(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生体吸収性発泡体拡張部材は、複数の生体吸収性部材を含み、各生体吸収性部材は、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間の本体を含む、請求項1に記載のシステム。
前記近位アンカーは、前記少なくとも1つのテザーに取り付け可能であり、該近位アンカーは、該少なくとも1つのテザーにおける張力を維持するように構成されており、該近位アンカーは、皮膚接触表面を含む、請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0035】
瘻管10は、非直線または曲線であり、管内において異なる間隔で変動大きさの空洞を含むことができる。本明細書に開示された埋め込み型瘻孔閉鎖デバイス5は、このような制約に対応するために、有利な設計、構成技法、および特性を用いる。例えば、一実施形態では、デバイス5は、分割型拡張可能本体13を有し、分割型拡張可能本体13は、直接隣接する当接様式で、または離間方式で一緒に結合された複数の個々の拡張可能本体または部材15から形成される。デバイス5の瘻管10への便宜的な挿入を可能にする折り畳み状態または圧縮状態で、その拡張可能部材15が瘻管10に挿入されると、拡張可能部材15は、各拡張可能部材15が位置する瘻管10の部分を充填するように拡張可能になる。デバイス5の本体13の分割される特性、より具体的には、デバイスの本体13が複数の個々の部材15から形成されるという事実により、本体13をより簡単に留置することが可能になり、瘻管内で拡張する場合に、瘻管10の蛇行性で直径方向に変動する構成により容易に一致させることが可能になる。したがって、本体13が瘻管内で拡張可能になると、デバイスは、概して完全に瘻管を充填する。一実施形態では、本体13が瘻管を充填するように拡張する場合、デバイスは、概して、略非多孔質であるか、または管の遠位端を封止する能力を有するデバイス本体13の遠位端を介して管の遠位端を閉塞することによって、腸からの流体流動が、瘻管を通って流出しないようにし得る。しかしながら、概して言えば、瘻管は、瘻管を囲繞する組織壁内から流体を漏出し、この流体の一部は、デバイスによって吸収され、残りの流体は、略多孔性であるか、または流体の通過を可能にする能力を有するとともに、概して管を閉塞または充填する、デバイス本体13の近位端を潜在的に通して管の近位端から排出される。
【0036】
管の遠位端で生じる体液(例えば、腸液)が、瘻管10を通過することを防止すること、また、いくつかの実施形態では、管自体で生じる体液の瘻管を通る流量または流速を低下させることによって、有意に、閉鎖時間が短縮し、かつ手術の必要性が低下し得る。一実施形態では、本明細書に開示するデバイス5は、管10を通る流体通過を減少または排除するとともに、組織成長を促進する基質を提供し得る。このデバイス5を利用して、腸管皮膚瘻、痔瘻、気管支胸膜瘻、非治癒性の胃チューブ管、気管食道瘻の、および他の瘻孔を含む多種多様の臨床的に有意な瘻孔10を処置することができる。
【0037】
埋め込み型瘻孔閉鎖デバイス5のある実施形態についての議論に対して、
図1Aおよび
図1Bを参照されたい。
図1Aは、圧縮状態または非拡張状態で瘻管10に位置するデバイス5の等角図であり、
図1Bは、デバイス5が非圧縮状態または拡張状態にあること以外は、
図1Aと同一の図である。
図1Aおよび
図1Bに示すように、埋め込み型瘻孔閉鎖デバイス5は、近位端31と、遠位端32と、連結部材20を介して協働し得るように連結された複数の個々の多孔性本体15から形成された拡張可能本体13とを含む。各多孔性本体15は、近位端25および遠位端30を含む。各多孔性本体15は、管10への挿入後に、圧縮状態または非拡張状態(
図1A)から非圧縮状態または拡張状態(
図1B)に拡張することによって、管10内の任意の空洞を充填し、瘻管壁に接近するように適合される。
【0038】
図1Aから理解できるように、いくつかの実施形態では、本体15が圧縮状態または非拡張状態にある場合、本体15は、デバイス本体13の分割型構成を形成するように、デバイス5の長さに沿って相互から離間する。いくつかの実施形態では、圧縮状態または非拡張状態にある本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の間の離間距離Dは、約0mm〜約5mmの間である。一実施形態では、圧縮または非拡張状態にある本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の間の離間距離Dは、約0mm〜約25mmの間である。本体15が非拡張状態にある場合に、直接隣接する本体15の間の距離Dが約0mmである場合、本体15は、離間状態とは対照的に、当接構成または接触構成にあると言われる。それにもかかわらず、デバイス本体13は、依然として、デバイス本体13が複数の個々の多孔性本体15から形成されるという理由から、分割型であると考えられる。
【0039】
いくつかの実施形態では、圧縮状態または非拡張状態にある本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の間の離間距離Dは、本体15の全体の非拡張長さLの約0パーセント〜約2.5パーセントの間である。直接隣接する本体15の間の距離Dは、本体15が非拡張状態にある場合、本体15の長さLの約0パーセントであり、本体15は、離間状態とは対照的に、当接構成または接触構成にあると言われる。それにもかかわらず、デバイス本体13は、依然として、デバイス本体13が複数の個々の多孔性本体15から形成されるという理由から、分割型であると考えられる。
【0040】
離間構成であるか、または当接構成もしくは接触構成にあるかにかかわらず、本体15が、
図1Aに示す圧縮状態にある場合、デバイス本体13の分割型構成によって、管10により形成された蛇行性で直径方向に変動する経路にデバイス本体13を挿入すること、およびその経路に一致させることが容易になる。
【0041】
図1Bから理解できるように、本体15が管10内で完全に拡張する場合、非圧縮状態または拡張状態にある本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の間の離間距離D’は、約0mm〜約5mmの間である。いくつかの実施形態では、非圧縮状態または拡張状態にある本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の間の離間距離D’は、本体15の全体の拡張長さL’の約0パーセント〜約2.5パーセントの間である。瘻管10への挿入後の本体15の拡張によって、デバイス本体13は、瘻管の壁に接近することが可能になるとともに、開放空洞を充填することが可能になる。デバイス本体13の分割型構成によって、デバイスが、管10により形成された蛇行性で直径方向に変動する経路に密接に一致することが可能になることから、本体15は、管10内で拡張状態にある場合に、空洞および死腔を最小化するように管10を充填する。空洞および死腔を最小化することによって、敗血症および他の合併症の可能性が低下する。
【0042】
複数の本体15が分割型本体13に使用され、このような分割型本体13が、本明細書に開示する種々の実施形態のために想定されるが、非分割型本体(すなわち、複数の本体15から形成されるものとは対照的に、連続的で単一片の本体13である本体13)も、例えば、種々の図において50および900と示される近位および遠位アンカーに類似するもの等の、種々の遠位および/または近位アンカーに関連して本明細書に開示する実施形態の全てではないが大部分について想定される。非分割型本体15の例を
図1Eおよび
図1Fに示す。このような実施形態は、多孔性非分割型本体13を形成する単一の多孔性本体15を有し得る。
【0043】
一実施形態では、デバイス5の多孔性本体15のうちの1つ以上は、圧縮された開放セルポリマーであり得、コラーゲン、ヒアルロン酸、およびポリグリコール酸(「PGA」)等の任意の合成または天然の生分解性、吸収性、生体適合性のポリマーから作製され得る。生分解性により、組織内部成長および瘻管治癒の速度に一致する特定の速度での分解が可能になり、瘻管が治癒する時までに、材料が本体によって完全に吸収されるようになる。材料が本体によって完全に吸収される前に瘻管が治癒してもよいことに留意されたい。すなわち、デバイスの分解速度は、組織内部成長および瘻管治癒の速度に一致しないか、またはそれよりも遅い。また、異なる生分解性ポリマーの混合を利用してもよいことに留意されたい。
【0044】
管10内での本体15の拡張によって、多孔性足場が瘻管に提供され、管を通る体液の流動が部分的または全体的に停止し得る。足場によって、瘻孔の閉鎖を可能にする組織内部成長を促進し得る基質が提供される。または、銀等の抗菌剤を多孔性本体15に組み込むこと、または挿入方法論に組み込むことは、感染および/または敗血形成を活発に防止し、かつ管の治癒を支援するように組み込まれ得る。多孔性本体15は、成長因子等の創治癒剤を含み得る。いくつかの実施形態では、多孔性本体は、線維症促進剤を含む。
【0045】
多孔性本体は、瘻管における留置後に拡張するように適合および構成され、流体を吸収することによって管の管腔内壁に密接に接近し得る。多孔性本体は、拡張して組織成長の足場および瘻管の閉鎖の役割を果たすように適合される空隙率で吸収性の開放セルポリマー発泡体を含み得る。
【0046】
一実施形態では、多孔性本体は、折り畳まれたまたは圧縮された細孔を含み、瘻管における留置後に大きさが増加して瘻管を充填するように適合および構成される。いくつかの実施形態では、本体の細孔は、減少した大きさを有し、これは有利である。例えば、細孔径は25%〜95%の全体空隙率に応じて、大きさが5ミクロン〜1000ミクロンに変動し得る。一実施形態では、約50ミクロン〜約100ミクロンの間の制御された細孔径を有する本体が使用され得る。制御された細孔径を有する本体、すなわち広域分布の細孔径を含まない本体によって、さらなる血管形成が促進され、血管形成によって、より良好な創傷治癒が促進され得る。制御された細孔径および空隙率の一部または全部を提供し得る材料の例として、Kensey Nash Corporationが製造する種々の生体材料、Integra Corporationが製造するCollaPlugまたは他のコラーゲン製品、およびHealionics Corporationが製造するSTAR材料が挙げられる。
【0047】
一実施形態では、本体15の流体透過性(すなわち、空隙率または細孔径)は、デバイス5の遠位端からデバイス5の近位端へ増加し得る。例えば、デバイス5の遠位端における第1の本体15は、デバイス5の他の本体15よりも低い流体透過性を有し得る。すなわち、分割型本体13、最遠位本体15、または最遠位のいくつかの本体15(すなわち、管の遠位端、例えば、管の腸の端部に最も近接する単一の本体15またはいくつかの複数の本体15)は、最低流体透過性を有し得、最遠位本体15から離間して近位に延出する本体15は、より高い流体透過性を有し得る。いくつかの実施形態では、最遠位本体15または複数の本体15の近位にある本体15の流体透過性は、近位方向に移動する本体毎に増加し得る。最低流体透過性を有する最遠位本体15または複数の本体15は、瘻管10の遠位端12の閉塞をさらに強化し、腸からの不要な流体が瘻管に進入することを防止し得る。最遠位本体15または複数の本体15の近位にある本体15は、より高い流体透過性を有し、管に蓄積する流体の排出を可能にして、組織内部成長を促進し、瘻管の治癒を容易にし得る。
