートのREからのE−PDCCHシンボルをデマッピングするために、1つまたは複数のE−PDCCH領域を識別することができる。UEは、E−PDCCH領域のすべてのE−PDCCHシンボルy(p)(i)をデマッピングすることができ、または、定義された検索空間に従って少なくとも1つのE−PDCCH候補に対応するE−PDCCHシンボルのサブセットをデマッピングすることを選択することができる。E−PDCCH領域内の検索空間は、E−PDCCH領域内のREのサブセットを参照する場合がある。たとえば、E−PDCCH領域は、1つまたは複数のUE固有検索空間(たとえば、特定のWTRUに固有の検索空間)および/または1つまたは複数の共通の検索空間(たとえば、複数のWTRUの間で共有できる検索空間)を含むことができる。各検索空間は、1つまたは複数のE−PDCCH候補を含むことができる。
【0160】
所与のサブフレームのE−PDCCH領域を、時間領域情報、周波数領域情報、および/またはリソースブロックのセットのうちの1つまたは複数に関して定義することができる。E−PDCCH領域を定義するのに使用される時間領域情報は、E−PDCCHを含む少なくとも1つのOFDMシンボルに関する情報を含むことができる。たとえば、E−PDCCHが時間領域で連続である場合には、E−PDCCHを、開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルによって定義することができる。E−PDCCH領域を、少なくとも1つのタイムスロットに基づいて定義することもできる。たとえば、E−PDCCH領域は、サブフレームの第1のタイムスロット、第2のタイムスロット、および/または両方のタイムスロットを占めることができる。
【0161】
E−PDCCH領域を定義するのに使用される周波数領域情報を、ビットマップによって定義することができる。一例では、E−PDCCH領域を、E−PDCCHをトランスポートするのに使用されるリソースブロックのセットに基づいて、周波数領域内で定義することができる。リソースブロックを、1つもしくは複数の物理リソースブロック、1つもしくは複数の仮想リソースブロック、および/またはリソースブロック割当に関して定義することができる。リソースブロック割当を、リソース割当のタイプ(たとえば、局所化されまたは分散される)に関して定義することができる。リソース割当のタイプに加えて(またはその代替案として)リソースブロック割当を、物理リソースブロックまたは仮想リソースブロックのセットを示すビットのセットによって定義することができ、ここで、マッピングは、既存の仕様に従うか、新たに定義されるルールに従うものとすることができる。
【0162】
一例では、E−PDCCH領域を定義するのに使用される時間領域情報の場合に、WTRUは、E−PDCCH領域の開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルをさまざまな形で判定することができる。たとえば、WTRUは、明示的シグナリング、たとえばより上位の層のシグナリングまたは物理層シグナリング(たとえば、PCFICH)に従って、E−PDCCH領域の開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルを判定することができる。開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルを、サブフレームの第1のスロットと第2のスロットとの間で異なるものとすることができる。WTRUが、より上位の層のシグナリングを介してE−PDCCH領域の開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルを判定するように構成されるシナリオでは、より上位の層によって提供されるパラメータは、PCFICHの処理(たとえば、PCFICHがサブフレーム内に存在する場合)からWTRUによって検出された情報をオーバーライドすることができる。一例として、パラメータePDCCH_StartSymbolが、より上位の層(たとえば、RRC)によって構成されると仮定する。WTRUは、表1に従って、開始OFDMシンボルおよび終了OFDMシンボルを判定することができる。表1の値は、例示のためのものである。他の値を利用することができる。WTRUは、E−PDCCH領域の判定された第1のOFDMシンボルに基づいて、E−PDCCH領域の最後のOFDMシンボルを判定することができ、逆も同様である。
【0163】
【表1】
【0164】
一例では、WTRUは、特定の構成を介して暗黙のうちにE−PDCCH領域の開始OFDMおよび/または終了OFDMを判定することができる。たとえば、WTRUが、レガシPDCCH領域が存在しないものとすることができる非後方互換サブフレームおよび/または搬送波を用いて構成される時に、WTRUは、暗黙のうちにePDCCH_StartSymbol=0を仮定することができる。PDCCHのないサブフレームは、マクロセルによって引き起こされる干渉が低電力ノード(たとえば、フェムトセルまたはピコセル)によってサービスされるWTRUに悪影響を及ぼす異種ネットワーク内で特に有用である可能性がある。
【0165】
レガシPDCCH領域がサブフレーム内に存在しない例では、WTRUは、所与のサブフレーム内の他のレガシDL制御チャネル(たとえば、PCFICH、PHICHなど)の存在に依存して、E−PDCCH検出に使用されるリソース要素を判定することができる。たとえば、レガシPCFICHおよびPHICH制御チャネルがサブフレーム内に存在しない場合に、WTRUは、E−PDCCHが、基準信号用に予約されたリソース要素を除く、サブフレームの第1のスロット内のすべてのリソース要素上で送信されると仮定することができる。レガシPCFICHおよびPHICH制御チャネルがサブフレーム内に存在する場合に、WTRUは、E−PDCCHが、PCFICH、PHICH、および/または基準信号用に予約されたリソース要素を除く、サブフレームの第1のスロット内のすべてのリソース要素上で送信されると仮定することができる。たとえば、E−PDCCHに関する変調された制御情報シンボルを、PCFICHおよび/またはPHICHに使用されないリソース要素グループ上でマッピングすることができる。E−PDCCHに関する変調された制御情報シンボルを、WTRUのデマッパによってスキップすることができる。所与のサブフレーム内のレガシ制御チャネルの存在または不在は、WTRUに、E−PDCCH領域がそのサブフレーム内に存在することを示すことができる。WTRUは、現在の構成に基づいて、PDCCH領域の位置を判定することができる。WTRUは、1つまたは複数のレガシ制御チャネルがサブフレーム内に存在しない、かつ/または存在する場合に、E−PDCCHがサブフレームのREのサブセットに配置されると暗黙のうちに判定することができる。
【0166】
E−PDCCH領域のタイプを、周波数領域内の対応するリソース割当が局所化され(たとえば、周波数選択的)または分散される(たとえば、周波数分散または周波数ダイバーシティ)のどちらであるのかに従って定義することができる。E−PDCCHのリソースブロック割当のいくつかの例を続ける。方法の一例では、リソースブロック割当は、搬送波の中央付近のいくつかのリソースブロックを含むことができる。もう1つの方法の例では、リソースブロック割当は、周波数領域内で等間隔のPRBを含むことができる。
【0167】
一例では、ビットマップ表示を用いるRBまたはRB対(および/またはPRBもしくはPRB対および/またはVRB/VRB対)ベースのリソース定義を利用することができる。たとえば、E−PDCCH領域を定義するのにビットマップを使用することは、E−PDCCHに関する完全に柔軟なリソース割当を可能にすることができる。ビットマップは、E−PDCCH送信に使用されるRB(1つまたは複数)またはRB対(1つまたは複数)(および/またはPRB/PRB対および/またはVRB/VRB対)を示すことができる。ビットマップのビット数を、E−PDCCHに使用可能な最小リソースに従って2xNRB(DL)ビットまたはNRB(DL)ビットとすることができ、ここで、NRB(DL)は、サブフレーム内のリソースブロックの個数とすることができる。E−PDCCHを示すビットマップを、レガシPDCCH、サポートするPDCCH、RRCシグナリングを介して、ブロードキャストチャネルを使用して、および/またはその組合せでWTRUに示すことができる。
【0168】
一例では、E−PDCCH送信のために割り当てられるRB対および/またはPRB対を、周波数領域内で分散させることができる。たとえば、第1のPRBを、システム帯域幅の上半分に配置することができ、第2のPRBをシステム帯域幅の下半分に配置することができる(たとえば、システム帯域幅の両端)。この方式を使用して、周波数ダイバーシティを介して達成可能な利得を最大にすることができる。WTRUは、第1のPRBの示された位置から、暗黙のうちにPRB対内の第2のPRBの位置を判定することができる。第2のPRBの位置の暗黙の判定は、E−PDCCHリソース表示に関するシグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。たとえば、ビットマップを使用して、第1のPRBを示すことができ、WTRUは、固定されたオフセットを使用して、第2のPRBに関連するビットマップを導出することができる。
【0169】
もう1つの方法の例は、ビットマップ表示を用いるRBG(リソースブロックグループ)ベースのリソース定義を含むことができる。RBGを、E−PDCCHに関する最小のリソース粒度とすることができる。RBGを、所与のタイムスロット内の1つまたは複数のリソースブロックおよび/または物理リソースブロックとすることができる。リソースブロックグループ内に含まれるリソースブロックの個数は、変化しうるとともに、システム帯域幅に依存しうる。ビットマップを使用して、どのRBG(1つまたは複数)がE−PDCCHに使用されるのかを示すことができる。ビットマップのビット数は、(NRB(DL)/P)ビットとすることができ、ここで、Pは、RBGのサイズとすることができる。E−PDCCHを示すビットマップを、レガシPDCCH、サポートするPDCCH、RRCシグナリング、および/またはブロードキャストするチャネルを介してWTRUに示すことができる。表2に、システム帯域幅(DL RBの個数に関する)とRBGサイズとの間の関係の一例を示す。
【0170】
【表2】
【0171】
一例では、事前に定義された割当を有するRBGベースのリソース定義を指定することができる。たとえば、RBG(1つまたは複数)のサブセットを、E−PDCCH送信に使用することができる。RBG(1つまたは複数)のサブセットを、サービングセルの物理セルID(たとえば、PCI/Ncell,id)によって識別することができる。一例では、RBG(1つまたは複数)のサブセットを、より上位の層によってWTRUに提供されるパラメータに基づいて判定することができる。たとえば、E−PDCCH領域を定義するRBG(1つまたは複数)のサブセットを、RRC情報要素内で識別することができ、このRRC情報要素を、eNBから受信することができる。E−PDCCH領域を定義するRBG(1つまたは複数)のサブセットを、たとえば、WTRUに関するCSI−RS構成の一部としてRRC情報要素を介して受信することができる。一例では、単一のPRBまたは単一のPRB対を、所与のセルのE−PDCCH領域に関連付けることができる。RBG(1つまたは複数)のサブセット内で、所与のセルに関するPRBまたはPRB対の位置を、PCIに基づいて識別することができる。たとえば、E−PDCCH領域を含むPRBの位置(たとえば、Nshift)を、
shift=Ncell,id mod P 式(10)
と定義することができる。
【0172】
図6に、PCIに従うE−PDCCHリソース割当の一例を示す。図6に示された例では、各RBGは、合計3つのPRBを含むことができ、したがって、RBGサイズP=3である。したがって、RBG1 602、RBG2 604、RBG3 606、およびRBG4 608のそれぞれは、それぞれ8つのPRBを含むことができる。了解できるように、1つのRBGに含まれるPRBの個数は、変化することができる。1つのRBG内に3つのPRBがある例では、Ncell,id=0を有するセルについて、各RBGの第1のPRBが、E−PDCCH受信のために割り当てられたPRBになるはずである。同様に、Ncell,id=1を有するセルについて、各RBGの第2のPRBが、E−PDCCH受信のために割り当てられたPRBになるはずである。同様に、Ncell,id=2を有するセルについて、各RBGの第3のPRBが、E−PDCCH受信のために割り当てられたPRBになるはずである。
【0173】
E−PDCCHに関するRBGベースのリソース割当は、レガシWTRUがE−PDCCHを含むサブフレーム内でスケジューリングされる時のレガシWTRUとの完全な後方互換性を可能にすることができる。さらに、RBG内でPRBまたはPRB対を使用することによって、隣接セルとのE−PDCCH衝突を減らすことができ、その結果、E−PDCCHのカバレージを、たとえば軽い負荷を有するネットワーク環境の下でセルエッジに配置されたWTRUについて、改善できるようになる。
【0174】
可能なE−PDCCH領域を判定しまたは定義する時に、ネットワーク(たとえば、eNB)および/またはWTRUが、E−PDCCHの動作の構成されたモードに従って異なる方法を利用できることを理解されたい。たとえば、動作の周波数局所化されたモードの一例では、チャネルに敏感なスケジューリングの利益を最大にするために、E−PDCCH領域を、周波数領域で連続するリソースのセット内に含めることができる。動作の周波数分散されたモードの一例では、周波数ダイバーシティの利益を最大にするために、E−PDCCH領域を、周波数領域で不連続なリソースのセット内(および/またはタイムスロットの間)に含めることができる。WTRUは、より上位の層のシグナリングに基づいておよび/またはサポートするPDCCHもしくはある他の動的表示から動的に、その動作のモードを判定することができる。一例では、1つのサブフレーム内に複数のE−PDCCH領域を設けることができ、各E−PDCCH領域を、独立に定義することができる。たとえば、第1のE−PDCCH領域は、周波数選択的でありうるし、第2のE−PDCCH領域は、周波数分散されうる。
【0175】
WTRUは、判定されたE−PDCCH領域内で1つまたは複数のE−PDCCH候補を判定しまたは識別することができる。たとえば、WTRUは、特定のREへの1つまたは複数のアンテナポートに関する特定のシンボルをデマッピングするのに1つまたは複数の方法を利用することができる。したがって、E−PDCCH領域内の1つまたは複数のREは、1つまたは複数のアンテナポート上のE−PDCCHの変調されたシンボルを含むことができる。
【0176】
了解できるように、あるE−PDCCH領域内に含まれる1つまたは複数のREが、E−PDCCHシンボルをマッピングするのに使用可能ではない場合がある。一例では、E−PDCCHシンボルをマッピングするのに使用可能ではないRE(たとえば、基準信号を搬送するRE)を、E−PDCCH領域の外部と考えることができる。もう1つの例では、E−PDCCHシンボルをマッピングするのに使用可能ではないRE(たとえば、基準信号を搬送するRE)を、それらがE−PDCCHシンボルの搬送に使用可能ではない場合であっても、E−PDCCH領域の一部と考えることができる。たとえば、あるE−PDCCH領域内の1つまたは複数のREは、他の目的、たとえば、1つもしくは複数のアンテナポートに関する基準信号の実際の送信もしくは潜在的送信および/または干渉測定に使用されるように構成されたREに対応することができる。
【0177】
基準信号を、1つまたは複数のアンテナポートについて送信することができる。E−PDCCH領域内のどのリソース要素が、予約済みおよび/またはE−PDCCHシンボルを搬送できないのかを判定する時に、WTRUは、所与のリソースブロック内で実際の送信がそれを介して行われることが分かっているアンテナポートのセットを検討することができ、または、実際に使用されるものより大きいアンテナポートのセットを検討することができる。たとえば、アンテナポート0および1上でCRSに使用されるREおよび/またはアンテナポート15〜23上でCSI−RSに使用されるREは、そのようなCRSまたはCSI−RSが送信されつつある(おそらくは、CSI−RSの場合にゼロ電力を用いて)サブフレーム内で使用可能ではない可能性がある。一例では、ある種のRBについて使用中であるとWTRUによって判定されるアンテナポートのセット上でDM−RSに使用されるREは、E−PDCCHシンボルの搬送に使用できない可能性がある。一例では、E−PDDCH領域内に基準信号を含むアンテナポート(および/またはそれに関連するRS)のセットを、送信に実際に使用されるアンテナポートセットと独立に、アンテナポートの事前に決定されるセットおよび/またはシグナリングされるセットとすることができる。たとえば、WTRU構成は、アンテナポート7から10までで送信が発生しつつあるかどうかに関わりなく、リソースを、これらのアンテナポートについて予約しなければならないことを示すことができる。WTRUは、より上位の層のシグナリングからおよび/またはサポートするPDCCHを介するなどの動的シグナリングを介して、どのリソースを予約しなければならないのかを判定することができる。
