(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記回転するインサート(44)の変位では、前記回転するインサート(44)を、偏心した回転によって、前記ネック部分(47)に近位で形成される開口部に対して変位させる、請求項1に記載の方法。
工程(ii)に続いて、前記回転するインサート(44)が移動してそれらの始動位置に戻り、その後、前記横方向の引手部インサート(43)もまた、それらの始動位置に戻り、任意に前記工程サイクルを反復する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書で使用される「アンダーカット」という用語は、金型からの物品除去を妨げる(該金型が、物理的外形の少なくとも一部と交差する直線方向に開放されるとき)該外形を意味する。
【0018】
本明細書で使用される「複数のアンダーカット」という用語は、同じ外形が、金型からの物品除去を妨げる(該金型が、該外形の少なくとも一部と交差する複数の直線方向に開放されるとき(典型的に該方向は互いに対して直角である))ことを意味する。
【0019】
本明細書で使用される「z軸」は、長手方向の軸Z(又は物品の中心線)である。
【0020】
本明細書で使用される「x−y」平面は、z軸に対して実質的に垂直である平面である。
【0021】
本明細書で使用される「プリフォーム」という用語は、膨張させて完成した物品を形成する前に生成される、成形された要素である。プリフォームは、必然的に、完成した吹込物品よりも幾分小さい。プリフォームは、一般に、例えば、溶解温度を超える高温での射出成形によって生成される。
【0022】
本明細書で使用される「延伸吹込成形」という用語は、プリフォームがそれらのガラス転移温度を上回るまで加熱され、次いで、高圧媒体、好ましくは空気を使用して金型中に吹込まれて、容器のような中空の物品を形成する方法である。通常、プリフォームは、方法の一部として、延伸ロッドを用いて延伸される。
【0023】
本明細書で使用される「再生利用」材料は、消費者使用後再生利用(PCR)材料、産業使用後再生利用(PIR)材料、及びそれらの混合物を包含する。
【0024】
本明細書で使用される「リグラインド」材料は、破砕又は造粒によって回収された、スプル、ランナ、過剰のパリソン材料、並びに射出成形や吹込成形及び押出し操作からの不良品のようなサーモプラスチック廃棄材料である。
【0025】
本明細書で使用される接頭辞「バイオ(bio-)」は、再生可能資源に由来した材料を指定するように使用される。
【0026】
本発明は、一体式ネック部分(47、305、603)及び複数のアンダーカットを形成する該ネック部分(47、305、603)の基部にある少なくとも1つの凹所(50、308、604)を有する物品(42、309、601)を形成する工程と、該物品(42、309、601)が、形成工程において作成された最終の物理的外形を保持するように、形成工程の終わりに該物品(42、309、601)を脱型する工程と、を含む、吹込成形品(42、309、601)の製造のための方法を目的とする。これは、不可避的に、前記吹込物品を塑性で変形させることなく、物品が脱型されるべきであることを意味する。「一体式ネック部分」とは、本明細書において、前記ネック部分が前記物品との1つの部品であることが意図される。
【0027】
本発明の目的のために、好適な凹所は、密閉部が物品と連結されるとき、該物品の一部が該密閉部の少なくとも一部を取り囲むことを許容する凹所である。そのような凹所は、密閉部が、前記物品に連結されるとき、前記物品の最表面の頂点と実質的にぴったり重なったままであることを可能にし得る。「密閉部の少なくとも一部」とは、本明細書において、前記密閉部が前記物品に連結されるとき、前記部分が密閉部の外辺部周囲で延出して、密閉部の中心から、及びx−y平面で取られて、少なくとも45°、好ましくは少なくとも60°、より好ましくは60°〜360°の角度を形成することが意図される。
【0028】
前記物品のネック部分の基部にあるアンダーカットを備える物品を脱型することに関するオーバーアーチング問題を解決する、上述の新規方法は、そのような結果を達成するための複数の任意の詳細な工程を含むことが見出されている。
【0029】
次の節は、図面を参照しながら、本発明の実施形態を図示する。第1に、本発明の方法によって作製される物品及び好適な密閉部が考察され、本発明による方法の好ましい実施形態の詳述が続く。
【0030】
物品
本発明の方法によって形成される物品は、そのネック部分の基部にある複数のアンダーカット、好ましくは少なくとも2つのアンダーカット、より好ましくは少なくとも3つのアンダーカット、更により好ましくは少なくとも4つのアンダーカットを備えてもよい。そのようなアンダーカットを作成する特に好ましい外形は、少なくとも1つの湾曲した表面、好ましくは凹面を備える外形である。
【0031】
