特許第5784681号(P5784681)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5784681無線通信において受信されるアップリンクグラントに対するHARQの利用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784681
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】無線通信において受信されるアップリンクグラントに対するHARQの利用
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20150907BHJP
   H04W 72/14 20090101ALI20150907BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20150907BHJP
【FI】
   H04W28/04 110
   H04W72/14
   H04W74/08
【請求項の数】21
【外国語出願】
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2013-186813(P2013-186813)
(22)【出願日】2013年9月9日
(62)【分割の表示】特願2011-522283(P2011-522283)の分割
【原出願日】2009年8月7日
(65)【公開番号】特開2014-30224(P2014-30224A)
(43)【公開日】2014年2月13日
【審査請求日】2013年10月9日
(31)【優先権主張番号】61/087,307
(32)【優先日】2008年8月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/088,257
(32)【優先日】2008年8月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/501,219
(32)【優先日】2009年7月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】シャイレシュ・マヘシュワリ
(72)【発明者】
【氏名】スリビジャ・クリシュナムーアシー
(72)【発明者】
【氏名】バニサ・エー・クマー
(72)【発明者】
【氏名】アルナード・メイラン
【審査官】 青木 健
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/042889(WO,A1)
【文献】 LG Electronics Inc.,NDI and Msg3,3GPP TSG-RAN2 Meeting #62bis R2-083723,2008年 6月30日
【文献】 3rd Generation Partnership Project,Technical Specification Group Radio Access Network;Medium Access Control (MAC) protocol specification,3GPP TS 25.321 V7.9.0 ,2008年 5月,89,90,96-98頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムアクセス手順においてハイブリッド自動再送要求(HARQ)機能性を解釈するための方法であって:
HARQプロセスを使用して、ランダムアクセスチャネルを通して、システムアクセスに関するランダムアクセス要求をアクセスポイントに送信することと;
無線ネットワークにおいて、アクセスポイントから、前記ランダムアクセスチャネルを通して、前記ランダムアクセス要求に対するランダムアクセス応答を受信することと;
前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを示すインジケータを、前記ランダムアクセス応答が備えるか否かに関係なく、前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを決定すること、前記決定することは、前記ランダムアクセス応答が、データチャネルリソースのグラントを備えるかどうか、または、1つ以上の制御チャネルを通して受信された前記データチャネルリソースのグラントが、ユーザ機器(UE)のための仮アドレスを備えるかどうかに基づいて、前記ランダムアクセス応答が前記新規送信であるか、または前記再送信であるかを決定することを備える、と;
前記決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、前記ランダムアクセス応答をHARQプロセスに提供すること、ここで、HARQプロセスのバッファ内のデータは、前記ランダムアクセス応答が新規送信の前記インジケーションを有する場合、上層消費のための前記ランダムアクセス応答で上書きされる、と;
前記HARQプロセスの前記バッファ内に記憶された、前記ランダムアクセス応答において受信された前記データチャネルリソースのグラントを用いて、無線リソース制御(RRC)層通信を確立するために、アクセスポイントに、第1のスケジュールされた送信を送ることと;
前記第1のスケジュールされた送信に応答して、前記アクセスポイントが、永久または半永久アドレスを前記UEに割り当てた後、後続の通信のために、前記アクセスポイントから競合解決を受信することと;
を備える方法。
【請求項2】
遊休モードからアクティブモードに切り替わる際に、前記ランダムアクセス要求を前記アクセスポイントに送信することをさらに備え、
前記ランダムアクセス応答は、前記ランダムアクセス要求に応答して受信される、請求項1の方法。
【請求項3】
前記ランダムアクセス応答が前記新規送信であるか前記再送信であるかを示す前記インジケータは、新規データインジケータを含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記ランダムアクセス応答は前記HARQプロセスに関連した識別子をさらに備える、請求項1の方法。
【請求項5】
少なくとも1つのプロセッサと;
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと;
を備える無線通信装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサは;
HARQプロセスを使用して、ランダムアクセスチャネルを通して、システムアクセスに関するランダムアクセス要求をアクセスポイントに送信することと;
1つ以上のアクセスポイントから、前記ランダムアクセスチャネルを通して、前記ランダムアクセス要求に対するランダムアクセス応答を受信することと;
前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを示すインジケータを、前記ランダムアクセス応答が備えるか否かに関係なく、前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを決定すること、ここで、前記決定することは、前記ランダムアクセス応答が、データチャネルリソースのグラントを備えるかどうか、または、1つ以上の制御チャネルを通して受信された前記データチャネルリソースのグラントが、ユーザー機器(UE)のための仮アドレスを備えるかどうかに基づいて、前記ランダムアクセス応答が前記新規送信であるか、または前記再送信であるかを決定することを備える、と;
前記決定に少なくとも一部基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、前記ランダムアクセス応答をハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに提供すること、ここで、HARQプロセスのバッファ内のデータは、前記ランダムアクセス応答が新規送信の前記インジケーションを有する場合、上層消費のための前記ランダムアクセス応答で上書きされる、と;
前記HARQプロセスの前記バッファ内に記憶された、前記ランダムアクセス応答において受信された前記データチャネルリソースのグラントを用いて、無線リソース制御(RRC)層通信を確立するために、アクセスポイントに、第1のスケジュールされた送信を送ることと;
前記アクセスポイントが、前記第1のスケジュールされた送信に応答して、永久または半永久アドレスを前記UEに割り当てた後、後続の通信のために、前記アクセスポイントから競合解決を受信することと;
のために構成される、無線通信装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、1つ以上の制御チャネルを通して受信された前記データチャネルリソースのグラントがユーザ機器(UE)のための仮アドレスを備える、請求項5の無線通信装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記データチャネルリソースのグラントが仮アドレスか永久アドレスかを備えるかどうかを決定するようにさらに構成される、請求項6の無線通信装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記データチャネルリソースのグラントが前記仮アドレスを備えることを決定し、再送信を表すインジケーションと共に、前記ランダムアクセス応答を前記HARQプロセスに提供する、請求項7の無線通信装置。
【請求項9】
前記データチャネルリソースのグラントは、前記永久アドレスを備え、前記HARQプロセスのバッファは、システムアクセス手順に関係するスケジュール送信を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、新規送信を表すインジケーションと共に前記ランダムアクセス応答を前記HARQプロセスに提供する、請求項7の無線通信装置。
【請求項10】
前記ランダムアクセス応答は、前記HARQプロセスおよび新規データインジケータに関連する識別子をさらに備える、請求項6の無線通信装置。
【請求項11】
システムアクセス手順においてハイブリッド自動再送要求(HARQ)通信の利用を容易にする装置であって:
HARQプロセスを使用して、ランダムアクセスチャネルを通して、システムアクセスに関するランダムアクセス要求をアクセスポイントに送信するための手段と;
ランダムアクセスシャネルを通して、システムアクセスに関するランダムアクセス要求に応答して、アクセスポイントからランダムアクセス応答を受信するための手段と;
前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを示すインジケータを、前記ランダムアクセス応答が備えるか否かに関係なく、前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを決定するための手段、前記決定するための手段は、前記ランダムアクセス応答が、データチャネルリソースのグラントを備えるかどうか、または、1つ以上の制御チャネルを通して受信された前記データチャネルリソースのグラントが、ユーザ機器(UE)のための仮アドレスを備えるかどうかに基づいて、前記ランダムアクセス応答が前記新規送信であるか、または前記再送信であるかを決定するための手段を備える、と;
