(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施形態にかかるレフィル容器は、容器本体及びアダプタを備え、ポンプを装着可能であるレフィル容器であって、容器本体は、内容物を収容するための収容空間を内部に有する胴部と、胴部から延びており、収容空間に連通する開口部を有するとともに、ポンプを装着可能である口部と、を有し、アダプタは、口部に装着され、開口部から収容空間内に向けて延びる第1アダプタと、収容空間内において、第1アダプタの外側に装着される第2アダプタと、収容空間内において、第2アダプタに支持されるパイプと、を有し、第1アダプタは、さらに、ポンプを挿入可能であるポンプ挿入口が開口部側の端部に形成されるとともに、ポンプ挿入口から挿入したポンプを収容するポンプ収容空間が内側に形成される第1アダプタ本体と、第1アダプタ本体の端部のうちポンプ挿入口とは反対側の端部に形成され、ポンプ収容空間に連通可能である第1吸引口と、ポンプ収容空間と第1吸引口を連通させない位置である閉位置から、連通させる位置である開位置に切り替え可能であり、ポンプを装着することで閉位置から開位置に切り替えられる栓と、第1アダプタ本体の側部に形成され、収容空間とポンプ収容空間を連通させる通気孔と、を有し、第2アダプタは、さらに、第1アダプタ本体の外面のうち、通気孔よりも第1吸引口側の位置から第1吸引口までを覆う第2アダプタ本体と、第2アダプタ本体の端部のうち通気孔側の端部から、第1アダプタ本体の外面及び通気孔を覆うように延びており、開口部側の端部が自由端である弁部と、第2アダプタ本体の端部のうち開口部とは反対側の端部に形成され、第1吸引口及びパイプに連通する第2吸引口と、を有する(第1の構成)。
【0017】
上記構成によれば、アダプタは、第1アダプタ及び第2アダプタを有している。第2アダプタに形成される弁部によって、第1アダプタに形成される通気孔が覆われている。このため、ポンプを取り付ける前のレフィル容器の状態、及びポンプを取り付けた状態のいずれの状態でも、通気孔から内容物が漏出することを抑制することができ、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。また、弁部が第2アダプタに形成されているため、容器本体の口部とアダプタとの間に差を小さくでき、アダプタの内径を広くすることができる。このため、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。さらに、アダプタの内径が広くなることにより吐出量の多いポンプであっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
【0018】
上記第1の構成において、弁部は、第2アダプタ本体の肉厚よりも薄く形成されていてもよい(第2の構成)。
【0019】
上記構成によれば、弁部を薄く形成することにより、弁部が作動しやすくなる。このため、弁部を通気孔の周囲に密着させて、通気孔から内容物が漏出することを抑制しつつ、容器本体内の負圧化を解消することができる。
【0020】
上記第1又は第2の構成において、第1アダプタは、口部の内面に接触しており、通気孔は、収容空間内に配置されていてもよい(第3の構成)。
【0021】
上記構成によれば、アダプタの内径を広くすることができ、ポンプを第1アダプタに差し込む作業が容易となり、ポンプの付け替えを容易に行うことができる。
【0022】
上記第1から第3のいずれかの構成において、弁部は、通気孔よりも開口部側において、弁部の内周に形成され、第1アダプタの外面に接触する第1突条と、通気孔よりも第2吸引口側において、弁部の内周に形成され、第1アダプタの外面に接触する第2突条と、を有してもよい(第4の構成)。
【0023】
上記構成によれば、ポンプを取り付ける前のレフィル容器の状態、及びポンプを取り付けた状態のいずれの状態でも、通気孔から内容物が漏出することを抑制することができ、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。
【0024】
上記第1から第4のいずれかの構成において、第1アダプタは、ポンプ収容空間にポンプが収容された状態で、ポンプの外面に接触するシール部を有し、シール部は、ポンプ収容空間に面し、かつ、第1吸引口の近傍に配置されてもよい(第5の構成)。
【0025】
上記構成によれば、内容物がポンプと第1アダプタの間に浸入することを抑制することができ、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。
【0026】
上記第1から第5のいずれかの構成において、栓は、閉位置から開位置に移動可能な状態で第1吸引口に差し込まれており、ポンプを装着することで、第1吸引口に差し込まれた状態を保ちながら、閉位置から開位置に移動するようにしてもよい(第6の構成)。
