特許第5787254号(P5787254)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5787254押し寿司成形装置および押し寿司成形方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5787254
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】押し寿司成形装置および押し寿司成形方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 1/10 20060101AFI20150910BHJP
【FI】
   A23L1/10 G
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-88420(P2011-88420)
(22)【出願日】2011年4月12日
(65)【公開番号】特開2012-217418(P2012-217418A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年3月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】591094262
【氏名又は名称】鈴茂器工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101971
【弁理士】
【氏名又は名称】大畑 敏朗
(72)【発明者】
【氏名】小根田 育冶
(72)【発明者】
【氏名】大澤 賢明
【審査官】 坂崎 恵美子
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−239454(JP,A)
【文献】 特開2005−006639(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3131644(JP,U)
【文献】 特開平10−017911(JP,A)
【文献】 特開平07−000129(JP,A)
【文献】 特開平03−160965(JP,A)
【文献】 特開2000−245370(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 1/10
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/WPIDS/FROSTI/FSTA(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸に回転自在に軸支され、駆動手段に接続されて回転されるピニオンと、
縦方向に配列され、前記ピニオンと噛合して当該ピニオンの回転力を伝達する複数のアイドラーギアを有するギア列と、
前記ギア列に含まれ、互いに逆方向に回転するピニオンと噛合して直線的且つ相互に平行または一直線上となるように移動し、相互に近接、離間される上下一対のラックギアと、
該各ラックギアに設けられ、前記各ラックギアの移動に伴って移動し、相互に近接、離間される上下一対の押圧部材と、
シート状の米飯を含む寿司材が積層して投入される成形型枠と、
前記成形型枠が載置される載置台と、
前記成形型枠の内壁に沿って上下動可能に係合され、前記成形型枠内に投入された寿司材を上下方向から挟むように設けられる上下一対の板状部材と、
を備え、
上側の前記押圧部材には、前記成形型枠の一部と当接し、スプリングの伸縮によって当該成形型枠の前記載置台からの浮き上がりを防止する押さえ部材が設けられており、
前記駆動手段の駆動に伴って、前記一対の押圧部材が互いに近接するように動作された際に、上側の前記押圧部材が上側の前記板状部材に、下側の前記押圧部材が下側の前記板状部材にそれぞれ当接して、前記寿司材を上下方向から圧縮するように構成されることを特徴とする押し寿司成形装置。
【請求項2】
前記駆動手段は、前記ピニオンを正逆回転させるように手動で動作されるハンドルで構成されることを特徴とする請求項1に記載の押し寿司成形装置。
【請求項3】
前記駆動手段は、前記ピニオンを正逆回転させる電動モータで構成されることを特徴とする請求項1記載の押し寿司成形装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れかに記載の押し寿司成形装置を用いた押し寿司成形方法であって、
前記ピニオンを正転させて前記一対の押圧部材を近接させ、前記一対の板状部材により前記成形型枠内の寿司材に上下方向から圧縮力を与える第1の工程と、
前記ピニオンを逆転させて前記一対の押圧部材を離間させ、前記一対の板状部材による前記成形型枠内の寿司材への圧縮力を開放する第2の工程と、
前記ピニオンを再度正転させて前記一対の押圧部材を近接させ、前記一対の板状部材により前記成形型枠内の寿司材に上下方向から再度圧縮力を与える第3の工程と、
を有することを特徴とする押し寿司成形方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押し寿司を圧縮成形することが可能な押し寿司成形装置および押し寿司成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に押し寿司は、寿司飯を木箱に詰めその上に魚貝類、肉類などの具材を並べ、人の手で圧力をかけて製造する。
