特許第5789140号(P5789140)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5789140-レバー式コネクタ 図000002
  • 特許5789140-レバー式コネクタ 図000003
  • 特許5789140-レバー式コネクタ 図000004
  • 特許5789140-レバー式コネクタ 図000005
  • 特許5789140-レバー式コネクタ 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5789140
(24)【登録日】2015年8月7日
(45)【発行日】2015年10月7日
(54)【発明の名称】レバー式コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/639 20060101AFI20150917BHJP
   H01R 13/629 20060101ALI20150917BHJP
   H01R 13/74 20060101ALI20150917BHJP
【FI】
   H01R13/639 Z
   H01R13/629
   H01R13/74 D
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2011-147155(P2011-147155)
(22)【出願日】2011年7月1日
(65)【公開番号】特開2013-16299(P2013-16299A)
(43)【公開日】2013年1月24日
【審査請求日】2014年6月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】清水 智彦
(72)【発明者】
【氏名】田代 晃教
(72)【発明者】
【氏名】鶴田 哲広
(72)【発明者】
【氏名】寺尾 和也
【審査官】 段 吉享
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−359037(JP,A)
【文献】 特開2008−027787(JP,A)
【文献】 特開2009−135071(JP,A)
【文献】 特開2011−081951(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/639
H01R 13/629
H01R 13/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタと、この第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタと、前記第1コネクタと前記第2コネクタとのうちいずれか一方のコネクタに設けられ回動によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合させるレバーとを備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合状態でパネルの取付孔に取り付けられるレバー式コネクタであって、
前記レバーには、撓み可能に係止部が設けられ、前記一方のコネクタには、前記レバーの回動によって前記係止部を撓ませ前記第1コネクタと前記第2コネクタとの正規嵌合状態で前記係止部が係止される被係止部が設けられ、
前記係止部には、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが正規嵌合状態で前記パネルの取付孔に取り付けられたときに前記取付孔の縁部と対向配置され、前記係止部と前記被係止部との係止解除を防止する規制部が設けられ
前記係止部には、撓み可能に設けられ前記パネルの取付孔に挿通されたときに前記取付孔の縁部によって撓まされ、前記規制部が前記取付孔の縁部と対向配置されたときに前記取付孔の縁部に係止されて前記一方のコネクタの前記パネルからの抜けを防止するパネル係止部が設けられ、
前記係止部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが正規嵌合状態で前記一方のコネクタの重力方向に位置され、前記規制部が前記取付孔の下端縁部と対向配置され、前記パネル係止部が前記取付孔の下端縁部に係止されることを特徴とするレバー式コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルに取り付けられるレバー式コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パネルに取り付けられるレバー式コネクタとしては、第1コネクタとしての雄側コネクタハウジングと、この雄側コネクタハウジングと嵌合可能な第2コネクタとしての雌側コネクタハウジングと、雄側コネクタハウジングに設けられ回動によって雄側コネクタハウジングと雌側コネクタハウジングとを嵌合させるレバーとを備え、雄側コネクタハウジングと雌側コネクタハウジングとが嵌合状態でパネルの取付孔に取り付けられるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このレバー式コネクタでは、レバーに、そのレバーが嵌合位置にある状態では取付孔への取付方向に対して傾斜すると共に取付孔の孔縁への当接を可能とされたガイド部が概ね前方に面して形成され、レバーが待ち受け位置にあり且つ雌側コネクタハウジングが雄側コネクタハウジングに嵌められた状態では、その雌側コネクタハウジングの背面がガイド部とほぼ面一に又はガイド部よりも前方に位置する構成としている。
【0004】
