特許第5784673号(P5784673)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5784673料金算出システムおよび料金算出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784673
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】料金算出システムおよび料金算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/04 20120101AFI20150907BHJP
【FI】
   G06Q30/04
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-125205(P2013-125205)
(22)【出願日】2013年6月14日
(65)【公開番号】特開2015-1794(P2015-1794A)
(43)【公開日】2015年1月5日
【審査請求日】2013年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】309006372
【氏名又は名称】株式会社大和総研ビジネス・イノベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100088214
【弁理士】
【氏名又は名称】生田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100134588
【弁理士】
【氏名又は名称】吉浦 洋一
(72)【発明者】
【氏名】並河 広
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−097654(JP,A)
【文献】 特開2013−097673(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
料金を算出する料金算出システムであって,
計算対象データを記憶する計算対象データ記憶部と,
前記計算対象データ記憶部から一部または全部の計算対象データを抽出する計算対象データ抽出処理部と,
抽出した計算対象データにおけるデータ項目のうち,料金算出に用いるデータ項目のデータが料金算出に差が生じない範囲で一致する計算対象データを同一のグループとして分類するグループ化処理部と,
前記分類したグループに属する計算対象データのうち一つの計算対象データの一部または全部のデータを引数として渡すデータ引き渡し処理部と,
前記データ引き渡し処理部により前記引数として渡された前記計算対象データにおける一部または全部のデータに基づいて料金算出処理を行う料金算出処理部と,
前記料金算出処理部で算出した料金を,計算対象に用いた計算対象データの属するグループのほかの計算対象データの料金として反映させる結果反映処理部と,
を有することを特徴とする料金算出システム。
【請求項2】
前記計算対象データには少なくとも料金プラン,当月開始日,使用電力量,発電設備容量,買取開始日,停止日のデータ項目を備えている,
ことを特徴とする請求項1に記載の料金算出システム。
【請求項3】
コンピュータを,
一部または全部の計算対象データを所定の記憶領域から抽出する計算対象データ抽出処理部,
抽出した計算対象データにおけるデータ項目のうち,料金算出に用いるデータ項目のデータが料金算出に差が生じない範囲で一致する計算対象データを同一のグループとして分類するグループ化処理部,
前記分類したグループに属する計算対象データのうち一つの計算対象データの一部または全部のデータを引数として,料金算出処理を行う料金算出処理部に渡すデータ引き渡し処理部,
前記算出された料金を,計算対象に用いた計算対象データの属するグループのほかの計算対象データの料金として反映させる結果反映処理部,
として機能させることを特徴とする料金算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,役務提供の対価として料金の計算を行う際に用いる料金算出システムおよび料金算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業や自治体などが提供する役務の対価として,定期的にその利用料金を算出する必要がある。この場合,利用者の当該役務の利用量,料金プランなどの各種データに基づいて,あらかじめ定められた時期にバッチ処理で料金の算出が行われる。たとえば電気料金の場合,下記特許文献1,非特許文献1のように,電力会社との間の契約種別に基づく料金プランや1ヶ月の使用電力量などのデータに基づいて,料金の算出を行い,各利用者に対して請求をしている。
【0003】
