(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明する。しかし、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、応用例、詳細説明、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。ただし、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除く。
【0015】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。ただし、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除く。このことは、上記数等(個数、数値、量、範囲等を含む)についても同様である。
【0016】
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一または関連する符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
【0017】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係わる半導体装置を示す斜視図(a)であり、(b)は後で説明する
図2に記載される箇所を点線で示した半導体装置の斜視図である。なお、
図1は封止樹脂を取り除いた状態の半導体装置を示した図である。
【0018】
図1に示されるように、半導体装置1は、1つの半導体チップ2と第1の金属板配線3と第2の金属板配線4と第3の金属板配線5と入力端子6と出力端子7と接地端子8と第1のゲート端子9と第2のゲート端子10とヒートシンク11とボンディングワイヤ14,15とを有する。半導体チップ2は第1のゲート電極パッド(ハイサイドゲート電極パッド)12と第2のゲート電極パッド(ローサイドゲート電極パッド)13とを有する。
【0019】
半導体チップ2の外側から半導体チップ2の一主面上に伸びる櫛歯形状の第1の金属板配線3、櫛歯形状の第2の金属板配線4、櫛歯形状の第3の金属板配線5それぞれが形成されている。第1の金属板配線3は櫛歯部分3a、3bを有し、第2の金属板配線4は、櫛歯部分4a、4b、4c、4dを有し、第3の金属板配線5は、櫛歯部分5a、5b、5c、をそれぞれ有する。
【0020】
第1の金属板配線3、第2の金属板配線4、第3の金属板配線5それぞれの櫛歯部分が交互に平面配置されて半導体チップ2の一主面上を覆っている。さらに、第1の金属板配線3の半導体チップ2の外側に位置する部分は入力端子6に電気的に接続されている。第2の金属板配線4の半導体チップ2の外側に位置する部分は出力端子7に電気的に接続されている。第3の金属板配線5の半導体チップ2の外側に位置する部分は接地端子8に電気的に接続されている。入力端子6、出力端子7、接地端子8はそれぞれ半導体チップ2の外側に位置するように配置している。
【0021】
又、第1のゲート電極パッド12は、半導体チップ2の外側に位置している第1のゲート端子(ハイサイドゲート端子)9にボンディングワイヤ14により接続している。第2のゲート電極パッド13も半導体チップ2の外側に位置している第2のゲート端子(ローサイドゲート端子)10にボンディングワイヤ15により接続している。
【0022】
さらに、半導体チップ2の一主面とは反対側の他の主面(半導体チップ2の裏面)にはヒートシンク11として用いられる一枚板のフレームが接続されている。
【0023】
第1の金属板配線3、第2の金属板配線4、第3の金属板配線5、ヒートシンク11、入力端子6、出力端子7、接地端子8は、たとえば銅(Cu)板を用い、プレスまたはエッチングにて加工して用いる。
【0024】
ボンディングワイヤ14,15は金ワイヤを用いるが、アルミワイヤ又は銅ワイヤでも良い。
【0025】
半導体チップ2は、平面形状が長方形を有しているが、正方形であっても良い。すなわち、平面形状で4つの辺を有するものであればよい。
【0026】
図2(a)は、半導体装置1から
図1の(b)の点線で示す箇所を取り出し、白抜き矢印方向から見た断面斜視図である。
図2(b)は、
図2(a)に示す半導体装置1の金属板配線の櫛歯部分3a、3b、4a、4b、4c、5a、5bを取り除いた状態(半導体チップ2)を示す断面斜視図である。なお、
図2では
図1で示したヒートシンク11は省略している。
【0027】
図2(b)に示すように、半導体チップ2にハイサイド(制御用)スイッチT1及びローサイド(同期用)スイッチT2がそれぞれパワーMISFET(Metal Insulater Semiconductor Field Effect Transistor)で形成されている。ハイサイドスイッチT1を構成するパワーMISFETはソース電極20とドレイン電極22とゲート電極24とを半導体チップの表面側(同一面側)に有する。ローサイドスイッチT2を構成するパワーMISFETはソース電極21とドレイン電極23とゲート電極25とを半導体チップの表面側(同一面側)に有する。これらのパワーMISFETは横型のパワーMISFETともいう。
