(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5786009
(24)【登録日】2015年7月31日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】デジタル印刷された新聞の製造装置
(51)【国際特許分類】
B65H 45/30 20060101AFI20150910BHJP
B65H 37/06 20060101ALI20150910BHJP
B65H 37/04 20060101ALI20150910BHJP
B65H 39/042 20060101ALI20150910BHJP
B65H 9/10 20060101ALI20150910BHJP
【FI】
B65H45/30
B65H37/06
B65H37/04 D
B65H39/042
B65H9/10
【請求項の数】16
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-218719(P2013-218719)
(22)【出願日】2013年10月21日
(62)【分割の表示】特願2006-248578(P2006-248578)の分割
【原出願日】2006年9月13日
(65)【公開番号】特開2014-12609(P2014-12609A)
(43)【公開日】2014年1月23日
【審査請求日】2013年10月21日
(31)【優先権主張番号】05405540.5
(32)【優先日】2005年9月14日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】502254615
【氏名又は名称】ミュラー マルティーニ ホールディング アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(74)【代理人】
【識別番号】100173587
【弁理士】
【氏名又は名称】西口 克
(74)【代理人】
【識別番号】100183139
【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 稜
(74)【代理人】
【識別番号】100191569
【弁理士】
【氏名又は名称】浅沼 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ランゲンエガー
(72)【発明者】
【氏名】ハインツ ボス
【審査官】
西本 浩司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−158844(JP,A)
【文献】
特開平08−165056(JP,A)
【文献】
特開平11−232062(JP,A)
【文献】
特開平11−188936(JP,A)
【文献】
特開平07−236058(JP,A)
【文献】
特開2005−138993(JP,A)
【文献】
特開2005−125707(JP,A)
【文献】
特開2003−155161(JP,A)
【文献】
特開2001−121839(JP,A)
【文献】
特開平06−171801(JP,A)
【文献】
特開2003−291557(JP,A)
【文献】
特開平05−043117(JP,A)
【文献】
特開昭61−006669(JP,A)
【文献】
特開2000−198613(JP,A)
【文献】
特開2001−089022(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 37/00 − 37/06
B65H 39/00 − 39/16
B65H 45/00 − 45/30
B65H 9/00 − 9/20
B65H 31/00 − 31/40
B42C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央で折られ順次印刷された用紙(4)から形成された少なくとも1つの冊子(B)を有するデジタル印刷された印刷製品(Z)を製造する装置であって、前記装置は、
(a)印刷された用紙を順次搬送する搬送路(F1)と、
(b)前記搬送路(F1)の後ろに設置されて、前記印刷された用紙を順次折って第1の折り目を形成する折り機(11)と、
(c)前記折られた印刷用紙を丁合して冊子を形成する丁合ステーション(S)と、
(d)タブロイドを製造するために少なくとも1つの裁断刃および/または綴じ機を備えた第1の作業ステーションと、
(e)前記冊子が供給される作業ステーションであって、前記第1の作業ステーション(A1)に対して後置され、かつ折り機(81、83)として構成され、前記折られた印刷製品の略中央において第2の折り目を形成する第2の作業ステーション(A2)と、
