【実施例1】
【0010】
まず、実施例1に係る自走式子機付電気掃除機1について、
図1および
図2を参照して説明する。
自走式子機付電気掃除機1は、主に、電気掃除機本体10と、電気掃除機本体10の第1の子機収容スペース18に収容される2台の第1の子機20と、電気掃除機本体10の第2の子機収容スペース19に収容される2台の第2の子機30と、から構成されている。
【0011】
筐体状を呈する電気掃除機本体10の内部には、前端部(
図1の左側)に本体吸引口11、その中央部(
図1の中央)に充電式蓄電池15、吸引モーター14および集塵室16を内蔵し、後部にはリンク機構35の駆動部分を内蔵している。そして、本体吸引口11は本体内吸引管17に連通していて、この本体内吸引管17を介して順に集塵室16、吸引モーター14が連通し、吸引モーター14は電気掃除機本体10の外部に開口する図示外の排気口に接続している。さらに、後述する第1の吸引管24および第2の吸引管33は、本体内吸引管17を介して集塵室16および吸引モーター14に連通している。すなわち、本体吸引口11、第1の子機吸引口21および第2の子機吸引口31で塵とともに吸引された空気は、集塵室16で塵を濾過された後、吸引モーター14を経て排気口から排気されるようになっている。なお、充電式蓄電池16には外部の電源に接続するための図示外の電気コードが格納され、必要に応じて接続できるようになっている。
【0012】
電気掃除機本体10の両側の前方には左右一対の前輪132が回動自在に軸支され、後方には左右一対の第1の走行車輪131が配置されていて、第1の走行車輪131にはそれぞれに第1の駆動モーター12が添設されている。そして、第1の駆動モーター12のそれぞれが独立して駆動し、第1の走行車輪131の回転速度を異ならしめて電気掃除機本体10の走行方向を変更することができるようになっている。
【0013】
第1の子機20もまた電気掃除機本体10と同様に筐体状を呈し、電気掃除機本体10の前輪132と第1の走行車輪131の間の両側面に形成された第1の子機収容スペース18に着脱自在に収納できるようになっていて、子機収容スペース18には第1の子機20全体が少し持ち上がった状態で収容される。このため、第1の子機20の収納時においては、後述する第1の子機20の第2の走行車輪23が電気掃除機本体10の走行の障害になることはない。
【0014】
第1の子機20は第1の子機吸引口21を掴持していて、その側面には一対の第2の走行車輪23が配置されている。そして、第2の走行車輪23にはそれぞれに第2の駆動モーター22が添設されていて、電気掃除機本体10の側面に対して直交する方向に前進走行および後退走行ができるようになっているばかりでなく、第2の駆動モーター22のそれぞれが独立して駆動し、第2の走行車輪23の回転速度を異ならしめて第1の子機20の走行方向を変更することができるようになっている。また、第1の子機20に掴時される第1の子機吸引口21の先端部分は第1の子機20の略全幅に亘って吸引口が下部に向けて開口している。なお、第1の子機20の幅とは、第1の子機20の走行方向に直交する方向をいう。
【0015】
第1の子機20が電気掃除機本体10から引き出されると、第1の駆動モーター12への電力供給が停止して第2の駆動モーター23の電力が供給されるようになっているとともに、第1の子機20自体は全体が少し下がって第2の走行車輪24は床面に着地するようになっている。
【0016】
第2の子機30は電気掃除機本体10の後部の両側に形成された第2の子機収容スペース19に載置するように収納され(
図2参照)、使用時には、第2の子機収容スペース19から引き出し、ボールキャスター32が着地するようにして床面に載置する(
図1参照)。
【0017】
