(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記遺伝子情報グルーピング部は、前記遺伝子情報受信部により受信された遺伝子情報を、既にグルーピングされた各グループ内の特定遺伝子情報と比較して類似度を算出し、前記算出された類似度が予め設定された類似条件を満たす場合、前記受信された遺伝子情報を送信したテレビのユーザ情報を当該グループのグループ関連情報に含ませる、請求項1に記載のグルーピングサーバ。
前記遺伝子情報グルーピング部は、前記グルーピングの後、生成されたグループの数が予め設定された数を超過する場合、グループ毎にグルーピングされた遺伝子が多い順に、予め設定された特定数のグループのみを選択して格納する、請求項1に記載のグルーピングサーバ。
前記グルーピングは、前記遺伝子情報受信部により受信された遺伝子情報を、既にグルーピングされた各グループ内の特定遺伝子情報と比較して類似度を算出し、前記算出された類似度が予め設定された類似条件を満たす場合、前記受信された遺伝子情報を送信したテレビのユーザ情報を当該グループのグループ関連情報に含ませることを特徴とする請求項9に記載の放送のマルチメディア遺伝子を用いたグルーピング方法。
前記グルーピングは、前記グルーピングの後、生成されたグループの数が予め設定された数を超過する場合、グループ毎にグルーピングされた遺伝子が多い順に、予め設定された特定数のグループのみを選択して格納することを特徴とする請求項9に記載の放送のマルチメディア遺伝子を用いたグルーピング方法。
【背景技術】
【0002】
最近の技術の発展により、テレビはかつてのような単純に受信された電波またはケーブル放送信号のみを表示する機能を超え、ユーザとの相互通信(interactive)機能及びインターネットを利用した各種付加サービスを提供している。
【0003】
また、デジタル放送を受信するためには、テレビだけでなくセットトップボックス(Set top box;STB)という装置がさらに必要である。セットトップボックスとは、テレビに接続され、外部から入って来る信号を受信して適切に変換してテレビを介してその内容を表示する装置である。セットトップボックスは、通常、ビデオオンデマンド(Video on demand;VOD)、ホームショッピング、ネットワークゲームなどの次世代双方向マルチメディア通信サービス(いわゆる対話形テレビ)を利用するために必要な家庭用通信端末機であり、テレビセットの上に置いて利用するボックスという意味であって、「加入者信号変換装置」とも言う。双方向テレビや電話、会社の映像送信サービス網等と接続され、家庭ではテレビなどに接続して利用する。
【0004】
セットトップボックスは、電話会社や総合有線放送(CATV)局に設けられているビデオサーバなどとの通信の他に、映像信号の受信及び変換機能を基本機能として備える。また、電話やPC通信などのデータ通信サービスも同時に利用できるように、電話インターフェースや個人用コンピュータ(PC)との接続インターフェースを有するものなど、様々な規格が検討されている。そのため、対話形テレビ市場を占有するために、通信、コンピュータ、家電製品の製造会社らはセットトップボックスの製品化及び販売競争を行っている。
【0005】
一方、セットトップボックスは必ずしも同調器(チューナ)を内蔵している必要はなく、セットトップボックスに外部信号を与える装置としては、イーサネット(ethernet、登録商標)ケーブル、衛星波受信アンテナまたは地上波受信アンテナ、同軸ケーブル、電話線、アナログVHF(Very High Frequency)またはUHF(Ultra High Frequency)アンテナなどが挙げられる。これを介して受信できるコンテンツとしては、映像、音声、インターネットウェブページ、ゲームなどがある。
【0006】
このように、インターネットと連動されるセットトップボックスを介して、テレビでは放送情報だけでなく様々な情報のサービスを提供することができ、ユーザとの双方向通信によってサービスの選択及び制御が可能となる。このようなユーザの選択信号の入力を容易にするためにはリモートコントローラの機能が多様に拡張されることが必要であり、便利なインターフェースを備える必要性が要求されている。
【0007】
また、このようなセットトップボックスの機能が内蔵されたテレビは、地上波放送の視聴はもちろん、インターネットに接続されてVOD(Video− On−Demand)、ゲーム、映像通話、アプリ(app)の活用など、コンピュータの機能を遂行することができる。一方、一般のテレビでも上述したセットトップボックスと接続して上記機能を活用することができ、テレビの買い替え周期は長い点等を考慮すると、テレビとセットトップボックス市場は共存して発展している。
【0008】
このように、テレビまたはセットトップボックスを用いる各種付加サービスが増加し、様々な要求が増加するに伴い、テレビ放送を視聴する視聴者は、放送を視聴中に、同じ放送を視聴する他の視聴者と放送に関する意見を共有することを所望する。しかし、テレビに設置されたアプリケーションを介して各種コミュニケーション手段を提供することはできるが、他の情報収集装置なしに、各視聴者が視聴するチャンネルがどのチャンネルであるかをサーバでいちいち確認することは容易でなく、さらに、同じチャンネルを視聴するユーザをグルーピング(grouping)する方法も提供できていない状況である。
【0009】
一方、出力される放送からその放送に係る内容を分析するための方法として、韓国公開特許公報第2006‐0038669号「オーディオ遺伝子の生成による放送内容分析システム及び分析方法(ムレカカンパニーリミテッド)」(特許文献1)には、オーディオ遺伝子を生成することで音楽や広告内容を分析し、放送回数や露出回数を算出して統計を出す方法が開示されている。
【0010】
しかし、この方法は、単純に放送内容を分析することに限定されており、同じ放送を視聴するユーザ間のグルーピング及びグループ内におけるコミュニケーション手段は提供できていない。また、多くの各ユーザから収集された放送情報をサーバで全て分析して処理しなければならないため、サーバの負担が大きいという問題がある。
【0011】
もちろん、コンピュータを用いて放送を視聴するインターネット放送の場合は、ユーザがログインして各放送チャンネルに接続する際に、当該放送チャンネルに接続したユーザ間のコミュニケーションが可能なチャット手段が放送映像と連動して提供されるため、放送を視聴しながら互いに話し合うことが可能である。しかし、テレビは、既に決まった放送チャンネルにコミュニケーション手段を追加して具現することが不可能であり、特定放送チャンネルを視聴するとして、同じチャンネルを視聴するユーザの情報が収集できるのではないため、同じチャンネルを視聴するユーザ間のコミュニケーションを可能にする手段を提供することができない。
【0012】
