特許第5784811号(P5784811)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5784811
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】継手及び継手取付構造
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/12 20060101AFI20150907BHJP
   F16L 21/08 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   F16L37/12
   F16L21/08 B
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-221460(P2014-221460)
(22)【出願日】2014年10月30日
【審査請求日】2015年1月9日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000128968
【氏名又は名称】株式会社オンダ製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】井村 元
(72)【発明者】
【氏名】置田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】森部 浩成
【審査官】 藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−013105(JP,A)
【文献】 特開2002−372183(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/164762(WO,A1)
【文献】 特開2011−179633(JP,A)
【文献】 特開2013−242046(JP,A)
【文献】 特開2007−040432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 19/03
F16L 19/08
F16L 21/00
F16L 21/06
F16L 21/08
F16L 33/10
F16L 33/23
F16L 37/12
F16L 47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付部材と管体との間に配置され、両者を接続するための継手であって、
前記取付部材には、前記継手を内側に収容して取り付ける取付収容部が設けられ、
該取付収容部には、第1収容部と、該第1収容部よりも前記継手側であって前記第1収容部よりも内径が大きい第2収容部とが設けられ、
前記継手は、内筒部材と、該内筒部材の外側に配設され、該内筒部材との間に前記管体を挿入配置する挿入空間を形成する外筒部材とを有し、
前記内筒部材には、前記第2収容部の内側に挿入配置される内筒小径部と、該内筒小径部よりも前記取付部材側であって前記内筒小径部よりも外径が大きく、前記第1収容部の内側に挿入配置される内筒大径部とが設けられ、
前記外筒部材には、前記内筒小径部の外側に配置され、かつ、該内筒小径部と共に前記第2収容部の内側に挿入配置される外筒挿入部が設けられ、
前記内筒大径部の外径は、前記外筒挿入部の外径よりも小さく、前記外筒挿入部の内径よりも大きく、かつ、前記第1収容部の内径よりも小さく、
前記外筒挿入部と前記第2収容部との間には、該第2収容部の内側に挿入配置され前記外筒挿入部の抜けを防止するための抜け止め部材が配設されることを特徴とする継手。
【請求項2】
前記抜け止め部材は、Cリングであり、前記外筒部材の前記外筒挿入部の外周面には、前記抜け止め部材を配置する抜け止め凹溝が周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の継手。
【請求項3】
前記内筒部材の前記内筒大径部と前記取付収容部の前記第1収容部との間には、前記内筒部材と前記取付収容部との間を止水する環状の止水部材が配設され、前記内筒大径部の外周面には、前記止水部材を配置する止水凹溝が周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の継手。
【請求項4】
前記継手は、前記内筒部材と前記外筒部材とを組み付けた状態で、前記取付部材に取り付けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の継手。
【請求項5】
取付部材に、該取付部材と管体とを接続するための継手を取り付ける継手取付構造であって、
前記取付部材には、前記継手を内側に収容して取り付ける取付収容部が設けられ、
該取付収容部には、第1収容部と、該第1収容部よりも前記継手側であって前記第1収容部よりも内径が大きい第2収容部とが設けられ、
