(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プロセッサとタッチセンサ式ディスプレイとを有する電子デバイスのための方法であって、該タッチセンサ式ディスプレイは、ディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとを含み、該方法は、
該プロセッサが、該ディスプレイエリアと該非ディスプレイエリアとの間に非ディスプレイの境界を提供することであって、該提供することは、該境界の幅を提供することを含む、ことと、
該プロセッサが、第1のアプリケーションに関連付けられた情報を該タッチセンサ式ディスプレイの該ディスプレイエリア上に表示することと、
該プロセッサが、該非ディスプレイエリア内に原点を有するジェスチャが該ディスプレイエリアと該非ディスプレイエリアとの間の該境界を越えることを決定することと、
該ジェスチャが該境界を越えることを決定することに応答して、該プロセッサが、該ジェスチャをメタナビゲーションジェスチャとして識別することと、
該ジェスチャをメタナビゲーションジェスチャとして識別することに応答して、該プロセッサが、該第1のアプリケーションに関連付けられた情報を該第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションに関連付けられた情報に置き換えることであって、該置き換えることは、該ディスプレイエリア上に該第2のアプリケーションに関連付けられた該情報を表示することによって行われ、該第2のアプリケーションは、該非ディスプレイエリア内の該ジェスチャの原点の位置に少なくとも基づいて、該プロセッサによって決定される、ことと
を含む、方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は、プロセッサとタッチセンサ式ディスプレイとを有する電子デバイスを説明し、タッチセンサ式ディスプレイは、ディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとを含む。電子デバイスのための方法は、ディスプレイエリアおよび非ディスプレイエリアに基づく境界を提供することを含む。
【0010】
説明の簡易性および明確性のために、図中では、対応または同類の要素を示すために参照番号が繰り返される場合がある。本明細書に説明される実施形態の理解を実現するために、多数の詳細が記載される。実施形態は、これらの詳細なく実践され得る。他の事例において、周知の方法、手順、および構成要素は、説明される実施形態の不明瞭化を回避するために詳細に説明されない。説明は、本明細書に説明される実施形態の範囲を制限すると見なされてはならない。
【0011】
本開示は、概して、携帯用電子デバイス等の電子デバイスに関する。携帯用電子デバイスの実施例として、ポケットベル、携帯電話、スマートフォン、ワイヤレスオーガナイザ、PDA、ノートブックコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ等が挙げられる。携帯用電子デバイスはまた、無線通信能力を伴わない、携帯用電子デバイスであり得る。実施例として、ハンドヘルド電子ゲームデバイス、デジタル写真アルバム、デジタルカメラ、ノートブックコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、または他のデバイスが挙げられる。
【0012】
携帯用電子デバイス100の実施例のブロック図が、
図1に示される。携帯用電子デバイス100は、携帯用電子デバイス100の全体的動作を制御するプロセッサ102等の複数の構成要素を含む。説明される本携帯用電子デバイス100は、随意に、通信サブシステム104および短距離通信132モジュールを含み、データおよび音声通信を含む種々の通信機能を実施する。携帯用電子デバイス100によって受信されるデータは、デコーダ106によって解凍され、解読される。通信サブシステム104は、ワイヤレスネットワーク150からメッセージを受信し、ワイヤレスネットワーク150へメッセージを送信する。ワイヤレスネットワーク150は、データワイヤレスネットワーク、音声ワイヤレスネットワーク、ならびに音声およびデータ両方の通信をサポートするネットワークを含むが、これらに限定されない、任意のタイプのワイヤレスネットワークであり得る。1つ以上の充電池または外部電源へのポート等の電源142は、携帯用電子デバイス100に電力を供給する。
【0013】
