(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
情報記憶装置はRFIDタグを有し、さらにRFID読取ステーションを有し、上記RFID読取ステーションがRFIDタグの近くに配される請求項2記載の上記システム。
【背景技術】
【0002】
燃料電池は、直接すなわち、反応物質、すなわち燃料および酸素の化学エネルギを直流(DC)電気に直接変換する装置である。多くの漸増している用途において、燃料電池は、化石燃料の燃焼などの従来の発電よりも効率的であり、リチウムイオンバッテリーなどの携帯型蓄電池より効率的である。
【0003】
一般に、燃料電池技術はアルカリ燃料電池、高分子電解質燃料電池、りん酸燃料電池、溶融炭酸塩燃料電池、固体酸化物燃料電池、および酵素燃料電池のような様々な異なった燃料電池を含む。今日のより重要な燃料電池は、3つのカテゴリ、すなわち、(i)圧縮水素(H
2)を燃料として利用する燃料電池、(ii)水素燃料に改質されるメタノール(CH
3OH)、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4)、炭化水素(例えばブタン)又は他の燃料を利用する陽子交換膜(PEM)燃料電池、(iii)直接に非水素燃料を消費できるPEM燃料電池すなわち直接酸化燃料電池、および、(iv)炭化水素燃料を高熱で直接に電気に変換する固体酸化物燃料電池(SOFC)に分けることができる。
【0004】
圧縮された水素は一般に、高い圧力の下で保たれ、そのため、扱いが難しい。その上、大きい貯蔵タンクが通常必要で、消費者向け電子製品用に十分小さくすることができない。従来の改質燃料電池は、燃料を水素に変換させて燃料電池内で酸素と反応させるために改質材や気化および補助システムを必要とする。最近の進歩により、改質材または改質燃料電池が消費者向け電子製品に有望になっている。最も一般的な直接酸化燃料電池は、ダイレクトメタノール燃料電池すなわちDMFCである。他の直接酸化燃料電池は、ダイレクトエタノール燃料電池およびダイレクトテトラメチルオルトカーボネート燃料電池を含む。DMFCでは、メタノールが直接に燃料電池中で酸素と反応し、このDMFCは、最も簡単で可能性としては最も小さくなる燃料電池であり、消費者向け電子製品用の電力供給に最も有望である。SOFCは炭化水素例えばブタンを高熱で変換して電気を生じる。SOFCは、燃料電池反応を起こさせるために1000°Cの範囲の比較的高温を必要とする。
【0005】
電気を発生させる化学反応は燃料電池のそれぞれのタイプごとに異なる。DMFCでは、各電極での化学電気反応と燃料電池に関する総合的な反応は以下の通り記述される:
【0006】
アノードでの半反応:
CH
3OH + H
2O → CO
2 + 6H
+ + 6e
−
カソードでの半反応:
O
2 + 4H
+ + 4e
− → 2H
2O
全体の燃料電池反応:
CH
3OH + 1.5O
2 → CO
2 + 2H
2O
【0007】
PEMを通る水素イオン(H
+)がアノードからカソードを通り抜けてマイグレーションするために、また、自由電子(e
−)がPEMを通り抜けられないため、電子は外部回路を通って流れなければならず、外部回路を通して電流を生じさせる。この外部回路は、モバイルすなわちセル電話、計算機、パーソナルデジタツアシスタンツ、ラップトップコンピュータ、電力ツールなどの有益な消費者向けの電子製品であってよい。
【0008】
DMFCは、特許文献1および特許文献2に開示されており、詳細はこれらに記載のとおりである。一般に、PEMはNafion(商標)などの高分子から作られており、DuPontから入手可能であり、厚さが約0.05mm〜約0.50mmの範囲のペルフルオ化合物材料、その他である。アノードは、典型的には、白金ルテニウムなどの触媒の薄層によってサポートされたテフロン(Teflonized)のカーボン紙から製造される。カソードは、典型的には、白金粒子が膜の一面に接着されるガス拡散電極である。
【0009】
他の直接酸化燃料電池では、ホウ化水素燃料電池(DBFC)はつぎのように反応する。
アノードでの半反応:
BH
4− + 8OH
− → BO
2− + 6H
2O + 8e
−
カソードでの半反応:
2O
2 + 4H
2O + 8e
− → 8OH
−
【0010】
化学金属水素燃料電池では、一般に、液体の水素化ホウ素ナトリウムが改質され、つぎのように反応する。
NaBH
4+2H
2O→(加熱または触媒)→4(H
2)+(NaBO
2)
アノードでの半反応:
H
2→2H
++2e
−
カソードでの半反応:
2(2H
++2e
−)+O
2→2H
2O
【0011】
適切な触媒は白金およびルテニウム、その他の金属である。水素化ホウ素ナトリウムを改質して生成された水素燃料は燃料電池中で、酸化剤例えばO
2と反応させられ、電気(すなわち電子の流れ)および水の副産物を生成する。ホウ酸ナトリウム(NaBO
2)の副産物もこのプロセスで生成される。水素化ホウ素ナトリウム燃料電池は特許文献3に検討されており、参照してここに組み入れる。したがって、水性の金属水素化物を採用する既知の化学的な水素化物の反応は約9から12重量パーセントの貯蔵予測値を伴い、この湿式の化学反応中で採用される液体および触媒は厳密に監視される必要がある。さらに、方程式t1/2−pH*log(0.034+kT)が反応の半減期を与え、この方程式によると、水和反応は常に極めてゆっくりと起こるので、金属水素化物溶液を長期間に渡って安定に維持することは困難である。さらに、溶液が安定化されるならば、反応性が完全でない。
【0012】
水素化物貯蔵方法では、反応は以下のとおりである、
金属+H
2 → 水素化物+熱
【0013】
ただし、このような反応の貯蔵予測値は約5重量パーセントしかない。さらに、そのような反応は高価であり、またパッケージングが困難であろう。
【0014】
水素は生成する他の既知の方法は、乾式の水素化物反応である。乾式反応は、一般に、つぎの反応を伴う。
X(BH4) → H
2、ただしXはこれに限定されないがNa、Mg、Li、その他を含む。
【0015】
乾式反応もいつつかの欠点があり、例えば、貯蔵予測値が約10重量パーセントしかなく、また、圧力を厳密に監視しなければならない。
【0016】
水素ガスを生成するさらなる方法は、式PV=nRTを用いる圧力貯蔵方法によるものであり、ここで、Pは圧力、Vは体積、nはモル数、Rはガス定数、Tは温度である。この手法は一定圧力の監視を必要とする。
【0017】
燃料電池応用のための最も重要な機構の1つは、燃料貯蔵である。他の重要な機構は、燃料の燃料カートリッジから燃料電池への搬送を安定化させることである。商業的に有用にするために、燃料電池、例えば、DMFCまたはPEMシステムは消費者の通常の使用を満足させるに足る量の燃料を貯蔵する能力を有さなければならない。例えば、モバイルまたはセルラー電話、ノートブックコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタンツ(PDA)のために、燃料電池は、少なくとも現行のバッテリーと同じくらい長く、好ましくはより長く、これら装置を給電できなくてはならない。さらに、燃料電池は、容易に交換可能または再充填可能な燃料タンクを伴って、現行の再充電可能なバッテリーに必要とされる長時間の充電を最小化または省略する必要がある。
【0018】
燃料電池の動作の間、種々のシステムパラメータをリアルタイムで監視することが多くの理由から非常に要望されている。第1に、燃料の使用履歴を追跡することは、燃料サプライに残留する燃料の料を示し、燃料サプライの残存使用寿命に関する情報をユーザに提供する。特許文献は、電子メモリ要素を含む、消費可能な物質用の多くのコンテナを開示している。米国特許出願公開US2002/0154815は、参照してここに組み入れられ、これはリード・オンリ・メモリ、プログラマブル・リード・オンリ・メモリ、電子消去可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリ、非揮発性ランダム・アクセス・メモリ、揮発性ランダム・アクセス・メモリ、または他のタイプの電子メモリを含んで良い種々のコンテナを開示している。これら電子メモリ素子はコンテナ用の符号化リサイクル、再生、および/または再充填の指示や、コンテナの利用レコードを保持するために使用して良い。このコンテナはプリンタ用の液体インクまたは粉末トナーを含んでよい。代替的には、コンテナまたは燃料サプライは燃料電池またはその燃料サプライを有してよい。
【0019】
燃料の燃料サプライから燃料電池への搬送は、とりわけ、燃料の粘度に左右される。例えば、メタノールの粘度は1気圧、0°Cで約8.17×10
−4Pa−sであり、1気圧、40°Cで約4.5×10
−4Pa−sへと降下し、約50%の減少を示す。システムがリアルタイムで燃料サプライに含有されている燃料の温度および/または圧力を検出することが可能であれば、燃料電池は、適切な量の燃料を供給するために燃料ポンプをどのくらい長く動作させなければならないかを自己調整できる。燃料が最適な速度で供給されるとき、システムの効率が増大する。また、燃料サプライ内の圧力を監視することにより、ユーザまたはシステムに許容不可能な高レベルまたは低レベルの圧力について警告できる。さらに、燃料への露出を動作に必要な量の燃料に制限することにより燃料電池の利用可能な寿命を長くできる。換言すると、過剰な燃料を燃料電池からあふれださせると燃料電池に損傷を与えるであろう。