(f)折り機(11)の手前に薄弱化ラインを形成するための手段(12)、特に溝付けローラ(12)と
を備え、ここで
(g)前記第1の作業ステーション(A1)は、タブロイド版の製造のために設けられている場合、前記冊子(B)としての新聞冊子の裁断および/または綴じを行うよう機能し、
(h)前記作業ステーション(A2)は、ブランケット版の印刷製品(Z)としての新聞用の前記冊子(B)の製造に用いられるとともに、その場合には前記第1の作業ステーション(A1)は新聞冊子の裁断および/または綴じのいずれの動作も行わない、
装置。
【請求項2】
折り機(11)の前に第1の搬送路(F1)が接続し、これが横裁断装置(3)を備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
第1の搬送路(F1)は裁断装置(3)の後に個々の用紙(4)間に間隙を形成するための手段(5)を備えることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
第1の搬送路(F1)は手段(5)の後に接続された用紙(4)を横方向に心合せするための心合せ装置(8)を備えることを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
折り機(11)は薄弱化ラインを形成するための手段(12)、特に溝付けローラ(12)を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
丁合ステーション(S)は間欠式に駆動される丁合チェーン(17)を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
丁合ステーション(S)の上方に搬送方向に伸縮可能な分離フィン(20)が設けられることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
第1の作業ステーション(A1)は裁断装置(33、37)および/または綴じ機(H)を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
裁断装置が圧接棒(38)を有することを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項10】
綴じ機(H)は少なくとも1つの綴じヘッド(41)を備え、これは綴じられる冊子(B)の搬送路の下側に配置されるとともに、少なくとも1つのこの綴じヘッド(41)の上側に配置された転向部材(39)と組み合わされることを特徴とする請求項8または9記載の装置。
【請求項11】
第1の作業ステーション(A1)は傾斜した搬送区間の末端にキャッチ要素(32)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
傾斜した搬送区間は水平に対して少なくとも10°、特に30°の角度を有する請求項11記載の装置。
【請求項13】
折り機(43)に対して搬出装置(47)が設けられることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
搬出装置(47)は差込装置として形成されることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】
順次印刷された用紙(4)から形成された少なくとも1つの冊子(B)を有するデジタル印刷された印刷製品(Z)を製造する装置であって、前記装置は、
(a)印刷された用紙を順次搬送する搬送路(F1)と、
(b)前記搬送路(F1)の後ろに設置されて、前記印刷された用紙を順次折って第1の折り目を形成する折り機(11)と、
(c)前記折られた印刷用紙を丁合して冊子を形成する丁合ステーション(S)と、
(d)タブロイドを製造するために少なくとも1つの裁断刃および/または綴じ機を備えた第1の作業ステーションと、
(e)前記冊子が供給される作業ステーションであって、前記第1の作業ステーション(A1)に対して後置され、かつ折り機(81、83)として構成され、前記折られた印刷製品の略中央において第2の折り目を形成する第2の作業ステーション(A2)と、
(f)順次印刷された用紙を形成するエンドレスのペーパウェブ(1)を裁断するための一つの横裁断装置(3)を有する第1の搬送セグメントと
を備え、ここで
(g)前記第1の作業ステーション(A1)は、タブロイド版の製造のために設けられている場合、前記冊子(B)としての新聞冊子の裁断および/または綴じを行うよう機能し、
