(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のメモリセルのストリングと直列に結合された第1の選択ゲートと、前記第2のメモリセルのストリングと直列に結合された第2の選択ゲートと、を更に備える、請求項1記載のメモリアレイ。
前記第1の選択ゲートは、前記第1の電荷蓄積構造の第3部分と、前記第1の電荷蓄積構造の前記第3部分に隣接する制御ゲートとを含み、前記第2の選択ゲートは、前記第1の電荷蓄積構造の第4部分と、前記第1の電荷蓄積構造の前記第4部分に隣接する制御ゲートとを含む、請求項3記載のメモリアレイ。
前記第1の誘電体柱は、第1の方向の長さよりも前記第1の方向と実質的に直交する第2の方向の長さの方が大きく形成されており、前記第1および第2の側面は前記第2の方向に相対している、請求項1記載のメモリアレイ。
前記第1の方向の長さよりも前記第2の方向の長さの方が大きく形成されている第2の誘電体柱であって、前記第1の誘電体柱と前記第1の方向に離間して設けられた第2の誘電体柱と、
前記第2の誘電体柱の第3の側面に設けられた実質的に垂直な第3の半導体構造と、
前記第2の誘電体柱の前記第3の側面と前記第2の方向に相対する第4の側面に前記第3の半導体構造から離間して設けられた実質的に垂直な第4の半導体構造と、
前記第3および第4の半導体構造並びに前記第2の誘電体柱の周囲に完全に連続して巻き付く第2の電荷蓄積構造と、
直列に結合された第3のメモリセルのストリングであって、前記第3のメモリセルの各々が、前記第3の半導体構造に隣接する前記第2の電荷蓄積構造のそれぞれの第3部分と、前記第2の電荷蓄積構造の前記それぞれの第3部分に隣接する第3の制御ゲートとを含む、第3のメモリセルのストリングと、
直列に結合された第4のメモリセルのストリングであって、前記第4のメモリセルの各々が、前記第4の半導体構造に隣接する前記第2の電荷蓄積構造のそれぞれの第4部分と、前記第2の電荷蓄積構造の前記それぞれの第4部分に隣接すると共に前記第3の制御ゲートから離間して設けられた第4の制御ゲートとを含む、第4のメモリセルのストリングと、
を備え、前記第1のメモリセルのストリングと前記第3のメモリセルのストリングとの中の隣接するもの同士の前記第1および第3の制御ゲートは連続して形成され、前記第2のメモリセルのストリングと前記第4のメモリセルのストリングとの中の隣接するもの同士の前記第2および第4の制御ゲートは連続して形成されている、請求項7記載のメモリアレイ。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の発明を実施するための形態では、その一部を形成し、例証説明として具体的実施形態が示される、添付図面が参照される。図面中、類似数字は、いくつかの図の全体を通して、実質的に同様の構成要素を表す。他の実施形態が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的、論理的、および電気的な変更が行われてもよい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されるものではなく、本開示の範囲は、添付の請求項およびそれらの均等物のみによって定義される。半導体という用語は、例えば、例えば、材料の層、ウエハ、または基板を指すことができ、任意の基礎半導体構造を含む。「半導体」は、シリコンオンサファイア(SOS)技術、シリコンオン絶縁体(SOI)技術、薄膜トランジスタ(TFT)技術、ドープおよび非ドープ半導体、基礎半導体構造によって支持されたシリコンのエピタキシャル層、ならびに当業者に周知である他の半導体構造を含むものとして理解される。さらに、以下の発明を実施するための形態で半導体が参照される時に、基礎半導体構造の中に領域/接合点を形成するために、以前の過程ステップが利用されていてもよく、半導体という用語は、そのような領域/接合点を含有する下位層を含むことができる。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されるものではなく、本開示の範囲は、添付の請求項およびそれらの均等物のみによって定義される。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されるものではない。
【0015】
図1は、実施形態による、電子システムの一部としてプロセッサ130と通信している、NANDフラッシュメモリデバイス100の簡略化したブロック図である。プロセッサ130は、メモリコントローラまたは外部ホストデバイスであってもよい。
【0016】
メモリデバイス100は、本開示の実施形態による、メモリセル104のアレイを含む。例えば、メモリアレイ104は、各柱が、その上に一対の直列に連結されたメモリセル列(メモリセルストリング。例えば、NAND列(NANDストリング))を有する、柱を含んでもよい。
【0017】
横列デコーダ108および縦列デコーダ110が、アドレス信号を復号するように提供される。アドレス信号は、受信され、アクセスメモリアレイ104へ復号される。
メモリデバイス100はまた、メモリデバイス100へのコマンド、アドレス、およびデータの入力、ならびにメモリデバイス100からのデータおよび状態情報の出力を管理するように、入出力(I/O)制御回路112も含む。アドレスレジスタ114は、復号する前にアドレス信号をラッチするように、I/O制御回路112、ならびに横列デコーダ108および縦列デコーダ110と通信している。コマンドレジスタ124は、着信コマンドを拉致するように、I/O制御回路112および制御論理116と通信している。制御論理116は、コマンドに応じてメモリアレイ104へのアクセスを制御し、外部プロセッサ130に対する状態情報を生成する。制御論理116は、アドレスに応じて横列デコーダ108および縦列デコーダ110を制御するように、横列デコーダ108および縦列デコーダ110と通信している。
【0018】
制御論理116はまた、キャッシュレジスタ118とも通信している。キャッシュレジスタ118は、制御論理116による指図にしたがって、メモリアレイ104がそれぞれ、他のデータを書き込む、または読み取るのに忙しい間、着信または発信のデータをラッチして、データを一時的に記憶する。書き込み動作中に、データは、メモリアレイ104への転送のために、キャッシュレジスタ118からデータレジスタ120へ渡され、次いで、新しいデータが、I/O制御回路112からキャッシュレジスタ118の中でラッチされる。読み取り動作中に、データは、外部プロセッサ130への出力のために、キャッシュレジスタ118からI/O制御回路112へ渡され、次いで、新しいデータが、データレジスタ120からキャッシュレジスタ118へ渡される。状態レジスタ122は、プロセッサ130への出力のために状態情報をラッチするように、I/O制御回路112および制御論理116と通信している。
【0019】
メモリデバイス100は、制御リンク132上で、プロセッサ130から制御論理116を通して制御信号を受信する。制御信号は、少なくとも、チップイネーブルCE#、コマンドラッチイネーブルCLE、アドレスラッチイネーブルALE、および書き込みイネーブルWE#を含んでもよい。メモリデバイス100は、多重入出力(I/O)バス134を通して、プロセッサ130からコマンド信号(コマンドを表す)、アドレス信号(アドレスを表す)、およびデータ信号(データを表す)を受信し、I/Oバス134を通してプロセッサ130にデータを出力する。
【0020】
例えば、コマンドは、I/Oバス134の入出力(I/O)ピン[7:0]を通して、I/O制御回路112において受信され、コマンドレジスタ124に書き込まれる。アドレスは、バス134の入出力(I/O)ピン[7:0]を通して、I/O制御回路112において受信され、アドレスレジスタ114に書き込まれる。データは、8ビットデバイス用の入出力(I/O)ピン[7:0]または16ビットデバイス用の入出力(I/O)ピン[15:0]を通して、I/O制御回路112において受信され、キャッシュレジスタ118に書き込まれる。データは続いて、メモリアレイ104をプログラムするために、データレジスタ120に書き込まれる。別の実施形態については、キャッシュレジスタ118は、省略されてもよく、データは、データレジスタ120に直接書き込まれる。データはまた、8ビットデバイス用の入出力(I/O)ピン[7:0]または16ビットデバイス用の入出力(I/O)ピン[15:0]を通して出力される。
【0021】
付加的な回路および信号を提供することができ、
図1のメモリデバイスは簡略化されていることが、当業者によって理解されるであろう。
図1を参照して説明される種々のブロック構成要素の機能性は、必ずしも集積回路デバイスの明確に別個の構成要素または構成要素部分に分離されなくてもよいことを認識されたい。例えば、集積回路デバイスの単一の構成要素または構成要素部分が、
図1の1つよりも多くのブロック構成要素の機能を果たすように適合することができる。代替として、集積回路デバイスの1つ以上の構成要素または構成要素部分を、
図1の単一のブロック構成要素の機能性を果たすように組み合わせることができる。
【0022】
加えて、種々の信号の受信および出力のために、よく知られている慣例に従って、特定のI/Oピンが説明されているが、他の組み合わせまたは数のI/Oピンが種々の実施形態で使用されてもよいことが留意される。
【0023】