料金の算出処理にあたっては,図10に示すように,利用者ごとの利用量,料金プランなどのデータ(計算対象データ)を抽出し,計算対象データを料金算出エンジンに引数としてそれぞれ渡すことで,利用者ごとの利用料金を算出し,反映させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−97673号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】東京電力株式会社,”主な契約種別の料金算出式|東京電力”,[online],インターネット<URL:http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/data/chargelist/chargelist04-j.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の料金の算出方法を用いた場合,データベースから計算対象データの抽出,料金の算出,料金の反映を計算対象データ1件ごとに行わなければならないことから,計算対象データの数が多くなるほど,その処理に時間を要し,またコンピュータに負荷が発生することとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで本発明者は,従来よりも処理に要する時間が短く,コンピュータに負荷も少ない料金算出システムおよび料金算出プログラムを発明した。
【0008】
第1の発明は,料金を算出する料金算出システムであって,計算対象データを記憶する計算対象データ記憶部と,前記計算対象データ記憶部から一部または全部の計算対象データを抽出する計算対象データ抽出処理部と,抽出した計算対象データにおけるデータ項目のうち,料金算出に用いるデータ項目のデータが料金算出に差が生じない範囲で一致する計算対象データを同一のグループとして分類するグループ化処理部と,前記分類したグループに属する計算対象データのうち一つの計算対象データの一部または全部のデータを引数として渡すデータ引き渡し処理部と,前記データ引き渡し処理部により前記引数として渡された前記計算対象データにおける一部または全部のデータに基づいて料金算出処理を行う料金算出処理部と,前記料金算出処理部で算出した料金を,計算対象に用いた計算対象データの属するグループのほかの計算対象データの料金として反映させる結果反映処理部と,を有する料金算出システムである。
【0009】
本発明のように構成することで,処理時間の短縮と,コンピュータの負荷の軽減とを実現することができる。本発明による技術的効果について以下に説明する。
【0010】
ここでは,図6に示すように,料金算出対象データの数が5であり,3つのグループに分類される場合を説明する。また料金の算出の処理にあたっては,図7に示すように,データの抽出処理に1秒,料金算出処理に10秒,料金の反映処理に1秒を要するとする。なお,この時間は,わかりやすさのための設定であり,実際はより短時間で1件あたりの処理が行われる。
【0011】
まず,従来の方法による場合,図8に示すように,各計算対象データに対してデータの抽出処理,料金算出処理,料金の反映処理を行うため,1件あたりの処理に要する時間は12秒になる。従って,5つの計算対象データを処理するには60秒を要する。
【0012】
一方,本発明の処理による場合,図9に示すようにデータの抽出処理には5秒(=5件×1秒),料金算出処理には30秒(=10秒×3グループ),料金の反映処理には5秒(=5件×1秒)の合計40秒を要する。
【0013】
このように,本発明を用いることによって,大幅に処理時間を短縮することができ,またコンピュータに対する負荷を軽減することができる。
【0014】
上述の発明は,前記計算対象データには少なくとも料金プラン,当月開始日,使用電力量,発電設備容量,買取開始日,停止日のデータ項目を備えている,料金算出システムのように構成することもできる。
【0015】
本発明を用いることによって,上述の料金計算システムを電気料金の料金算出に適用することができる。電気料金の算出にあたっては,上記データ項目に基づいてその料金が算出されることから,これらデータ項目に基づいてグループ化し,その処理を実行することが好ましい。
【0016】
上述の料金算出システムは,本発明のプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することで実現する。すわなち,コンピュータを,一部または全部の計算対象データを所定の記憶領域から抽出する計算対象データ抽出処理部,抽出した計算対象データにおけるデータ項目のうち,料金算出に用いるデータ項目のデータが料金算出に差が生じない範囲で一致する計算対象データを同一のグループとして分類するグループ化処理部,前記分類したグループに属する計算対象データのうち一つの計算対象データの一部または全部のデータを引数として,料金算出処理を行う料金算出処理部に渡すデータ引き渡し処理部,前記算出された料金を,計算対象に用いた計算対象データの属するグループのほかの計算対象データの料金として反映させる結果反映処理部,として機能させる料金算出プログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の料金算出システムおよび料金算出プログラムを用いることによって,従来よりも処理に要する時間を短くすることができ,またコンピュータにかかる負荷も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の料金算出システムの処理の概略を示す図である。
図2】料金算出システムのシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
図3】コンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す図である。
図4】料金算出システムの処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
