【文献】
MOTOROLA,Further Details on LTE-A Aperiodic SRS,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #61bis R1-103932,3GPP,2010年 7月 3日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_61b/Docs/R1-103932.zip
【文献】
Qualcomm Incorporated,Aperiodic SRS triggering in CA scenario,3GPP TSG RAN WG1 #62bis R1-105583,3GPP,2010年10月15日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/wg1_rl1/TSGR1_62b/Docs/R1-105583.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、請求項5に記載の方法。
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、請求項11に記載の装置。
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、請求項17に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付図面とともに以下に説明する詳細説明は、さまざまな構成の説明として意図されており、本明細書に記載された概念が実現される唯一の構成を表すことは意図されていない。この詳細説明は、さまざまな概念の完全な理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが当業者に明らかになるであろう。いくつかの事例では、周知の構成および構成要素が、このような概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
【0018】
本明細書で記載された技術は、例えば、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングル・キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)ネットワーク、およびその他のネットワークのようなさまざまな無線通信ネットワークのために使用されうる。用語「ネットワーク」および「システム」は、しばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、例えば、ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)、テレコミュニケーション・インダストリ・アソシエーション(TIA)のcdma2000(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA技術は、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、およびCDMAのその他の変形を含んでいる。CDMA2000(登録商標)技術は、米国電子工業会(EIA)およびTIAからのIS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格を含んでいる。TDMAネットワークは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のようなラジオ技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、例えば、イボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM(登録商標)等のようなラジオ技術を実現しうる。UTRA技術およびE−UTRA技術は、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)およびLTE−アドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新たなリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートシップ計画」(3GPP)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画2」(3GPP2)と呼ばれる団体からの文書に記載されている。本明細書で記載された技術は、他の無線ネットワークおよびラジオ・アクセス技術のみならず、前述された無線ネットワークおよびラジオ・アクセス技術のためにも使用されうる。明確化のために、これら技術のある態様は、以下において、LTEまたはLTE−A(代わりに、これらはともに“LTE/−A”と称される)について記載されており、このようなLTE−A用語が以下の説明の多くで使用される。
【0019】
図1は、非周期的なSRSトリガが実施されうる、LTE−Aネットワークでありうる無線通信ネットワーク100を示す。無線ネットワーク100は、多くのイボルブド・ノードB(eノードB)110およびその他のネットワーク・エンティティを含む。eノードBは、UEと通信する局であり、基地局、ノードB、アクセス・ポイント等とも称されうる。おのおののeノードB110は、特定の地理的エリアのために通信有効通信範囲を提供する。3GPPでは、用語「セル」は、この用語が使用される文脈に依存して、有効通信範囲エリアにサービス提供しているeノードBおよび/またはeノードBサブシステムからなる特定の地理的有効通信範囲エリアを称しうる。
【0020】
eノードBは、マクロ・セル、ピコ・セル、フェムト・セル、および/または、その他のタイプのセルのために、通信有効通信範囲を提供しうる。マクロ・セルは、一般に、比較的大きな地理的エリア(例えば、半径数キロメータ)をカバーし、ネットワーク・プロバイダへのサービス加入を持つUEによる無制限のアクセスを許可しうる。ピコ・セルは、一般に、比較的小さな地理的エリアをカバーし、ネットワーク・プロバイダへのサービス加入を持つUEによる無制限のアクセスを許可しうる。フェムト・セルもまた一般に、比較的小さな地理的エリア(例えば、住宅)をカバーし、無制限のアクセスに加えて、フェムト・セルとの関連付けを持つUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG)内のUE、住宅内のユーザのためのUE等)による制限付のアクセスをも提供しうる。マクロ・セルのためのeノードBは、マクロeノードBと称されうる。ピコ・セルのためのeノードBは、ピコeノードBと称されうる。そして、フェムト・セルのためのeノードBは、フェムトeノードBまたはホームeノードBと称されうる。
図1に示す例では、eノードB110a,110b,110cは、マクロ・セル102a,102b,102cそれぞれのためのマクロeノードBでありうる。eノードB110xは、ピコ・セル102xのためのピコeノードBでありうる。そして、eノードB110y,110zは、それぞれフェムト・セル102y,102zのためのフェムトeノードBである。eノードBは、1または複数(例えば2,3,4個等)のセルをサポートしうる。
【0021】
無線ネットワーク100はさらに、中継局をも含みうる。中継局は、データおよび/またはその他の情報の送信を上流局(例えば、eノードB、UE等)から受信し、データおよび/またはその他の情報の送信を下流局(例えば、UEまたはeノードB)へ送信する局である。中継局はまた、他のUEのための送信を中継するUEでもありうる。
図1に示す例では、中継局110rは、eノードB110aとUE120rとの間の通信を容易にするために、eノードB110aおよびUE120rと通信しうる。中継局はまた、リレーeノードB、リレー等とも称されうる。
【0022】
無線ネットワーク100はまた、例えば、マクロeノードB、ピコeノードB、フェムトeノードB、リレー等のような異なるタイプのeノードBを含むヘテロジニアスなネットワークでもありうる。これら異なるタイプのeノードBは、異なる送信電力レベル、異なる有効通信範囲エリア、および、無線ネットワーク100内の干渉に対する異なるインパクトを有しうる。例えば、マクロeノードBは、高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有する一方、ピコeノードB、フェムトeノードB、およびリレーは、低い送信電力レベル(例えば、1ワット)を有しうる。
【0023】