図2A〜2Dは、製造の種々の段階中のメモリアレイ200の一部分の断面図である。
図3A〜3Dは、それぞれ
図2A〜2Dに対応する断面図である。メモリアレイ200は、
図1のメモリアレイ104の一部分を形成してもよい。
【0024】
図2Aは、
図3Aの線2A‐2Aに沿って得られたメモリアレイ200の断面図(平行線が省略されている)であり、
図3Aは、
図2Aの線3A‐3Aに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングは省略されている)である。一般に、
図2Aの構造の形成は、いくつかの実施形態では、p型またはn型の導電型を有するように導電的にドープされ得るシリコンからなり得る半導体202を覆って、誘電体204を形成することを含んでもよい。誘電体204は、例えば、酸化ケイ素等の酸化物や、酸窒化ケイ素等の酸窒化物から形成されてもよい。
【0025】
次いで、犠牲材料、例えば、誘電体206
1が、誘電体204を覆って形成され、誘電体208が、誘電体206
1を覆って形成され、犠牲材料、例えば、誘電体206
2が、誘電体208を覆って形成される。次いで、犠牲材料、例えば、誘電体206
3が、
図2Aに示されるように、誘電体208を覆って形成されるまで、誘電体208および206
2が交互に形成される。次いで、ハードマスク(例えば、誘電体キャップ)210が、誘電体206
3を覆って形成される。いくつかの実施形態については、誘電体208は、誘電体204の材料と同じ材料であってもよく、例えば、誘電体208は、酸化物、例えば、酸化ケイ素、酸窒化物、例えば、酸窒化ケイ素から形成されてもよい。一実施例として、誘電体204および208が酸化物または酸窒化物である場合、誘電体206およびハードマスク210は、後続の処理で選択的除去を促進するように、窒化物であってもよい。誘電体206および208ならびにハードマスク210の犠牲的な性質のため、それらは、本明細書の実施例で説明されるような誘電体である必要はない。
【0026】
次いで、ハードマスク210をパターン化し、ハードマスク210を通して、かつ誘電体206、208、および204を通して開口部212を形成し、半導体202の上または内側で止まることによって、開口部212(例えば、穴またはスロット)が形成される。例えば、フォトレジストのマスク(図示せず)が、例えば、ハードマスク210を覆って形成され、ハードマスク210ならびに誘電体206、208、および204の複数部分を露出するためにパターン化されてもよい。次いで、ハードマスク210ならびに誘電体206、208、および204の露出部分は、例えば、誘電体206、208、および204に対して選択的であるエッチングを使用して、エッチングすること等によって除去される。
【0027】
次いで、ポリシリコン等の半導体214が、例えば、マスクが除去された後に、
図2Aおよび3Aに示されるように、開口部212を裏打ちまたは充填するよう、開口部212内に形成される。例えば、半導体214は、化学蒸着(CVD)、原子層堆積(ALD)等のコンフォーマル堆積過程によって形成されてもよい。半導体214は、いくつかの実施形態については、ハードマスク210の上面を覆って延在してもよい。
【0028】
次いで、ポリシリコン等の半導体214が、例えば、マスクが除去された後に、
図2Aおよび3Aに示されるように、開口部212を裏打ちする、または充填するよう、開口部212の中で形成される。例えば、半導体214は、化学蒸着(CVD)、原子層堆積(ALD)等の共形堆積過程によって形成されてもよい。半導体214は、いくつかの実施形態については、ハードマスク210の上面を覆って延在してもよい。
【0029】
開口部212が半導体214で裏打ちされるのみである、実施形態では、次いで、例えば酸化ケイ素等の酸化物や、例えば酸窒化ケイ素等の酸窒化物からなる誘電体216が、各開口部212の残りの部分を充填するよう、半導体214に隣接して形成される。例えば、誘電体216が、ハードマスク210の上面を覆って延在してもよい、半導体214の上面を覆って延在するように、誘電体216が半導体214の上面より上の高さまで各開口部212を充填するまで、誘電体216は、開口部212に追加されてもよい。開口部212が半導体214で充填される実施形態では、誘電体216が省略され、すなわち、
図2Aおよび3Aの誘電体216が半導体214に置換される。
【0030】
次いで、誘電体216は、各開口部212の中の誘電体216の上面が半導体214の上面と実質的に同一平面である(例えば、同一平面である)ように、例えば、化学機械平坦化(CMP)によって、半導体214の上面から除去されてもよい。次いで、誘電体216の上面は、例えば、誘電体216に対して選択的であるドライまたはウェットエッチバック過程を使用して、
図2Aに示されるように、ハードマスク210(図示せず)の上面およびハードマスク210の上面を覆っている半導体214の上面より下側で陥凹していてもよい。
【0031】
次いで、半導体220、例えば、ポリシリコンが、誘電体216の陥凹上面、およびハードマスク210の上面を覆っている半導体214の上面を覆って、形成されてもよい。続いて、半導体220の上面、および半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側面(例えば、側壁)の上端が、
図2Aに示されるように、ハードマスク210の上面と実質的に同一平面である(例えば、同一平面である)ように、半導体220および半導体214は、例えば、ハードマスク210上で停止する、化学機械平坦化(CMP)によって除去される。
【0032】
誘電体216は、実質的に垂直な(例えば、垂直な)誘電体柱235を形成する。半導体214および220を含む半導体は、各柱235を包囲する。つまり、各柱235は、その底部およびその実質的に垂直な(例えば、垂直な)側面(例えば、側壁)上の半導体214、ならびにその最上部上の半導体220によって包囲される(
図2Aおよび3A)。例えば、半導体214は、それぞれの柱235の側壁と直接接触していてもよく、半導体220は、それぞれの柱235の最上部および半導体214の側壁の上部分と直接接触していてもよい。
【0033】
次いで、
図2Aおよび3Aの構造が、
図2Bおよび3Bの構造を形成するようにパターン化されてもよく、
図2Bは、
図3Bの線2B‐2Bに沿って得られたメモリアレイ200の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)であり、
図3Bは、
図2Bの線3B‐3Bに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。例えば、フォトレジストのマスク(図示せず)が、例えば、
図2Aおよび3Aの構造を覆って形成され、ハードマスク210の一部分と、ハードマスク210の露出部分の下の誘電体206および208と、半導体220の一部分と、半導体214の一部分、例えば、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分とを露出するために、パターン化されてもよい。
【0034】
次いで、ハードマスク210ならびに誘電体206および208の露出部分は、誘電体204上で止まるエッチング等によって除去される。例えば、誘電体204は、誘電体206および208ならびにハードマスク210とは異なる材料であってもよく、エッチングは、誘電体206および208ならびにハードマスク210に対して選択的であってもよい。代替として、誘電体206、208、および204、ならびにハードマスク210は、同じ材料であってもよく、その場合、それに対して選択的なエッチングが、半導体202の上または内側で止まって、誘電体204の露出部分を除去する。
【0035】
続いて、半導体220の露出部分(
図2B)、および半導体214の一部分、例えば、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分(
図2Bおよび3B)が、誘電体204および216の上または内側で止まる、半導体214および220に対して選択的である(例えば、ポリシリコンに対して選択的である)エッチングを使用して除去される。例えば、半導体220の一部分の除去は、誘電体216の上または内側で止まり、半導体214の実質的に垂直な側壁の一部分の除去は、誘電体204の上または内側で止まる。半導体220の一部分および半導体214の一部分を除去するエッチングは、ハードマスク210ならびに誘電体206および208の一部分を除去するエッチングとは異なるケミストリを有してもよく、かつそのエッチングと共にインサイチュで行われてもよい。
【0036】
半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分の除去は、
図3Bに示されるように、各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分230を露出し、半導体220の露出部分の除去は、
図2Bおよび3Bに示されるように、各柱235の上面232の一部分を露出する。犠牲誘電体206の一部分、誘電体204および208の一部分、ならびにハードマスク210の一部分は、半導体214の側壁に隣接した(例えば、側壁の上にある)、すなわち、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁に隣接したままであることに留意されたい。