本発明の方法によって作製される物品は、容器、デバイス、ハンドル、器具、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。好ましい物品は、多様な分野において使用するための容器である。そのような分野の非限定的例としては、ボディーソープ、シャンプー、及びコンディショナー用の容器のような美容製品;織物及び/若しくは硬面を洗浄する及び/若しくは調湿するための洗剤若しくは他の洗浄調製物用の容器のような、家庭内及び/又は家庭用製品、マウスウォッシュ用の容器のような口腔ケア製品等がある。
【0032】
本発明の方法によって作製される物品は、任意の好適なプラスチック樹脂材料で作製される可能性がある。本発明において使用するのに好ましいプラスチック樹脂材料は、ポリオレフィン(PP及びPEのような)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ乳酸(PLA)又はポリエチレンテレフタレート(PET)であり得る。一実施形態では、プラスチック樹脂材料は、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。あるいは、本発明の方法によって作製される物品は、再生可能材料、再生利用材料、リグラインド材料、及びこれらの混合物からなる群から選択される持続可能材料(sustainable materials)で作製されてもよい。
【0033】
「再生可能材料」の例としては、バイオポリエチレン、バイオポリエチレンテレフタレート、及びバイオポリプロピレンが挙げられる。本明細書で使用されるとき、特に明記しない限り、「ポリエチレン」は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及び超低密度ポリエチレン(ULDPE)を包含する。本明細書で使用されるとき、特に明記しない限り、「ポリプロピレン」は、ホモポリマーポリプロピレン、ランダムコポリマーポリプロピレン、及びブロックコポリマーポリプロピレンを包含する。
【0034】
図1A〜Eを参照すると、該物品(101)は、ネック部分(103)によって画定される開口部(102)を備える容器であってもよく、該ネック部分(103)は、上面(104)を備えてもよい。前記ネック部分(103)の上面(104)の少なくとも一部分は、前記物品(101)の中心線(又はz軸)に対して平行に延出する軸に沿って取られて、前記物品の最上面の少なくとも一部分の下にあってもよい。前記物品の最上部は、少なくとも1つのショルダ(105)の形態であってもよく、好ましくは該ショルダは、前記ネック部分(103)の基部にある凹所を画定するように、前記ネック部分(103)の外辺部の少なくとも一部に対して平行に延出する。凹所は、前記ショルダ(105)と前記ネック部分(103)との間に位置してもよい。そのような構成の利点は、それにより密閉部(106)のはめあいが吹込物品の中へ実質的に沈降することが可能となることである。「の中へ沈降する」とは、本明細書において、前記密閉部(106)の少なくとも1つの表面が、前記物品の少なくとも1つの表面と実質的にぴったり重なったままであり、好ましくは前記物品の前記少なくとも1つの表面が、前記ショルダ(105)の外面上にあることが意図される。好ましくは前記少なくとも1つの表面は、前記物品の中心線に対して実質的に平行な平面に沿って取られた最上面である。
【0035】
一実施形態では、前記凹所の少なくとも一部分は、実質的に凹状の形状である。この構成は、密閉部(106)と物品とが一緒に連結されるとき、それらの2つの間のギャップを低減するという利点を有する。しかしながら、この外形上の複雑性は、現在の方法を使用した厄介な型外しをもたらす。実際、そのような凹所は、移動金型開放中の伝統的な一直線の引きによる、物品の型外しを許容しない。
【0036】
一実施形態では、前記密閉部(106)がはめられる物品の一部(101)と、それと対向した関係にある密閉部(106)の一部の間の境界面の少なくとも一部は、凹状、凸状、直線状、非直線状、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される外形を提示する。好ましくは前記境界面は、前記ショルダ(105)の少なくとも1つの表面に沿っている。
【0037】
別の実施形態では、本発明の方法によって作製される物品は、前記ネック部分(103)の基部にある非直線状の外形を備えてもよい。前記非直線状の外形の曲率は、一旦、密閉部が物品上にはめられると、前記物品の一部が前記密閉部(106)の少なくとも一部を取り囲むことを可能にし得る。好ましくは、密閉部(106)の少なくとも一部を取り囲む前記物品の一部は、前記ショルダ(105)の少なくとも1つの表面、より好ましくは前記物品のネック部分に対向する前記ショルダ(105)の内表面(107)である。
【0038】