(h)前記第2の作業ステーション(A2)は、ブランケット版の印刷製品(Z)としての新聞用の前記冊子(B)の製造に用いられるとともに、その場合には前記第1の作業ステーション(A1)は新聞冊子の裁断および/または綴じのいずれの動作も行わない
装置。
【請求項16】
順次印刷された用紙(4)から形成された少なくとも1つの冊子(B)を有するデジタル印刷された印刷製品(Z)を製造する装置であって、前記装置は、
(a)印刷された用紙を順次搬送する搬送路(F1)と、
(b)前記印刷された用紙を順次折って第1の折り目を形成する折り機(11)と、
(c)前記折られた印刷用紙を丁合して冊子を形成する丁合ステーション(S)と、
(d)タブロイドを製造するために少なくとも1つの裁断刃および/または綴じ機を備えた第1の作業ステーションと、
(e)前記冊子が供給される作業ステーションであって、前記第1の作業ステーション(A1)に対して後置され、かつ折り機(81、83)として構成され、該折り機が前記折られた印刷製品の略中央において第2の折り目を形成する第2の作業ステーション(A2)を備えており、
(f)前記折り機は挿入機からなる搬出装置を有する作業ステーションと
を備え、ここで
(g)前記第1の作業ステーション(A1)は、タブロイド版の製造のために設けられている場合、前記冊子(B)としての新聞冊子の裁断および/または綴じを行うよう機能し、
(h)前記第2の作業ステーション(A2)は、ブランケット版の印刷製品(Z)としての新聞用の前記冊子(B)の製造に用いられるとともに、その場合には前記第1の作業ステーション(A1)は新聞冊子の裁断および/または綴じのいずれの動作も行わない
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、中央で折られ順次印刷された用紙から形成された少なくとも1つの新聞冊子を有するデジタル印刷された印刷製品の製造方法に関する。本発明はさらに前記の方法を実施する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新聞を製造する方法は久しい以前から知られている。従来ペーパウェブあるいは印刷全紙からオフセット印刷あるいはグラビア印刷によって製造され、両面印刷された用紙を新聞冊子(新聞1部)に組成していた。近年は新聞の製造にデジタル印刷機が使用され、それによれば最終的に完全な新聞が形成されるように個々の用紙部分が順次印刷される。それによって任意の順番で異なった新聞を印刷することができ、またいわゆるブランケット(ブロードシート)版およびタブロイド版の新聞を前後して印刷することもできる。
【0003】
欧州特許出願公開第1209000号明細書により、個別の平らな用紙、いわゆるブランケット紙を丁合し、その後緩やかに上下に重ねて折る方法が知られている。印刷されたばかりの新聞紙からなるこの種の用紙の位置合せおよび折りは実際には極めて困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1209000号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、前述した難点を克服することができる冒頭に述べた種類の方法を提供することである。この方法はさらに極めて多様な新聞の製造に適するものとされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題は、本発明に係る方法に従って、順次印刷された用紙を個別に折り機内で折り、折られた用紙を丁合ステーション内で冊子に丁合し、この冊子を作業ステーションに供給しそこで略中央で折ることによって解決される。この方法においては折られた用紙が新聞冊子を形成する際に位置合せされ、これは印刷したばかりの大きな用紙においても可能である。
【0007】
本発明の一追加構成形態によれば、エンドレスのペーパウェブが印刷される。これはその後横裁断装置によって裁断されて、印刷位置に合わせて分断することが可能な用紙が形成されることが好適である。
【0008】
丁合の前に互いに分離された用紙を折り機内、好適には連続折り機内で折ることが好適である。
【0009】
折られた用紙の丁合は、用紙を静止した丁合チェーン上で丁合すれば、極めて安定し信頼性の高いものとなる。ここで用紙は調節可能なキャッチ上で支持することが好適である。完全な新聞冊子が形成されるまで用紙が丁合される。
【0010】
本発明の一追加構成形態によれば、丁合ステーションが伸縮可能なフィンを備え、丁合された新聞冊子がさらに搬送されるまでその上に用紙が保持される。このことによって継続的な生産が可能となる。
【0011】
本発明の一追加構成形態によれば、丁合された新聞冊子が適宜な配列で後処理される。このことによって、重力によるキャッチ上の新聞冊子の効果的な位置合せが可能になる。
