(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5786871
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】受信感度測定方法
(51)【国際特許分類】
G01R 29/08 20060101AFI20150910BHJP
H04B 17/00 20150101ALI20150910BHJP
【FI】
G01R29/08 A
H04B17/00
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-556766(P2012-556766)
(86)(22)【出願日】2012年1月17日
(86)【国際出願番号】JP2012000232
(87)【国際公開番号】WO2012108124
(87)【国際公開日】20120816
【審査請求日】2013年5月10日
(31)【優先権主張番号】特願2011-25116(P2011-25116)
(32)【優先日】2011年2月8日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100122770
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 和弘
(72)【発明者】
【氏名】仲瀬 正樹
【審査官】
吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−117275(JP,A)
【文献】
特開2009−49966(JP,A)
【文献】
特開2007−294903(JP,A)
【文献】
特開平8−122379(JP,A)
【文献】
特開2010−192976(JP,A)
【文献】
特開2008−263406(JP,A)
【文献】
特開2004−254250(JP,A)
【文献】
特開平11−186973(JP,A)
【文献】
国際公開第2008/105126(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 29/10、29/08
H04B 17/00−17/40、
7/24−7/26
H04J 99/00
H05K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアンテナを備えるMIMO通信装置の受信感度を測定する受信感度測定方法であって、
前記MIMO通信装置を、外部ノイズから遮断され、かつ内部では電波の反射がない無反射系の環境に配置する配置ステップと、
前記複数のアンテナが接続される複数の給電点のうち、1つの給電点に対して試験信号を受信するためのアンテナを接続し、該給電点以外の各給電点すべてに対して試験信号が伝送されるケーブルを接続する接続ステップと、
1つの前記アンテナに対して試験信号を送信するとともに、前記ケーブルを通して試験信号を伝送して、前記MIMO通信装置自身から発生し、前記アンテナを経由して混入するノイズの影響を含めた前記MIMO通信装置の受信感度を測定する測定ステップと、を備えることを特徴とする受信感度測定方法。
【請求項2】
前記接続ステップでは、前記ケーブルの途中に、アッテネータを挿入することを特徴とする請求項1に記載の受信感度測定方法。
【請求項3】
前記配置ステップでは、前記MIMO通信装置を、電波暗室の中に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信感度測定方法。
【請求項4】
前記配置ステップでは、前記MIMO通信装置を、電波暗箱の中に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信感度測定方法。
【請求項5】
前記配置ステップでは、前記MIMO通信装置を、TEMセルの中に配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信感度測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信感度測定方法に関し、特に、MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信装置の受信感度を測定する受信感度測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線LAN等の分野では、高速伝送を実現するMIMO通信方式が実用化されている。MIMO通信方式は、送受信局に複数のアンテナを装備し、同一周波数で複数の信号系列を空間多重して同時に伝送するため、アンテナ数に比例して伝送容量を増大することができる。
【0003】
ところで、従来から、無線通信システムの評価実験には、有線実験と無線実験とが用いられている。有線実験は、送信機と受信機とを同軸ケーブルで接続し、無線信号の減衰量を擬似した送信信号を受信機に入力することによって試験を行う。これに対し、無線実験は、送信機から受信機に対して実際に電波を送信することによって試験を行う。
【0004】
無線実験では、通常、MIMO通信装置が備えるアンテナ間の距離と比較して、MIMO通信装置(受信アンテナ)と測定器の送信アンテナとの距離が充分に大きくなる。そのため、MIMO通信装置の受信感度を、上述した無線実験で測定しようとした場合、複数の送信アンテナから出力された試験信号が伝搬中に混ざり合い(すなわち空間相関が高くなり)分離できなくなる。
