特許第5786265号(P5786265)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5786265
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】撮影レンズ
(51)【国際特許分類】
   G02B 13/00 20060101AFI20150910BHJP
【FI】
   G02B13/00
【請求項の数】4
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2011-271638(P2011-271638)
(22)【出願日】2011年12月12日
(65)【公開番号】特開2013-122558(P2013-122558A)
(43)【公開日】2013年6月20日
【審査請求日】2014年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100082821
【弁理士】
【氏名又は名称】村社 厚夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】安達 宣幸
【審査官】 殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−278012(JP,A)
【文献】 特開2005−284101(JP,A)
【文献】 特開2010−181634(JP,A)
【文献】 特開2011−013358(JP,A)
【文献】 特開2011−013357(JP,A)
【文献】 特開平08−005906(JP,A)
【文献】 特開平08−076012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に、正の屈折力の前レンズ群、中間レンズ群、負の屈折力の後レンズ群とから構成され、フォーカシングは、中間レンズ群第1セクション、中間レンズ群第2セクション、中間レンズ群第3セクションからなる前記中間レンズ群が、隣り合う各セクションの間隔を変化させながら、光軸上を移動することによって行う光学系において、
前記前レンズ群は、少なくとも3枚以上の凸レンズと1枚の凹レンズを有し、以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
(Rn1-Rn2)/(Rn1+Rn2) < 0 ・・・・・・・・・・・・(1)
nd1<1.6 vd1>67.5 ・・・・・・・・・・・・(2)
0.28<f4/f3<1.95 ・・・・・・・・・・・・(6)
Rn1:前記前レンズ群中、最も物体側に配置された凹レンズの物体側の曲率半径
Rn2:前記前レンズ群中、最も物体側に配置された凹レンズの像側の曲率半径
nd1:前記前レンズ群内に配置された凸レンズのd線に対する平均屈折率
vd1:前記前レンズ群内に配置された凸レンズの平均アッベ数
f3:前記中間レンズ群第2セクションの焦点距離
f4:前記中間レンズ群第3セクションの焦点距離
【請求項2】
前記中間レンズ群第2セクションは、1枚の凸レンズから構成され、さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
55<vd3<75 ・・・・・・・・・・・・・(3)
1.55<nd3<1.65 ・・・・・・・・・・・・・(4)
nd3:前記中間レンズ群第2セクションを構成する凸レンズのd線に対する屈折率
vd3:前記中間レンズ群第2セクションを構成する凸レンズのアッベ数
【請求項3】
さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
-0.58<f2/f<-0.36 ・・・・・・・・・・・・・(5)
f : 全系の焦点距離
f2 : 前記中間レンズ群第1セクションの焦点距離
【請求項4】
前記後レンズ群において、最も像側に最像側凹レンズを有し、該最像側凹レンズに物体側で隣接した凸レンズを有し、以下の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の撮影レンズ。
-0.23<D/FR<-0.01 ・・・・・・・・・・・・・(7)
FR: 前記最像側凹レンズの焦点距離
D : 前記最像側凹レンズと、前記最像側凹レンズに物体側で隣接した前記凸レンズとの 空気間隔
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影レンズ、さらに詳しくは、撮影倍率が等倍程度のマクロ撮影が可能な光学系に関し、写真カメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラなどに好適に使用できる撮像レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、マクロ撮影用レンズは、撮影倍率が高くなるに従い、収差の変動が大きくなるため、それを補正することが非常に難しい。その対策として、フォーカシング時に複数のレンズ群を移動させる、いわゆるフローティング方式のレンズが提案されている。
【0003】
従来のマクロ撮影に好適な撮影レンズの一つは、
物体側より像側へ順に、フォーカスに際して不動の前群、フォーカスに際して移動するレンズ群を少なくとも2つ含む中間レンズ群、光軸と垂直方向の成分を持つように移動して、光軸と垂直方向に結像位置を変移させる負の屈折力の防振レンズ群、正の屈折力の後群、とから成る撮影レンズであって、該後群は正レンズと負レンズを含む複数のレンズを有し、該後群中の正レンズの材料の屈折率の平均値をNbpa、該後群中の負レンズの材料の屈折率の平均値をNbna、該前群から該防振レンズ群までの総合の焦点距離をfa、全系の焦点距離をfとするとき