【0020】
監視システム用の1つのオプションは、その他もあるけれども、無線周波数識別(RFID)システムを使用することである。RFID技術を採用したシステム、とくに、在庫追跡、例えば図書館または小売店舗の在庫の追跡、自動支払いシステム、例えば料金所のパス、およびセキュリティシステム、例えば車輛を始動させるためのスマートキーの用途のためのものは広く知られている。そのようなシステムはパッテリで給電されるトランシーバを利用する、大きな、移動するシステムであって良い。そのようなシステムは、極めて小さく受動的なシステムでもよく、この場合、情報が搬送または交換されることが望まれる場合に、そのシステム内においてトランスポンダがベースステーションまたはリーダから電力を受け取る。
【0021】
典型的なRFIDシステムは、典型的にはタグと呼ばれる、再利用可能な識別装置を含み、これは、しばしば「カード」、「キー」、その他とも呼ばれる。RFIDシステムは、認識または読取ステーションも必要とし、これが、予め定められた特性の識別装置が読取ステーションの近傍内に持ち込まれたときにこのような識別装置を認識するように準備される。典型的には、読取ステーションは、無線周波数リンクおよびコントローラを介してタグを読み出しまたは問い合わせを行なうアンテナを含む。コントローラはタグの問い合わせを指示し、また、タグから収集したデータをストアするメモリを実現して良い。さらに、コントローラは、ユーザが外部的にデータを監視できるようにユーザインタフェースを提供して良い。
【0022】
動作に関しては、タグがRFID読取ステーションに十分近づくとアンテナがRF信号をタグに放出して、タグがアンテナに応答を送信する。タグは内部バッテリにより給電されてよく(「アクティブ」タグ)、また、誘導結合により、アンテナから放射されたRF信号からの誘導電力を受け取っても良い(「パッシブ」タグ)。誘導結合は2つの装置が相互に近くにあるときにそれらの間で起こり、物理的な接触は必要でない。パッシブタグはメインテナンスフリーであり、実質的に寿命が無制限である。ただし、アクティブタグの寿命の幅は、バッテリの寿命に制限されるけれども、いくつかのタグは交換可能なバッテリを提供する。
【0023】
RFIDを伴う現行の監視システムは、監視対象のデータのタイプに関しても、また、燃料電池燃料に接触すると言う厳しい環境にシステムが耐えうるかという点に関しても、燃料電池システムに使用するように適合化されていない。したがって、燃料電池システムに使用するRFID監視システムおよび他の監視システムを提供することが望まれる。
【特許文献1】米国特許第5,992,008号
【特許文献2】米国特許第5,945,231号
【特許文献3】米国特許第4,261,956号
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
添付の図面に示され以下に詳細に検討するように、この発明は燃料サプライに向けられており、この燃料サプライは燃料電池燃料、例えば、メタノールおよび水、メタノール/水の混合物、メタノール/水の種々の濃度の混合物、または純粋なメタノールを貯蔵する。メタノールは多くの種類の燃料電池、例えば、DMFC、酵素燃料電池、および改質燃料電池、その他において使用可能である。燃料サプライは他の種類の燃料電池燃料、例えば、エタノールまたは他のアルコール、水素へと改質可能な化学物質、または燃料電池の改質または効率を改善する他の化学物質を含んでよい。燃料は、また、水酸化カリウム(KOH)電解質を含み、これは金属燃料電池またはアルカリ燃料電池とともに使用でき、燃料サプライに貯蔵可能である。金属燃料電池に対しては、燃料は、KOH電解質反応溶液中に浸漬された流体担持亜鉛粒子の形態であり、電池キャビティ内のアノードは亜鉛粒子から生成された粒子アノードである。KOH電解質溶液は、2003年4月24日に発行された「1またはそれ以上の負荷に電力を供給するよう構成された燃料電池システムの使用方法」と題された米国特許出願公開第2003/007493号に開示されており、その内容は参照してここに組み入れる。燃料は、また、メタノール、過酸化水素、および硫酸の混合物を含み、これはシリコンチップ状に形成された触媒を通過して流れ燃料電池反応を生成する。燃料は、また、メタノール、水素化ホウ素ナトリウム、電解質、および他の化合物、例えば、米国特許第6,554,877号、同第6,562,497号、および同第6,758,871号に説明されているもののブレンドまたは混合物を含み、これらは参照してその内容をここに組みこむ。燃料は、また、米国特許第6,773,470号に説明されている、溶媒中に部分的に溶解し、部分的に懸濁するもの、ならびに、米国特許出願公開2002/076602に説明されている、液体燃料および固体燃料を含むものを含む。これら参考文献の双方は、参照してその内容をここに組みこむ。
【0030】
燃料は、また、上述のように、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH
4)のような金属水素化物および水を含む。燃料は、さらに、炭化水素燃料を含み、炭化水素燃料は、これに限定されないが、ブタン、灯油、アルコール、および天然ガスを含み、これは、「液体ヘテロインタフェース燃料電池デバイス」という題名で、2003年5月22日に公開された米国特許出願公開2003/0096150に開示されており、参照してここに組みこむ。燃料は、また、燃料と反応する液体酸化物を含む。したがって、この発明は、サプライ中に含有され、また、その他、燃料電池システムにより使用される、任意のタイプの燃料、電解質溶液、酸化物溶液または液体または固体に制約されない。ここで使用される用語「燃料」は、燃料電池または燃料サプライ中で反応することができるすべての燃料を含み、また、上述の適切な燃料、電解質溶液、酸化物溶液、液体、固体および/または化学物質ならびにこれらの混合物のすべてを含むが、これに限定されない。
【0031】
ここで使用される用語「燃料サプライ」は、これに限定されないが、使い捨てカートリッジ、再充填可能/再使用可能カートリッジ、コンテナ、電子製品内に配置されるカートリッジ、電子製品の外部に配置されるカートリッジ、燃料タンク、燃料リザーバ、燃料再充填タンク、燃料を貯蔵する他のコンテナ、および、燃料タンク、燃料r貯蔵部、燃料再充填タンク、その他燃料をストアする他のコンテナ、および、燃料タンクおよびコンテナに結合された管材を含む。1のカートリッジがこの発明の例示的な実施例との関連で以下に説明されるが、これら実施例は他の燃料サプライにも適用可能であり、この発明は燃料サプライのいかなる特定のタイプにも限定されないことに留意されたい。
【0032】
この発明の燃料サプライは、燃料電池で使用されない燃料を貯蔵するのに使用しても良い。これらの用途は、これに限定されないが、シリコンチップ上に構築されたマイクロガスタービン用の炭化水素および水素燃料を貯蔵することであり、”Here Come the Microengines”、The Industrial Physicist(2001年12月/2002年1月)、pp.20−25に検討されている。この出願の目的に関し、「燃料電池」はこれらマイクロエンジンも含む。他の用途は、内燃機関エンジン用の伝統的な燃料や;ポケットおよび実用ライター用の炭化水素例えばブタンおよび液体プロパンや;個人的な携帯加熱デバイス用に用いる化学燃料を貯蔵することである。ここで使用される用語「燃料電池」は燃料電池や、この発明のカートリッジと共に使用可能な他の器具を含む。
【0033】
図に示すように、この発明は、負荷11(
図2〜5に示される)に給電を行なう燃料電池システム10に向けられている。負荷11は典型的には燃料電池システム10が給電する電子装置である。負荷すなわち電子装置11は好ましくは任意の有益な消費者向け電子機器の外部回路および関連機能であるけれども、負荷11はそれに一体化された燃料電池システム10を具備しても良い。電子機器11の例は、これに限定されないが、移動体、すなわちセルラー電話、計算機、伝導工具、園芸器具、パーソナルデジタルアシスタンツ、デジタルカメラ、ラップトップコンピュータ、コンピュータゲームシステム、携帯型音楽システム(MP3またはCDプレーヤ)、グローバルポジショニングシステム、およびキャンプ道具、その他を含む。
【0034】
