特許第5784614号(P5784614)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル コーポレイションの特許一覧

特許5784614無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置
<>
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000002
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000003
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000004
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000005
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000006
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000007
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000008
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000009
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000010
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000011
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000012
  • 特許5784614-無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置 図000013
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784614
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】無線ネットワークアダプタ、動作方法及び計算装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/04 20090101AFI20150907BHJP
   H04W 84/18 20090101ALI20150907BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20150907BHJP
【FI】
   H04W74/04
   H04W84/18 110
   H04W84/12
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-533193(P2012-533193)
(86)(22)【出願日】2010年9月15日
(65)【公表番号】特表2013-507828(P2013-507828A)
(43)【公表日】2013年3月4日
(86)【国際出願番号】US2010048903
(87)【国際公開番号】WO2011046703
(87)【国際公開日】20110421
【審査請求日】2012年4月10日
(31)【優先権主張番号】12/580,519
(32)【優先日】2009年10月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ユエン,ハオ
【審査官】 遠山 敬彦
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0215601(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワーク・アダプタを動作させるための方法であって、
第1のチャネル上で動作する第1のネットワーク上での送信に関する不在通知(NOA)情報エレメント(IE)を生成する工程であって、前記NOA IEは識別された時間スロットの開始時間の識別情報を提供し、前記無線ネットワーク・アダプタは、前記識別された時間スロットの持続時間の間、第2のチャネル上で動作する第2のネットワークにおいて動作するよう構成される、工程と、
前記NOA IEをビーコン・フレームに付加する工程と、
前記ビーコン・フレームを前記NOA IEとともに前記無線ネットワーク・アダプタから前記第1のネットワークに送信し前記開始時間の後、少なくとも前記識別された時間スロットの間、前記第1のネットワークにおいて前記無線ネットワーク・アダプタ利用可能でないことを前記第1のネットワーク内の受信装置に通知する、工程と、
前記無線ネットワーク・アダプタを前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークにおいて動作させる工程であって、前記無線ネットワーク・アダプタは、それぞれの時間スロットにおいて、前記第1のネットワークにおけるアクセス・ポイントとして動、及び前記第2のネットワークにおける移動局として動するように構成され、前記識別された時間スロットの間、前記無線ネットワーク・アダプタは、前記第2のチャネルを使用する前記第2のネットワークでの通信に利用可能であり且つ前記第1のチャネルを使用する前記第1のネットワークでの通信には利用可能でなく、前記第1のネットワークにおける前記第1のチャネルは前記第2のネットワークにおける前記第2のチャネルとは別の周波数帯上で動作する工程と、