【0037】
各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分230からの半導体214の除去は、
図2Bおよび3Bに示されるように、半導体214から、各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の残りの部分に隣接する(例えば、側壁の上にある)、2つの、分離した、相対する、実質的に垂直な(例えば、垂直な)、互いに隣接する半導体構造255
1および255
2を形成する。例えば、分離した半導体構造255
1および255
2は、それぞれ、
図3Bに示されるように、各柱235の側壁の相対する部分を包み込んでもよい。
【0038】
半導体構造255
1および255
2は、
図2Bに示されるように、それぞれの柱235の下に位置する、半導体214の底部によってともに接続されたままであってもよい。各半導体構造255の端部は、
図3Bに示されるように、単一の面と交差されてもよく、例えば、端部は、約180度離れていてもよい。その一部の除去によって分離される、半導体220の一部分はそれぞれ、
図2Bおよび3Bに示されるように、半導体構造255
1および255
2に電気的に連結される(例えば、それらとの直接物理的接触によって)ことに留意されたい。
【0039】
開口部212が半導体214で充填され、かつ、誘電体216が半導体214に置換される実施形態では、ハードマスク210の間の間隔に及ぶ誘電体216の一部分(ここでは半導体214である)が除去される。これらの実施形態では、半導体構造255
1および255
2は、半導体柱である。例えば、
図3Cの一部分231は、半導体214であり、半導体構造255
1および255
2の一部分を形成する。加えて、一部分231の間に位置する部分は、例えば、電荷トラップ260、例えば、連続した電荷トラップ260が、半導体構造255
1および255
2に隣接して、かつそれらの周囲に形成されることを可能にする、開口部(例えば、後に誘電体で充填されてもよい)である。
【0040】
次いで、犠牲誘電体206が、誘電体204および208ならびに半導体構造255
1および255
2から除去され、犠牲ハードマスク210が、例えば、誘電体206に対して選択的なエッチング(例えば、窒化物に対して選択的であるエッチング)を使用して、誘電体208から除去される。これは、誘電体204および208ならびに半導体構造255
1および255
2を露出する。次いで、連続した電荷トラップ260を形成するもの等の複数の電荷貯蔵構造が、
図2Cおよび3Cに示されるように、誘電体204および208、半導体構造255
1および255
2、ならびに各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分230に隣接して、実質的に同時に(例えば、同時に)形成され、
図2Cは、
図3Cの線2C‐2Cに沿って得られたメモリアレイ200の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)であり、
図3Cは、
図2Cの線3C‐3Cに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。例えば、電荷トラップ260は、化学蒸着(CVD)、原子層堆積(ALD)等のコンフォーマル堆積過程によって形成されてもよい。代替として、電荷トラップ260は、成長させられてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態については、電荷トラップ260は、誘電体204および208、半導体構造255
1および255
2、ならびに各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分230に隣接して形成される、トンネル酸化物等のトンネル誘電体と、このトンネル誘電体に隣接して(例えば、その上に)形成される、窒化物等の電荷捕獲材料と、この電荷捕獲材料に隣接して(例えば、その上に)形成される、遮断酸化物等の遮断誘電体とを含んでもよい。他の実施形態については、電荷トラップ260は、例えば、埋め込み金属粒子または埋め込みナノ結晶(例えば、シリコン、ゲルマニウム、または金属結晶)等の埋め込み導電性粒子(例えば、ナノドット)、シリコンを豊富に含む誘電体、またはSiON/Si
3N
4を伴う、誘電体、例えば、約10のKを有するアルミナ(Al
2O
3)等の高誘電率(高K)誘電体であってもよい。
【0042】
導体、例えば、タングステン、窒化タンタル、窒化チタン、窒化タングステン等の金属が、例えば、化学蒸着(CVD)、原子層堆積(ALD)等のコンフォーマル堆積過程を使用して、
図2Cおよび3Cの構造に隣接して形成される。一般に、導体は、導電性ドープポリシリコンを含んでもよく、それから成ってもよく、あるいは本質的にそれから成ってもよく、および/または、高融点金属等の金属、あるいは高融点金属シリサイド層等の金属含有材料、ならびに任意の他の伝導性材料を含んでもよく、それから成ってもよく、あるいは本質的にそれから成ってもよい。クロム(Cr)、コバルト(Co)、ハフニウム(Hf)、モリブデン(Mo)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、タングステン(W)、バナジウム(V)、およびジルコニウム(Zr)という金属は、概して、高融点金属として認識される。
【0043】
次いで、エッチバック、例えば、異方性エッチバックが、
図2Dおよび3Dに示されるように、過剰な導体を除去して残りの導体から制御ゲート265を形成するように行われ、
図2Dは、
図3Dの線2D‐2Dに沿って得られたメモリアレイ200の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)であり、
図3Dは、
図2Dの線3D‐3Dに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。
【0044】
図2Dおよび3Dに示されるように、制御ゲート265
1,1および265
1,2はそれぞれ、ソース選択ゲート270
1および270
2等の選択ゲートの制御ゲートであり、制御ゲート265
2,1および265
2,2はそれぞれ、メモリセル(例えば、不揮発性メモリセル)272
1および272
2の制御ゲートであり、制御ゲート265
3,
1および265
3,
2はそれぞれ、ドレイン選択ゲート274
1および274
2等の選択ゲートの制御ゲートである。制御ゲート265
2,1および265
2,2はそれぞれ、
図3Dに示されるように、アクセス線(例えば、ワード線)280
1および280
2の一部分を形成してもよい。例えば、制御ゲート265
2,1および265
2,2はそれぞれ、ワード線280
1および280
2に連結されてもよい。同様に、制御ゲート265
1,1および265
1,2はそれぞれ、ソース選択線の一部分を形成し、制御ゲート265
3,1および265
3,2はそれぞれ、ドレイン選択線の一部分を形成する。例えば、制御ゲート265
1,1および265
1,2はそれぞれ、ソース選択線に連結されてもよく、制御ゲート265
3,1および265
3,2はそれぞれ、ドレイン選択線に連結されてもよい。
【0045】
メモリセル272は、ワード線280および電荷トラップ260の各交差点に位置し、ソース選択ゲート270は、ソース選択線および電荷トラップ260の各交差点に位置し、ドレイン選択ゲート274は、ドレイン選択線および電荷トラップ260の各交差点に位置することに留意されたい。また、
図3Dに示されるように、ワード線280
1は、それぞれ異なる柱235の上でメモリセル272
1に共通して連結され、ワード線280
2は、それぞれそれらの異なる柱235の上でメモリセル272
2に共通して連結されることに留意されたい。
【0046】
電荷トラップ260の一部分、およびその下にあり、かつ半導体構造255
1の側壁上にある誘電体208は、
図2Dに示されるように、メモリセル列272
1の連続するメモリセル272
1の連続する制御ゲート265
2,1の間に配置され、したがって、メモリセル列272
1の連続する制御ゲート265
1を互いに電気的に絶縁する。電荷トラップ260の一部分、およびその下にあり、かつ半導体構造255
2の側壁上にある誘電体208は、
図2Dに示されるように、メモリセル列272
2の連続するメモリセル272
2の連続する制御ゲート265
2,2の間に配置され、したがって、メモリセル列272
2の連続する制御ゲート265
2を互いに電気的に絶縁する。
【0047】
電荷トラップ260の一部分、およびそれに隣接し、かつ半導体構造255
1の側壁に隣接する誘電体208は、
図2Dに示されるように、ソース選択ゲート270
1の制御ゲート265
1,1と、メモリセル列272
1の一端におけるメモリセル272
1の制御ゲート265
2,1との間に配置され、これらの制御ゲートを電気的に絶縁し、ドレイン選択ゲート274
1の制御ゲート265
3,1と、メモリセル列272
1の反対端におけるメモリセル272
1の制御ゲート265
2,1との間に配置され、これらの制御ゲートを電気的に絶縁する。電荷トラップ260の一部分、およびそれに隣接し、かつ半導体構造255
2の側壁に隣接する誘電体208は、ソース選択ゲート270
2の制御ゲート265
1,2と、メモリセル列272
2の一端におけるメモリセル272