前記継手は、内筒部材と、該内筒部材の外側に配設され、該内筒部材との間に前記管体を挿入配置する挿入空間を形成する外筒部材とを有し、
前記内筒部材には、前記第2収容部の内側に挿入配置される内筒小径部と、該内筒小径部よりも前記取付部材側であって前記内筒小径部よりも外径が大きく、前記第1収容部の内側に挿入配置される内筒大径部とが設けられ、
前記外筒部材には、前記内筒小径部の外側に配置され、かつ、該内筒小径部と共に前記第2収容部の内側に挿入配置される外筒挿入部が設けられ、
前記内筒大径部の外径は、前記外筒挿入部の外径よりも小さく、前記外筒挿入部の内径よりも大きく、かつ、前記第1収容部の内径よりも小さく、
前記外筒挿入部と前記第2収容部との間には、該第2収容部の内側に挿入配置され前記外筒挿入部の抜けを防止するための抜け止め部材が配設されることを特徴とする継手取付構造。
【請求項6】
前記抜け止め部材は、Cリングであり、前記外筒部材の前記外筒挿入部の外周面には、前記抜け止め部材を配置する抜け止め凹溝が周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項5に記載の継手取付構造。
【請求項7】
前記内筒部材の前記内筒大径部と前記取付収容部の前記第1収容部との間には、前記内筒部材と前記取付収容部との間を止水する環状の止水部材が配設され、前記内筒大径部の外周面には、前記止水部材を配置する止水凹溝が周方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の継手取付構造。
【請求項8】
前記継手は、前記内筒部材と前記外筒部材とを組み付けた状態で、前記取付部材に取り付けることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の継手取付構造。
【請求項9】
前記取付収容部の前記第2収容部には、その外周面の少なくとも一部を覆うカバー部材が取り付けられることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の継手取付構造。
【請求項10】
前記取付収容部の前記第2収容部は、弾性を有する樹脂からなることを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の継手取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、継手及び継手取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水栓器具等の取付部材と樹脂製パイプ等の管体とを接続するための継手が知られている。継手は、内筒部材(インサート部材)と、その内筒部材の外側に配設された外筒部材とを有する。継手は、取付部材に取り付けられる。管体は、継手の内筒部材と外筒部材との間に形成された空間に差し込まれる。
【0003】
例えば、特許文献1には、取付部材(基部)と継手の外筒部材(中間部)とによって継手の内筒部材(スリーブ)を保持し、外筒部材が取付部材に対して嵌挿により連結された継手(管継手)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−97879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の継手において、内筒部材は、径方向外側に大きく突出したフランジを有する。内筒部材は、このフランジが取付部材と外筒部材とによって挟持され、軸方向への移動が規制されている。そのため、内筒部材を保持するための構造が複雑となり、部材同士の組み付け性の低下を招いてしまう。
【0006】
また、内筒部材にフランジを設けると、継手の径方向の寸法が大きくなってしまう。また、内筒部材のフランジの厚みが小さいと、フランジの強度を十分に確保できず、フランジの折れが発生し、内筒部材を十分に保持できない場合がある。一方、フランジの厚みが大きいと、継手の軸方向の寸法が大きくなってしまう。
【0007】
さらに、継手の外筒部材が取付部材に対して嵌挿により連結されている。そのため、取付部材に対する外筒部材の連結が不十分となり、外筒部材の抜けが生じてしまう。これにより、取付部材及び外筒部材によって内筒部材を十分に保持できず、内筒部材の抜けが生じてしまう。
