(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路をさらに備え、前記バイアス電圧は、前記第1及び第2のドライブ信号間の電圧ドロップを決定する
請求項1の装置。
前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、第5及び第6のトランジスタを備え、前記レプリカ入力ステージの前記第1のトランジスタと前記レプリカ出力ステージの前記第5のトランジスタとは電流ミラーとして結合されている
請求項6の装置。
前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、前記レプリカ入力ステージの前記第1のトランジスタを流れる電流によって決められる第1の静止電流を有し、前記出力ステージの前記相補的トランジスタの第2のペアは、前記第1の静止電流によって決められる第2の静止電流を有する
請求項7の装置。
前記第1のバイアス回路は、前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ及び前記レプリカ出力ステージに結合された増幅器ステージをさらに備え、前記増幅器ステージは、前記抵抗的レベルシフティングステージ及び前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージに対する前記バイアス電圧を発生する
請求項6の装置。
前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、第5及び第6のトランジスタを備え、前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージの前記第3のトランジスタは、前記レプリカ出力ステージの前記第6のトランジスタに結合され、前記増幅器ステージは、前記第6のトランジスタがターゲット静止電流を伝導させるために前記第3のトランジスタに対する前記バイアス電圧を発生する
請求項9の装置。
前記抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生するバイアス回路をさらに備え、前記バイアス電圧は、前記第1及び第3のドライブ信号間、及び前記第2及び第4のドライブ信号間の電圧ドロップを決める
請求項16の集積回路。
前記出力ステージは、前記差動出力信号を供給する第1及び第2のNチャネルMOS(NMOS)トランジスタを備え、前記抵抗的レベルシフティングステージは、それぞれ第1及び第2のNMOSトランジスタに結合された第3及び第4のNMOSトランジスタを備え、前記バイアス回路は、前記第1及び第2のNMOSトランジスタそれぞれがターゲット静止電流を伝導させるために、前記第3及び第4のNMOSトランジスタに対するバイアス電圧を発生する
請求項17の集積回路。
バイアス電圧を発生させて前記出力信号に対するターゲット静止電流を取得することであって、前記バイアス電圧は前記第2のドライブ信号を取得するために前記第1のドライブ信号のレベルシフティングの量を決定することを
さらに備えた請求項22の方法。
前記バイアス電圧を発生させることは、前記入力信号を増幅し、前記第2のドライブ信号を発生させ、前記出力信号を発生させるために用いられる回路のレプリカによって、前記バイアス電圧を発生させることを備える
請求項23の方法。
バイアス電圧を発生させて前記出力信号に対するターゲット静止電流を取得する手段をさらに備え、前記バイアス電圧は前記第2のドライブ信号を取得するために前記第1のドライブ信号のレベルシフティングの量を決定する
請求項26の装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
“例示的(exemplary)”なる語句は、“例(example)、例(instance)、或いは例証(illustration)として提供”を意味するために、ここで用いられる。“例示的(exemplary)”としてここで説明されるいかなる設計(design)も、他の設計にわたって好ましい或いは効果的であるとして必ずしも構成されるわけではない。
【0006】
抵抗的レベルシフティング回路(resistive level-shifting circuitry)を有するクラスAB増幅器(class AB amplifier)がここで説明される。クラスAB増幅器は、無線通信デバイス、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドへルドデバイス、無線モデム、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ブルートゥースデバイス、ブロードキャスト受信機といった種々のエレクトロニクスデバイスに用いられるかもしれない。明確化のため、無線通信デバイスのためのクラスAB増幅器の使用について、以下に説明する。
【0007】
図1は、無線通信デバイス100のブロック図を示し、それはセルラー電話或いは他のデバイスであるかもしれない。
図1に示された例示的な設計(exemplary design)において、無線デバイス100は、トランシーバ120と、データ及びプログラムコードを記憶するメモリ172を有するデータプロセッサ170とを含んでいる。トランシーバ120は、双方向通信(bi-directional communication)をサポートする受信機130及び送信機150を含んでいる。一般に、無線デバイス100は、任意の数の通信システム及び周波数帯に対する任意の数の受信機及び任意の数の送信機を含んでいるかもしれない。
【0008】
受信機或いは送信機は、スーパーヘテロダインアーキテクチャ或いはダイレクトコンバージョンアーキテクチャによってインプリメントされるかもしれない。スーパーヘテロダインアーキテクチャでは、複数のステージにおいて無線周波数(RF)とベースバンドとの間で、例えば、受信機については、あるステージでは無線周波数(RF)から中間周波数(IF)に、他のステージではIFからベースバンドに、信号が周波数変換される。ダイレクトコンバージョンアーキテクチャでは、一ステージにおいてRFとベースバンドとの間で信号が周波数変換される。スーパーヘテロダイン及びダイレクトコンバージョンアーキテクチャは、異なった回路ブロックを用い及び/又は異なった要求を有しているかもしれない。
図1に示された例示的な設計では、受信機130及び送信機150は、ダイレクトコンバージョンアーキテクチャによってインプリメントされている。
【0009】
受信パスにおいて、アンテナ110は、ベースステーション及び/又は他の送信機ステーションによって送信された信号を受信し、受信されたRF信号を供給し、それはデュプレクサ(duplexer)又はスイッチ122を通して受信機130に供給される。受信機130内では、受信されたRF信号がロウノイズ増幅器(LNA)132によって増幅され、フィルタ134によってフィルタされてRF入力信号を得る。ダウンコンバータ136は、LO信号発生器164からの同相(inphase)及び直交位相(quadrature)受信ローカルオシレータ信号(I及びQRXLO信号)によってRF入力信号をダウンコンバートし、I及びQのダウンコンバートされた信号を供給する。アクティブロウパスフィルタ140a及び140bは、それぞれI及びQのダウンコンバートされた信号をフィルタし、イメージ(image)及びアウトオブバンドノイズ(out-of-band noise)を除去し、I及びQのフィルタされた信号を供給する。増幅器(Amp)142a及び142bは、それぞれI及びQのフィルタされた信号を増幅して、所望の信号増幅度を得て、I及びQの入力ベースバンド信号をデータプロセッサ170に供給する。
【0010】
送信パスにおいて、データプロセッサ170は、送信されるデータを処理し、I及びQの出力ベースバンド信号を送信機150に供給する。送信機150内では、アクティブロウパスフィルタ152a及び152bが、それぞれI及びQの出力ベースバンド信号をフィルタし、前のデジタルアナログ変換によって生じたイメージを除去する。増幅器154a及び154bは、それぞれアクティブロウパスフィルタ152a及び152bからの信号を増幅し、I及びQの増幅された信号を供給する。アップコンバータ156は、LO信号発生器164からのI及びQの送信(TX)LO信号によってI及びQの増幅された信号をアップコンバートし、アップコンバートされた信号を供給する。フィルタ158は、アップコンバートされた信号をフィルタし、受信周波数帯におけるノイズと同様に、周波数アップコンバージョンによって生じたイメージを除去する。電力増幅器(PA)160は、フィルタ158からの信号を増幅し、所望の出力電力レベルを得て、送信RF信号を供給する。送信RF信号は、デュプレクサ又はスイッチ122を通して、アンテナ164を介して送信される。