【0005】
ここで、特許文献1には、MIMO無線機と測定器とを有線で接続するとともに、該MIMO無線機と測定器間にMIMO試験装置を挿入し、実環境に近い伝送路条件を模擬的に作り出すシステムが開示されている。より詳細には、MIMO試験装置は、送信機のアンテナ端子に接続される3つの入力端子と、受信機のアンテナ端子に接続される3つの出力端子と、入力端子のそれぞれに接続され、入力端子から入力される信号を3つの信号に分配する分配器と、出力端子のそれぞれに接続され、分配器から入力される信号を合成し、合成された信号を出力端子に入力する合成器と、分配器と合成器との経路上に設けられた移相器とを備える。
【0006】
このMIMO試験装置によれば、分配器と合成器とを介して3つの入力端子と3つの出力端子とを接続することにより、各アンテナから送信された信号が3つのアンテナで受信されるMIMO無線機の実使用環境に近い伝送路条件を擬似的に作り出すことができる。また、分配器から合成器の経路上にその通過特性を変える移相器を設けることにより、実環境で起こり得る伝送路条件の変化を擬似的に作り出すことができる。なお、試験環境では、無線通信を使う代わりに、データを送信するMIMO送信機であるAP(Access Point)と、MIMO受信機として動作するSTA(Station)が有線で接続され、その接続系路上に上述したMIMO試験装置が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−263406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、携帯電子機器を構成する無線通信回路と情報処理回路の高密度化などに伴い、携帯電子機器内のLSIや電源回路などで発生した電磁ノイズがアンテナを経由して受信回路に混入し、受信感度を劣化させる現象、所謂自家中毒が問題になっている。例えば、携帯電話機では、LSIやDC−DCコンバータなどを発生源とする電磁ノイズが、無線信号の受信回路に混入して、ビット誤り率(BER:bit error rate)を増大させ、受信感度が低下するという現象が起きている。
【0009】
しかしながら、上述したように、特許文献1記載の試験装置では、APとSTA(MIMO通信装置)とがMIMO試験装置を介して有線で接続されているため、MIMO通信装置自身から発生するノイズが、受信感度などの通信品質にどの程度影響を与えているかを評価することができない。
【0010】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、MIMO通信装置の受信感度を測定する受信感度測定方法であって、空間相関を無くすことができ、かつ、自家中毒の影響を含めた受信感度評価を行うことが可能な受信感度測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る受信感度測定方法は、複数のアンテナを備えるMIMO通信装置の受信感度を測定する受信感度測定方法であって、MIMO通信装置を、外部ノイズから遮断され、かつ内部では電波の反射がない無反射系の環境に配置する配置ステップと、複数のアンテナが接続される複数の給電点のうち、1つの給電点に対して試験信号を受信するためのアンテナを接続し、該給電点以外の各給電点に対して試験信号が伝送されるケーブルを接続する接続ステップと、1つの上記アンテナに対して試験信号を送信するとともに、ケーブルを通して試験信号を伝送して、
MIMO通信装置自身から発生し、アンテナを経由して混入するノイズの影響を含めたMIMO通信装置の受信感度を測定する測定ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明に係る受信感度測定方法によれば、MIMO通信装置が備える複数の給電点のうち、1つの給電点にはアンテナが接続され、それ以外の給電点にはケーブルが接続される。そして、複数の試験信号系列のうち、1つの試験信号系列は無線で、その他の試験信号系列は有線でMIMO通信装置に入力される。そのため、各試験信号が混ざり合うことがなく、空間相関を無くすことができる(すなわち各試験信号を分離することができる)。また、1つの試験信号系列は、アンテナを通して受信されるため、MIMO通信装置自身から発生するノイズの受信感度に対する影響、すなわち自家中毒の影響を確認することができる。その結果、空間相関を無くすことができ、かつ、自家中毒の影響を含めた受信感度評価を行うことが可能となる。
【0013】
本発明に係る受信感度測定方法では、接続ステップにおいて、ケーブルの途中に、アッテネータを挿入することが好ましい。
【0014】
このようにすれば、アッテネータの減衰量を調節することにより、空間ロス及びアンテナのゲインを模擬することができる。
【0015】
本発明に係る受信感度測定方法では、上記配置ステップにおいて、MIMO通信装置を、電波暗室、電波暗箱、或いは、TEMセルの中に配置することが好ましい。
【0016】
