(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1方向に直交する第2方向に沿って、前記第1群における前記第1高周波入出力端子と前記第2高周波入出力端子の配列順と、前記第2群における前記第1整合端子と前記第2整合端子の配列順とが同じである、請求項5に記載のインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール。
前記第1方向に直交する第2方向に沿って、前記第1群における前記第1高周波入出力端子と前記第2高周波入出力端子の配列順と、前記第2群における前記第1整合端子と前記第2整合端子の配列順とが逆である、請求項6に記載のインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール、およびインピーダンス整合回路モジュールについて、図を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールの等価回路図である。
図2は本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールの外観図である。
【0033】
図1に示すように、回路的には、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10は、第1スイッチ素子101、第2スイッチ素子102、第3スイッチ素子103を備えるπ型回路からなる。第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103は、それぞれSPSTスイッチであり、オン状態(導通状態)もしくはオフ状態(開放状態)に制御される。第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103は、外部からの駆動電圧V
DDによって起動し、制御電圧信号V
CTL1,V
CTL2のHi/Lowの組合せに応じて、オン/オフ制御される。
【0034】
第1スイッチ素子101の一方端は、第1高周波入出力端子P
RF1に接続されている。第1スイッチ素子102の他方端は、第2高周波入出力端子P
RF2に接続されている。第1スイッチ素子101がオン状態になれば、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2が第1スイッチ素子101を介して直接接続される。第1スイッチ素子101がオフ状態になれば、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2間が開放される。
【0035】
第2スイッチ素子102の一方端は、第1高周波入出力端子P
RF1に接続されている。第2スイッチ素子102の他方端は、第1整合端子P
MC1に接続されている。第2スイッチ素子102がオン状態になれば、第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1が第1スイッチ素子101を介して直接接続される。第1スイッチ素子101がオフ状態になれば、第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1間が開放される。
【0036】
第3スイッチ素子103の一方端は、第2高周波入出力端子P
RF2に接続されている。第3スイッチ素子103の他方端は、第2整合端子P
MC2に接続されている。第3スイッチ素子103がオン状態になれば、第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2が第3スイッチ素子103を介して直接接続される。第3スイッチ素子103がオフ状態になれば、第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2間が開放される。
【0037】
このような回路構成からなるインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2や第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2に、素子値(インダクタンスやキャパシタンス)を適宜設定してインダクタやキャパシタ等の整合素子を接続する。なお、具体的な接続態様例は後述する。これにより、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2によって接続される整合対象回路部間で、整合したい周波数でインピーダンス整合を適切に行うことができる。
【0038】
具体的には、接続する整合素子(インダクタやキャパシタ)の接続態様や、各整合素子の素子値を変え、且つ第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103のオンオフ状態を変化させる。これにより、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール101の回路構成が変化して、当該回路のインピーダンス特性(位相特性等)が変化する。このため、整合したい周波数で所望とするインピーダンス特性を実現でき、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2によって接続される整合対象回路部間でのインピーダンス整合を実現できる。この際、このインピーダンス整合は、上述の簡素な回路構成のインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10と、これに接続される整合素子とによる簡易的な回路構成によって実現されるので、インピーダンス整合を簡素な回路で実現することができる。
【0039】
図2に示すように、構造的には、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10は、基体11とスイッチIC100とを備える。
【0040】
スイッチIC100は、第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103が内蔵されている。スイッチIC100は、例えばSOIによって形成されている。
【0041】
基体11は、矩形状の絶縁性材料からなり、内部や表面、裏面に導体パターンが形成されている。基体11の裏面には、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体、グランド端子P
GND用端子導体、駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体が形成されている。
【0042】