1.7<Nbna
Nbpa<1.7
1.85<|fa/f|<2.80
なる条件を満足することを特徴とする撮影レンズである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
従来技術の他のマクロ撮影に好適な撮影レンズの他の一つは、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、負の屈折力を有する第5レンズ群とで構成され、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、前記第1レンズ群は固定であり、前記第2レンズ群は像側へ移動し、前記第3レンズ群は物体側へ移動し、前記第4レンズ群は前記第3レンズ群と異なる軌跡で物体側へ移動し、前記第5レンズ群は固定であり、以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズである。
0.89≦f4/f3<2.0
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
従来技術の他のマクロ撮影に好適な撮影レンズの他の一つは、
無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際して、光軸方向を移動する第1のフォーカスレンズ群と、前記第1のフォーカスレンズ群の移動量とは異なる移動量でフォーカシングに際して移動する第2のフォーカスレンズ群と、前記第1のフォーカスレンズ群および前記第2フォーカスレンズ群のいずれの移動量とも異なる移動量でフォーカシングに際して移動する第3のフォーカスレンズ群を有し、前記フォーカスレンズ群のうち少なくとも一つのフォーカスレンズ群は単玉構成としたことを特徴とする近距離撮影可能な光学系である(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−288384号
【特許文献2】特許4590900号
【特許文献3】特開2011−48232号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示されている撮影レンズは、軸上色収差に関して、物体距離無限遠状態で、C線からg線の波長域でその色収差の最大幅が大きい。最短撮影距離状態では、ゾーナル(入射光高さ)0.7から1.0にかけての軸上色収差が大きいままである。また、撮影倍率0.5倍付近から最短撮影距離状態にかけてのコマ収差の変動が大きいため、フォーカス全域において高い結像性能が得られない。その上、軸外像高での単色コマフレアが大きいため、撮影状況によっては、パープルフリンジ(紫フレアー)等の問題を発生させるおそれがある。
【0008】
特許文献2に開示されている撮影レンズにおいては、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけての歪曲収差変動、像面湾曲の変動が大きい。最短撮影距離状態のゾーナル(入射光高さ)0.7から1.0にかけての軸上色収差を小さくするため、第1レンズ群内に多くのレンズを使って収差補正を行っており、レンズ構成が複雑化している。その結果、第1レンズ群の径が大きくなり、鏡筒径の大型化を招いている。物体距離無限遠状態での軸上色収差が大きい問題もある。最短撮影距離状態で、特に7割像高付近において、倍率色収差が大きい問題がある。
【0009】
特許文献3に開示されている光学系においては、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけての軸上色収差補正が不十分で、軸上色収差が残存している。最短撮影距離状態では、特にゾーナル(入射光高さ)0.7から1.0にかけての軸上色収差が大きい。最短撮影距離状態での歪曲収差も大きい。開口絞り直後に移動レンズ群を配置した構成のため、フォーカス移動群の重量が重くなりやすく、低エネルギー消費・高速作動のフォーカス機構を実現できない。
【0010】
(発明の目的)
本発明は、従来のマクロ撮影が可能な撮影レンズの上述した問題点に鑑みてなされたものであって、物体距離無限遠から等倍付近の最短撮影距離状態へのフォーカシング全域に渡って軸上色収差、倍率色収差、像面湾曲、歪曲収差を小さくし、高い結像性能を有する撮影レンズを提供することを目的とする。
本発明はまた、フォーカシングにおいて、軽量なレンズ群を移動させることによって省エネルギー消費で迅速にオートフォーカスが行える撮影レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、
物体側から像側へ順に、正の屈折力の前レンズ群、中間レンズ群、負の屈折力の後レンズ群とを有し、フォーカシングは、中間レンズ群第1セクション、中間レンズ群第2セクション、中間レンズ群第3セクションからなる前記中間レンズ群が光軸上を移動して行う光学系において、
前記前レンズ群は、少なくとも3枚以上の凸レンズと1枚の凹レンズを有し、以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
(Rn1-Rn2)/(Rn1+Rn2) < 0 ・・・・・・・・・・・・・(1)
nd1<1.6 vd1>67.5 ・・・・・・・・・・・・・(2)
Rn1:前記前レンズ群中、最も物体側に配置された凹レンズの物体側の曲率半径
