(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ブロック体の側面には、指を固定することができ、長手方向に沿って内方側に凹んだ凹部が設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載のガラス用クリーニング用具。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1によると、ガラスのクリーニング作業に用いるクリーニング用具について、手で持ちやすいサイズにカットした吸水性のない独立気泡スポンジの表面に、ガラスを傷つけない程度の微粒子のダイヤモンド粒子の砥材を付着させた研磨布紙シートを貼着し一体化させてなるものを用いることとしている。そして、ガラス等の表面を、水を用いて研磨布紙シートによって研磨することとしている。
【0006】
ここで、研磨の際には、研磨面の潤滑性が要求されるが、特許文献1に開示のクリーニング用具を用いたクリーニングにおいて潤滑性を確保するためには、ガラスの表面に水を随時供給する必要がある。このような水の随時の供給は、クリーニング作業の煩雑さを招き、好ましくない。
【0007】
この発明は、クリーニング作業を簡便に行うことができる
ガラス用クリーニング用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る
ガラス用クリーニング用具は、潤滑用の液体を吸収する液体吸収性を有しないブロック体と、ブロック体にその一方の面が貼付され、潤滑用の液体を吸収する液体吸収性を有するスポンジと、シート状であって、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起が一方の面に設けられ、他方の面がスポンジの他方の面に貼付される
汚れ除去シートとを備える。
【0009】
このような
ガラス用クリーニング用具によると、潤滑用の液体を用いてクリーニングを行う際に、潤滑用の液体を吸収する液体吸収性を有するスポンジの部分によって、潤滑用の液体を一時的に保持することができる。そして、
汚れ除去シートは、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起が設けられているため、この複数の突起を利用した研磨により、固着した金属元素を効率的に除去することができる。この場合、スポンジに含まれた潤滑用の液体が徐々に滲み出されるため、スムースな研磨を行うことができる。すなわち、長期に亘る潤滑性を確保することができる。また、研磨によって
汚れ除去シートの一部、特に突起の先端部が徐々に削り取られることとなるが、生じた削り粉を複数の突起間に形成される溝、および滲み出された潤滑用の液体によって、滞りなく取り除くことができる。以上より、このような構成の
ガラス用クリーニング用具によると、クリーニング作業を簡便に行うことができる。
【0010】
また、
汚れ除去シートには、厚み方向に貫通する貫通孔が複数設けられるよう構成してもよい。こうすることにより、貫通孔を通じて、スポンジに含まれた潤滑用の液体を徐々に、複数の突起が設けられた研磨面側に滲み出させることができる。したがって、より効率的にクリーニング作業を行うことができる。
【0011】
また、貫通孔は、突起を避けて設けられているよう構成してもよい。こうすることにより、突起に対して相対的に凹んだ部分に貫通孔が配置することになるため、より適切に潤滑用の液体を滲み出させることができる。したがって、より効率的にクリーニング作業を行うことができる。
【0012】
また、突起の表面は、球面の一部を切り取った形状であるよう構成してもよい。このように構成することにより、多少角度を変更させても、研磨面に突起を適切に当接させることができる。したがって、クリーニング作業をより簡便に行うことができる。
【0013】
また、ブロック体の側面には、内方側に凹んだ凹部が設けられているよう構成してもよい。このように構成することにより、ユーザがブロック体を掴んでクリーニングを行う際に、ブロック体に設けられた凹部を利用して指を固定することができる。したがって、ハンドリング性が良好になり、クリーニング作業をより簡便に行うことができる。
【発明の効果】
【0014】
このような
ガラス用クリーニング用具によると、潤滑用の液体を用いてクリーニングを行う際に、潤滑用の液体を吸収する液体吸収性を有するスポンジの部分によって、潤滑用の液体を一時的に保持することができる。そして、
汚れ除去シートは、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起が設けられているため、この複数の突起を利用した研磨により、固着した金属元素を効率的に除去することができる。この場合、スポンジに含まれた潤滑用の液体が徐々に滲み出されるため、スムースな研磨を行うことができる。すなわち、長期に亘る潤滑性を確保することができる。また、研磨によって