一実施形態では、前記ショルダ(105)の内表面(107)は、10°未満、好ましくは8°未満、より好ましくは5°未満の正の抜き勾配を備えてもよい。そのような抜き勾配は、前記表面上に形成される金型分割線に対して垂直の平面から取られた表面の角度として定義される。10°未満の正の抜き勾配を有することは、消費者受け入れ、及び様々な物品寸法にわたる同じ密閉部の再利用の可能性を含む、複数の理由で重要であり得る。理論に拘束されることなく、抜き勾配が小さければ小さいほど、物品と密閉部との間で、該密閉部がその上に組立てられた後に存在することになる空間又はギャップは小さくなると考えられる。したがって、より審美的に心地良い設計を達成すること、及び消費者受け入れを獲得することになる。更に、前記ショルダ(105)の内表面(107)上に低い正の抜き勾配を有することは、ゼロ又は低い正の抜き勾配を有する密閉部の利用を可能にする。低い正の抜き勾配を有する密閉部は次いで、多様な異なるショルダ設計と共に、及び/又はショルダを全く有さない物品と共に、使用されてもよい。これは、多種多様な物品にわたって同じ密閉部が使用され得、したがって、規模を作り出すことから、より大きな柔軟性をもたらし、それは今度は、典型的に、費用及び物流の複雑性を低減する。
【0039】
好ましい実施形態では、本発明の方法によって作製される物品は、スナップビード、スレッド、及びこれらの組み合わせからなる群から選択することができる密閉部保持機構(108)を含んでもよい。前記密閉部保持機構(108)は、前記ネック部分(103)の外辺部の少なくとも1つの区分から突出してもよく、好ましくは前記密閉部保持機構(108)は、前記ネック部分(103)の上面(104)の基部に位置する。そのような突出部が、物品の型外しを更に複雑化することは、当業者にとって明らかであろう。実際、そのような密閉部保持機構(108)は、水平の「x−y」平面に対して実質的に垂直の方向での、前記物品の金型からの除去を妨げるであろう。
【0040】
一実施形態では、前記密閉部保持機構(108)は、距離「a」にわたって、基端部から末端部まで突出してもよい。典型的に、前記基端部は、前記末端部よりもz軸により近い。好ましくは前記距離「a」は、前記z軸に対して実質的に垂直の平面に沿って取られる。一実施形態では、距離「a」は、3mm未満、好ましくは2mm未満、より好ましくは0.5mm〜2mm、最も好ましくは0.5mm〜1.5mmである。
【0041】
密閉部
本発明の方法によって作製される物品と共に使用され得る密閉部は、該物品の準拠に好適である任意の密閉部でもある。
【0042】
一実施形態では、密閉部(106)は、前記物品(101)と連結することが可能であってもよく、好ましくは該密閉部(106)は、前記密閉部保持機構(108)と相互作用して、該密閉部(106)を前記物品(101)上に固定する、連結手段(図示せず)を備える。
【0043】
一実施形態では、前記密閉部(106)は、前記物品に連結されるとき、前記密閉部(106)が第1の位置にあるときに通路を経て前記物品の内面と外面との間の流体連通を提供してもよい。前記密閉部(106)が第2の位置へと移動するとき、前記通路は閉塞され、流体連通は遮断される。結果的に、前記密閉部(106)は、前記第1の位置から前記第2の位置へと移動してもよく、逆もまた同様である。好ましくは前記第1の位置から前記第2の位置への移動は、並進、回転及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0044】
方法
吹込成形は、容器、燃料タンク、ハンドル等のようなプラスチック物品の製作のための、周知の製造方法である。吹込成形工程は、プラスチックを溶解させ、それをパリソン又はプリフォームへと形成することから始まる。パリソンは次いで、金型の中へ締め付けられ、加圧媒体、通常は空気が、その中に吹込又はポンプ注入される。空気圧力は、プラスチックに、金型の周辺の外形に整合するよう強いる。一旦、プラスチックが冷却し、硬化すると、金型が開き、部品が排出される。
【0045】
吹込成形プラットホームの次の3つの主要な型が存在する:押出し吹込成形(EBM)、射出吹込成形(IBM)及び延伸吹込成形(SBM)。いくつかの適用では、形成されるべき物品の特性及び複雑性に応じて、射出延伸吹込成形(ISBM)のような、上述の吹込成形プラットホームの組み合わせがより適切であり得る。
【0046】
次のページは、そのネック部分の基部にある複数のアンダーカットを備える物品を形成及び脱型するための、本発明による方法の好ましい実施形態を図示する。
【0047】
一実施形態では、そのような物品は、少なくとも1つの移動プラグの、該物品の第1の部分に対する並進によって、前記ネック部分の基部にある少なくとも1つの凹所を形成する工程を含む方法によって、吹込みされてもよい。そのような方法の利点は、金型のいかなる部分も捕捉されて留まらないように、物品のネック部分を、物品の底部に対して下向き方向に本質的にずらすことによって、凹所が形成されることである。したがって、ネック部分で多数のアンダーカットを提示する物品に対してでさえ、金型の直線変位を介した単純な脱型が達成され得る。別の利点は、より複雑な金型外形に対する必要性が回避されることである。この方法は、
図2A〜Dを参照しながら、よく理解され得る。そのような方法は、
a)
図2A、好ましくは、物品のネック部分(305)によって画定される開口部(304)の付近に突出した領域(303)を有する中間品(301)を、型穴(302)中に吹込みする工程と、
b)任意に、前記中間品(301)を第2の型穴(306)中に定置する工程と、
c)
図2B〜C、好ましくは突出した領域が、少なくとも0.1MPa(1バール)の中間吹込物品(301)の内側の圧力を維持しながら、該内向きの移動プラグ(307)を用いてくぼませる、1つ以上の移動プラグ(307)を利用して、1つ以上の凹所(308)を形成する工程と、