このようにすれば、外部ノイズから遮断され、かつ内部では電波の反射がない無反射系の環境において、より正確にMIMO通信装置の受信感度を測定することができる。また、電波暗室やTEMセルを用いる場合には、より小型の設備で受信感度の測定を行うことができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、MIMO通信装置の受信感度を測定する受信感度測定方法において、空間相関を無くすことができ、かつ、自家中毒の影響を含めた受信感度評価を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】第1実施形態に係る受信感度測定方法で用いる測定システムの構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る受信感度測定方法の手順を示すフローチャートである。
【
図3】第2実施形態に係る受信感度測定方法で用いる測定システムの構成を示す図である。
【
図4】第3実施形態に係る受信感度測定方法で用いる測定システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0020】
(第1実施形態)
図1及び
図2を併せて参照しつつ、第1実施形態に係る受信感度測定方法について説明する。
図1は、本実施形態に係る受信感度測定方法で用いる受信感度測定システム(以下、単に「測定システム」という)1の構成を示す図である。
図2は、本実施形態に係る受信感度測定方法の手順を示すフローチャートである。
【0021】
この測定システム1は、複数のアンテナを備えるMIMO通信装置30の受信感度を測定するシステムであり、特に、空間相関を無くすことができ、かつ、自家中毒の影響を含めた受信感度評価を行うことができるシステムである。
【0022】
本実施形態に係る受信感度測定方法の実施に際しては、まず、測定システム1の構築(セットアップ)が行われる。そのため、先ず始めに、測定システム1を構成する、電波暗室10を初め、試験信号発生器20、送信アンテナ21、アッテネータ25、被測定物となるMIMO通信装置30、及び、各機器を接続するための同軸ケーブル22,23などが用意される。
【0023】
ここで、MIMO通信装置30などを収容する電波暗室10は、その内面が、反射波の発生を防止する複数の電波吸収体10aによって覆われており、外部ノイズから遮断され、かつ内部では電波の反射がない無反射系の環境を提供する。試験信号発生器20は、複数系統の試験信号を出力するものであり、例えば標準信号発生器(シグナル・ジェネレータ)などが好適に用いられる。また、アッテネータ25は、空間ロス及びアンテナのゲインを模擬するためのものである。
【0024】
[配置ステップS100]
上述した設備や機器類の用意が整うと、次に、被測定物であるMIMO通信装置30、及び、試験信号を送出する送信アンテナ21などが、電波暗室10の中の所定の位置に配置される(配置ステップS100)。なお、送信アンテナ21は、MIMO通信装置30から規定距離だけ離れた位置に設置される。また、試験信号発生器20が、電波暗室10の周囲の所定の位置に置かれる。
【0025】
[接続ステップS110]
次に、接続ステップS110では、試験信号発生器20の一方の出力端子に同軸ケーブル22の一端が接続される。この同軸ケーブル22の他端は、電波暗室10の中へ引き込まれ、セットされている送信アンテナ21に接続される。よって、試験信号発生器20の一方の出力端子は、同軸ケーブル22を通して、送信アンテナ21と接続される。
【0026】
また、試験信号発生器20の他方の出力端子に同軸ケーブル23の一端が接続される。この同軸ケーブル23の他端は、電波暗室10の中へ引き込まれ、MIMO通信装置30の給電点32に接続される。また、同軸ケーブル23の途中には、アッテネータ25が取り付けられる。よって、試験信号発生器20の他方の出力端子は、同軸ケーブル23及びアッテネータ25を介して、MIMO通信装置30の給電点32と接続される。
【0027】
MIMO通信装置30は、2本の受信アンテナ33,34それぞれが取り付けられる2つの給電点31,32を有している。これらの給電点31,32のうち、一方の給電点31には、送信アンテナ21からの電波(試験信号)を受信する受信アンテナ33が取り付けられる。他方の給電点32からは受信アンテナ34が取り外される。そして、この給電点32には、受信アンテナ34の代わりに、上述した同軸ケーブル23の他端が接続される。よって、試験信号発生器20から出力される2系統の試験信号系列のうち、一方の試験信号系列は無線で、他方の試験信号系列は有線でMIMO通信装置30に入力される。
【0028】
[測定ステップ120]
測定システム1のセットアップが完了した後、MIMO通信装置30の受信感度の測定が行われる(測定ステップS120)。ここで、外来ノイズレベルの十分に低い環境では、受信感度が高いほど弱い電波が受信可能である。受信感度は、無線システムに必要とされる受信信号の品質を確保するための最小入力信号として定義され、例えば、BER(bit error rate:ビット誤り率)やFER(flame error rate:フレーム誤り率)などの品質評価指標と入力信号強度の対として測定される。例えば、BERやFERが所定値以上になる入力信号強度を測定することにより、受信感度が評価される。
【0029】
