(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
バッグ(2)が、薬剤容器(1)の少なくとも一部が熱源にさらされることにより、圧縮可能であるか又は収縮可能であることを特徴とする、請求項1に記載の薬剤容器(1)。
少なくとも一つのドレインチャンネル(9)が、剛体コア(5)の表面上の少なくとも一つの開口部を排出口(4)に連結する形で、剛体コア(5)に配置されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の薬剤容器(1)。
バッグ(2)が、少なくとも二つの連続したバッグチャンバ(2.1〜2.n)に細分割され、ここで、剛体コア(5)は各バッグチャンバ(2.1〜2.n)ごとのそれぞれのセグメントを有し、各セグメントは、ドレインチャンネル(9)の少なくとも一つの開口部を有することを特徴とする、請求項8に記載の薬剤容器(1)。
請求項1〜10のいずれか1項に記載の薬剤容器(1)及び排出口(4)に配置された患者皮膚に穿刺するための中空ニードルを含む、液体薬剤(3)を送達するための注射配置。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】熱にさらされる前の熱収縮性物質よりなるバッグを含む薬剤容器の概略の側面図である。
【
図2】熱にさらされた後の
図1の薬剤容器の概略の側面図である。
【
図3】熱にさらされる前のバッグの内側に配置された剛体コアを有する薬剤容器の実施態様の概略の側面図である。
【
図4】熱にさらされた後の
図3の薬剤容器の概略の側面図である。
【
図5】圧縮可能なバッグ、及び熱にさらされる前のバッグの周囲に部分的に配置された外部熱収縮アクタ材料を有する薬剤容器の実施態様の概略の横断面図である。
【
図6】熱にさらされた後の
図5の薬剤容器の概略の横断面図である。
【
図7】ドレインチャンネル、一体化されたセンサ及びエネルギ蓄積部を有する剛体コアを備えた薬剤容器の概略の縦断面図である。
【
図8】分割された剛体コアを有する細分割された薬剤容器の概略の側面図である。
【0032】
全ての図において、対応する部分は同一参照記号で示される。
【0033】
図1は、熱収縮性物質よりなるバッグ2を含む薬剤容器1の概略の側面図を示す。バッグは液体薬剤3を貯蔵する。細長いバッグ2の一端は、中空注射ニードル又はニードルの配列(図示されていないが)を取付けるためのインタフェースを含む排出口4を有する。
【0034】
バッグ2が熱Qにかけられるとき、それは収縮を起こし、そして内側に保存されている液体薬剤3は移動し、それにより排出口4を通じて送達される。
図2は熱Qに曝露した後の薬剤容器1を示す。
【0035】
図2で示すデッドボリュームを避けるために、バッグ2は
図3で示すように内側に配置された剛体コア5を有し得る。
【0036】
熱Qの適用後、バッグ2は収縮し、そしてほとんど全ての液体薬剤3を移動させ、それにより、高価な薬剤においては特に重要になる残留量(residual volume)が避けられる。加熱後の状態は
図4で示される。好ましくは、剛体コア5の輪郭は、本質的に、加熱後のバッグ2の内部直径に等しい。
【0037】
図5は、圧縮可能なバッグ2及びバッグ2の周囲に部分的に配置された外部熱収縮性アクタ材料6を備えた薬剤容器1の別の実施態様の概略の横断面図である。
図5は加熱する前の薬物容器1を示す。アクタ材料6の端部は固定点7で保持され、そして、アクタ材料6はガイドロール8上を誘導される。アクタ材料6の遠隔区域6.1を加熱するとき、アクタ材料6は収縮し、即ち、
図6で示す通り、短くなり、そして、バッグ2を圧縮する。
【0038】
薬剤容器1の少なくとも一部を、熱Q以外のエネルギ源、例えば、放射線又は機械的衝撃にさらされることにより、バッグ2は、圧縮可能で、又は収縮可能であるように配置できる。バッグ2は可撓性であってもよい。
【0039】
熱収縮性物質は、ポリオレフィン、フッ素系ポリマー(FEP、PTFE又はKynarなど)、PVC、ネオプレン、シリコーンエラストマー又はVitonなどの熱可塑性物質であってもよい。
【0040】
アクタ材料6は、あるいは、完全に加熱されてもよい。
【0041】
更なる選択肢において、アクタ材料6は、別々に加熱されてもよい数個の部分(図示されていないが)を含むことができ、それにより、各部分は事前に決められた注射用量に対応する。
図5及び6で示す実施態様は、
図3及び4で示す剛体コア5と組み合わせてもよい。
【0042】
中空注射ニードルは、薬物容器1と一体化できる。
【0043】
薬物容器1は、液体薬剤をヒト又は動物に送達するための注射構成又は吸入構成であってもよい。
【0044】
薬剤容器1は、また、ニードルの代わりにジェットノズルを有するジェット注射器の一部であってもよい。
【0045】
図7は、
図3の薬剤容器1に類似の剛体コア5を有する薬剤容器1の概略の縦断面図である。更に、
図7の薬剤容器1は、剛体コア5におけるドレインチャンネル9を示す。熱Qを適用した後、バッグ2は収縮し、そしてほとんど全ての液体薬剤3を移動させる。不均一な加熱又はエネルギにさらされることは、収縮したバッグが排出口4の近くの剛体コア5に対してシールし、一方で、残留薬剤3は遠隔区域に未だ捕捉されているような、不均一な収縮を導くことになるかもしれない。この問題は、収縮プロセスの均一性に関係なく、確実に空にするように、剛体コア5とピッタリ重なるまで、バッグ2が収縮することを可能にする剛体コア5におけるドレインチャンネル9により避けられる。