この構成により、パネルの取付孔に対して位置ずれした状態でレバー式コネクタの取り付けが行われたときには、レバーのガイド部が取付孔の孔縁に当接してガイド部によってレバー式コネクタが取付孔に対して正規の位置に誘導される。また、レバーが待ち受け位置にあるときには、雌側コネクタハウジングの背面がガイド部とほぼ面一に又はガイド部よりも前方に位置するので、ガイド部との干渉を避けて雌側コネクタハウジングの背面を押すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−359029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のようなレバー式コネクタでは、第1コネクタと第2コネクタとが正規嵌合状態でパネルの取付孔に取り付けられたときに、レバーの回動が防止されていないので、レバー操作を行うことができ、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合が解除されてしまう可能性があった。
【0007】
そこで、この発明は、パネルに取り付けた状態におけるコネクタ同士の嵌合解除を防止することができるレバー式コネクタの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、第1コネクタと、この第1コネクタと嵌合可能な第2コネクタと、前記第1コネクタと前記第2コネクタとのうちいずれか一方のコネクタに設けられ回動によって前記第1コネクタと前記第2コネクタとを嵌合させるレバーとを備え、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが嵌合状態でパネルの取付孔に取り付けられるレバー式コネクタであって、前記レバーには、撓み可能に係止部が設けられ、前記一方のコネクタには、前記レバーの回動によって前記係止部を撓ませ前記第1コネクタと前記第2コネクタとの正規嵌合状態で前記係止部が係止される被係止部が設けられ、前記係止部には、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが正規嵌合状態で前記パネルの取付孔に取り付けられたときに前記取付孔の縁部と対向配置され、前記係止部と前記被係止部との係止解除を防止する規制部が設けられ、前記係止部には、撓み可能に設けられ前記パネルの取付孔に挿通されたときに前記取付孔の縁部によって撓まされ、前記規制部が前記取付孔の縁部と対向配置されたときに前記取付孔の縁部に係止されて前記一方のコネクタの前記パネルからの抜けを防止するパネル係止部が設けられ、前記係止部は、前記第1コネクタと前記第2コネクタとが正規嵌合状態で前記一方のコネクタの重力方向に位置され、前記規制部が前記取付孔の下端縁部と対向配置され、前記パネル係止部が前記取付孔の下端縁部に係止されることを特徴とする。
【0009】
このレバー式コネクタでは、係止部に第1コネクタと第2コネクタとが正規嵌合状態でパネルの取付孔に取り付けられたときに取付孔の縁部と対向配置され、係止部と被係止部との係止解除を防止する規制部が設けられているので、レバー式コネクタがパネルに取り付けられた状態で規制部によって係止部と被係止部との係止が解除されることがなく、レバーが回動されることがない。
【0010】
従って、このようなレバー式コネクタでは、パネルに取り付けた状態でレバーが回動することがないので、パネルに取り付けた状態におけるコネクタ同士の嵌合解除を防止することができる。
【0012】
このレバー式コネクタでは、係止部に規制部が取付孔の縁部と対向配置されたときに取付孔の縁部に係止されて一方のコネクタのパネルからの抜けを防止するパネル係止部が設けられているので、1つの係止部でコネクタ同士の正規嵌合状態の保持と、パネルに対するレバー式コネクタの保持とを行うことができる。
【0015】
また、係止部は、第1コネクタと第2コネクタとが正規嵌合状態で一方のコネクタの重力方向に位置されるので、一部のパネルロック部が破損したとしても、規制部が取付孔の縁部に当接され係止部と被係止部との係止が解除されることがなく、コネクタ同士の正規嵌合状態を保持することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、パネルに取り付けた状態におけるコネクタ同士の嵌合解除を防止することができるレバー式コネクタを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタの分解斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタの側面図である。
図3】本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタの正面図である。
図4図3のA−A断面図である。
図5】本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタの要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1図5を用いて本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタについて説明する。
【0019】
本実施の形態に係るレバー式コネクタ1は、第1コネクタ3と、この第1コネクタ3と嵌合可能な第2コネクタ5と、第1コネクタ3に設けられ回動によって第1コネクタ3と第2コネクタ5とを嵌合させるレバー7とを備え、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが嵌合状態でパネル9の取付孔11に取り付けられる。