を有し、前記識別された時間スロットの前記持続時間の間、前記受信装置は前記第1のネットワークを介した前記無線ネットワーク・アダプタへのネットワーク通信をディセーブルし、前記持続時間の満了後にイネーブルし、
記第1のネットワークは無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)であり、前記第2のネットワークは無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)である方法。
【請求項2】
無線ネットワーク・アダプタであって、
アクセス・ポイント(AP)制御装置に対する命令を実する回路であって、前記AP制御装置は、第1のネットワークにおて動作するよう構成され、かつ、前記無線ネットワーク・アダプタが前記第1のネットワークにおけるAPとして利用可能でなくなる期間を識別するため不在通知(NOA)情報エレメント(IE)を生成するよう構成され、前記NOA IEは、前記識別された期間の間、前記無線ネットワーク・アダプタへの伝送は利用可能でないことを前記NOA IEの受信器に指示するために前記第1のネットワークに送信される回路と、
移動局制御装置に対する命令を実する回路であって、前記移動局制御装置は第2のネットワークにおいて移動局として動作するよう構成され、前記無線ネットワーク・アダプタは、前記識別された期間の間、前記第2のネットワークにおいて動作する、回路と、
前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークで前記無線ネットワーク・アダプタを動作させるよう構成されたコントローラに対する命令を実する回路であって、前記無線ネットワーク・アダプタは、それぞれの期間において、前記第1のネットワークにおける前記APとして動し、及び前記第2のネットワークにおける前記移動局としての動作するように構成され、前記識別された期間の間、前記無線ネットワーク・アダプタは、第2のチャネルを使用する前記第2のネットワークでの通信に利用可能であり且つ第1のチャネルを使用する前記第1のネットワークでの通信には利用可能でない回路と
を備え、前記受信器は、前記第1のネットワークを介した前記無線ネットワーク・アダプタへのネットワーク通信を、前記識別された期間の間ディセーブルし、前記識別された期間の満了後にイネーブルし、
前記第1のネットワークでの通信及び前記第2のネットワークでの通信が別個の通信チャネルの別々の周波数帯上で行われ、前記第1のネットワークは無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)であり、前記第2のネットワークは無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)である無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項3】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、前記NOA IEは前記識別された期間の開始時間及び前記識別された期間の持続時間を識別する無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項4】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、
前記AP制御装置及び前記移動局制御装置に結合された送信器を更に備え、前記送信器は前記識別された期間中に前記第2のネットワークと通信し、前記識別された期間と異なるの期間中に前記第1のネットワークと通信する無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項5】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、
第1の命令の組を記憶するAPメモリであって、前記第1の命令の組は、前記AP制御装置に対する前記命令を実する前記回路によって実行されると、前記第1のネットワークにおける前記無線ネットワーク・アダプタの動作を制御するよう構成される、APメモリと、
第2の命令の組を記憶する移動局メモリであって、前記移動局制御装置に対する前記命令を実する前記回路によって実行されると、前記第2のネットワークにおける前記無線ネットワーク・アダプタの動作を制御するよう構成される、移動局メモリと
を更に備える無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項6】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、更に、前記第1のネットワークにおけるビーコンを送信するよう構成される、無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項7】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、前記無線ネットワーク・アダプタは計算装置に結合される無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項8】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、前記AP制御装置はコンフィギュレーション・サーバに結合されたWPANインタフェースの一部であり、前記移動局制御装置はWLANインタフェースの一部である無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項9】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、前記WPANインタフェース及び前記WLANインタフェースに結合された多重(MUX)ドライバを更に備え、前記MUXドライバは、前記WLANインタフェース及び前記WPANインタフェースの一方をポート・ドライバに結合るよう適合される、無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項10】