Rn2:前記前レンズ群中、最も物体側に配置された凹レンズの像側の曲率半径
nd1:前記前レンズ群内に配置された凸レンズのd線に対する平均屈折率
vd1:前記前レンズ群内に配置された凸レンズの平均アッベ数
である。
【発明の効果】
【0012】
本発明の撮影レンズによれば、物体距離無限遠から等倍付近の最短撮影距離状態へのフォーカシング全域に渡って軸上色収差、倍率色収差、像面湾曲、歪曲収差を小さくし、高い結像性能を有する効果が得ることができる。
本発明の撮影レンズによればまた、フォーカシングにおいて、軽量なレンズ群を移動させることによって少エネルギー消費で迅速にオートフォーカスが行える効果を得ることができる。
【0013】
(本発明の作用)
本発明は、物体側から正の屈折力の前レンズ群、負の屈折力の中間レンズ群第1セクション、正の屈折力の中間レンズ群第2セクション、正の屈折力の中間レンズ群第3セクション、そして負の屈折力の後レンズ群からなり、フォーカシングにおいて、前記前レンズ群、前記後レンズ群は固定であり、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけて、前記中間レンズ群第1セクションは、物体側から像面側に移動し、前記中間レンズ群第2セクションは光軸上を移動し、中間レンズ群第3セクションは、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけて、像面側から物体側に移動する。
【0014】
フォーカシング時、前述したように、前記前レンズグループ及び前記後レンズグループを固定し、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけて、前記中間レンズグループ第1セクションを物体側から像面側に移動させ、前記中間レンズグループ第2セクションを光軸上を移動させ、前記中間レンズグループ第3セクションを物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけて、像面側から物体側に移動させると、次の利点がある。
【0015】
フォーカシング時に前記前レンズ群を固定すると、前記前レンズ群が移動するレンズタイプに比べて、フォーカシングによる撮影レンズと被写体との距離変化がなくなり、撮影時に被写体に接触する恐れを減らせることができる。また、フォーカシング時に、大型で高重量の被写体側レンズ群を繰り出すことにより生じる、アクチュエータへの負荷増大や鏡筒外形の大型化を回避できる。さらに、フォーカシング全域に渡って、高い結像性能を得ることができる。
【0016】
開口絞りは、前記中間レンズ群中に固定的に配置され、移動レンズ群の軽量化が図れ、メカ構造の簡素化が図られる。
また、物体距離無限遠状態から最短撮影距離状態にかけては、開口絞りの径を小さくするのが好ましい。Fno光線すなわち軸上の最大高さ光線を開口絞りにより決定することにより、前記前レンズ群の外径の大型化を抑えることができる。
前記後レンズ群を固定することは、鏡筒内部へのごみの進入やメカ機構の簡素化の点で好ましい。
【0017】
前記前レンズ群のレンズ構成は、少なくとも3枚の凸レンズと少なくとも1枚の凹レンズからなる。この構成は、最短撮影距離状態付近におけるコマ収差を良好に補正する上で望ましい構成である。
【0018】
(条件式(1)の説明)
凹レンズの形状を、物体側の曲率半径をRn1、像側の曲率半径をRn2とした時、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
(Rn1-Rn2)/(Rn1+Rn2)<0 ・・・・・・・・・・・(1)
本発明の如く前レンズ群を固定とし、それよりも内部のレンズ群を移動させたフローティング方式のマクロレンズにおいては、前レンズ群は特にマクロ域での結像性能に重要な役割を担っている。条件式(1)は、凹レンズが像面側に凸形状であり、物体側の曲率半径が像面側の曲率半径に比べて小さい、負のメニスカスレンズの形状を限定するものである。このようにすることによって、特に最短撮影距離状態付近で、球面収差をオーバー側へ、コマ収差をアンダー側への補正を行う。
【0019】
条件式(1)の上限を超えると、最短撮影距離状態付近での球面収差が、アンダー側になり過ぎることと、コマ収差がオーバー側に発生し、結像性能が満足できなくなるので好ましくない。
また、前記レンズ群を構成する凸レンズは、3枚以上とすることが好ましい。残存球面収差を小さくすることができる。さらに、前記前レンズ群において、偏芯による像面湾曲の変動を、レンズを複数枚で構成させることで、その影響を分散させることができ、好ましい。
【0020】
(条件式(2)の説明)
最短撮影距離状態での倍率色収差補正を、良好にするために、前レンズ群を構成する凸レンズの平均屈折率と、平均アッベ数を、下記の条件式を満足させることが好ましい。
nd1<1.6 vd1>67.5 ・・・・・・・・・・・・(2)
条件式(2)を外れると、本発明の望む結像性能を得ることができなくなる。例えば、特許文献2の第3実施例、同第4実施例、さらに特許文献1の第3実施例の最短撮影距離状態時、7割像高、瞳中心における、c線〜g線の最大幅は、それぞれ、0.030mm、0.049mm、0.024mmと大きい。本発明の求める同収差目標は、0.02mm以下であり、従来技術からは満足な結果が得られない。
【0021】
(本発明の実施態様)
(実施態様1)
本発明の撮影レンズにおいて、さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする。
