(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5786811
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/02 20150101AFI20150910BHJP
A63B 53/06 20150101ALI20150910BHJP
A63B 53/04 20150101ALI20150910BHJP
【FI】
A63B53/02
A63B53/06 Z
A63B53/04 A
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-150228(P2012-150228)
(22)【出願日】2012年7月4日
(65)【公開番号】特開2014-12068(P2014-12068A)
(43)【公開日】2014年1月23日
【審査請求日】2014年6月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101188
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 義雄
(72)【発明者】
【氏名】▲角▼田 幸介
【審査官】
中村 祐一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−230205(JP,A)
【文献】
特開2011−062523(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0069170(US,A1)
【文献】
米国特許第02644689(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/02−53/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられており、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを有し、
前記ホーゼルの底部と前記受け部材との合わせ面に、所定角度ごとにライ角を調整するための噛み合い構造部が形成されてなり、
前記支持手段は、前記前後方向を含む面内に直交する方向に分散配置され、前記スリーブは、該前後方向と平行な面内で回転可能となることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項2】
シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられ、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを含み、
前記ホーゼルの底部と前記受け部材との合わせ面に、所定角度ごとにライ角を調整するための噛み合い構造部が形成され、
前記ホーゼルの底部は円弧状に形成されていることを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項3】
シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられ、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを含み、
前記受け部材は、前記ホーゼル内の所定高さ位置に係合可能に設けられ、
前記貫通孔は前記受け部材の前後方向中心から前後にずれた位置に形成され、前記受け部材の前後向きを変更して前記ボルトをスリーブの先端にねじ込んだときに、前記ライ角が調整可能に設けられ、
前記受け部材は、厚み方向の中間外周に段部を備えた形状に設けられ、
該段部は、前記ホーゼルの底部の下面側に着座する外形となっていることを特徴とするゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフクラブに係り、更に詳しくは、ライ角を調整することができるゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブのライ角は、ゴルフクラブをスコアライン若しくはソール面を地面に接地したときに、水平な地面とシャフトの中心線とが作り出す角度とされている。このライ角は、ボールの方向性を大きく左右するとともに、ボールの捕まりを左右する要素となる。
市販のゴルフクラブはライ角が一定とされているが、当該ライ角を調整することのできるゴルフクラブも提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−291602号公報
【特許文献2】特許第4554532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたゴルフクラブは、ライ角を変更するときに、フェース角も変更される構成となっており、ライ角だけを変更することはできないものとなっている。また、特許文献2に記載のものは、パターに限定されたものであり、パター以外のゴルフクラブに適用した場合の強度を維持することができず、打撃時の衝撃に耐えられない、という不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、ライ角を調整の対象とし、当該ライ角の変更を容易に行うことができ、また、強度的にも信頼性を付与することのできるゴルフクラブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、特許請求の範囲記載の構成を採用したものであり、具体的には、シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は