図2では、ハイサイドスイッチT1とローサイドスイッチT2との両方がnチャネル型のパワーMISFETである例を示している。しかし、ハイサイドスイッチT1はpチャネル型のパワーMISFETで、ローサイドスイッチT2はnチャネル型のパワーMISFETであってもよい。
【0028】
MISFETは、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型のFETでも良い。MISFET及びMOSFETのゲート電極は、ポリシリコン等の導体であればよく、必ずしもMetal(金属)である必要はない。
【0029】
ハイサイド(制御用)スイッチはハイサイドMISFET又はハイサイドMIS型FETと、ローサイド(同期用)スイッチはローサイドMISFET又はローサイドMIS型FETともいう。
【0030】
図2からわかるように、半導体チップ2に形成されたハイサイドスイッチT1及びローサイドスイッチT2上には、第1、第2、第3の金属板配線3,4,5それぞれの櫛歯部分3a、3b、4a、4b、4c、5a、5bが覆っている。
図1で示した櫛歯部分4d、5cは図示していない。
【0031】
櫛歯部分3a、3b、4a、4b、4c、5a、5bは、ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29を介してハイサイドスイッチT1及びローサイドスイッチT2に接続されている。
【0032】
櫛歯形状部分3a、3b、4a、4b、4c、5a、5bを有する第1、第2、第3の金属板配線3,4,5それぞれは、
図2の断面において、幅(断面左から右に沿う横方向)は例えば0.3mm以上、厚さ(断面縦方向)は例えば50μm以上が好ましい。
【0033】
図2からわかるように、ソース電極20とドレイン電極22とゲート電極24との上にソースパッド26とドレインパッド28が形成されている。ソース電極21とドレイン電極23とゲート電極25との上にはソースパッド27とドレインパッド29が形成されている。そして、ソースパッド26とドレインパッド28上には櫛歯部分3a、3b、4a、4bとの接続のための半田バンプ30が複数形成されている。さらに、ソースパッド27とドレインパッド29上には櫛歯形状部分4b、4c、5a、5bとの接続のための半田バンプ31が複数形成されている。
【0034】
半導体チップ2のソースパッド26、27及びドレインパッド28、29は、第1、第2、第3の金属板配線3,4,5の下に位置して第1、第2、第3の金属板配線3,4,5を横切る方向に伸びて配置している。ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29は例えばアルミニウム(Al)から構成するが、銅(Cu)で構成してもよい。
【0035】
また、半田バンプ30、31は金(Au)ボールや銅(Cu)ボールであっても良い。
【0036】
ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29は
図3の断面において、幅(断面奥方向)は例えば0.1mm〜0.4mm、厚さ(断面縦方向)は例えば1μm〜10μmである。
【0037】
さらに、ハイサイドスイッチT1のソース領域S1、ドレイン領域D1はN
−型ウエル領域18a内に形成され、ローサイドスイッチT2のソース領域S2、ドレイン領域D2はN
−型ウエル領域18b内にそれぞれ形成されている。
【0038】
そして、ハイサイドスイッチT1のソース領域S1はN
−型ウエル領域18a内に形成されたP
−型ウエル領域19a内に、ローサイドスイッチT2のソース領域S2はN
−型ウエル領域18b内に形成されたP
−型ウエル領域19b内にそれぞれ形成されている。
【0039】
そして、ソース領域S1上にはソース電極20が、ソース領域S2上にはソース電極21がそれぞれ形成されている。さらに、ドレイン領域D1上にはドレイン電極22が、ドレイン領域D2上にはドレイン電極23がそれぞれ形成されている。ソース電極20、21、ドレイン電極22、23それぞれは、
図2の断面斜視図において、例えば幅(断面横方向)1μm〜2μm、厚さ(断面を縦方向)は0.1μm〜1μmである。
【0040】
また、ソース領域S1とドレイン領域D1間の半導体基板上にはゲート絶縁膜GIaを介してゲート電極24が形成されている。同様に、ソース領域S2とドレイン領域D2間の半導体基板上にはゲート絶縁膜GIbを介してゲート電極25が形成されている。ゲート電極24、25は
図2の断面において、例えば幅0.5μm〜2μm、厚さは、0.1μm〜0.5μmである。ゲート絶縁膜GIa,GIbは、例えば幅0.5μm〜2μm、厚さは5nm〜100nmである。
【0041】
