【文献】
竹内 祐太 Yuta Takeuchi,mailTraveller:位置情報と身体性を利用したメールコミュニケーション Internet<URL:http://www.interaction-ipsj.org/archives/paper2011/interactive/0261/2SCL-15.pdf> mailTraveller: Mail communication using location information and Embodimemt,インタラクション2011予稿集 [online],一般社団法人情報処理学会,2011年 3月11日,第1-4頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
【0021】
本発明の実施形態に係る通信装置は、送信元および受信先(送信先)の2地点の位置から、電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を特定する地域特定手段と、インターネット上の検索機能を利用して、複数の地域に対応する複数の画像を選択する画像選択手段と、複数の画像を前記電子メールに添付する画像添付手段と、を含むことを特徴としている。
【0022】
本実施形態に係る通信装置では、ユーザが電子メールを作成後、自動的に認識および選定されたキーワードに基づいて、RSS機能やインターネット上の検索機能によって収集された複数の画像を、電子メールに添付し送信することによって、上記課題を解決する。
【0023】
あるいは、本実施形態に係る通信装置では、送信された電子メールに、自動的に前述した方法で取得された複数の画像を、添付することによって、上記課題を解決する。
【0024】
添付される画像の収集方法は、送信側および受信側のメールアドレスのドメイン(例: .jp, .uk)などの情報から、送信者と受信者の場所を特定し、送信者から受信者の場所に行くために通過する複数の地域を選択し、この選択された複数の地域に関する情報を、RSS機能やインターネット上の検索機能を用いて、Webページなどの情報から収集し、そのWebページに掲載されている複数の画像を電子メールに添付する。
【0025】
次に、本発明の実施形態の特徴について説明する。
【0026】
本発明の実施形態は、電子メールに、インターネット上の検索機能によって自動的に収集した複数の地域に係る画像を、添付している。これにより、これまで煩わしかった電子メールへの画像選定・添付したりすること解消している。本発明の実施形態は、自動的に複数の画像を電子メールに添付し、受信先のユーザへ提供するための機能およびそれを実現するための装置である。さらに、電子メールの利便性を確保しつつも、ユーザ自身が意識すること無く、ダイレクトメールで送ったときのような送付するときの楽しさや受け取ったときの嬉しさを付与することができる。
【0027】
具体的な例として、日本にいるユーザがイギリスのユーザから電子メールを受けるとする。その電子メールは、イギリスから日本への直線距離上にある国々を渡ってきたという仮定の下に、送信元の国およびそれらの国々に関する複数の画像を自動的に取得する。その取得した複数の画像を電子メールに添付し、どの国からどの国々を通ってきたのかということを示すことにより、電子メールを送付する楽しさや渡ってきた経緯を知ることにより旅をしたときの感覚などを提供する。この機能は、ルータやパーソナルコンピュータなどの通信装置に搭載されているものを想定しており、電子メールの作成および送受信するためのメーラの機能の一部あるいはそれに連結する機能を想定している。
【実施例1】
【0028】
図1を参照して、本発明の第1の実施例に係る通信装置101について説明する。
図1に関する通信装置101は、送信元で本発明を実現した場合の構成である。したがって、通信装置101は、送信側通信装置と呼ばれる。
【0029】
図示の送信側通信装置101は、メール作成機能部102と、記憶部108に接続された位置情報読取機能部103および地域選択機能部104と、インターネット上の検索機能110に接続された地域情報収集機能部105および画像判断機能部106と、画像添付機能部107とを有する。送信側通信装置101は、メール送信機能部109を介してインターネット網111に接続されている。
【0030】
送信側通信装置101は、ルータやパーソナルコンピュータに該当する。メール作成機能部102、位置情報読取機能部103、地域選択機能部104、地域情報収集機能部105、画像判断機能部106、および画像添付機能部107は、プログラム制御によって動作する。
【0031】
メール作成機能部102は、あらかじめ送信側通信装置101に搭載されているメーラの機能あるいは本発明の第1の実施例の機能の一部を想定している。
