特許第5786215号(P5786215)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フードテック・トレーディング株式会社の特許一覧

特許5786215抗酸化剤組成物およびそれを添加した油脂
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5786215
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】抗酸化剤組成物およびそれを添加した油脂
(51)【国際特許分類】
   C09K 15/16 20060101AFI20150910BHJP
   A23D 9/00 20060101ALI20150910BHJP
【FI】
   C09K15/16
   A23D9/00
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-37381(P2015-37381)
(22)【出願日】2015年2月9日
【審査請求日】2015年2月9日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】307042710
【氏名又は名称】フードテック・トレーディング株式会社
(72)【発明者】
【氏名】名坂 基
(72)【発明者】
【氏名】岩田 孝史
【審査官】 増永 淳司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−202581(JP,A)
【文献】 特開2007−145728(JP,A)
【文献】 特開2011−178712(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09K 15/16
A23D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテキン類0.1〜30重量部をジグリセリン脂肪酸エステル70〜99.9重量部に溶解し、前記ジグリセリン脂肪酸エステルがジグリセリンオレイン酸エステルであり、このジグリセリンオレイン酸エステルがモノエステル含量70%以上である抗酸化剤組成物。
【請求項2】
請求項1記載の抗酸化剤組成物を含有する油脂。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸化剤組成物及びそれを添加した油脂に関する。
【背景技術】
【0002】
油脂の酸化は異臭の発生や変色の原因となるだけでなく、酸化により生成する過酸化脂質は人体に有害であることが知られている。したがって、このような弊害を防止するために優れた抗酸化剤が常に求められていた。BHA(Butylated hydroxyanisol)、BHT(Butylated hydroxytoluene)などの合成抗酸化剤は効果の高い抗酸化剤ではあるが、安全性の問題から消費者が天然物を好む傾向があるため使用が控えられている傾向がある。
【0003】
こうした背景から、天然の抗酸化剤としてトコフェロールやローズマリー抽出物が利用されている。しかしながら、その効果は合成抗酸化剤に比べて不十分である上、価格も高いといった問題がある。
一方、茶ポリフェノールのカテキン類にはきわめて優れた抗酸化性が知られている(特許文献1及び2参照)。
【0004】
しかしながら、茶ポリフェノールのカテキン類は水溶性であるため、そのままでは油脂に対して均一に溶解することができず、十分な酸化防止効果を発揮することができない。そこで、カテキン類の抗酸化性を油脂中で発揮させるため、乳化剤等を用いてカテキン類を油脂に溶解する技術が提案されている。
【0005】
例えば、カテキン類を油脂に分散させる方法として、親油性乳化剤を用いてカテキン類を乳化した油中水型乳化物の親油性抗酸化剤(特許文献3参照)、あるいはカテキン類を水及びまたはアルコール類に溶解して更に複数の乳化剤を用いて油脂中に溶解する方法が提案されている(特許文献4及び5参照)。
【特許文献1】特開昭59−219384号公報
【特許文献2】特開平01−268683号公報
【特許文献3】特開昭63−135483号公報
【特許文献4】特開2001−131572号公報
【特許文献5】特開2008−163202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
油脂中にカテキン類を均一に溶解させる方法としては、上記のようにいくつかの手段が開示されている。しかしながら、これらの手段は油脂中にカテキン類を溶解するという目的についてはある程度達成されるものの、油脂を用いて調理することにより除去される水を添加したり、本来必要のないアルコールを添加するなど実用的でない。さらには、複数の乳化剤を用いて、何段階かの長い製造工程も必要となる。
【0007】