図1を参照すると、第1の実施例の燃料電池システム10は、燃料電池ハウジング17を具備する燃料電池9と、燃料サプライハウジング21を具備する燃料サプライ12とを含む。好ましくは、燃料サプライ12から燃料電池ユニット16へ燃料を搬送するポンプ14が燃料電池ハウジング17内に含まれる。適切なポンプ14はこれに限定されないけれどもピエゾ電気ポンプを含み、これら適切なポンプ14は米国特許出願公開U.S.2005/0118468に十分に開示され、また、本出願人の出願に係る、2003年1月31日出願の「燃料電池用燃料カートリッジ」という題名の米国特許出願公開U.S.2004/0151962、2003年7月29日出願の「柔らかなライナーを具備する燃料カートリッジ」という題名のU.S.2005/0023236、および2003年7月29日出願の「連結バルブを具備する燃料カートリッジ」という題名のU.S.2005/0022883にも十分に開示されている。これら参考文献の開示は参照してここに組み入れる。他の実施例において、燃料サプライ12は加圧燃料サプライであり、これは、U.S.2005/0023236公報において検討されるような燃料サプライ12の内部圧力に基づいて燃料電池9に搬送される燃料の料を自動的に制御する。本出願人の出願に係る、2003年10月6日出願の「燃料電池用燃料カートリッジおよびその製造方法」という題名の米国特許出願公開2005/0074643;2005年2月25日出願の「水素発生燃料電池カートリッジ」という題名の11/067,167、および2005年2月25日出願の「水素発生燃料電池カートリッジ」という題名の11/066,573や、本出願人が2005年6月13日に出願した「水素発生燃料電池カートリッジ」の題名の出願番号60/689,538および同60/689,539の2つの仮出願に検討されているように、燃料サプライの内部圧力は、付加的な燃料が燃料サプライ内で生成されるかどうかを決定する。上述の参考文献のすべての開示内容は参照してここに組み入れる。この例では、圧力カートリッジの内部圧力は好ましくは圧力センサで監視される。
【0035】
燃料電池9はスタックとして配置された7つの燃料電池ユニット16を含む。燃料電池ユニット16は先に検討したような当業界で知られている任意のタイプの燃料電池ユニットでよい。燃料電池ユニット16は少なくとも1つのPEMを含み、これがアノード層およびカソード層の間にサンドイッチされている。典型的には7つのシーリング層も燃料電池ユニット16とともに含まれる。さきに説明したように燃料電池ユニット16は自由電子、すなわち電気を生成して電子装置11に電力供給を行なう。
【0036】
図1をさらに参照すると、燃料サプライ12が外側シェルすなわちケーシング21およびノズル22を有する。ノズル22は遮断バルブ24(
図2〜5に示す)を収容し、これが燃料サプライ12内に貯蔵された燃料と流体連通される。遮断バルブ24はつぎにポンプ14に連結される。適切な遮断バルブ24はU.S.2005/0022883公報に十分に開示されている。ポンプ14は、燃料サプライ12が加圧されていれば、必須ではなく、この場合、ポンプ14はバルブに置き換えられて良い。
【0037】
燃料電池ハウジング17の寸法および形状は燃料電池ユニット16、ポンプ14、コントローラ18および情報記憶装置13を収容するのに十分なものであるだけでよい。燃料電池ハウジング17も好ましくは燃料カートリッジハウジング21を収容するように構成される。ハウジング17は、好ましくは、燃料サプライ12が消費者/末端ユーザにより容易にハウジング17に結合可能であるように構成される。サプライ12は内部のライナーすなわちブラダーを伴ってまたは伴うことなく形成されて良い。ライナーを伴わないカートリッジおよび関連部品はU.S.2004/0151962公報に開示されている。内部ライナーすなわちブラダーを伴うカートリッジはU.S.2004/0023236公報に開示されている。
【0038】
コントローラ18は好ましくはハウジング17内に設けられて電子装置11、サプライ12、ポンプ14および燃料電池ユニット16、その他の部品の機能を制御する。代替的には、コントローラ18は燃料電池システム10から離間して配置されて通信電送リンク、例えば無線周波数リンクまたは光リンクを介してそれに結合されて良い。好ましくは、ハウジング17は少なくとも1つのオプションのバッテリ19を保持し、このバッテリが、燃料電池9が非動作、またはシステムスタートアップ時、シャットダウン、その他、必要なときにシステム10の各種部品および電子装置11に給電を行なう。代替的にはオプションのバッテリ19は、燃料サプライ12が空のとき、または燃料電池9がオフのときにコントローラ18に電力供給する。オプションのバッテリ19はソーラーパネルにより置換され、あるいは一緒に使用されて良い。さらに、オプションのバッテリ19は燃料電池9または他の適切な電源、例えば、壁コンセントまたはソーラーパネルにより再充電されてよい。
【0039】
この発明において、監視システムは燃料電池システム10内に含まれる。監視システムは、燃料電池サプライ12内に含有される燃料の1または複数のパラメータを監視するための複数のセンサ30を含む。
図1に示すような第1の実施例では、複数のセンサ30が単一のセンサチップ28の表面に配置され、このチップは好ましくは集積回路チップである。好ましくは、複数のセンサ30もセンサチップ28もメモリを含まず、センサ30により収集された情報はコントローラ18に引き継がれ、情報記憶装置13内に格納されて良く、これは以下に詳細に説明する。代替的な実施例では、しかしながら、センサチップ28は情報記憶装置13と類似のメモリを含んでよい。
【0040】
典型的には、いくつかの燃料パラメータが監視されなければならない。例えば、パラメータは、これに限定されないけれども、圧力、温度、溶解ガスの存在およびレベル、イオン濃度、燃料密度、不純物の存在、使用時間、燃料サプライにかかる応力および張力や、燃料カートリッジ内の残留燃料の
量を含む。好ましくは、センサ30の少なくとも1つは圧力センサである。圧力センサは、燃料サプライ12内に配置でき、約0−40psiの予想範囲で圧力を測定することが可能な、当業界で既知の任意のタイプの圧力センサであってよいけれども、この範囲は使用する燃料電池システムおよび燃料に応じて変化してよい。例えば、圧力センサは、ニュージャージー州、MorristownのHoneywell社から入手可能な圧力変換器であってよい。圧力センサは、歪み計のように動作するガラスまたはシリカの結晶であってもよい。すなわち、結晶が圧力の量に応じて電流を放出する。圧力センサは単独で使用されてもよいし、燃料の種々の側面を監視する他のセンサと組み合わせて使用されてもよい。
【0041】
圧力はピエゾ電気センサによっても検出できる。ピエゾ電気センサは圧力または衝撃にさらされると電荷を生成する固体素子である。内部圧力または衝撃に起因して燃料サプライ内部の圧力が変化すると、センサから信号が生成され、これをコントローラに搬送でき、処理または作動に用いられる。適切なピエゾ電気センサは多くのソースから入手でき、これにはPCB Pezotronics社が含まれる。さらに、ピエゾ電気センサは燃料サプライ、または燃料電池システムに働く力を測定するように構成でき、また、加速度計としても動作して燃料サプライが落下したときにセンサが加速度に識別してコントローラに動作するよう、例えば、遮断またはフェールセーフ動作を行うように信号を送るように構成できる。ピエゾ電気センサは燃料サプライ12の表面、燃料電池システム10の表面、または電子装置11の表面に位置づけることができる。
【0042】
圧力は光学センサによっても検出できる。受動光学センサを使用することは、例えば米国特許第4,368,981号に検討されているように、良く知られており、その開示内容は参照してここに組み入れる。
図1Aに示すように、燃料電池9は光源60、例えば可変波長レーザ、発光ダイオード、または同様の可視または不可視放射線のソースを含む。燃料電池9は少なくとも1つの光検出器64をも含む。光源60および光検出器64はコントローラ18に接続されている。光学的に不可視の窓62aがハウジング17の表面に燃料サプライ16に対面して光源60の開口が窓62aと整合するように配置されている。同様に第2の光学的に不可視の窓62bが、燃料サプライ12が燃料電池9に取り付けられるときに窓62aが窓62bと整合するように、ケーシング21の表面に配置される。少なくとも1つのセンサ30が燃料サプライ12内で窓62bと光学的に結合される。センサ30の1つは、光学センサ61であってよく、これは当業界で知られている任意の受動光学センサ、例えば、干渉計、マイケルソンセンサ、ファブリ・ペローセンサおよびその他であってよい。1実施例では、光学センサ61は全体として2つのコイル状のファイバを含み、投射の長さは同一である。露出した光学ファイバ63aは燃料サプライ12内の環境条件にさらされ、他方、参照コイルの光ファイバ63bはそこから遮蔽されている。1例では、露出コイル63aは燃料ライナーの周りに巻き付けられ、参照コイル63bは燃料ライナーの内部、外側ケーシングの外部表面、または燃料ライナーおよび外側ケーシングの間に配置される。燃料ライナー内の圧力が増加すると、ライナーの体積が増大し、
露出ファイバが引き延ばされる。露出および参照コイルの差が圧力の増加を示す。さらに、両コイルの温度は実質的に同一であるので、この光学センサは温度の影響を受けない。ライナーの圧力によって露出ファイバが壊れた場合には、露出コイル63a中の光が光検出器64またはオプションの光検出器64aに到達しないので、これにより高圧力であることが示される。
【0043】
動作を説明すると、光源60が光、好ましくは既知の継続期間のパルスを放射し、これが窓62aを通って窓62bを照らす。光はオプションとして同時に両コイル63a、63bに搬送される。光は、コイル63a、63bを通って進み、反射され窓62a、62bを通って反射される。光信号は光検出器64により検出される。オプションとして、光検出器64はコイル63a、63bに対応する検出器64a、64bを有する。燃料サプライ12中で圧力が上昇すると、露出コイル63aの長さが参照ファイバ63bに較べて長くなり、コイル63aからの信号の
受信に若干の遅延をもたらす。この時間遅延から、燃料サプライ12内の圧力がコントローラ18により算出できる。
【0044】