無線ネットワーク100は、同期動作または非同期動作を支援しうる。同期動作の場合、eノードBは、類似のフレーム・タイミングを有し、異なるeノードBからの送信は、時間的にほぼ揃えられうる。非同期動作の場合、eノードBは、異なるフレーム・タイミングを有し、異なるeノードBからの送信は、時間的に揃わない場合がある。ここに記載された技術は、同期動作あるいは非同期動作の何れかのために使用されうる。
【0024】
1つの態様では、無線ネットワーク100は、周波数分割多重(FDD)動作モードまたは時分割多重(TDD)動作モードをサポートしうる。本明細書に記載された技術は、FDD動作モードまたはTDD動作モードの何れかのために使用されうる。
【0025】
ネットワーク・コントローラ130は、eノードB110のセットに接続しており、これらeノードB110のための調整および制御を提供しうる。ネットワーク・コントローラ130は、バックホールを介してeノードB110と通信しうる。eノードB110はまた、例えば、ダイレクトに、または、無線バックホールまたは有線バックホールを介して非ダイレクトに、互いに通信しうる。
【0026】
無線ネットワーク100の全体にわたってUE120が分布しうる。そして、おのおののUEは、固定式または移動式でありうる。UEは、端末、移動局、加入者ユニット、局等とも称されうる。UEは、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルド・デバイス、ラップトップ・コンピュータ、コードレス電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、タブレット等でありうる。UEは、マクロeノードB、ピコeノードB、フェムトeノードB、リレー等と通信することができうる。
図1では、両矢印の実線が、UEと、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでUEにサービス提供するように指定されたeノードBであるサービス提供eノードBとの間の所望の送信を示す。両矢印の破線は、UEとeノードBとの間の干渉送信を示す。
【0027】
LTEは、ダウンリンクにおいて直交周波数分割多重(OFDM)を、アップリンクにおいてシングル・キャリア周波数分割多重(SC−FDM)を利用する。OFDMおよびSC−FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビン等とも称される複数(K個)の直交サブキャリアに分割する。おのおののサブキャリアは、データとともに変調されうる。一般に、変調シンボルは、OFDMを用いて周波数領域で、SC−FDMを用いて時間領域で送信される。隣接するサブキャリア間の間隔は固定され、サブキャリアの総数(K個)は、システム帯域幅に依存しうる。例えば、サブキャリアの間隔は、15kHzでありうる。そして、(「リソース・ブロック」と呼ばれる)最小リソース割当は、12サブキャリア(または180kHz)でありうる。その結果、ノミナルFFTサイズは、1.25,2.5,5,10,または20メガヘルツ(MHz)の対応するシステム帯域幅についてそれぞれ128,256,512,1024,または2048に等しくなりうる。システム帯域幅はまた、サブ帯域へ分割されうる。例えば、サブ帯域は、1.08MHz(すなわち、6リソース・ブロック)をカバーし、1.25,2.5,5,10,15,または20MHzの対応するシステム帯域幅についてそれぞれ1,2,4,8,または16のサブ帯域が存在しうる。
【0028】
図2Aは、LTEにおいて使用されるダウンリンクFDD構造を示す。ダウンリンクの送信タイムラインは、ラジオ・フレームの単位に分割されうる。おのおののラジオ・フレームは、(例えば10ミリ秒(ms)のような)予め定められた持続時間を有し、0乃至9のインデクスを付された10個のサブフレームへ分割されうる。おのおののサブフレームは、2つのスロットを含みうる。したがって、おのおののラジオ・フレームは、0乃至19のインデクスを付された20のスロットを含みうる。おのおののスロットは、L個のシンボル期間、(例えば、
図2Aに示すような)通常のサイクリック・プレフィクスの場合、例えば、7つのシンボル期間を含み、拡張されたサイクリック・プレフィクスの場合、6つのシンボル期間を含みうる。おのおののサブフレームでは、2L個のシンボル期間が、0乃至2L−1のインデクスを割り当てられうる。利用可能な時間周波数リソースが、リソース・ブロックへ分割されうる。おのおののリソース・ブロックは、1つのスロットにおいてN個のサブキャリア(例えば、12のサブキャリア)をカバーしうる。
【0029】
LTEでは、eノードBは、eノードBにおける各セルについて、一次同期信号(PSCまたはPSS)および二次同期信号(SSCまたはSSS)を送信しうる。FDD動作モードの場合、
図2Aに示すように、一次同期信号および二次同期信号が、通常のサイクリック・プレフィクスを持つ各ラジオ・フレームのサブフレーム0およびサブフレーム5のおのおのにおいて、シンボル期間6およびシンボル期間5でそれぞれ送信されうる。これら同期信号は、セル検出および獲得のためにUEによって使用されうる。FDD動作モードの場合、eノードBは、サブフレーム0のスロット1におけるシンボル期間0乃至3で、物理ブロードキャスト・チャネル(PBCH)を送信しうる。PBCHは、あるシステム情報を伝送しうる。
【0030】
図2Aで見られるように、eノードBは、各サブフレームの最初のシンボル期間で、物理制御フォーマット・インジケータ・チャネル(PCFICH)を送信しうる。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間の数(M)を伝えうる。ここで、Mは、1,2または3に等しく、サブフレーム毎に変化しうる。Mはまた、例えば、10未満のリソース・ブロックのように、小さなシステム帯域幅に対して4に等しくなりうる。
図2Aに示す例では、M=3である。eノードBは、おのおののサブフレームの最初のM個のシンボル期間において、物理HARQインジケータ・チャネル(PHICH)および物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信しうる。PDCCHおよびPHICHもまた、
図2Aに示す例における最初の3つのシンボル期間に含まれる。PHICHは、ハイブリッド自動再送信(HARQ)をサポートするための情報を伝送しうる。PDCCHは、UEのためのアップリンクおよびダウンリンクのリソース割当に関する情報と、アップリンク・チャネルのための電力制御情報とを伝送しうる。eノードBはまた、おのおののサブフレームの残りのシンボル期間で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信しうる。PDSCHは、ダウンリンクで、データ送信のためにスケジュールされたUEのためのデータを伝送しうる。
【0031】
eノードBは、eノードBによって使用されるシステム帯域幅の中央の1.08MHzでPSC、SSS、およびPBCHを送信しうる。eノードBは、これらのチャネルが送信される各シンボル期間において、システム帯域幅全体で、PCFICHおよびPHICHを送信しうる。eノードBは、システム帯域幅のある部分で、UEのグループにPDCCHを送信しうる。eノードBは、システム帯域幅の特定の部分で、UEのグループにPDSCHを送信しうる。eノードBは、すべてのUEへブロードキャスト方式でPSC、SSC、PBCH、PCFICH、およびPHICHを送信し、PDCCHを、ユニキャスト方式で、特定のUEへ送信しうる。さらに、特定のUEへユニキャスト方式でPDSCHをも送信しうる。
【0032】
各シンボル期間において、多くのリソース要素が利用可能でありうる。おのおののリソース要素は、1つのシンボル期間において1つのサブキャリアをカバーしうる。そして、実数値または複素数値である1つの変調シンボルを送信するために使用されうる。制御チャネルのために使用されるシンボルのために、各シンボル期間において、基準信号のために使用されないリソース要素が、リソース要素グループ(REG)へ構成されうる。おのおののREGは、1つのシンボル期間内に、4つのリソース要素を含みうる。PCFICHは、シンボル期間0内に4つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたってほぼ均等に配置されうる。PHICHは、1または複数の設定可能なシンボル期間内に3つのREGを占有しうる。これらは、周波数にわたって分散されうる。例えば、PHICHのための3つのREGはすべて、シンボル期間0に属しうる。あるいは、シンボル期間0,1,2に分散されうる。PDCCHは、最初のM個のシンボル期間内に、9,18,36,または72のREGを占有しうる。これらは、利用可能なREGから選択されうる。複数のREGからなるある組み合わせのみが、PDCCHのために許容されうる。