したがって、テレビから出力される放送を分析して同じ放送を視聴するユーザをグルーピングし、グループとしてまとめられたユーザに各種付加サービスを提供することができる方法の必要性が要求されている。
【発明を実施するための形態】
【0034】
後述する本発明についての詳細な説明においては、本発明が実施できる特定の実施形態を例示として示す添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を十分に実施することができるように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は、互いに異なるが、相互に排他的な必要はないことを理解すべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特徴は、一実施形態に関連して本発明の思想や範囲を外れずに他の実施形態に具現されることができる。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置または配置は、本発明の思想や範囲を外れずに変更されることができることを理解するべきである。従って、後述する詳細な説明は限定的な意味を有するものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されるならば、その特許請求の範囲と均等な全ての範囲に及び、添付した特許請求の範囲によってのみ限定される。図面において、類似する参照符号は、様々な側面にわたって同一または類似の機能を示す。
【0035】
本発明によると、テレビからリアルタイムで出力される放送信号のマルチメディア遺伝子(DNA)を比較し、類似する遺伝子を同一のチャンネルとみなして、同じチャンネルを視聴するユーザをグルーピングする、マルチメディア遺伝子を用いたグルーピングシステム及び方法が開示される。
【0036】
一方、本発明の実施形態におけるマルチメディア遺伝子は、放送を介して出力されるビデオ情報から抽出された映像遺伝子情報(video DNA information)やオーディオ情報から抽出された音響遺伝子情報(audio DNA information)であってもよい。
【0037】
この際、各テレビ(またはセットトップボックス)から抽出された遺伝子情報は本発明の実施形態によるグルーピングサーバに送信され、グルーピングサーバは各テレビから受信された遺伝子情報を比較し、類似する遺伝子を一つの同一のグループとしてグルーピング(grouping)する。この際、類似する遺伝子を決定する方法は多様に具現されることができる。本発明の実施形態によると、遺伝子間の類似度を比較し、類似度が予め設定された特定値以下または特定値以上である場合には、同一のグループとしてグルーピングしてもよい。
【0038】
グルーピングされた結果は各テレビに提供される。各テレビは、当該チャンネルを視聴するユーザに関する情報をグルーピングされた結果情報として受信するため、同じチャンネルを視聴する他のユーザとコミュニケーションをとったり、当該チャンネルに係る様々なサービスの提供を受けたりしてもよい。
【0039】
一方、類似度の判断はリアルタイムで行われるため、全てのユーザについての類似度の判断をサーバ(例えば、後述するグルーピングサーバ)がリアルタイムで処理するには無理がある。したがって、サーバは、同一のチャンネルとしてグルーピングされた各グループの標準遺伝子情報(standard DNA information)をリアルタイムで生成し、各テレビに送信する。これにより、各テレビは、標準遺伝子情報を、現在出力されている放送の遺伝子情報と比較して類似度を判断することにより、チャンネル変更の有無を決定する。判断の結果、チャンネルが変更されたと判断されると、サーバにその結果を送信することでチャンネルが変更されたことを知らせる(即ち、グループ変更を要請する)ことにより、サーバの負荷を減少させることができる。それゆえ、グループ情報をリアルタイムで更新してもよい。
【0040】
マルチメディア放送の識別または認識(recognition)は、人の指紋のように各映像または音響の固有の特徴的な要素、即ち、映像遺伝子または音響遺伝子を抽出しこれに該当するマルチメディアを認識したうえ、これに係る情報(例えば、チャンネル、曲名や映像のタイトル、出演した俳優または歌手、作曲家など)を識別し提供する技術である。例えば、音響遺伝子は、一種の音響指紋(audio fingerprinting)とみなしてもよい。音響遺伝子は、特徴ベクトル(feature vector)などのように様々な用語で称され、音響固有の指紋あるいは遺伝子のように、その音響を区別するために用いられる特徴に関するデータを意味する。このように音楽の認識に用いられる音響遺伝子は、様々な方法で抽出することができるが、一般的に音響を一定時間サンプリングする過程とサンプリングされた音響から特徴を抽出する過程とに区分される。
【0041】
サンプリング過程は、例えば抽出された音声信号を44.1kHzなどの一定の周波数で、10秒などの一定時間サンプリングして録音するものである。また、音響の特徴を抽出する過程は、サンプリングされた音響を時間や周波数の空間でフィルタリング、ウエーブ変換、増幅、減衰などの様々な信号処理過程を含む。これにより、音響遺伝子を比較し、類似する音響遺伝子をグルーピングすることで、同じチャンネルの放送を視聴するユーザをグルーピングすることができる。また、各音楽から基本的に抽出したデータである標準遺伝子(standard DNA)と比較し、どの音楽に該当するかを判断することができる。音響遺伝子を生成する方法については多数が公知であって、その一例として韓国特許公開公報第10−2003−59085号や韓国特許登録公報第10−0456408号などが挙げられるが、本発明における音響遺伝子の生成方法は必ず上述した方法に限らない。
【0042】
一方、上記では音響遺伝子を用いたグルーピング及び比較による音楽認識の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、映像遺伝子(video DNA)を用いたグルーピング及び比較による映像認識も上記と同様に行われてもよい。各映像に対しても、その固有の特徴的な要素に関するデータである映像遺伝子を探し出し映像を認識することができるので、本発明の他の実施形態に従って映像遺伝子を抽出し、抽出された映像遺伝子などとを比較したうえ、類似する映像遺伝子をグルーピングすることで、同じチャンネルの放送を視聴するユーザをグルーピングすることができる。また、これを各映像から基本的に抽出したデータである標準遺伝子と比較し、どの放送であるかを認識することができる。本発明では、音楽遺伝子並びに映像遺伝子を通称してマルチメディア遺伝子(multimedia DNA)という。
【0043】