図5】計算対象データのデータ構造の一例を模式的に示す図である。
図6】料金算出システムを用いることによる処理時間の短縮の効果を説明するにあたり用いる計算対象データの一例を模式的に示す図である。
図7】料金算出処理を行うにあたり,各処理に要する時間を模式的に示す図である。
図8】従来の方法による処理時間の一例を模式的に示す図である。
図9】本発明の料金算出システムによる処理時間の一例を模式的に示す図である。
図10】従来の料金算出システムの処理の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の料金算出システム1の処理の概略を図1に示す。また,料金算出システム1のシステム構成の一例の概念図を図2に示す。
【0020】
料金算出システム1は,所定のコンピュータにより実現される。図3にコンピュータのハードウェアの構成の一例を示す。コンピュータには,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイなどの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。
【0021】
なお,図1図2では本発明の料金算出システム1が一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数台のコンピュータにその機能が分散配置され,実現されても良い。
【0022】
本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0023】
料金算出システム1は,計算対象データ記憶部10と計算対象データ抽出処理部11とグループ化処理部12とデータ引き渡し処理部13と料金算出処理部14と結果反映処理部15とを有する。
【0024】
計算対象データ記憶部10は,料金を算出するために必要なデータを記憶する。計算対象データは,たとえば図5に示すように,「グループキー」,「主キー」,「その他」のデータ項目を有している。
【0025】
グループキーは,後述するように計算対象データをグループ化するために用いるデータ項目である。グループキーのデータ項目には,たとえば電気料金の料金算出の場合,少なくとも料金プラン(現在契約している料金のプラン),当月開始日(利用者ごとの当月開始日),使用電力量(月合計の使用電力量),発電設備容量(発電設備の容量),買取開始日(電力会社が電力の買取を開始した日),停止日(利用者の料金未払い等による停止や,旅行などによる一時的停止の日数)などを含んでいる。これ以外にも,メータ種別,検針日,検針時刻,次回締め予定日,計器設置予定日,発電機器種別,契機種別,設備出力,設置機器種別などがデータ項目として含まれていてもよい。主キーは,利用者や計器など,料金の請求単位を識別するためのデータ項目である。電気料金の料金算出の場合には,計器ID(スマートメータのIDなど)がデータ項目として該当する。その他は,任意にデータを書き込めるデータ項目である。
【0026】
なお計算対象データ記憶部10は,所定のデータベースサーバなどに記憶されていることが好ましいが,それに限定されない。
【0027】
計算対象データ抽出処理部11は,計算対象データ記憶部10から,所定のタイミングで計算対象となる全部または一部の計算対象データを抽出する。
【0028】
グループ化処理部12は,計算対象データ抽出処理部11で抽出した計算対象データについて,そのグループキーに基づいて,グループに分類する。この場合,グループキーのうち,料金算出に用いるデータ項目ごとにそのデータが一致する計算対象データをそれぞれ同一のグループとして分類する。
【0029】
なお,上述におけるデータの「一致」とは,データの値が同一である場合のほか,データの値が同一でなくても,料金算出にあたって異なる料金が算出されない範囲で一致していればよい。すなわち,利用量が5未満の場合には1000円,利用量が5以上10未満の場合には1500円,利用量が10以上の場合には2000円として料金の算出式が設定されていた場合,計算対象データにおけるデータ項目の利用量のデータが「1」である場合も「3」である場合も料金に相違はない。従って,このような場合には同一のグループに分類できるので,本発明においては,このような場合にもデータの「一致」に含む。
【0030】
データ引き渡し処理部13は,グループ化処理部12で分類したグループごとに1つの計算対象データの一部(料金の算出に用いるデータ項目のデータ)または全部を,後述する料金算出処理部14に渡すことで,その計算対象データに対応する料金の算出処理を実行させる。なお,上記のほか,グループに属する計算対象データのうち,一部の計算対象データを渡しても良い。すなわち,グループに属する計算対象データがn個ある場合,1〜(n−1)個の計算対象データを料金算出部14に渡せばよい。
【0031】
料金算出処理部14は,計算対象データにおけるグループキーのデータ項目のうち,料金の算出に用いるデータ項目のデータに基づいて,料金を算出する処理を実行する。この料金の算出方法にはさまざまな方法があり,提供する役務ごとに任意に設定が可能である。たとえば電気料金の場合,グループ化処理部12から受け取った計算対象データのグループキーにおける料金プラン,当月開始日,使用電力量(有効電力量−基準メータ値),発電設備容量,買取開始日,停止日の各データ項目に対応するデータに基づいて,料金を所定の算出方法で算出する。
