特許第5787227号(P5787227)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5787227
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】棚式駐輪設備
(51)【国際特許分類】
   E04H 6/18 20060101AFI20150910BHJP
   B62H 3/08 20060101ALI20150910BHJP
【FI】
   E04H6/18 613C
   B62H3/08
【請求項の数】4
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2012-32378(P2012-32378)
(22)【出願日】2012年2月17日
(65)【公開番号】特開2013-167135(P2013-167135A)
(43)【公開日】2013年8月29日
【審査請求日】2014年2月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003643
【氏名又は名称】株式会社ダイフク
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(74)【代理人】
【識別番号】100069578
【弁理士】
【氏名又は名称】藤川 忠司
(72)【発明者】
【氏名】清水 清
【審査官】 土屋 真理子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−263472(JP,A)
【文献】 特開平11−278330(JP,A)
【文献】 特開2001−317226(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 6/18
B62H 3/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも二組の駐輪ユニットが並設され、各駐輪ユニットは、二輪車入出庫装置と、この二輪車入出庫装置が走行する通路を挟むように並設された左右一対の駐輪棚から成り、これら駐輪棚は、前記二輪車入出庫装置によって二輪車を出し入れ出来る二輪車支持台が前記通路の長さ方向と高さ方向とに立体的に配列されている棚式駐輪設備であって、少なくとも互いに背中合わせに隣り合う一方の駐輪ユニットの駐輪棚と他方の駐輪ユニットの駐輪棚は、その二輪車支持台上に二輪車が、その前輪が前記通路のある側に位置する向きで支持されるように構成されると共に、当該2つの背中合わせになる駐輪棚それぞれの二輪車支持台が、一方の駐輪棚の二輪車支持台に支持される二輪車の後輪側が、他方の駐輪棚の二輪車支持台に支持される二輪車の後輪側に対して、前記通路の長さ方向に交互に隣り合うように構成されている棚式駐輪設備において、
前記2つの背中合わせになる駐輪棚における前記通路長さ方向の二輪車支持台の間隔と、前記通路を挟んで反対側にある駐輪棚における前記通路長さ方向の二輪車支持台の間隔とが等しくなるように構成され、
各駐輪ユニットの二輪車入出庫装置には、前記通路を挟む左右一対の駐輪棚の内、一方の駐輪棚の二輪車支持台と、他方の駐輪棚の二輪車支持台とに、同時に接続状態になる2つの二輪車移載装置が並設され、
各駐輪ユニットの前記通路中の特定箇所の左右両側には、二輪車入出庫装置の2つの二輪車移載装置の各々と同時に接続する二輪車入出庫部が設けられている、棚式駐輪設備。
【請求項2】
前記2つの背中合わせになる駐輪棚それぞれの二輪車支持台は、前記通路に対して斜めに二輪車を支持するように構成されている、請求項1に記載の棚式駐輪設備。
【請求項3】
前記2つの背中合わせになる駐輪棚それぞれの二輪車支持台は、互いに交差する向きで二輪車を支持するように構成されている、請求項2に記載の棚式駐輪設備。
【請求項4】
前記2つの背中合わせになる駐輪棚の各二輪車支持台は、それぞれの前記通路から遠い側の後端部が共通の棚フレームに支持され、当該各二輪車支持台の前記通路に近い側の前端部は、前記棚フレームから前記通路側に張り出している、請求項1〜3の何れか1項に記載の棚式駐輪設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車入出庫装置と、この二輪車入出庫装置が走行する通路を挟むように並設された左右一対の駐輪棚から成る棚式駐輪設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のような棚式駐輪設備は、特許文献1にも記載されるように従来周知であって、その駐輪棚は、前記二輪車入出庫装置によって二輪車を出し入れ出来る二輪車支持台が前記通路の長さ方向と高さ方向とに立体的に配列されたものである。而して、このような棚式駐輪設備の間口、即ち、前記二輪車入出庫装置の通路の長さ方向に対して直角方向の間口が大きく取れるような敷地において大規模の設備を構成する場合、二輪車入出庫装置と当該二輪車入出庫装置が走行する通路を挟むように並設された左右一対の駐輪棚とを1つの駐輪ユニットとして、当該駐輪ユニットを前記間口方向に複数並設することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−317226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように複数の駐輪ユニットを前記間口方向に並設して大規模な棚式駐輪設備を構成する場合、その全体の設備の間口方向の巾が、駐輪ユニットの並列数だけ広がることになって、単に各駐輪ユニット間の壁とその占有空間を省けることによるコスト減が期待出来るに過ぎなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる棚式駐輪設備を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る棚式駐輪設備は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、少なくとも二組の駐輪ユニット(1A,1B)が並設され、各駐輪ユニット(1A,1B)は、二輪車入出庫装置(