また、後述する説明において「テレビ」には、あらゆる種類の形態や機能を有するテレビを本発明に適用することができ、以下の説明では、所定のアプリケーションが設置されており、インターネットとの通信機能が備えられたスマートテレビを例として説明する。一方、スマートテレビでなく一般のテレビにセットトップボックスが接続された形態のシステムにも本発明は適用することができ、本発明によってスマートテレビ内で具現される機能の全部または一部がセットトップボックス内で機能するように具現することができる。また、後述する説明では発明の理解を容易にするためにテレビの例としてスマートテレビを挙げて説明しているが、本発明はスマートテレビに限定されるものではなく、所定のアプリケーションが設置されてネットワーク通信機能が提供される如何なる方式のテレビにも適用されることができる。
【0044】
また、後述する説明において「放送信号」は、テレビまたはセットトップボックスを介して受信された映像信号及び音声信号を含む概念であって、本発明は地上波放送信号、ケーブル放送信号、衛星放送信号、IPテレビ放送信号など、如何なる放送信号を含んでもよい。この際、放送信号に含まれた音声信号は、声、音響、音楽などの様々な形態の音を電気的信号に変換したデータを意味し、放送信号のうちの映像信号に含んだり、別の信号として送信及び受信されてもよい。
【0045】
また、後述する説明において「遺伝子」は「DNA」とも言い、上述したように、映像または音響を識別するために映像信号または音響信号の特徴的な要素を抽出した情報であって、様々な方法により放送信号を信号処理することで生成されてもよく、本発明の映像遺伝子または音響遺伝子の生成方法は特定の方法に限定されない。
【0046】
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
まず、
図1から
図4を参照して本発明の実施形態によるシステム及び装置の構造を説明した後、
図5から
図7を参照して本発明の実施形態による手順を詳細に説明する。
【0048】
マルチメディア遺伝子を用いたグルーピングシステム
図1は本発明による放送のマルチメディア遺伝子を用いたグルーピングシステムを示す図面である。
図1を参照すると、本発明によるシステムは、スマートテレビ110と、通信ネットワーク120と、グルーピングサーバ130と、地上波放送サーバ140と、ケーブル放送サーバ150と、を含んで構成されてもよい。
【0049】
本発明の具現のために、テレビは、通信ネットワーク120との接続が可能であり、アプリケーションが設置されて実行されることができるスマートテレビ110であることが好ましく、上述したように一般のテレビにセットトップボックスが接続された形態に具現されてもよい。
【0050】
この際、スマートテレビ110は、地上波放送サーバ140、ケーブル放送サーバ150から放送信号を受信して、ユーザが選択した特定のチャンネルの放送情報を表示する。一方、
図1はスマートテレビ110で放送信号を直接受信することを図示しているが、本発明の実施形態によっては上述したように、一般のテレビと接続されたセットトップボックス(STB)を介して放送信号を受信してもよい。例えば、STBが地上波放送サーバ140またはケーブル放送サーバ150から放送信号を受信してテレビに提供してもよい。この際、STBは、インターネット接続機能を含んで通信ネットワーク120と接続することによりグルーピングサーバ130との通信を遂行する。尚、STBに別個の専用アプリケーションを設置することにより本発明の機能を提供してもよい。
【0051】
一方、本発明の実施形態によると、スマートテレビ110に設置されたアプリケーション(application)を実行して現在スマートテレビ110を通じて出力されている放送に対するグループ情報を要請すると、アプリケーションでは、現在スマートテレビ110で放送されている情報のうちビデオ(映像)信号またはオーディオ(音声)信号を収集し、収集されたビデオ信号またはオーディオ信号(例えば、音源)を信号処理して映像遺伝子または音響遺伝子を抽出する。このように抽出された映像遺伝子情報または音響遺伝子情報は、スマートテレビ110から通信ネットワーク120を介してグルーピングサーバ130に送信される。この際、本発明の実施形態によると、映像遺伝子情報または音響遺伝子情報だけでなく、当該スマートテレビ110またはセットップボックスの固有識別子情報(unique identifier information、例えば、機器の固有番号など)またはネットワークIPアドレスなども、ともにマッピングして送信してもよい。
【0052】
本発明の実施形態によると、スマートテレビ110またはセットップボックスから映像遺伝子情報または音響遺伝子情報を受信したグルーピングサーバ130は、類似する遺伝子情報を同一のグループとしてグルーピングする。また、グルーピングサーバ130は、各グループ別の標準遺伝子情報を生成して各スマートテレビ110またはセットップボックスに提供する。
【0053】
一方、通信ネットワーク120は、有線及び無線などの通信形態を問わず構成してもよく、パーソナルエリアネットワーク(PAN;Personal Area Network)、ローカルエリアネットワーク(LAN;Local Area Network)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN;Metropolitan Area Network)、広域ネットワーク(WAN;Wide Area Network)など、多様な通信網で構成してもよい。また、通信ネットワーク120は、いわゆるワールドワイドウェブ(WWW;World Wide Web)であってもよく、赤外線(Infrared Data Association;IrDA)またはブルートゥース(Bluetooth、登録商標)のように短距離通信に用いられる無線送信技術を利用してもよい。また、通信ネットワーク120は、スマートテレビ110で放送信号を受信するためのケーブル放送通信網、地上波放送通信網、衛星放送通信網などを含んでもよい。
【0054】
以下、
図2から
図4を参照して、スマートテレビ110及びグルーピングサーバ130の詳細構造を説明する。
【0055】
図2は本発明の実施形態によるスマートテレビ110の詳細構造を示すブロック図である。
図2を参照すると、本発明の実施形態によるスマートテレビ110は、放送信号受信部201と、データ通信I/F(Interface)部(Data Comm.I/F)202と、主制御部(Main Controller)203と、入力部204と、放送信号収集部205と、応用プログラム処理部(CP Provided Application Processor)206と、インターネット接続部(Internet Access Processor)207と、テレビ制御画面生成部(TV control Video Generator)208と、テレビ映像構成部(TV Video Combiner)209と、ディスプレイパネル(Display Pannel)210と、を含んで構成してもよい。
