特許第5784967号(P5784967)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5784967
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月24日
(54)【発明の名称】熱変色性筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 24/08 20060101AFI20150907BHJP
   B43K 29/02 20060101ALI20150907BHJP
   B43K 7/12 20060101ALI20150907BHJP
【FI】
   B43K24/08 B
   B43K29/02 Z
   B43K7/12
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-102622(P2011-102622)
(22)【出願日】2011年4月30日
(65)【公開番号】特開2012-232490(P2012-232490A)
(43)【公開日】2012年11月29日
【審査請求日】2014年4月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000111890
【氏名又は名称】パイロットインキ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】田中 秀之
【審査官】 佐藤 洋允
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−037087(JP,A)
【文献】 実開平02−041993(JP,U)
【文献】 特開2011−037086(JP,A)
【文献】 特開2011−230449(JP,A)
【文献】 特開2010−131777(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K24/00−24/18
B43K29/02
B43K7/00−8/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記筆記体を軸筒内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒の後端部にノック体を設け、前記ノック体を前方に押圧することにより前記ペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、再度、前記ノック体を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除し前記ペン先を前記軸筒の前端孔より前記軸筒内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック体の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、
前記軸筒の後部側壁にロックレバーを径方向に移動可動に設け、前記ロックレバーを前記軸筒の側壁の径方向の一端から他端に貫通させ、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバーの他端が径方向外方に突出するよう構成し、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバーと前記ノック体とが係合し前記ノック体の前後方向の移動が阻止され、一方、前記ロックレバーの他端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバーと前記ノック体との係合が解除され前記ノック体の前後方向の移動が可能となるよう構成し、前記ノック体に第1の係合部と第2の係合部を形成し、ペン先没入状態において、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバーの係止部と前記ノック体の第1の係合部とが係合し、前記ノック体の前後方向の移動が阻止され、ペン先突出状態において、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバーの係止部と前記ノック体の第2の係合部とが係合し、前記ノック体の前後方向の移動が阻止されることを特徴とする熱変色性筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱変色性筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、軸筒内に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、軸筒の外面に操作部を設け、前記操作部を操作することにより前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成し、前記筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記軸筒の外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を熱変色可能な摩擦部を設けた熱変色性筆記具が開示されている。
【0003】
前記特許文献1は、軸筒後端の操作部(本願のノック体に相当)を前方に押圧するタイプにおいて操作部に摩擦部を設けた場合、該摩擦部を用いて摩擦操作すると、被筆記面によって操作部がペン先側に移動し、安定した摩擦操作を行うことができないおそれがある。特に、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもが操作部を前方に押圧操作するタイプの出没機構(いわゆるダブルノック式)を採用し且つ操作部に摩擦部を設けた場合、ペン先突出状態において操作体が前後方向にがたつき、安定した摩擦操作を行うことができないおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2008/105227号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、ノック体後端の摩擦部を用いて安定した摩擦操作が可能となる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。