【0012】
本発明の一追加構成形態によれば、タブロイドを製造するために少なくとも1つの裁断刃および/または綴じ機を備えた第1の作業ステーションが設けられる。好適にはこの第1の作業ステーション内においてタブロイドを製造するために新聞冊子がその束ね部で裁断され同時に綴じられる。連動する裁断装置の加圧器と綴じ機の曲げ機との組み合わせによって、高価な電気モータ式調節装置を使用することなく極めて多様な厚みの新聞冊子を綴じることができる。この第1の作業ステーション内の区画長の機動的な変更および区画の変動によって多様な寸法を有するトリミングしたタブロイド版を製造することができる。
【0013】
本発明の一追加構成形態によれば、1部あるいは多数の新聞冊子が折られる第2の作業ステーションが設けられる。ブランケット版の新聞の製造に際してこの折り目が第2の折り目になり、タブロイド版においては第1の折り目となる。
【0014】
本発明の一追加構成形態によれば、新聞を製造するために複数の新聞冊子を回転する回転ポケット内あるいはスターホイール内に丁合することができる。
【0015】
本発明のその他の好適な特徴は、従属請求項ならびに以下に記す詳細な説明および添付図面によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係る装置の第1の前部領域を示す概略図である。
【
図2】本発明に係る装置の第1の後部領域を示す概略図である。
【
図7】
図2の後部領域の一部を示す別の概略図である。
【
図10】
図2の後部領域の一部を示す概略図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【実施例】
【0018】
図1には本発明に係る装置の第1の前部領域が示されており、これに対して
図2に示された後部領域が直接装着される。この装置は、1つあるいは複数の新聞冊子B(
図1)からなる新聞Zを製造するよう機能する。新聞Zはいわゆるブランケット版の新聞、すなわち通常の大判新聞とすることができる。しかしながら、新聞Zあるいは少なくとも1つの新聞冊子Bはタブロイド版の新聞とすることができる。タブロイド版の新聞は小判であり綴じられている。
【0019】
図1に示されているように、この装置は例えばレーザプリンタあるいはインクジェットプリンタからなるデジタル印刷機Dを備えている。デジタル印刷機Dによってエンドレスのペーパウェブ1が既知の方式によって両面デジタル印刷される。これによって完全な新聞Zが形成されるように用紙各部を印刷することができる。ここで、ブランケット版の新聞を製造するためにペーパウェブ1の両面が縦に並んで印刷され、タブロイド版の新聞に対しては区画ごとに2頁が上下および2頁が並んで横に印刷される。デジタル印刷機Dによって両方の版形式間の機動的な変更が可能となり、従ってブランケット版とタブロイド版の冊子Bからなる新聞Zを組み合わせることができる。
【0020】
ペーパウェブ1は第1の搬送路F1の領域内で牽引ローラ2によって予め設定された速度および引張力をもって搬送される。この牽引ローラ2の後でエンドレスのペーパウェブが既知の方式の横裁断機3に供給され、これがエンドレスのペーパウェブを用紙4に分断する。この横裁断機3は回転刃49と静止刃50とからなる。用紙4はブランケット紙とも呼ばれる。ブランケット版の冊子Bを製造するためにこの用紙4は4頁を含んでおり、タブロイド版の場合は8ページを含んでいる。用紙4の区画長は横裁断機3の回転数によって調節される。
【0021】
横裁断機3は図示されていない駆動装置によって駆動され、用紙4が搬送方向において印刷位置に合わせて互いに分断されるように印刷機Dによって制御される。この裁断工程と略同時に前方の分離された用紙4がデタッチングローラ5あるいはその他の適宜な装置によって加速され、吸引ベルト6によってさらに搬送される。この加速によってさらに搬送する用紙4の確実な分離が達成される。デタッチングローラ5の周囲速度は、サイクル当たりmmの単位で用紙4の区画長よりも大きくなり、従って2枚の用紙4の間に予め設定された間隙7が形成される。
【0022】
第1の搬送路F1の領域に心合せ装置8が設けられており、そこで用紙4が横方向に正確に位置合せされベルト9、例えば歯形ベルトによって同期制御してさらに搬送される。確実な搬送および前述した正確な位置合せを保持するために、ベルト9の領域に複数の球体10が設けられており、それらは帯材52内に取り付けられるとともにその自重によって用紙4あるいはその下に延在しているベルト9に対して押圧される。
【0023】