2の制御ゲート265
2,2との間に配置され、これらの制御ゲートを電気的に絶縁し、ドレイン選択ゲート274
2の制御ゲート265
3,2と、メモリセル列272
2の反対端におけるメモリセル272
2の制御ゲート265
2,2との間に配置され、これらの制御ゲートを電気的に絶縁する。電荷トラップ260の一部分は、
図2Dおよび3Dに示されるように、半導体構造255
1および255
2の側壁と制御ゲート265との間に配置され、制御ゲート265から半導体構造255
1および255
2を電気的に絶縁することに留意されたい。
【0048】
いくつかの実施形態については、制御ゲートを形成するエッチバック後に、電荷トラップ260の一部分、誘電体208、および誘電体204の一部分が、随意で、例えば、電荷トラップ260、誘電体208、および誘電体204に対して選択的なエッチングを使用して、除去されてもよい。電荷トラップ260の一部分の除去は、
図2Dに示されるように、柱235のうちのそれぞれの上面232の一部分、柱235のうちのそれぞれを覆う半導体220の一部分、半導体構造255の上端、それらの上端に隣接する半導体構造255の側壁の一部分、ならびに制御ゲート265
3,1および265
3,2のうちのそれぞれの上面を露出する。誘電体208もまた、それらの上端に隣接する半導体構造255の側壁の一部分から除去される。誘電体204の一部の除去は、半導体202の上面の一部分を露出する。
【0049】
次いで、ソース/ドレイン領域275(例えば、ドレイン)が、
図2Dに示されるように、露出半導体220、およびそれらの上端に隣接する半導体構造255の側壁の露出部分の中で形成され(例えば、埋め込まれ)てもよい。ソース/ドレイン領域277(例えば、ソース線)が、半導体202の露出部分の中で、例えば、ソース/ドレイン領域275と実質的に同時に(例えば、同時に)形成され(例えば、埋め込まれ)てもよい。例えば、ソース/ドレイン領域275および277は、半導体202がp型である時にn型であってもよく、半導体202がn型である時にp型であってもよい。ソース/ドレイン領域277は、半導体構造255によってソース選択ゲート270
1および270
2に電気的に連結される。
【0050】
他の実施形態については、ソース/ドレイン領域277等のソース/ドレイン領域は、例えば、マスクとしてハードマスク210を使用して、またはマスクがまだ除去されていない場合にハードマスク210を覆うマスクを使用して、開口部212(
図2A)を通して半導体202中に注入されてもよい。代替として、いくつかの実施形態については、開口部212および誘電体204の下に位置する連続するソース/ドレイン領域(例えば、平面)が、ソース/ドレイン領域277に取って代わってもよく、誘電体204を形成する前に半導体202中に注入されてもよい。例えば、連続するソース/ドレイン領域は、半導体構造255によってソース選択ゲート270
1および270
2に電気的に連結されてもよい。
【0051】
次いで、ソース/ドレイン領域275および277が、それによって覆われるように、バルク絶縁等の誘電体(図示せず)が、
図2Dの構造を覆って形成されてもよい。次いで、開口部が、ソース/ドレイン領域275を露出するように誘電体内に形成されてもよい。次いで、例えば、接点(コンタクト)が各ソース/ドレイン領域275と接触しているように、接点(図示せず)が、開口部内に形成されてもよい。
【0052】
誘電体の一実施例は、ドープケイ酸塩ガラスである。ドープケイ酸塩ガラスの例としては、BSG(ホウケイ酸ガラス)、PSG(リンケイ酸ガラス)、およびBPSG(ホウリンケイ酸ガラス)が挙げられる。誘電体の別の実施例は、TEOS(オルトケイ酸テトラエチル)である。接点は、金属または金属含有層を備えてもよく、それから成ってもよく、または本質的にそれから成ってもよく、アルミニウム、銅、高融点金属、または高融点金属シリサイド層であってもよい。いくつかの実施形態では、導体は、複数の金属含有層、例えば、ソース/ドレイン領域275を覆って形成される(例えば、それと直接物理的に接触している)窒化チタン(TiN)障壁層、障壁層を覆って形成されるチタン(Ti)接着層、および接着層を覆って形成されるタングステン(W)を含有してもよい。
【0053】
次いで、アルミニウム等の金属であってもよい導体(図示せず)が、
図2Dの構造を覆って形成される、誘電体を覆って形成されてもよい。導体は、接点、したがって、ソース/ドレイン領域275ならびにドレイン選択ゲート274
1および274
2に電気的に接続される、ビット線等の個々のデータ線を生成するように、例えば、標準的な処理を使用して、パターン化され、エッチングされ、処理される。
【0054】
半導体構造255
1および255
2はそれぞれ、メモリセル272
1および272
2のチャネル領域を形成し、それぞれ、メモリセル列272
1および272
2(例えば、NAND列)を形成するようにメモリセル272
1および272
2を直列に電気的に連結する。言い換えれば、メモリセル列272
1の動作中に、チャネルを半導体構造255
1の中に形成することができ、メモリセル列272
2の動作中に、チャネルを半導体構造255
2の中に形成することができる。半導体構造255
1は、
図2Dに示されるように、メモリセル列272
1を、その列の一端におけるソース選択ゲート270
1に直列に電気的に連結し、ドレイン選択ゲート274
1を、その列の反対端に直列に連結し、半導体構造255
2は、メモリセル列272
2を、その列の一端におけるソース選択ゲート270
2に直列に電気的に連結し、ドレイン選択ゲート274
1を、その列の反対端に直列に連結する。
【0055】
メモリセル列272
1、ならびにその端部に連結されたソース選択ゲート270
1およびドレイン選択ゲート274
1は、それぞれの柱235の側壁の同じ部分(例えば、同じ側面)に隣接して位置し、メモリセル列272
2、ならびにその端部に連結されたソース選択ゲート270
2およびドレイン選択ゲート274
2は、それぞれの柱235の側壁の同じ部分(例えば、同じ側面)に隣接して位置する。加えて、メモリセル272
1に連結されたワード線280
1は、電荷トラップ260の側壁の同じ部分(例えば、同じ側面)に連結され、メモリセル272
2に連結されたワード線280
2は、電荷トラップ260の側壁の同じ反対部分(例えば、同じ反対側)に連結される。
【0056】
ソース選択ゲート270
1およびドレイン選択ゲート274
1、ならびにそれらに電気的に連結されたメモリセル列272
1は、各柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の第1の部分に隣接して形成される。ソース選択ゲート270
2およびドレイン選択ゲート274
2、ならびにそれらに電気的に連結されたメモリセル列272
2は、
図2Dおよび3Dに示されるように、それぞれの柱235の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の第2の部分に隣接して形成される。つまり、各柱235の上に2つのメモリセル列がある。
【0057】
各メモリセル272
1は、
図2Dおよび3Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第1の部分の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造255
1の一部分と、半導体構造255
1の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート265
2,1とを含む。各メモリセル272
2は、
図2Dおよび3Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第2の部分の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造255
2の一部分と、導体構造255
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート265
2,2とを含む。
【0058】
それぞれ、メモリセル272
1および272
2の制御ゲート265
2,1および265
2,2は、電荷トラップ260の相対する部分、例えば、それぞれ、各柱235の側壁の相対する部分を包み込む部分に隣接して形成される。例えば、メモリセル272
1および272
2等の2つのメモリセルはそれぞれ、各柱235の側壁の相対する部分を包み込んでもよく、例えば、したがって、「ハーフラップ」メモリセルと称され得る。制御ゲート265
2,1および265
2,2は、例えば、誘電体(図示せず)、例えば、制御ゲート265
2,1および265
2,2、したがって、ワード線280
1および280
2の間に形成され得るバルク絶縁によって、相互から電気的に絶縁されてもよい。隣接ワード線280
2は、相互から同様に電気的に絶縁されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態については、電荷トラップ260は、半導体構造255
1および255
2を含む、それぞれの柱235の周辺に完全に巻き付けられる、連続構造を形成してもよい。例えば、半導体構造255
1および255
2にそれぞれ隣接する、電荷トラップ260の一部分は、連続的であってもよい。電荷トラップ260の一部分は、半導体構造255
1と半導体構造255