センサ30の1つは温度センサであってもよい。温度センサは、当業界で知られている任意のタイプの温度センサ、例えば、熱電対、サーミスタ、または光学センサであってよい。予想される典型的な監視温度は約−20から55°Cである。温度センサは単独で用いられても良いし燃料の種々の側面を監視する他のセンサと組み合わせて用いられても良い。光学センサが用いられる場合、その動作のタイプおよび方法は実質的に燃料サプライ12内の圧力に関して先に説明したものと類似である。
【0045】
センサ30の1つは溶解ガスを測定するセンサ、例えば酸素または水素センサであってもよい。これら溶解ガスのセンサは当業界で知られている任意のタイプのものでよい。例えば、1つのタイプの適切な酸素センサは、電解質溶液に包囲されたアノードおよびカソードを含むガルバニ電池である。ガルバニ電池は検出酸素の圧力に比例した電流を生成する。溶解ガスセンサは単独で使用されても良いし、燃料の種々の側面を監視する他のセンサと組み合わせて使用さても良い。
【0046】
センサ30の1つは燃料計であってよい。チップ28上で使用して好適な1つのタイプの燃料計は、燃料サプライ12中の残留燃料を測定するのに使用可能なサーミスタである。サーミスタは温度変化の応答する半導体抵抗である。換言すれば、サーミスタの抵抗は温度が変化すると変化する。一般に、2つのタイプのサーミスタがある。負温度係数(NTC)サーミスタおよび正温度係数(PTC)サーミスタである。NTCサーミスタは温度上昇にさらされると抵抗の減少を示し、PCTサーミスタは温度上昇にさらされると抵抗の増大を示す。サーミスタは伝統的にシステムまたは流体の温度を測定するために使用されてきた。燃料計としてのサーミスタの使用は特許出願公開U.S.2005/0115312に詳細に検討されており、その内容は参照してここに組み入れる。
【0047】
サーミスタの抵抗の重要な側面は、燃料カートリッジ内の熱搬送おおび燃料電池が給電する電子装置内の熱搬送に左右されるサーミスタの本体の温度に依存する。熱搬送は、主に環境内の伝導および放射、または装置内の電力消費により引き起こされる加熱から起こる。伝統的な温度測定機能では、自己発熱を補償して正確な温度を得ることができるようにする必要がある。この発明によれば、自己発熱は補償されずに燃料カートリッジ内の残留燃料の熱を消費する能力が測定可能である。熱容量はカートリッジ内に残留する燃料の料に関係する。NTCおよびPTCサーミスタの双方がこの発明で利用可能である。
【0048】
一般的には、熱容量または熱伝導率は流体すなわち液体または気体が熱を伝導または拡散する能力として説明される。液体、例えば水またはメタノールは気体、例えば空気、二酸化炭素またはメタノールガスよりかなり大きな熱拡散能力を有する。流体が熱を拡散する能力はその熱容量と等しく、個々の流体で定数であり、流体体積により掛け合わされる。したがって、この発明のこの側面は、燃料内または燃料を含有するオプションのライナーの表面居配置されたサーミスタの電気抵抗を測定することにより残留燃料の体積を測定する。そして電気抵抗が、残留燃料の熱を拡散する能力に変換され、この能力が、熱容量定数で割ることにより残留燃料の体積に変換される。換言すれば、熱容量が大きければ大きいほど残留燃料の体積が大きくなる。
【0049】
サーミスタ燃料計は使用前に較正すべきである。燃料電池および電子装置の動作温度は既知である。充満しているライナーからの電気信号が記録され、つぎに空のライナーからの電気信号が記録される。既知の部分的な容積からの1または複数の信号も記録してよい。動作温度の間のこれら較正ポイントから較正曲線が導出できる。リアルタイムの信号が較正曲線と比較されて残留燃料が決定される。この発明を逸脱することなく較正の他の手法を用いてよい。
【0050】
さらに、サーミスタは抵抗であるので、サーミスタを流れる電流が熱を発生する。したがって、電流がサーミスタを流れて、残留燃料により拡散可能な熱を発生させることが可能であり、正確に読み出しを行なえる。1実施例では、残留燃料の読み出しが必要なときには、いつでも、コントローラ18が電流を問い合わせとしてサーミスタに送出して熱拡散の料を測定する。電流は間欠的または連続的に送出できる。
【0051】
この発明の他の側面によれば、熱電対を燃料計として使用できる。熱電対を燃料計として使用することは、U.S.2005/0115312公報に説明されており、これは先に参照してここに組み入れた。熱電対も典型的には温度を測定するために用いられ、異なる金属から成る2本のワイヤを有し、バイメタルセンサとしても知られている。ワイヤは2つの接点で軽都合される。測定接点の温度が参照接点の温度と異なるときに電位差が形成される。参照接点は典型的には既知の温度、例えば水の氷点に維持される。この電位差は測定接点の温度に関連するDC電圧である。温度を測定するために熱電対を用いることは当業界で良く知られている。
【0052】
サーミスタと同様に、熱電対も温度に応答する抵抗のように動作する。熱電対は、電位差を測定することにより、残留燃料の熱容量を測定することができる。したがって、熱電対も残留燃料を測定できる。代替的には、熱電対の測定接点を通じて電流を供給できる。電流は測定接点を加熱して燃料が熱を拡散させる。したがって、拡散熱の量が残留燃料に関連する。電流は間欠的にも連続的にも送ることができる。熱電対燃料計は上述したようにサーミスタの較正と同様に較正しなければならない。
【0053】
この発明の他の側面によれば、誘導センサを用いて残留燃料を測定できる。誘導センサを燃料計として用いることはU.S.2005/0115312公報に詳細に説明されており、これは先に参照してここに組み入れた。誘導センサは典型的にはオン・オフ近接スイッチとして使用される。誘導センサはワイヤコイルとフェライトコアとを有し、これらがインダクタンス/電気容量(LC)同調回路の誘導部分を形成する。この回路は発振器を駆動し、これが対称的な発振磁界を形成する。電気導体、例えば金属板が発振磁界に入ってくると導体に渦電流が形成される。この渦電流が磁界からエネルギを奪う。エネルギの変化は誘導センサと電気導体との間の距離に関連する。
【0054】
センサ30の1つは、クロックまたは他の形態のタイミングまたは計数機構であってもよい。タイミング機構の例は発振器、例えばクリスタルまたは誘導発振器であり、これはチップ28に一体に形成される。カウンタは、好ましくは燃料電池9内に収容される、メモリ、例えば情報記憶装置13に依存するので、カウンタは、燃料サプライ12が燃料電池19に結合されているときのみ、発振を計数する。このようにして、カウンタは燃料サプライ12がどのくらい長く使用されているかを追跡できる。発振の計数値は好ましくは情報記憶装置13にストアされる。発振器は、燃料サプライ12内のオプションのバッテリから電力供給を受けて良く、あるいは、例えばポンプ14がターンオンしたときに、燃料電池9から送られた電力によってトリガーされてもよい。情報記憶装置13がポンピング速度も追跡するならば、コントローラ18はポンプ12を通して流れる燃料の流速を計算し、この結果、燃料サプライ12中の残留燃料を計算するようにプログラムされてよい。換言すれば、カウンタおよびポンピング速度を組み合わせ、これを燃料計として使用できる。
【0055】
代替的には、タイミング機構は減衰定数(signature)が既知のエネルギ貯蔵デバイスを燃料サプライ12内に収容して含んでいる。例えば、燃料サプライ12は自己放電率が既知のバッテリを含んでよく、バッテリテスタが燃料電池9に組みこまれて良い。典型的なニッケルベースのバッテリは充電料を最大に下の値の最初の24時間でその充電料を約10−15%放電し、その後、毎月、さらに10−15%失っていくことが当業界で知られている。同様に、リチウムイオンバッテリは充電後の最初の24時間で約5%自己放電し、その後1−2%毎月失っていくことが知られている。バッテリの自己放電に関する付加的な情報およびそのための監視装置はIsidor Buchmann、The Secrets of Battery Runtime(April 2001)に見い出すことができ、これは<http://www.batteryuniversity.com/parttwo−31.htm>から入手でき、その開示内容は参照してここに組み入れる。燃料サプライに装着されているときに常に十分に充電されているバッテリの自己放電曲線で、コントローラ18および情報記憶装置13をプログラムすることにより、コントローラ18は、燃料サプライ12が燃料電池9に結合された後に任意の時点でバッテリの測定充電レベルに基づいて燃料サプライ12の年齢すなわち保管寿命を計算できる。
【0056】
さらに、監視システムは堅牢でなければならない。燃料は、一般に燃料に露呈している材料を劣化させるように作用し、この発明の1側面では、燃料サプライ12およびその部品の製造材料が燃料と相性がよいように選択される。チップ28および/またはセンサ30は燃料に接触して配置してよく、例えば、燃料中に浮いて、またはケーシング21またはオプションのライナーの内側表面に固着されてよい。したがって、監視システムは、燃料電池中で使用される燃料との継続した接触に耐えることができなくてはならない。
【0057】
適切な保護材料は二酸化珪素(SiO
2)であり、これは蒸着またはスパッタリング、その他の既知に手法により塗布できる。シリカ分子はSiO
xとして基板上に融合し、ここでxは1または2である。溶媒中に懸濁可能な任意の保護材料を利用できる。
【0058】