【0178】
一例で、シンボル対REマッピング法に従ってE−PDCCHシンボルに普通にマッピングできるE−PDCCH領域内のREは、基準信号との衝突および/または干渉測定の機会に起因して使用不能である可能性があり、eNB/WTRUは、そのREが、E−PDCCH送信に使用されないと判定することができる。この例では、eNBは、E−PDCCHの使用可能な符号化されたビットの結果のより少ない個数に対処するために、符号化レート(たとえば、チャネル符号化を実行する時の)を調整することができる。たとえば、eNBは、パンクチャリングおよび/またはある他のレートマッチング方法を利用することができる。WTRUは、REがE−PDCCH送信に使用されないという判定に基づいて、チャネル符号化レートが、このサブフレームについて変更されると判定することができる。
【0179】
E−PDCCH領域のREにマッピングされる1つまたは複数のE−PDCCHに対応するシンボルのセットを、異なるサブセットにグループ化することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用されるREのサブセットを、REG(resource element group)またはE−REG(enhanced resource element group)に基づいて定義することができる。E−REGは、1つのリソースブロックおよび/またはリソースブロックの対内のREのサブセットに対応することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用されるREのサブセットを、CCE(control channel element)またはE−CCE(enhanced control channel element)に基づいて定義することができる。E−CCEは、単一のE−PDCCH送信に関する最小単位に対応することができる。
【0180】
REGおよび/またはE−REGは、単一のPRB内(たとえば、単一のタイムスロット内)、PRB対内(たとえば、両方のタイムスロット上の副搬送波の同一のセット)、またはVRBもしくはVRB対内の、REの定義されたサブセットに対応することができる。たとえば、E−REGは、所与の副搬送波に関する時間領域内の連続するREのセット、所与の時刻に関する周波数領域内の連続するREのセット(たとえば、1つまたは複数のOFDMシンボル)、および/または第1に時間、第2に周波数もしくは第1に周波数、第2に時間によって順序付けることのできるREのブロック(複数の時間および副搬送波に関する)を含むことができる。CRSまたはDM−RSなどの基準信号の送信に使用できるある種のREを、省略し(またはスキップし)、かつ/またはE−REGに含めないものとすることができる。
【0181】
E−REG内のREの個数mを固定することができる。もう1つの例では、E−REGに含まれるREの個数を、E−PDCCHの動作の構成されたモードに依存するものとすることができる。たとえば、チャネルに敏感なスケジューリングからの利益を達成するために、WTRUは、動作の周波数局所化されたモードで動作することができる。動作の周波数局所化されたモードについて、同一の物理リソースブロック内に同一のE−PDCCHに関する多数のシンボルを含めるために、E−REGを、相対的に多数のRE(たとえば32個のREおよび/または64個のRE)を含むように定義することができる。WTRUが、周波数ダイバーシティが求められる動作の周波数分散されたモードで動作しつつある場合には、E−REGを、相対的に少数のRE(たとえば、4個のREまたは8個のRE)を含むように定義することができる。それを行うことによって、所与のE−PDCCHのシンボルを、より大きい帯域幅にわたって送信することができる。
【0182】
1次元または2次元のインデクシング方式を、E−PDCCH領域および/またはサブフレーム内のE−REGの位置を定義するのに利用することができる。たとえば、E−REGを、単一のインデックスrを用いて識別することができ、E−REGは、おそらくは動作のE−PDCCHモードに依存して、第1に周波数領域、第2に時間領域によって、またはその逆によって順序付けられる。一例では、インデクシングは、連続するインデックスを有するE−REGが、E−PDCCH領域の隣接しないPRB内に配置されるようなものとすることができる。それを行うことによって、シンボルのグループが、インターリーブなしでE−REGにマッピングされる場合に、周波数ダイバーシティの利益を、それでも達成することができる。もう1つの例として、1つのE−REGを、リソースグリッドおよび/またはE−PDCCH領域内の周波数領域(k)位置および時間領域(l)位置を表す2つのインデックス(k,l)を用いて識別することができる。
【0183】
たとえば周波数割当のインデックスとしての周波数時間リソースグリッド内のE−PDCCH領域の位置および/またはE−PDCCH領域領域内のインデックスによって識別されるある種のE−REGの(より一般的には、所与のE−CCEに対応し、所与のサブフレームに関するREの)位置を定義する1つまたは複数のパラメータを、セルアイデンティティなどのパラメータの関数とすることができる。周波数時間リソースグリッド内のE−PDCCH領域の位置および/またはE−PDCCH領域内のインデックスによって識別されるある種のE−REGの(より一般的には、所与のE−CCEに対応し、所与のサブフレームに関するREの)位置を定義する1つまたは複数のパラメータを、サブフレームタイミングおよび/またはスロット番号の関数として変更することができる。E−PDCCH領域の位置および/またはインデックスによって識別されるある種のE−REGの位置を定義するパラメータを、専用の形でWTRUに提供される別のパラメータ(たとえば、送信ポイントアイデンティティ)の関数とすることができる。インデックスによって識別されるある種のE−REGの位置を、たとえばゴールド符号によって生成される、擬似乱数パターンに従って判定することもできる。そのような擬似乱数パターンの使用は、調整されないスケジューラによって制御されるセルまたは送信ポイントから発生するE−PDCCH送信の間の干渉をランダム化するのに有益である可能性がある。擬似乱数パターンが利用される場合に、WTRUは、より上位の層によって提供されるパラメータまたはサポートするPDCCHなどの動的シグナリングから擬似乱数ジェネレータの初期値を入手することができる。初期値を、時間領域でのランダム化を達成するために、フレーム内のサブフレーム番号および/またはスロット番号の関数とすることができる。たとえば、初期値を、式(11)から入手することができる。
【0184】
【数31】
【0185】
式(11)では、nを、スロット番号とすることができ、NIDは、より上位の層によって提供されるかサポートするPDCCHなどの動的シグナリングを介して受信される物理セルアイデンティティまたは他の何か(たとえば、送信ポイントアイデンティティ)などのアイデンティティに対応するものとすることができる。
【0186】
仮想E−REGを、E−PDCCHを送信し、処理するために定義することもできる。たとえば、仮想E−REGの周波数領域インデックスまたは位置は、仮想リソースブロックの周波数領域インデックスまたは位置に対応することができる。したがって、RE、RB、および/またはPRBに関してE−REGの位置を判定するのではなく(またはこれに加えて)、仮想E−REGを、VRBに関して定義することができる。この例では、仮想E−REGの位置を定義するインデックスは、VRBに関する仮想E−REGの位置を示すことができる。仮想E−REGの定義は、E−PDCCH領域が分散タイプの周波数割当に基づいて定義される時に、特に有用である可能性がある。
【0187】
REG、E−REG、および/または仮想E−REGへのE−PDCCHシンボルのマッピングを、送信の論理編成またはグループ化に基づいて実行することができる。たとえば、E−PDCCHシンボルを、単一のCCEまたはE−CCEに対応するシンボルのブロックまたはグループに基づいて、REG、E−REG、および/または仮想E−REGにマッピングすることができる。たとえば、あるE−CCEに含まれるシンボルのそれぞれを、異なるE−CCEからのシンボルをマッピングする前に、E−REGにマッピングすることができる。一例では、E−PDCCHシンボルを、固定された個数のCCEまたはE−CCEに対応するシンボルのブロックまたはグループに基づいてREG、E−REG、および/または仮想E−REGにマッピングすることができる。たとえば、固定された個数のE−CCEに含まれるシンボルのそれぞれを、E−CCEの異なるグループ化からのシンボルをマッピングする前に、E−REGにマッピングすることができる。一例では、E−PDCCHシンボルを、単一のE−PDCCH送信に対応するシンボルのブロックまたはグループ(たとえば、符号化レートに依存して、1つ、2つ、4つ、または8つのE−CCE)に基づいて、REG、E−REG、および/または仮想E−REGにマッピングすることができる。たとえば、単一のE−PDCCH送信に含まれるシンボルのそれぞれを、異なるE−PDCCH送信からのシンボルをマッピングする前に、E−REGにマッピングすることができる。一例では、E−PDCCHシンボルを、複数のE−PDCCH送信(たとえば、あるサブフレームに関するすべてのE−PDCCH送信)に対応するシンボルのブロックまたはグループに基づいてREG、E−REG、および/または仮想E−REGにマッピングすることができる。一例では、E−PDCCHシンボルを、すべてのE−PDCCH送信に対応するシンボルのブロックまたはグループおよび複数の<NIL>要素(たとえば、パディング)に基づいてREG、E−REG、および/または仮想E−REGにマッピングし、その結果、シンボルの総数が、REG、E−REG、および/または仮想E−REG内の使用可能なREの総数と一致するようにすることができる。
【0188】
symbを、E−PDCCH送信の一部に含まれるシンボルの個数(アンテナポートあたりの)(たとえば、1つまたは複数のE−CCE内のシンボルの個数)、単一のE−PDCCH送信に含まれるシンボルの個数、および/または複数のE−PDCCH送信に含まれるシンボルの個数とすることができる。一例では、送信器は、シンボルのブロックをサブグループに分割することができる。たとえば、サブグループの個数を、式(12)に基づいて判定することができる。
subgroups=(Msymb/m) 式(12)
ここで、mは、E−REGあたりのREの個数とすることができる。あるサブグループのシンボルz(p)(i)を、
(p)(i)=〈y(p)(m・i),y(p)(m・i+1),…,y(p)(m・i+m−1)〉 式(13)
と表すことができ、ここで、pは、アンテナポートインデックスとすることができ、iは、サブグループインデックスとすることができ、y(p)(n)は、グループの第nのシンボルとすることができる。一例では、REへの特定のE−REGのマッピングを、サブグループ定義に基づいて実行することができる。
【0189】
サブグループ内では、E−REGのシンボルは、事前に定義された順序に従ってREにマッピングすることができる。たとえば、シンボルを、第1に周波数領域、第2に時間領域での昇順でマッピングすることができる。もう1つの例では、シンボルを、第1に時間領域、第2に周波数領域での昇順でマッピングすることができる。
【0190】
一例では、連続するサブグループが、周波数領域で隣接するE−REGにマッピングされるようにするために、サブグループz(p)(i)をE−REGにマッピングすることができる。たとえば、サブグループz(p)(i)を、Kがマッピングされるシンボルの特定のブロックに存するものとすることができる単一インデクシング方式で、E−REGインデックスi+Kにマッピングすることができる。この方法は、スケジューリング柔軟性を促進するために、動作の周波数局所化されたモードで有益である可能性がある。一例では、連続するサブグループが時間領域で隣接するE−REGにマッピングされるようにするために、サブグループz(p)(i)をE−REGにマッピングすることができる。
【0191】
一例では、連続するサブグループが、たとえば擬似乱数パターンに従って、周波数領域(および/または時間領域)で隣接しないE−REGにマッピングされる形で、サブグループz(p)(i)をE−REGにマッピングすることができる。擬似乱数割当を、サブグループz(p)(i)を置換することによって実現することができ、この置換は、置換されたシーケンスw(p)(i)をもたらすことができる。たとえば、置換を、ブロックインターリーバおよび/またはランダムインターリーバ(たとえば、おそらくは動作のモードに依存する)を使用して達成することができる。たとえば、この方法を、動作の周波数分散されたモードに使用することができる。ランダム化された割当は、z(p)(i)がE−REG #iに直接にマッピングされる場合であっても、たとえば、上で説明したように、インデクシング方式が擬似乱数パターンを使用してE−PDCCH領域内のE−REGの位置をマッピングする場合であっても、可能とすることができる。
【0192】
一例では、連続するサブグループマッピングと連続しないサブグループマッピングとの両方を利用することができる。たとえば、サブグループw(p)(i)の各シンボルを、E−REGインデックスi+Kの各RE上にマッピングすることができる。連続するサブグループマッピングの場合には、WTRUは、w(p)(i)=z(p)(i)と判定することができる。この例では、置換を利用しないものとすることができ、単一のCCEからのサブグループを、隣接するREGにマッピングすることができる。連続しないサブグループマッピングの場合には、式(14)を利用することができる。
(p)(i)=z(p)(Π(i)) 式(14)
ここで、Π(i)は、インターリーブされたシーケンスを表すことができ、したがって、単一のCCEからE−PDCCH領域内の隣接しないREGへのサブグループのマッピングが可能になる。
【0193】
一例では、サブグループがマッピングされるREGまたはE−REGを1つまたは複数の異なるE−PDCCHを送信する隣接するポイントの間でランダム化するために、サブグループw(p)(i)またはz(p)(i)を循環シフトすることができる。たとえば、マッピングを、式(15)に示されているサブグループから行うことができる。
w’(p)(i)=w(p)((i+NID) mod Msubgroups) 式(15)
ここで、NIDは、物理セルアイデンティティまたは別のパラメータ(たとえば、送信ポイントアイデンティティ)などのアイデンティティに対応することができる。マッピング方法のうちの1つまたは複数を、おそらくは同一のサブフレーム内でさえ、使用することができる。WTRUは、どの方法が使用されるのかを、1つまたは複数の判断基準または方法に基づいて判定することができる。たとえば、WTRUは、より上位の層のシグナリング(たとえば、RRCまたはMAC)に基づいて、マッピング方法を判定することができる。WTRUは、たとえばサポートするPDCCHからの、動的表示に基づいてマッピング方法を判定することができる。WTRUは、動作のE−PDCCHモードに基づいてマッピング方法を暗黙のうちに判定することができる。動作のE−PDCCHモードを、より上位の層によってまたは動的に(たとえば、サポートするPDCCHから)提供することができる。WTRUは、E−PDCCHが受信されるサブフレームタイミングまたはサブフレームのタイプに基づいてマッピング方法を判定することができる。たとえば、連続するサブグループマッピングを、MBSFNサブフレーム内で使用することができる。WTRUは、たとえば複数のE−PDCCH領域がサブフレーム内で定義される場合に、E−PDCCH領域の位置および/またはアイデンティティに基づいてマッピング方法を判定することができる。
【0194】
