【文献】
Ericsson, ST-Ericsson,Activation and deactivation of component carriers,3GPP TSG-RAN WG2 #68 R2-096752,2009年10月13日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_68/Docs/R2-096752.zip
【文献】
NTT DOCOMO,Initial Access Procedure for Asymmetric Wider Bandwidth in LTE-Advanced,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #55bis R1-090312,2009年 1月 7日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_55b/Docs/R1-090312.zip
【文献】
Huawei,DL/UL Asymmetric Carrier aggregation,3GPP TSG-RAN-WG1 Meeting #54bis R1-083706,2008年 9月24日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_54b/Docs/R1-083706.zip
【文献】
NEC Group,DL/UL Resource Signalling for LTE-Advanced System,TSG-RAN WG1#55 R1-084268,2008年11月 4日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_55/Docs/R1-084268.zip
【文献】
NEC,3GPP TSG-RAN WG2 #67 R2-094624,Details on Carrier Aggregation Signaling,2009年 8月28日,P.1-P.3,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_67/Docs/R2-094624.zip
【文献】
Ericsson ,CC activation and deactivation message,3GPP TSG-RAN WG2 #70 R2-103088,2010年 5月 4日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_70/Docs/R2-103088.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ビット列内の1つのビットは、予備(Reserved)ビットで設定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のサービングセルに対する活性化/非活性化サポート方法。
前記ビット列内の1つのビットは、予備(Reserved)ビットで設定されることを特徴とする請求項8に記載のサービングセルに対する活性化/非活性化サポート方法。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一部実施例は例示的な図面を介して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付ける時、同じ構成要素に対しては、たとえ、他の図面上に表示されるとしても、可能の限り同じ符号を有するようにしていることを留意しなければならない。また、本発明を説明する時、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0031】
図1は、本発明が適用される無線通信システムを示すブロック図である。
【0032】
無線通信システムは、音声、パケットデータなどのような多様な通信サービスを提供するために広く配置される。
【0033】
図1を参照すると、無線通信システムは、端末(User Equipment;UE)10及び基地局(Base Station;BS)20を含む。端末10及び基地局20は、以下で説明した多様な電力割当方法を使用する。
【0034】
本発明での端末10は、無線通信でのユーザ端末を意味する包括的概念であり、WCDMA及びLTE、HSPAなどでのUE(User Equipment)はもちろん、GSM(登録商標)でのMS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)などを全部含む概念であると、解釈されるべきである。
【0035】
基地局20またはセル(cell)は、一般的に、端末10と通信する固定局(fixed station)を意味し、ノード−B(Node−B)、eNB(evolved Node−B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、リレイ(relay)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0036】
即ち、本発明で基地局20またはセル(cell)は、CDMAでのBS(Base Station)、WCDMAのNodeBなどがカバーする一部周波数領域を示す包括的な意味で解釈されなければならず、メガセル、マクロセル、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル等、多様なカバレッジ領域を全部包括する意味である。
【0037】
本発明で、端末10と基地局20は、本発明で記述される技術または技術的思想を具現する時に使われる二つの送受信主体であり、包括的な意味で使われ、特定に呼ばれる用語または単語により限定されない。
【0038】
無線通信システムに適用される多重接続技法には制限がない。CDMA(Code Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、OFDM−FDMA、OFDM−TDMA、OFDM−CDMAのような、多様な多重接続技法を使用することができる。
【0039】
以下、ダウンリンク(downlink)は、基地局20から端末10への通信を意味し、アップリンク(uplink)は、端末10から基地局20への通信を意味する。この場合、ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機は端末10の一部分である。また、アップリンクにおいて、送信機は端末10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。場合によって、ダウンリンクは、端末10から基地局20への通信を意味し、アップリンクは、基地局20から端末10への通信を意味する。この場合、ダウンリンクにおいて、送信機は端末10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。また、アップリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機は端末10の一部分である。ダウンリンクは、順方向リンク(forward link)と呼ばれることもあり、アップリンクは、逆方向リンク(reverse link)と呼ばれることもある。
【0040】
アップリンク送信及びダウンリンク送信は、互いに異なる時間を使用して送信を行うTDD(Time Division Duplex)方式が使われても良く、互いに異なる周波数を使用して送信を行うFDD(Frequency Division Duplex)方式が使われても良い。
【0041】
本発明の一実施例は、GSM(登録商標)、WCDMA、HSPAを経てLTE(Long Term Evolution)及びLTE−advancedに進化する非同期無線通信や、CDMA、CDMA−2000、及びUMBに進化する同期式無線通信分野などのリソース割当に、適用されることができる。しかしながら、本発明の適用は、特定の無線通信分野に限定されてはならず、本発明の思想が適用されることができる全ての技術分野を含むと解釈されるべきである。
【0042】
本発明では、次世代無線通信システムにおける高いデータ送信率要求量をサポートするための方案として、端末10または基地局20またはセルが複数個のコンポーネントキャリアを用いてアップリンクとダウンリンクで送信/受信するときに広帯域の帯域幅を確保する方案を、提案する。
【0043】
この時、複数のコンポーネントキャリアは、一つのシステム帯域またはシステムキャリアに設定されることができる。一つのコンポーネントキャリアは、キャリア集合体を使用する以前の一つの無線通信帯域を意味する。
【0044】
図2は、本発明が適用される無線通信システムにおける最大20MHz帯域を有する5個のコンポーネントキャリアを同時に使用する場合を示す。
図2は、キャリア集合体環境で周波数拡大概念図である。
【0045】
図2を参照すると、端末10は、全てのCC(CC1〜CC5)を介してキャンプオン(camp−on)することができる。端末10がキャンプオンすると、端末10は、基地局20と同期を形成し、基地局との通信のための基本制御情報であるPBCH(Physical Broadcast channel)のようなMIB(Master Information Block)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)のようなSIB(System Information Block)を受信し、特定周波数帯域で通信が可能となる。特に、SIB2には、アップリンクセル帯域(UL cell bandwidth)、ランダムアクセスパラメータ(random access parameter)、アップリンク電力制御パラメータ(UL power control parameter)が、存在する。従って、端末10が基地局20にキャンプオンをすると、RACH(Random Access Channel)を使用するためのパラメータを、受信するようになる。
【0046】
また、端末10は、基本的に、全てのCC(CC1〜CC5)にランダムアクセスを実行することができ、特に、端末10は、アンカーキャリア(anchor carrier)になる可能性が大きいLTE用CCに最初にランダムアクセスを実行することができる。アンカーキャリアは、主コンポーネントキャリア(primary component carrier;PCC)と呼ばれることもある。主コンポーネントキャリアを除いた残りの搬送波は、副コンポーネントキャリア(secondary component carrier;SCC)と呼ばれることもある。主コンポーネントキャリアと副コンポーネントキャリアとは、端末別に、相対的に決定される。例えば、第1の端末に対しては、CC1が主コンポーネントキャリアであり、残りが副コンポーネントキャリアであり、第2の端末に対しては、CC3が主コンポーネントキャリアであり、残りが副コンポーネントキャリアである。
【0047】
一方、アンカーキャリアは、次のような機能の全体または一部を備えているコンポーネントキャリアのうちの一つとして、定義されることができる。
【0048】
− セルと端末との間初期同期及び同期化維持
【0050】
− 全体または一部コンポーネントキャリアに対するシステム情報受信
【0051】
− 無線リンク失敗(RLF:Radio Link Failure)決定基準
【0052】
− セルと端末との間のセキュリティ関連設定及び運用
【0053】
− NAS(Non− Accessstratum)モビリティ(mobility)設定及び運用
【0054】
− 全体または一部のコンポーネントキャリアに対するDRX(Discontinuous Reception)動作の基準及び制御
【0055】
また、アンカーキャリアは、セル単位に設定されても良いし、ユーザ単位に設定されても良いし、ユーザグループ単位に設定されても良い。アンカーキャリアは、サービングセル(serving cell)、主サービングセル(primary serving cell)、特殊セル(special cell)などのような用語で、呼ばれることもある。アンカーコンポーネントキャリアであるCC1は、自身を中心にどのキャリアが該当端末との通信と関連され、どのキャリアが活性化されるか、或いは非活性化されるかを、知らせる基準になることができる。
【0056】
本発明の実施例は、端末の装置構成条件とIPベースの音声通話(VoIP)、動画ストリーミングサービス、ファイル送信、ウェブサーフィンなどのような応用プログラムの要求サービス品質、電力消耗量、ユーザ位置情報、陰影地域、周波数選択的チャネルなどを考慮し、端末の無線送受信動作に必要な活性化集合を構成して割り当てる方法及び装置を提供する。
【0057】
基地局20は、端末10が受信可能な全てのコンポーネントキャリアのうち少なくとも一つのコンポーネントキャリアを含む活性化集合を設定し、前記活性化集合に対する情報を端末10に送信することができる。これは以下に説明する種類及び基準によって、処理される。
【0058】
この特定活性化集合は、該当端末に対する制御情報を含むコンポーネントキャリアを基準に一つの集合を構成する制御情報活性化(部分)集合と、該当端末に対するデータ情報を含むコンポーネントキャリアを基準に一つの集合を構成するデータ情報活性化(部分)集合と、に分けられる。端末は、制御情報活性化集合のコンポーネントキャリア、またはデータ情報活性化集合のコンポーネントキャリアを、受信しなければならない。端末がコンポーネントキャリアを受信するためには、当該コンポーネントキャリアが活性化されなければならない。コンポーネントキャリアが制御情報活性化集合又はデータ情報活性化集合に属している場合には、前記CCは活性化されている。反対に、コンポーネントキャリアが制御情報活性化集合にも属せず、データ情報活性化集合にも属しない場合、前記コンポーネントキャリアは非活性化されている。
【0059】
基地局は、コンポーネントキャリアを制御情報活性化集合やデータ情報活性化集合に含ませたり、或いは除外させたりすることによって、前記コンポーネントキャリアの活性化/非活性化を指示することができる。特定コンポーネントキャリアが制御情報活性化集合またはデータ情報活性化集合に属するか否かを示す情報を、活性化指示子(activation indicator)という。
【0060】
図3は、本発明の一実施例に係るダウンリンク制御情報活性化集合を示す。
【0061】
図3を参照すると、全てのコンポーネントキャリア(CC1〜CC5)の各々では、無線フレーム(radio frame)単位に信号が送信される。この時、無線フレーム(radio frame)は10個のサブフレーム(subframe)で構成されても良く、一つのサブフレームは2個の連続的な(consecutive)スロット(slot1、slot2)で構成されても良い。
【0062】
ダウンリンク(Downlink)の場合、サブフレーム内の1番目のスロット(slot1)中の最初の3個の(又はそれより少ない数の)OFDMシンボルは、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical downlink control channel;以下、「PDCCH」という)が割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel;以下、「PDSCH」という)が割り当てられるデータ領域(data region)である。制御領域としては、PDCCH外にも、物理制御フォーマット指示子チャネル(Physical Control Format Indicator Channel;以下、「PCFICH」という)、物理複合自動再送信指示子チャネル(Physical HARQ Indicator Channel;以下、「PHICH」という)などの制御チャネルが割り当てられても良い。