【0032】
位置情報読取機能部103は、電子メールのメールアドレスのドメインなどから地域情報を特定する機能を有する。例えば、記憶部108は、.jpなら日本、.ukならイギリス、.caならカナダといったように、国別コードのリストを保有しており、位置情報読取機能部103は、送信された電子メールの国別コードと受信側の国別コードを、上記リストを参照して国名に変換する(
図3参照)。
【0033】
地域選択機能部104は、あらかじめ記憶部108に登録してある複数の地域の中から、複数の特定の地域を選択する機能を備える。ここで、あらかじめ登録してある複数の地域とは、任意に登録した主要な国名やその都市を登録したものであって、地域選択機能部104は、その中から複数の特定の地域を選択する機能を有しているものとする(
図3および
図6参照)。もし仮に該当する地域が5件あり、選択される複数の特定の地域が4件と制限を設けていた場合、地域選択機能部104は、送信者の所在する地域に近い順に、複数の特定の地域を選定するなどの作業をするものとする。
【0034】
地域情報収集機能部105は、地域選択機能部104が選択した複数の特定の地域に関するWebページなどの情報を収集する機能で、RSSやインターネット上の検索などのキーワードによる検索機能を有する。
【0035】
画像判断機能部106は、地域情報収集機能部105で収集されたWebページ上にある地域情報から、画像データを判断する機能である。画像データを判定するには、主に、そのデータが一般的に用いられる画像データフォーマット(jpg.など)に対応しているか否かを判断し、該当するデータを画像と判定する。
【0036】
画像添付機能部107は、画像データを送付されてきた電子メールに添付する機能を有する。
【0037】
メール送信機能部109は、複数の画像を電子メールに添付した後、送信する機能を有する。本機能は、本発明の第1の実施例の一部の機能あるいはあらかじめ搭載されているメーラの機能を利用する。
【0038】
次に、
図1に加えて
図2をも参照して、送信側通信装置101の機能部毎の動作や詳細について説明する。
図2は本機能のフローを示している。
【0039】
送信側通信装置101に搭載されているメール作成機能部102で、ユーザが電子メールを作成し終えて送信する行為をした後、位置情報読取機能部103は、電子メールの送信者および受信者のメールアドレスのドメインを参照し、そのドメインに記載されている国別コードに基づいて、国名を割り出す(ステップS1)。
【0040】
図3を参照して、国別コードについて詳細に説明する。
【0041】
本発明の第1の実施例で対応する国別コードは、
図3に示す国別コードの数以上を有しているものとする。この国別コードの保存は、記憶部108が担うものとする。送信者の電子メールアドレスの国別コードが
図3中あるいはそれ以上に登録されている国別コードに該当しない場合は、破棄するなど、本発明の第1の実施例における機能は、位置情報読取機能部103以降行わないものとする。
【0042】
送信元および受信先における地域の情報を収集する場合、位置情報読取機能部103は、電子メールの送信元のメールアドレスの国別コードが、
図3中あるいはそれ以上に登録されている国別コードに該当する場合、該当する国別コードの日本語表記あるいは英語表記の国名を参照する(
図3中の左から2列目および3列目参照)。そして、位置情報読取機能部103は、この日本語表記あるいは英語表記の国名をキーワードとして地域の情報を収集する。日本語表記および英語表記を用いるかの選択は任意である。
【0043】
具体例としては、位置情報読取機能部103が、送信元および受信先のメールアドレスのドメインにおける国別コードを参照した結果、”.uk”および”.jp”をそれぞれ参照した場合、それぞれ、イギリスおよび日本に対応付ける。
【0044】
このように、位置情報読取機能部103は、記憶部108と協働して、送信元および受信先の2地点の位置を取得する位置情報取得手段として働く。
【0045】
地域選択機能部104では、国別コードによって割り出された国名をもとに、電子メールを通過してきたと仮定する複数の地域の情報を選択する(ステップS2)。
【0046】
図4および
図5に、割り出された国・地域および通過してきたと仮定された複数の地域の選択についてのイメージを示す。2地点の位置(上述の具体例ではイギリスと日本)が選択されたら、地域選択機能部104は、2地点間を結ぶ直線上に近い地域を複数選択する。これらの地域は、記憶部108に、あらかじめ選択されるべき複数の地域として登録されており、直線に近い複数の地域が選択されるようにする。
【0047】