前述したように位置合せして互いに離間した用紙4は連続折り機11内における折りの前に溝付けローラ12によって薄弱化される。ここで用紙4は流入ベルト13によって用紙4がその後連続折り機11内において正確に溝付けラインに沿って折られるように誘導される。流入ベルト13は
図1に示されているように水平線に対して幾らか下方に傾斜している。このことは連続折り機にも該当する。
図1には2枚の折り畳まれた用紙16および16′が点線によって示されている。折り工程は、スイス国特許第615646号明細書または米国特許第4221373号明細書に記されているように既知の方式で回転する形付きベルト14によって実施することができる。しかしながら、その他の折り機も可能である。
【0024】
連続折り機11を離れる際に用紙16または16′は垂直ローラ15によってその折り目が押圧される。それによってより正確かつ鋭敏な折り目が形成される。
【0025】
連続折り機11の後には、第2の搬送路F2が設けられており、これは搬送方向に見て後方領域に丁合ステーションSを備えており、その中で用紙16または16′が完全な新聞冊子BあるいはB′に丁合される。搬送路F2は周回式の丁合チェーン17を備えており、これは既知の周回式の二重チェーンとすることができる。これは
図4に示されるようにサドル形状の構成要素57および定間隔の駆動体24を備えている。丁合チェーン17はローラ58上に掛けられており、図示されていない駆動装置によって間欠式に駆動される。
【0026】
丁合チェーン17の上側ベルトは
図4の矢印53によって示されるように左から右に走行する。
図4に示されているように、丁合チェーン17はキャッチ18を有しており、これは
図4の二重矢印59の方向において限定的に位置調節することができる。この位置調節は支承62内に回転可能に取り付けられ例えばモータ60によって駆動されるネジ付きスピンドル61によって実施される。キャッチ18はガイド棒63上に摺動可能に取り付けられている。キャッチ18の摺動性によって、折り畳まれた用紙16あるいは16′の形式への適合が可能になる。点線で示された位置は、用紙16よりも小さな形式を有する用紙16′に対応する。位置調節は図示されていない制御装置に基づいて実施される。用紙16あるいは16′のキャッチ18への衝突を緩和するため、用紙16あるいは16′が圧接ローラ15を離れる直前に減速するように図示されていないサーボモータによって前述した圧接ローラ15を駆動することができる。
【0027】
用紙16あるいは16′は静止している丁合チェーン17上で丁合される。新聞冊子BあるいはB′が完成すると、フィン20が
図4に示されている位置に伸張し、従って後続する用紙16あるいは16′がこの分離フィン20上に落下してそこに保持される。同時に丁合チェーン17上に形成された新聞冊子BあるいはB′が
図4において左から右に推進される。新聞冊子BあるいはB′は、
図1に示された離間距離22に達するまで推進される。この状態に到達した際に、分離フィン20が再び元の位置に戻され、ここで再び分離フィン20上に集積された用紙16あるいは16′が静止している丁合チェーン17上に落下する。さらに後続する用紙16あるいは16′が、再び新聞冊子BあるいはB′が完全に丁合されるまで、静止している丁合チェーン17上あるいはその上に存在している用紙16あるいは16′上に直接落下する。その後二重丁合チェーン17が再び駆動され、分離フィン20が伸張する。
【0028】
丁合チェーン17上の新聞冊子BあるいはB′の搬送は、その上に冊子BあるいはB′が着合している前述した駆動体24によって行われる。分離フィン20は直線ガイド25上を誘導され、歯形ベルト26を使用してサーボモータ27によって実質的に水平に往復移動する。
【0029】
第2の搬送路F1の末端において、新聞冊子BあるいはB′は
図5に示されている搬出装置28によって次の加工段に供給される。この搬出装置28は、
図5において二重矢印64によって示された実質的に垂直の方向に移動可能であるとともに新聞冊子BあるいはB′を丁合チェーン17から持ち上げてベルト65とローラ66の間に押し込む櫛状排出部材29を備えており、前記のベルト65とローラ66は新聞冊子BあるいはB′を上方に推進し、そこで新聞冊子はアーチ型の誘導金板68内で転向しベルト31および弦70に供給される。櫛状排出部材29は駆動装置54によって駆動されるとともにローラ55上で誘導されるロッド56を備えている。ローラ66はサスペンション67上に支承されており、これは軸19周りで回転可能となっており、従ってローラ66は多様な厚みからなる新聞冊子BあるいはB′に対応することができる。さらにこれによって圧接力も調節可能である。
【0030】
ベルト31および弦70は