【0063】
端末10は、PDCCHを介して送信される制御情報をデコーディングした後、前記デコーディングされた制御情報に基づいてPDSCHを介して送信されるデータ情報を読み取ることができる。ここで、本発明の実施形態の例によると、制御領域は3個のOFDMシンボルを含む。一方、サブフレーム内の制御領域が含むOFDMシンボルの数は、PCFICHを介して知ることができる。
【0064】
端末10は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information;以下、「DCI」という)が存在するダウンリンクの各コンポーネントキャリアのPDCCHを介して送信される制御情報をデコーディングし、前記デコーディングされた制御情報に基づいて、ダウンリンクの各コンポーネントキャリアのPDSCHを介して送信されるデータ情報を読み取ることができる。
【0065】
複数の端末10に対して多重化された複数のPDCCHが、制御領域内で送信されることができる。PDCCHは、スケジューリング決定及び電力制御命令のようなDCIを運搬する時に使われる。具体的に、DCIは、ダウンリンクスケジューリング割当(Downlink scheduling assignments)とアップリンクスケジューリンググラント(Uplink scheduling grants)、電力制御命令(Power control commands)などの制御情報を含むことができる。前述した制御情報の他のタイプは、他のDCIメッセージの大きさに対応する。従って、DCIは、異なるDCIフォーマットにより区分され得る。この時、DCIフォーマットは、メッセージの大きさと用途に対応する。
【0066】
一つのPDCCHは、前述したDCIフォーマットのうち一つを介して一つのメッセージを運搬する。複数の端末10がアップリンクとダウンリンクの上で同時にスケジューリングされ得るため、各々のサブフレーム内に複数のスケジューリングメッセージを送信することができる。各々のスケジューリングメッセージは、別途のPDCCH上に送信されるため、各基地局20内で同時に複数のPDCCHが送信され得る。
【0067】
また、
図3を参照すると、各コンポーネントキャリアのPDCCHのDCIフォーマットは、DCIフォーマットが存在するコンポーネントキャリア、例えば、
図3のCC2と同じCCのためのダウンリンク割当(Downlink assignments)及びアップリンクグラント(Uplink grants)などの制御情報を送信することができる。また、各コンポーネントキャリアのPDCCHのDCIフォーマットは、特定コンポーネントキャリアのPDCCHのDCIフォーマットが存在するコンポーネントキャリア(CC2)と同じコンポーネントキャリア(CC2)だけでなく、少なくとも他の一つのコンポーネントキャリア(CC1、CC3)のためのダウンリンク割当(Downlink assignments)及びアップリンクグラント(Uplink grants)などの制御情報を送信することもできる。
【0068】
各コンポーネントキャリアのPDCCHのDCIフォーマットは、特定コンポーネントキャリア(CC)のPDCCHのDCIフォーマットが存在するコンポーネントキャリア(CC3)と少なくとも他の一つのコンポーネントキャリア(CC5)のみのためのダウンリンク割当(Downlink assignments)及びアップリンクグラント(Uplink grants)などの制御情報を送信することもできる。この時、DCIフォーマットは、複数のコンポーネントキャリア(CC)の各々について、PDCCHを通じて各CCの制御情報を送信するためのDCIフォーマットが存在する。
【0069】
無線通信システムにおいて、基地局20は、受信可能な全てのコンポーネントキャリア(CC1〜CC5)のうち、該当端末10に対するDCIフォーマットを有するCCと同じCC、或いは、少なくとも他の一つのCCの制御情報(PDCCH)を含むコンポーネントキャリア(CC2、CC3)を制御情報活性化集合(PDCCH active set)として決定し、制御情報活性化集合に対する情報を該当端末10に知らせる。前記制御情報活性化集合は、制御情報モニタリング集合(PDCCH monitoring set)と呼ばれることもある。
【0070】
従って、該当端末10は、該当制御情報活性化集合内のコンポーネントキャリア上で制御情報(PDCCH)を受信した後、制御情報(PDCCH)内の情報を解析して自身に送信されたPDSCHの位置を確認し、制御情報(PDCCH)が示す位置のデータ情報(PDSCH)を確認することができる。
【0071】
図4は、
図3に示す制御情報活性化指示子を用いてデータを受信する時、受信することができない区域(missing region)が発生することを示す。
【0072】
一つの制御情報(PDCCH)が示す位置は、端末10が受信可能な全てのコンポーネントキャリア(CC1乃至CC5)のうち一つのコンポーネントキャリアとなり得るため、端末10は、全てのコンポーネントキャリア(CC1乃至CC5)に対して、受信手順を進行すべきである。この場合、全てのコンポーネントキャリアに対する受信手順を進行しなければならないため、不要なバッテリ電力消耗が端末10に生じるかも知れない。
【0073】
例えば、前記コンポーネントキャリアが各々700MHz、1.9GHz、2.1GHz、3GHz、5GHz帯域を使用する場合、端末10は、全ての周波数帯域に対する受信手順を進行しなければならない。
【0074】
一方、不要な電力消耗を考慮し、
図3に示すように基地局20が制御情報活性化集合を設定して端末10に送信する場合、該当端末10は、当該制御情報活性化集合のコンポーネントキャリアに対する制御情報(PDCCH)を受信した後、制御情報(PDCCH)内の情報を解析して自身に送信されたデータ情報(PDSCH)の位置を確認し、制御情報(PDCCH)が示す位置のデータ情報(PDSCH)を確認することができる。
【0075】
端末10は、該当制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア(CC2、CC3)の制御領域のうち共通検索空間(common search space)と端末−専用検索空間(UE−specific search space)の両方ともをブラインドデコーディング(blind decoding)することによって、自身に送信されたデータ情報の位置を確認することができる。端末10は、基地局20から受信した制御情報活性化指示子を用いることにより、ブラインドデコーディングするコンポーネントキャリアの範囲を減らすことができる。もちろん、端末10が制御情報を受信するために実行するブラインドデコーディングの試行数は、制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアの個数に、線形的に比例する。
【0076】
一方、端末10は、以前の制御情報の割当位置または以前のデータの割当位置などに基づいて、予め定義されたリソース及び送信方式(predefined mapping from previous signaling)に従って、制御情報を受信することもできる。
【0077】
従って、本発明の実施形態は、無線通信システムでダウンリンク制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合を設定し、端末にこれらに対する情報を送信する方法を含む。
【0078】
図5は、本発明の他の実施例に係るダウンリンク制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合を示す。
【0079】
図5を参照すると、基地局20は、受信可能な全てのコンポーネントキャリア(CC1〜CC5)のうち該当端末10に対するDCIフォーマットが存在するCCと同じCC、或いは少なくとも他の一つのCCの制御情報(PDCCH)を含むコンポーネントキャリア(CC2、CC4)を、制御情報活性化集合として設定することができる。
【0080】
また、基地局20は、制御情報活性化集合の制御情報(PDCCH)が示すデータ情報(PDSCH)を含むコンポーネントキャリアを、データ情報活性化集合(PDSCH active set)として設定することができる。例えば、
図5に示すように、制御情報活性化集合に該当するコンポーネントキャリア(CC2、CC4)の制御情報が示すデータ情報(PDSCH)を含むコンポーネントキャリア(CC1、CC2、CC4、CC5)を、データ情報活性化集合として設定することができる。データ情報活性化集合は、データ情報モニタリング集合(PDSCH monitoring set)と呼ばれることもある。
【0081】
基地局20は、端末10に、制御情報活性化指示子とデータ情報活性化指示子を送信する。端末10は、自身の制御情報活性化指示子とデータ情報活性化指示子を受信する。当該端末10は、自身の制御情報活性化指示子を用いることにより、当該制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア(CC2、CC4)に存在する制御情報(PDCCH)を受信した後、制御情報(PDCCH)内に含まれる情報を解析することによって自身に送信されたPDSCHの位置を確認する必要なしに、データ情報活性化指示子を用いることにより、データ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア(CC1、CC2、CC4、CC5)のデータ情報(PDSCH)を、確認することができる。
【0082】
この場合、基地局20が、制御情報活性化指示子とデータ情報活性化指示子を端末10に送信し、端末10は、この情報を用いることにより、制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアのみを受信する。端末10は、制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア中に存在する制御情報をブラインドデコーディングし、データ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア(CC1、CC2、CC4、CC5)のデータ情報(PDSCH)を、確認することができる。
【0083】
結果的に、端末10は、制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリア、例えば、CC2、CC3のみを受信する。そのため、この制御情報活性化集合に属すコンポーネントキャリア、例えば、CC1及びCC4、CC5内において、データ情報を受信することができない区域(missing region)が発生しなくなる。
【0084】
このようにデータ情報活性化集合が設定されて使用されるならば、少数のコンポーネントキャリアが受信されてモニタリングされ、よって、電力消耗量を減らすことができ、制御情報を用いることによりデータ情報を解析する時に発生する時間差に因って生じるエラーが、減らされ得る。
【0085】
前述した特定活性化集合を構成する際に考慮しなければならないパラメータは、次のように、大きく二つに分けられる。
【0086】
第1に、基地局20から端末10にデータを無線送信しようとする際の無線通信性能の決定における要素は、制御情報及びデータ情報の双方のための情報信頼度に影響を一般的に有する要素である。この要素は、送信電力、干渉電力、及び雑音電力に区分される電力特性と、アンテナパターン、個数、RF回路などで代表されるRF装置特性と、OFDM、CDMA、チャネル符号化、MIMOプロセシングなど、基底帯域送受信方式及びアルゴリズム、周辺環境及びユーザ位置などで表現されるチャネル環境を、含む。
【0087】
第2に、情報特性に応じて異なる影響を与える要素がある。例えば、制御情報とデータ情報は、異なる目的のために端末10によって受信されるので、異なる送信方式を用いて送信されてもよく、単位時間当たりの要求送信量などのサービス品質(QoS)値が制御情報とデータ情報とで異なっても良い。即ち、QoS値及びデータ情報の送信方法は、端末10の応用プログラムの要求サービスに応じて変化し得るが、制御情報は、このような変化に大きく影響を受けない。
【0088】
また、他の側面で、ユーザは同じサービスを受けることを所望しているがシステム内のリソース使用率、周辺環境変化などに因りシステム信頼性が低い場合、これを補償するための制御情報の送信及び割当は変化するかも知れないけれども、データ情報を送信する場合には影響を受けないこともある。
【0089】
この時、データ情報活性化集合が制御情報活性化集合の部分集合であっても良く、或いは、制御情報活性化集合がデータ情報活性化集合の部分集合であっても良く、或いは、制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合とが包含関係を有さなくても良い。
【0090】
端末10の電力消耗量を最小化するためには、制御情報活性化集合は、データ情報活性化集合の部分集合であっても良い。制御情報活性化集合を構成することなくデータ情報活性化集合が構成されさえすれば、制御情報割当時には、データ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアのみが考慮されれば良い。即ち、制御情報活性化集合が構成されない場合、制御情報は、構成されているデータ情報活性化集合内のコンポーネントキャリアを用いることにより、送信され得る。
【0091】
また、制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合との間の包含関係が成立しない場合は、二つの集合の和集合で端末10の活性化された活性化集合を定義することができる。
【0092】
図6は、本発明の一実施例によって制御情報活性化集合を設定するフローチャートである。
図7は、本発明の一実施例によってステップ別活性化集合の構造を示す。
【0093】
図6及び
図7を参照すると、まず、全てのコンポーネントキャリアのうち、制御情報を送信することができるコンポーネントキャリアのみが選択されて、1次予備活性化集合として設定される(S610)。
図7に示すように、全てのコンポーネントキャリア(CC1乃至CC5)のうち、制御情報を送信することができるコンポーネントキャリア(CC1、CC3、CC4)のみが選択されて、1次予備活性化集合として設定される(S610)。
【0094】
次に、(1)RF装置の動作可能周波数範囲及び/又は(2)アンテナの個数の様な端末10の端末10の装置構成条件を考慮することにより、設定された1次予備活性化集合に属するコンポーネントキャリアのうち、当該端末10が受信または送信することができるコンポーネントキャリアが、2次予備活性化集合として設定される(S620)。
図7に示すように、例えば、端末10の装置構成条件を考慮することにより、1次予備活性化集合(CC1、CC3、CC4)のうち、該当端末10が送受信することができるコンポーネントキャリア(CC1、CC4)が、2次予備活性化集合として設定される。
【0095】