したがって、本発明の目的は、上記問題点を克服した、本来油脂を使用した調理中に除かれる水や不必要なアルコールを含まず、抗酸化剤組成物の調整が簡便で、更には油脂中への溶解性に優れる抗酸化剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、カテキン類の分子構造中に親水基と親油基があり、同様な親水基と親油基のバランスの物質であれば、カテキン類を溶解可能であるとの着想の下、鋭意研究の結果本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
〔1〕カテキン類0.1〜30重量部をジグリセリン脂肪酸エステル70〜99.9重量部に溶解し、前記ジグリセリン脂肪酸エステルがジグリセリンオレイン酸エステルであり、このジグリセリンオレイン酸エステルがモノエステル含量70%以上である抗酸化剤組成物。
〔2〕〔1〕記載の抗酸化剤組成物を含有する油脂。
【発明の効果】
【0010】
本発明の抗酸化剤組成物は、カテキン類をジグリセリン脂肪酸エステルに加熱溶解するという非常に簡便な方法で製造することができる。更には本来抗酸化と関係なく、油脂を利用した調理中の除かれる水やアルコール類を添加する必要もないという利点もある。
このように、従来行われていた高速撹拌や加圧乳化を行わず、本来抗酸化とは関係ない成分の含有も少なく、短い工程で製造できるので、安価な抗酸化剤組成物の供給を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明における抗酸化剤製剤とは、カテキン類をジグリセリン脂肪酸エステルに溶解することを特徴とする。また、抗酸化剤組成物を含有する油脂とは、本発明の抗酸化剤製剤を油脂に溶解することを特徴とする、
【0012】
本発明においてカテキン類とは、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート等があげられ、天然抽出品、合成品いずれも用いることができる。これらは単品もしくは組み合わせで用いることができる。
【0013】
天然抽出品は日本茶、ウーロン茶、紅茶等から、エタノール、酢酸エチル、クロロホルム、ヘキサン等の有機溶剤や、水、超臨界二酸化炭素などで抽出することにより得られる。天然抽出品中にはカテキン類のほかに糖質などの不純物が含まれているが、これらの不純物を分離することなく用いることができる。また、必要に応じて溶媒留去などによる濃縮や、HPLC法、溶媒分画法、カラム精製法などを用いて不純物を除去したものも用いることができる。
【0014】
また、本発明に用いるカテキン類は市販の茶抽出物、例えば三井農林(株)製「ポリフェノン」、太陽化学(株)製「サンフェノン」などの商品群を例示することができ、これらを原料として精製処理しても良いが、その中でもすでに精製処理が施されている市販品として、三井農林(株)製「ポリフェノン70S」、太陽化学(株)製「サンフェノン100S」を好適に使用することができる。
【0015】
本発明のカテキン類は、日本食品分析センター編、「五訂 日本食品成分分析マニュアルの解説」、中央法規、2001年7月、P.252に記載の酒石酸鉄を用いた比色定量法(酒石酸鉄試薬法)により測定可能であるが、カテキン類の組成を詳細に測定するためには、逆相高速液体クロマトグラフィーで測定することができる。
【0016】
本発明の抗酸化剤組成物はカテキン類をジグリセリン脂肪酸エステルに対して0.1〜30重量部、好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは1〜5重量部含有する。カテキン類の含有量が30重量部以上の場合抗酸化剤組成物の粘度が上がり、更には完全に溶解できなくなり、好ましくない。カテキン類の含量が0.1重量部以下の場合は抗酸化剤としての効果を十分発揮することができない。
【0017】
本発明に用いるジグリセリン脂肪酸エステルは、ジグリセリンと脂肪酸を必要に応じて触媒例えば苛性ソーダなどを使用して、窒素雰囲気下、230〜250℃にてエステル化することにより得られる。
ジグリセリン脂肪酸エステルの製造に用いるジグリセリンは、例えば阪本薬品(株)製、ソルベー社製等の市販品がある。また、脂肪酸はその種類としては、特に限定するものではないが、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸等を使用することができる。この中ではジグリセリンオレイン酸エステルが、常温で液状であるため使用しやすく、好ましい。
本発明に用いるジグリセリン脂肪酸エステルは、反応することにより得られる、モノエステル含量30〜40%のものを使用することができるが、好ましくは、分子蒸留を用いてモノエステル含量70%以上としたものが好適である。
【0018】
本発明に用いるジグリセリン脂肪酸エステルは市販の、理研ビタミン(株)製「ポエム」、太陽化学(株)製「サンソフト」などの商品群を例示することができ、その中でもモノエステル含量が70%以上のジグリセリンオレイン酸エステルである、理研ビタミン製「ポエム DO−100V」、太陽化学製「サンソフト Q−17D」を好適に使用することができる。
【0019】
本発明の抗酸化剤製剤は、カテキン類の酸化防止効果を増加させる相乗剤を使用することができる。相乗剤としては、アスコルビン酸脂肪酸エステル、トコフェロール等を挙げることができるが特に限定するものではない。
【0020】
本発明の抗酸化剤製剤は、油脂に添加したときの分散性、あるいは添加した油脂の被乳化特性を調整することを目的としてジグリセリン脂肪酸エステル以外の乳化剤を併用することができる。
併用する乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、酵素分解レシチンなどが挙げられるが、特に限定するものではない。
【0021】
本発明の抗酸化剤組成物の製造方法について説明する。タンク中にジグリセリン脂肪酸エステルを60〜80℃に溶解し、必要に応じて窒素ガスを通気しながら、プロペラ撹拌をしながらカテキン類を投入し、5〜10分更に撹拌することにより完成する。また、粘度を低下させるなどの目的で、油脂等で希釈しても良い。
本発明の抗酸化剤組成物を含む油脂の製造方法は、油脂類に上記方法で得られた抗酸化剤製剤を配合、混合することにより容易に得ることができる。
本発明の抗酸化剤組成物の油脂に対する添加量は、添加対象となる油脂の種類または使用方法により適宜設定すればよく、例えば油脂に対する添加量を、好ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.01〜1重量%添加することができる。
【0022】
本発明を適用しうる油脂としては、食用油脂が好ましく例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン油、綿実油、大豆油、菜種油、米油、ひまわり油、サフラワー油、オリーブ油、落下生油、ごま油、月見草油、カカオ脂、牛脂、豚脂、魚油、鯨油などが上げられる。また、カプリル酸やカプリン酸をグリセリンとエステル化反応して得られる中鎖脂肪酸トリグリセライドの適用も可能である。
特に、てんぷらやフライ、菓子やラーメンなどの揚げ物等に用いる揚げ油に添加すると、調理時の油脂類の異臭の発生や変色の防止効果を発揮する。
【0023】
本発明を適用しうる加工食品とは、上記油脂を含む食品であり、例えば、ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージ・ハム等の水産練り製品や干物等の珍味類、また、スナック、ポテトチップス、チョコレートなどの菓子類やインスタントラーメン、さらには食用油、マーガリン、ドレッシング、バター等の油脂を多く含有する食品、飲料、栄養ドリンク、健康食品、治療食などが揚げられる。
【0024】
本発明によって得られた、抗酸化剤製剤は、食品以外に、例えば、化粧品、医薬部外品、飼料、工業製品などの油脂を使用する製品の抗酸化剤としても使用することができる。
【0025】
以下に実勢例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例】
〔サンプルの作成〕
【0026】
実施例1
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)0.5Kg(5重量%)を60℃に溶解したジグリセリンオレイン酸エステル(ポエム DO−100V=モノエステル含量80%:理研ビタミン(株)製)9.5Kg(95重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0027】
実施例2
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)5g(5重量%)を80℃に溶解したジグリセリンステアリン酸エステル(サンソフト Q−18B=モノエステル含量35%:太陽化学(株)製)95g(95重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて5分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0028】
実施例3
カテキン(サンフェノン100S=カテキン含量90重量%:太陽化学(株)製)10g(10重量%)を70℃に溶解したジグリセリンオレイン酸エステル(ポエム DO−100V=モノエステル含量80%:理研ビタミン(株)製)90g(90重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0029】
実施例4
カテキン(サンフェノン100S=カテキン含量90重量%:太陽化学(株)製)20g(20重量%)を60℃に溶解したジグリセリンラウリン酸エステル(ポエム DL−100=モノエステル含量80%:理研ビタミン(株)製)80g(80重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて5分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0030】
実施例5
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)10g(10重量%)を60℃に溶解したジグリセリンオレイン酸エステル(ポエム DO−100V=モノエステル含量80%:理研ビタミン(株)製)90g(90重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0031】