WTRUは、シンボルのグループまたはサブグループのインデックスに基づいてマッピング方法を判定することができる。グループを、単一のE−CCE、複数のE−CCE、E−PDCCH送信の一部、単一のE−PDCCH送信、複数のE−PDCCH送信、および/または類似物に関して定義することができる。たとえば、E−CCEの第1のサブセット(たとえば、1からKまででインデクシングされる)のシンボルを、グループ化し、連続するE−REGマッピング技法を使用してマッピングすることができ、E−CCEの第2のグループまたはサブセット(たとえば、K+1からMCCEまででインデクシングされ、MCCEは、CCEの総数である)のシンボルを、グループ化し、連続しないE−REGマッピング技法を使用してマッピングすることができる。
【0195】
WTRUは、E−PDDCH検索空間のアイデンティティおよび/もしくは位置またはそのプロパティに基づいてマッピング方法を判定することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCH復号が、共通の検索空間またはUE固有検索空間のどちらで試みられるのかに基づいて、マッピング方法を判定することができる。一例では、WTRUは、検索空間のアグリゲーションレベル基づいてマッピング方法を判定することができる。たとえば、連続するE−REGマッピング技法を、高いアグリゲーションレベル(たとえば、4、8)について使用することができ、連続しないE−REGマッピング技法を、低いアグリゲーションレベル(たとえば、1、2)について使用することができる。
【0196】
一例では、1つまたは複数のE−PDCCHシンボルを、E−REGを利用しない技法を使用してREにマッピングすることができる。たとえば、E−PDCCH領域のリソース要素のサブセットを、1つまたは複数のE−CCE(enhanced control channel element)に基づいて定義し、判定することができる。E−PDCCHシンボルを、E−CCEに基づいてマッピングすることができる。「enhanced control channel element」を、基準信号を含む、PRB対および/またはRB対内の複数(たとえば、44個)のREとすることができる。RB対は、所与のサブフレーム内の2つのスロットにまたがって発生するRBの対を指すことができる。RBの対は、周波数領域で所定の関係を有することができる。たとえば、RB対のRBは、同一のVRB(仮想リソースブロック)インデックス(nVRB)を共有することができる。VRBを、局所化されたVRBまたは分散されたVRBとすることができる。一例では、RB対のRBは、同一の物理リソースブロックインデックス(nPRB)を共有することができる。RB対の物理リソースブロックインデックスを、E−PDCCHについて定義された関係に従ってリンクすることができる。1つまたは複数のE−CCEを、RB対内で定義することができる。
【0197】
基準信号に使用されるREを、E−PDCCH送信のためにレートマッチングすることができ、E−CCEを、レートマッチングされた基準信号に基づいて定義することができる。たとえば、E−CCEを、基準信号の送信に使用されるREに対するE−CCE内のREの相対位置に基づいて定義することができる。CRSとDM−RSとの両方を含むサブフレーム内のenhanced control channel elementの一例を、図7に示す。たとえば、RB対700を、4アンテナポート(たとえば、アンテナポート#0〜3)に関してCRSを利用するシナリオでのRB対の一例とすることができる。たとえば、E−CCE(たとえば、E−CCE #n+1 702、E−CCE #n 704、およびE−CCE #n−1 706)を、RB対700に含めることができる。時間周波数グリッド内のE−CCEの位置を、RB対700内のDM−RSおよび/またはCRSの位置に基づいて判定することができる。同様に、RB対710を、2アンテナポートに関してCRSを利用するシナリオでのRB対の一例とすることができる。たとえば、E−CCE(たとえば、E−CCE #n+1 712、E−CCE #n 714、およびE−CCE #n−1 716)を、RB対710に含めることができる。時間周波数グリッド内のE−CCEの位置を、RB対710内のDM−RSおよび/またはCRSの位置に基づいて判定することができる。
【0198】
一例では、E−CCEの開始点(たとえば、E−CCEに対応する第1のリソース要素)を判定することができる。たとえば、E−CCEの開始点/第1のリソース要素を、動的表示(おそらくはレガシPDCCHによってシグナリングされる)、より上位の層の構成(たとえば、送信モード)、および/またはリソース要素グリッド内の固定されたポイントのうちの少なくとも1つに基づいて定義することができる。
【0199】
図8に、CRSを含まないサブフレームのRB対の一例を示す。たとえば、図8に示されているように、RB対800は、一例であるRB対内のE−CCE位置の1つの例とすることができる。この例では、E−CCE内にDM−RSを含む6つのリソース要素があるものとすることができる。たとえば、E−CCE(たとえば、E−CCE #n 802、E−CCE #n+1 804、E−CCE #n+2 806、およびE−CCE #n+3 808)を、RB対800に含めることができる。時間周波数グリッド内のE−CCEの位置を、RB対800内のDM−RSの位置に基づいて判定することができる。同様に、E−CCE(たとえば、E−CCE #n 812、E−CCE #n+1 814、E−CCE #n+2 816、およびE−CCE #n+3 818)を、RB対810に含めることができる。この例では、E−CCE内にDM−RSを含む8つのリソース要素があるものとすることができる。時間周波数グリッド内のE−CCEの位置を、RB対810内のDM−RSの位置に基づいて判定することができる。
【0200】
一例では、E−CCE番号付けは、第1に時間領域で、ダウンリンク制御チャネルについて定義されたRB対に関して増加するものとすることができる(時間優先マッピング)。E−CCEの時間優先マッピングを、RB対800およびRB対810に関して図8に示す。もう1つの例では、E−CCE番号付けは、第1に周波数領域で、ダウンリンク制御チャネルについて定義されたPRB対内で増加するものとすることができる(周波数優先マッピング(frequency first mapping))。基準信号(たとえば、UE固有基準信号/DM−RS)を、E−CCEのエッジ内に配置することができる。たとえば、DM−RSの位置は、E−CCEのエッジを定義することができる。一例では、基準信号を、アンテナポート5または7から14のうちの少なくとも1つに対応するREと同一のRE内に配置することができる。
【0201】
WTRUは、E−CCEが時間周波数グリッド内でリソース要素にどのようにマッピングされるのかを判定することができる。次の方法またはルールのうちの1つまたは複数を使用して、リソース要素へのE−CCEのマッピングを判定し、かつ/またはマッピングすることができる。制御チャネル要素は、単一のRBまたはRBの対のリソース要素のサブセットを占めることができる。一例では、RBおよび/またはRBの対内のREのサブセットは、各RB内の副搬送波のあるサブセットに対応することができる。たとえば、副搬送波のあるサブセットを、周波数において最低または最高のN個の副搬送波とすることができる。一例では、RBまたはRBの対内のREのサブセットは、時間領域でのREのあるサブセットに対応することができる。たとえば、RBまたはRBの対内のREのサブセットは、瞬間T1と瞬間T2との間のREに対応することができる。一例では、異なるE−PDCCH送信の部分とすることができる複数の制御チャネル要素を、同一のRBまたはRBの同一の対にマッピングすることができる。制御チャネル要素は、複数のRBまたはRBの複数の対のリソース要素のサブセットを占めることができる。
【0202】
周波数ダイバーシティモードおよび周波数選択的モードなどの複数のE−PDCCHリソース割当モードを定義して、それぞれ周波数ダイバーシティ利益および周波数選択的利益を達成することができる。周波数ダイバーシティモードとして、E−CCEアグリゲーションは、アグリゲーションレベルL=4について{E−CCE#0,E−CCE#4,E−CCE#8,E−CCE#12}などのデシメーションの形で複数のE−PDCCH PRBにまたがって実行することができる。もう1つの例では、{E−CCE#0,E−CCE#1,E−CCE#2,E−CCE#3}などの連続するE−CCE番号を、周波数選択的モードについてアグリゲートすることができる。
【0203】
インターリーバベースのE−CCEアグリゲーションを、E−PDCCHリソース割当モードに従って使用することができる。周波数ダイバーシティモードについて、E−CCEアグリゲーションを、アグリゲーションレベルに従って、ある行から開始することができ、E−CCEアグリゲーションを、周波数選択的モードについて列から開始することができる。使用できる
【0204】
【数32】
【0205】
を有するブロックインターリーバの例を、図9に示す。たとえば、図9は、ブロックインターリーバ(MCCE,k=4,
【0206】
【数33】
【0207】
)を用いるE−CCEアグリゲーションを示す。図9に示されているように、周波数選択的モードについては、第1の4つのE−CCEインデックス(たとえば、インデックス0〜3)がアグリゲートされるはずであるが、周波数ダイバーシティモードでは、複数のPRBからのE−CCEをアグリゲートすることができる。
【0208】
論理E−CCE(たとえば、
【0209】
【数34】
【0210】
)を、論理CCE対物理CCE(たとえば、
【0211】
【数35】
【0212】
)マッピングを用いて定義することができ、ここで、ブロックインターリーバに関して、
【0213】
【数36】
【0214】
かつ
【0215】
【数37】
【0216】
である。さらに、他のタイプのインターリーバを、ブロックインターリーバに加えてまたはその代わりに使用することができる。たとえば、WTRUは、周波数選択的モードを利用することができ、ここで、
【0217】
【数38】
【0218】
であり、i=mである。もう1つの例では、WTRUは、周波数ダイバーシティモードを利用することができ、ここで、
【0219】
【数39】
【0220】
である。
【0221】
WTRUは、たとえば
【0222】
【数40】
【0223】
を利用して、特定のアグリゲーションレベルLを有するE−PDCCHを検出することができ、ここで、sは、サブフレームk内の開始E−CCEを表す。開始E−CCE番号を、WTRUごとに異なるものとすることができる。さらに、各WTRUについて、開始E−CCE番号を、サブフレームごとに変更することができる。
【0224】
E−PDCCHのリソースを、さらに、E−PDCCH PRBおよびE−CCEとして分類することができる。E−PDCCH PRBは、少なくとも1つのE−CCEを含むことができ、複数のE−CCEを、1つのE−PDCCH PRB内に配置することもできる。MCCE,kは、E−PDCCH PRB内のE−CCEの個数を表し、
【0225】
【数41】
【0226】
は、サブフレームk内のE−PDCCHに関するPRBの総数を表しうる。したがって、サブフレームk内のE−CCEの総数を、
【0227】
【数42】
【0228】
と表すことができる。
【0229】
E−PDCCHのE−CCEリソースに関して時間優先の形または周波数優先の形のいずれかの昇順で、E−CCE番号を定義することができる。図10に、MCCE,k=4を有するE−CCE番号付けのための時間優先マッピング例を示す。たとえば、RBG1 1002、RBG2 1004、RBG3 1006、およびRBG4 1008を、eNBによって送信し、WTRUによって受信することができる。RBG1 1002およびRBG3 1006は、E−PDCCH送信を含むPRBを含むことができる。この例では、RBG2 1004およびRBG4 1008は、E−PDCCH送信(1つまたは複数)を含むPRBを含まないものとすることができる(たとえば、通常のPRB1014などの通常のPRBを含むことができる)。E−PDCCH送信を含むPRB(たとえば、E−PDCCH PRB #1 1012、E−PDCCH PRB #2 1016、E−PDCCH PRB #N 1018)は、まず時間領域でマッピングされ(たとえば、まず所与の周波数範囲に関するさまざまなOFDMシンボルにまたがって)、その後に周波数領域でマッピングされる(たとえば、OFDMシンボルの第2の周波数範囲にまたがって)E−CCEを含むことができる。たとえば、E−PDCCH PRB #1 1012は、E−CCE #0 1022、E−CCE #1 1024、E−CCE #2 1026、およびE−CCE #3 1028を含むことができる。E−CCEをリソース要素にマッピングする時に、第2のE−CCE(たとえば、E−CCE #1 1024)は、第1のE−CCE(たとえば、E−CCE #0 1022)と同一の周波数領域内に配置されるが、時間領域ではより後に発生する(たとえば、時間優先マッピング)。さらなるリソースが、E−PDCCH PRB #1 1012の時間領域に残っていない時には、次のE−CCE(たとえば、E−CCE #2 1026)が、周波数領域で次に使用可能なリソースにマッピングされる。その後、マッピングは、E−CCEのそれぞれがリソースを割り当てられるか、PRBが満杯になるまで、時間領域で増加する(たとえば、E−CCE #3 1028)。同様の時間優先マッピング方式を、E−PDCCH PRB #2 1016(たとえば、E−CCE #0 1032、E−CCE #1 1034、E−CCE #2 1036、およびE−CCE #3 1038)およびE−PDCCH PRB #N 1018(たとえば、E−CCE #n 1042、E−CCE #n+1 1044、E−CCE #n+2 1046、およびE−CCE #n+3 1048)について適用することができる。
【0230】
WTRUを、干渉によって永続的には影響されない時間リソースおよび周波数リソース内にE−PDCCHを配置することを試みるように構成することができる。たとえば、E−PDCCH領域、1つまたは複数のE−PDCCH候補の送信特性、1つまたは複数のE−CCEの送信特性、および/または1つまたは複数のE−REGの送信特性を決定する1つまたは複数のパラメータを、既知のパターンに従ってサブフレームごとに変更することができる。たとえば、パターンを、循環パターンまたは擬似乱数パターンとすることができる。WTRUは、少なくとも1つのE−PDCCHパラメータに基づいて、E−PDCCH領域の位置を決定することができる。干渉ランダム化を達成するために、E−PDCCHパラメータの値を変更することができる。
【0231】
もう1つの例では、サブフレームk内のE−PDCCHのPRBを、ランダムシーケンスパラメータIを使用して配置することができる。ランダムシーケンスパラメータIおよび/またはランダムシーケンスの生成に使用される初期値を、サブフレーム番号、SFN(system frame number)、物理セルID、アンテナポート番号、および/またはスロット番号のうちの1つまたは複数の関数として定義することができる。
【0232】
E−PDCCH送信を送信する時に、eNBは、層マッピング(および/またはプリコーディング)を実行することができる。同様に、E−PDCCH送信を受信する時に、eNBは、層デマッピング(および/またはプリコーディング処理)を実行することができる。一例では、WTRUは、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットを受信し、復号するために、空間多重分離または層デマッピングを利用することができる。たとえば、WTRUは、複数の着信送信ストリームを利用して(たとえば、MIMO送信に基づいて)E−PDCCHを復号することができる。WTRUは、判定されたリソース要素内のE−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットをそこから復号すべき少なくとも1つのアンテナポートを判定することができる。WTRUは、そのWTRUについて構成された送信モードに基づいて、少なくとも1つのアンテナポートを判定することができる。WTRUは、識別されたE−PDCCH候補、E−PDCCH候補のセット、および/またはE−PDCCH候補(1つまたは複数)を復号するために選択された少なくとも1つのアンテナポートに基づいて、変調シンボルのブロック(Msymb個)を判定することができる。
【0233】