【0027】
上記構成によれば、ポンプを取り付ける前のレフィル容器の状態では、内容物が第1吸引口から第1アダプタの内部に漏出することを抑制することができる。また、ポンプを装着することで閉位置から開位置に移動するため、栓を確実に開位置に切り替えることができる。
【0028】
上記第6の構成において、装着可能なポンプは、ポンプ収容空間に収容されるシリンダを有し、栓は、ポンプが装着された状態で、シリンダに係合する係合部を有し、ポンプが装着される場合には、栓は、係合部がシリンダに係合するとともに閉位置から開位置に移動し、装着されたポンプが取り外される場合には、栓は、係合部がシリンダに係合した状態で開位置から閉位置に移動するようにしてもよい(第7の構成)。
【0029】
上記構成によれば、ポンプを取り付ける前の状態と、取り付けたポンプを取り外した状態のいずれの状態でも、栓は閉状態にある。このため、例えば、ポンプが取り付けられていない状態で容器本体を転倒させたとしても、内容物が容器本体の外部に流出することが抑制される。
【0030】
上記第6又は7の構成において、第1アダプタは、栓に対向する位置に形成される第1開栓報知部を有し、栓は、閉位置から開位置に移動する場合に、第1開栓報知部に接触及び通過する第2開栓報知部を有し、第2開栓報知部が第1開栓報知部に接触及び通過する際に、第1アダプタ及び栓が作動音を発生させるようにしてもよい(第8の構成)。
【0031】
上記構成によれば、第2開栓報知部が第1開栓報知部に接触及び通過する際に、第1アダプタ及び栓が作動音を発生させる。使用者は、作動音により、栓が閉位置から開位置に移動したことを確認できる。
【0032】
本発明の一実施形態にかかるポンプ容器は、上記第1から第6のいずれかの構成において、ポンプを装着する。
【0033】
上記構成によれば、通気孔から内容物が漏出することを抑制することができ、ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制することができる。
【0034】
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態1に係るレフィル容器100A、及びポンプ容器100Bを詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
【0035】
[全体構成]
まず、レフィル容器100A、及びポンプ容器100Bの全体構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るレフィル容器100Aの正面図である。
図2は、本発明の実施形態1に係るポンプ容器100Bの正面図である。以下の図では、矢印Rはレフィル容器100A又はポンプ容器100Bの右方向を示し、矢印Lは左方向を示す。矢印Uはレフィル容器100A又はポンプ容器100Bの上方向を示し、矢印Dは下方向を示す。
【0036】
図1に示すように、レフィル容器100Aは、容器本体10、及びアダプタ30を備えている。容器本体10は、胴部14、及び口部18を有している。容器本体10の内部には、例えば乳液状の化粧料のように流動性を有する内容物が収容される。レフィル容器100Aは、未使用時には、口部18に仮キャップ19が取り付けられている。アダプタ30は、容器本体10の内部に配置されている。
【0037】
図2に示すように、ポンプ容器100Bは、レフィル容器100Aの仮キャップ19を取り外し、口部18にポンプ60を装着して構成される。使用者はポンプ60を押下げる操作を行うことにより、ポンプ60から必要量の内容物を吐出させることが可能である。ポンプ容器100Bを使用しない場合は、ポンプ容器100Bの上部にオーバーキャップ20を取り付けることができる。
【0038】
[レフィル容器の構成]
図3は、レフィル容器100Aの正面断面図である。容器本体10は、胴部14、及び口部18を有している。胴部14は、収容空間12を内部に有している。収容空間12には、内容物Mが収容されているものとする。本実施形態の胴部14は、略円筒状であり、側壁部141、底壁部142、及び天壁部143を有している。容器本体10は、合成樹脂素材で形成されている。容器本体10は、例えばブロー成形法により成型することができる。
【0039】
口部18は、天壁部143に連続して形成され、上方に延びている。口部18の内側には、収容空間12に連通する開口部16が形成されている。口部18の外周面には、雄螺子部181、及び固定用鍔部182が形成されている。
図3では、雄螺子部181には、仮キャップ19の雌螺子部192が螺合している。固定用鍔部182は、口部18の上端において鍔状に突出するように形成されている。
【0040】