図6に示されているように、冊子BあるいはB′が後述する綴じおよび折りのために中央に位置合せされるように旋回可能である。ベルト31は歯形ベルト95を介して回転可能なローラ96に作用する駆動軸69によって駆動され、このローラ96の上にそれぞれベルト31が掛けられている。多様な形式に対応するため、圧接ローラ71は矢印97(
図6)の方向に摺動可能である。弦70は溝付きローラ87上を延在している。
図6において、冊子BあるいはB′が、上方では位置合せされていない状態、下方では位置合せされた状態で示されている。その他の既知の冊子BあるいはB′の位置合せ手段も可能である。位置合せに際して冊子BおよびB′は
図5に示されているように下方に傾斜する。冊子BあるいはB′が弦70によって保持されるため水平方向の搬送も可能であり、それによって構造高を小さくできる利点がある。
【0031】
中央に位置合せされた冊子BあるいはB′は第1の作業ステーションA1に供給され、そこでその自重によってキャッチ要素32上で位置合せされる。このキャッチ要素32は例えば気圧式シリンダ76によって作動される。作業ステーションA1は
図2に示されているように傾斜しており、
図6においては作図上の理由から直立して示されている。
図2に示されているように、作業ステーションA内において新聞冊子BあるいはB′の搬送平面は傾斜している。この傾斜は水平面に対して10°超、好適には20°超、特に30°超となる。この傾斜によって、冊子BまたはB′が後述するようにその自重のため特にその折り目30上で位置合せされることが可能になる。
【0032】
この第1の作業ステーションA1は、タブロイド版の製造のために設けられている場合、新聞冊子Bの裁断および/または綴じを行うよう機能する。
【0033】
作業ステーションA1は垂直に移動する刃33と静止刃37とを有する裁断装置を備えている。移動刃33は
図7および
図8に示されているように既知の方式でヨーク34上に取り付けられており、引っ張りおよびガイド棒80によって垂直に移動する。この引っ張りおよびガイド棒80はガイド部材35内を誘導され、リンクブロック98を介してクランクピン36内に勘合している。両方のクランクピン36はいずれも駆動軸78の偏心タペット78に固定されている。ヨーク34は間欠式に駆動され、
図6および
図7に示された上方部にその静止位置を有している。冊子Bは前述したようにその折り目30上で裁断される。ここで刃33は既知のようによって受け刃37と連動して鋏の原理によって作用する。
【0034】
ヨーク34上には圧接棒38が設けられており、これは障害の無い裁断を達成するために裁断前にバネ75の圧力によって冊子Bを押圧する。裁断の後、ガイド棒74上に取り付けられている圧接棒38が再び
図7および
図8に示されている静止位置に向かって上方に移動する。1部の新聞冊子Bに代えて、多数の折り畳まれた新聞冊子を丁合、裁断、および以下に記述するように綴じることもできる。
【0035】
新聞冊子Bの綴じは、2つの綴じヘッド41と2つの転向部材39を有する綴じ機Hによって実施される。図示されているように、綴じヘッド41は冊子Bの下側に、転向部材41は冊子Bの上側に配置されている。いずれの場合も、1つの綴じヘッド41が1つの転向部材39と連動して作用する。図示されていないが既知の綴じ針を使用して綴じられる。転向部材39は支持部材73上に固定されており、これは圧接棒38と結合されそれと共に垂直に移動する。従って圧接棒38が下降する際に転向部材39も同時に下降し冊子Bに圧接される。従って転向部材39は自動的に新聞冊子Bの厚みに適合する。その結果これは綴じに際していずれも最適な位置に存在する。転向部材39は通常綴じ針を締付けるためにここでは図示されていない転向部材翼部を備えており、ここでこの転向部材翼部は気圧シリンダ40によって付勢される。
【0036】
前述したように綴じヘッド41は下側で転向部材31と連動して作用し、刃33から独立してモータ77によって駆動される。綴じヘッド41はいずれも既知の方式に従ってクランクピン100によって付勢されるクランク99を備えている。好適には、圧接棒38および刃33は、新聞冊子Bを裁断するために必要なものよりも顕著に大きな行程を有する。それによって最適に圧接されていない新聞冊子Bも転向部材39の下、圧接棒38の下、ならびに刃33の下を障害無く走行することができ、キャッチ要素32上で制止されるとともに位置合せされる。
【0037】
第1の作業ステーションA1内において前述したようにタブロイド版を形成する新聞冊子Bのみが裁断および綴付けされる。新聞冊子Bがブランケット版の新聞Z用のものである場合、この新聞冊子Bは裁断も綴付けもされず、単にキャッチ要素32上で制止されるのみである。ここで刃33、圧接棒38および転向部材39は、