前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを示すインジケータを前記ランダムアクセス応答が備えるか否かに関係なく、前記ランダムアクセス応答のタイプに少なくとも一部基づいて決定された前記新規送信または前記再送信を表すインジケーションと共に、前記ランダムアクセス応答をHARQプロセスに提供するための手段、ここで、HARQプロセスのバッファ内のデータは、前記ランダムアクセス応答が新規送信の前記インジケーションを有する場合、上層消費のための前記ランダムアクセス応答で上書きされる、と;
前記HARQプロセスの前記バッファ内に記憶された、前記ランダムアクセス応答において受信された前記データチャネルリソースのグラントを用いて、無線リソース制御(RRC)層通信を確立するために、アクセスポイントに、第1のスケジュールされた送信を送るための手段と;
前記第1のスケジュールされた送信に応答して、前記アクセスポイントが、永久または半永久アドレスを前記装置に割り当てた後、後続の通信のために、前記アクセスポイントから競合解決を受信するための手段と;
を備える装置。
【請求項12】
前記ランダムアクセス応答を受信するための手段は、確立されたランダムアクセスチャネルを通して送信されるランダムアクセスプリアンブルに応答して、前記確立されたランダムアクセスチャネルを通して前記ランダムアクセス応答を受信する、請求項11の装置。
【請求項13】
前記ランダムアクセス応答をHARQプロセスに提供するための手段は、前記データチャネルリソースのグラントにおいて特定される前記装置に関係するアドレスをさらに決定する、請求項11の装置。
【請求項14】
前記ランダムアクセス応答をHARQプロセスに提供するための手段は、前記アドレスが前記仮アドレスであることを決定し、再送信を表すインジケーションと共に前記ランダムアクセス応答を前記HARQプロセスに提供する、請求項13の装置。
【請求項15】
前記ランダムアクセス応答をHARQプロセスに提供するための手段は、前記アドレスが前記永久アドレスであることを決定し、前記HARQプロセスに関係する前記バッファがシステムアクセス手順に関係するスケジュール送信を備えるとの決定に基づいて、新規送信を表すインジケーションと共に前記ランダムアクセス応答を前記HARQプロセスに提供する、請求項13の装置。
【請求項16】
前記ランダムアクセス応答は、前記HARQプロセスに関係する識別子をさらに備える、請求項11の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのコンピュータに、HARQプロセスを使用して、ランダムアクセスチャネルを通して、システムアクセスに関するランダムアクセス要求をアクセスポイントに送信させるためのコードと;
少なくとも1つのコンピュータに、前記ランダムアクセス要求に応答したランダムアクセス応答を、無線ネットワークにおいて、アクセスポイントから前記ランダムアクセスチャネルを通して受信させるためのコードと;
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを示すインジケータを、前記ランダムアクセス応答が備えるか否かに関係なく、前記ランダムアクセス応答が新規送信であるか再送信であるかを決定させるためのコード、前記少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードは、前記ランダムアクセス応答が、データチャネルリソースのグラントを備えるかどうか、または、1つ以上の制御チャネルを通して受信された前記データチャネルのグラントがユーザ機器(UE)のための仮アドレスを備えるかどうかに基づいて、前記ランダムアクセス応答が前記新規送信であるか前記再送信であるかを、前記少なくとも1つのコンピュータに決定させるためのコードを備える、と;
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに前記ランダムアクセス応答を提供させるためのコード、ここで、HARQプロセスのバッファ内のデータは、前記ランダムアクセス応答が新規送信の前記インジケーションを有する場合、上層消費のための前記ランダムアクセス応答で上書きされる、と;
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記HARQプロセスの前記バッファ内に記憶された、前記ランダムアクセス応答において受信された前記データチャネルリソースのグラントを用いて、無線リソース制御(RRC)層通信を確立するために、アクセスポイントに、第1のスケジュールされた送信を送らせるためのコードと;
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記第1のスケジュールされた送信に応答して、前記アクセスポイントが、永久または半永久アドレスを前記UEに割り当てた後、後続の通信のために、前記アクセスポイントから競合解決を受信させるためのコードと;
を備える、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項18】
前記少なくとも1つのコンピュータに、遊休モードからアクティブモードに切り替わる際、前記ランダムアクセス要求を前記アクセスポイントに送信させるためのコードをさらに備える、請求項17のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項19】
前記少なくとも1つのコンピュータに、前記データチャネルリソースのグラントが前記制御チャネル送信に関連付けられたアドレスを備えるかどうかを決定させるためのコードをさらに備える、請求項17のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項20】
前記アドレスは、ユーザ機器(UE)に関係する前記仮アドレスであり、前記ランダムアクセス応答は、再送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、請求項19のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項21】
前記アドレスは、前記装置に関係する永久アドレスであり、前記HARQプロセスのバッファは、前記ランダムアクセス応答を備え、前記ランダムアクセス応答は、新規送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、請求項19のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2008年8月8日に出願された「メッセージ2フリップNDIにおけるグラント(GRANT IN MESSAGE 2 FLIPS NDI)」と題する米国仮出願61/087,307号、および2008年8月12日に出願された「メッセージ2フリップNDI内におけるグラント(GRANT IN MESSAGE 2 FLIPS NDI)」と題する米国仮出願61/088,257号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に無線通信に関し、特に、HARQ機能性をシステムアクセス通信に提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声、データなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。典型的な無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザーとの通信をサポートすることができる多元接続システムである。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、およびそのようなものを含む。加えて、システムは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPP LTE(long term evolution)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)などの仕様、および/または、EV-DO(evolution data optimized)、それの1つ以上の改訂版などのマルチキャリア無線仕様に準拠する。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数のモバイルデバイスのための通信を同時にサポートする。各モバイルデバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンク上の伝送を介して、1つ以上の基地局と通信する。順方向リンク(またはダウンリンク)は基地局からモバイルデバイスへの通信リンクを指し、逆方向リンク(またはアップリンク)はモバイルデバイスから基地局への通信リンクを指す。さらに、モバイルデバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、多重入力単一出力(MISO)システム、多重入力多重出力(MIMO)システム、およびそのようなものを介して確立される。加えて、モバイルデバイスは、ピア・ツー・ピア無線ネットワーク構成において、別のモバイルデバイスと(および/または、基地局は別の基地局と)通信することができる。
【0005】
ハイブリッドARQ(hybrid automatic repeat/request:HARQ)などの自動再送要求(ARQ)テクノロジーは、通信の成功を容易にするために、モバイルデバイスと基地局との間で使用されうる。例えば、基地局は、信号をモバイルデバイスに送信することができ、そのモバイルデバイスは、それが信号内のデータの受信に成功したか否かを示す制御データを基地局に返信する。受信に成功しなかった場合、基地局はその信号を再送信する。この目的のために、HARQを利用するデバイスは、データを受信し、それが新規送信(new transmission)であるか再送信(retransmission)であるかをデータ内の新規データインジケータ(new data indicator:NDI)に基づいて決定するHARQエンティティを有する。しかし、NDIは、特にシステムアクセス通信の場合、モバイルデバイスと基地局との間の送信に常に存在するわけではない。
【発明の概要】
【0006】
下記は、そのような態様の基本的な理解を提供するために、要求される主題の様々な態様の簡単化された概要を提示する。この概要は全ての企図される態様の広範囲な概観ではなく、また、キーまたは不可欠な要素を識別すること、あるいは、そのような態様の範囲を描写することを意図しない。その唯一の目的は、後に示される、より詳細な記述への前置きとして、開示される態様のいくつかのコンセプトを簡易な形で提示することである。
【0007】
1つ以上の実施形態およびそれらの対応する開示に従って、無線ネットワークにおいて、システムアクセス通信のためにハイブリッド自動再送要求(HARQ)サポートを容易にすることに関連して、様々な態様が記述される。一例において、リソースグラントがシステムアクセス応答において受信される場合、HARQ通信を処理するHARQエンティティは、受信された応答を新規送信であると判断する。別の例において、リソースグラントが確立された制御チャネルを通して受信され、および/または、それが仮デバイスアドレス(temporary device address)を示す場合、HARQエンティティは、以前の送信がその宛先に到着していないと推論されるため、そのグラントを再送信であると判断する。さらに別の例において、新規データインジケータがリソースグラントに存在する場合、HARQエンティティは、インジケータがインクリメントされたか否かを決定する際に、仮アドレスを示す、確立された制御チャネル上で受信されたリソースグラントを無視することができる。インジケータがHARQエンティティによってインクリメントされたと決定される場合、グラントが新規送信であることを示しうることは認識されるべきである。これに関連して、HARQ機能性は無線ネットワークにおいてシステムアクセスのために実施されうる。