【0033】
UEは、PHICHとPCFICHとのために使用される特定のREGを認識しうる。UEは、PDCCHを求めて、REGの異なる組み合わせを探索しうる。探索する組み合わせの数は、一般に、PDCCHにおいてすべてのUEのために許可された組み合わせ数よりも少ない。eノードBは、UEが探索する組み合わせのうちの何れかのUEにPDCCHを送信しうる。
【0034】
UEは、複数のeノードBの有効通信範囲内に存在しうる。これらのeノードBのうちの1つが、UEにサービス提供するために選択されうる。サービス提供するeノードBは、例えば受信電力、経路喪失、信号対雑音比(SNR)等のようなさまざまな基準に基づいて選択されうる。
【0035】
図2Bは、アップリンク・ロング・ターム・イボリューション(LTE)通信における典型的なFDDおよびTDD(特別ではないサブフレームのみの)サブフレーム構造を概念的に例示するブロック図である。アップリンクのために利用可能なリソース・ブロック(RB)は、データ・セクションおよび制御セクションに分割されうる。制御セクションは、システム帯域幅の2つの端部において形成され、設定可能なサイズを有しうる。制御セクションにおけるリソース・ブロックは、制御情報の送信のために、UEへ割り当てられうる。データ・セクションは、制御セクションに含まれていないすべてのリソース・ブロックを含みうる。
図3における設計の結果、データ・セクションは、連続するサブキャリアを含むようになる。これによって、単一のUEは、連続するサブキャリアのすべてがデータ・セクション内に割り当てられるようになる。
【0036】
UEは、eノードBへ制御情報を送信するために、制御セクション内にリソース・ブロックを割り当てられうる。UEはまた、eノードBへデータを送信するために、データ・セクション内にリソース・ブロックを割り当てられうる。UEは、制御セクションにおいて割り当てられたリソース・ブロックで、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)で制御情報を送信しうる。UEは、データ・セクションにおいて割り当てられたリソース・ブロックで、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)で、データのみ、または、データと制御情報との両方を送信しうる。アップリンク送信は、サブフレームからなる両スロットに及び、
図3に示すように、周波数を越えてホップしうる。1つの態様によれば、緩和されたシングル・キャリア動作において、ULリソースで並列なチャネルが送信されうる。例えば、制御およびデータ・チャネル、並列制御チャネル、および並列データ・チャネルが、UEによって送信されうる。サブフレームの最後のシンボルでサウンディング基準信号(SRS)が送信されうる。
【0037】
PSC(一次同期キャリア)、SSC(二次同期キャリア)、CRS(共通基準信号)、PBCH、PUCCH、PUSCH、および、LTE/−Aで使用される他のこのような信号およびチャネルは、公的に利用可能な、「イボルブド・ユニバーサル地上ラジオ・アクセス(E−UTRA);物理チャネルおよび変調」(Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation)と題された3GPP TS 36.211に記載されている。
【0038】
図3は、
図1における基地局/eノードBのうちの1つ、およびUEのうちの1つでありうる、基地局/eノードB110とUE120との設計のブロック図を示す。基地局110は、
図1におけるマクロeノードB110cでありうる。そして、UE120は、UE120yでありうる。基地局110はさらに、その他いくつかのタイプの基地局でもありうる。基地局110は、アンテナ334a乃至334tを備え、UE120は、アンテナ352a乃至352rを備えうる。
【0039】
基地局110では、送信プロセッサ320が、データ・ソース312からデータを、コントローラ/プロセッサ340から制御情報を受信しうる。制御情報は、PBCH、PCFICH、PHICH、PDCCH等用でありうる。データは、PDSCH等用でありうる。プロセッサ320は、データ・シンボルおよび制御シンボルをそれぞれ取得するために、データ情報および制御情報を処理(例えば、符号化およびシンボル・マップ)しうる。プロセッサ320はさらに、例えばPSS、SSSのための基準シンボルや、セル特有の基準信号を生成しうる。送信(TX)複数入力複数出力(MIMO)プロセッサ330は、適用可能であれば、データ・シンボル、制御シンボル、および/または、基準シンボルに空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し、出力シンボル・ストリームを変調器(MOD)332a乃至332tに提供しうる。おのおのの変調器332は、(例えば、OFDM等のために)それぞれの出力シンボル・ストリームを処理して、出力サンプル・ストリームを得る。おのおのの変調器332はさらに、出力サンプル・ストリームを処理(例えば、アナログ変換、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)し、ダウンリンク信号を取得する。変調器332a乃至332tからのダウンリンク信号は、アンテナ334a乃至334tによってそれぞれ送信されうる。
【0040】
UE120では、アンテナ352a乃至352rが、基地局110からダウンリンク信号を受信し、受信した信号を、復調器(DEMOD)354a乃至354rへそれぞれ提供しうる。おのおのの復調器354は、受信したそれぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得しうる。おのおのの復調器354はさらに、(例えば、OFDM等のため)これら入力サンプルを処理して、受信されたシンボルを取得しうる。MIMO検出器356は、すべての復調器354a乃至354rから受信したシンボルを取得し、適用可能である場合、これら受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供しうる。受信プロセッサ358は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調、デインタリーブ、および復号)し、UE120のために復号されたデータをデータ・シンク360に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ380へ提供しうる。
【0041】
アップリンクでは、UE120において、送信プロセッサ364が、データ・ソース362から(例えばPUSCHのための)データを、コントローラ/プロセッサ380から(例えばPUCCHのための)制御情報を受信し、これらを処理しうる。
【0042】
プロセッサ364はさらに、基準信号のための基準シンボルを生成しうる。送信プロセッサ364からのシンボルは、適用可能であれば、TX MIMOプロセッサ366によってプリコードされ、さらに、(例えば、SC−FDM等のために)変調器354a乃至354rによって処理され、基地局110へ送信される。基地局110では、UE120からのアップリンク信号が、アンテナ334によって受信され、復調器332によって処理され、適用可能な場合にはMIMO検出器336によって検出され、さらに、受信プロセッサ338によって処理されて、UE120によって送信された復号されたデータおよび制御情報が取得される。プロセッサ338は、復号されたデータをデータ・シンク339に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ340へ提供しうる。基地局110は、例えばX2インタフェース341を介して、他の基地局へメッセージを送信しうる。
【0043】
コントローラ/プロセッサ340,380は、基地局110およびUE120それぞれにおける動作を指示しうる。基地局110におけるプロセッサ340および/またはその他のプロセッサおよびモジュールは、本明細書で説明された技術のためのさまざまな処理の実行または指示を行いうる。UE120におけるプロセッサ380および/またはその他のプロセッサおよびモジュールは、
図7−8Eに例示された機能ブロック、および/または、本明細書に記載された技術のためのその他の処理の実行または指示を行いうる。メモリ342,382は、基地局110およびUE120それぞれのためのデータおよびプログラム・コードを格納しうる。スケジューラ344は、ダウンリンクおよび/またはアップリンクでのデータ送信のためにUEをスケジュールしうる。