d)好ましくはプラグ(307)を回収する前に、吹込物品(309)内の過剰の圧力を放出する工程と、
e)
図2D、完成した吹込物品(309)を前記第2の型穴(306)から排出する工程と、を含んでもよい。
【0048】
図2Aに示される工程は、吹込成形プラットホームの主要な型のいずれか、又はそれらの組み合わせと共に行うことができる。一実施形態では、前記成形プラットホームは、射出されたプリフォームが型穴中に配置され、突出したネック部分(305)を有する中間品(301)へと延伸吹込成形される、射出延伸吹込成形(ISBM)である。別の実施形態では、成形プラットホームは、押出しされたパリソンが吹込されて、突出したネック部分(305)を備え、好ましくは少なくとも1つの密閉部保持機構を更に備える、吹込物品を形成し得る、押出し吹込成形(EBM)であり得る。
【0049】
図2A〜Cに示される工程は、中間品の吹込成形の直後に(即ち、第2の型穴の必要性を伴わずに)、同じ型穴中で行われてもよい。同じ空洞中で行われる場合、これは、突出した領域(303)の吹込成形と凹所形成との間の時間が最小化されるという利点を有する。別の利点は、吹込物品対前記プラグ(307)の相対的移動が何ら存在しないため、最終品に対する、具体的にはネック部分周囲の公差が非常に緊密であることである。
【0050】
変形において、中間品(301)は、中間品(301)が吹込まれる型穴(302)に対して異なる、第2の型穴(306)まで移動させてもよい。プラグ(307)が別個の型穴中に利用される場合、吹込中間品(301)は、第2の型穴(306)中に定置する直前に再加熱されてもよい。再加熱工程は、中間品(301)の吹込み工程、転送及び/又は保管時間中に、ネック部分(305)の基部にある領域が冷却しすぎた場合に行われてもよい。好ましい実施形態では、中間吹込物品は、吹込成形直後に、第2の型穴(306)中に転送されてもよい。
【0051】
図2B〜Cに示される工程において、中間品は、第2の型穴(306)中の物品の正の場所を可能にするために加圧されてもよく、好ましくは前記プラグ(307)は、吹込物品の前記ネック部分(305)の基部にある突出した領域(303)中に押込まれ、より好ましくは前記プラグ(307)は、少なくとも1つのプラグ補助ピストンの形態であり、更により好ましくは前記プラグ(307)は、吹込ノズル(311)の少なくとも1つのセグメントであり、前記吹込ノズル(311)内及び/又は前記吹込ノズル(311)の外辺部の外側上に位置し得る。結果として、突出した領域(303)は、吹込物品(309)のショルダ(312)に対してくぼませてもよい。プラグの雄型部分が、前記物品と完全に係合するとき、0.1〜2MPa(1〜20バール)、好ましくは0.1〜0.5MPa(1〜5バール)の過圧力を利用して、最終吹込物品の外形を第2の型穴(306)の雌型部品に対して較正してもよい。吹込物品の内側のこの圧力は、異なる機能を満たし得る。第1に、それは、物品を、吹込み後に二次冷却サイクルとして本質的に機能する、低温の第2の型穴(306)壁部に対して押し付ける。これは、特に高温の二次金型(313)が用いられている場合に、最終品におけるパネル及び底部変形を防止し得る。最終品における不必要な変形を回避するために、0.5MPa(5バール)を上回る圧力が必要とされ得る。より高い圧力は、それらが、プラグ(307)の移動中にくぼんだ領域の近くの局所変形の回避を補助するため、有益であることが見出されている。これらの変形は、通常、その領域における放射状張力及び接線の圧縮応力によって引き起こされる。最後に、内側の圧力物品はまた、前記第2の型穴(306)の内側に向かって進行的に移動するにつれてプラスチックをプラグ(307)の金属スキン(又は外面)に対して形作る、雌型流体静力学的なダイとしても動作する。一旦、雄型プラグ(307)が完全に係合されると、プラスチックは、プラグに適合され得、最終凹所外形が達成される。好ましい実施形態では、前記移動プラグ(307)の外部輪郭は、前記少なくとも1つの凹所(308)の内面輪郭に対応してもよく、好ましくは前記少なくとも1つの凹所(308)は、少なくとも1つの凹状部分を備える。
【0052】
図2C〜Dに示される工程において、好ましくは最終吹込物品(309)が排出される前に、過剰の内側の圧力吹込物品は、通気孔を付けられ、プラグ(307)は、除去されてもよい。
【0053】
好ましい実施形態では、
図2B〜Cに示される工程は、前記中間品(301)の前記ネック部分(305)の基部にある領域における材料の温度が、ガラス転移温度T
gを下回る温度に維持されながら行われる。ポリエチレンテレフタレート(PET)で作製される物品について、そのような温度体制が維持されることが特に好ましい。別の実施形態では、前記温度は、ガラス転移温度Tgと、溶解温度Tmとの間で維持される。好ましくは、ポリオレフィン(PP及びPEのような)で作製される物品について、そのような温度体制が維持される。
【0054】