【0011】
LO信号発生器164は、周波数ダウンコンバージョンのために用いられるI及びQのRXLO信号を発生し、同様に周波数アップコンバージョンのために用いられるI及びQのTXLO信号を発生する。フェイズロックループ(PLL)162は、データプロセッサ170からタイミング情報を受け取り、LO信号発生器164からのTXLO信号及びRXLO信号の周波数及び/又は位相を調整するために用いられる制御信号を発生する。
【0012】
図1は、トランシーバの例示的な設計を示している。一般に、送信機及び受信機の信号のコンディショニングは、増幅器、フィルタ、アップコンバータ、ダウンコンバータ等の1以上のステージによって行われる。これらの回路ブロックは、
図1に示された構成から異なって配置されていてもよい。さらに、
図1に示されていない他の回路ブロックもまた、送信機及び受信機の信号のコンディショニングに用いられるかもしれない。
図1のいくつかの回路ブロックは、排除されてもよい。トランシーバ120の全て又は一部は、1以上のアナログ集積回路(IC)、RFIC(RFIC)、ミックス信号IC等上にインプリメントされていてもよい。
【0013】
図1に示されるように、送信機及び受信機は、種々の増幅器を含んでいるかもしれない。さらに、アクティブロウパスフィルタ140a、140b、152a及び152bもまた、増幅器を含んでいるかもしれない。各増幅器は、種々の設計によってインプリメントされているかもしれない。
【0014】
図2は、抵抗的レベルシフティング回路(resistive level-shifting circuitry)を有するクラスAB増幅器(class AB amplifier)200の例示的な設計のブロック図を示している。増幅器200は、
図1に示された任意の増幅器及び回路ブロックに用いられるかもしれない。
図2に示された例示的な設計では、クラスAB増幅器200は、入力ステージ210、抵抗的レベルシフティングステージ220、クラスAB出力ステージ230、レベルシフタバイアス回路240、及び出力コモンモード(OCM)フィードバック回路250を含んでいる。
【0015】
入力ステージ210は、入力信号V
inを受け取って増幅し、Pチャネル信号(signaling)である第1のドライブ信号V
drpを供給する。入力ステージ210は、コモンソース増幅器ステージ、コモンゲート増幅器ステージ、クラスAB増幅器ステージ等によってインプリメントされるかもしれない。抵抗的レベルシフティングステージ220は、V
drp信号を受け取り、Nチャネル信号(signaling)である第2のドライブ信号V
drnを発生する。ステージ220内において、Nチャネル金属酸化物半導体(NMOS)トランジスタ222は、回路グラウンドに結合されたソース、及びバイアス電圧V
biasnを受け取るゲートを有している。“トランジスタ”及び“デバイス”なる語句は、たびたび互換的に用いられる。Rの抵抗値を有する抵抗226は、NMOSトランジスタ222のドレインに結合された一端と、V
drp信号を受け取る他端とを有している。
【0016】
レベルシフタバイアス回路240は、抵抗226にまたがる所望の電圧ドロップを得るためにV
biasn信号を発生し、それによりV
drn信号が所望の値だけレベルシフト或いはV
drp信号からオフセットする。特に、NMOSトランジスタ222のゲートに印加されるV
biasn電圧は、抵抗226にまたがって流れるレベルシフティング電流I
sに帰結する。V
drn信号は、抵抗226にまたがる電圧ドロップによってレベルシフトされ、
V
drn = V
drp − I
s・R 式(1)
として表されるかもしれない。V
drn 信号は、以下に述べるように、クラスAB出力ステージ230に対するターゲート静止電流(quiescent current)を得るために発生させられるかもしれない。
【0017】
クラスAB出力ステージ230は、V
drp及びV
drn信号を受け取り、出力信号V
outを供給する。出力ステージ230は、相補的(complementary)出力トランジスタの1以上のペアを含んでいるかもしれない。V
drp及びV
drn信号は、以下に述べるように、相補的出力トランジスタに対する入力信号である。
【0018】
出力コモンモードフィードバック回路250は、ターゲット出力コモンモード電圧V
ocm及び出力ステージ230からのV
out信号を受け取り、入力ステージ210に対するコモンモード制御信号V
cmpを発生する。回路250は、入力ステージ210及び出力ステージ230を含んだフィードバックループ内で動作する。フィードバックループは、V
out信号に対するターゲット平均電圧を得るために、入力ステージ210に対するV
cmp電圧を調整する。
【0019】
図2は、クラスAB増幅器200の簡略化されたブロック図を示している。一般的に、入力ステージ210、抵抗的レベルシフティングステージ220、出力ステージ230、レベルシフタバイアス回路240、及び出力コモンモードフィードバック回路250は、種々のシングルエンドの(single-ended)及びディファレンシャルな(differential)設計によってインプリメントされているかもしれない。さらに、これらのステージ及び回路は、種々のタイプのトランジスタによってインプリメントされているかもしれない。相補的金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタを有するクラスAB増幅器200が、以下に説明される。
【0020】
図3Aは、抵抗的レベルシフティング回路を有する差動クラスAB増幅器(differential class AB amplifier)300の例示的な設計の概略図を示している。クラスAB増幅器300は、入力ステージ310、抵抗的レベルシフティングステージ320、クラスAB出力ステージ330、レベルシフタバイアス回路340、出力コモンモードフィードバック回路350を含んでいる。
図3A内のブロック310から350は、
図2内のそれぞれブロック210から250に対応しているかもしれない。入力ステージ310は、V
inp及びV
inn信号で構成された差動入力信号(differential input signal)を受け取る。出力ステージ330は、V
outp及びV
outn信号で構成された差動出力信号(differential output signal)を供給する。
【0021】
入力ステージ310内において、NMOSトランジスタ312及び314は、差動ペア(differential pair)として結合され、互いに結合されたソースと、それぞれV
inp及びV
inn信号を受け取るゲートとを有している。電流源311は、NMOSトランジスタ312及び314のソースと回路グラウンドとの間に結合され、I
bのバイアス電流を供給する。PチャネルMOS(PMOS)トランジスタ316及び318は、パワーサプライ電圧V
DDに結合されたソースと、フィードバック回路350からのV
cmp電圧を受け取るゲートと、それぞれNMOSトランジスタ312及び314のドレインに結合されたドレインとを有している。PMOSトランジスタ316及び318のドレインは、それぞれV
drp1及びV
drp2ドライブ信号を供給する。
【0022】
抵抗的レベルシフティングステージ320内において、NMOSトランジスタ322及び324は、回路グラウンドに結合されたソースと、バイアス回路340からのV
biasn電圧を受け取るゲートと、それぞれノードA及びBに結合されたドレインとを有している。抵抗326は、ノードAに結合された一端と、V
drp1信号を受け取る他端とを有している。抵抗328は、ノードBに結合された一端と、V
drp2信号を受け取る他端とを有している。NMOSトランジスタ322及び324のドレインは、それぞれV
drn1及びV
drn2ドライブ信号を供給する。
【0023】
出力ステージ330内において、NMOSトランジスタ332及び342は、回路グラウンドに結合されたソースと、それぞれV
drn1及びV
drn2信号を受け取るゲートとを有している。補償回路(compensation circuit)(Comp Ckt)334は、NMOSトランジスタ332のドレインとゲートとの間に結合されている。補償回路344は、NMOSトランジスタ342のドレインとゲートとの間に結合されている。各補償回路は、キャパシタを有する直列に結合された抵抗によってインプリメントされているかもしれない。PMOSトランジスタ336及び346は、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、それぞれV