【0020】
また、レバー7には、撓み可能に係止部13が設けられ、第1コネクタ3には、レバー7の回動によって係止部13を撓ませ第1コネクタ3と第2コネクタ5との正規嵌合状態で係止部13が係止される被係止部15が設けられている。
【0021】
そして、係止部13には、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態でパネル9の取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の縁部と対向配置され、係止部13と被係止部15との係止解除を防止する規制部17が設けられている。
【0022】
また、係止部13には、撓み可能に設けられパネル9の取付孔11に挿通されたときに取付孔11の縁部によって撓まされ、規制部17が取付孔11の縁部と対向配置されたときに取付孔11の縁部に係止されて第1コネクタ3のパネル9からの抜けを防止するパネル係止部19が設けられている。
【0023】
さらに、第1コネクタ3の幅は、パネル9の取付孔11の幅と略同一に形成され、第1コネクタ3の幅方向両側の側面には、取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の縁部に係止されて第1コネクタ3のパネル9からの抜けを防止するパネルロック部21が複数設けられ、係止部13は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態で第1コネクタ3の重力方向に位置される。
【0024】
図1図5に示すように、第1コネクタ3は、インナハウジング23と、フレーム25とからなる。インナハウジング23は、2つの筐体部材を上下に2段重ねた構造となっており、内部に複数の端子27が収容されている。このインナハウジング23は、フレーム25内に収容される。
【0025】
フレーム25は、円筒状に形成され、内部にインナハウジング23が収容される。また、フレーム25の幅は、パネル9の取付孔11の幅と略同一に形成されている。このフレーム25の幅方向両側の側面には、複数(ここでは4箇所)のパネルロック部21が弾性変形可能に設けられている。この複数のパネルロック部21は、パネル9の取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の縁部に係止され、第1コネクタ3、すなわちレバー式コネクタ1のパネル9からの抜けを防止する。このようなフレーム25内に収容されたインナハウジング23は、フレーム25内で第2コネクタ5と嵌合される。
【0026】
第2コネクタ5は、インナハウジング23よりも大きな2つの筐体部材を上下に2段重ねた構造となっており、内部に複数の端子27に接続される複数の相手端子29が収容されている。また、第2コネクタ5の両側面には、レバー7のカム溝31に挿入されるカムフォロア33がそれぞれ突設されている。また、第2コネクタ5の上面には、フレーム25に形成されたガイド溝35に係合されるガイド突起37が設けられている。この第2コネクタ5は、ガイド突起37をガイド溝35に挿入すると共に、カムフォロア33をカム溝31に挿入し、レバー7の回動によってインナハウジング23と嵌合され、複数の端子27と複数の相手端子29とが接続される。
【0027】
レバー7は、両側面にそれぞれ設けられた軸支部39でフレーム25に回動可能に組み付けられている。このレバー7は、第2コネクタ5のカムフォロア33がカム溝31に挿入された状態、すなわち第1コネクタ3と第2コネクタ5の仮嵌合状態で、操作部41を押圧操作することにより回動し、てこ作用によって第1コネクタ3と第2コネクタ5とを正規嵌合状態とさせる。このようなレバー7には、フレーム25の被係止部15に係止される係止部13が設けられている。
【0028】
係止部13は、レバー7の操作部41側の端部に撓み可能に設けられている。この係止部13は、レバー7の回動操作の終盤、すなわち第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態に近づいたとき、被係止部15に当接され、レバー7の回動操作の終了時、すなわち第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態に至ったとき、被係止部15に係止される。
【0029】
被係止部15は、フレーム25の下面に突設され、頂部から両側に下り傾斜となる傾斜面が設けられている。この被係止部15は、レバー7の回動操作によって係止部13が当接されると、係止部13を外側に撓ませる。この状態からさらにレバー7の回動操作を継続すると、係止部13が被係止部15を乗り越えて係止部13が内側に向けて復元され、係止部13が被係止部15に係止される。この係止部13と被係止部15との係止により、第1コネクタ3と第2コネクタ5との正規嵌合状態が保持される。
【0030】
このような係止部13は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態で重力方向に位置されており、規制部17と、パネル係止部19とが設けられている。規制部17は、係止部13の外面側に形成されている。この規制部17は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態でパネル9の取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の下端縁部と対向配置される。このため、係止部13が外側に撓もうとしても、規制部17と取付孔11の下端縁部とが当接し、係止部13と被係止部15との係止解除が防止され、レバー7が回動されることがない。このレバー7の回動防止により、第1コネクタ3と第2コネクタ5との嵌合が解除されることを防止できる。