【0048】
非分割型本体13では、非分割型本体13を形成する単一の連続的な本体15は、単一の連続的な本体の長さに沿って変化する流体透過性(すなわち、空隙率または細孔径)を有し得る。例えば、分割型本体13を形成する単一の連続的な本体15の遠位部分は、単一の連続的な本体15の近位部分の流体透過性に比べて、低い流体透過性を有し得る。
【0049】
多孔性本体15は、異方性であるポリマー部材の形態であり得る。例えば、一実施形態では、ポリマー部材15は、実質的に半径方向の拡張を有するが、存在しても最低の長手方向の拡張を有するように、異方性であり得る。
【0050】
一実施形態では、多孔性本体15は、圧縮または非拡張状態にある場合、非圧縮状態または拡張状態の場合の本体15の体積よりも大幅に小さい体積を有する。例えば、一実施形態では、本体15の圧縮または非拡張体積は、非圧縮状態または拡張状態の体積の約10%〜約60%の間である。一実施形態では、圧縮体積は、拡張体積の約20%〜約25%の間である。結果として、本体15は、圧縮状態から拡張状態に拡張する場合に、その圧縮体積の約4倍〜約5倍の間に拡張し得る。例えば、80%の空隙率を有する本体15は、その拡張状態の20%に圧縮され得る。言い換えると、本体15は、圧縮状態から非圧縮状態に拡張する場合に、その圧縮体積の約5倍に拡張し得る。本体15は、瘻管10からの任意の吸収された流体を保持する場合にさらに拡張し得る。
【0051】
多孔性本体15は、圧縮状態または非拡張状態にある場合に、瘻管10に挿入することがより簡単であり得、大きさの減少によって、挿入時に引き起こされる損傷が少なくなり得る。また、圧縮型多孔性本体15によって、制御された拡張が可能になる。言い換えると、圧縮型多孔性本体15の拡張された大きさは、概して既知であり、瘻管10の構成に基づいて選択および最適化され得る。したがって、圧縮型多孔性本体15の使用によって、瘻管10のさらなる閉塞が可能になり得、これは、従来技術のデバイスのように管10をデバイスの本体に一致させることとは対照的に、圧縮型多孔性本体15が、管10に一致するからである。また、多孔性本体15は、流体が拡張を引き起こすこと、または拡張状態にある本体15を維持することを必要としない。このような制御された拡張多孔性本体15は、ヒアルロン酸、コラーゲンと混合したヒアルロン酸、または制御もしくは具体的な細孔径もしくは空隙率を提示するこの詳細な開示で列挙する他の材料から形成され得る。
【0052】
一実施形態では、本体15の制御された拡張は、本体15を一定の程度に(例えば、その非圧縮状態の約80パーセントに)事前に圧縮し、次いで、本体15を解放してその非圧縮状態を再開する機能である。したがって、解放されて非圧縮状態を再開した後にその非圧縮状態に拡張するだけであるため、本体15の最終的な完全拡張状態を容易に判断することが可能である。
【0053】
図1Aに関連して上述したように、デバイス5の多孔性本体15は、連結部材20によって協働し得るように連結され得る。連結部材20は、生体吸収性および生体適合性のフィラメントまたはストリングであり得る。いくつかの実施形態では、連結部材20は、フィラメント状のストリングであってもよく、これにより、管10におけるデバイス5の埋め込み後に、複数の多孔性本体15を連結部材から分離することが可能になる。
【0054】
図1Aおよび
図1Bに関連して上述したように、一実施形態では、デバイス5は、少なくとも2つの多孔性本体15を含み、少なくとも2つの多孔性本体15は、デバイスの全体の本体13を形成するように一緒に機能し、かつデバイス本体13が管10に一致し、管の空洞の全てを充填することを可能にするように別々に機能するように適合および構成される。言い換えると、本体15は、結果として生じるデバイス本体13が、分割型構成を有するように、デバイス5の長さに沿って連結部材20を介して一緒に接合された別々の個々の本体である。一実施形態では、本体15が拡張状態にある場合、または非拡張状態にある場合であっても、離間距離D、D’は、隣接する本体15の近位端および遠位端25、30が当接するように、0であってもよい。このような実施形態では、本体15は、隣接する本体15の隣接する近位端および遠位端25、30の界面によって分割される、概して連続的な多孔性デバイス本体13を形成すると思われる。したがって、離間距離D、D’の大きさにかかわらず、一実施形態では、デバイス本体13は、一緒にまたは別々に機能するように構成され、結果として、分割型であり、かつ管10に一致可能であるデバイス5の全体の本体13をもたらす、連鎖したまたは一連の個々の多孔性本体15であると考えられ得る。デバイス5が、管10をステントで開放するのではなく、むしろデバイス5が、拡張状態または非圧縮状態にある場合に、管10に一致可能であることに留意されたい。
【0055】
いくつかの実施形態では、デバイス5は、複数の管の瘻孔を充填するように構成される。例えば、デバイス5は、デバイス5の共通点において一緒に接合された複数のデバイス本体13を有し得る。言い換えると、デバイスは、多重管の瘻孔の管10の各々に分割型デバイス本体13が挿入可能になるように一緒に接合された少なくとも2つの連鎖した多孔性本体15を有し得る。代替として、少なくとも2つの連鎖した多孔性本体15は、少なくとも2つの分割型デバイス本体13によってデバイス5を作成するように一緒に接合され得る。
【0056】
図13Aおよび
図13Bから理解できるように、いくつかの実施形態では、多孔性本体15は、本体15を管10に取り付けおよび係合するように構成される取り付け部材1050も含み得る。取り付け部材1050は、本体15が非圧縮状態または拡張状態にある場合に配備する。取り付け部材1050は、一方向であり得る(例えば、釣り針の棘に匹敵または類似するか、または圧縮された魚の骨状の構造を有し、任意の生体適合性で吸収性の材料から作製され得る)。取り付け部材1050は、外側の取り外しを可能にするが、内側の牽引を不可能にする。すなわち、取り付け部材が配備される場合、本体15は、瘻管10に損傷を及ぼさずに近位端側に引き込まれ得るが、本体15は、管10の遠位端12側に移動しないように管10と係合する。
【0057】
図8Bから理解できるように、一実施形態では、デバイス5は、長くて可撓性のロッドまたは「プッシャ」603を介して、送達シース600の管腔から配備され得る。プッシャ603は、送達デバイス600を通して挿入され、臨床医が、分割型デバイス本体13を管10に押圧あるいは配向することを可能にし、それによって、デバイス本体13の個々の区分の間または本体13と管10との間に残され得る死腔または空洞が最小化され得る。いくつかの実施形態では、多孔性本体15は、連結部材20を介して連結されなくてもよいが、代わりに、管内に送達するためのシース600の管腔に挿入される複数の遊離本体15であってもよい。したがって、プッシャにより、臨床医は、非連結本体15を瘻管10に押圧あるいは配向することが可能になり得る。
【0058】
一実施形態では、
図12A〜
図12Gに図示するように、デバイス5は、カテーテル、シース、またはガイドワイヤの管腔に装填される。
図12A〜
図12Bから理解できるように、装填されたカテーテル、シース、またはガイドワイヤ600、601は、次いで、管10に挿入され、次いで、
図12Cに示すように、デバイス本体13の周りから引き抜かれて、デバイス本体13を管10内に残す。次いで、
図12C〜
図12Fに示すように、デバイス本体13は、管10を充填および閉塞するように拡張する。
図12Fに図示するように、および以下により詳細に説明するように、管10の近位端は、デバイス5を管10にさらに固定するために、近位クリップ900を含み得る。
【0059】
別の実施形態では、
図8A〜
図8Fに示すように、カテーテルまたはシースは、2重管腔カテーテル600であってもよく、この場合、一方の管腔は、デバイス5を含み、他方の管腔は、ガイドワイヤ601を含む。一実施形態では、カテーテルは、多重管腔カテーテルであってもよく、この場合、少なくとも1つの管腔は、「D」字のような形状を有する。
図8A〜
図8Bから理解できるように、ガイドワイヤ601は、瘻管10に挿入され、カテーテル600は、ガイドワイヤ601の上をたどる。
図8Cに示すように、デバイス5が配備され、カテーテル600がデバイス本体13の周りから引き抜かれて、デバイス本体を管10内に残す。次いで、デバイス本体13は、管10を充填および閉塞するように拡張する。
【0060】
図8Aの送達デバイスの種々の実施形態を示す
図8D〜
図8Eに図示するように、カテーテル600は、剥離シースであり得る。例えば、スカイブ、刻み目、部分切断、機械的接合部、または形成された溝によって、応力集中部334に沿ってカテーテルを剥離させるための、長手方向に延出する応力集中部334が作成され得る。
図8Eに示すように、機械的接合部であり得る応力集中部334は、把持部材337を含み、把持部材337を使用して、応力集中部に必要な力を及ぼしてその分離をもたらし得る。
【0061】
図8D〜
図8Fに示す送達デバイスは、瘻孔閉鎖デバイス5が通過し得る中心管腔または主要管腔335と、ガイドワイヤ601が通過し得る2次管腔336とを含み得る。
【0062】
図8D〜
図8Fから理解できるように、送達デバイス600は、孔閉塞デバイス5が主要管腔335に存在する状態で、ガイドワイヤ601の上をたどる。瘻管に適切に配置されると、送達デバイス600を、閉鎖デバイス5の周りから取り外すことができる。閉鎖デバイス5の周りからの送達デバイス600の取り外しは、送達デバイス5の暴露部分または把持部材337(
図8E参照)を把持し、次いで、送達デバイスを閉鎖デバイス5に対して引張または押圧することによって、達成され得る。代替として、フックを有するフック型部材340または送達デバイス600の端部を係合する他の係合特徴341を用いてもよく、この場合、
図8Dおよび
図8Fから理解できるように、フック型部材340を使用して、閉鎖デバイス5の周りから送達デバイス600を引張することができる。
【0063】
図9A〜