【0008】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、簡易な構造であって、組み付け容易化及び小型化を図ることができ、かつ、内筒部材を十分かつ確実に保持できる継手及び継手取付構造を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一の態様は、取付部材と管体との間に配置され、両者を接続するための継手であって、前記取付部材には、前記継手を内側に収容して取り付ける取付収容部が設けられ、該取付収容部には、第1収容部と、該第1収容部よりも前記継手側であって前記第1収容部よりも内径が大きい第2収容部とが設けられ、前記継手は、内筒部材と、該内筒部材の外側に配設され、該内筒部材との間に前記管体を挿入配置する挿入空間を形成する外筒部材とを有し、前記内筒部材には、前記第2収容部の内側に挿入配置される内筒小径部と、該内筒小径部よりも前記取付部材側であって前記内筒小径部よりも外径が大きく、前記第1収容部の内側に挿入配置される内筒大径部とが設けられ、前記外筒部材には、前記内
筒小径部の外側に配置され、かつ、該内筒小径部と共に前記第2収容部の内側に挿入配置される外筒挿入部が設けられ、前記内筒大径部の外径は、前記外筒挿入部の外径よりも小さく、前記外筒挿入部の内径よりも大きく、かつ、前記第1収容部の内径よりも小さく、前記外筒挿入部と前記第2収容部との間には、該第2収容部の内側に挿入配置され前記外筒挿入部の抜けを防止するための抜け止め部材が配設されることを特徴とする継手である。
【0010】
本発明の他の態様は、取付部材に、該取付部材と管体とを接続するための継手を取り付ける継手取付構造であって、前記取付部材には、前記継手を内側に収容して取り付ける取付収容部が設けられ、該取付収容部には、第1収容部と、該第1収容部よりも前記継手側であって前記第1収容部よりも内径が大きい第2収容部とが設けられ、前記継手は、内筒部材と、該内筒部材の外側に配設され、該内筒部材との間に前記管体を挿入配置する挿入空間を形成する外筒部材とを有し、前記内筒部材には、前記第2収容部の内側に挿入配置される内筒小径部と、該内筒小径部よりも前記取付部材側であって前記内筒小径部よりも外径が大きく、前記第1収容部の内側に挿入配置される内筒大径部とが設けられ、前記外筒部材には、前記内筒小径部の外側に配置され、かつ、該内筒小径部と共に前記第2収容部の内側に挿入配置される外筒挿入部が設けられ、前記内筒大径部の外径は、前記外筒挿入部の外径よりも小さく、前記外筒挿入部の内径よりも大きく、かつ、前記第1収容部の内径よりも小さく、前記外筒挿入部と前記第2収容部との間には、該第2収容部の内側に挿入配置され前記外筒挿入部の抜けを防止するための抜け止め部材が配設されることを特徴とする継手取付構造である。
【0011】
前記継手及び前記継手取付構造において、前記構成の内筒部材(内筒小径部、内筒大径部)及び外筒部材(外筒挿入部)を有する継手は、取付部材の前記構成の取付収容部(第1収容部、第2収容部)の内側に挿入配置される。そして、継手の外筒部材の外筒挿入部と取付部材の取付収容部の第2収容部との間には、抜け止め部材が配設される。
【0012】
そのため、抜け止め部材によって、取付部材からの外筒部材の抜けを十分に防止できる。これにより、取付部材の取付収容部(第1収容部、第2収容部)及び外筒部材の外筒挿入部の内側に、内筒部材が保持される。すなわち、取付部材及び外筒部材によって、内筒部材を十分に保持できる。また、抜け止め部材によって取付部材からの外筒部材の抜けを防止できることから、取付部材からの内筒部材の抜けも防止できる。
【0013】
また、内筒大径部の外径は、外筒挿入部の外径よりも小さい。内筒大径部は、内筒小径部の外側に配置される外筒挿入部よりも取付部材側(継手の挿入方向)にある。そのため、内筒大径部は、外筒挿入部によって内筒部材の抜け方向(挿入方向とは反対側の方向)の移動が規制される。これにより、内筒部材の抜け防止効果を高め、内筒部材を確実に保持できる。
【0014】
また、前述したとおり、簡易な構造で内筒部材の保持が可能となる。そのため、取付部材及び継手(内筒部材、外筒部材)における部材同士の組み付けが容易となる。また、内筒部材には、外径の大きい部分(内筒大径部)と小さい部分(内筒小径部)とを設ければよい。そのため、例えば従来のように内筒部材にフランジを設けた場合に比べて、継手(継手取付構造)の軸方向及び径方向の小型化を図ることができる。
【0015】
このように、本発明によれば、簡易な構造であって、組み付け容易化及び小型化を図ることができ、かつ、内筒部材を十分かつ確実に保持できる継手及び継手取付構造を提供することができる。
【0016】
前記継手及び前記継手取付構造において、前記抜け止め部材は、Cリングであり、前記外筒部材の前記外筒挿入部の外周面には、前記抜け止め部材を配置する抜け止め凹溝が周方向に沿って形成されていてもよい。この場合には、抜け止め部材(Cリング)によって外筒部材の抜けをより確実に防止できる。また、抜け止め部材を装着する抜け止め凹溝を容易に形成できる。また、抜け止め部材を抜け止め凹溝に容易に装着できる。
【0017】