【0031】
なお、係止部13と被係止部15との係止状態では、係止部13がフレーム25に設けられた操作規制部43内に配置される。この操作規制部43は、係止部13の周囲を覆うようにフレーム25に設けられており、不意な外力などによって係止部13が外側に撓まされることを防止している。
【0032】
パネル係止部19は、規制部17よりもレバー式コネクタ1のパネル9への取付方向前側に設けられている。また、パネル係止部19は、規制部17の幅方向両側にそれぞれ外側に傾斜面を有して撓み可能に突設されている。このパネル係止部19は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態でパネル9の取付孔11に取り付けられるときに、取付孔11の下端縁部によって内側に撓まされる。この状態からさらにレバー式コネクタ1をパネル9の取付孔11に挿通させると、パネル係止部19が取付孔11の下端縁部を乗り越えて外側に復元され、パネル係止部19が取付孔11の縁部に係止される。このようなパネル係止部19は、フレーム25の複数のパネルロック部21と共に、レバー式コネクタ1のパネル9からの抜けを防止する。
【0033】
なお、フレーム25の上面には、検知部45が突設されている。この検知部45は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態に至っていない半嵌合状態であるときに、レバー式コネクタ1がパネル9に取り付けられることを防止する検知手段である。詳細には、例えば、係止部13が被係止部15の完全に係止されず、被係止部15の頂部に位置しているような場合、レバー式コネクタ1をパネル9に取り付けようとすると、係止部13の外側面が取付孔11の下端縁部と干渉する。このとき、レバー式コネクタ1は、取付孔11に対して上側に移動されるので、検知部45も取付孔11の上端縁部と干渉する。これらの干渉により、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが半嵌合状態であることを検知することができる。
【0034】
このようなレバー式コネクタ1では、係止部13に第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態でパネル9の取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の縁部と対向配置され、係止部13と被係止部15との係止解除を防止する規制部17が設けられているので、レバー式コネクタ1がパネル9に取り付けられた状態で規制部17によって係止部13と被係止部15との係止が解除されることがなく、レバー7が回動されることがない。
【0035】
従って、このようなレバー式コネクタ1では、パネル9に取り付けた状態でレバー7が回動することがないので、パネル9に取り付けた状態におけるコネクタ3,5同士の嵌合解除を防止することができる。
【0036】
また、係止部13には、規制部17が取付孔11の縁部と対向配置されたときに取付孔11の縁部に係止されて第1コネクタ3のパネル9からの抜けを防止するパネル係止部19が設けられているので、1つの係止部13でコネクタ3,5同士の正規嵌合状態の保持と、パネル9に対するレバー式コネクタ1の保持とを行うことができる。
【0037】
さらに、第1コネクタ3の幅がパネル9の取付孔11の幅と略同一に形成され、第1コネクタ3の幅方向両側の側面に取付孔11に取り付けられたときに取付孔11の縁部に係止されて第1コネクタ3のパネル9からの抜けを防止するパネルロック部21が複数設けられているので、レバー式コネクタ1がパネル9の取付孔11で傾くことがなく、係止部13の係止やパネルロック部21の係止がレバー式コネクタ1の傾きによって解除されることがない。
【0038】
また、係止部13は、第1コネクタ3と第2コネクタ5とが正規嵌合状態で第1コネクタ3の重力方向に位置されるので、パネルロック部21が破損したとしても、規制部17が取付孔11の縁部に当接され係止部13と被係止部15との係止が解除されることがなく、コネクタ3,5同士の正規嵌合状態を保持することができる。加えて、パネル係止部19と取付孔11の縁部との係止が解除されることがなく、パネル9に対してレバー式コネクタ1を保持することができる。
【0039】
なお、本発明の実施の形態に係るレバー式コネクタでは、第1コネクタにレバーが設けられた構成となっているが、第2コネクタにレバーを設けた構成としてもよい。
【0040】
また、第1コネクタは、インナハウジングとフレームとが別体で形成されて一体的に組み付けられているが、インナハウジングとフレームとを一体的に形成してもよい。
【0041】
さらに、係止部は、第1コネクタと第2コネクタとが正規嵌合状態で一方のコネクタの重力方向に位置されるが、係止部を一方のコネクタの重力方向反対側に位置させるようにしてもよい。この場合には、係止部のパネルの取付孔の上端縁部と対向する部分に規制部を設ければよい。このような規制部によっても、係止部と被係止部との係止解除を防止することができる。
【符号の説明】
【0042】
1…レバー式コネクタ
3…第1コネクタ
5…第2コネクタ
7…レバー
9…パネル
11…取付孔
13…係止部
15…被係止部
17…規制部
19…パネル係止部
21…パネルロック部
図1
図2
図3
図4
図5