(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5788493
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年9月30日
(54)【発明の名称】遅延した自動再送要求(ARQ)の肯定応答
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20150910BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20150910BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/04 131
【請求項の数】41
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2013-503929(P2013-503929)
(86)(22)【出願日】2011年4月6日
(65)【公表番号】特表2013-524690(P2013-524690A)
(43)【公表日】2013年6月17日
(86)【国際出願番号】US2011031461
(87)【国際公開番号】WO2011127203
(87)【国際公開日】20111013
【審査請求日】2012年12月25日
(31)【優先権主張番号】13/009,713
(32)【優先日】2011年1月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/321,496
(32)【優先日】2010年4月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘
(74)【代理人】
【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100095441
【弁理士】
【氏名又は名称】白根 俊郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100119976
【弁理士】
【氏名又は名称】幸長 保次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(74)【代理人】
【識別番号】100134290
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 将訓
(72)【発明者】
【氏名】グプタ、ビクラム
(72)【発明者】
【氏名】アッター、ラシッド・アーメッド・アクバー
(72)【発明者】
【氏名】ジュ、ユ−チュン
(72)【発明者】
【氏名】パトワードハン、ラビンドラ・マノハー
【審査官】
金子 秀彦
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/105611(WO,A1)
【文献】
特表2011−512775(JP,A)
【文献】
特開平09−116597(JP,A)
【文献】
特表2006−510261(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/157417(WO,A1)
【文献】
国際公開第2009/108020(WO,A2)
【文献】
特開2005−286432(JP,A)
【文献】
特開2006−246027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信方法であって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機デバイスから受信機デバイスへ先のフレームを送信することと、
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの間に、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを前記送信機デバイスで判断することと、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しなかったと前記送信機デバイスが判断した場合、前記送信機デバイスから前記受信機デバイスに後のフレームを送信することと、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記後のフレームの間に前記送信機デバイスで判断することと、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したと前記送信機デバイスが前記後のフレーム間に判断した場合、前記先のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら前記先のフレームの再送をスケジューリングすることと
を備えるワイヤレス通信方法。
【請求項2】
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機デバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記送信機デバイスでの判断に応じて前記先のフレームの再送をキャンセルすることと、
前記受信機デバイスが、前記先のフレームを正常に受信していないという前記送信機デバイスでの判断に応じて前記先のフレームの前記再送をスケジューリングすることと
をさらに備える請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項3】
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機デバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記送信機デバイスでの判断に応じて前記先のフレームの再送を防ぐこと、
をさらに備える請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項4】
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機デバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記送信機デバイスでの前記判断に応じて、前記受信機デバイスが正常に前記先のフレームを受信したことを前記送信機デバイスの上位レイヤにシグナリングすること、をさらに備える請求項3に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項5】
ARQを使用して前記送信機デバイスから前記受信機デバイスへ後のフレームを送信することと、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機デバイスによる受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であり、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信の肯定応答が前記後のフレームの受信に対応する特定の肯定応答位置において指し示される請求項4に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項6】
ARQを使用して前記送信機デバイスから前記受信機デバイスへ後のフレームを送信すること、
をさらに備え、
前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続く請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項7】
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機デバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記送信機デバイスでの前記判断に応じて、前記受信機デバイスが正常に前記先のフレームを受信したことを前記送信機デバイスの無線リンクプロトコル(RLP)レイヤにシグナリングすること
をさらに備える請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項8】
ARQを使用して前記送信機デバイスから前記受信機デバイスへ前記後のフレームを送信することと、
肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示すARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスクと、
前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクと
を含み、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならない請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項9】
ARQを使用して前記送信機デバイスから前記受信機デバイスへ前記後のフレームを送信すること
をさらに備え、
前記先のフレームと前記後のフレームの少なくとも1つが音声情報もしくは映像情報を含む請求項1に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項10】
前記受信機デバイスは移動局であり、前記移動局は前記音声情報もしくは映像情報をレンダリングする請求項9に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項11】
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスへ送信するように構成された送信機と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機と、
前記送信機及び前記受信機に結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサが、
前記送信機に、自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信させるように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの間に、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しなかった場合、前記送信機から前記ワイヤレスデバイスに後のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記後のフレームの間に、判断するように、
前記後のフレームの間に、前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたものと前記先のフレームを肯定応答した場合、前記先のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら前記先のフレームの再送をスケジューリングするように
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記プロセッサでの判断に応じて前記先のフレームの再送を防ぐように、
前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームを正常に受信していないという判断に応じて、前記先のフレームの前記再送をスケジューリングするように
さらに構成された請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項13】
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記判断に応じて、前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームを正常に受信したことを上位レイヤにシグナリングするようにさらに構成された請求項12に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記送信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信させるように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
をさらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であり、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信の前記ワイヤレスデバイスによる肯定応答が前記後のフレームの受信に対応する特定の肯定応答位置において指し示される請求項13に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記送信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信させるようにさらに構成され、前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続く請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したという前記判断に応じて、前記ワイヤレスデバイスが正常に前記先のフレームを受信したことを無線リンクプロトコル(RLP)レイヤにシグナリングするようにさらに構成された請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
それぞれのフレームは16個のスロットを備える請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
前記プロセッサが、
前記送信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信させるように、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスクと、
前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクと
を含み、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならない請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項19】
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つが音声情報もしくは映像情報を含む請求項11に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項20】
前記プロセッサが前記音声情報もしくは前記映像情報のレンダリングを開始するようにさらに構成される請求項19に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項21】