請求項記載の無線ネットワーク・アダプタであって、
IEEE802.15標準に応じて前記第1のネットワークにおいて動作し、
IEEE802.11標準に応じて前記第2のネットワークにおいて動作し、
前記無線ネットワーク・アダプタが前記第2のネットワークにおいて動作するよう構成され時間スロットの開始時間、及び前記時間スロットの持続時間を識別するため前記NOA IEを生成し、
前記識別された期間を前記NOA IEとしてビーコン・フレームに付加し、
前記ビーコン・フレームを前記不在NOA IEとともに前記第1のネットワークに送信し前記無線ネットワーク・アダプタが前記第1のネットワークにおける動作に利用可能でないことを通知するよう構成される、無線ネットワーク・アダプタ。
【請求項11】
計算装置であって、
第1の周波数帯において動作する第1のチャネルから第1の無線エリア・ネットワークにおいて通信信号を受信し、第2の周波数帯において動作する第2のチャネルから第2の無線エリア・ネットワークにおいて通信信号を受信するよう構成されたトランシーバであって、前記第1のチャネルにおいて動作するアクセス・ポイント(AP)から不在通知(NOA)情報エレメント(IE)を受信するよう適合されたトランシーバと、
コンピュータ読み取り可能な命令を記憶するよう構成されたメモリ記憶装置と、
を有し、前記命令は前記計算装置のプロセッサに機能を実行させ、前記機能は、
前記NOA IEを解析し、前記第1のチャネルについて不在期間の持続時間び開始時間を取り出す機能であって、前記不在期間は、前記第1の無線エリア・ネットワークとの通信のために前記計算装置が前記APとして利用可能でない期間を示す機能と、
前記NOA IEに応じて前記第1のチャネル上での伝送をディセーブルする機能であって、前記第1のチャネル上での伝送に指定されたネットワーク通信を、前記不在期間の前記持続時間の間ディセーブルする、機能と、
前記NOA IEに応じて前記第1のチャネル上での送信をイネーブルする機能であって、前記第1のチャネル上での伝送に指定されたネットワーク通信は、前記不在期間の前記持続時間の満了後に前記第1のチャネル上で送信される機能と
有し、前記第1の周波数帯における前記第1のチャネルによって動作する前記第1の無線エリア・ネットワークは無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)であり、前記第2の周波数帯における前記第2のチャネルによって動作する前記第2の無線エリア・ネットワークは、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)である計算装置。
【請求項12】
請求項11記載の計算装置であって、前記NOA IEは、前記APとして動作る無線ネットワーク・アダプタから受信されたビーコン・フレームに含まれる計算装置。
【請求項13】
請求項12記載の計算装置であって、前記トランシーバは、更に、前記ビーコン・フレームから前記NOA IEを解析するよう更に構成される、計算装置。
【請求項14】
請求項13記載の計算装置であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は前記メモリ記憶装置におけるファームウェアであり、前記トランシーバは前記ファームウェアに対する更新を受信するよう適合され、前記計算装置は、前記ファームウェアにおける前記更新を記憶し、前記ファームウェアの動作を制御するためのコントローラを備える計算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一部の実施例は無線通信に関し、特に、無線ネットワーク・アダプタ機能に関する。
【背景技術】
【0002】
無線機能は、複数のネットワークにおいて動作するための種々の装置に及ぶ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
個々の装置は、種々のネットワークにおいて行う役割が異なり得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
無線ネットワーク・アダプタは、複数のネットワークをサポートするために種々のプロトコル及び手順の何れかをサポートし得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】例示的な実施例による無線通信システムを示す図である。
図2】例示的な実施例による、WLANのアクセス・ポイント(AP)として動作する無線ネットワーク・アダプタを有する装置を含む無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を示す図である。
図3】例示的な実施例による、WPANにおける移動局(STA)として動作する無線ネットワーク・アダプタを有する装置を含む無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)を示す図である。