【0008】
関連する態様に従って、システムアクセス手順においてHARQ機能性を解釈するための方法が提供される。その方法は、無線ネットワークにおいて、リソースグラントを備える通信をアクセスポイントから受信することを含む。その方法は、また、その通信のタイプに少なくとも一部基づいて、その通信が新規送信であるか再送信であるかを決定すること、および、その決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、その通信をHARQプロセスに提供することを含む。
【0009】
別の態様は無線通信装置に関する。無線通信装置は、無線ネットワークにおいて、リソースグラントを備えるシステムアクセス要求に対する応答を1つ以上のアクセスポイントから受信し、その応答のタイプを決定するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、さらに、その応答のタイプに少なくとも一部基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、その応答をHARQプロセスに提供するように構成される。無線通信装置は、また、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを備える。
【0010】
さらに別の態様は、システムアクセス手順におけるHARQ通信の利用を容易にする無線通信装置に関する。無線通信装置は、システムアクセス要求に応じて、通信をアクセスポイントから受信するための手段を備える。無線通信装置は、さらに、その通信のタイプに少なくとも一部基づいて決定された新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、その通信をHARQプロセスに提供するための手段を含む。
【0011】
さらに別の態様はコンピュータプログラム製品に関し、それは無線ネットワークにおいて、少なくとも1つのコンピュータに、リソースグラントを備える通信をアクセスポイントから受信させるコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を有する。コンピュータ読み取り可能媒体は、また、少なくとも1つのコンピュータに、その通信のタイプに少なくとも一部基づいて、その通信が新規送信であるか再送信であるかを決定させるためのコードを備える。さらに、コンピュータ読み取り可能媒体は、少なくとも1つのコンピュータに、その決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、通信をHARQプロセスに提供させるためのコードを備える。
【0012】
前述の、および関連した目的を達成するために、1つ以上の実施形態は、以下に十分に記述され、請求項で特に示される特徴を備える。以下の記述および添付の図は、1つ以上の実施形態のある例示的な態様を詳細に示す。しかし、これらの態様は、様々な実施形態の原理が用いられ、記述される実施形態が全てのそのような態様およびそれらの均等物を包含することが意図される様々な方法のうちのほんの一部を示す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、様々な態様に従って、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を使用して通信するためのシステムのブロック図である。
図2図2は、無線通信環境内で使用するための例示的な通信装置の例である。
図3図3は、HARQを使用するシステムアクセス手順の実行を実現する例示的な無線通信ネットワークを示す。
図4図4は、HARQを使用してシステムアクセスメッセージを通信するための例示的な無線通信システムを示す。
図5図5は、システムアクセスメッセージを通信する際にHARQの利用を容易にする例示的な方法論のフロー図である。
図6図6は、ランダムアクセス応答内のリソースグラントに対してHARQを実施する例示的な方法論のフロー図である。
図7図7は、制御チャネルを通してリソースグラントに対するHARQを提供するための例示的な方法論のフロー図である。
図8図8は、システムアクセス手順におけるHARQ通信の提供を容易にする例示的な装置のブロック図である。
図9図9は、本明細書に記述される機能性の様々な態様を実施するために利用されうる例示的な無線通信デバイスのブロック図である。
図10図10は、本明細書に示される様々な態様に従って、例示的な無線多元接続通信システムを示す。
図11図11は、本明細書に記述される様々な態様が機能できる例示的な無線通信システムを示すブロック図である。
【発明の詳細な説明】
【0014】
要求される主題の様々な態様が図を参照して記述される。同様の参照番号は全体として同様のエレメントを指すために使用される。以下の記述において、説明の目的のために、多数の特定な詳細が1つ以上の態様の全体的な理解を提供するために示される。しかし、そのような態様がこれらの特定の詳細なしに実施されうることは明らかである。別の例において、周知の構造およびデバイスが1つ以上の態様の記述を容易にするためにブロック図の形で示される。
【0015】
本出願において使用されるように、「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」という用語およびそのようなものは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかのコンピュータ関連エンティティを指すことを意図する。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で実行中のプロセス、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであるが、それに限定されない。例として、計算デバイス上で実行中のアプリケーションおよび計算デバイスはいずれもコンポーネントでありうる。1つ以上のコンポーネントは、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、1つのコンポーネントは、1つのコンピュータ上に局所化(localize)され、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散される。加えて、これらのコンポーネントは、その上に記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読み取り可能媒体から実行することができる。コンポーネントは、例えば、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムにおいて別のコンポーネントと、および/またはインターネットなどのネットワークにわたって、信号経由で別のシステムとインタラクトする1つのコンポーネントからのデータ)を有する信号に従って、ローカルおよび/またはリモートプロセスで通信することができる。
【0016】
さらに、様々な態様が、無線端末および/または基地局に関連して本明細書に記述される。無線端末は、音声および/またはデータの接続性(connectivity)をユーザーに提供するデバイスを指す。無線端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータなどの計算デバイスに結合され、または、それは携帯情報端末(PDA)などの自己収容デバイス(self contained device)でありうる。無線端末は、また、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、遠隔局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザー端末、ユーザーエージェント、ユーザーデバイス、またはユーザー機器(UE)とも呼ばれる。無線端末は、加入者局、無線デバイス、携帯電話、PCS電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された別の処理デバイスである。基地局(例えば、アクセスポイントまたは発展型ノードB(eNB))は、1つ以上のセクタを通り、無線インターフェースを介して無線端末と通信するアクセスネットワーク内のデバイスを指す。基地局は、受信された無線インターフェースフレームをIPパケットに変換することによって、無線端末と、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含む残りのアクセスネットワークとの間でルーターとして動作する。基地局は、また、無線インターフェースについての属性の管理を調整する。
【0017】
さらに、ここで記述される様々な機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施される。ソフトウェアに実施された場合、その機能はコンピュータ読み取り可能媒体上の1つ以上の命令またはコードとして記憶または送信される。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体、およびある箇所から別の箇所へのコンピュータプログラム移送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体はコンピュータによりアクセスされることができる任意の利用可能な媒体である。それに制限されない例として、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体はRAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、もしくはコンピュータによってアクセスされることができ、命令やデータ構造形で所望のプログラムコードを伝達または記憶するために使用される任意の別媒体を備えうる。また、任意の接続は適切にコンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線テクノロジーを使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースからソフトウェアが送信されると、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚線対、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などの無線テクノロジーは媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)とディスク(disc)は、本明細書で使用されているように、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイディスク(BD)を含む。ディスク(disk)は通常磁気作用によってデータを再生し、ディスク(disc)はレーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもコンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0018】
