特許第5784284号(P5784284)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許5784284-HART通信機能を有する入出力装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784284
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】HART通信機能を有する入出力装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 15/02 20060101AFI20150907BHJP
【FI】
   G05B15/02 A
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-149829(P2010-149829)
(22)【出願日】2010年6月30日
(65)【公開番号】特開2012-14387(P2012-14387A)
(43)【公開日】2012年1月19日
【審査請求日】2013年3月21日
【審判番号】不服2014-15480(P2014-15480/J1)
【審判請求日】2014年8月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】小宮山 高志
(72)【発明者】
【氏名】北堀 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】茂中 義典
【合議体】
【審判長】 栗田 雅弘
【審判官】 刈間 宏信
【審判官】 原 泰造
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−516782(JP,A)
【文献】 特表2008−515278(JP,A)
【文献】 特開2002−111752(JP,A)
【文献】 特表2001−501124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1信号に第2信号を重畳して生成されるHART通信信号の入出力先ごとに割り当てられる複数のチャンネルと、
上位側の機器との間で行う通信を制御する制御部と、
前記チャンネルごとに設けられ、前記チャンネルを介して受信した前記HART通信信号から前記第2信号を取り出し、当該第2信号に対応するデジタル信号を前記制御部に送信するHART通信部と、を備え、
前記制御部は、前記上位側の機器から、前記チャンネルを介して前記入出力先となる下位側の複数の機器宛のリクエスト信号を受信した場合には、それぞれの前記リクエスト信号に対応する前記HART通信部にそれぞれの前記リクエスト信号を送信し、各前記HART通信部によって送信された前記デジタル信号を前記上位側の機器宛に送信し、
各前記HART通信部は、それぞれ並行して、前記リクエスト信号に基づき前記HART通信信号を生成し、当該生成した前記HART通信信号を、前記下位側の機器宛に送信し、前記下位側の機器からHART通信信号を受信し、前記HART通信信号に基づいて取得した前記デジタル信号を前記制御部に送信
前記HART通信部は、
前記HART通信信号を前記第1信号と前記第2信号とに分離し、または前記第1信号に前記第2信号を重畳して前記HART通信信号を生成する分離重畳部と、
前記第2信号と前記デジタル信号との変換処理を実行する変復調部と、
前記変復調部と前記制御部との間で行う前記デジタル信号の送受信を制御する第2制御部と、
を含む、ことを特徴とするHART通信機能を有する入出力装置。
【請求項2】
前記第1信号は4〜20mAの直流信号であり、前記第2信号はデジタル信号を変換した周波数信号であることを特徴とする請求項記載のHART通信機能を有する入出力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HART通信機能を有する入出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生産プロセスを管理する現場では、発信機能を有する各種のフィールド機器(例えばセンサやバルブ等)をプラントに設置し、フィールド機器から発信される信号をシステムに取り込むことで、各種の生産プロセスを管理している。生産プロセスを管理するシステムとして、例えばセンサから取得した流量や温度、圧力等に基づいてバルブの開度等を制御するものがある。近年、このようなプロセス管理システムに接続されるフィールド機器として、HART(Highway Addressable Remote Transducer)通信機能を搭載したもの(以下、「HART通信対応機器」という。)が採用されている。HART通信対応機器は、測定値や制御値を示す4〜20mAの直流信号に、1200Hzと2200Hzとの周波数信号に変換されたデジタル信号を重畳することで生成される信号(以下、「HART通信信号」という。)を入出力する。つまり、HART通信対応機器は、測定値や制御値の他に、各種の情報を付加してやりとりすることができる。下記特許文献1および特許文献2には、HART通信対応機器を用いたシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−186503号公報