プロセッサ102は、ランダムアクセスメモリ(RAM)108、メモリ110、電子コントローラ116に動作可能に接続されるタッチセンサ式オーバーレイ114を備えているディスプレイ112(それらは、一緒に、タッチセンサ式ディスプレイ118を成す)、1つ以上のアクチュエータ120、1つ以上の力センサ122、補助入力/出力(I/O)サブシステム124、データポート126、スピーカ128、マイク130、短距離通信132、および他のデバイスサブシステム134等の他の構成要素と相互作用する。グラフィックユーザインターフェースとのユーザ相互作用は、タッチセンサ式オーバーレイ114を介して実施される。プロセッサ102は、電子コントローラ116を介して、タッチセンサ式オーバーレイ114と相互作用する。携帯用電子デバイス上で表示またはレンダリングされ得る、テキスト、文字、シンボル、画像、アイコン、および他の項目等の情報は、プロセッサ102を介して、タッチセンサ式ディスプレイ118上に表示される。プロセッサ102は、加速度計136等の配向センサと相互作用し、例えば、携帯用電子デバイス100の配向を決定するために、重力または重力誘導反力の方向を検出し得る。
【0014】
ネットワークアクセスのための加入者を識別するために、携帯用電子デバイス100は、ワイヤレスネットワーク150等のネットワークと通信するための加入者識別モジュールまたは可撤性利用者識別モジュール(SIM/RUIM)カード138を使用する。代替として、利用者識別情報は、メモリ110内にプログラムされ得る。
【0015】
携帯用電子デバイス100は、プロセッサ102によって実行され、典型的には、メモリ110等の永続的更新可能記憶に記憶される、オペレーティングシステム146およびソフトウェアプログラムまたは構成要素148を含む。さらなるアプリケーションまたはプログラムが、ワイヤレスネットワーク150、補助I/Oサブシステム124、データポート126、短距離通信サブシステム132、または任意の他の好適なサブシステム134を介して、携帯用電子デバイス100にロードされ得る。
【0016】
テキストメッセージ、電子メールメッセージ、またはウェブページダウンロード等の受信信号は、通信サブシステム104によって処理され、プロセッサ102へ入力される。プロセッサ102は、ディスプレイ112および/または補助I/Oサブシステム124へ出力するために、受信信号を処理する。加入者は、データ項目、例えば、電子メールメッセージを生成することができ、データ項目は、通信サブシステム104を介してワイヤレスネットワーク150を経て伝送され得る。
【0017】
タッチセンサ式ディスプレイ118は、当分野において周知の、容量性、抵抗性、赤外線、弾性表面波(SAW)タッチセンサ式ディスプレイ、歪みゲージ、光学撮像、分散信号技術、音響パルス認識等の任意の好適なタッチセンサ式ディスプレイであり得る。説明される本例示的実施形態では、タッチセンサ式ディスプレイ118は、容量性タッチセンサ式オーバーレイ114を含む、容量性タッチセンサ式ディスプレイである。オーバーレイ114は、例えば、基板、接地シールド層、バリア層、基板または他のバリアによって分離される1つ以上の容量性タッチセンサ層、およびカバーを含む、スタック内の複数層のアセンブリであり得る。容量性タッチセンサ層は、パターン化された酸化インジウム錫(ITO)等の任意の好適な材料であり得る。
【0018】
タッチセンサ式ディスプレイ118のディスプレイ112は、情報が表示され得る、ディスプレイエリアと、ディスプレイエリアの周縁の周囲に延在する、非ディスプレイエリアとを含む。情報は、例えば、電子トレースまたは電気接続、接着剤または他の封止剤、および/またはディスプレイエリアの縁周囲の保護コーティングを収容するために利用される、非ディスプレイエリアには表示されない。
【0019】
1つ以上のタッチは、タッチ接触またはタッチイベントとも呼ばれるが、タッチセンサ式ディスプレイ118によって検出され得る。プロセッサ102は、タッチの場所を含む、タッチの属性を決定し得る。タッチ場所データは、接触のエリア、あるいは重心として知られる、接触のエリアの中心または近接の点等の接触の単一点を含み得る。タッチの検出に応答して、信号がコントローラ116に提供される。タッチセンサ式ディスプレイ118の性質に応じて、指、親指、付属器、あるいは他の項目、例えば、スタイラス、ペン、または他のポインタ等の任意の好適な物体からのタッチが検出され得る。タッチの場所は、タッチの間、検出された物体が移動するのに伴って、移動する。コントローラ116および/またはプロセッサ102は、タッチセンサ式ディスプレイ118上の任意の好適な接触部材によって、タッチを検出し得る。同様に、複数の同時タッチが、検出される。
【0020】