別の実施形態では、そのようなくぼんだ物品を脱型することは、移動する金型インサートを利用する方法によって達成されてもよい。そのような方法の利点は、アンダーカットを作成する複雑な外形が、直接、吹込みによって形成され得ることである。金型開放中に前記アンダーカットによって通常は捕捉されるであろう金型の部分は、形成工程に続いて、複数の金型インサートに分けられ、隙間が提供され、形成された物品が金型を単純に開放することによって除去することができるまで、1つ以上の相においてずらされる。
【0055】
図3A〜B及び
図4A〜Cを参照すると、上述の実施形態による方法は、
(i)物品(42)を型穴(45)中に吹込みして、好ましくはネック部分(47)の基部にある凹所(50)を形成する工程と、
(ii)横方向の引手部インサート(43)を第1の相作動において変位させて、後続の相運動において回転するインサート(44)のための隙間を提供する工程と、
(iii)少なくとも1つの第2の相運動において回転するインサート(44)を変位させて、アンダーカット形体のための隙間を最後に提供することにより、金型が開放され、かつ、完成した物品が排出されることを可能にする、工程と、
(iv)完成した物品を排出するために金型(46)を開放する工程と、を含む。
(v)好ましくは、前記回転するインサート(44)は、移動して、それらの始動位置に戻り、その後、前記横方向の引手部インサート(43)もまた、それらの始動位置に戻り、任意に、工程サイクルが反復される。
【0056】
工程(ii)において、横方向の引手部インサート(43)は、直線運動で作動して、回転するインサート(44)の次の移動のための空間を作ってもよい。横方向の引手部インサート(43)は、金型が開放される方向とは異なる方向に移動してもよい。第1の相作動は、直線状の運動であってもよく、横方向の引手部インサート(43)を格納してもよい。一実施形態では、金型は、金型分割線に沿った開放を可能にするために、少なくとも2つのパーツに分けられてもよく、好ましくは該少なくとも2つのパーツは対称であり、各々が金型の一半を形成する。好ましくは横方向の引手部インサート(43)は、金型の各半分の上に格納される。前記横方向の引手部インサート(43)は各々、物品のネック部分(47)及び密閉部保持機構(48)の、1つの四分円を形成する機能を果たしてもよい。前記第1の移動によって、物品に隣接した、金型中に作り出された空間は、回転するインサート(44)のための隙間が移動することを可能にし得る。
【0057】
理論に拘束されることなく、アンダーカット領域を取り除くための2つの移動するインサート(41)の単一の組を有することは、望ましくないと考えられる。実際、移動するインサート(41)の単一の組を使用することは、ネック部分(47)の周囲及びそれの基部にある半円又は180度の弧を作成する各々の該移動するインサート(41)をもたらすであろう。180度の弧を作成する、移動するインサート(41)のいずれの回転も、金型がその閉鎖位置にありながらの金型分割線における衝突を引き起こすであろう。他方で、そのような衝突を回避するために、2つを超える移動するインサート(41)を有し、そのうちの少なくとも2つが回転するインサート(44)であり、各々が180度未満、好ましくは90度以下の弧を作成することが好ましい。一実施形態では、回転するインサート(44)は、回転するインサート(44)の表面のうちの少なくとも1つの上に凹状形状を備える。好ましくは、回転の角度(A
r)は、180度と、ネック部分に対向している回転するインサートの少なくとも1つの表面によって形成される角度(A
s)との差異を超えない。より好ましくは、回転の角度(A
r)は、ネック部分に対向している回転するインサートの少なくとも1つの表面によって形成される角度(A
s)以上である。最も好ましくは、回転(A
r)の角度は、次の式(I)を満たす:
A
s≦A
r≦(180°−A
s)(I)
【0058】
好ましい実施形態では、移動するインサート(41)の総数は4つであり、金型半分の間で均等に分割された2つの90度の部分に二分された180度の凹状部分を提示する。好ましくは、各金型半分上の、2つの対称的に反対の又は鏡像の移動するインサート(41)の2組。移動するインサート(41)の凹状形体は、ネック部分(47)及び少なくとも1つの密閉部保持機構(48)を部分的に囲んでもよい。より好ましい実施形態では、移動するインサート(41)の前記2組は、横方向の引手部インサート(43)の1組及び回転するインサート(44)の1組を含む。
【0059】
工程(iii)は、前記回転するインサート(44)を、偏心した回転によって、前記ネック部分(47)に近位で形成される開口部に対して変位させて、ショルダ(49)設計及び密閉部保持機構(48)によって引き起こされるアンダーカットを取り除く工程を含む。回転するインサート(44)の回転軸は、物品のネック部分(47)の直径に対して偏心した移動を可能にするように位置付けられてもよい。軸がネック部分(47)の中心線と共線状であった場合、回転するインサート(44)は、回転全体にわたってネック部分(47)の表面と接触したままであり得、形成された物品(42)の剪断又は擦過を引き起こす可能性がある。回転軸をネック部分(47)の直径軸から相殺することは、段階的放出、及びネック部分(47)と関連の回転するインサート(44)の輪郭との間の隙間を許容し得、したがって、成形された表面の擦過又は剪断のいずれの危険性も排除する。一旦、前記回転するインサート(44)がアンダーカット領域を取り除くと、成形された物品の除去は次いで、従来の金型開放動作を利用することによって達成されてもよい。