【0044】
1つの構成では、無線通信のためのUE120は、オーバラップする非周期的なSRSトリガ情報を受信する手段、を含む。1つの態様では、前述した手段は、前述された手段によって記載された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ380、メモリ382、受信プロセッサ358、復調器354a、および/または、アンテナ352aでありうる。UE120はまた、オーバラップ情報を処理する手段、を含む。1つの態様では、前述の手段は、前述の手段によって詳述された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ380および/またはメモリ382でありうる。別の態様では、前述した手段は、前述した手段によって記述された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置でありうる。
【0045】
1つの構成では、無線通信のためのUE120は、ダウンリンク許可情報を受信する手段、を含む。1つの態様では、前述した手段は、前述された手段によって記載された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ380、メモリ382、受信プロセッサ358、復調器354a、および/または、アンテナ352aでありうる。UE120はさらに、SRSを送信する手段、を含む。1つの態様では、前述した手段は、前述された手段によって記載された機能を実行するように構成されたコントローラ/プロセッサ380、メモリ382、送信プロセッサ364、変調器354a、および/または、アンテナ352aでありうる。別の態様では、前述した手段は、前述した手段によって記載された機能を実行するように構成されたモジュールまたは任意の装置でありうる。
【0046】
(キャリア・アグリゲーション)
LTEアドバンストは、各方向における送信のために使用される、最大で合計100MHzのキャリア・アグリゲーションに割り当てられた20MHz帯域幅(5成分のキャリア)のスペクトルを用いる。一般に、アップリンクではダウンリンクよりも少ないトラフィックしか送信されないので、アップリンク・スペクトル割当は、ダウンリンク・スペクトル割当よりも小さくなりうる。例えば、20MHzがアップリンクに割り当てられた場合、ダウンリンクは100MHzを割り当てられうる。これらの非対称なFDD割当は、スペクトルを節約し、ブロードバンド加入者による一般的に非対称な帯域幅利用のために良く適合する。
【0047】
(キャリア・アグリゲーション・タイプ)
LTEアドバンスト・モバイル・システムのために、2つのタイプのキャリア・アグリゲーション(CA)方法、すなわち連続的なCAと不連続的なCAとが提案されている。これらは
図4Aおよび
図4Bに例示されている。利用可能な複数の成分キャリアが、周波数帯域に沿って分離されている場合、不連続なCAが生じる(
図4B)。一方、利用可能な複数の成分キャリアが、互いに隣接している場合、連続的なCAが生じる(
図4A)。LTEアドバンストUEの1つのユニットにサービス提供するために、不連続なCAと連続的なCAとの両方が、複数のLTE/成分キャリアをアグリゲートする。
【0048】
LTEアドバンストUEでは、不連続なCAを用いて、複数のRF受信ユニットおよび複数のFFTが配置されうる。なぜなら、これらキャリアは、周波数帯域に沿って分離されているからである。不連続なCAは、分離された複数のキャリアによるデータ送信を、広い周波数範囲にわたってサポートするので、伝搬経路喪失、ドップラ・シフト、およびその他のラジオ・チャネル特性が、異なる周波数帯域において大きく変動しうる。
【0049】
したがって、不連続なCAアプローチにおけるブロードバンド・データ送信をサポートするために、異なる成分キャリアのための符号化、変調、および送信電力を適応的に調節する方法が使用されうる。例えば、エンハンスト・ノードB(eNB)が、各成分キャリアにおいて固定された送信電力を有するLTEアドバンスト・システムでは、各成分キャリアの有効な通信範囲またはサポート可能な変調および符号化は異なりうる。
【0050】
(データ・アグリゲーション・スキーム)
図5Aおよび
図5Bは、IMTアドバンスト・システムのため、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ(
図5A)または物理レイヤ(
図5B)において、異なる成分キャリアからの送信ブロック(TB)をアグリゲートすることを例示する。MACレイヤ・データ・アグリゲーションを用いて、各成分キャリアは、MACレイヤ内に、自己の独立したハイブリッド自動反復要求(HARQ)エンティティと、物理レイヤ内に、自己の送信コンフィギュレーション・パラメータ(例えば、送信電力、変調スキームおよび符号化スキーム、およびマルチ・アンテナ構成)とを有する。一方、1つのHARQエンティティは、物理レイヤ・データ・アグリゲーション方法を用いて、アグリゲートされたすべての成分キャリアのために使用され、アグリゲートされた帯域幅全体について、新たな送信コンフィギュレーション・パラメータが指定されねばならない。MACレイヤ・データ・アグリゲーションを用いて、これら送信パラメータは、各成分キャリアについて独立して設定されるので、MACレイヤ・データ・アグリゲーションは、物理レイヤ・データ・アグリゲーションと比べて、アップリンクとダウンリンクとの両方において、より柔軟性のある、より効率的なデータ送信をサポートしうる。しかしながら、これは、多くの制御チャネルを犠牲にしうる。LTEシステムのための同じ物理レイヤおよびMACレイヤのコンフィギュレーション・パラメータおよびスキームが、将来のLTEアドバンスト・システムにおいて使用されうるので、後方互換性が保証されうる。
【0051】
(非対称なCA)
アップリンク・チャネルおよびダウンリンク・チャネルにおけるデータ・トラフィックは、非対称でありうる。この非対称性に対処するために、2方向において、アグリゲートされた成分キャリアの数は異なりうる。よって、LTEアドバンスト・システムにおけるスペクトル効率が改善されうる。しかしながら、LTEアドバンストeNBにとって、ランダム・アクセス処理中に、ダウンリンクにおいてアンカ・キャリアとしてUEが使用している成分キャリアを把握することは困難であるので、非対称なCAは、ダウンリンク成分キャリア選択における曖昧さをもたらしうる。その結果、eNBは、ダウンリンクのためにUEによって選択された正確な成分キャリアを特定することなく、UEへランダム・アクセス応答を送信することができない。この問題の解決のために使用されうる3つの方法がある。
【0052】
第1の方法は、各成分キャリアにおいて、異なるパラメータを用いて、物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)を設定する。UEが、特定のダウンリンク成分キャリアのPRACHコンフィギュレーション・パラメータにしたがってランダム・アクセス要求を送信した場合、eNBは、アップリンク成分キャリアを使ってUEのPRACHプリアンブルをチェックすることによって、このダウンリンク成分キャリアを特定しうる。
【0053】
第2の方法は、同じPRACHパラメータを用いて、すべてのダウンリンク成分キャリアを設定することを含む。これは、ランダム・アクセス要求に対して最初のランダム・アクセス応答を送信するために、UEによって使用されるアップリンク・キャリアの、関連付けられたすべてのダウンリンク成分キャリアへブロードキャストすることを含む。この最初のランダム・アクセス応答は、例えばセル−ラジオ・ネットワーク・テンポラリ・インジケーションおよびアップリンク許可リソース割当のような、特定の送信コンフィギュレーション・パラメータおよび要求情報を有する。対応するeNBは、UEからのさらなる応答を受信すると、UEが接続されているダウンリンク成分キャリア、すなわち、アンカ・キャリアを特定しうる。
【0054】
第3の方法は、ランダム・アクセス処理に関連する制御チャネル(例えば、物理ブロードキャスト・チャネルおよび同期チャネル)を伝送するために、唯一のダウンリンク成分キャリアしか使用しない。すべてのアップリンク成分キャリアが、この共通のダウンリンク・キャリアにリンクしているので、eNBは、UEが接続されているダウンリンク成分キャリアを検出する必要がない。この方法は、最初の2つの方法よりも簡単かもしれないが、負荷平準化またはシステム展開において柔軟ではない。時分割デュプレクス(TDD)モードで動作するLTEアドバンスト・システムのために、非対称なCAを達成するための別の方法は、アップリンク送信とダウンリンク送信のために割り当てられた時間スロットの比を調節することを含む。この方法によって、TDDシステムは、チャネル相互特性を利用して、ビームフォーミング技術およびプリコーディング技術の使用を容易にすることができるようになる。さらに、これは、アップリンク・チャネルとダウンリンク・チャネルとの間のリソース割当関係を単純化する。