図2からわかるように、第2の金属板配線4の櫛歯部4bはソースパット26とドレインパッド29に半田バンプ30、31を介して接続している。すなわち、半導体チップ2に形成されたハイサイドスイッチT1のソース電極S1とローサイドスイッチT2のドレイン電極D2とをソースパッド26、ドレインパッド29、半田バンプ30、31を介して一枚の金属板配線4bで接続している。
【0042】
半導体チップ2の一主面のハイサイドスイッチT1が形成されている領域を第一領域R1と、また、半導体チップ2の一主面のローサイドスイッチT2が形成されている領域を第二領域R2とそれぞれ定義する。
【0043】
図3は、
図1の半導体装置1の金属板配線、入出力端子、出力端子、接地端子、ゲート端子、ヒートシンク及びボンディングワイヤを除いた状態の半導体チップ2の斜視図である。
【0044】
図3に示すように、半導体チップ2の一主面の第一領域R1にハイサイドスイッチT1が、半導体チップ2の一主面の第二領域R2にローサイドスイッチT2が形成されている。そして、ソースパッド26とドレインパッド28が第一領域R1上に交互に配置され、ソースパッド27及びドレインパッド29が第二領域R2上に交互に配置されている。
【0045】
また、第一領域R1の右上隅角部近傍に第1のゲート電極パッド12が、第二領域R2の右下隅角部近傍に第2のゲート電極パッド13がそれぞれ形成されている。
【0046】
半導体チップ2は、2つのスイッチ(MISFET)が1つの半導体チップに形成された2in1チップである。
【0047】
図4は、
図4の半導体チップ表面を上から見た平面図(a)及びそれのA−A´部での断面図(b)である。
【0048】
図4からわかるように、平面形状が四角形の半導体チップ2の第一領域にハイサイドスイッチT1が、半導体チップ2の第二領域にローサイドスイッチT2がそれぞれ形成されている。
図3に示すように、ソースパッド26とドレインパッド28が第一領域R1上に交互に配置され、ソースパッド27及びドレインパッド29が第二領域R2上に交互に配置されている。
【0049】
また、
図4に示すように、ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29は、平面形状が短冊状または長方形状である。
【0050】
さらに、ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29は、同一線上に位置するよう配置されている、すなわち、第一領域R1上のソースパッド26と第二領域R2上のドレインパッド29が半導体チップ2の一主面上において平面視で同一線上に位置するように配置している。また、第一領域R1上のドレインパッド28と第二領域R2上のソースパッド27も半導体チップ2の一主面上において平面視で同一線上に位置するように配置している。
【0051】
図3でも示したように、半導体チップ2の一主面の第一領域R1の右上隅角部近傍に第1のゲート電極パッド12が、第二領域R2の右下隅角部近傍に第2のゲート電極パッド13がそれぞれ形成されている。
【0052】
次に、
図4(b)に示すように、第二領域R2において、複数の半田バンプ31が交互に配置されたソースパッド27及びドレインパッド29上に形成されている。同様に第一領域R1においても、複数の半田バンプ30が交互に配置されたソースパッド26及びドレインパッド28上に形成されている。
【0053】
図1〜
図4に記載される半導体装置1及び半導体チップ2は、ソースパッド26、27下とドレインパッド28、29下に形成される第1層間絶縁膜49及びソースパッド26、27上とドレインパッド28、29上に形成される第2層間絶縁膜50は省略している。
【0054】
図5は半導体装置1を樹脂で封止した場合の外観を示す図であり、(a)は上部斜めからみた斜視図、(b)は(a)に示す白抜き矢印方向からみた側面図である。
図6は半導体装置1aの外観を示す図であり、(a)は上面図、(b)は底面図である。
図7は
図6(a)の半導体装置1aをA−A’で切断した断面図である、この断面も第1、第2層間絶縁膜49,50を省略している。
【0055】
図5〜
図7の図面で示すように、半導体装置1が封止樹脂46で封止された半導体装置1aにおいて、封止樹脂46側面には入力端子6、出力端子7、接地端子8、第1のゲート端子9、第2のゲート端子10それぞれの一部が露出している。
【0056】
又、封止樹脂46底面には
図6(b)に示すように、ヒートシンク11、入力端子6、出力端子7、接地端子8、第1のゲート端子9、第2のゲート端子10それぞれの一部が露出している。
【0057】
さらに、
図7の断面図からもわかるように、半導体チップ2はヒートシンク11に放熱性の良い接着材52により接続され、さらに、第2の金属板配線4及び第3の金属板配線5の半導体チップ2の外側に位置する部分はそれぞれ出力端子7、接地端子8に放熱性の良い接着材52により接続されている。第2の金属板配線4及び第3の金属板配線5の半導体チップ2上に位置する部分は半田バンプ31を介して半導体チップ2と接続している。
【0058】
半導体装置1aの封止樹脂46は上面、底面、側面ともに外観は四角形状を有しているが、それぞれにおいて、角部が面取りされた外観形状となっていても良い。従って、その場合