アダプタ30は、第1アダプタ31、第2アダプタ41、及びパイプ70を有している。
【0041】
第1アダプタ31は、容器本体10の口部18に装着されている。第1アダプタ31は、開口部16に嵌められている。第1アダプタ31は、開口部16から収容空間12内に向けて延びている。第1アダプタ31は、合成樹脂素材で形成されている。第1アダプタ31は、第1アダプタ本体32、第1吸引口38、栓39、及び通気孔40を有している。
【0042】
第1アダプタ本体32は、第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323を有している。第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323は、それぞれ断面円形の筒状体であり、上方から下方に向けてこの順番で連続して形成されている。第1筒状部321の上部には、ポンプ60を挿入可能であるポンプ挿入口34が形成されている。
【0043】
第2筒状部322の外径は、第1筒状部321の外径よりも小さく、第3筒状部323の外径は、第2筒状部322の外径よりも小さくなるように形成されている。また、第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323の外径は、それぞれ上部よりも下部のほうが小さくなるように形成されている。第1筒状部321、第2筒状部322、及び第3筒状部323により、第1アダプタ本体32の内側には、ポンプ収容空間36が形成されている。ポンプ収容空間36は、ポンプ挿入口34からポンプ60を挿入した場合にポンプ60の一部を収容可能である。
【0044】
第1筒状部321の外周部には、フランジ324が形成されている。フランジ324の外周部には口部18の固定用鍔部182に係合する係合部325が形成されている。固定用鍔部182に係合部325が係合することにより、第1アダプタ31は、容器本体10の口部18に固定されている。第1アダプタ31が容器本体10の口部18に固定されている状態で、第1筒状部321の外周面は、口部18の開口部16の内面に接触している。
【0045】
第1吸引口38は、第1アダプタ本体32の底部に形成されている。第1吸引口38は、第1アダプタ本体32の底部を上下方向に貫通する円形の孔である。第1吸引口38の周囲には、第1吸引口38の中心方向に突出する第1突出部381が形成されている。
【0046】
栓39は、第1アダプタ本体32の下部に配置されている。栓39は、第1吸引口38に差し込まれた状態で配置されている。栓39は、第1吸引口38に対して上下方向に移動可能である。栓39は、栓本体391、底部393、第3吸引口394を有している。
【0047】
栓本体391は、筒状の側部392を有している。筒状の側部392の内側には挿通空間395が形成されている。栓本体391は、第1吸引口38に差し込まれている。栓本体391の上部には、側部392の径方向外側に突出する支持突起396が形成されている。支持突起396は、第1吸引口38よりも外側に延びている。
【0048】
側部392の上下方向の中央部には、第3吸引口394が複数形成されている。第3吸引口394は、側部392を貫通する孔である。第3吸引口394は、側部392の周方向に間隔を空けて形成されている。側部392の上下方向の中央部における外径は、第1吸引口38よりもやや小さく設定されている。
【0049】
側部392の下部には、閉塞部398が形成されている。閉塞部398は、第1吸引口38に嵌め込まれると、第1吸引口38の内面に密着して第1吸引口38を塞ぐような形状に形成されている。
【0050】
底部393は、栓本体391の下部に形成されている。底部393の外径は、第1吸引口38の内径よりも大きい。
【0051】
図3では、閉塞部398が、第1吸引口38に嵌め込まれた状態となっている。この状態を、栓39が閉位置P1にある状態とする。栓39が閉位置P1にある状態では、第1吸引口38は、栓39によって塞がれている。言い換えると、第1吸引口38は、ポンプ収容空間36に連通していない。
【0052】
栓39が下方に移動した状態を、栓39が開位置P2にある状態とする(
図5参照)。栓39が開位置P2にある状態では、第1吸引口38は、第3吸引口394及び挿通空間395を介してポンプ収容空間36に連通する。開位置P2では、支持突起396の下部が第1突出部381の上部に接触し、栓39が第1吸引口38から抜け落ちることを防止する。
【0053】
栓本体391の側部392には、第2開栓報知部397が形成されている。第2開栓報知部397は突起である。第2開栓報知部397は、栓39が閉位置P1にある状態において、第1アダプタ31に形成される第1突出部381の上方に位置する。第1突出部381は、本発明の第1開栓報知部に相当する。栓39が閉位置P1から開位置P2に移動する際に、第2開栓報知部397は第1突出部381に接触し、第1突出部381を乗り越えて下方に移動する。第1アダプタ31及び栓39は、第2開栓報知部397が第1突出部381を乗り越える際に作動音を発生させる。作動音により、使用者は栓39が閉位置P1から開位置P2に移動したことを確認できる。