【0055】
(制御シグナリング)
一般に、複数の成分キャリアのための制御チャネル・シグナリングを展開するために、3つの異なるアプローチが存在する。第1のアプローチは、LTEシステムにおける制御構造を若干修正することを含む。ここでは、各成分キャリアは、自身の符号化制御チャネルを与えられる。
【0056】
第2の方法は、異なる成分キャリアの制御チャネルを統合的に符号化することと、これら制御チャネルを、専用の成分キャリア内に配置することと、を含む。複数の成分キャリアのための制御情報は、この専用の制御チャネルにおけるシグナリング・コンテンツとして統合されるだろう。この結果、CAにおけるシグナリング・オーバヘッドが低減されながら、LTEシステムにおける制御チャネル構造との後方互換性が維持される。
【0057】
異なる成分キャリアのための複数の制御チャネルが、統合的に符号化され、その後、第3のCA方法によって生成された周波数帯域全体にわたって送信される。このアプローチは、UE側における高い電力消費を犠牲にして、制御チャネルにおける高い復号パフォーマンスおよび低いシグナリング・オーバヘッドを提供する。しかしながら、この方法は、LTEシステムと互換性をもたない。
【0058】
(ハンドオーバ制御)
CAがIMTアドバンストUEのために使用される場合、複数のセルにわたるハンドオーバ手順中に、送信連続性をサポートすることが望ましい。しかしながら、到来するUEのため、特定のCA構成要件およびサービス品質(QoS)要件を持つ十分なシステム・リソース(すなわち、良好な送信品質を持つ成分キャリア)を確保することは、次のeNBのために魅力的でありうる。この理由は、2つ(またはそれ以上)の隣接するセル(eNB)のチャネル条件が、特定のUEについて異なりうるからである。1つのアプローチでは、UEは、各隣接セルにおいて、1つの成分キャリアのパフォーマンスしか測定しない。これは、LTEシステムにおけるものと同様の測定遅れ、複雑さ、およびエネルギ使用量を与える。対応するセルにおけるその他の成分キャリアのパフォーマンスの推定値は、1つの成分キャリアの測定結果に基づきうる。この推定値に基づいて、ハンドオーバ決定および送信構成が決定されうる。
【0059】
(キャリア・アグリゲーションのための非周期的なSRS)
非周期的なSRS(サウンディング基準信号)は、キャリア・アグリゲーション構成において必要とされるような、SRS送信を提供しうる。SRSの主な用途は、アップリンクにおける周波数選択性スケジューリングをイネーブルするために、チャネル品質を推定することである。サブフレームにおける最後のSC−FDMAシンボルがSRSを含んでいる。構成の例が、
図2Bに示される。非周期的な送信は、限定される訳ではないが、例えば、アップリンク(UL)許可、ダウンリンク(DL)許可、および、グループ電力制御のための制御ブロックのように、UE(ユーザ機器)によって受信された情報によってトリガされうる。ダウンリンク許可は、ダウンリンクにおけるデータ送信のための制御情報を伝送しうる。アップリンク許可は、アップリンクにおけるデータ送信のための制御情報を伝送しうる。許可は、特定のUEへ、または、UEのグループへ送信されうる。許可はまた、割当とも称されうる。SRS送信は、暗黙的、およびRRC(ラジオ・リソース制御)設定の両方によってトリガされうる。この暗黙的なトリガは、UE許可が、意図されている成分キャリアにおける割当に関して、SRSをトリガしうることを仮定する。さらに、ダウンリンク許可が、SRSトリガのために使用される場合、ダウンリンク許可は、UL成分キャリアの非対称なSRSにリンクされたシステム情報ブロック(SIB−2)をトリガしうる。したがって、成分キャリア割当と、成分キャリアSRS送信トリガとの間には、暗黙のマッピングが存在する。したがって、ダウンリンク許可が、成分キャリアのダウンリンクにおけるSRSをトリガした場合、SRSは、同じセルのアップリンクでトリガされうる。したがって、SRSのためのダウンリンクでのトリガの結果、セルのアップリンクにおける非周期的なSRS送信となる。セルは、ダウンリンク・キャリアとSIB2(システム情報ブロック−2)リンク・アップリンク・キャリア(単数または複数)とを含む。
【0060】
RRC設定トリガは、アップリンク(および恐らくはダウンリンク)許可が、事前設定された仕様にしたがって非周期的なSRSをトリガしうると仮定する。成分キャリアSRSトリガに対するビットの、設定されたマッピングは、UE特有であることができ、また、UEによって使用されるすべての成分キャリアに共通でありうる。これらビットは、許可メッセージの一部である。あるいは、RRC設定トリガは、UE特有および成分キャリア特有の両方でありうる。成分キャリア特有の設定を用いてトリガする場合、これらビットの意味は、許可が向けられている成分キャリアに特有である。いくつかの実施形態では、これらビットはまた、キャリア・インデクスを記述することに加えて、トリガされた各成分キャリアにおける非周期的なSRSのために使用されるべきリソースを指定しうる。非周期的なSRSトリガのために特化されたビット数に依存して、複数の成分キャリアを同時にトリガすることが可能となりうる。例えば、
図6は、CC1およびCC2のための許可に特有のSRSトリガのための設定の例を示すテーブルを例示する。対照的に、
図6の上半分のみ、すなわち、CC1の許可のためのテーブルのみが適用された場合、トリガがUE特有であるがすべての成分キャリアにわたって共通である設定が、達成されうる。この場合、ビットは、成分キャリアにわたって変動しないという意味を持っている。
【0061】
成分キャリアに特有の設定を用いることは、複数の成分キャリアに共通の設定を用いることよりもより良好な柔軟性を与える。なぜなら、少数(例えば、2)のビットによって、多くの異なるトリガ・オプションが、キャリアにわたってカバーされるようになるからである。
【0062】
(トリガをオーバラップさせるためのルール)
異なる許可からのトリガがオーバラップする場合(例えば、UE(ユーザ機器)が、異なる許可から、同じ成分キャリアについて複数の非周期的なSRSトリガを受信した場合)、UEの挙動を特定するためのルールが定義される。
図6に示される例では、CC1に関する許可が、ビット11を含み、CC2に関する許可がビット11を含み、CC1とCC2との両方が、オーバラップする。すなわち、両許可において、CC1とCC2とについて、特定のパラメータ/リソースが指定されており、UEは、どの許可に従うべきかが分からない。例えば、
図6では、上半分におけるUL CC1に関する許可と、下半分におけるCC2に関する許可との両方において、「11」と記された行は、列「UL CC1におけるSRS」においてxと記されている。したがって、UEは、同じ成分キャリアCC1に関し、CC1に関する許可と、CC2に関する許可という異なる許可に由来する2つのSRSトリガをそれぞれ受信する。典型的なパラメータ/リソースは、タイミング、ホッピング・パターン、帯域幅等を含む。
【0063】
CC3はオーバラップしていない。なぜなら、CC1に関する許可は、CC3のトリガ・ビットしか含んでいないからである。したがって、オーバラップがない場合、UEは、指示されたように進む。言い換えれば、オーバラップしないトリガは、おのおの、受信された許可において記述されたように実行される。前述された例の場合、非周期的なSRSは、許可「11」に関するCC1に関する許可に基づいて、CC3でトリガされるだろう。
【0064】
オーバラップするトリガの場合における可能なルールの例が、以下の通り記載されている。
【0065】
((受信された場合)PCC許可からのトリガにのみ従う)
第1のルールでは、PCC(一次成分キャリア)許可を考慮する。キャリア・アグリゲーションが設定されている場合、UEは、ネットワークとの1つのラジオ・リソース制御接続のみを有する。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバでは、1つのサービス提供セルが、非アクセス階層(NAS)モビリティ情報(例えば、トラッキング領域識別情報)を提供し、RRC接続再確立/ハンドオーバを用いて、セキュリティ入力を提供する。このセルは、一次セル(PCell)と称される。ダウンリンクでは、PCellに対応するキャリアは、ダウンリンク一次成分キャリア(DL PCC)である一方、アップリンクでは、アップリンク一次成分キャリア(UL PCC)である。第1のルールでは、UEは、(もしも受信されれば)PCC(一次成分キャリア)許可からのトリガのみに従う。例えば、