2A,2B)と、この二輪車入出庫装置(2A,2B)が走行する通路(3A,3B)を挟むように並設された左右一対の駐輪棚(4aA〜4bB)から成り、これら駐輪棚(4aA〜4bB)は、前記二輪車入出庫装置(2A,2B)によって二輪車(B)を出し入れ出来る二輪車支持台(9a,9b)が前記通路(3A,3B)の長さ方向と高さ方向とに立体的に配列されている棚式駐輪設備であって、少なくとも互いに背中合わせに隣り合う一方の駐輪ユニット(1A)の駐輪棚(4bA)と他方の駐輪ユニット(1B)の駐輪棚(4aB)は、その二輪車支持台(9a,9b)上に二輪車(B)が、その前輪(Bf)が前記通路(3A,3B)のある側に位置する向きで支持されるように構成されると共に、当該2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)それぞれの二輪車支持台(9a,9b)が、一方の駐輪棚(4bA)の二輪車支持台(9b)に支持される二輪車(B)の後輪(Br)側が、他方の駐輪棚(4aB)の二輪車支持台(9a)に支持される二輪車(B)の後輪(Br)側に対して、前記通路(3A,3B)の長さ方向に交互に隣り合う構成されている棚式駐輪設備において、
前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)における前記通路(3A,3B)の長さ方向の二輪車支持台(9a,9b)の間隔と、前記通路(3A,3B)を挟んで反対側にある駐輪棚(4aA,4bB)における前記通路(3A,3B)の長さ方向の二輪車支持台(9a,9b)の間隔とが等しくなるように構成され、
各駐輪ユニット(1A,1B)の二輪車入出庫装置(2A,2B)には、前記通路(3A,3B)を挟む左右一対の駐輪棚(4aA〜4bB)の内、一方の駐輪棚(4aA,4aB)の二輪車支持台(9a)と、他方の駐輪棚(4bA,4bB)の二輪車支持台(9b)とに、同時に接続状態になる2つの二輪車移載装置(17a,17b)が並設され、
各駐輪ユニット(1A,1B)の前記通路(3A,3B)中の特定箇所の左右両側には、二輪車入出庫装置(2A,2B)の2つの二輪車移載装置(17a,17b)の各々と同時に接続する二輪車入出庫部(入出庫用中継搬送装置(5aA〜5bB))が設けられた構成になっている。
【0006】
上記本発明を実施する場合、前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)それぞれの二輪車支持台(9a,9b)は、前記通路(3A,3B)に対して直角向きに二輪車を支持するように構成するのが一般的であるが、請求項2に記載のように、前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)それぞれの二輪車支持台(9a,9b)は、前記通路(3A,3B)に対して斜めに二輪車(B)を支持するように構成することが出来る。この場合、前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)それぞれの二輪車支持台(9a,9b)は、互いに平行な向きで二輪車(B)を支持するように構成しても良いが、請求項3に記載のように、前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)それぞれの二輪車支持台(9a,9b)は、互いに交差する向きで二輪車(B)を支持するように構成することも出来る。
【0008】
又、請求項4に記載のように、前記2つの背中合わせになる駐輪棚(4bA,4aB)の各二輪車支持台(9a,9b)は、それぞれの前記通路(3A,3B)から遠い側の後端部を共通の棚フレーム(52)に支持し、当該各二輪車支持台(9a,9b)の前記通路(3A,3B)に近い側の前端部は、前記棚フレーム(52)から前記通路(3A,3B)側に張り出すように構成することが出来る。
【発明の効果】
【0009】
棚式駐輪設備を構成する駐輪ユニット、即ち、二輪車入出庫装置と当該二輪車入出庫装置が走行する通路を挟むように並設された左右一対の駐輪棚とを1つの駐輪ユニットとして、当該駐輪ユニットを前記通路の長さ方向に対する直角の間口方向に複数並設して大規模な棚式駐輪設備を構成する場合、隣り合う2つの駐輪ユニット間に背中合わせになる2つの駐輪棚が存在することになるが、上記本発明の構成によれば、背中合わせになる2つの駐輪棚全体の前記間口方向の巾が、本来の駐輪棚の前記間口方向の巾の2倍ではなく、各駐輪棚上で支持される二輪車の前記通路方向の重なり代の巾分だけ狭くなる。従って、単純に複数の駐輪ユニットを互いに重ならないように並設する場合よりも、敷地面積を狭めてコストダウンを図ることが出来る。しかも、背中合わせになる2つの駐輪棚では、二輪車の後輪側が前記通路の長さ方向に重なるのであるから、その重なり代を大きくして設備全体の前記間口方向の巾をより一層狭めようとする場合に、二輪車のハンドルから後端までの巾が狭く且つ長い領域を利用することが出来るので、ハンドルの有る二輪車最大巾部分を重ねなければならない場合と比較して、各駐輪棚上の二輪車支持台(支持する二輪車)の前記通路長さ方向の間隔を拡げる必要がなくなり、結果として、二輪車収納効率を低めてしまう恐れがない。
更に、本発明の構成によれば、駐輪棚間の通路を走行する二輪車入出庫装置の昇降キャレッジ上に設けられる、一方の駐輪棚上の二輪車支持台上との間で二輪車の入出庫作業を行う入出庫装置と、他方の駐輪棚上の二輪車支持台上との間で二輪車の入出庫作業を行う入出庫装置とを同時に、左右両駐輪棚上の二輪車支持台に対応させることが可能になり、従来のこの種の棚式駐輪設備と同様に効率良く二輪車の入出庫作業を行わせることが出来る。
【0010】
又、請求項2に記載の構成によれば、前記2つの背中合わせになる駐輪棚それぞれの二輪車支持台を、前記通路に対して直角向きに二輪車を支持するように構成する場合と比較して、前記2つの背中合わせになる駐輪棚全体の前記間口方向の巾を一層狭めることが出来る。更に、請求項3に記載の構成によれば、一方の駐輪棚上で支持されて前記通路の長さ方向に隣り合う2台の二輪車間に他方の駐輪棚上で支持される二輪車を入り込ませることは出来ないが、各駐輪棚上で支持される二輪車の前記通路長さ方向の間隔を最小限に狭めながら、各駐輪棚上の二輪車支持台に対する二輪車の出し入れが容易に行える。