drp1及びV
drp2信号を受け取るゲートと、それぞれNMOSトランジスタ332及び342のドレインに結合されたドレインとを有している。PMOSトランジスタ336及び346のドレインは、それぞれVoutp及びVoutn信号を供給する。
【0024】
クラスAB増幅器300は、以下のように動作する。NMOSトランジスタ312及び314は、V
inp及びV
inn信号を増幅し、出力ステージ内のPMOSトランジスタ336及び346に対するV
drp1及びV
drp2ドライブ信号を供給する。PMOSトランジスタ316及び318は、NMOSトランジスタ312及び314に対するアクティブロード(active load)を供給し、V
drp1及びV
drp2信号に対する信号ドライブを供給する。抵抗的レベルシフティングステージ320は、V
drp1及びV
drp2ドライブ信号を受け取り、出力ステージ330内のNMOSトランジスタ332及び342に対するV
drn1及びV
drn2ドライブ信号を発生する。V
drp1及びV
drn1信号は、第1のクラスAB出力ブランチ内の相補的MOSトランジスタ332及び336の第1のペアをドライブし、それはVoutp信号を供給する。V
drp2及びV
drn2信号は、第2のクラスAB出力ブランチ内の相補的MOSトランジスタ342及び346の第2のペアをドライブし、それはVoutn信号を供給する。
【0025】
レベルシフタバイアス回路340は、抵抗326及び328にまたがる所望の電圧ドロップを得るために、NMOSトランジスタ322及び324に対するV
biasn電圧を発生する。V
drn1及びV
drn2信号は、それぞれV
drp1及びV
drp2信号から所望の量だけレベルシフトする。V
drn1及びV
drn2信号は、2つのクラスAB出力ブランチのそれぞれに対するI
qのターゲット静止電流(quiescent current)を得るために、それぞれNMOSトランジスタ332及び342に対するゲートバイアス電圧を設定する。
【0026】
出力コモンモードフィードバック回路350は、出力ステージ330からV
outp及びV
outn信号を受け取り、PMOSトランジスタ316及び318に対するV
cmpバイアス電圧を発生し、V
outp及びV
outn信号の所望の平均電圧であるV
ocmのターゲット出力コモンモード電圧を得る。
【0027】
図3Bは、抵抗的レベルシフティング回路を有する差動クラスAB増幅器(differential class AB amplifier)302の例示的な設計の概略図を示している。クラスAB増幅器302は、抵抗的レベルシフティングステージ321及びレベルシフタバイアス回路341にそれぞれ置き換えられた抵抗的レベルシフティングステージ320及びレベルシフタバイアス回路340を除いて、
図3AのクラスAB増幅器300内の全てのステージ及び回路を含んでいる。ステージ321は、NMOSトランジスタ322及び324と抵抗326及び328とを含み、それらは
図3Aについて上述したように結合されている。ステージ321はさらに、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、互いに結合され且つバイアス回路341からV
biaspバイアス電圧を受け取るゲートと、それぞれ抵抗326及び328に結合されたドレインとを有するPMOSトランジスタ362及び364を含んでいる。PMOSトランジスタ362は、抵抗326に対してI
sのレベルシフティング電流を供給する。同様に、PMOSトランジスタ364は、抵抗328に対してI
sのレベルシフティング電流を供給する。これは、PMOSトランジスタ316及び318がそれぞれ抵抗326及び328に対してI
sレベルシフティング電流を供給することを回避し、それはパフォーマンスを向上させるかもしれない。V
biasp電圧は、以下に述べるように、レベルシフタバイアス回路341によって発生させられるかもしれない。
【0028】
図3A及び
図3Bは、差動クラスAB増幅器の2つの例示的な設計を示しており、それらは他の例示的な設計によってもインプリメントされるかもしれない。入力ステージ310は、
図3A及び
図3Bに示されるようなカスコード増幅器によってインプリメントされるかもしれない。入力ステージ310はまた、例えば
図6に示されるように、差動ペアのためのPMOSトランジスタ及びロードのためのNMOSトランジスタで構成される相補的カスコード増幅器によってインプリメントされるかもしれない。抵抗的レベルシフティング回路320及び321、クラスAB出力ステージ330、レベルシフタバイアス回路340及び341、及び出力コモンモードフィードバック回路350はまた、他の方法でインプリメントされるかもしれない。
【0029】
図4Aは、レベルシフタバイアス回路340aの例示的な設計の概略図を示し、それは
図3Aのレベルシフタバイアス回路340に用いられるかもしれない。この例示的な設計において、レベルシフタバイアス回路340aは、レプリカ(replica)入力ステージ410、レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ420、レプリカ出力ステージ430、及びフィードバック増幅器ステージ440を含んでいる。
【0030】
レプリカ入力ステージ410は、電流源411及びPMOSトランジスタ416を含んでおり、それらは、それぞれ
図3Aの入力ステージ310内の電流源311及びPMOSトランジスタ316のレプリカである。PMOSトランジスタ416は、ダイオードとして接続され、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、ドレインに結合されたゲートと、V
drp3ドライブ電圧を供給するドレインとを有している。電流源411は、PMOSトランジスタ416のドレインに結合された一端と、回路グラウンドに結合された他端とを有している。
【0031】
レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ420は、NMOSトランジスタ422及び抵抗426を含んでおり、それらは、それぞれ
図3Aの抵抗的レベルシフティングステージ320内のNMOSトランジスタ322及び抵抗326のレプリカである。NMOSトランジスタ422は、回路グラウンドに結合されたソースと、Vbiasn電圧を受け取るゲートと、Vdrn3ドライブ電圧を供給するドレインとを有している。抵抗426は、NMOSトランジスタ416のドレインに結合された一端と、NMOSトランジスタ422のドレインに結合された他端とを有している。
【0032】
レプリカ出力ステージ430は、NMOSトランジスタ432、補償(compensation)回路434、及びPMOSトランジスタ436を含んでおり、それらは、それぞれ
図3Aの出力ステージ330内のNMOSトランジスタ332、補償回路334、及びPMOSトランジスタ336のレプリカである。NMOSトランジスタ432は、回路グラウンドに結合されたソースと、NMOSトランジスタ422のドレインに結合されたゲートとを有している。補償回路434は、NMOSトランジスタ432のゲート及びドレイン間に結合されている。PMOSトランジスタ436は、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、PMOSトランジスタ416のゲートに結合されたゲートと、NMOSトランジスタ432のドレインに結合されたドレインとを有している。
【0033】
フィードバック増幅器ステージ440は、NMOSトランジスタ442及びPMOSトランジスタ446を含んでいる。NMOSトランジスタ442は、回路グラウンドに結合されたソースと、ドレイン及びNMOSトランジスタ422のゲートに結合されたゲートとを有している。PMOSトランジスタ446は、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、PMOSトランジスタ436のドレインに結合されたゲートと、NMOSトランジスタ442のドレインに結合されたドレインとを有している。MOSトランジスタ442及び446のドレインは、Vbiasn電圧を供給する。
【0034】
一設計において、
図4Aのレベルシフタバイアス回路340a内のMOSトランジスタは、
図3AのクラスAB増幅器300内の対応するMOSトランジスタと同じサイズ(それ故、同じ電流)を有している。他の例示的において、レベルシフタバイアス回路340a内のMOSトランジスタは、クラスAB増幅器300内の対応するMOSトランジスタよりも小さい(或いは大きい)サイズを有しているかもしれない。例えば、