第2の子機30は第2の子機吸引口31を掴時していて、第2の子機吸引口31に接続する伸縮自在の第2の子機吸引管33は本体内吸引管17に接続している。さらに、伸縮自在のロッド34が第2の子機30と電気掃除機本体10とを接続していて、第2の子機30の使用時には、第2の子機吸引管33およびロッド34が互いに添設された状態となる。また、第2の子機吸引口31の先端部分は電気掃除機本体10の側面に並行する方向、すなわち、後述する第2の子機30の往復走行方向に直交するように幅広く開口している。
【0018】
ロッド34の一端は第2の子機30に上下方向のみ回動するように接合され、ロッド34の他端は電気掃除機本体10と左右方向にのみ回動するように接合されていて、その近辺には上下方向のみに回動するジョイントが配置されている。そして、ロッド34を目一杯延伸させて第2の子機30が床面に載置したときに、ロッド34の他端は少し折れ曲がって水平な状態で電気掃除機本体10に回動自在に接合するようになっている。一方、電気掃除機本体10内にはモーター351、ウォームホイル352およびアーム353からなるリンク機構35が内蔵されていて、モーター351の回転運動はウォームホイル352の作用によりアーム353の往復運動となるように構成されている。そして、アーム353の先端は第2の子機収容スペース19内に突出して、ロッド34の水平部分と回動自在のピン接合している。すなわち、モーター351の回転運動はウォームホイル352およびアーム353を介してロッド34の他端を中心点とする往復運動となって第2の子機30も従動して往復運動することとなる。
【0019】
ここで、実施例1に係る自走式子機付電気掃除機1の使用方法について説明する。
前述したように自走式子機付電気掃除機1は充電型の蓄電池を内蔵したコードレス式の電気掃除機であり、不使用時には図示外の電気コードを電気掃除機本体10から引き出して家庭用電源のコンセントに接続して充電することができる。また、自走式子機付電気掃除機1で第1の子機20や第2の子機30を電気掃除機本体10内に収納して電気掃除機本体10のみを使用する場合は、通常の電気掃除機と何ら変わりはないので、ここでは第1の子機20や第2の子機30を使用する場合について説明する。
【0020】
自走式子機付電気掃除機1の第1の子機20を使用する場合の手順例は以下の通りである。
(1)遠隔操作の発信器の吸引ボタンをONにし、走行ボタンもONにすると、その信号は電気掃除機本体10に内蔵された受信機に伝わり吸引モーター14が稼働し、第1の駆動モーター11が稼働して、自走式子機付電気掃除機1は自走する。
(2)自走式子機付電気掃除機1の方向転換は電気掃除機本体10の第1の走行車輪131の回転速度を異ならしめて行う。すなわち、右に曲げる場合には、遠隔操作の発信器からの命令で右側の第1の走行車輪131に添設された第1の駆動モーター12に多くの電流が流れて回転速度を速め、左に曲げる場合には、遠隔操作の発信器からの命令で左側の第1の走行車輪131に添設された第1の駆動モーター12に多くの電流が流れて左側の回転速度を速めように操作されることとなる。
(3)自走式子機付電気掃除機1を所望の位置で停止させ、遠隔操作の発信器の第1の子機20のボタンをONにすると電気掃除機本体10から第1の子機20が離脱して第1の駆動モーター12への電気供給は停止されて第2の駆動モーター23に電力が供給されるとともに、吸引モーター14が稼働する。そのため、第1の子機吸引管24および本体内吸引管17内には空気の流れが生じて、第1の子機吸引口21→集塵室16→吸引モーター14→排気口(図示外)、の空気流通経路が形成される。これにより、第1の子機吸引口21から空気と共に吸引された塵は集塵室16で篩い分けられて残りの空気は排気口から電気掃除機本体10の機外に排出される。また、遠隔操作の発信器の第1の子機走行の前進・後退ボタンをONにすることにより、第1の子機20は塵や埃を吸引しながら前進走行や後退走行をすることができばかりでなく、第1の子機20の方向転換も可能である。
(4)集塵室17が塵や埃で満たされた場合には、集塵室17に連通する塵取り出し口(図示外)を開けて外に廃棄する。
なお、自走式子機付電気掃除機1については第1の子機20を両側に配置しているが片側のみに配置しても良い。