図9Cに示すように、さらに別の実施形態では、デバイス5は、一方の端部にフック状特徴701を含むガイドワイヤ700を介して配備される。このような送達デバイスは、瘻管10の近位端および遠位端の両方にアクセスがある痔瘻10(1つの外部アクセス点を有する腸管皮膚瘻とは対照的)に使用され得る。フック状特徴701を含むガイドワイヤ700は、第1の端部で瘻管に挿入され、管10を通過し、ガイドワイヤ700が、フック701によって管10を通して第2の端部までデバイス5を引張することができるようにする。既に拡張状態にあるデバイス5の遠位端50は、デバイス5を瘻管に固定する。送達デバイスの本実施形態は、フックを使用して送達デバイスを適所に引張し得るため、外科医の必要とされる作業量を低減することができる。別の実施形態では、ガイドワイヤまたは探り針が、連結部材20に略平行にデバイス本体13を貫通する。言い換えると、デバイス本体13は、ガイドワイヤまたは探り針上を通り抜ける。次いで、ガイドワイヤまたは探り針を使用して、デバイス本体13を管10内に通す。管10に配置されると、探り針またはガイドワイヤは、デバイス本体12から引き抜かれ得る。デバイス本体13が探り針またはガイドワイヤ上を通り抜ける場合、本体15は、探り針またはガイドワイヤを収容するための穴を本体に有し得る。また、本体15は、本体の側面を通り、穴をもたらすスロットを有し、通り抜け動作を介して穴に留置することを必要とせずに、探り針またはガイドワイヤを穴に挿入することができる。このような実施形態のバージョンでは、通り抜け配置で探り針またはガイドワイヤを収容するための本体15におけるスロットおよび/または穴は、探り針またはガイドワイヤが本体15から引き抜かれた後に閉鎖するように構成される。スロットおよび/または穴の閉鎖具は、本体15の拡張によりもたらされ得る。
【0064】
図9Dから理解できるように、
図9A〜
図9Cに関連して説明した実施形態は、キット718として提供され得、この場合、送達ツール700および瘻孔閉鎖デバイス5が滅菌パッケージ720に提供される。キット718上もしくはキット718とともに提供され得る、または代替として、インターネットもしくは別の間接的な方法を介して提供され得る説明書722は、キットの使い方に関する指示を提供する。説明書は、上述と類似した配備方法について概説し得る。
【0065】
デバイス5を管10に配備するのにカテーテル、シース、ガイドワイヤもしくは探り針、またはそれらの組み合わせが使用されるかにかかわらず、管10内に位置付けられると、デバイス本体13は、拡張し始め、管10の空洞を充填する。本体15の拡張は、デバイス5の送達に使用されるシース、カテーテル、またはガイドワイヤの管腔の制約からの解放に起因してもよい。本体15の拡張は、最初に管10に配備される場合に本体15の周りから延出する生分解性のリング、シース、部材等の、拘束機構からの解放に起因し得る。拡張は、管10内の体液または温度への暴露に起因してもよい。拡張は、これらの前述の拡張方法のうちの任意の1つ以上に起因してもよい。
【0066】
図1Bから理解できるように、デバイス5の近位端および/または遠位端31、32における多孔性本体15は、瘻管10に埋め込まれる場合に、遠位および/または近位瘻孔開口部から突出するように構成され得る。
図1Bに示すように、最遠位本体110の突出端部115、または最遠位本体110の全体は、残りの多孔性本体15よりも拡張するように構成され得る。瘻管内にある場合にデバイス5の遠位端32におけるこのような過度な拡張によって、閉塞効果および固定効果がもたらされ得る。付加的にまたは代替的に、同一の概念が、デバイスの近位端31における最近位本体15に適用されてもよい。このような実施形態は、異なる形式である(すなわち、他の本体15の拡張の大きさを上回る)拡張の大きさを含む少なくとも1つの本体15を有すると考えられ得る。一実施形態では、その追従する本体15に比べて拡張が増加するように構成される最遠位本体110を含むデバイス5は、最遠位本体110が管10内に部分的に存在し、遠位開口部12から、例えば、腸管腔内に部分的に延出するように、管10に配置される。したがって、
図1Bに図示するように、デバイス5の遠位部分が適所に存在すると、デバイス5の最遠位本体110は、瘻管10の遠位開口部12の縁に接触するように拡張し、これによって、瘻管10の遠位開口部12が閉塞される。また、デバイス5は、残りの瘻管10を充填するように拡張する。遠位開口部12の概して完全な封止を容易にするために、デバイス5の最遠位本体110は、不透過性コーティングを含み得る。
【0067】
最遠位本体110に関連して上記に論じたものと類似の方式で、デバイス5の近位端31における最近位本体は、デバイス5を瘻管内の適所に固定あるいは保持するように適合および構成され得る。最遠位および最近位の両方の本体がこのように構成される場合、最遠位本体および最近位本体は、連結部材20を通して、対向力または対向バランスを相互に提供する。いくつかの実施形態では、最近位本体および/または最遠位本体は、それぞれの瘻管開口部の周囲の封止をさらに強化するように接着層であり得るか、または接着層を含み得る。
【0068】
略円筒状以外の形状を有する最遠位本体または最近位本体15について論じるために、異なる形状の本体15を図示すること以外は、それぞれが
図1Aおよび
図1Bと同一である、
図1Cおよび
図1Dを参照されたい。
図1Cおよび
図1Dに示すように、最遠位本体120は、非円筒状である形状、より具体的には、円錐状を有し得る。また、デバイス5の近位端31における最近位本体15も、円筒形状とは対照的な円錐形状を有してもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、円錐状最遠位本体120は、概して、その遠位端125がその近位端の直径よりも概して大きくなるように、形状付けられる。デバイス5の遠位端32は、本体120の遠位部分125が、管開口部12から、例えば、腸管腔に延出するように、瘻管10の遠位開口部12内に進められ得る。
図1Bに図示するように、デバイス5の遠位端が適所に存在すると、本体120の遠位端125は、瘻管10の遠位開口部12の縁に接触するように拡張し、これによって、瘻管10の遠位開口部12が閉塞される。また、残りのデバイス本体13は、上述のように、概して、残りの瘻管10を充填するように拡張する。いくつかの実施形態では、デバイス5の近位端31は、瘻管の縁を越えて延出しないが、他の実施形態では延出する。
【0070】
いくつかの実施形態では、遠位端125の直径の差異は、遠位本体120の異なる部分が拡張することのできる距離の差異の結果であり得る。例えば、圧縮状態または非拡張状態にある円筒の直径が均一であるが、円筒が拡張すると、円筒の近位端は、瘻管10の壁に到達し得るが、遠位端は、その標的拡張範囲に対応する瘻管10の壁に到達する前に、より大きな拡張距離を有し得る。この場合、非拡張状態にある円筒の直径は、均一であるが、拡張状態にある円筒の直径は、円錐形状を形成する。
【0071】
デバイスのいくつかの実施形態では、
図11Aおよび
図11Bから理解できるように、近位端31は、デバイス5を適所に固定する近位クリップ900を収容するように適合および構成され得る。このようなクリップ900の一実施形態の正面図を図示する
図11Aに示すように、クリップ900は、外側リング902と、クリップ900を横断して延出するメッシュ状膜904とを含み得る。一実施形態では、クリップの側面図である
図11Bに図示するように、クリップ900は、円板状である。代替実施形態では、クリップ900は、多角形等の円板以外の形状である。クリップ900は、PGLA、PVA、もしくはPVC、または他の適切な生体適合性プラスチック等の任意の生体適合性材料から作製されてもよい。材料は、再吸収可能であってもよい。
【0072】
図11Bから理解できるように、クリップ900は、瘻管10の近位端を横断して延出し、瘻管10の近位端に対して、略平坦であるか、または若干隆起する。クリップ900は、拡張部材50をクリップ900と結合する連結部材20上の張力を維持するのに役立つため、デバイス5を管10に維持または固定するのに役立つ。クリップ900は、摩擦、挟持、縫合、または他の適切な方法を介して連結部材20に結合され得る。
【0073】
デバイス5のクリップ900および/または近位端31の特徴は、管の視診を可能にするように透明であり得る。いくつかの実施形態では、デバイスのクリップ900および/または近位端は、管の近位端を完全に封止せずに、瘻管の近位端を被覆するように構成され得、これによって、蓄積する流体が管の近位端から排出または回避することが可能になる。加えて、メッシュ状膜904によって、蓄積する流体の、管の近位端からの排出が可能になる。管10が治癒した後に、近位クリップ900は、吸収するか、あるいは取り外される。
【0074】
いくつかの実施形態では、デバイス本体13の遠位端は、デバイスの遠位端を瘻孔の遠位開口部12の適所に固定し、および/または瘻孔の遠位開口部12を封止する役割を果たし得る拡張可能特徴50を含み得る。このような拡張可能特徴50の第1の実施形態について論じるために、非拡張状態および拡張状態にある、瘻管10に位置するデバイス5と、拡張可能特徴50とのそれぞれの等角図である
図2Aおよび
図2Bを参照されたい。
【0075】
図2Aおよび
図2Bに示すように、デバイス本体13は、
図1Aおよび
図1Bに示す実施形態に関連して上記に論じたものと概して同一であり、デバイス本体13は、連結部材20を介して一緒に結合された個々の多孔性本体15を含む。しかしながら、
図2Aおよび
図2Bに示すように、デバイス5の遠位端32は、コネクタ部材20の遠位端に結合される拡張可能特徴50で終端となる。拡張可能特徴50は、一対の略剛性円板90の間に挟まれたゲルで充填された部材か、あるいは容易に変形可能な部材85を含み得る。作動機構95は、コネクタ部材20に沿って延出して特徴50と結合する。作動機構95は、フィラメント状または生体吸収性の糸であり得る。代替的にまたは付加的に、作動機構は、カテーテル52と、カテーテル52の管腔内で長手方向に変位可能である1つ以上のワイヤ51とを含み得る。カテーテル52は、本体15を貫通し、デバイス5の全体の長さは、拡張可能特徴50において、または拡張可能特徴50付近で終端となり得る。いくつかの実施形態では、拡張可能特徴50は、作動機構95を介さずに拡張し得、例えば、拡張可能特徴は、管10内の体液もしくは温度差への暴露時、またはそれ自体の付勢性質を介して拡張する。
【0076】
作動機構95の近位端は、作動機構が特徴50を拡張させ得るように、残りの作動機構に対して引張あるいは変位され得る。例えば、一実施形態では、特徴50は、非拡張状態に付勢され、
図2Aの矢印Aが示すように、機構95を引張することによって、円板90は、
図2Bに示すように、相互に向かって収束し、最終的に相互に係合して収束状態で固定される。円板90の収束によって、変形可能部材85は、
図2Bに図示するように、圧搾または外側に偏向することによって、アンカーとしての役割を果たし、および/または管開口部12を封止する。デバイス本体13は、概して、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
【0077】
別の実施形態では、特徴50は、拡張状態に付勢され、機構95を動作することによって、円板90を相互から離隔して押し進め、特徴50が、デバイス5が管10を通り抜けている際に、
図2Aに示す略円筒状構成を呈するようにする。特徴50が管開口部12を通過すると、機構95は、特徴50が、
図2Bに示す拡張状態に付勢可能になるように解放され得る。次いで、特徴50は、管開口部12のアンカーおよび/または封止としての役割を果たし得る。デバイス本体13は、概して、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