本明細書に記述される様々な技術は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一キャリアFDMA(SC-FDMA)システム、および別のそのようなシステムなどの様々な無線通信システムに対して使用される。「ネットワーク」および「システム」という用語はしばしば交換可能に使用される。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などの無線テクノロジーを実施する。UTRAは広帯域CDMA(W-CDMA)およびCDMAの別の変形を含む。加えて、CDMA2000は、IS-2000、IS-95、およびIS-856標準をカバーする。TDMAシステムは、汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))などの無線テクノロジーを実施する。OFDMAシステムは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband:UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュOFDM(Flash-OFDM)などの無線テクノロジーを実施する。UTRAおよびE-UTRAは万国移動通信システム(UMTS)の一部である。3GPP LTE(Long Term Evolution)は、ダウンリンク上でOFDMAを、アップリンク上でSC-FDMAを用いるE-UTRAを使用するUMTSの近日リリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTEおよびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の団体からの文書に記述される。さらに、CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体からの文書に記述される。
【0019】
様々な態様は、多数のデバイス、コンポーネント、モジュールおよびそのようなものを含みうるシステムの観点から提示されるであろう。様々なシステムが、追加のデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含みうること、および/または、図に関連して議論される全てのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むとは限らないことは理解および認識されるべきである。これらのアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0020】
ここで図を参照すると、図1は、無線ネットワークにおいてハイブリッド自動再送要求(HARQ)通信を容易にするシステム100を例示する。特に、HARQプロセス104などの多数のHARQプロセスを管理するHARQエンティティコンポーネント102が提供される。HARQプロセスは、互いに無関係な無線ネットワークにおいて、同時に通信を受信および送信するために利用される。HARQエンティティコンポーネント102と無線ネットワークを通して通信可能な無線ノード106もまた描写される。一例において、HARQエンティティコンポーネント102は、データをHARQプロセス104から無線ノード106に送信することができる。無線ノード106は、関連プロセス識別子、新規データインジケータ(NDI)、および/またはそのようなものなど、応答についての情報に関する制御データを用いてHARQエンティティコンポーネント102に応答する。これは制御チャネルを通して通信されうる。例えば、HARQエンティティコンポーネント102は、応答および関連制御データを適切なHARQプロセス104に転送する(一例において、受信されたプロセス識別子に基づいて)。制御チャネルは、無線ネットワークに従ってチャネルを定義する、1つ以上の時間期間にわたる周波数の1つ以上の部分に関係する。一例において、ある時間にわたる周波数の複数の部分は、OFDM構成におけるサブキャリアの複数の部分でありうる。
【0021】
制御データに基づいて、HARQプロセス104は、データが新規送信であるか、前のデータの再送信であるかを決定する。データが新しい場合、HARQプロセスは関連バッファを上書きし、より高いレベルのアプリケーションがそのデータを消費することを可能にする。データが再送信である場合、HARQプロセスは、そのデータを前に受信されたデータと組み合わせる。どちらの場合においても、HARQエンティティコンポーネント102は、データの受信に成功したことを示す肯定応答(ACK)、または、データの受信に失敗したことを示す否定応答(NAK)を無線ノード106に送信する。一例において、データの受信が成功したか失敗したかを決定することは、受信信号からデータを復号および/または復調しようとする試みを伴う。例えば、NAKが受信されると、無線ノード106は、同じプロセス識別子を特定するデータおよび擬似NDI(false NDI)をHARQエンティティコンポーネント102に再送信する。このように、NDIに少なくとも一部(例えば、そのNDIがインクリメントされたか否か)基づいて、示されるように、HARQエンティティコンポーネント102は、所与のデータが新規送信か再送信かを決定し、それにより適切なHARQプロセス104に通知する。
【0022】
ある例に従って、HARQプロセス104は、無線ネットワークを通して、送信についてのシステムアクセス要求を受信することができる。HARQエンティティコンポーネント102は、例えば、アクセスを無線ネットワークに提供する無線ノードである無線ノード106にその要求を送信することができる。無線ノード106はその要求を受信し、ある例において、リソースグラントを含むシステムアクセス要求をHARQエンティティコンポーネント102に送信する。HARQエンティティコンポーネント102はその応答を受信し、それがシステムアクセス要求に対する応答であるため、NDIが受信されなくても、それを新規送信であると判断する。HARQエンティティコンポーネント102は、一例において、それが、HARQプロセスに関連バッファをデータで上書させる新規送信であることを示すグラントを適切なHARQプロセス104に転送する。これは、媒体アクセス制御(MAC)層で生じる。別の例において、NDIは、本明細書で記述されるように、システムアクセス応答内で提供される。
【0023】
別の例において、無線ノード106は、HARQエンティティコンポーネント102が関連するデバイスのために確立される制御チャネルを通してリソースグラントを送信する。制御チャネルがデバイスの仮アドレスに関連している場合(例えば、競合を解決した後、デバイスがこのアドレスを永久にするまで)、HARQエンティティコンポーネント102は、競合がまだ解決されていない(例えば、無線リソース制御(RRC)層通信セットアップがまだ完了していない)ことをこれが示すため、そのグラントを再送信であると判断する。従って、HARQエンティティコンポーネント102は、リソースグラントを適切なHARQプロセス104に配信し、そのグラントを再送信として表示する。競合が解決された後、永久(persistent)または半永久(semi-persistent)の識別子が関連デバイスに割り当てられることは認識されるべきである。
【0024】
さらに、HARQエンティティコンポーネント102は、無線ノード106から受信されるデータが新規送信であるか再送信であるかを決定するために、無線ノード106から(例えば、制御データ内で)送信されるNDIを評価する。そのような評価は、一例において、NDIが前の送信以降インクリメントされたか否かを決定することを含む。NDIをそのように評価するとき、HARQエンティティコンポーネント102は、これらのグラントが再送信であると判断されるため、記述されるように、デバイスの仮アドレスに関連する制御チャネルを通して受信されたグラントにおいて示されるNDIを無視することができる。この点で、HARQ機能性は、無線ネットワークにおいて、システムアクセス通信のために提供される。
【0025】
次に図2を参照すると、無線通信ネットワークに関与する通信装置200が示される。通信装置200は、モバイルデバイス、基地局、それらの一部、または、実質的に、無線ネットワークにおいて通信可能な任意のデバイスである。通信装置200は、記述されるように、無線ネットワークにおいて、システムアクセス応答を受信することができるアクセス応答受信コンポーネント(access response receiving component)202、無線ネットワークにおいて送信される制御情報および/またはデータを獲得することができる制御/データ受信コンポーネント(control and data receiving component)204、および、HARQ通信を容易にするために、多数のHARQプロセスを管理することができるHARQエンティティコンポーネント102を含む。前に述べられたように、HARQエンティティコンポーネント102は、データの受信の成功を容易にする必要がある場合に反復を加えながら、同時の独立通信を可能にするようにHARQプロセスを管理することができる。HARQエンティティコンポーネント102は、無線ネットワークにおいて通信を複数のデバイスから受信し、記述されるように、その通信が新規送信か再送信であるかを示すその通信を適切なHARQプロセスに提供することができる。
【0026】
ある例に従って、アクセス応答受信コンポーネント202は、一例において、システムアクセス要求に応じて、システムアクセス応答を無線ノード(図示されない)から受信する。これは、一例において、MAC層で受信される。アクセス応答受信コンポーネント202は、後続の通信を容易にするために、その応答がリソースグラントを含むか否かを決定することができるHARQエンティティコンポーネント102にシステムアクセス応答を転送する。リソースグラントを含む場合、システムアクセス応答がおそらく関連無線ノードとの最初の通信であるため、HARQエンティティコンポーネント102は、そのシステムアクセス応答を新規送信であると判断する。リソースグラントが、例えば、1つ以上のアップリンクデータチャネル通信リソースに関連しうることは認識されるべきである。一例において、システムアクセス応答は、ランダムアクセスチャネル(RACH)応答であり、それは、無線ネットワークにおいて特定の時(例えば、遊休からアクティブモードへの切り替え時、無線障害後のシステムアクセス時、いくつかのハンドオーバ状態時、データチャネルの同期化前のデータ到達時)に受信される。この点において、HARQエンティティコンポーネント102は、一例において、その応答を新規送信であると示し、その応答を適切なHARQプロセスに送る。このように、HARQエンティティコンポーネント206の関連HARQプロセスは、記述されるように、HARQプロセスバッファ内のデータを、上層消費のためのシステムアクセス応答で上書きすることができる。
【0027】
