(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
二輪車入出庫装置と、この二輪車入出庫装置が走行する通路に隣接するように設けられた駐輪棚、前記二輪車入出庫装置と入出庫用作業室との間で入出庫用二輪車を受渡しする二輪車入出庫用中継台から成り、前記二輪車入出庫装置は、昇降キャレッジ上に設けられた主二輪車支持レールと二輪車移載装置を備え、前記二輪車入出庫用中継台は、前記二輪車入出庫装置との間で二輪車の受渡しを行う状態において前記二輪車入出庫装置の主二輪車支持レールと接続状態になる副二輪車支持レールを備え、この主二輪車支持レールと副二輪車支持レールとの間の二輪車の受渡しを前記二輪車移載装置が行うように構成され、前記入出庫用作業室には、前記二輪車入出庫用中継台の副二輪車支持レールと平行に隣り合う側壁に二輪車出入り口が設けられている棚式駐輪設備において、
前記二輪車入出庫用中継台は、前記入出庫作業室での二輪車出し入れ作業を行う上昇限高さと前記二輪車入出庫装置との間の二輪車移載のための下降限高さとの間で昇降する昇降キャレッジに支持された前記副二輪車支持レールのみから構成され、前記上昇限高さにある前記副二輪車支持レールと前記二輪車出入り口との間を塞ぐ床板が、当該二輪車出入り口側に設けられ、この床板は、二輪車を支持した前記副二輪車支持レールの昇降を許す非作用位置に切換え自在に構成されている、棚式駐輪設備。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような棚式駐輪設備では、入出庫用作業室内の二輪車入出庫用中継台に対する二輪車の出し入れ作業は、当該二輪車入出庫用中継台を構成する副二輪車支持レールの後端に隣接する作業室側壁に設けられた二輪車出入り口を経由して二輪車を前記副二輪車支持レールの長さ方向に手作業で移動させることにより行うように構成されていた。一方、前記二輪車入出庫用中継台は、平面視においてはホームポジションに位置する前記二輪車入出庫装置と隣接するように設けられるのが普通であるから、前記入出庫用作業室は、平面視において前記駐輪棚の延長位置に設けられ、その入出庫用作業室に対する二輪車の出し入れは、平面視において二輪車入出庫装置の通路のある側とは反対側で行われることになるので、駐輪棚と前記二輪車入出庫装置の通路とを含む駐輪設備の間口方向の巾(前記通路の長さ方向に対し直角方向の巾)より外側に、入出庫用作業室に対する二輪車の出し入れ作業を行う床面を確保しなければならず、限られた狭い敷地に対しては実施することが困難になる場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる棚式駐輪設備を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る棚式駐輪設備は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、二輪車入出庫装置(2)と、この二輪車入出庫装置(2)が走行する通路(3)に隣接するように設けられた駐輪棚(4A,4B)、前記二輪車入出庫装置(2)と入出庫用作業室(7A,7B)との間で入出庫用二輪車(B)を受渡しする二輪車入出庫用中継台(21)から成り、前記二輪車入出庫装置(2)は、昇降キャレッジ(14a,14b)上に設けられた主二輪車支持レール(23)と二輪車移載装置(17a,17b)を備え、前記二輪車入出庫用中継台(21)は、前記二輪車入出庫装置(2)との間で二輪車(B)の受渡しを行う状態において前記二輪車入出庫装置(2)の主二輪車支持レール(23)と接続状態になる副二輪車支持レール(22)を備え、この主二輪車支持レール(23)と副二輪車支持レール(22)との間の二輪車(B)の受渡しを前記二輪車移載装置(17a,17b)が行うように構成
され、前記入出庫用作業室(7A,7B)には、前記二輪車入出庫用中継台(21)の副二輪車支持レール(22)と平行に隣り合う側壁(43)に二輪車出入り口(44)が設けられ
ている棚式駐輪設備において、
前記二輪車入出庫用中継台(21)は、前記入出庫作業室(7A,7B)での二輪車出し入れ作業を行う上昇限高さと前記二輪車入出庫装置(2)との間の二輪車移載のための下降限高さとの間で昇降する昇降キャレッジ(19)に支持された前記副二輪車支持レール(22)のみから構成され、前記上昇限高さにある前記副二輪車支持レール(22)と前記二輪車出入り口(44)との間を塞ぐ床板(52)が、当該二輪車出入り口(44)側に設けられ、この床板(52)は、二輪車を支持した前記副二輪車支持レール(22)の昇降を許す非作用位置に切換え自在な構成になっている。