55<vd3<75 ・・・・・・・・・・・・・(3)
1.55<nd3<1.65 ・・・・・・・・・・・・・(4)
nd3:前記中間レンズ群第2セクションを構成する凸レンズのd線に対する屈折率
vd3:前記中間レンズ群第2セクションを構成する凸レンズのアッベ数
【0022】
条件式(3)は、物体距離無限遠時の軸上色収差を良好に補正するための条件である。
条件式(3)の上限を超えて、アッベ数が大きくなると、g線の軸上色収差がオーバー側にシフトし、最短撮影距離状態付近でg線フレアが増大し、例えば木の葉の縁が紫色に写るなどのパープルフリンジの問題を引き起こしてしまう。
条件式(3)の下限を超えてアッベ数が小さくなると、軸上色収差が増大し、物体距離無限遠状態のMTFの劣化を招く。
【0023】
条件式(4)は、屈折率を限定し、前記中間レンズ群第2セクションを構成する凸レンズのレンズ面の周辺部分のダレ等の微小誤差による球面収差(以下、アキュラシー感度と呼ぶ)への影響を低くするためのものである。前記中間レンズ群第2セクションは、光線束が特に太くなる部分であるため、このような加工誤差を予め見込んだ設計は、製品化の過程では有利になる。
条件式(4)の上限値を超えて、屈折率が大きくなると、アキュラシー感度が上昇し、加工誤差による球面収差変動が大きくなり、物体距離無限遠状態での中心解像力の著しい低下を招いてしまう。
逆に、条件式(4)の下限値を超えて、屈折率が小さくなり過ぎると、面の曲率半径が小さくなり、レンズ自体の重量が増大してしまう。
【0024】
本発明は、フローティング時に3つのレンズ群を移動させつつ、各レンズ群の軽量化を図ることが目的である。そのため、光線束が最も大きくなる第3レンズ群は少ないレンズ構成とすることが好ましい。要求される結像性能に合わせ、レンズ枚数が決められるが、例えばレンズ1枚とするのがより好ましい。
さらに、前記中間レンズ群第3セクションも、最小枚数で構成することが好ましい。本発明では、前記中間レンズ群第3セクションを凹凸の接合レンズとしている。この構成は、凸凹の接合レンズとすることに比べて、像面湾曲の変動を最小化する上で効果的である。
【0025】
本発明のフローティング方式を持つ光学系の特徴として、物体距離無限遠から最短撮影距離にかけて像面湾曲は、アンダー側からオーバー側に行き、等倍付近でまたアンダーに戻る挙動を示す。凹凸の接合レンズとすると、このオーバーからアンダーへの像面湾曲の変動を小さくするのに効果的である。
【0026】
(実施態様2)
本発明の撮影レンズにおいて、さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする。
-0.58<f2/f<-0.36 ・・・・・・・・・・・・・(5)
f : 全系の焦点距離
f2 : 前記中間レンズ群第1セクションの焦点距離
【0027】
条件式(5)の下限値を超えると、前記中間レンズ群第1セクションのフォーカシング時の移動量が増大し、前記中間レンズ群第2セクション及び前記中間レンズ群第3セクションのフォーカシング時の移動量が減少する。
条件式(5)の上限値を超えて焦点距離が短くなると、前記中間レンズ群第1セクションのフォーカシング時の移動量が減少するが、前記中間レンズ群第2セクション及び前記中間レンズ群第3セクションのフォーカシング時の移動量が増大する。
当該レンズ群の移動量は小さくなるが、他のレンズ群の移動量が多くなる。
【0028】
負の前記中間レンズ群第1セクションと、正の前記中間レンズ群第2セクション及び前記中間レンズ群第3セクションは、前記中間レンズ群第1セクションと前記中間レンズ群第2セクションの間に配置された開口絞りに、互いに近づく動きをする。レンズ鏡筒を製品化するにあたって、例えば、カム筒により3つのレンズ群を動作させようとした場合、カメラの姿勢によるカム筒の作動負荷のバランス、つまりアクチュエータに過度な負荷がかからぬような設計としなくてはならない。例えば、上向き姿勢の場合、前記中間レンズ群第1セクションは重力に倣い下がろうとし、それを受け前記中間レンズ群第2セクション及び前記中間レンズ群第3セクションは重力に逆らって上がろうとする力が働く。それらの力の和に均衡が保てなくなると、カム筒を動かすアクチュエータに負荷を与えることになる。
【0029】
条件式(5)の範囲を超えると、レンズ群の移動量や重量が、適度なバランスを失い、作動性での問題を発生させる。
【0030】
(実施態様3)
本発明の撮影レンズにおいて、さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする。
0.28<f4/f3<1.95 ・・・・・・・・・・・・・(6)
f3: 前記中間レンズ群第2セクションの焦点距離
f4: 前記中間レンズ群第3セクションの焦点距離
【0031】
これは前記中間レンズ群第2セクションの焦点距離と前記中間レンズ群第3セクションの焦点距離の比を規定するものである。
【0032】
条件式(6)の下限値を超えると、前記中間レンズ群第2セクションの移動による収差補正効果が減少し、最短撮影距離状態付近で生じる像面変動が大きくなるという問題が発生する。
条件式(6)の上限値を超えると、前記中間レンズ群第3セクションの移動による収差補正効果が減少し、最短撮影距離状態付近で生じる像面変動が大きくなるという問題が発生する。という問題が発生する。
【0033】
(実施態様4)
(本発明の実施態様4)
本発明の撮影レンズにおいて、前記後レンズ群は、最も像側に最像側凹レンズを有し、該最像側凹レンズに物体側で隣接した凸レンズを有し、以下の条件を満足することを特徴とする。