他の適切なコーティングは、これに限定されないけれども、エポキシ−アミンコーティングのクラスである。そのようなコーティングはオハイオ州のClevelandのPPG IndustriesからBairocade(商標)として商業的に入手可能である。これらのタイプのコーティングは静電気銃を用いて塗布でき、赤外線オーブン内で硬化されて気体バリアを形成できる。コーティングは浸漬、スプレイ、またはペインティングによっても塗布できる。これらコーティングは典型的には飲料ボトルまたは缶に使用されて内部の飲料を保護するのに用いられる。
【0059】
さらに、クリアーな多結晶、アモルファス直鎖キシリレンポリマーがセンサを被覆して保護してよい。キシリレンポリマーは、インディアナ州、IndianapolisのSpecialy Coating Systems社からParylene(商標)として商業的に入手できる。3つの適切なPalrylene樹脂は、Parylene N(ポリ−パラ−キシリレン)、Parylene C(ポリ−モノクロロ−キシリレン)、およびParylene D(ポリ−ジクロロ−パラ−キシリレン)である。Paryleneのさらなる検討は本出願人の2004年8月6日出願の「燃料電池用の燃料サプライ」という題名の米国特許出願公開第2006/0030652号に見い出すことができ、その内容は参照してここに組み入れる。
【0060】
この発明の他の側面によれば、気体バリアフィルムがセンサ30を包み込んで保護を行なう。適切な気体バリアフィルムはDuPontから入手できるMylar(商標)および食品包装業界から入手できる種々のフィルムを含む。気体バリアフィルムに関するより詳細な情報はU.S.2006/0030652公報に見い出すことができ、これは適切なフィルムのリストを含み、その内容は参照してすでにここに組み入れた。他の適切な材料は、ポリビニルアルコール(PVOH)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリエステル基体に結合されたEVOH、ポリビニリデンクロライドコポリマー(PVDCまたはSaran)、ナイロン樹脂、フルオロ−ポリマー、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT)、レゾルシノールコポリマー、液晶ポリマー、脂肪族ポリケトン(PK)、ポリウレタン、ポリイミド、およびこれら材料のブレンドおよびコポリマーを含む。
【0061】
さらに、センサ30はハウジング21内で、ブラダーまたはライナー、例えば
図2に示され以下詳細に説明されるライナー27の外側に配置することにより燃料から保護されてよい。センサ用のさらなる保護コーティングおよび保護フィルムはU.S.2006/0030652公報に開示されている。
【0062】
図1を参照すると、チップ28および情報記憶装置13が好ましくは相互に離間して配置されるので、コントローラ18は、例えば、燃料サプライ12が最初に燃料電池9に装着されたときに、センサ30から情報を収集開始する。コントローラ18はセンサ30に問い合わせを行なうためにチップ28に信号および/または電力を送出できる。そしてセンサ30が読み出しを行ない、これが好ましくはコントローラ18に返される。コントローラ18およびチップ28の間の通信は、この実施例ではハードワイヤ接続されたリンクを介して行なわれる。リード70、好ましくは電気ワイヤがチップ28および電気接点15Aに接続され、これがケーシング21の外面に露出されている。リード72も好ましくは電気ワイヤであり、これがコントローラ18およち電気接点15Bに接続されている。当業者には明らかなように、リード70、72、および接点15A、15Bは当業界で既知の任意のリードまたは電気接点であって良い。電気接点15Aおよび15Bは、燃料サプライ12がハウジング17内に適切に挿入されればコントローラ18およびチップ28の間の電気接続を実現するように構成・配置されている。これを実現するために、燃料サプライ12およびハウジング17は、好ましくは、燃料サプライ12がハウジング17内に適切な位置にのみ挿入可能であるように構成される。例えば、ハウジング17は燃料サプライ17を収容する空洞に突出するタブを含んで良く、かつ、燃料サプライ12がタブがその中にスライドする配位用スロットを含んで良い。他の例は、ハウジング17の燃料サプライ12を収容するための空洞の周囲が対称的な形状であれば、燃料サプライ17は同一形状を有するというものであろう。燃料サプライをハウジング17内に適切に配置するのを確実にする他の手法は本出願人の2004年2月06日出願の「基準ベースで交換可能な燃料電池カートリッジ」という題名の米国特許出願第10/773,481号に検討されており、その開示内容は参照してここに組み入れる。
【0063】
他の実施例において、センサ30およびコントローラ18の間の通信リンクは、電気信号を伝送可能なワイヤレスシステムである。適切なワイヤレス伝送システムは当業界で既知の任意のワイヤレス伝送システムを含み、これは、とりわけ、Blue Tooth技術、無線周波数、赤外線、および光伝送、例えば燃料電池9側のレーザまたはLEDから燃料サプライ12側のフォトセンサへのものを含む。そのようなワイヤレスシステムはセンサ30へ電力も伝送または搬送できる。
【0064】
U.S.2005/0118468号公報に説明されるように、燃料サプライは、情報記憶装置を含んでよく、これが、使用時に燃料コンテンツを含む燃料コンテンツ、燃料の量、燃料にタイプ、反模倣品情報、年限に基づく有効期限、製造情報のような情報をストアし、またサービスの長さ、再充填の回数、および使用に基づく有効期限のような情報を受け取る能力を有している。
【0065】
燃料の状態に関する情報は時間の経過に伴って変化して良く、そのような情報を監視し蓄えることは有益である。ただし、燃料の状態、例えば、上述のとおり温度に左右される粘度は、電子装置11がターンオフされた時刻から再度ターンオンされるまで、例えば、夜間から昼間の間で変化してしまう。したがって、装置がターンオフされるときにメモリ装置にストアされた情報は装置が再度ターンオンされたときには陳腐になってしまうかもしれない。したがって、所定の環境では、情報記憶装置13にストアされている情報を読み出すのに代えてセンサ30に問い合わせることが望ましい。ストアされた情報は保護された情報および再書き込み可能な情報を含む。
【0066】
防護可能な情報は、容易に消去できないものであり、これに限定されないが、カートリッジのタイプ;カートリッジが製造された日;カートリッジのロット番号;)製造時にカートリッジに付与された連続識別番号;情報記憶装置が製造された日;情報記憶装置のロット番号;情報記憶装置に付与された連続識別番号;カートリッジおよび/または記憶装置用の機械識別番号;カートリッジおよび/または記憶装置が製造されたシフト(すなわち一日のうちの時間);カートリッジおよび/または記憶装置が製造された国;カートリッジおよび/または記憶装置が製造された工場を識別するためのファシリティコード;これに限定されないが温度、圧力、振動耐性、その他の動作限界;製造に用いた材料;反模倣情報;燃料情報、例えば、化学組成、濃度、容量、その他;知的所有権情報、例えば特許番号および登録商標;安全情報;セキュリティパスワードまたは識別子;製造日に基づく有効期限日;シャットダウンシーケンス;ホットスワップ手順;リサイクル情報;反応物質情報;燃料ゲージタイプ;燃料電池9および/またはコントローラをアップデートする新たなソフトウェア;、および流体センサ情報を含む。
【0067】
再書き込み可能な情報は、これに限定されないが、現在の燃料レベルおよび/または現在の燃料中のイオンレベル;カートリッジを電気装置および/または燃料電池から取り出し/分離した回数、すなわちカートリッジを再充填した回数;カートリッジを電気装置および/または燃料電池から取り出し/分離したときの燃料レベル;カートリッジを電気装置および/または燃料電池に装着/結合した回数;カートリッジを電気装置および/またはねん量電池に装着/結合したときの燃料レベル;電力消費のレートを含む現在の動作状態;具体的な電子装置の許容・棄却;保守状態、および、将来のカートリッジ設計のためのマーケティング情報;トリガーとなったイベント;実際の使用に基づく有効期限日;システムの効率;燃料電池システムの動作履歴、例えば、選択された時間間隔(例えば開始期間、シャットダウン期間または周期的な期間)における温度および圧力;および電子装置の動作履歴、例えば、カートリッジあたりのデジタルピクチャーの数、動力工具の最大トルク、セルラー電話の通話時間および待機時間、PDA用のカートリッジごとのアドレス参照数等を含む。
【0068】
情報記憶装置13は好ましくは電子記憶装置、例えば、U.S.2005/0118468号公報に検討され開示されたEEPROMメモリチップであり、その開示内容はすでに参照してここに組み入れた。適切な情報記憶装置は、これに限定されないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電子的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、電子的に読み出し可能な要素(例えば抵抗、容量、インダクタ、ダイオード、およびトランジスタ)、オプションとして読み出し可能な要素(例えばバーコード)、磁気的に読み出し可能な要素(例えば磁気ストライプ)、集積回路(ICチップ)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)、その他である。好ましい情報記憶装置はPLAおよびEEPROMを含み、この発明はここではEEPROMに関連して説明される。しかしながら、この発明はいずれの具体的な情報記憶装置にタイプに限定されないことに留意されたい。