【0003】
しかし、このような方法により反復連続して押し寿司を製造することは作業者にとっては重労働であり、自動化を求める要望があった。
【0004】
このような要望に応えるべく、種々の押し寿司成形装置が提案されている。
【0005】
例えば、特開2009−39077号公報には、押し寿司成形用型に入れられた押し寿司の材料(寿司材)に圧を加える押圧手段と、押圧手段を吊り下げ支持する支持手段と、支持手段を上下動させる駆動手段と、押圧手段と支持手段との間に設けられ、押圧手段が押し寿司の材料に圧を加えるときに圧縮されるばねと、押圧手段の下降始点から下降終点までの距離をばねの圧縮始点に応じて可変とする制御手段とを具備する押し寿司製造装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−39077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記従来の技術では、押し寿司成形用型に投入された寿司材に対して上方からのみ圧力が加わる仕組みであるため、全体に満遍なく水分や空気が抜けないようになる。
【0008】
そのため、製造された押し寿司において、寿司材が十分に押し固められた部位と、緩く押し固められた部位ができてしまうという不具合があった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、寿司材の水分や空気を全体に満遍なく抜いて食感の良い押し寿司を製造することのできる押し寿司成形装置および押し寿司成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の押し寿司成形装置は、回転軸に回転自在に軸支され、駆動手段に接続されて回転されるピニオンと、縦方向に配列され、前記ピニオンと噛合して当該ピニオンの回転力を伝達する複数のアイドラーギアを有するギア列と、前記ギア列に含まれ、互いに逆方向に回転するピニオンと噛合して直線的且つ相互に平行または一直線上となるように移動し、相互に近接、離間される上下一対のラックギアと、該各ラックギアに設けられ、前記各ラックギアの移動に伴って移動し、相互に近接、離間される上下一対の押圧部材と、シート状の米飯を含む寿司材が積層して投入される成形型枠と、前記成形型枠が載置される載置台と、前記成形型枠の内壁に沿って上下動可能に係合され、前記成形型枠内に投入された寿司材を上下方向から挟むように設けられる上下一対の板状部材と、を備え、上側の前記押圧部材には、前記成形型枠の一部と当接し、スプリングの伸縮によって当該成形型枠の前記載置台からの浮き上がりを防止する押さえ部材が設けられており、前記駆動手段の駆動に伴って、前記一対の押圧部材が互いに近接するように動作された際に、上側の前記押圧部材が上側の前記板状部材に、下側の前記押圧部材が下側の前記板状部材にそれぞれ当接して、前記寿司材を上下方向から圧縮するように構成されることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の本発明の押し寿司成形装置は、請求項1に記載の発明について、前記駆動手段は、前記ピニオンを正逆回転させるように手動で動作されるハンドルで構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の本発明の押し寿司成形装置は、請求項1に記載の発明について、前記駆動手段は、前記ピニオンを正逆回転させる電動モータで構成されることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の本発明の押し寿司成形方法は、請求項1から請求項3の何れかに記載の押し寿司成形装置を用いた押し寿司成形方法であって、前記ピニオンを正転させて前記一対の押圧部材を近接させ、前記一対の板状部材により前記成形型枠内の寿司材に上下方向から圧縮力を与える第1の工程と、前記ピニオンを逆転させて前記一対の押圧部材を離間させ、前記一対の板状部材による前記成形型枠内の寿司材への圧縮力を開放する第2の工程と、前記ピニオンを再度正転させて前記一対の押圧部材を近接させ、前記一対の板状部材により前記成形型枠内の寿司材に上下方向から再度圧縮力を与える第3の工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、寿司材を上下方向から均等に圧縮できるので、寿司材の水分や空気を全体に満遍なく抜いて食感の良い押し寿司を製造することができるという効果がある。