【0060】
工程(v)は、回転するインサート(44)がそれらの最初の成形位置に戻ることを可能にし、横方向の引手インサートがそれらの最初の場所に戻るための空間を空ける。この操作は、成形されるべき物品の外郭の完成を可能にし得る。これらの工程に続いて、金型は、次の物品を吹込みする準備ができており、工程サイクルを再始動する。
【0061】
別の実施形態では、そのようなくぼんだ物品を脱型することは、いくつかの金型部分を画定する、いくつかの分割線を含む特定の金型設計を利用する方法によって達成されてもよく、その方法は、該金型部分を既定の様式でずらす動作を含む。そのような方法の利点は、アンダーカットを作成する複雑な外形が、直接、吹込みによって形成され得ることである。前記アンダーカットによって通常は捕捉されるであろう金型の部分は、複数の金型部分に分けられ、完成した物品を損傷なしに排出することを可能にするために更なる相においてずらされる。
【0062】
上記の実施形態の特定の例では、金型及び型穴は、金型空洞の本体部分から分けられた、ネック部分の基部にある上部を有するように設計されてもよい。金型空洞の上部は、物品の表面上に形成されるべき雌型の形状の凹所を含んでもよく、一方、本体部分は、残部を含む。本発明の範囲を限定することを意図せずに、本体部分は、一般に、本体部分全体を一緒に形成する2つの本体部分半分(又はセグメント)に分けられてもよく、吹込物品の排出中に開放されてもよい。典型的に、金型空洞の本体部分は、好ましくは物品の底部を形成するための専用にされる吹込空洞の底部を用いて、更に分けられてもよい。底部の並進は、典型的に、残りの本体部分を開放する前に生じる。
【0063】
図5A〜Fを参照すると、上述の実施形態による方法は、
(i)物品(601)を型穴(602)中に吹込みして、好ましくは一体式ネック部分(603)及びそれの基部にある少なくとも1つの凹所(604)を形成する工程と、
(ii)好ましくはネック部分(603)の基部にある、金型(605)の少なくとも1つの第1の部分(606)の第1の変位、及び後続の、金型(605)の部分(607)の少なくとも2つのセグメント(616、617)の少なくとも第2の変位を経て、金型(605)を開放する工程と(該第1及び第2の変位が、第1及び第2の平面についてであり、好ましくは該第1及び第2の平面が、互いに対して垂直である)、
(iii)完成した物品を排出する工程と、を含む。
【0064】
一実施形態では、工程(ii)における変位(第1及び第2の両方の変位)は、並進、回転、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。使用されるべき実際の並進は、凹所の設計に応じてもよい。一実施形態では、前記第2の変位は、直線並進であってもよい。
【0065】
好ましい実施形態では、金型(605)は、工程(ii)において生じる複数の変位相を経て開放される。第1の相は、z軸に対して実質的に平行な方向への、第1の部分(606)の、第2の部分(607)、即ち本体部分から離れた変位を含んでもよい。第2の相は、実質的に反対の方向への、好ましくはz軸に対して垂直の方向への、各々、第2の部分(607)の少なくとも2つのセグメント(616、617)の変位を含んでもよい。金型(605)が底部(608)を備える場合、該底部(608)は、好ましくはz軸に対して実質的に平行な方向へ、前記第2の相の前に前記第2の部分(607)から離してずらされる。
【0066】
別の好ましい実施形態では、前記第1の部分(606)は、それ自体が少なくとも2つのセグメント:即ち右の第1の部分(609)及び左の第1の部分(610)に分けられる。第1の相は次に、第1の部分(606)を前記第2の部分(607)から離してずらす前に、更なる変位を含む。z軸から測定して実質的に反対及び鏡像の方向へ、左の第1の部分(610)から離れて移動する右の第1の部分(609)である、前記更なる変位。
【0067】
一実施形態では、前記金型(605)は、交点で10°を超える角度を形成する、少なくとも2つの分割線(613)を備えてもよい。好ましくは前記10°を超える角度は、z軸に対して垂直の平面上の点から始動して取られる。少なくとも2つの分割線(613)は、x−y平面における金型(605)の断面直径に沿って延出し得る少なくとも1つの第1の分割線(611)、及びz軸に沿って延出し得る少なくとも1つの第2の分割線(612)を備えてもよい。しかしながら、前記第1及び第2の分割線(611、612)は、前記それぞれのx−y平面及び前記z軸に対するいずれの角度でも延出し得ることが理解される。一実施形態では、前記少なくとも1つの第1の分割線(611)は、物品上でネック部分(603)から最も遠い位置から、及びz軸に沿って取られて、前記金型(605)の総高さの少なくとも1/2、好ましくは少なくとも3/4に位置してもよい。好ましい実施形態では、前記少なくとも2つの分割線(613)は、互いに対して垂直である。分割線(613)は、いくつかの形態及び/又は外形を有してもよい。