1つ以上のジェスチャもまた、タッチセンサ式ディスプレイ118によって検出される。ジェスチャは、原点から開始し、終点まで継続する、タッチセンサ式ディスプレイ118上の特定のタイプのタッチである。ジェスチャは、例えば、原点、終点、進行距離、持続時間、速度、および方向を含む、ジェスチャの属性によって識別され得る。ジェスチャは、距離および/または持続時間において長くても短くてもよい。ジェスチャの2点を利用して、ジェスチャの方向を決定し得る。
【0021】
ジェスチャの実施例は、スワイプ(また、フリックとしても知られる)である。スワイプは、単一方向を有する。タッチセンサ式オーバーレイ114は、ジェスチャの持続時間にわたっての接触の場所または点の各々を使用して、方向を決定するのではなく、接触が、最初に、タッチセンサ式オーバーレイ114と行われた原点と、タッチセンサ式オーバーレイ114との接触が終了する、終点に対して、スワイプを評価し得る。
【0022】
スワイプの実施例としては、水平スワイプ、垂直スワイプ、および対角線スワイプを含む。水平スワイプは、典型的には、タッチセンサ式オーバーレイ114の左または右側に向かって、原点を備え、ジェスチャを開始し、タッチセンサ式オーバーレイ114との連続的接触およびタッチセンサ式オーバーレイ114との接触の断続を維持しながらのタッチセンサ式オーバーレイ114の右または左側に向かっての原点から終点までの検出された物体の水平移動である。同様に、垂直スワイプは、典型的には、タッチセンサ式オーバーレイ114の上部または下部に向かっての原点を備え、ジェスチャを開始し、タッチセンサ式オーバーレイ114との連続的接触およびタッチセンサ式オーバーレイ114との接触の断続を維持しながらのタッチセンサ式オーバーレイ114の下部または上部に向かっての原点から終点への検出された物体の垂直移動である。
【0023】
スワイプは、種々の長さであることができ、タッチセンサ式オーバーレイ114上の種々の場所から開始することができ、タッチセンサ式オーバーレイ114の全寸法に及ぶ必要はない。加えて、スワイプの断続接触は、スワイプが、依然として、進行中である間、タッチセンサ式オーバーレイ114との接触が、徐々に減少されるという点において、段階的であり得る。
【0024】
メタナビゲーションジェスチャも、タッチセンサ式オーバーレイ114によって、検出され得る。メタナビゲーションジェスチャは、タッチセンサ式オーバーレイ114のディスプレイエリア外にある原点を有し、タッチセンサ式ディスプレイのディスプレイエリア上の位置へと移動するジェスチャである。ジェスチャの他の属性が、検出され、メタナビゲーションジェスチャを検出するために利用され得る。メタナビゲーションジェスチャは、ジェスチャが、時間内に、同時または重複し、タッチのうちの少なくとも1つが、ディスプレイエリア外にある原点を有し、タッチセンサ式オーバーレイ114のディスプレイエリア上の位置へ移動する多重タッチジェスチャも含み得る。したがって、2本の指が、メタナビゲーションジェスチャのためい利用され得る。さらに、多重タッチメタナビゲーションジェスチャは、単一タッチメタナビゲーションジェスチャと区別されてもよく、追加のまたはさらなる機能性を提供し得る。
【0025】
いくつかの例示的実施形態では、随意の力センサ122または複数の力センサが、任意の好適な場所、例えば、タッチセンサ式ディスプレイ118と携帯用電子デバイス100の裏側との間に配置され、タッチセンサ式ディスプレイ118上のタップによって付与される力を検出する。力センサ122は、力センサ式抵抗器、歪みゲージ、圧電またはピエゾ抵抗デバイス、圧力センサ、あるいは他の好適なデバイスであり得る。明細書を通して利用される力とは、圧力、変形、応力、歪み、力密度、力−エリア関係、推力、トルク、および力または関連数量を含む、他の影響等、力の測定、予測、および/または計算を指す。
【0026】
検出されたタッチに関連する力情報は、タッチの場所に関連付けられた情報等の情報を選択するために利用され得る。例えば、力閾値に満たないタッチは、選択オプションをハイライトし得る一方、力閾値を満たすタッチは、選択オプションの選択またはその入力であり得る。選択オプションとして、例えば、キーボードの表示または仮想キー、選択ボックスまたはウィンドウ、例えば、「キャンセル」、「削除」、または「ロック解除」、機能ボタン、例えば、音楽プレーヤ上の再生または停止等が挙げられる。異なる力の大きさは、異なる機能または入力に関連付けられ得る。例えば、より小さい力は、パニングをもたらしてもよく、より大きな力は、ズームをもたらし得る。
【0027】
携帯用電子デバイス100の実施例の正面図は、
図2に示される。携帯用電子デバイス100は、
図1に示されるような構成要素を封入する、筐体202を含む。筐体202は、タッチセンサ式ディスプレイ118を構成する、背面、側壁、および正面204を含み得る。