図7の断面形状において封止樹脂46の上部左右の角部が面取りされた形状となる。
【0059】
次に
図8は半導体装置1aをDC−DCコンバータに用いた場合の等価回路図である。
【0060】
図8からわかるように半導体装置1の入力端子6は入力電圧端子VINに接続されるとともに、コンデンサC1の一方の電極が接続される、このコンデンサC1の他方の電極は接地端子GNDへと接続される。そして、半導体装置1aの出力端子7にはチョークコイルL1及びコンデンサC2の一方の電極が接続され、出力電圧端子VOUTへと接続される。コンデンサC2の他方の電極は接地端子GNDへと接続される。
【0061】
また、半導体装置1aの接地端子8は接地端子GNDへと接続される。さらに、半導体装置1aの第1のゲート端子9及び第2のゲート端子10はそれぞれドライバIC32に接続される。ドライバIC32は接地端子GNDへも接続されている。ドライバIC32はハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチを駆動するドライバとそのドライバを制御する制御回路とを有する。
【0062】
前記したように、半導体装置1aは、ひとつの半導体チップ2上に、非絶縁型DC−DCコンバータのハイサイドスイッチとローサイドスイッチを構成したものである。
【0063】
図9は、半導体装置1、1aのハイサイドスイッチT1とローサイドスイッチT2と入力端子6、出力端子7、接地端子8の各端子との接続関係を説明する原理的な概略断面図である。
【0064】
同図では、概略断面のためハイサイトスイッチT1とローサイドスイッチT2の構造は代表的な構造としている。
【0065】
同図からわかるように、ハイサイドスイッチT1のドレイン領域D1は入力端子6に電気的に接続している。ハイサイドスイッチT1のソース領域S1とローサイドスイッチT2のドレイン領域D2とを電気的に接続しこれらを出力端子7に接続している。さらに、ローサイドスイッチT2のソース領域S2を接地端子8に電気的に接続している。ハイサイドスイッチT1のゲート電極24は第1のゲート端子9に、ローサイドスイッチT2のゲート電極25は第2のゲート端子10にそれぞれ電気的に接続している。
【0066】
図10は、樹脂性の絶縁性基板に多層の配線層を形成した配線基板33に半導体装置1aを実装してDC−DCコンバータを構成した場合の実装状態を示す図であり、(a)は平面概略図、(b)はそのA−A´断面図である。
【0067】
同図に示すように、半導体装置1aは破線で示す箇所に実装される。又、この破線で示す箇所以外の配線基板33にはドライバIC32、コンデンサC1、C2、チョークコイルL1、中央処理装置CPUが実装される。
【0068】
又、配線基板33には配線35、36、37、38、39、40、41、42が形成されている。
【0069】
そして配線35、36、37、38、39、40、41、42を介して半導体装置1aは、コンデンサC1、ドライバIC32、チョークコイルL1等に接続されている。
【0070】
又、同図(b)からもわかるように、半導体装置1aの発熱を配線34及びサーマルビア34を介して配線基板33の裏面側に放熱させる構造となっている。
【0071】
さらに、スルーホール43により配線基板33の表面側の配線(例えば、配線36)と裏面側の配線42rとの接続、または上層配線42uと下層配線42sとの接続を行っている。
【0072】
配線基板33への実装には、樹脂封止される前の半導体装置1を実装し、実装後保護用樹脂をポッティングして半導体装置1をこのポッティング樹脂で保護する形態としてもよい。
【0073】
前記してきた半導体装置1,1aによれば、入力端子6は、櫛歯部分3a、3bを有する第1の金属板配線3、複数の半田バンプ30、短冊状のドレインパッド28を介してハイサイドスイッチT1のドレイン領域D1に接続される。又、出力端子7は、櫛歯部分4a、4b、4c、4dを有する第2の金属板配線4と、複数の半田バンプ30、31と、短冊状のソースパッド26、ドレインパッド29とを介してハイサイドスイッチT1のソース領域S1及びローサイドスイッチT2のドレイン領域D2に接続される。接地端子8は、櫛歯部分5a、5b、5cを有する第3の金属板配線5と、複数の半田バンプ31と、短冊状のソースパッド27とを介してローサイドスイッチT2のソース領域S2に接続される。
【0074】
すなわち、ハイサイドスイッチT1、ローサイドスイッチT2それぞれのドレイン領域D1、D2、ソース領域S1、S2から入力端子6、出力端子7、接地端子8までは、幅広の第1、第2、第3の金属板配線3、3a、3b、4、4a、4b、4c、4d、5、5a、5b、5c及び短冊状のソースパッド26、27、ドレインパッド28、29を介して接続されているため、放熱性を向上でき、又、寄生抵抗も低減できる。
【0075】
特に金属板配線による接続を行うため、ワイヤによる接続に比べてはるかに放熱性の向上、寄生抵抗の低減が達成できる。
【0076】
