(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上部基板の上面と、前記上部基板の上面から直接的に延長された前記上部基板の側面とは互いに直角をなすことを特徴とする、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【背景技術】
【0002】
初期のディスプレイ装置である陰極線管(Cathode Ray Tube)を代替するディスプレイ装置として、液晶表示装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel)、及び有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)などが開発されている。
【0003】
このようなディスプレイ装置は、重さと体積を減らすことによって装置の大型化を可能にしてきた。また、応答速度や画質などの技術的な面での研究開発と共に、需要者にアピールできる製品のデザイン的な面での研究開発が行われている。
【0004】
しかし、現在まで開発された従来のディスプレイ装置は、その構造的特性によって、厚さの最小化及び美感向上の面において限界がある。
【0005】
一方、本出願人によって提案された特許文献1では、上部ケースと前面セットカバーを省略して、ディスプレイパネルの前面及び側面をディスプレイ装置の外部に露出させることによって、厚さが最小化され、デザイン的な面において美感が向上したディスプレイ装置が開示されている。
【0006】
図1は、特許文献1に開示されたディスプレイ装置のディスプレイパネルを説明するための断面図である。
【0007】
図1を参照すると、特許文献1に開示されたディスプレイ装置のディスプレイパネルは、下部基板12と、下部基板12に対向して貼り合わされた上部基板14と、上部基板14の上面に付着されたフィルム部材16と、貼り合わされた下部基板12及び上部基板14の側面に形成されたパネル保護部材20と、を備える。
【0008】
貼り合わされた下部基板12及び上部基板14のエッジ部、すなわち、各側面には面取り(Chamfer)加工工程によって所定の角度に傾斜した傾斜面CFが形成されている。
【0009】
フィルム部材16の各側面端部は、上部基板14の傾斜面CFから一定間隔Dだけ離隔している。
【0010】
パネル保護部材20は、外部に露出されるディスプレイパネルの損傷を防止するために、下部基板12及び上部基板14のエッジ部を覆うように形成される。
【0011】
このような特許文献1のディスプレイ装置は、次のような問題点がある。
【0012】
第一に、フィルム部材16の端部が上部基板14の傾斜面CFから一定間隔Dで離隔して付着され、上部ケースが省略されるため、ディスプレイパネルを正面から見るとき、フィルム部材16の端部と上部基板14の傾斜面CFとの間の上部基板14の領域が直線形状に視認され得るという問題点がある。
【0013】
第二に、パネル保護部材20が、上部基板14と下部基板12及びフィルム部材16のそれぞれの傾斜面CFを覆うように均一な厚さに形成されず、ディスプレイパネルの正面から見るとき、直線形状に形成されない場合、これによって、外観上の美感が損なわれるだけでなく、部分的に光漏れ現象が発生するという問題点がある。すなわち、下部基板12及び上部基板14の各側面に形成される傾斜面CFには、面取り加工工程によってバリが形成され、パネル保護部材20が傾斜面CFを完全に覆わないように形成される場合、下部基板12の内部反射によって、流入される反射光RLが傾斜面CFで乱反射され、乱反射された光SRLのうち、上部基板14に形成されたブラックマトリクスBMに遮光されない乱反射光SRLが傾斜面CFを通じて外部に漏れるようになる。特に、特許文献1のディスプレイ装置では、上部ケースが省略され、傾斜面CFが外部に露出するため、
図2に示されたように、傾斜面CFでの乱反射光SRLによる光漏れ現象が発生するという問題点がある。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書で述べられる用語の意味は、次のように理解されるべきである。
【0025】
単数の表現は、文脈上明らかに他の意味として定義しない限り、複数の表現を含むものと理解しなければならず、「第1」、「第2」などの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別するためのもので、これら用語によって権利範囲が限定されてはならない。
【0026】