-0.23<D/FR<-0.01 ・・・・・・・・・・・・・(7)
FR: 前記最像側凹レンズの焦点距離
D : 前記最像側凹レンズと、前記最像側凹レンズに物体側で隣接した前記凸レンズとの 空気間隔
【0034】
一般に、本発明の実施例にあるようなFナンバー2.8程度の明るいレンズには、像側最終レンズに凸レンズ、該凸レンズに隣接して凹レンズが配置される。これは、前記前レンズ群で残存したアンダー側の球面収差を、前記凹レンズの物体側の面でオーバー側に出し、球面収差を打ち消すためである。
本発明の撮影レンズでは、前レンズ群での残存球面収差を小さくできるので、従来技術のように、後方に球面収差の打ち消し要素が不要である。だから、最終レンズに凹レンズを配置することができる。
【0035】
仮に、条件式(7)の下限値を超えると、球面収差やコマ収差の空気間隔に対しての誤差感度が大きくなってしまい、製造上の困難をともなうことになる。
条件式(7)の上限値を超えると、バックフォーカスが短くなり、軸外光線の撮像面への入射角度が急になり過ぎ、画面周辺部での光量差、いわゆるシェーディングが発生しやすくなる。
その他に、像側最終レンズのレンズ外径が小さくできるので、メカ機構の構成がやり易くなるという利点や、製品状態で、空気間隔を利用した、バックフォーカス調整、球面収差調整など、製造面での調整の自由度が広げられるという利点、光学設計上で、空気間隔という自由度が一つ増えるという利点、球面収差、コマ収差の補正の自由度が高まるという利点が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】本発明に係る実施例1の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図2】本発明に係る実施例1の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図3】本発明に係る実施例1の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図4】本発明に係る実施例1の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
図5】本発明に係る実施例2の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図6】本発明に係る実施例2の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図7】本発明に係る実施例2の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図8】本発明に係る実施例2の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
図9】本発明に係る実施例3の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図10】本発明に係る実施例3の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図11】本発明に係る実施例3の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図12】本発明に係る実施例3の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
図13】本発明に係る実施例4の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図14】本発明に係る実施例4の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図15】本発明に係る実施例4の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図16】本発明に係る実施例4の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
図17】本発明に係る実施例5の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図18】本発明に係る実施例5の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図19】本発明に係る実施例5の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図20】本発明に係る実施例5の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
図21】本発明に係る実施例6の撮影レンズの無限遠合焦状態の断面図であり、無限遠合焦状態からマクロ域にかけてのレンズ群の移動軌跡も実線で示す。
図22】本発明に係る実施例6の撮影レンズの無限遠合焦状態の縦収差図である。
図23】本発明に係る実施例6の撮影レンズの撮影倍率0.5倍時の縦収差図である。
図24】本発明に係る実施例6の撮影レンズの撮影倍率等倍時の縦収差図である。
【0037】
図中の各縦収差図は、左側から順に、球面収差(mm)、非点収差(mm)、歪曲収差(%)を示す。球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、Fで示す)を表し、実線はd線(d−line)、破線はg線(g-line)、の特性である。