汚れ除去シートの一部、特に突起の先端部が徐々に削り取られることとなるが、生じた削り粉を複数の突起間に形成される溝、および滲み出された潤滑用の液体によって、滞りなく取り除くことができる。以上より、このような構成の
ガラス用クリーニング用具によると、クリーニング作業を簡便に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具の外観を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す
ガラス用クリーニング用具を、
図1中の矢印IIで示す厚み方向から見た外観図である。
図3は、
図1に示す
ガラス用クリーニング用具を、
図1中の矢印IIIで示す側面側から見た外観図である。
図4は、
図1に示す
ガラス用クリーニング用具を、
図1中の矢印IVで示す側面側から見た外観図である。
図5は、
図2中のVで示す部分の拡大図である。
図6は、
図5中のVI−VIで示す断面である。なお、理解の容易の観点から、
図1における紙面上側を上方向とする。
【0017】
図1〜
図6を参照して、この発明の一実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具11は、潤滑用の液体として水を用いる。この発明の一実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具11は、吸水性を有しないブロック体12を備える。ブロック体12は、略直方体の形状である。ブロック体12は、例えば、硬質のゴム材から構成されている。ブロック体12の縦方向の長さ、すなわち、
図2に示す側面13と側面14との間の長さL
1は、おおよそ数センチメートルである。ブロック体12の横方向の長さ、すなわち、
図2に示す側面15と側面16との間の長さL
2は、おおよそ十数センチメートルである。ブロック体12の高さ方向の長さ、すなわち、
図3に示す上面17と下面18との間の長さL
3は、おおよそ数センチメートルである。長さL
1と長さL
2と長さL
3については、長さL
2>長さL
1>長さL
3の関係を有する。
【0018】
ブロック体12のうち、一つの側面14には、内方側に凹んだ凹部19が設けられている。凹部19は、曲面で他方側の側面13に向かって凹むように設けられている。凹部19は、側面14の高さ方向の中央領域に設けられており、側面15側は高さ方向の長さが長く、側面16側には向かって凹む部分が徐々に少なくなっていき、側面16には凹む部分がないように設けられている。なお、このブロック体12は、水分の除去を行う際に、有効に利用される。
【0019】
また、
ガラス用クリーニング用具11は、吸水性を有するスポンジ21を備える。スポンジ21は、多孔質の素材から構成されており、この空孔内に水等の液体を一時的に保持することができる。
【0020】
このスポンジ21については、シート状、すなわち、薄板状である。スポンジ21の縦方向の長さ、すなわち、
図2に示す側面22と側面23との間の長さL
4は、おおよそ数センチメートルである。スポンジ21の横方向の長さ、すなわち、
図2に示す側面24と側面25との間の長さL
5は、おおよそ十数センチメートルである。スポンジ21の厚み、すなわち、
図3に示す上面26と下面27との間の長さL
6は、おおよそ数ミリメートルである。長さL
4と長さL
5と長さL
6については、長さL
5>長さL
4>長さL
6の関係を有する。また、上記したブロック体12との寸法関係については、長さL
1>長さL
4であり、長さL
2>長さL
5であり、長さL
3>長さL
6である。
【0021】
スポンジ21は、ブロック体12にその一方の面が貼付されて、ブロック体12に取り付けられている。具体的には、スポンジ21のうちの下面27の全面が、ブロック体12の上面17のうちの中央領域に貼付されている。ここでは、スポンジ21は、双方の部材を接着可能な接着剤により貼付されている。
【0022】
また、
ガラス用クリーニング用具11は、シート状であって、ダイヤモンドの微粒子を含有する
汚れ除去シート31を備える。
汚れ除去シート31は、平板状の板状部材32と、板状部材32の一方の面に設けられた複数の突起33から構成されている。すなわち、
汚れ除去シート31は、複数の突起33が、板状部材32の一方の面となる上面38に設けられた構成である。
【0023】
汚れ除去シート31、具体的には
汚れ除去シート31を構成する板状部材32の縦方向の長さ、すなわち、
図4に示す側面34と側面35との間の長さは、スポンジ21の縦方向の長さL
4と同じである。
汚れ除去シート31、具体的には
汚れ除去シート31を構成する板状部材32の横方向の長さ、すなわち、
図4に示す側面36と側面37との間の長さは、スポンジ21の横方向の長さL
5と同じである。
汚れ除去シート31を構成する板状部材32の厚み、すなわち、
図3に示す上面38と下面39との間の長さL
7は、おおよそ数ミリメートルである。上記したスポンジ21との寸法関係については、長さL