また、あらかじめ設定した選択する地域数を限定しているときには(ステップS3のNO)、地域選択機能部104は、送信者の所在地域から近い順に限度数まで複数の地域を選択する(ステップS4)(
図2のパート1)。
【0048】
次に、地域選択機能部104における、複数の特定の地域の選択の方法について、詳細に説明する。
【0049】
上述したように、この選択する複数の特定の地域は、あらかじめ選択されるべき複数の地域として登録されたものであり、その登録された複数の地域は、
図3あるいは
図3中に示されている数以上の国々が該当する。2地点とその間にある地域自体のデータベースおよび選択された国や地域の物理的位置関係に相当するデータベースの保存は、記憶部108が担う。物理的距離が近いかどうかを判断は、地図上に升目を表示して、送信元および受信先の2地点間の線上に該当する升目にある地域あるいはその隣接する升目にある地域を、選択されるべき複数の特定の地域とする(
図6参照)。
図6中の登録されている地域は、
図3中にある国名あるいは
図3中にある国の数以上に登録されている国名に対応する。
【0050】
このように、地域選択機能部104は、記憶部108と協働して、取得した2地点の位置から、電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を選択する地域選択手段として働く。
【0051】
したがって、位置情報読取機能部103と地域選択機能部104との組み合わせは、記憶部108と協働して、送信元および受信先の2地点の位置から、電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を特定する地域特定手段として動作する。
【0052】
地域情報収集機能部105は、
図4で選択された送信元および受信先の2地点および、あるいはその間の国や地域名をキーワードとして、その地域に関するWebページを参照しに行く(ステップS5)。参照の方法としては、検索において有力な該当ページであることやアップロード時刻の順番で優先的にヒットするような動作をする。
【0053】
次に、地域情報収集機能部105における地域に関する情報の収集方法について詳細を説明する。
【0054】
地域の情報を収集するために用いるキーワードは、
図3中に記載されているような国別コードに対応した日本語表記あるいは英語表記の国名を用いる。その国名をキーワードとして、地域情報収集機能部105は、インターネット上に存在するWebページの検索を行う。検索は、RSS(RDF Site Summary)やインターネット上にある検索機能110を用いて行う。検索された結果から情報を1つあるいは指定されている数を選択する必要がある。この方法については、キーワードに最も該当しそうなWebページ、キーワードで最も参照されているWebページあるいはキーワードに該当するWebページが時間的に最新順で選択するようにする。
【0055】
このように、地域情報収集機能部105は、インターネット上にある検索機能110を利用して、上記特定(選択)した複数の地域に関する情報を、複数の地域情報として収集する地域情報収集手段として働く。
【0056】
画像判断機能部106では、参照しているWebページ上の画像データのみを選択する。画像データであるかは、画像データに用いられるフォーマット(jpg.など)であるかに基づいて判断する。もし仮に取得したWebページに画像データが無い場合は(ステップS6のNO)、その次に該当するWebページを参照する(ステップS7)(
図2のパート2)。
【0057】
次に、画像判断機能部106における機能の詳細について説明する。
【0058】
画像判断機能部106は、検索されたWebページを参照し、Webページ上に画像データがあるかどうかを判別する。画像データとして認識するのは、JPEG(joint photographic experts group)、PDF(portable document format)、PNG(portable network graphics)、RAWおよびそれ以外のWebページに掲載することのできるフォーマットとする。画像判断機能部106は、地域情報収集機能部105で対応しているフォーマット情報が、Webページ上のフォーマットに一致した際に、画像データを認識し、認識された画像データのみを取得する。検索されたWebページ上に複数の該当画像が存在する場合、画像判断機能部106は、Webページに記載される順番などで画像を取得する。
【0059】
このように、画像判断機能部106は、上記収集した複数の地域情報から、複数に地域に対応する複数の画像を取得する画像取得手段として働く。
【0060】
したがって、地域情報収集機能部105と画像判断機能部106との組み合わせは、インターネット上の検索機能110を利用して、複数の地域に対応する複数の画像を選択する画像選択手段として動作する。