【0021】
そして、自走式子機付電気掃除機1の第2の子機30を使用する場合の手順例は以下の通りである。
(1)電気掃除機本体10から第2の子機30を引き出して床面上に設置し、遠隔操作の発信器の吸引ボタンをONにし、走行ボタンもONにすると、その信号は電気掃除機本体10に内蔵された受信機に伝わり吸引モーター14が稼働し、第1の駆動モーター12が稼働して、自走式子機付電気掃除機1は第2の子機30を引き摺るようにして自走する。
(2)このとき、吸引モーター14およびリンク機構35のモーター351のスイッチをONにすると、第2の子機30は自走式子機付電気掃除機1に引き摺られながら、往復走行を繰り返して第2の子機吸引口31から空気と共に塵を吸引する。
(3)吸引された塵は前述したように、集塵室16で篩い分けられて残りの空気は排気口から電気掃除機本体10の機外に排出される。なお、電気掃除機本体10を自走させながら第2の子機吸引口31を作動させても良く、あるいは、電気掃除機本体10を停止させて第2の子機吸引口31を作動させても良いことは勿論である。
【実施例2】
【0022】
つぎに、実施例2に係る自走式子機付電気掃除機2について、
図3を参照して説明する。
自走式子機付電気掃除機2が、主に、電気掃除機本体10と、電気掃除機本体10の第1の子機収容スペース18に収容される2台の第1の子機20と、電気掃除機本体10の第2の子機収容スペース19に収容される2台の第2の子機30と、から構成されていることは、実施例1と同様であり、実施例2における電気掃除機本体10と第1の子機20の構成は実施例1と同様であるのでその説明を省略し、ここでは、主に第2の子機30について説明する。
【0023】
第2の子機30は電気掃除機本体10の後部の両側に形成された第2の子機収容スペース19に載置するように収納され、使用時には、第2の子機収容スペース19から引き出し、ボールキャスター32を着地するようにして床面に載置する。
【0024】
第2の子機30は第2の子機吸引口31を掴時していて、第2の子機吸引口31に接続する伸縮自在の第2の子機吸引管33は本体内吸引管17に接続している。さらに、伸縮自在の第2の子機吸引管33に略伸縮自在の支持棒36が略密着するように添設されていて、2箇所で屈曲する支持棒36に合わせて第2の子機吸引管33も屈曲するようになっている。
【0025】
支持棒36の一端は第2の子機30に剛接合され、支持棒36の他端は電気掃除機本体10に剛接合されていて、それぞれの近辺で屈曲し、屈曲するとその状態を保持するように構成されるばかりでなく、伸縮したときもその状態を保持するように構成されている。
【0026】
ここで、実施例2に係る自走式子機付電気掃除機2の使用方法について説明する。
自走式子機付電気掃除機1の自走方法、第2の子機吸引口31の吸引方法は、実施例1で既に説明したので省略する。
【0027】
(1)例えば、壁面を掃除するときは、自走式子機付電気掃除機2を所望の位置で停止させ、電気掃除機本体10から第2の子機30を引き出し、第2の子機30が所望の位置となるように支持棒36を屈曲、あるいは伸縮させる。
(2)そして、第2の子機吸引口31を壁面に押し当てながら移動させると、壁面の塵は第2の子機吸引口31に空気とともに吸い込まれる。
棚等を掃除する場合は、さらに第2の子機30側の曲折部分で支持棒36が水平となるように屈曲させれば良い。
【0028】
実施例1に係る第1の子機20および第2の子機30、実施例2に係る第2の子機30の使用方法について説明したが、本体吸引口、第1の子機吸引口21および第2の子機吸引口31に電動回転モップあるいは電動ブラシを取り付けることで、掃除の能率は一段とあがることになる。なお、電動回転モップや電動ブラシを稼働させる電気は、本体吸引口については直接、充電式蓄電池15に接続させ、第1の子機吸引口21および第2の子機吸引口31については充電式蓄電池15に接続された電気コードを第1の吸引管24や第2の吸引管33に添設するように配置すれば良い。