【0054】
第1アダプタ本体32の下部の内面において、第1突出部381の上方には、第3筒状部323の内部に突出するシール部382が形成されている。シール部382は、第3筒状部323の内周面に沿って環状に形成されている。
【0055】
通気孔40は、第1アダプタ本体32の上部に形成されている。具体的には、通気孔40は、第1筒状部321の側部に形成されている。通気孔40は、天壁部143よりも下方に位置しており、収容空間12内に位置している。通気孔40は、貫通孔であり、収容空間12とポンプ収容空間36を連通させる。
【0056】
第2筒状部322の上部の外面には、第2筒状部322の外部に突出する第1アダプタ支持突起326が形成されている。第1アダプタ支持突起326は、第2筒状部322の外周面に沿って環状に形成されている。
【0057】
第2アダプタ41は、収容空間12内において、第1アダプタ31の外側に装着されている。第2アダプタ41は、合成樹脂素材で形成されている。第2アダプタ41は、第2アダプタ本体42、弁部44、及び第2吸引口46を有している。
【0058】
第2アダプタ本体42は、第4筒状部421、及び第5筒状部422を有している。第4筒状部421、及び第5筒状部422は、それぞれ断面円形の筒状体であり、上方から下方に向けてこの順番で連続して形成されている。第4筒状部421、及び第5筒状部422により、第2アダプタ本体42は、第1アダプタ本体32の外面のうち、通気孔40よりも下方の位置から第1吸引口38までを覆っている。本実施形態では、第4筒状部421は、第1アダプタ本体32の第2筒状部322を覆っている。第5筒状部422は、第1アダプタ本体32の第3筒状部323を覆っている。
【0059】
弁部44は、第4筒状部421の上端から上方に向けて延びている。言い換えると、弁部44は、第2アダプタ本体42の端部のうち通気孔40側の端部から、第1アダプタ本体32の外面及び通気孔40を覆うように延びている。弁部44は、断面円形の筒状体である。弁部44は、第2アダプタ本体42の肉厚よりも薄く形成されている。弁部44の上端は、自由端になっている。このため、弁部44は、第4筒状部421に接触して通気孔40を覆うような閉じた状態と、上部が第4筒状部421から離れて通気孔40を開放する開いた状態とに変形可能である。以下では、弁部44が閉じた状態を閉塞状態S1とし、弁部44が開いた状態を開放状態S2とする。
図3では、弁部44は、閉塞状態S1になっている。
【0060】
弁部44は、通気孔40を開閉する逆止弁として動作する。弁部44は、ポンプ収容空間36から収容空間12に向かう方向には外気の導入を可能とし、収容空間12からポンプ収容空間36に向かう方向には内容物Mの漏出を抑制する。弁部44の動作については後述する。
【0061】
第2アダプタ41の素材として、柔軟性を有する合成樹脂素材を用いることが好ましい。弁部44が柔軟性を有することで、逆止弁として動作しやすくなる。柔軟性を有する合成樹脂素材として、例えば、オレフィン系樹脂を用いることができる。
【0062】
弁部44は、第1突条48及び第2突条49を有している。第1突条48は、通気孔40よりも上方において、弁部44の内周に形成されている。第1突条48は、閉塞状態S1では第1アダプタ31の外面に接触している。第2突条49は、通気孔40よりも下方において、弁部44の内周に形成されている。第2突条49も、閉塞状態S1では第1アダプタ31の外面に接触している。閉塞状態S1で第1突条48及び第2突条49が第1アダプタ31の外面に接触することにより、閉塞状態S1での気密性が高められている。
【0063】
第2吸引口46は、第2アダプタ本体42の下端部に形成されている。第2吸引口46は、第1吸引口38と収容空間12を連通させることが可能な円形の貫通孔である。第2吸引口46の周囲には、下方に向けてパイプ支持部461が延びている。パイプ支持部461は、筒状であり、第2吸引口46に連通している。
【0064】
パイプ70は、収容空間12内に配置され、パイプ支持部461に支持されている。パイプ70は、第2吸引口46から収容空間12の下部に向けて延びている。パイプ70は、第2吸引口46、第1吸引口38、第3吸引口394、及び挿通空間395を介してポンプ収容空間36に連通している。
【0065】