【特許文献2】特許第4129715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した各特許文献のシステムでは、複数のHART通信対応機器から出力されるHART通信信号を、マルチプレクサで順番に選択して上位側の機器に送信している。HART通信は、一般に1200bpsという低速で行われるため、マルチプレクサで順番に通信していくと、一つ一つの通信に時間を要してしまう。そのため、HART通信の処理待ちが発生し、システムに遅延が生じてしまう。
【0005】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、HART通信による処理待ちを解消し、システムの遅延を低減することができるHART通信機能を有する入出力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るHART通信機能を有する入出力装置は、第1信号に第2信号を重畳して生成されるHART通信信号の入出力先ごとに割り当てられるチャンネルと、上位側の機器との間で行う通信を制御する制御部と、前記チャンネルごとに設けられ、前記チャンネルを介して受信した前記HART通信信号から前記第2信号を取り出し、当該第2信号に対応するデジタル信号を前記制御部に送信するHART通信部と、を備え、前記制御部は、各前記HART通信部によって送信された前記デジタル信号を前記上位側の機器宛に送信する。
【0007】
かかる構成を採用することで、例えば各種のフィールド機器から送信されるHART通信信号を、チャンネルごとに設けられたHART通信部でそれぞれ処理し、処理後の信号を、制御部を介して上位側の機器に送信することができる。これにより、処理時間を要するHART通信部での処理を、チャンネルごとに並行して同時に実行することが可能となる。
【0008】
前記制御部は、前記上位側の機器からリクエスト信号を受信した場合に、当該リクエスト信号に対応する前記HART通信部に当該リクエスト信号を送信し、前記HART通信部は、前記リクエスト信号を含むHART通信信号を、前記チャンネルを介して前記入出力先となる下位側の機器宛に送信することとしてもよい。
【0009】
前記HART通信部は、前記HART通信信号を前記第1信号と前記第2信号とに分離し、または前記第1信号に前記第2信号を重畳して前記HART通信信号を生成する分離重畳部と、前記第2信号と前記デジタル信号との変換処理を実行する変復調部と、前記変復調部と前記制御部との間で行う前記デジタル信号の送受信を制御する第2制御部と、を含むこととしてもよい。
【0010】
前記第1信号は4〜20mAの直流信号であり、前記第2信号はデジタル信号を変換した周波数信号であることとしてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、HART通信による処理待ちを解消し、システムの遅延を低減することが可能なHART通信機能を有する入出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態におけるHART−IOの構成を例示する図である。
図2】上位機器とHART−IOとの間で行われる通信の一例を示すタイミングチャートである。
図3】上位機器とHART−IOとの間で行われる通信の一例を示すタイミングチャートである。
図4】変形例における絶縁型HART−IOの構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0014】
まず、図1を参照して、実施形態におけるHART通信機能を有する入出力装置(以下、「HART−IO」という。)の構成について説明する。図1に示すように、HART−IO1は、第1制御部11と、第2制御部12a〜12pと、変復調部13a〜13pと、分離重畳部14a〜14pと、チャンネル15a〜15pと、を有する。本実施形態では、16チャンネル分のポートを有するHART−IOについて説明するが、チャンネル(ポート)数はこれに限定されない。なお、第2制御部12a〜12p、変復調部13a〜13p、分離重畳部14a〜14p、チャンネル15a〜15pおよび下位機器5a〜5pについては、以下において特に区別して記載する必要がない場合には、それぞれ第2制御部12、変復調部13、分離重畳部14、チャンネル15および下位機器5と記載する。
【0015】
下位機器5は、HART−IO1の各チャンネル15に割り当てられる下位側の機器である。下位機器5としては、例えば、HART通信機能を搭載したフィールド機器(以下、「HART通信対応機器」という。)が該当する。HART通信対応機器は、HART通信信号を送受信する。HART通信信号は、4〜20mAの直流信号に、1200Hzと2200Hzとの周波数信号に変換されたデジタル信号を重畳することで生成される信号である。
