特許第5787984号(P5787984)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5787984無線ネットワークを使用して送信する信号をフォーマットする技術
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5787984
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】無線ネットワークを使用して送信する信号をフォーマットする技術
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20150910BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20150910BHJP
   H04J 11/00 20060101ALI20150910BHJP
   H04B 7/04 20060101ALI20150910BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04J15/00
   H04J11/00 Z
   H04B7/04
   H04W72/04 133
   H04W72/04 131
【請求項の数】21
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-509075(P2013-509075)
(86)(22)【出願日】2011年4月5日
(65)【公表番号】特表2013-533654(P2013-533654A)
(43)【公表日】2013年8月22日
(86)【国際出願番号】US2011031180
(87)【国際公開番号】WO2011139458
(87)【国際公開日】20111110
【審査請求日】2012年11月2日
(31)【優先権主張番号】12/962,045
(32)【優先日】2010年12月7日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/330,837
(32)【優先日】2010年5月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100135105
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 直満
(72)【発明者】
【氏名】ジュウ,ユエン
(72)【発明者】
【氏名】リー,チーンホワ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,シアーンイーン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,シヤオガーン
【審査官】 桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−528534(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/144363(WO,A2)
【文献】 特表2012−503406(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/036053(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0267269(US,A1)
【文献】 Huawei,DMRS for MU MIMO[online], 3GPP TSG-RAN WG1#61 R1-103104,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_61/Docs/R1-103104.zip>,2010年 5月10日
【文献】 Huawei,Subframe-level SGH and signaling design for DM RS[online], 3GPP TSG-RAN WG1#61b R1-103896,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_61b/Docs/R1-103896.zip>,2010年 6月28日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
H04B 7/04
H04J 11/00
H04J 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線移動計算デバイスを使用して実行されるコンピュータ実施方法であって、
少なくとも2つの異なる周波数のサブキャリアを有する信号を形成することを要求するステップであり、第のサブキャリアの第1の周波数は、少なくとも2つの異なる時間スロットを含み、第2のサブキャリアの第2の周波数は、少なくとも2つの異なる時間スロットを含むステップと、
前記第1のサブキャリアの前記時間スロットのうち1つへの第1のデータ部分の割り当てを要求するステップと、
第1の周波数での前記第1のサブキャリアの前記時間スロットのうち他のものへの第2のデータ部分の割り当てを要求するステップと、
前記信号の各サブキャリアにおいて復調用リファレンス信号(DMRS)パターンの割り当てを要求するステップであり、前記DMRSパターンは、前記信号のリソースブロックにあり、前記DMRSパターンは、他のデバイスからの他の信号のリソースブロック内のDMRSパターンに関して周波数及び時間で直交し、前記信号の前記リソースブロックは、前記他の信号の前記リソースブロックと周波数及び時間で重複するステップ
を有する方法。
【請求項2】
前記第1のデータ部分は、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のデータ部分は、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータ部分は、離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、第2の離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DMRSパターンは、少なくとも1つの周波数直交符号を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DMRSパターンは、隣接する時間スロットにない複数の周波数直交符号を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DMRSパターンは、時間直交及び周波数直交値の積を有し、前記DMRSパターンは、隣接する時間スロットに割り当てられる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線計算デバイスを使用して実行されるコンピュータ実施方法であって、
直交する復調用リファレンス信号(DMRS)パターンをそれぞれ含む第1及び第2のリソースブロックをそれぞれ第1及び第2のユーザエレメントから受信するステップであり、前記第1のリソースブロックの前記DMRSパターンは、前記第2のリソースブロックの前記DMRSパターンと時間及び周波数で重複するステップと、
前記第1及び第2のリソースブロックの送信に使用されるチャネルの推定を要求するステップと、
前記推定に部分的に基づいて前記第1及び第2のリソースブロックからデータ値の判定を要求するステップと
を有する方法。
【請求項9】
MIMO通信(multiple-input multiple-output)技術を使用して、複数のユーザエレメントのデータ部分を分離するステップを更に有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記MIMO技術を使用することは、最小平均二乗誤差(MMSE)又は最尤検出(MLD)を使用することを有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1及び第2のリソースブロックは、データ部分を含み、
前記データ部分のそれぞれは、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルと、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルと、離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルとのうち1つを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記DMRSパターンは、周波数直交符号と、隣接する時間スロットにない周波数直交符号と、隣接する時間スロットに割り当てられた時間直交及び周波数直交値の積とのうち1つを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナに通信可能に結合された無線機と、
プロセッサと
を有するシステムであって、
前記プロセッサは、
少なくとも2つの異なる周波数のサブキャリアを有する信号を形成することを要求し、ただし、第のサブキャリアの第1の周波数は、少なくとも2つの異なる時間スロットを含み、第2のサブキャリアの第2の周波数は、少なくとも2つの異なる時間スロットを含み、
前記第1のサブキャリアの前記時間スロットのうち1つへの第1のデータ部分の割り当てを要求し、
第1の周波数での前記第1のサブキャリアの前記時間スロットのうち他のものへの第2のデータ部分の割り当てを要求し、
前記信号の各サブキャリアにおいて復調用リファレンス信号(DMRS)パターンの割り当てを要求するように構成され
前記DMRSパターンは、前記信号のリソースブロックにあり、前記DMRSパターンは、他のデバイスからの他の信号のリソースブロック内のDMRSパターンに関して周波数及び時間で直交し、前記信号の前記リソースブロックは、前記他の信号の前記リソースブロックと周波数及び時間で重複するシステム。
【請求項14】
前記第1のデータ部分は、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のデータ部分は、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1のデータ部分は、離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルを有し、
前記第2のデータ部分は、第2の離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルを有する、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記DMRSパターンは、少なくとも1つの周波数直交符号、隣接する時間スロットにない複数の周波数直交符号、又は時間直交及び周波数直交値の積のうち少なくとも1つを有し、前記DMRSパターンは、隣接する時間スロットに割り当てられる、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
少なくとも2つのアンテナと、
前記少なくとも2つのアンテナに通信可能に結合された無線機と、
プロセッサと
を有するシステムであって、
前記プロセッサは、
直交する復調用リファレンス信号(DMRS)パターンをそれぞれ含む第1及び第2のリソースブロックであり、前記第1のリソースブロックが第1のユーザエレメントに関連し、前記第2のリソースブロックが第2のユーザエレメントに関連する第1及び第2のリソースブロック処理し、ただし、前記第1のリソースブロックの前記DMRSパターンは、前記第2のリソースブロックの前記DMRSパターンと時間及び周波数で重複し、
前記第1及び第2のリソースブロックの送信に使用されるチャネルの推定を要求し、
前記推定に部分的に基づいて前記第1及び第2のリソースブロックからデータ値の判定を要求するように構成されるシステム。
【請求項19】
複数のユーザエレメントのデータ部分を分離するMIMO通信(multiple-input multiple-output)受信機を更に有し、
前記MIMO受信機は、最小平均二乗誤差(MMSE)又は最尤検出(MLD)を使用する、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1及び第2のリソースブロックは、データ部分を含み、
前記データ部分のそれぞれは、周波数領域で直交する値により乗算されたデータシンボルと、時間領域の直交カバーにより乗算されたデータシンボルと、離散フーリエ変換のプリコーディングされたデータシンボルとのうち1つを有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記DMRSパターンは、周波数直交符号と、隣接する時間スロットにない周波数直交符号と、隣接する時間スロットに割り当てられた時間直交及び周波数直交値の積とのうち1つを有する、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここに開示される対象は、概して、移動デバイスにより送信用の信号をフォーマットするために使用される技術に関する。
【背景技術】
【0002】
LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)は、1Gbpsのピークデータレートの目標を満たすために、最大下りリンク帯域幅を100MHzに増加させることを提案している。キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)は、最大下りリンク帯域幅を増加させるために取り入れられた1つの技術である。例えば、或る場合には、1つのLTE-Aユーザエレメント(UE:user element)は、5つの20MHzキャリアを同時に受信することができる。他方、5つの同時に受信する下りリンク(DL:downlink)キャリアが適切に動作することを可能にするために、上りリンク(UL:uplink)フィードバック情報も、ほぼ線形的に増加する。例えば、ULフィードバックは、チャネル品質インジケータ(CQI:channel quality indicator)と、プリコーディング行列インジケータ(PMI:precoding matrix indicator)と、ランクインジケータ(RI:rank indicator)と、HARQ ACK/NACKと、上りリンクスケジューリング要求ビットとを含んでもよい。3GPP TR36.814 v9.0.0(2010)において、複数のDL CCのフィードバックは、1つの物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)を使用して同じ上りリンクコンポーネントキャリア(UL CC:uplink component carrier)で送信されることが提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
3GPP LTE Rel-8(2008)は、PUCCHのための2つのチャネルフォーマット(PUCCHフォーマット1/1a/1b及びPUCCHフォーマット2/2a/2b)を提案している。3GPP TR36.814 v9.0.0(2010)に記載のCoMP(Coordinated Multiple Point)のような更に高度な機能がLTE-A Rel-10又は将来のリリースに取り入れられた場合には、フィードバックチャネルの高いビットレートが必要になる可能性がある。キャリアアグリゲーションが使用される場合、PUCCHの最大ペイロードサイズは、許容できるフィードバックを提供するために増加することが、広く認識されている。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】無線ネットワークを使用して接続されたデバイスの例
図2】2つのスロットがリソースブロックを使用して送信されるPUCCHフォーマット1/1a/1bのチャネル構成の例
図3】2つのスロットがリソースブロックを使用して送信されるPUCCHフォーマット2/2a/2bのチャネル構成の例
図4】PUCCHフォーマット3の図
図5】PUCCHフォーマット4の図
図6】PUCCHフォーマット4aの図
図7】異なるDMRSパターンを使用して受信機に送信する移動デバイスの例
図8】実施例によるシステムの例
図9】受信機に送信する信号を形成する例示的な処理
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の実施例について、限定ではなく一例として図面に示す。図面において、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【0006】
この明細書を通じて“一実施例”又は“実施例”に言及することは、実施例に関して説明した特定の機能、構造又は特徴が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、“一実施例”又は“実施例”という用語がこの明細書を通じて様々な場所に現れることは、必ずしも同じ実施例を示しているとは限らない。更に、特定の機能、構造又は特徴は、1つ以上の実施例において組み合わされてもよい。
【0007】
本発明の実施例は、様々な用途で使用されてもよい。本発明の或る実施例は、様々なデバイス及びシステム(例えば、送信機、受信機、トランシーバ、送受信機、無線通信局、無線通信デバイス、無線アクセスポイント(AP:Access Point)、モデム、無線モデム、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)デバイス、ハンドヘルドPDAデバイス、ネットワーク、無線ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、無線LAN(WLAN:Wireless LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network)、無線MAN(WMAN:Wireless MAN)、広域ネットワーク(WAN:Wide Area Network)、無線WAN(WWAN:Wireless WAN)、既存のIEEE802.11、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11h、802.11i、802.11n、802.16、802.16d、802.16e、802.16m、3GPP標準、3GPP LTE advanced 36211リリース10及び/又は将来のバージョン及び/又は派生及び/又は前述の標準のLTE(Long Term Evolution)に従って動作するデバイス及び/又はネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN:Personal Area Network)、無線PAN(WPAN:Wireless PAN)、前述のWLAN及び/又はPAN及び/又はWPANネットワークの一部であるユニット及び/又はデバイス、一方向及び/又は双方向無線通信システム、セルラ移動電話通信システム、セルラ電話、無線電話、パーソナル通信システム(PCS:Personal Communication Systems)デバイス、無線通信デバイスを組み込んだPDAデバイス、MIMO(Multiple Input Multiple Output)トランシーバ又はデバイス、SIMO(Single Input Multiple Output)トランシーバ又はデバイス、MISO(Multiple Input Single Output)トランシーバ又はデバイス、MRC(Multi Receiver Chain)トランシーバ又はデバイス、“スマートアンテナ”技術又は複数アンテナ技術を有するトランシーバ又はデバイス等)と共に使用されてもよい。
【0008】
本発明の或る実施例は、1つ以上の種類の無線通信信号及び/又はシステム(例えば、無線周波数(RF:Radio Frequency)、赤外線(IR:Infra Red)、周波数分割多重(FDM:Frequency-Division Multiplexing)、直交FDM(OFDM:Orthogonal FDM)、直交周波数分割多元アクセス(OFDMA:Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、時分割多重(TDM:Time-Division Multiplexing)、時分割多元アクセス(TDMA:Time-Division Multiple Access)、E-TDMA(Extended TDMA)、GPRS(General Packet Radio Service)、Extended GPRS、符号分割多元アクセス(CDMA:Code-Division Multiple Access)、広帯域CDMA(WCDMA:Wideband CDMA)、CDMA 2000、マルチキャリア変調(MDM:Multi-Carrier Modulation)、離散マルチトーン(DMT:Discrete Multi-Tone)、Bluetooth(登録商標)(RTM)、ZigBee(TM)等)と共に使用されてもよい。本発明の実施例は、様々な他の装置、デバイス、システム及び/又はネットワークで使用されてもよい。
【0009】
或る実施例は、1つ以上の移動デバイスが送信用の信号をフォーマットする方法を提供する。信号は、フィードバックを送信するために使用されてもよい。1つの信号フォーマットは、符号化されたデータシンボルを提供するために1つ以上の直交符号によりデータを乗算し、複数のサブキャリア周波数及び複数の時間スロットを使用して送信するために結果の符号化されたデータシンボルをスケジューリングすることを提供する。直交符号は、1つ以上の他の時間又は周波数スロットに対して時間又は周波数領域で直交してもよい。従って、直交符号の使用は、符号化されたデータビットの間の干渉を最小化する。他の信号フォーマットは、複数のサブキャリア周波数及び複数の時間スロットを使用して送信するために符号化せずにデータのスケジューリングを行うことを提供する。ここに説明する信号フォーマットは、複数のサブキャリア周波数及び複数の時間スロットを使用して送信するためにスケジューリングされた復調用リファレンス信号(DMRS:demodulation reference signal)を含んでもよい。DMRSフォーマットは、如何なる周波数及び時間領域の直交符号でもよい。従って、複数の移動送信機から基地局受信機への同時の上りリンクフィードバックの量は増加し得る。
【0010】
様々な実施例は、PUCCHフォーマット1及び2より潜在的に大きいペイロードサイズを備え、PUCCHがフィードバックのために使用する下りリンクコンポーネントキャリア(DL CC:downlink component carrier)の数に潜在的に関係する符号化率を備えたPUCCHフォーマットを提供する。様々な実施例の設計は、データ領域においてDFT-S-OFDMに基づいてもよい。DFT-S-OFDMは、3G LTEの36.211 v10のセクション5.4.2aに記載されているが、まだ最終決定されていない。
【0011】
図1は、無線ネットワークを使用して接続されたデバイスの例を示している。ネットワークは、如何なる種類のIEEE 802.16又は3GPP LTE並びにその変形及び改訂に準拠してもよい。ダウンストリーム又は下りリンクの場合、前述の総称的に名前が付けられた送信機102及び/又は202は、基地局(BS:base station)若しくはeNB(enhanced Node B)又はアクセスポイント(AP:access point)と区別なく呼ばれてもよい。この下りリンクの場合、前述の受信機102及び/又は204は、ここではシステムレベルで移動局(MS:mobile station)若しくは加入者局(SS:subscriber station)又はユーザ装置(UE:user equipment)若しくは局(STA:station)と区別なく呼ばれてもよい。更に、BS、eNB及びAPという用語は、どの無線プロトコルが使用されているかに応じて概念的に交換されてもよいため、ここでのBSへの言及はまた、eNB又はAPへの言及とみなされてもよい。同様に、ここでのMS又はSSへの言及はまた、UE又はSTAへの言及としてみなされてもよい。
【0012】
図2は、2つのスロットがリソースブロックを使用して送信されるPUCCHフォーマット1/1a/1bのチャネル構成の例を示している。PUCCHフォーマット1/1a/1bは、例えば、3GPP TS36.211 v8.3.0, “Physical Channels and Modulation”, May 2008に記載されている。PUCCHフォーマット1/1a/1bは、1又は2ビットのデータを伝達するために、周波数及び時間領域での拡散を使用する。1又は2ビットの情報は、BPSK又はQPSK変調を使用して1つのデータシンボルd(0)に変調されてもよい。スロット1はデータシンボルd(0)を伝達してもよく、図示しないが、スロット2は同じデータシンボルd(0)を伝達してもよい。
【0013】
PUCCHフォーマット1/1a/1bでは、1つのデータシンボルd(0)は、まず、12の長さの直交符号ri(ただし、ri=[ri(0),ri(1),ri(2),ri(3),ri(4),ri(5),ri(6),ri(7),ri(8),ri(9),ri(10),ri(11)])を使用して周波数領域で拡散される。拡散は、同じデータシンボルが異なるrの値により乗算され、積が異なるサブキャリアに配置されることを含んでもよい。合計で12個の直交系列が定義されてもよい。ただし、0≦i≦11である。異なる添え字iの値におけるrの値は直交してもよい(すなわち、干渉しない)。簡潔にするために、添え字iは図面に図示していない点に留意すべきである。12個の拡散シンボルのそれぞれは、4の長さの時間領域の直交カバー(orthogonal cover)Wjを使用して更に拡散されてもよい。ただし、Wj=[Wj(0) Wj(1) Wj(2) Wj(3)]である。拡散は、同じデータシンボルが異なるWの値により乗算され、積が異なるOFDMシンボルに配置されることを含んでもよい。合計で4個の直交系列が定義されてもよい。ただし、0≦j≦3である。それぞれの(i,j)の値は、一意のUEを示してもよい。簡潔にするために、添え字jは図面に図示していない点に留意すべきである。
【0014】
スロット1において、データシンボルd(0)は、系列riのそれぞれの値により乗算され、また、直交カバーWjのそれぞれの値により乗算される。それぞれの乗算の積は、変調されたデータシンボルである。それぞれの変調されたデータシンボルは、異なる周波数及び時間スロットの組み合わせでの送信のためにスケジューリングされる。同様に、スロット2は、同じデータシンボルd(0)又は異なるデータ値を含んでもよい。スロット2に使用されるデータシンボルは、系列riのそれぞれの値により乗算され、また、直交カバーWjのそれぞれの値により乗算される。それぞれの乗算の積は、変調されたデータシンボルである。それぞれの変調されたデータシンボルは、異なる周波数及び時間スロットでの送信のためにスケジューリングされる。
【0015】
PUCCHフォーマット1/1a/1bでは、復調用リファレンス信号(DMRS:demodulation reference signal)の値は、周波数直交符号による時間直交符号の乗算を含む。DMRS部分では、値v(0)-v(11)は、12シンボルの周波数領域の直交符号を表し、値Q(0)-Q(2)は、3シンボルの時間領域の直交符号を表す。DMRS部分を生成する手順は、3個の直交カバーのシンボルが使用されてデータシンボルが拡散されない点を除いて、データ部分を生成するために使用されるものと同様でもよい。従って、データ部分において同じリソースブロックの最大で36個のUEによる同時送信が生じてもよく、DMRS部分において最大で36個のUEによる同時送信が生じてもよい。
【0016】
BPSK(binary phase shift keying)がデータシンボルに使用される場合、1ビットがPUCCHフォーマット1aを使用して伝達されてもよい。QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)がデータシンボルに使用される場合、2ビットがPUCCHフォーマット1bを使用して伝達されてもよい。PUCCHフォーマット1は、信号(例えば、リソースブロック)が存在するか否かを検出するために、eNBのON-OFFキーイングを使用してもよい。
【0017】
図3は、2つのスロットがリソースブロックを使用して送信されるPUCCHフォーマット2/2a/2bのチャネル構成の例を示している。PUCCHフォーマット2/2a/2bは、例えば、3GPP TS36.211 v8.3.0, “Physical Channels and Modulation”, May 2008に記載されている。PUCCHフォーマット2/2a/2bでは、時間領域で直交カバーを形成して送信する代わりに、データシンボルは、前述の周波数直交符号riを使用して周波数領域で拡散される。或る場合には、5個のデータシンボル(d(0)〜d(4)又はd(5)〜d(9))が各スロットで送信されてもよい。データ値d(0)〜d(9)は、直交カバー系列riの各値により乗算され、異なる時間及び周波数位置に割り当てられる。
【0018】
PUCCHフォーマット2では、QPSKが10個のデータシンボルd(0)〜d(9)を変調するために使用される場合、符号化されたビットの総数は20になる。フォーマット2a及び2bは、図2に示されていない。PUCCHフォーマット2aが使用される場合、2つのDMRS OFDMシンボルの位相オフセットを使用して、更なるビットが伝達される。位相オフセットは、1つのBPSKシンボルに使用されてもよい。PUCCHフォーマット2bが使用される場合、1つのQPSKは、更なる2ビットを伝達するためにオフセットを使用して変調される。或る場合には、最大で12個のUEが同じフォーマット2/2a/2bのリソースブロックを同時に送信してもよい。
【0019】
PUCCHフォーマット2/2a/2bでは、DMRS値は、周波数直交符号riであり、DMRSに割り当てられた周波数及び時間スロットを使用して送信されない。その代わりに、DMRS値は、データに割り当てられたキャリア及び時間スロットの間に割り当てられる。
【0020】
フォーマット1/1a/1b及び2/2a/2bの双方は、データ及び復調用リファレンス信号(DMRS)が時間領域で多重される時間領域多重(TDM:time domain multiplexing)構成を使用する。
【0021】
図4は、実施例に従ってデータの時間領域拡散を使用するPUCCHフォーマットを示している。ここでは、図4のPUCCHフォーマットはPUCCHフォーマット3と呼ばれる。或る場合には、PUCCHフォーマット3は、図3に関して説明したPUCCHフォーマット2より多くのデータシンボルを伝達してもよい。PUCCHフォーマット3は、図2に関して説明したPUCCHフォーマット1/1a/1bからのデータマッピング及びDMRS方式を使用してもよい。或る場合には、PUCCHフォーマット3は、24個のデータシンボルd(0)〜d(23)を伝達してもよい。第1の12個のデータシンボルはスロット1を使用して伝達されてもよく、第2の12個のデータシンボルはスロット2を使用して伝達されてもよい。
【0022】
第1のスロット(スロット1)において、それぞれのデータシンボルd(0)〜d(11)は、まず5シンボルの長さの直交符号Wiにより乗算される。ただし、Wi=[Wi(0) Wi(1) Wi(2) Wi(3) Wi(4)]であり、時間領域において分散している。例えば、データビットは、それぞれの5個のシンボルにより乗算され、時間領域において拡散されてもよい。同じデータシンボルの5個の拡散シンボルは、5個のOFDMデータシンボルの同じサブキャリアにマッピングされてもよい。直交符号は、5シンボルの長さでもよいが、他の長さが使用されてもよい。符号は相互に完全に直交になってもよい。シンボルは複素数でもよい。従って、或る実施例では、5個のUEは、同じリソースブロックを同時に送信してもよい。
【0023】
全ての符号が異なるUE又は同じUEに使用されているときにパフォーマンスが許容できない場合、システムは、これらの5個の直交符号のサブセット(一部)を使用してもよい。例えば、或る場合には、符号インデックス0、2、4が使用されてもよい。符号インデックスの他のサブセットも使用されてもよい。
【0024】
第2のスロット(スロット2)を使用して、第2の12個のデータシンボルのそれぞれは、第1の12個のデータシンボルと同様に伝達されてもよい。PUCCHフォーマット2/2a/2bに比べて、少ないUEが同じリソースブロックを同時に送信してもよい(フォーマット2/2a/2bでは12個のUEに対して、フォーマット3では5個のUE)が、各UEは、より多くのデータシンボルを送信してもよい(例えば、フォーマット2/2a/2bでは10個の代わりに、フォーマット3では24個)。
【0025】
PUCCHフォーマット3aは、PUCCHフォーマット2/2a/2bからのDMRS及びデータマッピングルールを使用するように規定されてもよい。フォーマット3aは、フォーマット1(図2)のDMRS位置を有してもよい。DMRSパターンは、隣接する時間スロットにおいてDMRS部分に配置される。
【0026】
図5及び6は、それぞれPUCCHフォーマット4及び4aを示している。PUCCHフォーマット4/4aの第1のデータ直交周波数分割多重(OFDM)シンボルでは、12個のデータシンボルは、データシンボルd(0)〜d(11)を生成するように離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)拡散されてもよい。データシンボルは、異なる周波数及び異なる時間スロットに割り当てられてもよい。データOFDMシンボルの残りに同様の手順が適用される。例えば、各OFDMシンボルにより伝達される12個のデータシンボルは、12個のシンボルにDFTプリコーディングされ、各サブキャリアにマッピングされてもよい。従って、5個のOFDMシンボルでは、60個のデータシンボルが伝達されてもよい。DFT拡散は、波形の低いピーク対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)を維持してもよい。
【0027】
フォーマット4/4aとPUCCH1/2/3との1つの違いは、時間領域及び周波数領域の双方の拡散がデータシンボルに使用されない点にある。換言すると、データシンボルは、周波数領域で直交する値又は時間領域の直交カバーにより乗算されない。このことは、UEによる多くのデータシンボルの同時送信を可能にし得る。例えば、データシンボルは、単一のサブキャリア周波数及び時間スロットを使用して送信されてもよい。各データシンボルがQPSK変調される場合、それぞれのd(0)〜d(11)に24ビットが存在してもよい。PUCCHフォーマット4/4aの第2のスロット(スロット2)は、第1のスロットの同じデータシンボル又は他のデータシンボルを伝達してもよい。QPSKが使用される場合、PUCCHフォーマット4aは、2つのスロットが同じ48個のデータシンボルを伝達している場合、合計で96個の符号化されたビットを伝達してもよい。
【0028】
異なる数の情報ビットの伝達を可能にするために、PUCCHフォーマット4aについて異なる符号化率が使用されてもよい。PUCCHフォーマット4の符号化率は、{1/6,1/4,1/3,1/2}でもよく、対応する情報ビットの数は{16,24,32,48}でもよい。符号化率は、リソースブロックにおける合計ビット数により除算された情報ビットの数を表してもよい。PUCCHがフィードバックに使用する異なる数の下りリンクCCについて異なる符号化率が使用されてもよい。2つのスロットが同じ60個のデータシンボルを伝達している場合、PUCCHフォーマット4は、120個の符号化されたビットを伝達してもよい。リソースブロックが{20,30,40,60}の情報ビットを伝達することを可能にするために、符号化率は、{1/6,1/4,1/3,1/2}になるように規定されてもよい。
【0029】
PUCCHフォーマット4/4aの大きいペイロードサイズの他に、PUCCHフォーマット4/4aの複数ユーザ分離(multi user separation)も、PUCCHフォーマット1/1a/1b及びPUCCHフォーマット2/2a/2bのものと異なる。図5及び6に示すように、PUCCHフォーマット4/4aに空間領域多重(SDM:spatial domain multiplexing)が使用されてもよい。SDMは、各UEが時間又は周波数領域で直交性を有さないリソースブロックを送信するが、リソースブロックが時間又は周波数領域で直交するDMRS信号を有するフォーマットを示してもよい。2人のユーザは、時間/周波数で相互に直交する異なるPUCCH DMRSパターンを使用してもよいが、2つのUEのPUCCHは、完全に重複する同じRBにマッピングされてもよい。これに対して、PUCCHフォーマット1/1a/1b及びPUCCHフォーマット2/2a/2bでのユーザ装置(UE)の多重は、符号分割多重(CDM:Code Division Multiplexing)を使用してもよい。
【0030】
eNBが2つの受信アンテナを搭載している場合、eNBは、2つのUEのデータ部分を分離するために、最小平均二乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)又は最尤検出(MLD:Maximum Likelihood Detection)のようなMIMO(multiple-input multiple-output)受信機を利用できる。eNBが2つより多くの受信アンテナを搭載している場合、eNBが2つより多くのユーザ装置(UE)から信号を同時に受信することが可能になる。例えば、2つのUEからのリソースブロックが同時に送信され、各UEが1つの送信アンテナを有し、eNBが2つの受信アンテナを有する場合、eNBは、まずユーザ装置UE1及びUE2からのチャネルを、それぞれH1及びH2として推定する。ただし、H1及びH2のそれぞれは、2*1の行列である。2つのUE(UE1及びUE2)のDMRSパターンが直交しているため、チャネル推定は幾分か正確になり得る。
【0031】
双方のチャネルが推定された後に、eNBでの受信信号は、Y=[H1 H2][d1(0) d2(0)]Tとして記述されてもよい。ただし、d1(0)はUE1の第1のサブキャリアの第1のデータシンボルを表し、d2(0)はUE2の第1のサブキャリアの第1のデータシンボルを表す。演算[ ]Tは、1つの行列の転置演算を表す。これは、2*2ランクの2MIMOシステムと同等である。eNBは、MMSE又はMLDのようなMIMO復号化技術を適用し、d1(0)及びd2(0)を推定してもよい。eNBがUE1及びUE2の第2のデータシンボルを判定するために、eNBは、他のデータシンボルについてY=[H1 H2][d1(1) d2(1)]T等を判定する。全てのサブキャリアにおいてMIMO復号化技術を適用することにより、UEからの全てのデータシンボルが復号化されてもよい。従って、空間分割多重は、各UEからのビットレートを潜在的に更に増加させてもよい。従って、UEからeNBへの同時の上りリンクフィードバックの量が増加し得る。
【0032】
或る場合には、SDMはまた、PUCCHフォーマット3に適用されてもよい。例えば、複数のUEは、同じ直交符号Wiを使用してもよいが、異なるDMRSパターンを使用してもよい。複数のUEのデータは、eNBで復号化されてもよい。eNB受信機は、まずMIMO受信機を使用してUEのデータを分離し、分離されたデータで逆拡散を使用して各UEのデータシンボルを復号化する。
【0033】
或る実施例では、SDMは、PUCCHフォーマット1及び2に同様に適用されてもよい。PUCCHフォーマット3/3aにSDMを使用するのと同様に、PUCCHフォーマット1/2にSDMを使用する場合、複数のUEは、データに同じ拡散符号を使用するが、DMRSに直交拡散符号を使用する。eNBが複数のUEのデータを受信する場合、eNBは、まず直交DMRSパターンを通じて複数のUEのチャネルを推定する。次に、eNBは、MIMO受信機を使用して、各UEの拡散データシンボルを復号化する。次に、eNBは、各UEの拡散データシンボルを復号化し、各ユーザの拡散されたデータシンボルの逆拡散を実行し、各UEのデータシンボルを復号化する。
【0034】
図7は、移動デバイスが異なるDMRSパターンを使用して受信機に送信する例を示している。2人のユーザは、時間及び/又は周波数において相互に直交する異なるPUCCH DMRSパターンを使用してもよいが、2つのUEのPUCCHは、同じリソースブロック(RB:resource block)を同時に送信してもよい。eNBが2つのアンテナを搭載している場合、eNBは、MMSE又はMLDのようなMIMO受信機を利用し、2つの送信機からのリソースブロックを区別してもよい。eNBが2つより多くの受信アンテナを搭載している場合、eNBは、2つより多くの送信機からのリソースブロックを区別してもよい。
【0035】
図8は、実施例によるシステムの例を提供している。コンピュータシステム600は、ホストシステム602と、ディスプレイ622とを含んでもよい。コンピュータシステム600は、ハンドヘルドパーソナルコンピュータ、移動電話、セットトップボックス又は如何なる計算デバイスに実装されてもよい。キーパッド、マウス、タッチスクリーン及び/又はジェスチャー若しくは動き認識のようないずれかの種類のユーザインタフェースが利用可能である。ホストシステム602は、チップセット605と、プロセッサ610と、ホストメモリ612と、記憶装置614と、グラフィックスサブシステム615と、無線機620とを含んでもよい。チップセット605は、プロセッサ610と、ホストメモリ612と、記憶装置614と、グラフィックスサブシステム615と、無線機620との間の通信を提供してもよい。例えば、チップセット605は、記憶装置614との相互通信を提供可能な記憶装置アダプタ(図示せず)を含んでもよい。
【0036】
プロセッサ610は、複雑命令セットコンピュータ(CISC:Complex Instruction Set Computer)又は縮小命令セットコンピュータ(RISC:Reduced Instruction Set Computer)プロセッサ、x86命令セット互換プロセッサ、マルチコア、又は他のマイクロプロセッサ若しくは中央処理ユニットとして実装されてもよい。様々な実施例では、プロセッサ610は、ここに記載の技術を実行する命令で構成されてもよい。
【0037】
ホストメモリ612は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)又はスタティックRAM(SRAM)に限定されない、このような揮発性メモリデバイスとして実装されてもよい。記憶装置614は、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、内部記憶デバイス、取り付け記憶デバイス、フラッシュメモリ、バッテリバックアップ式SDRAM(シンクロナスDRAM)及び/又は他のネットワークアクセス可能な記憶デバイスに限定されない、このような不揮発性記憶デバイスとして実装されてもよい。
【0038】
グラフィックスサブシステム615は、表示のための静止画又は動画のような画像の処理を実行してもよい。グラフィックスサブシステム615とディスプレイ622とを通信可能に結合するために、アナログ又はデジタルインタフェースが使用されてもよい。例えば、インタフェースは、高解像度マルチメディアインタフェース、ディスプレイポート、無線HDMI及び/又は無線HD準拠技術のいずれかでもよい。グラフィックスサブシステム615は、プロセッサ610又はチップセット605に統合されてもよい。グラフィックスサブシステム615は、チップセット605に通信可能に結合されたスタンドアローン型カードでもよい。
【0039】
無線機620は、IEEE802.11及びIEEE802.16のいずれかのバージョンに限定されない、このような適用可能な無線標準に従って信号を送信及び受信可能な1つ以上の無線機を含んでもよい。例えば、無線機620は、少なくとも物理レイヤインタフェース及び媒体アクセスコントローラを含んでもよい。無線機620は、記載の技術に従って送信用のリソースブロックを形成する技術を実行するために、ベースバンドプロセッサを含んでもよい。
【0040】
図9は、受信機に送信する信号を形成する処理の例を示している。ブロック902は、複数のユーザエレメントが同じフォーマットであるが直交する復調用リファレンス信号を有するリソースブロックを形成することを含む。例えば、ユーザエレメントは、図4〜6に関して説明したフォーマットを有するが、直交する復調用リファレンス信号を有するリソースブロックを同時に送信してもよい。
【0041】
ブロック904は、複数のユーザエレメントが同じフォーマットを有するが直交する復調用リファレンス信号を有するリソースブロックを同時に送信することを含む。
【0042】
ブロック906は、2つ以上のアンテナを備えた受信機がMIMO受信機を使用して、同時に送信されたリソースブロックからデータ部分を分離することを含む。受信機は、チャネルを推定し、ここに記載の技術に基づいて各ユーザエレメントからのデータシンボルを判定してもよい。
【0043】
本発明の実施例は、マザーボード、配線結合ロジック、メモリデバイスに格納されてマイクロプロセッサにより実行されるソフトウェア、ファームウェア、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)及び/又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)を使用して相互接続された1つ以上のマイクロチップ又は集積回路のいずれか又は組み合わせとして実装されてもよい。“ロジック”という用語は、一例として、ソフトウェア若しくはハードウェア及び/又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを含んでもよい。
【0044】
本発明の実施例は、例えば、コンピュータ、コンピュータのネットワーク又は他の電子デバイスのような1つ以上の機械により実行された場合に、1つ以上の機械が本発明の実施例による動作を実行することを生じる機械実行可能命令を格納した1つ以上の機械可読媒体を含んでもよいコンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。機械可読媒体は、フロッピー(登録商標)ディスケット、光ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ、又は機械実行可能命令を格納するのに適した他の種類の媒体/機械可読媒体を含んでもよく、これらに限定されない。
【0045】
図面及び前述の説明は、本発明の例を提供している。複数の別々の機能項目として示されているが、当業者は、1つ以上のこのような要素が単一の機能要素に同様に結合され得ることを認識する。或いは、特定の要素は複数の機能要素に分割されてもよい。1つの実施例からの要素は、他の実施例に追加されてもよい。例えば、ここに記載の処理の順序は変更されてもよく、ここに記載の様式に限定されない。
【0046】
更に、いずれかのフローチャートの動作は、図示の順序で実装される必要はなく、必ずしも全ての動作が実行される必要もない。また、他の動作に依存しない動作は、他の動作と平行に実行されてもよい。しかし、本発明の範囲は、これらの特定の例により限定されない。明細書に明示されていても明示されていなくても、構成、大きさ及び素材の使用における相違のような複数の変更が可能である。本発明の範囲は、特許請求の範囲に与えられるほど少なくとも広い。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9