一例では、E−PDCCHを、1つまたは複数のMIMO送信ストリームを介して送信することができる。たとえば、ダウンリンク送信は、時間次元、周波数次元、および/または空間次元の複数の次元を有することができる。同一の時間リソースおよび周波数リソースを利用して複数の空間次元を介して複数の送信ストリームを送信するために、MIMO技法を利用することができる。したがって、E−PDCCH送信を受信する時に、WTRUは、MIMO送信を正しく受信するために、空間多重分離(たとえば、E−PDCCHを含む空間次元の判定)を実行することができる。たとえば、E−PDCCHを、複数の送信ストリームのうちの単一の送信ストリームを介して送信することができる。E−PDCCHを含むこの単一の送信ストリームを、1つまたは複数のアンテナポートに関連付けることができる。E−PDCCHを、複数のMIMO送信ストリームを介して送信することができる。リソース要素/リソースブロックの同一のセットを使用して第2の送信ストリームを介して同一のWTRUおよび/または第2のWTRUにPDSCHを送信する間に、E−PDCCHを、リソース要素/リソースブロックのセットを使用して第1の送信ストリームを介して第1のWTRUに送信することができる。
【0234】
アンテナポートを、異なる空間次元(送信層とも称する)に関連付けることができる。WTRUがアンテナポートに関連する無線チャネルを推定することを可能にするために、各アンテナポートの基準信号を、アンテナポートに関連する送信ストリーム上で送信することができる。各アンテナポートを、所与のサブフレームについて時間周波数データのセットに関連付けることができる。複数の送信アンテナおよび/または複数の送信ストリームに関する時間周波数データを、MIMO送信技法を使用して空間的に多重化することができる。受信されたストリームを、受信処理中に空間的に多重分離することができる。
【0235】
たとえば、送信器/eNBは、Msymb個の変調シンボルのブロックd(0),…,d(Msymb−1)をとり、層マッピング(空間多重化とも称する)を実行して、次元PのMsymb個のベクトルy(i)のブロックを出力することができ、ここで、ベクトルy(i)の第pの要素y(p)(i)は、アンテナポートpを介して送信される信号(またはシンボル)に対応することができる。Pは、アンテナポートの総数とすることができる。同様に、WTRUが、層デマッピング(空間多重分離とも称する)を実行する時に、受信器/WTRUは、送信されたリソース要素のデマッピングの後に次元PのMsymb個のベクトルy(i)のブロックを入力としてとり、ここで、ベクトルy(i)の第p要素y(p)(i)は、アンテナポートpから受信された信号(またはシンボル)に対応することができる。受信器/WTRUは、Msymb個の変調シンボルd(0),…,d(Msymb−1)のブロックを出力することができ、このブロックは、E−PDCCH送信に対応することができる。
【0236】
層マッピング/デマッピングおよび/またはプリコーディングを、さまざまな形で実行することができる。使用される方法は、アンテナポートがセル固有基準信号またはUE固有基準信号のどちらに関するものであるのかに依存するものとすることができる。層デマッピングに使用される方法は、送信(1つまたは複数)に関連するアンテナポートインデックスに依存するものとすることができる。
【0237】
一例では、層マッピングは、単一のアンテナポートp(i)を所与のリソース要素を介する送信に使用できるようなものとすることができる。単一のアンテナポートの動作を、
(p)(i)=d(i), p=p(i)について 式(17)
(p)(i)=0, p≠p(i)について 式(18)
と定義することができ、ここで、p(i)とシンボルインデックスiとの間の関係(たとえば、関数d(i))は、アンテナポートのセットの判定に使用される方法に依存するものとすることができる。特定の層マッピング方法について異なる式を定義することができ、たとえば、
【0238】
【数43】
【0239】
であり、ここで、mは、たとえばアンテナポートがE−REG(またはE−CCE)を用いてサイクルする場合に、E−REGごとのREの個数(またはE−CCEごとのREの個数)とすることができ、NIDは、専用の形で提供できる、セルアイデンティティまたは送信ポイントアイデンティティなどの別のパラメータに対応することができる。アンテナポートがE−PDCCH送信の関数である場合には、p(i)=p(l(i))であり、ここで、l(i)は、シンボルiに対応するE−PDCCHインデックスとすることができる。
【0240】
一例では、層マッピングは、複数のアンテナポートp(i)が所与のリソース要素を介する送信に使用されるようなものとすることができる。そのような動作を、一般に、
(p)(i)=d(n*i+k) p=p(i)について 式(20)
(p)(i)=0, p≠p(i)について 式(21)
と定義することができ、ここで、nは、リソース要素あたりの層の個数であり、kは、0とn−1との間の値をとることができる。たとえば、n個のアンテナポート/層のセットとデータシンボルインデックスiとの間に定義される関係があるものとすることができる。n個のアンテナポート/層のセットとデータシンボルインデックスiとの間の関係は、1つまたは複数のRE(たとえば、E−PDCCH送信を含むRE)を送信するのに利用されるアンテナポートのセットの判定に使用される方法に依存するものとすることができる。
【0241】
一例では、明示的なプリコーディングが、層マッピングを実行するのに利用され得る。たとえば、層マッピングは、各アンテナポート上の信号がプリコーダW(i)から導出されるようなものとすることができる。明示的プリコーディングは、アンテナポートのセットがセル固有基準信号のセットに対応する場合に有利である可能性がある。たとえば、アンテナポートのセットを介して送信される信号のセットおよびn個のアンテナポート/層のセットとデータシンボルインデックスiとの間の関係は、関係
【0242】
【数44】
【0243】
を満足するものとすることができる。
【0244】
式(22)では、プリコーダ動作W(i)および層の個数nを、可能なプリコーダのセットから選択することができる。たとえば、プリコーダ動作を、R8および/またはR10仕様に関する既存のコードブックまたは新たに定義されるコードブックから選択することができる。プリコーダ動作を、層の可能な個数に基づいて選択することができる。1つまたは複数の層マッピングパラメータ(たとえば、プリコーディング動作、送信ランク)を、より上位の層のシグナリングに基づいて判定し、かつ/またはたとえばサポートするPDCCHを介して、動的にシグナリングされるものとすることができる。WTRUは、動作の構成されたモードに基づいて、暗黙のうちにパラメータを判定することができる。WTRUは、可能なプリコーディング行列インデックスのセットおよび/または層の可能な個数のセット(たとえば、送信ランク)を判定するために、本明細書で説明される他の方法を使用することができる。
【0245】
WTRUは、DM−RSポート/アンテナポートの個数および関連する複数アンテナ送信方式(1つまたは複数)を判定することができる。WTRUは、DM−RSポート/アンテナポートの個数が2ポートであると仮定することができる。WTRUは、2つのDM−RSポートを使用してE−PDCCHを層デマッピングすることを試みることができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCHが、次のプリコーディング動作(送信ダイバーシティを利用するために実施することができる)を用いて、両方のDM−RSポート(たとえば、アンテナポートp0およびアンテナポートp1)で送信されたと仮定することができる。
【0246】
【数45】
【0247】
ここで、たとえば、d(2i)は、E−PDCCH送信の諸部分を含む変調されたシンボルを表すことができ、d(2i+1)は、E−PDCCH送信の諸部分を含む変調されたシンボルを表すことができ、y(p0)(i)は、DM−RSポートp0を介して受信された信号を表すことができ、y(p1)(i)は、DM−RSポートp1を介して受信された信号を表すことができる。
【0248】
層マッピングまたは層デマッピングに使用される方法は、E−PDCCHの動作の構成されたモードに依存することができる。たとえば、動作の周波数局所化されたモードの一例では、層デマッピングを、式(17)〜(22)のうちの1つまたは複数によって表される空間多重化の方法のうちの1つに従って実行することができる。動作の周波数分散されたモードの一例では、層デマッピングを、たとえば式(23)によって表される、送信ダイバーシティを利用する方法に従って実行することができる。WTRUは、より上位の層のシグナリングに基づいておよび/またはサポートするPDCCHもしくはある他の動的表示から動的に、その動作のモードを決定することができる。WTRUは、たとえば異なる検索空間内の、同一のサブフレームでの動作の複数のモードに従って、復号を試みることもできる。
【0249】
複数のDM−RSポートを用いるE−PDCCH復調について、WTRUは、リソース要素ごとに、単一のシンボルがポートのうちの1つから判定されると判定することができ、ここで、リソース要素とポートとの間の関係を、事前に決定されまたはシグナリングされるものとすることができる。たとえば、最高の搬送波周波数を有する6つの副搬送波のRE(おそらく、第1の制御チャネル要素に対応する)を、第1のアンテナポート(たとえば、アンテナポート7)を使用して復調することができ、最低の搬送波周波数を有する6つの副搬送波のRE(おそらく、第2の制御チャネル要素に対応する)を、第2のアンテナポート(たとえば、アンテナポート8)を使用して復調することができる。この復調方式の使用は、単一のRBまたはRBの単一の対への複数のE−PDCCH送信の多重化を容易にすることができる。一例では、WTRUは、必ず、そのWTRUがE−PDCCH受信/復号について使用するように構成された各アンテナポートを使用してすべてのREを復調することができる。この例では、REの同一のサブセットについて複数のアンテナポートから入手されるシンボルのセットは、同一のE−CCEまたは異なるE−CCEのいずれかに対応することができる。
【0250】
E−PDCCH(たとえば、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセット)を含む可能性がある変調されたシンボルのシーケンス(1つまたは複数)を入手した時に、WTRUは、復調されたビットストリームを成功して受信し、判定するために、1つまたは複数の復調方法を使用することができる。同様に、スクランブルされたビットを受信した時に、送信器/eNBは、スクランブルされたビットを変調して、送信のための変調されたシンボル(および/またはビット)を作成することができる。スクランブルされたビット
【0251】
【数46】
【0252】
を、複素数値の復調シンボルのセットd(0),… d(Msymb−1)に変調することができ、逆も同様である。たとえば、スクランブルされたビットを、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方法(たとえば、Msymb=Mtot/2)、16QAM(16 state Quadrature Amplitude Modulation)(たとえば、Msymb=Mtot/4)、および/または64QAM(64 state Quadrature Amplitude Modulation)(たとえば、Msymb=Mtot/6)を使用して変調することができ、ここで、Mtotは、変調されるスクランブルされたビットの個数とすることができる。
【0253】
たとえば、WTRUは、Msymb個のシンボルがQPSK、16QAM、および/または64QAMのうちの1つまたは複数を使用して変調されたと仮定して、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットのMsymb個のシンボルを復調することができる。これらの変調技法(またはある他の変調技法)のうちの1つが、基準信号に使用されないリソース要素内でE−PDCCHの送信に使用されたと仮定することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCH信号と対応するアンテナポートの基準信号との間の仮定される電力比(たとえば、推定された、または定義された)に基づいて、振幅情報を判定することができる。E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットのWTRUによる復調の結果を、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットのMtot個の復調されたビット
【0254】
【数47】
【0255】
のブロックとすることができる。シンボルの順序を、副搬送波インデックス、時間インデックス、REGインデックス、E−REGインデックス、制御要素インデックス、スロットインデックス、RBインデックス(たとえば、VRBインデックスまたはPRBインデックス)、アンテナポート、および/またはその任意の組合せのうちの1つまたは複数の中からの指定された優先順位順序を使用して判定することができる。
【0256】
WTRUは、復調されたビットをデスクランブルすることができる。同様に、eNBは、複数の符号化されたビットをスクランブルすることができる。たとえば、送信器/eNBは、符号化されたビットのブロックb(0),…,b(Mtot−1)をスクランブリングシーケンスc(i)によって乗算することによって、スクランブルされたビットのブロック
【0257】
【数48】
【0258】
を入手することができる。同様に、受信器/WTRUは、復調されたビット
【0259】
【数49】
【0260】
をスクランブリングシーケンスc(i)によって乗算することによって、デスクランブルされたビットのブロックb(0),…,b(Mtot−1)を入手することができる。スクランブリングシーケンスc(i)は、たとえば長さ31のゴールドシーケンスによって定義される、擬似乱数シーケンスとすることができる。長さMPNの出力擬似乱数シーケンスc(n)(ただし、n=0,1,…,MPN−1)を、次式によって定義することができる。
c(n)=(x(n+N)+x(n+N)) mod 2 式(24)
(n+31)=(x(n+3)+x(n)) mod 2 式(25)
(n+31)=(x(n+3)+x(n+2)+n(n+1)+x(n)) mod 2 式(26)
ただし、N=1600であり、第1のm系列を、x(0)=1,x(n)=0,n=1,2,…,30を用いて初期化することができる。
【0261】
一例では、第2のm系列の初期化を、
【0262】
【数50】
【0263】
によって表すことができ、その値は、系列の適用に依存する。スクランブリングシーケンスジェネレータを、cinitを用いて初期化することができ、cinitを、E−PDCCHが復号されるサービングセルのセルアイデンティティ(たとえば、
【0264】
【数51】
【0265】
)、UE固有C−RNTI(たとえば、nRNTI)、スクランブリングパラメータ(たとえば、NID)、E−PDCCHがそこから送信された送信ポイントアイデンティティ(たとえば、nTP)、検索空間に関係するパラメータ、DCIフォームに関係するパラメータ、スロット番号、サブフレーム番号、および/またはE−PDCCH送信に使用されたDM−RSポート(1つまたは複数)に関係するパラメータのうちの1つまたは複数の関数とすることができる。たとえば、スクランブリングシーケンスジェネレータを、次式を使用して入手することができる。
【0266】
【数52】
【0267】
ここで、nは、無線フレーム内のスロット番号とすることができ、NIDは、セルアイデンティティまたは送信ポイントアイデンティティ(nTP)などのより上位の層によって提供される別のパラメータに対応することができる。たとえば、このパラメータを、CSI−RS構成および/またはE−PDCCH送信のために割り当てられたDM−RSアンテナポートのパラメータのうちの1つから暗黙のうちに導出することができる。E−PDCCHをスクランブルするこの手法は、WTRUが、ランダムアクセス応答、ページング、電力制御、および/または共通検索空間内でのE−PDCCHによるシステム情報などのブロードキャスト制御送信を受信するシナリオで有益である可能性がある。
【0268】
一例では、WTRUのスクランブリングシーケンスジェネレータを、式(29)に示されているようにセル固有値およびWTRU固有値によって初期化することができる。
【0269】
【数53】
【0270】
ここで、nRNTIは、たとえばCRCマスキング(たとえば、CRCスクランブリング)のための、E−PDCCH送信に関連するRNTIに対応することができるパラメータとすることができる。このパラメータは、E−PDCCHによって搬送される情報のタイプに依存して、WTRU固有または共通とすることができる。上で定式化された初期化値の使用は、異なるスクランブリングシーケンスが、異なるRNTIおよびアイデンティティNIDの異なる値を使用して2つのWTRUの間で使用されることを保証することができる。それを行うことによって、ランダム化を、システム内のWTRUのすべての対の間で保証しまたは達成することができる。