【発明の効果】
【0007】
上記本発明の構成によれば、前記二輪車入出庫用中継台が、平面視においてホームポジションに位置する前記二輪車入出庫装置と隣接するように設けられている場合、換言すれば、前記入出庫用作業室が、平面視において前記駐輪棚の延長位置に設けられ、前記二輪車入出庫用中継台上で支持される二輪車の方向が、平面視において前記二輪車入出庫装置の通路の長さ方向に対して直交する向きであっても、前記入出庫用作業室に対する二輪車の出し入れのための床面は、当該入出庫用作業室に対して、平面視において二輪車入出庫装置の通路の長さ方向の前後何れかの側に確保すれば良い。従って、従来のように駐輪棚と前記二輪車入出庫装置の通路とを含む駐輪設備の間口方向の巾(前記通路の長さ方向に対し直角方向の巾)より外側に、入出庫用作業室に対する二輪車の出し入れ作業を行う床面を確保する必要が無くなり、限られた狭い敷地に対しての実施が容易になる。
【0008】
更に本発明の構成によれば、二輪車入出庫用中継台
を構成する副二輪車支持レールに対する二輪車の手作業による出し入れ作業を、
当該副二輪車支持レールと前記二輪車出入り口との間が床板によって塞がれているので、安全且つ容易に行うことが出来る。
しかも副二輪車支持レール(二輪車入出庫用中継台)を昇降させるときには、当該
副二輪車支持レールの昇降を許す非作用位置に前記床板を切り換えておくのであるから、
副二輪車支持レールに前記床板を設ける場合と比較して、昇降する二輪車入出庫用中継台
(副二輪車支持レール)を軽量化出来るだけでなく、当該二輪車入出庫用中継台
(副二輪車支持レール)に併設される二輪車移載装置が前記床板に関係なく自由に設計することが
出来る。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜
図3において、1は棚式駐輪室であって、この駐輪室1内に、二輪車入出庫装置2と当該二輪車入出庫装置2が走行する通路3の左右両側に並設された2つの駐輪棚4A,4Bが設けられている。そして二輪車入出庫装置2の通路3中の特定箇所、図示例では当該通路3の端部の左右両側には、入出庫用中継搬送装置5A,5Bが配設されている。これら入出庫用中継搬送装置5A,5Bは、棚式駐輪室1の天井を形成する床版6を貫通して二輪車を昇降搬送するもので、床版6上には、当該入出庫用中継搬送装置5A,5Bの上端部を囲うように入出庫作業室7A,7Bが設けられている。
【0011】
駐輪棚4A,4Bは、棚フレーム8に二輪車支持台9を、水平方向と高さ方向とに適当間隔おきに支持させたものである。各二輪車支持台9は、通路3側に前輪が位置する向きで且つ通路3の長さ方向に対して直交する向きで二輪車を支持するものであって、その前輪を支持する前半部が棚フレーム8から通路3側に突出するように、片持ち状に棚フレーム8に支持されている。尚、駐輪棚4A,4Bは、入出庫用中継搬送装置5A,5Bが占有する領域を避けて設ければ良いので、この入出庫用中継搬送装置5A,5Bの下側空間にも、二輪車支持台9を配設することが出来る。
【0012】
二輪車入出庫装置2は、通路3の床面に敷設された下側ガイドレール10と通路3の天井側に架設された上側ガイドレール11とに案内されて通路3内を走行し得るもので、走行駆動手段12と、前後一対の支柱13a,13bに沿って昇降自在に設けられた昇降キャレッジ14a,14bと、この昇降キャレッジ14a,14bを昇降駆動するキャレッジ昇降駆動手段15が設けられ、各昇降キャレッジ14a,14bには、前後一対の支柱13a,13b間に片持ち状に突出する基台16a,16bが突設され、これら各基台16a,16b上に二輪車移載装置17a,17bが搭載されている。尚、キャレッジ駆動手段15は、前後一対の昇降キャレッジ14a,14bを互いに同一レベルで一体に昇降させるものであっても良いし、両昇降キャレッジ14a,14bを各別に昇降駆動出来るものであっても良い。前後一対の昇降キャレッジ14a,14bを一体に昇降させる場合は、基台16a,16bを一体化することも可能である。
【0013】
二輪車入出庫装置2が備える左右一対の二輪車移載装置17a,17bの内、二輪車移載装置17aは、片側の駐輪棚4A及び当該駐輪棚4Aと同一側の入出庫用中継搬送装置5Aとの間で二輪車を移載するものであり、他方の二輪車移載装置17bは、他方の駐輪棚4B及び当該駐輪棚4Bと同一側の入出庫用中継搬送装置5Bとの間で二輪車を移載するものである。両入出庫用中継搬送装置5A,5Bは、棚式駐輪室1内の下降限高さと入出庫作業室7A,7B内の上昇限高さとの間で、昇降用ガイド支柱18に沿って昇降自在な昇降キャレッジ19と、当該昇降キャレッジ19を昇降駆動するキャレッジ昇降駆動手段20を備え、昇降キャレッジ19には、対応する二輪車移載装置17a,17bを支持する基台16a,16bと同一側に基台19aが片持ち状に突設され、この基台19a上に二輪車入出庫用中継台21が付設されている。
【0014】
駐輪棚4A,4Bの各二輪車支持台9、及び入出庫用中継搬送装置5A,5Bの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21は、
図4、
図5、及び
図7に示す副二輪車支持レール22が棚フレーム8上や昇降キャレッジ19の基台19a上に水平に付設されることによって構成され、二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a,14b上の二輪車移載装置17a,17bには、当該二輪車入出庫装置2の走行と昇降キャレッジ14a,14bの昇降運動とによって前記副二輪車支持レール22と一直線状に接続させることが出来る主二輪車支持レール23が設けられている。
【0015】
二輪車移載装置17a,17bには、主二輪車支持レール23の外側で基台16a,16b上に、主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在な可動体25と、この可動体25を前後移動させる可動体駆動手段26が設けられている。可動体25は、基台16a,16b上に固定された主二輪車支持レール23の長さ方向に長いベース部材27に対して主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在に支持された中間可動体28に、主二輪車支持レール23の長さ方向に前後移動自在に支持されている。可動体駆動手段26は、中間可動体28の前端一側部に軸支された案内輪(歯輪など)31、一端がベース部材27の後端側に係止されると共に他端が可動体25の後端側に係止され且つ中間部が前記案内輪31に掛け渡された第一牽引索(チエンなど)32、中間可動体28の後端他側部に軸支された案内輪(歯輪など)33、一端がベース部材27の前端側に係止されると共に他端が可動体25の前端側に係止され且つ中間部が前記案内輪33に掛け渡された第二牽引索(チエンなど)34、中間可動体28の下側辺にその長さ方向に沿って付設されたラックギヤ35、基台16a,16b側に軸支されて前記ラックギヤ35に咬合するピニオンギヤ36、及びこのピニオンギヤ36を正逆回転駆動するモーター37から構成されている。
【0016】
上記構成の可動体駆動手段26によれば、モーター37によりピニオンギヤ36を正転回動させて、ベース部材27に対し中間可動体28を副二輪車支持レール22のある側へ前進移動させると、第一牽引索32が中間可動体28に対し可動体25を牽引して、ベース部材27に対する中間可動体28の移動距離と同一距離だけ可動体25を中間可動体28の移動方向に前進移動させるので、結果として、可動体25が中間可動体28の移動距離の2倍の距離だけベース部材27に対し前進移動することになる。逆にピニオンギヤ36を逆転回動させて、ベース部材27に対し中間可動体28を副二輪車支持レール22のある側とは反対側へ後進移動させると、第二牽引索34が中間可動体28に対し可動体25を牽引して、ベース部材27に対する中間可動体28の移動距離と同一距離だけ可動体25を中間可動体28の移動方向に後進移動させるので、結果として、可動体25が中間可動体28の移動距離の2倍の距離だけベース部材27に対し後進移動することになる。即ち、
図4に示すように、ベース部材27、中間可動体28、及び可動体25のそれぞれほぼ全体が互いに重なる状態が可動体25の中間待機位置とすれば、可動体駆動手段26により可動体25を、前記中間待機位置より前方に所定距離だけ離れた前進限位置と前記中間待機位置より後方に所定距離だけ離れた後退限位置との間で前後進移動させることが出来る。
【0017】
上記構成の可動体25には、その前後両端にそれぞれ溝付きローラー38,39が設けられている。前後両溝付きローラー38,39は、可動体25の前後両端部に上向きに突設された柱状部材40,41の上端内側に左右水平支軸によって自転可能に軸支されている。前記柱状部材40,41は、主二輪車支持レール23の横側方に配置され、前記前後両溝付きローラー38,39は、主二輪車支持レール23の真上に位置するように設けられたもので、後側溝付きローラー38は、主二輪車支持レール23に接近した低位置にあるが、前側溝付きローラー39は、後側溝付きローラー38よりも高い位置にある。副二輪車支持レール22には、後側溝付きローラー38が昇降通過するための切欠き部42が形成されている。
【0018】
尚、入出庫用中継搬送装置5A,5Bは、その昇降キャレッジ19が入出庫作業室7A,7B内の上昇限高さまで上昇したとき、当該昇降キャレッジ19に支持されている二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)の二輪車支持レベルが床版6の床面レベルとほぼ同一になるように構成されている。そして入出庫作業室7A,7Bには、昇降キャレッジ19が上昇限高さまで上昇したときの二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)上との間で二輪車を出し入れするための開閉扉付き二輪車出入り口44が設けられている。又、この入出庫用中継搬送装置5B,5Bの昇降キャレッジ19を下降限高さまで下降させると共に、当該入出庫用中継搬送装置5A,5Bに隣接する定位置で停止する二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a,14bを二輪車入出庫高さ、例えば上昇限高さまで上昇させることにより、当該昇降キャレッジ14a,14b上の主二輪車支持レール23と入出庫用中継搬送装置5A,5Bの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)とが同一レベルで一直線状に接続されるように構成されている。
【0019】
前記入出庫作業室7A,7Bの二輪車出入り口44は、
図8及び
図9に示すように、上昇限高さまで上昇したときの二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)と平行に隣り合う入出庫作業室7A,7Bの側壁43に、当該二輪車入出庫用中継台21の全長より少し短い程度の巾で形成され、この二輪車出入り口44を開閉する開閉扉45が併設されている。この開閉扉45自体は、左右両側に振分け状に開閉される複数枚の扉単体を備えた従来周知のものであって、二輪車出入り口44をほぼ全開出来るものである。
【0020】
この二輪車出入り口44をほぼ全開した状態で、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に二輪車を搬入する作業は次のように行われる。即ち、
図8A〜
図8Cに順番に示すように、二輪車出入り口44に対してほぼ直角向きに押し進めてきた二輪車Bの前輪Bfを副二輪車支持レール22に沿わせるように転回させながら、当該副二輪車支持レール22の溝内に嵌合させる。このとき、当該副二輪車支持レール22の長さ方向の中間位置にある切欠き部42を利用することが出来る。このようにして前輪Bfを副二輪車支持レール22の前端付近まで押し進めたならば、後輪Br側を持上げながら副二輪車支持レール22の方に回して、当該後輪Brを副二輪車支持レール22の後端付近に嵌合させる。以上で、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)の定位置への二輪車の搬入は終了するが、当該二輪車Bは、副二輪車支持レール22に対する前輪Bfと後輪Brの嵌合によりほぼ正立姿勢に保持される。この後、
図10に示すように、開閉扉45を閉動して二輪車出入り口44を閉じれば、入庫作業は完了である。出庫作業は、上記と逆の手順で行なえば良い。
【0021】
尚、上昇限高さで待機する二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)に二輪車を出し入れする際、副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間には、平面視において当該二輪車Bの副二輪車支持レール22から二輪車出入り口44側に張り出す部分、即ち、ハンドルや前籠、後ろ籠などが二輪車入出庫用中継台21と共に昇降する空間を確保しなければならないので、二輪車出入り口44の側から固定の床板を架設しようとすると前記昇降空間を避ける必要があり、効果的に利用出来る広い固定床板を設けることが出来ない。従って、二輪車Bの出し入れ作業を安全に行えるようにするため、
図8A〜
図8C、及び
図10に示すような、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を開閉する可動床板46を設けることが望ましい。
【0022】
上記の可動床板46は、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を閉じて床を形成する作用位置と、上昇限高さにある副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間を開放する非作用位置とに切り換え自在なものであれば如何なる構造のものでも良いが、
図10に基づいて一例を説明すると、開閉扉45の床側レール材45aを支持する支持部材47に固着した軸受け部材48に、床板46の二輪車出入り口44側の側辺を水平支軸49により上下揺動自在に軸支し、この床板46の底部適当箇所と前記支持部材47との間に、前記床板46を水平の作用位置と垂直に垂下する非作用位置との間で上下揺動させるアクチュエーター(例えば電動シリンダーユニットや流体圧シリンダーユニット)50を介装して構成することが出来る。
【0023】
以上のように構成された棚式駐輪設備において、駐輪ユニット1A内の空の二輪車支持台9、例えば駐輪棚4A内の1つの空の二輪車支持台9に二輪車を入庫する場合について説明すると、駐輪棚4Aに併設の入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19を上昇限高さまで上昇させた後、可動床板46を作用位置に切り換えた状態で、入出庫作業室7Aの二輪車出入り口44を開いて入庫対象の二輪車を、先に説明した要領で入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)の定位置に手押し作業で送り入れる。具体的には、前輪Bfを副二輪車支持レール22の前端と切欠き部42との間の定位置に位置させる。この後、二輪車出入り口44の開閉扉45を閉じると共に、可動床板46を非作用位置に切り換える。尚、この前輪Bfを定位置で安定保持させるために、副二輪車支持レール22の底板に、前輪Bfの一部が嵌合する切欠き孔を設ける、定位置から前後両方向への前輪Bfの転動の抵抗となる前後一対の突出部を設ける、などの適当な手段を採用することが出来る。
【0024】
次に、入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19を下降限高さまで下降させると共に、二輪車入出庫装置2を、その昇降キャレッジ14a上の二輪車移載装置17aの可動体25が前記中間待機位置にある状態で、当該二輪車入出庫装置2の走行と昇降キャレッジ14aの昇降とによって、
図12に示すように、平面視においては昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23が入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の副二輪車支持レール22(二輪車入出庫用中継台21)と一直線状に接続し且つ側面視においては二輪車移載装置17aの可動体25が備える後側溝付きローラー38が前記副二輪車支持レール22に対して当該副二輪車支持レール22よりも低い下降限高さに位置する状態、即ち、入出庫用中継搬送装置5Aからの二輪車受取り準備状態にする。
【0025】
図11に示すように、二輪車入出庫装置2を入出庫用中継搬送装置5Aからの二輪車受取り準備状態にした後は、可動体駆動手段26のモーター37を稼働させてピニオンギヤ36を正転駆動し、ラックギヤ35を介して中間可動体28をベース部材27に対し入出庫用中継搬送装置5Aの副二輪車支持レール22が位置している側に前進移動させる。この結果、先に説明した案内輪31と第一牽引索32の働きによって可動体25が、ベース部材27に対する中間可動体28の前進移動距離と同一距離だけ中間可動体28に対して前進移動するので、結果的に、中間待機位置にあった可動体25をベース部材27から前方に離れた前進限位置まで移動させることが出来る。このようにして可動体25が前進限位置に達して停止すると、
図12に示すように、この可動体25が備える後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42の真下に位置すると共に、前側溝付きローラー39が副二輪車支持レール22の前端に隣接する状態になる。
【0026】
可動体25が前進限位置に達して停止すれば、次に昇降キャレッジ14aを上昇させ、主二輪車支持レール23を側面視において副二輪車支持レール22と同一レベルで接続する状態にすると同時に、二輪車移載装置17aを、後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42を上向きに通過して当該副二輪車支持レール22より少し上方に突出する、副二輪車支持レール22に対する上昇限高さまで上昇させる。この結果、
図13に示すように、副二輪車支持レール22上の定位置に支持されている二輪車Bの前輪Bfの後側低位置に後側溝付きローラー38が位置すると共に、当該二輪車Bの前輪Bfの前側高位置に前側溝付きローラー39が位置する状態になる。尚、このときの前側溝付きローラー39の高さは、二輪車Bの前輪Bfの車軸レベルより高くならない高さが望ましい。
【0027】
次に可動体駆動手段26のモーター37を稼働させてピニオンギヤ36を逆転駆動し、ラックギヤ35を介して中間可動体28を後進移動させると、先に説明した案内輪33と第二牽引索34の働きによって可動体25が、ベース部材27に対する中間可動体28の後進移動距離と同一距離だけ中間可動体28に対して後進移動するので、結果的に可動体25を、中間可動体28と共にベース部材27に重なる中間待機位置(
図14参照)に向けて後進移動させることが出来る。この可動体25の後進移動によって、副二輪車支持レール22上で支持されていた二輪車Bは、その前輪Bfがその直後に位置する後側溝付きローラー38によって可動体25の移動方向に押されることにより、副二輪車支持レール22上から二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上に、前輪Bf及び後輪Brの転動を伴いながら前進移動することになる。
【0028】
可動体25を
図14に示す中間待機位置を超えて更に後進移動させ、
図15に示す後退限位置まで後進移動させて停止させると、可動体25の後側溝付きローラー38によって可動体25の後進方向に押されて移動する二輪車Bは、図示のように、その前輪Bfと後輪Brの両方が副二輪車支持レール22上から主二輪車支持レール23上に乗り移ることになり、入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)から二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23への二輪車Bの移載が完了する。尚、この二輪車移載作用において、後側溝付きローラー38は、副二輪車支持レール22の切欠き部42の真上位置から主二輪車支持レール23の後端近傍の位置まで、主副両二輪車支持レール22,23の上側を後進移動し、前側溝付きローラー39は、主二輪車支持レール23の前端外側位置から主二輪車支持レール23の後端外側位置まで、当該主二輪車支持レール23の上側を後進移動することになるが、このとき、各ローラー38,39を上端内側に軸支する柱状部材40,41は、主副両二輪車支持レール22,23の外側を当該主副両二輪車支持レール22,23に沿って移動することになる。
【0029】
二輪車支持台9を構成している副二輪車支持レール22と入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22とは同一であり、二輪車支持台9を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係と、入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係も全く同一であるから、以上のようにして二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23に移載した二輪車Bを駐輪棚4A内における入庫対象の二輪車支持台9の副二輪車支持レール22上に移載入庫することも、先に説明した主二輪車支持レール23上への二輪車移載動作を逆の順序で実行させれば良い。
【0030】
即ち、以上のようにして二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23への二輪車Bの移載が完了したならば、当該昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23を、二輪車入出庫装置2の走行と昇降キャレッジ14aの昇降とにより、駐輪棚4A内における入庫対象の二輪車支持台9の副二輪車支持レール22と平面視及び側面視の何れにおいても一直線状になるように接続させる。この後、入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)から二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上への二輪車移載動作を逆の順序で実行させることにより、可動体25が
図15に示す後退限位置から
図13に示す前進限位置まで、二輪車支持台9の副二輪車支持レール22に対する上昇限高さにおいて前進移動するのに伴って、主二輪車支持レール23上の二輪車Bが、その前輪Bfが前側溝付きローラー39によって副二輪車支持レール22の方に押されることにより主二輪車支持レール23上から二輪車支持台9の副二輪車支持レール22上の定位置まで、前輪Bf及び後輪Brの転動を伴いながら移動し、当該二輪車Bの全体が二輪車支持台9(副二輪車支持レール22)上で支持される状態になる。
【0031】
この後、二輪車支持台9(副二輪車支持レール22)に対する可動体25の下降限高さへの下降により、後側溝付きローラー38が副二輪車支持レール22の切欠き部42を下向きに通過し(
図12参照)、続く可動体25の前進限位置から中間待機位置までの後進移動により、
図11に示すように前後両溝付きローラー38,39が可動体25と共に中間待機位置に復帰する。
【0032】
以上で、二輪車Bを駐輪棚4A内の入庫対象の二輪車支持台9(副二輪車支持レール22)上に移載入庫する作業が終了するが、先に説明したように、二輪車支持台9を構成している副二輪車支持レール22と入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22とは同一であり、二輪車支持台9を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係と、入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21を構成している副二輪車支持レール22と二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23との関係も全く同一であるから、駐輪棚4A内の二輪車支持台9(副二輪車支持レール22)に支持されている出庫対象の二輪車の出庫作業は、上記の入庫作業の手順を逆に実行すれば良いことは容易に理解出来る。
【0033】
この場合、出庫される二輪車Bは、当然ながら二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14a上の主二輪車支持レール23上から入出庫用中継搬送装置5Aを経由して入出庫作業室7A内に搬出される。即ち、入出庫作業室7A内の所定レベル(上昇限高さ)まで入出庫用中継搬送装置5Aの昇降キャレッジ19上の二輪車入出庫用中継台21(副二輪車支持レール22)が上昇停止したならば、可動床板46が作用位置に切り換えられた後に二輪車出入り口44が開放されるので、入庫時とは逆に、先ず後輪Brを副二輪車支持レール22上から持ち上げて外側へ回し、その後、前輪Bfを例えば切欠き部42を利用して副二輪車支持レール22上から副二輪車支持レール22上から外側へ引き出し、副二輪車支持レール22に対して直角向きで二輪車Bを後退移動させれば良い。
【0034】
又、駐輪棚4B内の二輪車支持台9に二輪車Bを入庫するとき、或いは駐輪棚4B内の二輪車支持台9に収納されている二輪車Bを出庫するときは、入出庫作業室7Bと入出庫用中継搬送装置5B、及び二輪車入出庫装置2の昇降キャレッジ14b上の主二輪車支持レール23と二輪車移載装置17bが使用されて、上記と全く同様に行われることは、説明を待つまでもなく明白である。
【0035】
尚、入出庫作業室7A,7Bにおける二輪車Bの出し入れ作業に、
図8及び
図10に示した可動床板46を利用する場合、
図8に示すようにこの可動床板46上の二輪車Bの前輪Bfの転動経路を決める一対の低いガイドレール51を突設するか又は、前記前輪Bfの転動経路を可動床板46に刻設した凹溝によって形成することが出来る。
【0036】
尚、図16に示す構成は、本発明の技術的範囲に含まれないもの参考例であるが、この参考例では、入出庫用中継搬送装置5A,5Bにおける昇降キャレッジ19の基台19aに、副二輪車支持レール22と二輪車出入り口44との間の空間を塞ぐ固定床板52を
設けている。この場合、図示のように、昇降キャレッジ19の基台19aに取り付けられている二輪車移載装置17a,17bの動作、具体的には可動体25やこの可動体25に取り付けられている溝付きローラー38,39の支持部材である柱状部材40,41が前後移動時に前記床板52と干渉しないように、当該可動体25や柱状部材40,41の前後移動経路を確保するための切欠き部53を固定床板52に形成しなければならない。この切欠き部53を最小限にするためには、固定床板52を前記可動体25よりも上側に配置し、柱状部材40,41のみが前後移動する切欠き部53とすることが出来る。