次に、2次予備活性化集合のコンポーネントキャリアの特性中、(1)制御情報リソース使用率、(2)送信電力、(3)端末での受信電力、(4)干渉電力または雑音電力または二つの電力の和、(5)UEでの受信電力対干渉電力または受信電力対干渉電力及び雑音電力の比率、及び/又は(6)送信可能制御情報のフォーマットのような要素を考慮することにより、一以上の優先割当活性化集合が最終的に設定され得る(S630)。設定された優先割当コンポーネントキャリアの集合を制御情報のための活性化集合という。
図7に示すように、2次予備活性化集合(CC1、CC4)のコンポーネントキャリアの特性を考慮することにより、2次予備活性化集合(CC1、CC4)のうち、優先割当コンポーネントキャリア(CC1)が、優先割当活性化集合として設定される。
【0096】
次に、制御情報が、設定した優先割当コンポーネントキャリア(CC1)に割り当てられる(S640)。
【0097】
次に、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべき制御情報が残っているか否かを、判断する(S650)。この時、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべき制御情報が残っているならば、送信すべき制御情報を全部送信し終わるまで、以前に設定した優先割当コンポーネントキャリア(CC1)を除いて優先割当コンポーネントキャリア(CC4)をS630ステップと同じ様に追加する処理(S660)と、追加された優先割当コンポーネントキャリアに制御情報を割り当てる処理(S640)とを、繰り返し実行する。
【0098】
この時、優先割当コンポーネントキャリアに割当可能な最大情報量は、2次予備活性化集合が構成されるならば考慮される要素と優先割当コンポーネントキャリアが構成される時に使用される要素を考慮することにより、所定の費用関数(cost function)により導出される。費用関数は、(1)コンポーネントキャリアの個数の最小化(電力消耗減少)、及び/又は(2)コンポーネントキャリアの個数の最大化(ダイバーシティ利得極大化、システム信頼性確保等)のようなオプションを、有していても良い。
【0099】
次に、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべき制御情報が残っていないと、制御情報が割り当てられた優先割当コンポーネントキャリア(CC1、CC4)が、制御情報活性化集合として設定される(S670)。
【0100】
図8は、本発明の一実施例によってデータ情報活性化集合を設定するフローチャートである。
図8を参照すると、全体コンポーネントキャリアのうちデータ情報を送信することができるコンポーネントキャリアのみが、1次予備活性化集合として設定される(S710)。
【0101】
次に、(1)RF装置の動作可能周波数範囲、(2)アンテナの個数、(3)装置内のメモリ容量、及び/又は(4)最大動作クロック数のような端末10の装置構成条件を考慮することにより、1次予備活性化集合内に設定されているコンポーネントキャリアのうち、該当端末が受信または送信することができるコンポーネントキャリアが、2次予備活性化集合として設定される(S720)。
【0102】
次に、(1)データ情報リソース使用率、(2)送信電力、(3)端末での受信電力、(4)干渉電力または雑音電力または二つの電力の和、(5)端末での受信電力対干渉電力または受信電力対干渉電力及び雑音電力の比率、(6)帯域幅、及び/又は(7)制御情報送信有無のような要素を考慮することにより、2次予備活性化集合内に設定されているコンポーネントキャリアの特性中、一以上の優先割当コンポーネントキャリアが、設定され得る(S730)。
【0103】
次に、設定した優先割当コンポーネントキャリアに、データ情報が割り当てられる(S740)。
【0104】
次に、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべきデータ情報が残っているか否かを、判断する(S750)。この時、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべき制御情報が残っているならば、送信すべきデータ情報を全部送信し終わるまで、以前に設定した優先割当コンポーネントキャリアを除して優先割当コンポーネントキャリアをS730ステップと同じ様に追加する処理(S760)と、追加された優先割当コンポーネントキャリアに制御情報を割り当てる処理(S740)とを、繰り返し実行する。
【0105】
この時、優先割当コンポーネントキャリアに割当可能な最大情報量は、2次予備活性化集合が構成されるならば考慮される要素と優先割当コンポーネントキャリアが構成される時に使用される要素を考慮することにより、所定の費用関数により導出される。費用関数は、(1)コンポーネントキャリア個数の最小化(電力消耗減少)、(2)コンポーネントキャリア個数の最大化(ダイバーシティ利得極大化、システム信頼性確保等)のようなオプションを、有していても良い。
【0106】
次に、優先割当コンポーネントキャリアに割り当てるべきデータ情報が残っていないと、データ情報が割り当てられた優先割当コンポーネントキャリアが、データ情報活性化集合として設定される(S770)。
【0107】
一方、
図6乃至
図8に示す基地局20または当該基地局20のスケジューラは、一定時間が周期的に経過した場合、特定活性化集合の構成を開始するべき特定の外的条件が充たされたりイベントが発生した場合、特定活性化集合の構成を開始するべき特定の内的が充たされたりイベントが発生した場合に、特定活性化集合、例えば、制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合を、構成することができる。
【0108】
この時、特定活性化集合の構成を開始するべき特定の外的条件が充たされたりイベントが発生した場合とは、該当端末の電力特性が基準閾値以下に落ちたり、或いはチャネル状態が基準閾値以下に悪くなったり、或いは端末10の応用プログラムの要求サービスが変わった場合でも良い。
【0109】
一方、特定活性化集合の構成を開始するべき内部の特定条件が充たされた場合、イベントが発生した場合とは、システム内のリソース使用率、周辺環境変化などのためシステム信頼性が低くなる場合でも良い。
【0110】
図9は、本発明の一例によって、活性化集合のコンポーネントキャリア毎に、個別的に活性化指示子を送信する一例を示す。
【0111】
図9を参照すると、基地局20は、活性化指示子(activation indicator)を端末10に送信することができる。この活性化指示子は、活性化集合に属する各コンポーネントキャリアの活性化及び非活性化で個別的に表示する情報である。
【0112】
図9に示すように、全てのコンポーネントキャリア(CC1乃至CC5)の中から、制御情報を送信することができるコンポーネントキャリアのみ(CC1、CC3、CC4)が選択され、1次予備活性化集合として設定される。この時、基地局20は、1次予備活性化集合として設定されないコンポーネントキャリア(CC2、CC5)を非活性化させる。この時、基地局20は、1次予備活性化集合に該当して活性化されたコンポーネントキャリアをコンポーネントキャリアの番号に該当するビットに“1”で表示し、1次予備活性化集合として設定されない非活性化されたコンポーネントキャリアをコンポーネントキャリアの番号に該当するビットに“0”で表示する活性化指示子を、端末10に送信する。
【0113】
活性化指示子は、1次予備活性化集合に基づいて生成されても良いし、2次予備活性化集合に基づいて生成されても良い。例えば、
図9に示す1次予備活性化集合の該当可否によって活性化/非活性化されたコンポーネントキャリアを5ビットで表示すると、活性化指示子は“10110”になる。また、
図9に示す2次予備活性化集合の該当可否によって活性化/非活性化されたコンポーネントキャリアを5ビットで表示すると、活性化指示子は“10010”になる。
【0114】
ここで、無線通信システムは、最大5個のコンポーネントキャリアを同時に使用するシステムである。さらに、無線通信システムが少なくとも5個以上のM個のコンポーネントキャリアをサポートするシステムである場合、前記コンポーネントキャリアに対応する活性化指示子は、mビットで設定される。一例に、端末が一つの主サービングセルと7個の副サービングセルをサポートする場合、即ち、8個のコンポーネントキャリアの活性化可否を指示するために、前記活性化指示子は8ビット長さに設定されることができる。この時、主サービングセルの特性に依って、主サービングセルに対する活性化指示子が設定されないこともある。
【0115】
図10は、本発明による基地局の活性化指示子を送信するフローチャートである。
【0116】
図10を参照すると、無線通信環境において、端末10は基地局20と同期を確立し、特定周波数帯域で物理放送チャネル(Physical Broadcast channel;以下、“PBCH”という)を通じてMIB(Master Information Block)を受信したり、PDSCHを通じてSIB(System Information Block)を受信することができる。このような過程を通じ、端末10は、基地局20と通信のための基本制御情報を交換し、基地局20と通信が可能な状態にキャンプオン(camp−on)することができる。
【0117】
基地局20または基地局20のスケジューラは、前記キャンプオン過程を通じて、確認可能であり且つ制御情報活性化集合またはデータ情報活性化集合を構成または設定するために使用可能な情報を、収集する(S1010)。かかる情報の例としては、端末10の装置特性、例えば、電力特性、RF装置特性、基底帯域送受信方式、使用アルゴリズム、使用可能CC、サポート可能サービス、アンテナ個数などが、挙げられる。
【0118】
次に、基地局20または基地局20のスケジューラは、前述したようにキャンプオン過程で収集した情報と基地局20が既に知っている情報とを用い、
図6乃至
図8を参照して説明した活性化集合を構成または設定する方法に従って、活性化集合を設定する(S1020)。
【0119】
次に、基地局20または基地局20のスケジューラは、S1020ステップで設定した活性化指示子を、該当端末10に送信する(S1030)。基地局20は、
図9を参照して説明したように、コンポーネントキャリアが活性化集合に属するか否かに従って、活性化/非活性化されたコンポーネントキャリアを5ビットで表示した活性化指示子を、端末10に送信しても良い。
【0120】
また、8個のサービングセルをサポートする場合、8ビット長さに設定された活性化指示子を端末10に送信することもできる。ここで、主サービングセルは、常に活性化状態であるため、前記主サービングセルに対する活性化指示子が設定されない副サービングセルのために、7ビット活性化指示子が送信されても良い。
【0121】
この時、この活性化指示子は、該当端末10にPDCCHを介して送信されても良いし、PDSCHを介して送信されても良い。
【0122】
また、基地局20は、活性化指示子を、無線リソース制御(Radio Resource Control、以下“RRC”という)シグナリングを介して送信することができる。また、基地局20は、活性化指示子を構成した後、L2以上の上位階層のシグナリングを用いて送信したり、或いはL1シグナリングを用いて送信したり、或いはL1シグナリングとL2以上の上位階層のシグナリングを組合せて送信することができる。この時、状況に応じて前記シグナリングのうち一つを選択的に適用することにより、構成した活性化指示子を、部分的又は全体的に送信することができる。
【0123】
L2以上の上位階層は、MAC(Medium Access control)階層またはRLC(Radio Link Control)階層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層、BMC(Broadcast/Multicast Control)階層を含むL2階層やRRC(Radio Resource Control)階層を含むL3階層など、物理階層(L1階層)より上位階層を意味する。
【0124】
図11は、本発明によって活性化指示子の送信装置を概略的に示す。
【0125】
図11を参照すると、活性化指示子の送信装置1100は、送受信部1110と制御部1120を含む。ここで、制御部1120は、活性化集合設定部1124、活性化指示子生成部1122を含み、送受信部1110は、メッセージ送信部1112及びメッセージ受信部1114を含む。
【0126】
活性化集合設定部1124は、
図6乃至
図10で説明したように、キャンプオン過程を通じて収集した情報と基地局20が既に知っている情報とを用いて、活性化することができるコンポーネントキャリアを確認する。また、活性化集合設定部1124は、前記確認されたコンポーネントキャリアのうち、条件を充たすコンポーネントキャリアから、活性化集合を構成する。
【0127】
活性化指示子生成部1122は、前記設定された活性化集合に基づいて活性化指示子を生成し、生成された活性化指示子をメッセージ送信部1112に伝達する。
【0128】
メッセージ送信部1112は、活性化指示子生成部1122から活性化指示子の伝達を受け、該当端末10に送信する。この時、送受信部1110は、前述されたように、PDCCHを通じて前記設定した要素搬送集合情報を送信しても良いし、PDSCHを通じて送信しても良いし、L2以上の上位階層のシグナリングを用いて送信したり、或いはL1シグナリングを用いて送信したり、或いはL1シグナリングとL2以上の上位階層のシグナリングを組合せて送信しても良い。
【0129】
メッセージ送信部1112が活性化指示子をL2シグナリングに送信する場合、活性化指示子は、MAC PDU(Protocol Data Unit)であり、これは活性化指示子生成部1124により生成される。活性化指示子生成部1124が活性化指示子をMAC PDUの形式に生成する方法について、
図16以下で詳細に説明する。
【0130】
メッセージ受信部1114は、端末10とキャンプオン過程を通じて、制御情報活性化集合またはデータ情報活性化集合の設定に必要な情報を、端末10から受信する。当該情報は、端末10の装置特性、例えば、電力特性、RF装置特性、基底帯域送受信方式、使用アルゴリズム、使用可能CC、サポート可能サービス、アンテナ個数などである。メッセージ受信部1114は、前記受信した情報を活性化集合設定部1124に伝達される。
【0131】
以下、
図12を参照して、本発明の一例による無線通信システムにおけるOFDMとMIMOの使用例を、説明する。
図12は、本発明によって活性化指示子を送信するダウンリンク物理チャネルの信号生成構造を示す。
【0132】
図12を参照すると、ダウンリンク物理チャネルの信号生成構造1200は、スクランブラ1210、モジュレイションマッパ1220、レイヤマッパ1230、プリコーダ1240、リソースエレメントマッパ1250、及びOFDM信号生成器1260を含む。
【0133】
活性化指示子は、ダウンリンクでチャネルコーディングを経てコードワードフォーマット(code words format)に入力される。この時、ダウンリンクでチャネルコーディングを経てコードワードフォーマット(code words format)に入力されるビットは、スクランブラ1210によりスクランブリングされた後、モジュレイションマッパ(Modulation mapper)1220に入力される。
【0134】
モジュレイションマッパ1220は、スクランブリングされたビットを複素モジュレイションシンボルに変調し、レイヤマッパ(Layer Mapper)1230は、複素モジュレイションシンボルを一つまたは複数の送信レイヤにマッピングする。その後、プリコーダ1240は、アンテナポートの各送信チャネル上で複素モジュレイションシンボルをプリコーディングする。その後、リソースエレメントマッパ(Resource Element Mapper)1250が、各アンテナポート(アンテナ#1乃至8)に対する複素モジュレイションシンボルを、該当リソースエレメントにマッピングする。
この時、メッセージ送信部1115の信号生成構造1200において、OFDMシンボル(x軸)と副搬送波位置(y軸)のリソースは、前述したように予め定められた規則によって割り当てられ、予め定められたフレームタイミングで、基地局送信フレームに多重化する。
【0135】
その後、OFDM信号生成器1260は、各アンテナのための複素時間ドメインOFDM信号を生成する。この複素時間ドメインOFDM信号は、アンテナポートを介して送信される。
【0136】
図13は、本発明によって活性化指示子を受信するフローチャートである。
図13を参照すると、S1310で、端末10は活性化指示子を受信し、S1320で、前記受信された活性化指示子に基づいて非活性化されていた少なくとも一つのコンポーネントキャリアを活性化したり、或いは活性化されていた少なくとも一つのコンポーネントキャリアを非活性化させる。この時、前記活性化指示情報は、5ビットで表示されても良い。
【0137】
一方、前記端末が8個のサービングセルをサポートする場合、8ビットで表示された活性化指示子を受信することができる。ここで、端末は、主サービングセルに対する活性化指示子が設定されない副サービングセルに対する7ビットの活性化指示子を、受信しても良い。
【0138】
S1330で、端末は、前記活性化された少なくとも一つのコンポーネントキャリアを介して基地局20から送信されるPDCCHまたはPDSCHを受信し、復調及び解析する。換言すると、端末は、非活性化された少なくとも一つのコンポーネントキャリアを介してPDCCHまたはPDSCHを受信することができない。また、端末は、前記非活性化されたコンポーネントキャリアを介してアップリンクスケジューリンググラントが不可であるため、前記非活性化コンポーネントキャリアを介するアップリンクデータ送信が不可である。
【0139】
前記S1330に対してより具体的に説明する。ここでは、端末が例えば8個のサービングセルをサポートすると、仮定する。この場合、活性化集合が基地局と端末との間におけるPDCCHの受信を基準にする場合、端末は、8ビットで表示された活性化指示子を確認し、活性化状態に指示されている対応副サービングセルを用いてPDCCHを受信し、受信された制御情報を復調及び解析する。
【0140】
また、活性化集合が基地局と端末との間におけるPDSCHの受信を基準にする場合、端末は、8ビットで表示された活性化指示子を確認し、活性化状態に指示されている対応副サービングセルを用いてPDSCHを受信し、受信されたデータ情報を復調及び解析する。
【0141】
また、活性化集合が基地局と端末との間におけるPDCCH及びPDSCHのうち少なくとも一つの受信を基準にする場合、端末は、8ビットで表示された活性化指示子を確認し、活性化状態に指示されている対応副サービングセルを用いてPDCCHまたはPDSCHを受信する。そして、端末は、受信された制御情報またはデータ情報を復調及び解析する。
【0142】
一方、PDCCHについては、端末は、非活性化されたサービングセルのうちの特定のサービングセルを用いることにより、PDCCHを選択的に受信及び復調することができる。ここで、復調は、前記受信されたPDCCHが前記端末のためのPDCCHであるかを確認する処理であり、CRCチェックを含む。この時、前記端末は、前記非活性化状態にあるサービングセルを用いることによって受信されたPDCCH中に含まれている制御情報を、解析しない。
【0143】
一方、端末は、RRCシグナリングを実行することにより、前記活性化指示子を受信することができる。その代わりに、端末は、上位階層(L2以上)のシグナリングを用いて活性化指示子を受信しても、或いはL1シグナリングを用いて受信しても、或いはL1シグナリングとL2以上の上位階層が組合せたシグナリングを介して受信しても良い。
【0144】
端末10は、確認されたCCを用いることにより、データ情報が受信される区域及び制御情報が受信される区域を確認する。この時、制御情報が受信される区域は、データ情報が受信される区域を確認するために、利用可能である。
【0145】
図14は、本発明によって活性化指示子を受信する受信装置を示す。
図14を参照すると、無線通信システムにおける端末の受信装置1400は、受信処理部1410と、活性化集合確認部1420と、情報解析部1430とを含む。
【0146】
各アンテナポートを介して受信した信号は、受信処理部1410により、複素時間ドメイン信号に変換される。
【0147】
活性化集合確認部1420は、基地局のRRCシグナリングを用いることにより、前記変換された信号から、端末において構成されるべきサービングセルのサービングセルインデックスを抽出する。また、活性化集合確認部1420は、特定のサービングセルインデックスに基づいてコンポーネントキャリアの活性化又は非活性化を指示するインデックスマッピング情報(index mapping information)及び活性化指示子を、基地局のMACメッセージから抽出する。
【0148】
活性化指示子は、所定長さのビットマップ(bitmap)の形式に構成されても良い。前記ビットマップの長さは、4ビット、8ビット等、多様に定められ得る。前記ビットマップの各ビットは、その位置に応じて、一意なサービングセルのインデックスに対応し、或いは、マッピングされる。前記サービングセルは、主サービングセルであってもよく、副サービングセルであってもよい。
【0149】
一例として、前記ビットマップの長さが8ビットである場合、前記端末に設定されるサービングセルインデックスは、前記活性化指示子のビットマップ上で、固有な位置のビットにマッピングされる。この時、サービングセルインデックスがどの位置のビットに一意に対応するかは、別途のシグナリング無しに、端末と基地局との間で予め了解されていなければならない。
【0150】
他の例として、前記ビットマップの長さが4ビットである場合、前記端末に設定されるサービングセルインデックスは、その順序に従って整列(ordered)されて前記ビットマップにマッピングされる。例えば、最も低い順位のビットは、端末内に設定されたサービングセルのうち最も小さいサービングセルインデックスに基づいてコンポーネントキャリアの活性化/非活性化を示す。また、その次の順位のビットは、端末に設定されたサービングセルのうち2番目に小さいサービングセルインデックスに基づいてコンポーネントキャリアの活性化/非活性化を示す。この時、前記端末内に設定されるべきサービングセルのサービングセルインデックスが整列されて前記ビットマップにマッピングされる順序は、別途のシグナリングなしに、端末と基地局との間で予め了解されていなければならない。
【0151】
他の例として、前記ビットマップの長さが4ビットである場合、前記ビットマップ上における、前記端末内に設定されるべきサービングセルのサービングセルインデックスに対応するビット位置は、基地局から端末に対して合図されても良い。
【0152】
活性化指示子及びインデックスマッピング情報に対する詳細な説明は後述する。
【0153】
活性化集合確認部1420は、特定情報に対応してグルーピングされたコンポーネントキャリアを確認する。前記特定情報に応じて前記活性化集合が異なっていても良い。
【0154】
情報解析部1430は、前記確認された活性化集合内の各コンポーネントキャリアに対する情報を確認して解析し、制御情報またはデータ情報を獲得する。情報解析部1430は、該当制御情報活性化集合内に存在する制御情報(即ち、PDCCH)を受信した後、制御情報(即ち、PDCCH)によって示されるデータ情報(即ち、PDSCH)を、確認することができる。
【0155】
また、情報解析部1430は、制御情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアに存在する制御情報はブラインドデコーディングされ、データ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアのデータ情報が確認されるように、当該情報を用いることにより、制御情報活性化集合及びデータ情報活性化集合に属するコンポーネントキャリアのみを受信しても良い。
【0156】
また、情報解析部1430は、前記抽出された活性化指示子から、各コンポーネントキャリアの活性化/非活性化を確認する。それによって、受信装置1400は、活性化されたコンポーネントキャリアの制御チャネルのみを、選択的に、モニタし、ブラインドデコーディングし、或いは受信し、非活性化されたコンポーネントキャリアについては、モニタせず、ブラインドデコーディングせず、受信しない。特定のダウンリンクコンポーネントキャリアが非活性化された場合、受信装置1400は、対応するサービングセルのPDCCH(ダウンリンク割当及びアップリンクグラント)を、もはや受信しない。また、搬送波間スケジューリング(cross carrier scheduling)環境下で特定のダウンリンクコンポーネントキャリアが非活性化された場合、受信装置1400は、端末固有のPDCCH検索空間(search space)に関連されたダウンリンク割当を、もはや受信する必要がない。
【0157】
無線通信システムにおける端末の受信装置1400は、
図11または
図12を参照して説明した基地局の送信装置1100と対になり、送信装置1100から送信された信号を受信する装置である。従って、受信装置1400は、送信装置1100の逆過程の信号処理のための要素で構成される。
【0158】
従って、本発明で受信装置1400に対して具体的に説明しない部分は、
図11の信号処理とは逆の信号処理を実行するための各要素によって置き換えられると理解されなければならない。また、送信装置1100の詳述されていない動作は、
図14の受信装置1400の動作とは逆の動作を実行する要素によって、実行可能である。
【0159】
以下、サービングセルの定義及び種類、並びに活性化指示子について、詳細に説明する。
【0160】
サービングセルは、現在端末がサービスの提供を受けているセルを意味する。隣接セルは、サービングセルと地理的にまたは周波数帯域上で隣接したセルを意味する。特定セルを介してパケットデータの送受信が行われるためには、まず、端末は、特定セルまたはキャリアコンポーネントの設定(configuration)を完了しなければならない。ここで、設定(configuration)とは、該当セルまたはキャリアコンポーネントに対するデータ送受信に必要なシステム情報受信を完了した状態を意味する。
【0161】
例えば、前記設定(configuration)は、前記データ送受信に必要な共通物理階層パラメータ、MAC階層パラメータ、又は、RRC階層で特定動作に必要なパラメータを受信する全般的な処理を、含んでも良い。このように、セルまたはキャリアコンポーネントが完全に構成された時には、当該セル又はキャリアコンポーネントは、パケットデータが送信可能であることを示すシグナリング情報を受信し次第直ちにパケットの送受信が可能になるという状態にある。
【0162】
一方、完全に設定された状態にあるセルは、活性化(Activation)或いは非活性化(Deactivation)状態にある。設定状態(Configuration)を活性化状態と非活性化状態とに区分する理由は、活性化状態にある間のみ端末が制御チャネル(PDCCH)及びデータチャネル(PDSCH)をモニタリング或いは受信できるようにすることによって、UEのバッテリ(Battery)消費を最小化するためである。ここで、設定が完了した直後の活性化に関連した初期状態は、非活性化状態である。
【0163】
活性化は、トラフィックデータの送信または受信が行なわれる状態,あるいは、準備状態(ready state)にあることを意味する。端末は、自身に割り当てられたリソース(例えば、周波数、時間など)を確認するために、活性化されたセルの制御チャネル(PDCCH)及びデータチャネル(PDSCH)をモニタし、ブラインドデコーディングし、或いは受信することができる。
【0164】
非活性化は、トラフィックデータの送信または受信が不可であり、測定や最小情報の送信/受信が可能な状態にあることを意味する。端末は、非活性化セルからパケット受信のために必要なシステム情報(SI)を受信することができる。反面、端末は、自身に割り当てられたリソース(例えば、周波数、時間など)を確認するために非活性化されたセルの制御チャネル(PDCCH)及びデータチャネル(PDSCH)をモニタせず、ブラインドデコーディングせず、或いは受信しない。
【0165】
図15は、主サービングセル(Primary Serving Cell;PSC)と副サービングセル(Secondary Serving Cell;SSC)の概念を説明する説明図である。
図15を参照すると、主サービングセル1505は、RRC連結(establishment)または再連結(re−establishment)状態で、セキュリティ入力(security input)とNAS移動情報(mobility information)を提供する一つのサービングセルを意味する。端末の性能(capabilities)に従って、少なくとも一つのセルが主サービングセル1505と共にサービングセルの集合を形成するように構成され得る。前記少なくとも一つのセルを副サービングセル1520という。
【0166】
従って、一つの端末に対して設定されたサービングセルの集合は、一つの主サービングセル1505のみで構成されても良いし、一つの主サービングセル1505と少なくとも一つの副サービングセル1520で構成されても良い。
【0167】
主サービングセル1505と内部周波数の点で隣接したセル1500、1510及び/または副サービングセル1520と内部周波数の点で隣接したセル1515、1525は、同じ搬送波周波数に属する。また、主サービングセル1505と内部周波数の点で隣接したセル1530、1535、1540と副サービングセル1520とは、相違する搬送波周波数に属する。
【0168】
主サービングセル1505に対応するダウンリンクコンポーネントキャリアをダウンリンク主コンポーネントキャリア(DL PCC)といい、主サービングセル1505に対応するアップリンクコンポーネントキャリアをアップリンク主コンポーネントキャリア(UL PCC)という。また、ダウンリンクで、副サービングセル1520に対応するコンポーネントキャリアをダウンリンク副コンポーネントキャリア(DL SCC)といい、アップリンクで、副サービングセル1520に対応するコンポーネントキャリアをアップリンク副コンポーネントキャリア(UL SCC)という。一つのサービングセルには、ダウンリンクコンポーネントキャリアのみが対応することもでき、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアが共に対応することもできる。
【0169】
PCCは、複数のコンポーネントキャリアのうち、端末が最初に接続(或いは、RRC接続)を確立するコンポーネントキャリアである。PCCは、複数のコンポーネントキャリアに対するシグナリングのための接続(或いは、RRC接続)として機能し、端末に関連した接続情報である端末文脈情報(UE Context)を管理するための特別なコンポーネントキャリアである。また、PCCは、端末との接続を確立してRRC接続モードに入ると、常時活性化状態となる。
【0170】
SCCは、PCC以外の端末に割り当てられたコンポーネントキャリアである。SCCは、PCCに加えて、追加的リソース割当等をするために拡張された搬送波(Extended Carrier)であり、活性化状態と非活性化状態とに分割される。前記SCCの初期状態は非活性化である。
【0171】
主サービングセル1505と副サービングセル1520は、次のような特徴を有する。
【0172】
第1に、主サービングセル1505は、PUCCHの送信のために使われる。
【0173】
第2に、主サービングセル1505が常に活性化されているのに対して、副サービングセル1520は特定条件によって活性化/非活性化される搬送波である。
【0174】
第3に、主サービングセル1505が無線リンク失敗(Radio Link Failure;以下、RLFという)を経験すると、RRC再接続が起動されるが、副サービングセル1520がRLFを経験する時にはRRC再接続が起動されない。
【0175】
第4に、主サービングセル1505は、セキュリティキー(security key)変更やRACH(Random Access CHannel)手順によるハンドオーバー手順により、変更され得る。
【0176】
これによって、副サービングセル1520の再設定(reconfiguration)、追加(adding)、及び除去(removal)のような手順は、RRC階層により実行可能である。副サービングセル1520の新規追加において、専用副サービングセルのシステム情報を送信するために、RRCシグナリングが使用可能である。
【0177】
以下、活性化集合(activation group)は、制御情報活性化集合とデータ情報活性化集合のうち少なくとも一つを全部含む集合として定義される。また、活性化指示子とは、活性化集合に基づいて活性化されたコンポーネントキャリア及び/または非活性化されたコンポーネントキャリアを指示する情報としても、定義される。他の側面で、活性化指示子は、端末がモニタリングするコンポーネントキャリアとモニタリングする必要がないコンポーネントキャリアを指示する情報としても、定義される。活性化指示子は、活性化集合に各々属するコンポーネントキャリア毎に、個別的に、活性化か非活性化かを示す。前述されたように、ダウンリンクコンポーネントキャリアが一つのサービングセルを構成しても良いし、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアが連結設定されて一つのサービングセルを構成しても良い。
【0178】
従って、コンポーネントキャリアの活性化/非活性化は、サービングセルの活性化/非活性化の概念と同等である。例えば、サービングセル1がDL CC1で構成されていると仮定する時、サービングセル1の活性化はDL CC1の活性化を意味する。もし、サービングセル2がDL CC2とUL CC2とが接続を確立することによって構成されていると仮定する時、サービングセル2の活性化はDL CC2とUL CC2の活性化を意味する。また、主サービングセルはPCCに対応し、副サービングセルはSCCに対応する。
【0179】
図16は、本発明の一例に係る活性化指示子を含むMAC PDU(Protocol Data Unit)を示す。これはCase1とCase2に全部適用される活性化指示子を含む。MAC PDUは転送ブロック(Transport Block;TB)と呼ばれることもある。
【0180】
図16を参照すると、MAC PDU1600は、MACヘッダ(header)1610、少なくとも一つのMAC制御要素1620,...,1625、少なくとも一つのMAC SDU(Service Data Unit)1630−1,...,1630−m、及びパディング(padding)1640を含む。
【0181】
MAC制御要素1620、1625は、MAC階層が生成する制御メッセージである。
【0182】
MAC SDU1630−1,...,1630−mは、RLC(Radio Link Control)階層で伝達されたRLC PDUと同様である。パディング(padding)1640は、MAC PDUの大きさを一定にするように添加される所定個数のビットである。MAC制御要素1620,...,1625、MAC SDU1630−1,...,1630−m、及びパディング1640を合わせて、MACペイロード(payload)と呼ばれることもある。
【0183】
MACヘッダ1610は、少なくとも一つのサブヘッダ(sub−header)1610−1,1610−2,...,1610−kを含み、各サブヘッダ1610−1,1610−2,...,1610−kは、一つのMAC SDUまたは一つのMAC制御要素またはパディングに、対応(corresponding)する。サブヘッダ1610−1,1610−2,...,1610−kの順序は、MAC PDU1600内で対応するMAC SDU、MAC制御要素またはパディングの順序と同じである。
【0184】
各サブヘッダ1610−1,1610−2,...,1610−kは、R、R、E、LCIDの4個のフィールドを含んでも良いし、R、R、E、LCID、F、Lの6個のフィールドを含んでも良い。4個のフィールドを含むサブヘッダはMAC制御要素またはパディングに対応するサブヘッダであり、6個のフィールドを含むサブヘッダはMAC SDUに対応するサブヘッダである。
【0185】
論理チャネル識別情報(LCID;Logical Channel ID)フィールドは、MAC SDUに対応する論理チャネルを識別したり、或いはMAC制御要素またはパディングの種類(type)を識別する識別フィールドであり、5ビットである。
【0186】
例えば、LCIDフィールドは、該当MAC制御要素が剰余電力の送信のための剰余電力MAC制御要素であるか否か、端末にフィードバック情報を要求するフィードバック要求MAC制御要素であるか否か、非連続的受信命令に対するDRX(Discontinuous Reception)命令MAC制御要素であるか否か、及び、端末間のコンテンション解決のためのコンテンション解決識別子(Contention Resolution Identity)MAC制御要素であるか否かを、識別する。
【0187】
また、本発明の実施形態によると、LCIDフィールドは、該当MAC制御要素が活性化指示子を含むMAC制御要素であるか否かを、識別することができる。MAC SDU、MAC制御要素またはパディング(padding)の各々に対して一つのLCIDフィールドが存在する。表1は、LCIDフィールドの一例である。
【0189】
表1を参照すると、11000のLCIDフィールド値は、該当MAC制御要素がアップリンクコンポーネントキャリアの活性化/非活性化と関連された活性化指示子を含むMAC制御要素であることを示す。また、11001のLCIDフィールド値は、該当MAC制御要素がダウンリンクコンポーネントキャリアの活性化/非活性化と関連された活性化指示子を含むMAC制御要素であることを示す。表1は、アップリンクコンポーネントキャリアとダウンリンクコンポーネントキャリアが独立的に活性化/非活性化される場合を示す。
【0190】
然しながら、アップリンクコンポーネントキャリアの活性化/非活性化は、ダウンリンクコンポーネントキャリアの活性化/非活性化によって従属的に決定されることもでき、これは表2の通りである。表2は、LCIDフィールドの他の例である。
【0192】
表2を参照すると、11001のLCIDフィールド値は、該当MAC制御要素が活性化指示子を含むMAC制御要素であることを示す。これはダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアの活性化/非活性化を一度に指示する。
【0193】
即ち、SIB2に連結設定されているダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアである活性化/非活性化が指示される。即ち、サービングセルの活性化/非活性化が指示される。ここで、主サービングセルは、常に活性化状態であるため、前記サービングセルの活性化/非活性化は、副サービングセルの活性化/非活性化を示す。
【0194】
活性化指示子は、基地局から端末に送信される情報であり、MAC階層で生成されるメッセージまたはRRC階層で生成されるメッセージである。端末は、活性化指示子を参照し、基地局が提供することができる全体コンポーネントキャリアまたは端末に固有に設定されたコンポーネントキャリアのうち、活性化されるコンポーネントキャリアが何であるかを知ることができる。
【0195】
然しながら、主コンポーネントキャリア(PCC)は、多重コンポーネントキャリアを用いた通信において基準になるコンポーネントキャリアであるため、同期維持及びシステム情報の受信等のために、大体、活性化されている。この時、基地局と端末は、主コンポーネントキャリアが常時活性化されることを黙示的に合意することができる(以下、Case1という)。加えて、コンポーネントキャリアが主コンポーネントキャリアであるとしても当該コンポーネントキャリアの活性化/非活性化を明示的に指示する場合も考慮されて良い(以下、Case2という)。Case1の場合、活性化指示子は、主コンポーネントキャリアの活性化を明示的に指示する必要がない。従って、端末は、特別な事情がない限り、主コンポーネントキャリアは活性化されたと見なして動作する。
【0196】
これに対して、Case2の場合、活性化指示子は、主コンポーネントキャリアの活性化を明示的に指示すべきである。Case1とCase2とでは異なる活性化指示子が用いられるので、以下では各場合に分けて説明する。
【0197】
1.Case1による活性化指示子の構造
【0198】
Case1用の活性化指示子は、副サービングセルの活性化/非活性化を明示的に指示する。然しながら、Case1による活性化指示子は、基本的に主サービングセルが活性化されたことを前提に構成される。従って、Case1による活性化指示子が主サービングセルの活性化/非活性化を別途に指示していなくても、端末は主サービングセルの活性化を認識する。
【0199】
図17は、本発明の実施形態による活性化指示子を含むMAC制御要素を示す。これは、システムでサポート可能な副サービングセルの個数が活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数と同じである場合を示す。また、端末には、サポート可能な副サービングセルが全部設定されている場合である。
【0200】
図17を参照すると、活性化指示子を含むMAC制御要素1700は、8ビット長さを有し、以下、活性指示MAC制御要素と称される。活性指示MAC制御要素1700の各位置のビットは、各副サービングセルのインデックスと、1:1に対応する。例えば、サービングセルインデックス1は左側から8番目のビットに対応し、サービングセルインデックス2は左側から7番目のビットに対応する。ここで、サービングセルインデックスは、副サービングセル(Secondary Serving Cell;SSC)に対するサービングセルインデックスを意味する。その理由は、主サービングセル(PSC)は、端末と基地局との間で活性化されたと黙示的に見做され、それ故に、主サービングセルは活性化指示子には追加的に含められないからである。主サービングセルのインデックスは、常に一定値として与えられ、ここでは0として与えられると仮定する。従って、サービングセルのインデックスは、主サービングセルのインデックス0を除いた残りのインデックスである1,2,3,...,8として与えられる。ここでのサービングセルのインデックスは、端末毎に相対的に決定される論理的なインデックスであってもよく、特定周波数帯域のセルを指示する物理的なインデックスであってもよい。
【0201】
活性指示MAC制御要素1700が8ビットであるため、活性化指示子は、総計8個の副サービングセルのインデックスを示すことができる。即ち、活性化指示子は、活性化/非活性化を指示することができるコンポーネントキャリアを最大8個までカバーすることができる。
【0202】
サポート可能な全ての副サービングセルが端末に設定されている。この場合、端末には8個の副サービングセルが設定される。活性指示MAC制御要素1700は「11001001」であり、各ビットは、左側から、夫々サービングセルインデックス{8,7,6,5,4,3,2,1}に対応する。従って、活性化指示子は、サービングセルインデックス{1,4,7,8}に該当するコンポーネントキャリアが活性化されることを指示し、サービングセルインデックス{2,3,5,6}に該当するコンポーネントキャリアが非活性化されることを指示する。ここで、サービングセルインデックス0は主サービングセルを示すため、活性指示MAC制御要素1700によっては指示されていないが、主サービングセルは、活性化されたものと黙示的に見なされる。活性指示MAC制御要素1700の各ビット位置に対応するサービングセルインデックスの順序は、例示に過ぎず、必ず
図17のような順序に配置される必要はなく、異なる順序に配置されてもよい。
【0203】
ただし、別途のシグナリングがないと、端末と基地局は、各サービングセルインデックスが活性指示MAC制御要素1700の各ビットにどのような順序で対応するかを了解していなければならない。前記順序は、端末に設定されたサービングセルのサービングセルインデックスが活性指示MAC制御要素1700の各ビットにマッピングされる順序を意味する。例えば、最も低い順位のビットは、端末に設定されたサービングセルのうち最も低いサービングセルインデックスによるコンポーネントキャリアの活性化/非活性化を示す。また、その次の順位のビットは、端末に設定されたサービングセルのうち2番目に低いサービングセルインデックスによるコンポーネントキャリアの活性化/非活性化を示す。前記順序は、基地局が別に端末に知らせず、相互同じ規則により定められる。
【0204】
図18は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、システムでサポート可能な副サービングセルの個数が活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数と同じである場合を示す。また、端末にはサポート可能な副サービングセルのうち一部のみが設定されている場合である。
【0205】
図18を参照すると、活性指示MAC制御要素1800の各ビットには、全体サービングセルのインデックス{1,2,3,4,5,6,7,8}が順次マッピングされる。端末に設定されたサービングセルのインデックスは{3,5,6,7}であり、このうち、活性化されたサービングセルのインデックスは{3,7}であり、非活性化されたサービングセルのインデックスは{5,6}である。端末に設定されないサービングセルのインデックス{1,2,4,8}に対応するビットは常に0にセッティングされ、活性化されたサービングセルインデックス{3,7}に対応するビットは1にセッティングされ、非活性化されたサービングセルインデックス{5,6}に対応するビットは0にセッティングされる。従って、MAC制御要素1700は「01000100」で表現される。
【0206】
このように、端末に設定されていないサービングセルのインデックスに対応するビットは、非活性化の場合のように0にセッティングされ、この場合、端末は、端末に設定されていないサービングセルのインデックスに対応するビットを無視する。
【0207】
図17及び
図18は、システムでサポート可能な副サービングセルの全体個数が活性指示MAC制御要素の総ビット数と同じである場合を示す。然しながら、サポート可能な副サービングセルの全体個数が活性指示MAC制御要素の総ビット数より少ない時には活性指示MAC制御要素の残るビットをどのように活用するかを決定しなければならない。これは
図19の以下で説明する。
【0208】
図19は、本発明の他の例に係る活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、システムでサポート可能な副サービングセルの個数が活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数より少ない場合である。
【0209】
図19を参照すると、活性指示MAC制御要素1900は、少なくとも一つのRフィールド1905を含む。システムでサポート可能な副サービングセルの個数がkであり、活性指示MAC制御要素1900のビット数がmの場合、活性指示MAC制御要素1900で残るビット数であるm−kは、他の用途(例えば、アップリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクコンポーネントキャリアとは独立的に活性化/非活性化する用途)で取り替えることができるように余分のRフィールド1905として残される。例えば、m=8、k=4と仮定する。8−4=4ビットはサービングセルインデックスとして使われないため、Rフィールド1905で構成する。
【0210】
従って、活性指示MAC制御要素1900は、「RRRR1001」のように表現され、Rフィールド1905を除いた残りの4ビット(即ち、「1001」)は、システムでサポート可能な副サービングセルのサービングセルインデックス{4,3,2,1}の順序に各々対応する。即ち、前記4ビットにサービングセルインデックスがマッピングされる順序は、システムでサポート可能な副サービングセルのサービングセルインデックスを基準に決定される。
【0211】
前記4ビットが指示するものは、端末に設定される副サービングセルの個数によって次のように変わる。前記4ビットが「abcd」とすると、ビットa、ビットb、ビットc、ビットdにはサービングセルインデックス{4,3,2,1}が順次対応する。
【0212】
一例として、システムでサポート可能な副サービングセルが全部端末に設定される場合を仮定する。前記4ビットが「1001」であるため(a=d=1、b=c=0)、これは、サービングセルインデックス{1,4}に該当するコンポーネントキャリアのみが活性化され、残りのサービングセルインデックス{2,3}に該当するコンポーネントキャリアは非活性化されることを示す。ここで、サービングセルインデックス0は、主サービングセルを示すため、活性指示MAC制御要素1900では指示されないが、活性化されたものと黙示的に見做される。
【0213】
他の例として、システムでサポート可能な副サービングセルのうちサービングセルインデックスが{4,3,1}である副サービングセルのみが端末に設定される場合を仮定する。サービングセルインデックスが{2}である副サービングセルは、端末に設定されないため、前記4ビットのうち、サービングセルインデックス{2}に対応するビット(即ち、ビットc)は0に設定され、「ab0d」のように常に0にセッティングされるかも知れない。この場合、端末は、端末に設定されていないサービングセルに対応するビットcを無視する。また、前記4ビットが「1001」であるため(a=d=1、b=0)、サービングセルインデックス{1,4}に対応するコンポーネントキャリアが活性化され、サービングセルインデックス{3}に該当するコンポーネントキャリアが非活性化される。
【0214】
このように、ビットcに対応するサービングセルインデックス{3}の副サービングセルが端末に設定されている場合、c=0は前記副サービングセルの非活性化を指示する。この時、端末はビットcを無視せずに、0であるか或いは1であるかを判断する。反面、ビットcに対応するサービングセルインデックス{3}の副サービングセルが端末に設定されていない場合、c=0は前記副サービングセルの非設定を指示する。端末はビットcが0であることを認識することができるため、端末はビットcを無視する。
【0215】
図20は、本発明の他の例に係る活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、サービングセルインデックスが各サービングセル(またはコンポーネントキャリア)の物理的中心周波数のインデックスである場合である。また、システムでサポート可能な副サービングセルの個数が活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数と同じである場合を示す。
【0216】
図20を参照すると、活性化指示子を構成する活性指示MAC制御要素2000は、8ビット長さを有する。活性指示MAC制御要素2000の各ビットは、副サービングセルの周波数インデックスFiと1対1に対応する。例えば、副サービングセルの周波数インデックス1と4は、各々、活性指示MAC制御要素2000の8番目のビットと4番目のビットに対応する。ここで、Fiは、副サービングセル(またはコンポーネントキャリア)の中心周波数iに対するインデックスである。例えば、F1は100MHz、F2は120MHz、F3は140MHzを示す周波数インデックスである。勿論、これは例示に過ぎず、必ずしも周波数インデックスが増加する順に実際周波数大きさが増加するものではない。周波数の大きさが減少しても良いし、ランダムに、若しくは、順序や他の周波数の大きさとの関連なしに、定義されても良い。
【0217】
基地局と端末との間にで主サービングセルが常に活性化されるのであれば、活性化指示子は、主サービングセルに対する周波数インデックスを別途に表示する必要がない。従って、活性指示MAC制御要素2000は、最大8個までの副サービングセルに対する活性化/非活性化を指示することができる。主サービングセルの周波数インデックスをF0とすると、残りの副サービングセルの周波数インデックスは、F1〜F8を与えられ得る。従って、
図20のように、周波数インデックスF1〜F8は、活性指示MAC制御要素2000の8番目のビットから1番目のビットまでの各ビットに、順次各々マッピングされる。
【0218】
システムでサポート可能な副サービングセルの周波数インデックスは{F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7,F8}であり、これらが全部端末に設定されており、このうち、活性化された副サービングセルの周波数インデックスは{F1,F4,F7,F8}である。従って、活性指示MAC制御要素2000は「11001001」で表現される。
【0219】
ただし、これは例示に過ぎず、周波数インデックスF1からF8は、活性指示MAC制御要素2000の1番目のビットから8番目のビットまで順次各々マッピングされても良いし、ランダムにマッピングされても良い。
【0220】
図21は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、サービングセルインデックスは各サービングセルの物理的中心周波数のインデックスであり、システムでサポート可能な副サービングセルの個数は活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数より少ない。
【0221】
図21を参照すると、活性指示MAC制御要素2100は、少なくとも一つのRフィールド2105を含む。端末に設定された副サービングセルの個数がkであり、活性指示MAC制御要素2100のビット数がmの場合、活性指示MAC制御要素2100で残るビット数であるm−kは、他の用途(例えば、アップリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクコンポーネントキャリアとは独立的に活性化/非活性化する用途)のために残される。例えば、活性指示MAC制御要素2100のビット数が8であり、システムでサポート可能な最大サービングセルの個数が4であるならば、4ビット(即ち、8−4)が副サービングセルの周波数インデックスとして使われないため、これらビットは、Rフィールド2105として構成される。
【0222】
従って、活性指示MAC制御要素2100は、「RRRR1001」のように表現され、Rフィールド2105を除いた残りの4ビットが順次各々システムでサポート可能な副サービングセルの周波数インデックス{F4,F3,F2,F1}に対応する。前記残りの4ビットが「1001」であるため、周波数インデックス{F4,F1}に対応するコンポーネントキャリアのみが活性化され、残りの周波数インデックス{F3,F2}に対応するコンポーネントキャリアは非活性化される。ここで、周波数インデックスF0は、主サービングセルを示すため、活性化指示子によって指示されないが、主サービングセルは、活性化されたものと黙示的に見做される。然しながら、主サービングセルのインデックスは、必ずF0である必要はなく、他のインデックスとして与えられても良い。このような場合、主サービングセルのインデックスは、活性化指示子から除外される。
【0223】
一方、端末に設定された副サービングセルの個数がシステムでサポート可能な最大コンポーネントキャリアの個数より少ない場合、設定されない副サービングセルの周波数インデックスに対応する活性指示MAC制御要素2100のビットは0にセッティングされる。この場合、端末は、端末に設定されていない副サービングセルに対応するビットを無視する。
【0224】
ここではRフィールド2105が4個であると図示したが、これは例示に過ぎず、Rフィールド2105は存在しなくてもよく、4個以上または以下であってもよい。
【0225】
図22は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、端末に設定される副サービングセルの個数はシステムでサポート可能な副サービングセルの個数より少ない。ここでは、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じであるか、或いは異なるかは、特別に問題にならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素は少なくとも一つのRフィールドを含むと、仮定する。
【0226】
図22を参照すると、活性指示MAC制御要素2200は、4個のRフィールド2205及び4ビットを含む。システムでサポート可能な副サービングセルの数が4個であり、これらに対するサービングセルインデックスは{4,3,2,1}である。前記4個の副サービングセルのうち、x個が端末に設定される(x≦4)。この時、サービングセルインデックスが前記4ビットにマッピングされる順序は、前記x個の副サービングセルに対するサービングセルインデックスを基準に決定され、システムでサポート可能な前記4個の副サービングセルのサービングセルインデックスは基準ではない。
【0227】
もし、端末に設定される3個の副サービングセルのサービングセルインデックスが{4,3,1}の場合、前記4ビットのうち任意の3ビットのみが前記3個の副サービングセルの活性化/非活性化を指示し、残りの1ビットは常に0にセッティングされる。例えば、前記4ビットが「abcd」の場合、ビットaは常に0であり、残りのビットb、ビットc、ビットdは前記3個の副サービングセルのサービングセルインデックスに対応する。
図22の例ではサービングセルインデックス{4,3,1}が各々ビットb、ビットc、ビットdに順次対応する。bcd=101であるため、活性指示MAC制御要素2200は、サービングセルインデックスが{4,1}であるコンポーネントキャリアの活性化を指示し、サービングセルインデックスが{3}であるコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。これは例示に過ぎず、常に0にセッティングされるビットはb、c、dのうちいずれであっても良い。例えば、c=0にセッティングされると、前記
図19の例と同様である。
【0228】
ここではRフィールド2205が4個であると図示したが、これは例示に過ぎず、Rフィールド2205は存在しなくてもよく、4個以上または以下であってもよい。
【0229】
図23は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、端末に設定される副サービングセルの個数はシステムでサポート可能な副サービングセルの個数より少なく、サービングセルインデックスは各サービングセルの物理的中心周波数のインデックスである。
【0230】
図23を参照すると、活性指示MAC制御要素2300は、4個のRフィールド2305及び4ビットを含む。システムでサポート可能な副サービングセルの数が4個であり、これらに対する周波数インデックスは{F4,F3,F2,F1}である。前記4個の副サービングセルのうち、x個が端末に設定される(x≦4)。この時、サービングセルインデックスが前記4ビットにマッピングされる順序は、前記x個の副サービングセルに対するサービングセルインデックスを基準に決定され、システムでサポート可能な前記4個の副サービングセルのサービングセルインデックスは基準ではない。
【0231】
もし、端末に設定される3個の副サービングセルの周波数インデックスが{F4,F3,F1}の場合、前記4ビットのうち任意の3ビットのみが前記3個の副サービングセルの活性化/非活性化を指示し、残りの1ビットは常に0にセッティングされる。例えば、前記4ビットが「abcd」の場合、ビットaは常に0であり、残りのビットb、ビットc、ビットdは前記3個の副サービングセルのサービングセルインデックスに対応する。
図23の例では、サービングセルインデックスが{F4,F3,F1}が各々ビットb、ビットc、ビットdに順次対応する。bcd=101であるため、活性指示MAC制御要素2300は、サービングセルインデックスが{F4,F1}であるコンポーネントキャリアの活性化を指示し、サービングセルインデックスが{F3}であるコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。これは例示に過ぎず、常に0にセッティングされるビットはb、c、dのうちいずれであっても良い。例えば、c=0にセッティングされると、前記
図21の例と同様である。
【0232】
ここではRフィールド2305が4個であると図示したが、これは例示に過ぎず、Rフィールド2305は存在しなくてもよく、4個以上または以下であってもよい。
【0233】
図24は、本発明の他の例に係る活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、基地局は、RRCシグナリングを用いることによって、活性指示MAC制御要素の各ビットが特定順序に並べられた各サービングセルインデックスに夫々対応することを、端末に知らせる。また、端末に設定される副サービングセルの個数は、システムでサポート可能な副サービングセルの個数と同じである。ここで、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じか異なるかの別は、特に問題とならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素は少なくとも一つのRフィールドを含むと仮定する。
【0234】
図24を参照すると、活性指示MAC制御要素2400は、4個のRフィールド2405及び4ビットを含む。システムでサポート可能な副サービングセルの数は4個であり、これらに対するサービングセルインデックスは、各々、{4,3,2,1}であり、全部端末に対して設定されている。
【0235】
前記
図17乃至
図23では、基地局と端末との間にビットとサービングセルインデックス間の対応関係を別途のシグナリング無しに予め知っていると仮定した。これと違って、
図24では、システムでサポート可能な副サービングセルのサービングセルインデックスとビット位置との間のマッピング関係を指示するインデックスマッピング情報(index mapping information)を基地局が端末に送信する。端末は、前記インデックスマッピング情報を受信し、これを用いてビット位置とサービングセルインデックスとの間のマッピング関係を確定する。以後、基地局は、端末がインデックスマッピング情報を受信することを確認すると、活性化指示子を端末に送信する。前記インデックスマッピング情報は、MACメッセージ、RRCメッセージ、及び物理階層メッセージのうちいずれ一つである。
【0236】
例えば、前記4ビットが「abcd」であるとすると、ビットa、ビットb、ビットc、ビットdは、各々、4個のサービングセルインデックスに対応する。
図24のインデックスマッピング情報によると、ビットaにサービングセルインデックス{1}がマッピングされ、ビットbにサービングセルインデックス{2}がマッピングされ、ビットcにサービングセルインデックス{4}がマッピングされ、ビットdにサービングセルインデックス{3}がマッピングされる。
【0237】
端末は、インデックスマッピング情報に基づいて、各ビット位置にマッピングされるべきサービングセルインデックスを確定した後、活性化指示子を含む活性指示MAC制御要素2400に基づいて各副サービングセルの活性化/非活性化を判断する。活性指示MAC制御要素2400中のRフィールド2405を除いた残りの4ビットは、abcd=1100である。従って、活性指示MAC制御要素2400は、サービングセルインデックスが{1,2}であるコンポーネントキャリアの活性化を指示し、サービングセルインデックスが{3,4}であるコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。これによって、端末は、サービングセルインデックス{3,4}に該当するコンポーネントキャリアを受信せずに、サービングセルインデックス{1,2}に該当するコンポーネントキャリアのみを受信する。
【0238】
図25は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、基地局は、RRCシグナリングを用いることによって、活性指示MAC制御要素の各ビットが特定順序に並べられた各サービングセルインデックスに夫々対応することを、端末に知らせる。また、端末に設定される副サービングセルの個数は、システムでサポート可能な副サービングセルの個数より少ない。ここで、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じか異なるかの別は、特に問題とならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能な副サービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素は少なくとも一つのRフィールドを含むと仮定する。
【0239】
図25を参照すると、活性指示MAC制御要素2500は、4個のRフィールド2505及び4ビットを含む。システムでサポート可能な副サービングセルの数は4個であり、これらに対するサービングセルインデックスは、各々、{4,3,2,1}であり、このうち{2,4,3}である副サービングセルのみが端末に対して設定されている。
【0240】
基地局は、まず、インデックスマッピング情報を端末に送信する。前記4ビットを「abcd」とする時、システムでサポート可能な副サービングセル間のマッピングは、次のように行われる。即ち、ビットaにサービングセルインデックス{1}がマッピングされ、ビットbにサービングセルインデックス{2}がマッピングされ、ビットcにサービングセルインデックス{4}がマッピングされ、ビットdにサービングセルインデックス{3}がマッピングされる。即ち、abcd⇔{1,2,4,3}のマッピング関係が成立する。
【0241】
然しながら、サービングセルインデックス{1}である副サービングセルは、端末に設定されていないため、ビットa=0にセッティングされる。残りのbcd=100であるため、活性指示MAC制御要素2500は、サービングセルインデックス{2}である副サービングセルの活性化を指示し、サービングセルインデックス{3、4}である副サービングセルの非活性化を指示する。
【0242】
2.Case2による活性化指示子の構造
【0243】
Case2による活性化指示子は、Case1と違って、副サービングセルだけでなく、主サービングセルの活性化/非活性化の指示を明示的に含む。従って、活性指示MAC制御要素の少なくとも1ビットは、主サービングセルのサービングセルインデックスに対応し、このような点で、Case2の活性化指示子の構造はCase1と相違する。以下、サービングセルは、主サービングセルと副サービングセルの両方ともを含む用語である。また、サービングセルインデックスは、主サービングセルのサービングセルインデックス及び副サービングセルのサービングセルインデックスの双方を意味する。主サービングセルのサービングセルインデックスと周波数インデックスは、端末別または基地局別に異なるように決定されることができる。然しながら、特別な場合を除き、本明細書の全体的な説明の一貫性のために、主サービングセルのサービングセルインデックスは0であり、主サービングセルの周波数インデックスはF0であるとする。
【0244】
図26は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、システムでサポート可能なサービングセルの個数は、活性指示MAC制御要素のビット数と同じであり、サポート可能なサービングセルが8個であり、8個のサービングセルが端末内に設定されている。
【0245】
図26を参照すると、活性指示MAC制御要素2600は、8ビット長さを有する。活性指示MAC制御要素2600の各位置のビットは、各サービングセルのインデックスと1対1に対応する。ここで、サービングセルインデックスは、副サービングセル(SSC)または主サービングセルのサービングセルインデックスを、備える。主サービングセルのサービングセルインデックスが活性指示MAC制御要素2600の各ビットに明示的に対応している点で、
図17と相違する。従って、サービングセルのインデックスは、0,1,2,3,...,7として与えられる。
【0246】
活性指示MAC制御要素2600が8ビットであるため、活性化指示子は、総計1個の主サービングセルのインデックスと7個の副サービングセルのインデックスを、示すことができる。即ち、活性化指示子は、活性化/非活性化を指示することができるコンポーネントキャリアを、最大8個までカバーすることができる。
【0247】
サポート可能な全てのサービングセルが端末に設定されていると仮定する。この場合、端末には8個のサービングセルが設定される。活性指示MAC制御要素2600は「11001001」であり、各ビットは、左側から、夫々サービングセルインデックス{7,6,5,4,3,2,1,0}に対応する。ここで、前記1個の主サービングセルのインデックスは、固定値である0に設定される。また、主サービングセルは、常に活性化状態に設定される。これによって、前記主サービングセルに対する活性化指示子は、常に1に設定され得る。
【0248】
前に説明したように、主サービングセルは活性化状態にあり且つ常に活性化状態であっても良いので、本発明の実施形態は、更に、前記主サービングセルの活性化状態を指示するための指示情報(即ち、指示子)が前記活性指示MAC制御要素2600に含まれない場合を、含んでも良い。即ち、本発明の実施形態は、前記主サービングセルに対する活性化指示子無しに、予備(R)ビットで構成されている活性指示MAC制御要素2600を、さらに含む。この時、端末は、前記予備(R)ビットの値を解析しない。即ち、端末は、前記主サービングセルのインデックスが0であることを認識しているため、別途の解析なしに、前記主サービングセルの状態を常に活性化状態に維持することができる。
【0249】
従って、活性化指示子は、サービングセルインデックス{0,3,6,7}に対応するコンポーネントキャリアが活性化されることを指示し、サービングセルインデックス{1,2,4,5}に該当するコンポーネントキャリアが非活性化されることを指示する。活性指示MAC制御要素2600の各ビット位置に対応するサービングセルインデックスの順序は例示に過ぎず、必ず
図26のような順序に配置される必要はなく、他の順序に配置されても良い。ただし、別途のシグナリングがない場合、端末と基地局は、各サービングセルインデックスが活性指示MAC制御要素2600の各ビットにどのような順序で対応するかを、互いに了解していなければならない。
【0250】
図27は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、システムでサポート可能なサービングセルの個数は活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数と同じであり、端末にはサポート可能なサービングセルのうち一部のみが設定されている。
【0251】
図27を参照すると、活性指示MAC制御要素2700の各ビットには、全てのサービングセルインデックス{0,1,2,3,4,5,6,7}が、順次マッピングされる。端末に設定されないサービングセルのサービングセルインデックスは、{1,2,4}である。従って、{1,2,4}に対応するビットは、常に0にセッティングされる。次に、端末に設定されたサービングセルのサービングセルインデックスは、{0,3,5,6,7}である。MAC制御要素2700は「01000001」であるため、サービングセルインデックス{0,6}であるサービングセルが活性化されることを指示し、サービングセルインデックス{3,5,7}であるサービングセルが非活性化されることを指示する。端末は、端末に設定されていないサービングセルのインデックスに対応するビットは無視する。
【0252】
また、端末は、前記主サービングセルに対応して予備(R)ビットで設定されている活性指示MAC制御要素2600を確認し、前記予備(R)ビットに対して別途の解析なしに、前記主サービングセルの状態を常に活性化状態に維持することもできる。
【0253】
図26及び
図27は、システムでサポート可能なサービングセルの全個数が活性指示MAC制御要素の総ビット数と同じである場合を示す。然しながら、サポート可能なサービングセルの全体個数が活性指示MAC制御要素の総ビット数より少ない時には、活性指示MAC制御要素の残るビットをどのように活用するかを決定しなければならない。これは
図28以下で説明する。
【0254】
図28は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、システムでサポート可能なサービングセルの個数が活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数より少ない場合である。
【0255】
図28を参照すると、活性指示MAC制御要素2800は、少なくとも一つのRフィールド2805を含む。システムでサポート可能なサービングセルの個数がkであり、活性指示MAC制御要素2800のビット数がmの場合、活性指示MAC制御要素2800における残りのm−k個のビットは、他の用途(例えば、アップリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクコンポーネントキャリアとは独立的に活性化/非活性化する用途)の為にRフィールド2805として残される。例えば、m=8、k=5である場合には、3ビット(即ち、8−5)はサービングセルインデックスとして利用されないため、これらビットはRフィールド2805として構成される。
【0256】
従って、活性指示MAC制御要素2800は、「RRR11001」のように表現され、Rフィールド2805を除いた残りの5ビット(即ち、「11001」)は、システムでサポート可能なサービングセルのサービングセルインデックスに、{4,3,2,1,0}の順で各々対応する。即ち、前記5ビットにサービングセルインデックスがマッピングされる順序は、システムでサポート可能なサービングセルのサービングセルインデックスを基準に決定される。
【0257】
前記5ビットが指示する情報は、端末に設定されるサービングセルの個数に応じて、次のように変化する。前記5ビットが「abcde」とすると、ビットa、ビットb、ビットc、ビットd、ビットeにはサービングセルインデックス{4,3,2,1,0}が、順次対応する。
【0258】
一例として、システムでサポート可能な全てのサービングセルが端末内で構成されているものと、仮定する。前記5ビットが「11001」であるため(a=b=e=1、c=d=0)、これは、サービングセルインデックス{0,3,4}に該当するコンポーネントキャリアのみが活性化され、残りのサービングセルインデックス{1,2}に該当するコンポーネントキャリアは非活性化されることを指示する。ここで、サービングセルインデックス0は、主サービングセルのサービングセルインデックスである。
【0259】
他の例として、システムでサポート可能なサービングセルのうち、サービングセルインデックスが{4,3,1,0}であるサービングセルのみが端末内で構成されているものと、仮定する。即ち、サービングセルインデックスが{2}であるサービングセルは、端末に設定されない。この時、前記5ビットのうちサービングセルインデックス{2}に対応するビット、即ち、ビットcは、「ab0de」のように、常に0にセッティングされる。この場合、端末は、端末に設定されていないサービングセルに対応するビットcは無視する。また、前記5ビットが「11001」であるため(a=b=e=1、c=d=0)、これは、サービングセルインデックスが{0,3,4}であるコンポーネントキャリアが活性化されることを指示し、サービングセルインデックス{1}に対応するコンポーネントキャリアは非活性化されることを指示する。
【0260】
図29は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、サービングセルインデックスは、各サービングセル(またはコンポーネントキャリア)の物理的中心周波数のインデックスである。また、システムでサポート可能なサービングセルの個数は、活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数と同じである。
【0261】
図29を参照すると、活性化指示子を構成する活性指示MAC制御要素2900は、8ビット長さを有する。活性指示MAC制御要素2900の各ビットは、サービングセルの周波数インデックスFiと1対1に対応する。例えば、サービングセルの周波数インデックス1及び4は、各々、活性指示MAC制御要素2900の8番目のビットと4番目のビットに各々対応する。ここで、Fiは、サービングセル(またはコンポーネントキャリア)の中心周波数iに対するインデックスである。例えば、F0は90MHz、F1は100MHz、F2は120MHz、F3は140MHzを示す周波数インデックスである。これは例示に過ぎず、必ず周波数インデックスが増加する順に実際周波数大きさが増加するものではなく、周波数の大きさが減少しても良いし、ランダムに定義されても良い。
【0262】
活性指示MAC制御要素2900は、最大8個のサービングセルについて、活性化/非活性化を指示することができる。主サービングセルの周波数インデックスをF0とすると、残りの副サービングセルの周波数インデックスにはF1からF7までが与えられる。従って、
図29のように、周波数インデックスF0からF7は、活性指示MAC制御要素2900の8番目のビットから1番目のビットまで、順次各々マッピングされる。
【0263】
システムでサポート可能なサービングセルの周波数インデックスは{F0,F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7}であり、これらが全部端末に設定されており、このうち、活性化されたサービングセルの周波数インデックスは{F0,F3,F6,F7}である。従って、活性指示MAC制御要素2900は、「11001001」で表現される。
【0264】
ただし、これは例示に過ぎず、周波数インデックスF0からF7は、活性指示MAC制御要素2900の1番目のビットから8番目のビットまで順次各々マッピングされても良く、ランダムにマッピングされても良い。
【0265】
図30は、本発明の他の例に係る活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、サービングセルインデックスは、各サービングセルの物理的中心周波数のインデックスである。また、システムでサポート可能なサービングセルの個数は、活性化指示子を構成するMAC制御要素のビット数より少ない。
【0266】
図30を参照すると、活性指示MAC制御要素3000は、少なくとも一つのRフィールド3005を含む。端末に設定されたサービングセルの個数がkであり、活性指示MAC制御要素3000のビット数がmの場合、活性指示MAC制御要素3000内の残りのビット数に対応する長さを有する(m−k)ビットは、他の用途(例えば、アップリンクコンポーネントキャリアをダウンリンクコンポーネントキャリアとは独立的に活性化/非活性化する用途)のために残される。例えば、活性指示MAC制御要素3000のビット数が8であり、システムでサポート可能な最大サービングセルの個数が5であるならば、3ビット(即ち、8−5)がサービングセルの周波数インデックスとして使われないため、これらビットは、Rフィールド3005として構成される。
【0267】
従って、活性指示MAC制御要素3000は、「RRR11001」のように表現され、Rフィールド3005以外の残りの5ビットが、各々、システムでサポート可能なサービングセルの周波数インデックス{F4,F3,F2,F1,F0}に対応する。前記残りの5ビットが「11001」であるため、周波数インデックス{F4,F3,F0}に該当するコンポーネントキャリアのみが活性化され、残りの周波数インデックス{F2,F1}に該当するコンポーネントキャリアが非活性化されることを指示する。
【0268】
一方、端末に設定されたサービングセルの個数がシステムでサポート可能なコンポーネントキャリアの最大個数より少ない場合、設定されないサービングセルの周波数インデックスに対応する活性指示MAC制御要素3000のビットは0にセッティングされる。この場合、端末は、端末に設定されていないサービングセルに対応するビットは無視する。
【0269】
ここではRフィールド3005が3個であると記述したが、これは例示に過ぎず、Rフィールド3005は存在しなくてもよく、3個以上または以下であってもよい。
【0270】
図31は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、端末に設定されるサービングセルの個数は、システムでサポート可能なサービングセルの個数より少ない。ここで、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じであるか異なるかは特に問題とならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素が少なくとも一つのRフィールドを含むと仮定する。
【0271】
図31を参照すると、活性指示MAC制御要素3100は、3個のRフィールド3105及び5ビットを含む。システムでサポート可能なサービングセルの数が5個であり、これらに対するサービングセルインデックスは{4,3,2,1,0}である。前記5個のサービングセルのうち、x個のセルが、端末に設定される(x≦5)。この時、前記5ビットにサービングセルインデックスがマッピングされる順序は、前記x個のサービングセルに対するサービングセルインデックスを基準に決定され、システムでサポート可能な前記5個のサービングセルのサービングセルインデックスが基準ではない。
【0272】
もし、端末に設定される3個のサービングセルのサービングセルインデックスが{3,1,0}である場合、前記5ビットのうち任意の3ビットのみが前記3個のサービングセルの活性化/非活性化を指示し、残りの2ビットは常に0にセッティングされる。例えば、前記5ビットが「abcde」である場合、ビットa、ビットbは常に0であり、残りのビットc、ビットd、及びビットeは、前記3個のサービングセルのサービングセルインデックスに対応する。
図31の例ではサービングセルインデックス{3,1,0}が各々ビットc、ビットd、及びビットeに順次対応する。cde=101であるため、活性指示MAC制御要素3100は、サービングセルインデックスが{3,0}であるコンポーネントキャリアの活性化を指示し、サービングセルインデックスが{1}であるコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。これは例示に過ぎず、常に0にセッティングされるビットは、a、b、c、d、eのうちいずれであっても良い。
【0273】
ここではRフィールド3105が3個であると記述されたが、これは例示に過ぎず、Rフィールド3105は存在しなくてもよく、3個以上または以下であってもよい。
【0274】
図32は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、端末に設定されるサービングセルの個数がシステムでサポート可能なサービングセルの個数より少なく、サービングセルインデックスが各サービングセルの物理的中心周波数のインデックスである場合である。
【0275】
図32を参照すると、活性指示MAC制御要素3200は、3個のRフィールド3205及び5ビットを含む。システムでサポート可能なサービングセルの数が5個であり、これらに対する周波数インデックスは{F4,F3,F2,F1,F0}である。前記5個のサービングセルのうち、x個のセルが端末に設定される(x≦5)。この時、前記5ビットにサービングセルインデックスがマッピングされる順序は、前記x個のサービングセルに対するサービングセルインデックスを基準に決定され、システムでサポート可能な前記5個のサービングセルのサービングセルインデックスが基準ではない。
【0276】
もし、端末に設定される3個のサービングセルの周波数インデックスが{F3,F1,F0}である場合、前記5ビットのうち任意の3ビットのみが前記3個のサービングセルの活性化/非活性化を指示し、残りの2ビットは常に0にセッティングされる。例えば、前記5ビットが「abcde」である場合、ビットaとビットbは常に0であり、残りのビットc、ビットd、及びビットeは、前記3個のサービングセルのサービングセルインデックスに対応する。
図32の例では、周波数インデックス{F3,F1,F0}は、各々、ビットc、ビットd、ビットeに順次対応する。cde=101であるため、活性指示MAC制御要素3200は、周波数インデックスが{F3,F0}に対応したコンポーネントキャリアの活性化を指示し、周波数インデックス{F1}に対応したコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。勿論、これは例示に過ぎず、常に0にセッティングされるビットは、a、b、c、d、eのうちいずれであっても良い。
【0277】
ここではRフィールド3205の個数が3個であると記述したが、これは例示に過ぎず、Rフィールド3205は存在しなくてもよく、3個以上または以下であってもよい。
【0278】
図33は、本発明の他の実施形態による活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。ここで、基地局は、RRCシグナリングを用いることによって、活性指示MAC制御要素の各ビットが特定順序に並べられたサービングセルインデックスに夫々対応することを、端末に知らせる。また、端末に設定されるサービングセルの個数は、システムでサポート可能なサービングセルの個数と同じである。ここで、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じか異なるかの別は、特に問題とならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素は少なくとも一つのRフィールドを含むと仮定する。
【0279】
図33を参照すると、活性指示MAC制御要素3300は、3個のRフィールド3305及び5ビットを含む。システムでサポート可能なサービングセルの数が5個であり、これらに対するサービングセルインデックスは、各々、{0,1,2,3,4}であり、全部端末に対して設定されている。
【0280】
前記
図26乃至
図32では、ビットとサービングセルインデックスとの間の対応関係が、別途のシグナリング無しに、基地局と端末との間で予め了解されていると、仮定した。これと違って、
図33では、端末はシステムでサポート可能なサービングセルのサービングセルインデックスとビット位置との間のマッピング関係を指示するインデックスマッピング情報(index mapping information)を用いて、各ビット位置とサービングセルインデックスをマッピングする。
【0281】
例えば、前記5ビットが「abcde」であるとすると、ビットa、ビットb、ビットc、ビットd、ビットeは、各々、5個のサービングセルインデックスに対応する。
図33のインデックスマッピング情報によると、ビットaにサービングセルインデックス{1}がマッピングされ、ビットbにサービングセルインデックス{2}がマッピングされ、ビットcにサービングセルインデックス{0}がマッピングされ、ビットdにサービングセルインデックス{4}がマッピングされ、ビットeにサービングセルインデックス{3}がマッピングされる。
【0282】
端末は、インデックスマッピング情報に基づいて各ビット位置にマッピングされるサービングセルインデックスを確定した後、活性化指示子を構成する活性指示MAC制御要素3300に基づいて、各サービングセルの活性化/非活性化を判断する。活性指示MAC制御要素3300中のRフィールド3305以外の残りの5ビットが、abcde=10101である。従って、活性指示MAC制御要素3300は、サービングセルインデックスが{1,0,3}であるコンポーネントキャリアの活性化を指示し、サービングセルインデックスが{2,4}であるコンポーネントキャリアの非活性化を指示する。これによって、端末は、サービングセルインデックス{2,4}に該当するコンポーネントキャリアを受信せずに、サービングセルインデックス{1,0,3}に該当するコンポーネントキャリアのみを受信する。
【0283】
図34は、本発明の他の例に係る活性化指示子を構成するMAC制御要素を示す。これは、基地局がRRCシグナリングを用いて活性指示MAC制御要素の各ビットが特定順序に行われるサービングセルインデックスに各々対応することを端末に知らせる場合である。また、これは、端末に設定されるサービングセルの個数がシステムでサポート可能なサービングセルの個数より少ない場合である。ここで、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素のビット数と同じか異なるかの別は、特に問題とならない。ただし、説明の便宜のために、サポート可能なサービングセルの個数が活性指示MAC制御要素の全体ビット数より少なく、活性指示MAC制御要素は少なくとも一つのRフィールドを含むと、仮定する。
【0284】
図34を参照すると、活性指示MAC制御要素3400は、3個のRフィールド3405及び5ビットを含む。システムでサポート可能なサービングセルの数は5個であり、これらに対するサービングセルインデックスは、各々、{0,1,2,3,4}であり、このうち{0,3,4}であるサービングセルのみが端末に対して設定されている。
【0285】
基地局は、まず、インデックスマッピング情報を端末に送信する。前記5ビットをabcdeとする時、システムでサポート可能なサービングセル間のマッピングは、次のように行われ得る。即ち、ビットaにサービングセルインデックス{1}がマッピングされ、ビットbにサービングセルインデックス{2}がマッピングされ、ビットcにサービングセルインデックス{0}がマッピングされ、ビットdにサービングセルインデックス{4}がマッピングされ、ビットeにサービングセルインデックス{3}がマッピングされる。即ち、abcde⇔{1,2,0,4,3}のマッピング関係が成立する。
【0286】
然しながら、サービングセルインデックス{1,2}であるサービングセルは、端末に設定されていないため、ビットa=ビットb=0にセッティングされる。残りのcde=101であるため、活性指示MAC制御要素3400は、サービングセルインデックス{0,3}であるサービングセルの活性化を指示し、サービングセルインデックス{4}である副サービングセルの非活性化を指示する。
【0287】
図35は、本発明の一例に係る活性化指示子の送信方法を示すフローチャートである。
【0288】
図35を参照すると、基地局は、インデックスマッピング情報を端末に送信する(S3500)。インデックスマッピング情報は、システムでサポート可能な副サービングセルのサービングセルインデックスとビット位置との間のマッピング関係を指示する情報である。端末は、インデックスマッピング情報に基づいて以後に受信する活性指示MAC制御要素の各ビットを、サービングセルインデックスと対応させることができる。端末は、前記インデックスマッピング情報を成功的に受信し、前記インデックスマッピング情報に基づいて活性指示MAC制御要素の各ビットをサービングセルインデックスと対応させると、マッピング確認情報(mapping confirmation information)を基地局に送信する(S3505)。
【0289】
前記インデックスマッピング情報と前記マッピング確認情報は、MACメッセージ、RRCメッセージ、及び物理階層メッセージのうち、いずれか一つである。
【0290】
基地局は、活性化指示子を端末に送信する(S3510)。活性化指示子は、前記
図16乃至
図34で説明された実施例による構造を有することができ、その他、類似の多様な形態に変形が可能である。
【0291】
図面には示されていないが、端末は、前記活性化指示子を用いて特定サービングセルインデックスに対する特定コンポーネントキャリアを活性化させたり(または受信したり)、或いは非活性化させる(または受信しない)こともある。
【0292】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能である。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【0293】
本発明の保護範囲は、特許請求の範囲により解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されなければならない。