特許第5784715号(P5784715)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5784715フェムトセル近接情報を更新するための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784715
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】フェムトセル近接情報を更新するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20150907BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20150907BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20150907BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20150907BHJP
   H04M 3/00 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   H04W64/00 171
   H04W88/02 151
   H04W84/10
   H04W64/00 120
   H04M1/00 M
   H04M3/00 B
【請求項の数】59
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2013-511270(P2013-511270)
(86)(22)【出願日】2011年5月16日
(65)【公表番号】特表2013-533662(P2013-533662A)
(43)【公表日】2013年8月22日
(86)【国際出願番号】US2011036707
(87)【国際公開番号】WO2011143673
(87)【国際公開日】20111117
【審査請求日】2013年1月15日
(31)【優先権主張番号】13/106,725
(32)【優先日】2011年5月12日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/334,934
(32)【優先日】2010年5月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100119976
【弁理士】
【氏名又は名称】幸長 保次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100172580
【弁理士】
【氏名又は名称】赤穂 隆雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(74)【代理人】
【識別番号】100134290
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 将訓
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】シング、ダマンジット
(72)【発明者】
【氏名】メシュカティ、ファーハド
(72)【発明者】
【氏名】ヤブズ、メーメット
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/120902(WO,A1)
【文献】 特表2011−516009(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/108811(WO,A1)
【文献】 特表2011−515910(JP,A)
【文献】 特開2010−74779(JP,A)
【文献】 特開2010−81118(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/116427(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
H04M1/00
H04M3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
前記デバイスのロケーションを識別するように構成された位置決めモジュールと;
前記位置決めモジュールに通信的に結合されており、フェムトセルのための近接データを維持し、前記フェムトセルを前記デバイスのロケーションに関連付けるように構成された近接性記憶モジュールと、前記近接データは、前記モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記近接性記憶モジュールに通信的に結合されており、前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新し、前記フェムトセルの劣化レベルを維持し、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄する、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
ように構成された近接性更新モジュールと;
を備える、デバイス。
【請求項2】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間内に前記を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記近接性更新モジュールは、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって前記フェムトセルの劣化レベルを更新するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するようにさらに構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートで前記フェムトセルに対する探索を実行するようにさらに構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項6】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、時間インターバルの期間に実行されるN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるようにさらに構成され、Nは正の整数である、請求項3に記載のデバイス。
【請求項7】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるようにさらに構成される、請求項3に記載のデバイス。
【請求項8】
前記近接性更新モジュールは、受信された近接性更新シグナリングにしたがって前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルのための維持された前記近接データの少なくとも一部が、関連するワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更するようにさらに構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
フェムトセル近接性管理システムであって、
フェムトセルに関する近接データ報告を取得するように構成された受信機と;
前記近接データ報告が関連性を有する1または複数のモバイルデバイスを識別するように構成されたユーザ選択モジュールと;
前記受信機に通信的に結合されており、前記近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するように構成されたシグナリング生成器モジュールと、前記近接データ更新シグナリングは、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記1または複数のモバイルデバイスに前記フェムトセルのための近接データを破棄するよう命令し、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
前記ユーザ選択モジュールおよび前記シグナリング生成器モジュールに通信的に結合されており、前記近接データ更新シグナリングを、前記ユーザ選択モジュールによって識別された前記1または複数のモバイルデバイスに送信するように構成された送信機と;
を備える、システム。
【請求項11】
前記ユーザ選択モジュールは、前記フェムトセルのアクセス制限に基づいて前記近接データ報告が関連性を有する前記1または複数のモバイルデバイスを識別するようにさらに構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記送信機は、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記送信機は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて前記近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
フェムトセルのための近接データを維持するように構成された近接性記憶モジュールと、前記近接データは、前記モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを取得するように構成された受信機と;
前記近接性記憶モジュールおよび前記受信機に通信的に結合されており、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記近接データ更新シグナリングに基づいて前記フェムトセルのための前記近接データを破棄するように構成された近接性更新モジュールと、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である
を備える、デバイス。
【請求項15】
前記近接性記憶モジュールに通信的に結合されており、1または複数のフェムトセルに関する近接データを、ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティまたは前記ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告するように構成された送信機をさらに備える、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記受信機は、前記近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するようにさらに構成される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項17】
前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するようにさらに構成される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項18】
方法であって、
ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーションを識別することと;
前記ロケーションを、フェムトセルの位置に関する近接情報が維持される前記フェムトセルと関連付けることと、前記近接情報は、モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行することと;
前記モバイルワイヤレス通信デバイスにおいて、前記少なくとも1つの探索の結果に基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新することと、前記更新することは、前記フェムトセルの劣化レベルを維持することと、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することを含み、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
を備える方法。
【請求項19】
前記実行することは、近接探索期間のインターバルで前記フェムトセルに対する探索を実行することを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記更新することは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間インターバル内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記更新することは、前記フェムトセルが前記少なくとも1つの探索のうちの1または複数で見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げることとを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記実行することは、前記フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートで前記フェムトセルに対する探索を実行することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記更新することは、前記フェムトセルの劣化レベルが割り付けられた劣化閾値を超える場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記実行することは、近接探索期間のインターバルで前記フェムトセルに対する探索を実行することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記更新することは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間インターバル内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げることをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記近接情報は、衛星測位システム座標、セル識別子、デバイスアドレス、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、観察された信号強度、セルラ、テレビ、または無線システムのうちの少なくとも1つの観察された信号対ノイズ比、観察されたキャリア周波数、または、関連する無線アクセステクノロジのうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
前記ワイヤレス通信ネットワークから受信された更新情報に基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新することをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
前記更新することは、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報の少なくとも一部が、前記ワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更することをさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項29】
方法であって、
フェムトセルに関する近接情報の報告を取得することと;