【0012】
又、請求項4に記載の構成によれば、前記2つの背中合わせになる駐輪棚の各二輪車支持台を、前記間口方向の巾が狭くなる駐輪棚個々に設けられた専用の巾の狭い棚フレームに支持させる場合と比較して、1つの棚フレーム自体を前記2つの背中合わせになる駐輪棚の二輪車支持台の支持に兼用させることが出来るだけでなく、その兼用する1つの棚フレームの巾も狭めることが出来る。しかもその巾の狭い1つの棚フレームを、両側に張り出す二輪車支持台によって安定的に立設することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1Aは、駐輪設備の奥行き方向の一端部を示す概略横断平面図、図1Bは、その駐輪設備の地上の入出庫作業室を示す横断平面図である。
図2図2は、駐輪設備の要部の詳細を示す縦断側面図である。
図3図3は、駐輪設備の要部の詳細を示す横断平面図である。
図4図4は、駐輪設備の要部の詳細を示す縦断正面図である。
図5図5は、二輪車入出庫装置で使用する二輪車移載装置を説明する側面図である。
図6図6は、同上平面図である。
図7図7は、同上要部の拡大横断平面図である。
図8図8Aは、同上正面図、図8Bは、図8Aの要部の拡大図である。
図9図9A図9Cは、入出庫作業室での二輪車入庫作業の手順を説明する横断平面図である。
図10図10は、入出庫作業室での二輪車入庫作業の完了状態を示す横断平面図である。
図11図11は、入出庫作業室の要部の具体構造を示す縦断側面図である。
図12図12Aは、副二輪車支持レール上の二輪車を主二輪車支持レール上へ移載する手順の第一段階を示す平面図、図12Bは、その側面図である。
図13図13Aは、同上第二段階を示す平面図、図13Bは、その側面図である。
図14図14は、同上第三段階を示す側面図である。
図15図15Aは、同上第四段階を示す平面図、図15Bは、その側面図である。
図16図16Aは、同上最終段階を示す平面図、図16Bは、その側面図である。
図17図17Aは、本発明の別の実施例における駐輪設備の奥行き方向の一端部を示す概略横断平面図、図17Bは、その駐輪設備の地上の入出庫作業室を示す横断平面図である。
図18図18は、本発明の更に別の実施例における駐輪設備の要部の詳細を示す縦断側面図である。
図19図19は、図18の入出庫作業室を示す横断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1図4において、1は棚式駐輪室であって、この駐輪室1内に2つの駐輪ユニット1A,1Bが間口方向に並設されている。各駐輪ユニット1A,1Bは、二輪車入出庫装置2A/2Bと当該二輪車入出庫装置2A/2Bが走行する通路3A/3Bの左右両側に並設された2つの駐輪棚4aA,4bA/4aB,4bBとから構成されている。そして各駐輪ユニット1A,1Bには、二輪車入出庫装置2A/2Bの通路3A/3B中の特定箇所、図示例では当該通路3A/3Bの端部の左右両側には、入出庫用中継搬送装置5aA,5bA/5aB,5bBが配設されている。これら入出庫用中継搬送装置5aA〜5bBは、棚式駐輪室1の天井を形成する床版6を貫通して二輪車を昇降搬送するもので、床版6上には、当該入出庫用中継搬送装置5aA〜5bBの上端部を囲うように入出庫作業室7aA,7bA/7aB,7bBが設けられている。
【0015】
2つの駐輪ユニット1A,1Bは構成が同一であるから、以下、片側の駐輪ユニット1Aについて構造を説明すると、駐輪棚4aA,4bAは、棚フレーム8a,8bに二輪車支持台9a,9bを、水平方向と高さ方向とに適当間隔おきに支持させたものである。各二輪車支持台9a,9bは、通路3A側に前輪が位置する向きで且つ通路3Aの長さ方向に対して直交する向きで二輪車を支持するものであって、その前輪を支持する前半部が棚フレーム8a,8bから通路3A側に突出するように、片持ち状に棚フレーム8a,8bに支持されている。尚、駐輪棚4aA,4bAは、入出庫用中継搬送装置5aA,5bAが占有する領域を避けて設ければ良いので、この入出庫用中継搬送装置5aA,5bAの下側空間にも、二輪車支持台9a,9bを配設することが出来る。
【0016】
二輪車入出庫装置2Aは、通路3Aの床面に敷設された下側ガイドレール10と通路3Aの天井側に架設された上側ガイドレール11とに案内されて通路3A内を走行し得るもので、走行駆動手段12と、前後一対の支柱13a,13bに沿って昇降自在に設けられた昇降キャレッジ14a,14bと、この昇降キャレッジ14a,14bを昇降駆動するキャレッジ昇降駆動手段15が設けられ、各昇降キャレッジ14a,14bには、前後一対の支柱13a,13b間に片持ち状に突出する基台16a,16bが突設され、これら各基台16a,16b上に二輪車移載装置17a,17bが搭載されている。尚、キャレッジ駆動手段15は、前後一対の昇降キャレッジ14a,14bを互いに同一レベルで一体に昇降させるものであっても良いし、両昇降キャレッジ14a,14bを各別に昇降駆動出来るものであっても良い。前後一対の昇降キャレッジ14a,14bを一体に昇降させる場合は、基台16a,16bを一体化することも可能である。
【0017】
二輪車入出庫装置2Aが備える左右一対の二輪車移載装置17a,17bの内、二輪車移載装置17aは、片側の駐輪棚4aA及び当該駐輪棚4aAと同一側の入出庫用中継搬送装置5aAとの間で二輪車を移載するものであり、他方の二輪車移載装置17bは、他方の駐輪棚4bA及び当該駐輪棚4bAと同一側の入出庫用中継搬送装置5bAとの間で二輪車を移載するものである。両入出庫用中継搬送装置5aA,5bAは、棚式駐輪室1内の下降限高さと入出庫作業室7aA,7bA内の上昇限高さとの間で、昇降用ガイド支柱18に沿って昇降自在な昇降キャレッジ19と、当該昇降キャレッジ19を昇降駆動するキャレッジ昇降駆動手段20を備え、昇降キャレッジ19には、対応する二輪車移載装置17a,17bを支持する基台16a,16bと同一側に基台19aが片持ち状に突設され、この基台19a上に二輪車入出庫用中継台21が付設されている。
【0018】