これらは、平面視した長方形状の第1方向に沿って、3つのランド群で構成されている。第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2用端子導体が第1群であり、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体およびグランド端子P
GND用端子導体が第2群であり、駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体が第3群である。第1群の端子が第1方向の一方端辺の近傍に配置され、第3群の端子が第1方向の他方端辺の近傍に配置されている。第2群の端子は、第1方向の略中央位置に配置されている。
【0043】
第1群の端子である第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2用端子導体は、第2方向に沿って配置されている。第1高周波入出力端子P
RF1用端子導体は第2方向の一方端辺の近傍に配置され、第2高周波入出力端子P
RF2用端子導体は第2方向の他方端辺の近傍に配置されている。
【0044】
第2群の端子である第1、第2整合端子P
MC2,P
MC2用端子導体およびグランド端子P
GND用端子導体は、第2方向に沿って配置されている。第1整合端子P
MC1用端子導体は第2方向の一方端辺の近傍に配置され、第2整合端子P
MC2用端子導体は第2方向の一方端辺の近傍に配置されている。グランド端子P
GND用端子導体は、第2方向に沿った第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体間に配置されている。
【0045】
第3群の端子である駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体は、第2方向に沿って所定間隔をおいて配置されている。
【0046】
素体11は、第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103と、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2を、
図1に示す回路を実現するように接続する導体パターンを備える。また、図示しないが、素体11は、グランド端子P
GND用端子導体、駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体を機能させるための導体パターンも備える。
【0047】
このような構成とすることで、スイッチIC100と素体11のみからなる小型のインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10を実現することができる。
【0048】
そして、上述のような端子の構成を用いることで、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2用端子導体間に他の端子が存在せず、第1スイッチ素子101で接続される第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体間の伝送経路を短くでき、他の伝送経路に対するアイソレーションを確保できる。
【0049】
また、第1高周波入出力端子P
RF1用端子導体と第1整合端子P
MC1用端子導体との間に他の端子が存在せず、第2スイッチ素子102で接続される第1高周波入出力端子P
RF1用端子導体と第1整合端子P
MC1用端子導体との間の伝送経路を短くでき、他の伝送経路とに対するアイソレーションを確保できる。
【0050】
また、第2高周波入出力端子P
RF2用端子導体と第2整合端子P
MC2用端子導体との間に他の端子が存在せず、第3スイッチ素子103で接続される第2高周波入出力端子P
RF2用端子導体と第2整合端子P
MC2用端子導体との間の伝送経路を短くでき、他の伝送経路とに対するアイソレーションを確保できる。
【0051】
また、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体間にグランドが配置されるので、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体間のアイソレーションを確保できる。
【0052】
上述のように、本実施形態の構成を用いることで、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10を小型に実現できる。そして、切り替えられる端子間のアイソレーションを確保できるので、スイッチ素子の状態によってインピーダンスが変化せず、所望とするインピーダンス特性を確実且つ精確に実現することができる。
【0053】
このようなインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10は、次に示す構成によって使用される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールを含むインピーダンス整合回路モジュールの使用態様を示す構成図である。
【0054】
インピーダンス整合回路モジュール20は、実装基板21と、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10を備える。実装基板21には、導体パターン201,202,203,204,205,206,207が形成されている。導体パターン201,202,203,204,205,206,207は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域を囲むように、且つ当該実装領域に近接する領域に形成されている。
【0055】
導体パターン201は、本発明の第1導体パターンに相当し、一方端が第1外部接続端子P
IO1であり、他方端にはランド導体212を備える。導体パターン201の伸長方向における途中位置には、ランド導体211が備えられている。
【0056】
導体パターン202は、本発明の第2導体パターンに相当し、一方端が第2外部接続端子P
IO2であり、他方端にはランド導体223を備える。ランド導体223は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域内に配置されている。導体パターン202の伸長方向における途中位置には、ランド導体221,222が間隔を空けて配置されている。ランド導体221が第2外部接続端子P
IO2側であり、ランド導体222がランド導体223側である。
【0057】
導体パターン201,202は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域を間に挟んで、反対側の領域に形成されている。
【0058】