別の例において、制御/データ受信コンポーネント204は、制御データおよび/または一般的なデータを1つ以上の確立された制御チャネルから獲得することができる。例えば、制御チャネルは、無線ネットワークへのアクセスを容易にするために、無線デバイスを用いて確立される。制御チャネルは、通信装置200のための仮アドレス(例えば、仮のセル無線ネットワーク一時識別子(T-CRNTI)など)と共に確立され、それは、リソースがスケジュールされるまで、システムアクセス応答内に示される。制御チャネルは、また、永久および/または半永久アドレスを用いて確立される(例えば、一度リソースがスケジュールされると)。一例において、制御/データ受信コンポーネント204は、1つ以上制御チャネルを通して1つ以上のリソースグラントを受信する。制御/データ受信コンポーネント204は、1つ以上のリソースグラントをHARQエンティティコンポーネント102に提供する。一例において、通信装置200は、システムアクセス要求から受信されたグラントに優先順位を与える。この例において、制御/データ受信コンポーネント204が、永久または半永久識別子(例えば、確立された後続のリソーススケジューリング)に関連する制御チャネルを通してリソースグラントを受信する場合、HARQエンティティ102は、例えば、実行中のランダムアクセス手順がある際に、リソースグラントを受信するために割り当てられた関連HARQプロセスに新規送信を示す。これは、ランダムアクセス手順が完了していないために起こる。
【0028】
制御/データ受信コンポーネント204が、通信装置200に割り当てられた仮アドレスに関連する制御チャネルを通してリソースグラントを受信する際、HARQエンティティコンポーネント102は、リソースグラントを受信するために割り当てられたHARQプロセスに再送信を示す。HARQエンティティコンポーネント102は、仮アドレスを通してグラントを受信することが、競合がまだ解決していないこと、それによってシステムアクセス要求が受信されなかったこと、またはそれがまだ処理されていないことを暗に意味するため、再送信であることを表示する。さらに、アクセス要求が処理されると、制御/データ受信コンポーネント204は、記述されるように、永久アドレスに関連する制御チャネルを通してグラントを受信することができ、それは、例えば、仮アドレス制御チャネルに関連するグラントを含むHARQプロセスのためのバッファを上書きする。HARQエンティティコンポーネント102は、新規データインジケータがグラントに含まれるか否かに関係なく、(および/またはその値に関係なく)、前述の動作を行うことができる。別の例において、HARQエンティティコンポーネント102は、受信された通信に対して、NDIが、前の送信と比較してインクリメントされたか否かを決定することができる(例えば、その通信が新規送信であるか再送信であるかを結論付けるために)。これについて、HARQエンティティコンポーネント102は、記述されたように、これらのグラントが再送信であると判断されるため、通信装置200の仮アドレスに関連する制御チャネルを通して、グラントのために受信されるNDIを無視することができる。
【0029】
示されるように、HARQエンティティコンポーネント102は、上に記述されたように、例えば、その送信が新規送信であるか再送信であるかを決定する際にHARQエンティティコンポーネント102が通信のタイプ(例えば、アクセス応答、制御チャネル通信など)を決定できるということに基づいて、アクセス応答受信コンポーネント202および制御/データ受信コンポーネント204から通信を受信する。
【0030】
ここで、図3を参照すると、システムアクセス要求に関連する初期通信のためのHARQ機能性の提供を容易にする無線通信システム300が示されている。無線デバイス302および/または304は、モバイルデバイス(例えば、独立駆動のデバイスだけではなくモデムも含む)、基地局、および/またはそれらの一部である。一例において、無線デバイス302および304は、デバイス302および304が同様のタイプの場合に、ピア・ツー・ピア、またはアドホックテクノロジーを使用して通信する。さらに、システム300は、MIMOシステムであり、および/または、1つ以上の無線ネットワークシステム仕様(例えば、EV-DO、3GPP、3GPP2、3GPP LTE、WiMAXなど)に準拠する。また、無線デバイス302の、以下に提示および記述されるコンポーネントおよび機能性は、一例において、無線デバイス304に存在し、またその逆も同様である。描写される構成は、説明を簡潔にするためにこれらのコンポーネントを省いている。
【0031】
無線デバイス302は、無線ネットワークを通して通信するための無線デバイス302とのデータチャネルリソースを確立するために異なるデバイスがそれを通して要求(例えば、RACHプリアンブル)を送信するRACHを提供するRACHコンポーネント306、HARQを使用して1つ以上の異なる無線デバイスにデータを送信するHARQ送信コンポーネント308、および、1つ以上の無線デバイスへのHARQ送信に関連するHARQ制御データを生成および送信するHARQ制御データコンポーネント310を含む。無線デバイス304は、1つ以上の無線デバイスへの送信のためのシステムアクセス要求を生成し、および/または、そこからのシステムアクセス応答を受信するためのシステムアクセスコンポーネント312、無線デバイスとの制御チャネルを確立し、それを通して送信されるデータを受信する制御チャネル受信コンポーネント314、および1つ以上の無線デバイスとのHARQ通信を容易にするHARQエンティティコンポーネント102を含む。一例において、HARQ送信コンポーネント310は、さらに、以下に記述されるように、HARQエンティティコンポーネント102と同様の機能性を提供し、その逆もまた同様である。
【0032】
ある例に従って、RACHコンポーネント306は、複数の無線デバイスがアクセス要求を無線デバイス302に送信することを可能にするRACHを提供する。システムアクセスコンポーネント312は、記述されるように、RACHプリアンブル、初期通信要求(initial communication request)、またはメッセージ1送信など、システムアクセスに関する要求を生成し、HARQエンティティコンポーネント102は、HARQプロセス(図示されない)を使用してRACHを通してその要求を送信する。その要求は、例えば、無線デバイス304が遊休モードからアクティブモードに切り替わる時、無線障害から回復する時、通信ハンドオーバを開始する時、データチャネルの同期化の前にデータを受信する時、および/またはそれらと同様の場合に生成される。RACHコンポーネント306はその要求を受信し、データチャネルリソースのセットを無線デバイス304に提供するか否かを決定する。HARQ送信コンポーネント308は、システムアクセス要求に応答を送信する。一例において、これは、RACH応答、メッセージ2送信、および/またはそのようなものとして送信される。HARQ制御データコンポーネント310は、適用可能な場合に(および/または、無線デバイス302および304がHARQ制御チャネルを以前に確立した場合に)関連制御データを送信する。
【0033】
システムアクセスコンポーネント312はシステムアクセス応答を受信し、それをHARQエンティティコンポーネント102に提供する。HARQエンティティコンポーネント102は、それがアクセス応答であるかを決定するため(システムアクセスコンポーネント312からそれを受信することの少なくとも一部に基づいて)、さらに、それが無線デバイス302からのリソースグラントを含むか否かを決定するためにその応答を評価する。HARQエンティティコンポーネント102は、前に記述されたように、表示されたプロセス識別子に基づいて、新規送信を表すインジケーションと共に、その応答をHARQプロセスに提供する。これは、システムアクセス応答において受信されたグラント(ランダムアクセス応答、メッセージ2など)が暗黙的に新規送信であることを示すことから、応答と共に送信されまたは送信されない、どのNDIにも関係ない。これは、例えば、MAC層で実行される。
【0034】
別の例において、ランダムアクセス応答は、その応答が新規送信であるか再送信であるかを特定するために、HARQエンティティコンポーネント102によって使用されうるNDIを備える。一例において、ランダムアクセス応答は以下のフォーマットに似ている。
【表1】
【0035】
ここで、周波数ホッピングは、グラントされたリソースを通して通信する際に、そのようなホッピングを実施するか否かに関する設定であり、リソースブロック割当はグラントされたリソースを示し、MCSは変調および制御スキームであり、TPCは端末電力制御であり、アップリンク遅延はリソースを通して送信する際の遅延であり、CQI要求はチャネル品質インジケータ要求である。この例において、実質的に任意のビットはNDIを示すために借りられる。例えば、典型的に8つだけが使用されるため1ビットはリソースブロック割当から借りられ、TPCは、例えば、最後のビットがNDIおよび/またはそのようなものである場合に3ビットまで縮小される。
【0036】
加えて、制御チャネルは、無線デバイス302と無線デバイス304との間でのチャネル品質情報の通信を容易にするように提供される。一例において、制御チャネル受信コンポーネント314は、制御チャネルの後の利用のためにパラメータを獲得することができる。さらに、HARQ送信コンポーネント308および/またはHARQ制御データコンポーネント310は、かつて確立されたチャネルを通して制御データを無線デバイス304に送信する。一例において、制御データは複数の無線デバイスの間で共有され、HARQ送信コンポーネント308および/またはHARQ制御データコンポーネント310は、制御データ内に無線デバイスに関連する識別子を含む。一例において、識別子は、リソースグラントを含まないシステムアクセス応答において受信される一時識別子、またはリソースグラントにおいて受信されるより多くの永久または半永久識別子である。加えて、無線デバイス302は、制御チャネルを通してリソースグラントを送信する。例えば、システムアクセスコンポーネント312がシステムアクセス要求を送信した後、RACHコンポーネント306はリソースグラントを含まない応答を生成する。これに関して、HARQ送信コンポーネント308および/またはHARQ制御データコンポーネント310は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)および/またはそのようなものなどの1つ以上の制御チャネルを通してリソースグラントを提供する。
【0037】
この例において、制御チャネル受信コンポーネント314は、制御チャネルを通してリソースグラントを獲得し、そのグラントをHARQエンティティコンポーネント102に転送する。それによって、HARQエンティティコンポーネント102は、要求を送信したHARQプロセスにそのグラントをマッチさせる。また、HARQエンティティコンポーネント102は、それを制御チャネル受信コンポーネント314から受信することに少なくとも一部基づいて、それが制御チャネル送信であることを決定する。リソースグラントが無線デバイス304に対応する一時識別子(例えば、システムアクセスまたはRACH応答において受信される識別子)を備える場合、HARQエンティティコンポーネント102は、再送信を表すインジケーションと共に、リソースグラントデータをHARQプロセスに提供する。記述されるように、競合が解決されず、RACH手順が完了していないことから、一時識別子を利用することは無線デバイス302がシステムアクセス要求を受信または処理しなかったことを暗に意味するため、再送信であることが示される。
【0038】