【0271】
一例では、WTRUは、E−PDCCHデスクランブリングに関するスクランブリングシーケンスジェネレータを暗黙のうちに選択することができる。たとえば、WTRUは、関連するDCIフォーマットに基づいて、E−PDCCHデスクランブリングに関するスクランブリングシーケンスジェネレータを暗黙のうちに選択することができる。たとえば、WTRUは、DCIフォーマット1Aおよび/または1Cについて、事前に定義されたスクランブリングシーケンスジェネレータを使用することができ、DCIフォーマット、0、1、1B、2、2A、および/または他などの他のDCIフォーマットについて、異なるスクランブリングシーケンスジェネレータを使用することができる。一例として、DCIフォーマット1Aまたは1Cのスクランブリングシーケンスジェネレータを、関数cinit=f(n,NID)を使用して入手することができる。DCIフォーマット1Aまたは1Cのスクランブリングシーケンスジェネレータを、この関数を使用して入手することができ、他のDCIフォーマット(たとえば、0、1、1B、2、および/または2A)について、WTRUは、スクランブリングシーケンスジェネレータを初期化するのに関数cinit=f(nRNTI,n,NID)を使用することができる。
【0272】
WTRUは、関連する検索空間に基づいて、E−PDCCHデスクランブリングに関するスクランブリングシーケンスジェネレータを暗黙のうちに選択することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCHが共通の検索空間またはUE固有検索空間のどちらで受信されるのかに依存して、スクランブリングシーケンスジェネレータを判定することができる。一例として、共通の検索空間で受信されるDCIフォーマットに関するスクランブリングシーケンスジェネレータを、関数cinit=f(n,NID)を使用して入手することができる。UE固有検索空間で受信されるDCIフォーマットに関して、WTRUは、関数cinit=f(nRNTI,n,NID)を使用して、スクランブリングシーケンスジェネレータを初期化することができる。
【0273】
WTRUは、関連する送信ポイントに基づいて、E−PDCCHデスクランブリングに関するスクランブリングシーケンスジェネレータを暗黙のうちに選択することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCH送信に使用される送信ポイントに依存して、異なるスクランブリングシーケンスジェネレータを使用することができる。そのような手法の主な利益は、送信ポイント間干渉をランダム化することによる、制御チャネルリソースの改善された空間的再利用を達成することとすることができる。一例として、WTRUのスクランブリングシーケンスジェネレータを、関数
【0274】
【数54】
【0275】
または
【0276】
【数55】
【0277】
を使用して初期化することができ、ここで、nTPは、E−PDCCH送信に関連する送信ポイント(および/またはCSI−RSリソースもしくは構成)に対応することができ、
【0278】
【数56】
【0279】
は、E−PDCCHがそこから送信されるセルの物理アイデンティティに対応することができる。
【0280】
E−PDCCHのスクランブラの初期化の方式は、PDSCHとE−PDCCHとの間のハイブリッドFDM/TDM多重化と純FDM多重化との両方に同等に適用可能とすることができる。しかし、PDSCHとE−PDCCHとの間のハイブリッドFDM/TDM多重化の場合に、所与のWTRUのE−PDCCHが、サブフレーム内の1つのスロット(たとえば、サブフレームの第1のスロット)に制限される場合がある。WTRUは、サブフレーム番号ではなく(またはこれに加えて)スロット番号の関数として、ならびに、セル内干渉およびセル間干渉をよりよくランダム化するために1つまたは複数のセル固有値および/またはUE固有値に基づいてスクランブリングシーケンスにバイアスを与えることによって、スクランブリングシーケンスを導出することができる。たとえば、スクランブリングシーケンスジェネレータが、UE固有値(たとえば、nRNTI)に基づいて入手される場合に、スクランブリングシーケンスジェネレータを、たとえば次式を使用して入手することができる。
【0281】
【数57】
【0282】
符号化処理ステップ(たとえば、eNBが符号化を実行し、WTRUが復号を実行する)では、送信器/eNBは、第i E−PDCCH送信のMbit(i)個の符号化されたビットのシーケンスを生成するために、少なくとも1つのWTRUのための少なくとも1つのE−PDCCH送信のディジタル制御情報を符号化することができる。符号化されるビットの個数は、符号化されるビットの可能な個数のセットのうちの1つとすることができ、ここで、符号化されるビットの可能な個数は、CCE(control channel element)またはE−CCE(enhanced control channel element)の単位でのアグリゲーションレベルLに対応することができる。いくつかのREがマッピングに使用不能である(たとえば、REが基準信号を含み、かつ/または干渉監視に使用される)場合には、eNB/WTRUは、使用可能なREの個数に合わせて符号化されるビットの個数を調整するために、パンクチャリングおよび/またはレートマッチングを実行することができる。
【0283】
複数のE−PDCCHが送信される場合に、送信器は、これらのE−PDCCH送信からの符号化されたビットb(0),…,b(Mtot−1)を連結して、Mtot個の符号化されたビットのシーケンスを生成することができ、ここで、Mtotは、Mbit(i)のiにまたがる合計である。これを、多重化と称する場合がある。同様に、WTRU/受信器は、Mtot個の符号化されたビットから各E−PDCCH送信のMbit(i)個のビットを判定することによって、多重分離を実行することができる。
【0284】
送信器は、周波数ダイバーシティの質を高める方法として、おそらくはE−CCEの単位によって、Mtot個の符号化されたビットのブロックのインターリービングを実行することができる。たとえば、ブロックインターリーバを、Q個のE−CCEにわたって適用することができる。インターリーバが使用される場合に、1つまたは複数の<NIL>E−CCE(たとえば、パディング)を実際のE−CCEに追加して、インターリーバ入力に適切な合計Q個のE−CCEを入手することができる。一例として、インターリービングは、オリジナルシーケンス内の2つの連続するCCEが、インターリーブされたシーケンス内でC個のCCEによって分離されるようなものとすることができる。
【0285】
WTRUが、所与のサブフレームについてE−PDCCHを監視しなければならないと判定する時に、WTRUは、次の方法のうちの1つまたは複数を使用して、候補E−PDCCHを復号することを試みることができる。復号手順を、デスクランブルされたビットストリームまたはE−PDCCH候補もしくはE−PDCCH候補のセットを含む任意のビットストリームに適用することができる。たとえば、WTRUは、Mtot個のデスクランブルされた(または復調された)ビットからとられたMbit個の符号化されたビットの少なくとも1つのサブセットを使用して、候補E−PDCCHを復号することを試みることができる。一例では、WTRUは、仮定されたDCIフォーマットまたは仮定されたCRCサイズでバイアスを与えられた仮定された個数の情報ビットのうちの少なくとも1つを使用して、候補E−PDCCHを復号することを試みることができる。一例では、WTRUは、ダウンリンク制御情報のCRCをマスクする(たとえば、スクランブルする)ために仮定された少なくとも1つのRNTIを使用して、候補E−PDCCHを復号することを試みることができる。たとえば、RNTIは、UE固有セルRNTI(C−RNTI)、システム情報RNTI(SI−RNTI)、ページングRNTI(P−RNTI)、ランダムアクセスRNTI(RA−RNTI)、および/または別のタイプのRNTIのうちの1つまたは複数を含むことができる。新しいRNTIを、E−PDCCHを復号するために定義することができる。
【0286】
WTRUは、RNTIを用いてマスクされたCRCが、復号されたDCIと一貫するかどうか、および/またはDCIが、仮定されたDCIフォーマットに従って符号化されているかどうかに基づいて、E−PDCCHが成功して復号されると判定することができる。特定のE−PDCCH候補のMbit個の符号化されたビットのサブセットを、次の方法のうちの1つまたは複数を使用して判定することができる。
【0287】
WTRUは、この候補E−PDCCHのE−PDCCHに使用される変調次数(modulation order)および/またはリソース要素の個数に基づいて、候補E−PDCCHの符号化されたビットの総数を判定することができる。たとえば、WTRUは、他のルールに従って他の信号が存在するように構成されている時(たとえば、より上位の層によってシグナリングされる時、式がそうであることを示す時、ネットワークによって構成される時など)に、そうでなければE−PDCCH位置を判定するための判断基準に従ってE−PDCCHの情報シンボルを搬送するはずのリソース要素が、そうではなく別のタイプの信号に使用されていると仮定することができる。そのようなシナリオは、衝突と考えることができ、そのような衝突が発生する時に、WTRUは、衝突に関わるREが、E−PDCCHに対応するシンボルを含まないと仮定することができる。この場合に、WTRUは、E−PDCCHの情報シンボルがそのリソース要素内で送信されず、減らされた個数の符号化されたビットを介して符号化するためにレートマッチングが利用されると仮定して、E−PDCCHを復号することができる。この方法を、CSI−RS、PBCH(Physical Broadcast Channel)、PSS(Primary Synchronization Signal)/SSS(Secondary Synchronization Signal)、PRS(positioning reference signal)、および/または類似物という信号のうちの少なくとも1つとの衝突の場合に利用することができる。
【0288】
一例では、WTRUは、Mtot個のデスクランブルされた(または復調された)ビットをMCCE個のビットのNCCE個のグループにグループ化することができ、ここで、各グループは、1つのE−CCEに対応することができる。E−CCEあたりのビット数(MCCE)を、事前に決定するか、より上位の層によってシグナリングすることができる。たとえば、MCCEは、72ビットの固定長を有することができる。もう1つの例では、MCCEは、送信モードに基づいてまたはeNBによってシグナリングされる長さ表示に基づいて決定できる可変長を有することができる。WTRUは、受信されたE−CCEのサブセット、たとえば、L個のE−CCE(Lは整数である)を選択することができ、このサブセットは、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットのMbit個の符号化されたビットに対応する。この例では、Lを、E−PDCCH候補(1つまたは複数)のアグリゲーションレベルとすることができる。E−PDCCHのアグリゲーションレベルを、そのE−PDCCHの送信のためにアグリゲートされるE−CCEの総数とすることができる。もう1つの例では、E−PDCCHのアグリゲーションレベルを、そのE−PDCCHの送信のためにアグリゲートされる仮想リソースブロックおよび/または物理リソースブロックの総数とすることができる。
【0289】
検索空間を、所与のアグリゲーションレベルLに関するE−PDCCH候補のE−CCEの複数のそのようなサブセットによって定義することができる。WTRUが復号を試みるアグリゲーションレベルのセットを、検索空間が共通またはUE固有のどちらであるのかに依存するものとすることができる。WTRUが復号を試みるアグリゲーションレベルのセットを、より上位の層からシグナリングすることができる。各試みの開始E−CCEを、RNTIの関数とすることができる。
【0290】
複数のE−CCEアグリゲーションレベル(L)を、E−PDCCHリンク適合に利用することができる。たとえば、E−CCEアグリゲーションレベルは、UE固有検索空間内のL∈{1,2,4,8}またはL∈{1,2,3,4,5,6,7,8}の集合に対応することができる。E−CCEアグリゲーションレベルを、共通の検索空間内のL∈{4,8}とすることができる。E−CCEアグリゲーションレベルを、UE固有のより上位の層のシグナリングによって構成することができる。E−CCEアグリゲーションの開始点を、WTRUのRNTIの関数として定義することができる。
【0291】
一例では、WTRUを、E−PDCCH候補の復号を試みるように構成することができ、ここで、L個のE−CCEのサブセットは、L個の連続するE−CCEを含む。一例では、次の式を使用して、検索空間内のE−PDCCH候補のE−CCEのインデックスを判定することができる。
【0292】
【数58】
【0293】
ここで、Yは、サブフレーム番号kの関数とすることができる擬似乱数変数とすることができ、m’は、候補インデックスとすることができる。NCCE,kは、サブフレームk内のE−CCEの個数とすることができ、iは、0からL−1までの範囲にわたることができる。
【0294】
一例では、WTRUを、L個のE−CCEがL個の不連続なE−CCEを含むことができる1つまたは複数のE−PDCCH候補を復号することを試みるように構成することができる。たとえば、不連続なE−CCEは、送信器/eNBが対応するインターリービング動作を適用する場合に使用される可能性がある。たとえば、L個の不連続なE−CCEは、合計C個のE−CCE全体にわたって分布するものとすることができる。そのような手法は、たとえば、L個の不連続なE−CCEが、周波数において分離されたリソースブロックにマッピングされる場合に使用することができる。これは、周波数ダイバーシティ利益が求められる場合とすることができる。一例では、次の式を使用して、検索空間内のE−PDCCHに関するE−CCEのインデックスを判定することができる。
【0295】
【数59】
【0296】
ここで、式(32)のパラメータは、式(31)で開示されたものと同一の意味を有することができる。L個の不連続なE−CCEを含むE−CCEの総数Cを、事前に決定するか、より上位の層によってシグナリングすることができる。パラメータC、したがってE−PDCCH候補のE−CCEを、より上位の層によって構成されるか他の形の、E−PDCCHが周波数選択的モードまたは周波数ダイバーシティモードのどちらであるのかに依存するものとすることができる。
【0297】
一例では、上の式(31)および/または(32)を利用するのではなく(またはこれに加えて)、WTRUは、たとえば送信器がインターリービング動作を適用する場合に、送信器の逆の動作を実行することによって、E−CCEのシーケンスをデインターリーブすることができる。
【0298】
L個の不連続なE−CCEのサブセットを含むE−PDCCH候補の復号を、複数のE−CCEが異なるアンテナポート上の同一のリソース要素にマッピングされる可能性がある場合にも使用することができる。複数のアンテナポートを使用するE−PDCCHの送信は、好ましい無線条件にあるWTRUの複数の層でのE−PDCCHの受信を可能にすることができる。より好ましくない無線条件にあるWTRUについて、E−PDCCHを、単一の層で受信することもできる。たとえば、アンテナポートの複数の個数および/または組合せでの受信を可能にするために、E−PDCCHが、C個のアンテナポートで受信され、(Cj+c)を用いてインデクシングされるE−CCEを、第cの層でリソース要素の同一のセット(jによってインデクシングされる)にマッピングすることができ、cが0からC−1まで範囲にわたることができると仮定することができる。たとえば、C=2について、c=0は、アンテナポート7に対応することができ、c=1は、アンテナポート8に対応することができる。WTRUは、式(8)を使用する連続するE−CCEインデックスについて、次式を使用することによってC個の層においてアグリゲーションレベルLでE−PDCCH候補の受信を試みることができる。一例では、WTRUは、C個のE−CCE上で間隔をおかれたL個のE−CCEについて式(9)を使用することによって、単一の層においてアグリゲーションレベルLでE−PDCCH候補の受信を試みることもできる。
【0299】