【0028】
図2の示される実施例では、タッチセンサ式ディスプレイ118は、概して、タッチセンサ式オーバーレイ114のディスプレイエリア206が、概して、筐体202の正面204に対して、中心となるように、筐体202の中心に置かれる。タッチセンサ式オーバーレイ114の非ディスプレイエリア208は、ディスプレイエリア206の周囲に延在する。説明される本実施形態では、非ディスプレイエリアの幅は、4mmである。
【0029】
本実施例の目的のために、タッチセンサ式オーバーレイ114は、ディスプレイエリア206および非ディスプレイエリア208を被覆するように延在する。ディスプレイエリア206上のタッチが、検出され、例えば、表示された選択可能特徴に関連付けられ得る。非ディスプレイエリア208上のタッチは、例えば、メタナビゲーションジェスチャを検出するために、検出され得る。代替として、メタナビゲーションジェスチャは、非ディスプレイエリア208およびディスプレイエリア206の両方によって、決定され得る。タッチセンサの密度は、ディスプレイエリア206と非ディスプレイエリア208で異なり得る。例えば、相互容量性タッチセンサ式ディスプレイ内のノードの密度、すなわち、1つ層の電極が、別の層の電極を乗り越える、場所の密度は、ディスプレイエリア206と非ディスプレイエリア208との間で異なり得る。
【0030】
タッチセンサ式ディスプレイ118上で受信されたジェスチャは、属性に基づいて分析され、メタナビゲーションジェスチャと、他のタッチまたは非メタナビゲーションジェスチャとを区別し得る。メタナビゲーションジェスチャは、ジェスチャが、ディスプレイエリア206と非ディスプレイエリア208との間の境界210等、ディスプレイ112の周縁近傍の境界を乗り越えると、識別され得る。
図2の実施例では、メタナビゲーションジェスチャの原点が、非ディスプレイエリア208を被覆する、タッチセンサ式オーバーレイ114のエリアを利用して、決定され得る。
【0031】
ディスプレイエリア206と非ディスプレイエリア208との間で境界210の周囲に延在する、バッファ領域212または帯域は、タッチが、境界210およびバッファ領域212外に原点を有し、バッファ領域212を通って、境界210内の点へと、境界210を乗り越えると、メタナビゲーションジェスチャが識別されるように利用され得る。
図2に例証されるが、バッファ領域212は、可視でなくてもよい。代わりに、バッファ領域212は、例えば、所定の数の画素に匹敵する幅に延在する、境界210の周囲の領域であり得る。代替として、境界210は、所定の数のタッチセンサに延在し得るか、またはディスプレイエリア206から所定の距離だけ延在し得る。境界210は、タッチセンサ式領域であり得るか、またはタッチが検出されない領域であり得る。
【0032】
例えば、バッファ領域212内に原点を有するジェスチャは、非メタナビゲーションジェスチャとして識別され得る。随意に、そのようなジェスチャからのデータは、アプリケーションによって、非メタナビゲーションジェスチャとして、利用され得る。代替として、そのようなジェスチャからのデータは、バッファ領域212上に原点を有するタッチが、携帯用電子デバイス100における入力として利用されないように、破棄され得る。
【0033】
図3は、タッチセンサ式ディスプレイ118上のタッチの実施例を例証する。バッファ領域212は、説明の目的のために、ハッシュマークによって、
図3に例証される。示されるように、バッファ領域212は、ユーザに可視でなくてもよい。説明の目的のために、タッチは、その原点において、円形によって例証される。円形から延在する矢印は、ジェスチャであるタッチの経路を例証する。
【0034】
タッチ302は、境界210外およびバッファ領域212外の原点から開始する。タッチ302の経路は、バッファ領域212および境界210を越え、したがって、メタナビゲーションジェスチャとして識別される。同様に、タッチ304、306、308、310、312、314、316は各々、境界210およびバッファ領域212外に原点を有し、その経路は、バッファ領域212および境界210を越える。したがって、タッチ304、306、308、310、312、314、316は各々、メタナビゲーションジェスチャとして識別される。しかしながら、タッチ318は、バッファ領域212内にある原点を有し、したがって、タッチ318は、メタナビゲーションジェスチャとして識別されない。タッチ320は、境界210およびバッファ領域212外の原点から開始する。しかしながら、タッチ320の経路は、境界210を越えておらず、したがって、メタナビゲーションジェスチャとして識別されない。タッチ322はまた、境界210およびバッファ領域212外の原点を有するが、ジェスチャではなく、したがって、境界210を越えず、メタナビゲーションジェスチャとして識別されない。