さらに、半導体チップ2の一主面とは反対側の他の主面(半導体チップ裏面)にはヒートシンク11として用いられる一枚板のフレームを接続すると、半導体チップ2の裏面からの放熱性がより良くなる。
【0077】
さらに配線基板33内に設けられたサーマルビア34上に半導体装置1aを実装する、実装状態において半導体装置1a直下にサーマルビア34を有することになり、配線基板33の内層から裏面を介しての放熱特性がより改善される。
【0078】
又、
図2、
図3、及び
図4からもわかるように、ハイサイドスイッチT1のソースパッド26と、ローサイドスイッチT2のドレインパッド29が平面視で同一線上に位置するように隣接して半導体チップ2の一主面上に形成されている。ソースパッド26とドレインパッド29が向い合う側に半田バンプ30と半田バンプ31とが形成されている。半田バンプ30,31上に第2の金属板配線4の櫛歯部分4b部分が接続されることによりハイサイドスイッチT1のソースパッド26と、ローサイドスイッチT2のドレインパッド29とが一枚の(共通の)金属板配線により電気的に接続されている。すなわち、第2の金属板配線4の4櫛歯部分b部分がハイサイドスイッチT1の第一領域R1上と、ローサイドスイッチT2の第二領域R2上にまたがって接続される。それにより配線インダクタンスが低減され、電源効率の改善、および跳ね上がり(サージ)電圧の低減、ノイズの抑制等種々の効果を得ることができる。
【0079】
次に半導体装置1の製造方法を
図11〜
図16に基づき説明する。
【0080】
(a)工程
図11に示すように、半導体ウエハを構成する半導体基板17の一主面の選択的な第一領域R1と、第一領域R1とは異なる他の第二領域R2とに、N−型ウエル領域18a、18bを形成し、各N−型ウエル領域18a、18b中にP−型ウエル領域19a、19bを形成する。そして、N−型ウエル領域18a、18bが形成された一主面上にゲート絶縁膜GIa、GIbを介してゲート電極24、25を形成する。
【0081】
さらに、一主面のP−型ウエル領域19a、19b中にソース領域S1、S2を形成し、さらに、N−型ウエル領域18a、18b中のソース領域S1、S2及びP−型ウエル領域19a、19bから離間した領域にドレイン領域D1、D2を形成する。
【0082】
これにより、第一領域R1には、N−型ウエル領域18a、P−型ウエル領域19a、ソース領域S1、ドレイン領域D1、及びゲート電極24が形成される。また、第二領域R2には、N−型ウエル領域18b、P−型ウエル領域19b、ソース領域S2、ドレイン領域D2、及びゲート電極25が形成される。
【0083】
(b)工程
図12に示すように、ソース領域S1、S2上にソース電極20、21が、ドレイン領域D1、D2上にドレイン電極22、23がそれぞれ形成される。
【0084】
(c)工程
図13に示すように、ゲート電極24、25、ソース電極20、21、及びドレイン電極22、23上にこれらを覆う第1層間絶縁膜49を形成する。第1層間絶縁膜49としては、CVD−SiO2膜などのCVD膜を用いる。
【0085】
CVD膜の成膜法としては、プラズマCVD又は熱CVD等を用いる。
【0086】
そして、ソース電極20、及びドレイン電極23上の第1層間絶縁膜49を選択的に除去し、この除去された部分にタングステン膜を埋め込むことによりタングステンプラグ(接続プラグ)47、48を形成する。その後第1層間絶縁膜49の上にアルミニウム(Al)膜をスパッタ技術等により形成し、該Al膜を選択的に除去することにより、ソースパッド26、及びドレインパッド29を形成する。なお、ソースパッド27、ドレインパッド28は
図13では記載していない。このAl膜の選択除去は例えばフォトレジストを用いるフォトリソグラフィ技術による選択エッチングにより行う。
【0087】
図13で示さないソースパッド27、ドレインパッド28及びそれに接続されるタングステンプラグ(接続プラグ)も前記と同様な方法で形成する。
【0088】
ソースパッド26はタングステンプラグ47を介してハイサイドスイッチT1のソース領域S1と、ドレインパッド29は、タングステンプラグ48を介してローサイドスイッチT2のドレイン領域D2とそれぞれ接続される。
【0089】
図13に記載されないソースパッド27とドレインパッド28も前記と同様にタングステンプラグを介してハイサイドスイッチT1とローサイドスイッチT2に接続される。ソースパッド27はローサイドスイッチT2のソース領域S2と、ドレインパッド28はハイサイドスイッチT1のドレイン領域D1とそれぞれ接続される。
【0090】
ソースパッド26、27、及びドレインパッド28、29は、
図4の説明でも述べたように、平面形状が短冊状または長方形状である。
【0091】
(d)工程
図14に示すように、ソースパッド26、及びドレインパッド29上に複数の半田バンプ30、31を選択的に形成する。このとき、隣接するソースパッド26とドレインパッド29との互いにより近い箇所に半田バンプ30、31を形成する(
図2(b)に示すような配置とする)。
【0092】
さらに、