リソースグラントが無線デバイス304に対応する永久または半永久識別子(例えば、データ制御リソースの獲得に応じて受信される識別子)を備えており、実行中のシステムアクセス手順が存在する(例えば、システムアクセスコンポーネント312がシステムアクセス応答を受信し、スケジュール送信を通信したが、スケジュール送信へのHARQ ACKを受信しなかった)場合、記述されるように、HARQエンティティコンポーネント102は、新規送信を表すインジケーションと共に、リソースグラントのデータをHARQプロセスに提供する。別の例において、HARQエンティティコンポエーント102は、記述されるように、示されたNDIから新規データ送信を決定する。NDIがインクリメントされたか否かを決定する際、HARQエンティティコンポーネント102は、記述されるように、無線デバイス304の仮アドレスに対応する制御チャネルを通して送信されるリソースグラントを無視する。
【0039】
図4を参照すると、無線ネットワークにおいてアクセスを確立するために、例示的な通信を示す図400が提供される。UE 402およびeNB 404は、eNB 404がUE 402とのネットワーク通信を容易にできるように提供される。UE 402は、それとの通信を開始するために、ランダムアクセスプリアンブル406をeNB 404に送信する。一例において、UE 402は、記述されるように、遊休モードからアクティブモードに切り替わる時、無線障害から回復する時、通信ハンドオーバを開始する時、データチャネルの同期化の前にデータを受信する時、および/またはそのような時に、ランダムアクセスプリアンブルを送信する。これは、例えば、メッセージ1送信と呼ばれる。eNB 404は、ランダムアクセス応答408をUE 402に送信する。これは、一例において、メッセージ2送信と呼ばれ、ランダムアクセスプリアンブル識別子、タイミング割当情報、UE 402のための仮アドレス(これは、RRCコンテンションが解決した後で永久アドレスになりうる)、および/またはそのようなものを備えうる。記述されるように、ランダムアクセス応答408は、一例において、リソースグラントを含む。含む場合、UE 402のHARQエンティティ(図示されない)は、記述されるように、ランダムアクセス応答408がHARQを目的とする新規送信であることを示す。
【0040】
UE 402は、メッセージ3送信と呼ばれる第1のスケジュール送信410をeNB 404に送信する。一例において、この送信410はRRC接続、RRC再確立、RRCハンドオーバ、および/またはそのようなものを確立するために使用される。加えて、スケジュール送信410は、ランダムアクセス応答408において受信されるリソースグラントもしくはその他を使用して送信される。eNB 404は、RRC通信を解決し、後の送信用に永久または半永久アドレスをUE402に割り当てるために、スケジュール送信に応じて競合解決412をUE 402に送信する。前述は、ランダムアクセス応答を新規送信であると示すために、本明細書に記述された主題を利用するランダムアクセス手順の一例であることは認識されるべきである。加えて、例えば、非競合ベースのランダムアクセス手順を含む別の構成は、本明細書に記述される主題の範囲内である。
【0041】
ここで、図5〜7を参照すると、本明細書に示される様々な態様に従って実行される方法論が例示される。説明の簡潔さのために、方法論が一連の動作として提示および記述されるが、その方法論は、1つ以上の態様に従って、いくつかの動作が異なる順序で、および/または本明細書に提示および記述されるものとは別の動作と同時に発生するため、動作の順序によって限定されないことは理解および認識されるべきである。例えば、当業者は、方法論が、あるいは、状態図などの一連の相関状態またはイベントとして表されることを理解および認識するであろう。さらに、全ての例示された動作が、1つ以上の態様に従って方法論を実施するために要求されるわけではない。
【0042】
図5を参照すると、システムアクセスおよび/またはランダムアクセス手順においてHARQサポートを提供するための方法論500が例示される。502において、リソースグラントを備える通信がアクセスポイントから受信される。記述されるように、これは、ランダムアクセス応答または別のシステムアクセスメッセージ、制御チャネル送信、および/またはそのようなものである。504において、通信タイプに少なくとも一部基づいて、通信がデータの新規送信であるか再送信であるかが決定される。例えば、記述されるように、通信が、リソースグラントを備えるランダムアクセス応答である場合、これは新規送信を示す。504での決定が、記述されるように、仮デバイスアドレスまたは永久デバイスアドレス、および/またはそのようなものなどの別の要因にも基づくことは認識されるべきである。506において、通信は、504での決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共にHARQプロセスに提供される。加えて、その通信が、それとの関連付けを容易にするために、HARQプロセスに関連する識別子を備えうることは認識されるべきである。これに関して、HARQ機能性はシステムアクセス手順に提供される。
【0043】
図6を参照すると、ランダムアクセス手順においてHARQを提供するための方法論600が例示される。602において、ランダムアクセスプリアンブルが送信される。一例において、プリアンブルは、それとの通信の確立を容易にするために1つ以上のアクセスポイントに送信される。例えば、プリアンブルは、記述されるように、遊休モードからアクティブモードに切り替わる時、無線障害から回復する時、通信ハンドオーバを開始する時、データチャネルの同期化の前にデータ受信する時、および/またはそのような時に送信される。604において、ランダムアクセス応答がリソースグラントと共に受信される。これに関して、その応答は、ランダムアクセスプリアンブル後の最初の応答であり、それはおそらく新規送信である。606において、ランダムアクセス応答は、結果的に、新規送信インジケータと共に関連HARQプロセスに提供される。これは、記述されるように、例えば、ランダムアクセス応答で表示され、または表示されないNDIに関係なく発生する。
【0044】
図7は、システムアクセス通信においてHARQ機能性を提供するための方法論700を例示する。702において、ランダムアクセスプリアンブルは、前に記述されたように、システムアクセスを容易にするために、1つ以上のアクセスポイントに送信される。704において、仮アドレスに向けられた、アップリンクグラントを有する制御チャネル通信が受信される。競合がまだ解決していないため、このグラントは再送信であると判断され、それによって、706において、ランダムアクセス応答は再送信インジケーションと共にHARQプロセスに提供される。
【0045】
本明細書に記述される1つ以上の態様に従って、特定されたNDIおよび/またはそのようなものに関係なく様々なシステムアクセスメッセージに対して新規送信であるか再送信であるかを表示するか否かを決定することに関して推論がなされうることが認識されるであろう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」という用語は、一般に、イベントおよび/またはデータを介して獲得された観察のセットから、システム、環境および/またはユーザーについて説く、またはその状態を推論するプロセスを指す。推論は、例えば、特定のコンテキストまたは動作を識別するために用いられ、例えば、状態にわたって可能性分配を生成することができる。この推論は蓋然論でありうる。すなわち、関心のある状態にわたる可能性分配の計算は、データおよびイベントの考慮に基づく。推論は、また、高レベルのイベントをイベントおよび/またはデータのセットから構成するために用いられる技術を指す。そのような推論は、イベントが、近い時間的近似において相関するか否かに関らず、および、イベントおよびデータが1つまたはいくつかのイベントおよびデータソースに起因するか否かに関わらず、観察されたイベントおよび/または記憶されたイベントデータのセットから新しいイベントまたは動作を構成することに帰着する。
【0046】
図8を参照すると、システムアクセス手順のためにHARQ通信を実施するシステム800が示される。例えば、システム800は、基地局、モバイルデバイスなどの少なくとも一部に存在しうる。システム800が、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実施される機能を表す機能性ブロックである機能性ブロックを含むとして表されることは認識されるべきである。システム800は、共同して動作することができる電気コンポーネントの論理グルーピング802を含む。例えば、論理グルーピング802は、システムアクセス要求に応答して、アクセスポイントから通信を受信するための電気コンポーネント804を含む。例えば、これは、システムアクセス応答(例えば、RACH応答)、制御チャネル通信、および/またはそのようなものである。さらに、論理グルーピング802は、通信のタイプに少なくとも一部基づいて決定される新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、通信をHARQプロセスに提供するための電気コンポーネント806を備える。記述されるように、リソースグラントを備えるランダムアクセス応答は新規送信であり、グラントを備える制御チャネル送信は、仮アドレスおよび/またはそのようなものに向けられる再送信である。
【0047】
さらに、論理グルーピング802は、通信において特定される装置に関連するアドレスを決定するための電気コンポーネント808を含む。そのように、アドレスは仮または永久であり、前に記述されたように、通信が新規送信として示されるべきか再送信として示されるべきかをさらに決定するために利用される。加えて、システム800は、電気コンポーネント804、806、および808に関連付けられた機能を実行するための命令を保存するメモリ810を含む。メモリ810の外部にあるとして示されるが、電気コンポーネント804、806、および808の1つ以上がメモリ810内に存在しうることは理解されるべきである。
【0048】
図9は、本明細書に記述される機能性の様々な態様を実施するために利用されうる別のシステム900のブロック図である。一例において、システム900は移動端末902を含む。示されるように、移動端末902は1つ以上のアンテナ908を通して1つ以上の基地局904から信号を受信し、1つ以上の基地局904に送信する。加えて、移動端末902はアンテナ908から情報を受信する受信機910を備える。一例において、受信機910は、受信された情報を復調する復調器(Demod)912に動作的に関連付けられる。復調シンボルは、次にプロセッサ914によって分析される。プロセッサ914は、移動端末902に関連するデータおよび/またはプログラムコードを記憶することができるメモリ916に結合される。加えて、移動端末902は、方法論500、600、700および/または別の類似する適切な方法論を実行するためにプロセッサ914を用いる。移動端末902は、また、記述された機能性を実現するために、前の図に記述された1つ以上のコンポーネントを用いる。例えば、コンポーネントはプロセッサ914によって実施される。移動端末902は、また、送信機920によってアンテナ908を通して送信するために、信号を多重化することができる変調器918を含む。
【0049】