「含む」または「有する」などの用語は、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものと理解しなければならない。
【0027】
「少なくとも一つ」という用語は、一つ以上の関連項目から提示可能な全ての組み合わせを含むものと理解しなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、及び第3項目のうち少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のそれぞれだけでなく、第1項目、第2項目、及び第3項目のうち二つ以上から提示できる全ての項目の組み合わせを意味する。
【0028】
「上に」という用語は、ある構成が他の構成の上面に形成される場合だけでなく、これら構成の間に第3の構成が介在される場合まで含むことを意味する。
【0029】
以下では、本発明に係るディスプレイパネル及びそれを含むディスプレイ装置の好適な実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。ここで、本発明に係るディスプレイパネル及びそれを含むディスプレイ装置は、液晶ディスプレイパネル及び装置、プラズマディスプレイパネル及び装置、有機発光ディスプレイパネル及び装置、電気泳動ディスプレイパネル及び装置、及び電子湿潤ディスプレイパネル及び装置などに限定されず、様々なディスプレイパネル及びディスプレイ装置であってもよい。
【0030】
図3は、本発明の第1実施例に係るディスプレイパネルを説明するための断面図である。
【0031】
図3を参照すると、本発明の第1実施例に係るディスプレイパネル110は、下部基板111と、液晶層(図示せず)を挟んで下部基板111に対向して貼り合わされた上部基板113と、上部基板113の面積よりも広い面積を有するように形成され、前記上部基板113の上面全体に付着された上部偏光フィルム117と、下部基板111及び上部基板113の側面を覆うように形成され、上面の一部が上部偏光フィルム117によって覆われるパネル保護部材119と、を含む。
【0032】
前記下部基板111は、薄膜トランジスタアレイ基板であって、表示領域及び非表示領域を有する。前記下部基板111の表示領域には、複数のゲートライン(図示せず)と複数のデータライン(図示せず)との交差によって設けられる画素領域毎に複数の画素(図示せず)が形成されている。前記各画素は、ゲートラインとデータラインに接続された薄膜トランジスタ(図示せず)、薄膜トランジスタに接続された画素電極、及び画素電極に隣接するように形成されて、共通電圧が供給される共通電極を含んで構成することができる。このとき、共通電極は、液晶層の駆動方式に応じて、上部基板113に形成されてもよい。
【0033】
前記下部基板111の非表示領域は、複数のパッド部(図示せず)、及びゲート駆動回路(図示せず)を含んでなる。
【0034】
前記複数のパッド部のそれぞれは、下部基板111の下側長辺の非表示領域に形成されて、表示領域に形成された各データラインに接続される。このような前記複数のパッド部のそれぞれには、データ駆動部(図示せず)を含むパネル駆動部(図示せず)が接続される。
【0035】
前記ゲート駆動回路は、各画素の薄膜トランジスタの製造工程と共に、短辺片側または両側の非表示領域に形成されて、表示領域に形成された各ゲートラインに接続される。このような前記ゲート駆動回路は、パネル駆動部から入力されるゲート制御信号に基づいてゲート(またはスキャン)信号を生成して、各ゲートラインに順次供給する。
【0036】
前記下部基板111の下面には下部偏光フィルム115が付着されており、下部偏光フィルム115は、バックライトユニット(図示せず)から下部基板111に照射される光を偏光させる。例えば、下部偏光フィルム115は、光学シートまたは光学フィルムであってもよい。
【0037】
前記上部基板113は、カラーフィルタアレイ基板であって、前記下部基板111の各画素領域を定義するように形成されたブラックマトリクスBM、及び各画素に対応するように画素領域に形成されたカラーフィルタ層を含むように構成される。このとき、前記上部基板113には、液晶層の駆動方式に応じて、共通電圧が供給される共通電極が形成され得る。
【0038】
前記上部基板113は、液晶層(図示せず)を挟んで下部基板111に対向して貼り合わされる。すなわち、貼り合わされた下部基板111と上部基板113は、基板の切断/分離工程によって、貼り合わされた上部及び下部大型基板(図示せず)から切断されて分離されるもので、分離された下部基板111及び上部基板113の側面(または切断/分離面)には、前記基板の切断/分離工程によってバリが必然的に形成されるようになる。