駐輪棚4aA,4bAの各二輪車支持台9a,9b、及び入出庫用中継搬送装置5aA,5bAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21は、図5図6、及び図8に示す副二輪車支持レール22が棚フレーム8a,8b上や昇降キャレッジ19の基台19a上に水平に付設されることによって構成され、二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a,14b上の二輪車移載装置17a,17bには、当該二輪車入出庫装置2Aの走行と昇降キャレッジ14a,14bの昇降運動とによって前記副二輪車支持レール22と一直線状に接続させることが出来る主二輪車支持レール23が設けられている。
【0019】
二輪車移載装置17a,17bには、主二輪車支持レール23の外側で基台16a,16b上に、主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在な可動体25と、この可動体25を前後移動させる可動体駆動手段26が設けられている。可動体25は、基台16a,16b上に固定された主二輪車支持レール23の長さ方向に長いベース部材27に対して主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在に支持された中間可動体28に、主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在に支持されている。可動体駆動手段26は、中間可動体28の前端一側部に軸支された案内輪(歯輪など)31、一端がベース部材27の後端側に係止されると共に他端が可動体25の後端側に係止され且つ中間部が前記案内輪31に掛け渡された第一牽引索(チエンなど)32、中間可動体28の後端他側部に軸支された案内輪(歯輪など)33、一端がベース部材27の前端側に係止されると共に他端が可動体25の前端側に係止され且つ中間部が前記案内輪33に掛け渡された第二牽引索(チエンなど)34、中間可動体28の下側辺にその長さ方向に沿って付設されたラックギヤ35、基台16a,16b側に軸支されて前記ラックギヤ35に咬合するピニオンギヤ36、及びこのピニオンギヤ36を正逆回転駆動するモーター37から構成されている。
【0020】
上記構成の可動体駆動手段26によれば、モーター37によりピニオンギヤ36を正転回動させて、ベース部材27に対し中間可動体28を副二輪車支持レール22のある側へ前進移動させると、第一牽引索32が中間可動体28に対し可動体25を牽引して、ベース部材27に対する中間可動体28の移動距離と同一距離だけ可動体25を中間可動体28の移動方向に前進移動させるので、結果として、可動体25が中間可動体28の移動距離の2倍の距離だけベース部材27に対し前進移動することになる。逆にピニオンギヤ36を逆転回動させて、ベース部材27に対し中間可動体28を副二輪車支持レール22のある側とは反対側へ後進移動させると、第二牽引索34が中間可動体28に対し可動体25を牽引して、ベース部材27に対する中間可動体28の移動距離と同一距離だけ可動体25を中間可動体28の移動方向に後進移動させるので、結果として、可動体25が中間可動体28の移動距離の2倍の距離だけベース部材27に対し後進移動することになる。即ち、図5に示すように、ベース部材27、中間可動体28、及び可動体25のそれぞれほぼ全体が互いに重なる状態が可動体25の中間待機位置とすれば、可動体駆動手段26により可動体25を、前記中間待機位置より前方に所定距離だけ離れた前進限位置と前記中間待機位置より後方に所定距離だけ離れた後退限位置との間で前後進移動させることが出来る。
【0021】
上記構成の可動体25には、その前後両端にそれぞれ溝付きローラー38,39が設けられている。前後両溝付きローラー38,39は、可動体25の前後両端部に上向きに突設された柱状部材40,41の上端内側に左右水平支軸によって自転可能に軸支されている。前記柱状部材40,41は、主二輪車支持レール23の横側方に配置され、前記前後両溝付きローラー38,39は、主二輪車支持レール23の真上に位置するように設けられたもので、後側溝付きローラー38は、主二輪車支持レール23に接近した低位置にあるが、前側溝付きローラー39は、後側溝付きローラー38よりも高い位置にある。副二輪車支持レール22には、後側溝付きローラー38が昇降通過するための切欠き部42が形成されている。
【0022】
尚、入出庫用中継搬送装置5aA,5bAは、その昇降キャレッジ19が入出庫作業室7aA,7bA内の上昇限高さまで上昇したとき、当該昇降キャレッジ19に支持されている二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)の二輪車支持レベルが床版6の床面レベルとほぼ同一になるように構成されている。そして入出庫作業室7aA,7bAには、昇降キャレッジ19が上昇限高さまで上昇したときの二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)上との間で二輪車を出し入れするための開閉扉付き二輪車出入り口44が設けられている。又、この入出庫用中継搬送装置5aA,5bAの昇降キャレッジ19を下降限高さまで下降させると共に、当該入出庫用中継搬送装置5aA,5bAに隣接する定位置で停止する二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a,14bを二輪車入出庫高さ、例えば上昇限高さまで上昇させることにより、当該昇降キャレッジ14a,14b上の主二輪車支持レール23と入出庫用中継搬送装置5aA,5bAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)とが同一レベルで一直線状に接続されるように構成されている。
【0023】
前記入出庫作業室7aA,7bAの二輪車出入り口44は、図9及び図10に示すように、上昇限高さまで上昇したときの二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)と平行に隣り合う入出庫作業室7aA,7bAの側壁43に、当該二輪車入出庫用中継台21の全長より少し短い程度の巾で形成され、この二輪車出入り口44を開閉する開閉扉45が併設されている。この開閉扉45自体は、左右両側に振分け状に開閉される複数枚の扉単体を備えた従来周知のものであって、二輪車出入り口44をほぼ全開出来るものである。