導体パターン203は、本発明の第1導体パターンに相当し、ランド導体231,232,233を接続する形状である。導体パターン203は、導体パターン201の形成領域と、導体パターン202の形成領域との間の領域で、且つランド導体231およびその近傍を除き、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域外に形成されている。ランド導体231は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域内に配置されている。ランド導体232は、ランド導体212に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域34が形成される。整合素子用実装領域33が本発明の第3整合素子実装領域に相当する。ランド導体233は、ランド導体222に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域33が形成される。整合素子用実装領域33が本発明の第1整合素子実装領域に相当する。これらの間隔は、整合素子の外部端子間距離に基づいて決定されている。
【0059】
導体パターン206,207は、それぞれグランド電位に接続されており、それぞれにランド導体261,271を備える。導体パターン206,207は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域を間に挟んで、反対側の領域に形成されている。
【0060】
導体パターン204は、本発明の第3導体パターンに相当し、ランド導体241,242,243を接続する形状である。導体パターン204は、導体パターン201の形成領域と、導体パターン206の形成領域との間の領域で、且つランド導体241およびその近傍を除き、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域外に形成されている。ランド導体242は、ランド導体211に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域31が形成される。ランド導体243は、ランド導体261に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域35が形成される。整合素子用実装領域31,35が本発明の第2整合素子実装領域に相当する。これらの間隔は、整合素子の外部端子間距離に基づいて決定されている。
【0061】
導体パターン205は、本発明の第4導体パターンに相当し、ランド導体251,252,253を接続する形状である。導体パターン205は、導体パターン202の形成領域と、導体パターン207の形成領域との間の領域で、且つランド導体251およびその近傍を除き、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の実装領域外に形成されている。ランド導体252は、ランド導体221に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域32が形成される。ランド導体253は、ランド導体271に対して所定間隔をおいて対向する位置に配置されている。これにより整合素子実装領域36が形成される。整合素子用実装領域32,36が本発明の第4整合素子実装領域に相当する。これらの間隔は、整合素子の外部端子間距離に基づいて決定されている。
【0062】
インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10は、実装基板21の導体パターン形成面に実装されている。この際、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の各端子は、次のように実装される。第1高周波入出力端子P
RF1用端子導体は、ランド導体231に当接する。第2高周波入出力端子P
RF2用端子導体は、ランド導体223に当接する。第1整合端子P
MC1用端子導体は、ランド導体241に当接する。第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体は、ランド導体251に当接する。
【0063】
このような構成の各整合素子実装領域31−36の必要箇所に所望の素子値からなる整合素子を実装することで、インピーダンス整合回路モジュール20は、所望とするインピーダンスを実現することができる。
【0064】
次に、具体的な使用例を示す。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合回路モジュールの使用例を示す図であり、
図4(A)は構成図、
図4(B)はその等価回路図である。なお、
図4に示す構成は一例であり、整合素子実装領域34に整合素子340もしくは0Ω抵抗素子を実装する以外の構成は、所望のインピーダンスを実現するように適宜選択して、整合素子を実装すればよい。また、各整合素子は、実装型の整合素子であり、インダクタであってもキャパシタであってもよく、その素子値(インダクタンスやキャパシタンス)も所望のインピーダンスを実現するように適宜選択すればよい。
【0065】
整合素子実装領域33には、整合素子330が実装されている。これにより、導体パターン202,203が整合素子330を介して接続される。整合素子実装領域34には、整合素子340が実装されている。これにより、導体パターン201,203が整合素子340を介して接続される。整合素子実装領域35には、整合素子350が実装されている。これにより、導体パターン204,206が整合素子350を介して接続される。
【0066】
整合素子実装領域36には、整合素子360が実装されている。これにより、導体パターン205,207が整合素子360を介して接続される。
【0067】
以上のような構成により、インピーダンス整合回路モジュール20は、
図4(B)に示す回路構成となる。具体的には、第1外部接続端子P
IO1と第1高周波入出力端子P
RF1とは、整合素子340によって接続される。第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2は、スイッチ素子101と整合素子330との並列回路によって接続される。これにより、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2は、スイッチ素子101および整合素子330の並列回路と整合素子340との直列接続回路によって接続される。
【0068】
第1整合端子P
MC1は、整合素子350によってグランド電位に接続されている。これにより、第1高周波入出力端子P
RF1は、第2スイッチ素子102および整合素子350の直列回路によって、グランド電位に接続される。第2整合端子P