【0039】
前記上部偏光フィルム117は、下部基板111の表示領域と上部基板113を透過して外部に放出される映像光を偏光させると共に、下部基板111及び上部基板113の側面SFで発生する乱反射が外部で視認されないようにする。そのために、前記上部偏光フィルム117は、パネル保護部材119の側面外部に突出しないように、上部基板113の面積よりも広い面積を有するように形成されて、上部基板113の上面全体及びパネル保護部材119の上面を覆うように、上部基板113及びパネル保護部材119の上面に付着される。このような上部偏光フィルム117は、光学シートまたは光学フィルムであってもよい。
【0040】
前記上部偏光フィルム117は、ローラを用いたフィルム付着工程によって、上部基板113よりも相対的に広い面積を有するように前記上部基板113の上面全体に付着した後、レーザーカット工程によって、上部基板113の側面SFから側面外部方向に第1幅W1だけ突出するようにカットすることができる。すなわち、前記上部基板113の上面全体に付着された上部偏光フィルム117の下側は、隣接した下部基板111に形成されたパッド部に重畳されない反面、上部偏光フィルム117の上側と左側及び右側のそれぞれは、上部基板113の上側面と左側面及び右側面のそれぞれから第1幅W1よりも相対的にさらに大きい幅だけ突出された後、レーザーカット工程によって、上部基板113の上側面と左側面及び右側面のそれぞれから前記第1幅W1だけ突出するようにカットすることができる。ここで、前記第1幅W1は、上部基板113の側面SFから250μm乃至350μmの範囲で設定されることが好ましい。この場合、前記第1幅W1が250μm未満の場合、後述するパネル保護部材119との接着面積が低下して剥離されることがあり、前記第1幅W1が350μmを超える場合、パネル保護部材119との接着面積を増加させることはできるが、ディスプレイパネル110のベゼルの幅が増加することがあり、パネル保護部材119の幅及び塗布量を増加させるようになる。
【0041】
前記パネル保護部材119は、下部基板111及び上部基板113の側面全体を覆うように形成されることによって、下部基板111及び上部基板113の側面に形成されているバリ(Burr)を完全に覆う。このような前記パネル保護部材119は、下部基板111及び上部基板113の側面に形成されているバリ(Burr)によって発生する乱反射による光漏れを防止し、外部の衝撃による下部基板111及び上部基板113の側面の損傷を防止すると共に、外部の静電気が下部基板111の内部に流入することを遮断する役割を果たす。
【0042】
具体的に、前記パネル保護部材119は、上部基板113の側面から第1幅W1だけ突出した上部偏光フィルム117の下面に重畳すると共に、下部基板111及び上部基板113の上側面と左側面及び右側面を覆うように形成される。これによって、下部基板111及び上部基板113の側面と前記パネル保護部材119との間の接着部(または境界部)、及びパネル保護部材119の一部分は、上部偏光フィルム117によって覆われることになり、前記接着部と上部基板113が上部偏光フィルム117の前方で視認されない。
【0043】
前記パネル保護部材119は、貼り合わされた下部基板111及び上部基板113の側面SFから300μm乃至500μmの範囲、より好ましくは、390μm乃至430μmの範囲の第2幅W2を有するように形成されることが好ましい。ここで、前記パネル保護部材119の第2幅W2が390μm未満の場合、前記側面の光漏れ及び静電気流入遮断の効果が低減することがあり、430μmを超える場合、前記側面の光漏れ及び静電気流入遮断の効果は増加するが、ディスプレイパネル110のベゼルの幅が増加し、材料を浪費する原因となりうる。
【0044】
一方、前記パネル保護部材119は、下部基板111の上側長辺と左側短辺及び右側短辺のそれぞれの下面縁部119aにさらに形成されてもよい。この場合、前記パネル保護部材119は、下部基板111の側面SFから0μm乃至250μmの範囲の第3幅W3を有するように形成されることが好ましい。ここで、前記パネル保護部材119の第3幅W3が250μmを超える場合、前記パネル保護部材119の全体的な厚さ及び幅が増加し、これによって、パネル保護部材119を所望の形状に形成することが困難になる。
【0045】