また、前記内筒部材の前記内筒大径部と前記取付収容部の前記第1収容部との間には、前記内筒部材と前記取付収容部との間を止水する環状の止水部材が配設され、前記内筒大径部の外周面には、前記止水部材を配置する止水凹溝が周方向に沿って形成されていてもよい。この場合には、止水部材によって内筒部材(継手)と取付収容部(取付部材)との間を十分に止水(シール)できる。また、止水部材を装着する止水凹溝を容易に形成できる。また、止水部材を止水凹溝に容易に装着できる。
【0018】
また、前記継手は、前記内筒部材と前記外筒部材とを組み付けた状態で、前記取付部材に取り付ける構成であってもよい。この場合には、取付部材に継手を取り付ける作業が容易となる。なお、内筒部材と外筒部材との組み付け方法としては、例えば、外筒部材の内側に内筒部材を圧入する方法、外筒部材の内側に内筒部材を挿入した状態で両者を係合する方法等、様々な組み付け方法を用いることができる。
【0019】
前記継手取付構造において、前記取付収容部の前記第2収容部には、その外周面の少なくとも一部を覆うカバー部材が取り付けられる構成であってもよい。この場合には、例えば、第2収容部が外部要因(熱等)によって拡径し、第2収容部の内側に挿入配置された外筒挿入部(外筒部材)の抜けが生じることを、第2収容部の外周面を覆うカバー部材によって防止できる。
【0020】
また、前記取付収容部の前記第2収容部は、弾性を有する樹脂(弾性樹脂)からなる構成であってもよい。この場合には、例えば、第2収容部の内周面に抜け止め部材を配置する凹溝(例えば後述する収容凹溝)を形成し、第2収容部の内側がアンダーカット形状となっても、第2収容部を変形させて型を抜く、いわゆる無理抜きによって第2収容部を成形できる。なお、第2収容部が弾性樹脂からなる場合、第2収容部が熱変形しやすくなるため、前述のカバー部材を設け、第2収容部の拡径を抑制することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施形態1の継手及び継手取付構造を示す一部断面説明図である。
図2】管体を取り付けた状態の継手及び継手取付構造を示す一部断面説明図である。
図3】(A)は取付部材を示す側面図であり、(B)は取付部材を示す一部断面説明図である。
図4】継手を構成する部材を示す展開図である。
図5】継手を構成する部材を示す断面展開図である。
図6】(A)は継手を示す側面図であり、(B)は継手を示す断面図である。
図7】実施形態1の別例の継手を示す断面図である。
図8】実施形態2の継手及び継手取付構造を示す一部断面説明図である。
図9】実施形態2の継手及び継手取付構造を示す一部断面説明図である。
図10】実施形態3の継手及び継手取付構造を示す断面説明図である。
図11】実施形態3の継手及び継手取付構造を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(実施形態1)
図1図6に示すように、本実施形態の継手1は、取付部材7と管体8との間に配置され、両者を接続するものである。また、本実施形態の継手取付構造10は、取付部材7に、取付部材7と管体8とを接続するための継手1を取り付ける構造である。
【0023】
取付部材7には、継手1を内側に収容して取り付ける取付収容部70が設けられている。取付収容部70には、第1収容部71と、第1収容部71よりも継手1側であって第1収容部71よりも内径が大きい第2収容部72とが設けられている。継手1は、内筒部材2と、内筒部材2の外側に配設され、内筒部材2との間に管体8を挿入配置する挿入空間11を形成する外筒部材3とを有する。
【0024】
内筒部材2には、第2収容部72の内側に挿入配置される内筒小径部22と、内筒小径部22よりも取付部材7側であって内筒小径部22よりも外径が大きく、第1収容部71の内側に挿入配置される内筒大径部21とが設けられている。外筒部材3には、内筒小径部22の外側に配置され、かつ、内筒小径部22と共に第2収容部72の内側に挿入配置される外筒挿入部31が設けられている。内筒大径部21の外径は、外筒挿入部31の外径よりも小さい。外筒挿入部31と第2収容部72との間には、第2収容部72の内側に挿入配置された外筒挿入部31の抜けを防止するための抜け止め部材41が配設される。以下、継手1及び継手取付構造10について詳細に説明する。
【0025】
図3(A)、(B)に示すように、取付部材7は、一般的なボール式の止水栓である。取付部材(止水栓)7は、本体部700を有する。本体部700の内部には、内部流路701が形成されている。内部流路701には、止水弁となるボール式の弁体(図示略)が配設されている。弁体は、操作部(ハンドル部)702によって開閉操作できる。
【0026】
取付部材7には、所定の方向(継手1側)に突出した円筒状の取付収容部70が設けられている。取付収容部70の内側には、凹状の空間が形成されている。取付部材7は、取付収容部70を含めた主要部分が弾性樹脂であるエラストマ配合のポリフェニレンサルファイド(PPS)からなる。