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機デバイスから送信された先のフレームを受信機デバイスによって受信することと、
前記先のフレームが正常に受信されたかどうかを、現在のフレームの間に、前記受信機デバイスで判断することと、
前記受信機デバイスが前記先のフレームの適切な受信を肯定応答する現在のフレームの許容された期間のセットに基づいて、前記受信機デバイスが、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することが許可されるかどうかを、前記現在のフレームの間に前記受信機デバイスで判断することと、
前記受信機デバイスが前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可された場合、前記現在のフレームの間に、前記受信機デバイスから前記送信機デバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信することと
前記受信機デバイスが前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されない場合、後のフレームの間に、前記受信機デバイスから前記送信機デバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信することと
を備えるワイヤレス通信方法。
【請求項22】
ARQを使用して前記送信機デバイスから送信された後のフレームを受信することと、
ARQ肯定応答パラメータを前記送信機デバイスとネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機デバイスによる受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機デバイスによる受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機デバイスによる受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であり、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の前記受信機デバイスによる正常な受信の肯定応答が、前記後のフレームの受信に対応する特定の肯定応答位置において指し示される請求項21に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項23】
ARQを使用して前記送信機デバイスから送信された前記後のフレームを受信すること
をさらに備え、
前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続く請求項21に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項24】
それぞれのフレームは16個のスロットを備える請求項21に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項25】
ARQを使用して前記送信機デバイスから送信された前記後のフレームを受信することと、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスクと、
前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクと
を含み、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならない請求項21に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項26】
ARQを使用して送信された前記後のフレームを受信することをさらに備え、
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つが音声情報もしくは映像情報を含む請求項21に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項27】
前記音声情報もしくは映像情報を前記受信機デバイスによってレンダリングすることをさらに備え、前記受信機デバイスは移動局であり、前記送信機デバイスはトランシーバ基地局である請求項26に記載のワイヤレス通信方法。
【請求項28】
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するように構成された送信機と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機と、
前記送信機及び前記受信機に結合されたプロセッサと
を備え、
前記プロセッサが、
前記受信機に、自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを受信させるように、
前記先のフレームが正常に受信されたかどうかを、現在のフレームの間に判断するように、
前記送信機が前記先のフレームの適切な受信を肯定応答する現在のフレームの許容された期間のセットに基づいて、前記送信機が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されるかどうかを前記現在のフレームの間に判断するように、
前記送信機が前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可された場合、前記現在のフレームの間に、前記送信機に、前記ワイヤレスデバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信させるように、
前記送信機が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されない場合、前記送信機に、前記後のフレームの間に、前記送信機から前記ワイヤレスデバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信させるように
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項29】
前記プロセッサは、
前記受信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された前記後のフレームを受信させるように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であり、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信の肯定応答が、前記後のフレームの受信に対応する特定の肯定応答位置において指し示される請求項28に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項30】
前記プロセッサは、前記受信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された前記後のフレームを受信することを可能にさせるようにさらに構成され、前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続く請求項28に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項31】
それぞれのフレームは16個のスロットを備える請求項28に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項32】
前記受信機、前記プロセッサが、
前記受信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された前記後のフレームを受信させるように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスクと、
前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクと
を含み、
前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならない請求項28に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項33】
前記プロセッサが、前記受信機に、ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された前記後のフレームを受信させるようにさらに構成され、
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つが音声情報もしくは映像情報を含む請求項28に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記音声情報もしくは映像情報をレンダリングするようにさらに構成され、前記プロセッサは移動局に含まれ、前記ワイヤレスデバイスはトランシーバ基地局である、請求項33に記載のワイヤレス通信装置。
【請求項35】
プログラムであって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機デバイスから受信機デバイスへ先のフレームを送信する手順と、
前記受信機デバイスが、前記先のフレームの間に、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記送信機デバイスで判断する手順と、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しなかったと前記送信機デバイスが判断した場合、前記送信機デバイスから前記受信機デバイスに後のフレームを送信する手順と、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記後のフレームの間に前記送信機デバイスで判断する手順と、
前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したと前記送信機デバイスが前記後のフレーム間に判断した場合、前記先のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら前記先のフレームの再送をスケジューリングする手順と
をコンピュータに行わせるプログラム。
【請求項36】
プログラムであって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機デバイスから送信された先のフレームを受信機デバイスによって受信することと、
前記先のフレームが正常に受信されたかどうかを、現在のフレームの間に、前記受信機デバイスで判断する手順と、
前記受信機デバイスが前記先のフレームの適切な受信を肯定応答する現在のフレームの許容された期間のセットに基づいて、前記受信機デバイスが、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することが許可されるかどうかを、前記現在のフレームの間に前記受信機デバイスで判断する手順と、
前記受信機デバイスが、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可された場合、前記現在のフレームの間に、前記受信機デバイスから前記送信機デバイスへ前記先のフレームの肯定応答を送信する手順と、
前記受信機デバイスが前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されない場合、後のフレームの間に、前記受信機デバイスから前記送信機デバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信する手順と
をコンピュータに行わせるプログラム。
【請求項37】
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するための手段と、
送信するための前記手段及び受信するための前記手段に結合された処理するための手段と
を備え、
受信するための前記手段、送信するための前記手段、及び処理するための前記手段は、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの間に、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しなかった場合、前記ワイヤレスデバイスに後のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記後のフレームの間に判断するように、
前記後のフレームの間に、前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答した場合、前記先のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら前記先のフレームの再送をスケジューリングするように
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項38】
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するための手段と、
送信するための前記手段及び受信するための前記手段に結合された処理するための手段と
を備え、
処理するための前記手段が、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを受信するように、
前記先のフレームが、正常に受信されたかどうかを、現在のフレームの間に判断するように、
前記先のフレームの適切な受信を肯定応答する現在のフレームの許容された期間のセットに基づいて、送信するための前記手段が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することが許可されるかどうかを、前記現在のフレームの間に判断するように、
送信するための前記手段が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可された場合、前記現在のフレームの間に、送信するための前記手段を介して前記先のフレームの肯定応答を送信するように、
送信するための前記手段が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されない場合、前記後のフレームの間に、送信するための前記手段から前記先のフレームの肯定応答を送信するように
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項39】
ワイヤレス通信装置であって、
送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサが、