図4】例示的な実施例による、WLANにおけるAPとして、かつ、WPANにおけるSTAとして動作する無線ネットワーク・アダプタを有する装置の動作を示すタイミング図である。
図5】例示的な実施例による、不在通知(NOA)を含み、WLANにおけるAPとして、かつ、WPANにおけるSTAとして動作する無線ネットワーク・アダプタを有する装置の動作を示すタイミング図である。
図6A】例示的な実施例によるNOAメッセージの形式を示す図である。
図6B】例示的な実施例によるNOAメッセージの形式を示す図である。
図6C】例示的な実施例によるNOAメッセージの形式を示す図である。
図6D】例示的な実施例によるNOAメッセージの形式を示す図である。
図7】例示的な実施例による無線ネットワーク・アダプタを有する装置を示す図である。
図8】例示的な実施例による、NOAメッセージを判定し、使用するための方法を示すフロー図である。
図9】例示的な実施例による転送制御プロトコル(TCP)/インターネット・プロトコル(IP)スタックから情報をWLANインタフェース及びWPANインタフェースが受信する無線ネットワーク・アダプタを有する装置の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明及び図は、当業者が実施例を実現することを可能にするための特定の実施例を十分に例証する。他の実施例は、構造上、論理上、電気的、処理上、及び他の変更を組み入れ得る。例は考えられる変形を表すに過ぎない。一部の実施例の一部分及び構成は、他の実施例の一部分及び構成に含まれていてもよく、又は、他の実施例の一部分及び構成によって置き換えられてもよい。本願の特許請求の範囲記載の実施例は、特許請求の範囲の利用可能な均等物全てを包含する。
【0007】
無線通信の方法及び装置は、無線ネットワーク・アダプタの装置を含む。一部の実施例では、無線ネットワーク・アダプタは、複数の無線ネットワークにおける複数のエレメントとして装置が動作することを可能にする。一例では、装置は、APとしてWPANにおける通信に参加し、STAとしてWLANにおける通信に参加する。APとして動作する場合、装置はSTAとしての通信に参加する訳でない。装置は、APとして装置が動作している間の時間を識別するためにNOAメッセージを施す。
【実施例】
【0008】
図1は、WPAN104及びWLAN102を含む無線通信システム100である。無線通信システム100内の計算装置122は無線ネットワーク・アダプタ120を含み、計算装置122は、通信経路110を介してWLAN102と通信し、通信経路112を介してWPAN104と通信する。一部の実施例では、無線ネットワーク・アダプタ120は、計算装置122に結合され、着脱可能なモジュールである。WLAN102は、局所の領域、又は制限された領域における通信に適したスペクトル拡散オーバザエア・プロトコルなどの無線通信プロトコルを使用して複数のコンピュータ及び装置を連結する。WLAN102は、WLANに対する接続性を維持する一方で、ラップトップ・コンピュータ・ユーザなどのモバイル・ユーザに対するカバレッジを提供する。計算装置122は、WLAN102内の通信に参加するよう適合され、WLAN102におけるSTAとして動作し得る。
【0009】
計算装置122は、WPAN104内の通信においても参加し得、計算装置はAPとして動作する。無線ネットワークにおけるAPは、WPAN104内の接続性を可能にするための無線AP(WAP)として表し得、APは無線装置間でデータを中継し、場合によっては、WPAN104内の装置に結合された有線装置との間でデータを中継する。WPANは、パーソナル・ネットワーク内のコンピュータ装置間で通信するためのネットワークである。WPAN104の範囲はWLAN102と比較して小さい。WPAN104は、パーソナル装置間の通信に、又はインターネットなどの他のネットワークとの接続に使用することができる。無線通信に加えて、WPAN104は、コンピュータ・バスの使用などの有線接続を更に含み得る。
【0010】
一部の実施例では、WPAN104は、ネットワークに対するすばやい接続、及び情報の転送をユーザが開始することを可能にするための同期化が可能にされ、ネットワークに接続されると、シームレスな双方向転送が可能になる。WPAN104は、チャット・セッション、ゲーム、及びソーシャル・ネットワーク機能などの、装置と通信し、装置間の情報の表示を共有し、ネットワーク上のプリンタを共有し、WPAN104の種々の装置間でファイル又はディレクトリを転送し、接続された装置の共有ファイル・システムを探索することによるファイル転送を含む種々の機能をサポートする。WPAN104は更に、WPAN104とWLAN102との間の通信の橋渡しを行い、他のネットワークに対するポータルとしてふるまい得る。WPAN102は更に、オーディオ、ビデオ、ボイスオーバインターネット・プロトコル(VoIP)などのデータのストリーミングをサポートし得る。
【0011】
一部の実施例では、通信システム100は、種々のネットワークについて提供されるサービス間でユーザがスイッチすることを必要とすることなく、複数のネットワーク内の装置間で通信できるようにする。通信システム100は、WPAN104及びWLAN102の同時の使用をサポートする。バックグラウンドの活動及び動作は、中断なしで続き、スイッチングに際して切断されず、よって、連続的なネットワーク接続性が可能になる。ネットワーク・アダプタ120は、WPAN104において動作している一方で、インターネット及びネットワーク活動の保守を可能にし、WPAN104の使用中の中断なしで着信コールに対するリスニングを可能にする。すなわち、一部の実施例は、連続するWPAN104の接続性をサポートする。