【0035】
携帯用電子デバイス100等の電子デバイスを制御する方法を例証する、流れ図が、
図4に示される。本方法は、例えば、プロセッサ102によって実行されるコンピュータ可読コードによって実行され得る。このような方法を実行するためのソフトウェアのコーディングは、本説明を前提として当業者の範囲内である。本方法は、追加のプロセス、あるいは図示および/または説明されるものより少ないプロセスを含み得、異なる順番で実施され得る。本方法を実施するための携帯用電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能であるコンピュータ可読コードは、持続性コンピュータ可読媒体等のコンピュータ可読媒体内に記憶され得る。
【0036】
プロセスは、ホーム画面アプリケーション、電子メールアプリケーション、テキストメッセージングアプリケーション、カレンダアプリケーション、タスクアプリケーション、アドレスブックアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、または任意の他の好適なアプリケーション等、任意の好適なアプリケーションにおいて実行され得る。第1のアプリケーションと称されるアプリケーションからの情報は、402において、携帯用電子デバイス100のタッチセンサ式ディスプレイ118上に表示される。タッチが、404において、検出されると、プロセスは、406において、継続し、タッチが、メタナビゲーションジェスチャであるかどうかの決定が行われる。前述のように、タッチの属性に基づいて、決定が行われる。408では、タッチが、タッチセンサ式ディスプレイ118上のタップ、または非メタナビゲーションジェスチャであり得、タッチが、メタナビゲーションジェスチャではないことの決定に応答して、タッチデータは、ジェスチャが受信された時点で、情報がタッチセンサ式ディスプレイ118上に表示されている第1のアプリケーションと関連して利用される。406において、メタナビゲーションジェスチャとして、タッチを識別することに応答して、タッチデータは、第2のアプリケーションにおいて利用され、第2またはさらなるアプリケーションに関連付けられた情報が、410において、タッチセンサ式ディスプレイ118上に表示される。第2のアプリケーションに関連付けられた情報は、第1のアプリケーションに関連付けられた情報の上にオーバーレイされ、例えば、第1のアプリケーションに関連付けられた情報にナビゲーションを戻すのを容易にし得る。代替として、第2のアプリケーションに関連付けられた情報は、例えば、システムレベルナビゲーションインターフェース、構成インターフェース、通知インターフェース、ステータスインターフェース、メニューインターフェースからの情報、または任意の他のインターフェースに関連付けられた情報を含み得る。
【0037】
再び、
図3を参照すると、メタナビゲーションジェスチャとして識別されたタッチ302、304、306、308、310、312、314、316は各々、メタナビゲーションジェスチャが、どののアプリケーションに関連付けられているかを決定するために、原点等のメタナビゲーションジェスチャの属性が、利用され得るように、アプリケーションからの情報に関連付けられ得る。
図5は、メタナビゲーションジェスチャと、ジェスチャが受信された時点でタッチセンサ式ディスプレイ118上に表示されている情報に関連付けられたアプリケーション以外のアプリケーションからの情報との間の関連付けの実施例を例証する。
図5に示される関係は、例証的目的のためだけに示され、互換可能である。さらなるアプリケーションおよび代替関連付けが、利用され得る。さらなるアプリケーションおよび代替関連付けが、利用され得る。用語「上部」、「下部」、「右」、および「左」は、本明細書では、基準を提供する目的のために利用され、アプリケーションに関連付けられた情報が表示される配向に対する、携帯用電子デバイス100のエリアを指す。
【0038】
タッチセンサ式ディスプレイ118の下部中心近傍から生じ、現在のアプリケーション502からの情報が表示される方向に略垂直経路を辿るメタナビゲーションジェスチャ302は、ルートナビゲーションアプリケーション510に関連付けられたホーム画面を現在のアプリケーション502に関連付けられた情報に置き換えさせる。ホーム画面は、ディスプレイの上部に示される、現在アクティブなアプリケーションを示す、カルーセルを含む。故に、現在アクティブなアプリケーションは、ホーム画面の上部におけるブラウズ可能なカルーセルに示される。カルーセルは、ホーム画面の上部に位置する。本実施例では、上部は、ホーム画面の約1/3のみ利用し、非アクティブアプリケーションのためのアプリケーションアイコンは、選択の容易性のために、ホーム画面の下部に提供される。