【0027】
取付収容部70は、基端側(継手1とは反対側)に設けられた第1収容部71と、先端側(継手1側)に設けられた第2収容部72とを有する。第1収容部71と第2収容部72とは、隣接して設けられている。第1収容部71の内側空間と第2収容部72の内側空間とは、互いに連通している。第2収容部72の内径は、第1収容部71の内径よりも大きい。
【0028】
第1収容部71の基端には、第1底面711が設けられている。第2収容部72の基端には、第2底面721が設けられている。第2収容部72の先端には、継手1を挿入する開口部722が設けられている。第2収容部72の内周面には、抜け止め部材41を配置する収容凹溝723が周方向に沿って形成されている。また、第2収容部72の内周面には、収容凹溝723よりも先端側において、先端側に向かって徐々に内径が大きくなる傾斜面(テーパ面)724が形成されている。
【0029】
第2収容部72には、その外周面を覆う円筒状のカバー部材73が取り付けられている。カバー部材73は、第2収容部72を外側から拘束し、第2収容部72が外部要因(熱等)によって拡径することを防止する。カバー部材73は、ステンレス鋼等の金属からなる。
【0030】
図4図5に示すように、継手1は、内筒部材2及び外筒部材3を有する。継手1(内筒部材2、外筒部材3)には、抜け止め部材41、ロックリング51、挿入ガイド54、割りリング53、キャップ52等が取り付けられている。
【0031】
内筒部材2(インサート部材)は、円筒状に形成されている。内筒部材2は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂からなる。内筒部材2の内側空間は、流体を流通させる流路である。内筒部材2の軸方向の一端側(取付部材7側)には、内筒挿入部20が設けられている。内筒部材2の軸方向の他端側(取付部材7とは反対側、管体8側)には、内筒本体部23が設けられている。
【0032】
内筒挿入部20は、先端側(取付部材7側)から順に、内筒大径部21と内筒小径部22とを有する。内筒大径部21の外径は、内筒小径部22の外径よりも大きく、外筒部材3の外筒挿入部31の外径よりも小さい。内筒大径部21の外周面には、止水凹溝211が周方向に沿って形成されている。止水凹溝211には、環状のシール部材(止水部材)42が装着されている。
【0033】
内筒本体部23の外周面には、2つの凹溝231が周方向に沿って形成されている。2つの凹溝231には、それぞれ環状のシール部材43が装着されている。内筒本体部23の外径は、内筒大径部21及び内筒小径部22の外径よりも小さい。
【0034】
外筒部材3は、円筒状に形成されている。外筒部材3は、ポリアミド(特にPA12)、ポリフェニルサルフォン(PPSU)、ポリカーボネート(PC)等の合成樹脂からなる。本実施形態の外筒部材3は、管体8が挿入空間11に挿入されていることを目視で確認できるように透明性を有する樹脂からなる。外筒部材3の軸方向の一端部(取付部材7側の端部)には、外筒挿入部31が設けられている。外筒部材3の軸方向の他端部(取付部材7とは反対側、管体8側の端部)には、キャップ52が取り付けられるキャップ取付部32が設けられている。
【0035】
外筒挿入部31の外周面には、取付部材7における取付収容部70の第2収容部72の傾斜面724に対応するように、先端側(取付部材7側)に向かって徐々に外径が小さくなる傾斜面(テーパ面)311が形成されている。また、外筒挿入部31の外周面には、傾斜面311よりも先端側において、抜け止め部材41を配置する抜け止め凹溝312が周方向に沿って形成されている。
【0036】
図6(A)、(B)に示すように、内筒部材2と外筒部材3とは、組み付け可能に構成されている。具体的に、内筒部材2は、外筒部材3の一端の開口部から外筒部材3の内側に挿通配置されている。内筒部材2の内筒小径部22は、外筒部材3の外筒挿入部31内に圧入されている。これにより、内筒部材2は、外筒部材3の内側に保持された状態となっている。
【0037】
内筒部材2の内筒大径部21は、外筒部材3の一端から軸方向に突出するように配置されている。内筒部材2の内筒大径部21は、外筒部材3の外筒挿入部31に対して軸方向に当接している。内筒部材2の内筒本体部23は、外筒部材3の外筒挿入部31以外の部分との間に、管体8を差し込んで挿入配置する挿入空間11を形成している。
【0038】
外筒部材3の外筒挿入部31の抜け止め凹溝312には、取付部材7の取付収容部70(第2収容部72)の内側に挿入配置された外筒挿入部31を抜け止めするための抜け止め部材41が装着されている。本実施形態の抜け止め部材41は、ステンレス鋼等の金属からなるCリングである。