ブライド復号の複雑さを減らすために、WTRUは、単一の層またはC個の層のいずれかを介する送信を仮定して、E−PDCCHの復号を試みることができる。一例では、WTRUがE−PDCCHの復号を試みることができる唯一の時は、WTRUが単一の層またはC個の層を介する送信を仮定する時とすることができる。E−PDCCH送信に使用される層の個数を、より上位の層によって示すことができ、かつ/または暗黙のうちに判定することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用される層の個数を、アグリゲーションレベルに関するE−CCEビットの総数および/または仮定されたDCIフォーマットに関する情報ビットの個数に基づいて暗黙のうちに判定することができる。たとえば、情報ビットの個数と符号化されたビットの個数(たとえば、E−CCEビットの総数)との間の比によって与えることができる有効な符号化レートが、しきい値を越える場合に、複数の層を介する送信を試みることができる。一例では、単一の層を介する送信は、有効な符号化レートがしきい値未満である場合に試みることができる。このしきい値を、事前に定義することができ、または、より上位の層によって提供することができる。
【0300】
さらに、E−PDCCH領域を定義するパラメータおよび少なくとも1つのE−PDCCH候補の送信特性を判定する方法を定義することができる。そのようなパラメータを、この説明では集合的にE−PDCCHパラメータと称する場合がある。E−PDCCHパラメータを使用して、E−PDCCH領域の位置および/または特性を定義することができる。さらに、E−PDCCHパラメータを使用して、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットの位置および/または特性を定義することができる。たとえば、E−PDCCHパラメータをWTRUによって利用して、所与のサブフレームの時間周波数リソースグリッド内のE−PDCCH領域および/またはE−PDCCH候補の位置および/または特性を判定することができる。同様に、時間周波数リソースグリッド内のE−PDCCH領域および/またはE−PDCCH候補の位置および/または特性を使用して、他のE−PDCCHパラメータを判定することができる。一般に、E−PDCCHパラメータは、潜在的なE−PDCCH候補またはE−PDCCH領域の任意の送信特性、プロパティ、属性、品質、特徴、および/または類似物とすることができる。E−PDCCH候補またはE−PDCCH領域を、E−PDCCHパラメータの組合せに基づいて定義することができる。E−PDCCHパラメータは、E−PDCCHの復号に関する処理ステップで使用される複数の可能な方法のうちの1つを示すことができる。E−PDCCHパラメータは、「周波数局所化された」または「周波数分散された」など、動作のE−PDCCHモードを示すことができる。
【0301】
たとえば、E−PDCCHパラメータおよび/またはE−PDCCHパラメータの組合せを使用して、E−PDCCH候補を定義し、識別することができる。以下のE−PDCCHパラメータのうちの任意の1つまたは複数を、E−PDCCH候補の送信特性/アイデンティティを任意の組合せで判定するために、WTRUによって使用することができる。たとえば、E−PDCCHパラメータの一例を、E−PDCCH候補のリソース要素のサブセットのアイデンティティとすることができる。WTRUは、これらのリソース要素のアイデンティティ/位置に基づいて、E−PDCCH候補によって関連付けられる他の送信特性を判定することができる。E−PDCCH候補を含むリソース要素のサブセットを、複数のパラメータまたは量(たとえば、アグリゲーションレベル、E−CCEの個数、E−CCEが連続的または分散されている、のどちらであるのかなど)によって定義し、かつ/または特徴を表すことができるので、これらの量も、E−PDCCHパラメータと考えることができる。
【0302】
一例では、E−PDCCH候補の送信特性/アイデンティティを定義するのに使用できるE−PDCCHパラメータを、2つの隣接するリソースブロックまたはリソースブロックの2つの部分内の基準信号が同一のE−PDCCHのためにプリコーディングされるのかどうかとすることができる。たとえば、WTRUは、基準信号が同一のプリコーディング重みを使用してプリコーディングされる場合に、基準信号を含むE−CCEが、両方とも同一のE−PDCCH候補の一部であると判定することができる。言い替えると、E−PDCCH候補を、さまざまな基準信号に関連するプリコーディングに基づいて判定しまたは識別することができる。もう1つの例では、E−PDCCH候補パラメータを、2つの隣接するリソースブロックまたはリソースブロックの2つの部分の基準信号が、異なるプリコーディング重みを使用してプリコーディングされることとすることができる。この例では、E−PDCCH候補を定義するパラメータを、基準信号(およびおそらくはその基準信号を含むE−CCE)が異なるプリコーディング重みを用いてプリコーディングされることとすることができる。
【0303】
一例では、E−PDCCH候補の送信特性および/またはアイデンティティを定義するのに使用できるE−PDCCHパラメータを、スクランブリングパラメータScまたはNIDとすることができる。たとえば、2つの異なるE−PDCCH候補が、類似する送信特性を有する場合があるが、2つの候補を、それぞれ、異なるスクランブリングパラメータを用いてスクランブルし、かつ/またはスクランブルされると仮定することができる。一例では、E−PDCCH候補の送信特性および/またはアイデンティティを定義するのに使用できるE−PDCCHパラメータを、E−PDCCH候補を含むE−CCEのインデックスの間の間隔Cとすることができる。たとえば、複数のE−PDCCH候補が、それぞれ、E−CCEの間の間隔の異なる値を有することができ、連続しないE−CCEのさまざまな分布を使用して、さまざまなE−PDCCH候補を定義することができる。一例では、E−PDCCHが、周波数選択的モードまたは周波数ダイバーシティモードのどちらで受信されなければならないのかを、E−PDCCH候補の送信特性を定義するE−PDCCHパラメータとして使用することができる。一例では、E−PDCCH候補の送信特性を定義できるE−PDCCHパラメータを、E−PDCCHシンボルをREGまたはE−REGにマッピングするのに使用される方法の表示(たとえば、置換が使用されるか否か)とすることができる。
【0304】
E−PDCCH候補の送信特性および/またはアイデンティティを定義するのに使用できるもう1つの例であるE−PDCCHパラメータを、変調次数、たとえばQPSK、16−QAM、または64−QAMとすることができる。いくつかのE−PDCCH候補は、第1の変調次数を利用することができ、他のE−PDCCH候補は、第2の変調次数を利用することができる。したがって、変調次数を使用して、潜在的なE−PDCCH候補の間で区別することができる。E−PDCCH候補の送信特性および/またはアイデンティティを定義するのに使用できるもう1つの例であるE−PDCCHパラメータを、E−PDCCHがそれを介して送信されるアンテナポートのセットとすることができる。アンテナポートのセットを、アンテナポート(または送信層)の個数および/またはアンテナポートを介して送信される基準信号がセル固有(たとえば、CRS)またはUE固有(たとえば、DM−RS)のどちらであるのかに関して定義することができる。アンテナポートのさまざまな組合せを使用して、E−PDCCH候補を定義することができる。
【0305】
一例では、アンテナポートを介して送信される基準信号の特性のセットを使用して、候補E−PDCCHの送信特性を定義することができる。基準信号の特性のセットを、その基準信号がそれを介して送信されるアンテナポート、スクランブリングアイデンティティ(たとえば、nSCID)、および/または基準信号とE−PDCCH送信との間の電力オフセットのうちの1つまたは複数に関して定義することができる。一例では、基準信号の特性のセットを、時間および/または周波数において隣接する異なるリソースブロック内の基準信号が同一のE−PDCCH送信についてプリコーディングされるとWTRUが判定するかどうか(たとえば、PRBバンドリングを利用できるかどうか)に関して定義することができる。一例では、基準信号の特性のセットを、擬似乱数ジェネレータの初期値を計算するためのパラメータ(cinit)に関して定義することができる。E−PDCCHパラメータの任意の組合せを使用して、E−PDCCH候補を定義することができる。一例では、E−PDCCHを介して送信される情報の性質および量を決定するDCI(downlink control information)フォーマットを使用して、E−PDCCH候補の送信特性を定義することができる。DCIフォーマットを、フォーマットの表示(1A、1B、1C、2など)、DCIフォーマットの情報ビットの個数、ならびに/またはDCIがダウンリンク割当、アップリンクグランド、および/もしくは他のタイプの制御情報を示すのかどうかに基づいて判定することができる。一例では、E−PDCCH候補の送信特性を、拡張されたダウンリンク制御チャネル送信のCRCをマスクするのに使用されるRNTI(radio network temporary identifier)に基づいて定義することができる。
【0306】
E−PDCCH候補を、E−PDCCHパラメータの特定の組合せによって定義することができる。次の全般的な方法を、WTRUによって使用して、E−PDCCH候補に関する、少なくとも1つのE−PDCCHパラメータまたはE−PDCCHパラメータの特定の組合せを判定することができる。一例では、WTRUは、少なくとも1つのE−PDCCHパラメータに関する事前に決定された値を仮定することができる。たとえば、E−PDCCH送信に使用されるアンテナポートを、7または8(または、ある他の事前に定義された値)に固定することができ、またはこれに固定されると仮定することができる。WTRUは、より上位の層のシグナリング(たとえば、RRC)から、1つまたは複数のE−PDCCHパラメータの値を入手することができる。たとえば、E−PDCCH領域(または、E−PDCCH領域の開始OFDMシンボル)を、半静的な形でRRC(Radio Resource Control)によって、ブロードキャスト(たとえば、システム情報)または専用シグナリング(たとえば、eNBからのRRCメッセージ)を使用してシグナリングすることができる。
【0307】
WTRUは、そのWTRUについて構成されたより上位の層の構成に基づいてE−PDCCHパラメータの値を判定することができる。たとえば、E−PDCCHの復号を試みる時にWTRUが仮定する可能なDCIフォーマットのサブセットおよび/または可能な検索空間(1つまたは複数)のセットを、E−PDCCHが受信されるセルおよび/またはPDSCHが受信されるセルについて構成された送信モードに依存するものとすることができる。一例では、E−PDCCHパラメータを、ある種の信号がサブフレーム内に存在するかどうかに基づいて判定することができる。たとえば、E−PDCCH領域の位置を、CSI−RS、PRS、PSS/SSS、および/または類似物など、ある種の信号の存在に依存するものとすることができる。
【0308】
WTRUは、E−PDCCHがその中で監視されるサブフレームおよび/またはコンポーネントキャリア(またはサービングセル)のプロパティを判定することができる。サブフレームのプロパティは、E−PDCCHパラメータと考えることができる。たとえば、E−PDCCHの復号を試みる時にWTRUが仮定する可能なDCIフォーマットのサブセットおよび/または可能な検索空間(1つまたは複数)のセットを、サブフレームが通常のサブフレームまたはMBSFNサブフレームのどちらであるのかに依存するものとすることができる。E−PDCCHの復号を試みる時にWTRUが仮定する可能なDCIフォーマットのサブセットおよび/または可能な検索空間(1つまたは複数)のセットを、E−PDCCHがその上で復号される搬送波が通常の搬送波または拡張搬送波(extension carrier)のどちらであるのかに依存するものとすることができる。一例では、E−PDCCH領域および/またはE−PDCCHの検索空間(1つまたは複数)を、サブフレームタイミング、サブフレーム番号、またはフレーム番号の関数とすることができる。たとえば、WTRUのE−PDCCH領域が、既知のパターンまたはシグナリングされたパターンに従ってサブフレームからサブフレームへホッピングしている場合がある。これは、フェージングおよび干渉に対するダイバーシティを提供するのに有益である可能性がある。
【0309】
WTRUは、共通の検索空間またはUE固有検索空間でのPDCCHの復号から少なくとも1つのE−PDCCHパラメータの値を入手することができる。たとえば、E−PDCCH領域(またはE−PDCCH領域の開始OFDMシンボル)またはE−PDCCHに使用されるアンテナポートを、レガシ制御領域内で受信されるPDCCHを介してシグナリングすることができる。さらなる方法の一例を、下で説明する。
【0310】
WTRUは、PCFICHの復号から少なくとも1つのE−PDCCHパラメータの値を入手することができ、かつ/またはより上位の層からPDSCHの開始シンボルを入手することができる。たとえば、E−PDCCHの第1のOFDMシンボルは、PCFICHまたはより上位の層から判定されたPDCSHの第1のOFDMシンボルに対応することができる。一例では、WTRUは、同一のサブフレーム内のPCFICHから復号された値に基づいて、サブフレーム内のE−PDCCH領域のプロパティを判定することができる。たとえば、WTRUは、PCFICHから復号された値に基づいておよび/またはより上位の層のシグナリングに基づいて、サブフレーム内に含まれるE−PDCCHが、周波数選択的または周波数分散された、のどちらのタイプであるのかを判定することができる。一例では、WTRUは、PCFICHシグナリングおよび/またはより上位の層のシグナリングに基づいて、周波数領域でのE−PDCCH領域(たとえば、E−PDCCH送信を含む副搬送波のブロック)の位置を判定することができる。一例では、PCFICHの使用を、より上位の層によって構成されたサブフレームのサブセットについて適用可能とすることができる。たとえば、レガシ/R8 WTRUが、PCFICHを正しく解釈できない場合には、いくつかのサブフレームを後方互換にすることを可能にするために、いくつかのサブフレームが、PCFICHおよび/またはE−PDCCHを含まないものとすることができる。
【0311】
WTRUは、以下ではPEICH(Physical E−PDCCH indicator channel)と称する、新たに定義される物理チャネルの復号から少なくとも1つのE−PDCCHパラメータの値を入手することができる。PEICHを、リソース要素の既知のサブセットにマッピングすることができる。たとえば、PEICHから復号されたN個のビットは、事前定義のマッピングまたはより上位の層によって提供されるマッピングに従って、E−PDCCHパラメータの2個までの可能なセットを示すことができる。
【0312】
WTRUは、少なくとも1つのE−PDCCHパラメータの値を示すこのWTRUからの以前の送信に基づいて、このパラメータの値を入手することができる。たとえば、アグリゲーションレベル、変調次数、および/または送信ランク(たとえば、層の個数)を、物理層(たとえば、非周期的CSIフィードバック)またはMAC層(たとえば、MAC制御要素)でのWTRUフィードバックに基づいて判定することができる。
【0313】
本明細書で説明する方法を、個々のE−PDCCHパラメータの判定に適用可能とすることができるが、より一般的に、パラメータの有効な組合せの可能なセットのうちの1つの判定にも適用可能とすることができる。これは、パラメータのある種の組合せが実際には使用されてはならないことを考慮すると、より効率的なシグナリングを可能にすることができ、ブラインド復号の複雑さを制限することができる。たとえば、変調次数およびアグリゲーションレベルの組合せのいくつかは、動作中に許可されない可能性がある。実施形態の一例では、16QAMの変調次数を用いる動作について、アグリゲーションレベルが、1、2、または4に制限される可能性がある。もう1つの例では、64QAMの変調次数を用いる動作について、アグリゲーションレベルが、1または2に制限される可能性がある。WTRUを、有効なパラメータのセットを用いて構成することができる。したがって、WTRUが、第1のE−PDCCHパラメータを判定する時に、WTRUは、第2のパラメータがWTRUの構成に従って有効な値の制限されたセットを有する可能性があるという事実に基づいて、有効なパラメータのセットに基づいて第2のE−PDCCHパラメータを判定することもできる。一例では、アグリゲーションレベルのセットは、「周波数分散された」または「周波数局所化された」など、動作のE−PDCCHモードに依存する可能性がある。
【0314】