【0016】
上記直流信号は、HART通信対応機器ごとに伝達される一つの変数の値を示す信号である。変数の値としては、例えば、流量、圧力、温度等の測定値や、弁開度等の制御値が該当する。上記デジタル信号は、例えば、HART通信対応機器内で収集可能な各種のデータを示す信号である。各種のデータとしては、例えば、HART通信対応機器におけるプロセス情報や、HART通信対応機器に組み込まれているハードウェアの故障情報が該当する。なお、HART通信対応機器の測定値や制御値を各種のデータに含めることとしてもよい。
【0017】
第2制御部12、変復調部13および分離重畳部14は、チャンネル15ごとに設けられ、これらが「HART通信部」を構成する。つまり、本実施形態では、16個のHART通信部を、第1制御部11の下位側に並列して接続する。HART通信部は、例えばチャンネル15を介して受信したHART通信信号から周波数信号を取り出し、周波数信号に対応するデジタル信号を第1制御部11に送信する。
【0018】
分離重畳部14は、図示しないが、HART通信信号を直流信号と周波数信号とに分離する分離部と、直流信号に周波数信号を重畳してHART通信信号を生成する重畳部と、を有する。分離重畳部14は、変復調部13との間で周波数信号を送受信し、直流信号を図示しない外部機器(例えばコントローラ)に伝達する。
【0019】
変復調部13は、物理的には、例えばHARTモデムで構成する。変復調部13は、周波数信号とデジタル信号との変換処理を実行する。変換処理としては、例えば、0と1とで表されるデジタル信号を、2200Hzの信号と1200Hzの信号とで表される周波数信号に変換する処理が該当する。また、2200Hzの信号と1200Hzの信号とで表される周波数信号を、0と1とで表されるデジタル信号に変換する処理が該当する。
【0020】
第2制御部12は、物理的には、例えばCPUおよび周辺デバイスで構成する。第2制御部12は、HART通信部と第1制御部との間で行う信号の送受信を制御する。第2制御部12と第1制御部11との間は、専用バス(例えば100kbps)で接続される。
【0021】
第1制御部11は、物理的には、例えばCPUおよび周辺デバイスで構成する。第1制御部11は、上位側の機器である上位機器3との間で行う通信を制御する。上位機器3としては、例えば、HART通信対応機器の状態等を監視する監視系統に含まれるHUBが該当する。HART−IO1とHUBとの間は、Ethernet(登録商標)規格の通信ケーブル(例えば100Mbps)で接続される。
【0022】
監視系統に含まれる機器監視部(不図示)は、HART−IO1から出力されたデジタル信号を、HUBを介して受信する。機器監視部は、受信したデジタル信号に基づいて、HART通信対応機器でのプロセスの実行状況や、HART通信対応機器に組み込まれているハードウェアの故障状況、HART通信対応機器のメンテナンスおよび修理の必要時期等を診断する。機器監視部は、診断結果等をモニタに表示する。これにより、運用者は、HART通信対応機器を監視することができる。
【0023】
次に、図2を参照して、上位機器とHART−IOとの間で行われる通信について説明する。ここでは、説明の便宜のために、16個のチャンネルのうち、チャンネル15a“ch1”に割り当てられている下位機器5aと上位機器3との間で行う通信の一周期分に限定して説明する。
【0024】
図2の各横軸は時間を示す。図2(a)は、上位機器3と第1制御部11との間の通信状態を示すチャートである。図2(b)は、第1制御部11での処理状態を示すチャートである。図2(c)は、第1制御部11と第2制御部12aとの間の通信状態を示すチャートである。図2(d)は、第2制御部12aでの処理状態を示すチャートである。図2(e)は、第2制御部12aとチャンネル15aとの間の通信/処理状態を示すチャートである。図2の各チャート上に表示する“1”は、“ch1”用の処理であることを模式的に示すものである。
【0025】
最初に、上位機器3が、下位機器5aに対するリクエスト信号を発行すると、時刻t1から時刻t2までの間、上位機器3から第1制御部11にリクエスト信号が送信される(Ethernet(登録商標)通信)。
【0026】
続いて、時刻t2から時刻t3までの間、第1制御部11で処理が行われ、時刻t3から時刻t4までの間、第1制御部11から第2制御部12aにリクエスト信号が送信される(チップ間通信)。
【0027】
続いて、時刻t4から時刻t5までの間、第2制御部12aで処理が行われ、時刻t5から時刻t6までの間、変復調部13aおよび分離重畳部14aが、リクエスト信号に基づいて生成したHART通信信号を、チャンネル15a“ch1”を介して下位機器5a宛てに送信する(HART通信a)。
【0028】
続いて、時刻t6から時刻t7までの間、下位機器5aからのレスポンス待ちをし、時刻t7から時刻t8までの間、分離重畳部14aおよび変復調部13aが、チャンネル15a“ch1”を介して下位機器5aから受信したHART通信信号に基づいてデジタル信号を取得し、取得したデジタル信号を、第2制御部12aに送信する(HART通信a)。