また、成形型枠の前記載置台からの浮き上がりを防止して、より安定的に食感の良い押し寿司を量産することができるという効果がある。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、簡易且つ安価な構成で、寿司材を上下方向から均等に圧縮して、食感の良い押し寿司を製造することができるという効果がある。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、効率的に寿司材を上下方向から均等に圧縮して、食感の良い押し寿司を量産することができるという効果がある。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、寿司材を上下方向から段階的に圧縮して、寿司材の水分や空気を全体に満遍なく抜いて食感の良い押し寿司を製造することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の内部構成を示す側面断面図である。
図2】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の内部構成および動作を示す側面断面図である。
図3】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の内部構成および動作を示す側面断面図である。
図4】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の内部構成および動作を示す側面断面図である。
図5】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の内部構成および動作を示す側面断面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の動作の流れを示す説明図である。
図7】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の全体構成を示す斜視図である。
図8】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の全体構成を示す左側面図である。
図9】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の全体構成を示す右側面図である。
図10】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の全体構成を示す正面図である。
図11】本発明の実施の形態に係る押し寿司成形装置の全体構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
図1から図5の内部構造を示す断面図を参照して、本実施の形態に係る押し寿司成形装置M1の構成について説明する。
【0023】
図1に示すように、寿司成形装置M1は、回転軸10に回転自在に軸支され、駆動手段の一種としてのアーム状のハンドル11に接続されて回転される旋回駆動ギア12(ピニオンの一例)を備える。
【0024】
また、縦方向に配列され、旋回駆動ギア12と噛合して当該旋回駆動ギア12の回転力を伝達する複数(本実施の形態では2個)のアイドラーギア13を有するギア列Gと、ギア列Gに含まれ、互いに逆方向に回転するピニオン(駆動ピニオン)14a、14bと噛合して直線的且つ相互に一直線上となるように移動し、相互に近接、離間される上下一対のラックギア15a、15bとを備える。
【0025】
なお、ラックギア15a、15bは、相互に一直線上となるように移動する場合に限らず、相互に平行となるように移動する位置に配置すること(即ち、一直線上となる位置から何れかのラックギア15a、15bがある程度離れた位置関係とすること)も考えられる。
【0026】
さらに、各ラックギア15a、15bに設けられ、各ラックギア15a、15bの移動に伴って移動し、相互に近接、離間される上下一対の押圧部材16a、16bが設けられている。
【0027】
また、他の装置等で成形されたシート状の米飯や各種具材を含む寿司材100が積層して投入される成形型枠20と、該成形型枠20の内壁に沿って上下動可能に係合され、成形型枠20内に投入された寿司材100を上下方向から挟むように設けられる上下一対の板状部材21a、21bとを備える。
【0028】
そして、作業者によるアーム状のハンドル11の駆動に伴って、一対の押圧部材16a、16bが互いに近接するように動作された際に、上側の押圧部材16aが上側の板状部材21aに、下側の押圧部材16bが下側の板状部材21bにそれぞれ当接して、寿司材100を上下方向から圧縮するように構成されている。
【0029】
本実施の形態に係る寿司成形装置M1は、成形型枠20が載置される載置台200をさらに備え、上側の押圧部材16aのアーム部17には、成形型枠20の一部と当接して、当該成形型枠20の載置台200からの浮き上がりを防止する押さえ部材300が設けられている。
【0030】
この押さえ部材300は、上部にスプリング301を備え、押さえ部材300の先端が成形型枠20の一部と当接した状態で伸縮するようになっている。
【0031】
また、アーム状のハンドル11は、旋回駆動ギア12を正逆回転させるように構成されている。
【0032】
なお、本実施の形態では、アーム状のハンドル11を用いる場合について述べたが、これに限らず、回転式のハンドル等を用いることも考えられる。
【0033】
また、本実施の形態では、手動でアーム状のハンドル11を操作して寿司成形装置M1を動作させる場合について述べたが、これに代えて、旋回駆動ギア12を正逆回転させる電動モータを設けるようにしてもよい。