尚、本発明で、「ペン先没入状態」とは、ペン先が軸筒内に没入した状態をいい、「ペン先突出状態」とは、ペン先が軸筒の前端より外部に突出した状態をいう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第1の発明は、筆記体3の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体3の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先31を設け、前記筆記体3を軸筒2内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2の後端部にノック体6を設け、前記ノック体6を前方に押圧することにより前記ペン先31を前記軸筒2の前端孔21から突出状態にし、再度、前記ノック体6を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除し前記ペン先31を前記軸筒2の前端孔21より前記軸筒2内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック体6の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部61を設けた熱変色性筆記具であって、前記軸筒2の後部側壁にロックレバー7を径方向に移動可動に設け、前記ロックレバー7を前記軸筒2の側壁の径方向の一端から他端に貫通させ、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバー7の他端が径方向外方に突出するよう構成し、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6とが係合し前記ノック体6の前後方向の移動が阻止され、一方、前記ロックレバー7の他端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6との係合が解除され前記ノック体6の前後方向の移動が可能となるよう構成し、前記ノック体6に第1の係合部6aと第2の係合部6bを形成し、ペン先没入状態において、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第1の係合部6aとが係合し、前記ノック体6の前後方向の移動が阻止され、ペン先突出状態において、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第2の係合部6bとが係合し、前記ノック体の前後方向の移動が阻止されることを要件とする。
【0007】
前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、前記軸筒2の後部側壁にロックレバー7を径方向に移動可動に設け、前記ロックレバー7を前記軸筒2の側壁の径方向の一端から他端に貫通させ、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバー7の他端が径方向外方に突出するよう構成し、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6とが係合し前記ノック体6の前後方向の移動が阻止され、一方、前記ロックレバー7の他端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6との係合が解除され前記ノック体6の前後方向の移動が可能となるよう構成したことにより、ノック体6の後端部外面の摩擦部61を用いて安定した摩擦操作が可能となる。特に、前記第1の発明の熱変色性筆記具1は、ロックレバー7を押し下げるだけで、ノック体6のロックとノック体6のロック解除とを容易になしうる。
【0008】
・摩擦部
本発明において、前記摩擦部61は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)からなることが好ましい。前記摩擦部61を構成する弾性を有する合成樹脂は、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。また、前記摩擦部61を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
【0009】
・熱変色性インキ
本願発明において、前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
【0010】
また、前記可逆熱変色性インキに含有される色材は、従来より公知の(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体、の必須三成分を少なくとも含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセル中に内包させた可逆熱変色性顔料が好適に用いられる。
【0011】
本発明では、図8に示すように、温度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで異なる経路を辿って変色し、完全発色温度(t)以下の低温域での発色状態、または完全消色温度(t)以上の高温域での消色状態が、特定温度域〔t〜tの間の温度域(実質的二相保持温度域)〕で記憶保持できる色彩記憶保持型熱変色性インキが適用されることが好ましい。図8において、ΔHは、ヒステリシスの程度を示す温度幅(即ちヒステリシス幅)を示す。ΔHの値が小さいと、変色前後の両状態のうち一方の状態しか存在しえない。ΔHの値が大きいと、変色前後の各状態の保持が容易となる。
【0012】
本発明では、前記摩擦部61の摩擦熱による熱変色性インキの変色温度は、25℃〜95℃(好ましくは36℃〜95℃)に設定される。即ち、本発明では、前記高温側変色点〔完全消色温度(t)〕を、25℃〜95℃(好ましくは、36℃〜90℃)の範囲に設定し、前記低温側変色点〔完全発色温度(t)〕を、−30℃〜+20℃(好ましくは、−30℃〜+10℃)の範囲に設定することが有効である。それにより、常態(日常の生活温度域)で呈する色彩の保持を有効に機能させることができるとともに、可逆熱変色性インキによる筆跡を摩擦部61による摩擦熱で容易に変色することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明熱変色性筆記具は、ノック体の後端部外面の摩擦部を用いて安定した摩擦操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態のペン先没入時のノック体のロック状態を示す縦断面図である。
図2図1の熱変色性筆記具のペン先突出時のノック体のロック状態を示す縦断面図である。
図3図1の熱変色性筆記具のペン先没入時のノック体のアンロック状態を示す要部縦断面図である。
図4図1の熱変色性筆記具のペン先突出時のノック体のアンロック状態を示す要部縦断面図である。
図5図1のA−A線拡大断面図である。
図6図3のB−B線拡大断面図である。
図7図1の出没機構を示す分解図である。
図8】熱変色性インキの変色挙動を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態を図1乃至図7に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構とを備える。