、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと
、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と
、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられ
ており、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを有し、
前記ホーゼルの底部と前記受け部材との合わせ面に、所定角度ごとにライ角を調整するための噛み合い構造部が形成されてなり、
前記支持手段は、前記前後方向を含む面内に直交する方向に分散配置され、前記スリーブは、該前後方向と平行な面内で回転可能となる、という構成を採っている。
【0007】
また、本発明
は、シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられ、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを含み、
前記ホーゼルの底部と前記受け部材との合わせ面に、所定角度ごとにライ角を調整するための噛み合い構造部が形成され、
前記ホーゼルの底部は円弧状に形成されている、という構成を採ることができる。
【0008】
更に、本発明は、シャフトと、当該シャフトの先端側を受容するとともにソール面側に連通するホーゼルを備えたヘッドと、前記シャフトとホーゼルとの間に設けられたライ角調整機構とを含むゴルフクラブにおいて、
前記ライ角調整機構は、
前記シャフトの先端側に取り付けられて前記ホーゼル内に挿入されるスリーブと、
前記ホーゼル内に配置されて当該ホーゼルにスリーブの先端側を連結する連結手段と、
前記スリーブを前記ホーゼル上端側で支持する支持手段とを有し、
前記スリーブの連結位置を、トウ及びヒールを結ぶ前後方向に変位可能に設けることでライ角が調整可能に設けられ、
前記連結手段は、貫通孔を有する受け部材と、前記貫通孔に挿入されて前記スリーブの先端にねじ込み可能なボルトとを含み、
前記受け部材は、前記ホーゼル内の所定高さ位置に係合可能に設けられ、
前記貫通孔は前記受け部材の前後方向中心から前後にずれた位置に形成され、前記受け部材の前後向きを変更して前記ボルトをスリーブの先端にねじ込んだときに、前記ライ角が調整可能に設けられ、
前記受け部材は、厚み方向の中間外周に段部を備えた形状に設けられ、
該段部は、前記ホーゼルの底部の下面側に着座する外形となっている、という構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ライ角調整機構を構成するスリーブと連結手段との連結位置を前後方向に変位可能としたから、ライ角のみを対象として調整することができる。
また、受け部材をホーゼル内で前後反転させたときに、受け部材の貫通孔が前後に変位若しくは移動する位置に設けられているため、受け部材の前後位置を変えるだけでライ角の調整を容易に行うことが可能となる。
更に、受け部材がホーゼル内で前後に移動可能に設けられた構成では、受け部材の位置を前後に移動するだけでライ角調整が可能となる。
また、スロット孔を設けてボルトを挿入する構成では、スロット内におけるボルト位置の変更によってライ角調整ができるとともに、より微細な角度でライ角調整を実現することができる。
更に、噛み合い構造部を形成した場合には、噛み合う位置を一ピッチずらすごとに、一定の角度ごとにライ角調整が可能となる。
また、本発明は、シャフトの先端側にスリーブを設け、当該スリーブをホーゼル内で固定する構成であるため、強度も十分に確保でき、打撃した際の衝撃に十分に耐え得る耐久性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係るゴルフクラブの概略正面図。
【
図2】(A)は前記ゴルフクラブの要部断面図、(B)は受け部材の平面図。
【
図3】(A)は
図1の要部分解斜視図、(B)はスリーブの縦断面図。
【
図4】(A)〜(C)は、ライ角を変更する各種受け部材の概略斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明が、ドライバーと称されるゴルフクラブヘッドに適用された実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書において、特に明示しない限り、「先端」、「下」は、シャフトを基準として見たときに、ヘッド側について用いられ、「上」は、その反対側、すなわちグリップが取り付けられる側について用いられる。また、「前」はヘッドのトウ側、「後」は同ヒール側について用いられ、「前後方向」というときは、トウ及びヒールを結ぶ方向となる。
【0014】
本実施形態におけるゴルフクラブ10は、
図1及び
図2に示されるように、シャフトSと、当該シャフトSの先端側を受容するとともにソール面13側に連通するホーゼル16を備えたヘッドHと、前記シャフトSとホーゼル16との間に設けられたライ角調整機構20とを備えて構成されている。
【0015】
前記ヘッドHは、クラウン面11、サイド面12、ソール面13及びフェース面14を備えた中空に形成されている。ホーゼル16は、クラウン面11のヒール側からソール面13に向かって形成されており、その上端部には、
図3に示されるように、略V字状をなす一対の切欠部17が周方向180度間隔を隔てて形成されている。このホーゼル16は、上端の内周形状が円形とされる一方、下方(ソール側)に向かうに従って、前後方向の長さが左右方向(
図2中紙面直交方向)の長さよりも相対的に長くなる楕円若しくは略小判状の内周形状となるように形成されており、その内面には、前後方向に長い穴16Aを形成するホーゼル底部を構成する内側フランジ部16Bが形成されている。