【0069】
好ましくは、情報記憶装置13は全体として「製陶材料」で生成された基板(図示しない)、集積回路メモリチップ(図示しない)、電気回路または接点(図示しない)のエッチングされた、あるいはプリントされた層またはストライプを具備する。集積回路メモリチップ(図示しない)は基板(図示しない)に複数のピン、例えば外部電子コネクタにより基板に結合できる。
【0070】
情報記憶装置13は好ましくはコントローラ18にリンク25、好ましくは電気接続を介して接続される。代替的には、リンク25は、情報記憶装置13およびコントローラ18の間で電気信号を伝送することが可能なワイヤレスシステムである。適切なワイヤレス伝送システムは当業界で既知の任意のワイヤレス伝送システム、例えば、Blue Tooth技術、無線周波数、赤外線、および光伝送等を含む。
【0071】
情報記憶装置13は任意の具体的なメモリサイズで良い。メモリサイズは記憶すべきデータの量により決定される。適切なメモリサイズは典型的には約128バイトから約512Kバイトである。IMバイトおよびそれ以上のメモリサイズも商業的に入手可能でありこの発明で利用できる。情報記憶装置13は、燃料電池9のハウジング17に適合可能であれば任意の特定の寸法に限定されない。
【0072】
情報記憶装置13は好ましくは部分13aおよび13bを含む。部分13aは、リードオンリ(書き込み保護または保護可能)データを含むように正常業者により予めプログラムまたはセットアップされており、これは上述した。コントローラ18は情報記憶装置13の部分13aのデータを読み出せる。ただし、コントローラ18は部分13a中のリードオンリデータを修正または消去できない。部分13bは先に検討した再書き込み可能なデータを含むように製造業者によりプログラムまたはセットアップされている。コントローラ18は部分13のデータを読み出し、または書き込み/消去できる。部分13aおよび13bは、当業者に知られている通常の電気ワイヤまたはプリント回路基板等を介して、または先に列挙したワイヤレス接続により、リンク25に接続される。
【0073】
この発明の第2の実施例が
図2に示される。この実施例は
図1を参照して示され説明された第1の実施例と類似であり、この第2の実施例において、複数のセンサ30チップ上に含まれておらず、好ましくは燃料サプライ12に渡って分散されている。燃料サプライ12は好ましくはライナー27を含む。
【0074】
この実施例では、燃料計は燃料サプライ12内またはその表面に配された2つのセンサを有して良い。第1のセンサは、燃料が除去されるときにカートリッジ内に残っている燃料のレベルを反映するように移動する箇所に配置されなければならない。例えば、第1のセンサはライナー27に直接に配置して良い。第2のセンサは燃料サプライ12の外部、例えば燃料電池9または電子装置11の表面に配置される。第2のセンサに接続された電気回路がこれらのセンサの間の電気的または磁気的特性を測定でき、これらは燃料レベルと相関または関連付けられている。電気回路は燃料サプライ12の壁を通り抜けて伸びる電気ワイヤを介して第1のセンサに接続されても良い。このタイプの燃料計はU.S.2005/0115312号公報により完全に説明されている。
【0075】
センサから収集された情報は種々の態様で利用できる。例えば、燃料の温度が下降すれば、燃料の粘度がより大きくなり、このため、ポンピングが難しくなる。コントローラ18はバルブ24を動的に調整して十分な燃料がシステム10にポンピングされるようにする。さらに、燃料がさらされる熱サイクルを監視することにより、コントローラ18が燃料サプライ12中に残留する燃料の量を予想して燃料計の読みを生成するようにプログラムされてよい。
【0076】
当業者に理解されるように、センサ30を燃料サプライ12の表面または近くに配置する場合多くの構成を採用できるであろう。例えば、センサチップ28は燃料サプライ12から分離されて良い。燃料サプライ12は燃料を搬送する少なくとも1つのポートを含み、これは例えば遮断バルブ24の側のポートである。これらポートの1つは、センサチップ28を含有する容器が取り外し可能にそこに挿入されるように適合されるのがよいであろう。センサ30が燃料に直接に接触する必要がない場合には、例えば、燃料サプライ12内のブラダーまたはライナーに接触させて温度を監視するのであれば、センサ用のアクセスポートは燃料サプライ12の表面のいずれかに配置してよういであろう。さらに、センサは燃料電池9のハウジング17の内部に配置できるであろう。そのような場合、電気接点15Bおよび15A(
図1に示す)の接続が、燃料サプライ12をハウジング17に挿入するときに、燃料サプライ12内の燃料へのアクセスをセンサ30に与えて監視が行なえるようになる。
【0077】
図3−5に示すこの発明のさらに他の実施例においては、監視システムは無線周波数識別(RFID)タグ50およびRFIDタグ読取ステーション52も含む。RFIDタグは当業界で知られている任意のRFIDタグでよい。RFIDタグは受動のものでも能動のものでもよい。RFIDタグは能動であれば、電源、例えばバッテリも必要になる。一般的に、RFIDタグはリードオンリまたはリード・ライトのメモリ、および無線周波数送信機を含む。ただし、いくつかのRFIDタグは、例えば、ハードワイヤ接続の識別回路を含むリードオンリ型のRFIDのように、メモリを具備しない。RFIDタグの構造および動作はいくつかの米国特許に十分に説明されており、これには米国特許第4,274,083号および同第4,654,658号が含まれ、これらの開示内容は参照してここに組み入れる。適切なRFIDタグは多くのソースから入手可能であり、これにはカリフォルニア州のSan JoseのPhilips Semiconductors社、その他が含まれる。
【0078】
RFIDタグ50は好ましくは十分なリード・ライトメモリを含んでセンサ(以下に説明する)から収集したデータを内包するけれども、RFIDタグが燃料電池9側に配置された個別の情報記憶装置と電気接続によりリンクされてもよい。
【0079】
RFIDタグ50は燃料サプライ12の表面または内部のどこに配置しても良く、例えば、外側ケーシング21の外面の頂部、底部、または側部に配置されて良い。
図2、3および4に示す実施例においては、RFIDタグ(1つまたは複数)50は燃料サプライ12内に配され、すなわち、RFIDタグ50は燃料内に浮いている。代替的には、
図5に示す実施例に図示されるように、RFIDタグ50は、例えば接着剤または溶接により、燃料さプレイ12の内面に固着される。
【0080】
RFIDタグ50はRFID読取ステーション52と通信する。RFID読取ステーション52はRFIDタグと通信する無線周波数信号を放射し、受動RFIDタグの場合にはRFIDタグを電磁誘導により給電する。
図3、4および5に示すように、RFID読取ステーション52は好ましくは燃料サプライ12と別個にシステム10の本体内に位置決めされる。代替的には、
図5に示すように、RFID読取ステーション52はシステム10が給電を行なう電子装置11の表面または内部に配される。RFID読取ステーション52は携帯装置であっても良く、また燃料サプライ12の外面に位置決めされてもよい。RFID読取ステーション52はハードワイヤのリンクを介して直接に、または伝送信号を介して間接的にコントローラ18にリンクされて良い。これにより、コントローラ18はRFID読取ステーションによる問い合わせをトリガーし、また、RFIDタグ50からRFID読取ステーションに送信された情報を受けとる。
【0081】
これら実施例の双方において、RFIDタグ50は燃料と反応しないように防護されなければならない。好ましくは、RFIDタグ50は燃料に対して不活性の材料で包囲またはケーシングされてよい。「不活性」は、この文脈で用いられる場合、燃料、例えばメタノールに対して長期に露出されることに耐えることができる能力を指す。例えば、RFIDタグ50は外側ケーシング21を形成するのに使用した材料と同一の材料で容器封入される。RFIDタグ50は、シェル例えばプラスチックまたは金属のカプセル内に包含されても良い。ただし、カプセル用に選択した座利用がRFIDタグ50により伝送され、また受信される無線周波数信号と著しく干渉しないことが条件である。さらに、RFIDタグ50はセンサ30との関係で先に説明したコーティング材料の任意のもの、例えば、キシリレンでコーティングされてよい。
【0082】
他の実施例において、
図6に示すように、燃料サプライ12は金属、例えばステンレス鋼で製造された外側ケーシング21、およびライナー27内に含有される燃料を収支、これは