図10を参照すると、様々な態様に従って、無線多元接続通信システムの例証が提供される。一例において、アクセスポイント1000(AP)は複数のアンテナグループを含む。図10に示されるように、1つのアンテナグループはアンテナ1004および1006を含み、別のアンテナグループはアンテナ1008および1010を含み、別のアンテナグループはアンテナ1012および1014を含む。各アンテナグループに対して2つのアンテナのみが図10に示されるが、各アンテナグループに対して、より多くのまたはより少ない数のアンテナが利用されうることは認識されるべきである。別の例において、アクセス端末1016はアンテナ1012および1014と通信する。ここで、アンテナ1012および1014は順方向リンク1020を通してアクセス端末1016に情報を送信し、逆方向リンク1018を通してアクセス端末1016から情報を受信する。加えて、および/または、あるいは、アクセス端末1022はアンテナ1006および1008と通信する。ここで、アンテナ1006および1008は順方向リンク1026を通してアクセス端末1022に情報を送信し、逆方向リンク1024を通してアクセス端末1022から情報を受信する。周波数分割多重システムにおいて、通信リンク1018、1020、1024、および1026は通信のために異なる周波数を使用する。例えば、順方向リンク1020は、逆方向リンク1018によって使用される周波数とは異なる周波数を使用する。
【0050】
アンテナの各グループおよび/またはそれらが通信するように設計されたエリアはアクセスポイントのセクタと呼ばれる。一態様に従って、アンテナグループは、アクセスポイント1000によってカバーされるエリアの1つのセクタにおいてアクセス端末に通信するように設計される。順方向リンク1020および1026を通る通信において、アクセスポイント1000の送信アンテナは、異なるアクセス端末1016および1022に関する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用することができる。また、そのカバレッジ中にランダムに散りばめられたアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスポイントは、単一のアンテナを通してその全てのアクセス端末に送信するアクセスポイントよりも少ない干渉を隣接するセル内のアクセス端末に引き起こす。
【0051】
アクセスポイント(例えば、アクセスポイント1000)は、複数の端末と通信するために使用される固定局であり、それは、基地局、eNB、アクセスネットワーク、および/または別の適切な用語で呼ばれる。加えて、アクセス端末(例えば、アクセス端末1016または1022)は、また、移動端末、ユーザー機器、無線通信デバイス、端末、無線端末、および/または別の適切な用語で呼ばれる。
【0052】
図11を参照すると、本明細書に記述された様々な態様が機能する例示的な無線通信システム1100を示すブロック図が提供される。一例において、システム1100は、送信機システム1110および受信機システム1150を含む多重入力多重出力(MIMO)システムである。しかし、送信機システム1110および/または受信機システム1150は、また、例えば、複数の送信アンテナ(例えば、基地局上の)が1つ以上のシンボルストリームを単一のアンテナデバイス(例えば、移動局上の)に送信することができる多重入力単一出力システムに適用されうることは認識されるべきである。加えて、本明細書に記述される送信機システム1110および/または受信機システム1150の態様が、単一出力単一入力アンテナシステムに関連して利用されうることは認識されるべきである。
【0053】
一態様に従って、多数のデータストリームについてのトラフィックデータは、送信機システム1110において、データソース1112から送信(TX)データプロセッサ1114に提供される。一例において、各データストリームは、次に、それぞれの送信アンテナ1124を介して送信される。加えて、TXデータプロセッサ1114は、符号化データを提供するために、それぞれのデータストリームの各々に対して選択される特定の符号化スキームに基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、およびインターリーブすることができる。一例において、各データストリームに対する符号化データは、次に、OFDM技術を使用し、パイロットデータを用いて多重化される。パイロットデータは、例えば、知られた方法で処理される既知のデータパターンである。さらに、パイロットデータは、チャネル応答を推定するために、受信機システム1150で使用される。送信機システム1110に戻り、各データストリームに対して多重化されたパイロットおよび符号化データは、変調シンボルを提供するために、それぞれのデータストリームの各々に対して選択される特定の変調方式(例えば、BPSK、QSPK、M-PSK、またはM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマップ)される。一例において、各データストリームに対するデータレート、符号化、および変調はプロセッサ1130上で実行され、および/またはプロセッサ1130によって提供される命令によって決定される。
【0054】
次に、全てのデータストリームに対する変調シンボルは、その変調シンボル(例えば、OFDMのために)をさらに処理するTXプロセッサ1120に提供される。TX MIMOプロセッサ1120は、次に、NT個の変調シンボルストリームをNT個のトランシーバ1122a〜1122tに提供する。一例において、各トランシーバ1122は、1つ以上のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボルストリームを受信および処理する。各トランシーバ1122は、次に、MIMOチャネル上の送信に適した変調信号を提供するために、アナログ信号をさらに調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。従って、トランシーバ1122a〜1122tからのNT個の変調信号は、次に、NT個のアンテナ1124a〜1124tからそれぞれ送信される。
【0055】
別の態様に従って、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1152a〜1152rによって、受信機システム1150で受信される。各アンテナ1152からの受信信号は、次に、それぞれトランシーバ1154に提供される。一例において、各トランシーバ1154は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、サンプルを提供するために、その調整信号をデジタル化し、次に、対応する「受信」シンボルストリームを提供するためにそのサンプルを処理する。RX MIMO/データプロセッサ1160は、次に、NT個の「検出」シンボルストリームを提供するために特定の受信機処理技術に基づいて、NR個の受信シンボルストリームをNR個のトランシーバ1154から受信および処理する。一例において、検出シンボルストリームの各々は、対応するデータストリームに対して送信される変調シンボルの推定であるシンボルを含む。RXプロセッサ1160は、次に、対応するデータストリームについてのトラフィックデータを回復するために、検出シンボルストリームの各々を復調、デインターリーブ、および復号することの少なくとも一部によって、各シンボルストリームを処理する。これにより、RXプロセッサ1160による処理は、送信機システム1110において、TX MIMOプロセッサ1120およびTXデータプロセッサ1116によって実行される処理に相補的である。RXプロセッサ1160は、さらに、処理されたシンボルストリームをデータシンク1164に提供する。
【0056】
一態様に従って、RXプロセッサ1160によって生成されるチャネル応答推定は、受信機で空間/時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調速度またはスキームを変更し、および/または別の適切な動作を行うために使用される。加えて、RXプロセッサ1160は、例えば、検出されたシンボルストリームの信号対雑音/干渉比(SNR)などのチャネル特性をさらに推定する。RXプロセッサ1160は、次に、推定されたチャネル特性をプロセッサ1170に提供する。一例において、RXプロセッサ1160および/またはプロセッサ1170は、システムのために「オペレーティング」SNRの推定をさらに引き出す。プロセッサ1170は、次に、通信リンクおよび/または受信データストリームに関係する情報を備えるチャネル推定情報(CSI)を提供する。この情報は、例えば、オペレーティングSNRを含む。CSIは、次に、TXデータプロセッサ1118によって処理され、変調器1180によって変調され、トランシーバ1154a〜1154rによって調整され、送信機システム1110に送信される。加えて、受信機システム1150でのデータソース1116は、TXデータプロセッサ1118によって処理されるべき追加データを提供することができる。
【0057】
送信機システム1110に戻り、受信機システム1150からの変調信号は、次に、アンテナ1124によって受信され、トランシーバ1122によって調整され、復調器1140によって復調され、さらに、受信機システム1150によって報告されるCSIを回復するためにRXデータプロセッサ1142によって処理される。一例において、報告されたCSIは、次に、プロセッサ1130に提供され、1つ以上のデータストリームに対して使用されるべきデータレートおよび符号化および変調スキームを決定するために使用される。決定された符号化および変調スキームは、次に、量子化するため、および/または受信機システム1150への後の送信に使用するためにトランシーバ1122に提供される。加えて、および/または、あるいは、報告されたCSIは、TXデータプロセッサ1114およびTX MIMOプロセッサ1120のための様々な制御を生成するためにプロセッサ1130によって使用される。別の例において、RXデータプロセッサ1142によって処理されるCSIおよび/または別の情報はデータシンク1144に提供される。
【0058】
一例において、送信機システム1110のプロセッサ1130および受信機システム1150のプロセッサ1170は、それらのそれぞれのシステムに動作を向ける。加えて、送信機システム1110のメモリ1132および受信機システム1150のメモリ1172は、プロセッサ1130および1170によってそれぞれ使用されるプログラムコードおよびデータのための記憶装置を提供する。さらに、送信機システム1150において、様々な処理技術は、NR個の受信信号を処理してNT個の送信シンボルストリームを検出するために使用される。これらの受信機処理技術は、等化技術および/または「連続ヌル化/等化および干渉キャンセル(successive nulling/equalization and interference cancellation)」受信機処理技術とも呼ばれる空間およびスペース時間受信機処理技術を含む。それは、さらに、「連続干渉キャンセル(successive interference cancellation)」または「連続キャンセル(successive cancellation」」受信機処理技術とも呼ばれる。
【0059】