非点収差図において、縦軸は半画角を表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。
歪曲収差図において、縦軸は半画角を表す。横軸は歪曲収差を百分率で表す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下に示す実施形態を示す表において、Fno はFナンバー、fは全系の焦点距離、Wは半画角(°)、fBはバックフォーカス、Rは曲率半径、Dはレンズ厚み、レンズ間隔、Ndはd線の屈折率、Vd線基準のアッベ数を示す。
【0039】
本発明の実施形態の撮影レンズ10は、図1図6図11図16図21図26の断面図に示すように、物体側から像側へ順に、正の屈折力の前レンズ群12、中間レンズ群14、負の屈折力の後レンズ群16とを有し、フォーカシングは、前記中間レンズ群を構成する中間レンズ群第1セクション22、中間レンズ群第2セクション24、中間レンズ群第3セクション26からなる。
図1図6図11図16図21図26の断面図に示すレンズ群及びレンズセクションの移動軌跡は、静止しているものを点線で示し、移動するものを実線で示す。
【0040】
(第1実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 92.74 81.62 64.66
Fno 2.89 4.06 5.75
画角ω 13.12 7.72 4.03
光学全長 158.72
【0041】
R D Nd vd
1 236.1724 4.7932 1.77250 49.60
2 -134.3107 0.1500
3 63.0015 7.5198 1.43700 95.10
4 -90.2962 1.1920 1.84666 23.78
5 1612.2365 0.1500
6 41.7672 4.6981 1.43700 95.10
7 305.1013 D( 7)
8 192.1000 1.2000 1.81600 46.62
9 33.5120 4.9120
10 -46.9417 1.0000 1.48749 70.24
11 39.8523 3.3499
12 60.8772 3.1000 1.84666 23.78
13 -1857.9250 D(13)
14 STOP 0.0000 D(14)
15 344.4750 3.0050 1.59282 68.62
16 -85.8423 D(16)
17 110.2146 0.9000 1.72825 28.46
18 30.5835 6.4230 1.67790 55.35
19 -90.2521 D(19)
20 541.4261 0.8952 1.58913 61.13
21 23.2442 2.7112 1.80518 25.42
22 31.7632 10.1125
23 42.0889 4.9125 1.72000 50.23
24 -136.0043 6.0015
25 -67.7129 1.2000 1.84666 23.78
26 131.5116 44.5749
27 0.0000 D(27)
【0042】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 7) 1.2000 9.8415 19.2488
D(13) 20.0500 11.4085 2.0012
D(14) 14.0000 9.2987 1.7000
D(16) 6.7201 1.0992 1.4506
D(19) 1.7996 12.1217 19.3690
D(27) 2.1644 2.2044 2.1892
【0043】
(第2実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 92.73 74.97 57.92
Fno 2.91 4.43 5.76
画角ω 13.13 7.84 3.80
光学全長 156.32
【0044】
R D Nd vd
1 241.5144 4.2726 1.72000 50.23
2 -129.6424 0.1500
3 59.9675 6.4700 1.43700 95.10
4 -92.5070 1.2000 1.84666 23.78
5 3566.5773 0.1500
6 41.0671 3.8356 1.43700 95.10
7 147.1464 D( 7)
8 154.7009 1.2000 1.81600 46.62
9 35.6258 4.4490
10 -55.5172 1.2000 1.48749 70.24
11 40.2303 6.0000
12 72.1068 2.9819 1.84666 23.78
13 -2112.6158 D(13)
14 STOP 0.0000 D(14)
15 523.1207 3.6276 1.59282 68.62
16 -70.8459 D(16)
17 80.6914 0.9000 1.72825 28.46
18 26.9485 6.9234 1.67790 55.34
19 -135.8048 D(19)
20 200.3439 1.0000 1.58913 61.13
21 21.9232 2.8000 1.80518 25.42
22 28.4436 7.4243
23 34.0850 5.8369 1.51742 52.43
24 -131.4842 8.9993
25 -63.6030 1.2000 1.84666 23.78
26 134.1138 40.5142
27 0.0000 D(27)