【0016】
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
【0017】
前記ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンのみからなる構成、または前記ボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、前記インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32内部と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓を取り付けてもよい。
【0018】
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面に形成されたカム部4と係合し且つ筆記体3の後端と当接する回転部材5と、該回転部材5と係合し且つ軸筒2後端より突出するノック体6と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体8(例えば圧縮コイルスプリング)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック体6を前方に押圧する操作のダブルノック式である。
【0019】
前記軸筒2内面のカム部4は、前方に突出する鋸歯状の複数のカム歯41と、該カム歯41間に形成され、回転部材5が係合するカム溝42とを備える[図7(c)参照]。前記回転部材5は、その外面に長手方向に延びる3本の突条51を備え、該突条51が、前記軸筒2内面のカム部4のカム溝42と係合される[図7(b)参照]。前記ノック体6は、棒状の合成樹脂の成形体からなり、その後端部に摩擦部61が形成され、その前端部に、カム部4のカム溝42内を摺動するガイド突条62と、回転部材5の突条51の後端と係合するカム歯63とが形成される[図7(a)参照]。前記ガイド突条62と前記カム溝42との周方向係合により前記ノック体6の棒状体7は軸筒2に対して回転不能に取り付けられる。前記摩擦部は弾性材料(例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂等)からなる。
【0020】
前記ノック体6の中間部外面には、環状凹部よりなる第1の係合部6aと、環状凹部よりなる第2の係合部6bが形成される。前記第1の係合部6aの後方に前記第2の係合部6bが形成される。
【0021】
前記軸筒2の後部の側壁には径方向の両側に取付孔22が形成され、前記取付孔22にロックレバー7が取り付けられる。前記ロックレバー7が、前記軸筒2の側壁の径方向の一端から他端に貫通される。前記ロックレバー7は径方向に移動可動に設けられる。前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバー7の他端が径方向外方に突出し、逆に、前記ロックレバー7の他端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバー7の一端が径方向外方に突出される。
【0022】
前記ロックレバー7の一端にはロックボタン71が形成され、前記ロックレバー7の他端にはアンロックボタン72が形成される。前記ロックレバー7のロックボタン71側の径方向内方には、係止部73が形成される。一方、前記ロックレバー7のアンロック側の径方向内方には、径方向外方に開口し且つ軸方向に貫通する孔74が形成される。
【0023】
ペン先没入状態において、前記ロックレバー7のロックボタン71を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第1の係合部6aとが係合し、ノック体6の前後方向の移動が阻止される。(図1図5参照)
【0024】
ペン先突出状態において、前記ロックレバー7のロックボタン71を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第2の係合部6bとが係合し、ノック体6の前後方向の移動が阻止される。(図2参照)
【0025】
ペン先没入状態において、前記ロックレバー7のアンロックボタン72を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第1の係合部6aとの係合が解除され、前記ロックレバー7の孔74にノック体6が遊挿され、ノック体6の前後方向の移動が可能となる。(図3図6参照)
【0026】
ペン先突出状態において、前記ロックレバー7のアンロックボタン72を径方向内方に押し下げると、前記ロックレバー7の係止部73と前記ノック体6の第2の係合部6bとの係合が解除され、前記ロックレバー7の孔74にノック体6が遊挿され、ノック体6の前後方向の移動が可能となる。(図4参照)
【0027】
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記軸筒2の後部側壁にロックレバー7を径方向に移動可動に設け、前記ロックレバー7を前記軸筒2の側壁の径方向の一端から他端に貫通させ、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバー7の他端が径方向外方に突出するよう構成し、前記ロックレバー7の一端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6とが係合し前記ノック体6の前後方向の移動が阻止され、一方、前記ロックレバー7の他端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバー7と前記ノック体6との係合が解除され前記ノック体6の前後方向の移動が可能となるよう構成したことにより、ノック体6の後端部外面の摩擦部61を用いて安定した摩擦操作が可能となる。特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、ロックレバー7を押し下げるだけで、ノック体6のロックとノック体6のロック解除とを容易になしうる。
【符号の説明】
【0028】
1 熱変色性筆記具
2 軸筒
21 前端孔
22 取付孔
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
4 カム部
41 カム歯
42 カム溝
5 回転部材
51 突条
6 ノック体
61 摩擦部
62 ガイド突条
63 カム歯
6a 第1の係合部
6b 第2の係合部
7 ロックレバー
71 ロックボタン
72 アンロックボタン
73 係止部
74 孔
8 弾発体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8