【0078】
図2Aおよび
図2Bと同一のそれぞれの図である
図2Cおよび
図2Dに示すように、別の実施形態では、特徴50は、
図2Aおよび
図2Bに関連して上記に論じたものと同一の構成および動作を有し得る。しかしながら、
図2Aおよび
図2Bに示す容易に拡張可能な部材85は、ゲルで充填された部材85を含まず、代わりに、種々の本体15に用いられるものに類似する材料から形成された多孔性部材85を有する。一実施形態では、拡張可能部材85は、超圧縮コラーゲンであり得る。
図2Aおよび
図2Bに示す部材85のように、
図2Cおよび
図2Dに示す部材85は、アンカーおよび/または封止としての役割を果たすように、
図2Dから理解できるように、側方に拡張させ得るか、側方に拡張可能にし得る。側方方向の拡張は、腸管腔におけるデバイス5の遠位部分のプロファイルを低下させるという点において有利であり得る。デバイス本体13は、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
【0079】
図2A〜
図2Dに関連して上記に論じた実施形態の代替では、拡張特徴50は、
図2Bおよび
図2Dの付勢された構成を呈するように付勢され得る。しかしながら、デバイス5は、瘻管10に適切に位置付けられるまで、作動機構95を用いずに、特徴50を非拡張状態に保持する。代わりに、特徴50は、デバイス5の送達に用いるカテーテル、シース、またはガイドワイヤの管腔壁を介して、非拡張状態に維持される。デバイス5が管10内に適切に位置付けられると、カテーテル、シース、またはガイドワイヤがデバイス5の周りから引き抜かれ、特徴50がその拡張状態に付勢することを可能にし得る。
【0080】
拡張可能特徴50の第2の実施形態を論じるために、瘻管10に位置するデバイス5と、非拡張状態から拡張状態に徐々に拡張する拡張可能特徴50とのそれぞれの等角図である
図3A〜
図3Cを参照されたい。
図3A〜
図3Cに示すように、デバイス本体13は、
図1Aおよび
図1Bに示す実施形態に関連して上記に論じたものと概して同一であり、デバイス本体13は、連結部材20を介して一緒に結合された個々の多孔性本体15を含む。しかしながら、
図3A〜
図3Cに示すように、デバイス5の遠位端32は、コネクタ部材20の遠位端に結合される拡張可能特徴50で終端となる。拡張可能特徴50は、非拡張状態(
図3A)時に略円錐状構成を呈し、拡張状態(
図3C)への移行時に傘に類似して開放するという点において傘状であり得る。
【0081】
図3Cから理解できるように、拡張可能特徴50は、可撓性シートまたは膜34を含み得、可撓性シートまたは膜34は、傘に類似する拡張可能枠35の上で延出し、不透過性であり得る。シート34は、生体適合性ポリマーまたは生体吸収性材料であり得る。枠35は、傘状構成の中心先端から放射状に広がる細いリブの折り畳み可能な枠であり得る。枠35は、生体吸収性材料から形成され得る。拡張可能特徴50は、完全に拡張される場合に、遠位管開口部12を閉塞するように構成される。
【0082】
拡張可能特徴50は、管10の遠位開口部12に取り付けるか、またはそれに係合するように構成される取り付け部材45を含み得る。取り付け部材45は、例えば、タイン45であり得る。実施形態によると、取り付け部材45は、経時的に溶解し得るか、または枠35に関連して論じたものに類似する方式で、瘻孔から引き抜かれることが可能である。
【0083】
リング40または類似の保持デバイス40は、
図3Aに示す非拡張状態に拡張可能特徴50を維持し得る。リング40は、デバイス5の遠位端が適所にとどまり、かつ瘻管10の遠位開口部12を閉塞することに役立つ張力を提供するように構成され得る。
【0084】
1つ以上の作動機構51、55は、コネクタ部材20に沿って延出して特徴50と結合する。作動機構51、55は、フィラメント状または生体吸収性の糸であり得る。代替的にまたは付加的に、作動機構は、カテーテル52と、カテーテル52の管腔内で長手方向に変位可能である1つ以上のワイヤ51、55とを含み得る。カテーテル52は、本体15を貫通し、デバイス5の全体の長さは、リング40もしくは拡張可能特徴50において、またはリング40もしくは拡張可能特徴50付近で終端となり得る。このような実施形態では、枠35は、円錐状部材を遠位管開口部10に固定し、かつ遠位管開口部10に取り付けられた閉塞性ポリマーシート34を適所に残した後に、カテーテルを通して引張されることによって、シート34から取り外されるように適合され得る。
【0085】
一実施形態では、デバイス近位端31上の作動機構51は、矢印Bに示すように、残りの作動機構51、55に対して引張され、
図3Bに示すように、拡張可能特徴50が少なくとも部分的に開放して付勢できるように、保持デバイス40を係脱する。いくつかの実施形態では、特徴50は、特徴50からのリング40の係脱によって、
図3Cに示すように、特徴50が完全に配備可能になるように、開放方向に十分に付勢される。他の実施形態では、リング40が、第1の作動機構51を介して係脱されると、第2の作動機構55は、矢印Cが示すように、残りの作動機構51、55に対して引張され、
図3Cに示すように、特徴50を完全に配備させる。一実施形態では、第2の機構55を引張することによって、傘状特徴50の近位縁が、管開口部12の縁に対して当接し、特徴50が完全に開放するように押し進められる。別の実施形態では、第2の機構55を引張することによって、傘状特徴50の中心部分56が、リング40に対して当接し、特徴50が完全に開放するように押し進められる
図3A〜
図3Cから理解できるように、特徴50は、側方方向に拡張し、これは、腸管腔におけるデバイス5の遠位部分のプロファイルを低下させるという点において有利であり得る。デバイス本体13は、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。張力が、デバイス5上にかけられ得、これにより、拡張特徴50は、瘻管10の遠位端に対して閉塞する。張力によって、存在する場合、タイン45が、管の遠位開口部12の表面に、より確実に係合する。
【0086】
一実施形態では、リング40は、特徴50を非拡張状態に維持するが、デバイスは、リング40を特徴50から係脱させる作動機構51を含まない。代わりに、リングが管10を通り抜ける行為によって、リングは、特徴50から係脱して摺動し、これによって、特徴50が拡張可能になる。代替として、リング40が体液および/または体温に暴露することによって、リング40は、特徴50が自由に拡張するように退化する。
【0087】
図3A〜
図3Cに関連して上記に論じた実施形態の代替では、拡張特徴50は、
図3Cの付勢された構成を呈するように付勢され得る。しかしながら、デバイス5は、瘻管10に適切に位置付けられるまで、保持リング40および作動機構51を用いずに、特徴50を非拡張状態に保持する。代わりに、特徴50は、デバイス5の送達に用いるカテーテル、シース、またはガイドワイヤの管腔壁を介して、非拡張状態に維持される。デバイス5が管10内に適切に位置付けられると、カテーテル、シース、またはガイドワイヤがデバイス5の周りから引き抜かれ、特徴50がその拡張状態に付勢することを可能にし得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、特徴50は、枠を持たないが、単に、自立式であり、かつ拡張状態を呈するように付勢される本体または膜である。
【0089】
拡張可能特徴50の第3の実施形態について論じるために、非拡張状態および拡張状態にある、瘻管10に位置するデバイス5と、拡張可能特徴50とのそれぞれの等角図である
図4A〜
図4Bを参照されたい。
図4Aおよび
図4Bに示すように、デバイス本体13は、
図1Aおよび
図1Bに示す実施形態に関連して上記に論じたものと概して同一であり、デバイス本体13は、連結部材20を介して一緒に結合された個々の多孔性本体15を含む。しかしながら、
図4Aおよび
図4Bに示すように、デバイス5の遠位端32は、コネクタ部材20の遠位端に結合される拡張可能特徴50で終端となり、非拡張状態にある場合に2重円錐状構成を有する。
【0090】
図4Aに示すように、一実施形態では、その2重円錐状非拡張状態にある場合の拡張可能特徴50は、遠位に向く第1の円錐状区分50aの先端101と、近位に向く第2の円錐状区分50bの先端103と、一緒に接合された各円錐状区分50a、50bの幅広い基部とを有する。先端101、103は、円板90で終端となり得、円板90の近位部は、連結部材20に連結され得る。
図4Bに示すように、拡張可能特徴50が拡張状態にある場合、特徴50は、側方にキノコ状に広がる。
【0091】
一実施形態では、円錐状区分50a、50bは、一対の略剛性円板90の間に挟まれたゲルで充填された部材か、あるいは容易に変形可能な部材であり得る。円錐状区分50a、50bは、種々の本体15に用いられるものに類似する材料から形成された多孔性部材であり得る。円錐状区分50a、50bは、超圧縮コラーゲンであり得る。
【0092】
図2A〜
図2Dに関連して論じられた実施形態と同様に、いくつかの実施形態では、作動機構は、コネクタ部材20に沿って延出して特徴50と結合し得る。作動機構は、フィラメント状または生体吸収性の糸であり得る。代替的にまたは付加的に、作動機構は、カテーテルと、カテーテルの管腔内で長手方向に変位可能である1つ以上のワイヤとを含み得る。カテーテルは、本体15を貫通し、デバイス5の全体の長さは、拡張可能特徴50において、または拡張可能特徴50付近で終端となり得る。
【0093】
作動機構の近位端は、作動機構が特徴50を拡張させ得るように、残りの作動機構に対して引張あるいは変位され得る。例えば、一実施形態では、特徴50は、非拡張状態に付勢され、機構を引張することによって、円板90は、
図4Bに示すように、相互に向かって収束し、最終的に相互に係合して収束状態で固定される。円板90の収束によって、変形可能部材50a、50bは、
図4Bに図示するように、圧搾または外側に偏向することによって、アンカーとしての役割を果たし、および/または管開口部12を封止する。側方方向の拡張は、腸管腔におけるデバイス5の遠位部分のプロファイルを低下させるという点において有利であり得る。デバイス本体13は、概して、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
別の実施形態では、特徴50は、拡張状態に付勢され、機構を動作することによって、円板90を相互から離隔して押し進め、デバイス5が管10を通り抜けている際に、特徴50が、
図4Aに示す2重円筒状構成を呈するようにする。特徴50が管開口部12を通過すると、機構は、特徴50が、
図4Bに示す拡張状態に付勢可能になるように解放され得る。次いで、特徴50は、管開口部12のアンカーおよび/または封止としての役割を果たし得る。デバイス本体13は、概して、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
【0094】
図4A〜
図4Bに関連して上記に論じた実施形態の代替では、拡張特徴50は、