一例では、WTRUは、ある種のDCIフォーマットが、検索空間のサブセットについて可能であるが、他の検索空間について使用されてはならないと判定することができる。たとえば、ダウンリンク割当に対応するDCIフォーマットを、検索空間(1つまたは複数)またはE−PDCCH領域(1つまたは複数)のサブセットに制限することができる。たとえば、ダウンリンク割当に対応するDCIフォーマットを、サブフレームの第1のOFDMシンボルまたは第1のタイムスロットに制限することができる。これは、WTRUがDL割当を処理するためのより長い時間を可能にすることができる。
【0315】
有効な組合せのセット(たとえば、変調次数ごとの可能なアグリゲーションレベルまたは他の特性との他のタイプの組合せ)を、より上位の層によって提供することができ、かつ/または動作のE−PDCCHモードに依存するものとすることができる。WTRUは、さまざまな目的のために、1サブフレーム内の複数のE−PDCCH候補の復号を試みることができる。たとえば、複数のE−PDCCH候補の復号を試みることは、WTRUが、1サブフレーム内で複数のDCI(たとえば、おそらくは複数の搬送波またはセルに関する、DL割当およびULグラント)を入手することを可能にすることができる。もう1つの例ではS、複数のE−PDCCH候補の復号を試みることは、WTRUが、動的リンク適合を利用することを可能にすることができる。WTRUは、ネットワークが、瞬間的なチャネル条件に従って可能な符号化レートのセットのうちの1つを使用して送信することを可能にすることができる。リンク適合をサポートする追加の方法(たとえば、CSIフィードバック)を、下で説明する。複数のE−PDCCH候補の復号を試みることは、たとえばネットワークがE−PDCCH領域内のWTRUごとの多数の可能な位置のセットのうちの1つを使用することを可能にすることによって、スケジューリング柔軟性を可能にすることもできる。
【0316】
WTRUは、E−PDCCHを用いて動作するように構成されている時に、レガシPDCCHの監視のために、本明細書で開示される方法を使用することができる。これらの方法は、スケジューリング柔軟性を維持しながらブラインド復号の複雑さを穏当なレベルに維持するのに有用である可能性がある。本明細書で言及する時に、用語サポートするPDCCHは、受信されたE−PDCCHと同一のサブフレーム内に存在するレガシPDCCH送信を指すことができる。サポートするPDCCHを、サブフレームのレガシ制御領域(たとえば、サブフレームの最初の1〜3個のOFDMシンボル)内に配置することができる。サポートするPDCCHを、E−PDCCHパラメータを示すか、E−PDCCH候補またはE−PDCCH候補のセットの識別、検出、および/または復号を容易にする追加のシグナリングを含むように構成することができる。もう1つの例では、サポートするPDCCHを、E−PDCCH候補とは異なるサブフレーム内に配置することができる。さらに、サポートするPDCCHを、E−PDCCH候補とは異なるコンポーネントキャリアおよび/または異なる送信層/アンテナポート上に配置することができる。
【0317】
サポートするPDCCHを復号する時にWTRUが仮定する可能なDCIフォーマットのサブセットならびに可能な検索空間(1つまたは複数)のセットは、サポートするPDCCHがその中で監視されるサブフレームのプロパティに依存するものとすることができる。たとえば、DCIフォーマットのサブセットを、サブフレームが通常のサブフレームまたはMBSFNサブフレームのどちらであるのかに依存するものとすることができる。もう1つの例では、可能なDCIフォーマットのサブセットを、WTRUの送信モードまたはE−PDCCHがサブフレーム内で監視されるのかどうかに依存するものとすることができる。
【0318】
WTRUを、サポートするPDCCHの復号から少なくとも1つのE−PDCCHパラメータを入手するように構成することができる。サポートするPDCCHの利用は、サブフレームごとの基礎でのE−PDCCHパラメータの動的変更を可能にすることができる。これは、E−PDCCH領域がリソースグリッドの固定された位置にある状況と比較して、同一サブフレーム内のE−PDCCHと一緒のPDSCHのスケジューリングを容易にすることができる。これは、WTRUのより少ない検出複雑さを可能にすることができる、E−PDCCHのいくつかの送信特性の動的シグナリングをも可能にすることができる。さらに、レガシ制御領域でのサポートするPDCCHの監視は、いずれにせよ、E−PDCCHをも監視しつつあるWTRUにとって有益である可能性がある。というのは、ある種の条件(たとえば、高いドップラまたはCSI情報の欠如)の下で、サポートするPDCCHが、より頑健である可能性があり、より信頼できる形で検出され、受信される可能性があるからである。
【0319】
サポートするPDCCHの検出および復号を、R10動作について既に定義されている方法に従って実行することができる。あるいはまたはそれに加えて、サポートするPDCCHを監視する手順を、E−PDCCHの検出および受信をサポートするために変更することができる。
【0320】
たとえば、WTRUは、サブフレームのサブセット内でのみ、サポートするPDCCHの復号を試みることができる。WTRUがサポートするPDCCHの復号を試みるサブフレームを、E−PDCCHがそのサブフレーム内に存在する可能性があるかどうか、サブフレームのタイプ(MBSFN、ABS、または通常のサブフレーム)、ならびに/またはそのサブフレームがより上位の層によってシグナリングされた、フレームおよび/もしくはサブフレーム番号に関して指定され得るサブフレームのサブセットに属するかどうかのうちの1つまたは複数に関して定義することができる。
【0321】
WTRUがサポートするPDCCHの復号を試みるサブフレーム内で、サポートするPDCCHの検索空間は、PDCCHのUE固有検索空間、PDCCHの共通の検索空間、および/またはサポートするPDCCHに固有の新たに定義される検索空間のうちの1つまたは複数に対応することができる。この検索空間を、UE固有C−RNTIとは異なるものとすることができる特定のRNTI値に基づいて導出することができる。
【0322】
さらに、WTRUは、レガシPDCCHに使用されるアグリゲーションレベルのセットとは異なるアグリゲーションレベルのセットについて検索空間を監視することができる。このセットがより小さい場合に、WTRUの展望からの復号の複雑さを減らすことができる。たとえば、アグリゲーションレベルのセットを、{1}または{2,4}に制限することができる。このセットを、事前に定義するか、より上位の層からシグナリングすることができるはずである。
【0323】
検索空間内でサポートするPDCCH候補の復号を試みる時に、WTRUは、CRCが、UE固有C−RNTIまたは、UE固有であってもなくてもよい異なるRNTI値のいずれか1つによってスクランブルされると仮定することができる。この値を、より上位の層によって提供することができる。
【0324】
サポートするPDCCHは、既存のフォーマット(0、1A、1、2、など)に従ってまたは新たに定義されるフォーマットに従って、DCI(downlink control information)を搬送することができる。この新たに定義されるフォーマットは、パディングビットを含むことができ、このパディングビットは、既存フォーマットのサイズにマッチさせ、したがって、ブラインド検出の試みの全体的な回数を減らすことを可能にすることができる。そうである場合には、既存フォーマットと新たに定義されるフォーマットとの間の区別を、レガシフォーマット内のあるフィールド(1つまたは複数)に特定の値を割り当てることによって、または異なるRNTIを用いてCRCをマスクすることによって達成することができる。
【0325】
サポートするPDCCHは、同一のサブフレーム内または後続サブフレーム内、同一の搬送波内または異なる搬送波内のE−PDCCH候補の検出および復号をサポートするさまざまな情報を含むことができる。たとえば、サポートするPDCCHは、E−PDCCHがそのサブフレーム内に存在するかどうかを示すことができる。一例では、サポートするPDCCHは、PDSCHがそのサブフレーム内に存在するかどうかを示すことができる。PDSCHが存在するかどうかを示すことによって、WTRUでのバッファリング要件を減らすことができる。一例では、サポートするPDCCHは、ある種のDCI(1つまたは複数)を含むE−PDCCHがそのサブフレームに存在するかどうかを示すことができる。たとえば、サポートするPDCCHは、DL割当がそのサブフレーム内に存在するかどうかを示すことができる。存在しない場合には、WTRUは、そのサブフレームの残りに含まれる残りのOFDMシンボルのすべてをバッファリングしないと決定することができる。その代わりに、WTRUは、ULグラント情報を含むE−PDCCHを含む可能性があるリソース要素をバッファリングし、復号を試みるが、他の情報を復号しないと決定することができる。
【0326】
サポートするPDCCHは、そのサブフレーム内で復号すべきE−PDCCHの総数(おそらくはDCIフォーマットごとの基礎で)を示すことができる。これは、WTRUが、示された個数を成功して復号した後に、E−PDCCH候補の復号を試みるのを停止することを可能にすることができる。さらに、WTRUが、サポートするPDCCHで示されたものと同数のE−PDCCHを検出しない場合、WTRUは、これをネットワーク中に(たとえば、物理層シグナリングを介して)報告することができる。サポートするPDCCHは、少なくとも1つのE−PDCCHに関する少なくとも1つの検索空間に関係する情報を示すことができる。たとえば、少なくとも1つのE−PDCCHのアグリゲーションレベルを、サポートするPDCCHによって示すことができる。サポートするPDCCHは、サブフレーム内に存在するE−PDCCHの少なくとも1つのDCIに関係する情報を示すことができる。たとえば、サポートするPDCCHは、DCIフォーマットまたはE−PDCCHのDCI内に含まれる情報ビットの個数を示すことができる。
【0327】
サポートするPDCCH内に含まれるDCIの少なくとも1つのフィールドは、同一のサブフレーム内または将来のサブフレーム内のE−PDCCHに関係する、より上位の層によって構成された可能なE−PDCCHパラメータのセットのうちの1つを示すインデックスを含むことができる。このフィールドを、拡張されたDL制御チャネルインジケータ(Enhanced DL control channel indicator)フィールドと称する場合がある。可能なパラメータのセットは、E−PDCCHの潜在的な送信特性を定義するE−PDCCHパラメータの任意のサブセットを含むことができる。E−PDCCHパラメータのサブセットを、拡張されたダウンリンク制御チャネルがダウンリンク割当またはアップリンクグラントを含むかどうかに依存するものとすることができる。たとえば、拡張されたDL制御チャネルインジケータは、E−PDCCHのアグリゲーションレベル、E−PDCCHを含むリソース要素のセット、変調、および/または本明細書で説明する他のE−PDCCHパラメータの任意の組合せを示すものとすることができる。
【0328】
たとえば、拡張されたDL制御チャネルインジケータおよび/またはサポートするPDCCHが、DL割当を含む場合がある。そうである場合に、ACK/NACK(A/N)リソースインジケータ(resource indicator)(ARI)を利用して、将来のサブフレーム内でA/N情報を搬送するPUCCHのリソースインデックスおよび/またはフォーマットを示すことができる。一例では、将来のサブフレーム内でA/N情報を搬送するPUCCHのリソースインデックスおよび/またはフォーマットを、E−PDCCHの存在および特性および/またはE−PDCCH自体を示すサポートするPDCCHのうちの1つまたは複数で示すこともできる。
【0329】
サポートするPDCCHのCRCを、UEに固有のC−RNTI値とは異なるRNTI値を用いてマスクすることができる。それを行うことによって、たとえば、シグナリングされたRNTIまたは事前に定義されたRNTIが異なるWTRUによって共有される場合に、同一のサポートするPDCCHを、多数のWTRUの間で共有することができる。サポートするPDCCHが、複数のWTRUのためのE−PDCCHに関する情報を含む場合に、第1のWTRUは、さまざまな要因に基づいて、その情報のどの部分が第1のWTRUに適用可能であるのかを判定することができる。たとえば、第1のWTRUは、サポートするPDCCHのビットの復号されたシーケンス内のビット位置に基づいて、その情報のどの部分が第1のWTRUに適用可能であるのかを判定することができる。ビットのどのサブセットがWTRUに関連するのかに関する情報を、より上位の層によって提供することができる。
【0330】
WTRUは、サポートするPDCCHの少なくとも1つの送信特性からE−PDCCHの少なくとも1つの送信特性を暗黙のうちに判定することもできる。たとえば、E−PDCCHの可能なアグリゲーションレベルのセットを、定義された関係に従って、サポートするPDCCHに使用されるアグリゲーションレベルまたはWTRU宛の別のPDCCHのアグリゲーションレベルに関係付けることができる。
【0331】
E−PDCCHリソースに関するWTRU CSI(channel state information)フィードバックに基づくE−PDCCHリンク適合を利用することができる。たとえば、独立のCSIフィードバック構成を、PDSCH送信に関するCSIフィードバックの代わりにまたはこれに加えて利用することができる。WTRUは、E−PDCCH周波数ダイバーシティモードに関するCSI測定に使用される送信方式が、1つまたは複数の異なる方式である可能性があると仮定することができる。たとえば、WTRUは、送信方式が、CRSポート{0,1}を用いる2アンテナSFBC(space frequency block coding)またはCRSポート{0,1,2,3}を用いる4送信アンテナSFBCに関すると仮定することができる。もう1つの例では、仮定される送信方式を、アンテナ仮想化を用いるCRSポート{0,1,2,3}に基づく2送信アンテナSFBCとすることができる。アンテナ仮想化行列を、事前に定義された4x2行列とすることができる。一例では、仮定される送信方式を、2つ、4つ、または8つの送信アンテナのいずれかに関するCSI−RSポートの各個数に関する固定されたランク2プリコーダとすることができる。
【0332】
E−PDCCH周波数選択的モードの場合に、CSI測定で仮定される送信方式を、CSI−RSポートの個数に従うランク1プリコーダおよび/またはCSI−RSポートの個数に従うランク2プリコーダのうちの1つまたは複数とすることができる。E−PDCCH周波数選択的モードのプリコーダを、たとえば既存のリリースで定義されている、コードブック内のプリコーディング行列インデックスを用いて識別することができる。コードブックのサブセット(たとえば、コードブックサブサンプリング)を、E−PDCCH関連CSIフィードバックに使用して、フィードバックオーバーヘッドを最小化することができる。
【0333】
E−PDCCHに関するCSIフィードバックを、さまざまなアップリンクチャネルを介して報告することができる。たとえば、E−PDCCHに関するCSIフィードバックを、PUCCHフォーマット2、2a、2b、または3上で報告することができる。一例では、E−PDCCHに関するCSIフィードバックを、PUSCH(physical uplink shared channel)上のUCI(uplink control information)またはPUSCH上で送信されないUCIを用いて報告することができる。一例では、E−PDCCHに関するCSIフィードバックを、より上位の層のシグナリング(L2/L3)を使用して報告することができる。たとえば、CSIが、PUCCHを使用してE−PDCCHについて報告される場合に、広帯域CQI(channel quality indicator)およびPMI(precoding matrix index)を、周波数選択的モードについて報告することができ、広帯域CQIを、周波数ダイバーシティモードについて報告することができる。一例では、PMIを、周波数ダイバーシティモードについて報告しないものとすることができる。ランク2送信が構成される場合には、RI(rank indicator)を報告することもできる。WTRUが、同一サブフレームでPDSCHのCSIとE−PDCCHのCSIとの両方を報告するように構成されている場合に、WTRUは、E−PDCCHのCSIを捨てる(たとえば、報告しない)ものとすることができる。
【0334】