MC2は、整合素子360によってグランド電位に接続されている。これにより、第2高周波入出力端子P
RF2は、第3スイッチ素子103および整合素子360の直列回路によって、グランド電位に接続される。
【0069】
そして、このような回路構成において、第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103のオンオフ制御を行うことで、次に示す各回路を実現できる。
図5、
図6、
図7の(A)〜(H)はインピーダンス整合回路モジュールの回路バリエーションを示しており、それぞれにスイッチ状態を含む回路構成図と等価回路図とを示している。
【0070】
(A)第1スイッチ素子101:オン、第2、第3スイッチ素子102,103:オフ(
図5(A)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)との間は開放され、第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)との間は開放される。
【0071】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子340を介して接続される回路となる。
【0072】
(B)第1、第2スイッチ素子101,102:オン、第3スイッチ素子103:オフ(
図5(B)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)とが導通する。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)との間は開放される。
【0073】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子340を介して接続され、第2外部接続端子P
IO2と整合素子340の接続点が整合素子350によってグランドに接続される回路となる(L型整合回路)。
【0074】
(C)第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103:オン(
図5(C)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)とが導通する。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)とが導通する。
【0075】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子340を介して接続され、第2外部接続端子P
IO2と整合素子340の接続点が整合素子350,360によってグランドに接続される回路となる(L型整合回路)。
【0076】
(D)第1、第3スイッチ素子101,103:オン、第2スイッチ素子102:オフ(
図6(D)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)との間は開放される。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)とが導通する。
【0077】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子340を介して接続され、第2外部接続端子P
IO2と整合素子340の接続点が整合素子360によってグランドに接続される回路となる(L型整合回路)。
【0078】
(E)第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103:オフ(
図6(E)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が整合素子330を介して導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)との間は開放され、第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)との間は開放される。
【0079】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子330,340の直列回路を介して接続される回路となる。
【0080】
(F)第1、第3スイッチ素子101,103:オフ、第2スイッチ素子102:オン(
図6(F)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が整合素子330を介して導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)とが導通する。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)との間は開放される。
【0081】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子330,340の直列回路を介して接続され、整合素子330,340の接続点が整合素子350によってグランドに接続される回路となる(T型整合回路)。
【0082】
(G)第1スイッチ素子101:オフ、第2、第3スイッチ素子102,103:オン(
図7(G)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が整合素子330を介して導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)とが導通する。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)とが導通する。
【0083】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子330,340の直列回路を介して接続され、整合素子330,340の接続点が整合素子350によってグランドに接続され、第2外部接続端子P
IO2と整合素子330の接続点が整合素子360によってグランドに接続される回路となる(2段L型整合回路)。
【0084】
(H)第1、第2スイッチ素子101,102:オフ、第3スイッチ素子103:オン(
図7(H)参照)
この場合、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2が整合素子330を介して導通する。第1高周波入出力端子P
RF1と第1整合端子P
MC1(整合回路350)との間は開放される。第2高周波入出力端子P
RF2と第2整合端子P
MC2(整合回路360)とが導通する。
【0085】
したがって、インピーダンス整合回路モジュール10は、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2とが整合素子330,340の直列回路を介して接続され、第2外部接続端子P