【0061】
画像添付機能部107は、取得された複数の画像データを送信されてきた電子メールに添付する作業を行う(ステップS8)。
【0062】
図7に電子メールに添付された複数の画像のイメージを示す。画像1から画像4は、それぞれ、選択された国々に関する写真を添付している。
【0063】
次に、画像添付機能部107における機能の詳細について説明する。
【0064】
画像を添付する機能は、MIME(Multipurpose Internet Mail Extension)などを用いて電子メール上での画像を追加・表示できる機能、あるいはあらかじめ搭載されているメーラの機能を用いて行う。画像を添付する数の制限は、地域選択機能部104がすでに制限した数のみの地域を選択しているので、画像添付機能部107では行わない。したがって、画像添付機能部107は、画像数を認識することなく、画像判断機能部106より以前の工程で提供(制限)された数の地域に対応する複数の画像を、電子メールに添付する作業を行う(
図7参照)。
【0065】
すなわち、画像添付機能部107は、複数の画像を電子メールに添付する画像添付手段として働く。
【0066】
最後に、メール送信機能部109を通して、複数の画像が添付された電子メールの送信を行う。
【0067】
本発明の第1の実施例の機能において、送信側のユーザと受信側のユーザの国別コードが同じ場合について説明する。
【0068】
国別コードが同じ場合では、国の区別をすることが不可能である。また国ごとの都市については国別コードから識別できるものではない。そのため国別コードが同じ場合は、送信元および受信先の電子メールアドレスにおけるドメインの国別コードに対応する国や対応する国の周辺地域に関する情報を取得し、画像を添付する動作をする。国別コードに対応する国に関しての情報を取得するのは、一つの国のみの情報となるが、上記で記述した方法で情報を取得することができる。
【0069】
周辺地域に関する情報については、まず周辺地域を規定する(
図8参照)。
図8では、上記のように升目などで地図上での位置(物理的距離)を特定し、あらかじめ任意に指定した升目内にある国を周辺地域として選定することを行う。ここで任意に指定した升目は、本通信装置101に登録しておく。具体例として、送信元および受信先の電子メールアドレスの国別コードが、それぞれ、.auだったとした場合、升目が上下左右3つ分の範囲を周辺地域として認識し、.nzを周辺地域として選定する。
【0070】
次に、送信元の地域を別の方法で割り出す方法を説明する。
【0071】
本方法では国や地域をさらに細分化して特定することにも役立つ。上述ではメールアドレスのドメインの国別コードで割り出していたが、メールで使用する言語やメール中に署名されている電話番号によっても割り出せるものとする。
【0072】
使用言語で割り出す方法としては、送付されてきたメール情報中にロケールの言語コードを参照する。例えば、jaなら日本、en-caならカナダというように変換を行う。
【0073】
次に、電話番号によって検出する方法を説明する。
【0074】
メール本文中の署名などに記載されている電話番号で、国名や地域を割り出せる部分のみ参照し、国名や地域名に変換する。例えば、+81 3 なら日本の東京、03-なら東京といったように特定できるようにする。読み取りの方法としては、国と地域に対応する言語コードや電話番号情報を保持し、対応する国名や地域名に変換することによって行う。また、使用方法として、言語コードで国を特定し、国名を特定した後、その国名に基づいたメール中にある電話番号から地域を特定することにより、更なる地域特定の精度が向上する。
【0075】
また、受信先の地域を割り出す方法については、本機能が搭載されているパーソナルコンピュータなどの通信機器で使われているオペレーティングシステムの使用言語を参照し、国名に変換する。
【0076】
たとえば、日本語使用中の場合は、日本を国名に割り当てる。この地域を割り出す方法で、送信元および受信先のユーザの国名あるいは地域名が同じ場合は、上述した同様の方法で、送信元および受信先の国や地域あるいはその周辺国や地域を選択し、画像を検索するように動作する。
【0077】
また、地域情報収集機能部105において、送信元あるいは受信先のユーザの興味に合う画像を選択できるようにするため、自動的に取得される国や地域の他に、ユーザに合わせたキーワードを設定できる機能を保持する。そのキーワードを記憶部108で保持する。
【0078】
以上説明した本発明の第1の実施例においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0079】