【0045】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 7) 1.3987 10.6803 21.8457
D(13) 22.6922 13.4106 2.2452
D(14) 11.5705 7.9380 1.3000
D(16) 8.1557 2.0183 2.0219
D(19) 1.0481 10.8182 17.4525
D(27) 0.3526 0.4017 0.4082
【0046】
(第3実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 90.03 80.99 65.94
Fno 2.89 4.43 5.77
画角ω 13.54 7.93 3.99
光学全長 158.77
【0047】
R D Nd vd
1 254.1830 4.8000 1.77250 49.60
2 -134.2602 0.1500
3 71.1795 7.5000 1.43700 95.10
4 -79.7054 1.2000 1.84666 23.78
5 -421.6392 0.1500
6 41.1357 4.7000 1.43700 95.10
7 576.7666 D( 7)
8 739.6983 1.2000 1.81600 46.62
9 34.3150 4.9000
10 -46.2414 1.0000 1.48749 70.24
11 40.2082 3.3500
12 61.0215 3.1000 1.84666 23.78
13 -46509.4627 D(13)
14 STOP 0.0000 D(14)
15 1251.2896 3.0000 1.59282 68.62
16 -67.5178 D(16)
17 125.6845 0.9000 1.72825 28.46
18 28.6128 6.4000 1.67790 55.35
19 -88.5026 D(19)
20 -1118.2138 0.9000 1.58913 61.13
21 24.2117 2.7000 1.80518 25.42
22 33.4446 10.1000
23 44.9283 4.9000 1.74855 49.30
24 -85.0423 6.8683
25 -56.3145 1.2000 1.82888 24.26
26 180.1778 43.9135
27 0.0000 D(27)
【0048】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 7) 1.2697 9.5022 18.6884
D(13) 19.4222 11.1897 2.0035
D(14) 5.3937 5.3996 1.7000
D(16) 17.6444 5.3361 1.4213
D(19) 1.7913 14.0938 21.7081
D(27) 0.3666 0.3014 0.3444
【0049】
(第4実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 92.72 79.12 60.92
Fno 2.91 4.43 5.77
画角ω 13.21 7.61 3.92
光学全長 159.32
【0050】
R D Nd vd
1 223.2552 4.7637 1.72000 50.23
2 -138.8568 0.1500
3 62.9082 6.7049 1.43700 95.10
4 -130.6279 0.6371
5 -107.5913 1.2000 1.84666 23.78
6 764.3555 0.1500
7 43.2163 4.1911 1.43700 95.10
8 190.2632 D( 8)
9 246.6027 1.2000 1.78590 44.20
10 35.1355 4.7291
11 -62.5547 1.2000 1.51680 64.20
12 43.8120 2.8770
13 60.1937 3.1977 1.84666 23.78
14 -925.8319 D(14)
15 STOP 0.0000 D(15)
16 14084.1113 3.3585 1.59282 68.62
17 -66.7714 0.1500
18 81.9450 2.3761 1.80420 46.50
19 223.7411 D(19)
20 330.5910 0.9000 1.72825 28.46
21 31.7423 5.7994 1.67790 55.34
22 -124.2344 D(22)
23 238.2568 1.0000 1.58913 61.13
24 23.4790 2.8000 1.80518 25.42
25 29.6486 6.0840
26 34.6732 5.4388 1.56883 56.04
27 3287.1127 8.7668
28 -76.5882 1.2000 1.75520 27.51
29 163.2662 43.4173
30 0.0000 D(30)
【0051】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 8) 1.5182 11.7639 23.2368
D(14) 23.5444 13.2987 1.8258
D(15) 18.7114 9.6578 1.3000
D(19) 1.9365 1.2273 3.0678
D(22) 0.9980 10.7608 17.2781
D(30) 0.3407 0.3239 0.4003
【0052】