IO2と整合素子330の接続点が整合素子360によってグランドに接続される回路となる(L型整合回路)。
【0086】
このように本実施形態の構成を用いれば、第1、第2、第3スイッチ素子101,102,103のオンオフ制御を制御することで、それぞれに異なる8種類の回路構成を実現することができる。したがって、それぞれに異なるインピーダンス特性を有する複数種類のインピーダンス整合回路モジュール10を、スイッチ制御だけで実現することができる。さらに、各整合素子をインダクタとするかキャパシタとするかの選択と、素子値(インダクタンス、キャパシタンス)を選択することで、インピーダンス整合回路モジュール10の全体形状を変えることなく、より多様なインピーダンスを実現することができる。この際、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2との間に接続される整合素子、すなわちシリーズ接続整合素子のみでなく、第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2とを接続する伝送経路とグランド電位との間に接続される整合素子、すなわちシャント接続整合素子も選択できるので、さらに多様なインピーダンスを実現することができる。
【0087】
図8は、シリーズ整合素子、シャント整合素子によるインピーダンス調整作用を説明するためのスミスチャートである。
図8において、Type
Cshはシャント整合素子がキャパシタで構成された場合を示し、Type
Lshはシャント整合素子がインダクタで構成された場合を示す。また、Type
Cseはシリーズ整合素子がキャパシタで構成された場合を示し、Type
Lseはシリーズ整合素子がインダクタで構成された場合を示す。
【0088】
図8に示すように、シャント整合素子がキャパシタで構成された場合、50Ω未満の領域から50Ωを含む所定範囲内の領域に、インピーダンスを、スミスチャート上において時計回りに沿って調整することができる。シャント整合素子がインダクタで構成された場合、50Ω未満の領域から50Ωを含む所定範囲内の領域に、インピーダンスを、スミスチャート上において半時計回りに沿って調整することができる。シリーズ整合素子がキャパシタで構成された場合、50Ωよりも大きな領域から50Ωを含む所定範囲内の領域に、インピーダンスを、スミスチャート上において半時計回りに沿って調整することができる。シリーズ整合素子がインダクタで構成された場合、50Ωよりも大きな領域から50Ωを含む所定範囲内の領域に、インピーダンスを、スミスチャート上において時計回りに沿って調整することができる。
【0089】
したがって、本実施形態に構成に示すように、シリーズ整合素子とシャント整合素子とを適切に選択し、各整合素子をインダクタもしくはキャパシタのうち適切なもの選択し、さらに素子値(インダクタンスもしくはキャパシタンス)を適切な値に設定することで、所望とする周波数で所望のインピーダンスを実現することができる。これにより、所望のバンドの高周波信号に対して、第1外部接続端子P
IO1に接続される第1外部回路と、第2外部接続端子P
IO2に接続される第2外部回路のとの間のインピーダンス整合を、確実に行うことができる。
【0090】
図9は、本発明の第1の実施形態に係るインピーダンス整合回路モジュールを用いた場合の各バンドでのアンテナ利得を示す図である。
図9において、横軸は周波数であり、縦軸はアンテナ利得である。なお、アンテナは第1外部接続端子P
IO1に接続されており、高周波フロントエンド部は第2外部接続端子P
IO2に接続されている。
図9の実線と破線は、スイッチ素子のオン状態とスイッチ素子のオフ状態のアンテナ利得を示している。例えば、実線はスイッチ素子がオフ状態のアンテナ利得であり、破線はスイッチ素子がオン状態のアンテナ利得である。
【0091】
図9に示すように、本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールを用いれば、スイッチ素子のオンオフ制御により、周波数帯域が近接するバンド5とバンド8であっても、アンテナ利得の高い周波数帯域を選択することができる。例えば、
図9の場合、スイッチ素子がオフ状態ではバンド8のアンテナ利得が高くバンド5のアンテナ利得が低い状態になっているが、スイッチ素子をオン状態に制御することで、バンド5のアンテナ利得を高く改善することができる。
【0092】
このように、本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールを用いれば、近接するバンドが存在していても、それぞれのバンドの高周波信号を送受信する際に、当該送受信するバンドに対して高いアンテナ利得を実現できる。
【0093】
また、
図9に示すように、本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールを用いれば、スイッチ素子のオンオフ制御により、周波数帯域が離れたバンド1とバンド21であっても、アンテナ利得の高い周波数帯域を選択することができる。例えば、
図9の場合、スイッチ素子がオフ状態ではバンド1のアンテナ利得が高くバンド21のアンテナ利得が低い状態になっているが、スイッチ素子をオン状態に制御することで、バンド21のアンテナ利得を高く改善することができる。
【0094】
以上のように、本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールを用いれば、広帯域でインピーダンス整合を行うことができる。この際、上述のように、簡易的な構成で広帯域のインピーダンス整合を行うことができる。さらに、広帯域のインピーダンス整合が可能なインピーダンス整合回路モジュールを、小型に構成することができる。
【0095】
次に、本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール、およびインピーダンス整合回路モジュールについて、図を参照して説明する。
【0096】
本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールは、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Aの構成が、第1の実施形態に示したインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10と異なるものであり、他の構成は、第1の実施形態に示したインピーダンス整合回路モジュール20と同じである。したがって、異なる箇所のみを具体的に説明する。
【0097】