2との間に配置されてもよい。例えば、半導体構造255
1と半導体構造255
2との間に配置される、電荷トラップ260の一部分はそれぞれ、
図3Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の相対する部分230と直接接触していてもよい。
【0060】
他の実施形態については、ワード線280
1および280
2の間に位置する電荷トラップ260の一部分は、個々のワード線280
1および280
2を形成した後に、例えば、等方性エッチングを使用して除去されてもよい。これは、電荷トラップ260を、それぞれ半導体構造255
1および255
2に隣接する、第1および第2の部分に分離する。
【0061】
例えば、半導体が開口部212を充填する実施形態では、誘電体216、したがって、誘電体柱235が省略され、構造255
1および255
2は、
図3Cおよび3Dに示されるように、半導体部分231を含む半導体柱であり、電荷トラップ260の分離した第1および第2の部分は、
図3Dの破線291によって示されるように、構造255
1および255
2を(例えば、完全に)包み込んでもよく、破線291の間の電荷トラップ260の一部分および誘電体柱235は、省略されている。
【0062】
ソース選択ゲート270
1および270
2、ならびにドレイン選択ゲート274
1および274
2は、
図3Dのメモリセル272について示されるものと実質的に同じ(例えば、同じ)断面を有する。例えば、ソース選択ゲート270
1は、
図2Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第1の部分に隣接する、そのチャネル領域としての半導体構造255
1の一部分と、半導体構造255
1の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート265
1,1とを含んでもよい。ソース選択ゲート270
2は、
図2Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第2の部分に隣接する、そのチャネル領域としての半導体構造255
2の一部分と、半導体構造255
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート265
1,2とを含んでもよい。ドレイン選択ゲート274
1は、
図2Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第1の部分に隣接する、そのチャネル領域としての半導体構造255
1の他方の部分と、半導体構255
1の他方の部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート265
3,1の他方の部分とを含んでもよい。ドレイン選択ゲート274
2は、
図2Dに示されるように、それぞれの柱235の側壁の第2の部分に隣接する、そのチャネル領域としての半導体構造255
2の他方の部分と、半導体構255
2の他方の部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート265
3,2とを含んでもよい。ソースおよびドレイン選択ゲートは、プログラム可能となり得て、すなわち、それらの閾値電圧を変えることが可能であり、プログラムされてもよく、またはプログラムされないままであってもよい。
【0063】
図4A〜4Eおよび5A〜5Eは、他の実施形態による、製造の種々の段階中のメモリアレイ400の一部分の断面図である。メモリアレイ400は、
図1のメモリアレイ104の一部分を形成してもよい。同様の(例えば、同じ)構成要素を表すために、共通番号が、
図4A〜4Eおよび5A〜5Eで、ならびに
図2A〜2Dおよび3A〜3Dで使用される。
【0064】
図4Aは、
図5Aの線4A‐4Aに沿って得られたメモリアレイ400の断面図(平行線が省略されている)であり、
図5Aは、
図4Aの線5A‐5Aに沿って得られた断面図(平行線が省略されている)である。
図4Aおよび5Aの構造の形成は、上で説明されるように、
図2Aおよび3Aの構造の形成と実質的に同じであってもよい。
【0065】
図5Aの開口部412の断面の形状が、
図3Aの開口部212の断面の形状とは異なることを除いて、開口部212について
図2Aおよび3Aと併せて上で説明されるように、開口部412が形成されてもよい。
図5Aの半導体214の断面の形状が、
図3Aの半導体214の断面の形状とは異なることを除いて、開口部212について
図2Aおよび3Aと併せて上で説明されるように、開口部412を裏打ちする、または充填するよう、半導体214が開口部412の中に形成されてもよい。開口部412が半導体214で裏打ちされるのみである実施形態では、
図5Aの柱構造435の断面の形状が、
図3Aの柱235の断面の形状とは異なることを除いて、柱235について
図2Aおよび3Aと併せて上で説明されるように、実質的に垂直な(例えば、垂直な)誘電体柱構造435が、開口部212内で誘電体216から形成される。
【0066】
図4Bは、
図5Bの線4B‐4Bに沿って得られたメモリアレイ400の断面図(平行線が省略されている)であり、
図5Bは、
図4Bの線5B‐5Bに沿って得られた断面図(平行線が省略されている)である。
図4Bおよび5Bの構造の形成は、上で説明されるように、
図2Bおよび3Bの構造の形成と実質的に同じであってもよい。例えば、フォトレジストのマスク(図示せず)が、例えば、
図4Aの構造を覆って形成され、ハードマスク210の一部分と、ハードマスク210の露出部分の下の誘電体206および208と、半導体220の一部分と、半導体214の一部分、例えば、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分とを露出するために、パターン化されてもよい。
【0067】
次いで、ハードマスク210ならびに誘電体206および208の露出部分が、例えば、
図2Bおよび3Bと併せて上で説明されるように除去される。続いて、半導体220の露出部分(
図4B)、および半導体214の一部分、例えば、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分(
図5B)が、誘電体204および216の上または内側で止まって、例えば、
図2Bおよび3Bと併せて上で説明されるように除去される。例えば、半導体220の一部分の除去は、誘電体216の上または内側で止まり、導体214の実質的に垂直な側壁の一部分の除去は、誘電体204の上または内側で止まる。半導体220の一部分および導体214の一部分を除去するエッチングは、ハードマスク210ならびに誘電体206および208の一部分を除去するエッチングとは異なるケミストリを有してもよく、かつそのエッチングと共にインサイチュで行われてもよい。
【0068】
半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分の除去は、
図5Bに示されるように、各柱構造435の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分430を露出し、半導体220の一部分の除去は、
図4Bおよび5Bに示されるように、各柱構造435の上面432の一部分を露出する。犠牲誘電体206の一部分、誘電体204および208の一部分、ならびにハードマスク210の一部分は、半導体214の側壁に隣接した(例えば、側壁の上にある)、すなわち、半導体214の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁に隣接したままであることに留意されたい。
【0069】
各柱435の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の一部分430からの半導体214の除去は、
図4Bおよび5Bに示されるように、半導体214から、各柱435の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の残りの部分に隣接する(例えば、側壁の上にある)、2つの、分離した、相対する、実質的に垂直な(例えば、垂直な)、隣接する半導体構造414
1および414
2を形成する。例えば、柱構造435の側壁の対向部分430は、半導体構造414
1および414
2の間に配置され、それらを互いに分離する。その一部分の除去によって分離される、半導体220の一部分はそれぞれ、
図4Bおよび5Bに示されるように、半導体構造414
1および414
2に電気的に(例えば、それらとの直接物理的接触によって)連結されることに留意されたい。
【0070】
次いで、
図4Bおよび5Bの構造は、
図4Cおよび5Cの構造を形成するようにパターン化されてもよく、
図4Cは、
図5Cの線4C‐4Cに沿って得られたメモリアレイ400の断面図(平行線が省略されている)であり、
図5Cは、
図4Cの線5C‐5Cに沿って得られた断面図(平行線が省略されている)である。例えば、フォトレジストのマスク(図示せず)が、例えば、
図4Bおよび5Bの構造を覆って形成され、開口部440を形成するため、例えば、半導体構造414
1および414
2の一部分、各柱を覆う半導体220の一部分、および各柱構造435の一部分の除去のためにパターン化されてもよい。例えば、開口部440は、
図5Cに示されるように、誘電体216を通して形成され、半導体構造414