図4Aの各MOSトランジスタは、Mのファクタで電流をスケールダウンさせるために、
図3Aの対応するMOSトランジスタのサイズの1/Mを有している。より小さいトランジスタサイズは、レベルシフタバイアス回路340a内のMOSトランジスタを通して流れるより少ない電流に帰結するかもしれず、それはバイアス回路340aの電力消費を低減させるかもしれない。NMOSトランジスタ422を流れる電流がMのファクタでスケールダウンすると、抵抗にまたがる同じ電圧ドロップを得るために、
図3Aの抵抗326及び328と比べて抵抗426はファクタMでスケールアップするかもしれない。
【0035】
レベルシフタバイアス回路340aは、以下のように動作する。PMOS416及び436は、電流ミラーとして結合され、それらのドレイン電流は、
I
qr = K・I
ir 式(2)
として表されるかもしれない。ここで、
I
irは、PMOSトランジスタ416のドレイン電流であり、
I
qrは、PMOSトランジスタ436のドレイン電流であり、
Kは、PMOSトランジスタ416のサイズに対するPMOSトランジスタ436のサイズの比である。
【0036】
I
qrは、MOSトランジスタ432及び436で構成されたクラスAB出力ステージの静止電流(quiescent)である。PMOSトランジスタ416のドレイン電流は、
I
ir = I
br + I
sr 式(3)
として表されるかもしれない。ここで、
I
brは、電流源411を流れる電流であり、
I
srは、抵抗426を流れる電流である。
【0037】
ネガティブフィードバックループは、NMOSトランジスタ422に対するVbiasn電圧を発生するために用いられる。ネガティブフィードバックループは、Vbiasn電圧でスタートし、ネガティブゲインを有する第1のコモンソース増幅器ステージとしてNMOSトランジスタ422を通り、ネガティブゲインを有する第2のコモンソース増幅器ステージとしてNMOSトランジスタ432を通り、ネガティブゲインを有する第3のコモンソース増幅器ステージとしてPMOSトランジスタ446を通り、単位ゲイン(unity-gain)バッファステージとしてNMOSトランジスタ442で終了する。ネガティブフィードバックループは、それ故に3つのネガティブゲインステージを含み、補償回路434は、フィードバックループの安定性(stability)を保証するために用いられる。
【0038】
所望の静止電流I
qrは、式(1)及び(2)に示されるように、(i)I
br及びI
srの適切な値を選択すること、及び(ii)適切なトランジスタサイズ比Kを選択すること、によって得られるかもしれない。ネガティブフィードバックループは、NMOSトランジスタ432がI
qrの静止電流を引き出す(draw)ように、NMOSトランジスタ422がV
drn3電圧を供給できるように、V
biasn電圧を発生する。
図4Aのレベルシフタバイアス回路340a内のMOSトランジスタは、オフセットを最小にするために、
図3AのクラスAB増幅器300内の対応するMOSトランジスタにマッチしているかもしれない。
図4AのNMOSトランジスタ422及び442と
図3AのNMOSトランジスタ322及び324は電流ミラーを形成し、これらのNMOSトランジスタを流れる電流はマッチしている。
図4AのNMOSトランジスタ422及び432は、
図3AのNMOSトランジスタ322及び332とマッチしているため、NMOSトランジスタ332を流れる静止電流I
qは、NMOSトランジスタ432を流れる静止電流I
qrのスケールドバージョン(scaled version)である。I
q及びI
qr間のスケーリングファクタは、NMOSトランジスタ432のサイズに対するNMOSトランジスタ332のサイズの比に基づいて設定されるかもしれない。
【0039】
レベルシフタバイアス回路340aは、(i)クラスAB増幅器300内のV
drn1及びV
drn2電圧に対する適切なレベルシフティングを与えるため、及び(ii)クラスAB増幅器300内のNMOSトランジスタ332及び342に対する静止電流I
qを設定するために、V
biasn電圧を発生することができる。ターゲット静止電流I
qは、
図4Aの電流源411の電流I
brを設定し、適切なトランジスタサイズ比を選択することによって得られるかもしれない。一例示的設計では、静止電流I
qは、固定値(fixed value)であるかもしれず、クラスAB増幅器300からの出力信号の要求に基づいて選択されるかもしれない。他の例示的設計では、静止電流I
qは、構成可能な(configurable)値であるかもしれず、出力信号特性に基づいて調整されるかもしれない。例えば、小さい静止電流I
qは、小さい出力信号レベルに対して用いられるかもしれず、大きい静止電流I
qは、大きい出力信号レベルに対して用いられるかもしれない。
【0040】
図4Bは、
図3Bのレベルシフタバイアス回路341の例示的な設計の概略図を示している。この例示的な設計では、レベルシフタバイアス回路341は、レプリカ(replica)抵抗的レベルシフティングステージ421によって置き換えられるレプリカ抵抗的レベルシフティングステージ420を除いて、
図4Aに示した全てのステージを含んでいる。ステージ421は、NMOSトランジスタ422及び抵抗426を含んでおり、それらは
図4Aに対して上述したように結合されている。ステージ421はさらに、NMOSトランジスタ424及びPMOSトランジスタ462及び464を含んでいる。NMOSトランジスタ424は、V
biasn電圧を受け取るゲートと、回路グラウンドに結合されたソースと、PMOSトランジスタ464のドレインに結合されたドレインとを有している。PMOSトランジスタ462及び464は、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、互いに結合され且つV
biasp電圧を供給するゲートとを有している。PMOSトランジスタ462のドレインは、抵抗426の一端に結合されている。
【0041】
NMOSトランジスタ424は、NMOSトランジスタ422を流れる電流にマッチするI
srのレベルシフティング電流を供給する。PMOSトランジスタ462及び464は、電流ミラーとして結合され、各PMOSトランジスタはI
srレベルシフティング電流を供給する。抵抗426を流れる電流は、PMOSトランジスタ416の代わりにPMOSトランジスタ462によって供給され、それはパフォーマンスを向上させるかもしれない。この例示的な設計では、I
ir〜I
br〜I
iq である。
【0042】
図3Bに戻ると、
図4Bのレベルシフタバイアス回路341からのV
biasp電圧は、抵抗的レベルシフティングステージ321内のPMOSトランジスタ362及び364のゲートに供給されるかもしれない。PMOSトランジスタ362は、抵抗326に対するI
sレベルシフティング電流を供給するかもしれない。同様に、PMOSトランジスタ364は、抵抗328に対するI
sレベルシフティング電流を供給するかもしれない。これは、クラスAB増幅器302のパフォーマンスを向上させるかもしれない。
【0043】
図5は、レベルシフタバイアス回路340bの他の例示的な設計の概略図を示し、それは
図3Aのレベルシフタバイアス回路340のために用いられるかもしれない。この例示的な設計では、レベルシフタバイアス回路340bは、レプリカ入力ステージ510、レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ520、レプリカ出力ステージ530、及びフィードバック増幅器ステージ540を含んでいる。
【0044】
レプリカ入力ステージ510は、電流源511、NMOSトランジスタ512、及びPMOSトランジスタ516を含んでおり、それらは、それぞれ
図3Aの入力ステージ310内の電流源311、NMOSトランジスタ312、及びPMOSトランジスタ316のレプリカである。NMOSトランジスタ512は、電流源511の一端に結合されたソースと、入力コモンモード電圧V
icmを受け取るゲートと、V
drp3ドライブ電圧を供給するドレインとを有している。V
icm電圧は、
図3AのクラスAB増幅器300に供給されるV
inp及びV
inn信号の平均電圧である。電流源511の他端は、回路グラウンドに結合されている。PMOSトランジスタ516は、V
DDサプライ電圧に結合されたソースと、ドレインに結合されたゲートと、NMOSトランジスタ512のドレインに結合されたドレインとを有している。
【0045】
レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ520は、NMOSトランジスタ522及び抵抗526を含んでおり、それらは、それぞれ