自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記先のフレームの間に判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しなかった場合、前記ワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したかどうかを、前記後のフレームの間に判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答したと、前記後のフレームの間に前記ワイヤレス通信装置が判断した場合、前記先のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら前記先のフレームの再送をスケジューリングするように
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項40】
ワイヤレス通信装置であって、
送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサが、
自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを受信するように、
前記先のフレームが、正常に受信されたかどうかを、現在のフレームの間に判断するように、
前記送信機が前記先のフレームの適切な受信を肯定応答する現在のフレームの許容された期間のセットに基づいて、前記送信機が、前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを許可されるかどうかを、前記現在のフレームの間に判断するように、
前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを前記送信機が許可された場合、前記現在のフレームの間に、前記ワイヤレスデバイスへ前記先のフレームの肯定応答を送信するように、
前記現在のフレームの間に前記先のフレームの肯定応答を送信することを前記送信機が許可されない場合、前記後のフレームの間に、前記ワイヤレスデバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信することと
構成されるワイヤレス通信装置。
【請求項41】
ワイヤレス通信方法であって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機デバイスから受信機デバイスへ第1のフレーム及び第2のフレームを送信することと、前記第2のフレームは時間において前記第1のフレームに直ちに続き、
前記受信機デバイスが前記第1のフレームの時間において最後のスロット以外の前記第1のフレームの全てのスロットから前記第1のフレームを復号することができないことに応じて、及び前記受信機デバイスが前記第1のフレームの前記時間において前記最後のスロットを受信した結果として前記第1のフレームを肯定応答することに応じて、前記第2のフレームの間に、前記第2のフレームのスロットの前記受信機デバイスによる受信の間、前記第1のフレームの再送を防ぐことと、
前記第1のフレームの前記最後のスロットの前記受信機デバイスによる受信の後に、前記受信機デバイスが、正常に受信されたと前記第1のフレームを肯定応答した場合、前記第1のフレームの再送なく進み、そうでない場合、まだスケジューリングされていないなら、第2のフレームの間に、前記第1のフレームの再送をスケジューリングすることと、
を備えるワイヤレス通信方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
本出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる、2010年4月6日に出願され、DELAYED AUTOMATIC REPEAT REQUEST(ARQ)ACKNOWLEDGMENTという名称の米国特許仮出願第61/321、469号の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本
開示は自動再送要求(ARQ)の方法を使用する通信に関連する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、パケットデータなどのような、様々なタイプの通信を提供するために広く展開されている。これらのシステムは符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、もしくは他の多元接続技法に基づき得る。そのようなシステムは第3世代パートナーシッププロジェクト2(3gpp2、もしくは「cdma2000」)、第3世代パートナーシップ(3gpp、もしくは「W−CDMA」)、もしくはロングタームエボリューション(LTE)のような標準規格に一致し得る。そのような通信システムの設計において、利用可能なリソースが与えられたときに、システムが確実にサポートできるユーザの数、もしくは容量を最大化することが望ましい。
【0004】
cdma20001xシステムにおいて、補助チャネル(Supplemental Channel)は通常、5から20パーセントの間のフレームエラーレート(FER)で動作される。高いエラーレートはカバレッジ及び/もしくはシステム容量を増加させるために有益である。比較的高いFERを補うために、複数のラウンドの再送が無線リンクプロトコルで使用され得る。再送のそれぞれのラウンドは、順に複数の再送を含み得る。そのようなシステム構成はトランスポートレイヤでのより大きな平均レイテンシ(latency)に繋がり、そしてそれは劣ったアプリケーションレイヤパフォーマンスになり得る。さらには搬送時間(delivery time)における相違(variance)は、TCPのタイムアウトを引き起こし得、TCPウィンドウ量のデータの無線上での再送に繋がる。
【0005】
本特許出願の装置、方法、及び製造品は従来技術の制限を克服すること、及び受信したフレームの改良された自動再送要求(ARQ)の肯定応答(acknowledgement)を提供することを対象としている。
【発明の概要】
【0006】
説明される特徴は概して、ARQを使用する送信されたフレームの遅延した肯定応答のための、1つまたは複数の改良されたシステム、方法、装置及び/もしくは機械読み取り可能で非トランジトリな記憶手段に関する。
【0007】
本明細書で開示される選択された例は誤って受信したフレームの再送のために、cdma20001x通信システムの肯定応答チャネルが使用される装置、方法、及び/もしくは製造品を説明する。例としてシステムの受信機は、フレームが同じフレームの最後の(例えば、15番目の)パイロット制御グループ(PCG)の受信に続いて復号されるとき、そのフレームのための肯定応答を送信するように構成される。送信機は、後のフレームにおいて先のフレームの肯定応答を受信するように構成され、ならびに、(1)先のフレームの再送のスケジューリングを途中停止し、(2)先のフレームのいずれの以前にスケジューリングされた再送も途中停止し、ならびに/あるいは(3)先のフレームが受信機で受信され、正常に復号されたことを上位の通信レイヤにシグナリングするように構成される。送信機はまた、後のフレームの予め決められた部分の間に受信機からの先のフレームの肯定応答を受信しないことに応じてのみ先のフレームの再送をスケジューリングするように構成され得る。後のフレームは先のフレームに直ちに続き得る。例えば、接続セットアップネゴシエーションの間システムは、受信機が後のフレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容された期間を定義する、ack_mask1、及び受信機が先のフレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容された期間を定義する、ack_mask2の値を決定することができる。2つのマスクの値は重複しない許容された期間を提供し、よって受信機は、後のフレーム内で(受信の間に)(1)先のフレームの正常な復号、及び(2)後のフレームの正常な復号を肯定応答し得る。従って、遅延したARQのメカニズムは、cdma20001xシステムのアップリンク上及びダウンリンク上の両方もしくはどちらかで提供され得る。
【0008】
遅延したARQのメカニズムはcdma20001x補助チャネルがリンクレイヤでより小さなパフォーマンスの劣化を伴うより高いFERで動作することを許容し得る。より高いFER動作は、システム容量及びカバレッジの増幅、無線リンクプロトコル(RLP)及び伝送制御プロトコル(TCP)のようなより高位のレイヤでの不必要な再送の減少、及びエアインタフェース及びシステムの効率の全体的な増加を提供し得る。
【0009】
ある実施例において、ワイヤレス通信方法は以下のようなステップを含む。
【0010】
(1)自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機への先のフレームを送信すること、(2)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に、受信機が正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを送信機で判断すること、(3)先のフレームの最後のスロットの受信の前に受信機により正常に受信されたとの先のフレームの肯定応答がないことに応じて、先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の結果として受信機が、正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを送信機で判断すること。
【0011】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置はデータをワイヤレスデバイスに送信するように構成された送信機、データをワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機、及び送信機及び受信機に結合されたプロセッサを含む。受信機、送信機、及びプロセッサは以下のステップを実行するように構成されている。(1)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信すること、(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の前に、ワイヤレスデバイスが正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断すること、(3)先のフレームの最後のスロットの受信の前にワイヤレスデバイスにより正常に受信されたとの先のフレームの肯定応答がないことに応じて、先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の結果としてワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること。
【0012】
ある実施例において、ワイヤレス通信方法は以下のステップを含む。(i)自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から送信された先のフレームを受信機によって受信すること、(ii)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に先のフレームが正常に受信されたかどうかを受信機で判断すること、(iii)受信機が(1)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の結果として先のフレームを正常に受信すること、に応じて、受信機から送信機へ先のフレームの肯定応答を送信すること。
【0013】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置はデータをワイヤレスデバイスに送信するように構成された送信機、データをワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機、及び送信機及び受信機に結合されたプロセッサを含む。受信機、送信機、及びプロセッサは以下のステップを実行するように構成されている。(i)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレスデバイスから送信された先のフレームをワイヤレス通信装置によって受信すること、(ii)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームが正常に受信されたかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること、(iii)ワイヤレス通信装置が(1)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の結果として先のフレームを正常に受信すること、に応じて、ワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームの肯定応答を送信すること。
【0014】
ある実施例において、製造品は機械実行可能コードを格納する少なくとも1つの機械読み取り可能メモリを含む。機械実行可能コードは以下のステップを実行するための命令を有する。(1)自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ先のフレームを送信すること、(2)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に、受信機が正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを送信機で判断すること、(3)先のフレームの最後のスロットの受信の前に受信機により正常に受信されたとの先のフレームの肯定応答がないことに応じて、先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の結果として受信機が、正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを送信機で判断すること。
【0015】
ある実施例において、製造品は機械実行可能コードを格納する少なくとも1つの機械読み取り可能メモリを含む。機械実行可能コードは以下のステップを実行するための命令を含む。(i)自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から送信された先のフレームを受信機によって受信すること、(ii)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に先のフレームが正常に受信されたかどうかを受信機で判断すること、(iii)受信機が(1)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の前に先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)先のフレームの最後のスロットの受信機による受信の結果として先のフレームを正常に受信すること、に応じて、受信機から送信機へ先のフレームの肯定応答を送信すること。