前記パネル保護部材119は、シリコン系列または紫外線(UV)硬化系列のシール剤(または樹脂)から構成することができるが、工程のタックタイム(Tack Time)を考慮すると、紫外線(UV)硬化系列のシール剤からなることが好ましい。また、前記パネル保護部材119は、有色(例えば、青色、赤色、青緑色、または黒色)であってもよいが、これに限定されず、側面の光漏れを防止するための有色樹脂または光遮断樹脂からなることが好ましい。
【0046】
以上のような本発明の第1実施例に係るディスプレイパネル110は、貼り合わされた下部基板111及び上部基板113の側面に傾斜面を形成する面取り工程を省略して、下部基板111及び上部基板113の側面で発生する乱反射領域を最小化し、上部偏光フィルム117とパネル保護部材119を用いて下部基板111及び上部基板113の側面を完全に覆うことによって、下部基板111及び上部基板113の側面で発生する乱反射による光漏れ現象、及び上部基板113が外部に直接露出することを防止することができる。
【0047】
図4は、本発明の第2実施例に係るディスプレイパネルを説明するための断面図であって、これは、3次元映像用光学部材をさらに具備するものである。以下では、3次元映像用光学部材についてのみ説明する。
【0048】
前記3次元映像用光学部材118は、前記パネル保護部材に重畳するように上部偏光フィルム117の上面全体に形成されて、上部偏光フィルム117を透過する光によって3次元映像を具現する。この場合、ディスプレイパネル110には、3次元映像の表示方式に応じて、左眼映像と右眼映像が時間的または空間的に分割されて表示され、3次元映像用光学部材118は、前記左眼映像と右眼映像を分離して視聴者に提供する。ここで、3次元映像用光学部材118は、偏光方式の3次元映像を視聴者に提供するためのリターダフィルム(Retarder Film)、または眼鏡なし方式の3次元映像を視聴者に提供するためのレンズフィルムからなることができる。
【0049】
このような前記3次元映像用光学部材118は、ローラを用いたフィルム付着工程によって、上部偏光フィルム117と同一の面積を有するように前記上部偏光フィルム117の上面全体に付着した後、レーザーカット工程によって、上部基板113の側面SFから側面外部方向に第1幅W1だけ突出するように上部偏光フィルム117と共にカットすることができる。
【0050】
図5A乃至
図5Dは、本発明の第1実施例に係る液晶表示パネルの製造方法を説明するための図であって、これは、前述した
図3に示された本発明の第1実施例に係る液晶表示パネルの製造方法に関するものである。
【0051】
まず、
図5Aに示されたように、貼り合わされた上部及び下部大型基板(図示せず)から基板の切断/分離工程によって切断されることにより分離された下部基板111及び上部基板113の側面(または切断/分離面)を直角研磨方式で研磨する。すなわち、前記研磨工程では、研磨パッド200を用いて、貼り合わされた下部基板111及び上部基板113の側面を研磨することによって、基板の切断/分離工程による大きさの公差を合わせると共に、前記基板の切断/分離工程によって発生したバリを緩和させる。特に、前記研磨工程は、上部基板113の上面を基準に下部基板111と上部基板113のそれぞれの側面が傾斜せずに、直角状態となるようにする。
【0052】
その後、
図5Bに示されたように、前記上部基板113よりも相対的に広い面積を有する上部偏光フィルム117を上部基板113の上面全体に付着する。ここで、前記上部偏光フィルム117の上側と左側及び右側のそれぞれは、上部基板113の上側面と左側面及び右側面のそれぞれから一定の幅だけ側面外部方向に突出するようになる。上述したような上部偏光フィルム117は、光学シートまたは光学フィルムであってもよい。
【0053】
一方、前記上部偏光フィルム117の付着工程前または後には、前記下部基板111の下面に下部偏光フィルム115を付着する工程を行うことができる。
【0054】
その後、
図5Cに示されたように、レーザーカット工程を通じて、上部基板113に付着された上部偏光フィルム117の上側と左側及び右側のそれぞれの端部が、上部基板113の側面SFから側面外部方向に第1幅W1だけ突出するようにカットする。
【0055】
次に、
図5Dに示されたように、上部基板113の側面SFから突出した上部偏光フィルム117の下面と、下部基板111及び上部基板113の側面全体とにシール剤を塗布し、これと同時に硬化させることによって、上部基板113の側面SFから第2幅W2を有するパネル保護部材119を形成する。このとき、前記パネル保護部材119は、下部基板111及び上部基板113の左側面と上側面及び右側面に沿って連続的に動かすことができるシール剤形成手段によって形成されることができ、当該シール剤形成手段は、下部基板111及び上部基板113の側面全体にシール剤を塗布するため、及び塗布されたシール剤に光を照射するために用いられる。