【0039】
外筒部材3の他端部の内側には、挿入空間11に挿入配置された管体8を抜け止めするためのロックリング51が配設されている。ロックリング51には、抜け止め片511が斜め方向に突出して形成されている。抜け止め片511は、管体8の外周面に食い込んで管体8を抜け止めする。ロックリング51は、ステンレス鋼等の金属からなる。
【0040】
外筒部材3のキャップ取付部32には、円筒状のキャップ52が取り付けられている。キャップ52には、管体8を挿入する開口部521が設けられている。キャップ52の内側には、割りリング53が配設されている。割りリング53は、ロックリング51の抜け止め片511の傾斜角度を保持すると共に、挿入空間11に挿入配置された管体8の外周面を支持する。また、割りリング53は、管体8が抜け方向(挿入方向とは反対側の方向)に移動した際には、縮径して管体8の抜けを防止する。割りリング53の内側には、挿入空間11に差し込む管体8を案内するための挿入ガイド54が配設されている。挿入ガイド54は、割りリング53の内側に抜け止め保持されている。
【0041】
キャップ52、割りリング53及び挿入ガイド54は、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフェニレンアミド(PPA)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂(エンジニアリングプラスチック)からなる。
【0042】
図1に示すように、取付部材7の取付収容部70には、内筒部材2と外筒部材3とを組み付けた状態の継手1が取り付けられる。具体的に、継手1の軸方向の一端部(取付部材7側の端部)は、取付部材7の取付収容部70(第2収容部72)の開口部722から、取付収容部70の内側に挿入配置される。
【0043】
取付収容部70の第1収容部71の内側には、内筒部材2の内筒大径部21が挿入配置される。内筒大径部21は、第1収容部71の第1底面711に対して軸方向に当接する。取付収容部70の第2収容部72の内側には、内筒部材2の内筒小径部22及び外筒部材3の外筒挿入部31が挿入配置される。外筒挿入部31は、第2収容部72の第2底面721に対して軸方向に当接する。内筒部材2の内筒大径部21は、第1収容部71の第1底面711と外筒部材3の外筒挿入部31との間に配置される。なお、内筒大径部21は、第1収容部71の第1底面711に当接しない構成としてもよい。また、外筒挿入部31は、第2収容部72の第2底面721に当接しない構成としてもよい。
【0044】
内筒部材2の内筒大径部21の止水凹溝211に装着されたシール部材42は、取付部材7と継手1との間をシールする。外筒部材3の外筒挿入部31の抜け止め凹溝312と取付収容部70の第2収容部72の収容凹溝723とによって形成された空間には、抜け止め部材41が配置される。すなわち、外筒部材3の外筒挿入部31と取付収容部70の第2収容部72との間には、抜け止め部材41が配置される。抜け止め部材41は、取付収容部70の第2収容部72の内側に挿入配置された外筒挿入部31を抜け止めする。
【0045】
図2に示すように、管体8は、継手1の内筒部材2と外筒部材3との間に形成された挿入空間11に挿入配置される。具体的に、管体8をキャップ52の開口部521から差し込んで挿入すると、管体8の先端面が挿入ガイド54に当接する。管体8をさらに挿入すると、管体8が挿入ガイド54に案内されてロックリング51の抜け止め片511の内側を通過する。そして、挿入ガイド54が挿入空間11の底部(内筒部材2の内筒小径部22、外筒部材3の外筒挿入部31)に当接すると、管体8の挿入が完了する。
【0046】
管体8が挿入空間11に挿入配置された状態において、内筒部材2の内筒本体部23の2つの凹溝231に装着されたシール部材43は、継手1と管体8との間をシールする。管体8は、樹脂製パイプである。管体8は、ポリオレフィン(架橋ポリエチレン、ポリブテン等)等の合成樹脂(エンジニアリングプラスチック)からなる。
【0047】
次に、本実施形態の継手1及び継手取付構造10における作用効果について説明する。
本実施形態の継手1及び継手取付構造10において、前記構成の内筒部材2(内筒小径部22、内筒大径部21)及び外筒部材3(外筒挿入部31)を有する継手1は、取付部材7の前記構成の取付収容部70(第1収容部71、第2収容部72)の内側に挿入配置される。そして、継手1の外筒部材3の外筒挿入部31と取付部材7の取付収容部70の第2収容部72との間には、抜け止め部材41が配設される。
【0048】