図2に関連して先に説明した実施例と類似である。この実施例では、RFIDタグ50は好ましくは、マウント78によって、燃料サプライ12の外側ケーシング21の表面から離れて上昇させられており、これは外側ケーシング21自体が、RFID読取ステーションをRFIDタグ50の近郷に配置するときに発生する誘導プロセスと干渉するかもしれないからである。そのため、RFIDタグ50は好ましくは外側ケーシング21の表面から離間して配置され、好ましくは約5mm離間する。RFIDタグ50および外側ケーシング21の間の実際の距離80、すなわちマウント78の高さは、多くの要素、とりわけ、システムの動作範囲要請、すなわちRFIDタグ50およびRFID読取ステーション52の想定距離、RFIDタグ50のサイズ、およびRFIDタグ50およびRFID読取ステーションのチューニングに左右される。マウント78は任意の材料、例えばプラスチック、セラミック、その他から製造してよい。マウント78は、好ましくは外側ケーシング21およびRFIDタグ50の双方に、当業界で知られている任意の手法、例えば、接着、具体的には接着剤または類似の結合剤を用いた接着、またはマウント78を外側ケーシング21内に形成された窪みにプレスフィットさせることにより、固着される。代替的には、マウント78は空隙であってよい。
【0083】
RFIDタグ50および外側ケーシング21を離間させることに加えて、金属の外側ケーシング21の干渉を補償する手法を採用できる。例えば、
図7に示すように絶縁材量82を外側ケーシング21およびRFIDタグ50の間に配置して良い。好ましくは、絶縁材料82はフェライトセラミック材料である。これは、フェライトの強磁性特性がRFIDタグ50を外側ケーシング21から遮蔽するからである。金属外側ケーシング21の干渉を克服する他の手法は、RFIDタグ読取ステーション52により生成される読取フィールドの強さを増大させること、ならびに、RFIDタグおよびRFIDタグ読取ステーションコイルの相対サイズを選択することを含む。
【0084】
センサ30はRFIDタグ50に直接または間接的にリンクされて良い。
図3に示すように、この実施例中の直接リンク40はセンサ30により生成されたデータをRFIDタグ50側のメモリに搬送する電気接続である。換言すれば、センサ30およびRFIDタグ50は燃料サプライ12中に挿入されるのに先立って1つのチップに一体化されてよい。代替的には、
図4に示すように、センサ30が、信号を変調してRFIDタグ50またはコントローラ18のいずれかに送信する無線周波数送信機41をそれ自体に含み、コントローラ18も無線周波数送受信機43を含む。センサ30はRFIDタグ50と同一材料を用いて一体化されてRFIDパッケージを生成しても良い。
図5はセンサ30がRFIDタグ50とハードワイヤ接続される実施例を示し、ここでは、RFIDタグ50はケーシング21の内面に固着される。RFIDタグ50がケーシング21の外面に位置づけられてもよいことは理解できるであろう。
【0085】
さらに、RFIDタグ50は燃料電池9に新たなソフトウェアをアップロードするために用いられて良い。例えば、コントローラ18用にアップデートされるソフトウェアがRFIDタグ50のメモリにストアされてよい。ハウジング17に装着されるときに、新たなソフトウェアが先に説明した通信リンクの任意のものを介してコントローラ18に伝送される。当業者に理解されるように、他のタイプの情報、例えば、製品リコール警告、新たな、またはアップデートされた較正データ、その他をRFIDタグ50のメモリ中にストアできるであろう。
【0086】
この発明の他の側面によれば、センサ30はすくなくとも1つのカラーIDタグ、より具体的には、少なくとも1つの光学カラータグを有して良い。カラーIDタグ102を具備する例示的な燃料サプライ12が
図8に示される。1例において、
カラーIDタグ102は単一の色を有し、これが燃料サプライ12の表面に位置づけられた色読取器104により正確に測定される。色読取器104はプロセッサ18に結合され、ここで、測定されたカラータグ102の色が処理され、とりわけ、正しい燃料サプライが装着されたかどうかが判別される。適切な色読取器は、これに限定されないが、日本のKo
nica Minolta社のCMシリーズとして入手できる、分光光度計、Ko
nica Minolta社からCR−10、CR−11、およびCR−13として商業的に入手できる、三刺激値タイプの測色計(trisutimulus type colorimeter)である。これら色読取器はカラータグ102の色を表すデジタル値を提供でき、個々の色の色相(hue)、明暗(shade)、および明度(brightness)を区別できる。測定された色がプロセッサ18にストアされている予め定められた値と一致するとき、燃料サプライ12が容認される。
【0087】
他の例において、カラーIDタグ102は燃料サプライ12の状態、例えば温度、または圧力、その他に応じて色を変化させることができる。この例では、カラータグ102は、クロミズム(chromism)、すなわち化合物の可逆性色変化を呈する材料から製造され、一般的にこの性質は種々の刺激により引き起こされる、分子の電子状態の変化によりもたらされる。適切な色変化材料は、サーモクロミズム(熱により誘導される)、フォトクロミズム(光または放射線により誘導される)、エレクトロクロミズム(電子粒により誘導される)、ソルバトクロミズム(溶媒の極性により誘導される)、イオノクロミズム(イオンにより誘導される)、ハロクロミズム(pHの変化により誘導される)、トリボクロミズム(tribochromism、機械摩擦により誘導される)、およびピエゾクロミズム(機械圧力により誘導される)を含む。
【0088】
好ましい色変化タグ102はサーモクロミズムを呈する材料、例えば、結晶構造が低温の結晶相から、異方性カイラル/ツイステッドネマチック相を通じて高温の等方性液相へと変化するときに色が変化する、液晶から製造される。例示的な色変化液晶はコレステリルノナノエートまたはシアノビフェニルを含む。他の適切な温度誘導色変化材料はロイコ染料を含む。
【0089】
この例では、色読取器104が燃料サプライ12の物理条件、例えば高温または高圧に応じたカラータグ102の色の変化を検出できる。色の変化はプロセッサ18により処理されて燃料さプレイ12の状態が監視可能となる。
【0090】
他の例では、カラーIDタグ102は複数の色、例えば平行なストライプの色(多色バーコードと類似である)を有する。色読取器104はカラーストライプを順次に走査するように較正され、カラーストライプが予め定められたパターンで表されているならば、燃料サプライが認証される。代替的には、各色ストライプが固有の情報部分を表して良い。例えば、黄色のストライプが燃料タイプを表し、青色のストライプが含有される具体的な添加物を表し、他の色のストライプが製造日等を表して良い。プロセッサ18および色読取器104はカラーIDストライプ/タグ102と問い合わせを行ないタグに含まれる情報を読み出して良い。カラーのストライプは相互に隣接して配置されても良いし、離間され、または分離されてもよい。
【0091】
他の例では、色読取器104は色付けされたストライプを走査せず、色読取器104はストライプ全体の絵/写真を一度に撮る。デジタルカメラを用いて全体のカラータグの画像を撮ってよく、その画像をストア済みの画像と比較して認証を行い、また処理して燃料サプライの
タイプを決定し、これは先の段落で検討したとおりである。この例では、取得した画像の画素をストア済みの画像の画素と比較して取得した画像がストア済みの画像と実質的に同一かどうかを決定できる。アナログカメラも採用でき、その画像は事後的にデジタル化できる。
【0092】
さらに他の例では、カラーIDタグ102は、色読取器/カメラ104が認証または処理のために取得可能な、任意のパターン、ロゴ、デザイン、グラフィックスを具備してよい。さらに、タグ102はカラーホログラムであってよく、これは世界中で紙幣に使用されているものと類似である。
【0093】
カラーIDタグ102は燃料サプライ12のハウジング21の表面に配置して良く、あるいは燃料サプライ12の内部に配置して良く。これは
図1Aに示すように窓62bの背後の光学センサ61と類似である。
【0094】
ここに開示された発明の例示的な実施例がこの発明の目的を達成することは明らかであるが、当業者が種々の変形や他の実施例を構成できることは容易に理解できる。例えば、燃料電池は負荷11と一体化されてよい。また、米国特許出願公開2005/0074643号に説明されているような加圧燃料サプライを用いれば、ポンプ14は省略されてよく、その開示内容は参照してここに組み入れる。さらに、任意の実施例の特徴および/または要素を、単独で、または他の実施例の特徴および/または要素と組み合わせて使用できる。したがって、添付の特許請求の範囲は、これらすべての変形例や実施例を、その趣旨を逸脱することなくカバーすることを意図するものであることは、容易に理解できる。
なお、以下に、上述実施例の技術的な特徴を列挙する。
[技術的特徴1]
コントローラを具備する燃料電池と、
上記燃料電池に結合された燃料サプライと、
上記燃料サプライに動作可能に結合された複数のセンサと、
上記センサを上記コントローラに結合するセンサ通信リンクとを有する、燃料電池用の監視システム。
[技術的特徴2]
上記燃料電池および上記コントローラの一方または双方に動作可能に結合された情報記憶装置をさらに有する技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴3]
上記コントローラおよび上記情報記憶装置を結合する通信リンクをさらに有する技術的特徴2記載の上記システム。
[技術的特徴4]
上記情報記憶装置はメモリチップまたはEEPROMを有する技術的特徴2記載の上記システム。
[技術的特徴5]