【0046】
図7の薬剤容器1は、更に、剛体コア5に一体化されたセンサ10を示す。センサ10は、例えば、圧力、及び/又は、温度、及び/又は、薬剤のpH値を入手することにより液体薬剤3の状態を決定するのに役立つかもしれない。
【0047】
バッテリのようなエネルギ蓄積部11は、剛体コア5に配置できる。エネルギ蓄積部11は、センサに動力を与えるために、及び/又は、バッグ2を収縮させるに必要なエネルギを提供するために配置し得る。
【0048】
排出口4と反対側の
図7における剛体コア5の一端が、センサ10、及び/又は、薬剤容器1と少なくとも一つの外部部材(図示されていないが)の間のエネルギ蓄積部11からのエネルギのデータ交換用のインタフェース12として配置される。
【0049】
図8は、薬物容器1の別の実施態様の概略の側面図である。バッグ2は、多数のバッグチャンバ2.1〜2.5に細分割される。バッグチャンバ2.1〜2.5は、
図8の通り、流体連通用に相互連結され得る。あるいは、バッグチャンバ2.1〜2.5は、互いに分離し得る。分離したバッグチャンバ2.1〜2.5は、異なった薬剤3を含んでもよい。バッグチャンバ2.1〜2.5は、同一又は異なった体積であってもよい。これらの体積は、固定用量、及び/又は、変動可能用量用として使用してもよい。
【0050】
図8の剛体コア5は、バッグチャンバ2.1〜2.5に細分割されているバッグ2を占める(account for)ように分けられる。各セグメントは、ドレインチャンネル9の開口部を示す。各セグメントは、中央にバルジ5.1を含むことができる。
【0051】
剛体コア5は、円筒状、球状、直方体状などの多様な形状を有してもよい。
【0052】
好ましくは、剛体コア5の体積は、残留薬剤を避けるために、収縮後のバッグ2の残留量より大きい。収縮後のバッグ2の残留量は、バッグ物質の収縮率より計算できる。
【0053】
剛体コア5の長さは、バッグ2の長さと異なってもよい。
【0054】
別の実施態様において、バッグ2は、熱に、又はバッグ2の周囲を部分的に取囲むよう配置された環状部材による別のエネルギ源にかけられてもよい。バッグ2は、排出口4と反対側の端部から出発して排出口4に向かう環状部材の制御された、段階的な、又は連続的な前進により収縮する。これは、残留薬剤を伴うキャビティの生成を防ぐ。投与の正確性は更に上昇するであろう。
【0055】
図5及び6で示す実施態様は、同様に、
図7及び8で示す剛体コア5と組合せられる。
【0056】
薬剤容器1は、好ましくは、鎮痛剤、抗凝血剤、インスリン、インスリン誘導体、ヘパリン、ロベノックス、ワクチン、成長ホルモン、ペプチドホルモン、蛋白質、抗体、及び複合炭水化物の内の一つを送達するために使用できる。
【0057】
本明細書で使用する用語「薬剤」は、少なくとも一つの薬学的に活性な化合物を含む薬学的製剤を意味し、
ここで一実施態様において、薬学的に活性な化合物は、最大で1500Daまでの分子量を有し、及び/又は、ペプチド、蛋白質、多糖類、ワクチン、DNA、RNA、抗体、酵素、抗体、ホルモン、又はオリゴヌクレオチド、若しくは上記の薬学的に活性な化合物の混合物であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病関連の合併症、深部静脈又は肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、癌、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症、及び/又は、関節リウマチの処置、及び/又は、予防に有用であり、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、糖尿病、又は糖尿病性網膜症などの糖尿病に関連する合併症の処置、及び/又は、予防のための少なくとも一つのペプチドを含み、
ここで、更なる実施態様において、薬学的に活性な化合物は、少なくとも一つのヒトインスリン、又はヒトインスリン類似体若しくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、又はその類似体若しくは誘導体、又はエキセンジン−3又はエキセンジン−4、若しくはエキセンジン−3又はエキセンジン−4の類似体若しくは誘導体を含む。
【0058】
インスリン類似体は、例えば、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;ヒトインスリンであり、ここで、B28位におけるプロリンは、Asp、Lys、Leu、Val又はAlaで代替され、そして、B29位において、Lysは、Proで代替されてもよく;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン、及びDes(B30)ヒトインスリンである。
【0059】
インスリン誘導体は、例えば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイル ヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、及びB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
【0060】
エキセンジン−4は、例えば、エキセンジン−4(1−39)、H−His−Gly−Glu−Gly−Thr−Phe−Thr−Ser−Asp−Leu−Ser−Lys−Gln−Met−Glu−Glu−Glu−Ala−Val−Arg−Leu−Phe−Ile−Glu−Trp−Leu−Lys−Asn−Gly−Gly−Pro−Ser−Ser−Gly−Ala−Pro−Pro−Pro−Ser−NH