図4Bの付勢された構成を呈するように付勢され得る。しかしながら、デバイス5は、瘻管10に適切に位置付けられるまで、作動機構を用いずに、特徴50を非拡張状態に保持する。代わりに、特徴50は、デバイス5の送達に用いるカテーテル、シース、またはガイドワイヤの管腔壁を介して、非拡張状態に維持される。デバイス5が管10内に適切に位置付けられると、カテーテル、シース、またはガイドワイヤがデバイス5の周りから引き抜かれ、特徴50がその拡張状態に付勢することを可能にし得る。
【0095】
一実施形態では、2重円錐状に構成された拡張可能特徴50は、
図5C〜
図5Dに関連して論じるものと構成、動作、および材料において類似する、折り畳み可能かつ拡張可能な枠の上に延出するシートまたは膜から形成され得る。このような実施形態では、デバイス5は、
図5C〜
図5Dに関連して論じるものと類似の作動機構を含み得る。
【0096】
拡張可能特徴50の第4の実施形態について論じるために、非拡張状態および拡張状態にある、瘻管10に位置するデバイス5と、拡張可能特徴50とのそれぞれの等角図である
図5A〜
図5Bを参照されたい。
図5Aおよび
図5Bに示すように、デバイス本体13は、
図1Aおよび
図1Bに示す実施形態に関連して上記に論じたものと概して同一であり、デバイス本体13は、連結部材20を介して一緒に結合された個々の多孔性本体15を含む。しかしながら、
図5Aおよび
図5Bに示すように、デバイス5の遠位端32は、拡張可能特徴50で終端となり、拡張可能特徴50は、コネクタ部材20の遠位端に結合され、拡張可能なバルーン50形式である。
【0097】
図5Aおよび
図5Bに示すように、バルーン50は、コネクタ部材20に結合され得る。コネクタ部材20は、管腔20であってもよく、管腔20を通って、膨張流体がその膨張のためにバルーン50に移され得る。代替として、管腔は、コネクタ部材20に沿って、またはコネクタ部材20の付近に延出する別々の構造であってもよい。
【0098】
図5Aに示すように、拡張可能特徴、またはより具体的には、デバイス5のバルーン部材50は、瘻管10の遠位開口部12を通って、非膨張状態で進められる。
図5Bから理解できるように、デバイス5のバルーン50が適所に存在すると、バルーン50は、空気、生理食塩水、もしくは他の生体適合性流体、または凝固ゲル等の材料で、管腔20を介して膨張され得る。次いで、張力が、コネクタ部材20を介してデバイス5に印加され得、これにより、バルーン部材50は、瘻管10の遠位開口部12を閉塞する。いくつかの実施形態では、張力は、コネクタ部材20を介してデバイス5に印加され得、この場合、コネクタ部材20は、バルーン部材50のみに連結され、本体13に連結されない。また、バルーン部材50は、管10の遠位開口部12に対して後方に引き込まれ得る。デバイス本体13は、上述のように、残りの瘻管10を概して充填するように拡張する。
【0099】
一実施形態では、バルーン50は、瘻管10の遠位開口部12に隣接する領域の組織表面に接着するように適合された接着剤コーティングを含み得る。バルーン50は、バルーン50が接触する組織に向かって対向するように意図されるバルーン50の側面上に微小孔を含み得る。微小孔によって、任意の膨張流体が、上記細孔から漏出することが可能になり得、これによって、遠位開口部12への接着剤/封止剤の送達が可能になる。
【0100】
実施形態によると、バルーン50は、遠位管開口部を閉塞するように適合された流体拡張可能なまたは拡張可能な円板状バルーンであり得る。代替として、バルーン50は、遠位管開口部を閉塞するように適合された流体拡張可能なまたは拡張可能な平坦円錐状バルーンであってもよい。バルーン50は、生体適合性ポリマーから形成され得る。代替として、バルーン50は、生分解性材料または生体吸収性材料から形成されてもよい。
【0101】
一実施形態では、バルーン50には、経時的硬化液体材料、例えば、Nusil Silicone Technology(Carpinteria,CA)が製造する材料等の、シリコーン材料が注入され得る。液体材料が硬化し始めると、臨床医は、瘻管の遠位開口部における開口部周囲範囲に対してバルーンを押し進め、それによって、バルーンとその中に含まれた液体材料は、開口部周囲範囲の形状を帯びる。液体材料が実質的に硬化されると、バルーン50は、バルーンが帯びた形状を保持し、遠位管開口部のカスタム形状を有するバルーンがもたらされ、他の遠位アンカー構成に比べて、潜在的に液密である可能性が高い遠位管開口部の封止が作成される。
【0102】
代替として、バルーン50は、このようなデバイス5の側面図を示す
図5Cから理解できるように、機械的に膨張または拡張され得る。機械的に拡張可能なまたは拡張可能なバルーン50は、ジャッキ状特徴800と、ジャッキ状特徴800の第1の中心軸点802上にX線不透過マーカバンド801とを含む。一実施形態では、ジャッキ状特徴は、ジャッキ状特徴800をデバイス5の多孔性本体15に連結するために、連結部材20も含む。一実施形態では、ジャッキ状特徴800は、弱い地点805を有する4つのアーム810を含み、弱い地点805は、非拡張状態と拡張状態との間の移行を支援する。他の実施形態では、ジャッキ状特徴800は、4つのアームを越える、または4つのアーム未満のアームを有してもよい。アーム810は、第1または第2の中心軸点802のうちの少なくとも1つで接合される。
【0103】
バルーン50は、概して、ジャッキ状特徴800に一致する。すなわち、ジャッキ状特徴800が非拡張状態にある場合、バルーン50は膨張しない。ジャッキ状特徴800が拡張状態にある場合、バルーン50は膨張し、適切な位置にある場合、遠位管開口部を閉塞する。管10の遠位端12におけるバルーン50の設置後、ジャッキ状特徴800は、フィラメント状のストリングまたは縫合線であり得る反跳部材815を介して瘻孔閉鎖デバイス5から折り畳みおよび取り外しされ得る。
【0104】
バルーン50の拡張が流体の注入を介する、または拡張する機械的枠800を介するかにかかわらず、バルーン50を形成する材料は、不規則な遠位管開口部に容易に一致し得る弾性遠位アンカー50を提供し得る。結果として、バルーン50は、不規則な遠位管開口部を容易に封止することが可能であり得る。
【0105】
拡張可能特徴50を用いる瘻孔閉鎖デバイス5の第5の実施形態について論じるために、
図6A〜
図6Cを参照されたい。
図6Aは、拡張可能特徴50が完全に拡張された状態の、管10におけるデバイス5の等角図であるが、デバイス5には、本体13が欠けている。
図6Bおよび
図6Cは、デバイス5が本体13または本体13に類似する目的の役割を果たす要素を有すること以外は、
図6Aと同一のそれぞれの図である。
【0106】
図6Aに示すように、デバイス5は、単に、拡張可能特徴50および連結部材20を含むだけであり得、デバイス5は、初めから本体13または本体13に類似する目的を果たす要素を欠いている。特徴50は、
図2A〜
図5Bに関連して論じた上述の拡張可能特徴50のいずれかのようであり得る。特徴50および部材20は、上述の方法のいずれかを介して管10内に配備され得る。
【0107】
図6Bから理解できるように、一実施形態では、拡張特徴50が管10の遠位開口部12を閉塞するように、デバイス5が管に配備されると、瘻管10の治癒を促進するように適合された生体適合性ゲル材料または発泡体107が、拡張特徴50の近位の瘻管10に挿入され得る。それによって、材料107は、管10をさらに閉塞し、デバイス5の本体13をさらに閉塞する。生体適合性ゲル材料または発泡体107は、開放セル発泡体等の硬度に硬化し、組織内部成長をさらに促進する。
【0108】
また、生体適合性ゲルまたは発泡体107は、瘻管10を充填および閉塞し得る注入可能ポリマーであり得、組織置換および瘻管治癒のための生分解性足場であり得る。注入可能なポリマー107は、シリンジ100または他の送達デバイスを介して瘻管に注入され得る。また、材料100も、瘻管内に前に留置された多孔性足場内に送達され得る。注入可能なポリマー100は、管内に留置された多孔性足場の閉塞特性を改善し得る。注入可能なポリマーは、管内に留置された多孔性足場の治癒特性を改善し得る。
【0109】
本体13または類似の機能要素を含まずに配備されるデバイス5の背景において、生体適合性ゲル材料または発泡体107の注入について
図6Bに関連して論じられるが、
図1A〜
図5Bおよび
図6Cに関連して本明細書に開示した残りのデバイス実施形態の送達の前または後に、同一または類似のゲル材料または発泡体107を瘻管10に注入してもよいことを、当業者が容易に理解することに留意されたい。したがって、
図1A〜
図5Bおよび
図6Cに関連して本明細書に開示するデバイス実施形態のうちのいずれか1つは、そのそれぞれの本体13とともに管10に配備され得、材料107は、デバイス配備の前または後に、管10内に注入され得る。また、いくつかの実施形態では、ゲルまたは発泡体材料は、挿入されることとは対照的に、枠または部材を介して瘻管内に送達され得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、
図10に示すように、閉鎖デバイス5は、ペレット311等の、ゲルまたは発泡体107以外の材料であり、管10を充填および閉塞するために、瘻管10に挿入(例えば、注入)され得る。ペレット311は、ゲル材料107に類似する材料から作製され、類似の拡張特性、閉塞特性、および治癒特性を有し得る。ペレット311は、圧縮または非圧縮状態で挿入され得る。ペレット311は、管10を効率的かつ十分に充填、閉塞、およびそれに一致する能力を提供し得る。これは、特に、ペレット311が圧縮状態で管10に挿入される場合に当てはまり得る。一実施形態では、ペレット311は、Healionics Corporation(Redmond,WA)が製造するSTAR材料等の、微小ペレットまたは微小球体である。実施形態によると、微小ペレットまたは球体311は、管10に挿入されると拡張してもよく、または拡張しなくてもよい。微小ペレットは、具体的な制御された細孔径、空隙率、およびさらに具体的に制御された拡張割合を有し得る。STAR材料に類似する微小ペレットまたは球体は、隣接するペレットの間の空間を通して、より大きい血管の成長を促進し、これによって、組織内部成長が増加および助長されることが分かっている。
【0111】
いくつかの実施形態では、微小ペレットまたは球体は、ゲル、生理食塩水、または他の流体中に懸濁された管10に注入あるいは挿入される。いくつかの実施形態では、懸濁流体は、構造に変換する必要は無いが、管から排出または吸収されて、微小ペレットを残すことができる。
【0112】
微小ペレットまたは球体は、拡張するかしないかにかかわらず、管10を閉鎖し、かつ管10に一致するように機能することができる。これは、管におけるいかなる空洞も容易に塞ぐ何百万もの極めて小さな微小ペレットが存在することに部分的に起因する。
【0113】
図6Dから理解できるように、
図6A〜