【0024】
この二輪車出入り口44をほぼ全開した状態で、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に二輪車を搬入する作業は次のように行われる。即ち、図9A図9Cに順番に示すように、二輪車出入り口44に対してほぼ直角向きに押し進めてきた二輪車Bの前輪Bfを副二輪車支持レール22に沿わせるように転回させながら、当該副二輪車支持レール22の溝内に嵌合させる。このとき、当該副二輪車支持レール22の長さ方向の中間位置にある切欠き部42を利用することが出来る。このようにして前輪Bfを副二輪車支持レール22の前端付近まで押し進めたならば、後輪Br側を持上げながら副二輪車支持レール22の方に回して、当該後輪Brを副二輪車支持レール22の後端付近に嵌合させる。以上で、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)の定位置への二輪車の搬入は終了するが、当該二輪車Bは、副二輪車支持レール22に対する前輪Bfと後輪Brの嵌合によりほぼ正立姿勢に保持される。この後、図10に示すように、開閉扉45を閉動して二輪車出入り口44を閉じれば、入庫作業は完了である。出庫作業は、上記と逆の手順で行なえば良い。
【0025】
尚、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に二輪車を出し入れする際、副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間には、平面視において当該二輪車Bの副二輪車支持レール22から二輪車出入り口44側に張り出す部分、即ち、ハンドルや前籠、後ろ籠などが二輪車入出庫用中継台21と共に昇降する空間を確保しなければならないので、固定の床板を架設することが出来ない。従って、二輪車Bの出し入れ作業を安全に行えるようにするため、図9A図9C、及び図11に示すような、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を開閉する可動床板46を設けることが望ましい。
【0026】
上記の可動床板46は、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を閉じて床を形成する作用位置と、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を開放する非作用位置とに切り換え自在なものであれば如何なる構造のものでも良いが、図11に基づいて一例を説明すると、開閉扉45の床側レール材45aを支持する支持部材47に固着した軸受け部材48に、床板46の二輪車出入り口44側の側辺を水平支軸49により上下揺動自在に軸支し、この床板46の底部適当箇所と前記支持部材47との間に、前記床板46を水平の作用位置と垂直に垂下する非作用位置との間で上下揺動させるアクチュエーター(例えば電動シリンダーユニットや流体圧シリンダーユニット)50を介装して構成することが出来る。
【0027】
以上のように構成された棚式駐輪設備において、駐輪ユニット1A内の空の二輪車支持台9a,9b、例えば駐輪棚4aA内の1つの空の二輪車支持台9aに二輪車を入庫する場合について説明すると、駐輪棚4aAに併設の入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19を上昇限高さまで上昇させた後、可動床板46を作用位置に切り換えた状態で、入出庫作業室7aAの二輪車出入り口44を開いて入庫対象の二輪車を、先に説明した要領で入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)上の定位置に手押し作業で送り入れる。具体的には、前輪Bfを副二輪車支持レール22の前端と切欠き部42との間の定位置に位置させる。この後、二輪車出入り口44の開閉扉45を閉じると共に、可動床板46を非作用位置に切り換える。尚、この前輪Bfを定位置で安定保持させるために、副二輪車支持レール22の底板に、前輪Bfの一部が嵌合する切欠き孔を設ける、定位置から前後両方向への前輪Bfの転動の抵抗となる前後一対の突出部を設ける、などの適当な手段を採用することが出来る。
【0028】
次に、入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19を下降限高さまで下降させると共に、二輪車入出庫装置2Aを、その昇降キャレッジ14a上の二輪車移載装置17aの可動体25が前記中間待機位置にある状態で、当該二輪車入出庫装置2Aの走行と昇降キャレッジ14aの昇降とによって、図12に示すように、平面視においては昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23が入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の副二輪車支持レール22(二輪車入出庫用中継台21)と一直線状に接続し且つ側面視においては二輪車移載装置17aの可動体25が備える後側溝付きローラー38が前記副二輪車支持レール22に対して当該副二輪車支持レール22よりも低い下降限高さに位置する状態、即ち、入出庫用中継搬送装置5aAからの二輪車受取り準備状態にする。
【0029】
図12に示すように、二輪車入出庫装置2Aを入出庫用中継搬送装置5aAからの二輪車受取り準備状態にした後は、可動体駆動手段26のモーター37を稼働させてピニオンギヤ36を正転駆動し、ラックギヤ35を介して中間可動体28をベース部材27に対し入出庫用中継搬送装置5aAの副二輪車支持レール22が位置している側に前進移動させる。この結果、先に説明した案内輪31と第一牽引索32の働きによって可動体25が、ベース部材27に対する中間可動体28の前進移動距離と同一距離だけ中間可動体28に対して前進移動するので、結果的に、中間待機位置にあった可動体25をベース部材27から前方に離れた前進限位置まで移動させることが出来る。このようにして可動体25が前進限位置に達して停止すると、図13に示すように、この可動体25が備える後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42の真下に位置すると共に、前側溝付きローラー39が副二輪車支持レール22の前端に隣接する状態になる。