図3AのNMOSトランジスタ322及び抵抗326のレプリカである。レプリカ出力ステージ530は、NMOSトランジスタ532、補償回路534、及びPMOSトランジスタ536を含んでおり、それらは、それぞれ
図3AのNMOSトランジスタ332、補償回路334、及びPMOSトランジスタ336のレプリカである。MOSトランジスタ522、532及び536、抵抗526、及び補償回路534は、
図4AのMOSトランジスタ422、432及び436、抵抗426、及び補償回路434と同様に結合されている。
【0046】
フィードバック増幅器ステージ540は、差動ペア(differential pair)として結合されたPMOSトランジスタ546及び548を含んでいる。PMOSトランジスタ548は、PMOSトランジスタ536のドレインに結合されたゲートを有し、PMOSトランジスタ546は、V
ocm電圧を受け取るゲートを有している。電流源550は、PMOSトランジスタ546及び548のソースに結合された一端と、V
DDサプライ電圧に結合された他端とを有している。NMOSトランジスタ542及び544は、回路グラウンドに結合されたソースと、互いに結合され且つNMOSトランジスタ542のドレインに結合されたゲートと、それぞれPMOSトランジスタ546及び548のドレインに結合されたドレインとを有している。NMOSトランジスタ544のドレインは、NMOSトランジスタ522のゲートに結合され、V
biasn電圧を供給している。
【0047】
レベルシフタバイアス回路340b内のMOSトランジスタは、クラスAB増幅器300内の対応するMOSトランジスタと同一のDC電圧でバイアスされている。NMOSトランジスタ512のゲートには、
図3AのNMOSトランジスタ312及び314によって観測される(observed)同一の入力コモンモード電圧が印加される。PMOSトランジスタ546及び548は、PMOSトランジスタ536のドレイン電圧を
図3AのPMOSトランジスタ336及び346によって観測される同一のV
ocm電圧に設定する。V
biasn電圧は、クラスAB増幅器300内の対応するMOSトランジスタと同一のDC電圧で動作するレベルシフタバイアス回路340b内のMOSトランジスタによって、より正確に発生させられるかもしれない。
【0048】
レベルシフタバイアス回路340bは、以下のように動作する。PMOSトランジスタ516及び536は、電流ミラーとして結合され、それらのドレイン電流は式(2)に示されるかもしれない。ネガティブフィードバックループが、NMOSトランジスタ522に対するV
biasn電圧を発生するために用いられる。ネガティブフィードバックループは、V
biasn電圧でスタートし、NMOSトランジスタ522を通り、NMOSトランジスタ532を通り、PMOSトランジスタ548を通り、NMOSトランジスタ544で終結する。PMOSトランジスタトランジスタ546及び548で構成された差動ペア及びNMOSトランジスタ542及び544で構成されたアクティブロード(active load)は、
図4AのNMOSトランジスタ442及びPMOSトランジスタ446を有するフィードバック増幅器ステージ440の例示的な設計を上回る改善されたパフォーマンスを提供するかもしれない。
【0049】
ネガティブフィードバックループは、NMOSトランジスタ532がI
qrの静止電流を引き出す(draw)ように、NMOSトランジスタ522がV
drn3電圧を供給することができるように、V
biasn電圧を発生する。
図5のNMOSトランジスタ522及び
図3AのNMOSトランジスタ322及び324は電流ミラーを形成し、これらのNMOSトランジスタを流れる電流はマッチしている。
図5のNMOSトランジスタ522及び532が
図3AのNMOSトランジスタ322及び332にマッチしているため、NMOSトランジスタ332を流れる静止電流I
qは、NMOSトランジスタ532を流れる静止電流I
qrのスケールドバージョン(scaled version)である。I
q及びI
qr間のスケーリングファクタは、トランジスタサイズ比に基づいて設定されるかもしれない。レベルシフタバイアス回路340bは、(i)クラスAB増幅器300内のV
drn1及びV
drn2電圧に対する適切なレベルシフティングを与えるため、及び(ii)クラスAB増幅器300内のNMOSトランジスタ332及び342に対する静止電流I
qを設定するために、V
biasn電圧を発生させることができる。
【0050】
図4A及び4Bは、それそれ、
図3A及び3B内のレベルシフタバイアス回路340及び341の2つの例示的な設計を示している。
図5は、
図3A内のレベルシフタバイアス回路340の他の例示的な設計を示している。レベルシフタバイアス回路340及び341は、他の例示的な設計によってもインプリメントされるかもしれない。一般的に、レベルシフタバイアス回路340及び341は、クラスAB増幅器300及び302内の対応するMOSトランジスタにマッチするMOSトランジスタを含んでいるかもしれない。増幅器ステージは、PMOSトランジスタ436及び536のドレインでの電圧をセンスし、V
biasn電圧を発生するために用いられるかもしれない。
【0051】
図6は、抵抗的レベルシフティング回路を有する差動クラスAB増幅器600の例示的な設計の概略図を示している。クラスAB増幅器600は、
図3AのクラスAB増幅器300のNチャネル設計の相補的な(complementary)Pチャネル設計である。クラスAB増幅器600は、入力ステージ610、抵抗的レベルシフティングステージ620、クラスAB出力ステージ630、レベルシフタバイアス回路640、及び出力コモンモードフィードバック回路650を含んでおり、それらは、それぞれ
図2のステージ210から250に対応しているかもしれない。
【0052】
図2から
図6の抵抗は、固定値或いは可変値を有しているかもしれない。各抵抗は、種々の方式でインプリメントされるかもしれない。
【0053】
図7Aは、抵抗710の例示的な設計の概略図を示しており、それは、
図2の抵抗226、
図3A及び
図3Bの抵抗326及び328、
図4A及び
図4Bの抵抗426、
図5の抵抗526、及び
図6の抵抗626及び628に用いられるかもしれない。この例示的な設計では、抵抗710は、PMOSトランジスタ714に並列に結合されたNMOSトランジスタ712を含んでいる。MOSトランジスタ712及び714のゲートは、制御電圧V
ctrlを受け取り、それは抵抗710の値を変化させるように変わる。
【0054】
図7Bは、抵抗720の例示的な設計の概略図を示しており、それは、
図2から
図6の任意の抵抗に用いられるかもしれない。この例示的な設計では、抵抗720は、抵抗724に直列に結合されたNMOSトランジスタ722を含んでおり、その組み合わせは抵抗726に並列に結合されている。NMOSトランジスタ722のゲートは、V
ctrl電圧を受け取り、それは抵抗720の値を変化させるように変わる。
【0055】
図7Cは、抵抗730の例示的な設計の概略図を示しており、それは、
図2から
図6の任意の抵抗に用いられるかもしれない。この例示的な設計では、抵抗730は、並列に結合されたN個のブランチ(branch)を含んでいる。各ブランチは、スイッチ734に直列に結合された抵抗732を含んでいる。N個のブランチに対する抵抗732aから732nは、同一の値を有しているかもしれないし、異なった値を有しているかもしれない。各ブランチは、スイッチを閉じることによってイネーブル(enable)にされ、スイッチ734を開くことによってディセーブル(disable)にされるかもしれない。異なった抵抗値が、ブランチの異なった組み合わせをイネーブルにすることによって得られるかもしれない。
【0056】
図8は、
図3A及び
図3Bの出力コモンモードフィードバック回路350の例示的な設計の概略図を示している。回路350内において、抵抗812は、演算増幅器(op−amp)810の反転入力に結合された一端と、V
outp信号を受け取る他端とを有している。抵抗814は、op−amp810の反転入力に結合された一端と、V
outn信号を受け取る他端とを有している。V
outp及びV
outn信号は、
図3AのクラスAB増幅器300、
図3BのクラスAB増幅器302等からのものであるかもしれない。キャパシタ816は、op−amp810の反転入力に結合された一端と、回路グラウンドに結合された他端と有している。抵抗812及び814、及びキャパシタ816は、V
outp及びV
outn信号の平均値を得るために、フィルタリングを与える。Op−amp810は、V