【0056】
放送信号受信部201は外部から送信された各種放送データを受信し、例えば、地上波放送信号の受信、ケーブル放送信号の受信、IPテレビ放送信号の受信、衛星放送信号の受信などの機能を遂行する。例えば、放送信号受信部201におけるケーブルテレビ受信部は、ケーブルテレビ信号に対する復調(demodulation)を行う。この際、復調された後のデータは、圧縮された映像、音声及び付加情報で構成される。圧縮された映像は、例えば、MPEGx/H.264標準に基づいて復元(decompression)されてビデオ生データ(video raw data)として生成される。また、圧縮された音声はMPEGx/AC3/AAC標準に基づいて復元されてオーディオ生データ(audio raw data)として生成される。尚、付加情報は主制御部203に送信される。受信された放送信号はテレビ映像構成部209を介してディスプレイパネル210に送信される。放送信号受信部201におけるIPテレビ受信部がIPテレビ信号を復調した後のデータは、インターネットを介して受信されたIPテレビデータとして圧縮された映像、音声及び付加情報で構成される。この際、圧縮された映像は、ケーブルテレビ受信部と同様に、MPEGx/H.264標準に基づいて復元されてビデオ生データとして生成される。また、圧縮された音声はMPEGx/AC3/AAC標準に基づいて復元されてオーディオ生データとして生成される。尚、付加情報は主制御部203に送信される。
【0057】
データ通信I/F部202は、放送信号受信部201に受信されるテレビ放送コンテンツの受信とは別のデータ通信を行うデータ通信チャンネルであって、本発明の実施形態によると、通信ネットワーク120を介してグルーピングサーバ130とのデータ通信を行う。
【0058】
本発明の実施形態による主制御部203は、グルーピングサーバ130による各種音楽検索及び音楽関連情報提供機能を支援するためのスマートテレビ110の主制御機能を遂行する。即ち、インターネット接続を介してグルーピングサーバ130と情報を交換することで音楽関連情報提供サービスを提供する。また、音楽検索のための選択信号が入力部204を介してユーザから入力されると、応用プログラム処理部206を制御して当該アプリケーションを実行させる。尚、主制御部203は、テレビのチャンネル変更、音声調節などのテレビの設定変更を制御し、インターネット接続を制御して、「T‐commerce」などのCP(Content Provider)が提供する応用プログラムの制御を行う。
【0059】
放送信号収集部205は、応用プログラム処理部206の放送情報の要請に応じて放送信号受信部201を介して受信された各種放送信号から音声信号及び映像信号を収集する機能を遂行する。
【0060】
一方、通常、テレビ内で用いられる信号はレベル毎に大きく四つに区分されてもよい。最も低いレベルの信号はテレビアンテナ線に入るRF(Radio Frequency、またはHF、High Frequencyともいう)信号であって、一つの線に映像及び音声が混在しており、テレビの内部回路が、画面に映像を直接表現するためのR、G、Bそれぞれの信号と音声信号とをこの一つの信号から分離する。一般家庭で視聴するケーブル放送や電波放送が信号形式で受信される。
【0061】
RF信号より高いレベルの信号はCVBS(Composite Video Banking Sync、所謂ビデオ信号)信号であって、色差、輝度、シンクの映像信号が一つの信号線に全て混在しており、オーディオ信号(即ち、音声信号)は分離されており含まれておらず、ともに受信される。所謂ビデオ出力、ビデオ入力と呼ばれる黄色い端子を介して入出力される信号のように、一つの線を利用して映像信号を送信することができる。
【0062】
CVBSより高いレベルの信号はY/CまたはY/P信号であって、輝度とシンクが混在していて色差は分離されている信号である。テレビまたはビデオのY、Pb、Pr、またはY、Cb、Crコンポーネント端子がこのY/C、Y/P信号を送受信するためのものである。また、Y/C、Y/Pより高いレベルの信号はRGB信号であり、R、G、Bがそれぞれ分離されており、シンク信号も分離されているため、最上の画質を表することができる。
【0063】
即ち、放送信号収集部205は、上記のように様々な形態で受信される放送信号のうち当該信号形式に応じて映像信号(即ち、ビデオ信号)及び/または音声信号(即ち、オーディオ信号)を収集する機能を遂行する。
【0064】
インターネット接続部207は、本発明の実施形態による応用プログラムの実行によってグルーピングサーバ130とのインターネット接続を行う場合、これを制御する機能を遂行する。インターネット接続部207により、テレビ110の画面上ではテレビディスプレイ領域とは別個にインターネットディスプレイ領域を生成して、各種情報(例えば、
図8の放送グループ情報、放送グループチャット情報などのグループ関連情報)を提供する。
【0065】
本発明の実施形態による応用プログラム処理部206は、グルーピングサーバ130と連動してグルーピングによるユーザチャンネルの検出及びグルーピングされたチャンネル別のサービスを提供する。例えば、ユーザの現在放送中の映像信号または音声信号から映像遺伝子または音響遺伝子を抽出し、グルーピングサーバ130に送信処理する。また、グルーピングサーバ130から受信されたグルーピング結果情報をディスプレイパネル210を介して画面に表示するように処理する。
【0066】
テレビ制御画面生成部208は、テレビのチャンネル変更、音量調整、設定変更などに対する別の制御ディスプレイ領域をテレビ110の画面上に生成することができる。
【0067】
テレビ映像構成部209は、上述の放送信号受信部201、インターネット接続部207、応用プログラム処理部206、テレビ制御画面生成部208により提供される各ディスプレイ領域をユーザが設定した形態で結合し、テレビのディスプレイ領域を生成する。即ち、テレビのディスプレイ領域は、例えば、テレビを表示する領域、インターネットを表示する領域、CPを表示する領域、制御表示の領域などに区分されて提供されたり、各領域の一部が重なり合って生成されてもよい。この際、各ディスプレイ領域が結合される形態としては、ユーザの好みに応じて独立的に各ディスプレイ領域の大きさ(scale)が異なるようにして出力するためのディスプレイ画面を生成したり、特定のディスプレイ領域を透明または半透明に処理してテレビのディスプレイ画面を生成してもよい。
【0068】
以下、
図3を参照して応用プログラム処理部206の詳細構造を説明する。
【0069】
応用プログラム処理部(スマートテレビアプリケーション)
図3は本発明の実施形態によるテレビに設置されるアプリケーションの詳細機能を示すブロック図である。本発明の実施形態によるスマートテレビ110に設置されるアプリケーションは、グループ情報要請部310と、遺伝子生成部320と、遺伝子比較部330と、標準遺伝子情報受信部340と、グループ情報受信部350と、グループ情報データベース360と、結果情報生成部370と、を含んで構成してもよい。
【0070】
先ず、遺伝子生成部320は、現在テレビを通じて出力されている放送信号の映像信号または音声信号から映像遺伝子または音響遺伝子を生成する機能を遂行する。映像遺伝子または音響遺伝子を生成する方法の例は後述する。
【0071】
このように生成された遺伝子情報は、グループ情報要請部310を介してグルーピングサーバ130に送信される。グルーピングサーバ130は、各スマートテレビから遺伝子情報を受信し、類似する遺伝子を同一の一つのグループとしてグルーピングする。その後、当該グループの関連情報(例えば、グループ識別子、当該グループのチャンネル情報、グループ内のユーザ情報など)を各スマートテレビ110に送信する。
【0072】
これにより、応用プログラム処理部206のグループ情報受信部350は、グルーピングサーバ130から送信されたグループ関連情報を受信し、グループ情報データベース360に格納する。一方、結果情報生成部370は、グループ情報データベース360に格納されている情報から各種グループ関連サービス情報(例えば、
図8に図示された放送グループ情報、チャンネル情報、放送グループチャット情報など)を生成してディスプレイパネル210に提供する。
【0073】
一方、本発明の実施形態によるグルーピングサーバ130は、上記のようにグルーピングされた各グループに対して、後述する方法により標準遺伝子情報を生成し、生成された標準遺伝子情報を各スマートテレビ110に送信する。
【0074】
これにより、応用プログラム処理部206の標準遺伝子情報受信部340は、グルーピングサーバ130から送信された標準遺伝子情報を受信し、遺伝子比較部330を用いて現在抽出された遺伝子と比較する。即ち、遺伝子比較部330は、遺伝子生成部320により現在放送中の映像信号または音声信号から生成された映像遺伝子または音響遺伝子を、グルーピングサーバ130から受信された標準遺伝子と比較する。
【0075】
比較の結果、映像遺伝子または音響遺伝子が標準遺伝子と異なるか、または類似度が予め設定された値を超過する場合には、チャンネルが変更されたと判断してグルーピングサーバ130にグループの変更を要請する。即ち、グループ情報要請部310は、遺伝子比較部330による比較の結果、チャンネルが変更されたと判断されると、当該変更されたチャンネルのグループに変更することをグルーピングサーバ130に要請する。この際、グループ情報要請部310は、遺伝子生成部320により現在抽出された映像遺伝子または音響遺伝子をグルーピングサーバ130に送信することで、新しいグループ情報を要請する。
【0076】
これにより、グルーピングサーバ130は、スマートテレビ110のグループ情報要請部310から映像遺伝子または音響遺伝子を受信し、他の遺伝子情報との類似度を算出することで、変更されたグループを決定する。決定されたグループ情報はさらに当該スマートテレビ110に送信され、スマートテレビ110のグループ情報受信部350は、送信された変更されたグループ情報を受信してグループ情報データベース360に格納する。
【0077】
音響遺伝子の生成方法の例
以下、遺伝子生成部320により音響遺伝子を生成する方法の例を説明する。一方、本発明は後述する実施形態に限定されるものではなく、様々な方法によって音響遺伝子を生成してよい。また、後述する説明では音響遺伝子を生成する方法の例を説明するが、映像遺伝子を生成する方法の例は、これと同様の方法または他の方法を用いて生成してよいため、映像遺伝子を生成する方法についての詳細な例は省略する。
【0078】
音響遺伝子を生成するためには、まず、音声コーダ(speech coder)を用いてサンプル時間(例えば、3秒)の間の音声信号をサンプルとして格納し、オーディオ信号の大きさ(db)を測定する。この際、サンプルは、11ミリ秒毎に300Hz〜3kHzの範囲の周波数によってオーディオ信号の大きさを測定することにより格納してもよい。
【0079】
その後、周波数に応じたオーディオ信号のうちその大きさが特定の大きさ、例えば500db以上であるオーディオ信号は10倍増幅し、500db未満であるオーディオ信号は0.1倍減衰させて256個の時間区間のオーディオ信号の大きさを格納する。このような変調の結果、11ミリ秒毎に特定の周波数の信号のみが存在する形態にオーディオ信号が変換される。変換されたオーディオ信号は、例えば、A.WAVなどのオーディオファイル形態で格納してもよい。したがって、オーディオサンプルは、11ミリ秒単位で256*11ミリ秒の間に300Hz〜3kHzの範囲の周波数のオーディオ信号のうち増幅または減衰されて変調されたオーディオ信号を含むことになる。
【0080】
このように生成されたオーディオサンプルからサンプルの音響遺伝子を生成する方法としては、まず、それぞれ750Hz〜2750Hzの周波数のみを選択することによって、33個の周波数区間(FI1〜FI33)に分割する。その後、各周波数区間のオーディオ信号の大きさをそれぞれ格納しておく。例えば、下記数式1のように、結果的に256個の時間区間(単位時間:11ミリ秒)と33個の周波数区間(単位周波数:66Hz)の積である256*33個のオーディオ信号の大きさが格納される。
【0081】
【数1】
(ここで、i(1≦i≦256の自然数)は256個の時間区間を意味し、j(1≦j≦33の自然数)は33個の周波数区間を意味する。)
【0082】
オーディオ信号から音響遺伝子を生成するために、下記数式2のように、特定の時間帯、例えば、11ミリ秒のうちの隣接する周波数の間、例えばFI1とFI2の信号の大きさの差を求める。FI2とFI3、FI3とFI4、…FI32とFI33の信号の大きさの差を同様の方法で求める。次の時間帯11*2ミリ秒でも隣接する周波数区間の間の信号の大きさの差を求める。同様の方法で256*11ミリ秒まで求める。これにより、256*32個の信号の大きさの差の値が計算される。
【0083】
【数2】
(ここで、kは1〜32の自然数である。)
【0084】
次に、下記数式3のように、求められた差の値を隣接した時間帯、例えば、11ミリ秒と11*2ミリ秒の時間帯の差の値(以下、勾配という)をさらに計算して、この値が0以上であると「1」、0未満であると「0」の値を格納する。このような過程を全ての時間区間に対して行う。勾配を全て求めて格納すると、32*256個の量子化された2進数値が格納される。この量子化された2進数値を音響遺伝子(audio DNA of sample)として決定する。
【0085】
【数3】
(ここで、kは1〜32の自然数である。)
【0086】
一方、後述するグルーピングサーバ130での標準音響遺伝子の生成方法も遺伝子生成部320の遺伝子の生成方法と同様の方法で生成することが好ましい。
【0087】
また、音響遺伝子を生成する他の方法を説明すると次のとおりである。
【0088】
まず、入力された音声信号から音の高低(Pitch)及び長さ(Duration)を抽出することで、各音の高低及び長さからなる音響遺伝子信号に変換してもよい。この際、音の高低及び長さを抽出する方法は次のとおりである。
【0089】
まず、入力された音声信号を信号処理の便宜のために0と1の間の値に正規化(normalize)し、正規化された値の平均が0となるように補正する。次に、可聴領域を外れた周波数の範囲などの不要な周波数領域を除いた有効周波数の範囲をパスバンド(passband)とするバンドパスフィルタリングを行う。
【0090】
次に、入力された音声信号の雑音を除去して、正確な音楽的特性が抽出できるようにする。例えば、スペクトル重み付け(spectral weighting)などの方式を用いてもよい。その後、入力された音声信号を重なり合ったフレーム単位に分離する。この際、各フレームは一定区間重なり合うように設定する。このように分離されたそれぞれのフレームに対して、次の手順を行う。
【0091】
まず、各フレームに対して、雑音以外の有効な音が発生した区間の開始点と終了点を求める。具体的には、信号の大きさ(amplitude)によって有効な信号の区間を決定するが、k番目のフレームの信号の大きさA(k)は下記数式4のように算出されることができる。
【0092】
【数4】
(ここで、Nは一つのフレーム内のサンプル数である。)
【0093】
音符の区分方法としては、フレームkに対する信号の大きさA(k)の値が特定閾値T(k)より大きい場合には有効なピッチであると判断し、小さい場合には有効なデータが存在しない無音(silence)区間であると判断する。このような音符の区分方法では閾値T(k)を決定することが重要であるが、T(k)を動的に求めるために、グローバル閾値T
G、背景雑音の閾値T
Nとともに、フレームkを基準としてその前後のWによってフレームを考慮する2W+1の大きさのウィンドウに対して求めたローカル閾値T
L(k)を用いる。閾値T(k)は次のように求められる。
【0094】
(1)グローバル(global)閾値T
Gを下記数式5のように算出する。
【0095】
【数5】
(ここで、N
Fは全体フレーム数である。)
【0096】
(2)背景雑音(background noise)の閾値T
Nを下記数式6のような過程で算出する。
【0098】
(3)1≦k≦N
Fを満たすkに対して、ローカル(local)閾値T
L(k)を下記数式7のような過程で求める。
【0100】
(4)フレームkでの閾値T(k)は、下記数式8のようにT
G、T
NとT
L(k)の値のうち大きい値をとる。
【0102】
フレームkが有効な情報であるか否かは、A(k)がT(k)より大きい場合には有効、小さい場合には有効ではない情報であると判断してもよい。
【0103】
ピッチ抽出段階:それぞれのフレームに対してピッチを求めてセミトーン値を決定する。この際、ピッチを抽出する方法としては、例えば、下記数式9のような時間領域解析(Time Domain Analysis)アルゴリズムであるACF(Autocorrelation Function)方法を用いてもよい。
【0105】
平滑化段階:セミトーン値をより明確に解析できるように平滑化(smoothing)する。したがって、線形または非線形フィルタリング方法を適用して値を平滑化してもよい。例えば、非線形フィルタリング方法であるメディアンフィルタリング(Median filtering)を利用して平滑化してもよい。
【0106】
メロディ及び拍子決定段階:平滑化されたデータを利用して音楽固有の特徴であるメロディ及び拍子を抽出する。平滑化されたデータは、区分された一つの有効音の区間内で多数のピッチ値を有する。このような平滑化されたデータからメロディ及び拍子を決定するためには、まず、求められたセミトーン値に対して、有効区間区分部で区分した有効区間である場合にはセミトーン値をそのまま維持し、有効区間ではない場合にはセミトーン値を0にする。即ち、セミトーン値は有効区間でのみ値を有し、有効区間毎に開始フレームと終了フレームを決定してもよい。各有効区間に対して、次のような過程を経てメロディ及び拍子を決定する。
【0107】
(1)セミトーン値の差がΔより小さい区間を探す。(この際、Δは0<Δ<1)
【0108】
(2)区間の長さが閾値L
Sより小さいと安定区間、閾値より大きいと不安定区間にする。不安定区間を無視する際に、隣接した安定区間のセミトーン値の差が1より小さいと二つの区間を統合する。即ち、不安定区間のセミトーン値は安定区間のセミトーン値に再調整されて、統合された安定区間に編入される。
【0109】
(3)上記のように決定された有効区間内の安定区間の開始フレームと終了フレームを決定し、その長さを拍子として決定する。
【0110】
(4)安定区間内でセミトーン値を四捨五入して、このうち頻度数が最も高い値を音程として決定する。
【0111】
(1)から(4)の過程を全ての有効区間に対して順に行うことによりメロディ及び拍子が決定される。上記のような方式で一つの有効音の区間内で変化する多数の音符を抽出してもよい。
【0112】
このように処理することで、オーディオ信号に対する音響遺伝子を生成してもよい。音響遺伝子の生成方法は、本発明の理解のために例として説明したものであり、本発明はこれに限定されない。
【0113】
グルーピングサーバ(サービスサーバ)
図4は本発明の実施形態によるグルーピングサーバの詳細機能を示すブロック図である。
図4を参照すると、本発明の実施形態によるグルーピングサーバ130は、標準遺伝子情報送信部410と、遺伝子情報受信部420と、グループ情報送信部430と、放送情報収集部440と、標準遺伝子情報生成部450と、遺伝子情報グルーピング部460と、グループ情報データベース470と、チャンネル別遺伝子情報生成部480と、グループタグ生成部490と、を含んで構成してもよい。
【0114】
先ず、遺伝子情報受信部420は、各スマートテレビ110を通じて放送される放送信号の遺伝子情報を各スマートテレビ110から受信する。
【0115】
遺伝子情報グルーピング部460は、遺伝子情報受信部420により受信した遺伝子情報の類似度を算出し、算出された類似度が予め設定された値以上またはそれ以下である場合(即ち、類似する場合にその類似度値が大きいときは、算出された類似度は予め設定された値以上であるが、類似する場合であっても類似度値が小さいときは、算出された類似度は予め設定された値以下である。)、同一の放送信号を類似する遺伝子情報であると判断し、同一のグループにグルーピングする。
【0116】
遺伝子情報グルーピング部460によりグルーピングされたグループの情報は、グループ情報データベース470に格納される。また、グループ情報は、グループ情報送信部430により各スマートテレビ110に送信される。
【0117】
一方、遺伝子情報グルーピング部460が類似度を算出する際に、各スマートテレビ110から受信された遺伝子情報がIPテレビやストリーミングサービスから抽出された遺伝子である場合には、ライブ放送と異なって、放送間の時間差が発生する可能性がある。したがって、時間差に関係ない特徴を用いたり、一定時間(例えば、数秒)単位でモデルを比較することにより類似度を判断してもよい。また、各スマートテレビ110の解像度がSHD、Full HDなどのように異なる可能性があるため、解像度を正規化する過程を追加してもよい。
【0118】
また、本発明の実施形態によると、グルーピングサーバ130は、遺伝子情報グルーピング部460によりグルーピングされた各グループの標準遺伝子を標準遺伝子情報生成部450により生成する。この際、標準遺伝子は、当該グループを代表する遺伝子であって、その生成方法は多様に具現してよい。例えば、各グループに含まれた互いに類似する遺伝子のうち一つの遺伝子を標準遺伝子として選択してもよく、グルーピングサーバ130自体で生成した放送チャンネルごとに生成された遺伝子情報を標準遺伝子として設定してもよい。
【0119】
例えば、放送情報収集部440は、各放送チャンネル別の放送信号及び当該チャンネルに関する情報を収集する。チャンネル別遺伝子情報生成部480は、放送情報収集部440により収集された各放送チャンネル別の放送信号の遺伝子情報を生成し、上述したように生成された遺伝子情報を当該チャンネルの標準遺伝子として決定してもよい。決定された標準遺伝子情報は、標準遺伝子情報送信部410によりスマートテレビ110に送信される。標準遺伝子情報は、リアルタイムでまたは周期的に送信してもよく、各スマートテレビ110でのチャンネル変更(即ち、グループ変更)の有無を判断する際に用いてもよい。
【0120】
グループタグ生成部490は、遺伝子情報グルーピング部460によりグルーピングされた各グループに対して、当該グループ(即ち、識別されたチャンネル)の関連情報を当該グループのタグ情報として生成する。生成されたタグ情報はグループ情報データベース470に格納され、グループ情報送信部430は、当該グループ情報とともに生成されたタグ情報を各スマートテレビ110に送信する。
【0121】
一方、遺伝子情報グルーピング部460は、初期に収集された全ての遺伝子または大部分の遺伝子をグルーピングした後、グルーピングされた遺伝子が多い順に、特定数(n個)のグループのみを選択して格納してもよい。例えば、地上波放送の視聴者のみを対象としてグルーピングしようとする場合には、特定グループに属する遺伝子の数が多い順に特定数のグループを選択することにより、地上波放送に対するグルーピングサービスを提供してもよい。
【0122】
また、上記のように特定数のグループが生成された後、遺伝子情報受信部420が各スマートテレビ110から遺伝子情報を受信すると、遺伝子情報グルーピング部460は、既にグルーピングされたグループ内の遺伝子情報または当該グループの標準遺伝子情報と比較してグループを決定する。この際、もし、受信された遺伝子情報と類似する遺伝子が属するグループがない場合には、新しいグループを生成してもよい。
【0123】
一方、グルーピングサーバ130のそれぞれの構成要素は、機能的に、または論理的に分離されてもよいことを示すために別個に図面に表示したものであり、必ずしも物理的に別の構成要素であることを意味したり、別のコードに具現されることを意味するものではない。
【0124】
また、本明細書において各機能部(またはモジュール)は、本発明の技術的思想を遂行するためのハードウェア及びハードウェアを駆動するためのソフトウェアの機能的、構造的な結合を意味してもよい。例えば、各機能部は、所定のコードと所定のコードが遂行されるためのハードウェアリソースの論理的な単位を意味してもよく、必ずしも物理的に接続されたコードを意味したり、一種類のハードウェアを意味するものではないことは、本発明の技術分野において平均的な専門家には容易に推論されることができる。
【0125】
また、本明細書においてデータベースは、それぞれのデータベースに対応する情報を格納するソフトウェア及びハードウェアの機能的、構造的な結合を意味してもよい。データベースは、データベースに対応する情報を格納できる全てのデータ格納媒体及びデータ構造を含む。
【0126】
以上、
図1から
図4を参照して、本発明の実施形態によるシステム及び装置の構造を説明した。以下では、
図5から
図8を参照して、本発明の実施形態の手順を詳細に説明する。
【0127】
マルチメディア遺伝子を用いたグルーピング方法
図5は本発明の実施形態による放送のマルチメディア遺伝子を用いたグルーピングの手順を示す信号の流れ図である。
図5を参照すると、先ず、各スマートテレビ110から現在出力されている放送信号から、映像遺伝子または音響遺伝子を生成(S501)する。生成された遺伝子情報は、グルーピングサーバ130に送信(S502)される。
【0128】
グルーピングサーバ130は、このように各スマートテレビ110から送信された遺伝子情報を収集し、類似する遺伝子を一つの同一のグループとしてグルーピング(S503)する。この際、グルーピングされた各グループは特定の放送チャンネルに該当する。したがって、放送チャンネル情報が分からない場合にも、グルーピング過程により、同じチャンネルの放送を視聴するユーザを同一のグループとしてグルーピングしてもよい。
【0129】
上述したように、各グループの遺伝子を認識することで、該当結果をグループにタギング(tagging)(S504)してもよい。例えば、Aグループ(Group A)の遺伝子の認識結果として、Aグループをチャンネル7(CH7)で放送中の「AAA」というドラマとして認識し、当該情報をAグループにタギングしてもよい。また、例えば、Bグループ(Group B)の遺伝子の認識結果として、Bグループチャンネル11(CH11)で放送中の音楽番組の「BBB」音楽として認識し、当該情報(例えば、音楽のタイトル、歌手情報など)をBグループにタギングしてもよい。
【0130】
このようにグルーピングされた当該グループの情報及びこれにタギングされたタギング情報は、各スマートテレビ110に送信(S505)される。各スマートテレビ110は、グルーピングサーバ130から受信された当該グループがタギングされた認識結果をディスプレイ(S506)する。
【0131】
一方、グルーピングサーバ130は、グルーピングされた各グループの標準遺伝子情報をリアルタイムまたは周期的に各スマートテレビ110に繰り返し送信する。各スマートテレビ110は、グルーピングサーバ130から受信された当該グループの標準遺伝子情報を、現在視聴中の放送信号から生成された遺伝子情報と比較して類似度を確認(S508)する。この際、類似度の確認方法は、上述のグルーピングサーバ130によるグルーピングの際に行う類似度の確認方法を同様に行ってもよい。
【0132】
類似度の確認の結果、類似しないと判断されてチャンネルが切り換わったと判断(S509)されると、現在放送信号から生成された遺伝子の情報をさらにグルーピングサーバ130に送信(S510)して、グループの再設定を要請する。
【0133】
グルーピングサーバ130は、スマートテレビ110から遺伝子情報を受信し、現在設定されたグループ内の遺伝子情報と類似度を比較することで、グループを再設定(S511)する。このように再設定されたグループ情報及びグループタギング情報は、さらにスマートテレビ110に送信(S512)される。
【0134】
図6は本発明の実施形態によるテレビに設置されるアプリケーションの実行手順を示すフローチャートである。
図6を参照すると、テレビ(例えば、スマートテレビまたはSTB)に設置されたアプリケーションが実行(S601)されると、現在放送中の映像または音声情報から映像遺伝子または音響遺伝子を生成(S602)する。
【0135】
本発明の実施形態によると、生成された遺伝子情報はグルーピングサーバに送信される。上述したように、遺伝子情報に該当するグループ情報及びグループタギング情報をグルーピングサーバから受信(S604)し、受信されたグループ情報及びグループタギング情報をディスプレイ(S605)する。
【0136】
一方、グルーピングサーバから当該グループの標準遺伝子情報を継続して受信(S606)し、受信された標準遺伝子情報を現在放送中の映像または音声の映像遺伝子または音響遺伝子と比較(S607)して類似度を判断する。
【0137】
比較の結果、二つの遺伝子が類似しないと判断(S608)されると、チャンネルが変更されており、グループを再設定するべきであると判断し、現在放送中の放送信号から抽出された遺伝子情報をグルーピングサーバにさらに送信(S609)する。その後、グループの再設定の結果として当該再設定されたグループ情報及びグループタギング情報を再受信(S610)し、S605以後の過程を繰り返して行う。
【0138】
図7は本発明の実施形態によるグルーピングサーバの遂行手順を示すフローチャートである。
図7を参照すると、グルーピングサーバは、各スマートテレビまたはSTBから遺伝子情報を受信(S701)する。その後、受信された遺伝子情報の類似度を比較して類似のグループとしてグルーピング(S702)する。また、当該スマートテレビまたはSTBの識別番号を当該グループに設定(S703)する。
【0139】
尚、本発明の実施形態によると、各グループ別の遺伝子に対する認識を行い(S704)、認識結果を当該グループに時間別にタギング(S705)する。また、各グループ別に標準遺伝子を生成(S706)し、生成された標準遺伝子を各スマートテレビに送信(S707)する。
【0140】
一方、上述したように、グルーピングの後、特定スマートテレビから遺伝子情報を受信(S708)してチャンネル変更の有無に対する照会要請を受信すると、受信された遺伝子情報と現在グルーピングされたグループ内の遺伝子情報とを比較することで、類似するグループが存在するかを確認(S709)する。類似するグループが存在する場合、当該類似するグループのグループ情報及びグループタギング情報を当該スマートテレビに送信(S714)する。
【0141】
類似するグループが存在しない場合には、新規グループを生成(S711)し、当該グループのタギング情報を生成して当該スマートテレビに送信(S714)する。
【0142】
一方、新規グループを生成する際のみならず、最初にグループを生成する際に、上述したようにグループの数が予め設定された数(例えば、地上波放送チャンネルの数)を超過する場合、最も大きいグループ(例えば、グループ内の類似する遺伝子の数が最も多いグループ)の順に、予め設定された数のグループのみを維持(S713)させる。
【0143】
本発明の一実施形態による方法は、多様なコンピュータ手段によって実行されるプログラム命令の形態に具現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で、または組み合わせて含んでもよい。媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計及び構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気−光媒体(magneto−optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令を格納及び実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例としては、コンパイラーによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを用いてコンピュータによって実行されることができる高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は、本発明の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてもよく
【0144】
以上、本発明の実施形態による放送のマルチメディア遺伝子を用いたグルーピングの手順を詳細に説明した。以下、本発明の実施形態に従って具現されたサービスの例を説明する。
【0145】
実施形態
図8は本発明の実施形態によるアプリケーションの実行画面を示すテレビ画面の例示図である。
図8を参照すると、上述したように、本発明の実施形態に従ってスマートテレビ110でグループサービスに係るアプリケーションが実行されると、特定の放送グループ情報810が提供されてもよい。例えば、現在、テレビの放送画面800に放送中のチャンネル情報(例えば、チャンネル7)及び番組のタイトル情報(例えば、AAA)などをタギング情報として受信して、アプリケーション表示領域に表示してもよい。
【0146】
また、本発明の実施形態によると、当該同一のグループとしてグルーピングされたユーザとのコミュニケーションができるチャット領域813を提供してもよい。したがって、ユーザは、「チャットする」ボタン812を選択して同じ放送を視聴する他のユーザとチャットしたり、「閉じる」ボタン811を選択して当該アプリケーションを終了させてもよい。
【0147】
以上、本発明を具体的な構成要素などの特定事項と限定された実施形態及び図面を参照して説明したが、これは本発明のより全体的な理解を容易にするために提供されたものにすぎず、本発明は実施形態によって限定されず、本発明が属する分野で通常的な知識を有した者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0148】
従って、本発明の思想は実施形態に限定されて決まってはならず、添付する特許請求の範囲だけでなく、特許請求の範囲と均等または等価的に変形された全ては、本発明の思想の範疇に属するとするべきであろう。