6>長さL
7である。
【0024】
突起33の表面40は、いわゆる球面の一部を切り取った形状である。具体的には、突起33の表面40は、半球面の一部を切り取った形状である。すなわち、
図6で示すように、側面から見た場合に、突起33の外形形状は、半円弧状となる。また、
図5で示すように、上方向から見た場合に、突起33の外形形状は、円となる。
【0025】
複数の突起33は、縦方向に一列に並ぶ突起33の群41、42、43が複数横方向に配列するように配置されている。そして、横方向に隣り合う突起33の群41〜43において、一列間隔で突起33の先端部44の位置が縦方向にずれるように配置されている。なお、複数の突起33間には、突起33の凸形状に対応して相対的に凹んだ凹部となる溝45が形成されることになる。
【0026】
突起33の上下方向の長さ、すなわち、
図6中に示す板状部材32の上面38から突起33の先端部44までの長さL
8は、数ミリメートルである。また、長さL
8>長さL
7となるよう構成されている。
【0027】
なお、ダイヤモンドの微粒子は、非常に小さいので、その図示を省略するが、
汚れ除去シート31を構成する素材に分散するようにして含有されている。具体的には、樹脂製の
汚れ除去シート31の樹脂材料に適度な含有割合で分散するように含有されている。その含有割合については、任意に定められる。なお、
汚れ除去シート31については、例えば、突起33の形状に対応するように凹んだ金型に、ダイヤモンドの微粒子を含有させた樹脂材料を流し込んで成形され、製造される。ここで、ダイヤモンドの微粒子については、その粒径が0〜100μmの範囲内、さらには、0〜0.5μmのものが好適に用いられる。なお、本
ガラス用クリーニング用具11を用いてポリッシングを行う場合には、ダイヤモンドの微粒子の粒度が、15000グリッド程度のものが用いられる。また、本
ガラス用クリーニング用具11を用いてグラインディングを行う場合には、ダイヤモンドの微粒子の粒度が、3500〜7000グリッド程度のものが用いられる。
【0028】
汚れ除去シート31については、他方の面、ここでは、板状部材32の下面39がスポンジ21の他方の面、ここでは、スポンジ21の上面26に貼付されるよう構成されている。この場合、縦方向の長さ、および横方向の長さが、スポンジ21、および
汚れ除去シート31において同じであるため、互いの全面に貼付するようにして構成されている。貼付については、互いを接着可能な接着剤を用いている。
【0029】
すなわち、
ガラス用クリーニング用具11は、吸水性を有しないブロック体12と、ブロック体12にその一方の面である下面27が貼付され、吸水性を有するスポンジ21と、シート状であって、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起33が一方の面である上面38に設けられ、他方の面である下面39がスポンジ21の他方の面である上面26に貼付される
汚れ除去シート31とを備える構成であり、ブロック体12と
汚れ除去シート31との厚み方向の間に、吸水性を有するスポンジ21が介在する構成である。
【0030】
このような
ガラス用クリーニング用具11によると、水を用いてクリーニングを行う際に、吸水性を有するスポンジ21の部分によって、水を一時的に保持することができる。そして、
汚れ除去シート31は、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起33が設けられているため、この複数の突起33を利用した研磨により、固着した金属元素を効率的に除去することができる。この場合、スポンジ21に含まれた水が徐々に滲み出されるため、スムースな研磨を行うことができる。すなわち、長期に亘る潤滑性を確保することができる。また、研磨によって
汚れ除去シート31の一部、特に突起33の先端部44が徐々に削り取られることとなるが、生じた削り粉を複数の突起33間に形成される溝45、および滲み出された水によって、滞りなく取り除くことができる。以上より、このような構成の
ガラス用クリーニング用具11によると、クリーニング作業を簡便に行うことができる。
【0031】
この場合、突起33の表面40は、球面の一部を切り取った形状であるため、多少角度を変更させても、研磨面に突起33を適切に当接させることができる。したがって、クリーニング作業をより簡便に行うことができる。
【0032】
また、この場合、ブロック体12の側面14には、内方側に凹んだ凹部19が設けられているため、ユーザがブロック体12を掴んでクリーニングを行う際に、ブロック体12に設けられた凹部19を利用して指を固定することができる。したがって、ハンドリング性が良好になり、クリーニング作業をより簡便に行うことができる。
【0033】
なお、スポンジ21からは、その表面のみならず、側面からも水が滲み出されるものである。
【0034】
次に、この発明の他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具の構成について説明する。