図6に示すように、UEが、CC1に関する許可をフィールド11で、CC2に関する許可をフィールド11で受信し、CC2がPCCである場合、UEは、CC2に関する許可によって定義されたSRSパラメータにしたがって、CC1およびCC2において、非周期的なSRSを送信するだろう。SRSパラメータは、送信コームk
TC、開始物理リソース・ブロック割当n
RRC、持続時間、srs−コンフィギュレーション・インデクスI
SRS、SRS帯域幅B
SRS、周波数ホッピング帯域幅b
hop、サイクリック・シフトn
csSFS、および、アンテナ・ポート数N
pを含みうる。オーバラップするトリガが、PCC許可で受信されない場合、成分キャリア自身の許可からのトリガが使用される。オーバラップするトリガが、PCC許可で受信されず、成分キャリア自身の許可でも受信されない場合、RRCによって定義された優先度(または、昇順/降順する(キャリア・インジケータ・フィールド)CIFインデクスまたはいくつかのその他のルール)にしたがって、トリガが使用される。例えば、RRCによって定義された優先度は、CC1からの許可が、CC2からの許可よりも優先することを示しうる。
【0066】
((もしも受信された場合)CC自身の許可からのトリガのみに従う)
第2のルールは、UEは、(もしも受信された場合)成分キャリア自身の許可からのトリガのみに従うことを提供する。繰り返すが、
図6に示すように、UEが、フィールド11でCC1に関する許可を、フィールド11でCC2に関する許可を受信し、CC2がPCCである場合、UEは、CC1に関する許可によって定義されたパラメータにしたがって、CC1で非周期的なSRSを送信し、CC2に関する許可によって定義されたパラメータにしたがって、CC2で非周期的なSRSを送信するだろう。さらに、オーバラップするトリガが、成分キャリア自身の許可で受信されない場合、PCC許可からのトリガが使用されるだろう。オーバラップするトリガが、PCC許可でも、成分キャリア自身の許可でも受信されない場合、RRCによって定義された優先度(または、昇順/降順するCIFインデクス、またはその他いくつかのルール)にしたがうトリガが使用されるだろう。
【0067】
(すべてのトリガに従う)
別のルールでは、UEは、各トリガに従う。例えば、非周期的なSRSのために割り当てられたリソースが、各トリガにおいて同じである場合、UEは、割り当てられたリソースでSRSを送信する。非周期的なSRSのために使用されるリソースが、トリガに特有である(すなわち、各トリガが、異なるリソースを割り当てる)場合、UEは、異なる非周期的なSRS送信を、各割当について1つ送信しうる。例えば、異なる許可によって示されるように、各々が異なるリソースを有する複数のSRS送信が発生しうる。
【0068】
(オーバラップするトリガをエラー・イベントとして解釈する)
オーバラップするトリガが、UEによって、エラー・イベントとして解釈され、非周期的なSRSがトリガされない、別のルールが提供される。この実施形態では、eNBは、オーバラップしないトリガを補強することを期待されている。オーバラップしているトリガをUEが受信すると、UEは、一般に、非周期的なSRS送信を開始しないだろう。1つの実施形態では、エラー・イベントは、SRSが、オーバラップするトリガを有する許可によってトリガされないと仮定する。前述した例では、オーバラップがない場合であっても、CC3における非周期的なSRSはないだろうが、CC3に関するトリガを伝送するCC1に関する許可が、他のオーバラップ・イベントを有する。別の実施形態では、エラー・イベントは、オーバラップするトリガのみを仮定する。前述した例では、エラー・イベントは、CC1およびCC2となるであろう一方、CC3は、非周期的なSRS送信を有するであろう。
【0069】
前述したように、
図6のテーブルに示されるキャリア・インデクスに加えて、非周期的なSRSトリガのためのビットが、トリガされた各成分キャリアにおける非周期的なSRS送信のために使用されるように、リソースを指定することも行いうる。トリガのための情報と、各キャリアのリソースとは、個別に、または、統合的に符号化されうる。
図6に例示されるテーブルは、2ビットの例であるが、UE内の成分キャリア間、および、異なるUE間での非周期的なSRSにおけるさらなる柔軟性のために、追加のビットが追加されうる。1つの実施形態では、特定のキャリアのトリガ、および/または、非周期的なSRSの動的な表示の目的のために、3ビットが専有される。1つの実施形態では、リソース情報は、例えば帯域幅割当のような周波数情報、例えば時間インスタンスのような時間情報、および/または、例えばSRSシーケンスのようなシーケンス情報でありうる。時間インスタンスは、各成分キャリアのために定義された時間オフセットを称する。1つの態様では、異なる時間オフセット値が、異なるキャリアのために提供される。これによって、異なる成分キャリアにおける非周期的なSRS送信は、同時にトリガされても、同時に生じることはなくなる。特定の時間インスタンスにおいて、成分キャリアにおいて非周期的なSRS送信がある場合、任意の成分キャリアにおける同じユーザ機器のデータ・チャネル(例えば、PUSCH)が、非周期的なSRSが送信されるシンボルにおいてパンクチャされる。
【0070】
許可ベースの非周期的なSRSトリガに加えて、DCI(ダウンリンク制御情報)フォーマット3/3Aが、非周期的なSRSトリガのために使用されうる。DCIは、PDCCHによって伝送されるメッセージであり、例えば、UEのリソース割当、または、UEのグループのような制御情報を含む。おのおののPDCCHで送信される制御情報は、1または複数のダウンリンク許可、1または複数のアップリンク許可、電力制御情報、および/または、その他の情報を伝送しうる。異なるシナリオは、異なるパラメータがシグナルされることを必要とする。DCIメッセージは、異なるパラメータをシグナルする異なるフォーマットを有する。DCIフォーマット3/3aは、グループ電力制御用である。DCIフォーマット3は、複数のユーザのために、PUCCHおよびPUSCHで、電力調節のための2ビットのTPCコマンドを提供する。DCIフォーマット3aは、複数のユーザのために、PUCCHおよびPUSCHで、電力調節のための1ビットのTPCコマンドを提供する。グループ電力制御では、各成分キャリアのために、TPCインデクス(送信電力制御インデクス)が設定されうる。同様に、各成分キャリアのために、SRSインデクスが定義されうる。トリガは、グループTPCとともに送信されうるか、または、SRS非周期的RNTI(ラジオ・ネットワーク・テンポラリ識別子)とともに個別にスクランブルされうる。1つの実施形態では、SRSインデクスは、受信グループ電力制御ブロックにおいて、トリガ情報の位置を定義するように構成される。SRSインデクスは、成分キャリア特有、複数の成分キャリアに共通、および/または、成分キャリアのグループに共通でありうる。
【0071】
図7Aは、無線通信の方法700を示すフローチャートである。この方法は、ブロック702において、オーバラップする非周期的なSRSトリガ情報を受信することを含む。ブロック704において、このオーバラップ情報は処理される。
【0072】
図7Bは、無線通信の方法750を示すフローチャートである。この方法は、ブロック712において、非周期的なSRSをトリガするダウンリンク許可情報を受信することを含む。ブロック714では、受信されたトリガ情報にしたがってSRSが送信される。
【0073】
図8A−8Eは、キャリア・アグリゲーション構成における非周期的なSRS送信の方法を例示するフローチャートである。
図8Aでは、ブロック802において、UEが、トリガ情報を受信する。ブロック804では、このトリガが、1つの成分キャリアに関してであるか、複数の成分キャリアに関してであるかをUEが判定する。ブロック806では、SRSトリガは、UE特有であり、かつ、1つの成分キャリアに関してである。ブロック808では、SRSトリガは、UE特有であり、かつ、複数の成分キャリアに関してである。
【0074】