これまで、画像を電子メールで送付するにあたり、たくさんの画像の中から特定の画像を選択・添付しなければならず、煩わしいことがあった。電子メールでは、自身で梱包するなどの行為が無く安易に送信できてしまっていて、送信者が送付する場所など付加価値的な情報を付加することは、ユーザが気を払わなければならない。送付された物がどのような経緯で送られてきたのかという意識が薄い状態となり、本来メールを送ることや受け取ることの楽しさといった感情や嬉しさといった感情を得るのも希少になっていた。本発明の第1の実施例によって、自身が用意していない画像でも、自動的に画像が取得されるため、電子メールの利便性は確保しつつも、ダイレクトメールで送ったときのような、送付するときの楽しさや受け取ったときの嬉しさを、ユーザ自身が意識すること無く付与することができる。
【0080】
また、特に異国間での電子メールのやり取りを行えば、これまでの電子メールでは、ユーザがネットワーク上の認識できない様々な通信装置を経由して送られていたため、送付される過程が一般的なユーザに意識されることが無かった。本発明の第1の実施例では、その電子メールが届くまでの間に、どのようなところを通って送られてきたのかといった擬似的な旅行の感覚をユーザに与える楽しさを提供することや、現在世界各国で起こっている事象が画像を通して把握することができ、他の国への関心を高めることができる。
【0081】
尚、送信側通信装置101は、コンピュータによって実現され得る。コンピュータは、周知のように、中央処理装置(CPU)と、データを格納する記憶装置と、プログラムを格納するプログラム用メモリ(ROM)とを備える。記憶装置は、記憶部108として働く。そして、プログラム用メモリ(ROM)に格納されたプログラムを読み出すことにより、CPUは、メール作成機能部102、位置情報読取機能部103、地域選択機能部104、地域情報収集機能部105、画像判断機能部106、および画像添付機能部107の機能を実現する。
【実施例2】
【0082】
上述した第1の実施例では、送信元のみで国や地域を選定し画像を取得する動作を行っているが、次に述べる第2の実施例では、受信側のみで同様の動作を行う。
【0083】
図9を参照して、本発明の第2の実施例に係る通信装置112について説明する。
【0084】
通信装置112は、メール受信機能部113と、記憶部119に接続された位置情報読取機能部114および地域選択機能部115と、インターネット上の検索機能121に接続された地域情報収集機能部116および画像判断機能部117と、画像添付機能部118とを有する。通信装置112は、表示機能部120およびインターネット網122に接続されている。
図9に関する通信装置112は、送信先(受信先)で本発明を実現した場合の構成である。したがって、通信装置112は、受信側通信装置と呼ばれる。
【0085】
図9においては、メール受信機能部113が電子メールを受信した後、上述した方法で複数の画像を電子メールに添付し、ユーザが表示機能部120で、複数の画像が添付された電離メールを閲覧する構成となる。
【0086】
図9に示すように、本発明の第2の実施例に係る受信側通信装置112に搭載あるいはあらかじめ搭載されているメーラの機能を用いたメール受信機能部113が電子メールを受信したときを引き金として、動作を開始する。その後の、位置情報読取機能部114、地域選択機能部115、地域情報収集機能部116、画像判断機能部117および画像添付機能部118での動作は、上述した各機能と同様であるので、説明を省略する。
【0087】
以上説明した本発明の第2の実施例の効果は、上述した本発明の第1の実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0088】
尚、受信側通信装置112は、コンピュータによって実現され得る。コンピュータは、周知のように、中央処理装置(CPU)と、データを格納する記憶装置と、プログラムを格納するプログラム用メモリ(ROM)とを備える。記憶装置は、記憶部119として働く。そして、プログラム用メモリ(ROM)に格納されたプログラムを読み出すことにより、CPUは、メール受信機能部113、位置情報読取機能部114、地域選択機能部115、地域情報収集機能部116、画像判断機能部117、および画像添付機能部118の機能を実現する。
【0089】
次に、本発明の他の実施例について説明する。
【0090】
送信元あるいは受信先のユーザにとって興味のある画像を添付するため、メールの内容を本通信装置で自動的に判断し、ユーザの特性など関心のあることを考慮した国別の画像を取得する機能を付与することが挙げられる。この場合は、別にメールの内容をキーワードなどの形で抽出し、キーワードとして国や地域名に追加して、RSSやインターネット上の検索機能で情報を取得することで実現できる。