一例では、WTRUは、PDSCHの受信を容易にするのにE−PDCCHを利用することができる。PDSCHを復号するために、WTRUは、PDSCHの送信特性のセットを入手することができる。特性のセットは、所与の送信モードでレガシPDSCHの復号に使用されるものに似たいくつかの特性を含むことができ、かつ/または送信にE−PDCCHが含まれることに基づいて新しいパラメータを含むことができる。たとえば、PDSCHを正しく復号し、受信するために判定することのできる特性のセットを、リソースグリッド内のPDSCH候補/領域の位置(たとえば、周波数割当および関連情報)、PDSCHに使用されるアンテナポート、符号語(codeword)の個数、各符号語の変調および符号化方式、ならびに/またはHARQ(ハイブリッドARQ)情報とすることができる。
【0335】
所与のサブフレーム(n)で、WTRUは、E−PDCCHの復号から入手された情報に基づいて、PDSCHの送信特性の少なくとも1つのセットを判定することができる。たとえば、WTRUは、PDSCH送信を正しく受信するために、同一のサブフレーム(n)または以前のサブフレーム(n−k)(kは整数である)に受信されたE−PDCCHから復号された情報を利用することができる。そのようなE−PDCCHを、関連するE−PDCCHと称する場合がある。一例では、E−PDCCHを介して受信された情報に加えて(またはその代わりに)、WTRUは、PDSCH送信を正しく受信するために、同一のサブフレーム(n)または以前のサブフレーム(n−k)で復号されたPDCCHから復号された情報を利用することができる。そのようなPDCCHを、関連するPDCCHと称する場合がある。
【0336】
一例では、PDSCH割当に関係する情報を、実際の割当に先行するサブフレーム内でシグナリングすることができ、その結果、WTRUは、サブフレームが始まる前に、サブフレーム内にダウンリンク割当があったか否かを知るようになる。この形で、WTRUは、PDSCHデータが現在のサブフレーム内で受信/復号されるかどうかを判定できるようになるためにサブフレーム(またはE−PDCCH/PDCCH領域(1つまたは複数))のすべてのOFDMシンボルをバッファリングする必要がない。非ゼロサブフレーム差kの場合に、A/N情報を、サブフレームn+4に送信することができる。もう1つの例として、A/N情報を、サブフレームn+4−kに送信することができる。
【0337】
PDSCH送信とそれに関連するE−PDCCH/PDCCHとの間にタイミング差k(サブフレーム差とも称する)がある場合に、PDSCHとそれに関連するE−PDCCHとの間のタイミング差kを、固定されたものとするか、より上位の層から入手することができる。タイミング差kを、PDSCHとそれに関連するE−PDCCHとの間のより柔軟なタイミング関連付けのために、PDSCHサブフレーム(n)のタイミングに依存するものとすることができる。たとえば、例示のために、タイミング差を、偶数番号のサブフレームについてk、奇数番号のサブフレームについてk+1とすることができる。この形で、所与のサブフレーム(n−k)に受信されるE−PDCCHは、一方はサブフレームn内、他方はサブフレームn+1内の、2つのPDSCH割当の特性を示すことができる。複数のPDSCHが同一の関連するE−PDCCHを有することができる、そのような割当は、E−PDCCHシグナリングの全体的な効率を高めることができる。
【0338】
一例では、WTRUは、復号された関連するE−PDCCHの少なくとも1つの特性に基づいて、WTRU宛のPDSCH送信の少なくとも1つの特性を判定することができる。さまざまな技法を、関連する特性を判定するために実施することができる。
【0339】
たとえば、PDSCH送信の1つまたは複数の特性を、それに関連するE−PDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報から明示的に入手することができる。さらに、PDSCH送信の1つまたは複数の特性を、PDSCH送信に関する関連するE−PDCCHに関する関連するPDCCHおよび/またはサポートするPDCCHから明示的に入手することができる。
【0340】
一例では、PDSCHの少なくとも1つの特性を、PDSCH送信に関する関連するE−PDCCHの1つまたは複数の送信特性から暗黙のうちに入手することができる。WTRUが関連するE−PDCCHの送信特性に基づいてPDSCH送信特性を暗黙のうちに判定することの利益は、より少ない明示的情報をダウンリンク制御情報で伝えることができ、したがって、より少ないオーバーヘッドがあるものとすることができることである。たとえば、PDSCHリソース要素のサブセットを、関連するE−PDCCHに使用されるリソース要素と同一の副搬送波内であるが、異なるシンボル内または異なるタイムスロット内に存在すると判定することができる。
【0341】
一例では、PDSCHリソース要素のサブセットを、関連するE−PDCCHに利用される物理リソースブロックまたは仮想リソースブロックに対する定義された関係を有する物理リソースブロックまたは仮想リソースブロック内に存在すると判定することができる。たとえば、PDSCHを、関連するE−PDCCHに使用される物理リソースブロックまたは仮想リソースブロックに周波数および/または時間において直接に隣接する(より上、より下、または両方)N個の物理リソースブロックまたは仮想リソースブロック内に存在すると判定することができる。一例では、PDSCHがこれらの隣接するリソースブロック内に存在するかどうかを、関連するE−PDCCH、関連するPDCCH、および/または関連するE−PDCCHのサポートするPDCCHによって搬送されるダウンリンク制御情報内で示すことができる。PDSCHがこれらの隣接するリソースブロック内に存在するかどうかを、より上位の層のシグナリングによって示すことができる。値Nを、類似する手段(たとえば、関連するE−PDCCH、関連するPDCCH、および/または関連するE−PDCCHのサポートするPDCCH)を使用してシグナリングすることもできる。
【0342】
PDSCHに使用されるアンテナポートのセットまたは少なくとも1つのアンテナポートを、それに関連するE−PDCCHを送信するのに使用される少なくとも1つのアンテナポートに関係付けることができる。たとえば、WTRUは、関連するE−PDCCHに使用されるアンテナポートのセットが、PDSCHに使用されるアンテナポートのサブセットまたはセット全体であると暗黙のうちに判定することができる。同様に、PDSCHに使用されるアンテナポート(層)の個数を、E−PDCCHに使用されるアンテナポートの個数に関係付けることができる。PDSCH復号のためのチャネル推定に使用される基準信号の擬似乱数シーケンスのジェネレータの初期値を、関連するE−PDCCHに関するものと同一とすることができる。
【0343】
アンテナポート上で送信される基準信号とPDSCH送信との間の電力オフセットを、基準信号とE−PDCCH送信との間の電力オフセットに関係付けることができ、かつ/または同一とすることができる。一例では、PDSCHに使用される変調次数を、関連するE−PDCCHに使用される変調次数に基づいて判定することができる。たとえば、16−QAM変調が、関連するE−PDCCHに使用される場合に、WTRUは、PDSCHに使用される変調も16−QAMであると判定することができる。
【0344】
PDSCHリソース要素のサブセットを、たとえばこれらのリソース要素が関連するE−PDCCHによって使用されない場合に、それに関連するE−PDCCHによって部分的に使用されるリソースブロック内のリソース要素のサブセットに対応すると判定することができる。PDSCHを送信するセルまたはコンポーネントキャリアを、E−PDCCHが復号されるセルまたはコンポーネントキャリアに基づいて判定することができる。たとえば、クロスキャリアスケジューリング(cross−carrier scheduling)を、サポートするPDCCHからの搬送波表示フィールドをシグナリングすることによって達成することができ、この搬送波表示フィールドは、PDSCHとそれに関連するE−PDCCHとの両方のセルまたは搬送波を示すことができる。
【0345】
本明細書で説明する方法のうちの少なくとも1つが特定のサブフレーム内で使用されるのかどうかを、サポートするPDCCH内、E−PDCCH内、またはより上位の層から示すことができる。たとえば、サポートするPDCCHまたはE−PDCCHは、PDSCH特性が、E−PDCCH特性とは独立である(この場合に、E−PDCCHは、PDSCH特性に関するより多くの明示的な情報を含むことができる)または、E−PDCCH特性から導出される(この場合に、より少ない明示的情報をE−PDCCHに含めることができる)のどちらであるのかの表示を含むことができる。PDSCH特性がE−PDCCH特性とは独立であるかどうかの表示を、PDCCH、E−PDCCH、またはPDSCH内で示されるリソース割当のサイズまたは他の特性に基づく暗黙のものとすることもできる。PDSCH割当のサイズに依存して、本明細書の方法の使用は、オーバーヘッド削減の観点からより多くまたはより少なく有利である可能性があり、したがって、動的表示が有益である可能性がある。
【0346】
PDSCHが、それに関連するE−PDCCHに使用されるリソースブロックに隣接するリソースブロック内にあると判定される時に、WTRUは、両方の送信に使用されるリソースブロック内の基準信号にまたがって平均をとるか補間することによって、各アンテナポートでのチャネル推定の品質を高めることができることに留意されたい。さらに、PDSCHおよびそれに関連するE−PDCCHが、アンテナポートの同一のセットを共有する場合に、WTRUは、両方の送信に使用されるリソースブロック内の基準信号にまたがって平均をとるか補間することによって、各アンテナポートでのチャネル推定の品質を高めることができる。
【0347】
一例では、WTRUは、拡張されたPHICH(enhanced PHICH)の存在を検出し、復号することができる。たとえば、WTRUは、拡張されたPHICH情報が配置されるPDSCHフィールドの位置をポイントするレガシPDCCHからDCIメッセージを復号することができる。一例では、このメッセージは、ユーザのグループに関する拡張されたPHICH情報を搬送することができる。UEは、新しい専用のDCIメッセージから拡張されたPHICH情報を読み取ることができる。新しいDCIメッセージは、ユーザのグループに関するPHICH情報を搬送することができる。たとえば、新しいDCIフォーマット3Bを、PUSCHのA/Nの送信に使用することができる。一例では、複数のユーザのA/Nフィードバックを、新しいDCIフォーマットに含めることができる。たとえば、DCIフォーマット3Bは、ユーザ1のA/N、ユーザ2のA/N、…、ユーザNのA/Nを含むことができ、ここで、
【0348】
【数60】
【0349】
であり、Lformat 3Bは、DCIフォーマット3Bのペイロードサイズと等しいものとすることができる。たとえば、Lformat 3Bを、フォーマット0に付加されるすべてのパディングビットを含むCRCアタッチメントの前のDCIフォーマット0のペイロードサイズと同一になるようにセットすることができる。より上位の層によって提供されるパラメータACK/NACK−Indexを使用して、所与のWTRUのA/Nへのインデックスを判定することができる。
【0350】
【数61】
【0351】
である場合には、値0の1つまたは複数のビットを、フォーマット3Bに付加することができる。
【0352】
DCIフォーマット3Bを、MD−RSに基づいてPDCSH領域にマッピングし、プリコーディングすることができる。WTRUは、さまざまな方法を使用することによって、拡張されたPHICHの存在を検出し、これを復号することができる。たとえば、WTRUは、PHICH情報が配置されるPDSCHフィールド内の位置をポイントするレガシPDCCHからDCIメッセージを復号することができる。このメッセージ(たとえば、DCIフォーマット3B)は、ユーザのグループのPHICH情報を搬送することができる。一例では、WTRUは、新しい専用のDCIメッセージからPHICH情報を読み取ることができる。このメッセージ(たとえば、DCIフォーマット3B)は、ユーザのグループのPHICH情報を搬送することができる。
【0353】
E−PDCCH受信のために構成されたWTRUについて、HARQ−ACKを送信するそのPUCCHのリソース割当を、E−PDCCHリソース割当および/またはDM−RSポート割当にマッピング(またはリンク)することができる。たとえば、WTRUは、サブフレームnでのHARQ−A/Nの送信にPUCCHリソース
【0354】
【数62】
【0355】
を利用することができる。PUCCHリソース
【0356】
【数63】
【0357】
であり、サブフレームn−4内の対応するE−PDCCHの検出によって示されるPDSCH送信、および/またはサブフレームn−4内のダウンリンクSPS(semi−persistent scheduling)解放を示すE−PDCCHの値を判定するために、WTRUは、式(13)を使用してPUCCHリソースの値を判定することができる。
【0358】
【数64】
【0359】
ここで、
【0360】
【数65】
【0361】
は、対応するE−PDCCH送信内の最小のPRBインデックスとすることができ、nDM−RSは、最小のDM−RSポートインデックスとすることができ、SCIDは、E−PDCCHに使用されるDM−RSシーケンスのスクランブリングIDとすることができ、
【0362】
【数66】
【0363】
は、より上位の層によって構成されるものとすることができる。単純な例(たとえば、MU−MIMOが利用されない)は、
【0364】
【数67】
【0365】
の場合に発生することができる。MU−MIMOがE−PDCCHに使用される場合には、nDM−RSおよびSCIDを使用して、PUCCHリソース割当を導出することができる。LTE−Aシステムについて、nDM−RSは、7、8、9などの値をとることができる。たとえば、LTE−Aシステムについて、
【0366】
【数68】
【0367】
になるように、式13にオフセットを追加することができる。WTRUは、まずE−PDCCHのリソース割当情報を入手し、その後、上で指定された関係から、HARQ−ACK/NACKを送信するPUCCHのリソースマッピングを導出することができる。SPSに似て、PUCCHタイプ1リソースマッピングを、構成時に定義することができ、その結果、WTRUは、事前に定義された位置を使用できるようになる。
【0368】
ほとんどおよび/またはすべてのWTRU(たとえば、リリース8、9、および/または10のWTRU)について、無線リンク障害を、全チャネル帯域幅にわたるチャネル条件に基づくものとすることができる。しかし、WTRUは、E−PDCCHを受信するために、全システム帯域幅のサブセクションを監視できる可能性がある。したがって、PDSCHフィールドを介して制御情報を受信するCoMP(coordinated multipoint transmission)WTRUの無線リンク障害判断基準を、再定義することができる。
【0369】
一例では、WTRUは、次の方法のうちの1つまたは組合せを使用することによって、無線リンク障害(RLF)測定を実行することができる。たとえば、WTRUは、E−PDCCHの送信のために割り当てられたPDSCHフィールド内で使用可能なDM−RS基準信号を使用して測定を実行することによって、無線リンク測定を実行することができる。一例では、WTRUは、CRS基準信号を使用して無線リンク測定を実行することができる。この例では、WTRUは、拡張された制御チャネルがアクティブ化される時に、RLF測定しきい値(1つまたは複数)にオフセットを適用することができる。
【0370】
特徴および要素が、上では特定の組合せで説明されるが、当業者は、各特徴または要素を単独でまたは他の特徴および要素との任意の組合せで使用できることを了解するであろう。さらに、本明細書で説明される方法を、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体内に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線または無線の接続を介して送信される)およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(読取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(ディジタル多用途ディスク)などの光学媒体を含むが、これらに限定されない。ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータ内で使用されるラジオ周波数トランシーバを実施することができる。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10