図15では図示しないソースパッド27、及びドレインパッド28上にも前記と同様に半田バンプ30、31を形成する。この場合、隣接するソースパッド27とドレインパッド28との互いに向い合う端部より離れた箇所に半田バンプ30、31を形成する(
図2(b)に示すような配置とする)。
【0093】
半田バンプ30、31は下地膜としてNi−Auのメッキ膜を先に形成し、このNi−Auの下地メッキ膜上に形成する。
【0094】
又、半田バンプの代わりにAuボール又はCuボールを形成しても良い。
【0095】
(e)工程
図15に示すように、ソースパッド26、及びドレインパッド29上に、半田バンプ30、31を埋め込みかつ半田バンプ30、31の上面は露出するように第2層間絶縁膜50を形成する。
【0096】
図15では図示しないソースパッド27、及びドレインパッド28上にも前記と同様に第2層間絶縁膜50を形成する。このとき、前記と同様にソースパッド27、及びドレインパッド28上の半田バンプ30、31の上面は露出するように第2層間絶縁膜50を形成する。
【0097】
第2層間絶縁膜50はポリイミド膜、CVD−SiO2膜、CVD−SiN膜のいずれかの膜またはそれらのいずれかの複合膜あるいはそれらのいずれかの積層膜を用いる。
【0098】
ここで、いわゆる前工程で処理された半導体ウエハが完成する。
【0099】
(f)工程
(e)工程が終了した半導体ウエハを、それぞれが第一領域R1及び第二領域R2を有する複数の半導体チップ2に分割する。ここで、半導体チップ2が準備される。
【0100】
(g)工程
図16に示すように、半導体チップ2の露出した半田バンプ30、31上面及び第2層間絶縁膜50上に第1の金属板配線3、3a、3b、第2の金属板配線4、4a、4b、4c、4d、及び第3の金属板配線5、5a、5b、5c、を搭載して半田バンプ30、31との接続を行う。尚、
図16では金属板配線4d、5cは示していないが、
図1よりその存在は明らかであり、前記と同様に半田バンプとの接続を構成する。
【0101】
図17(a)、(b)は
図17の(g)工程を補足するための工程断面図である。
図17の断面は、
図7の断面と同じ箇所の断面であるが樹脂で封止する前の状態である。また、半田バンプは符号31のみを記載している。
図7では、ヒートシンク11、出力端子7、及び接地端子8を記載しているが、特定箇所の断面のため、入力端子6、第1のゲート端子9、及び第2のゲート端子10は省略している。又、
図17で記載した第1層間絶縁膜49と第2層間絶縁膜50も省略している。
【0102】
図17(a)に示すように、第2の金属板配線4、第3の金属板配線5を半田バンプ30、31が形成された半導体チップ2上に位置させる。断面図のため半田バンプは符号31のみを記載している。同図(b)に示すように、第2の金属板配線4及び第3の金属板配線5と半田バンプ30、31と出力端子7と接地端子8との接続を行う。また、半導体チップ2とヒートシンク11との接続を行う。断面図のため半田バンプは符号31のみを記載している。半導体チップ2とヒートシンク11との接続、第2の金属板配線4と出力端子7との接続、及び第3の金属板配線5と接地端子8との接続それぞれは放熱性の良い接着材52により行う。
【0103】
その後半導体装置1を例えばトランスファーモールド法により封止樹脂46で封止し、半導体装置1aを形成する。
【0104】
<実施の形態2>
図18は、実施の形態2に係わる半導体装置を示す斜視図である。
【0105】
実施の形態2は、実施の形態1として
図1に示す半導体装置1の入力端子6、出力端子7、及び接地端子8それぞれを第1、第2、第3の金属板配線の一部で構成したものである。すなわち第1の金属板配線3Aの一部で入力端子6を、第2の金属板配線4Aの一部で出力端子7を,第3の金属板配線5Aの一部で、接地端子8をそれぞれ形成したものである。これ以外は実施の形態1と同じである。
【0106】
実施の形態2によれば、入力端子6、出力端子7、及び接地端子8それぞれを用いる必要がないため、実施の形態1と同様な効果を得るだけではなく、さらに半導体装置1Aの製造工程数を削減でき製造費用を低減できる。
【0107】
<実施の形態3>
図19は実施の形態3に係わる半導体装置を示す斜視図である。
【0108】
実施の形態3は、
図19に記載するように、実施の形態1に記載するハイサイドスイッチT1とローサイドスイッチT2に加えて、ドライバIC32の機能を有する駆動制御回路32Bを一つの半導体チップ2Bの一主面に形成している。
【0109】
同図に記載するように、長方形状の半導体チップ2Bの長手方向に沿った一主面に駆動制御回路32B、ハイサイドスイッチT1、ローサイドスイッチT2を形成している。
【0110】
駆動制御回路32Bの複数のボンディングパッド56と複数の端子53とを複数のボンディングワイヤ(第3のボンディングワイヤ)51により接続している。
【0111】
図20は
図19に示す半導体装置1Bを封止樹脂で封止した場合を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)を矢印方向から見た側面図である。