具体的には、MIMO通信装置30の受信感度を測定する際には、送信アンテナ21からMIMO通信装置30の受信アンテナ33に対してテスト用の試験信号を送出するとともに、同軸ケーブル23を通して試験信号をMIMO通信装置30に伝送し、所定の機能を果たすのに必要な最低電力、例えばBERが所定値以上になる電力を測定する。すなわち、試験信号発生器20から出力される2系統の試験信号系列のうち、一方の試験信号系列を、送信アンテナ21によって無線で送信するとともに、他方の試験信号系列を同軸ケーブル23を通して(有線で)伝送しつつ、ビットエラーをカウントし、徐々に試験信号発生器20の出力を低下させて、受信データのBERが所定値以上になる閾値を測定する。このようにして、MIMO通信装置30の受信感度が測定される。
【0030】
本実施形態によれば、MIMO通信装置30が備える2つの給電点31,32のうち、一方の給電点31には受信アンテナ33が接続され、他方の給電点32には同軸ケーブル23が接続される。そして、2つの試験信号系列のうち、一方の試験信号系列は無線で、他方の試験信号系列は有線でMIMO通信装置30に入力される。そのため、各試験信号が混ざり合うことがなく、空間相関を無くすことができる(すなわち各試験信号を分離することができる)。また、一方の試験信号系列は、受信アンテナ33を通して受信されるため、MIMO通信装置30自身から発生するノイズの受信感度に対する影響、すなわち自家中毒の影響を確認することができる。その結果、空間相関を無くすことができ、かつ、自家中毒の影響を含めた受信感度評価を行うことが可能となる。
【0031】
よって、MIMO通信装置30の開発において、自家中毒に対するノイズ対策を行う場合には、対策前と対策後の受信感度を測定して比較することにより、ノイズ対策の効果を評価することができる。
【0032】
本実施形態によれば、配置ステップS100において、MIMO通信装置30が電波暗室10の中に配置されるため、外部ノイズから遮断され、かつ内部では電波の反射がない無反射系の環境において、より正確にMIMO通信装置30の受信感度を測定することができる。また、本実施形態によれば、接続ステップS110において、同軸ケーブル23の途中に、アッテネータ25が挿入されるため、アッテネータ25の減衰量を調節することにより、空間ロス及びアンテナのゲインを模擬することができる。
【0033】
(第2実施形態)
上述した第1実施形態に係る受信感度測定方法では、送信アンテナ21及びMIMO通信装置30を電波暗室10の中に配置したが、
図2に示すように、電波暗室10に代えて、送信アンテナ21及びMIMO通信装置30を電波暗箱11の中に配置して受信感度を測定することもできる。
図2は、第2実施形態に係る受信感度測定方法で用いる測定システム2の構成を示す図である。その他の構成及び受信感度の測定の仕方は、上述した第1実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0034】
本実施形態によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態によれば、電波暗箱11を用いることにより、より小型の設備で受信感度の測定を行うことができる。
【0035】
(第3実施形態)
上述した第1実施形態に係る受信感度測定方法では、送信アンテナ21及びMIMO通信装置30を電波暗室10の中に配置したが、
図3に示すように、電波暗室10に代えて、電界を均一に保つことができるTEM(Transverse Electromagnetic)セル(又はGTEM(Giga−hertz TEM)セル)12の中にMIMO通信装置30を配置して受信感度を測定してもよい。
図3は、第3実施形態に係る受信感度測定方法で用いる測定システム3の構成を示す図である。
【0036】
TEMセル12を用いる場合、接続ステップS110では、試験信号発生器20の一方の出力端子に同軸ケーブル22の一端が接続される。この同軸ケーブル22の他端は、四角錐状のTEMセル12の先端部に取り付けられた同軸コネクタ26に接続される。よって、TEMセル12を用いる場合には、送信アンテナ21は不要である。その他の構成及び受信感度の測定の仕方は、上述した第1実施形態と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0037】
本実施形態によっても、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態によれば、TEMセル12を用いることにより、さらに小型の設備で受信感度の測定を行うことができる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、2つの給電点31,32を有するMIMO通信装置30を例にして説明したが、MIMO通信装置30の給電点の数は、2個に限られることはなく、3個以上であってもよい、その場合、1つの給電点に受信アンテナが取り付けられ、その他の給電点には同軸ケーブルが接続される。例えば、4つの給電点を有するMIMO通信装置の場合には、1つの給電点には受信アンテナが取り付けられ、その他の3つの給電点にはそれぞれ同軸ケーブルが接続される。
【符号の説明】
【0039】
1,2,3 測定システム
10 電波暗室
11 電波暗箱
12 TEMセル
20 試験信号発生器
21 送信アンテナ
22,23 同軸ケーブル
25 アッテネータ
30 MIMO通信装置
31,32 給電点
33 受信アンテナ