(第5実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 91.04 76.80 59.26
Fno 2.88 4.43 5.77
画角ω 13.39 8.03 4.29
光学全長 159.32
【0053】
R D Nd vd
1 284.7106 4.5000 1.80400 46.57
2 -140.7333 0.1500
3 61.5070 7.2000 1.43700 95.10
4 -124.7925 0.6410
5 -103.0978 1.1000 1.84666 23.78
6 575.2175 0.1500
7 46.6301 3.8000 1.48749 70.24
8 176.8825 D( 8)
9 300.5047 1.2000 1.80400 46.58
10 32.3975 4.9040
11 -57.5165 1.2000 1.58913 61.13
12 43.2503 1.3100
13 49.9091 4.0000 1.90366 31.31
14 -183.4857 D(14)
15 STOP 0.0000 D(15)
16 92.9466 4.0000 1.43700 95.10
17 -84.2679 0.1500
18 77.8682 2.7000 1.80400 46.58
19 -444.7632 0.9000 1.69895 30.13
20 47.5039 D(20)
21 79.7606 0.9000 1.80100 34.97
22 25.3773 5.7000 1.80400 46.58
23 -146.6604 D(23)
24 277.1574 1.0000 1.58913 61.13
25 21.9868 2.6000 1.80518 25.42
26 28.4413 6.9090
27 33.6622 5.9000 1.54072 47.23
28 -210.4395 7.2196
29 -66.4288 1.2000 1.80518 25.42
30 188.1615 41.1714
31 0.0000 D(31)
【0054】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 8) 1.6383 11.4319 23.2012
D(14) 23.3895 13.5959 1.8266
D(15) 20.1122 8.9005 1.3000
D(20) 2.4388 3.3226 2.0731
D(23) 0.9162 11.2441 20.0942
D(31) 0.3512 0.3718 0.3937
(第6実施形態)
撮影倍率 INF X0.5 X1.0
焦点距離 92.69 80.06 62.06
Fno 2.88 4.43 5.77
画角ω 13.22 7.66 4.30
光学全長 157.32
【0055】
R D Nd vd
1 -10695.9714 2.6000 1.84666 23.78
2 -185.0122 0.1500
3 2033.0545 2.9000 1.69680 55.46
4 -165.8964 0.1500
5 79.6036 6.5000 1.49700 81.54
6 -73.7110 1.2000 1.84666 23.78
7 322.7500 0.1500
8 45.6156 4.4000 1.49700 81.54
9 406.0634 D( 9)
10 -438.4360 1.0000 1.80610 33.27
11 33.5997 5.0340
12 -69.9448 1.0000 1.51633 64.14
13 42.0528 4.8000 1.84666 23.77
14 -217.3633 D(14)
15 STOP 0.0000 D(15)
16 456.8340 3.5000 1.71300 53.87
17 -66.3109 0.1500
18 49.7031 5.0000 1.77250 49.62
19 -76.4268 1.2000 1.67270 32.17
20 34.5837 D(20)
21 45.8319 2.2000 1.65844 50.85
22 92.5736 D(22)
23 265.4824 1.2000 1.69680 55.46
24 23.4249 2.6000 1.84666 23.77
25 31.8990 4.6717
26 35.6743 6.3000 1.71300 53.94
27 -144.7707 2.8862
28 -70.1884 1.2000 1.84666 23.77
29 156.5485 45.3010
30 0.0000 D(30)
【0056】
群間隔
F INF x0.5 x1.00
D( 9) 2.0637 12.7391 23.8826
D(14) 23.6189 12.9435 1.8000
D(15) 20.2777 9.4223 1.5000
D(20) 3.4339 3.7352 2.0652
D(22) 1.5129 12.0671 21.6593
D(30) 0.3053 0.2968 0.3563
【0057】
各実施形態の条件式の構成パラメーターの値を表1に示す。
【表1】
【0058】
(符号の説明)
10 撮影レンズ
12 前レンズ群
14 中間レンズ群
16 後レンズ群
22 中間レンズ群第1セクション
24 中間レンズ群第2セクション
26 中間レンズ群第3セクション
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24