【0039】
タッチセンサ式ディスプレイ118の左中心近傍から生じ、略側方経路を辿る、メタナビゲーションジェスチャ304は、現在のアプリケーション502に関連付けられた情報を、グループ化内の以前のアプリケーションであり得るか、または以前に表示された情報に関連付けられたアプリケーションであり得る、以前のアプリケーション506に関連付けられた情報に置き換える。タッチセンサ式ディスプレイ118の右中心近傍から生じ、略側方経路を辿る、メタナビゲーションジェスチャ306は、現在のアプリケーション502に関連付けられた情報を、グループ化内の次のアプリケーションであり得る、次のアプリケーション508に関連付けられた情報に置き換える。
【0040】
タッチセンサ式ディスプレイ118の左側または右からのいずれかからの側方ジェスチャは、現在のアプリケーション502に関連付けられた情報のサイズを縮小させ、情報を以前のアプリケーション506または次のアプリケーション508と置き換える前に、他のアクティブアプリケーションの視覚的合図を提供し得る。例えば、以前のアプリケーション506の情報の一部が、ジェスチャの間および現在のアプリケーション502に関連付けられた情報の置き換え前に、ディスプレイエリア206の縁または複数の縁に隣接する薄片内に表示され得る。現在のアプリケーション502に関連付けられた情報は、ジェスチャが継続するのに伴って、以前のまたは次のアプリケーション508と置き換えられ得る。代替実施例では、以前のアプリケーション506の情報の一部または次のアプリケーション508のための情報の一部が、第1の側方ジェスチャの受信に応答して、ディスプレイエリア206の縁に隣接する薄片内に表示され得る。本実施例では、薄片内のスワイプは、リスト内の次のおよび最後のアプリケーションのスクロールを生じさせ得る。ジェスチャ304、306等の第2の側方メタナビゲーションジェスチャは、情報のサイズが縮小された現在のアプリケーション502に関連付けられた情報が置き換えられるようにするために利用され得る。
【0041】
タッチセンサ式ディスプレイ118の上部中心近傍から生じ、略垂直経路を辿るメタナビゲーションジェスチャ308は、現在のアプリケーション502に関連付けられた情報がアプリケーション設定アプリケーション504に関連付けられた情報と置き換えられるようにする。
【0042】
タッチセンサ式ディスプレイ118の上部左角近傍から生じる、メタナビゲーションジェスチャ310は、通知アプリケーション512に関連付けられた情報を現在のアプリケーション502に関連付けられた情報上にタイル表示させる。同様に、タッチセンサ式ディスプレイ118の上部右角近傍から生じる、メタナビゲーションジェスチャ312は、通知アプリケーション512に関連付けられた情報を現在のアプリケーション502に関連付けられた情報上にタイル表示させる。
【0043】
タッチセンサ式ディスプレイ118の下部左角近傍から生じる、メタナビゲーションジェスチャ314は、ステータスアプリケーション514に関連付けられた情報を現在のアプリケーション502に関連付けられた情報上にタイル表示させる。同様に、タッチセンサ式ディスプレイ118の下部右角近傍から生じる、メタナビゲーションジェスチャ316は、ステータスアプリケーション514に関連付けられた情報を現在のアプリケーション502に関連付けられた情報上にタイル表示させる。
【0044】
本開示は、非ディスプレイエリアにわたって延在するタッチセンサ式オーバーレイを利用して、メタナビゲーションジェスチャを識別することに限定されない。メタナビゲーションジェスチャは、例えば、表示可能エリアの余白にあり得る、タッチセンサ式オーバーレイの余白における、第1の検出されたタッチ場所に基づいて、随意に、タッチが検出される時のジェスチャスピードまたは方向、あるいは経路ジェスチャによって横断される経路に基づいて、検出され得る。メタナビゲーションジェスチャの識別はまた、タッチ属性に基づく、発見的アルゴリズムを利用して実行され、ジェスチャの原点、スピード、方向、距離、および経路のうちの1つ以上等のタッチ属性に応答し得る。
【0045】
随意に、電子デバイスは、タッチセンサ式オーバーレイを囲む筐体またはタッチセンサ式ベゼルのタッチセンサ式フレームを含み得る。メタナビゲーションジェスチャは、タッチセンサ式フレームまたはベゼル上で検出された原点に基づいて、識別され得る。
【0046】