図6Cに関連して説明した実施形態は、キット1000として提供され得、この場合、瘻孔閉鎖デバイス5の構成要素の少なくともいくつかは、滅菌パッケージ1002に提供される。例えば、滅菌パッケージ1002は、送達デバイス100、ゲルまたは液体材料107、コネクタ部材20、および遠位アンカー50を含み得る。滅菌パッケージ1002は、付加的または代替的に、連結部材20の上を通り抜けるための個々の多孔性本体15を含み得る。キット1000上もしくはキット1000とともに提供され得る、または代替として、インターネットもしくは別の間接的な方法を介して提供され得る説明書1004は、キットの使い方に関する指示を提供する。説明書は、上述の方法と類似した配備方法について概説し得る。
図6Dおよび
図9Dは、
図6A〜
図6Cおよび
図9A〜
図9Cにそれぞれ示す実施形態の医療キットを図示するが、キットの概念は、本明細書に開示した残りの実施形態に容易に適用されてもよい。
【0114】
図6Cに示すように、一実施形態では、拡張特徴50が管10の遠位開口部12を閉塞するように、デバイス5が管に配備されると、上記に論じたもの等の本体15が、連結部材20の上を通り抜け、
図2A〜
図5Bに関連して上記に論じたものに類似するデバイス5を概して作成し得る。実施形態によると、連結部材20は、瘻管10の全体の長さに及んでもよく、または及ばなくてもよく、連結部材は、単純な縫合線であってもよく、またはそうでなくてもよい。同様に、コネクタ部材20の上を通り抜けた本体15は、瘻管10の全体の長さを充填してもよく、または充填しなくてもよい。本体15は、上記に論じたものと同一の多孔性型および構成を有してもよい。上述の実施形態に関し、拡張可能な本体15は、瘻管10を充填するように拡張し、デバイス5の本体13を形成し得る。
【0115】
拡張可能特徴50を用いる瘻孔閉鎖デバイス5のさらに別の実施形態について論じるために、
図7A〜
図7Cを参照されたい。
図7Aは、圧縮状態または非拡張状態で瘻管に位置する埋め込み型瘻孔閉鎖デバイスの等角図であり、デバイスの遠位端は、温度活性化型である拡張特徴を含む。
図7Bは、埋め込み型瘻孔閉鎖およびその拡張特徴が、送達シースの引き込み後に、非圧縮状態または部分的に拡張状態にあること以外は、
図7Aと同一の図である。
図7Cは、埋め込み型瘻孔閉鎖およびその拡張特徴が、非圧縮状態または拡張状態にあること以外は、
図7Aと同一の図である。
【0116】
図7Aに示すように、デバイス本体13は、
図1Aおよび
図1Bに示す実施形態に関連して上記に論じたものと概して同一であり、デバイス本体13は、連結部材20を介して一緒に結合された個々の多孔性本体15を含む。しかしながら、
図7A〜
図7Cに示すように、デバイス5の遠位端32は、拡張可能特徴50で終端となり、拡張可能特徴50は、コネクタ部材20の遠位端に結合され、膜を支持する星状枠形式である。
【0117】
図7A〜
図7Cから理解できるように、拡張特徴50は、
図7Cの付勢された構成を呈するように付勢され得る。
図7Aに示すように、特徴50は、デバイス5の送達に用いるカテーテル、シース、またはガイドワイヤの管腔壁620を介して、非拡張状態に維持され得る。
図7Bに示すように、デバイス5が管10内に適切に位置付けられると、カテーテル、シース、またはガイドワイヤがデバイス5の周りから引き抜かれ、特徴50がその部分的に拡張状態に付勢することを可能にし得る。
図7Cから理解できるように、体液または体温に暴露すると、特徴50は、その拡張状態に拡張可能になる。特徴50が、送達デバイス内において、またはデバイス5の周りからの送達デバイスの完全な引き込み前に、部分的に拡張状態にあってもよいことに留意されたい。次いで、特徴50は、管開口部12のアンカーおよび/または封止としての役割を果たし得る。デバイス本体13は、概して、上述のように、残りの瘻管10を充填するように拡張する。
【0118】
一実施形態では、特徴50は、星のタインの間にウェビング状膜140を支持する星状枠145を有する。他の実施形態では、枠145は、多角形等の異なる形状を有してもよく、ウェビング140は、必要に応じて、瘻管10の遠位開口部12を閉塞するように含まれる。特徴50の異なる側面は、ニチノール、または他の自立拡張式の温度依存材料等の、温度依存ポリマーまたは金属から形成され得る。また、特徴50は、単に、管腔壁620の制限から開放されると、付勢され、かつ拡張し得る。
【0119】
図2A〜
図7Cに関連して上記に論じたように、拡張可能特徴50を装備する瘻孔閉鎖デバイス5の各々のいくつかの実施形態では、非拡張状態にあるデバイス5およびその拡張可能特徴50は、9フレンチ以下、いくつかの実施形態では、20フレンチ以下のカテーテル大きさの管腔を通過するように構成される。拡張可能特徴50またはその部分は、遠位管開口部12を形成する組織表面積に接着するように適合され得る。例えば、拡張可能特徴50は、開口部12を形成する組織表面積に接触するように意図された特徴50の生体適合性接着表面を含み得る。接着剤は、流体(例えば、体液)または体温への暴露の後に活性化し得る。接着剤は、初めに、組織に対する特徴50の結合を強化し、次いで、瘻管治癒が発生する際、または瘻管治癒の後に、徐々に強度を低下させる。実施形態によると、接着剤は、少なくとも7日、14日、21日、28日、35日、60日、または任意の他の日数の間、流体不透過性の封止を作成し得る。
【0120】
図2A〜
図7Cに関連して上記に論じた拡張可能特徴50の各々のいくつかの実施形態では、拡張可能特徴50は、微小フックまたはタイン等の取り付け部材45を含み得る。このような取り付け部材45は、開口部12を形成する組織表面積に接触するように意図された特徴50の表面上に位置し得、これによって、遠位管開口部10およびその閉塞の境界となる組織表面に対する特徴の接着が容易になる。
【0121】
図2A〜
図7Cに関連して上記に論じた拡張可能特徴50の各々のいくつかの実施形態では、拡張可能特徴50またはその種々の構成要素は、吸収性であり、瘻管を閉塞し、次いで、少なくとも約45%、55%、65%、75%、85%、95%、100%、または任意の他の割合を管10が閉鎖した後に吸収するように適合され得る。特徴50またはその種々の構成要素は、生分解性であり、および/または遠位瘻孔開口部12から離隔して落ち、胃腸管を通して押し出され得る。例えば、特徴50またはその種々の構成要素は、管10が閉鎖に向かって進んだ後(例えば、十分な閉鎖を達成するのに適切な少なくとも7日、14日、21日、28日、35日、または任意の他の日数の後)に身体から目に付かなく成り得る。
【0122】
図2A〜
図7Cに関連して上記に論じた拡張可能特徴50の各々を用いるデバイス5のいくつかの実施形態では、連結部材20は、管を通して拡張特徴50から延出する生体適合性ポリマーストリングであり得る。連結部材20は、吸収性材料から形成され、少なくとも約45%、55%、65%、75%、85%、95%、100%、または任意の他の割合を管10が閉鎖した後に吸収し得る。部材20は、特徴50に対して実質的に垂直に張力を提供し、これによって、管の遠位開口部12に対して特徴50を引張し、遠位管開口部を閉塞するように特徴50を適所に固定し得る。
図11Aおよび
図11Bに関連して上記に説明したように、デバイス5は、クリップ900を近位端に含み得、クリップ900は、概して、管の近位端を閉塞し得るが、封止し得ず、クリップ900と特徴50との間に延在する部材20における張力を可能にする。
【0123】
本明細書に説明する瘻孔閉鎖デバイス10は、種々の方法を介して瘻管10内に埋め込まれ得る。例えば、瘻管10は、直接視診または医療撮像方法(例えば、蛍光透視法、CTスキャン、MRI等)を介して視覚化され得る。ガイドワイヤは、管10を通り抜け得る。次いで、管10は、上皮除去して灌注され得る。次いで、デバイス5は、ガイドワイヤの上を通り抜け、管10内に押圧され得る。遠位瘻孔開口部12は、デバイス5の要素(例えば、最遠位本体110および/または拡張特徴50)を介して閉塞され得る。デバイス5は、管10の長さに切り取られ得、その後、ガイドワイヤが取り外される。デバイス5および、より具体的には、デバイス本体13は、本体13の拡張を引き起こすように灌注され得る。デバイス5は、近位端の片により、近位瘻孔開口部に固定され得る。例えば、残りの部材は、デバイス5の遠位端に連結され、管10の近位端開口部を囲繞する領域に固定され、これによって、デバイス5において張力が生成される。次いで、近位瘻孔開口部は、包帯で被覆され得る。
【0124】
瘻孔閉鎖デバイス5を瘻管10に埋め込む別の方法では、圧縮された多孔性足場13が瘻管10に留置され、この場合、足場13は、少なくとも部分的に管10に挿入される。多孔性足場は、注入可能なポリマー流体100で充填され得、注入可能なポリマー流体100は、閉塞プラグを形成し、かつ組織成長ひいては瘻管の治癒を促進し得る。本方法は、デバイス5に取り付けられるストリング等の生体適合性連結部材20を使用して、デバイス5を管10に固定するステップをさらに含み得る。管10に注入されたポリマー100は、発泡体が瘻管10の壁に接近し、かつ管における任意の空洞を充填することを可能にする形式であり得る。
【0125】
瘻孔閉鎖デバイス5を瘻管10に埋め込む別の方法では、デバイス5の遠位端32は、瘻管10の遠位端12を保護および閉塞するように留置され得る。デバイス5の本体13は、瘻管10を少なくとも部分的に充填するように瘻管10に挿入され得る。次いで、多孔性本体15の表面荷重または点荷重依存拡張は、瘻管内において活性化され得、デバイス5は、上述のように、遠位端および/または近位端32、31における適所に固定されることができる。本開示のために、表面荷重または点荷重依存拡張は、多孔性本体の拡張を指し、この場合、瘻管壁(「負荷」)と多孔性本体上の点との間の接触後、多孔性本体のその点は、拡張を停止する。残りの多孔性本体のいずれかまたは全ての上の点は、残りの点も瘻管壁と接触するまで拡張し続ける。したがって、当技術分野において既知である瘻孔閉鎖デバイスの閉塞本体とは違って、本明細書で開示するデバイス5の本体13の表面荷重または点荷重依存拡張によって、本体13は、概して、管における本体13の拡張に起因して管10を歪めることなく、または管を一致または変形させることなく、管10を充填し、かつ管10に一致することが可能になる。本体13のこの能力は、本体13の事前圧縮および/または使用する材料の性質に起因し得る。デバイス5の本体15を形成する材料の例として、AngioSealのような製品、コラーゲンスポンジ、またはKensey Nash Corporation(Exton,PA)が製造するような他の生体材料;CollaPlug(登録商標)またはIntegra Corporation(Plainsboro,NJ)が製造する他のコラーゲン製品;およびHealionics Corporation(Redmond,WA)が製造するSTAR(登録商標)材料が挙げられる。
【0126】
CollaPlug(登録商標)材料に関し、いくつかの実施形態では、CollaPlug(登録商標)材料は、管10への送達前に圧縮され得、CollaPlug(登録商標)材料は、約90%の空隙率である。
【0127】
STAR(登録商標)材料に関し、いくつかのこのような材料は、より良好な血管形成を促進する具体的な細孔径を有することで知られている。STAR(登録商標)材料ならびに上述の材料および製品のいくつかは、この「発明を実施するための形態」において前に論じられた制御された細孔径および全体の空隙率を達成することが可能である。