【0016】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置はデータをワイヤレスデバイスへ送信するための手段、データをワイヤレスデバイスから受信するための手段、及び送信するための手段ならびに受信するための手段に結合された処理するための手段を含む。受信するための手段、送信するための手段、及び処理するための手段は以下のステップを実行するように構成される。(1)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信すること、(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の前に、ワイヤレスデバイスが正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断すること、(3)先のフレームの最後のスロットの受信の前にワイヤレスデバイスにより正常に受信されたとの先のフレームの肯定応答がないことに応じて、先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の結果としてワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること。
【0017】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置はデータをワイヤレスデバイスに送信するための手段、データをワイヤレスデバイスから受信するための手段、及び送信するための手段ならびに受信するための手段に結合された処理するための手段を含む。受信するための手段、送信するための手段、及び処理するための手段は以下のステップを実行するように構成される。(i)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレスデバイスから送信された先のフレームをワイヤレス通信装置によって受信すること、(ii)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームが正常に受信されたかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること、(iii)ワイヤレス通信装置が(1)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の結果として先のフレームを正常に受信すること、に応じて、ワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームの肯定応答を送信すること。
【0018】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置は送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは以下のステップを実行するように構成される。(1)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信すること、(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の前に、ワイヤレスデバイスが正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断すること、(3)先のフレームの最後のスロットの受信の前にワイヤレスデバイスにより正常に受信されたとの先のフレームの肯定応答がないことに応じて、先のフレームの最後のスロットのワイヤレスデバイスによる受信の結果としてワイヤレスデバイスが、正常に受信されたと先のフレームを肯定応答しているかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること。
【0019】
ある実施例において、ワイヤレス通信装置は送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは以下のステップを実行するように構成される。(i)自動再送要求(ARQ)を使用してワイヤレスデバイスから送信された先のフレームをワイヤレス通信装置によって受信すること、(ii)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームが正常に受信されたかどうかをワイヤレス通信装置で判断すること、(iii)ワイヤレス通信装置が(1)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の前に先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)先のフレームの最後のスロットのワイヤレス通信装置による受信の結果として先のフレームを正常に受信すること、に応じて、ワイヤレス通信装置からワイヤレスデバイスへ先のフレームの肯定応答を送信すること。
【0020】
ある実施例において、ワイヤレス通信方法は以下のステップを含む。自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ送られる第1のフレーム及び第2のフレームを受信し、第2のフレームが時間において第1のフレームに直ちに続くこと、(1)受信機が第1のフレームの時間において最後のスロット以外の第1のフレームの全てのスロットから第1のフレームを復号することができないこと、及び(2)受信機が第1のフレームの時間において最後のスロットを受信した結果として第1のフレームを復号すること、の両方に応じて、第2のフレームのスロットの受信機による受信の間に第1のフレームを肯定応答するためのステップ。
【0021】
ある実施例において、ワイヤレス通信方法は、自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ第1のフレーム及び第2のフレームを送信し、第2のフレームが時間において第1のフレームに直ちに続くこと、及び(1)受信機が第1のフレームの時間において最後のスロット以外の第1のフレームの全てのスロットから第1のフレームを復号することができないこと、及び(2)受信機が第1のフレームの時間において最後のスロットを受信した結果として第1のフレームを肯定応答すること、の両方に応じて、第2のフレームのスロットの受信機による受信の間に第1のフレームの再送を防ぐためのステップを含む。
【0022】
説明される方法、装置、及び製造品の適応性のさらなる範囲は以下の詳細な説明、特許請求の範囲、及び図面によって明らかになる。詳細な説明及び特定の例は、開示及び特許請求の範囲の好まれる例を指し示しているけれども、説明の範囲及び趣旨の内での様々な変更及び改変が当業者には明らかになるので、例示としてのみ与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】参照番号102Aから102Gまではセルを表し、参照番号160Aから160Gまでは基地局を表し、ならびに参照番号106Aから106Gまではアクセス端末を表す、通信システム100の機能的なブロック図。
【
図2】基地局もしくはワイヤレストランシーバ基地局160に結合された基地局コントローラ(BSC)130A−Dを含む、通信ネットワーク100の選択されたコンポーネントを例示する図。
【
図3】パケットネットワークインタフェース146及びPSTN148とインタフェースされた基地局コントローラ130及び基地局160を例示する図。
【
図4】AT106が、(電力増幅器(PA)108を含む)送信回路164、受信回路109、電力コントローラ107、復号プロセッサ158、信号を処理する際に使用する処理ユニット103、及びメモリ116を含む、AT106の例。
【
図5】例えばユーザ機器123−127で実行され得る送信機構造及び/もしくはプロセスの例。
【
図6】ARQを使用して通信システムの送信機によって実行されるプロセスの選択されたステップ及び決定を例示する図。
【
図7】ARQを使用して通信システムの受信機によって実行されるプロセスの選択されたステップ及び決定を例示する図。
【0024】
技法のある特定の態様が本文書の中でcdma20001xに基づいて動作するシステムを参照して説明され、従ってcdma20001xの技術が以下の説明において使用され得る。しかしその技法は、名付けられるのがどのようであってもARQ及び類似の再送技術を使用する他の標準規格及び技術に適用可能であり得る。
【0025】
添付の図面と関係して以下で記述される詳細な説明は例示的な例を説明しており、本明細書内で説明される本質に従って実行され得る、もしくは請求項の範囲内にある例のみを意味しているのではない。この説明全体を通して使用される「例示的な」という用語は「例、事例、もしくは例示としての役割をする」ことを意味しており、必ずしも特定の実行が他の例に対して有利もしくは好まれることを暗示しているとして解釈されるべきではない。詳細な説明は、説明される方法及び装置の徹底的な理解を提供する目的のために具体的な詳細を含む。しかしながら、方法及び装置がこれらの具体的な詳細がなくても実施され得ることは当業者には明らかになる。いくつかの事例において周知の構造及びデバイスは、説明される方法及び装置のコンセプトを曖昧にすることを避けるためにブロック図の形態で表示されている。
【0026】
「フレームのスロットの受信に対応する肯定応答の位置」は、時間においてフレームの受信と一致する肯定応答チャネルの肯定応答の位置を意味する。
【0027】
図1−5を参照して本明細書においてさらに説明されるのは、本開示の本質が適用され得るCDMAに従って動作する無線ネットワークの例である。通信システムは、単一のキャリア周波数、もしくは複数のキャリア周波数を使用し得る。ワイヤレス通信システムにおいてチャネルは、アクセスネットワーク(AN)120からアクセス端末(AT)106への送信用の順方向リンク(FL)、及びAT106からAN120への送信用の逆方向リンク(RL)から成る。AT106はまた、遠隔局、移動局、加入者局として、もしくは類似の呼称によっても知られる。また、アクセス端末(AT)106は可動式、もしくは固定式であり得る。それぞれのリンクは異なる数のキャリア周波数を組み込み得る。さらには、アクセス端末106はワイヤレスチャネルを通じて、もしくは有線のチャネルを通じて、例えば光ファイバーもしくは同軸ケーブルを使用して通信する任意のデータデバイスであり得る。アクセス端末106はさらに、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部もしくは内部モデム、あるいはワイヤレスもしくはワイヤライン電話に制限されないがこれらを含む多くのタイプのデバイスのいずれかであり得る。
【0028】
通信システム用の参照モデルはエアインタフェースを介してAT106と通信するアクセスネットワーク120を含み得る。アクセス端末106は、エアインタフェースを手段として(モデムプールトランシーバとも称される)1つまたは複数の基地局106を通じて(モデムプールコントローラ130(MPC)としても称される)HDR基地局コントローラ130へデータパケットを送信及び受信する。AN120は、エアインタフェースを手段として、システム内のいずれの他のATs106と同様にAT106と通信する。アクセス端末106が基地局160に信号を送る通信リンクは逆方向リンクと呼ばれる。基地局160がアクセス端末106に信号を送る通信リンクは順方向リンクと呼ばれる。基地局160及び基地局コントローラ130はアクセスネットワーク(AN)120の一部である。AN120は、それぞれのセクタが少なくとも1つのチャネルを提供する複数のセクタを含む。チャネルは、所与の周波数の割り当て内のAN120とATの106の間の送信用の通信リンクのセットとして定義される。チャネルは、AN120からAT106への送信用の順方向リンク、及びAT106からAN120への送信用の逆方向リンクから成る。アクセスネットワーク120は、企業内イントラネットもしくはインターネットのようなアクセスネットワーク120の外部の追加のネットワーク104にさらに接続され得、それぞれのアクセス端末106とそのような外部ネットワーク104の間でデータパケットを移送し得る。1つまたは複数の基地局160とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立しているアクセス端末106はアクティブアクセス端末106と呼ばれ、トラフィック状態にあると言われる。1つまたは複数の基地局コントローラ130とのアクティブトラフィックチャネル接続を確立するプロセスにあるアクセス端末106は接続セットアップ状態にあると言われる。
【0029】
図1は、参照番号102Aから102Gまではセルを表し、参照番号160Aから160Gまでは基地局を表し、ならびに参照番号106Aから106Gまではアクセス端末を表す、通信システム100の簡略化された機能的なブロック図である。上記で述べられたように基地局コントローラ130は、地理的領域に渡って分散された全ての基地局160とネットワーク104の間にインタフェースを提供するために使用され得る。説明を容易にするために、1つの基地局160のみが表示される。地理的領域は概して、セル102として知られるより小さな領域に再分割される。それぞれの基地局160はその各々のセル内の全ての加入者局106にサービスするように構成される。いくつかの高いトラフィックアプリケーションにおいて、セル102はそれぞれのセクタにサービスする基地局160を有するセクタに分割され得る。それぞれの加入者局106A−Gは、基地局コントローラ130の制御に基づいて1つまたは
複数の基地局160A−Gを通じてネットワーク104にアクセスし得る、もしくは他の加入者局106と通信し得る。
【0030】
図2は、基地局もしくはワイヤレストランシーバ基地局160に結合された基地局コントローラ(BSC)130A−Dを含む、通信ネットワーク100の選択されたコンポーネントを例示する。基地局160は対応するワイヤレス接続155、167、182、192、193、194を通じてアクセス端末106と通信する。通信チャネルは、基地局160からAT106への送信用の(ダウンリンクとしても既知の)順方向リンク(FL)及びAT106から基地局160への送信用の(アップリンクとしても既知の)逆方向リンク(RL)を含む。BSC130A−Dは1つまたは複数の基地局160に制御の機能性を提供する。基地局コントローラ130A−Dは移動通信交換局(MSC)151、152を通じて公衆交換電話網(PSTN)148に結合される。別の例において、基地局コントローラ130A−Dはパケットデータサーバノード(PDSN)(表示されていない)を通じてパケット交換ネットワーク(PSN)(表示されていない)に結合される。基地局コントローラ130A−Dとパケットデータサーバノードのような様々なネットワーク要素間でのデータ交換は、例えばインターネットプロトコル(IP)、非同期転送モード(ATM)プロトコル、T1、E1、フレームリレー、及び他のプロトコルのような任意の数のプロトコルを使用して実行され得る。