【0032】
結果反映処理部15は,料金算出処理部14で算出した料金をグループごとの各計算対象データに反映させる。また,反映後,計算対象データ記憶部10を更新する。これによって,各利用者(あるいは計器)ごとに料金が更新される。なお,結果反映処理部15は,算出した料金に基づいて請求を行うためのデータベースなどに記憶させればよい。本明細書では計算対象データを記憶する計算対象データ記憶部10がこのデータベースの機能も兼ねている場合を説明しているが,計算対象データと,算出した料金とが異なるデータベースに記憶されてもよい。
【0033】
つぎに本発明の料金算出システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャートを用いて説明する。以下の説明では,図1に示すように計算対象データ記憶部10に記憶する計算対象データの数が10であり,それらの各計算対象データがグループA乃至グループCの3グループに分類される場合を説明する。
【0034】
まず料金算出システム1を用いて料金の算出を行う場合,計算対象データ抽出処理部11が計算対象データ記憶部10に記憶する10個の計算対象データを抽出し,記憶装置71におけるメモリに記憶させる(S100)。そしてグループ化処理部12は,抽出した各計算対象データにおけるグループキーに基づいて,そのグループキーにおけるデータ項目のデータが同一のものを同一のグループとして分類する(S110)。その結果,グループAには計算対象データ1,計算対象データ2,計算対象データ7,計算対象データ9が分類され,グループBには計算対象データ3,計算対象データ6,計算対象データ8が分類され,グループCには計算対象データ4と計算対象データ5が分類されたとする。
【0035】
なお,実際には計算対象データの数が多くなればなるほど,またグループキーにおけるデータ項目が多くなればなるほど,グループの数が多くなる。
【0036】
そしてデータ引き渡し処理部13は,各グループに属する計算対象データのうち一つの計算対象データの一部または全部を,それぞれ料金算出処理部14に引数として渡す(S120)。上述の場合,グループAでは計算対象データ1,グループBでは計算対象データ3,グループCでは計算対象データ4について,料金算出に用いるデータ項目のデータをそれぞれ料金算出処理部14に渡す。料金算出処理部14は,この3つの計算対象データに対して,それぞれ所定の料金の算出式によって料金を算出する(S130)。
【0037】
結果反映処理部15で算出した料金を受け取ると,グループキーに対応付けて記憶装置71のメモリ上に記憶させる。そして,結果反映処理部15は,その計算対象データが属するグループのほかの計算対象データ(料金算出処理部14に渡されていない計算対象データ)の算出結果にもその料金を反映し(S140),計算対象データ記憶部10に,計算対象データに対応付けてその料金を記憶させて,更新する(S150)。すなわち,同一のグループに属する各計算対象データは,料金算出に用いるグループキーのデータ項目のデータが同じであるから,同一のグループの計算対象データは,同一の計算結果(料金)となる。そこで,計算対象データ1のグループキーのデータと同一のグループキーのデータを有するグループAに属するほかの計算対象データ(計算対象データ2,計算対象データ7,計算対象データ9)の料金として,計算対象データ1の料金を記憶装置71のメモリから抽出し,反映する。そして,反映した結果を,計算対象データ記憶部10の計算対象データに対応付けて記憶させる。
【0038】
同様に,グループBの計算対象データ3の料金を記憶装置71のメモリから抽出し,グループBに属するほかの計算対象データ(計算対象データ6,計算対象データ8)の料金として反映する。そして,反映した結果を,計算対象データ記憶部10の計算対象データに対応付けて記憶させる。さらに,グループCの計算対象データ4の料金を記憶装置71のメモリから抽出し,グループCに属するほかの計算対象データ5の料金として反映する。そして,反映した結果を,計算対象データ記憶部10の計算対象データに対応付けて記憶させる。
【0039】
以上のような処理を実行することで,計算対象データに対する料金の算出処理を大幅に削減することができる。
【0040】
なお,本発明の料金算出システム1は,上述では電気料金の算出の場合を説明したが,水道,ガス,電話料金などの各種公共料金のほか,さまざまな役務に対する料金の算出に用いることができる。
【0041】
また料金算出の基礎となる計算対象データは,いわゆるスマートメータのように,インターネットなどの通信網を介して自動的に計算対象データ記憶部10に記憶されても良いし,検針員が検針してデータ入力された結果が計算対象データ記憶部10に記憶されても良い。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明における料金算出システム1および料金算出プログラムを用いることによって,従来よりも処理に要する時間を短くすることができ,またコンピュータにかかる負荷も少なくなる。
【符号の説明】
【0043】
1:料金算出システム
10:計算対象データ記憶部
11:計算対象データ抽出処理部
12:グループ化処理部
13:データ引き渡し処理部
14:料金算出処理部
15:結果反映処理部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10