【0128】
瘻孔閉鎖デバイス5を瘻管10に埋め込む別の方法では、管は、視覚化され、ガイドワイヤは、管10内に経路付けられる。管10は、任意の不要な内部物質を除去するように、上皮除去および灌注される。瘻孔閉鎖デバイス5は、ガイドワイヤの上をたどり、次いで、デバイス5は、デバイス5の遠位端が遠位瘻孔開口部12を越えて延出するまで、瘻管内に収容され得る。デバイス5は、瘻管10に接近するように、灌注によって拡張され得る。デバイス5は、必要に応じて切り取られ得る。本方法は、確実なアンカーを提供するために、デバイス10の近位端を近位管開口部にクリッピングあるいは固定するステップを含み得る。次いで、近位開口部は、包帯で被覆され得る。一実施形態では、デバイス5の分割型本体13は、拡張状態にある場合、概して、瘻管の歪みを最小限に抑えて、瘻管の体積に接近する。
【0129】
いくつかの実施形態では、瘻孔閉鎖デバイス5の本体15は、グラフト以外の材料から形成され、グラフトは、動物またはヒトの組織からの移植片として定義される。
【0130】
いくつかの実施形態では、瘻孔閉鎖デバイス5の本体15は、細胞外基質(「ECM」)材料以外の材料から形成され、ECM材料は、ヒトまたは動物由来の脱細胞化有機組織として定義される。さらに、いくつかのこのような実施形態では、瘻孔閉鎖デバイス5の本体15は、再造形可能である材料以外の材料から形成され、この場合、再造形可能は、組織の一部になる材料の能力として定義される。代わりに、いくつかの実施形態では、瘻孔閉鎖デバイス5の本体15は、吸収速度の制御を可能にする誘起された架橋の量に大きく依存し得る。架橋は、本質的には、材料の再造形可能特性を破壊する。再造形可能は、吸収性材料を完全に除外し得ないが、いくつかの実施形態では、瘻孔閉鎖デバイス5の本体15は、完全に吸収性であり、かつ再造形可能な必要性または能力を持たない材料から形成され得る。
【0131】
瘻孔閉鎖デバイス5のいくつかの実施形態では、デバイス本体13は、分割型本体13を形成するように、複数の本体15から形成される。本体13は、遠位閉塞部材50(例えば、傘状部材)を含み得、部材50は、プラグまたは封止部材ではなく閉塞カバーである閉塞機構として作用する。
【0132】
図14Aから
図14Cは、近位面204、遠位面206、およびそれらの間の外側側壁208を有する略円板状の封止本体202を備える瘻孔閉鎖デバイスの別の例を示す。封止本体202は、標的位置への送達のために折り畳まれ、かつ配備時に再拡張するように構成され得る。いくつかの例では、封止本体202は、送達カテーテルの取り外しもしくは引き抜き、または折り畳まれた本体に作用する吸引または真空の停止等の、折り畳まれた本体に作用するいかなる拘束も除去した後に再拡張する弾性材料を備え得る。例えば、本体は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、または他の弾性ポリマー材料をその基部構成に使用して、成形(例えば、射出成形またはブロー成形)され得、次いで、その基部構成は、吸引または真空を使用して折り畳まれ得る。いくつかの例では、封止本体202は、ニッケル−チタン合金または形状記憶ポリマーを含むがこれらに限定されない、形状記憶材料または超弾性材料を備え得る。他の例では、再拡張は、封止本体202内への液体または気体の注入または膨張によって容易になり得る。
【0133】
封止本体202は、
図14Aおよび
図14Bに示すように、略平坦および円形構成を備え得るが、他の例では、前述のように、より厚く、かつ卵形または長方形のデバイスを含む非円形であってもよい。瘻管の封止を容易にするために、封止本体202の近位面104は、封止210を備え得る。図示する例では、封止210は、封止本体202の外周縁に沿って位置するが、他の例では、縁から離間してもよい。
図14Aに示す封止210は、環状構成を備えるが、他の例では、封止は、封止本体202と同一または異なる形状であり得る多角形、卵形、星形、または四角形を有してもよい。封止210は、中実であってもよく、または中空内部を備えてもよい。いくつかの事例では、中空内部は、送達するために封止本体202の折り畳みを容易にし、または標的位置の形状への変形または一致を容易にし得る。
図14Aにさらに示すように、封止本体202は、1つ以上のリブまたは支持構造212も備え得る。支持構造212の数は、例えば、約1個〜約10個以上、約2個〜約8個以上、約3個〜約6個以上、または約5個の支持構造の範囲であり得る。支持構造212は、封止本体202の中心または封止本体202の中央線に対して半径方向構成で均一または対称的に離間し得る。また、支持構造212は、中実または中空であってもよい。少なくとも1つの中空支持構造212と、少なくとも部分的に中空である封止210とを備えるいくつかの例では、支持構造212および封止210は、封止本体202上に設けられたアクセス管腔214を通して流体連通し得る。アクセス管腔214は、造影剤(例えば、バリウム、造影剤生理食塩水等)またはシリコーン等の増量材料を含むがこれらに限定されない、材料の本体102への注入または充填を可能にし得る。遠位面206は、略平滑であり得、これによって、埋め込まれた封止本体202を通り過ぎて材料が胃腸管を通過することが容易になり得るが、他の例では、凹部、開口部、または突出を備えてもよい。近位面204は、支持構造212および/または環状封止210の間に位置する凹部216を備え得る。いくつかの変形例では、凹部は、封止本体202と周囲組織との間の表面接触の度合いを減少させ、これによって、環状封止210に沿った封止力が移行され得る。
【0134】
封止本体202は、封止本体202の送達を容易にするために、取り付け構造120をさらに備え得る。送達カテーテルは、存在するのであれば、取り付け構造220において封止本体202を解放可能に係合し得る。また、取り付け構造220は、封止本体202と併用して使用され得る1つ以上のテザーまたは縫合糸の取り付け部位でもあり得る。いくつかのさらなる例では、取り付け構造220は、封止本体202の全体の形状に対して中心に位置するが、他の例では、偏心して位置してもよい。取り付け構造220は、アクセス管腔214と一体的に形成され得るか、またはアクセス管腔から分離され得、アクセス管腔は、存在するのであれば、支持構造212および環状封止210の中空管腔および/または空洞に材料を注入するために使用され得る。他の例では、本体におけるスルー管腔によって、流体のサンプリング、センサの留置、および/または治療剤送達のための腸管腔へのアクセスが可能になり得る。
【0135】
図15を参照すると、封止本体202は、瘻孔閉鎖デバイス100の遠位部分であり得る。使用時に、封止本体202は、封止本体202に取り付けられた1つ以上のテザー224および226を通して、患者の腸壁に対して封止本体202に張力をかけることによって、瘻管を封止し得る。テザー224および226は、取り付け構造220、または環状封止210および/もしくは支持構造212を含むがこれらに限定されない、封止本体202の他の位置に取り付けられ得る。複数のテザー224および226は、埋め込み手順中に、種々のテザーを区別するように色分けされ得る。テザー224のうちの少なくとも1つを使用して、張力を封止本体202に印加し、瘻管を封止し得る。いくつかの例では、第2のテザー226は、拡張可能部材の送達のためのガイド要素として提供され得る。いくつかの変形例では、別々のテザー224および226を提供することによって、張力をかけるテザー224が万が一破裂する場合に、自由に浮遊するか、または固定されていない拡張可能部材228の危険性が低下し得る。
図15は、例えば、1つ以上の拡張可能部材238を瘻管に沿って配備するために使用され得る第2のテザー226を図示する。テザー224および226のうちの少なくとも1つまたは両方は、近位拘束構造230を使用して固定され得、近位拘束構造230は、拘束構造230の瘻管内への折り畳みまたは侵入に抵抗する表面積の増加または横断寸法の増加を提供することによって、テザー224および/または226の遠位摺動または変位に抵抗する。
【0136】
図15に示すように、拡張可能部材228は、周囲組織構造を拡張、充填、およびそれに一致するように構成される、略細長いコラーゲンプラグ(または他の生体適合性材料)を備え得る。プラグは、略円筒形状を有し得るが、代替例では、球形、長方形ブロック、円錐形、または円錐台形、およびその同等形状を含む多種多様の形状のいずれかであってもよい。プラグのうちの全てが、同一の大きさ、形状、配向、および/または対称性を有する必要はない。
図15にさらに図示するように、拡張可能部材228は、プラグ縫合糸またはテザー232によって相互に連結され得る。プラグテザー232は、テザー226のうちの少なくとも1つに沿った拡張可能部材228の送達を容易にし得るループ構造234を、複数の拡張可能部材228の一方端部において形成し得る。拡張可能部材228は、抵抗内部嵌合によって、プラグテザー232に摺動可能に取り付けられ得るか、または固定して取り付けられ得るが、他の例では、1つ以上の拡張可能部材228は、プラグテザー232に対する摺動または他の相対運動を容易にするように、拡大テザー管腔を有してもよい。さらに他の例では、1つ以上の拡張可能部材228は、テザー接着されてもよく、またはプラグテザー232は、拡張可能部材の相対運動または分離に抵抗するために、拡張可能部材を通る交差構成または縫い目を有してもよい。例えば、いくつかの、全ての、または少なくとも最遠位または自由に浮遊する拡張可能部材では、プラグテザー232は、上述の多種多様の取り付け界面のいずれかを使用して、固定して取り付けられ得る。いくつかのさらなる例では、プラグテザー232は、拡張可能部材の摺動または運動を特定の領域に限定するために、その長さに沿って、結び目または他の固定して取り付けられた構造をさらに備え得る。
【0137】
拘束構造230の大きさおよび形状は、処置される特定の瘻孔に応じて異なり得るが、いくつかの例では、拘束構造230は、本体220と少なくとも同一である直径または最大横寸法を有し得るが、さらなる例では、直径または最大横断寸法は、封止本体202の対応する寸法よりも少なくとも2倍、3倍、または4倍以上であり得る。また、拘束構造230は、皮膚瘻孔開口部を囲繞する皮膚または包帯への拘束構造230の取り付けを可能にし得る1つ以上の固定アパーチャ236も備え得る。これらの固定アパーチャ236は、拘束構造230の外周の周囲で、つまり拘束構造230の中心ではなく外側縁に近くで離間され得る。他の例では、拘束構造230は、瘻孔を囲繞する皮膚に接触し、運動に抵抗する接着剤面を備え得る。デバイス200のテザー224および226は、クランプ構造、接着剤を含む多種多様の機構のいずれかによって、またはテザー224および226の解放可能な摩擦適合界面を提供する変形可能スリット238によって、拘束構造230に固定され得る。拘束構造230上のテザー224および226の取り付け部位は、アクセス開口部240をさらに備え、アクセス開口部240を使用して、治療剤を瘻孔に注入し、および/あるいは受動的もしくは能動的瘻孔排出、または陰圧療法の瘻孔への適用を可能にし得る。