【0056】
一方、前記下部偏光フィルム115の付着工程は、前記上部偏光フィルム117のレーザーカット工程の後、または前記パネル保護部材119の形成工程の後に行ってもよい。
【0057】
一方、前記上部偏光フィルム117の付着工程の後に、上部偏光フィルム117と同一の面積を有する3次元映像用光学部材118(
図3参照)を付着する工程をさらに行うことができ、この場合、前記上部偏光フィルム117のレーザーカット工程では、前記3次元映像用光学部材118と共に上部偏光フィルム117を同時にカットすることができる。
【0058】
以上のような本発明の第1及び第2実施例に係るディスプレイパネル110は、ノートパソコンを含む携帯用情報機器、テレビジョン、またはコンピュータモニタなどのディスプレイ装置に含まれて2次元映像または3次元映像を表示することができる。
【0059】
図6は、ノートパソコンに適用された本発明の第1実施例に係るディスプレイ装置を説明するための図で、
図7は、
図6に示されたA−A線の断面を示すディスプレイ装置の断面図である。
【0060】
図6及び
図7を参照すると、本発明の第1実施例に係るディスプレイ装置400は、ヒンジ部300を通じてシステム本体200に回転可能に結合される。
【0061】
前記システム本体200は、各種情報処理のための制御回路、例えば、CPU(Central Processing Unit)、CPUの制御によってデータを処理するグラフィックカード、各種格納媒体、及び電源装置などを含んで構成される。このようなシステム本体200は、各種情報を処理すると共に、所定の情報をディスプレイ装置400に表示する。
【0062】
前記ヒンジ部300は、システム本体200とディスプレイ装置400との間に設置され、ディスプレイ装置400の下側を回転可能に支持する。このとき、ヒンジ部300とディスプレイ装置400との間の結合部分は、ヒンジカバー310によって覆われる。
【0063】
前記ディスプレイ装置400は、ヒンジ部300に回転可能に設置されて、システム本体200の上面を覆うか、またはヒンジ部300を回転軸としてシステム本体200の上面から所定角度を有するように広がる。このようなディスプレイ装置400は、システム本体200から提供される映像信号及びタイミング制御信号に応じて映像信号に相応する映像を表示する。そのために、前記ディスプレイ装置400は、ディスプレイパネル110、バックライトユニット120、ボトムカバー130、ガイドパネル140、パネル結合部材150、保護パッド部材160、及び背面カバー170を含む。
【0064】
前記ディスプレイパネル110は、前述した
図3又は
図4に示されたディスプレイパネルと同一の構成を有するので、これについての重複説明は省略する。
【0065】
前記バックライトユニット120は、ディスプレイパネル110の下部に配置され、ディスプレイパネル110に光を照射する。そのために、バックライトユニット120は、反射シート122、導光板124、光源部材(図示せず)、及び光学シート126を含んで構成される。
【0066】
前記反射シート122は、導光板124の下部に配置されるようにボトムカバー130に収納されて、導光板124の下面を透過する光をディスプレイパネル110側に反射させる。
【0067】
前記導光板124は、少なくとも一つの側面に設けられた少なくとも一つの入光部を有するように平板(またはくさび)状に形成されて、反射シート122上に配置される。このような導光板124は、光源部材から入光部に入射される光を内部で反射及び屈折させて、ディスプレイパネル110の下面方向に進行させる。このとき、前記導光板124の下面へ進行する光は、前記反射シート122によって反射されてディスプレイパネル110側に進行するようになる。
【0068】
前記光源部材は、導光板124の入光部に対向するようにボトムカバー130に収納されて、導光板124の入光部に光を照射する。そのために、光源部材は、複数の発光ダイオード(Light Emitting Diode)を含んで構成することができる。
【0069】
前記光学シート126は、導光板124上に配置され、導光板124からディスプレイパネル110側に進行する光の輝度特性を向上させる。そのために、光学シート126は、少なくとも一つの拡散シート及びプリズムシートを含んで構成することができる。
【0070】