図10は本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールの等価回路図である。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールを含むインピーダンス整合回路モジュールの使用態様を示す構成図である。
【0098】
図10に示すように、回路的には、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Aは、第1スイッチ素子101、第2スイッチ素子102A、第3スイッチ素子103Aを備える変形π型回路からなる。第1、第2、第3スイッチ素子101,102A,103Aは、それぞれSPSTスイッチである。
【0099】
第1スイッチ素子101の一方端は、第1高周波入出力端子P
RF1に接続されている。第1スイッチ素子102の他方端は、第2高周波入出力端子P
RF2に接続されている。
【0100】
第2スイッチ素子102の一方端は、第1高周波入出力端子P
RF1に接続されている。第2スイッチ素子102の他方端は、第1整合端子P
MC1に接続されている。
【0101】
第3スイッチ素子103の一方端は、第2高周波入出力端子P
RF2に接続されている。第3スイッチ素子103の他方端は、第2整合端子P
MC2に接続されている。
【0102】
インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Aの外形形状は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10と同じである。しかしながら、第1整合端子P
MC1と第2整合端子P
MC2の配置パターンがインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10と逆配列である。具体的には、第1整合端子P
MC1は第2高周波入出力端子P
RF2に近接し、第2整合端子P
MC2は第1高周波入出力端子P
RF1に近接するように配置されている。このような構造からなるインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Aが、
図11に示すように、第1の実施形態と同様の態様で実装基板21に実装される。
【0103】
このような構成とすることで、第2スイッチ素子102Aによって、導体パターン203と導体パターン205が導通、開放制御される。第3スイッチ素子103Aによって、導体パターン202と導体パターン204が導通、開放制御される。
【0104】
このような構成の各整合素子実装領域31−36の必要箇所に所望の素子値からなる整合素子を実装することで、インピーダンス整合回路モジュール20Aは、第1の実施形態に示したインピーダンス整合回路モジュール20と同様に、所望とするインピーダンスを実現することができる。
【0105】
次に、具体的な使用例を示す。
(使用例1)
図12は、本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス整合回路モジュールの第1使用例を示す図であり、
図12(A)は構成図、
図12(B)はその等価回路図である。
【0106】
整合素子実装領域31には、整合素子310が実装されている。これにより、導体パターン201,204が整合素子310を介して接続される。整合素子実装領域33には、整合素子330が実装されている。これにより、導体パターン202,203が整合素子330を介して接続される。整合素子実装領域34には、整合素子340が実装されている。これにより、導体パターン201,203が整合素子340を介して接続される。整合素子実装領域36には、整合素子360が実装されている。これにより、導体パターン205,207が整合素子360を介して接続される。
【0107】
以上のような構成により、インピーダンス整合回路モジュール20Aは、
図12(B)に示す回路構成となる。具体的には、第1外部接続端子P
IO1と第1高周波入出力端子P
RF1とは、整合素子340によって接続される。第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2は、第1スイッチ素子101と整合素子330との並列回路によって接続される。第1外部接続端子P
IO1と第2整合端子P
MC2とは、整合素子310によって接続される。
【0108】
これにより、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2は、第1スイッチ素子101および整合素子330の並列回路と整合素子340との直列接続回路と、整合素子310および第2スイッチ素子102Aの直列回路とによって接続される。
【0109】
第1整合端子P
MC1は、整合素子360によってグランド電位に接続されている。これにより、第1高周波入出力端子P
RF1は、第2スイッチ素子102Aおよび整合素子360の直列回路によって、グランド電位に接続される。
【0110】
そして、このような回路構成において、第1、第2、第3スイッチ素子101,102A,103Aのオンオフ制御を行うことで、インピーダンス整合回路モジュール20Aは、第1の実施形態に示したインピーダンス整合回路モジュール20と同様に、多様なインピーダンス整合を実現できる。
【0111】
(使用例2)
図13は、本発明の第2の実施形態に係るインピーダンス整合回路モジュールの第2使用例を示す図であり、
図13(A)は構成図、
図13(B)はその等価回路図である。
【0112】
整合素子実装領域32には、整合素子320が実装されている。これにより、導体パターン202,205が整合素子320を介して接続される。整合素子実装領域33には、整合素子330が実装されている。これにより、導体パターン202,203が整合素子330を介して接続される。整合素子実装領域34には、整合素子340が実装されている。これにより、導体パターン201,203が整合素子340を介して接続される。整合素子実装領域35には、整合素子350が実装されている。これにより、導体パターン204,206が整合素子350を介して接続される。
【0113】
以上のような構成により、インピーダンス整合回路モジュール20A2は、
図13(B)に示す回路構成となる。具体的には、第1外部接続端子P
IO1と第1高周波入出力端子P
RF1とは、整合素子340によって接続される。第1高周波入出力端子P
RF1と第2高周波入出力端子P
RF2は、第1スイッチ素子101と整合素子330との並列回路によって接続される。第2外部接続端子P
IO2と第1整合端子P
MC1とは、整合素子320によって接続される。
【0114】
これにより、第1外部接続端子P
IO1と第2外部接続端子P