ocm電圧を受け取る非反転入力と、V
cmp電圧を供給する出力とを有している。
【0057】
図3A及び3Bに示されるように、出力コモンモードフィードバック回路350は、クラスAB出力ステージ330内のPMOSトランジスタ336及び346のドレイン電圧を設定するフィードバック内で動作する。特に、フィードバックループは、PMOSトランジスタ336及び346がV
ocmでドレイン電圧を有するように、PMOSトランジスタ316及び318がV
drp1及びV
drp2電圧を与えることができるように、V
cmp電圧を調整する。
【0058】
一般に、装置は、例えば
図2に示されるように、入力ステージ、抵抗的レベルシフティングステージ、及び出力ステージを備えているかもしれない。入力ステージは、入力信号を受け取り、第1のドライブ信号、例えばV
drp信号を供給するかもしれない。抵抗的レベルシフティングステージは、第1のドライブ信号を受け取って、第2のドライブ信号、例えばVdrn信号を供給するかもしれない。出力ステージは、第1及び第2のドライブ信号を受け取り、出力信号を供給する。抵抗的レベルシフティングステージは、トランジスタ及び抵抗を備えているかもしれない。トランジスタは、バイアス電圧を受け取って、第2のドライブ信号を供給するかもしれない。抵抗は、トランジスタに結合し、第1及び第2のドライブ信号間に結合しているかもしれない。抵抗は、第1及び第2のドライブ信号間で電圧ドロップを与えるかもしれず、電圧ドロップはトランジスタに印加されるバイアス電圧によって決定されるかもしれない。出力ステージは、相補的トランジスタのペア、例えばNMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタを備えたクラスAB出力ステージであるかもしれない。第1及び第2のドライブ信号は、相補的トランジスタに供給されるかもしれない。
【0059】
装置はさらに、抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路(例えば、レベルシフタバイアス回路)を備えているかもしれない。第1のバイアス回路は、レプリカ入力ステージ、レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ、レプリカ出力ステージ、及び増幅器ステージを備えているかもしれない。レプリカ入力ステージは、入力ステージ内の第2のトランジスタ(例えば、
図3AのPMOSトランジスタ316)にマッチ(match)する第1のトランジスタ(例えば、
図4AのPMOSトランジスタ416)を備えているかもしれない。レプリカ抵抗的レベルシフティングステージは、抵抗的レベルシフティングステージ内の第4のトランジスタ(例えば、
図3AのNMOSトランジスタ322)にマッチする第3のトランジスタ(例えば、
図4AのNMOSトランジスタ422)を備えているかもしれない。レプリカ出力ステージは、出力ステージ内の相補的トランジスタの第2のペア(例えば、
図3AのMOSトランジスタ332及び336)にマッチする相補的トランジスタの第1のペア(例えば、
図4AのMOSトランジスタ432及び436)を備えているかもしれない。相補的トランジスタの第1のペアは、第5のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ436)及び第6のトランジスタ(NOSトランジスタ432)を備えているかもしれない。レプリカ入力ステージ内の第1のトランジスタ及びレプリカ出力ステージ内の第5のトランジスタは、電流ミラーとして結合されているかもしれない。相補的トランジスタの第1のペアは、レプリカ入力ステージ内の第1のトランジスタを流れる電流(例えば、I
ir)によって決定される第1の静止電流(例えば、I
qr)を有しているかもしれない。相補的トランジスタの第2のペアは、第1の静止電流によって決定される第2の静止電流(例えば、I
q)を有しているかもしれない。
【0060】
増幅器ステージは、抵抗的レベルシフティングステージ及びレプリカ抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生する。レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ内の第3のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ422)は、レプリカ出力ステージ内の第6のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ432)に結合しているかもしれない。増幅器ステージは、第3のトランジスタに対するバイアス電圧を発生し、第6のトランジスタがターゲット静止電流を伝導させるようにするかもしれない。
【0061】
図4Aに示された一例示的設計において、増幅器ステージは、第5のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ436)に結合され、増幅を与える第7のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ446)を備えているかもしれない。第8のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ442)は、第7のトランジスタに結合されるかもしれず、バイアス電圧を供給するかもしれない。
図4Bに示された他の例示的設計において、増幅器ステージはさらに、第3のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ422)に並列に結合された第9のトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ424)を備えているかもしれない。電流ミラー(例えば、PMOSトランジスタ462及び464で構成される)は、第9のトランジスタに結合されているかもしれず、第3のトランジスタを通してレベルシフティング電流を供給するかもしれない。
図5に示されたさらに他の例示的設計において、増幅器ステージは、第5のトランジスタに結合された第1の入力及び出力コモンモード電圧を受け取る第2の入力を有する差動ペア(例えば、PMOSトランジスタ546及び548で形成される)を備えているかもしれない。第7及び第8のトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ542及び544)は、差動ペアに結合されているかもしれず、第8のトランジスタがバイアス電圧を供給するかもしれない。
【0062】
装置はさらに、差動出力信号を受け取り、入力ステージに対する第2のバイアス電圧(例えば、Vcmp)を発生するために、第2のバイアス回路(例えば、出力コモンモードフィードバック回路)を備えているかもしれない。第2のバイアス電圧は、差動出力信号に対するターゲットコモンモード出力電圧となるかもしれない。
【0063】
入力ステージ、抵抗的レベルシフティングステージ、出力ステージ、及びバイアス回路は、例えば
図2から
図8に示されるように、MOSトランジスタによってインプリメントされるかもしれない。これらのステージ及び回路は、他のタイプのトランジスタによってもまたインプリメントされるかもしれない。
【0064】
一例示的設計において、集積回路は、入力ステージ、抵抗的レベルシフティングステージ、及び出力ステージを備えているかもしれない。入力ステージは、差動入力信号を受け取り、第1及び第2のドライブ信号、例えば
図3AのV
drp1及びV
drp2信号を供給するかもしれない。抵抗的レベルシフティングステージは、第1及び第2のドライブ信号を受け取り、第3及び第4のドライブ信号、例えばV
drn1及びV
drn2信号を供給するかもしれない。出力ステージは、第1から第4のドライブ信号を受け取り、差動出力信号を供給するかもしれない。集積回路はさらに、抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生するバイアス回路を備えているかもしれない。バイアス電圧は、第1及び第3のドライブ信号間、及び第2及び第4のドライブ信号間の電圧ドロップを決定するかもしれない。
【0065】
例示的な設計において、入力ステージは、差動ペアとして結合され、差動入力信号を受け取り、第1及び第2のドライブ信号を供給するMOSトランジスタのペア(例えば、NMOSトランジスタ312及び314)を備えているかもしれない。2つの追加のMOSトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ316及び318)は、MOSトランジスタのペアに結合されているかもしれず、差動ペアに対するアクティブロード(active load)を与えるかもしれない。一般に、差動ペアは、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ、及び/又は他のタイプのトランジスタによってインプリメントされているかもしれない。