前記近接情報が関連性を有する1または複数のモバイルデバイスを識別することと;
近接情報更新シグナリングを前記1または複数のモバイルデバイスに通信することと、前記近接情報更新シグナリングは、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記1または複数のモバイルデバイスに前記フェムトセルのための近接情報を破棄するよう命令し、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
を備える方法。
【請求項30】
前記取得することは、前記モバイルデバイス、前記フェムトセル、フェムトセル管理システム、または、フェムトセルゲートウェイのうちの少なくとも1つから前記報告を取得することを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記識別することは、前記フェムトセルのアクセス制限に基づいて、前記1または複数のモバイルデバイスを識別することを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記通信することは、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接情報更新シグナリングを通信することを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記通信することは、接続モードで動作する前記1または複数のモバイルデバイスのうちの1つに、前記近接情報更新シグナリングを通信することをさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記通信することは、送信期間または前記フェムトセルに関するパラメータの変更のうちの少なくとも1つに基づいて、前記近接情報更新シグナリングを通信することを備える、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
方法であって、
近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別することと、前記近接情報は、モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信することと;
前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記近接情報更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することと、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である
を備える方法。
【請求項36】
1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、前記ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティに報告することをさらに備える、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、前記ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告することをさらに備える、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記受信することは、前記ワイヤレス通信ネットワークから制御シグナリングの送信に組み込まれた前記近接情報更新シグナリングを受信することを備える、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
前記デバイスのロケーションを識別するための手段と;
フェムトセルのための近接データを維持するための手段と、前記近接データは、前記モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルを、前記デバイスのロケーションと関連付けるための手段と;
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行するための手段と;
前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するための手段と、前記更新するための手段は、前記フェムトセルの劣化レベルを維持し、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するように構成され、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
を備える、デバイス。
【請求項40】
前記更新するための手段は、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって前記フェムトセルの劣化レベルを更新するように構成される、請求項39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記更新するための手段は、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるように構成され、前記複数のイベントは、Nを正の整数として、前記フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、前記フェムトセルが割り付けられた時間内に見つからないことを備える、請求項40に記載のデバイス。
【請求項42】
前記更新するための手段は、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄すること、あるいは、前記実行するための手段が前記フェムトセルに対する探索を実行するレートを減らすことのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、請求項40に記載のデバイス。
【請求項43】
フェムトセル近接性管理システムであって、
フェムトセルに関する近接データ報告を受信するための手段と;
前記近接データ報告が関連性を有する1または複数のモバイルデバイスを識別するための手段と;
前記近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するための手段と、前記近接データ更新シグナリングは、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記1または複数のモバイルデバイスに前記フェムトセルのための近接データを破棄するよう命令し、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
前記識別するための手段によって識別された前記1または複数のモバイルデバイスに、前記近接データ更新シグナリングを送信するための手段と;
を備えるシステム。
【請求項44】
前記送信するための手段は、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接データ更新シグナリングを送信するように構成される、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記送信するための手段は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて前記近接データ更新シグナリングを送信するように構成される、請求項43に記載のシステム。
【請求項46】
モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
フェムトセルのための近接データを維持するための手段と、前記近接データは、前記モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを受信するための手段と;
前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記近接データ更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための前記近接データを破棄するための手段と、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である
を備えるデバイス。
【請求項47】
前記受信するための手段は、前記近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するように構成される、請求項46に記載のデバイス。
【請求項48】
非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムであって、
前記プロセッサ可読命令は、プロセッサに、
ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーションを識別させ;
前記ロケーションを、フェムトセルの位置に関する近接情報が維持される前記フェムトセルと関連づけさせ、前記近接情報は、モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行させ;
前記モバイルワイヤレス通信デバイスにおいて、前記少なくとも1つの探索の結果に基づいて前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新させる、ここで、更新することは、前記フェムトセルの劣化レベルを維持することと、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することとを備え、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;ように構成される、
コンピュータプログラム。
【請求項49】
前記プロセッサに、更新させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルの劣化レベルを更新させるように構成される、請求項48に記載のコンピュータプログラム。
【請求項50】
前記プロセッサに、更新させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された近接情報を破棄させるか、あるいは、前記フェムトセルに対する探索が実行されるレートを減らさせるように構成される、請求項49に記載のコンピュータプログラム。
【請求項51】
非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムであって、
前記プロセッサ可読命令は、プロセッサに、
フェムトセルに関する近接情報の報告を取得させ;
前記近接情報が関連性を有する1または複数のモバイルデバイスを識別させ;
近接情報更新シグナリングを前記1または複数のモバイルデバイスに通信させる、前記近接情報更新シグナリングは、前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記1または複数のモバイルデバイスに前記フェムトセルのための近接情報を破棄するよう命令し、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である;
ように構成される、
コンピュータプログラム。
【請求項52】
前記プロセッサに、通信させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で前記近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される、請求項51に記載のコンピュータプログラム。
【請求項53】
前記プロセッサに、通信させるように構成された命令は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接情報の変更のうちの少なくとも1つに応じて、前記プロセッサに、前記近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される、請求項51に記載のコンピュータプログラム。
【請求項54】
非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムであって、
前記プロセッサ可読命令は、プロセッサに、
近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別させ、前記近接情報は、モバイルワイヤレス通信デバイスが前記フェムトセルへの近接性を決定するのに役立つ;
前記フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信させ;
前記フェムトセルの近接へのM回の訪問の各々において前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記近接情報更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄させる、ここでNは正の整数であり、及びMは正の整数である
ように構成された、
コンピュータプログラム。
【請求項55】
前記プロセッサに、受信させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記近接情報更新シグナリングを組み込んだ制御シグナリングを受信させるように構成される、請求項54に記載のコンピュータプログラム。
【請求項56】
前記近接データは、他のモバイルワイヤレス通信デバイスによる前記フェムトセルの検出に基づいてネットワークによって前記デバイスに提供される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項57】
前記近接データは、他のフェムトセルによって実行される無線スキャンに基づいてネットワークによって前記デバイスに提供される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項58】
前記近接データは、オペレータによって構成された展開情報に基づいてネットワークによって前記デバイスに提供される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項59】
前記近接データは、前記フェムトセルへの前記デバイスの事前の訪問の間の前記デバイスによる前記フェムトセルの検出に基づく、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、全ての目的のために全体が参照によってここに組み込まれている、アトーニ・ドケット番号101634P1の、「アクセスポイント基地局に関連付けられた近接情報更新することを容易にする方法および装置(METHOD AND APPARATUS THAT FACILITATES UPDATING PROXIMITY INFORMATION ASSOCIATED WITH ACCESS POINT BASE STATIONS)」と題され、2010年5月14日に出願された米国仮特許出願第61/334,934号の優先権を主張する。
【背景】
【0002】
ワイヤレス通信デバイスは今日の社会において非常に普及している。例えば、人々は、無数のロケーションからデータをワイヤレスで送受信するためにセルラ電話、スマートフォン、携帯情報端末、ラップトップコンピュータ、ページャ、タブレットコンピュータ等を使用する。さらに、ワイヤレス通信テクノロジの進歩には、今日のワイヤレス通信デバイスの多様性を大きく増加させ、それによって、ユーザは、従来複数のデバイスまたは大型の非ポータブル機器のいずれかを要求した広範囲のタスクを、単一のポータブルデバイスから実行できるようなった。
【0003】
モバイルデバイスは、対応する地理的エリアに対して通信カバレッジを提供するネットワークセルのシステムを介してセルラ通信環境内で通信する。そのようなネットワークは、従来、実質的に広い地理的エリア(例えば、半径2km以上をカバーする等)に対して通信カバレッジを提供するマクロセルを含む。ビルまたは別の室内エリアに対応するエリアのような、より制限されたエリアに対するネットワークカバレッジおよび容量を改善するために、フェムトセル(femtocells)などのより小さいスケールのセルが用いられうる。フェムトセルは、ブロードバンド接続(例えば、デジタル加入者回線(DSL)、ケーブル、光ファイバ等)を介して関連通信ネットワークに接続し、フェムトセルのカバレッジエリア内の限られた数のデバイスへの通信ネットワークのカバレッジを拡張する。
【0004】
従来の近接性ベースのフェムトセル探索(proximity-based femtocell search)において、モバイルデバイスは、それが遭遇するアクセス可能なフェムトセルの近接性を記憶する。この記憶された近接性に基づいて、モバイルデバイスは、このデバイスがフェムトセルの近接に戻った際に、そのフェムトセルの探索を開始する。しかしながら、記憶されたフェムトセルの近接性は劣化(obsolete)する可能性があり、結果として、フェムトセルの再配置、遮断等がなされた場合、もはや有効ではない。さらに、モバイルデバイスは前に訪問したことがあるフェムトセルについての近接情報(proximity information)しか記憶しないため、このモバイルデバイスは、新しいフェムトセルの探索および位置決め(locating)にかなりのリソースを利用する可能性がある。さらに、モバイルデバイスは、そのような無効な近接情報をその関連ネットワークに報告するように構成されている可能性があり、これは、ネットワークの容量に悪影響を及ぼしうる。
【発明の概要】
【0005】
モバイルワイヤレス通信デバイスの例は、デバイスのロケーションを識別するように構成された位置決めモジュール(positioning module)と、この位置決めモジュールに通信的に結合されており、フェムトセルのための近接データ(proximity data)を維持し、かつ、デバイスのロケーションとフェムトセルを関連付けるように構成された近接性記憶モジュール(proximity store module)と、この近接性記憶モジュールに通信的に結合されており、フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、少なくとも1つの探索の結果にしたがって、フェムトセルのための維持された近接データを更新するように構成された近接性更新モジュール(proximity update module)と、を含む。
【0006】
デバイスのインプリメンテーション(Implementations)は、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。近接性更新モジュールは、さらに、Nを正の整数として、フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、フェムトセルのための維持された近接データを破棄するように構成される。近接性更新モジュールは、フェムトセルが、割り付けられた時間内に少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合にフェムトセルのための維持された近接データを破棄するようにさらに構成される。近接性更新モジュールは、さらに、フェムトセルの劣化レベル(obsoleteness level)を維持し、少なくとも1つの探索の結果にしたがってフェムトセルの劣化レベルを更新するように構成される。近接性更新モジュールは、フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、フェムトセルのための維持された近接データを破棄するようにさらに構成される。近接性更新モジュールは、フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートでフェムトセルの探索を実行するようにさらに構成される。近接性更新モジュールは、さらに、Nを正の整数として、時間インターバルの期間に実行されるN回の連続探索でフェムトセルが見つからなかった場合にフェムトセルの劣化レベルを上げるように構成される。近接性更新モジュールは、さらに、割り付けられた時間内に少なくとも1つの探索を介してフェムトセルが見つからなかった場合にフェムトセルの劣化レベルを上げるように構成される。近接性更新モジュールは、受信された近接性更新シグナリング(received proximity update signaling)にしたがってフェムトセルのための維持された近接データを更新するようにさらに構成される。近接性更新モジュールは、フェムトセルのための維持された近接データの少なくとも一部が、関連ワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更するようにさらに構成される。
【0007】
フェムトセル近接性管理システムの例は、フェムトセルに関する近接データ報告を取得するように構成された受信機と、近接データ報告が関連性を有する(is relevant)1または複数のネットワークユーザを識別するように構成されたユーザ選択モジュールと、受信機に通信的に結合されており、近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するように構成されたシグナリング生成器モジュール(signaling generator module)と、ユーザ選択モジュールおよびシグナリング生成器モジュールに通信的に結合されており、ユーザ選択モジュールによって識別された1または複数のネットワークユーザに近接データ更新シグナリングを送信するように構成された送信機と、を含む。
【0008】
システムのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。ユーザ選択モジュールは、フェムトセルのアクセス制限に基づいて、近接データ報告が関連性を有する1または複数のネットワークユーザを識別するようにさらに構成される。送信機は、フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される。送信機は、割り付けられた時間量の終了、または、フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される。
【0009】
モバイルワイヤレス通信デバイスの別の例は、フェムトセルのための近接データを維持するように構成された近接性記憶モジュールと、フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを取得するように構成された受信機と、近接性記憶モジュールおよび受信機に通信的に結合されており、近接データ更新シグナリングに基づいてフェムトセルのための近接データを更新するように構成された近接性更新モジュールとを含む。
【0010】
デバイスのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。近接性記憶モジュールに通信的に結合され、1または複数のフェムトセルに関する近接データを、ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティ、または、ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告するように構成された、送信機。受信機は、近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するようにさらに構成されている。近接性更新モジュールは、フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、少なくとも1つの探索の結果にしたがって、フェムトセルのための維持された近接データを更新するようにさらに構成されている。
【0011】
方法の例は、ワイヤレス通信ネットワーク内でロケーションを識別することと、このロケーションを、フェムトセルの位置に関する近接情報が維持されるフェムトセルと関連付けることと、フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行することと、少なくとも1つの探索の結果に基づいてフェムトセルのための維持された近接情報を更新することとを含む。
【0012】
方法のインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。更新することは、少なくとも1つの探索のうちの1または複数でフェムトセルが見つからなかった場合に、フェムトセルのための維持された近接情報を破棄することを含む。実行することは、近接探索期間のインターバルでフェムトセルの探索を実行することを含み、更新することは、Nを正の整数として、N回の連続探索でフェムトセルが見つからなかった場合に、フェムトセルのための維持された近接情報を破棄することをさらに含む。更新することは、割り当てられた時間インターバル内に少なくとも1つの探索を介してフェムトセルが見つからなかった場合に、フェムトセルのための維持された近接情報を破棄することをさらに含む。更新することは、フェムトセルの劣化レベルを維持することと、少なくとも1つの探索のうちの1または複数でフェムトセルが見つからなかった場合に、フェムトセルの劣化レベルを上げることとを含む。実行することは、フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートでフェムトセルの探索を実行することを含む。更新することは、フェムトセルの劣化レベルが割り付けられた劣化閾値(obsoleteness threshold)を超えた場合に、フェムトセルのための維持された近接情報を破棄することをさらに含む。実行することは、近接探索期間のインターバルでフェムトセルの探索を実行することを含み、更新することは、Nを正の整数として、フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、フェムトセルの劣化レベルを上げることをさらに含む。更新することは、割り付けられた時間インターバル内で少なくとも1つの探索を介してフェムトセルが見つからなかった場合に、フェムトセルの劣化レベルを上げることをさらに含む。近接情報は、衛星測位システム座標、セル識別子、デバイスアドレス、MACアドレス、観察された信号強度、セルラ、テレビ、または無線システムのうちの少なくとも1つの観察された信号対ノイズ比、観察されたキャリア周波数、あるいは、関連無線アクセステクノロジのうちの少なくとも1つを含む。ワイヤレス通信ネットワークから受信にされた更新情報に基づいて、フェムトセルのための維持された近接情報を更新する。更新することは、フェムトセルのための維持された近接情報の少なくとも一部が、ワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更することをさらに含む。
【0013】
方法の別の例は、フェムトセルに関する近接情報の報告を取得することと、近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別することと、1または複数のネットワークデバイスに近接情報更新シグナリングを通信することとを含む。
【0014】
方法のインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。取得することは、モバイルデバイス、フェムトセル、フェムトセル管理システム、または、フェムトセルゲートウェイのうちの少なくとも1つから報告を取得することを含む。識別することは、フェムトセルのアクセス制限に基づいて1または複数のネットワークデバイスを識別することを含む。通信することは、フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、近接情報更新シグナリングを通信することを含む。通信することは、接続モードで動作する1または複数のネットワークデバイスのうちの1つに、近接情報更新シグナリングを通信することをさらに含む。通信することは、送信期間またはフェムトセルに関するパラメータの変更のうちの少なくとも1つに基づいて、近接情報更新シグナリングを通信することを含む。
【0015】
方法のさらなる例は、近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別することと、フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信することと、近接情報更新シグナリングに基づいて、フェムトセルのための維持された近接情報を更新することとを含む。
【0016】
方法のインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティに報告すること。1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告すること。受信することは、ワイヤレス通信ネットワークから制御シグナリングの送信に組み込まれた近接情報更新シグナリングを受信することを含む。
【0017】
モバイルワイヤレス通信デバイスの例は、デバイスのロケーションを識別するための手段と、フェムトセルのための近接データを維持するための手段と、フェムトセルをデバイスのロケーションと関連付けるための手段と、フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行するための手段と、少なくとも1つの探索の結果にしたがって、フェムトセルのための維持された近接データを更新するための手段とを含む。
【0018】
デバイスのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。更新するための手段は、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて(upon at least one selected event from a plurality of events)、フェムトセルのための維持された近接データを破棄するように構成され、複数のイベントは、Nを正の整数として、フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、フェムトセルが割り付けられた時間で見つからないことを含む。更新するための手段は、フェムトセルの劣化レベルを維持し、少なくとも1つの探索の結果にしたがってフェムトセルの劣化レベルを更新するように構成される。更新するための手段は、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、フェムトセルの劣化レベルを上げるように構成され、複数のイベントは、Nを正の整数として、フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、フェムトセルが割り付けられた時間で見つからないことを含む。更新するための手段は、フェムトセルのための維持された近接データを破棄することと、フェムトセルの劣化レベルが閾値を超える場合に、実行するための手段がフェムトセルを探索するレートを減らすこととのうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0019】
フェムトセル近接性管理システムの例は、フェムトセルに関する近接データ報告を受信するための手段と、近接データ報告が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別するための手段と、近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するための手段と、識別するための手段によって識別された1または複数のネットワークデバイスに近接データ更新シグナリングを送信するための手段とを含む。
【0020】
デバイスのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。送信するための手段は、フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、近接データ更新シグナリングを送信するように構成される。送信するための手段は、割り付けられた時間量の終了、または、フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて近接データ更新シグナリングを送信するように構成される。
【0021】
モバイルワイヤレス通信デバイスの例は、フェムトセルのための近接データを維持するめの手段と、フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを受信するための手段と、近接データ更新シグナリングに基づいて、フェムトセルのための近接データを更新するための手段とを含む。
【0022】
デバイスのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。受信するための手段は、近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するように構成される。
【0023】
コンピュータプログラムプロダクトの例は、非一時的なプロセッサ可読媒体上(non-transitory processor-readable medium)に存在し(resides on)、プロセッサに対して、ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーションを識別させ、ロケーションをフェムトセルの位置に関する近接情報が維持されるフェムトセルと関連付けさせ、フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行させ、少なくとも1つの探索の結果に基づいて、フェムトセルのための維持された近接情報を更新させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0024】
コンピュータプログラムプロダクトのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。プロセッサに対して更新させるように構成された命令は、プロセッサに対して、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、フェムトセルのための維持された近接データを破棄させるように構成され、複数のイベントは、Nを正の整数として、フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、フェムトセルが割り付けられた時間内で見つからないことを含む。プロセッサに対して更新させるように構成された命令は、プロセッサに対して、フェムトセルの劣化レベルを維持させ、少なくとも1つの探索の結果にしたがってフェムトセルの劣化レベルを更新させるように構成される。プロセッサに対して更新させるように構成された命令は、プロセッサに対して、フェムトセルのための維持された近接データを破棄させ、フェムトセルの劣化レベルが閾値を超える場合に、実行するための手段がフェムトセルを探索するレートを減少させるように構成される。
【0025】
コンピュータプログラムプロダクトの別の例は、非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサに対して、フェムトセルに関する近接情報の報告を取得させ、近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別させ、1または複数のネットワークデバイスに近接情報更新シグナリングを通信させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0026】
コンピュータプログラムプロダクトのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。プロセッサに対して通信させるように構成された命令は、プロセッサに対して、フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される。プロセッサに対して通信させるように構成された命令は、プロセッサに対して、割り付けられた時間量の終了、または、フェムトセルと関連付けられた近接情報の変更のうちの少なくとも1つに応じて近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される。
【0027】
コンピュータプログラムプロダクトのさらなる例は、非一時的なプロセッサ可読媒体に存在し、プロセッサに対して、近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別させ、フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信させ、近接情報更新シグナリングに基づいて、フェムトセルのための維持された近接情報を更新させるように構成されたプロセッサ可読命令を含む。
【0028】
コンピュータプログラムプロダクトのインプリメンテーションは、以下の特徴のうちの1または複数を含みうる。プロセッサに対して受信させるように構成された命令は、プロセッサに対して、近接情報更新シグナリングを組み込んだ制御シグナリングを受信させるように構成される。
【0029】
本明細書に記述されたアイテムおよび/またはテクニックは、以下の機能のうちの1または複数、並びに、記述されない別の機能を提供しうる。新しいおよび/または劣化したフェムトセルの探索と関連付けられたモバイルデバイス電力の利用は減少または削減されうる。フェムトセル使用と関連付けられたモバイルデバイス効率は増やされうる。効率的なフェムトセル近接データ更新は、あらゆるワイヤレス通信テクノロジに柔軟に適用され、デバイス機能にしたがってモバイルデバイスおよび/または通信ネットワークでインプリメントされうる。ネットワーク容量は、過剰な近接情報報告の減少により増やされうる。少なくとも1つのアイテム/テクニック効果ペアが記述されているが、記述される効果が、記述される手段以外の手段によって達成されることは可能であり、記述されるアイテム/テクニックは、必ずしも、記述される効果を生成するとは限らない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、ワイヤレス電気通信システムの概略図である。
図2図2は、フェムトセルを用いるワイヤレス通信システムのブロック図である。
図3図3は、図1に示されるモバイル局のコンポーネントのブロック図である。
図4図4は、モバイルベースのフェムトセル近接情報更新を実行するためのシステムの部分的な機能ブロック図である。
図5図5は、ネットワークベースのフェムトセル近接情報更新を実行するためのシステムの部分的な機能ブロック図である。
図6図6は、ワイヤレス通信システムにおけるネットワークベースの近接性更新のための様々なインプリメンテーションの概略ブロック図である。
図7図7は、ネットワークベースのフェムトセル近接情報更新を実行するためのシステムの別の部分的な機能ブロック図である。
図8図8は、ワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新するそれぞれのプロセスのブロックフロー図である。
図9図9は、ワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新するそれぞれのプロセスのブロックフロー図である。
図10図10は、ワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新するそれぞれのプロセスのブロックフロー図である。
【詳細な説明】
【0031】
以下の記述は、同様の参照番号が全体を通して同様のエレメントを指すために使用される複数の図への参照と共に提供される。1または複数のテクニックの様々な詳細が本明細書に記述されるが、他のテクニックも同様に可能でありうる。いくつかの例において、様々なテクニックの記述を容易にするために、周知の構造およびデバイスがブロック図の形態で示される。
【0032】
フェムトセルまたはワイヤレス通信ネットワーク内の別のエンティティと関連付けられた近接情報を更新するためのテクニックが本明細書に記述される。「近接情報(proximity information)」という用語は、モバイルデバイスがネットワークセルへの近接性を決定するのに役立つ任意の情報として定義される。近接情報は、フェムトセルのSPS座標、異なるキャリアにわたるマクロセルのセル識別子のセット、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、フェムトセルに対応する所在地住所または緯度/経度情報、セルラ、テレビ、または、無線システムのうちの少なくとも1つの観察された信号対ノイズ比、観察されたキャリア周波数、または関連無線アクセステクノロジ等を含みうるが、それらに限定されるわけではない。
【0033】
図1に関して、ワイヤレス通信システム10は、モバイルアクセス端末12(AT)、セル16に配置されたトランシーバ基地局(BTS)または基地局14、および、基地局コントローラ(BSC)18を含む。システム10は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートしうる。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調信号を送信することができる。各変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)信号等でありうる。各変調信号は、異なるキャリア上で送られ、パイロット、オーバヘッド情報、データ等を搬送しうる。
【0034】
基地局14は、アンテナを介してモバイルデバイス12とワイヤレスで通信することができる。基地局14の各々は、基地局、アクセスポイント、アクセスノード(AN)、ノードB、発展型ノードB(eNB)等とも呼ばれうる。基地局14は、複数のキャリアを介してBSC 18の制御下でモバイルデバイス12と通信するように構成されうる。基地局14の各々は、それぞれの地理的エリア、本明細書におけるそれぞれのセル16に対して通信カバレッジを提供することができる。基地局14のセル16の各々は、基地局アンテナに応じて複数のセクタに分割される。
【0035】
システム10は、マクロ基地局14しか含まないか、あるいは、それは、例えば、マクロ、ピコ、および/または、フェムト基地局等、異なるタイプの基地局14を有しうる。マクロ基地局は、比較的大きな地理的エリア(例えば、半径数キロ)をカバーし、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしうる。ピコ基地局は、比較的小さな地理的エリア(例えば、ピコセル)をカバーし、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にしうる。フェムトまたはホーム基地局は、比較的小さな地理的エリア(例えば、フェムトセル)をカバーし、フェムトセルと関連付けられた端末(例えば、ホームにいるユーザの端末)による制限付きアクセスを可能にしうる。
【0036】
モバイルデバイス12は、セル16の至るとところに分散されうる。モバイルデバイス12は、端末、モバイル局、モバイルデバイス、ユーザ機器(UE)、加入者ユニット等とも呼ばれうる。図1に示されるモバイルデバイス12は、セルラ電話およびワイヤレスルータを含むが、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ等も含みうる。
【0037】
図2に関して、例示的なネットワーク環境内でフェムトセル22の展開を可能にする通信システム20が示される。システム20は、複数のフェムトセル22(アクセスポイント基地局(APBS)、ホームノードBユニット(HNB)、ホーム発展型ノードBユニット(HeNB)等とも呼ばれうる)を含みうる。フェムトセル22は、例えば、ユーザの住居24のような小さなスケールのネットワーク環境、または、オフィスビル、店舗、または、他のビジネスのような他の適切なエリアと関連付けられる。フェムトセル22は、さらに、関連付けられたモバイルデバイス12および/またはエイリアン(alien)モバイルデバイス12にサービス提供するように構成されうる。ここで、フェムトセル22は、デジタル加入者回線(DSL)ルータ、ケーブルモデム、光ファイバ接続等によってインプリメントされるブロードバンド接続を介して、インターネット26およびモバイルオペレータコアネットワーク28に結合される。フェムトセルのオーナまたはフェムトセル22は、モバイルオペレータコアネットワーク28を通して提供されるモバイル通信サービスに加入することができる。それに応じて、モバイルデバイス12は、マクロセルラ環境30、および、住居向けの小さなスケールのネットワーク環境の両方で動作することができる。
【0038】
モバイルデバイス12は、いくつかのケースにおいて、マクロセルモバイルネットワーク30に加えて、フェムトセル22(ユーザの住居24内に存在するフェムトセル22)のセットからサービス提供を受けることができる。本明細書で定義されるように、「ホーム(home)」APBSは、モバイルデバイスが動作する権限を与えられている基地局であり、ゲストAPBSは、モバイルデバイスが一時的に動作する権限を与えられる基地局を指し、エイリアンAPBSは、モバイルデバイスが動作する権限を与えられない基地局である。フェムトセル22は、それぞれのマクロセル周波数とオーバラップしうる単一の周波数または複数の周波数上で展開可能である
次に図3を参照すると、図1に示されるモバイルデバイス12のうちの例示的な1つは、プロセッサ102、ソフトウェア106を含むメモリ104、入力/出力(I/O)デバイス108(例えば、ディスプレイ、スピーカ、キーパッド、タッチスクリーン、または、タッチパッドなど)、動きセンサ(motion sensors)110、衛星測位システム(SPS)受信機112、およびトランシーバ114を含むコンピュータシステムを備える。トランシーバ114は、基地局14と双方向に通信するように構成された1または複数のアンテナを含む。ここで、プロセッサ102は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、インテル(登録商標)コーポレーションまたはAMD(登録商標)によって作られた中央処理装置(CPU)のようなCPU、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)等である。メモリ104は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取専用メモリ(ROM)のような非一時的な記憶媒体を含む。メモリ104は、実行されると、プロセッサ102に対して、本明細書に記述された様々な機能を実行させるように構成された命令を含む、コンピュータ読取可能かつコンピュータ実行可能なソフトウェアコードであるソフトウェア106を記憶する。あるいは、ソフトウェア106は、プロセッサ102によって直接的に実行されない可能性があるが、例えば、コンパイルまたは実行されると、コンピュータに対して機能を実行させるように構成される。
【0039】
動きセンサ110は、モバイルデバイス12の動きおよび/またはオリエンテーション、並びに、ある時間にわたるモバイルデバイス12の動きおよび/またはオリエンテーションの変化に関するデータを集めるように構成される。動きセンサ110は、例えば、ジャイロスコープ(gyroscope)、加速度計(accelerometer)、磁力計(magnetometer)等を含むことができる。動きセンサ110は、例えば、地球に関して、モバイルデバイス12の動きの方向および/またはオリエンテーションが決定されうる情報を提供するように構成される。次に、モバイルデバイス12の方向および/またはオリエンテーションは、例えば、推測航法または他の手段で、モバイルデバイス12のロケーションを推論するため、または、推理に役立てるために使用されることができる。
【0040】
動きセンサ110は、現在または過去のオリエンテーションおよび/または動きの方向を比較して、モバイルデバイス12の動きの方向および/またはオリエンテーションの変化を決定するために、ある時間にわたって、例えば、周期的に、情報を提供することができる。例えば、ジャイロスコープは、オリエンテーションに影響を及ぼすモバイルデバイス12の動きに関する情報を提供することができる。加速度計は、モバイルデバイス12に対する重力の方向が決定されうるように、重力加速度に関する情報を提供するように構成されうる。磁力計は、モバイルデバイス12に対する磁北の方向(例えば、3次元で)を示すインジケーションを提供するように構成されうる。磁気偏角および/または他の補償要因が使用され、磁北を真北に関連付けうるか、逆もまた同様である。他の動きセンサ110も使用されうる。
【0041】
SPS受信機112は、SPS(例えば、全地球測位システム(GPS)、グロナス(GLONASS)、ガリレオ、Beidou等)と関連付けられた衛星からのナビゲーション信号をモニタし、モバイルデバイス12の位置を決定するための適切な機器を含む。例えば、SPS受信機112は、1または複数のSPSアンテナを含み、プロセッサ102と通信してロケーション情報を決定するか、あるいは、受信された衛星ナビゲーション信号を処理するためにそれ自体のプロセッサを使用し、モバイルデバイス12のロケーションを決定するかのいずれかを行うことができる。さらに、SPS受信機112は、モバイルデバイス12のロケーションの決定に用いる支援情報を送るため、および/または、受信するために、位置決定エンティティおよび/または基地局14のような他のエンティティと通信することができる。
【0042】
フェムトセル22を含むワイヤレス通信システムにおいて、モバイルデバイス12は、例えば、図4のシステム120内に示されるように、発見されたアクセス可能なフェムトセルの各々の近接情報を記憶する。このように、モバイルデバイス12がフェムトセル22の近接に戻ると、モバイルデバイス12は、最も近いフェムトセル22に対する探索周波数を増やし(または、探索を開始し)、フェムトセル22の発見時間を減らすことができる。逆に、フェムトセル22の近接から出ると、モバイルデバイス12は、探索周波数を減して(または、探索を停止して)、バッテリ寿命を節約することができる。そのような近接性ベースの探索の結果として、フェムトセル22は、フェムトセル22の探索をトリガするためにフェムトセル以外のキャリア上ではビーコン信号を送信しない可能性があり、これは、マクロセルユーザに対して干渉を引き起こすであろう。
【0043】
一般的に、記憶された近接情報の更新を容易にするためのテクニックが本明細書に記述される。本明細書のテクニックは、少なくとも下記の要因によって動機づけられる。第1に、フェムトセル22のための記憶された近接情報は、様々な状況下で、劣化しうる。例えば、フェムトセル22は、オーナの家、オフィス、店舗などの再配置により、別のエリアに物理的に再配置されうる。さらに、フェムトセル22は、ワイヤレスバックホールを用いて、バス、電車等のモバイルプラットフォーム上にインプリメントされうる。第2に、フェムトセル22は、サービスの終了(例えば、ビジネスの終了、プロバイダ間のサービスの切換、Wi−Fi、WiMax、LTE、CDMAのような異なるシステムのフェムトセル22間の切換)により遮断されうる。
【0044】
フェムトセル22についての近接情報が劣化した場合であっても、モバイルデバイス12は、それが近接へと移動する度にフェムトセル22を探索し、これは、モバイルデバイス12のバッテリ寿命を減らす。加えて、モバイルデバイス12が接続モードである場合、モバイルデバイス12は、その劣化した近接情報により、誤った近接インジケーションをネットワークに送りうる。結果として、ネットワークは、例えば、フェムトセル22についての不必要な測定値を構成し、測定ギャップ(または、UMTSにおける圧縮モードギャップ)をアクティブ化し、フェムトセル22を探索することによって応答しうる。これらの応答測定値により、モバイルデバイス12からの測定報告は増加し、不必要な圧縮モードギャップおよび/またはモバイルシグナリングにより全体的なネットワーク容量は減少し、および/または、劣化した近接情報のストレージによりモバイルデバイス12のメモリリソースは消耗しうる。よって、モバイルデバイス12は、本明細書に記述されたテクニックを利用して、劣化した近接情報を識別および消去することができる。
【0045】
第2に、フェムトセル22と関連付けられた近接情報の更新は、従来、モバイルデバイス12によるフェムトセル22の発見にのみ基づく。言い換えると、モバイルデバイス12は、従来、近接情報を更新するためにフェムトセル22に事前に訪問しておくことが要求される。この要求は、未訪問のフェムトセル22の発見と関連付けられた時間、並びに、期限切れの近接情報によってトリガされた不正確な探索によって引き起こされるモバイルバッテリ寿命を消費する。例えば、モバイルデバイス12が未訪問のアクセス可能なフェムトセル22の近接へと移動すると、モバイルデバイスの近接外(out-of-proximity)探索アルゴリズムに依存して、低い探索周波数を理由にフェムトセル22にキャンプオン(camp on)するための発見時間が無視できないか、あるいは、いずれの探索も実行されない可能性がある。さらに、モバイルデバイス12が以前に発見されたフェムトセル22についての近接性インジケーションを(例えば、接続モードで)送るように構成される場合、期限切れの近接情報を有するモバイルデバイス12は、不必要な近接性インジケーションをネットワークに送り、これはネットワーク容量に悪影響を及ぼしうる。別の例として、モバイルデバイス12が劣化した記憶された近接情報を有するエリアへと移動すると、もはやエリア内にいないか非アクティブのいずれかであるエリア内のフェムトセル22を探索するためにかなりの量のバッテリ寿命を消費しうる。従って、モバイルデバイス12は、更新された近接情報に関する情報を関連ネットワークから受信することができ、これにより、モバイルデバイス12は、新しくアクセス可能な、および/または、劣化したAPBS近接性を確かめることができる。
【0046】
本明細書の様々なテクニックは特定のネットワークテクノロジに関して記述されうるが、記述されたテクニックは、広域CDMA(WCDMA)/高速パケットアクセス(HSPA)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、LTE、WiMax、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)等のような任意のワイヤレスシステム、および、あらゆる適切なセルタイプ(例えば、クローズド加入者グループ(closed subscriber group)(CSG)セル、ハイブリッドセル等)に適用されうる。本明細書のテクニックは、さらに、専用チャネルまたは同一チャネルのいずれかのAPBS展開で、アイドルモードおよび接続モードの両方に適用可能である。
【0047】
図4に関して、記憶された近接情報は、上に記述されたように、フェムトセル再配置または遮断のような理由により劣化し、劣化した情報は、モバイルデバイス12に対して、期限切れの近接性を用いて識別されたエリア内を持続的に探索させうる。このように、モバイルデバイス12は、劣化した近接情報を識別および消去するために、システム120内でモバイルベースのテクニックを利用することができる。この目的のために、モバイルデバイス12は、モバイルデバイス12のロケーションを識別するように構成された位置決めモジュール122(positioning module)と、フェムトセル(femtocell)22についての近接データを維持し、フェムトセル22をモバイルデバイス12のロケーションと関連付けるように構成された近接性記憶モジュール(proximity store module)124と、フェムトセル22に対する少なくとも1つの探索を実行し、少なくとも1つの探索にしたがって、フェムトセル22のための維持された近接データを更新するように構成された近接性更新モジュール(proximity update module)126とを含むことができる。位置決めモジュール122および近接性更新モジュール126は、例えば、メモリ104に記憶されたソフトウェア106を実行するプロセッサ102を用いてインプリメントされる。近接性記憶モジュール124は、例えば、メモリ104でインプリメントされ、メモリ104にさらに記憶されたソフトウェア106を実行するプロセッサ102を介して制御される。
【0048】
モバイルベースの近接性更新は、モバイルデバイス12がその示された近接においてフェムトセル22を探索する時間量(例えば、1時間、1日等)として定義される「近接探索ユニット」に基づいてシステム120内で実行されうる。この定義に基づいて、MおよびNを正の整数として、モバイルデバイス12のフェムトセル22の近接へのM回の事前の訪問の各々においてN回の継続的または連続的な近接探索ユニットの間に近接性更新モジュール126によってフェムトセル22が見つからなかった場合、モバイルデバイス12は、フェムトセル22に対応する近接情報が劣化したものとみなし、近接性更新モジュール126を介して近接性記憶モジュール124からのこの近接情報を削除または破棄しうる。
【0049】
あるいは、モバイルデバイス12は、特定の条件が満たされた場合、劣化レベルが上げられるように、フェムトセル22についての近接情報の劣化レベルが維持される複数のステップのアプローチに従う。例えば、劣化レベルのセットは、NiおよびMiを整数として、以下のように定義されうる。
【0050】
劣化レベル1(L1)=フェムトセルが、
[近接へのM1回の事前の訪問]の各々において
[N1回の継続した近接探索ユニット]で見つからなかった場合。
【0051】
劣化レベル2(L2)=フェムトセルが、
[近接へのM2回の事前の訪問(M1の後の)]の各々において
[N2回の継続した近接探索ユニットで]見つからなかった場合。
【0052】
劣化レベルn(Ln)=フェムトセルが、
[近接へのMn回の事前の訪問(Mn−1の後の)]の各々において
[Nn回の継続した近接探索ユニットで]見つからなかった場合。ここで、Ln>Ln−1>...>L1である。
【0053】
上の例示的なレベルのセットに関して、NiおよびMiパラメータは相関である必要はなく、NiおよびMiパラメータは個々に最適化されることができる。
【0054】
モバイルデバイス12は、劣化レベルに依存して、異なるフェムトセル探索挙動をインプリメントすることができる。例えば、近接性更新モジュール126は、近接情報の劣化レベルが上がるにつれ、徐々に減っていくレートまたは頻度でフェムトセル22を探索しうる。最も高い劣化レベルで(例えば、所与のフェムトセル22に対する劣化レベルが閾値を超える場合)、近接性更新モジュール126は、さらに、近接情報を削除するかまたは無効にしうる。このように、上の例において、パラメータNは、近接情報の所与のセットに対する劣化レベルが上がるにつれ、減るように構成されうる。しかしながら、MおよびNパラメータは、劣化レベルの可変レベルに対して関連づけられる必要がなく、これらのパラメータは、劣化レベル間で任意の適切な方式で変更されうる(例えば、増加、減少、変化しない)。
【0055】
加えて、または、あるいは、近接情報の所与のセットの劣化は、時間ベースのアプローチを用いて決定され、ここで、劣化レベルiとして、割り付けられた時間期間または時間インターバルTi内にフェムトセル22が見つからなかった場合、劣化レベルが上げられうる。上記のMおよびNパラメータに類似して、時間閾値Tは、劣化レベル間で増加、減少、あるいは、変更されないままであり、Tは、そのようなレベルの間で関連づけられる必要はない。時間閾値Tiの間でのフェムトセル22の探索は、例えば、定期的に、不規則に、継続的に、任意の適切な方式で実行されうる。さらに、上に記述された探索アプローチの数は、劣化レベルの調整の際に考慮されうる1または複数のイベントとして時間ベースのアプローチで使用されうる。例えば、探索数および探索時間は、例えば、劣化レベルが、(1)N回の探索かつT時間の終了後、または(2)N回の探索またはT時間の終了後のいずれかに調整されるように、組み合わせで、または、代替案として使用されうる。
【0056】
近接性更新モジュール126は、さらに、フェムトセル22に対応する近接情報が、関連ワイヤレス通信ネットワークに報告されるかあるいは他の方法で送信される方式を変更するか他の方法で影響を及ぼしうる。例として、近接性更新モジュール126は、フェムトセル22と関連付けられた劣化レベルが上がることに応じて、フェムトセル22に対応する近接情報についての報告遅延を増やすことができる。別の例として、近接性更新モジュール126は、送信スケジュールを変更するか、あるいは、様々なフェムトセル22に対応する近接情報報告の伝送を控えうる。後者のケースにおいて、近接性更新モジュール126は、近接情報が破棄されたフェムトセル22に対応する近接情報、または、閾値劣化を超えるフェムトセル22に対応する近接情報の報告を送らないようにモバイルデバイス12に命じ、それにより、モバイルデバイス12によって送られる過剰な報告が引き起こすネットワーク容量へのインパクトが減りうる。
【0057】
フェムトセル近接情報は、図5のシステム140によって示されるように、近接情報マネジャ(proximity information manager)(PIM)150によって容易にされるネットワークベースのアプローチを用いて更新されうる。上に記述されたモバイルベースの更新と比較すると、ネットワークベースの更新は、ネットワークを介してモバイルデバイス12に近接性更新を知らせ、モバイルデバイス12の様々なリソースを節約するであろう。例えば、PIM 150は、モバイルデバイス12においてバッテリ寿命と発見時間との両方が節約されるように、未訪問なアクセス可能フェムトセルの新しい近接情報の追加をモバイルデバイス12に直接的または間接的に知らせる。さらに、PIM 150は、情報の劣化を認識するためのバッテリ寿命および時間を節約するために、フェムトセルの劣化情報を除去するようにモバイルデバイス12に命令することができる。
【0058】
ネットワークベースの近接情報更新は、図6において示された通信パスのうちの1または複数を介してインプリメントされうる。図6は、フェムトセル22の展開のための一般的なアーキテクチャを示すが、図6に示されるエンティティのうちのいくつかは、いくつかのネットワークテクノロジの場合にオプションでありうる。さらに、いくつかのネットワークテクノロジは、図6に示されないエンティティを利用しうる。図6に示されるシステムは、フェムトセル22および/またはマクロセル170を含む1または複数のセルと通信しうるモバイルデバイス12を含む。フェムトセル22は、フェムトセルゲートウェイ(femtocell gateway)(F−GW)162を介してコアネットワーク164に接続され、マクロセル170は、マクロセル無線コントローラ166を介してコアネットワーク164に接続する。さらに、1または複数のフェムトセル22は、フェムトセル管理システム(femtocell management system)(FMS)168を用いて制御される。
【0059】
PIM 150は、1または複数のフェムトセル22の近接性に関する情報を記憶および/または更新するワイヤレス通信システム内の論理エンティティである。PIM 150は、図6に示された1または複数のエンティティ(モバイルデバイス12を除く)を介してインプリメントされるか、あるいは、PIM 150は独立型のエンティティでありうる。PIM 150は、ネットワーク内の他のエンティティによって利用される無線テクノロジと関連付けられうるか、あるいは、それから独立しうる。
【0060】
特定の例として、図6に示されたそれらに対応するUMTSエンティティは、下の表1で提供される。しかしながら、他の無線テクノロジは、上で記述されたように利用されうる。
【表1】
【0061】
ネットワークベースの近接情報更新は、以下のように、ネットワーク内の1または複数のエンティティによって取得および/または決定されうる。モバイルデバイス12において、フェムトセル22を検出すると、モバイルデバイス12は、無線環境をスキャンして測定値を取得すること、SPS固定を取得することによって、そのフェムトセルの近接情報を決定することができる。無線環境と関連付けられた測定値は、近くのマクロセルパイロット強度、パイロットの信号対ノイズ比(SNR)、物理セルアイデンティティ、キャリア周波数、および、関連テクノロジ(例えば、GSM、WCDMA)、テレビ、および/または、無線局信号強度および周波数などを含むことができる。モバイルデバイス12は、図5に示される近接データ報告モジュール(proximity data reporting module)142および送信機144を介して、この情報のいくつかあるいはすべてを報告することができる。送信されると、PIM 150は、受信機152または別の方式を介して、報告された情報を直接的または間接的に受信しうる。
【0062】
フェムトセル22は、さらに、様々な動作を実行することにより、それ自体がその近接情報を決定しうる。これらは、例えば、その無線環境をスキャンすること、SPS固定を取得すること、隣接セルについての情報を提供する近隣のモバイルデバイス12から送られた報告および/またはメッセージを利用すること、バックホールを使用してその周りの別のセルを発見すること等を含む。さらに、FMS 168は、例えば、フェムトセル22によって提供されるロケーション情報または無線情報を使用すること、または、オペレータによって構成された展開情報を使用することによってフェムトセル22の近接情報を決定することができる。後者のケースにおいて、フェムトセル22の展開が計画されると、FMS 168は、それぞれのフェムトセル22の正確なロケーションについての知識と共に提供される。さらに、FMS 168は、フェムトセル22からのロケーション/無線情報、および、オペレータによって構成された展開情報を使用することができる。例えば、フェムトセル22は、その周りの周波数上のたった1つのマクロセル170の物理セルアイデンティティを提供することができる。それに続き、FMS 168は、フェムトセル22のこの大まかなロケーションを用いて、全ての周波数上の近くのマクロセル170の物理セルアイデンティティを含む近接情報を構成することができる。
【0063】
F−GW 162は、さらに、フェムトセル22によって提供されるロケーション情報、無線情報、またはパラメータ情報を使用することによって、および/または、F−GW 162のまわりの全てのフェムトセル22によって提供された情報を相互に関係付けることによって、フェムトセル22の近接情報を決定しうる。例えば、フェムトセル(フェムト1)はその無線環境を適切にスキャンすることができないが、その隣接フェムトセル(フェムト2)はスキャンすることができ、フェムト1とフェムト2とが隣接であることをF−GW 162が知っている場合(例えば、2つのフェムトセル22のインターネットプロトコル(IP)アドレスに基づいて)F−GW 162は、フェムト2によって提供された無線情報を使用してフェムト1の近接性を決定することができる。いくつかのケースにおいて、FMS 168は、さらに、この相関を実行しうる。
【0064】
上に記述されたようにフェムトセル22の近接情報が取得された後に、情報がPIM 150に報告される。これは、直接的に報告すること(すなわち1つのホップ)によってなされ、ここで、近接情報を決定または取得するエンティティは、その情報をPIM 150に直接的に報告する。例えば、直接的なインターフェースが、PIM 150と近接情報取得エンティティとの間に提供されうる。この方式で用いられうるPIM 150への可能な報告パスは、図6において点線で示される。
【0065】
あるいは、間接的な報告(すなわち、複数のホップ)が使用され、ここで、近接情報を決定または取得するエンティティは、1または複数の他のエンティティを介して情報をPIM 150に送る。ソースエンティティとPIM 150との間のエンティティは、単に情報を中継するか、もしくは、そのようなエンティティは、情報の構成を変更するか、あるいは、情報を変更またはフィルタリングすることができる。例えば、フェムトセル22は、近接情報をFMS 168に送ることができ、これは、次に、この情報を、PIM 150に送りうる。この方式で用いられうる間接的な報告パスは、図6において実線および点線の組み合わせを介して表される。
【0066】
図5に戻り、PIM 150は、さらに、所与の近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークユーザ(例えば、モバイルデバイス12に対応する)を識別するユーザ選択モジュール154を含む。ユーザ選択モジュール154は、様々な機能を利用して、特定なフェムトセル22の近接情報を必要とするユーザを決定する。ユーザ選択モジュール154は、それ自体でこの決定を実行することができるか、あるいは、PIM 150は、この機能が実行されるように、関連情報を別のエンティティに送ることができる。関連ユーザは、アクセス制限(例えば、CSGフェムトセル22の場合)等の様々な基準に基づいて決定されうる。
【0067】
関連ユーザが決定されると、シグナリング生成器モジュール156は、上で記述されたように、受信された近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成する。次に、送信機158は、アプリケーションレベル(例えば、オープンモバイル同盟デバイス管理(OMA−DM)のような転送を使用することによって)で、または、テクノロジ(例えば、GSM、WCDMA等)固有メッセージングを用いて近接情報を関連ユーザに送る。さらに、近接情報は、フェムトセル22にアクセスする権利を決定するためにモバイルデバイス12によって使用されるアクセス制御リストの一部として送られうる。3GPPを利用する例について、近接情報は、CSGホワイトリスト(CSG whitelist)の一部として組み込まれうる。別のインプリメンテーションも可能である。
【0068】
送信機158は、近接情報更新シグナリングを関連ユーザに送るための様々なトリガにしたがって動作しうる。例えば、周期的な更新が利用され、ここで、ネットワークは、近接情報をユーザに周期的に(例えば、1週間に一度に、など)送る。変更によりトリガされる更新が使用され、ここで、ユーザに関与するフェムトセル22の近接情報が変更されるたび、新しいフェムトセルが追加または除去されるたびに、ネットワークは近接情報をユーザに送る。ピギーバッキング更新がさらに使用され、ここで、近接情報の送信は、他のフェムトセル関連情報の送信と結合される。3GPPを使用する制限なしの例について、近接情報は、更新されたCSGホワイトリストがユーザに送られるたびに、更新されたCSGホワイトリストと共に送られうる。さらに、ネットワークは、接続モード更新を使用し、ここで、近接情報の送信は、バッテリを節約するために、接続モードにあるモバイルデバイス12だけに制限される。例えば、最後の近接情報は、所与のモバイルデバイス12が接続モードであるときはいつでも送られうる。
【0069】
加えて、モバイルベースとネットワークベースとの共同更新が用いられ、ここで、上に記述されたモバイルベースのテクニックおよびネットワークベースのテクニックの両方が組み合され、それによってモバイルデバイス12は最後の更新を取得できるようになり、結果、探索効率性を改善する。例えば、ネットワークベースの更新テクニックは、長い周期的トリガに基づき、近接情報のネットワーク更新間で、モバイルベースの更新テクニックが使用され、探索効率性を改善する。
【0070】
モバイルデバイス12において、近接情報は、図7で示されたようなネットワークベースの更新テクニックについて上に記述された近接データ更新シグナリング(proximity data update signaling)180にしたがって更新されうる。近接性記憶モジュール124は、上に記述されたように、フェムトセル22についての近接データを維持する。受信機152において、フェムトセル22に関する近接データ更新シグナリングを受信すると、モバイルデバイス12の近接性更新モジュール126は、受信された近接データ更新シグナリング180に基づいて、近接性記憶モジュール124においてフェムトセル22ついての近接データを更新する。
【0071】
上に記述されたように、本明細書に記述されたテクニックは、例えば、WCDMA/HSPA、LTE、WiMax、GSMなどの様々なフェムトセルシステムに適用されうる。本明細書のテクニックは、さらに、専用チャネルまたは同一チャネルフェムトセル展開のいずれかを用いてアイドルモードおよび接続モードの両方に適用可能である。例示的なアプリケーションがより詳細に以下に分類される。しかしながら、別のアプリケーションも可能でありうる。
【0072】
専用チャネル展開の場合のアイドルモードのアプリケーションにおいて、上に記述されたネットワークベースの更新が使用され、未訪問フェムトセル22の近接情報をモバイルデバイス12に知らせ、それらの新しい近接へと移動した場合に、モバイルデバイス12は探索を開始することができる。さらに、上に記述されたモバイルベースおよびネットワークベースの両方の更新は、上記近接における探索を防ぐために、劣化した近接を除去することができる。さらに、ネットワークベースの更新は、モバイルデバイス12においてこれらの近接を認識することと関連付けられたバッテリ寿命および時間の両方を節約することができる。
【0073】
専用チャネル展開を有する接続モードのアプリケーションについて、専用チャネル展開を有するアイドルモードのアプリケーションに対する上の効果が適用される。さらに、接続モードで未訪問の近接へと移動すると、マクロセルキャリア上のモバイルデバイス12は、必要に応じて、圧縮モードギャップ持続時間を含む周波数間測定構成メッセージを送るようにサービング無線コントローラに対して要求することができる。
【0074】
同一チャネル展開を有するアイドルモードのアプリケーションについて、専用チャネル展開を有するアイドルモードのアプリケーションに対する上の効果が適用される。さらに、このケースではフェムトセル22とマクロセル170の両方が同じキャリアを共有するため、モバイルデバイスは、ネットワークを介してフェムトセル送信電力をオフに切り換えることを要求し、モバイルデバイス12がフェムトセル近接にないことが知られている場合に、マクロセルユーザへの干渉を減らすことができる。次に、モバイルデバイス12は、それがフェムトセル近接に入ると、ネットワークを介して、フェムトセル送信電力をオンに切り換えるように要求することができる。
【0075】
同一チャネル展開を有する接続モードのアプリケーションについて、同一チャネル展開を有するアイドルモードのアプリケーションに対する上の効果が適用される。さらに、接続モードで未訪問の近接に移動すると、モバイルデバイス12は、サービング無線コントローラに対して、周波数内測定構成メッセージを送るように要求することができる。
【0076】
次に図8を参照し、さらに、図1乃至7も参照すると、モバイルベースの更新を介してワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新するプロセス180は、示されるステージを含む。しかしながら、プロセス180は、ただの例であり、限定しない例である。プロセス180は、例えば、ステージが追加、除去、再配列、結合、および/または、同時に実行されることによって変更されうる。提示および記述されるようなプロセス180へのさらに別の変更が可能である。
【0077】
ステージ182において、ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーション(例えば、モバイルデバイス12の)が識別される。ロケーションは、例えば、メモリ104に記憶されたソフトウェア106を実行するプロセッサ102よっておよび/または、別の手段によってインプリメントされる位置決めモジュール122によって識別されうる。ステージ184において、ロケーションは、APBSの位置に関する近接情報が維持されるフェムトセル22と関連付けられる。近接情報は、近接性記憶モジュール124で維持され、それは、メモリ104を介して、および/または、別の適切な記憶メカニズムによってインプリメントされることができる。
【0078】
ステージ186において、フェムトセル22に対する少なくとも1つの探索(search)が、例えば、メモリ104に記憶されたソフトウェア106を実行するプロセッサ102によってインプリメントされる近接性更新モジュール126によって実行される。ステージ188において、フェムトセル22のための維持された近接情報が、ステージ186で実行された少なくとも1つの探索の結果に基づいて更新される(例えば、近接性更新モジュール126を介して)。
【0079】
図9を参照し、さらに、図1乃至7も参照すると、ネットワークベースの更新を介してワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新するプロセス190は、示されるステージを含む。しかしながら、プロセス190は、ただの例であり、限定しない例である。プロセス190は、例えば、ステージが追加、除去、再配列、結合、および/または、同時に実行されることによって変更されうる。提示および記述されるようなプロセス190へのさらに別の変更が可能である。
【0080】
ステージ192において、フェムトセル22に関する近接情報の報告が取得される。報告は、例えば、PIM 150において、図6に示された1または複数のエンティティから、直接的に(例えば、1つのネットワーク転送を介して)または間接的に(例えば、エンティティ間の複数のネットワーク転送を介して)取得されうる。例えば、PIM 150は、ステージ192において、近接データ報告モジュール142および/または送信機144を介して、モバイルデバイス12から報告を受信することができる。
【0081】
ステージ194において、モバイルデバイス12のような、ステージ192で報告された近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスが識別される。それぞれのユーに対する近接情報の関連性は、様々なフェムトセル22に対するアクセス制限などの要因または他の要因に基づいて、例えば、PIMのユーザ選択モジュール154によって決定されうる。ステージ196において、近接情報更新シグナリング180は送信されるか、あるいは、ステージ194で識別された1または複数のネットワークデバイスに別の方法で通信されうる。情報更新シグナリング180は、例えば、PIMのシグナリング生成器モジュール156および/または送信機158によって報告される。プロセス190内で使用されるユーザ選択モジュール154および/またはシグナリング生成器モジュール156は、メモリ104に記憶されたソフトウェア106を実行するプロセッサ102など、様々な手段によってインプリメントされうる。
【0082】
図10を参照し、さらに、図1乃至7も参照すると、ネットワークベースの更新を介してワイヤレス通信環境においてフェムトセル近接情報を更新する別のプロセス200は、示されるステージを含む。しかしながら、プロセス200は、ただの例であり、限定しない例である。プロセス200は、例えば、ステージが追加、除去、再配列、結合、および/または、同時に実行されることによって変更されうる。提示および記述されるようなプロセス200へのさらに別の変更が可能である。
【0083】
ステージ202において、近接情報が取得される(例えば、モバイルデバイス12と関連付けられた近接性記憶モジュール124で)ワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセル22が識別される。ステージ204において、フェムトセル22に関する近接情報更新シグナリング180が、例えば、受信機152によって受信される。ステージ206において、フェムトセル22のための維持された近接情報が、ステージ204で受信された近接情報更新シグナリング180に基づいて更新される(例えば、近接性更新モジュール126によって)。
【0084】
図1、2、3、4、5、6、および/または7に示されたコンポーネント、ステップ、特徴、および/または、機能のうちの1つまたは複数は、再配列されうること、および/または、単一のコンポーネント、ステップ、特徴、または機能に組み合わせされうるか、あるいは、いくつかのコンポーネント、ステップ、または機能に組み込まれうる。さらなるエレメント、コンポーネント、ステップ、および/または、機能は、さらに、本発明の範囲を逸脱することなく追加されうる。図1、2、3、4、5、6、および/または7に示された装置、デバイス、および/または、コンポーネントは、図8、9、および/または10に記述された方法、特徴、またはステップのうちの1または複数を実行するように構成されうる。本明細書に記述された新しいアルゴリズムは、さらに、効率的に、ソフトウェアでインプリメントされ、および/またはハードウェアに組み込まれうる。
【0085】
さらに、少なくともいくつかのインプリメンテーションが、フローチャート、フロー図、構造図、または、ブロック図として描写されたプロセスとして記述されていることに注意されたい。フローチャートは動作を順次プロセスとして記述するが、動作の多くは、並列に、または、同時に実行されうる。加えて、動作の順序は再配列されうる。プロセスはその動作が完了すると終了する。プロセスは、方法、機能、手順、サブルーチン、サブプログラム等に対応しうる。プロセスが機能に対応する場合、その終了は、その機能が呼出機能または主要機能に戻ることに対応する。
【0086】
さらに、実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、または、そのあらゆる組み合わせによってインプリメントされうる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、または、マイクロコードでインプリメントされた場合、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体または他の記憶装置のような機械読取可能な媒体に記憶されうる。プロセッサは、必要なタスクを実行しうる。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または、命令、データ構造、またはプログラムステートメントのあらゆる組み合わせを表しうる。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータ、または、メモリコンテンツをパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されうる。情報、アーギュメント、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を介してパス、転送、または送信されうる。
【0087】
「機械読取可能な媒体(machine-readable medium)」、「コンピュータ読取可能な媒体(computer-readable medium)」および/または「プロセッサ読取可能な媒体(processor-readable medium)」という用語は、ポータブルまたは固定の記憶デバイス、光記憶デバイス、および、1または複数の命令および/またはデータを記憶、包含、または搬送することができる様々な別の非一時的な媒体を含むがそれらに限定されるわけではない。このように、本明細書に記述された様々な方法は、「機械読取可能な媒体」、「コンピュータ読取可能な媒体」および/または「プロセッサ読取可能な媒体」に記憶されており、1または複数のプロセッサ、機械、および/またはデバイスによって実行されうる命令および/またはデータによって、部分的に、または、完全にインプリメントされうる。
【0088】
本明細書に開示された例に関して記述された方法またはアルゴリズムは、処理ユニット、プログラミング命令、または他の指示の形態で、直接的にハードウェアに、プロセッサによって実行可能なソフトウェアモジュールに、または、両方の組み合わせに組み込まれ、単一のデバイスに含まれるか、あるいは、複数のデバイスにわたって分散されうる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、または、当技術分野において周知の記憶媒体のあらゆる他の形態に存在しうる。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されうる。代替において、記憶媒体はプロセッサに一体化されうる。
【0089】
当業者はさらに、本明細書に開示された実施形態と関連して記述されている様々な実例となる論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェアまたは両方の組み合わせとしてインプリメントされることを認識するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、ステップが、それらの機能性という観点から一般的に上に記述されている。そのような機能性がハードウェアとしてインプリメントされるか、ソフトウェアとしてインプリメントされるかは、特定のアプリケーションとシステム全体に課された設計制約とに依存する。
【0090】
本明細書に記述された発明の様々な特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく、異なるシステムでインプリメントされうる。前述の実施形態は単なる例であり、本発明を限定するものとして解釈されないことに注意されたい。実施形態の記述は、実例となることが企図され、請求範囲を限定することを企図しない。そういうものとして、本明細書の教示は、別のタイプの装置および多数の代替に容易に適応することができ、変更および変形は当業者には明らかであろう。
以下に本願出願当初の特許請求の範囲を付記する。
[C1] モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
前記デバイスのロケーションを識別するように構成された位置決めモジュールと、
前記位置決めモジュールに通信的に結合されており、フェムトセルのための近接データを維持し、前記フェムトセルを前記デバイスのロケーションに関連付けるように構成された近接性記憶モジュールと、
前記近接性記憶モジュールに通信的に結合されており、前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するように構成された近接性更新モジュールと
を備える、デバイス。
[C2] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するようにさらに構成され、Nは正の整数である、C1に記載のデバイス。
[C3] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するようにさらに構成される、C1に記載のデバイス。
[C4] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルの劣化レベルを維持し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって前記フェムトセルの劣化レベルを更新するようにさらに構成される、C1に記載のデバイス。
[C5] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するようにさらに構成される、C4に記載のデバイス。
[C6] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートで前記フェムトセルに対する探索を実行するようにさらに構成される、C4に記載のデバイス。
[C7] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、時間インターバルの期間に実行されるN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるようにさらに構成され、Nは正の整数である、C4に記載のデバイス。
[C8] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるようにさらに構成される、C4に記載のデバイス。
[C9] 前記近接性更新モジュールは、受信された近接性更新シグナリングにしたがって前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するようにさらに構成される、C1に記載のデバイス。
[C10] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルのための維持された前記近接データの少なくとも一部が、関連するワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更するようにさらに構成される、C1に記載のデバイス。
[C11] フェムトセル近接性管理システムであって、
フェムトセルに関する近接データ報告を取得するように構成された受信機と、
前記近接データ報告が関連性を有する1または複数のネットワークユーザを識別するように構成されたユーザ選択モジュールと、
前記受信機に通信的に結合されており、前記近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するように構成されたシグナリング生成器モジュールと、
前記ユーザ選択モジュールおよび前記シグナリング生成器モジュールに通信的に結合されており、前記近接データ更新シグナリングを、前記ユーザ選択モジュールによって識別された前記1または複数のネットワークユーザに送信するように構成された送信機と
を備える、システム。
[C12] 前記ユーザ選択モジュールは、前記フェムトセルのアクセス制限に基づいて前記近接データ報告が関連性を有する前記1または複数のネットワークユーザを識別するようにさらに構成される、C11に記載のシステム。
[C13] 前記送信機は、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される、C11に記載のシステム。
[C14] 前記送信機は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて前記近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される、C11に記載のシステム。
[C15] モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
フェムトセルのための近接データを維持するように構成された近接性記憶モジュールと、
前記フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを取得するように構成された受信機と、
前記近接性記憶モジュールおよび前記受信機に通信的に結合されており、前記近接データ更新シグナリングに基づいて前記フェムトセルのための前記近接データを更新するように構成された近接性更新モジュールと
を備える、デバイス。
[C16] 前記近接性記憶モジュールに通信的に結合されており、1または複数のフェムトセルに関する近接データを、ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティまたは前記ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告するように構成された送信機をさらに備える、C15に記載のデバイス。
[C17] 前記受信機は、前記近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するようにさらに構成される、C15に記載のデバイス。
[C18] 前記近接性更新モジュールは、前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを更新するようにさらに構成される、C15に記載のデバイス。
[C19] 方法であって、
ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーションを識別することと、
前記ロケーションを、フェムトセルの位置に関する近接情報が維持される前記フェムトセルと関連付けることと、
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行することと、
前記少なくとも1つの探索の結果に基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新することと
を備える方法。
[C20] 前記更新することは、前記フェムトセルが前記少なくとも1つの探索のうちの1または複数で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することを備える、C19に記載の方法。
[C21] 前記実行することは、近接探索期間のインターバルで前記フェムトセルの探索を実行することを備え、前記更新することは、前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することをさらに備え、Nは、正の整数である、C20に記載の方法。
[C22] 前記更新することは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間インターバル内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することをさらに備える、C20に記載の方法。
[C23] 前記更新することは、
前記フェムトセルの劣化レベルを維持することと、
前記フェムトセルが前記少なくとも1つの探索のうちの1または複数で見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げることとを備える、C19に記載の方法。
[C24] 前記実行することは、前記フェムトセルの劣化レベルにしたがって決定されたレートで前記フェムトセルに対する探索を実行することを備える、C23に記載の方法。
[C25] 前記更新することは、前記フェムトセルの劣化レベルが割り付けられた劣化閾値を超える場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を破棄することをさらに備える、C23に記載の方法。
[C26] 前記実行することは、近接探索期間のインターバルで前記フェムトセルの探索を実行することを備え、前記更新することは、前記フェムトセルがN回の連続探索で見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げることをさらに備え、Nは、正の整数である、C23に記載の方法。
[C27] 前記更新することは、前記フェムトセルが、割り当てられた時間インターバル内に前記少なくとも1つの探索を介して見つからなかった場合に、前記フェムトセルの劣化レベルを上げることをさらに備える、C23に記載の方法。
[C28] 前記近接情報は、衛星測位システム座標、セル識別子、デバイスアドレス、媒体アドレス制御(MAC)アドレス、観察された信号強度、セルラ、テレビ、または無線システムのうちの少なくとも1つの観察された信号対ノイズ比、観察されたキャリア周波数、または、関連する無線アクセステクノロジのうちの少なくとも1つを備える、C19に記載の方法。
[C29] 前記ワイヤレス通信ネットワークから受信にされた更新情報に基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新することをさらに備える、C19に記載の方法。
[C30] 前記更新することは、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報の少なくとも一部が、前記ワイヤレス通信ネットワークに送信されるスケジュールを変更することをさらに備える、C19に記載の方法。
[C31] 方法であって、
フェムトセルに関する近接情報の報告を取得することと、
前記近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別することと、
近接情報更新シグナリングを前記1または複数のネットワークデバイスに通信することと
を備える方法。
[C32] 前記取得することは、モバイルデバイス、前記フェムトセル、フェムトセル管理システム、または、フェムトセルゲートウェイのうちの少なくとも1つから前記報告を取得することを備える、C31に記載の方法。
[C33] 前記識別することは、前記フェムトセルのアクセス制限に基づいて、前記1または複数のネットワークデバイスを識別することを備える、C31に記載の方法。
[C34] 前記通信することは、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接情報更新シグナリングを通信することを備える、C31に記載の方法。
[C35] 前記通信することは、接続モードで動作する前記1または複数のネットワークデバイスのうちの1つに、前記近接情報更新シグナリングを通信することをさらに備える、C34に記載の方法。
[C36] 前記通信することは、送信期間または前記フェムトセルに関するパラメータの変更のうちの少なくとも1つに基づいて、前記近接情報更新シグナリングを通信することを備える、C31に記載の方法。
[C37] 方法であって、
近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別することと、
前記フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信することと、
前記近接情報更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新することと
を備える方法。
[C38] 1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、前記ワイヤレス通信ネットワーク内の近接情報管理エンティティに報告することをさらに備える、C37に記載の方法。
[C39] 1または複数のフェムトセルに関する近接情報を、前記ワイヤレス通信ネットワーク内のサービングセルに報告することをさらに備える、C37に記載の方法。
[C40] 前記受信することは、前記ワイヤレス通信ネットワークから制御シグナリングの送信に組み込まれた前記近接情報更新シグナリングを受信することを備える、C37に記載の方法。
[C41] モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
前記デバイスのロケーションを識別するための手段と、
フェムトセルのための近接データを維持するための手段と、
前記フェムトセルを、前記デバイスのロケーションと関連付けるための手段と、
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行するための手段と、
前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルのための維持された近接データを更新するための手段と
を備えたデバイス。
[C42] 前記更新するための手段は、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄するように構成され、前記複数のイベントは、Nを正の整数として、前記フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、前記フェムトセルが割り付けられた時間内に見つからないことを備える、C41に記載のデバイス。
[C43] 前記更新するための手段は、前記フェムトセルの劣化レベルを維持し、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって前記フェムトセルの劣化レベルを更新するようにさらに構成される、C41に記載のデバイス。
[C44] 前記更新するための手段は、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、前記フェムトセルの劣化レベルを上げるように構成され、前記複数のイベントは、Nを正の整数として、前記フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、前記フェムトセルが割り付けられた時間内に見つからないことを備える、C43に記載のデバイス。
[C45] 前記更新するための手段は、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄すること、あるいは、前記実行するための手段が前記フェムトセルを探索するレートを減らすことのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、C43に記載のデバイス。
[C46] フェムトセル近接性管理システムであって、
フェムトセルに関する近接データ報告を受信するための手段と、
前記近接データ報告が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別するための手段と、
前記近接データ報告に基づいて近接データ更新シグナリングを生成するための手段と、
前記識別するための手段によって識別された前記1または複数のネットワークデバイスに、前記近接データ更新シグナリングを送信するための手段と
を備えるシステム。
[C47] 前記送信するための手段は、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で、前記近接データ更新シグナリングを送信するようにさらに構成される、C46に記載のシステム。
[C48] 前記送信するための手段は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接データの変更のうちの少なくとも1つに応じて前記近接データ更新シグナリングを送信するように構成される、C46に記載のシステム。
[C49] モバイルワイヤレス通信デバイスであって、
フェムトセルのための近接データを維持するための手段と、
前記フェムトセルに関する近接データ更新シグナリングを受信するための手段と、
前記近接データ更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための前記近接データを更新するための手段と
を備えるデバイス。
[C50] 前記受信するための手段は、前記近接データ更新シグナリングが組み込まれている制御シグナリングを受信するように構成される、C49に記載のデバイス。
[C51] 非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムプロダクトであって、
前記プロセッサ可読命令は、プロセッサに、
ワイヤレス通信ネットワーク内のロケーションを識別させ、
前記ロケーションを、フェムトセルの位置についての近接情報が維持される前記フェムトセルと関連づけさせ、
前記フェムトセルに対する少なくとも1つの探索を実行させ、
前記少なくとも1つの探索の結果に基づいて前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新させるように構成される、
コンピュータプログラムプロダクト。
[C52] 前記プロセッサに、更新させるように構成された命令は、前記プロセッサに、複数のイベントからの少なくとも1つの選択されたイベントに応じて、前記フェムトセルのための維持された前記近接データを破棄させるように構成され、前記複数のイベントは、Nを正の整数として、前記フェムトセルがN回の探索で見つからないこと、および、前記フェムトセルが割り付けられた時間内に見つからないことを備える、C51に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C53] 前記プロセッサに、更新させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記フェムトセルの劣化レベルを維持させ、前記少なくとも1つの探索の結果にしたがって、前記フェムトセルの劣化レベルを更新させるように構成される、C51に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C54] 前記プロセッサに、更新させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記フェムトセルの劣化レベルが閾値を超えた場合に、前記フェムトセルのための維持された近接データを破棄させるか、あるいは、前記実行するための手段が前記フェムトセルを探索するレートを減らさせるように構成される、C53に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C55] 非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムプロダクトであって、
前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、
フェムトセルに関する近接情報の報告を取得させ、
前記近接情報が関連性を有する1または複数のネットワークデバイスを識別させ、
近接情報更新シグナリングを前記1または複数のネットワークデバイスに通信させる
ように構成される、
コンピュータプログラムプロダクト。
[C56] 前記プロセッサに、通信させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記フェムトセルに関するさらなる情報の送信内で前記近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される、C55に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C57] 前記プロセッサに、通信させるように構成された命令は、割り付けられた時間量の終了、または、前記フェムトセルと関連付けられた近接情報の変更のうちの少なくとも1つに応じて、前記プロセッサに、前記近接情報更新シグナリングを送信させるように構成される、C55に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
[C58] 非一時的なプロセッサ可読媒体上に存在し、プロセッサ可読命令を備える、コンピュータプログラムプロダクトであって、
前記プロセッサ可読命令は、前記プロセッサに、
近接情報が維持されるワイヤレス通信ネットワーク内のフェムトセルを識別させ、
前記フェムトセルに関する近接情報更新シグナリングを受信させ、
前記近接情報更新シグナリングに基づいて、前記フェムトセルのための維持された前記近接情報を更新させる
ように構成された、
コンピュータプログラムプロダクト。
[C59] 前記プロセッサに、受信させるように構成された命令は、前記プロセッサに、前記近接情報更新シグナリングを組み込んだ制御シグナリングを受信させるように構成される、C58に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
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図10