【0031】
BSC130A−Dは複数の役割を果たす。第1に、基地局160を使用しようとしている新たなモバイルもしくはサービスの参入(admission)を制御し得る。第2に、基地局160の観点から、BSC130A−Dは制御BSCである。アクセス端末106が、ネットワークが利用可能とするものまでの無線リソース(帯域幅及び信号/雑音比)を割り当てられることを、参入を制御することは確実にする。ATの観点から、BSC130A−Dは、それがAT106のリンクレイヤ通信を終端する(terminate)サービスBSCとしての役割をする。サービスBSCはまた、コアネットワークを使用しようとしている新たなATsもしくはサービスの参入も制御する。
【0032】
順方向リンクは特定の基地局160の個々のユーザをチャネライズするためにウォルシュコード(Walsh code)を使用する。IS−95CDMAシステムは、互いに直交する(つまり、それらのクロス積(cross−product)はゼロに等しい)64個のウォルシュ関数を使用し、順方向リンク上の論理チャネルのそれぞれはその割り当てられたウォルシュ関数によって識別される。ウォルシュ関数は、順方向リンク上の相互干渉を回避するために、同じRF帯域を占める個々のユーザを分けるように使用されるコードを生成するために使用される。従って、ウォルシュコードは個々の通信チャネルを一意に識別することを容易にする直交コードである。加えて、順方向リンクはまた、疑似ランダム雑音(PN)コードを使用する。それぞれの基地局は、ウォルシュコードのトップに重ねられる一意のPNを割り当てられる。これは異なる基地局(もしくはセクタ)の間に分離を提供するために行われ、その分離は、それぞれの基地局が同じ64個のウォルシュコードのセットを使用するために使用される。順方向リンク上で使用されるPNコードは「ショート」コードと呼ばれる。
【0033】
IS−2000及びIS−95のような現行のCDMA標準規格は、複数の逆方向リンクアクセス端末106のどれが基地局160に送信しているかを区別するためにロングコード内に一意のシフトを組み込むチップレベルのスクランブリングコードを利用する。このスキームに従ってチャネルは、それらが互いに対して直交であるように定義されることはできない。CDMA標準規格によって定義されるもののようなシステムは、プライマリスクランブリングコードとして知られるそれぞれの基地局のための一意のPNコードを使用して基地局160を区別する。IS−95CDMAにおいて、逆方向リンクはチャネライゼーションのために「ロング」PNコードを使用する。疑似ランダム雑音(PN)のシーケンスは、送信されるパイロット信号を含んで、送信されるデータを拡散するためにCDMAシステムにおいて一般的に使用される。PNシーケンスの単一の値を送信するために要求される時間はチップとして知られ、チップが変化するレートはチップレートとして知られる。直接拡散のCDMAシステムの設計につきものなのは、受信機が、そのPNシーケンスを基地局160のものに合わせる(align)要件である。
【0034】
最新の通信システムは、複数のユーザが共通の通信媒体にアクセスすることを許容するように設計されている。時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、空間分割多元接続、偏波分割多元接続(polarization division multiple−access)、符号分割多元接続(CDMA)、及び他の類似の多元接続技法のような、幾多の多元接続技法が当分野内で知られている。多元接続のコンセプトは、複数のユーザが共通の通信リンクにアクセスすることを許容するチャネル割り当て方法論である。チャネル割り当ては特定の多元接続技法次第で様々な形態をとり得る。例としてFDMAシステムにおいて、全ての周波数スペクトルは多くのより小さなサブバンドに分けられ、それぞれのユーザは通信リンクにアクセスするためにそれ専用の(own)サブバンドが与えられる。あるいはTDMAシステムにおいて、それぞれのユーザは周期的に循環する時間スロットの間に全体の周波数スペクトルが与えられる。CDMAシステムにおいてそれぞれのユーザは、全ての時間の間全体の周波数スペクトルが与えられるが、コードの使用を通じてその送信を区別する。
【0035】
高いデータレート(HDR)送信をサポートし、複数のユーザへの送信をスケジューリングするために適合される通信システムの1つの例が
図3において例示される。
図3は以下で詳細に説明され、ここにおいて特に基地局160及び基地局コントローラ130はパケットネットワークインタフェース146とインタフェースする。基地局コントローラ130は、システム120における送信用のスケジューリングアルゴリズムを実行するためのチャネルスケジューラ132を含む。チャネルスケジューラ132は、(例えば、最も間近に受信されたDRC信号において示されるような)データを受信するための遠隔局の関連する瞬間的なレートに基づいてデータが任意の特定の遠隔局に送信されることになるサービスインターバルの長さを決定する。サービスインターバルは時間において連続しない場合があるが、n個のスロット毎に1度は生じ得る。1つの例に従うと、パケットの第1の部分は1度目に第1のスロットの間で送信され、第2の部分は後に続く期間の4スロット後に送信される。また、パケットの任意の後に続く部分は拡張された類似の4スロットの隔たりを有する、つまり互いに4スロット離れた複数のスロットにおいて送信される。データを受信する瞬間的なレートRiは、特定のデータキューと関連するサービスインターバルの長さLiを決定する。
【0036】
加えて、チャネルスケジューラ132は送信用に特定のデータキューを選択する。送信されるデータの関連する量はその後、データキュー172から取り出され(retrieve)、データキュー172と関連する遠隔局への送信用のチャネル要素168に提供される。以下で論じられるようにチャネルスケジューラ132は、キューのそれぞれに関連する重みを含む情報を使用して、後に続くサービスインターバルにおいて、送信されるデータを提供するためのキューを選択する。送信されたキューと関連する重みはその後アップデートされる。
【0037】
基地局コントローラ130は、通信システムにおいてパケットネットワークインタフェース146、公衆交換電話網(PSTN)148、及び全ての基地局とインタフェースする(簡略化のため、1つの基地局160のみが
図3で表示される)。基地局コントローラ130は通信システム内の遠隔局と、パケットネットワークインタフェース146及びPSTN148と接続する他のユーザとの間の通信を調整する。PSTN148は標準電話ネットワークを通じてユーザとインタフェースする(
図3には表示されていない)。
【0038】
基地局コントローラ130は、簡略化のため
図3には1つしか表示されていないけれども、多くのセレクタ要素136を包含する。それぞれのセレクタ要素136は、1つまたは複数の基地局160と1つの遠隔局(表示されていない)との間の通信を制御するために割り当てられる。もしセレクタ要素136が所与の遠隔局に割り当てられていない場合、呼び出し(call)制御プロセッサ141はその遠隔局にページングする必要性が通知される。呼び出し制御プロセッサ141はその後、遠隔局にページングするために基地局160に指示をする。
【0039】
データソース122は所与の遠隔局に送信されることになる、データの量を包含する。データソース122はデータをパケットネットワークインタフェース146に提供する。パケットネットワークインタフェース146はデータを受信し、データをセレクタ要素136にルーティングする。セレクタ要素136はその後、ターゲットの遠隔局106と通信するそれぞれの基地局160にデータを送信する。1つの例において、それぞれの基地局160は、遠隔局106に送信されるデータを格納するデータキュー172を維持する。
【0040】
データは、データパケットにおいてデータキュー172からチャネル要素168に送信される。順方向リンク上で「データパケット」は、(1.667msecにほぼ等しいような)予め決められた「時間スロット」内に目的の遠隔局に送信されるデータの量、及び最大1024ビットであり得るデータの量を表す。それぞれのデータパケットのために、チャネル要素168は制御フィールドを挿入する。1つの例においてチャネル要素168は、データパケット及び制御フィールドの巡回冗長検査CRC符号化を実行し、1組のコードテイルビットを挿入する。データパケット、制御フィールド、CRCパリティビット、及びコードテイルビットはフォーマット化されたパケットを備える。チャネル要素168はその後、フォーマット化されたパケットを符号化し、ならびに符号化されたパケット内のシンボルをインターリーブ(もしくは再順序付け)する。インターリーブされたパケットはウォルシュコードでカバーされ(cover)、ショートPNI及びPNQコードを用いて拡散される。拡散されたデータは、信号を直交変調し、フィルタし、ならびに増幅するRFユニット170に提供される。順方向リンクの信号は無線上で順方向リンクへのアンテナを通じて送信される。
【0041】
遠隔局106で、ダウンリンクのリンク信号はアンテナによって受信され、受信機へルーティングされる。受信機は信号をフィルタし、増幅し、直交復調し、ならびに量子化する。デジタル化された信号は、それがショートPNI及びPNQコードを用いて逆拡散され、ならびにウォルシュカバーでデカバー(decover)される復調器(DEMOD)に提供される。復調されたデータは、特にデインターリーブ、復号、及びCRC検査機能など、基地局160で行われる信号処理機能の逆を実行する復号器に提供される。復号されたデータはデータシンクに提供される。
【0042】
それぞれの遠隔局106によって送信されるDRC信号は逆方向リンクチャネルを通じて伝わり、RFユニット170に結合された受信アンテナを通じて基地局160で受信される。DRC情報はチャネル要素168において復調され、基地局コントローラ130に位置するチャネルスケジューラ132に、もしくは基地局160に位置するチャネルスケジューラ174に提供される。1つの例において、チャネルスケジューラ174は基地局160に位置する。別の例において、チャネルスケジューラ132は基地局コントローラ130に位置し、基地局コントローラ130内の全てのセレクタ要素136に接続する。
【0043】
図4は、AT106が、(電力増幅器(PA)108を含む)送信回路164、受信回路109、電力コントローラ107、復号プロセッサ158、信号を処理する際に使用する処理ユニット103、及びメモリ116を含む、AT106の別の例を例示する。
【0044】
処理ユニット103はAT106の動作を制御する。処理ユニット103はCPUとしても称され得る。読み取り専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み得る、メモリ116は処理ユニット103に命令及びデータを提供する。メモリ116の一部はまた、非揮発性のランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含み得る。
【0045】
送信回路164及び受信回路109はAT106と遠隔のロケーションの間の、音声通信のような、データの送信及び受信を可能にする。送信回路164及び受信回路109はアンテナ118に結合され得る。
【0046】
AT106の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バス、及びステータス信号バスを含み得る、バスシステム130によって互いに結合される。明確化のために、その様々なバスが
図4においてバスシステム130として例示される。
【0047】
論じられる方法のステップはまた、
図3で表示されるように、基地局160内のメモリ161に位置するソフトウェアもしくはファームウェア43の形態で命令としても格納され得る。これらの命令は、
図3における基地局160の制御ユニット162によって実行され得る。あるいは、もしくは関連して、論じられる方法のステップは、AT106内のメモリ116に位置するソフトウェアもしくはファームウェア42の形態で命令として格納され得る。これらの命令は、
図4におけるAT106の処理ユニット103によって実行され得る。
【0048】
図5は、例えばユーザ機器123−127で実行され得る送信機構造及び/もしくはプロセスの例を例示する。
図5において表示される機能及びコンポーネントはソフトウェア、ハードウェア、もしくはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実行され得る。他の機能は、
図5において表示される機能の代わりとして、もしくはそれに加えて
図5に加えられ得る。
【0049】
図5において、データソース200はデータd(t)すなわち200aをFQI/符号器202に提供する。FQI/符号器202は巡回冗長検査(CRC)のようなフレーム品質インジケータ(FQI)をデータd(t)に付加し得る。FQI/符号器202はさらに符号化されたシンボル202aを提供するために1つまたは複数のコーディングスキームを使用してデータ及びFQIをさらに符号化し得る。それぞれのコーディングスキームは、例えば、畳込みコーディング、ターボコーディング、ブロックコーディング、反復コーディング、他のタイプのコーディング、もしくは全くコーディングしないこと、の1つまたは複数のタイプのコーディングを含み得る。他のコーディングスキームは、自動再送要求(ARQ)、ハイブリットARQ(H−ARQ)、及びインクレメンタル(incremental)冗長再送技法を含み得る。異なるタイプのデータは異なるコーディングスキームで符号化され得る。
【0050】
インタリーバ204は、フェージングに対抗するために時間において符号化されたデータシンボル202aをインターリーブし、シンボル204aを生成する。信号204aのインターリーブされたシンボルは、フレーム205aを作り出すために予め定義されたフレームフォーマットにフレームフォーマットブロック205によってマッピングされ得る。ある例において、フレームフォーマットは複数のサブセグメントから成るものとしてフレームを特定し得る。サブセグメントは、例えば、時間、周波数、コード、もしくは任意の他のディメンション(dimension)のようなディメンションに沿った、フレームの連続する部分のいずれかであり得る。フレームは、固定された複数のそのようなサブセグメントから成り得、それぞれのサブセグメントはフレームに割り当てられたシンボルの総数の一部を包含する。例えばW−CDMA標準規格に従って、サブセグメントはスロットとして定義され得る。cdma2000標準規格に従って、サブセグメントは電力制御グループ(PCG)として定義され得る。ある例において、インターリーブされたシンボル204aは、フレーム205aを構成する複数S個のサブセグメントにセグメント化される。