1および414
2を通って延在する。
【0071】
次いで、それぞれの柱構造435の上または内側で止まる、エッチング等によって(例えば、ポリシリコンに対して選択的であるエッチングを使用して)、柱構造435を覆う各半導体220の一部分、ならびに除去のためにパターン化された各柱構造435の上面432より上側に延在する半導体構造414
1および414
2のうちのそれぞれの一部分が除去され、それにより、それぞれの開口部440の上部分を形成する。続いて、半導体202の上または内側で止まる、エッチング等によって(例えば、それぞれの開口部440の上部分を形成するために使用されるものとは異なるエッチングケミストリを使用して)、除去のためにパターン化された半導体構造414
1および414
2のうちのそれぞれの残りの部分、および各柱の一部分が除去され、それにより、それぞれの開口部440の残りを形成する。
【0072】
各開口部440の形成は、
図5Cに示されるように、各柱構造435から2本の別個の柱445
1および445
2を形成する。各開口部440の形成はまた、互いに分離される半導体構造455
1および半導体構造455
2を、各半導体構造414
1から形成し、互いに分離される半導体構造455
1および半導体構造455
2を、各半導体構造414
2から形成する。半導体構造455
1はそれぞれ、
図5Cに示されるように、各柱445
1の側壁の相対する部分(例えば、反対の角)に隣接し(例えば、相対する部分の上にあり)、互いに分離される。半導体構造455
2はそれぞれ、
図5Cに示されるように、各柱445
2の側壁の相対する部分(例えば、反対の角)に隣接し(例えば、相対する部分の上にあり)、互いに分離される。これは、柱445
1のうちのそれぞれの反対の角の上に、それぞれ半導体構造455
1があり、柱445
2のうちのそれぞれの反対の角の上に、それぞれ半導体構造455
2があることを意味する。
【0073】
例えば、各柱構造435(
図5B)の側壁の一部分430からの半導体214の除去、および各開口部440(
図5C)の形成の組み合わせは、各柱構造435の上の半導体214から4つの別個の半導体を形成する。半導体構造455
2および455
2は、
図4Bに示されるように、それぞれの柱445
2の下に位置する、半導体214の底部によって、ともに接続されたままであってもよいことに留意されたい。同様に、半導体構造455
1および455
1は、それぞれの柱445
1(図示せず)の下に位置する、半導体214の底部によって、ともに接続されたままであってもよい。各半導体構造455の端部はそれぞれ、
図5Cに示されるように、互いに実質的に垂直である(例えば、垂直である)平面によって交差されてもよく、例えば、端部は、約90度離れていてもよい。
【0074】
半導体構造414
1に連結される半導体220の部分は、2つの部品がそれぞれ、一組の半導体構造455
1および455
2に電気的に連結される(例えば、それらとの直接物理的接触によって)ように、開口部440の形成中に2つの部品に切り分けられる。半導体構造414
2に連結される半導体220の一部分もまた、2つの部品がそれぞれ、一組の半導体構造455
1および455
2に電気的に連結される(例えば、それらとの直接物理的接触によって)ように、開口部440の形成中に2つの部品に切り分けられる。
【0075】
図4Cおよび5Cに示されるように、各柱445
1は、実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁443
1を有し、各柱445
2は、実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁443
2を有する。各側壁443
1は、露出した実質的に垂直な(例えば、垂直な)部分442
1と、単一の柱構造435の露出部分430と同じである、露出した実質的に垂直な(例えば、垂直な)部分447
1とを有する。例えば、部分442
1および447
1以外の各側壁443
1の残りの部分は、半導体構造455
1によって覆われる。各側壁443
2は、露出した実質的に垂直な(例えば、垂直な)部分442
2と、単一の柱構造435の露出部分430と同じである、露出した実質的に垂直な(例えば、垂直な)部分447
2とを有する。例えば、部分442
2および447
2以外の各側壁443
2の残りの部分は、半導体構造455
2によって覆われる。露出部分442および447は、反対方向に向いてもよいことに留意されたい。
【0076】
図5Cの線4B‐4Bに沿って得られ、
図4Bで示される断面図は、開口部440の形成による影響を実質的に受けない(例えば、影響を受けない)ことに留意されたい。つまり、開口部440の形成前の
図5Bの線4B‐4Bに沿って得られた断面図、および開口部440の形成後の
図5Cの線4B‐4Bに沿って得られた断面図は、
図5Bおよび5Cの線4B‐4Bに沿って得られた両方の断面図に対応するように、
図4Bから明白であるものと実質的に同じ(例えば、同じ)ままである。
【0077】
図4Dは、
図5Dの線4D‐4Dに沿って得られたメモリアレイ400の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)であり、
図5Dは、
図4Dの線5D‐5Dに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。
図4Dおよび5Dの構造の形成は、上で説明されるように、
図2Cおよび3Cの構造の形成と実質的に同じであってもよい。次いで、例えば、
図2Cおよび3Cと併せて上で説明されるように、例えば、犠牲誘電体206が、誘電体204および208ならびに半導体構造455
1および455
2から除去され、犠牲ハードマスク210が、誘電体208から除去される。これは、誘電体204および208ならびに半導体構造455
1および455
2を露出する。次いで、連続する電荷トラップ260を形成するもの等の複数の電荷貯蔵構造が、例えば、
図2Cおよび3Cと併せて上で説明されるように、誘電体204および208、半導体構造455
1および455
2、ならびに各柱445の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁443の一部分442および447に隣接して、
図4Dおよび5Dに示されるように、実質的に同時に(例えば、同時に)形成される。
【0078】
図4Eは、
図5Eの線4E‐4Eに沿って得られたメモリアレイ400の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)であり、
図5Eは、
図4Eの線5E‐5Eに沿って得られた断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。
図4Eおよび5Eの構造の形成は、上で説明されるように、
図2Dおよび3Dの構造の形成と実質的に同じであってもよい。例えば、制御ゲート465は、例えば、制御ゲート265について
図2Dおよび3Dと併せて上で説明されるように、導体から形成される。
【0079】
例えば、
図4Eおよび5Eに示されるように、制御ゲート465
1,1および465
1,2はそれぞれ、ソース選択ゲート470
2,1および470
2,2等の選択ゲートの制御ゲートであり、制御ゲート465
2,1および465
2,2はそれぞれ、メモリセル(例えば、不揮発性メモリセル)472
2,1および472
2,2の制御ゲートであり、制御ゲート465
3,1および465
3,2はそれぞれ、ドレイン選択ゲート474
2,1および474
2,2等の制御ゲートである。制御ゲート465
2,1および465
2,2はそれぞれ、
図5Eに示されるように、アクセス線(例えば、ワード線480
1および480
2)の一部分を形成してもよい。例えば、制御ゲート465
2,1および465
2,2はそれぞれ、ワード線480
1および480
2に連結されてもよい。同様に、制御ゲート465
1,1および465
1,2はそれぞれ、ソース選択線の一部分を形成し、制御ゲート465
3,1および465
3,2はそれぞれ、ドレイン選択線の一部分を形成する。例えば、制御ゲート465
1,1および465
1,2はそれぞれ、ソース選択線に連結されてもよく、制御ゲート465
3,1および465
3,2はそれぞれ、ドレイン選択線に連結されてもよい。メモリセル472は、ワード線480および電荷トラップ260の各交差点に位置し、ソース選択ゲート470は、ソース選択線および電荷トラップ260の各交差点に位置し、ドレイン選択ゲート474は、ドレイン選択線および電荷トラップ260の各交点に位置することに留意されたい。
【0080】
制御ゲート465を形成した後に、電荷トラップ260の一部分、誘電体208、および誘電体204の一部分が、随意で、例えば、
図2Dおよび3Dと併せて上で説明されるように、除去されてもよく、
図4Eに示されるように、柱構造435のうちのそれぞれの上面の一部分、柱235のうちのそれぞれに隣接する半導体220の一部分、半導体構造455の上端、それらの上端に隣接する半導体構造455の側壁の一部分、ならびに制御ゲート465
3,1および465
3,2のうちのそれぞれの上面を露出する。
【0081】
次いで、例えば、
図2Dと併せて上で説明されるように、ソース/ドレイン領域275(例えば、ドレイン)が、