【0030】
可動体25が前進限位置に達して停止すれば、次に昇降キャレッジ14aを上昇させ、主二輪車支持レール23を側面視において副二輪車支持レール22と同一レベルで接続する状態にすると同時に、二輪車移載装置17aを、後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42を上向きに通過して当該副二輪車支持レール22より少し上方に突出する、副二輪車支持レール22に対する上昇限高さまで上昇させる。この結果、図14に示すように、副二輪車支持レール22上の定位置に支持されている二輪車Bの前輪Bfの後側低位置に後側溝付きローラー38が位置すると共に、当該二輪車Bの前輪Bfの前側高位置に前側溝付きローラー39が位置する状態になる。尚、このときの前側溝付きローラー39の高さは、二輪車Bの前輪Bfの車軸レベルより高くならない高さが望ましい。
【0031】
次に可動体駆動手段26のモーター37を稼働させてピニオンギヤ36を逆転駆動し、ラックギヤ35を介して中間可動体28を後進移動させると、先に説明した案内輪33と第二牽引索34の働きによって可動体25が、ベース部材27に対する中間可動体28の後進移動距離と同一距離だけ中間可動体28に対して後進移動するので、結果的に可動体25を、中間可動体28と共にベース部材27に重なる中間待機位置(図15参照)に向けて後進移動させることが出来る。この可動体25の後進移動によって、副二輪車支持レール22上で支持されていた二輪車Bは、その前輪Bfがその直後に位置する後側溝付きローラー38によって可動体25の移動方向に押されることにより、副二輪車支持レール22上から二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上に、前輪Bf及び後輪Brの転動を伴いながら前進移動することになる。
【0032】
可動体25を図15に示す中間待機位置を超えて更に後進移動させ、図16に示す後退限位置まで後進移動させて停止させると、可動体25の後側溝付きローラー38によって可動体25の後進方向に押されて移動する二輪車Bは、図示のように、その前輪Bfと後輪Brの両方が副二輪車支持レール22上から主二輪車支持レール23上に乗り移ることになり、入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)から二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23への二輪車Bの移載が完了する。尚、この二輪車移載作用において、後側溝付きローラー38は、副二輪車支持レール22の切欠き部42の真上位置から主二輪車支持レール23の後端近傍の位置まで、主副両二輪車支持レール22,23の上側を後進移動し、前側溝付きローラー39は、主二輪車支持レール23の前端外側位置から主二輪車支持レール23の後端外側位置まで、当該主二輪車支持レール23の上側を後進移動することになるが、このとき、各ローラー38,39を上端内側に軸支する柱状部材40,41は、主副両二輪車支持レール22,23の外側を当該主副両二輪車支持レール22,23に沿って移動することになる。
【0033】
二輪車支持台9aを構成している副二輪車支持レール22と入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22とは同一であり、二輪車支持台9aを構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係と、入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係も全く同一であるから、以上のようにして二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23に移載した二輪車Bを駐輪棚4aA内における入庫対象の二輪車支持台9aの副二輪車支持レール22上に移載入庫することも、先に説明した主二輪車支持レール23上への二輪車移載動作を逆の順序で実行させれば良い。
【0034】
即ち、以上のようにして二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23への二輪車Bの移載が完了したならば、当該昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23を、二輪車入出庫装置2Aの走行と昇降キャレッジ14aの昇降とにより、駐輪棚4aA内における入庫対象の二輪車支持台9aの副二輪車支持レール22と平面視及び側面視の何れにおいても一直線状になるように接続させる。この後、入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)から二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上への二輪車移載動作を逆の順序で実行させることにより、可動体25が図16に示す後退限位置から図14に示す前進限位置まで、二輪車支持台9aの副二輪車支持レール22に対する上昇限高さにおいて前進移動するのに伴って、主二輪車支持レール23上の二輪車Bが、その前輪Bfが前側溝付きローラー39によって副二輪車支持レール22の方に押されることにより主二輪車支持レール23上から二輪車支持台9aの副二輪車支持レール22上の定位置まで、前輪Bf及び後輪Brの転動を伴いながら移動し、当該二輪車Bの全体が二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)上で支持される状態になる。
【0035】
この後、二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)に対する可動体25の下降限高さへの下降により、後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42を下向きに通過し(図13参照)、続く可動体25の前進限位置から中間待機位置までの後進移動により、図12に示すように前後両溝付きローラー38,39が可動体25と共に中間待機位置に復帰する。
【0036】
以上で、二輪車Bを駐輪棚4aA内の入庫対象の二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)上に移載入庫する作業が終了するが、先に説明したように、二輪車支持台9aを構成している副二輪車支持レール22と入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22とは同一であり、二輪車支持台9aを構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係と、入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係も全く同一であるから、駐輪棚4aA内の二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)に支持されている出庫対象の二輪車の出庫作業は、上記の入庫作業の手順を逆に実行すれば良いことは容易に理解出来る。
【0037】
この場合、出庫される二輪車Bは、当然ながら二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上から入出庫用中継搬送装置5aAを経由して入出庫作業室7aA内に搬出される。即ち、入出庫作業室7aA内の所定レベル(上昇限高さ)まで入出庫用中継搬送装置5aAの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)が上昇停止したならば、可動床板46が作用位置に切り換えられた後に二輪車出入り口44が開放されるので、入庫時とは逆に、先ず後輪Brを副二輪車支持レール22上から持ち上げて外側へ回し、その後、前輪Bfを例えば切欠き部42を利用して副二輪車支持レール22上から副二輪車支持レール22上から外側へ引き出し、副二輪車支持レール22に対して直角向きで二輪車Bを後退移動させれば良い。
【0038】
又、駐輪棚4bA内の二輪車支持台9bに二輪車Bを入庫するとき、或いは駐輪棚4bA内の二輪車支持台9bに収納されている二輪車Bを出庫するときは、入出庫作業室7bAと入出庫用中継搬送装置5bA、及び二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14b上の主二輪車支持レール23と二輪車移載装置17bが使用されて、上記と全く同様に行われることは、説明を待つまでもなく明白である。更に、駐輪ユニット1Bは、駐輪ユニット1Aと同一構成であるから、その駐輪棚4aB,4bBに対する二輪車Bの入出庫作業も、二輪車入出庫装置2B、入出庫用中継搬送装置5aB,5bB、及び入出庫作業室7aB,7bBを利用して、上記駐輪ユニット1Aでの二輪車Bの入出庫作業と全く同様に行うことが出来る。
【0039】
尚、入出庫作業室7aA,7bA/7aB,7bBにおいて、上限高さで停止している入出庫用中継搬送装置5aA,5bA/5aB,5bBの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に対する二輪車Bの出し入れ作業に、図9及び図11に示した可動床板46を利用する場合、図9に示すようにこの可動床板46上の二輪車Bの前輪Bfの転動経路を決める一対の低いガイドレール51を突設するか又は、前記前輪Bfの転動経路を可動床板46に刻設した凹溝によって形成することが出来る。
【0040】
以上のように使用される2つの駐輪ユニット1A,1Bが間口方向、即ち、通路3A,3Bの長さ方向に対して直交する方向に並設されるのであるが、本発明によれば、図1図3に示すように、両駐輪ユニット1A,1Bの隣接箇所で背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBそれぞれの同一高さにある二輪車支持台9が、一方の駐輪棚4bAの二輪車支持台9bに支持される二輪車Bの後輪Br側が他方の駐輪棚4aBの二輪車支持台9aに支持される二輪車Bの後輪Br側と前記通路3A,3Bの長さ方向に交互に隣り合うように構成されている。このときの背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBそれぞれの二輪車支持台9a,9bの通路3A,3Bの長さ方向の間隔は、隣り合う二輪車Bどうしが干渉し合うことなく安全に出し入れ出来る最少間隔に設定されている。
【0041】
又、駐輪棚4aAの二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)の間隔と駐輪棚4bAの二輪車支持台9b(副二輪車支持レール22)の間隔とは等しく、二輪車入出庫装置2Aの昇降キャレッジ14a,14b上の主二輪車支持レール23は、駐輪棚4aAの二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)と駐輪棚4bAの二輪車支持台9b(副二輪車支持レール22)とに平面視において同時に接続状態になるように構成されている。勿論、駐輪ユニット1Bにおいても、駐輪棚4aBの二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)の間隔と駐輪棚4bBの二輪車支持台9b(副二輪車支持レール22)の間隔とは等しく、二輪車入出庫装置2Bの昇降キャレッジ14a,14b上の主二輪車支持レール23は、駐輪棚4aBの二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)と駐輪棚4bBの二輪車支持台9b(副二輪車支持レール22)とに平面視において同時に接続状態になるように構成されている。
【0042】
更に、背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBそれぞれの棚フレーム8a,8bは、各二輪車支持台9a,9b(副二輪車支持レール22)の通路3A,3Bの長さ方向に重なり合う後端側領域を支持する1つの共通棚フレーム52によって構成されている。従って、駐輪棚4bAの二輪車支持台9b(副二輪車支持レール22)はその前端側領域が共通棚フレーム51から通路3A側に片持ち状に突出し、駐輪棚4aBの二輪車支持台9a(副二輪車支持レール22)はその前端側領域が共通棚フレーム51から通路3B側に片持ち状に突出している。
【0043】
上記構成により、背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBを、反対側の駐輪棚4aA,4bBと対称構造のものを単に背中合わせに並設する場合と比較して、両駐輪ユニット1A,1B全体の間口の巾を狭めることが出来るのであるが、この場合、入出庫作業室7aA〜7bBでの入出庫用中継搬送装置5aA〜5bBの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に対する二輪車Bの出し入れを、当該二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)と平行な側壁43に設けられた二輪車出入り口44から行えるように構成することにより、例えば間口方向の両端にある入出庫作業室7aA,7bBに対する二輪車出し入れに要する床面を、駐輪ユニット1A,1Bの敷地領域から間口方向の外側に張り出させる必要がなくなり、限られた敷地内に駐輪設備を設置する場合に好都合である。
【0044】
尚、図1図3に示す実施例では、全ての駐輪棚4aA〜4bBにおける二輪車支持台9a,9bは、通路3A,3Bの長さ方向に対して直角向きに配設されているが、図17に示すように、二輪車支持台9a,9bを通路3A,3Bの長さ方向に対して斜めに配設することも出来る。この場合、図1図3に示す実施例の背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBの二輪車支持台9a,9bをそのまま一方向に傾斜させて、駐輪棚4bA,4aBの二輪車支持台9a,9bが互いに平行になるように構成しても良いが、図17に示すように、背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBの二輪車支持台9a,9bが互いに交差する向きで通路3A,3Bの長さ方向に対して斜めになるように構成することが出来る。この場合には、一方の駐輪棚4bAの隣り合う2つの二輪車支持台9bで支持される2台の二輪車Bの後端部間の平面視で三角形の空間内に、他方の駐輪棚4aBの二輪車支持台9aで支持される二輪車Bの後端部が入り込む状態に構成することが出来るので、通路3A,3Bの長さ方向に関する二輪車Bの重なり代は浅いが、背中合わせになる2つの駐輪棚4bA,4aBに対する二輪車Bの入出庫を安全容易に行える。尚、通路3A,3Bを挟んで反対側に位置する駐輪棚4aA,4bBの二輪車支持台9a,9bは、図示のように駐輪棚4bA,4aBの二輪車支持台9a,9bの向きに対して直交する向きとなるように構成しても良いし、互いに平行な向きとなるように構成しても良い。図示のように構成するときは、二輪車入出庫装置2A,2Bの昇降キャレッジ14a,14b上の各主二輪車支持レール23は、平面視においてハの字形に並設される。
【0045】
更に、入出庫作業室7aA〜7bBにおける入出庫用中継搬送装置5aA〜5bBの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に対する二輪車Bの出し入れは、図18及び図19に示すように、上昇限高さ位置する副二輪車支持レール22の後端側から当該副二輪車支持レール22の長さ方向に二輪車Bを移動させて行うように構成することも出来る。この場合は、入出庫作業室7aA〜7bBにおける副二輪車支持レール22の後端に隣接する直角向きの側壁53に、二輪車Bの横巾より少し広い巾の二輪車出入り口54と、この二輪車出入り口54を開閉する開閉扉55を設ければ良い。
【0046】
尚、以上に示した棚式駐輪設備は、本発明の一実施例を示しているに過ぎない。例えば、3つ又はそれ以上の駐輪ユニットを並設して構成することも出来るが、この場合、少なくとも一箇所の背中合わせになる駐輪棚に関して本発明を適用すれば良い。又、入出庫用中継搬送装置5aA,5bA/5aB,5bBが併用されているが、この入出庫用中継搬送装置5aA,5bA/5aB,5bBも本発明に必須のものではない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の二輪車移載装置は、棚式駐輪設備における二輪車入出庫用中継台や駐輪棚の二輪車支持台と二輪車入出庫装置の昇降キャレッジ上に設けられる二輪車支持台との間の二輪車の移載装置として活用出来る。
【符号の説明】
【0048】
1 棚式駐輪室
2A,2B 二輪車入出庫装置
3A,3B 通路
4aA,4bA/4aB,4bB 駐輪棚
5aA,5bA/5aB,5bB 入出庫用中継搬送装置
6 床版
7aA,7bA/7aB,7bB 入出庫作業室
8a,8b 棚フレーム
9a,9b 二輪車支持台
12 走行駆動手段
14a,14b 昇降キャレッジ
15 キャレッジ昇降駆動手段
16a,16b 基台
17a,17b 二輪車移載装置
18 昇降用ガイド支柱
19 昇降キャレッジ
20 基台
21 二輪車入出庫用中継台
22 副二輪車支持レール
23 主二輪車支持レール
25 可動体
26 可動体駆動手段
27 ベース部材
28 中間可動体
29a〜30b スライドユニット
31,33 案内輪(歯輪など)
32 第一牽引索(チエンなど)
34 第二牽引索(チエンなど)
35 ラックギヤ
36 ピニオンギヤ
37 モーター
38 後側溝付きローラー
39 前側溝付きローラー
40,41 柱状部材
42 切欠き部
43,53 入出庫作業室の側壁
44,54 二輪車出入り口
45,55 開閉扉
46 可動床板
50 アクチュエーター
52 共通棚フレーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19