さらに、メタナビゲーションジェスチャによって越えられる境界は、タッチセンサ式ディスプレイのディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとの間の境界に限定されない。他の好適な境界が利用され得、タッチセンサ式オーバーレイの余白に沿った領域または帯域、タッチセンサ式ディスプレイ118上の所定のラインまたは複数のライン、あるいは電子デバイスのベゼルまたはフレームが、タッチセンサ式ディスプレイと出合う境界を含み得る。
【0047】
したがって、メタナビゲーションジェスチャの識別は、ディスプレイの非ディスプレイエリアを被覆するタッチセンサ式オーバーレイを含むタッチセンサ式ディスプレイを伴う、電子デバイスに限定されない。メタナビゲーションジェスチャの識別は、他の電子デバイスを利用して実行され得る。
【0048】
メタナビゲーションジェスチャの使用およびそのようなジェスチャの識別は、非メタナビゲーションジェスチャまたは他のタッチと区別され得る、さらなる入力を提供する。これらのメタナビゲーションジェスチャは、ジェスチャが受信された時点で情報が表示されていないアプリケーションに関連する入力のエントリを容易にする。したがって、入力は、タッチセンサ式ディスプレイ上に表示される、アイコンまたは選択可能特徴を使用せずに、かつ物理的ボタンまたはスイッチ等の電子デバイス上の他の制御を使用する必要なく、タッチセンサ式ディスプレイ上に表示されている情報に関連付けられていないアプリケーションに関連して、受信され得る。タッチセンサ式ディスプレイのエリアまたは複数のエリアは、そのようなアイコンまたは選択可能特徴を表示されるために占有されない。したがって、システムレベルナビゲーションが、そのようなナビゲーションのための追加の画面またはメニューを使用せずに提供され、改良されたインターフェースを提供する。
【0049】
一側面によると、方法は、プロセッサとタッチセンサ式ディスプレイとを有する電子デバイスに提供され、タッチセンサ式ディスプレイは、ディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとを含む。方法は、ディスプレイエリアおよび非ディスプレイエリアに基づく境界を提供することを含む。
【0050】
別の側面によると、電子デバイスは、タッチセンサ式ディスプレイと、メモリと、タッチセンサ式ディスプレイおよびメモリに連結され、前述の方法を実行するためのプロセッサとを含む。
【0051】
本開示は、その精神または重要な特徴から逸脱することなく、他の特定の形式において具現化され得る。説明される実施形態は、あらゆる点において、図示であって制限ではないと見なされたい。したがって、本開示の範囲は、前述の説明ではなく、添付の請求項によって示される。請求項の同等の意図および限界内に留まる全ての変更は、それらの範囲内において包含されるものとする。
(項目1)
プロセッサとタッチセンサ式ディスプレイとを有する電子デバイスのための方法であって、該タッチセンサ式ディスプレイは、ディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとを含み、該方法は、該ディスプレイエリアおよび該非ディスプレイエリアに基づく境界を提供することを含む、方法。
(項目2)
上記境界を越えるジェスチャを上記プロセッサによって決定するために、該境界を利用することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記境界は、ジェスチャがメタナビゲーションジェスチャを含むことを決定するために利用される、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記ディスプレイエリアと上記非ディスプレイエリアとの間にバッファ領域の幅を提供することを含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記バッファ領域の幅は、所定の数の画素に対応する、項目4に記載の方法。
(項目6)
電子デバイスであって、該電子デバイスは、
ディスプレイエリアと非ディスプレイエリアとを含むディスプレイと、
該ディスプレイエリアおよび該非ディスプレイエリアにわたって延在するタッチセンサ式オーバーレイと、
項目1に記載の方法を実行するために、該ディスプレイおよび該タッチセンサ式オーバーレイに連結されたプロセッサと
を含む、電子デバイス。
(項目7)
項目1から5のいずれか一項に記載の方法を実施ために、電子デバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行可能であるコンピュータ読取可能なコードを有するコンピュータ読取可能な媒体。