図4Eに示されるように、露出した半導体220、およびそれらの上端に隣接する半導体構造455の側壁の露出部分の中に形成され(例えば、埋め込まれ)てもよい。ソース/ドレイン領域277(例えば、ソース線)が、例えば、
図2Dと併せて上で説明されるように、半導体202の露出部分の中で、例えば、ソース/ドレイン領域275と実質的に同時に(例えば、同時に)形成され(例えば、埋め込まれ)てもよい。ビット線等のデータ線(図示せず)が、例えば、
図2Dと併せて上で説明されるように、接点によって、ソース/ドレイン領域275、したがって、ドレイン選択ゲート474
2,1および274
2,2に電気的に連結されてもよい。ソース/ドレイン領域277は、半導体構造455
2によってソース選択ゲート470
2,1および470
2,2に電気的に連結される。
【0082】
柱445
2のうちのそれぞれに隣接して(例えば、それぞれの上に)形成された2つの半導体構造455
2はそれぞれ、メモリセル472
2,1および472
2,2のチャネル領域を形成し、メモリセル列472
2,1および472
2,2(例えば、NAND列)を形成するようにメモリセル472
2,1および472
2,2を直列に電気的に連結する。言い換えれば、メモリセル列472
2,1の動作中に、チャネルをそれぞれの半導体構造455
2の中に形成することができ、メモリセル列472
2,2の動作中に、チャネルをそれぞれの半導体構造455
2の中に形成することができる。
図4Eに示されるように、半導体構造455
2のうちの1つは、メモリセル列472
2,1を、その列の一端においてソース選択ゲート470
2,1に直列に電気的に連結し、ドレイン選択ゲート474
2,1を、その列の反対端に直列に連結し、他方の半導体構造455
2は、メモリセル列472
2,2を、その列の一端においてソース選択ゲート470
2,2に直列に電気的に連結し、ドレイン選択ゲート474
2,2を、その列の反対端に直列に連結する。
【0083】
図4Eおよび5Eに示されるように、ソース選択ゲート470
2,1、ドレイン選択ゲート474
2,1、およびそれらに電気的に連結されたメモリセル列472
2,1は、各柱445
2の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の第1の部分に隣接して形成され、ソース選択ゲート470
2,2、ドレイン選択ゲート474
2,2、およびそれらに電気的に連結されたメモリセル列472
2,2は、各柱445
2の実質的に垂直な(例えば、垂直な)側壁の第2の部分に隣接して形成される。つまり、各柱445
2に隣接して(例えば、その上に)、ソースおよびドレイン選択ゲートがそれらに連結されている、2つのメモリセル列がある。
【0084】
柱445
1に隣接して(例えば、その上に)、ソースおよびドレイン選択ゲートがそれらに連結されている、2つのメモリセル列がある。例えば、柱445
1のうちのそれぞれに隣接して(例えば、その上に)形成された2つの半導体構造455
1はそれぞれ、メモリセル472
1,1および472
1,2(
図5E)のチャネル領域を形成し、メモリセル列472
1,1および472
1,2(例えば、NAND列)を形成するように、メモリセル472
1,1および472
1,2を直列に電気的に連結する。これらの列のそれぞれの端部はそれぞれ、2つの半導体構造455
1のうちのそれぞれ1つによって、ソース選択ゲートおよびドレイン選択ゲートに連結される。直列に連結されたメモリセル列472
1,1(例えば、NAND列)、ならびにその端部にそれぞれ直列に連結されたソースおよびドレイン選択ゲートは、それぞれの柱445
1の側壁の第1の部分に隣接して位置し、直列に連結されたメモリセル列472
1,2(例えば、NAND列)、ならびにその端部にそれぞれ直列に連結されたソースおよびドレイン選択ゲートは、それぞれの柱445
1の側壁の第2の部分に隣接して位置する。
【0085】
各メモリセル472
1,1は、
図5Eに示されるように、それぞれの柱445
1の側壁443
1(
図5D)の第1の部分(例えば、角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造455
1の一部分と、半導体構造455
1の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート465
2,1とを含む。各メモリセル472
1,2は、
図5Eに示されるように、それぞれの柱445
1の側壁443
1の第2の部分(例えば、反対の角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての他方の半導体構造455
1の一部分と、他方の半導体構造455
1の一部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート465
2,2とを含む。例えば、メモリセル472
1,1およびメモリセル472
1,2は、柱445
1の側壁443
1の一部分を包み込んでもよい。
【0086】
各メモリセル472
2,1は、
図4Eおよび5Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁443
2(
図5D)の第1の部分(例えば、角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造455
2の一部分と、半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート465
2,1とを含む。各メモリセル472
2,2は、
図4Eおよび5Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁443
2の第2の部分(例えば、反対の角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての他方の半導体構造455
2の一部分と、他方の半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート465
2,2とを含む。例えば、メモリセル472
2,1およびメモリセル472
2,2は、柱445
2の側壁443
2の一部分を包み込んでもよい。4つのメモリセル、例えば、メモリセル472
1,1、472
1,2、472
2,1、および472
2,1はそれぞれ、柱構造435の4つの角を包み込み、例えば、したがって、「クオーターラップ」メモリセルと称され得ることに留意されたい。
【0087】
制御ゲート465
2,1および465
2,2、したがって、ワード線480
1および480
2は、例えば、ワード線480
1および480
2の間に形成され得る、誘電体(図示せず)、例えば、バルク絶縁によって、互いに電気的に絶縁されてもよい。隣接ワード線480
2は、同様に、互いに絶縁されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態については、電荷トラップ260は、それに隣接する2つの半導体構造455
1を含む、柱445
1の周辺に完全に巻き付けられ、かつそれに隣接する2つの半導体構造455
2を含む、柱445
2の周辺に完全に巻き付けられる、連続構造を形成してもよい。電荷トラップ260の一部分は、側壁443
2上の2つの半導体構造455
2の間に配置されてもよく、電荷トラップ260の一部分は、側壁443
1上の2つの半導体構造455
1の間に配置されてもよい。誘電体、例えば、バルク絶縁が、柱445
1および445
2の周辺に巻き付けられた電荷トラップ260の一部分の間に位置する、開口部485、すなわち、開口部440(
図5C)の残りの部分の中に形成されてもよい。
【0089】
それぞれ、側壁443
1および443
2の一部分442
1および442
2はそれぞれ、
図5Eに示されるように、相互に対面してもよい。部分442
1および442
2は、電荷トラップ260の一部分によって覆われているが、半導体構造455の一部分等の導体が欠けていることに留意されたい。
【0090】
ソース選択ゲート470およびドレイン選択ゲート474は、
図5Eのメモリセル472について示されるものと実質的に同じ(例えば、同じ)断面を有する。各ソース選択ゲート470
2,1は、
図4Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁の第1の部分(例えば、角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造455
2の一部分と、半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート465
1,1とを含む。各ソース選択ゲート470
2,2は、
図4Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁の第2の部分(例えば、反対の角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての他方の半導体構造455
2の一部分と、他方の半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート465
1,2とを含む。例えば、ソース選択ゲート470
2,1およびソース選択ゲート470
2,2は、メモリセル472
2,1および472
2,2について
図5Eに示されるのと同様に、柱445