【0066】
例示的な設計において、抵抗的レベルシフティングステージは、バイアス電圧を受け取り、それぞれ第3及び第4の信号ドライブを供給する、第1及び第2のMOSトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ322及び324)を備えているかもしれない。第1の抵抗(例えば、抵抗326)は、第1のMOSトランジスタに結合され、第1及び第3のドライブ信号間に結合されているかもしれない。第2の抵抗(例えば、抵抗328)は、第2のMOSトランジスタに結合され、第2及び第4のドライブ信号間に結合されているかもしれない。
【0067】
例示的な設計において、出力ステージは、第1及び第2のNMOSトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ332及び342)に結合された第1及び第2のPMOSトランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ336及び346)を備えているかもしれない。第1及び第2のPMOSトランジスタは、それぞれ第1及び第2のドライブ信号を受け取るかもしれず、差動出力信号を供給するかもしれない。第1及び第2のNMOSトランジスタは、それぞれ第3及び第4のドライブ信号を受け取るかもしれない。第1のPMOSトランジスタ及び第1のNMOSトランジスタは、第1のクラスAB出力ブランチを形成するかもしれない。第2のPMOSトランジスタ及び第2のNMOSトランジスタは、第2のクラスAB出力ブランチを形成するかもしれない。
【0068】
例示的な設計において、抵抗的レベルシフティングステージは、出力ステージにおいて、第1及び第2のNMOSトランジスタにそれぞれ結合された第3及び第4のNMOSトランジスタ(例えば、NMOSトランジスタ322及び324)を備えているかもしれない。バイアス回路は、第3及び第4のNMOSトランジスタに対するバイアス電圧を発生して、第1及び第2のNMOSトランジスタが第1及び第2のNMOSトランジスタのそれぞれにおいてターゲット静止電流を伝導させるようにするかもしれない。バイアス回路は、
図4A、4B及び5に示されるように、入力ステージ、抵抗的レベルシフティングステージ、及び出力ステージのレプリカによってインプリメントされるかもしれない。
【0069】
図9は、増幅を行うためのプロセス900の例示的な設計を示している。入力信号が増幅されて第1のドライブ信号を取得するかもしれない(ブロック912)。第1のドライブ信号を抵抗的にレベルシフトさせる(resistively level shifting)ことで第2のドライブ信号が発生するかもしれない(ブロック914)。出力信号が、第1及び第2のドライブ信号によって発生するかもしれない(ブロック916)。バイアス電圧が発生して、出力信号に対するターゲット静止電流を取得するかもしれない(ブロック418)。バイアス電圧は、第2のドライブ信号を取得するために、第1のドライブ信号のレベルシフティングの量を決定するかもしれない。
【0070】
バイアス電圧は、ブロック912での入力信号の増幅、ブロック914での第2のドライブ信号の発生、及びブロック916での出力信号の発生に用いられる回路のレプリカによって発生するかもしれない。例示的な設計では、バイアス電圧は、(i)電流ミラーによってレプリカ静止電流を発生させる、(ii)レプリカ静止電流を得るためにフィードバックループによってバイアス電圧を発生させる、ことによって発生するかもしれない。出力信号に対するターゲット静止電流は、レプリカ静止電流によって決定されるかもしれない。
【0071】
ここで説明された抵抗的レベルシフティング回路を有するクラスAB増幅器は、ある効果(certain advantage)を提供するかもしれない。第1に、抵抗的レベルシフティングステージの利用は、PMOSからNMOS及びNMOSからPMOSへのアクティブ信号変換ステージに対する必要性を取り除くかもしれない。第2に、ここで説明されたクラスAB増幅器は、入力ステージ及び出力ステージ間に他の変換回路を用いる従来のクラスAB増幅器よりも、低い電力消費及び高いゲインバンド幅製品(product)を有するかもしれない。低い電力消費は、無線デバイスのようなポータブルアプリケーションに対して望ましいかもしれない。高ゲインバンド幅製品は、十分なゲインを要求する高バンド幅アプリケーション(例えば、高バンド幅ベースバンドフィルタ)に適しているかもしれない。
【0072】
ここで説明された抵抗的レベルシフティング回路を有するクラスAB増幅器は、IC、アナログIC、RFIC、ミックス信号IC、特定用途向け集積回路(ASIC)、プリント回路基板(PCB)、エレクトロニクスデバイス等、にインプリメントされるかもしれない。クラスAB増幅器はまた、CMOS、NMOS、PMOS、バイポーラジャンクショントランジスタ(BJT)、バイポーラ−CMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)等のような、種々のICプロセス技術によって製造されるかもしれない。
【0073】
ここで説明されたクラスAB増幅器をインプリメントする装置は、スタンドアローンデバイスであるかもしれず、より大きなデバイスの一部であるかもしれない。デバイスは、(i)スタンドアローンIC、(ii)データ及び/又はインストラクションを記憶するためのメモリICを含むかもしれない1以上のICのセット、(iii)RF受信機(RFR)或いはRF送信機/受信機(RTR)のようなRFIC、(iv)モバイルステーションモデム(MSM)のようなASIC、(v)他のデバイス内に埋め込まれる(embedded)かもしれないモジュール、(vi)受信機、セルラー電話、無線デバイス、ハンドセット、或いはモバイルユニット、(vii)等々、であるかもしれない。
【0074】
1以上の例示的な設計において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、或いはそれらの任意の組合せでインプリメントされるかもしれない。ソフトウェアでインプリメントする場合、機能は、1以上の命令又はコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、或いはコンピュータ可読媒体を介して伝達されるかもしれない。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であるかもしれない。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、もしくは他の光学ディスク記憶、磁気ディスク記憶、もしくは他の磁気記憶デバイス、又は、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを運搬または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。さらに、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光学ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク及びブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0075】
開示の前述の説明は、当業者が本開示を実施または使用できるようにするために提供される。開示に対する種々の変更は、当業者に容易に明らかになり、ここで定義された包括的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変更に適用できるかもしれない。それ故、本開示は、ここで説明された例及び設計に限定されることは意図されておらず、ここで開示された原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきものである。
以下に、本出願の当初の特許請求の範囲を付記する。
1.入力信号を受け取って第1のドライブ信号を供給する入力ステージと、
前記第1のドライブ信号を受け取って第2のドライブ信号を供給する抵抗的レベルシフティングステージと、
前記第1及び第2のドライブ信号を受け取って出力信号を供給する出力ステージと、
を備えた装置。
2.前記抵抗的レベルシフティングステージは、