そのため、抜け止め部材41によって、取付部材7からの外筒部材3の抜けを十分に防止できる。これにより、取付部材7の取付収容部70(第1収容部71、第2収容部72)及び外筒部材3の外筒挿入部31の内側に、内筒部材2が保持される。すなわち、取付部材7及び外筒部材3によって、内筒部材2を十分に保持できる。また、抜け止め部材41によって取付部材7からの外筒部材3の抜けを防止できることから、取付部材7からの内筒部材2の抜けも防止できる。
【0049】
また、内筒大径部21の外径は、外筒挿入部31の外径よりも小さい。内筒大径部21は、内筒小径部22の外側に配置される外筒挿入部31よりも取付部材7側(継手1の挿入方向)にある。そのため、内筒大径部21は、外筒挿入部31によって内筒部材2の抜け方向(挿入方向とは反対側の方向)の移動が規制される。これにより、内筒部材2の抜け防止効果を高め、内筒部材2を確実に保持できる。
【0050】
また、前述したとおり、簡易な構造で内筒部材2の保持が可能となる。そのため、取付部材7及び継手1(内筒部材2、外筒部材3)における部材同士の組み付けが容易となる。また、内筒部材2には、外径の大きい部分(内筒大径部21)と小さい部分(内筒小径部22)とを設ければよい。そのため、例えば従来のように内筒部材2にフランジを設けた場合に比べて、継手1(継手取付構造10)の軸方向及び径方向の小型化を図ることができる。
【0051】
また、本実施形態の継手及び継手取付構造10において、抜け止め部材41は、Cリングであり、外筒部材3の外筒挿入部31の外周面には、抜け止め部材41を配置する抜け止め凹溝312が周方向に沿って形成されている。そのため、抜け止め部材(Cリング)41によって外筒部材3の抜けをより確実に防止できる。また、抜け止め部材41を装着する抜け止め凹溝312を容易に形成できる。また、抜け止め部材41を抜け止め凹溝312に容易に装着できる。
【0052】
また、内筒部材2の内筒大径部21と取付収容部70の第1収容部71との間には、内筒部材2と取付収容部70との間を止水する環状のシール部材(止水部材)42が配設され、内筒大径部21の外周面には、シール部材42を配置する止水凹溝211が周方向に沿って形成されている。そのため、シール部材42によって内筒部材2(継手1)と取付収容部70(取付部材7)との間を十分に止水(シール)できる。また、シール部材42を装着する止水凹溝211を容易に形成できる。また、シール部材42を止水凹溝211に容易に装着できる。
【0053】
また、継手1は、内筒部材2と外筒部材3とを組み付けた状態で、取付部材7に取り付ける。そのため、取付部材7に継手1を取り付ける作業が容易となる。また、継手1の構造が簡易であるため、内筒部材2と外筒部材3との組み付けも容易である。
【0054】
また、本実施形態の継手取付構造10において、取付収容部70の第2収容部72には、その外周面を覆うカバー部材73が取り付けられる。そのため、例えば、第2収容部72が外部要因(熱等)によって拡径し、第2収容部72の内側に挿入配置された外筒挿入部31(外筒部材3)の抜けが生じることを、第2収容部72の外周面を覆うカバー部材73によって防止できる。
【0055】
また、取付収容部70の第2収容部72は、弾性を有する樹脂(本実施形態では、エラストマ配合のポリフェニレンサルファイド(PPS))からなる。そのため、本実施形態のように、第2収容部72の内周面に抜け止め部材41を配置する収容凹溝723を形成し、第2収容部72の内側がアンダーカット形状となっても、第2収容部72を変形させて型を抜く、いわゆる無理抜きによって第2収容部72を成形できる。なお、第2収容部72が弾性を有する樹脂からなる場合、第2収容部72が熱変形しやすくなるため、カバー部材73を設けることにより、第2収容部72の拡径を抑制できる。
【0056】
このように、本実施形態によれば、簡易な構造であって、組み付け容易化及び小型化を図ることができ、かつ、内筒部材2を十分かつ確実に保持できる継手1及び継手取付構造10を提供することができる。
【0057】
なお、本実施形態では、図6(B)に示すように、内筒部材2の内筒小径部22を外筒部材3の外筒挿入部31内に圧入することにより、内筒部材2と外筒部材3とが組み付けられているが、例えば、図7に示すように、内筒部材2の外周面に係合爪24を設け、その係合爪24を外筒部材3に係合させることにより、内筒部材2と外筒部材3とが組み付けられていてもよい。また、内筒部材2と外筒部材3との組み付け方法としては、これに限定されるものではなく、種々様々な方法を用いることができる。
【0058】
(実施形態2)
本実施形態は、図8図9に示すように、取付部材7をヘッダーとした例である。なお、実施形態1と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
【0059】
同図に示すように、取付部材(ヘッダー)7は、複数のヘッダーピース74を連結して構成されている。取付部材7は、流体を流入する1つの流入側管体接続部741と、流体を流出する複数の流出側管体接続部742とを有する。