第4筒状部421の上部の内面には、第4筒状部421の内部に突出する第2アダプタ支持突起424が形成されている。第2アダプタ支持突起424は、第4筒状部421の内周面に沿って環状に形成されている。第2アダプタ支持突起424は、第1アダプタ支持突起326よりも上方に形成されている。第1アダプタ支持突起326及び第2アダプタ支持突起424は、第1アダプタ31に対して第2アダプタ41が抜け落ちることを防止する抜け止めである。第1アダプタ支持突起326及び第2アダプタ支持突起424により、第1アダプタ31に第2アダプタ41が取り付けられた状態が維持される。
【0066】
図4は、レフィル容器100Aにポンプ60を取り付ける前の状態を示す正面断面図である。
図4では、レフィル容器100Aの仮キャップ19は取り外されている。仮キャップ19が取り外されている状態で容器本体10を転倒させたとしても、レフィル容器100Aの栓39は閉位置P1の状態にあり、弁部44は閉塞状態S1の状態にある。このため、内容物Mが容器本体10の外部に流出することが防止されている。
【0067】
本実施形態のポンプ60は、主にポンプキャップ61、シリンダ62、及びヘッド63を有している。
【0068】
ポンプキャップ61の内周面には、容器本体10の雄螺子部181と螺合する雌螺子部64が形成されている。
【0069】
シリンダ62は、ポンプキャップ61の内側に固定されている。シリンダ62の下端にはポンプ吸引口66が形成されている。シリンダ62の側部には外気導入孔67が形成されている。外気導入孔67は、外気を容器本体10内に導入して容器本体10内の負圧化を解消するための孔である。シリンダ62の内部には、ステム弁621、ピストン弁622、ボール623、スプリング624などが配置されている。ヘッド63は、ノズル631、ステム軸632などを備え、ポンプキャップ61の上部に配置されている。尚、ポンプ60の構成については、従来公知のポンプと同様であるため、各構成の詳細な説明は省略する。
【0070】
図5は、レフィル容器100Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器100Bを構成した状態を示す正面断面図である。
図5に示すように、ポンプ60は、アダプタ30のポンプ挿入口34から挿入され、容器本体10の口部18に装着されている。アダプタ30のポンプ収容空間36には、ポンプ60のシリンダ62が収容されている。
【0071】
アダプタ30のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下端が栓39を下方に移動させる。
図5では、栓39は、シリンダ62を挿入する前の閉位置P1(
図3参照)から、開位置P2に移動している。つまり、容器本体10にポンプ60を装着することで、栓39は、閉位置P1から開位置P2に切り替えられる。栓39が閉位置P1から開位置P2に切り替えられる際に、第2開栓報知部397は第1突出部381を乗り越える。第2開栓報知部397が第1突出部381を乗り越える際に、第1アダプタ31及び栓39は作動音を発生させる。作動音により、使用者は栓39が閉位置P1から開位置P2に切り替えられたことを確認できる。栓39が開位置P2に切り替えられることにより、ポンプ吸引口66は、挿通空間395、第3吸引口394、第1吸引口38、第2吸引口46、及びパイプ70を介して収容空間12に連通した状態となる。
【0072】
また、アダプタ30のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下部の外周面と、第1アダプタ31の下部に形成したシール部382が密着する。シリンダ62とシール部382が密着することにより、内容物がシリンダ62と第1アダプタ31の間に浸入することが抑制され、シリンダ62の外部に内容物が付着することを抑制することができる。
【0073】
図5では、弁部44は、閉塞状態S1にあり、収容空間12から通気孔40を通じてポンプ収容空間36に内容物Mが漏出することを抑制する。このため、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
【0074】
[動作]
次に、ポンプ60の吐出動作と吸引動作(ポンピング動作)、及び弁部44の動作について説明する。
図6は、ポンプを操作して内容物を吐出する状態を示す正面断面図である。
図7は、内容物を吐出した後の状態を示す正面断面図である。尚、ヘッド63が押圧されていない状態(
図5参照)において、シリンダ62の内部には、すでに内容物Mが吸引されているものとする。
【0075】
図6に示すように、ヘッド63を押下げると、シリンダ62の内部に吸引されていた内容物Mがノズル631から吐出される。ヘッド63が押下げられると、シリンダ62の側部に形成された外気導入孔67が開き、外気がアダプタ30のポンプ収容空間36に導入される。このとき、弁部44は、閉塞状態S1になっており、アダプタ30の通気孔40は弁部44によって塞がれている。このため、ポンプ収容空間36に導入された外気は、容器本体10内部の収容空間12には導入されない。