前記ボトムカバー130は、バックライトユニット120とガイドパネル140を収納するための収納空間を有するように箱状に形成される。このような前記ボトムカバー130は、バックライトユニット120及びガイドパネル140を支持するボトムプレートと、ボトムプレートから垂直に折れ曲がった側壁とからなる。ここで、前記ボトムカバー130の側壁は、ディスプレイパネル110のパネル保護部材119の下部に配置されて、ディスプレイパネル110の側面とパネル保護部材119の側面を取り囲まない。
【0071】
前記ガイドパネル140は、四角帯状に形成され、前記ボトムカバー130の収納空間に収納される。このような前記ガイドパネル140は、ディスプレイパネル110の下面縁部を支持すると共に、前記ボトムカバー130の収納空間に収納されたバックライトユニット120の位置を定義する。
【0072】
前記ガイドパネル140は、ねじ(Screw)を用いた背面結合方式または別途のブラケット(図示せず)を用いたスライディング結合方式によって、ボトムカバー130のボトムプレートに結合することができる。また、ねじを用いた側面結合方式によって、ボトムカバー130の側壁に結合することができる。
【0073】
前記パネル結合部材150は、前記ガイドパネル140とディスプレイパネル110とを互いに接着させることによって、ディスプレイパネル110がガイドパネル140によって安定的に支持されるようにする。そのために、前記パネル結合部材150は、前記ガイドパネル140の上面とディスプレイパネル110の下部基板111との間に接着されることが好ましい。このような前記パネル結合部材150は、両面テープ、熱または光硬化性接着剤からなることができる。
【0074】
前記保護パッド部材160は、両面テープまたは接着剤のような接着部材162によってボトムカバー130の側面に結合されて、ディスプレイパネル110の側面及び上面縁部を取り囲む。具体的には、前記保護パッド部材160は、接着部材162によってボトムカバー130の上側面、左側面、及び右側面に付着されて、上部偏光フィルム117の上側、左側、及び右側の上面縁部とディスプレイパネル110の側面とを取り囲む。そのために、前記保護パッド部材160は、平面的に”∩”字状を、断面的に”┌”字状を有するように形成することができ、シリコンまたはゴムなどのように衝撃を緩衝することができる緩衝材質からなることができる。このような前記保護パッド部材160は、ディスプレイ装置400がシステム本体200側に折り畳まれる場合に発生する衝撃を緩衝して、ディスプレイパネル110の押圧または損傷を防止する役割を果たす。
【0075】
前記背面カバー170は、ボトムカバー130のボトムプレートに結合されて、ボトムカバー130の背面と保護パッド部材160の側面を取り囲む。ここで、前記背面カバー170は、両面テープまたは接着剤によってボトムカバー130の底面に結合することができる。また、前記背面カバー170の下側は、前記ヒンジ部300と結合され、ヒンジカバー310によって覆われる。ここで、前記ヒンジカバー310は、前記ヒンジ部300及び前記ヒンジ部300に隣接したディスプレイパネル110の下側縁部が外部に露出することを防止する。
【0076】
図8は、テレビジョンまたはコンピュータモニタに適用された本発明の第2実施例に係るディスプレイ装置を説明するための図で、
図9は、
図8に示されたB−B線の断面を示すディスプレイ装置の断面図である。
【0077】
図8及び
図9を参照すると、本発明の第2実施例に係るディスプレイ装置500は、ディスプレイパネル110、バックライトユニット120、ボトムカバー530、ガイドパネル540、パネル結合部材550、背面カバー560、及び前面下側カバー570を含む。
【0078】
前記ディスプレイパネル110は、前述した
図3又は
図4に示されたディスプレイパネルと同一の構成を有するので、これについての重複説明は省略する。
【0079】
前記バックライトユニット120は、ディスプレイパネル110の下部に配置され、ディスプレイパネル110に光を照射する。このようなバックライトユニット120は、エッジ型方式または直下型方式により構成することができる。エッジ型方式のバックライトユニット120は、反射シート122、導光板124、光源部材(図示せず)、及び光学シート126を含んで構成されるもので、前述した
図7に示されたバックライトユニットと同一であるので、これについての重複説明は省略する。そして、直下型方式のバックライトユニット120は、拡散板(図示せず)、拡散板の下部に配置された光源部材(図示せず)、及び拡散板上に配置された光学シート(図示せず)を含んで構成することができる。
【0080】