【0091】
以上、実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細は、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0092】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0093】
(付記1) 送信元および受信先の2地点の位置から、電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を特定する地域特定手段と、
インターネット上の検索機能を利用して、前記複数の地域に対応する複数の画像を選択する画像選択手段と、
前記複数の画像を前記電子メールに添付する画像添付手段と、
を含む通信装置。
【0094】
(付記2) 前記地域特定手段は、
前記送信元および前記受信先の2地点の位置を取得する位置情報取得手段と、
該取得した2地点の位置から前記複数の地域を選択する地域選択手段と、
から構成される、付記1に記載の通信装置。
【0095】
(付記3) 前記位置情報取得手段は、前記送信元および前記受信先の電子メールアドレスにおけるドメインの国別コードから、前記2地点の位置を取得する、付記2に記載の通信装置。
【0096】
(付記4) 前記位置情報取得手段は、前記電子メール情報中のロケールの言語コードから、前記2地点の位置を取得する、付記2に記載の通信装置。
【0097】
(付記5) 前記位置情報取得手段は、前記電子メール本文中の電話番号の情報から、前記2地点の位置を取得する、付記2に記載の通信装置。
【0098】
(付記6) 前記地域選択手段は、地図上に升目を表示して、前記送信元および前記受信先の2地点間の線上に該当する升目にある地域あるいはその隣接する升目にある地域を、前記複数の地域
として選択する、付記2乃至5のいずれか1つに記載の通信装置。
【0099】
(付記7) 前記画像選択手段は、
前記複数の地域に関する情報を、複数の地域情報として収集する地域情報収集手段と、
前記複数の地域情報から、前記複数の画像を取得する画像取得手段と、
から構成される、付記1乃至6のいずれか1つに記載の通信装置。
【0100】
(付記8) 前記地域情報収集手段は、前記複数の地域の名前をキーワードとして、当該複数の地域に関するWebページを参照することにより、前記複数の地域情報を収集する、付記7に記載の通信装置。
【0101】
(付記9) 前記画像取得手段は、参照している前記Webページ上の画像データのみを、前記複数の画像として取得する、付記8に記載の通信装置。
【0102】
(付記10) 前記電子メールを作成するメール作成手段と、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを送信するメール送信手段と、
を更に有する、付記1乃至9のいずれか1つに記載の通信装置。
【0103】
(付記11) 前記電子メールを受信するメール受信手段と、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを表示する表示手段と、
を更に有する、付記1乃至9のいずれか1つに記載の通信装置。
【0104】
(付記12) 電子メールに添付すべき画像を選定する画像選定方法であって、
送信元および受信先の2地点の位置から、前記電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を特定する地域特定ステップと、
インターネット上の検索機能を利用して、前記複数の地域に対応する複数の画像を選択する画像選択ステップと、
前記複数の画像を前記電子メールに添付する画像添付ステップと、
を含む画像選定方法。
【0105】
(付記13) 前記地域特定ステップは、
前記送信元および前記受信先の2地点の位置を取得する位置情報取得ステップと、
該取得した2地点の位置から前記複数の地域を選択する地域選択ステップと、
を含む、付記12に記載の画像選定方法。
【0106】
(付記14) 前記位置情報取得ステップは、前記送信元および前記受信先の電子メールアドレスにおけるドメインの国別コードから、前記2地点の位置を取得する、付記13に記載の画像選定方法。
【0107】
(付記15) 前記位置情報取得ステップは、前記電子メール情報中のロケールの言語コードから、前記2地点の位置を取得する、付記13に記載の画像選定方法。
【0108】
(付記16) 前記位置情報取得ステップは、前記電子メール本文中の電話番号の情報から、前記2地点の位置を取得する、付記13に記載の画像選定方法。
【0109】