【0076】
図7に示すように、ヘッド63を押下げた状態から解放すると、ヘッド63は、スプリング624の付勢力により上昇する。シリンダ62内部は負圧となり、内容物Mは、パイプ70の下端からシリンダ62の内部に吸引される。
【0077】
上述のようなポンピング動作を繰り返すことにより、容器本体10に収容されていた内容物Mはノズル631から吐出されて減少する。内容物Mが減少すると収容空間12の気圧が低下する。収容空間12とポンプ収容空間36との間に気圧差が生じると、気圧差によって弁部44が一時的に閉塞状態S1から開放状態S2に変化する。弁部44が開放状態S2になるとアダプタ30の通気孔40は開放され、矢印Bのようにポンプ収容空間36から収容空間12に外気が導入されて、収容空間12とポンプ収容空間36との間の気圧差が解消される。つまり、収容空間12内部の負圧化が解消される。
【0078】
弁部44は、一時的に開放状態S2に変化して、ポンプ収容空間36から収容空間12に外気を導入する場合の他は、閉塞状態S1になっている。このため、収容空間12からポンプ収容空間36に内容物Mが漏出することを抑制し、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
【0079】
容器本体10に収容された内容物Mを使い切った場合は、ポンプ60を新たなレフィル容器110に付け替えて、ポンプ60を再利用することができる。ポンプ60のシリンダ62外部には、内容物Mが付着していないため、ポンプ60を衛生的に再利用することができる。また、ポンプ60を付け替える際にパイプ70を抜き差しする必要がなく、かつ、アダプタ30のポンプ挿入口34が広く形成されているため、再利用したポンプ60を新たなレフィル容器100Aに容易に取り付けることができる。
【0080】
[実施形態1の効果]
レフィル容器100Aによれば、アダプタ30は、第1アダプタ31及び第2アダプタ41を有している。第2アダプタ41に形成される弁部44によって、第1アダプタ31に形成される通気孔40が覆われている。このため、ポンプ60を取り付ける前のレフィル容器100Aの状態、及びポンプ60を取り付けた状態のいずれの状態でも、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制することができ、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。また、弁部44が第2アダプタ41に形成されているため、容器本体10の口部18とアダプタ30との間に差を小さくでき、アダプタ30の内径を広くすることができる。このため、ポンプ60の付け替えを容易に行うことができる。さらに、アダプタ30の内径が広くなることにより吐出量の多いポンプ60であっても使用することができるため、広い用途に使用することができる。
【0081】
レフィル容器100Aによれば、弁部44は、第2アダプタ本体42の肉厚よりも薄く形成されている。弁部44を薄く形成することにより、弁部44が作動しやすくなる。このため、弁部44を通気孔40の周囲に密着させて、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制しつつ、容器本体10内の負圧化を解消することができる。
【0082】
レフィル容器100Aによれば、第1アダプタ31は、口部18の内面に接触しており、通気孔40は、収容空間12に配置されている。このため、アダプタ30の内径を広くすることができ、ポンプ60を第1アダプタ31に差し込む作業が容易となり、ポンプ60の付け替えを容易に行うことができる。
【0083】
レフィル容器100Aによれば、弁部44には第1突条48及び第2突条49が形成され、第1アダプタ31の外面に接触している。このため、ポンプ60を取り付ける前のレフィル容器100Aの状態、及びポンプ60を取り付けた状態のいずれの状態でも、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制することができ、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
【0084】
レフィル容器100Aによれば、シール部382は、ポンプ収容空間36に面し、かつ、第1吸引口38の近傍に配置され、ポンプ収容空間36にポンプ60が収容された状態で、ポンプ60の外面に接触する。このため、内容物Mがポンプ60と第1アダプタ31の間に浸入することを抑制することができ、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
【0085】