IO2は、第2スイッチ素子102Aと整合素子320の直列回路、第1スイッチ素子101および整合素子330の並列回路と、整合素子340との直列接続回路によって接続される。
【0115】
第2整合端子P
MC2は、整合素子350によってグランド電位に接続されている。これにより、第2高周波入出力端子P
RF2は、第3スイッチ素子103Aおよび整合素子350の直列回路によって、グランド電位に接続される。
【0116】
そして、このような回路構成において、第1、第2、第3スイッチ素子101,102A,103Aのオンオフ制御を行うことで、インピーダンス整合回路モジュール20A2は、第1の実施形態に示したインピーダンス整合回路モジュール20と同様に、多様なインピーダンス整合を実現できる。
【0117】
次に、本発明の第3の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール、およびインピーダンス整合回路モジュールについて、図を参照して説明する。
【0118】
本実施形態のインピーダンス整合回路モジュールは、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10B,10Cの構成が、第1の実施形態に示したインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10と異なるものであり、他の構成は、第1の実施形態に示したインピーダンス整合回路モジュール20と同じである。したがって、異なる箇所のみを具体的に説明する。
【0119】
図14(A),(B)は本発明の第3の実施形態に係るインピーダンス整合用スイッチ回路モジュールの等価回路図である。
【0120】
本実施形態のインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10B,10Cは、所謂L型にスイッチ素子を接続した回路構成からなる。具体的には、
図14(A)に示すインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Bは、第1の実施形態に示したインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の構成から、第3スイッチ素子103および第2整合端子P
MC2を省略した構成からなる。また、
図14(B)に示すインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10Cは、第1の実施形態に示したインピーダンス整合用スイッチ回路モジュール10の構成から、第2スイッチ素子102および第1整合端子P
MC1を省略した構成からなる。
【0121】
このような構成であっても、上述の各実施形態と同様に、簡素な構成でありながら、多様なインピーダンス整合を実現できる。
【0122】
なお、上述の実施形態では、第1高周波入出力端子P
RF1と第1外部接続端子P
IO1との間に、整合素子実装領域34を設ける例を示したが、第1高周波入出力端子P
RF1と第1外部接続端子P
IO1とを導体パターンによって直接接続してもよい。逆に、第2高周波入出力端子P
RF2と第2外部接続端子P
IO2との間に整合素子実装領域を設けてもよい。
【0123】
ただし、上述の実施形態に示すように、第1外部接続端子P
IO1側だけに整合素子実装領域を設けることで、当該第1外部接続端子P
IO1をアンテナに接続する態様とすれば、よりアンテナ近傍でのインピーダンス整合が可能になり、より好適である。
【0124】
また、上述の実施形態では、第1、第2高周波入出力端子P
RF1,P
RF2用端子導体からなる第1群、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体、グランド端子P
GND用端子導体からなる第2群、駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体からなる第3群を第1方向に沿って配列する例を示したが、次に示すような端子導体の配列を採用してもよい。
【0125】
図15(A),(B)は、インピーダンス整合用スイッチ回路モジュールの端子導体の配列例を示す図である。
【0126】
図15(A)の構成では、第2群と第3群との間に、さらにグランド端子P
GND用端子導体を配置している。これにより、第2群を構成する第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体と、第3群を構成する駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体、制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2用端子導体との間のアイソレーションを高く確保することができる。
【0127】
また、
図15(A)の構成では、第2群の第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体間のグランド端子P
GND用端子導体は、省略している。これにより、裏面の端子導体数を少なくできる。ただし、この場合、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体の第2方向に沿った距離をできる限り長くする方がよい。すなわち、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体は、第2方向の両端に近い位置にそれぞれ配置するとよい。
【0128】
また、さらに、
図15(B)の構成では、第3群を構成する端子群として、駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体と制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2,P
CTL3用端子導体を備えている。この場合、これら4端子を、
図15(B)に示すように、二列に並べることもできる。この際、直流電圧からなる駆動電圧印加端子P
VDD用端子導体を、第2群に近い位置に配置し、矩形信号からなる制御電圧が入力される制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2,P
CTL3用端子導体を第2群から遠い位置に配置するとよい。これにより、制御電圧によるノイズの影響を、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体が受け難くなる。さらに、第1、第2整合端子P
MC1,P
MC2用端子導体と制御電圧印加端子P
CTL1,P
CTL2,P
CTL3用端子導体の間にグランド端子P
GND用端子導体を配置することで、さらにノイズの影響を受け難くすることができる。