2の側壁の一部分を包み込んでもよい。4つのソース選択ゲートはそれぞれ、柱構造435の4つの角を包み込み、例えば、したがって、「クオーターラップ」ソース選択ゲートと称され得ることに留意されたい。
【0091】
各ドレイン選択ゲート474
2,1は、
図4Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁の第1の部分(例えば、角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての半導体構造455
2の一部分と、半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の一部分と、電荷トラップ260の一部分に隣接する制御ゲート465
3,1とを含む。各ドレイン選択ゲート474
2,2は、
図4Eに示されるように、それぞれの柱445
2の側壁の第2の部分(例えば、反対の角)の外面に隣接する(例えば、それと直接接触している)、そのチャネル領域としての他方の半導体構造455
2の一部分と、他方の半導体構造455
2の一部分に隣接する電荷トラップ260の他方の部分と、電荷トラップ260の他方の部分に隣接する制御ゲート465
3,2とを含む。例えば、ドレイン選択ゲート474
2,1およびドレイン選択ゲート474
2,2は、メモリセル472
2,1および472
2,2について
図5Eに示されるのと同様に、柱445
2の側壁の一部分を包み込んでもよい。4つのドレイン選択ゲートはそれぞれ、柱構造435の4つの角を包み込み、例えば、したがって、クオーターラップドレイン選択ゲートと称され得ることに留意されたい。ソースおよびドレイン選択ゲートは、プログラム可能となり得て、かつプログラムされてもよく、またはプログラムされないままであってもよい。
【0092】
図5Eに示されるように、ワード線480
1は、それぞれ、異なる柱445
1および445
2の上で、メモリセル472
1,1および472
2,1に共通して連結され、ワード線480
2は、それぞれ、異なる柱445
1および445
2の上で、メモリセル472
1,2および472
2,2に共通して連結されることに留意されたい。
【0093】
図3Dを参照すると、アクセス線(例えば、ワード線)ピッチWL
Pitch200およびデータ線(例えば、ビット線)ピッチBL
Pitch200が、メモリアレイ200について示されている。ワード線ピッチWL
Pitch200は、以下のように表されてもよく、
WL
Pitch200=WS+2(R+W)+CTF+Tsi (1)
ビット線ピッチBL
Pitch200は、以下のように表されてもよく、
BL
Pitch200=W+2Tsi+2CTF+OD (2)
距離WS、(R+W)、CTF、W、およびTsiは、
図3Dに示されている。
【0094】
ビット線ピッチが、例えば、ワード線方向で、ワード線に共通して連結されたメモリセルのピッチであってもよい一方で、ワード線ピッチは、ビット線方向でのメモリセルのピッチであってもよい。半導体構造255の厚さ(例えば、項Tsi)は、ピッチBL
Pitch200において2回発生することに留意されたい。
【0095】
図5Eを参照すると、アクセス線(例えば、ワード線)ピッチWL
Pitch400およびデータ線(例えば、ビット線)ピッチBL
Pitch400が、メモリアレイ400について示されている。ワード線ピッチWL
Pitch400は、以下のように表されてもよく、
WL
Pitch400=WS+2(R+W)+CTF+Tsi (3)
ビット線ピッチBL
Pitch400は、以下のように表されてもよく、
BL
Pitch400=0.5PS+0.5W+(R+W)+Tsi+CTF (4)
距離WS、(R+W)、CTF、PS、W、およびTsiは、
図5Eに示されている。距離PSは、WSと実質的に同じ(例えば、同じ)であってもよい。半導体構造455の厚さ(例えば、項Tsi)は、ピッチBL
Pitch400において1回発生することに留意されたい。
【0096】
図6は、従来技術による、上から見た時のメモリアレイ600の断面図(断面を示すハッチングが省略されている)である。
図6は、
図3Dおよび5Eの図と類似している。メモリアレイ600は、アクセス線、例えば、ワード線680に連結される、複数のメモリセル672を含む。各メモリセル672は、誘電体から形成されてもよい、柱635の側壁(例えば、周辺)に完全に巻き付けられる。したがって、メモリセル672は、
図3Dのメモリアレイ200の「ハーフラップ」メモリセル272、および
図5Eのメモリアレイ400の「クオーターラップ」メモリセル472と比較して、「フルラップ」メモリセルと称され得る。直列に連結されたメモリセル列672が、各柱635に隣接して形成され、すなわち、1本の柱635につき一列である。
【0097】
各メモリセル672は、それぞれの柱635に隣接して形成され、かつそれに完全に巻き付けられた半導体614を含む。電荷トラップ660が、それぞれの半導体614に隣接して形成され、かつそれに完全に巻き付けられる。それぞれのワード線680の一部分を形成する、制御ゲート665が、それぞれの電荷トラップ660に隣接して形成され、かつそれに完全に巻き付けられる。
【0098】
図6を参照すると、アクセス線(例えば、ワード線)ピッチWL
PitchPAおよびデータ線(例えば、ビット線)ピッチBL
PitchPAが、メモリアレイ600について示されている。ワード線ピッチWL
PitchPAは、以下のように表されてもよく、
WL
PitchPA=WS+2(R+W)+2CTF+2Tsi+OD (5)
ビット線ピッチBLPitchPAは、以下のように表されてもよく、
BL
PitchPA=W+2CTF+2Tsi+OD (6)
距離WS、(R+W)、CTF、OD、W、およびTsiは、
図6に示されている。典型的な値については、CTF=20nm、Tsi=10nm、OD=30nm、WS=30nm、R=10nm、およびW=10nm、WL
PitchPA=160nmおよびBL
PitchPA=100nmである。
【0099】
メモリアレイ200および400についての等式(1)および(3)によってそれぞれ求められる、ワード線ピッチWL
Pitch200およびWL
Pitch400は同じである。等式(5)から等式(1)および(3)のいずれか一方を引くことにより、従来技術の「フルラップ」メモリセルのワード線ピッチWL
PitchPAと、それぞれ「ハーフラップ」および「クオーターラップ」セルに対するワード線ピッチWL
Pitch200およびWL
Pitch400との間の差が得られ、
ΔWL
Pitch=CTF+Tsi+OD (7)
となり、明白にゼロよりも大きい。
【0100】
CTF=20nm、Tsi=10nm、およびOD=30nmという典型的な値については、ΔWL
Pitch=60nmである。つまり、「ハーフ」および「クオーターラップ」メモリセルに対するワード線ピッチは、典型的な値に基づいて、従来技術の「フルラップ」メモリセルに対するワード線ピッチよりも約38パーセント小さくなることが期待される。
【0101】
等式(6)から等式(2)を引くことにより、従来技術の「フルラップ」メモリセルのビット線ピッチBL
PitchPAおよび「ハーフラップ」セルのビット線ピッチBL
Pitch200が同じであることを示す。等式(6)から等式(4)を引くことにより、以下のようになる、従来技術のフルラップ」メモリセルのビット線ピッチBL
PitchPAと、メモリアレイ400の「クオーターラップ」セルのビット線ピッチBL
Pitch400との間の差が得られる。
ΔBL
Pitch(PA−400)=CTF+Tsi+OD‐0.5PS‐R‐0.5W (8)
負項にもかかわらず、等式(8)は依然として、典型的には、ゼロよりも大きい数をもたらす。例えば、CTF=20nm、Tsi=10nm、OD=30nm、PS=30nm、R=10nm、およびW=10nmという典型的な値については、ΔBL
Pitch(PA−400)=30nmである。つまり、「クオーターラップ」メモリセルに対するビット線ピッチは、典型的な値に基づいて、従来技術の「フルラップ」メモリセルに対するビット線ピッチよりも約30パーセント小さくなることが期待される。従来技術の「フルラップ」メモリセルのビット線ピッチおよび「ハーフラップ」セルのビット線ピッチが同じであるため、「クオーターラップ」メモリセルに対するビット線ピッチは、「ハーフラップ」メモリセルに対するビット線ピッチよりも約30パーセント小さくなることが期待されることに留意されたい。誘電体柱を伴う実施形態については、これは、部分的に、ワード線方向にあり、単一のワード線480に共通して連結された隣接「クオーターラップ」メモリセルが、単一の開口部の中に形成された単一の誘電体柱構造435(
図5B)から形成される、柱445
1および445
2(
図5E)に隣接して位置するが、ワード線方向にあり、単一のワード線280に共通して連結された隣接「ハーフラップ」メモリセルが、別個の開口部の中に形成された別個の誘電体から形成される、別個の柱235(
図3D)に隣接して位置するためである。
【0102】
[結論]具体的実施形態が本明細書で図示および説明されているが、同じ目的を達成するように計算される任意の配設が、示された具体的実施形態に代替されてもよいことが、当業者によって理解されるであろう。実施形態の多くの適合が、当業者に明白となるであろう。したがって、本願は、実施形態のいかなる適合または変形をも対象とすることを目的としている。