【0060】
図8の例では、取付部材(ヘッダー)7の流入側管体接続部741に取付収容部70が設けられている。取付収容部70には、継手1が取り付けられている。流入側管体接続部741には、継手取付構造10が構成される。
【0061】
図9の例では、取付部材(ヘッダー)7の流入側管体接続部741に加えて、複数の流出側管体接続部742にそれぞれ取付収容部70が設けられている。取付収容部70には、それぞれ継手1が取り付けられている。各流出側管体接続部742には、継手取付構造10が構成される。
【0062】
(実施形態3)
本実施形態は、図10図11に示すように、取付部材7をネジ部材とした例である。なお、実施形態1と同様の構成及び作用効果については説明を省略する。
【0063】
同図に示すように、取付部材(ネジ部材)7の軸方向の一端部には、雄ネジ75が形成されている。雄ネジ75は、図示しない水栓器具等に形成された雌ネジに螺合される。取付部材7の軸方向の他端部には、取付収容部70が設けられている。取付収容部70には、継手1が取り付けられている。取付部材7の他端部には、継手取付構造10が構成される。
【0064】
なお、図11では、内筒部材2の内筒大径部21の先端面に、止水凹溝211が形成されている。止水凹溝211には、環状のシール部材(止水部材)42が配置されている。止水凹溝211を内筒部材2の内筒大径部21の先端面に設けることにより、内筒部材2の軸方向の寸法を小さくすることができる。すなわち、継手1(継手取付構造10)の軸方向の小型化を図ることができる。
【0065】
また、本実施形態では、取付部材7をネジ部材としている。そのため、種々の水栓器具等に対し、取付部材(ネジ部材)7を介して、継手1を取り付けることができる。これにより、継手1(継手取付構造10)の汎用性を高めることができる。
【0066】
(その他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0067】
(1)前述の実施形態では、取付部材として止水栓、ヘッダー及びネジ部材を例として挙げたが、取付部材としては、これらに限定されるものではなく、その他の水栓器具や継手が取り付けられる種々の部材等であってもよい。
【0068】
(2)前述の実施形態では、取付部材と継手との間をシールするためのシール部材(止水部材)を配置する止水凹溝を内筒部材の内筒大径部の外周面に形成したが、例えば、収容部材の取付収容部(第1収容部)の内周面に形成してもよい。
【0069】
(3)前述の実施形態では、継手と管体との間をシールするシール部材を配置するための凹溝を内筒部材の内筒本体部の外周面に形成したが、例えば、外筒部材の内周面(挿入空間に面する部分)に形成してもよい。
【0070】
(4)前述の実施形態では、取付部材に対して内筒部材と外筒部材とを組み付けた状態の継手を取り付けたが、例えば、取付部材に対して内筒部材を取り付け、さらに外筒部材を取り付けるようにしてもよい。
【0071】
(5)前述の実施形態では、取付部材の主要部分(取付収容部を含む)が弾性樹脂からなるが、例えば取付収容部を弾性樹脂により構成し、その他の部分をステンレス鋼等の金属により構成してもよい。また、取付部材全体をその他の樹脂や金属により構成してもよい。なお、取付収容部(特に第2収容部)を金属により構成した場合には、必要に応じてカバー部材を設ければよい。
【符号の説明】
【0072】
1…継手
10…継手取付構造
11…挿入空間
2…内筒部材
21…内筒大径部
22…内筒小径部
3…外筒部材
31…外筒挿入部
41…抜け止め部材
7…取付部材
70…取付収容部
71…第1収容部
72…第2収容部
8…管体
【要約】
【課題】簡易な構造であって、組み付け容易化及び小型化を図ることができ、かつ、内筒部材を十分かつ確実に保持できる継手及び継手取付構造を提供すること。
【解決手段】継手1は、内筒部材2と、内筒部材2との間に管体8を挿入配置する挿入空間11を形成する外筒部材3とを有する。内筒部材2には、取付部材7の取付収容部70の第2収容部72の内側に挿入配置される内筒小径部22と、内筒小径部22よりも外径が大きく、取付収容部70の第1収容部71の内側に挿入配置される内筒大径部21とが設けられている。外筒部材3には、内筒小径部22の外側に配置され、かつ、内筒小径部22と共に第2収容部72の内側に挿入配置される外筒挿入部31が設けられている。内筒大径部21の外径は、外筒挿入部31の外径よりも小さい。外筒挿入部31と第2収容部72との間には、外筒挿入部31の抜けを防止するための抜け止め部材41が配設される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11