レフィル容器100Aによれば、栓39は、閉位置P1から開位置P2に移動可能な状態で第1吸引口38に差し込まれており、ポンプ60を装着することで、第1吸引口38に差し込まれた状態を保ちながら、閉位置P1から開位置P2に移動する。このため、ポンプ60を取り付ける前のレフィル容器100Aの状態では、内容物が第1吸引口38から第1アダプタ31の内部に漏出することを抑制することができる。また、ポンプ60を装着することで閉位置P1から開位置P2に移動するため、栓39を確実に開位置P2に切り替えることができる。
【0086】
レフィル容器100Aによれば、第2開栓報知部397が第1開栓報知部としての第1突出部381に接触及び通過する際に、第1アダプタ31及び栓39が作動音を発生させる。使用者は、作動音により、栓39が閉位置P1から開位置P2に移動したことを確認できる。
【0087】
ポンプ容器100Bによれば、第2アダプタ41に形成される弁部44によって、第1アダプタ31に形成される通気孔40が覆われている。このため、通気孔40から内容物Mが漏出することを抑制することができ、ポンプ60のシリンダ62外部に内容物Mが付着することを抑制することができる。
【0088】
[実施形態2]
実施形態2のレフィル容器200A、及びポンプ容器200Bでは、装着されたポンプ60が取り外される場合には、栓139が、開位置P2から閉位置P1に移動する点で実施形態1のレフィル容器100A、及びポンプ容器100Bとは異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
【0089】
図8は、本発明の実施形態2に係るレフィル容器200Aの正面断面図である。アダプタ130の下部において、第1アダプタ131と第2アダプタ141の径方向の隙間は、実施形態1の第1アダプタ31と第2アダプタ41の径方向の隙間よりも大きく設定されている。
【0090】
栓139は、第1アダプタ本体132の下部に配置されている。栓139は、第1吸引口38に差し込まれた状態で配置されている。栓139は、第1吸引口38に対して上下方向に移動可能である。栓139は、栓本体1391、側部1392、及び底部1393を有している。
【0091】
栓本体1391は、柱状の形状を有している。栓本体1391は、第1吸引口38に差し込まれている。栓本体1391は、係合部1391A、挿通部1391B、及び閉塞部1391Cを有する。
【0092】
係合部1391Aは、栓本体1391の上部に形成されている。係合部1391Aは、ポンプ60がアダプタ130に装着された場合に、ポンプ吸引口66に差し込まれる(
図9参照)。係合部1391Aは、ポンプ吸引口66に差し込まれると、シリンダ62の内面に摩擦力で係合するように形成されている。
【0093】
挿通部1391Bは、係合部1391Aの下方に形成されている。挿通部1391Bの外径は、第1吸引口38よりもやや小さく設定されている。
【0094】
閉塞部1391Cは、挿通部1391Bの下方に形成されている。閉塞部1391Cは、第1吸引口38に嵌め込まれると、第1吸引口38の内面に密着して第1吸引口38を塞ぐような形状に形成されている。
【0095】
係合部1391A、及び挿通部1391Bには、上下方向に延びる溝1391Dが複数形成されている。溝1391Dは、係合部1391A、及び挿通部1391Bの周方向に間隔を空けて形成されている。係合部1391Aがポンプ吸引口66に差し込まれた状態において、溝1391Dは、シリンダ62の内面との間に挿通空間1395を形成する(
図9参照)。
【0096】
底部1393は、栓本体1391の下部に形成されている。底部1393の外径は、第1アダプタ131の外径よりも大きい。
【0097】
側部1392は、底部1393の外縁から上方に延びている。側部1392は、筒状である。側部1392の上部には、支持突起1396が形成されている。支持突起1396は、側部1392の径方向内側、つまり第1アダプタ31の外面に向けて突出している。支持突起1396は、本発明の第2開栓報知部に相当する。
【0098】
支持突起1396の下方には、第4吸引口1394が複数形成されている。第4吸引口1394は、側部1392を貫通している。第4吸引口1394は、側部1392の周方向に間隔を空けて形成されている。
【0099】
図8では、閉塞部1391Cが第1吸引口38に嵌め込まれた状態となっている。この状態を、栓139が閉位置P1にある状態とする。
【0100】
第1アダプタ131の下部の外周には、外側に突出する第2突出部383が形成されている。また、第2突出部383の上方には、栓139の側部1392に対向するように、第1開栓報知部384が形成されている。
【0101】