【0112】
又、
図21は
図20に示す半導体装置1Bの(a)上面図、(b)底面図である。
【0113】
半導体装置1Baは、半導体装置1Bを例えばトランスファーモールド技術により樹脂封止したものである。
【0114】
封止樹脂46で封止された半導体装置1Baにおいて、封止樹脂46側面には入力端子6、出力端子7、接地端子8、及び駆動制御回路32Bの複数の端子53それぞれの一部が露出している。
【0115】
又、封止樹脂46底面には
図21(b)に示すように、ヒートシンク11B、入力端子6、出力端子7、接地端子8、及び駆動制御回路32Bの複数の端子53それぞれの一部が露出している。
【0116】
半導体装置1Baの封止樹脂46は上面、底面、側面ともに外観は四角形状を有しているが、それぞれにおいて、角部が面取りされた外観形状となっていても良い。
【0117】
図22は、半導体装置1BaをDC−DCコンバータに用いた場合の等価回路図である。
【0118】
半導体装置1Baの入力端子6は入力電圧端子VINに接続されるとともに、コンデンサC1の一方の電極が接続される、このコンデンサC1の他方の電極は接地端子GNDへと接続される。そして、半導体装置1Baの出力端子7にはチョークコイルL1及びコンデンサC2の一方の電極が接続され、出力電圧端子VOUTへと接続される。コンデンサC2の他方の電極は接地端子GNDへと接続される。
【0119】
また、半導体装置1Baの接地端子8は接地端子GNDへと接続される。
【0120】
さらに、半導体装置1BaのハイサイドスイッチT1のゲート電極24及びローサイドスイッチT2のゲート電極25はそれぞれ駆動制御回路32Bに半導体チップ2B内において接続している。すなわち、半導体チップ2B中に形成された拡散層による配線、半導体チップ2B上に形成された金属層による配線または多結晶シリコン層による配線あるいはこれら各配線の組み合わせによる配線等によりハイサイドスイッチT1のゲート電極24及びローサイドスイッチT2のゲート電極25はそれぞれ駆動制御回路32Bに接続される。又、駆動制御回路32Bは接地電位GNDへも接続されている。
【0121】
このような実施の形態3によれば、1つの半導体チッブ2B内にハイサイドスイッチT1とローサイドスイッチT2及び駆動制御回路32Bを形成して、かつそれらの接続を半導体チッブ2B内で行うため、これら素子間の配線抵抗を減少することができ、かつノイズのさらなる低減を達成できる。さらに配線インダクタンスのさらなる低減ができる。また、実施の形態3は、実施の形態1と同様な効果を得ることもできる。
【0122】
<実施の形態4>
図23は実施の形態4に係わる半導体装置を示す斜視図である。
【0123】
半導体装置1Caは、同図からもわかるように、半導体装置1aの封止樹脂46表面から、第1の金属板配線3、第2の金属板配線4、第3の金属板配線5それぞれの一部が露出しているものである。これ以外は、実施の形態1及び実施の形態2と同じである。
【0124】
実施の形態4によれば、実施の形態1と同様な効果を得るだけではなく、封止樹脂46表面側からの放熱性を改善できる。また、この露出部に放熱フィン等を接続することにより、さらにより一層放熱性を改善することができる。
【0125】
<実施の形態5>
図24は実施の形態5に係わる半導体装置を示す斜視図である。
【0126】
図25は
図24に示す半導体装置1Dを封止樹脂46で封止した場合を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)を白抜き矢印方向から見た側面図である。
【0127】
図26は
図25に示す半導体装置1Daの(a)上面図、(b)底面図である。
【0128】
実施の形態5は、実施の形態1の半導体チップ2、すなわち、ソースパッド26、27、ドレインパッド28、29、半田バンプ30、31、第1のゲート電極パッド12、及び第2のゲート電極パッド13それぞれを有する状態の半導体チップ2を前提とするものである。
【0129】
半導体チップ2を用意し、この半導体チップ2上に、
図24で示すような複数の細長い第1の金属板配線3D、複数の第2の金属板配線4D、複数の第3の金属板配線5Dそれぞれを配置するとともに半田バンプ30、31それぞれに接続したものである。
【0130】
図24で示すように、半導体チップ2上平面において、複数の第1の金属板配線3Dと複数の第2の金属板配線4Dは交互に配置され、かつ複数の第2の金属板配線4Dと第3の金属板配線5Dも交互に配置される。
【0131】
さらに、第1のゲート電極パッド12には第4の金属板配線54が、第2のゲート電極パッド13には第5の金属板配線55がそれぞれ接続している。
【0132】
そして、第1の金属板配線3Dは、半導体チップ2上から離れた箇所に入力端子6を有する。
【0133】
又第2の金属板配線4Dは半導体チップ2上から離れた箇所に出力端子7を有する。
【0134】