図6および
図7に示された上方位置にあり移動しない。
【0038】
冊子Bを綴付けおよび裁断した後(行われた場合)、キャッチ要素32が気圧シリンダ36の付勢によって降下し、新聞冊子Bは前述し
図2に示されている傾斜のためその自重によってカスケード42を介して
図6および
図8に示された折り機43を有する第2の作業ステーションA2内に滑落する。冊子Bは2つの圧接ローラ46の上に配置されているキャッチ45(
図9)まで滑落する。新聞冊子Bが第2の作業ステーションA2内に滑落する際に、これは
図10に示されているガイド金板89によって側方において両方の圧接ローラ46に対して心合せされる。両方の圧接ローラ46は折り斧部81と連動して作用し、これは垂直ガイド棒84上に垂直移動可能に取り付けられている。折り斧部81の垂直動作は駆動装置82によって制御駆動されるクランク83によって実施される。折り斧部81は新聞冊子Bの中央に当接し、互いに逆方向に回転する圧接ローラ46間に打ち込まれる。これらの圧接ローラ46は
図10に示されているようにいずれも二腕式のロッカアーム90上に支承され、バネ91によって互いに圧接されている。従って両方の圧接ローラ46によって新聞冊子Bは中央で折り畳まれるか、あるいは束ね部を有するものとなる。調節装置92によってバネ91の圧力、従って圧接ローラ46の圧接力を調節することができる。それによって多様な厚みの新聞冊子への適合が可能となる。
【0039】
個別の新聞冊子BあるいはB′に代えて、両方の圧接ローラ46を介して複数の新聞冊子BあるいはB′を丁合し、折り刀部44によってそれらを同時に折り畳むことができる。新聞冊子BあるいはB′がブランケット版の新聞である場合、この折り目は前述した折り目に対して垂直に延在する第2の折り目となる。他方、タブロイド版の場合中央部分を綴じ部に平行して延在する唯一の折り目となる。
【0040】
折り畳まれた新聞冊子Bは回転している圧接ローラ46によって下方に推進され、搬出スターホイール47を介して搬出ベルト48に供給される。このスターホイール47は
図10に示されているようにドラム93を備え、その上に新聞冊子BあるいはB′を収容するポケット101を形成するための複数の板94が取り付けられている。搬出ベルト48上で新聞Zが例えば鱗状列流で後続する処理のために搬送される。スターホイール47あるいはその他の搬出装置は、それによって複数の新聞冊子BあるいはB′が丁合され、例えば相互に差し込まれるように構成することができる。この差し込みはいずれも1つのポケット101内で実施される。ここで第1の冊子BあるいはB′がポケット101内で上方に向かってV字型に開口し、第2の冊子BあるいはB′が上方からその中に差し込まれる。同様にして多数の新聞冊子BあるいはB′が次々と中に差し込まれ、それによって分厚い新聞Zの束が形成される。従って
図10に示されている新聞Zの束は複数の新聞冊子Bを含んだものとなる。1つの新聞Zの束には、1部あるいは複数部のブランケット版の新聞冊子Bおよび1部あるいは複数部のタブロイド版の新聞冊子Bが含まれることが可能である。従って、極めて多様な新聞Zを製造することができる。裁断されたタブロイド版は多様な寸法あるいは形式を有することができるが、これはブランケット版の新聞冊子Bにも該当する。
【符号の説明】
【0041】
1 ペーパウェブ
2 牽引ローラ
3 横裁断機
4 用紙
5 デタッチングローラ
6 吸引ベルト
7 間隙
8 心合せ装置
9 ベルト
10 球体
11 連続折り機
12 溝付けローラ
13 流入ベルト
14 形付きベルト
15 垂直ローラ
16,16′ 用紙
17 丁合チェーン
18 キャッチ
19 軸
20 フィン
24 駆動体
25 直線ガイド
26,95 歯形ベルト
27 サーボモータ
28 搬出装置
29 櫛状排出部材
31 ベルト
32 キャッチ要素
33,37,49,50 刃
34 ヨーク
35 ガイド棒
36,100 クランクピン
38 圧接棒
39 転向部材
41 綴じヘッド
42 カスケード
43 折り機
46 圧接ローラ
47 スターホイール
48 搬出ベルト
52 帯材
54,82 駆動装置
55,65,66,96 ローラ
60 モータ
61 ネジ付きスピンドル
62 支承
63,74,80,84 ガイド棒
67 サスペンション
68,89 誘導金板
69 駆動軸
70 弦
71 圧接ローラ
73 支持部材
75,91 バネ
77 モータ
78 駆動軸
79 偏心タペット
81 折り斧部
83,99 クランク
76 気圧シリンダ
90 ロッカアーム
92 調節装置
93 ドラム
98 リンクブロック
101 ポケット