ボトムカバー530は、前記バックライトユニット120を収納するための収納空間を有するように箱状に形成される。このような前記ボトムカバー530は、バックライトユニット120を支持するボトムプレートと、ボトムプレートから垂直に折れ曲がった側壁とからなる。一方、前記ボトムカバー530は、ディスプレイ装置のスリム化によって省略することができ、この場合、前記バックライトユニット120は背面カバー560に収納される。
【0081】
前記ガイドパネル540は、”┌”字状を有するように四角帯状に形成され、前記ボトムカバー530に支持される。そのために、前記ガイドパネル540は、前記ボトムカバー530に支持されて、ディスプレイパネル110の下面縁部を支持するパネル支持部542と、パネル支持部542から垂直に折れ曲がって前記ボトムカバー530の側面を取り囲むガイド側壁544とからなることができる。ここで、前記ボトムカバー530が省略される場合、前記ガイドパネル540は背面カバー560に収納される。
【0082】
前記パネル結合部材550は、前記ガイドパネル540とディスプレイパネル110とを互いに接着させることによって、ディスプレイパネル110がガイドパネル540に安定的に支持されるようにする。そのために、前記パネル結合部材550は、前記ガイドパネル540のパネル支持部542とディスプレイパネル110の下部基板111との間に接着されることが好ましい。このような前記パネル結合部材550は、両面テープ、熱または光硬化性接着剤からなることができる。
【0083】
前記背面カバー560は、収納空間を有するように箱状に形成され、バックライトユニット120、ボトムカバー530及びガイドパネル540を収納する。そのために、前記背面カバー560は、カバープレート562、及びカバープレート562から垂直に折れ曲がったカバー側壁564からなることができる。
【0084】
前記カバープレート562は、ボトムカバー530のボトムプレートと、ガイドパネル540のガイド側壁544とを支持する。
【0085】
前記カバー側壁564は、ガイドパネル540の側面、すなわち、ガイド側壁544を取り囲むと共に、ディスプレイパネル110の下面縁部を支持する。ここで、前記カバー側壁564の上面は、下部基板111の下面縁部またはパネル保護部材119に重畳することができ、接着部材566を通じて、下部基板111の下面縁部及び/又はパネル保護部材119に接着されてもよい。
【0086】
前記カバー側壁564とガイド側壁544は、フック(Hook)またはねじ(Screw)を用いた側面結合方式により互いに結合することができる。
【0087】
前記前面下側カバー570は、ディスプレイパネル110の下側縁部を覆うように前記カバー側壁564に結合されることによって、下部基板111の下側長辺の非表示領域に形成された複数のパッド部、及び複数のパッド部に連結されたパネル駆動部が外部に露出することを防止する。
【0088】
図10は、
図9に示されたディスプレイ装置の変形例を説明するための図である。
【0089】
図10に示されたように、前述したカバー側壁564は、カバープレート562の端部から垂直に曲がることで、前述した収納空間を提供すると共に、前述したパネル保護部材119の側面を取り囲む。このとき、前記カバー側壁564の高さは、前記上部偏光フィルム117の上面の高さと同一に設定される。例えば、前記上部偏光フィルム117の上面と前記カバー側壁564の上面とは互いに同一平面上に位置することができる。また、前記カバー側壁564は、ディスプレイパネル110の側面を取り囲むように外部に露出し、その結果、前記カバー側壁564は、ディスプレイパネル110の縁(またはベゼル(bezel))を形成する。
【0090】
以上の実施例に係るディスプレイパネル及びディスプレイ装置は、液晶ディスプレイ装置を対象として主に説明したが、本発明の実施例に係るディスプレイパネル及びディスプレイ装置は、上述した液晶ディスプレイ装置に限定されるものではなく、有機発光ディスプレイ装置などのような様々な平板ディスプレイ装置であってもよい。例えば、有機発光ディスプレイ装置からなるディスプレイパネル及びディスプレイ装置は、上述した本発明でのような下部基板に有機発光素子を形成し、下部基板に接続されたパネル駆動部を通じて有機発光素子を駆動させて、下部基板または上部基板を介して外部に放出される光を用いて映像を表示するようになる。
【0091】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるということが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかである。