【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様では、本発明は、排水管を有する容器と容器の中に流体を分配するための流体ディスペンサとを含む手洗いステーション又はユニット、例えば、流しユニットを提供し、容器は、分配された流体と第2の流体との間で熱を移送するために容器の外面の少なくとも一部を形成する熱交換器を含む。
【0008】
熱交換器は、従って、流体が分配される容器の一部を形成する。熱交換器は、分配された流体と、容器内の分配された流体よりも低い温度にすることができる第2の流体との間で熱を移送させるように配置される。これは、分配された流体が排水管に入る前、従って、例えば、ユーザの手及び/又は空気との接触による分配された流体のごく僅かな温度の低下の後に熱交換器が分配された流体から熱を抽出することを可能にする。これは、米国特許第4,291,423号明細書で説明されているような排水管からの排水又は封入チャンネルの中への流入の後に、及び従ってその温度のより大きな低下の後に分配された流体から熱が移送される熱回収システムに比較して、分配された流体からの熱の回収を有意に改善することができる。本明細書で使用される場合、用語「容器の外面」は、分配された流体が容器の排水管に入る前に分配された流体に接触するあらゆる表面を含む。容器は、流体が分配されるボウル又は洗面器の形態にすることができる。
【0009】
熱交換器が、流体が分配される容器の外面の少なくとも一部を形成するような熱交換器の位置は、分配された流体と熱接触する熱交換器の外面をユーザによって容易に掃除することを可能にすることができる。通常、公衆洗面所で1日当たり少なくとも2回又は3回実施される容器の外面の定期的な掃除により、熱交換器の外面も清浄にしておくことができ、それによって熱交換器の効率を維持する。
【0010】
熱交換器のこの位置は、熱交換器の外面を周囲の雰囲気中の空気のような分配された流体以外の別の流体と接触状態に置く。周囲の雰囲気及び第2の流体の相対温度に応じて、熱交換器は、容器内に分配された流体がない時に、比較的熱い周囲の雰囲気から比較的冷たい第2の流体まで熱を移送することができる。例えば、洗面所のユーザ、熱風ハンドドライヤ、及びラジエータを含む第2の流体の温度を超える空気の加熱に寄与し得る公衆洗面所内に様々な熱源がある。代替的に、周囲の雰囲気が比較的冷たい時に、熱交換器は、熱を比較的熱い第2の流体から比較的冷たい周囲の雰囲気に伝導することができる。
【0011】
従って、第2の態様では、本発明は、第1の温度で流体と熱的に接触するための外面と第2の温度で流体と熱的に接触するための内面とを有する熱交換器を含む容器を含む手洗いステーションを提供し、熱交換器の外面は、容器の外面の少なくとも一部を形成する。
【0012】
上述のように、第1の温度の流体は、第2の温度の流体よりも熱い又は冷たい場合がある。第1の温度の流体は、分配された水又は分配された空気、又は周囲の雰囲気内の空気のような分配された流体とすることができる。
【0013】
例えば、空気は、洗面所で又は容器に局所的に隣接する空気を循環させるための扇風機から又はハンドドライヤから分配することができる。第1の温度のこの流体は、以下では「分配された流体」と称される。第2の温度の流体は、以下では「第2の流体」と称され、これは、給水本管から受け取った水又は空気とすることができる。例えば、空気は、外部源から又は手洗いステーションが設置された洗面所の外側に位置する空気から手洗いステーションまで圧送することができる。第2の流体をその後利用し、分配された流体を形成することができ、従って、分配された流体及び第2の流体は、単にそれらのそれぞれの温度によって互いに異なるとすることができる。
【0014】
熱交換器の外面は、あらゆる望ましい形状を有することができる。例えば、熱交換器の外面は、分配された流体及び/又は周囲の雰囲気と接触する容器の略平坦又は平面外面を形成することができる。しかし、熱交換器の外面の面積を増加させ、そこで所定の容器空間内の熱移送に利用することができる表面積を増加させるために、熱交換器は、好ましくは、容器の隆起外面の少なくとも一部を形成する。代替的に又は追加的に、熱交換器の外面は、分配された流体を排水管の方向に案内するために容器の凹状外面を形成することができる。
【0015】
第2の流体までの流体の移送を最適化するために、分配された流体が熱交換器の外面にわたって流れる方向と反対の方向に熱交換器の内面にわたって又はそれに隣接して第2の流体の流れを搬送することが好ましい。ドーム形又は凸状形状のような隆起形状を有する熱交換器の外面の少なくとも一部を設けることで、分配された流体が、共通方向に、すなわち、隆起面の頂点から離れるように熱交換器の外面にわたって流れるように、例えば、ディスペンサ及び熱交換器の相対位置、ディスペンサの形状、及び流体が分配される速度のうちの少なくとも1つの選択によって流しユニットを配置することを可能にすることができる。第2の流体は、次に、頂点の方向に熱交換器の凹状内面にわたって又はそれに隣接して搬送することができる。
【0016】
凸状外面を有する熱交換器を形成する恩典は、分配された流体が、凸状表面の上を流れる多くの水滴の表面積に比較して低減された表面積を有する凸状表面にわたって比較的薄いフィルムを形成する傾向がある可能性があることである。これは、分配された流体の蒸発冷却の程度を低下させるので、熱交換器を通る熱の移送を最大にすることができる。熱交換器の外面は、好ましくは、親水性材料から形成され、又はそれで被覆され、熱交換器にわたって分配された流体の広がりを容易にし、従って、(比較的絶縁性の)周囲の雰囲気ではなくて(比較的伝導性の)熱交換器を通る熱の移送を容易にする。
【0017】
熱交換器の隆起部は、あらゆる望ましい幾何学形状を有することができる。例えば、熱交換器の隆起部は、ドーム形、円筒形、円錐形、円錐台形、又は多面体形状を有することができる。熱交換器は、好ましくは、分配された流体が熱交換器にわたって均等に広がって層状フィルムを形成するように、実質的に球面曲率を有する容器の外面の少なくとも一部を形成する。半球体が、等しい半径の円形の平坦ディスクの2倍の表面積を有すると、このようにして熱交換器を成形することは、1秒当たりの熱交換器と熱接触した流体の容積を最大にし、従って、第2の流体への熱移送の比率を最大にすることができる。この形状により、熱交換器はまた、流体ディスペンサに対する熱交換器の設置角度に比較的無関係にすることができる。
【0018】
球体はまた、3次元形状の最強で堅牢なものうちの1つであり、これは、容器の外面のこの球面部分を形成する少なくとも熱交換器の部分が、5mm未満、好ましくは、2mm未満、より好ましくは、1mm未満の厚みを有する材料から形成することを可能にすることができる。これは、熱交換器を分配された流体の温度まで加熱するのにかかる時間を短縮することができ、流しユニットの使用中に熱交換器によって保持される熱の量を低減することができる。熱交換器及び従ってその材料の容積の厚みは、熱交換システムの熱慣性及び感受性に比例している。低慣性熱交換システムは、小さな温度の変化に急速に反応することができ、熱を周囲の雰囲気と第2の流体との間で移送することを可能にする。
【0019】
熱交換器は、従って、容器の平坦、ドーム形、凸状、円筒形、円錐形、円錐台形、多面体、半球体、回転楕円体、又は球体の部分を形成することができる。容器のこの部分は、容器の基部の外面の少なくとも一部から突出している場合がある。分配された流体は、次に、排水管を通して排出される前にこの容器の一部にわたって及び基部の方へ流れることができる。容器は、基部に接続された側壁を有することができ、これは、熱交換器の周りに延びる。代替的に、熱交換器は、容器の側壁の周りに位置することができる。
【0020】
熱交換器は、容器の基部とは別の構成要素とすることができる。例えば、熱交換器は、熱交換器が容器の排水管の上方に位置するように、容器の基部に接続することができる。熱交換器は、分配された流体が、熱交換器の縁部を溢れ出て、その後熱交換器の下を排水管まで移動することができるように、熱交換器の周囲に延びる複数の支持体によって容器の基部に接続することができる。熱交換器は、容器に取外し可能に接続し、容器のいずれかの他の一部を取り外す必要なく熱交換器を掃除、修理、又は交換することを可能にすることができる。
【0021】
好ましい実施形態では、熱交換器は、容器と一体化される。熱交換器は、好ましくは、容器の基部の外面の少なくとも一部を形成する。上述の理由により、熱交換器は、好ましくは、基部の隆起部の少なくとも一部を形成する。基部のこの隆起部は、好ましくは、凸状形状であり、好ましくは、実質的に球面曲率を有する。好ましい実施形態では、熱交換器は、容器の基部の外面の半球部分を形成する。流しユニットは、好ましくは、分配された流体の流れがユーザの手に当たらない時に、容器の隆起部の外面が、分配された流体が排水管の方向に流れる時に分配された流体で実質的に均等に被覆することができるように、流体が基部の隆起部に直接分配されるように配置される。例えば、流体ディスペンサは、分配された流体が、容器の隆起部の頂点に分配されるように配置することができる。
【0022】
好ましい実施形態では、容器は側壁を含む。熱交換器が容器の基部の一部を形成することの代替として又は追加的に、熱交換器は、容器の側壁の外面の少なくとも一部を形成することができる。これは、容器の側壁の外面にユーザの手から飛散した分配された流体から熱を抽出することを可能にすることができ、かつ周囲の雰囲気と第2の流体との間で熱を抽出することを可能にすることもできる。側壁は、好ましくは、基部の隆起部の周りに延び、排水管は、好ましくは、側壁と基部の隆起部の間に位置する。排水管は、単一流体ポート又は基部の隆起部の周りに離間した複数の流体ポートのいずれかを含むことができ、それを通して、流体は、容器から外部の廃棄パイプまで流れ出る。
【0023】
熱交換器は、容器の外面の少なくとも一部を形成するために成形された材料の単一シートを含むことができる。排水管は、材料のこのシートからの材料の打ち抜き又はそうでなければ取り除きから形成することができる。材料のシートは、好ましくは、熱交換器が比較的高い熱伝導性を有するように、金属材料、例えば、ステンレス鋼から形成される。親水性材料のコーティングが、材料のこのシート上に堆積されるか又はそうでなければ配置され、熱交換器の外面を形成することができる。代替的に、熱交換器は、材料の複数の層を含むことができ、材料の1つの層は、熱交換器の外面を形成し、材料の別の層は、熱交換器の内面を形成する。この場合には、熱交換器の層は、同じ材料から又は異なる材料から形成することができる。例えば、熱交換器の外面は、ステンレス鋼のシートから形成することができるのに対して、熱交換器の内面は、製造費用を節減するように異なる金属材料のシートから、又は水の安全性の理由のために異なる流体流れを更に分離するようにプラスチック材料のシートから形成することができる。
【0024】
容器は、好ましくは、第2の流体が、熱交換器と熱接触して置かれ、容器内で流体と熱を交換するように、熱交換器の内面に隣接して又はその上で第2の流体の流れを搬送するための手段を含む。流体搬送手段は、好ましくは、分配された流体が熱交換器の外面にわたって流れる方向と実質的に反対の方向に熱交換器の内面にわたって又はそれに隣接して第2の流体を搬送するように配置される。例えば、熱交換器が、分配された流体が流れる凸状外面を形成する凸状部を含む場合、流体搬送手段は、好ましくは、第2の流体を熱交換器の凸状部の頂点の方向に内部に搬送するように配置される。
【0025】
流体搬送手段は、熱交換器の内面に隣接する流体を搬送するために少なくとも1つの導管を含むことができる。例えば、流体搬送手段は、熱交換器の内面に隣接して配置され、第2の流体を熱交換器の内面と熱接触して置かれる1つ又はそれよりも多くのパイプ又はチューブを含むことができる。例えば、パイプは、パイプが熱交換器の外面とは反対側内に位置するように、容器が位置する本体又はケーシングの周りに巻くことができる。
【0026】
この場合には、分配された流体と第2の流体の間に移送された熱はまた、パイプを通過する必要があるので、この熱の一部を利用して、比較的冷たい流体の温度の上昇とは対照的にパイプの温度を上昇させることができる。この点から見て、好ましい実施形態では、容器は、比較的熱い流体から比較的冷たい流体まで熱を伝導するように加熱するのに付加的な熱質量が必要ないように、少なくとも部分的に熱交換器の内面によって境界を定められた冷却ジャケットの形態の封入流体通路を含む。冷却ジャケットは、実質的に熱交換器の内面にわたって延びることができ、従って、容器の基部の内面及び容器の側壁の内面の両方にわたって延びることができる。代替的に、冷却ジャケットは、容器の内面の選択部分にわたって延びることができる。
【0027】
容器は、好ましくは、熱交換器の周りに延びるケーシングを含み、冷却ジャケットは、好ましくは、熱交換器とケーシングの間に位置し、より好ましくは、それらによって境界を定められる。熱交換器の内面及びケーシングの内面は、好ましくは、冷却ジャケットが、熱交換器の周りで均一な厚みを有するように実質的に同じ形状を有する。ケーシングは、冷却ジャケット内の流体とケーシングの外面と熱接触した周囲の雰囲気との間で熱を移送するように配置することができる。扇風機のような空気ディスペンサは、熱を分配された空気と冷却ジャケット内の流体との間で移送することができるように、ケーシングの外面にわたって空気を分配するために設けることができる。この場合には、ケーシングはまた、容器の熱交換器を形成することができる。例えば、ケーシングは、ステンレス鋼のような金属材料から形成することができる。代替的に、ケーシングは、熱的に絶縁材料から形成され、ケーシングを通じた熱の損失を抑制することができる。
【0028】
ケーシングは、好ましくは、第2の流体が冷却ジャケットに入る少なくとも1つの流体入口ポートを含む側壁を有する。冷却ジャケットは、次に、熱交換器の側壁の内面にわたって流体を搬送することができる。冷却ジャケットは、熱交換器の内面にわたって第2の流体を均等に分配するためにケーシングの側壁の周りに配置された複数の流体入口ポートを含むことができる。環状配分ジャケットは、流体を流体入口ポートに供給するために設けることができる。熱交換器の基部が、凸状外面を有する隆起部を含む場合、冷却ジャケットの流体出口ポートは、好ましくは、凸状外面の頂点とは反対側に位置する。
【0029】
流しユニットは、好ましくは、冷却ジャケットに流体を供給するための入口導管を含む。入口導管は、給水本管に接続することができ、給水本管は、高い水圧、例えば、最大10バールを有することができる。容器が冷却ジャケットに対して高圧冷水供給に耐えることを可能にする熱交換器の厚みの増加が、熱交換器を通る熱の移送に悪影響をもたらす場合があるので、入口導管は、第2の流体が冷却ジャケットに入る前に第2の流体の静圧を低減するための減圧弁を含むことができる。これはまた、冷却ジャケット内の流体の圧力により熱交換器とケーシングの間のあらゆるシール又は接続部内に形成されたあらゆる漏れの可能性を低下させることにより、冷却ジャケットから流体のあらゆる漏れを抑制することができる。入口導管は、冷却ジャケットへの流体の流れを選択的に抑制するための電磁弁又は他の弁を含むことができる。
【0030】
流しユニットは、冷却ジャケットから流体ディスペンサまで流体を搬送するための出口導管を含むことができる。流体ディスペンサから流体の分配を抑制するために、第2の弁、好ましくは、電磁弁を冷却ジャケットと流体ディスペンサの間に設けることができる。この第2の弁は、出口導管に又は出口導管と流体ディスペンサの間に位置する別の導管に位置することができる。第2の導管は、ユーザによって手動で又は流体ディスペンサに近接するユーザの手の検出に応答してそのいずれかで選択的に開き、流体が分配されることを可能にすることができる。流体を流体ディスペンサから分配すべき時に、入口導管及び出口導管に位置する弁は、好ましくは、同時に開く。流体ディスペンサからの流体の分配を停止すべき時に、例えば、所定の時間後に又は所定の量の流体が分配された後に、入口導管に位置する弁は、好ましくは、出口導管に位置する弁の前に閉じる。それによって望ましくない高い静圧が冷却ジャケット内で発生するのを阻止する。
【0031】
加熱器は、出口導管内に位置する流体を加熱して流体ディスペンサから分配される流体を形成するために設けることができる。流体が容器を通過する時に流体の温度を上昇させる熱交換器により、必要な分配温度まで流体を更に加熱するのに必要な電力消費量は小さい。加熱器の少なくとも一部は、基部の隆起部によって取り囲まれ、ジャケットと加熱器の間に位置する出口導管のあらゆる露出部分の長さを縮小することができる。
【0032】
代替的に、出口導管は、出口導管から流体を受け入れるための第1の入口と、比較的熱い流体を受け入れるための第2の入口と、流体ディスペンサに接続された出口とを有する温度調節混合弁まで冷却ジャケットから流体を搬送することができる。比較的熱い流体は、ボイラー加熱流体とすることができ、これは、冷却ジャケットから受け取った流体と混合されて混合流体を提供し、これは、分配される流体を形成するために流体ディスペンサに供給される。この場合には、必要な分配温度で混合流体を提供するのに必要なボイラー加熱流体は少なく、それによってボイラーが消費するエネルギの量を低減する。この場合も、温度調節混合弁の少なくとも一部は、基部の隆起部によって取り囲まれ、ジャケットと温度調節混合弁の間に位置する外側導管のあらゆる露出部分の長さを縮小することができる。この場合には、流体ディスペンサから流体の分配を抑制するための弁は、温度調節混合弁と流体ディスペンサの間に位置することができる。
【0033】
容器の冷却ジャケットから流体を容器の中に分配するための流体ディスペンサまで流体を搬送する代替として、冷却ジャケットからの流体は、隣接する流しユニットの流体ディスペンサまで搬送することができる。別の代替として、流しユニットは、流しユニットの容器の冷却ジャケットに冷水を供給するための共通給水本管に接続された一連の流しユニットの一部を形成することができる。冷却ジャケットから排出された水は、次に、ボイラー又は他の加熱器から受け取った熱水と流しユニットの容器から受け取った水とを混合するために共通温度調節混合弁に搬送されて混合流体を提供することができ、これは、次に、流しユニットの流体ディスペンサに供給され、分配される流体を形成する。
【0034】
第3の態様では、本発明は、凸状外面を有する隆起部を有する容器と、凸状外面上に比較的熱い流体を分配するための流体ディスペンサと、容器の隆起部の内面に隣接して又はそれにわたって比較的冷たい流体を搬送するための手段とを含む手洗いステーション、例えば、流しユニットを提供する。
【0035】
第4の態様では、本発明は、基部及び基部に接続された側壁を有する容器と、容器の側壁の内面に隣接して又はそれにわたって比較的冷たい流体を搬送するための手段とを含む手洗いステーション、例えば、流しユニットを提供する。
【0036】
第5の態様では、本発明は、容器と、容器の中に比較的熱い流体を分配するための流体ディスペンサと、容器内の比較的熱い流体から比較的冷たい流体まで熱を移送するための熱交換器とを含む手洗いステーション、例えば、流しユニットを提供する。
【0037】
第6の態様では、本発明は、流体ディスペンサと、排水管を有する容器と、排水管の上方に位置し、かつその上に流体ディスペンサが流体を分配するように配置された熱交換器と、熱交換器の内面に隣接して又はそれにわたって第2の流体を搬送するための手段とを含む手洗いステーション、例えば、流しユニットを提供する。熱交換器は、好ましくは、容器の基部に接続される。熱交換器は、容器の側壁、及び/又は容器の基部の少なくとも一部を形成することができる。
【0038】
本発明の第1の態様に関連して上述した特徴は、本発明の第2から第6の態様の各々に等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0039】
本発明の好ましい特徴をここで単に一例として添付の図面を参照して以下に説明する。