図7は、この発明の他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具の一部を示す図であり、
図5に対応する。
図8は、
図7中のVIII−VIIIで示す断面である。
【0035】
図7および
図8を参照して、この発明の他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具51は、吸水性を有しないブロック体と、ブロック体にその一方の面が貼付され、吸水性を有するスポンジ52と、シート状であって、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起53が一方の面に設けられ、他方の面がスポンジ52の他方の面に貼付される
汚れ除去シート54とを備える。
【0036】
ここで、
汚れ除去シート54には、厚み方向に貫通する貫通孔55が複数設けられている。具体的には、貫通孔55は、突起53を避けて設けられている。すなわち、
汚れ除去シート54を構成する板状部材56に貫通孔55が設けられている。なお、ブロック体、スポンジ52、および
汚れ除去シート54のその他の構成については、上記した
図1等に示す
ガラス用クリーニング用具11に備えられるものと同等の構成であるため、それらの説明を省略する。
【0037】
このように構成することにより、貫通孔55を通じて、スポンジ52に含まれた水を徐々に、複数の突起53が設けられた研磨面側に滲み出させることができる。したがって、より効率的にクリーニング作業を行うことができる。
【0038】
また、この場合、突起53に対して相対的に凹んだ部分に貫通孔55が配置することになるため、より適切に水を滲み出させることができる。したがって、より効率的にクリーニング作業を行うことができる。
【0039】
なお、必要に応じて、貫通孔55については、突起53が形成された部分に設けることにしてもよい。
【0040】
次に、この発明のさらに他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具の構成について説明する。
図9は、この発明の他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具の一部を示す図であり、
図2に対応する。
【0041】
図9を参照して、この発明のさらに他の実施形態に係る
ガラス用クリーニング用具61は、吸水性を有しないブロック体62と、ブロック体62にその一方の面が貼付され、吸水性を有するスポンジ63と、シート状であって、ダイヤモンドの微粒子を含有し、複数の突起64が一方の面に設けられ、他方の面がスポンジ63の他方の面に貼付される
汚れ除去シート65とを備える。
【0042】
ここで、
汚れ除去シート65には、厚み方向に貫通する溝状の貫通孔66が複数設けられている。具体的には、溝状の貫通孔66は、数cm程度の長さL
9で示す長手方向が、スポンジ63および
汚れ除去シート65の短手方向となり、数mm程度の長さL
10で示す短手方向が、スポンジ63および
汚れ除去シート65の短手方向となるよう構成されている。貫通孔66は、
汚れ除去シート65の中央に設けられている。このように構成することにより、水を溝状の貫通孔66部分から滲み出させることができる。さらなる潤滑性の向上を図る場合には、このような構成としてもよい。なお、この貫通孔66は、スポンジ63および
汚れ除去シート65の長手方向に間隔を開けて複数設けられていてもよい。また、
汚れ除去シート65に対応するスポンジ63の領域にも、厚み方向に貫通する貫通孔を設けることにしてもよい。
【0043】
なお、これらの貫通孔の形状については、上記した形状に限られず、他の形状でも構わない。また、
図2に示すような上から見た場合に、いずれかの辺に接して厚み方向に貫通する切欠き形状のものであっても構わない。
【0044】
なお、上記の実施の形態においては、突起は、半球面状であることとしたが、これに限らず、球面の一部を構成する面の形状や、いわゆる角を有する形状であっても構わない。
【0045】
また、上記の実施の形態においては、スポンジおよび
汚れ除去シートの縦方向の長さおよび横方向の長さを同じにすることとしたが、これに限らず、長さ寸法を異ならせるよう構成してもよい。
【0046】
なお、上記の実施の形態においては、クリーニングを行う際の潤滑性を確保するために、潤滑用の液体として水を用いることとしたが、これに限らず、他の潤滑性を確保するための液体、例えば、油等であってもよい。すなわち、この場合、吸水性については、吸油性となる。
【0047】
また、上記の実施の形態においては、ブロック体は、直方体であることとしたが、これに限らず、例えば、立方体であってもよいし、球体のような球面を含む面を備える構成であってもよい。
【0048】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。