本明細書に記述された態様がハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはそれらの任意の組み合わせによって実施されることは理解されるべきである。システムおよび/または方法がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクコード、プログラムコードあるいはコードセグメントで実施されると、それらは記憶装置コンポーネントなどの機械読み取り可能媒体に記憶される。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーティン、サブルーティン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または、命令、データ構造、あるいはプログラムステートメントの任意の組み合わせを表す。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータまたはメモリコンテンツを伝達および/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されうる。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適切な手段を使用して、伝達、転送、または送信されうる。
【0060】
ソフトウェア実施について、本明細書に記述された技術は、本明細書に記述された機能を実施するモジュール(例えば、手順、機能など)で実施されうる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって実施される。メモリユニットはプロセッサ内またはプロセッサの外(この場合、それは当技術分野で周知の様々な手段を介してプロセッサに通信的に結合される)において実施される。
【0061】
上に記述されたことは1つ以上の態様の例を含む。当然、前述の態様を記述する目的のために、コンポーネントまたは方法論の全ての考えられる組み合わせを記述することはできないが、当業者は、様々な態様のさらに多くの組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識することができる。従って、記述された態様は、添付の請求項の精神および範囲に含まれるそのような代替、変更、および変化の全てを包含することを意図する。さらに、「含む」という用語が発明の詳細な説明または請求項のいずれにも使用される限り、そのような用語は、「備える」という用語(「備える」は請求項において用いられる際に移管語として解釈される)と同じ方法で包括的であることを意図する。さらに、発明の詳細な説明または請求項において使用される「または」という用語は、「非排他的なまたは」を意味する。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] システムアクセス手順においてハイブリッド自動再送要求(HARQ)機能性を解釈するための方法であって: 無線ネットワークにおいてアクセスポイントからリソースグラントを備える通信を受信することと; 前記通信が、そのタイプに少なくとも一部基づいて、新規送信であるか再送信であるかを決定することと; 前記決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、前記通信をHARQプロセスに提供することと; を備える方法。
[C2] 前記通信のタイプはランダムアクセス応答であり、前記通信は新規送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、[C1]の方法。
[C3] 遊休モードからアクティブモードに切り替わる際にランダムアクセス要求を前記アクセスポイントに送信することをさらに備え、前記通信は前記ランダムアクセス要求に応答して受信される、[C2]の方法。
[C4] 前記通信のタイプは制御チャネル送信である、[C1]の方法。
[C5] 前記制御チャネル送信に関連付けられたアドレスを決定することをさらに備える、[C4]の方法。
[C6] 前記アドレスはデバイスに関連した仮アドレスであり、前記通信は、再送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、[C5]の方法。
[C7] 前記アドレスは前記デバイスに関連した永久アドレスであり、前記HARQプロセスのバッファはシステムアクセス応答に対する応答を備え、前記通信は、新規送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、[C5]の方法。
[C8] 前記通信は前記HARQプロセスに関連した識別子をさらに備える、[C1]の方法。
[C9] 少なくとも1つのプロセッサと; 前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと;
を備える無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは; 無線ネットワークにおいて1つ以上のアクセスポイントから、リソースグラントを備えるシステムアクセス要求に対する応答を受信し; 前記応答のタイプを決定し; 前記応答のタイプに少なくとも一部基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、前記応答をハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに提供する
ように構成される、無線通信装置。
[C10] 前記システムアクセス要求はランダムアクセスプリアンブルであり、前記少なくとも1つのプロセッサは前記応答のタイプをランダムアクセス応答と決定し、前記少なくとも1つのプロセッサは、新規送信を表すインジケーションと共に、前記応答を前記HARQプロセスに提供する、[C9]の無線通信装置。
[C11] 前記少なくとも1つのプロセッサは前記応答のタイプを決定し、前記応答のタイプは前記無線通信装置に関係した関連アドレスを備える、[C9]の無線通信装置。
[C12] 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アドレスが仮アドレスであるか永久アドレスであるかを決定するようにさらに構成される、[C11]の無線通信装置。
[C13] 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記アドレスが仮アドレスであると決定し、再送信を表すインジケーションと共に、前記応答を前記HARQプロセスに提供する、[C12]の無線通信装置。
[C14] 前記アドレスは永久アドレスであり、前記HARQプロセスのバッファは、システムアクセス手順に関係するスケジュール送信を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、新規送信を表すインジケーションと共に前記応答を前記HARQプロセスに提供する、[C12]の無線通信装置。
[C15] 前記応答は、前記HARQプロセスおよび新規データインジケータに関連する識別子をさらに備える、[C9]の無線通信装置。
[C16] システムアクセス手順においてハイブリッド自動再送要求(HARQ)通信の利用を容易にする装置であって: システムアクセス要求に応答して、アクセスポイントから通信を受信するための手段と; 前記通信のタイプに少なくとも一部基づいて決定された新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、前記通信をHARQプロセスに提供するための手段と; を備える装置。
[C17] 前記通信のタイプはランダムアクセス応答に関係し、前記提供するための手段は、新規送信を表すインジケーションと共に前記通信を前記HARQプロセスに提供する、[C16]の装置。
[C18] 前記通信を受信するための手段は、確立されたランダムアクセスチャネルを通して送信されるランダムアクセスプリアンブルに応答して、前記確立されたランダムアクセスチャネルを通して前記通信を受信する、[C17]の装置。
[C19] 前記通信のタイプは制御チャネルを通して受信される送信に関係する、[C16]の装置。
[C20] 前記通信をHARQプロセスに提供するための手段は、前記通信において特定される前記装置に関係するアドレスをさらに決定する、[C19]の装置。
[C21] 前記通信をHARQプロセスに提供するための手段は、前記アドレスが仮アドレスであると決定し、再送信を表すインジケーションと共に前記通信を前記HARQプロセスに提供する、[C20]の装置。
[C22] 前記通信をHARQプロセスに提供するための手段は前記アドレスが永久アドレスであると決定し、前記HARQプロセスに関係するバッファがシステムアクセス手順に関係するスケジュール送信を備えるとの決定に基づいて、新規送信を表すインジケーションと共に前記通信を前記HARQプロセスに提供する、[C20]の装置。
[C23] 前記通信は、前記HARQプロセスに関係する識別子をさらに備える、[C16]の装置。
[C24] コンピュータ読み取り可能媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ読み取り可能媒体は: 少なくとも1つのコンピュータに、リソースグラントを備える通信を、無線ネットワークにおいてアクセスポイントから受信させるためのコードと; 前記少なくとも1つのコンピュータに、前記通信が、そのタイプに少なくとも一部基づいて、新規送信であるか再送信であるかを決定させるためのコードと; 前記少なくとも1つのコンピュータに、前記決定に基づいて、新規送信または再送信を表すインジケーションと共に、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに前記通信を提供させるためのコードと; を備える、コンピュータプログラム製品。
[C25] 前記通信のタイプはランダムアクセス応答であり、前記通信は、新規送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロタプセスに提供される、[C24]のコンピューログラム製品。
[C26] 前記コンピュータ読み取り可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、遊休モードからアクティブモードに切り替わる際、ランダムアクセス要求をアクセスポイントに送信させるためのコードをさらに備え、前記通信は前記ランダムアクセス要求に応答して受信される、[C25]のコンピュータプログラム製品。
[C27] 前記通信のタイプは制御チャネル送信である、[C24]のコンピュータプログラム製品。
[C28] 前記コンピュータ読み取り可能媒体は、前記少なくとも1つのコンピュータに、前記制御チャネル送信に関連付けられたアドレスを決定させるためのコードをさらに備える、[C27]のコンピュータプログラム製品。
[C29] 前記アドレスはデバイスに関係する仮アドレスであり、前記通信は再送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、[C28]のコンピュータプログラム製品。
[C30] 前記アドレスは前記デバイスに関係する永久アドレスであり、前記HARQプロセスのバッファはシステムアクセス応答に対する応答を備え、前記通信は新規送信を表すインジケーションと共に前記HARQプロセスに提供される、[C28]のコンピュータプログラム製品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11