【0029】
続いて、時刻t8から時刻t9までの間、第2制御部12aで処理が行われ、時刻t9から時刻t10までの間、第2制御部12aから第1制御部11にデジタル信号が送信される(チップ間通信)。
【0030】
続いて、時刻t10から時刻t11までの間、第1制御部11で処理が行われ、時刻t11から時刻t12までの間、第1制御部11から上位機器3にデジタル信号が送信される(Ethernet(登録商標)通信)。
【0031】
次に、図3を参照して、複数のチャンネルを用いて通信する場合について説明する。ここでは、説明の便宜のために、三つのチャンネルを用いて通信する場合について説明する。図3は、16個のチャンネルのうち、チャンネル15a“ch1”〜チャンネル15c“ch3”に割り当てられている下位機器5a〜下位機器5cとの間で行う通信の一周期分のタイミングチャートである。
【0032】
図3の各横軸は時間を示す。図3(a)は、上位機器3と第1制御部11との間の通信状態を示すチャートである。図3(b)は、第1制御部11での処理状態を示すチャートである。図3(c)は、第1制御部11と第2制御部12a〜12cとの間の通信状態を示すチャートである。図3(d)は、第2制御部12aでの処理状態を示すチャートである。図3(e)は、第2制御部12aとチャンネル15aとの間の通信/処理状態を示すチャートである。図3(f)は、第2制御部12bでの処理状態を示すチャートである。図3(g)は、第2制御部12bとチャンネル15bとの間の通信/処理状態を示すチャートである。図3(h)は、第2制御部12cでの処理状態を示すチャートである。図3(i)は、第2制御部12cとチャンネル15cとの間の通信/処理状態を示すチャートである。図3の各チャート上に表示する“1”〜“3”は、それぞれ“ch1”〜“ch3”用の処理であることを模式的に示すものである。
【0033】
ここで、図3に示す下位機器5a〜5cと上位機器3との間で行うそれぞれの通信は、上述した下位機器5aと上位機器3との間で行う通信(図2参照)と同様に処理されるため、これらの説明については省略する。
【0034】
図3に示すように、処理時間を要する各HART通信a〜cは、待ち時間なく、並行して同時に処理されることがわかる。
【0035】
上述した実施形態におけるHART−IO1によれば、各種の下位機器5であるHART通信対応機器から送信されるHART通信信号を、チャンネル15ごとに設けられたHART通信部でそれぞれ処理し、処理後のデジタル信号を、第1制御部11を介して上位側にある監視系統の上位機器3に送信することができる。これにより、処理時間を要するHART通信部での処理を、チャンネル15ごとに並行して同時に実行することができる。それゆえに、HART通信による処理待ちを解消し、システムの遅延を低減することが可能となる。
【0036】
[変形例]
なお、上述した実施形態におけるHART−IOを、絶縁型のHART−IOとして構成してもよい。図4に、絶縁型HART−IOの構成を例示する。図4に示す絶縁型HART−IO1は、図1に示すHART−IO1が有する第2制御部12と変復調部13との間に、絶縁部16を追加した点で、上述した実施形態におけるHART−IO1と相違する。絶縁部16は、例えば、フォトカプラ、トランスを用いることにより、HART通信部ごとにデジタル信号、電源を絶縁する。絶縁部16を設けることで、チャンネル間の接地レベル差や静電気による影響を排除することができる。
【0037】
また、上述した実施形態におけるHART−IOを、例えばドーターボード等の半導体基板上に設けることとしてもよい。これにより、例えば、4〜20mAの直流信号を入出力する既存のIOユニットに、このドーターボードを装着することで、上述した実施形態におけるHRAT−IOが有する各種機能を、既存のIOユニットのオプション機能として簡易に実現することが可能となる。
【0038】
また、上述した実施形態におけるHART−IOでは、上位機器3からのリクエストに応じて下位機器5がレスポンスする場合について説明しているが、通信の形態はこれに限定されず、様々の形態に適用することができる。例えば、下位機器5であるHART通信対応機器から定期的にHART通信信号が送信される形態にも本発明を適用することができる。
【0039】
また、上述した実施形態におけるHART−IOでは、第1制御部11から上位機器5にEthernet(登録商標)通信で信号を送信する際に、各HART通信部から受信した信号を個別に送信しているが、各HART通信部から受信した信号を、通信周期ごとにまとめて送信することとしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…HART通信機能を有する入出力装置(HART−IO)、3…上位機器、5a〜5p…下位機器、11…第1制御部、12a〜12p…第2制御部、13a〜13p…変復調部、14a〜14p…分離重畳部、15a〜15p…チャンネル、16…絶縁部。
図1
図2
図3
図4