【0051】
フレームフォーマットはさらに、インターリーブされたシンボル204aと共に、例えば制御シンボル(表示されていない)の包含を特定し得る。そのような制御シンボルは、例えば電力制御シンボル、フレームフォーマット情報シンボルなどを含み得る。
【0052】
変調器206は変調されたデータ206aを生成するためにフレーム205aを変調する。変調技法の例は2相位相変調(BPSK)、4相位相変調(QPSK)を含む。変調器206はまた変調されたデータのシーケンスを反復し得る。
【0053】
ベースバンドから無線周波数(RF)への変換ブロック208は、1つまたは複数のノードB局受信機へのワイヤレス通信リンクを介した信号210aとしてのアンテナ210を通じた送信のために、変調された信号206aをRF信号へ変換し得る。
【0054】
cdma20001x標準規格の改訂版Eにおいて、物理レイヤに肯定応答チャネルが加えられている。この肯定応答チャネルの目的は、一度肯定応答が受信機から受信されるとフレームの送信を終了させることである。受信機における正常な復号の結果、フレームの早期の終了のための複数の、例えば16回の、機会が存在する。早期の終了は全体の送信電力を減少させ、従ってシステム容量を増加させる。cdma20001xにおいて遅延したARQをベースとした利用可能な再送メカニズムは存在しない。本文書で説明される選択された例において、肯定応答チャネルは誤って受信されたフレームを再送するために使用される。受信機が送信機による先のフレームを送信するための最後の試みを肯定応答するのに利用可能なメカニズムが存在しないとき、送信における誤りは正確には判断されない。フレームの最後の(例えば15番目の)パイロット制御グループ(PCG)の送信に続くフレームの正常な復号を肯定応答する準備がないとき、これは事実であり得る。
【0055】
本文書で説明される選択された例において、受信機は、肯定応答されているフレームの直後に続くフレームであり得る、後のフレームにおける最後の(例えば15番目の)PCGの間に肯定応答を送信するように構成される。送信機は、もしそれがフレームのための肯定応答を受信しない場合にそれが後に続く時間の間にそのフレームを再送し得るように構成される。さらに、複数の再送がなされ得る。
【0056】
例として無線周波数(RF)通信システムの受信機は、フレームが同じフレームの最後の(例えば、15番目の)パイロット制御グループ(PCG)の受信に続いて復号されるとき、そのフレームのための肯定応答を送信するように構成される。送信機は、後のフレームにおいて先のフレームの肯定応答を受信するように構成され、ならびに、その肯定応答の受信に応じて(1)先のフレームの再送のスケジューリングを途中停止し、(2)先のフレームのいずれのスケジューリングされた再送を途中停止し、ならびに/あるいは(3)先のフレームが受信機で受信され、正常に復号されたことを(物理レイヤの上位にある)(1つまたは複数の)上位の通信レイヤにシグナリングするように構成される。送信機はまた、後のフレームの予め決められた部分の間に受信機からの先のフレームの肯定応答を受信しないことに応じてのみ先のフレームの再送をスケジューリングするようにも構成され得る。後のフレームは先のフレームに直ちに続き得る。例えば、接続セットアップネゴシエーションの間システムは、受信機が後のフレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容された期間を定義するack_mask1、及び受信機が先のフレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容された期間を定義するack_mask2の値を決定することができる。2つのマスクの値は重複しない許容された期間を提供し、よって受信機は、後のフレーム内で(1)先のフレームの正常な復号、及び(2)後のフレームの正常な復号を肯定応答し得る。
【0057】
図6はARQを使用して通信システムの送信機によって実行される典型的なプロセス600の選択されたステップ及び決定ブロックを例示する。
【0058】
フローポイント601において、送信機は電源を入れられており、受信機との通信用に構成されている。
【0059】
ステップ605において、送信機は以下の2つのマスクを含む受信機接続パラメータを用いてネゴシエート(negotiate)する。(1)受信機が現在の(つまり、後の)フレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容される期間を定義する第1のack_mask、及び(2)受信機が、例えば直前に先行するフレームなどの、先のフレームの適当な受信(正常な復号)を肯定応答するために許容される期間を定義する第2のack_mask。以下の表1及び2は、受信機が(1)現在のフレームのPCGの1つの受信に続く現在のフレームの正常な復号に応じて現在のフレームを肯定応答し得る、および(2)先のフレームの最後の(例えば15番目の)PCGの受信に続く先のフレームの正常な復号に応じて先のフレームを肯定応答し得る、2つのマスクの例を表示している。表において、上の行は対応するマスクにおける位置を表示し、下の行における「1」は肯定応答チャネル上のその位置が利用可能なことを示し、下の行における「0」はその位置が利用不可能なことを示す。従って受信機は、1つのフレーム内で2つのフレームの適当な受信、つまり、同じフレーム(そのフレームの間に肯定応答がなされる)の適当な受信、及び前のフレームの適当な受信をも肯定応答し得る。
【表1】
【表2】
【0060】
これらは単なる例であり、1つの位置が2つ以上のフレームのための肯定応答を示さない限り、他のマスクの値が用いられることができることは留意されたい。また、1及び0のそれぞれの意味は逆にされ得る、つまり0は特定のフレームの肯定応答のためにその位置が利用可能なことを示し、1は利用不可能なことを示す。また、位置の全てが必ずしも2つのフレームの肯定応答専用であるわけではないことも留意されたい。例えば、位置のいくつかはどちらか一方のフレームの肯定応答にとって利用不可能にされ得る。さらに、スキームを単一のフレーム内で2個よりも多い肯定応答に拡張することが可能であり得る。
【0061】
ステップ610において、送信機は複数の(例えば、16個の)PCGもしくはスロットを使用して第1の(先の)フレームを送信する。
【0062】
決定ブロック615において、送信機は先のフレームが肯定応答されているかどうかを検査する。例えば、送信機は、表1に従って、先のフレームのPCGの位置5−15において先のフレームの肯定応答を探す。もしフレームが肯定応答されている場合、送信機は、ステップ620における後のフレームの送信に進む。
【0063】
そうでなければプロセスのフローは、送信機が、先のフレームの最後のPCGが送信されているかどうかを判断する決定ブロック625に続く。もしそうでなければ、プロセスのフローは決定ブロック615に戻り、先のフレームの(1つまたは複数の)PCGを送信し続ける。
【0064】
もし先のフレームの最後のPCGが肯定応答なしで送信されている場合、決定ブロック625において判断されるように、送信機は、ステップ630における後のフレームのPCGを送信することに進む。
【0065】
(ステップ630の後に続く)決定ブロック635において、送信機は先のフレームが後のフレームの間に肯定応答されているかどうかを判断する。例えば、送信機は、表2に従って、後のフレームのPCGの位置0−4において先のフレームの肯定応答を探す。
【0066】
もし先のフレームが肯定応答されている場合、送信機は先のフレームの再送をスケジューリングせず(もしくは先のフレームのスケジューリングされた再送をキャンセルし)、後のフレームの送信に進み、これは概してステップ640に示されている。もし先のフレームが肯定応答されていない場合、送信機は後のフレームの送信を続け、かつ先のフレームの再送をスケジューリングし(もしくはもしそのような再送がすでにスケジューリングされている場合、先のフレームのスケジューリングされた再送をキャンセルしない)、これは概してステップ650に示されている。送信機は、ブロック635の決定を下すために後のブロックの送信の終了まで待機する必要はないが、ステップ605においてネゴシエートされたように、先のフレームが肯定応答され得る肯定応答チャネルの最後の位置の受信の後にそのようにすることができることを留意されたい。表1及び2に従って、決定は、肯定応答チャネル上の肯定応答の表示の位置4の受信の後に下され得る。
【0067】
プロセスはその後、必要に応じて、他のフレームの送信のために反復され得る。
【0068】
図7は送信機と通信している、通信システムの受信機によって実行される典型的なプロセス700の選択されたステップ及び決定ブロックを例示する。
【0069】
フローポイント701において、受信機は電源を入れられており、送信機との通信用に構成されている。
【0070】
ステップ705において、受信機は、上記でステップ605と関連して説明されたように、2つのマスクを含む、接続パラメータを送信機とネゴシエートする。
【0071】
ステップ710において、受信機は先のフレームを受信する。特に、受信機は先のフレームのそれぞれのPCG(もしくは「スロット」)の受信に続いてフレームを復号することを試みる。
【0072】
決定ブロック715において、受信機は先のフレームが正常に復号されているかどうかを判断する。もし先のフレームが正常に復号されていない場合、受信機は、決定ブロック720において、先のフレームの最後のPCG/スロットが受信されているかどうかを判断する。もし先のフレームの最後のPCG/スロットが受信されている場合、プロセスのフローは、例えば、後のスロットを受信するためにステップ725に続き、先のスロットの肯定応答はどれも送信されない。もし最後のPCGが受信されていない場合、プロセスのフローは先のスロットを受信し続けるためにステップ710に戻る。
【0073】
もし受信機が決定ブロック715において先のフレームが正常に復号されていると判断する場合、表1及び2において表示されているもののようなマスクを含むネゴシエートされたパラメータに従って受信機は先のフレームの肯定応答を送信する。特にプロセスのフローは決定ブロック715の肯定的な判断から決定ブロック740に進む。決定ブロック740において、受信機は、表1に従って(例えば、肯定応答されているフレームの位置5−15において)先のフレームの肯定応答を依然として送信することができるかどうか判断する。もし送信できる場合、ステップ745においてそれは、先のフレームに対応する肯定応答送信において先のフレームの肯定応答を送信する。もし肯定応答が、決定ブロック740において判断されたときに先のフレームに対応する肯定応答送信において送信されることができないが、後のフレームに対応する肯定応答送信において依然として送信されることができる場合、ステップ750において受信機は、例えば表2に従って後のフレームに対応する肯定応答送信において先のフレームの肯定応答を送信する。
【0074】
プロセスはその後、必要に応じて、他のフレームの受信のために反復され得る。
【0075】
フレーム(先のフレームと後のフレームのどちらか、もしくは両方)は音声及び/もしくは映像情報のようなトラフィック情報を搬送し得る。(1つまたは複数の)フレームにおけるトラフィック情報は受信機のユーザにレンダリング(render)され得る(例えば、表示され得る、及び/もしくは音で伝えられ得る)。
【0076】
様々な方法の決定ブロック及びステップが本明細書で連続して説明され得ているけれども、これらのステップ及び決定のいくつかは、結合してあるいは並行して、非同期的にあるいは同期的に、パイプライン方式で、もしくは他の方法で別個の要素によって実行され得る。ステップ及び決定が、明示的にそのように示され、他の方法でコンテクストから明らかになり、もしくは本質的に要求されている場合を除いて、本説明がそれらをリストし、添付の図面がそれらを表示する同じ順序で実行されるべきであるという特定の要件はない。しかしながら、選択された変形において、ステップ及び決定が上記で説明された、及び/もしくは添付の図面において表示された特定の工程において実行されることは留意されるべきである。さらには、具体的に例示されていないいくつかのステップ及び決定はいくつかの変形で望ましい、もしくは必要であり得るのに対し、全ての例示されたステップ及び決定が全ての変形において要求され得るわけではない。
【0077】
情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して示され得る。例えば、上の記述全体を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光電場または光粒子、またはこれらのあらゆる組み合わせによって表されうる。
【0078】
本明細書に開示された例と関連して説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、アルゴリズムステップが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、もしくは両方の組み合わせとして実行され得る。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、ステップが、それらの機能性という観点から一般的に上に記述されている。ハードウェア、または、ソフトウェアとしてそのような機能性がインプリメントされるか否かは、特定のアプリケーションとシステム全体に課された設計制約とに依存する。それぞれの特定アプリケーションのための様々な方法で述べられている機能性は実行され得るが、このような実行の決定は本開示及び請求項の範囲からの逸脱の原因になると解釈されるべきではない。
【0079】
本明細書で開示された例と関係して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理、ディスクリートハードウェアコンポーネント、もしくは、本明細書で説明される機能を実行するよう設計されたそれらの任意の組み合わせで実装もしくは実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替で、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、例えば、DSPとマクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに結合した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、その他の上記構成の組み合わせといったコンピューティングデバイスの組み合わせとしても実装され得る。
【0080】
本明細書で開示される例に関係して説明される方法もしくはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェアに、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールに、または、それら二つの組み合わせに組み込まれ得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または、任意の他の形態の記憶媒体に存在しうる。記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替において、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASICに存在し得る。ASICはユーザ端末に存在し得る。代替において、プロセッサおよび記憶媒体は、個別コンポーネントとして、ユーザ端末に存在し得る。
【0081】
1または複数の例示的な例において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、もしくはそれらのあらゆる組み合わせにインプリメントされ得る。ソフトウェアで実行された場合、その機能は、コンピュータ読み取り可能媒体上で1または複数の命令またはコードとして記憶または送信され得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラム転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体はコンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な非トランジトリな媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光学ディスク記憶媒体、磁気ディスク記憶媒体もしくは他の磁気記憶デバイス、もしくは命令あるいはデータ構造の形態で望ましいプログラムコードを搬送もしくは格納するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。さらに、任意の接続手段は適切にコンピュータ読み取り可能媒体と呼ばれる。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、もしくは他の遠隔ソースからソフトウェアが送信されると、この同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、マイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるようにディスク(Disk)およびディスク(Disc)は、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザディスク(laser disc)、光学ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy(登録商標) disk)およびブルーレイディスク(blu−ray disc)を含み、ここにおいてディスク(disc)がレーザを用いて光学的にデータを再現するのに対し、ディスク(disk)は大抵磁気的にデータを再現する。上記の組み合わせもまたコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0082】
いずれの当業者も開示された方法及び装置を実施および使用することができるようにするために、上記の説明は提供される。これらの方法及び装置に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書において定義された包括的な原理は、説明もしくは請求項の趣旨もしくは範囲を逸脱することなく他の例に適用され得る。このように、本願の請求項は、本明細書で示された例に制限されることを企図されないけれども、本明細書に開示された原理および新規な特徴と合致する最も広い範囲が与えられるべきである。
【0083】
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信方法であって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ先のフレームを送信することと、
前記受信機が、前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機による受信の前に正常に受信したと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記送信機で判断することと、
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記受信機によって正常に受信されたとの前記先のフレームの肯定応答がないことに応じて、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の後に正常に受信したと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記送信機で判断することと
のステップを備えるワイヤレス通信方法。
[C2]
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記送信機での判断に応じて先のパケットの再送をキャンセルすることと、
前記受信機が前記先のフレームを正常に受信していないという前記送信機での判断に応じて前記先のパケットの再送をスケジューリングすることと
をさらに備えるC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C3]
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記送信機での判断に応じて先のパケットの再送を防ぐこと、
をさらに備えるC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C4]
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記送信機での前記判断に応じて、前記受信機が正常に前記先のフレームを受信していることを前記送信機の上位レイヤにシグナリングすること、をさらに備えるC3に記載のワイヤレス通信方法。
[C5]
ARQを使用して前記送信機から前記受信機へ後のフレームを送信することと、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信の肯定応答が前記後のフレームの受信に対応する位置においてなされ得るように、前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機による受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であるC4に記載のワイヤレス通信方法。
[C6]
ARQを使用して前記送信機から前記受信機へ後のフレームを送信すること、
をさらに備え、
前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続くC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C7]
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記送信機での前記判断に応じて、前記受信機が正常に前記先のフレームを受信していることを前記送信機の無線リンクプロトコル(RLP)レイヤにシグナリングすること
をさらに備えるC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C8]
ARQを使用して前記送信機から前記受信機へ後のフレームを送信することと、
肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示すARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスク、及び前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクを含み、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならないC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C9]
ARQを使用して前記送信機から前記受信機へ後のフレームを送信すること
をさらに備え、
前記先のフレームと前記後のフレームの少なくとも1つのフレームが音声情報もしくは映像情報を搬送するC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C10]
前記方法は移動局で実行され、前記音声もしくは映像情報をレンダリングすることをさらに備えるC1に記載のワイヤレス通信方法。
[C11]
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスへ送信するように構成された送信機と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機と、
前記送信機及び前記受信機に結合されたプロセッサと
を備え、
前記装置が、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の前に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記ワイヤレスデバイスによって正常に受信されたとの前記先のフレームの肯定応答がないことに応じて、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の後に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記ワイヤレス通信装置で判断するように
構成されるワイヤレス通信装置。
[C12]
前記装置は、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記ワイヤレス通信装置での判断に応じて先のパケットの再送を防ぐように、
前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームを正常に受信していないという判断に応じて前記先のパケットの再送をスケジューリングするように
さらに構成されたC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C13]
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記判断に応じて、前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームを正常に受信していることを前記ワイヤレス通信装置の上位レイヤにシグナリングすることを実行するようにさらに構成されたC12に記載のワイヤレス通信装置。
[C14]
前記装置は、
ARQを使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信するように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
をさらに構成され、
前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信を、前記後のフレームの受信に対応する位置において肯定応答し得るように、前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレスデバイスによる受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であるC13に記載のワイヤレス通信装置。
[C15]
前記装置はARQを使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信するようにさらに構成され、前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続くC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C16]
前記プロセッサが、前記ワイヤレスデバイスが前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる前記受信の結果として正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているという前記判断に応じて、前記ワイヤレスデバイスが正常に前記先のフレームを受信していることを前記ワイヤレス通信装置の無線リンクプロトコル(RLP)レイヤにシグナリングするようにさらに構成されたC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C17]
それぞれのフレームは16個のスロットを備えるC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C18]
前記装置が、
ARQを使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ後のフレームを送信するように、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスク、及び前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクを含み、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならないC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C19]
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つのフレームが音声情報もしくは映像情報を搬送するC11に記載のワイヤレス通信装置。
[C20]
前記装置が前記音声もしくは映像情報をレンダリングするようにさらに構成されるC19に記載のワイヤレス通信装置。
[C21]
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から送信された先のフレームを受信機によって受信することと、
前記先のフレームが前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機による受信の前に正常に受信されたかどうかを前記受信機で判断することと、
前記受信機が(1)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の前に前記先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の後に前記先のフレームを正常に受信すること、に応じて、前記受信機から前記送信機に前記先のフレームの肯定応答を送信することと