例えば、前記分割線(613)は、2次元及び/又は3次元空間において、実質的に直線状、曲線状及び/又は角ばっていてもよい。「2次元」とは、本明細書において、そのような外形が、固体物体の単一の平面、典型的にカーテシアン平面のうちの1つにわたって存在することが意図される。「3次元」とは、本明細書において、そのような外形及び/又は形態が、固体物体の複数の平面にわたって存在することが意図される。好ましくは前記分割線(613)のうちの少なくとも1つは、3次元空間において、実質的に直線状、曲線状及び/又は角ばっている。この構成は、後続のラベリングが影響を受けないことを確認しながら、外面上の多数の湾曲を提示する物品の形成を可能にする等の、複数の利点を導入し得る。実際、分割線を備える金型を有する物品を形成することは、金型部分の間に形成される小さいギャップと組み合わせて作成することの高圧に起因して、分割線の輪郭に対応する非常に小さい突出部(又はフランジ)の作成をもたらす。理論に拘束されることなく、3次元分割線は、これらの突出部を、ラベルの利用時に人間の目によって気付かれる可能性がより低い領域に注意深く位置決めすることを可能にし、完成した吹込物品の適切なラベリングのために好ましいと考えられる。
【0068】
一実施形態では、金型(605)の前記第1の部分(606)は、吹込ノズルと一体式であってもよく、好ましくは前記第1の部分は、形成されているネック部分(603)に近位である。この実施形態では、前記第1の部分(606)は、前記吹込ノズルと一緒にずらされてもよい。
【0069】
更なる実施形態では、前記第1の部分(606)は、それ自体が、形成されている物品のネック部分(603)の基部にある少なくとも1つの第3の分割線(614)を含んでもよい。これは、損傷なしに密閉部保持機構(615)の型外しを許容するような方法での、第1の部分(606)の、z軸から離れた変位を可能にし得る。好ましくは、前記第3の分割線(614)は、金型(605)の前記少なくとも1つの第1の部分(606)を、少なくとも1つの右の第1の部分(609)及び少なくとも1つの左の第1の部分(610)に分ける。一実施形態では、前記第3の分割線(614)は、前記第2の分割線(612)と同じ平面に沿って延出する。
【0070】
一実施形態では、工程(i)は、第2のアンダーカットを形成する少なくとも1つの密閉部保持機構(615)を形成する工程を含む。好ましくは前記密閉部保持機構(615)は、物品の形状全体と一緒に形成される。より好ましくは前記密閉部保持機構(615)は、金型の第1の部分(606)の内壁の少なくとも1つの表面によって形成される。更により好ましくは、前記密閉部保持機構(615)は、右の第1の部分(609)及び/又は左の第1の部分(610)のいずれかの少なくとも1つの表面によって形成される。
【0071】
一実施形態では、前記金型(605)は、
(a)前記少なくとも1つの右の第1の部分(609)の第1の変位、及び実質的に同時の、前記少なくとも1つの左の第1の部分(610)の変位と、
(b)後続の、金型(605)の第2の部分(607)の前記少なくとも2つのセグメント(616、617)の少なくとも第2の変位と、である工程(好ましくは工程(b)は、存在する場合、底部(608)の変位後に行われる)を経て開放されてもよく、
前記第1の変位は、z軸から測定して−10°未満、好ましくは−10°〜−45°の角度「g」であり、前記少なくとも左の第1の部分(610)の前記同時の変位は、z軸から測定して10°を超える、好ましくは10°〜45°の角度「g
1」である。これは、1つ以上のアンダーカットを形成する物品の部分を塑性で変形及び/又は損傷させることなく、金型(605)の開放を可能にする。この実施形態では、利用される角度及び力は、形成されている物品の材料特性及び材料の厚さに応じるであろう。好ましくは材料の弾性の最大点は、特に工程(a)中に超過されない。より好ましくはアンダーカットの基部にある部分(part)の部分(portion)は、形成されている材料の降伏応力を下回る応力に付される。
【0072】
別の実施形態では、少なくとも1つの密閉部保持機構(615)は、3mm未満、好ましくは2mm未満、より好ましくは0.5mm〜2mm、最も好ましくは0.5mm〜1.5mmの距離「a」にわたって、基端部から末端部まで突出してもよい。理論に拘束されることなく、3mmを超えて突出した保持機構(615)は、アンダーカット領域に近位で生成されている高い応力集中を引き起こすと考えられる。これは今度は、その部分の塑性変形をもたらす場合があり、それは好ましくは回避されるべきである。
【実施例】
【0073】
(実施例1)
標準的なPET樹脂(Equipolymer C93、IV=0.80 dl/g)プリフォーム(perform)を、65℃の金型温度で延伸吹込成形する。中間品を、360度の突出したネックと共に吹込する。中間品を吹込型穴から排出し、二次空洞に提示する。雄型プラグを使用して、ネックを凹所させる。最終品は、360度のショルダ輪郭を備えるネックを有し、ネックは、突出したショルダの最上部分の「x−y」平面から、ネックの底部の「x−y」平面までで測定して、15mmくぼむ。丸形の密閉部を、最終物品の上に被せ、それは密閉部が吹込物品形状の中へ実質的に沈降する効果をもたらす。