実施例6
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)1g(1重量%)を60℃に溶解したジグリセリンオレイン酸エステル(ポエム DO−100V=モノエステル含量80%:理研ビタミン(株)製)99g(99重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。透明な液状の抗酸化剤組成物を得ることができた。抗酸化剤組成物として良好な状態である。
【0032】
比較例1
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)0.5Kg(5重量%)を60℃に加熱した大豆油9.5Kg(95重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。カテキンが溶解せず沈殿した。抗酸化剤組成物として不適な状態である。
【0033】
比較例2
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)5g(5重量%)を60℃に溶解したグリセリンオレイン酸エステル(エマルジー MO:理研ビタミン(株)製)95g(95重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。カテキンが溶解せず分離した。抗酸化剤組成物として不適な状態である。
【0034】
比較例3
カテキン(サンフェノン100S=カテキン含量90重量%:太陽化学(株)製)10g(10重量%)を70℃に溶解したポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル(サンソフト 818H:太陽化学(株)製)90g(90重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。不透明な液状のものを得た。しばらく保管すると沈殿が発生した。抗酸化剤組成物として不適な状態である。
【0035】
比較例4
カテキン(サンフェノン100S=カテキン含量90重量%:太陽化学(株)製)20g(20重量%)を60℃に溶解した大豆レシチン(辻製油(株)製)80g80重量%に添加して、プロペラ撹拌にて10分間混合した。不透明なペースト状のものを得た。抗酸化剤組成物として不適な状態である。
【0036】
比較例5
カテキン(ポリフェノン60A=カテキン含量60重量%:三井農林(株)製)10g(10重量%)を80℃に溶解したポリグリセリンオレイン酸エステル(MO−3S:阪本薬品(株)製)90g(90重量%)に添加して、プロペラ撹拌にて5分間混合した。不透明な液状のものを得た。抗酸化剤組成物として不適な状態である。
〔比較試験1〕
【0037】
実施例1〜5、比較例1〜5で得られた抗酸化剤組成物の油脂への溶解性を評価するために、抗酸化剤組成物をカテキン添加量が100PPMとなるように菜種サラダ油に添加・混合してその状態を比較した。更に、25℃で12か月間保存したときの状態を比較した。結果を表1に示す。
〔比較試験2〕
比較試験1で調整した、抗酸化組成物を添加した菜種サラダ油の抗酸化性をAOM試験法(基準油脂分析試験法2.4.28.1−81)に基づいて測定した。比較例6として抗酸化剤組成物無添加の菜種サラダ油を試験した。結果を表1に示す。
【0038】
表1から明らかなように、本発明の抗酸化剤組成物は、カテキン類が均一に溶解されており、その結果油脂へ添加した場合でも、濁ることなく透明に溶解する。さらには、油脂に添加した際の抗酸化効果も優れていることがわかる。
【0039】
〔比較試験3〕
実施例1、2で得られた抗酸化剤組成物の魚油に対する抗酸化性試験を行った。魚油99.8gに対して、0.2gの抗酸化剤組成物を添加し(カテキンとして魚油に対して100PPM添加)混合した。無添加及び0.02%トコフェロール添加区を対照として、25℃恒温槽中で保管後、過酸化物価を測定して比較した。試験開始時の魚油の過酸化物価は0.5であった。結果を表2に示す。
【0040】
表2から明らかなように、実施例1,2の抗酸化剤組成物を添加した魚油は保存後も過酸化物価が上昇せず、本発明の抗酸化剤組成物の抗酸化性が優れていることがわかる。
【0041】
実施例7
実施例1で調整した抗酸化剤組成物1Kg(0.1重量%)をコーン油999Kg(99.9重量%)に添加混合して5ガロン缶に、16.5Kg入り目で充填した。濁りのない液状油を得ることができた。臭い、色も良好であった。調整時の過酸化物価は0.2であった。
このコーン油を37℃の恒温室に6ヶ月間保管後、その状態を検査したところ、臭い、色の変化はなく、過酸化物価の測定結果は0.5であった。
本発明の抗酸化剤組成物を含有する油脂は優れた品質であることがわかる。
【表1】
【表2】
【要約】
【課題】油脂に不溶のカテキン類を白濁や沈殿することなく油脂に溶解でき、さらに抗酸化効果に優れた抗酸化剤組成物を得る。
【解決手段】カテキン類0.1〜30重量部をジグリセリン脂肪酸エステル70〜99.9重量部に溶解して抗酸化剤組成物を得る。
【選択図】なし