(付記17) 前記地域選択ステップは、地図上に升目を表示して、前記送信元および前記受信先の2地点間の線上に該当する升目にある地域あるいはその隣接する升目にある地域を、前記複数の地域
として選択する、付記13乃至16のいずれか1つに記載の画像選定方法。
【0110】
(付記18) 前記画像選択ステップは、
前記複数の地域に関する情報を、複数の地域情報として収集する地域情報収集ステップと、
前記複数の地域情報から、前記複数の画像を取得する画像取得ステップと、
を含む、付記12乃至17のいずれか1つに記載の画像選定方法。
【0111】
(付記19) 前記地域情報収集ステップは、前記複数の地域の名前をキーワードとして、当該複数の地域に関するWebページを参照することにより、前記複数の地域情報を収集する、付記18に記載の画像選定方法。
【0112】
(付記20) 前記画像取得ステップは、参照している前記Webページ上の画像データのみを、前記複数の画像として取得する、付記19に記載の画像選定方法。
【0113】
(付記21) 前記地域特定ステップの前に、前記電子メールを作成するメール作成ステップと、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを送信するメール送信ステップと、
を更に含む、付記12乃至20のいずれか1つに記載の画像選定方法。
【0114】
(付記22) 前記地域特定ステップの前に、前記電子メールを受信するメール受信手段と、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを表示する表示手段と、
を更に含む、付記12乃至20のいずれか1つに記載の画像選定方法。
【0115】
(付記23) コンピュータに、電子メールに添付すべき画像を選定させるプログラムであって、前記コンピュータに、
送信元および受信先の2地点の位置から、前記電子メールが通過してきたと仮定した複数の地域を特定する地域特定機能と、
インターネット上の検索機能を利用して、前記複数の地域に対応する複数の画像を選択する画像選択機能と、
前記複数の画像を前記電子メールに添付する画像添付機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0116】
(付記24) 前記地域特定機能は、前記コンピュータに、
前記送信元および前記受信先の2地点の位置を取得する位置情報取得機能と、
該取得した2地点の位置から前記複数の地域を選択する地域選択機能と、
を実現させる、付記23に記載のプログラム。
【0117】
(付記25) 前記位置情報取得機能は、前記送信元および前記受信先の電子メールアドレスにおけるドメインの国別コードから、前記2地点の位置を取得する、付記24に記載のプログラム。
【0118】
(付記26) 前記位置情報取得機能は、前記電子メール情報中のロケールの言語コードから、前記2地点の位置を取得する、付記24に記載のプログラム。
【0119】
(付記27) 前記位置情報取得機能は、前記電子メール本文中の電話番号の情報から、前記2地点の位置を取得する、付記24に記載のプログラム。
【0120】
(付記28) 前記地域選択機能は、地図上に升目を表示して、前記送信元および前記受信先の2地点間の線上に該当する升目にある地域あるいはその隣接する升目にある地域を、前記複数の地域
として選択する、付記24乃至27のいずれか1つに記載のプログラム。
【0121】
(付記29) 前記画像選択機能は、前記コンピュータに、
前記複数の地域に関する情報を、複数の地域情報として収集する地域情報収集機能と、
前記複数の地域情報から、前記複数の画像を取得する画像取得機能と、
を実現させる、付記23乃至28のいずれか1つに記載のプログラム。
【0122】
(付記30) 前記地域情報収集機能は、前記複数の地域の名前をキーワードとして、当該複数の地域に関するWebページを参照することにより、前記複数の地域情報を収集する、付記29に記載のプログラム。
【0123】
(付記31) 前記画像取得機能は、参照している前記Webページ上の画像データのみを、前記複数の画像として取得する、付記30に記載のプログラム。
【0124】
(付記32) 前記コンピュータに、
前記地域特定機能の前に、前記電子メールを作成するメール作成機能と、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを送信するメール送信機能と、
を更に実現させる、付記23乃至31のいずれか1つに記載のプログラム。
【0125】
(付記33) 前記コンピュータに、
前記地域特定機能の前に、前記電子メールを受信するメール受信機能と、
前記複数の画像が添付された前記電子メールを表示する表示機能と、
を更に実現させる、付記23乃至31のいずれか1つに記載のプログラム。