のステップを備えるワイヤレス通信方法。
[C22]
ARQを使用して前記送信機から送信された後のフレームを受信することと、
ARQ肯定応答パラメータを前記送信機とネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記受信機が、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信を、前記後のフレームの受信に対応する位置において肯定応答し得るように、前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機による受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数が前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機による受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記受信機による受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であるC21に記載のワイヤレス通信方法。
[C23]
ARQを使用して前記送信機から送信された後のフレームを受信すること
をさらに備え、
前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続くC21に記載のワイヤレス通信方法。
[C24]
それぞれのフレームは16個のスロットを備えるC21に記載のワイヤレス通信方法。
[C25]
ARQを使用して前記送信機から送信された後のフレームを受信することと、
ARQ肯定応答パラメータをネゴシエートすることと
をさらに備え、
前記ARQ肯定応答パラメータは、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスク、及び前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクを含み、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならないC21に記載のワイヤレス通信方法。
[C26]
ARQを使用して送信された後のフレームを受信することをさらに備え、
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つのフレームが音声情報もしくは映像情報を搬送するC21に記載のワイヤレス通信方法。
[C27]
前記音声もしくは映像情報を前記受信機によってレンダリングすることをさらに備え、前記受信機は移動局であり、前記送信機はトランシーバ基地局であるC26に記載のワイヤレス通信方法。
[C28]
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するように構成された送信機と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するように構成された受信機と、
前記送信機及び前記受信機に結合されたプロセッサと
を備え、
前記装置が、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを受信するように、
前記先のフレームが前記先のフレームの最後のスロットの受信の前に正常に受信されたかどうかを判断するように
(1)前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の後に前記先のフレームを正常に受信すること、に応じて、前記ワイヤレスデバイスに前記先のフレームの肯定応答を送信するように
構成されるワイヤレス通信装置。
[C29]
前記装置は、
ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された後のフレームを受信するように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ワイヤレス通信装置が、前記先のフレーム及び前記後のフレームの両方の正常な受信を、前記後のフレームの受信に対応する位置において肯定応答し得るように、前記ARQ肯定応答パラメータは肯定応答チャネルの肯定応答位置が利用可能なことを指し示し、それぞれの肯定応答位置は、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために、もしくは前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの受信に対応し、前記後のフレームが時間において前記先のフレームに続き、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレス通信装置による受信に対応し、前記肯定応答位置の1つまたは複数は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保される前記後のフレームの前記ワイヤレス通信装置による受信に対応し、それぞれのフレームは複数のN個のスロットを備え、N個は予め決められた数であるC28に記載のワイヤレス通信装置。
[C30]
前記装置はARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された後のフレームを受信するようにされに構成され、前記後のフレームは前記先のフレームに直ちに続くC28に記載のワイヤレス通信装置。
[C31]
それぞれのフレームは16個のスロットを備えるC28に記載のワイヤレス通信装置。
[C32]
前記受信機、前記装置が、
ARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された後のフレームを受信するように、
ARQ肯定応答パラメータを前記ワイヤレスデバイスとネゴシエートするように
さらに構成され、
前記ARQ肯定応答パラメータは、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第1のマスク、及び前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された1つまたは複数の位置を指し示す第2のマスクを含み、前記先のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置は前記後のフレームの正常な受信を肯定応答するために確保された前記1つまたは複数の位置と重ならないC28に記載のワイヤレス通信装置。
[C33]
前記装置がARQを使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された後のフレームを受信するようにさらに構成され、
前記先のフレーム及び前記後のフレームの少なくとも1つのフレームが音声情報もしくは映像情報を搬送するC28に記載のワイヤレス通信装置。
[C34]
前記装置は、前記音声もしくは映像情報をレンダリングするようにさらに構成され、前記ワイヤレス通信装置は移動局であり、前記ワイヤレスデバイスはトランシーバ基地局である、C33に記載のワイヤレス通信装置。
[C35]
少なくとも1つの機械読み取り可能メモリを備える製造品であって、前記メモリは機械実行可能コードを格納し、前記機械実行可能コードは、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ先のフレームを送信することと、
前記受信機が、前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機による受信の前に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記送信機で判断することと、
前記受信機が、前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記受信機によって正常に受信されたとの前記先のフレームの肯定応答がないことに応じて、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の後に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記送信機で判断することと
を備えるステップを実行するための命令を備える、製造品。
[C36]
少なくとも1つの機械読み取り可能メモリを備える製造品であって、前記メモリは機械実行可能コードを格納し、前記機械実行可能コードは、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から送信された先のフレームを受信機によって受信することと、
前記先のフレームが前記先のフレームの最後のスロットの前記受信機による受信の前に前記先のフレームが正常に受信されたかどうかを前記受信機で判断することと、
前記受信機が(1)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の前に前記先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記受信機による受信の後に前記先のフレームを正常に受信すること、に応じて、前記受信機から前記送信機へ前記先のフレームの肯定応答を送信することと
を備えるステップを実行するための命令を備える製造品。
[C37]
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するための手段と、
送信するための前記手段及び受信するための前記手段に結合された処理するための手段と
を備え、
受信するための前記手段、送信するための前記手段、及び処理するための前記手段は、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信することと、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の前に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断することと、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記ワイヤレスデバイスによって正常に受信されたとの前記先のフレームの肯定応答がないことに応じて、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の後に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記ワイヤレス通信装置で判断することと
を備えるステップを実行するように構成されるワイヤレス通信装置。
[C38]
ワイヤレス通信装置であって、
データをワイヤレスデバイスに送信するための手段と、
データを前記ワイヤレスデバイスから受信するための手段と、
送信するための前記手段及び受信するための前記手段に結合された処理するための手段と
を備え、
前記装置が、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを前記ワイヤレス通信装置によって受信するように、
前記先のフレームが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の前に正常に受信されたかどうかを前記ワイヤレス通信装置で判断するように、
前記ワイヤレス通信装置が(1)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の前に前記先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の後に前記先のフレームを正常に受信すること、に応じて、前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ前記先のフレームの肯定応答を送信するように
構成されるワイヤレス通信装置。
[C39]
ワイヤレス通信装置であって、
送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサが、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ先のフレームを送信するように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の前に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを判断するように、
前記ワイヤレスデバイスが、前記先のフレームの前記最後のスロットの受信の前に前記ワイヤレスデバイスによって正常に受信されたとの前記先のフレームの肯定応答がないことに応じて、前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレスデバイスによる受信の後に正常に受信されたと前記先のフレームを肯定応答しているかどうかを前記ワイヤレス通信装置で判断するように
構成されるワイヤレス通信装置。
[C40]
ワイヤレス通信装置であって、
送信機及び受信機に結合された少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサが、
自動再送要求(ARQ)を使用して前記ワイヤレスデバイスから送信された先のフレームを前記ワイヤレス通信装置によって受信するように、
前記先のフレームが、前記先のフレームの最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の前に正常に受信されたかどうかを前記ワイヤレス通信装置で判断するように、
前記ワイヤレス通信装置が(1)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の前に前記先のフレームを正常に受信しないこと、及び(2)前記先のフレームの前記最後のスロットの前記ワイヤレス通信装置による受信の後に前記先のフレームを正常に受信すること、に応じて、前記ワイヤレス通信装置から前記ワイヤレスデバイスへ前記先のフレームの肯定応答を送信するように
構成されるワイヤレス通信装置。
[C41]
ワイヤレス通信装置であって、
自動再送要求(ARQ)を使用して送信機から受信機へ第1のフレーム及び第2のフレームを送信することと、前記第2のフレームは時間において前記第1のフレームに直ちに続き、
(1)前記受信機が前記第1のフレームの時間において最後のスロット以外の前記第1のフレームの全てのスロットから前記第1のフレームを復号することができないこと、及び(2)前記受信機が前記第1のフレームの前記時間において前記最後のスロットを受信した結果として前記第1のフレームを肯定応答すること、の両方に応じて、前記第2のフレームのスロットの前記受信機による受信の間、前記第1のフレームの再送を防ぐことと
を備えるワイヤレス通信方法。