【0016】
前記ライ角調整機構20は、前記シャフトSの先端側に取り付けられて前記ホーゼル16内に挿入されるスリーブ21と、前記ソール面13側からホーゼル16側に挿入されて当該ホーゼル16にスリーブ21の先端側を連結する連結手段23とにより構成され、ここの連結手段23によるスリーブ連結位置を、前後方向にずらすことでライ角が調整可能となっている。
【0017】
前記スリーブ21は、
図3(A)、(B)に示されるように、上端が開口した有底円筒状をなし、その底部中央に雌ねじ25が形成されている。スリーブ21の上部には、下方に向かって大径化するテーパ面部26が形成され、当該テーパ面部26の下端には、略半円弧状の軌跡に沿う外周縁28Aを備えた一対の隆起面部28がスリーブ21の周方向180度間隔を隔てた位置に連設されている。この隆起面部28は、ホーゼル16の切欠部17内に位置し、その外周縁が切欠部17の形成縁に前後2個所で点接触し、これにより、シャフトSは、
図1中紙面と平行な面内で回転可能となっている。
【0018】
前記連結手段23は、貫通孔31を有する受け部材30と、貫通孔31に挿入されて前記スリーブ21の先端に形成された雌ねじ25にねじ込み可能なボルト33とにより構成されている。受け部材30は、2(B)に示されるように、平面形状が略楕円形状に設けられた板状若しくは駒状をなし、厚み方向の中間部外周に、段部35を備えた形状に設けられている。この段部35は、内側フランジ部16Bの下面側に着座する外形となっており、これにより、受け部材30の挿入限界が規制される。なお、貫通孔31は、受け部材30の前後方向長さの中心に対し、前後方向に中心がずれた位置に形成されている。この「ずれ」は、任意に設定することができる。
【0019】
本実施形態では、
図4(A)〜(C)に示されるように、前述した「ずれ」量が異なる第1〜第3の受け部材が例示されている。これら受け部材30は、貫通孔31が形成された位置が受け部材30の前後方向にずれて形成されており、そのずれ量に応じて、受け部材30の前後向きを変えたときのライ角が外面に印字されている。これを更に詳述すると、
図4(A)の受け部材30の貫通孔31をヒール側に位置するように配置したときは、ライ角が63度となり、前後向きを反転したときに、ライ角が45度となるようになっている。同様の要領で、
図4(B)の受け部材は、55度、53度に調整でき、
図4(C)の受け部材30は、61度、47度に調整可能となっている。
【0020】
本実施形態において、例えば、
図2(B)に示された状態を初期状態とし、これに対してライ角を変更する場合には、ソール13側より、図示しないスクリュードライバー等を用いてボルト33を緩め、当該ボルト33とスリーブ21の先端との相互連結を解除する。なお、
図2(B)の受け部材30は、貫通孔31が前後方向中心より、いくぶん後方寄りにずれたもので、
図4(B)に示した受け部材30に近似したタイプのものである。
【0021】
次いで、受け部材30の前後向きを180度反転し、この状態でボルト33をスリーブ21に再度連結する。この際、受け部材30は、貫通孔31の初期位置よりも前方に移動したことになるため、
図5に示されるように、ボルト33の連結位置も前方にずれる状態となる結果、初期ライ角に対よりもライ角が小さくなる方向にシャフトSの傾きが調整されることとなる。
【0022】
従って、本実施形態によれば、ユーザーにおいて、受け部材30の前後向きを変更することで、当該受け部材30に形成された貫通孔31の形成位置に応じてライ角を調整することができる。従って、この受け部材30が種々異なるものを準備することで、多彩なライ角調整を行うことが可能となる。
【0023】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施例に対し、当業者が様々な変更を加えることができるものである。
【0024】
例えば、前記実施形態では、受け部材30の前後向きを変えることでライ角を調整可能としたが、本発明は、これに限定されるものではなく、
図6に示されるように、ホーゼル16内に、前後方向に向けられたスロット孔41を有するホーゼル底部40を形成し、当該ホーゼル底部40の下面側において、前後に移動可能な受け部材42を設け、この受け部材42を貫通するボルト33をシャフトS側にねじ込む構成を採用することもできる。この際、ホーゼル底部40の下面と受け部材42との合わせ面に、
図6中紙面直交方向(ヘッドの左右方向)に延びる多数の鋸刃状の噛み合い構造部としての角度調整溝40A、42Aを形成し、これらの溝の噛み合い位置を前後何れかに一つずつずらすことで、角度調整を行うようにすることができる。
【0025】
また、受け部材に形成された貫通孔31に替えて、前後方向に向けられたスロット孔を形成し、当該スロット孔内におけるボルトの挿通位置を変えることでライ角を調整するようにしてもよい。
【0026】
更に、連結手段として、スリーブ21の先端から突出するボルトを設け、当該ボルトを受け部材30に挿通し、その先端側にナット部材等を締め付ける構成も考えられる。
【0027】
また、本発明の対象クラブは、ドライバーに限定されるものではなく、フェアウェイウッドやユーティリティにも適用できる他、アイアンゴルフクラブにも適用することを妨げない。
要するに、本発明は、ゴルフクラブのライ角が調整できる構成であれば足りる。
【符号の説明】
【0028】
S…シャフト、H…ヘッド、10…ゴルフクラブ、16…ホーゼル、16B…フランジ部(ホーゼル底部)、21…スリーブ、20…ライ角調整機構、30…受け部材(連結手段)、31…貫通孔、33…ボルト(連結手段)、40…ホーゼル底部、40A、42A…角度調整溝(噛み合い構造部)、41…スロット孔