バイアス電圧を受け取って前記第2のドライブ信号を供給するトランジスタと、
前記トランジスタに結合され、前記第1及び第2のドライブ信号間に結合された抵抗であって、前記第1及び第2のドライブ信号間で電圧ドロップを与える抵抗と、
を備える1の装置。
3.前記抵抗的レベルシフティングステージは、第2のバイアス電圧を受け取り、前記抵抗を通してレベルシフティング電流を供給する第2のトランジスタをさらに備える
2の装置。
4.前記出力ステージは、相補的トランジスタのペアを備えたクラスAB出力ステージであり、前記第1及び第2のドライブ信号は、前記相補的トランジスタに供給される
1の装置。
5.前記抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路をさらに備え、前記バイアス電圧は、前記第1及び第2のドライブ信号間の電圧ドロップを決定する
1の装置。
6.前記第1のバイアス回路は、
前記入力ステージの第2のトランジスタにマッチした第1のトランジスタを備えたレプリカ入力ステージと、
前記抵抗的レベルシフティングステージの第4のトランジスタにマッチした第3のトランジスタを備えたレプリカ抵抗的レベルシフティングステージと、
前記出力ステージの相補的トランジスタの第2のペアにマッチした相補的トランジスタの第1のペアを備えたレプリカ出力ステージと、
を備える5の装置。
7.前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、第5及び第6のトランジスタを備え、前記レプリカ入力ステージの前記第1のトランジスタと前記レプリカ出力ステージの前記第5のトランジスタとは電流ミラーとして結合されている
6の装置。
8.前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、前記レプリカ入力ステージの前記第1のトランジスタを流れる電流によって決められる第1の静止電流を有し、前記出力ステージの前記相補的トランジスタの第2のペアは、前記第1の静止電流によって決められる第2の静止電流を有する
7の装置。
9.前記第1のバイアス回路は、前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージ及び前記レプリカ出力ステージに結合された増幅器ステージをさらに備え、前記増幅器ステージは、前記抵抗的レベルシフティングステージ及び前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージに対する前記バイアス電圧を発生する
6の装置。
10.前記レプリカ出力ステージの前記相補的トランジスタの第1のペアは、第5及び第6のトランジスタを備え、前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージの前記第3のトランジスタは、前記レプリカ出力ステージの前記第6のトランジスタに結合され、前記増幅器ステージは、前記第6のトランジスタがターゲット静止電流を伝導させるために前記第3のトランジスタに対する前記バイアス電圧を発生する
9の装置。
11.前記レプリカ抵抗的レベルシフティングステージは、
前記第3のトランジスタに並列に結合された第5のトランジスタと、
前記第5のトランジスタに結合され、前記抵抗的レベルシフティングステージに対するレベルシフティング電流を発生するために第2のバイアス電圧を供給する電流ミラーと、
をさらに備える6の装置。
12.前記増幅器ステージは、
前記第5のトランジスタに結合され、増幅を与える第7のトランジスタと、
前記第7のトランジスタに結合され、前記バイアス電圧を与える第8のトランジスタと、
を備える10の装置。
13.前記増幅器ステージは、
前記第5のトランジスタに結合された第1の入力及び出力コモンモード電圧を受け取る第2の入力を有する差動ペアと、
前記差動ペアに結合され、第8のトランジスタが前記バイアス電圧を供給する第7及び第8のトランジスタと、
を備える10の装置。
14.前記出力信号に対する差動信号を受け取り、前記入力ステージに対する第2のバイアス電圧を発生する第2のバイアス回路をさらに備え、前記第2のバイアス電圧は、前記差動信号に対するターゲットコモンモード出力電圧となる
5の装置。
15.前記入力ステージ、前記抵抗的レベルシフティングステージ、及び前記出力ステージは、金属酸化物半導体(MOS)トランジスタによってインプリメントされる
1の装置。
16.差動入力信号を受け取って第1及び第2のドライブ信号を供給する入力ステージと、
前記第1及び第2のドライブ信号を受け取って第3及び第4のドライブ信号を供給する抵抗的レベルシフティングステージと、
前記第1から第4のドライブ信号を受け取って差動出力信号を供給する出力ステージと、
を備えた集積回路。
17.前記抵抗的レベルシフティングステージに対するバイアス電圧を発生するバイアス回路をさらに備え、前記バイアス電圧は、前記第1及び第3のドライブ信号間、及び前記第2及び第4のドライブ信号間の電圧ドロップを決める
16の集積回路。
18.前記出力ステージは、前記差動出力信号を供給する第1及び第2のNチャネルMOS(NMOS)トランジスタを備え、前記抵抗的レベルシフティングステージは、それぞれ第1及び第2のNMOSトランジスタに結合された第3及び第4のNMOSトランジスタを備え、前記バイアス回路は、前記第1及び第2のNMOSトランジスタそれぞれがターゲット静止電流を伝導させるために、前記第3及び第4のNMOSトランジスタに対するバイアス電圧を発生する
17の集積回路。
19.前記入力ステージは、
差動ペアとして結合され、前記差動入力信号を受け取り、前記第1及び第2のドライブ信号を供給する第1及び第2の金属酸化物半導体(MOS)トランジスタと、
それぞれ前記第1及び第2のMOSトランジスタに結合され、前記差動ペアに対するアクティブロードを供給する第3及び第4のMOSトランジスタと、
を備える16の集積回路。
20.前記抵抗的レベルシフティングステージは、
バイアス電圧を受け取り、それぞれ前記第3及び第4のドライブ信号を供給する第1及び第2のMOSトランジスタと、
前記第1のMOSトランジスタに結合され、前記第1及び第3のドライブ信号間に結合された第1の抵抗と、
前記第2のMOSトランジスタに結合され、前記第2及び第4のドライブ信号間に結合された第2の抵抗と、
を備える16の集積回路。
21.前記出力ステージは、
それぞれ第1及び第2のドライブ信号を受け取り、前記差動出力信号を供給する第1及び第2のPチャネルMOS(PMOS)トランジスタと、
それぞれ前記第1及び第2のPMOSトランジスタに結合され、それぞれ前記第3及び第4のドライブ信号を受け取る第1及び第2のNチャネルMOS(NMOS)トランジスタと、
を備え、
前記第1のPMOSトランジスタ及び前記第1のNMOSトランジスタは第1のクラスAB出力ブランチを形成し、前記第2のPMOSトランジスタ及び前記第2のNMOSトランジスタは第2のクラスAB出力ブランチを形成する
16の集積回路。
22.入力信号を増幅して第1のドライブ信号を取得することと、
前記第1のドライブ信号を抵抗的にレベルシフトさせることで第2のドライブ信号を発生させることと、
前記第1及び第2のドライブ信号によって出力信号を発生させることと、
を備えた方法。
23.バイアス電圧を発生させて前記出力信号に対するターゲット静止電流を取得することであって、前記バイアス電圧は前記第2のドライブ信号を取得するために前記第1のドライブ信号のレベルシフティングの量を決定することを
さらに備えた22の方法。
24.前記バイアス電圧を発生させることは、前記入力信号を増幅し、前記第2のドライブ信号を発生させ、前記出力信号を発生させるために用いられる回路のレプリカによって、前記バイアス電圧を発生させることを備える
23の方法。
25.前記バイアス電圧を発生させることは、
電流ミラーによってレプリカ静止電流を発生させることと、
前記レプリカ静止電流を取得するためにフィードバックループによって前記バイアス電圧を発生させることであって、前記出力信号に対する前記ターゲット静止電流は前記レプリカ静止電流によって決定されることと、
を備える23の方法。
26.入力信号を増幅して第1のドライブ信号を取得する手段と、
前記第1のドライブ信号を抵抗的にレベルシフトさせることで第2のドライブ信号を発生させる手段と、
前記第1及び第2のドライブ信号によって出力信号を発生させる手段と、
を備えた装置。
27.バイアス電圧を発生させて前記出力信号に対するターゲット静止電流を取得する手段をさらに備え、前記バイアス電圧は前記第2のドライブ信号を取得するために前記第1のドライブ信号のレベルシフティングの量を決定する
26の装置。