【0074】
異なる突出した形状外形の研究を行って、最も好ましい外形を特定した。最も好ましい外形は、くぼんだネックの近くの領域におけるネックをくぼませる操作中に、いずれの不必要な歪みも排除する外形である。ネックの底部における小さい半径を有する外形が、変形を開始する一助となり、具体的には、中間にある突出したネックにおける一直線の壁区分が、プラグの移動中の変形を制御するのに最適であることが見出されている。
【0075】
ネックを凹所させるために必要とされる形状変形は、材料の曲げ、戻り及び延伸の組み合わせであり、変形中に直面する力は、突出した領域における材料分布及び最終的な意図される形状外形に決定的に依存する。突出したネック領域における所望の均一な材料分布を得るために、特定のプリフォームが開発されている。非円筒形の凹所形は、円筒形の凹所形と均等に得ることができるが、それでもなお、凹所区域の近くの領域における変形は、回避することがより困難であることが見出されている。
【0076】
(実施例2)
ボトルを、高密度ポリエチレン樹脂(FORMOSA 5502F、190dC/2.16kgで0.35g/10分)を使用した押出し吹込成形によって作製する。ボトルは、該ボトルのスナップオンネックに対して11.5mmくぼんだ凹所を有する。密閉部を、ポリプロピレン樹脂(BOREALIS RF365MO、230dC/2.16kgで20g/10分)を使用した射出成形によって作製する。密閉部は、ボトル上でスナップされるとき、ボトル(ボトルショルダ)の上面と実質的にぴったり重なったままである。前記ボトルショルダは、120度のアーチにわたって密閉部を取り囲む。ショルダは、吹込成形中に、4つの移動するインサートを有する金型と共に形成される。休止時に、インサートは、ショルダの適切な形成を可能にするが、金型が開き、ボトルが排出される前にインサートを作動させる。この作動は、成形機によって制御される2つの別個の電気モータによって駆動させられる。インサートが休止して留まり、作動されない場合、ボトルは、損傷なしには排出されない。
【0077】
(実施例3)
ボトルを、高密度ポリエチレン樹脂(DOW35060、190dC/2.16kgで0.29g/10分)を使用した押出し吹込成形によって作製する。ボトルは、該ボトルのスナップオンネックに対して8mmくぼんだ凹所を有する。密閉部を、ポリプロピレン樹脂(BOREALIS RF365MO、230dC/2.16kgで20g/10分)を使用した射出成形によって作製する。密閉部は、ボトル上でスナップされるとき、ボトル(ボトルショルダ)の上面と実質的にぴったり重なったままである。前記ボトルショルダは、180度のアーチにわたって密閉部を取り囲む。スナップビードの深さは1mmであり、吹込成形中に形成される。ボトルを、凹所の適切な形成を可能にするが、残りの吹込空洞が開放され、吹込ボトルが排出される前に作動させられる、2つの上部金型半分を有する吹込金型中に吹込する。上部金型半分の作動は、吹込機によって制御され、移動の軌道は、ボトルのz軸に対して30度の角度にあるが、この軌道は、スナップオンビードを含むボトルを損傷なしに型外しすることを可能にする。ボトルは、上部金型半分の移動なしには排出することができない。金型は、金型の上部と本体部分との間の3D分割線を使用する。これは、ボトルがネック部分からボトルの本体中へ円滑な推移を特徴とするときに要求され、そのような3D分割線なしには、金型の当たり確認線は、消費者に可視的となるであろう。
【0078】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきでない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法はそれぞれ、記載された値及びその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0079】
相互参照されるか又は関連するすべての特許又は特許出願を含む、本願に引用されるすべての文書を、特に除外又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求されるすべての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、あるいは、こうした文献が、単独で、又は他のすべての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、ある用語の任意の意味又は定義の範囲が、援用文献中の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中でその用語に与えられる意味又は定義が優先するものとする。
【0080】
以上、本発明の特定の実施形態を例示、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を行い得る点は、当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲に含まれるそのようなすべての変更及び改変を添付の特許請求の範囲において網羅するものとする。