【0012】
無線ネットワーク・アダプタ120は、STA及びAPとして同時に動作するネットワーク・インタフェース・カード(NIC)の一部であり得る。一部の実施例では、ネットワーク・アダプタ120は、基本サービス・セット(BSS)の機能をサポートするよう動作する。無線ネットワーク・アダプタ120は、WLAN102とWPAN104との間の動的帯域幅割り当てを提供し、両方の動作モードにおける電力節減を可能にする。WLAN102内の種々の装置は、無線ネットワーク・アダプタ120をSTAとしてみて、WPAN104内の装置は無線ネットワーク・アダプタ120をAPとしてみる。同じチャネル上で通信することにより、WLAN及びWPAN動作は、通信チャネルの時間スロットに割り当てられる。帯域幅の共有は通信における効率をもたらし、種々の動作モードに対して無線ネットワーク・アダプタ120が利用可能な場合に識別するための特定の連係を必要とする。
【0013】
一部の実施例では、受信器100は、マルチキャリア通信チャネルを介してOFDM通信信号を受け取るよう構成し得る。OFDM信号は複数の直交サブキャリアを含み得る。前述のマルチキャリアの実施例の一部では、受信器100は、無線フィデリティ(WiFi)装置を含むモバイル装置、基地局、又は無線アクセス・ポイント(AP)などの無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)通信局の一部であり得る。一部のブロードバンド・マルチキャリア実施例では、基地局202は、ワイマックス(WiMAX)通信局などのブロードバンド無線アクセス(BWA)ネットワーク通信局の一部であり得る。一部の他のブロードバンド・マルチキャリアの実施例では、基地局202は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)汎用地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)ロングターム・エボリューション(LTE)、又はロングターム・エボリューション(LTE)通信局であり得るが、本発明の範囲はこの点に限定されない。前述のブロードバンド・マルチキャリア実施例では、基地局202及び移動局204は、直交周波数分割多元アクセス(OFDMA)手法に応じて通信するよう構成し得る。
【0014】
一部の実施例では、受信器100は、WLANについて提案されている技術仕様及び/又は802.11(n)標準及び/又はIEEE802.11−2007標準を含む米国電気電子技術者協会(IEEE)標準などの特定の通信標準に応じて信号を受信するよう構成し得るが、他の手法及び標準に応じて通信を送信し、かつ/又は受信するのに適していることがあり得るので本発明の範囲はこの点に限定されるものでない。一部の実施例では、受信器100は、その変形例及びエボリューションを含む無線メトロポリタン・エリア・ネットワーク(WMAN)のIEEE802.16(e)標準及びIEEE802.16−2004標準に応じて信号を受信するよう構成し得るが、他の手法及び標準に応じて通信を送信し、かつ/又は受信することが適していることもあり得るので、本発明の範囲はこの点に限定されるものでない。一部の実施例では、受信器100は、汎用地上無線アクセス・ネットワーク(UTRAN)LTE通信標準に応じて信号を受信するよう構成し得る。IEEE802.11標準及びIEEE802.16標準に関する更なる情報については、「IEEE Standards for Information Technology−Telecommunications and Information Exchange between Systems」、 Local Area Networks−Specific Requirements−Part 11 「Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY), ISO/IEC 8802−11 : 1999」、 及びMetropolitan Area Networks−Specific Requirements−Part 16: 「Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access Systems,」、西暦2005年5月、及び関連する修正/バージョンを参照されたい。UTRAN LTE標準に関する更なる情報については、the 3rd Generation Partnership Project (3GPP) standards for UTRAN−LTE, release 8、西暦2008年3月(その変形及びエボリューションを含む)を参照されたい。
【0015】
一部の他の実施例では、受信器100は、スペクトル拡散変調(例えば、直接拡散符号分割多元アクセス(DS−CDMA)、及び/又は、周波数ホッピング符号分割多元アクセス(FH−CDMA))、時分割多重(TDM)変調、及び/又は周波数分割多重(FDM)変調などの1つ又は複数の他の変調手法を使用して送信された信号を受信するよう構成され得るが、実施例の範囲はこの点に限定されない。
【0016】
一部の実施例では、受信器100は、無線通信機能を備えたラップトップ又はポータブル・コンピュータ、ウェブ・タブレット、無線電話機、無線ヘッドセット、ページャ、即時メッセージング装置、ディジタル・カメラ、アクセス・ポイント、テレビジョン受像機、医療装置(例えば、心拍数モニタ、血圧モニタ等)、無線で情報を送受信し得る他の装置、携帯情報端末(PDA)などのポータブル無線通信装置の一部であり得る。
【0017】
アンテナ101は、RF信号の送信に適した1つ又は複数の指向性アンテナ又は全指向性アンテナ(例えば、ダイポール・アンテナ、モノポール・アンテナ、パッチ・アンテナ、ループ・アンテナ、マイクロストリップ・アンテナ、又は他のタイプのアンテナを含む)を含み得る。一部の実施例では、2つ以上のアンテナの代わりに、複数のアパーチャを備えた単一のアンテナを使用し得る。前述の実施例では、各アパーチャは別個のアンテナとみなし得る。一部のMIMO実施例では、アンテナ101は、送信局のアンテナとアンテナ101それぞれとの間に生じ得る種々のチャネル特性及び空間ダイバーシチを利用するよう事実上、別個にし得る。一部のMIMO実施例では、アンテナ101は最大1/10波長以上だけ、離間し得る。
【0018】
図2は、計算装置122内の無線ネットワーク・アダプタ120がAPとしてふるまい、通信経路132を介して通信する際のWLAN102内の通信を示す。このようにして、種々の装置130間の通信はそれぞれ、発信元から着信先に通信を中継する無線ネットワーク・アダプタ120に向けられる。
【0019】
図3は、計算装置122内に無線ネットワーク・アダプタ120がSTAとしてふるまい、AP140と通信経路142を介して通信するWLAN102内の通信を示す。WLAN102は他のSTA150を含み、他のSTA150は更に、通信経路142を介し、かつAPI40を介して互いに通信し得る。
【0020】
通信装置120の無線ネットワーク・アダプタ120はWPAN104においてAPとして動作するが、WLAN102におけるSTAとしての動作に利用可能でないことがあり得る。例示的な実施例では、無線ネットワーク・アダプタ120は、同時にAP及びSTAとして動作し、AP及びSTAは、時分割多重(TDM)のやり方などで別々の時間スロット中に動作する。無線ネットワーク・アダプタ120は、STAとして第1の時間部分の間に動作し、APとして第2の時間部分の間に動作する。時間部分は、各ネットワークにおける計算装置122の動作要件に対処するために種々の長さであり得る。図4は、前述の動作のタイミングを示し、時間t乃至時間tでは無線ネットワーク・アダプタ120はSTAとして動作し、時間t乃至時間tでは、無線ネットワーク・アダプタ120はAPとして動作する。WLAN動作がアイドル状態の場合、無線ネットワーク・アダプタ120は時間t乃至時間tではSTAとして動作する。
【0021】
図2に示すように、無線ネットワーク・アダプタ120がAPとして動作する場合、WPAN104における複数の装置130がAP、又は無線ネットワーク・アダプタ120を介して互いに接続する。更に、図3に示すように、無線ネットワーク・アダプタがSTAとして動作する場合、無線ネットワーク・アダプタ120はWLAN AP140と接続してWLAN102における他の装置150と通信し、このネットワークは従来のWLANネットワークであり得る。前述のシナリオでは、WLAN102及びWPAN104は同じ通信チャネルに割り当て得、各ネットワークの性能は他のネットワークに影響を及ぼす。一部の例では、通信経路132及び通信経路142は、同じオーバーザエア・リソースを利用し、よって、WLANのトラフィック状態はWPANの帯域に影響を及ぼし得る。この影響を避けるために、一部の実施例は、WLAN動作及びWPAN動作に別個のチャネルを利用する。すなわち、WLAN及びWPANは、別々のチャネル上で送信する。動作時間毎に別々のチャネルが使用されるので、WPAN104内のAPは、WLAN内のSTAとして無線ネットワーク・アダプタ120が動作する場合に利用可能でない。t乃至tなどの時間スロット中、STAとしての動作のために、第1の通信チャネルを処理する。無線ネットワーク・アダプタ120が、時間t乃至tの間など、WPANにおけるAPとして動作する場合、APは第2の通信チャネル上で通信する。時間スロットt乃至tでは、第2の通信チャネル上のWPAN内から受信された通信は何れも、見落とし得る。無線ネットワーク・アダプタ120が第1の通信チャネル上で動作するからである。したがって、WPAN104内の通信に関して無線ネットワーク・アダプタ120が利用可能でないか、又は存在しない時間スロットについてWPAN104の装置150に警告するための機構が使用される。一部の実施例では、警告は、通信を受信するために、APが利用可能でなくなる時点及び期間を装置120に示す。
【0022】
例示的な実施例では、NOAプロトコルに応じて不在通知(NOA)として警告が供給される。NOAは表示子として、WPAN104における装置150又はSTAに提供され、不在の開始時間、及び不在の時間の長さについての情報を供給する。不在中、WPAN104のAPは、WPAN104における通信を受信又は送出するために利用可能でなくなる。NOAに応じて、個々の装置150は、不在時間中の送信をディセーブルし、不在時間の満了により、送信を可能にする。一部の実施例は、少なくとも1つのドライバにおいて、かつ/又は、無線ネットワーク・アダプタ120のファームウェアにおいてNOAプロトコルを実現する。図5に示すように、NOAは、WLANが動作中の時間スロットと同時に供給される。NOA500は、時間t乃至時間Utに情報エレメント(IE)として送信される。NOA500の例は、不在の開始時間の第1の部分又はフィールド602、及び不在の持続時間の第2の部分又はフィールド602を含むNOA600として図6Aに示す。このようにして、NOA600は、WPAN104においてAPが利用可能でない時点及び長さを示す、各不在の持続時間及び開始時間を識別する。
【0023】
無線ネットワーク・アダプタ120内では、APドライバがNOAをIEとして作成し、NOA IEをビーコン・フレームに送信するために付加する。無線ネットワーク・アダプタ120は、NOAをビーコン・フレームとともにWPANに送信する。STAとして動作する装置150はそれぞれ、STAドライバを含み、無線ネットワーク・アダプタ120からの送信されたビーコン・フレームが受信されると、装置150は、NOA IEを解析し、取り出された情報を装置150内のファームウェアに送出して送信を制御する。ファームウェアに送出される情報は、AP不在の開始時間からの持続時間を識別するコマンドの形式であり得る。ファームウェアは、不在中の送信をディセーブルし、不在が終了した後の送信を可能にする。
【0024】
図6Bは、エレメントID612、長さ614、インデクス616、数618、持続時間620、期間622、及び開始時間624を含む、例示的な実施例によるNOA610を示す。エレメントID612は、識別されたNOAエレメントである。インデクス616はNOA610のインスタンスを識別するためのフィールドである。数618は不在の数である。持続時間620は、不在の、時間上の長さを識別する。期間622は、不在の連続する2つの期間の間の間隔を示し、特定の単位(例えば、32マイクロ秒単位)で表し得る。開始時間624は不在が開始する時点を示し、タイミングは開始時間624に対するものである。NOA610は、プローブ応答において、又はビーコンの特定のIEにおいて供給し得る。
【0025】
図6Cは、例示的な実施例に応じたNOA IE630を示す。NOA IE630は、エレメントID632と、長さ632と、OUI636と、プロトコル・フィールド638と、サブエレメントID640と、サブエレメント長642と、サブエレメント・ボディ644とを含む。NOA IE 630は、新たなポイントツーポイントIEのサブエレメント空間を作成するために使用されるベンダ特有IEであり得、NOA IEは複数のIEを含み得る。サブエレメントはNOAを規定する。例えば、サブエレメントID640、サブエレメント長642、及びサブエレメント・ボディ644は、図6Bに規定するように、エレメントID646、長さ648、インデクス650、数652,持続時間654、期間656、及び開始時間658のフィールドの組によって規定される。持続時間654、期間656、及び開始時間658は任意的に含まれ得る。
【0026】
図6Dは、IEの動作ボディ674、対話トークン672、動作670、プロトコル668、OUI666、長さ664、カテゴリ662を有するNOA動作フレーム660を示す。動作670、対話トークン672、及び動作ボディ674は、NOAを規定するために使用され、動作676、対話トークン678、エレメントID680、インデクス684、数686、持続時間690、期間692、及び開始時間694を表す。一部の実施例では、持続時間690,期間692、及び開始時間694は任意的に提供される。
【0027】
ネットワーク・アダプタ120は、計算装置内に含まれ得るか、又は、通信可能に計算装置に結合されると機能を追加し得る。図7は、WPANモジュールとして動作する一方で、APドライバ702及びAPファームウェア708の動作、及び計算装置700内の動作を制御するためのコントローラ714を有するネットワーク・アダプタを含む計算装置700を示す。APドライバ702は、シグナリング並びに他のメッセージの供給及びタイミングを含む、APとしての動作に関連付けられたプロトコル及び手順を実現する。APとして動作する場合、計算装置700は、WPAN内の種々の装置との間でコールを中継し、ルーティングする。コントローラ714は、メモリ710における制御、情報、データの記憶、並びにそこからの取り出しを更に制御する。計算装置700は、WPAN内の通信及びWLAN内の通信を容易にするためのトランシーバ回路704を更に含む。APファームウェア708は、APとしての動作のためのコード、命令、及び制御情報を含む。コントローラ714は更に、STAドライバ706及びSTAファームウェア712を制御することにより、STAとしてWLANにおいて動作する場合、計算装置700の動作を制御する。計算装置700は、メッセージを送出し、メッセージに応答するWLAN内の外部APと通信する。STAファームウェア712は、STAとしての動作のコード、命令、及び制御情報を含む。
【0028】
動作中、WPAN104内の装置は、NOAを受信し、無線ネットワーク・アダプタ120に対する送信を制御するための機能を含む。動作は、図8における方法800の処理フローにおいて詳説する。APのWPAN104動作におけるAPとしての無線ネットワーク・アダプタ120の動作には、動作804における不在IEを生成するための活動、動作806における、ビーコン・フレームへの不在IEの付加、及び動作808におけるビーコン・フレームの送出が含まれる。WLAN102におけるSTAとしての無線ネットワーク・アダプタ120の動作の場合、WLAN102内の装置の動作は動作810においてビーコン・フレームを受信するための活動を含み、ビーコン・フレームはAPから受信される。装置は、次いで、動作812において、ビーコン・フレームに含まれる不在IEを解析し、情報を装置のファームウェアに送出する。情報は、動作814における不在の開始時間及び持続時間を識別するコマンドを含む。装置は、動作816で不在の持続時間及び開始時間を解析し、次いで、不在IEによる送信をディセーブルし、イネーブルする。特に、不在IE又はNOA IEは、送信をAPに送出し得る時間を識別するための情報を提供する。