図16Aは、テザーが取り付けられない拘束構造230を示す。
【0138】
図16Bを参照すると、封止本体202ならびにテザー224および226の配置は、封止本体202の取り付け構造220に解放可能に取り付けられる遠位端254を含んで構成される細長い管状要素252を備える送達器具250を使用して実行され得る。取り付け構造220と管状要素252との間の界面は、抵抗内部嵌合を備え得るが、代替として、例えば、螺旋状ネジ式界面等の、機械的連合嵌合を備えてもよい。いくつかの変形例では、封止本体202の管状要素252への取り付けはまた、管状要素252および送達器具250の他の部分を通過するテザー224に張力をかけることによって、提供され得る。送達のために封止本体202の準備を整えるために、封止本体202は、管状要素252の遠位端254の周囲で折り畳まれるか、または圧縮され、カニューレまたは導入具を使用してその構成に保持され得る。いくつかの例では、吸引または真空を印加することによって、封止本体202の折り畳みが容易に成り得る。封止本体202の送達は、瘻管を通して胃腸部位に向かって実行され得るが、他の例では、カニューレまたは導入具は、送達器具250を使用して、瘻管以外の2次瘻管に沿って封止本体202および少なくとも1つのテザー224を送達し得るように、組織を貫通するように構成され得る。この2次管は、既存の管または挿入送達器具によって形成された管であってもよい。
【0139】
図16Bに示すように、送達器具250の他の特徴は、アクセス線258および活栓260、266の取り付けまたは使用を可能にする1つ以上のコネクタ256、264を含んでもよく、例えば、アクセス線258および活栓260、266は、材料の吸引もしくは注入、または送達手順中の内視鏡的ツールまたはセンサの挿入を容易にし得る。送達器具250は、テザー224等の物の通過を可能にするとともに流体漏出に抵抗する止血弁262または他の流体封止界面を含み得る。
【0140】
拡張可能部材228は、
図16Dに示すように、剛性または可撓性の管状カテーテル270に設けられ得る。拡張可能部材228を放出または解放するために、
図16Cに示す押圧要素またはアクチュエータ272を使用して、カテーテル270の遠位端278から拡張可能部材228を連続的に解放し得る。これは、例えば、カテーテル270の近位端276を通してアクチュエータ272の遠位先端274を押圧するとともに、カテーテル270を適所に保持するか、またはアクチュエータ272を適所に保持するとともに、カテーテル270を引き抜くことによって、実行され得る。
【0141】
上述の手順を実行するために、封止本体202ならびに取り付けられたテザー224および226とともに送達器具250を含むキットが提供され得る。封止本体202および取り付けられたテザー224および226は、製造場所または使用場所において器具250に結合され得るため、事前に取り付けられるか、または器具250から分離してキットに提供され得る。また、キットは、プラグテザー230を含んで事前に取り付けられる1つ以上の拡張可能部材228とともに、アクチュエータが事前に充填されたカテーテル270も備え得る。また、拡張可能部材228を含む追加のカテーテル270は、別々にパッケージ化または提供されてもよい。さらなる例では、キットは、ガイドワイヤ(例えば、0.038インチのガイドワイヤ)、剥離シース(例えば、7F、8F、9F、10F、または12Fのシース)、1つ以上のシリンジ(例えば、0.5cc、1cc、5cc、および/または10ccのシリンジ)、生理食塩水または生体適合性流体、造影剤、外科用メス、1つ以上の自由針、および拘束構造230を隣接する皮膚または包帯に取り付けるために使用され得る非吸収性縫合糸(例えば、3−0または4−0ナイロン縫合糸)を含むがこれらに限定されない、1つ以上の他の物も含んでもよい。瘻管拡張器は、キットで提供されてもよい。
【0142】
一例示的送達手順では、瘻管および周囲の範囲は、通常の滅菌様式で前処理および覆われ得る。麻酔は、必要に応じて局所麻酔または注射麻酔を使用して達成され得る。次いで、瘻管は、滅菌生理食塩水、過酸化水素、または他の生体適合性灌注流体で灌注される。いくつかのさらなる例では、瘻管の部分は、例えば、硝酸銀スティック、焼灼器、および/または外科用メスを使用する機械的創面切除を使用して、上皮除去され得る。送達器具は、その無菌パッケージングから取り外され、滅菌場に置かれ得る。封止本体202の移動の危険性を低下させるために、取り付けられた縫合糸224および226に張力をかけることは、禁忌であってもよく、またはそうでなくてもよい。種々の延長チューブおよび活栓が存在するのであれば、この時点で送達器具250に取り付けられ得る。送達器具連結部の洗浄、開存性/漏出試験は、生理食塩水または類似の流体を使用して実行され得る。また、封止本体202の完全性も、生理食塩水、造影剤、またはその両方の混合と、送達器具250を通る陽性および/または陰性流圧の印加とを使用して査定され得る。送達前に、封止本体202は、封止本体202を折り畳むように陰圧で排気される。生理食塩水、造影剤、または組み合わせられた流体の同一または別々のシリンジが、封止本体のための膨張シリンジとして準備され得る。
【0143】
瘻管は、例えば、単純X線、蛍光透視法、CTスキャン、内視鏡検査、または超音波検査等の画像診断法の支援により、または支援を受けずに、ガイドワイヤを使用して横断され得る。剥離シースは、ガイドワイヤの上、および瘻管の皮膚小孔を通って通過され得る。拡張器を必要に応じて使用して、送達器具および/または内視鏡の通過のために瘻管を前処理し得る。シースの位置は、同一または異なる画像診断法により検証され得る。所望のシース先端位置が達成または検証されると、例えば、遠位先端が瘻管の腸または中心小孔を越えて位置付けられると、手順は、継続され得る。次いで、ガイドワイヤ(および存在するのであれば拡張器)が取り外される。シースは、滅菌生理食塩水で洗浄され得る。折り畳まれた封止本体202は、傘のように封止本体202を折り畳むのではなく、巻くことによって、送達器具250の遠位端に巻き付けられる。送達器具250は、シースに挿入され、封止本体202がシースの遠位端を越えて位置付けられるまで進められる。送達器具250の相対位置は、撮像によって、シースの近位端と送達器具との間の距離によって、および/または封止本体202がシースから抜け出た後に触覚的に感知され得る挿入抵抗の損失によって、評価され得る。10ccのシリンジが、例えば、送達器具に取り付けられ得、陰圧が、活栓のうちの1つを通して封止本体202に印加され得、次いで、活栓は、封止本体202を折り畳み状態に維持するように閉鎖され得る。次いで、シリンジが取り外され、同一以下の大きさのシリンジと取り替えられる。活栓は、再び開放し、封止本体202の排気が確認され、シリンジ上で後退し、プランジャ変位を査定する。次いで、シリンジ(例えば、0.5cc)中の流体の一部分は、封止本体202を膨張させるために封止本体202に注入され得る。活栓は、膨張を維持するために閉鎖され得る。
【0144】
送達カテーテル(または、Touhy Borst弁)の位置を維持するとともに、弱いけん引を、封止本体202に取り付けられた張力テザーに印加して、封止本体202を送達器具250に完全に着座させ得る。次いで、Touhy Borst弁は、緩められ得、シースは、部分的に瘻管内に、例えば、中央小孔に近位に引き込まれ得る。次いで、封止本体202は、Touhy Borst弁262とコネクタ256との間のロック機構を係脱あるいは分離することによって配備され得る。次いで、送達器具250の残りの遠位部分は、瘻管からゆっくりと引き抜かれ得る。若干の張力を張力テザー224に維持して、封止本体202を瘻管の中心小孔に保持するとともに、シースは、拡張可能部材によって充填される所望の長さに近位に摺動され得る。若干の張力は、テザーが皮膚に固定されるまで、残りの手順を通して張力テザー224上に保持され得る。
【0145】
縫合糸ループ234がカテーテル270の遠位端278を単に退出するまで、アクチュエータ272をプラグ送達カテーテル270に挿入する。次いで、アクチュエータ272が引き抜かれる。若干の張力を張力テザー224上で維持するとともに、送達カテーテル270の遠位端278においてループ234に送達テザー226を通す。次いで、カテーテル270は、カテーテル先端278が所望の送達位置に位置するまで、送達テザー226の上で進められる。アクチュエータ272は、アクチュエータ272の遠位端274が、カテーテル270における最近位拡張可能部材238に接触するまで、カテーテル270内に再挿入される。次いで、アクチュエータ272の位置が維持されるとともに、送達カテーテル270は、最遠位拡張可能部材238を配備するように引き込まれる。カテーテル270は、残りの拡張可能部材238を配備するように再び位置付けられてもよく、または位置付けられなくてもよい。全ての拡張可能部材238の配備が完了すると、送達カテーテル270の近位端276およびアクチュエータ272上のルア継ぎ手が、係合され得、カテーテル270およびアクチュエータ272は、シースから取り外され得る。拡張可能部材238の拡張を容易にするために、生理食塩水が、任意選択により、シースを通して注入され得る。別々に供給されたカテーテル270およびアクチュエータ272を使用して、追加の拡張可能部材を上記手順で配備して、瘻孔を所望のレベルまで充填し得る。封止本体202の留置は、封止本体202が中心小孔に対して確実に位置することを、撮像技法によって再確認され得る。
【0146】
張力を張力テザー224上で維持するとともに、拘束構造230をシースから分離し、シースを瘻管から取り外す。拘束構造230を通して若干の張力を張力テザー224上で継続して維持するとともに、送達テザー226が、拘束構造を通過し、かつ所望の張力で組織に結ばれた自由針を使用して、周囲組織に縫合、あるいは取り付けられ得る。拘束構造230上の送達テザー226に反対の位置において、自由針を使用して、拘束構造230を通過し、張力テザー224を周囲組織に縫合し得る。追加の縫合糸、例えば、3−0または4−0ナイロンを使用して、必要に応じて、拘束構造230を周囲表面組織にさらに固定し得る。中心小孔に沿った封止本体202の留置の最終的な撮像確認は、この時点で、上述のものだけでなく、2重造影X線研究および結腸鏡/小腸鏡も含む画像診断法を使用して実行され得る。吸収性包帯は、発生し得るいかなる過剰な排液も吸収するように、拘束構造230の上部に固定されて存在し得る。代替として、瘻孔/創傷の活発な排液は、創傷排液製品または陰圧創傷療法製品を使用して実行され得る。予防的抗生剤は、任意選択により、手順後に提供され得る。
【0147】
本発明の好適な実施形態について本明細書に図示および説明したが、これらの例が、本の一例として提示されることが当業者に明白である。この時点で、多数の変更、変形、および置換が、本発明から逸脱することなく当業者に思い付く。本明細書に説明する本発明の実施形態に対する種々の代替を、本発明を実施する際に用いてもよいことを理解されたい。以下の請求項が本発明の範囲を規定すること、ならびにこれらの請求項の範囲内の方法および構造が本発明の範囲に含まれることをされることが意図される。