2配列のペプチドを意味する。
【0061】
エキセンジン−4誘導体は、例えば、以下の化合物リスト:
H−(Lys)4−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)5−desPro36,desPro37エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);又は
desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,IsoAsp28]エキセンジン−(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39);
desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25,IsoAsp28]エキセンジン−4(1−39);
ここで、基−Lys6−NH
2は、エキセンジン−4誘導体のC−末端と結合してもよく;
【0062】
又は以下の配列のエキセンジン−4誘導体:
H−(Lys)6−desPro36[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28 Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
desMet(O)14,Asp28,Pro36,Pro37,Pro38 エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5,desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Lys6−desPro36[Met(O)14,Trp(O2)25, Asp28]エキセンジン−4(1−39)−Lys6−NH
2;
H−desAsp28,Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−(Lys)6−des Pro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−NH
2;
desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−(Lys)6−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(S1−39)−(Lys)6−NH
2;
H−Asn−(Glu)5−desPro36,Pro37,Pro38[Met(O)14,Trp(O2)25,Asp28]エキセンジン−4(1−39)−(Lys)6−NH
2;
又は前述のいずれか1つのエキセンジン−4誘導体の薬学的に許容可能な塩若しくは溶媒和物;
から選択される。
【0063】
ホルモンは、例えば、ゴナドトロピン(ホリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロパイン(ソマトロピン)、デスモプレッシン、テルリプレッシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、ゴセレリンなどのRote Liste、2008年版、50章に表示されている脳下垂体ホルモン又は視床下部ホルモン又は規制活性ペプチド及びそれらの拮抗剤である。
【0064】
多糖類としては、例えば、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、又は超低分子量ヘパリン、若しくはその誘導体、又はスルホン化された、例えば、上記多糖類のポリスルホン化形体、及び/又は、薬学的に許容可能なその塩がある。ポリスルホン化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例としては、エノキサパリンナトリウム塩がある。
【0065】
薬学的に許容可能な塩は、例えば、酸付加塩、及び塩基塩がある。酸付加塩としては、例えば、HCl又はHBr塩がある。塩基塩は、例えば、アルカリ又はアルカリ土類金属、例えば、Na
+、又は、K
+、又は、Ca
2+から選択されるカチオン、又は、アンモニウムイオンN
+(R1)(R2)(R3)(R4)を有する塩であり、ここで、R1〜R4は互いに独立に、水素;場合により置換されるC1〜C6アルキル基;場合により置換されるC2〜C6アルケニル基;場合により置換されるC6〜C10アリール基、又は場合により置換されるC6〜C10ヘテロアリール基を意味する。薬学的に許容される塩の別の例は、“Remington's Pharmaceutical Sciences” 17編、Alfonso R.Gennaro(編集),Mark Publishing社,Easton, Pa., U.S.A.,1985 及び Encyclopedia of Pharmaceutical Technologyに記載されている。
【0066】
薬学的に許容可能な溶媒和物としては、例えば、水和物がある。
【0067】
参照番号リスト
1:薬剤容器;
2:バッグ;
2.1〜2.n:バッグチャンバ;
3:液体薬剤;
4:排出口;
5:剛体コア;
5.1:バルジ;
6:アクタ材料;
6.1:遠隔セクション;
7:固定点;
8:ガイドロール;
9:ドレインチャンネル;
10:センサ;
11:エネルギ源;
12:インタフェース;
Q:熱;