情報記憶装置はRFIDタグを有し、さらにRFID読取ステーションを有し、上記RFID読取ステーションがRFIDタグの近くに配される技術的特徴2記載の上記システム。
[技術的特徴6]
上記複数のセンサのうちの少なくとも1つがデータを上記RFIDタグに送信する技術的特徴5記載の上記システム。
[技術的特徴7]
上記センサは上記RFIDタグとハードワイヤ接続されてRFIDパッケージを形成する技術的特徴6記載の上記システム。
[技術的特徴8]
上記RFIDパッケージは上記燃料中に浮遊される技術的特徴7記載の上記システム。
[技術的特徴9]
上記RFIDパッケージは上記燃料サプライの表面に配される技術的特徴7記載の上記システム。
[技術的特徴10]
上記RFIDタグは、上記データを記憶する付加的なメモリに動作可能に接続される技術的特徴5記載の上記システム。
[技術的特徴11]
上記RFIDタグは燃料に対して不活性の材料で包囲される技術的特徴5記載の上記システム。
[技術的特徴12]
上記材料は、二酸化珪素、キシリレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコンコーティングのポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール(PVOH)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリエステル基体に結合されたEVOH、ポリビニリデンクロライドコポリマー(PVDCまたはSaran)、ナイロン樹脂、フルオロ−ポリマー、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT)、レゾルシノールコポリマー、液晶ポリマー、脂肪族ポリケトン(PK)、ポリウレタン、ポリイミド、およびこれら材料のブレンドおよびコポリマーのうちの少なくとも1つを有する技術的特徴11記載の上記システム。
[技術的特徴13]
上記RFIDタグ読取ステーションは上記燃料サプライの表面に配される技術的特徴5記載の上記システム。
[技術的特徴14]
上記RFIDタグ読取ステーションは上記燃料電池の表面に配される技術的特徴5記載の上記システム。
[技術的特徴15]
上記センサ通信リンクは電気線、RF伝送、磁気誘導、またはこれらの組み合わせを有する技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴16]
上記複数のセンサは、圧力センサ、温度センサ、タイミング回路、歪み計、燃料計、ピエゾ電気センサ、力センサ、加速度計、またはこれらの組み合わせを有する技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴17]
上記燃料計はサーミスタ、熱電対、誘導センサ、またはこれらの組み合わせを有する技術的特徴16記載の上記システム。
[技術的特徴18]
上記センサはチップの表面に位置づけられる技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴19]
上記センサは上記燃料サプライに取り外し可能に挿入可能である技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴20]
上記センサは上記燃料サプライの内部またはその表面に位置付けられる技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴21]
上記コントローラに動作可能に結合された光源と、
上記コントローラに動作可能に結合された少なくとも1つのフォトディテクタとをさらに有し、
上記複数のセンサは光学センサである技術的特徴1記載の上記システム。
[技術的特徴22]
上記光学センサは干渉計、マイケルソンセンサ、ファブリ−ペローセンサ、またはそれらの組み合わせを有する技術的特徴21記載の上記システム。
[技術的特徴23]
コンテナと、
上記コンテナ内に配された燃料と、
上記燃料の状態を監視する少なくとも1つのセンサと、
RFIDタグとを有し、
上記RFIDタグは上記センサと通信し、かつRFID読取ステーションにより問い合わせを受けるように構成されることを特徴とする燃料電池用の燃料サプライ。
[技術的特徴24]
上記RFIDタグはデータを記憶する付加的なメモリに動作可能に結合される技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴25]
上記RFIDタグは上記燃料に対して不活性な材料で包囲される技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴26]
上記材料は、二酸化珪素、キシリレン、ポリエチレンテレフタレート、シリコンコーティングのポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール(PVOH)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリエステル基体に結合されたEVOH、ポリビニリデンクロライドコポリマー(PVDCまたはSaran)、ナイロン樹脂、フルオロ−ポリマー、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ(トリメチレンテレフタレート)(PTT)、レゾルシノールコポリマー、液晶ポリマー、脂肪族ポリケトン(PK)、ポリウレタン、ポリイミド、およびこれら材料のブレンドおよびコポリマーを有する技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴27]
上記RFIDタグは上記燃料中に浮遊する技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴28]
上記RFIDタグは上記コンテナの表面に固着される技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴29]
上記コンテナは金属材料を有する技術的特徴23記載の燃料サプライ。
[技術的特徴30]
上記RFIDタグは上記コンテナの上記表面から1の最少距離だけ離れている技術的特徴29記載の燃料サプライ。
[技術的特徴31]
上記最少距離は約5mmである技術的特徴30記載の燃料サプライ。
[技術的特徴32]
上記RFIDタグは上記コンテナの上記表面から絶縁材料により離されている技術的特徴29記載の燃料サプライ。
[技術的特徴33]
上記絶縁材量はフェライトを有する技術的特徴32記載の燃料サプライ。
[技術的特徴34]
燃料サプライの状態を監視する方法において、
(i)燃料を含有する燃料サプライを準備するステップと、
(ii)上記燃料サプライの少なくとも1つの状態に関するデータを複数のセンサを用いて収集するステップとを有することを特徴とする上記方法。
[技術的特徴35]
(iii)上記センサからコントローラへ情報を伝えるステップと、
(iV)情報記憶装置内に上記情報を記憶するステップとをさらに有し、
上記複数のセンサが上記燃料サプライ中に位置づけられ、上記情報記憶装置が上記燃料サプライから離れて位置づけられる技術的特徴34記載の上記方法。
[技術的特徴36]
上記ステップ(ii)はさらに少なくとも1つのセンサに動作可能に結合されたRFIDタグから情報を収集することを含む技術的特徴34記載の上記方法。
[技術的特徴37]
(v)上記RFIDタグに問い合わせを行なうステップと、
(vi)上記RFIDタグから上記コントローラへデータを伝送するステップとをさらに有する技術的特徴36記載の上記方法。
[技術的特徴38]
上記ステップ(vi)のデータの転送は上記燃料サプライおよび上記コントローラを最初に結合したときに起こる技術的特徴37記載の上記方法。
[技術的特徴39]
上記データはソフトウェアである技術的特徴37記載の上記方法。
[技術的特徴40]
上記データは較正テーブルを有する技術的特徴37記載の上記方法。
[技術的特徴41]
(v)上記複数のセンサに問い合わせを行なうステップと、
(vi)上記複数のセンサから収集したデータをコントロールデータと比較するステップと、
(vii)上記収集したデータと上記コントロールデータとの間の相違に基づいてシステムパラメータを変更するステップとをさらに有する技術的特徴34記載の上記方法。
[技術的特徴42]
上記システムパラメータは燃料ポンピング速度、ブリードオフバルブの状態、燃料レベルの監視、またはこれらの組み合わせを含む技術的特徴41記載の上記方法。
[技術的特徴43]
燃料電池用の燃料サプライを監視する光学センサにおいて、上記燃料電池は上記光学センサからの光学信号を読み出すことができる読取器を有して上記燃料サプライを監視することを特徴とする光学センサ。
[技術的特徴44]
上記燃料電池はさらに光源を有し、上記光源が光を上記光学センサに搬送する技術的特徴43記載の光学センサ。
[技術的特徴45]
上記光学センサは光ファイバに結合されている技術的特徴44記載の光学センサ。
[技術的特徴46]
上記光学センサはカラー識別タグを有する技術的特徴43記載の光学センサ。
[技術的特徴47]
上記カラー識別タグは複数の色を有する技術的特徴46記載の光学センサ。
[技術的特徴48]
上記カラー識別タグは色パターンを有する技術的特徴46記載の光学センサ。
[技術的特徴49]
上記カラー識別タグは、クロミズムを呈する材料を有する技術的特徴46記載の光学センサ。