図8Bでは、ブロック810において、UEが、トリガ情報を受信する。UEは、ブロック812において、このトリガ情報が、オーバラップしているか否かを判定する。トリガ情報がオーバラップしていない場合、UEは、受信したトリガに記述されているように、非周期的なSRSを送信する。ブロック806をご覧いただきたい。トリガ情報がオーバラップしている場合、UEは、ブロック814において、このトリガが、PCCで受信されたか否かを判定する。トリガが、PCCで受信されている場合、UEは、ブロック816において、PCCで受信されたトリガにしたがって設定された非周期的なSRSを送信する。トリガが、PCCで受信されなかった場合、UEは、ブロック818において、このトリガが、成分キャリア自身の許可で受信されたか否かを判定する。受信されたと判定された場合、UEは、ブロック820において、CC自身の許可で受信されたトリガに基づいて、非周期的なSRSを送信する。トリガが成分キャリア自身の許可で受信されなかった場合、UEは、ブロック822において、RRCによって定義された優先度に基づいて選択されたトリガにしたがって、非周期的なSRSを送信する。
【0075】
図8Cでは、ブロック810において、UEが、トリガ情報を受信する。ブロック812において、UEは、このトリガ情報が、オーバラップしているか否かを判定する。トリガ情報がオーバラップしていない場合、UEは、受信されたトリガ情報によって設定された非周期的なSRSを送信する。ブロック806をご覧いただきたい。トリガ情報がオーバラップしている場合、UEは、ブロック824において、このトリガが、成分キャリア自身の許可で受信されたか否かを判定する。このトリガが、CC自身の許可で受信されている場合、UEは、CCで受信された許可に記述されたように、非周期的なSRSを送信する。ブロック826をご覧いただきたい。トリガがCC自身の許可で受信されなかった場合、UEは、ブロック828において、この許可がPCCで受信されたか否かを判定する。この許可がPCCで受信されている場合、UEは、PCCで受信されたトリガによって定義されたパラメータにしたがって、非周期的なSRSを送信する。ブロック830をご覧いただきたい。許可がPCCで受信されていない場合、UEは、RRCによって定義された優先度に基づいて選択されたトリガにしたがって、非周期的なSRSを送信する。ブロック832をご覧いただきたい。
【0076】
図8Dでは、ブロック810において、UEは、トリガ情報を受信する。ブロック812において、UEは、このトリガ情報がオーバラップしているか否かを判定する。例えば、非周期的なSRSは、アップリンク許可とダウンリンク許可との両方によって同時にトリガされたかもしれない。トリガ情報がオーバラップしていない場合、UEは、受信したトリガリング情報に記述されたリソースを用いて、非周期的なSRSを送信する。ブロック806をご覧いただきたい。トリガ情報がオーバラップしていない場合、UEは、ブロック834において、すべてのトリガに従う。例えば、コンフィギュレーションが異なれば、複数のSRSが送信されるだろう。コンフィギュレーションが矛盾していない場合、SRSは、ユニークなコンフィギュレーションにしたがって送信される。このようなルールは、キャリア・アグリゲーション構成の有る場合と、無い場合との両方に適合する
図8Eでは、ブロック810において、UEは、トリガ情報を受信する。ブロック812において、UEは、このトリガ情報がオーバラップしているか否かを判定する。トリガ情報がオーバラップしていない場合、UEは、受信されたトリガ情報によって設定された非周期的なSRSを送信する。ブロック806をご覧いただきたい。トリガ情報がオーバラップしており、異なるコンフィギュレーション情報を含んでいる場合、UEは、オーバラップしているトリガを、エラー・イベントとして解釈し、非周期的なSRSはトリガされない。ブロック836をご覧いただきたい。
【0077】
当業者であれば、情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの何れかを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、前述された説明を通じて参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または磁性粒子、光学場または光学粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表現されうる。
【0078】
当業者であればさらに、本明細書の開示に関連して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、さまざまな例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、これらの機能の観点から一般的に記載された。これら機能がハードウェアとしてまたはソフトウェアとして実現されるかは、特定の用途およびシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、特定の用途のおのおのに応じて変化する方式で、前述した機能を実現しうる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。
【0079】
本明細書の開示に関連して記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または前述された機能を実現するために設計された前述した何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサは、マイクロ・プロセッサでありうるが、代替例では、このプロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロ・コントローラ、またはステート・マシンでありうる。プロセッサは、例えばDSPとマイクロ・プロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロ・プロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロ・プロセッサ、またはその他任意のこのような構成であるコンピューティング・デバイスの組み合わせとして実現されうる。
【0080】
本明細書の開示に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールで、またはこの2つの組合せで実施されうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、また記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在しうる。ASICは、ユーザ端末内に存在しうる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在しうる。
【0081】
1または複数の典型的な設計では、記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはこれらの任意の組み合わせによって実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能は、コンピュータ読取可能な媒体上に格納されるか、あるいは、コンピュータ読取可能な媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータによってアクセスされうる任意の利用可能な媒体でありうる。限定ではなく、一例として、このようなコンピュータ読取可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶装置、あるいは、命令群またはデータ構造の形式で所望のプログラム・コード手段を伝送または格納するために使用され、かつ、汎用コンピュータまたは特別目的コンピュータ、あるいは、汎用プロセッサまたは特別目的プロセッサによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能な媒体として適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(diskおよびdisc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびブルー・レイ・ディスク(disc)を含む。これらdiscは、レーザを用いてデータを光学的に再生する。それに対して、diskは、通常、データを磁気的に再生する。前述した組み合わせもまた、コンピュータ読取可能な媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0082】
本開示の前述した記載は、当業者をして、本開示の製造または利用を可能とするように提供される。本開示に対するさまざまな変形は、当業者に容易に明らかであって、本明細書で定義された一般原理は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されうる。このように、本開示は、本明細書で示された例および設計に限定されることは意図されておらず、本明細書で開示された原理および新規な特徴に一致した最も広い範囲に相当するとされている。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
無線システムにおける無線通信の方法であって、
非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする、オーバラップ情報を受信することと、
受信したトリガ情報にしたがって、前記オーバラップ情報を処理することと、を備える方法。
[2]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾しないコンフィギュレーション情報を備え、
前記処理することは、前記コンフィギュレーション情報にしたがって、非周期的なSRSを送信することを備える、上記[1]に記載の方法。
[3]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾するコンフィギュレーションを備え、
前記処理することは、前記オーバラップ情報をエラー・イベントとして取り扱うことを備える、上記[1]に記載の方法。
[4]
前記オーバラップ情報は、アップリンク許可で受信されたトリガと、ダウンリンク許可で受信されたトリガとを備える、上記[1]に記載の方法。
[5]
前記無線システムは、複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムを備える、上記[1]に記載の方法。
[6]
複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムにおける無線通信の方法であって、
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアのための、非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする情報を含むダウンリンク許可を受信することと、
受信したトリガ情報にしたがって前記SRSを送信することと、を備える方法。
[7]
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、上記[6]に記載の方法。
[8]
無線通信システムにおける無線通信のための装置であって、
非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする、オーバラップ情報を受信する手段と、
受信したトリガ情報にしたがって、前記オーバラップ情報を処理する手段と、を備える装置。
[9]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾しないコンフィギュレーション情報を備え、
前記処理する手段は、前記コンフィギュレーション情報にしたがって、非周期的なSRSを送信する手段を備える、上記[8]に記載の装置。
[10]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾するコンフィギュレーションを備え、
前記処理する手段は、前記オーバラップ情報をエラー・イベントとして取り扱う手段を備える、上記[8]に記載の装置。
[11]
前記オーバラップ情報は、アップリンク許可で受信されたトリガと、ダウンリンク許可で受信されたトリガとを備える、上記[8]に記載の装置。
[12]
前記無線システムは、複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムを備える、上記[8]に記載の装置。
[13]
複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムにおける無線通信の装置であって、
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアのための、非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする情報を含むダウンリンク許可を受信する手段と、
受信したトリガ情報にしたがって前記SRSを送信する手段と、を備える装置。
[14]
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、上記[13]に記載の装置。
[15]
無線通信システムにおける無線通信のための装置であって、
メモリと、
非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする、オーバラップ情報を受信し、
受信したトリガ情報にしたがって、前記オーバラップ情報を処理するように構成され、前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、を備える装置。
[16]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾しないコンフィギュレーション情報を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンフィギュレーション情報にしたがって、非周期的なSRSを送信することによって処理するように構成された、上記[15]に記載の装置。
[17]
前記オーバラップ情報は、前記非周期的なSRS送信に矛盾するコンフィギュレーションを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記オーバラップ情報をエラー・イベントとして取り扱うことによって処理するように構成された、上記[15]に記載の装置。
[18]
前記オーバラップ情報は、アップリンク許可で受信されたトリガと、ダウンリンク許可で受信されたトリガとを備える、上記[15]に記載の装置。
[19]
前記無線システムは、複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムを備える、上記[15]に記載の装置。
[20]
複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムにおける無線通信のための装置であって、
メモリと、
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアのための、非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする情報を含むダウンリンク許可を受信し、
受信したトリガ情報にしたがって前記SRSを送信するように構成され、前記メモリに接続された少なくとも1つのプロセッサと、を備える装置。
[21]
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアは、システム情報ブロック−2(SIB−2)リンク・アップリンク成分キャリアを備える、上記[20]に記載の装置。
[22]
無線ネットワークにおける無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
記録された非一時的なプログラム・コードを有する非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を備え、前記プログラム・コードは、
非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする、オーバラップ情報を受信するためのプログラム・コードと、
受信したトリガ情報にしたがって、前記オーバラップ情報を処理するためのプログラム・コードとを備える、コンピュータ・プログラム製品。
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複数の成分キャリアを含むマルチキャリア・システムにおける無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、
記録された非一時的なプログラム・コードを有する非一時的なコンピュータ読取可能な媒体を備え、前記プログラム・コードは、
前記複数の成分キャリアのうちの少なくとも1つの成分キャリアのための、非周期的なサウンディング基準信号(SRS)送信をトリガする情報を含むダウンリンク許可を受信するためのプログラム・コードと、
受信したトリガ情報にしたがって、前記SRSを送信するためのプログラム・コードとを備える、コンピュータ・プログラム製品。