さらに、第3の金属板配線5Dは、半導体チップ2上から離れた箇所に接地端子8を有している。
【0135】
第1の金属板配線3D、第2の金属板配線4D、第3の金属板配線5D及び第4の金属板配線54、第5の金属板配線55それぞれは複数の横長板形状で構成される。
【0136】
実施の形態5においても、ハイサイドスイッチT1のソースパッド26とローサイドスイッチT2のドレインパッド29とを一枚の金属板からなる第2の金属板配線4Dで接続しているすなわち、第2の金属板配線4Dを共通にして接続している。
【0137】
半導体装置1Daは、半導体装置1Dを、例えばトランスファーモールド技術により樹脂封止したものである。封止樹脂46で封止された半導体装置1Daにおいて、封止樹脂46側面には入力端子6、出力端子7、接地端子8、第1ゲート端子9、第2ゲート端子10それぞれの一部が露出している。又、封止樹脂46底面には
図26(b)に示すように、ヒートシンク11、入力端子6、出力端子7、接地端子8、第1ゲート端子9、及び第2ゲート端子10それぞれの一部が露出している。半導体装置1Daの封止樹脂46は上面、底面、側面ともに外観は四角形状を有しているが、それぞれにおいて、角部が面取りされた外観形状となっていても良い。
【0138】
このような、実施の形態5によれば、実施の形態1〜4と同様に配線インダクタンス低減、放熱性の向上、寄生抵抗の低減等が達成できる。
【0139】
また、第1、第2、第3の各金属板配線3D,4D,5Dは、シンプルな形状であるため製造、加工しやすく半導体装置の製造コスト低減となる。
【0140】
<実施の形態6>
図27は実施の形態6に係わる半導体装置を示す斜視図である。
図27(a)は、封止樹脂で封止していない状態を示し、
図27(b)は、
図27(a)の第1の金属板配線、第2の金属板配線、第3の金属板配線を除去した状態を示すものである。
【0141】
実施の形態6は実施の形態1〜5とは異なり、ハイサイドスイッチT1及びローサイドスイッチT2上にそれぞれの短冊状のソースパッド26、27とドレインパッド28、29を設けずに、
図27(b)に示すような平板状のソースパッド26E、27E及び平板状のドレインパッド28E、29EをハイサイドスイッチT1が存在する第一領域R1上及びローサイドスイッチT2が存在する第二領域R2上に設けるものである。
【0142】
すなわち、第一領域R1上にソースパッド26Eとドレインパッド28Eを、第二領域R2上にソースパッド27EとドレインパッドE29をそれぞれ設けるものである。
【0143】
さらに、第1のゲート電極パッド12を第一領域R1上の右上隅角部近傍に、第2のゲート電極パッド13を第二領域R2の右下隅角部近傍にそれぞれ有している。
【0144】
そして、第1の金属板配線3Eがドレインパッド28E上に、第3の金属板配線5Eがソースパッド27E上にそれぞれ電気的に接続されている。
【0145】
第2の金属板配線4Eは、ソースパッド26Eとドレインパッド29E上に共通金属板として電気的に接続している。
【0146】
さらに、第1の金属板配線3Eは半導体チップ2E上からその外側に伸びその伸びた部分は入力端子6に電気的に接続している。第2の金属板配線4Eも半導体チップ2E上からその外側に伸びその伸びた部分は出力端子7に電気的に接続している。第3の金属板配線5Eも半導体チップ2E上からその外側に伸びその伸びた部分は接地端子8に電気的に接続している。入力端子6、出力端子7、及び接地端子8は、半導体チップ2Eの外側に位置している。
【0147】
又、第1のゲート電極パッド12は、半導体チップ2Eの外側に位置している第1のゲート端子9にボンディングワイヤ14により接続している。第2のゲート電極パッド13も半導体チップ2Eの外側に位置している第2のゲート端子10にボンディングワイヤ15により接続している。
【0148】
半導体チップ2Eは、ソースパッド26E、27E及びドレインパッド28E、29Eの形状が異なる以外は半導体チップ2と同じである。
【0149】
実施の形態6においても実施の形態1と同様に、放熱性の向上、寄生抵抗の低減、配線インダクタンスの低減、電源効率の改善、および跳ね上がり(サージ)電圧の低減、ノイズの抑制等種々の効果を得ることができる。
【0150】
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0151】
例えば、半導体装置は、樹脂で封止されるものではなく、他の絶縁性物質例えばセラミック等で封止しても良い。
【0152】
ソースパッド26、27及びドレインパッド28、29を銅(Cu)で構成する場合、これらパッド上に選択的に形成される半田バンプは、銅(Cu)上に選択的に形成されたNi−Auのメッキ膜を介して形成してもよいし、このNi−Auのメッキ膜を形成しないメッキレスの状態で、銅(Cu)のパッド上に形成してもよい。
【0153】
第1のゲート端子9及び第2のゲート端子10に接続されるボンディングワイヤ14、15に銅ワイヤ又はアルミワイヤを用いる場合は、ワイヤの酸化防止のためにワイヤ表面に絶縁膜を塗布又は形成してもよい。