【0029】
図9は、無線ネットワーク・アダプタ120の一部の実施例の動作を示し、WLANインタフェース910及びWPANインタフェース908は何れも、転送制御プロトコル(TCP)/インターネット・プロトコル(IP)スタック900及び902から情報を受信する。更に、WPANインタフェース908は、動的ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル(DHCP)サーバ904などのコンフィギュレーション・サーバと通信する。WLANインタフェース910には、WLAN102におけるSTAとしての無線ネットワーク・アダプタ120の動作の制御が割り当てられる。WPANインタフェース908には、WPAN104におけるAPとしての無線ネットワーク・アダプタ120の動作の制御が割り当てられる。WLANインタフェース910及びWPANインタフェース908は、ミニポート・ドライバ914と通信するためにMUXドライバ912と結合される。WLANインタフェース910、WPANインタフェース908、及びMUXドライバ912はMUX中間ドライバ906の一部である。
【0030】
一部の実施例では、マシン読み取り可能な媒体は、1つ又は複数のマシンによって実現されると、1つ又は複数のマシンに、サービス・プロバイダからの登録要求を受信させ、メモリ記憶装置にサービス・プロバイダの情報の組を記憶させ、サービス・プロバイダの表示を無線通信ネットワークにおける少なくとも1つのサービス消費者に送信させる命令を含む。
【0031】
別途明記していない限り、「処理」、「計算」、「算出」、「判定」、「表示」等などの用語は、処理システムのレジスタ内若しくはメモリ内、又は、他の当該情報記憶装置内、送信装置内、又は表示装置内の物理的数量として同様に表される他のデータに、処理システムのレジスタ内及びメモリ内の物理的(例えば、電子的)数量として表されるデータを操作し、変換し得る1つ/複数の処理若しくは計算システム、又は同様な装置の動作及び/若しくは処理を表し得る。更に、本明細書及び特許請求の範囲記載の計算装置は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ、又はそれらの組み合わせであり得るコンピュータ読み取り可能なメモリに結合された1つ又は複数の処理エレメントを含む。
【0032】
実施例は、ハードウェア、ファームウェア、及びソフトウェアの何れか、又は組み合わせで実現し得る。実施例は、本明細書及び特許請求の範囲記載の動作を行うために少なくとも1つのプロセッサによって読み取られ、実行され得る、マシン読み取り可能な媒体上に記憶された命令として実現することもできる。マシン読み取り可能な媒体は、マシン(例えば、コンピュータ)によって読み取り可能な形式で情報を記憶し、又は送信するための何れかの機構を含み得る。マシン読み取り可能な媒体は、限定でないが、フラッシュ・メモリ、光ディスク、コンパクト・ディスク−リードオンリ・メモリ(CD−ROM)、ディジタル多用途/ビデオ・ディスク(DVD)、リードオンリ・メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、EPROM、電子的に消去可能なプログラマブル・リードオンリ・メモリ(EEPROM)、磁気カード若しくは光カード、又は、電子命令を記憶するのに適した他のタイプのマシン読み取り可能な媒体を含み得る。例えば、実施例は、通信リンク(例えば、モデム又はネットワーク接続)を介してデータ信号により、要求元のコンピュータ(例えば、クライアント)に遠隔コンピュータ(例えば、サーバ)から転送され得るコンピュータ・プログラムとしてダウンロードし得る。
【0033】
「一実施例」又は「実施例」に対する、本明細書を通じた言及は、少なくとも1つの実施例に関して表される特定の構成、構造、又は特性を意味する。したがって、本願明細書の種々の部分における「実施例」若しくは「一実施例」又は「別の実施例」に対する2つ以上の言及が、全て同じ実施例を表している訳では必ずしもない。更に、特定の構成、構造、又は特性は、1つ又は複数の実施例において適切であるとして組み合わせ得る。
【0034】
同様に、実施例の上記説明では、種々の構成が、開示を省力化する目的で単一の実施例、図、又はその説明において集約され、種々の本発明の局面の1つ又は複数の理解に資する場合がある。しかし、本開示の方法は、各請求項に明示的に記載されたものよりも多くの構成を、請求項記載の主題が必要とするという意図を反映しているものとして解されるべきでない。むしろ、特許請求の範囲が反映するように、本発明の局面は、上述の単一の実施例の構成全てよりも少ない構成において存在している。よって、詳細な説明に続く請求項は、この詳細な説明に明示的に組み入れられ、各請求項は別個の実施例として存在している。
【0035】
実施例及びベスト・モードを開示してきたが、以下の特許請求の範囲記載の実施例の範囲内に留まる一方で修正及び変形を上述の実施例に対して行い得る。
【0036】
要約書は、本技術的開示の性質及び本質を読者が確認することを要約書が可能にする旨の37C.F.R.セクション1.72(b)に準拠するようにしている。特許請求の範囲の範囲及び意義を限定又は解釈するためには使用されないという了解の下で提示している。以下の請求項は、これにより、詳細な説明に組み入れており、各請求項は、別個の実施例として存在する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9