図9は、レフィル容器200Aにポンプ60を取り付けてポンプ容器200Bを構成した状態を示す正面断面図である。アダプタ130のポンプ収容空間36にポンプ60のシリンダ62を挿入すると、シリンダ62の下端が栓39を下方に移動させ、係合部1391Aは、ポンプ吸引口66に差し込まれる。係合部1391Aは、ポンプ吸引口66に差し込まれると、シリンダ62の内面に摩擦力で係合する。栓139が下方に移動した状態を、栓139が開位置P2にある状態とする。
【0102】
栓139が開位置P2に切り替えられることにより、ポンプ吸引口66は、挿通空間1395、第1吸引口38、第4吸引口1394、第2吸引口46、及びパイプ70を介して収容空間12に連通した状態となる。開位置P2では、支持突起1396の下部が第2突出部383の上部に接触し、栓139が第1吸引口38から抜け落ちることを防止する。
【0103】
栓139が閉位置P1から開位置P2に移動する際に、栓139の支持突起1396は、第1アダプタ131の第1開栓報知部384に接触し、第1開栓報知部384を乗り越えて下方に移動する。第1アダプタ131及び栓139は、支持突起1396が第1開栓報知部384を乗り越える際に作動音を発生させる。作動音により、使用者は栓139が閉位置P1から開位置P2に移動したことを確認できる。
【0104】
図10は、ポンプ容器200Bからポンプ60を取り外す状態を示す正面断面図である。ポンプ60がアダプタ131に挿入されている状態では、栓139の係合部1391Aは、シリンダ62の内面に摩擦力で係合している。このため、ポンプ60を取り外す場合にシリンダ62が上方に移動すると、それに伴って栓139も開位置P2から閉位置P1に向けて移動する。この場合、係合部1391Aとシリンダ62の内面との摩擦力は、栓139の側部1392と第1アダプタ131の外周面との間の摩擦力よりも大きくなるように設定されている。
【0105】
シリンダ62が上方に移動して栓139が閉位置P1まで移動すると、底部1393の上面が第1アダプタ131の下端部に当接する。さらにシリンダ62が上方に移動すると、シリンダ62と栓139は摩擦力で係合しているため、シリンダ62は係合部1391Aから徐々に抜けていき、シリンダ62と栓139は分離する。つまり、ポンプ60を取り外す場合に、栓139は、開位置P2から閉位置P1に切り替えられる。
【0106】
[実施形態2の効果]
レフィル容器200Aによれば、ポンプ60が装着される場合には、栓139は、係合部1391Aがシリンダ62に係合するとともに閉位置P1から開位置P2に移動し、装着されたポンプ60が取り外される場合には、栓139は、係合部1391Aがシリンダ62に係合した状態で開位置P2から閉位置P1に移動する。つまり、ポンプ60を取り付ける前の状態と、取り付けたポンプ60を取り外した状態のいずれの状態でも、栓139は閉状態P1にある。このため、例えば、ポンプ60が取り付けられていない状態で容器本体10を転倒させたとしても、内容物Mが容器本体10の外部に流出することが抑制される。
【0107】
レフィル容器200Aによれば、第2開栓報知部としての支持突起1396が第1開栓報知部384に接触及び通過する際に、第1アダプタ131及び栓139が作動音を発生させる。使用者は、作動音により、栓139が閉位置P1から開位置P2に移動したことを確認できる。
【0108】
[変形例]
本発明に係るレフィル容器100A、及びポンプ容器100Bは、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、容器本体10の形状は、本実施形態の形状に限定されない。
【0109】
アダプタ30に形成した通気孔40は、本実施形態では1箇所に形成したが、これに限定されない。例えば、複数箇所に形成してもよい。また、通気孔40を複数設ける場合には、第1アダプタ31の周方向に等間隔に形成してもよく、偏った位置に形成してもよい。
【0110】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
【課題】ポンプのシリンダ外部に内容物が付着することを抑制しつつ、ポンプの付け替えが容易で、かつ、広い用途に使用することができるレフィル容器及びポンプ容器を提供する。
【解決手段】レフィル容器100Aは、容器本体10及びアダプタ30を備える。アダプタ30は、第1アダプタ31及び第2アダプタ41を有する。第1アダプタ31は、ポンプ挿入口34から挿入したポンプ60を収容するポンプ収容空間36が形成される第1アダプタ本体32、ポンプ収容空間36に連通可能である第1吸引口38、ポンプ60を装着することで閉位置P1から開位置P2に切り替えられる栓39、及び収容空間12とポンプ収容空間36を連通させる通気孔40を有する。第2アダプタ41は、第2アダプタ本体42、第1アダプタ本体32の外面及び通気孔40を覆う弁部44、及び第1吸引口38に連通する第2吸引口46、を有する。