【0034】
次に、図1から図5および図6を参照して、本実施の形態に係る寿司成形装置M1を用いた押し寿司成形方法について説明する。
【0035】
まず、図1に示す初期状態から操作者は、アーム状のハンドル11を掴んで、図2に示すように矢印D1方向に移動させる。
【0036】
これにより、旋回駆動ギア12が矢印A方向に回転され、アイドラーギア13を有するギア列Gが駆動される。
【0037】
そして、ピニオン14a、14bがB1方向、B2方向に回転され、それに連れて上下一対のラックギア15a、15bがピニオン14a、14bと噛合して直線的に移動し、相互に近接される矢印C、D方向に移動する。
【0038】
また、同時に上下一対の押圧部材16a、16bが矢印C、D方向に移動し、上側の押圧部材16aが上側の板状部材21aに、下側の押圧部材16bが下側の板状部材21bにそれぞれ当接して、つまり、板状部材21aと板状部材21bとは相互に平行な状態を保ったままで近接して行き、寿司材100が上下方向から圧縮される。
【0039】
なお、押さえ部材300の先端が成形型枠20の上面と当接して、成形型枠20の載置台200からの浮き上がりが防止される。
【0040】
次いで、図3に示すようにさらに矢印D2方向に移動させる。これにより、矢印E、F方向の圧縮力が付与され、寿司材100が上下方向からさらに圧縮される。
【0041】
次に、図4に示すように矢印D3方向に移動させる。これにより、寿司材100が上下方向からの圧縮力(矢印G、H)が一旦開放される。
【0042】
続いて、図5に示すようにさらに矢印D4方向に移動させる。これにより、矢印I、J方向の圧縮力が付与され、寿司材100が上下方向からさらに圧縮され、押し寿司101が完成される(図6参照)。
【0043】
即ち、寿司成形装置M1を用いた押し寿司成形方法は、次の3段階の工程を有している。
【0044】
(第1の工程)
【0045】
旋回駆動ギア12を正転させて一対の押圧部材16a、16bを近接させ、一対の板状部材21a、21bにより成形型枠20内の寿司材100に上下方向から圧縮力を与える。
【0046】
(第2の工程)
【0047】
旋回駆動ギア12を逆転させて一対の押圧部材16a、16bを離間させ、一対の板状部材21a、21bによる成形型枠20内の寿司材100への圧縮力を開放する。
【0048】
(第3の工程)
【0049】
旋回駆動ギア12を再度正転させて一対の押圧部材16a、16bを近接させ、一対の板状部材21a、21bにより成形型枠20内の寿司材100に上下方向から再度圧縮力を与える。
【0050】
そして、例えば、駆動手段としてアーム状のハンドル11に代えて、電動モータを設ける場合には、前述の第1〜第3の工程をプログラミングしてマイクロコンピュータ等により電動モータを所定のタイミングで正逆回転させるように制御することとなる。
【0051】
図7図11には、本実施の形態に係る寿司成形装置M1の構成例を示す。
【0052】
この構成例では、図7図10等に示すように、上下一対の押圧部材16a、16bは、それぞれ2本ずつ設けられている。
【0053】
また、この構成例では、載置台200は、ステンレスやアルミ材等で構成される台座400に取り付けられている。
【0054】
なお、特に限定されないが、成形型枠20および板状部材21a、21bは、例えばポリエチレンやABS樹脂等の樹脂で形成される。
【0055】
以上述べたように、寿司成形装置M1を用いた押し寿司成形方法によれば、板状部材21aと板状部材21bとは相互に平行な状態を保ったままで近接して寿司材を押し固めることになるので、寿司材100の水分や空気が全体に満遍なく抜かれて食感の良い押し寿司を製造することができる。
【0056】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
【0057】
例えば、前記実施の形態では、第1〜第3の工程を有し、2度押しする寿司成形装置M1を用いた寿司成形方法を示したが、これに限らず、前記第2の工程および第3の工程を省いて、前記第1の工程(即ち、一回の動作)のみで寿司材を押し固めるようにしてもよい。
【0058】
また、寿司成形装置M1を用いて、3度以上にわたって段階的に寿司材を押し固めるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
以上の説明では、本発明に係る押し寿司成形装置および押し寿司成形方法は、例えば、押し寿司やバッテラ等の製造に適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
M1 押し寿司成形装置
10 回転軸
11 アーム状のハンドル
12 旋回駆動ギア
13 アイドラーギア
14a、14b ピニオン
15a、15b ラックギア
16a、16b 押圧部材
17 アーム部
20 成形型枠
21a、20b 板状部材
100 寿司材
101 押し寿司
200 載置台
300 押さえ部材
301 スプリング
400 台座
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11